JP2010145286A - 車両走行速度測定装置及び車両走行速度測定方法 - Google Patents

車両走行速度測定装置及び車両走行速度測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】遠心力の影響度合いを緩和させて速度算出性能を向上させることができる車両走行速度測定装置を提供する。
【解決手段】センサユニット100において、センサ部202は、車両のタイヤ回転に伴って発生する加速度をXB軸とYB軸とで分散検出し、XB軸の加速度α1と、YB軸の加速度α2とを出力する。通信部203は、加速度α1及び加速度α2をPND100に送信する。PND100において、通信部103は、センサユニット100から加速度α1及び加速度α2を受信する。制御部101は、加速度α1と加速度α2とを合成して加速度α3を算出し、加速度α3から車両の走行速度を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両走行時のタイヤの回転に伴って生ずる加速度を検出して車両の走行速度を測定する車両走行速度測定装置、及び車両走行速度測定方法に関する。
従来、車両走行時のタイヤの回転によって生ずる加速度を検出して車両の走行速度を測定する車両走行速度測定方法及びその方法を用いる装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の走行速度測定方法では、タイヤ半径Rと、回転軸からセンサ部までの距離rと、回転軸に直交する方向(タイヤ回転の中心からみて外側へと向かう方向)に発生する加速度αとを用いて、車両走行速度v1を数式1によって求めている。
(数式1)
v1 = R×(α/r)1/2
さらに、加速度αに重畳している重力加速度によるサイン波の周期tを検出し、走行速度v2を数式2によって求める。
(数式2)
v2 = 2πR/t
そして、補正係数β1を数式3によって求める。
(数式3)
β1 = v2/v1 = 2π/{t×(α/r)1/2
最終的に測定結果としての走行速度v3を数式4で求める。
(数式4)
v3 = β1×v1
補正係数β1を求め、当該補正係数β1に車両走行速度v1を乗算した値を走行速度v3として得る理由は、加速度センサの電気系回路の回路定数に変化が生じても、加速度αに重畳している重力加速度によるサイン波の周期tによって、測定した走行速度v1を補正するためである。走行速度v3は、運転者に対して表示される他、車両の駆動制御システム(ABS;Anti−Lock Brake System、トラクション・コントロール・システムなど)等にも使用される。
特開2006−322760号公報
上記数式1で説明した回転軸に直交する方向に発生する加速度αと、走行速度v1との関係について図11に示す。図11に示すように、走行速度v1が増すにつれて検出しなければならない加速度αは指数関数的に増加する。ただし、R=0.33885m, r=0.2286mとして計算している。このため、回転軸に直交する方向の軸には、検出範囲が広い加速度センサを用いる必要がある。例えば、時速180kmまで検出するためには約510G(1G=9.80665 m / s2)の検出範囲が必要となる。
一般的にMEMS加速度センサにおいて、検出範囲が広くなるほど感度が低下することが知られており、これは速度算出性能が劣化することを表す。また、ADコンバータのビット数を増やす等の対策が必要となりコスト増となる。このため、可能な限り加速度センサの感度低下を抑えつつ速度を算出することが求められる。
一方、上記数式2で説明した加速度αに重畳している重力加速度によるサイン波の周期tから走行速度v2を算出する場合、タイヤの回転方向の軸を用いる方が理論上では遠心力の影響を受けないため算出し易い。しかしながら、加速度センサの他軸感度の影響で少なからず遠心力の影響を受けてしまう。この影響を緩和させるには、センサ素子内部の構造とは別にセンサ自体が受ける遠心力の大きさを低減させる必要がある。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、タイヤの回転によって生ずる加速度を検出して車両の走行速度を測定するにあたり、車両のタイヤ回転に伴って発生する加速度を複数の軸で分散検出することで、遠心力の影響度合いを緩和させて速度算出性能を向上させることができる車両走行速度測定装置及び車両走行速度測定方法を提供することを目的とする。
本発明は、車両走行時のタイヤの回転に伴って生ずる加速度を検出して車両の走行速度を測定することを前提としている。
本発明の第一の局面は、車両走行速度測定装置が、車両のタイヤ回転に伴って発生する加速度を複数の軸で分散検出する加速度分散検出部と、加速度分散検出部で検出した複数の軸の加速度を合成する合成部と、合成部で合成した加速度に基づき、車両の走行速度を算出する速度算出部とを有する。
また、本発明の第二の局面は、車両のタイヤを含む回転機構部に回転軸から所定距離離れた位置に固定して設けられ、回転によって生じる加速度をセンサを用いて検出するセンサユニットと、センサユニットが検出した加速度に基づき車両の走行速度を測定する速度測定端末とを含む車両走行速度測定装置であって、センサユニットは、車両のタイヤ回転の中心からみて外側へと向かう遠心力が働く方向をXA軸、タイヤの回転方向をYA軸、タイヤの横方向をZA軸とするA座標系を、ZA軸周りに角度θ回転した軸をXB軸、YB軸,ZB軸とするB座標系におけるXB軸の加速度α1を検出するXB軸加速度検出部と、YB軸の加速度α2を検出するYB軸加速度検出部と、加速度α1及び加速度α2とを速度測定端末に送信する送信部とを有し、速度測定端末は、センサユニットから送信された加速度α1及び加速度α2を受信する受信部と、加速度α1と加速度α2を合成して加速度α3を算出する合成部と、加速度α3を用いて、車両の走行速度を算出する速度算出部とを有する。
好ましくは、速度測定端末は、センサユニットに設定された角度θを加速度α3及び加速度α1を用いて算出する角度算出部をさらに有する。好ましくは、角度θは45度である。
好ましくは、センサユニットは、角度算出部で算出した角度θが45度でない場合には、角度θが45度になるよう自動で座標軸の回転を行う回転部をさらに有する。あるいは、センサユニットは、角度算出部で算出した角度θが45度でない場合には、角度θが45度になるよう手動で座標軸の回転を行うことができる入力部をさらに有してもよい。
速度測定端末は、パーソナルナビゲーションデバイスである。この場合、速度測定端末は、速度算出部で得た車両の走行速度を用いて地図上に表示される自車位置の測位計算と表示更新を行うとともに経路誘導案内を行うナビゲーション部とさらに有する。また、速度測定端末は、角度θが45度で無い場合には、ユーザに対してメッセージを報知する報知部をさらに有してもよい。
また、本発明の第三の局面は、車両のタイヤを含む回転機構部に回転軸から所定距離離れた位置に固定して設けられ、回転によって生じる加速度をセンサを用いて検出するセンサユニットと、センサユニットが検出した加速度に基づき車両の走行速度を測定する速度測定端末との間で行われる、車両走行速度測定方法であって、センサユニットは、車両のタイヤ回転の中心からみて外側へと向かう遠心力が働く方向をXA軸、タイヤの回転方向をYA軸、タイヤの横方向をZA軸とするA座標系を、ZA軸周りに角度θ回転した軸をXB軸、YB軸,ZB軸とするB座標系におけるXB軸の加速度α1を検出するXB軸加速度検出ステップと、YB軸の加速度α2を検出するYB軸加速度検出ステップと、加速度α1及び加速度α2を速度測定端末に送信する送信ステップとを有し、速度測定端末は、センサユニットから送信された加速度α1及び加速度α2を受信する受信ステップと、加速度α1と加速度α2とを合成して加速度α3を算出する合成ステップと、加速度α3を用いて、車両の走行速度を算出する速度算出ステップとを有する。
また、本発明の第四の局面は、車両のタイヤを含む回転機構部に回転軸から所定距離離れた位置に固定して設けられ、回転によって生じる加速度をセンサを用いて検出するセンサユニットと、センサユニットが検出した加速度に基づき車両の走行速度を測定する速度測定端末との間で行われる、車両走行速度測定方法を、実行するためのプログラムであって、センサユニットは、車両のタイヤ回転の中心からみて外側へと向かう遠心力が働く方向をXA軸、タイヤの回転方向をYA軸、タイヤの横方向をZA軸とするA座標系を、ZA軸周りに角度θ回転した軸をXB軸、YB軸,ZB軸とするB座標系におけるXB軸の加速度α1を検出するXB軸加速度検出ステップと、YB軸の加速度α2を検出するYB軸加速度検出ステップと、加速度α1及び加速度α2を速度測定端末に送信する送信ステップとを有し、速度測定端末は、センサユニットから送信された加速度α1及び加速度α2を受信する受信ステップと、加速度α1と加速度α2とを合成して加速度α3を算出する合成ステップと、加速度α3を用いて、車両の走行速度を算出する速度算出ステップとを有する、車両走行速度測定方法を実行する。
以上説明したように、本発明によれば、タイヤの回転によって生ずる加速度を検出して車両の走行速度を測定するにあたり、車両のタイヤ回転に伴って発生する加速度を複数の軸で分散検出することで、遠心力の影響度合いを緩和させて速度算出性能を向上させることができる車両走行速度測定装置及び車両走行速度測定方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る車両走行速度測定装置について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、本発明に関係のない構成要素は省略している。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両走行速度測定装置の全体構成を示すブロック図である。図1において、本発明の車両走行速度測定装置は、速度測定端末100と、センサユニット200とによって構成される。ただし、本実施形態では、速度測定端末100が、パーソナルナビゲーションデバイス(以下、PND;Personal Navigation Device)に適用されることを想定している。以下、速度測定端末100のことをPND100と記す。PND100は、公知のナビゲーション機能を持つポータブル型のナビゲーションシステムであり、配線の引き回しが不要であり、持ち運びが容易であることを特徴としている。
図2は、本発明の一実施形態に係るセンサユニット200のタイヤ300への装着状態を説明する図である。図2に示すように、センサユニット200は、車両に装着された回転半径Rのタイヤ300の回転機構部301に、回転中心軸Cから距離rだけ離れた所定位置に固定される。回転機構部301は、車軸(回転中心軸Cと一致する)と共に回転するブレーキディスク、ホイールを固定するためのホイールキャリア、タイヤ本体、及びリム等の回転体を含む。
センサユニット200は、タイヤ300の空気バルブの外側に取り付けられる。具体例としては、タイヤ300に付いている既存のバルブキャップを外し、その代わりにセンサユニット200を取り付けると、タイヤを取り外さずに手軽に設置できる。
また、センサユニット200は、タイヤ300の空気バルブの外側に取り付けるとしたが、これに限定されることはない。例えば、タイヤ300と一緒に回るホイールのリム部、ブレーキディスク部、又はホイールの内部に埋め込み型等でも設置することもできる。また、タイヤ空気圧監視装置と一体化することも可能である。
センサユニット200は、センサユニット200内に設けられている後述する加速度センサによってタイヤ300の回転によって生ずる加速度を検出し、検出した加速度をディジタル値に変換した加速度信号をPND100に送信する。
PND100は、センサユニット200から送信された加速度信号を受信し、後述する方法で走行速度を算出する。通常、PND100は、車速情報を得るための配線が煩雑となり、持ち運びが困難になるために車速情報を利用しない。しかし、本実施形態の構成を採ることによって、PND100の持ち運びが容易であるという特徴を失うことなしに、車速情報を得ることができる。
次に、PND100の構成要素について説明する。図1において、PND100は、制御部101、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信部102、通信部103、記憶部104、ナビゲーション部105、及び入出力部106を備える。
制御部101は、PND100全体の動作を制御する。制御部101は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等から構成される。CPUやMPUは、ROMに格納されるプログラムを実行することによって、後述するPND100の各機能を実現する。また、CPUやMPUは、プログラムの実行中、RAMを作業領域として使用する。制御部101は、遠心力方向の加速度又は重力加速度の周期のどちらを用いて走行速度を算出するかを判定する機能、速度を算出する機能、補正係数を算出する機能、省電力監視機能、及び送信レート管理機能等を実現させる。これらの機能の詳細ついては後述する。
GNSS受信部102は、複数の衛星からの電波を受信し、それを復調することで受信機の絶対位置、及び速度を計測する。GNSS受信部102は、例えばGPS受信機である。GPSの測位方法は、コード測位方式であっても、搬送波測位方式であっても良い。GNSS受信部102は、センサユニット200から送信される加速度信号から算出する速度の補正係数を求めるために使用される。また、GNSS受信部102は、後述するナビゲーション部105で自車位置を把握するためや、後述する角度θを算出するために使用される。
通信部103は、センサユニット200と所定の周波数(例えば2.4GHz)で無線通信を行うアンテナ、及び変復調回路等から構成される。通信部103は、センサユニット200から送信される加速度信号を復調して制御部101へ送る機能を備える。また、通信部103は、無線通信を行う方式として、無線LANやBluetooth(登録商標)、特定省電力無線等を使っても良い。通信部103は、車両のダッシュボード付近に設置されるPND100と通信が可能な電波強度と送信距離とを確保する。
記憶部104は、書き換え可能な不揮発性メモリ等から構成される。記憶部104には、PND200が走行速度を測定する前段階で入出力部106からの入力により、図2で示したタイヤ半径Rと、回転軸中心からセンサユニット200の取り付け位置までの距離rとを記憶させておく。また、タイヤ半径Rは、図示しない通信手段(例えば、携帯電話、モバイルWiMAX等)によってセンター設備から適宜ダウンロードされる構成としてもよい。また、記憶部104は、速度の補正係数を記憶するためにも使用される(詳細は後述する)。
ナビゲーション部105は、道路や交差点に関するデータ等を含む地図情報を格納したデータベースと、公知の経路探索や誘導案内を行うナビゲーション機能に関わるプログラム等から構成される。ナビゲーション部105は、後述する入出力部106としての液晶ディスプレイなどの表示部に地図を表示すると共に、自車位置の表示更新、経路の重畳表示等を行う。自車位置の表示更新には、センサユニット200から送信された加速度信号を受信し、後述する方法で得た走行速度を用いる。なお、地図情報は、図示しない通信手段(例えば、携帯電話、モバイルWiMAX等)によってセンター設備から適宜ダウンロードされる構成としても良い。
また、ナビゲーション部105は、慣性航法装置(加速度センサ+角速度センサ)を備え、センサユニット200から送信された加速度信号を受信して算出する走行速度をカルマンフィルタの観測量に用いることで複合航法を行うことができる。複合航法を行うにあたり、まず最低限車体の位置、速度及び姿勢を表す状態変数からなる車両状態量[X]と、状態方程式及び観測方程式からなる物理モデルとを数式5及び数式6により定義する。
(数式5)
[X]′ = F[X]+Gw
(数式6)
Y = H[X]+v
数式5は状態方程式、数式6は観測方程式である。また、車両状態量[X]は任意次元の状態ベクトルであり、Yは観測ベクトルである。なお、状態変数は車体の位置誤差、速度誤差及び姿勢誤差とすることもできる。F、G、Hは、それぞれ、任意次元の状態変数の相互の物理的関係やシステムとの関係を表す関数や係数を要素とする行列式であり、Fは状態遷移行列、Gは駆動行列、Hは観測行列である。さらに、wはシステム外乱を表す変数、vは観測ノイズを表す変数であり平均0の正規性白色雑音とする。
ナビゲーション部105は、慣性航法装置の加速度データ、角速度データ、及びセンサユニット200から送信された加速度信号を受信し、後述する方法で得た走行速度を物理モデルに入力し、周知のカルマンフィルタの適用により逐次、推定演算して車両状態量[X]の時系列のデータを得る。
ナビゲーション部105は、このような推定演算を行うことにより、各種センサの特性に対応する適切な補正が行われて、測定データの誤差を最小化し、車体の位置や姿勢変化等を表す車両状態量[X]の時系列のデータを正確に求めることができる。ナビゲーション部105は、得られたデータに基づいて、PND100の自車位置の表示更新を行う。
入出力部106は、入力機能及び出力機能を有する。入力機能は、ユーザからの指示を入力するための押圧式のスイッチを所定数並べた構成、タッチパネル、リモコン、利用者の声を認識してPND100への入力情報に変換するマイクロフォン、及び音声認識エンジン等で構成される。ユーザからの指示内容としては、ナビゲーション部105の機能を実行するための操作、記憶部104に記憶させるタイヤ半径Rや回転軸中心からセンサユニット200の取り付け位置までの距離rの入力等がある。出力機能は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示デバイスで構成される。
次に、センサユニット200の構成要素について説明する。図1において、センサユニット200は、制御部201、センサ部202、及び通信部203を備える。制御部201は、センサユニット200全体の動作を制御する。制御部201は、CPUやMPUと、ROMやRAM等から構成される。CPUやMPUは、ROMに格納されるプログラムを実行することによって、センサユニット200の各機能を実現する。また、CPUやMPUは、プログラムの実行中、RAMを作業領域として使用する。
センサ部202は、加速度センサ、及びアナログ/ディジタル(A/D)変換回路等から構成される。加速度センサは、タイヤの回転によって生ずる加速度を検出する。A/D変換回路は、加速度センサが検出した加速度をデジタル変換する。ここで、加速度センサの軸の向きを説明するための座標系の定義を図3を用いて行う。図3は、加速度センサの軸の向きを説明するための座標系の定義を示す図である。図3(a)にあるようにA座標系は、タイヤ回転の中心からみて外側へと向かう方向の軸をXA軸、タイヤの回転方向の軸をYA軸、タイヤ横方向の軸をZA軸とする座標系である。
一方、図3(b)にあるようにB座標系は、A座標系のXA軸がZA軸周りに角度θ回転してできる軸をXB軸、A座標系のYA軸がZA軸周りに角度θ回転してできる軸をYB軸、ZA軸と同じ方向を向く軸をZB軸とする座標系である。センサ部202の加速度センサは、タイヤ回転に伴う加速度をB座標系の各成分として検出する。なお、加速度センサは、加速度を検出するために最低2軸(X方向、Y方向)を必要とするが、これに限定されるものではない。
通信部203は、PND100と所定の周波数(例えば2.4GHz)で無線通信を行うアンテナ、及び変復調回路等から構成される。通信部203は、センサ部202で検出した加速度信号を送信フレーム内に格納してPND100の通信部103へ送信する機能を備える。通信部203は、無線通信を行う方式として、PND100の通信部103と同様に、無線LANやBluetooth(登録商標)、特定省電力無線等を使っても良い。
なお、センサユニット200は、電池で駆動する場合には、頻繁にPND100と通信を行うとすぐに電池が消耗してしまう。このため、センサユニット200は、省電力モード(スリープ)とウェイクアップとを繰り返してもよい。あるいは、センサユニット200は、タイヤの回転を電気エネルギーへ変換する発電機を備えてもよい。この場合はユーザが電池交換する手間が不要になる効果を奏する。
次に、走行速度算出手順について説明する。走行速度算出手順において、PND100が備える制御部101は、センサユニット200から送信された加速度信号を受信し、走行速度を算出する。具体的には、センサユニット200の制御部201は、センサ部202を用いて、XB軸加速度α1、及びYB軸加速度α2を検出し、デジタル変換してPND100へ送信する。次いで、PND100の制御部101は、遠心力方向の加速度、又は重力加速度の周期のどちらを用いて走行速度を算出するかを所定の条件で判定する。制御部101は、遠心力方向の加速度を用いて走行速度を算出すると判定した場合は、数式7によって、加速度α1と加速度α2の出力を合成する。
(数式7)
α3=|α1|+|α2| (||は絶対値を表す。)
上記数式7を用いて合成された加速度α3は、図4に示すようにXA軸方向に一致する。次いで、合成して得られた加速度α3を用いて、数式8から走行速度V1を算出する。
(数式8)
V1 = R×(α3/r)1/2
図5は、等速走行状態における加速度α1と加速度α2の波形、及び加速度α1と加速度α2とを合成した加速度α3の波形を示す図である。図5(a)は、加速度α1の波形を示しており、タイヤ回転に伴う遠心力の影響を受け出力は上がるが、その影響はXA軸で受けるのと比べて角度θ傾いている分減少している。図5(b)は、加速度α2の波形を示しており、タイヤ回転に伴う遠心力の影響を受け出力は下がる。本来、YA軸では理論上遠心力の影響は受けないが、角度θ傾いている分影響が増加している。図5(c)は、等速走行状態における加速度α3の波形を示しており、加速度α1と加速度α2の出力が合成されたものとなる。
遠心力の影響を均等に分散できるため、角度θを45度とすることが望ましい。また、角度θを45度とするならXB軸、YB軸で同じ検出範囲を持つセンサを使用できるので、どちらか一方の大きい方の軸に合わせる必要がないので効率的である。このように、遠心力の加速度をXB軸とYB軸の2軸で分散して検出することで、加速度センサの検出範囲をXA軸で受けるのと比べ狭いものにすることができる。一般的に加速度センサの検出範囲を狭くすることで感度は向上するので、結果として走行速度v1の精度が向上することになる。また、感度向上することで、ADコンバータのビット数を必要以上に増やすことがなくなるので、センサユニット200全体のコストを抑制することができる。
一方、制御部101は、重力加速度の周期を用いて走行速度を算出すると判定した場合は、まず、数式9によって、加速度α1と加速度α2の出力を合成する。
(数式9)
α4=α1+α2
上記数式9を用いて合成された加速度α4は、図6に示すようにYA軸方向に一致する。
次いで、制御部101は、合成して得られた加速度α4を用いて、数式10から走行速度V2を算出する。
(数式10)
V2 = 2πR/t1
ここで、t1はYA軸方向の加速度α4に重畳する重力加速度によるサイン波の周期である。制御部101は、この周期t1を検出するのに十分なサンプリング周波数を選択する。
図7は、等速走行状態における加速度α1と加速度α2の波形、及び加速度α1と加速度α2とを合成した加速度α4の波形を示している。図7(a)は、加速度α1の波形を示しており、タイヤ回転に伴う遠心力の影響を受け出力は上がるが、その影響はXA軸で受けるのと比べて角度θ傾いている分減少している。図7(b)は、加速度α2の波形を示しており、タイヤ回転に伴う遠心力の影響を受け出力は下がる。本来、YA軸では理論上遠心力の影響は受けないが、角度θ傾いている分影響が増加している。図7(c)は、等速走行状態における加速度α4の波形を示しており、加速度α1と加速度α2との出力が合成されたものとなる。遠心力の影響を均等に分散できるため、角度θを45度とすることが望ましい。これにより、他軸感度として受ける遠心力の影響を抑制することができるので、周期の検出が行い易くなるという効果を奏する。
次に、PND100が角度θを高精度に算出する動作について図面を参照し説明する。PND100は、角度θを調整するために、角度θを高精度に算出できることが望ましい。図8は、PND100が角度θを算出する動作を示す動作フロー図である。図8において、まず、制御部101は、GNSS受信部102から、GPS速度V3を取得する(ステップS101)。GPS速度V3は衛星の測位状態が良好で、ある程度の速度で走行している状態で取得することが好ましい。
次いで、制御部101は、上記数式7により加速度α3を算出する(ステップS102)。さらに、制御部101は、加速度α3から速度V1を上記数式8から算出する(ステップS103)。ステップS104では、数式11を用いて、タイヤ回転に伴う加速度から求めた速度V1が、GPS速度V3と比べて妥当な値か否かを判断する。ここで、Thは所定の閾値である。
(数式11)
|V1−V2|≦Th (||は絶対値を表す。)
制御部101は、速度V1がGPS速度V3と比べて妥当な値では無い場合(ステップS104:No)、ステップS101に処理を戻す。一方、制御部101は、速度V1がGPS速度V3と比べて妥当な値で有る場合(ステップS104:Yes)、ステップS105へ処理を移す。ステップS105では、制御部101は、角度θを数式12を用いて算出する。
(数式12)
θ=arccos(α1/α3)
ここで、arccosとは逆余弦である。
次に、センサユニット200の具体的な構造の一例について図9を用いて説明する。図9において、センサユニット200は、メモリダイヤル400、加速度センサ401(図1のセンサ部202に相当する)、及び加速度センサ401を支える台座402を備える。なお、図1で示した制御部201及び通信部203について説明を省略する。メモリダイヤル400は、回転型の入力インタフェースである。メモリダイヤル400と台座402とが接続されており、メモリダイヤル400を回転することで、加速度センサ401の台座402が回転する機構となっており、角度θが45度となるように、ユーザがメモリダイヤル400を操作することができるようになっている。
また、図9では、ユーザが手動で加速度センサ401の軸を回転するようにしたが、PND100からの指示に応じて、自動で行うこともできる。自動で行う場合には、PND100は、数式12で示した演算によって、現在の角度θを算出し、角度θが目標の角度となるように、加速度センサ401の軸の回転を指示する信号をセンサユニット200へ送信する。センサユニット200は、加速度センサ401の軸の回転を指示する信号を受信し、台座402を自動的に回転する。なお、これに限らず、PND100側からの指示を受けずにセンサユニット200が自律して加速度センサ401の軸を回転するようにしても良い。センサユニット200が自律して行う場合は、数式12で示した演算をセンサユニット200側で行わなければならない。なお、上述したセンサユニット200の構造は一例であり、これに限定されるものではない。例えば、センサユニット200は、タイヤ300の所定位置に固定さた場合に、加速度センサ401における角度θが45度になるように予め設計されていてもよい。
また、PND100は、はじめてセンサユニット200をタイヤ300に取り付けた際に、その取り付け状態をユーザが確認できるように、入出力部106の持つ機能を使ってセンサユニット200内部の加速度センサ401の軸の向きを表示又は音声で報知する機能を有していてもよい。特に角度θが45度でない場合はエラーメッセージを報知することが好ましい。
次に、制御部101は、遠心力方向の加速度、又は重力加速度の周期のどちらを用いて走行速度を算出するかを判定する機能について説明する。
(判定方法1)
制御部101は、低速走行/高速走行に応じて遠心力方向の加速度、又は重力加速度の周期のどちらの速度を使用するかを判定する。低速走行とは、例えば0km/h以上〜100km/h未満であり、高速走行とは、例えば100km/h以上〜180km/h未満である。このとき、例えば低速走行時には重力加速度の周期から速度を算出し、高速走行時には遠心力方向の加速度から速度を算出する。現在の走行状態が低速なのか高速なのかの判定は、現在速度算出に使用している速度V1又はV2に基づき行えば良い。なお、デフォルト状態では、いずれか一方が選択されている。なお、走行速度域は2つとしたが、これに限定するものではなく、複数設定しても良い。
(判定方法2)
制御部101は、信頼情報に応じて遠心力方向の加速度、又は重力加速度の周期のどちらの速度を使用するかを判定する。この場合、記憶部104には、事前に走行状態毎に求められた信頼情報が格納される。制御部101は、現在の走行状態に応じて、記憶部104に格納されている信頼情報を読み出し、遠心力方向の加速度、又は重力加速度の周期のどちらの速度を使用するかを判定する。ここで、走行状態とは、停止状態、等速走行状態、加減速走行状態であり、加速度α3又は加速度α4に基づき求める。信頼情報とは、各走行状態において、遠心力方向の加速度から求める速度V1と、重力加速度の周期から求める速度V2のどちらの方が精度が高いかを表す情報である。精度の高さは速度V1又は速度V2とGPS速度の比較により行う。
(判定方法3)
制御部101は、路面状態に基づき、遠心力方向の加速度、又は重力加速度の周期のどちらの速度を使用するかを判定する。例えば、制御部101は、路面状態として凹凸があまり無い場合は、重力加速度の周期を用いて算出し、路面状態として凹凸がありタイヤに振動が加わるような場合には遠心力方向の加速度を用いて速度算出する。なお、路面の凹凸具合の算出は、加速度α3又は加速度α4に基づき行うことができる。
(判定方法4)
制御部101は、地図情報に基づき遠心力方向の加速度、又は重力加速度の周期のどちらの速度を使用するかを判定する。例えば、制御部101は、車両が現在走行している道路の種類(山岳路、高速道、細街路等)に基づいて判定することができる。なお、判定方法については上記4つの方法に限らず、他の方法を取ることもできる。
次に、制御部101の補正係数算出機能について説明する。
補正係数β1、β2とは、上記速度V1又はV2を補正し、数式13に示す速度V4又はV5を求めるための係数のことであり、タイヤ300から算出した速度を校正する役割を果たす。
(数式13)
V4=V1×β1
V5=V2×β2
制御部101は、補正係数β1、β2を数式14のように算出し、記憶部104に格納する。
(数式14)
β1=L1/L2
β2=L3/L4
数式14において、L1はGPS受信機から得られる第1位置と第2位置との間の距離であり、L2は走行速度V1を積分した距離である。走行速度V1を積分するときの時間は、GPS受信機から得られる第1位置を取得してから第2位置を取得するまでの計時時間である。なお、第1位置と第2位置の計測中は、同一の走行状態を保っていることが好ましい。また、制御部101は、L2の値が一定の閾値距離Lth2以上にならないと、補正係数β1を求めないようにしても良い。
同様に、L3はGPS受信機から得られる第3位置と第4位置との間の距離であり、L4は走行速度V2を積分した距離である。走行速度V2を積分するときの時間は、GPS受信機から得られる第3位置を取得してから第4位置を取得するまでの計時時間である。なお、第3位置と第4位置の計測中は、同一の走行状態を保っていることが好ましい。また、制御部101は、L4の値が一定の閾値距離Lth3以上にならないと、補正係数β2を求めないようにしても良い。
これにより、車両に装着されているタイヤを種類が異なるタイヤに交換したり、或いは熱膨張や熱収縮が生じて、半径Rが変化しても、上記の補正を行うことで高精度な走行速度測定を行うことができる。
なお、補正係数β1、β2の更新間隔は適宜設定してよいが、更新前の初期状態では補正係数β1、β2には「1」が格納されているものとする。
なお、制御部101は、補正係数β1、β2を、所定区間の距離の比として算出したが、これに限らず速度の比(GPS速度/センサユニット200から求めた速度)から算出してもよい。また、速度は瞬間の速度でも所定区間走行したときの平均の速度でもどちらでも良い。
次に、制御部101の省電力監視機能について説明する。
これはセンサユニット200が電力駆動の一部又は全てにおいて電池を使用する場合に適用される。まず、省電力モードのときには、一定周期毎にセンサユニット200の制御部201からPND100の制御部101へ問合せ信号が送信される。そして、制御部101は、GNSS受信部102から測位不能の通知を受信すると、制御部201に対して省電力解除信号を送信する。省電力解除信号は加速度信号の送信の要求を指示する信号も兼ねる。
これにより、車両走行速度測定装置は、省電力モードを解除されてウェイクアップモードへ移行する。ウェイクアップモードへ移行するとセンサ部202から加速度信号が定期的に制御部101へ送信される。さらに、制御部101は、GNSS受信部102から測位可能の通知を受信すると、省電力設定信号を制御部201へ送信する。省電力設定信号は、加速度信号の送信の停止を指示する信号も兼ねる。この後は、車両走行速度測定装置は、省電力モードで動作する。
このようにGNSS受信部102の測位状態によって省電力モードとウェイクアップモードとを繰り返すのでセンサユニット200の電池の消耗を最小限にすることができる。例えば、車両がトンネル等に入りGPSが測位不能状態になったときにセンサユニット200から加速度信号が送信されることになる。なお、測位不能の判断は車両がトンネル内を走行しているか否かに基づき判断するだけに限らず、受信衛星数に基づき判断したり、車両がマルチパスの発生する場所を走行しているか否かに基づき判断することもできる。
次に、制御部101の送信レート管理機能について説明する。
PND100の制御部101は、ナビゲーション部105から道路情報を受信する。制御部101は、その道路情報を参照することで、センサユニット200の制御部201へ送信レート指示を送信する。道路情報とは、例えば現在車両が走行している道路種別と今後走行予定の道路種別等である。送信レートとは、センサ部202から加速度信号を通知する頻度である。制御部201は、センサ部202の加速度信号を指示された送信レートで通知する。例えば、この先しばらく高速道路が続き、それ程高頻度で加速度信号を送信しなくても良いときは、PND100は、送信レートを下げるように、センサユニット200に対して指示する。なお、道路情報に基づき送信レート変更を指示する方法としたが、これに限らず、その他の外部参照情報によって送信レートを変更するようにしても良い。例えば、渋滞情報を加味することもできる。
以下では、特に、速度測定端末100が備える制御部101、及びセンサユニット200が備える制御部201の機能に着目して、上述した走行速度算出手順について説明する。図10は、本実施形態に係る車両走行速度測定装置の基本的な構成及び動作について説明する図である。図10を参照して、センサユニット200は、制御部201と、センサ部202と、通信部203とを備える。制御部201は、上述したように、センサ部202を用いて、車両のタイヤ回転に伴って発生する加速度を複数の軸で分散検出する。そのため、制御部201は、加速度分散検出部として捉えることができる。より具体的には、加速度分散検出部は、XB軸の加速度α1を検出するXB軸加速度算出部と、YB軸の加速度α2を算出するYB軸加速度算出部とを備える。通信部(送信部)203は、加速度α1及び加速度α2とを速度測定端末100に送信する。
次に、速度測定端末100は、制御部101と、通信部103とを備える。通信部(受信部)103は、センサユニット200から送信された加速度α1及び加速度α2を受信する。制御部101は、上述したように、加速度分散検出部で検出した複数の軸の加速度を合成し、合成した加速度に基づき、車両の走行速度を算出する。そのため、制御部101は、合成部111と、速度算出部112として捉えることができる。より具体的には、合成部111は、通信部103が受信した加速度α1と加速度α2とを合成して、加速度α3又は加速度α4を算出する。速度算出部112は、加速度α3又は加速度α4を用いて、車両の走行速度を算出する。
なお、上述した実施形態では、車両走行速度装置装置がPNDに適用された例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。車両走行速度装置装置は、車両で走行速度を使用する車両駆動制御システム等の各種装置に適用されても良いし、カーナビゲーション機能を持つ携帯型の端末等にも適用することができる。
また、車両走行速度測定装置は、各タイヤ毎にセンサユニット200を設けて冗長性を持たせることで、いずれかのセンサユニット200に異常があっても速度の算出を継続することもできる。また、車両の各タイヤにセンサユニット200を設けることで、PND100が、各センサユニット200から送信される加速度信号に基づいてそれぞれ走行速度を算出し、その平均値等を利用することもできる。また、車両走行速度測定は、各タイヤ毎にセンサユニット200を設けることで、間接式空気圧監視システム(各車輪の速度の相対比較により一つのタイヤの異常を検出するシステム)や、車両駆動制御システムとして利用することもできる。
上記実施形態で説明した構成は、単に具体例を示すものであり、本願発明の技術的範囲を制限するものではない。本願の効果を奏する範囲において、任意の構成を採用することが可能である。
本発明の車両走行速度測定装置は、車両内に搭載するパーソナルナビゲーションデバイス、カーナビゲーション機能を持つ携帯型の端末等として有用である。
本発明の一実施形態に係る車両走行速度測定装置の全体構成を示すブロック図 本発明の一実施形態に係るセンサユニット200のタイヤ300への装着状態を説明する図 加速度センサの軸の向きを説明するための座標系の定義を示す図 各座標系で検出する加速度をベクトル表現で示した図 等速走行状態における加速度α1と加速度α2の波形、及び加速度α1と加速度α2を合成した加速度α3の波形を示す図 各座標系で検出する加速度をベクトル表現で示した図 等速走行状態における加速度α1と加速度α2の波形、及び加速度α1と加速度α2を合成した加速度α4の波形を示す図 角度θを算出する動作を示す動作フロー図 センサユニット200の構造について説明する図 本実施形態に係る車両走行速度測定装置の基本的な構成及び動作について説明する図 走行速度v1とαの関係を示す図
符号の説明
100 パーソナルナビゲーションデバイス
101、201 制御部
111 合成部
112 速度算出部
211 XB軸加速度算出部
212 YB軸加速度算出部
102 GNSS受信部
103、203 通信部
104 記憶部
105 ナビゲーション部
106 入出力部
200 センサユニット
202 センサ部
300 タイヤ
301 回転機構部
400 メモリダイヤル
401 加速度センサ
402 台座

Claims (10)

  1. 車両のタイヤ回転に伴って発生する加速度を複数の軸で分散検出する加速度分散検出部と、
    前記加速度分散検出部で検出した複数の軸の加速度を合成する合成部と、
    前記合成部で合成した加速度に基づき、前記車両の走行速度を算出する速度算出部とを有する、車両走行速度測定装置。
  2. 車両のタイヤを含む回転機構部に回転軸から所定距離離れた位置に固定して設けられ、回転によって生じる加速度をセンサを用いて検出するセンサユニットと、前記センサユニットが検出した加速度に基づき前記車両の走行速度を測定する速度測定端末とを含む車両走行速度測定装置であって、
    前記センサユニットは、
    前記車両のタイヤ回転の中心からみて外側へと向かう遠心力が働く方向をXA軸、前記タイヤの回転方向をYA軸、前記タイヤの横方向をZA軸とするA座標系を、ZA軸周りに角度θ回転した軸をXB軸、YB軸,ZB軸とするB座標系におけるXB軸の加速度α1を検出するXB軸加速度検出部と、
    前記YB軸の加速度α2を検出するYB軸加速度検出部と、
    前記加速度α1及び前記加速度α2とを前記速度測定端末に送信する送信部とを有し、
    前記速度測定端末は、
    前記センサユニットから送信された前記加速度α1及び前記加速度α2を受信する受信部と、
    前記加速度α1と前記加速度α2とを合成して加速度α3を算出する合成部と、
    前記加速度α3を用いて、前記車両の走行速度を算出する速度算出部とを有することを特徴とする、車両走行速度測定装置。
  3. 前記速度測定端末は、前記センサユニットに設定された角度θを前記加速度α3及び前記加速度α1を用いて算出する角度算出部をさらに有することを特徴とする、請求項2に記載の車両走行速度測定装置。
  4. 前記角度θは45度であることを特徴とする、請求項2に記載の車両走行速度測定装置。
  5. 前記センサユニットは、前記角度算出部で算出した角度θが45度でない場合には、前記角度θが45度になるよう自動で座標軸の回転を行う回転部をさらに有することを特徴とする、請求項3に記載の車両走行速度測定装置。
  6. 前記センサユニットは、前記角度算出部で算出した角度θが45度でない場合には、前記角度θが45度になるよう手動で座標軸の回転を行うことができる入力部をさらに有することを特徴とする、請求項3に記載の車両走行速度測定装置。
  7. 前記速度測定端末は、パーソナルナビゲーションデバイスであって、
    前記速度測定端末は、前記速度算出部で得た前記車両の走行速度を用いて地図上に表示される自車位置の測位計算と表示更新を行うとともに経路誘導案内を行うナビゲーション部とさらに有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の車両走行速度測定装置。
  8. 前記速度測定端末は、前記角度θが45度で無い場合には、ユーザに対してメッセージを報知する報知部をさらに有することを特徴とする、請求項2に記載の車両走行速度測定装置。
  9. 車両のタイヤを含む回転機構部に回転軸から所定距離離れた位置に固定して設けられ、回転によって生じる加速度をセンサを用いて検出するセンサユニットと、前記センサユニットが検出した加速度に基づき車両の走行速度を測定する速度測定端末との間で行われる、車両走行速度測定方法であって、
    前記センサユニットは、
    前記車両のタイヤ回転の中心からみて外側へと向かう遠心力が働く方向をXA軸、前記タイヤの回転方向をYA軸、前記タイヤの横方向をZA軸とするA座標系を、ZA軸周りに角度θ回転した軸をXB軸、YB軸,ZB軸とするB座標系におけるXB軸の加速度α1を検出するXB軸加速度検出ステップと、
    前記YB軸の加速度α2を検出するYB軸加速度検出ステップと、
    前記加速度α1及び前記加速度α2を前記速度測定端末に送信する送信ステップとを有し、
    前記速度測定端末は、
    前記センサユニットから送信された前記加速度α1及び前記加速度α2を受信する受信ステップと、
    前記加速度α1と前記加速度α2とを合成して加速度α3を算出する合成ステップと、
    前記加速度α3を用いて、前記車両の走行速度を算出する速度算出ステップとを有する、車両走行速度測定方法。
  10. 車両のタイヤを含む回転機構部に回転軸から所定距離離れた位置に固定して設けられ、回転によって生じる加速度をセンサを用いて検出するセンサユニットと、前記センサユニットが検出した加速度に基づき車両の走行速度を測定する速度測定端末との間で行われる、車両走行速度測定方法を、実行するためのプログラムであって、
    前記センサユニットは、
    前記車両のタイヤ回転の中心からみて外側へと向かう遠心力が働く方向をXA軸、前記タイヤの回転方向をYA軸、前記タイヤの横方向をZA軸とするA座標系を、ZA軸周りに角度θ回転した軸をXB軸、YB軸,ZB軸とするB座標系におけるXB軸の加速度α1を検出するXB軸加速度検出ステップと、
    前記YB軸の加速度α2を検出するYB軸加速度検出ステップと、
    前記加速度α1及び前記加速度α2を前記速度測定端末に送信する送信ステップとを有し、
    前記速度測定端末は、
    前記センサユニットから送信された前記加速度α1及び前記加速度α2を受信する受信ステップと、
    前記加速度α1と前記加速度α2とを合成して加速度α3を算出する合成ステップと、
    前記加速度α3を用いて、前記車両の走行速度を算出する速度算出ステップとを有する、車両走行速度測定方法を実行するための、プログラム。
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