JP2010145281A - 内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整方法及び流体温度調整装置 - Google Patents

内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整方法及び流体温度調整装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 内燃機関の駆動系を循環する流体の急激な温度変化に対して迅速に所定の温度に調整し、且つ流体を一定の温度で保持して、流体の温度調整が高精度である流体温度制御方法及び装置を提供する。
【解決手段】 内燃機関を備えた駆動系6から流体を導入する導入路11と導入路11から導入された流体が循環する循環路12と循環路12を循環する流体を駆動系6へ導出する導出路13とを有する流体経路22と、駆動系6から導入された流体の温度を低下させる熱交換器16と、循環路12内において循環されている流体の温度を制御温度の近傍の温度に調整する第1ヒータ17と、導出路13内において第1ヒータ17にて温度調整された流体の温度を駆動系6内における流体の温度が制御温度となる温度に調整する第2ヒータ19と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の駆動抵抗測定等の駆動系性能試験における流体温度調整方法及び流体温度調整装置であり、特に、エンジンテストベンチ等の試験装置におけるエンジンオイル、エンジン冷却水、又はミッションオイルの温度を制御する流体温度制御装置及び方法に関する。
例えば、自動車エンジンの性能試験には、モータリング試験やファイアリング試験等などのエンジン品質を確認する試験がある。この自動車エンジンの性能試験中において、エンジンやエンジンに連結するトランスミッションを流動するエンジンオイル、エンジン冷却水、又はミッションオイル等の流体温度が可変すると、正確なエンジン性能を確認することが困難となるため、其々の流体温度を所望の温度に一定に保持できる流体温度制御装置がエンジンテストベンチ等の試験装置に備え付けられている。
図7は、従来におけるエンジンテストベンチに備え付けられたエンジンオイルを制御する流体温度制御装置である。図7に示すとおり、被試験体であるエンジン1を備えた駆動系6は、エンジン1の駆動力を伝動するシャフト5に設けられシャフト5のトルクを計測する軸トルク計2と、シャフト5の回転数やトルクを可変するトランスミッション3と、シャフト5の回転により発電するダイナモ4とで構成している。
エンジンオイル温度制御装置110は、エンジン1内の各部を循環するエンジンオイルを導入するポートである導入口112と、導入口112から導入したエンジンオイルが通流するオイル流路111と、オイル流路111に設けられオイル流路111内のエンジンオイルを圧送するポンプ113と、オイル流路111に設けられオイル流路111内のエンジンオイルを冷却するクーラ114と、オイル流路111に設けられオイル流路111内のエンジンオイルを加温するヒータ115と、オイル流路111を通流したエンジンオイルをエンジンへ返送するポートである返送口116とで構成している。
また、エンジンオイル温度制御装置110には、エンジンオイルの温度(油温)を制御する制御部120を設けている。制御部120は、エンジン内の油温を検知する温度センサ123、オイル流路111のクーラ114の入口前の油温を検知する温度センサ124、クーラ114の出口とヒータ115の入口との間の油温を検知する温度センサ125、及び、オイル流路111のヒータ115の出口の油温を検知する温度センサ126からの検知信号を受け取り、予め設定された油温に近づけるべく、クーラ114とヒータ115の出力値を決定する温調器121と、温調器121が決定した出力値に応じてクーラ114とヒータ115へ出力信号を送信する変換器122と、を備えている。また、エンジンオイル温度制御装置110は、所望のエンジン内の油温をユーザが設定する操作盤130を設けている。操作盤130には、各温度センサ123、124、125、126が検知した油温や設定油温を表示する表示装置を有している。
制御部120は、エンジン1内の油温とヒータ115の出口との温度差を算出して、設定油温に近づけるために必要なヒータ115での出口の油温を決定する。次に、決定したヒータ115での出口の油温に基づいて、クーラ114入口前の油温とヒータ115入口前の油温とが決定される。それぞれ決定された油温に、応じてクーラ114とヒータ115の出力値を決定する。クーラ114とヒータ115の出力値は、変換器122により出力信号としてクーラ114とヒータ115に送信する。これにより、クーラ114とヒータ115は、其々の出力を出力信号に応じて調整され、エンジンオイルを冷却・加温する。また、制御部120は冷却・加温されたエンジンオイルの油温を各温度センサ123、124、125、126で測定して、再度各位置における油温を設定して油温を調整するフィードバック制御を行っている。これにより、エンジン1内のエンジンオイル所望の油温を一定に保っている。
また、上述した図7のエンジンオイル温度制御装置に加えて、制御部は、熱交換器の出口の油温とエンジン内のオイルホールの油温との差と、エンジンの運転状態に基づいて、ファジー推論を用いて制御を行う技術が提案されている(特許文献1)。
特開平6−117212号公報
しかしながら、エンジン試験運転中には、エンジン内のエンジンオイルの温度が急激に上昇する場合があり、従来のエンジンオイル温度制御装置では、クーラ又はヒータにより調温を行って油温の変動を抑えて所定の油温に戻すまでに時間がかかってしまい、エンジンの試験結果に影響を及ぼす問題があった。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、内燃機関の駆動系を循環する流体の急激な温度変化に対して迅速に所定の温度に調整し、且つ流体を一定の温度で保持して、流体の温度調整が高精度である流体温度制御方法及び装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整方法は、内燃機関を備えた駆動系から流体を導入する導入路と、該導入路に直列に接続された循環路であって該導入路から導入された流体が循環する循環路と、該循環路を循環する流体を該駆動系へ導出する導出路とを有する流体経路と、該流体経路内に設けられた冷却手段であって、該駆動系から導入された流体の温度を低下させる冷却手段と、該冷却手段によって冷却された流体を該駆動系の性能試験を行う上で必要となる条件に基づいて設定された制御温度に調整し、再度、該導出路を通じて該流体を該駆動系へ導出する内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整方法であって、前記循環路内において循環されている流体の温度を前記制御温度の近傍の温度に調整する第1の温度調整ステップと、前記導出路内において、前記第1の温度調整ステップにて温度調整された流体の温度を、前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整する第2の温度調整ステップと、を有することを特徴とする。
上述の構成によれば、内燃機関の駆動系性能試験において、内燃機関の負荷によって温度の変動が大きい流体を、第1の温度調整ステップにて内燃機関の負荷の影響の無い環境下で一定の温度に調整することによって、流体の温度の変動を抑制することができる。また、第2の温度調整ステップにおいて、既に第1の温度調整ステップによって一定の温度に調整できているので、迅速に必要な流体の温度に調整することができる。そのため、内燃機関の負荷変動が大きくても、すぐに内燃機関内における流体の温度を制御温度となる温度に戻すことができて、内燃機関内の流体の温度の変動を小さくすることができ、且つ、流体の温度調整の制御精度を高めることができる。
また、本発明の内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整方法は、内燃機関を備えた駆動系から流体を導入路を介して循環路に導入する導入ステップと、前記循環路に導入された流体の温度を低下させる冷却ステップと、前記循環路内において循環されている流体の温度を前記駆動系の性能試験を行う上で必要となる条件に基づいて設定された制御温度の近傍の温度に調整する第1の温度調整ステップと、前記循環路を循環する流体を前記駆動系へ導出する導出路内において、前記第1の温度調整ステップにて温度調整された流体の温度を、前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整する第2の温度調整ステップと、を有することを特徴とする。
また、上述の発明に加えて、前記第1の温度調整ステップで温度調整された流体を一定の温度で保温する保温ステップを更に有することを特徴とする。
また、上述の構成によれば、第1の温度調整ステップで温度調整された流体を一定の温度で保温する保温ステップを設けることで、循環路内を循環する流体を所望の温度で一定に保持できるため、第2の温度調整ステップによって、駆動系内における流体の温度が制御温度となるように導出路内の流体の温度を容易に調整することが可能となり、高精度の流体の温度調整ができる。
また、上述の発明に加えて、前記循環路内を循環する流体を一時貯留する貯留ステップを更に有することを特徴とする。
また、上述の構成によれば、循環路内を循環し第1の温度調整ステップにて内燃機関の負荷の影響の無い環境下で一定の温度である流体を一時貯留する貯留ステップを設けることで、内燃機関の負荷変動によって温度の変動幅が大きくても、貯留手段に貯留した流体の貯留量によって、広い範囲で内燃機関の負荷の変動幅に追従することができるため、高精度の流体の温度調整ができる。
また、本発明の内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整方法は、内燃機関を備えた駆動系から流体を導入する導入路と、該導入路に直列に接続された循環路であって該導入路から導入された流体が循環する循環路と、該循環路を循環する流体を該駆動系へ導出する導出路とを有する流体経路と、該流体経路内に設けられた冷却手段であって、該駆動系から導入された流体の温度を低下させる冷却手段と、該冷却手段によって冷却された流体を該駆動系の性能試験を行う上で必要となる条件に基づいて設定された制御温度に調整し、再度、該導出路を通じて該流体を該駆動系へ導出する内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整方法であって、前記循環路内において循環されている流体の温度を前記制御温度の近傍の温度に調整する第1の温度調整ステップと、前記第1の温度調整ステップで温度調整された流体を一定の温度で保温する保温ステップと、前記循環路内を循環する流体を一時貯留する貯留ステップと、前記導出路内において、前記第1の温度調整ステップにて温度調整された流体の温度を、前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整する第2の温度調整ステップと、を有することを特徴とする。
また、上述の発明に加えて、前記循環路内において循環されている流体の温度を前記制御温度の近傍に調整するよう制御し、前記導出路内において導出する流体の温度を前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整するよう制御する制御ステップを更に有することを特徴とする。
また、上述の発明に加えて、前記循環路内において循環されている流体の温度を検知する第1の検知ステップと、前記駆動系内の流体の温度を検知する第2の検知ステップと、を更に有し、前記制御ステップは、前記第1の検知ステップで検知した前記循環路を循環している流体の温度に基づいて、前記循環路内において循環されている流体の温度を前記制御温度の近傍に調整するよう制御し、前記第2の検知ステップで検知した前記駆動系内の流体の温度に基づいて、前記導出路内において導出する流体の温度を前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整するよう制御することを特徴とする。
また、上述の発明に加えて、前記第1の温度調整ステップは、前記循環路を循環する流体を前記制御温度より所定範囲低い第1の温度に調整し、前記保温ステップは、前記第1の温度調整ステップで調整された流体を前記第1の温度で保温し、前記第2の温度調整ステップは、前記循環路を循環する流体を前記駆動系へ導出する導出路内において、前記保温ステップで保温された流体を前記制御温度より所定範囲高い第2の温度に調整すること特徴とする。
また、上述の発明に加えて、前記第1の温度調整ステップは、前記循環路を循環する流体を前記制御温度より所定範囲高い第3の温度に調整し、前記保温ステップは、前記第1の温度調整ステップで調整された流体を前記第3の温度で保温し、前記第2の温度調整ステップは、前記循環路を循環する流体を前記駆動系へ導出する導出路内において、前記保温ステップで保温された流体を前記制御温度より所定範囲高く、且つ前記第3の温度よりも低い第4の温度に調整すること特徴とする。
また、上述の発明に加えて、前記流体は、エンジンオイル、ミッション用オイル、エンジン冷却水のいずれかであることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整装置は、内燃機関を備えた駆動系から流体を導入する導入路と、該導入路に直列に接続された循環路であって該導入路から導入された流体が循環する循環路と、該循環路を循環する流体を該駆動系へ導出する導出路とを有する流体経路と、該流体経路内に設けられた冷却手段であって、該駆動系から導入された流体の温度を低下させる冷却手段と、該冷却手段によって冷却された流体を該駆動系の性能試験を行う上で必要となる条件に基づいて設定された制御温度に調整し、再度、該導出路を通じて該流体を該駆動系へ導出する内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整装置であって、前記循環路内において循環されている流体の温度を前記制御温度の近傍の温度に調整する第1の温度調整手段と、前記導出路内において、前記第1の温度調整手段にて温度調整された流体の温度を、前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整する第2の温度調整手段と、を有することを特徴とする。
上述の構成によれば、内燃機関の駆動系性能試験において、内燃機関の負荷によって温度の変動が大きい流体を、循環路内に設けられた第1の温度調整手段にて内燃機関の負荷の影響の無い環境下で一定の温度に調整することによって、流体の温度の変動を抑制することができる。また、第2の温度調整手段において、既に第1の温度調整手段によって一定の温度に調整できているので、迅速に必要な流体の温度に調整することができる。そのため、内燃機関の負荷変動が大きくても、すぐに内燃機関内における流体の温度を制御温度となる温度に戻すことができて、内燃機関内の流体の温度の変動を小さくすることができ、且つ、流体の温度調整の制御精度を高めることができる。
また、本発明の内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整装置は、内燃機関を備えた駆動系から流体を導入する導入路と、該導入路に直列に接続された循環路であって該導入路から導入された流体が循環する循環路と、該循環路を循環する流体を該駆動系へ導出する導出路とを有する流体経路と、前記循環路に導入された流体の温度を低下させる冷却手段と、前記循環路内において循環されている流体の温度を前記駆動系の性能試験を行う上で必要となる条件に基づいて設定された制御温度の近傍の温度に調整する第1の温度調整手段と、前記循環路を循環する流体を前記駆動系へ導出する導出路内において、前記第1の温度調整手段にて温度調整された流体の温度を、前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整する第2の温度調整手段と、を有することを特徴とする。
また、上述の発明に加えて、前記循環路内に設けられた保温手段であって、前記第1の温度調整手段で温度調整された流体を一定の温度で保温する保温手段を更に有することを特徴とする。
また、上述の発明に加えて、前記循環路内に設けられた貯留手段であって、前記循環路内を循環する流体を一時貯留する貯留手段を更に有することを特徴とする。
また、本発明の内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整装置は、内燃機関を備えた駆動系から流体を導入する導入路と、該導入路に直列に接続された循環路であって該導入路から導入された流体が循環する循環路と、該循環路を循環する流体を該駆動系へ導出する導出路とを有する流体経路と、該流体経路内に設けられた冷却手段であって、該駆動系から導入された流体の温度を低下させる冷却手段と、該冷却手段によって冷却された流体を該駆動系の性能試験を行う上で必要となる条件に基づいて設定された制御温度に調整し、再度、該導出路を通じて該流体を該駆動系へ導出する内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整装置であって、前記循環路内において循環されている流体の温度を前記制御温度の近傍の温度に調整する第1の温度調整手段と、前記第1の温度調整手段で温度調整された流体を一定の温度で保温する保温手段と、前記循環路内を循環する流体を一時貯留する貯留手段と、前記導出路内において、前記第1の温度調整手段にて温度調整された流体の温度を、前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整する第2の温度調整手段と、を有することを特徴とする。
また、上述の発明に加えて、前記循環路内において循環されている流体の温度を前記制御温度の近傍に調整するよう制御し、前記導出路内において導出する流体の温度を前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整するよう制御する制御手段を更に有することを特徴とする。
また、上述の発明に加えて、前記循環路内に設けられた第1の検知手段であって、前記循環路内において循環されている流体の温度を検知する第1の検知手段と、前記駆動系内に設けられた第2の検知手段であって、前記駆動系内の流体の温度を検知する第2の検知手段と、を更に有し、前記制御手段は、前記第1の検知手段で検知した前記循環路を循環している流体の温度に基づいて、前記循環路内において循環されている流体の温度を前記制御温度の近傍に調整するよう制御し、前記第2の検知手段で検知した前記駆動系内の流体の温度に基づいて、前記導出路内において導出する流体の温度を前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整するよう制御することを特徴とする。
また、上述の発明に加えて、前記貯留手段は、前記一時貯留する流体の貯留量が前記駆動系内の流体量と前記流体経路内の流体量とを含めた流体量より所定の範囲多いことを特徴とする。
また、上述の発明に加えて、前記第1の温度調整手段は、前記循環路を循環する流体を前記制御温度より所定範囲低い第1の温度に調整し、前記保温手段は、前記第1の温度調整手段で調整された流体を前記第1の温度で保温し、前記第2の温度調整手段は、前記循環路を循環する流体を前記駆動系へ導出する導出路内において、前記保温手段で保温された流体を前記制御温度より所定範囲高い第2の温度に調整すること特徴とする。
また、上述の発明に加えて、前記第1の温度調整手段は、前記循環路を循環する流体を前記制御温度より所定範囲高い第3の温度に調整し、前記保温手段は、前記第1の温度調整手段で調整された流体を前記第3の温度で保温し、前記第2の温度調整手段は、前記循環路を循環する流体を前記駆動系へ導出する導出路内において、前記保温手段で保温された流体を前記制御温度より所定範囲高く、且つ前記第3の温度よりも低い第4の温度に調整すること特徴とする。
また、上述の発明に加えて、前記第1の温度調整手段は、前記冷却手段の下流側に設けられ、前記貯留手段は、前記第1の温度調整手段の下流側に設けられていることを特徴とする。
また、上述の発明に加えて、前記流体は、エンジンオイル、ミッション用オイル、エンジン冷却水のいずれかであることを特徴とする。
本発明によれば、内燃機関の駆動系を循環する流体の急激な温度変化に対して迅速に所定の温度に調整し、且つ流体を一定の温度で保持して、流体の温度調整が高精度である流体温度制御方法及び装置を提供することができる。
以下、発明の最良の2つの実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。図1から図5では、本発明の実施形態1について、エンジンテストベンチにおけるエンジンオイルの温度を制御する流体温度制御方法及び装置を例に挙げて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るエンジンテストベンチに備え付けられたエンジンオイルを制御する流体温度制御装置を示す構成図である。
図1に示すとおり、被試験体であるエンジン1を備えた駆動系6は、エンジン1の駆動力を伝動するシャフト5に設けられシャフト5のトルクを計測する軸トルク計2と、シャフト5の回転数やトルクを可変するトランスミッション3と、シャフト5の回転により発電するダイナモ4とで構成している。
流体温度制御装置7は、エンジン1からエンジンオイルを導出する導入路11と、導入路11に直列に設けられ導入路11から導出されたエンジンオイルが循環する循環路12と、循環路12内のエンジンオイルをエンジン1へ返送する導出路13とを有する流体経路22が設けている。
導入路11は、エンジン1から導出されるエンジンオイルを入力する入口である導入口14を備えている。また、循環路12は、循環路12内のエンジンオイルを圧送して循環させるポンプ15と、循環路12内を循環するエンジンオイルを第1の温度(s1)に調温する熱交換器16及び第1ヒータ17と、循環路12内を循環するエンジンオイルを一時貯留するバッファタンク18と、を備えている。また、導出路13は、循環路12から導出路13を介してエンジン1へ返送した際にエンジンオイルの温度が制御温度となるように調温する第2ヒータ19と、導出路13を通流したエンジンオイルをエンジン1へ返送する出口である返送口20と、を備えている。
循環路12において、熱交換器16は、導入路11との接続部側に設けられている。また、第1ヒータ17は熱交換器16の下流側に、バッファタンク18は第1ヒータ17の下流側に設けられている。また、循環路12は、バッファタンク18の下流側に設けた導出路13との接続部側から導入路11との接続部側へ循環路内を循環するエンジンオイルを戻す循環経路21を有している。
循環路12に設けられたバッファタンク18内に貯留するエンジンオイル量は、エンジン1内を循環するエンジンオイル量と流体経路22内のエンジンオイル量とを含めた流体量より多く貯留できる。つまり、バッファタンク18には、エンジン1内を循環するエンジンオイル量に比べて十分な量のエンジンオイルが貯留されている。
第1ヒータ17は、循環路12内のエンジンオイルの温度を昇温する。また、熱交換器16は、循環路12内のエンジンオイルとの間で熱交換する冷却水によって、エンジンオイルを冷却する。流体温度制御装置7には、冷却水を通入させる冷却水入口93と、冷却水入口93からの低温の冷却水が通流する冷却導入配管91と、熱交換器16で熱交換されて高温となった冷却水が通流する冷却返送配管92と、冷却返送配管92から流体温度制御装置7の外へ排出される返送口94と、を備えている。また、冷却導入配管91には、熱交換器16への冷却水の流量を制御する流量制御弁47を有している。つまり、熱交換器16のエンジンオイルを冷却する能率は、流量制御弁47で調整される。また、第2ヒータ19は、導出路13内のエンジンオイルの温度を昇温する。
また、流体温度制御装置7は、エンジンオイルを調温する熱交換器16、第1ヒータ17、及び第2ヒータ19を制御する制御部30が設けられている。制御部30は、エンジン1のエンジンオイルの温度を検知する第1温度センサ41と、バッファタンク18内のエンジンオイルの温度を検知する第2温度センサ42と、第2温度センサ42で検知した循環路12内を通流するエンジンオイルの温度に基づいて、循環路12内を循環するエンジンオイルを第1の温度(s1)に調温する第1温調器31と、第1温度センサ41で検知したエンジン1のエンジンオイルの温度に基づいて、第2ヒータ19を制御して導出路13内を通流するエンジンオイルを第2の温度(s2)に調温する第2温調器32と、熱交換器16の流量制御弁47と第1ヒータ17を制御するための制御信号を生成するX特性変換器33を備えている。
第1温調器31は、バッファタンク18内のエンジンオイルの温度を検知する第2温度センサ42からの検知信号を受け取り、この検知信号に基づいて、バッファタンク18内のエンジンオイル温度が第1の温度(s1)となるように制御信号をX特性変換機に送信する。X特性変換機33は、第1温調器31からの制御信号に基づいて、冷却信号及び加熱信号に変換する。X特性変換器33から出力された冷却信号を熱交換器16の流量制御弁47へ、加熱信号を第1ヒータ17へ入力して、其々の出力を制御している。また、熱交換器16と第1ヒータ17で調温されたエンジンオイルは、再度、バッファタンク18内の第2温度センサ42で検知されてフィードバック制御により、バッファタンク18内のエンジンオイルの温度を第1の温度(s1)で保持できる。
これにより、バッファタンク18内のエンジンオイルを、熱交換器16と第1ヒータ17で温度調整されたエンジンオイルを第1の温度(s1)で保温することができる。更に、バッファタンク18の外周部に断熱材を設けることで、バッファタンク18内のエンジンオイル温度変動を小さくすることもできる。
また、第2温調器32は、エンジン1内のエンジンオイルの温度を検知する第1温度センサ41からの検知信号を受け取り、この検知信号に基づいて、エンジン1内のエンジンオイル温度が制御温度となるように、導出路13のエンジンオイル温度を第2の温度(s2)にする加熱信号を第2ヒータ19へ送信する。第2温調器32の制御により、第2ヒータ19で第2の温度(s2)に調温されたエンジンオイルは、エンジン1内に導出されて、エンジンオイルの温度が制御温度(s0)となる。また、再度、エンジン1内の第1温度センサ41でエンジンオイルの温度を検知して、フィードバック制御により、エンジン1内のエンジンオイルの温度を制御温度(s0)で保持できる。
また、流体温度制御装置7は、制御部30に対して入出力を行う操作盤100を設けている。操作盤100は、エンジン1内のエンジンオイル温度の設定温度(制御温度:s0)及び、バッファタンク18内のエンジンオイル温度の設定温度(第1の温度:s1)をユーザにより入力して設定する設定部(図示せず)と、第1温度センサ41及び第2温度センサ42が検知したエンジンオイルの温度情報、第1温調器31及び第2温調器32の制御情報、及び、流量制御弁47、第1ヒータ17及び第2ヒータ19の出力情報等を表示する表示部(図示せず)とを備えている。ユーザは、この表示部で表示される情報により、エンジンオイルの温度状況、及び流体温度制御装置7の状態を確認することができる。
操作盤100の設定部において、ユーザは、まずエンジン1内のエンジンオイル温度の所望の温度(制御温度:s0)を入力する。次に、バッファタンク18内のエンジンオイル温度を、先程設定した制御温度(s0)に対しての温度差を入力して設定を行う。例えば、エンジン1内のエンジンオイル温度の制御温度(s0)を90℃に設定した場合、バッファタンク18内のエンジンオイル温度を、エンジン1内のエンジンオイル温度の制御温度(s0)から−2℃と入力して設定することで、バッファタンク18内のエンジンオイル温度を88℃(第1の温度:s1)に設定することができる。また、バッファタンク18内のエンジンオイル温度の第1の温度(s1)を設定する上述の温度差の入力範囲は、予め定められた範囲(例えば、±5℃)が設けられており、ユーザは、その所定範囲内の温度差を入力してバッファタンク18内のエンジンオイル温度の第1の温度(s1)を設定する。
制御部30におけるエンジンオイルの調温制御方法について、図2〜図3にて説明する。
図2は、本発明の実施形態1に係るエンジンオイル温度制御装置の制御部で実行されるエンジンオイルの調温制御処理を示すフロー図である。ステップS10では、エンジン1内のエンジンオイルの制御温度(s0)を操作盤100でユーザが入力する。入力された値は、制御部30の第2温調器32に送られてエンジン1内のエンジンオイルの制御温度(s0)として設定される。この処理が完了した場合は、ステップS20へ移行する。
ステップS20では、ユーザが操作盤100において、循環路12内のエンジンオイルの第1の温度(s1)を、ステップS10で設定した制御温度(s0)に対した増減値を入力することで設定する。この処理が完了した場合は、ステップS30へ移行する。
ステップS30では、制御部30の第1温調器31において、バッファタンク18内の第2温度センサ42で、バッファタンク18内のエンジンオイルの温度(t1)を検知する。この処理が完了した場合は、ステップS40へ移行する。
ステップS40では、制御部30の第1温調器31は、バッファタンク18内の第2温度センサ42で検知したエンジンオイルの温度(t1)が、ステップS20で設定した第1の温度(s1)より高い(t1>s1)か否かを判定する。t1>s1であると判定する場合はステップS50へ移行し、t1>s1であると判定しない場合はステップS60へ移行する。
ステップS50では、制御部30の第1温調器31は、バッファタンク18のエンジンオイルの温度(t1)から第1の温度(s1)の差分をとり、差分の絶対値量(|t1−s1|)に応じた調温信号をX特性変換器33へ送る。X特性変換器33は、その調温信号に従った熱交換器16の流量制御弁47の開度を大きくする冷却信号と、第1ヒータ17の出力を抑制する加熱信号と、に変換して、流量制御弁47、第1ヒータ17へ各々の信号を送信する。この処理が完了した場合は、ステップS60へ移行する。
ステップS60では、流量制御弁47は、受信した冷却信号に応じて開度を大きくして、熱交換器16の冷却能力を上げる。また、第1ヒータ17は、受信した加熱信号に応じて出力を下げる。この処理が完了した場合は、ステップS30へ移行する。
ステップS70では、制御部30の第1温調器31は、バッファタンク18内の第2温度センサ42で検知したエンジンオイルの温度(t1)が、ステップS20で設定した第1の温度(s1)より低い(t1<s1)か否かを判定する。t1<s1であると判定する場合はステップS80へ移行し、t1<s1であると判定しない場合(t1=s1)はステップS100へ移行する。
ステップS80では、制御部30の第1温調器31は、バッファタンク18のエンジンオイルの温度(t1)から第1の温度(s1)の差分をとり、差分の絶対値量(|t1−s1|)に応じた調温信号をX特性変換器33へ送る。X特性変換器33は、その調温信号に従った熱交換器16の流量制御弁47の開度を小さくする冷却信号と、第1ヒータ17の出力を上げる加熱信号をと、に変換して、流量制御弁47、第1ヒータ17へ各々の信号を送信する。この処理が完了した場合は、ステップS90へ移行する。
ステップS90では、流量制御弁47は、受信した冷却信号に応じて開度を小さくして、熱交換器16の冷却能力を下げる。また、第1ヒータ17は、受信した加熱信号に応じて出力を上げる。この処理が完了した場合は、ステップS30へ移行する。
ステップS100では、制御部30の第2温調器32は、エンジン1内の第1温度センサ41で、エンジン1内のエンジンオイルの温度(t0)を検知する。この処理が完了した場合は、ステップS110へ移行する。
ステップS110では、制御部30の第2温調器32は、エンジン1内の第1温度センサ41で検知したエンジンオイルの温度(t0)が、ステップS10で設定した制御温度(s0)より高い(t0>s0)か否かを判定する。t0>s0であると判定する場合はステップS120へ移行し、t0>s0であると判定しない場合はステップS130へ移行する。
ステップS120では、制御部30の第2温調器32は、エンジン1内のエンジンオイルの温度(t0)から制御温度(s0)の差分をとり、差分の絶対値量(|t0−s0|)に応じた第2ヒータ19の出力を抑制する加熱信号を生成して、第2ヒータ19へ送信する。この処理が完了した場合は、ステップS160へ移行する。
ステップS130では、制御部30の第2温調器32は、エンジン1内の第1温度センサ41で検知したエンジンオイルの温度(t0)が、ステップS10で設定した制御温度(s0)より低い(t0<s0)か否かを判定する。t0<s0であると判定する場合はステップS140へ移行し、t0<s0であると判定しない場合(t0=t0)はステップS150へ移行する。
ステップS140では、制御部30の第2温調器32は、エンジン1内のエンジンオイルの温度(t0)から制御温度(s0)の差分をとり、差分の絶対値量(|t0−s0|)に応じた第2ヒータ19の出力を上げる加熱信号を生成して、第2ヒータ19へ送信する。この処理が完了した場合は、ステップS160へ移行する。
ステップS150では、制御部30の第2温調器32は、第2ヒータ19の出力をそのままに維持する。この処理が完了した場合は、ステップS160へ移行する。
ステップS160では、第2ヒータ19は、ステップS120、ステップS140、及びステップS150で送信された加熱信号に従って出力を調整する。この処理が完了した場合は、ステップS30へ移行する。
このようなフィードバック制御により、循環路12内のエンジンオイルを常に第1の温度(s1)に略一定に保つことを可能とし、且つ、エンジン1内のエンジンオイルを常に制御温度(s0)を中心とした±1度以内の温度変動制御を可能にしている。
図3は、本発明の実施形態1に係るエンジンオイル温度制御装置の制御部で実行されるエンジンオイルの温度制御テーブルである。
図3は、ユーザからの入力により操作盤100にて設定されたエンジン1内のエンジンオイル温度の制御温度(s0)に対して、バッファタンク18内のエンジンオイルの設定温度である第1の温度(s1)を所定範囲低く設定した(s1<s2)場合のエンジンオイルの温度制御テーブルである。
エンジン1から導入路11を介して導入されたエンジンオイルは、エンジン1の負荷により温められて、エンジン1内の所望のエンジンオイルの温度である制御温度(s0)よりも高い温度となっている。導入路11から循環路12へ導入されたエンジンオイルは、循環路12の熱交換器16によって冷却141されて、制御温度(s0)よりも低い第1の温度(s1)付近まで温度が下降する。その後、図2で示した第1温調器31のフィードバック制御により、第1ヒータ17と熱交換器16の出力の制御が行われ、エンジンオイルは、バッファタンク18内において、第1の温度(s1)で保温142される。
バッファタンク18内に貯留され、第1の温度(s1)に保温されたエンジンオイルの一部は、導出路13に送られ、第2ヒータ19により制御温度(s0)よりも少し高い第2の温度(s2)に調温143される。この第2の温度(s2)は、エンジン1内のエンジンオイルの温度を検知する第1温度センサ41の設置位置であるエンジン導出点140において、エンジンオイルが制御温度となるように調温した温度である。つまり、図2で示した第2温調器32のフィードバック制御により、エンジン導出点140におけるエンジンオイルが制御温度となるように、第2ヒータ19を制御している。
このように、循環路12内のエンジンオイルを常に制御温度(s0)よりも所定範囲低い第1の温度(s1)に略一定に保つことで、導出路13内の第2ヒータ19にて第2の温度(s2)に昇温して、エンジン1内のエンジン導出点140でのエンジンオイルの温度をほぼ制御温度(s0)とする温度変動制御を可能にしている。また、エンジン1内のエンジンオイルの急激な温度上昇に対して制御温度(s0)よりも低い第1の温度(s1)を早急にエンジン1内に供給できるため、エンジン1内のエンジンオイルの温度を速やかに制御温度に戻すことができる。
上述した本発明の実施形態1の実施例に対する変形例について、図4及び図5にて説明する。尚、以降の変形例の説明に関して、上述で説明した図1から図3までの実施例と同じ内容の説明は省略する。
図4は、本発明の実施形態1の変形例に係るエンジンテストベンチに備え付けられたエンジンオイルを制御する流体温度制御装置を示す構成図である。
図1と同様に、導入路11は、エンジン1から導出されるエンジンオイルを入力する入口である導入口14を備えている。また、循環路12は、循環路12内のエンジンオイルを圧送して循環させるポンプ15と、循環路12内を循環するエンジンオイルを第3の温度(s3)に調温する第1熱交換器16及び第1ヒータ17と、循環路12内を循環するエンジンオイルを一時貯留するバッファタンク18と、を備えている。また、導出路13は、循環路12から導出路13を介してエンジン1へ返送した際にエンジンオイルの温度が制御温度となるように調温する第2熱交換器23及び第2ヒータ19と、導出路13を通流したエンジンオイルをエンジン1へ返送する出口である返送口20と、を備えている。
第1ヒータ17は、循環路12内のエンジンオイルの温度を昇温する。また、第1熱交換器16は、循環路12内のエンジンオイルとの間で熱交換する冷却水によって、エンジンオイルを冷却する。流体温度制御装置7には、冷却水を通入させる冷却水入口93と、冷却水入口93からの低温の冷却水が通流する冷却導入配管91と、熱交換器16で熱交換されて高温となった冷却水が通流する冷却返送配管92と、冷却返送配管92から流体温度制御装置7の外へ排出される返送口94と、を備えている。また、冷却返送配管92には、第1熱交換器16への冷却水の流量を制御する第1流量制御弁47を有している。つまり、第1熱交換器16のエンジンオイルを冷却する能率は、第1流量制御弁47で調整される。
同様に、第2ヒータ19は、導出路13内のエンジンオイルの温度を昇温する。また、第2熱交換器23は、冷却導入配管91からの低温の冷却水によって導出路13内のエンジンオイルを冷却し、熱交換されて高温となった冷却水を冷却返送配管92へ通流させる。また、冷却導入配管91には、第2熱交換器23への冷却水の流量を制御する第2流量制御弁24を有している。つまり、第2熱交換器23のエンジンオイルを冷却する能率は、第2流量制御弁24で調整される。
また、流体温度制御装置7は、エンジンオイルを調温する第1熱交換器16、第1ヒータ17、第2熱交換器23、及び第2ヒータ19を制御する制御部30が設けられている。制御部30は、エンジン1のエンジンオイルの温度を検知する第1温度センサ41と、バッファタンク18内のエンジンオイルの温度を検知する第2温度センサ42と、第2温度センサ42で検知した循環路12内を通流するエンジンオイルの温度に基づいて、循環路12内を循環するエンジンオイルを第3の温度(s3)に調温する第1温調器31と、第1温度センサ41で検知したエンジン1のエンジンオイルの温度に基づいて、導出路13内を通流するエンジンオイルを第4の温度(s4)に調温する第2温調器32と、第1熱交換器16の第1流量制御弁47と第1ヒータ17を制御するための制御信号を生成する第1X特性変換器33と、第2熱交換器23の第2流量制御弁24と第2ヒータ19を制御するための制御信号を生成する第2X特性変換器25と、を備えている。
第1温調器31は、バッファタンク18内のエンジンオイルの温度を検知する第2温度センサ42からの検知信号を受け取り、この検知信号に基づいて、バッファタンク18内のエンジンオイル温度が第3の温度(s3)となるように制御信号を第1X特性変換機33に送信する。第1X特性変換機33は、第1温調器31からの制御信号に基づいて、冷却信号及び加熱信号に変換する。第1X特性変換器33から出力された冷却信号を第1熱交換器16の第1流量制御弁47へ、加熱信号を第1ヒータ17へ入力して、其々の出力を制御している。また、第1熱交換器16と第1ヒータ17で調温されたエンジンオイルは、再度、バッファタンク18内の第2温度センサ42で検知されてフィードバック制御により、バッファタンク18内のエンジンオイルの温度を第3の温度(s3)で保持できる。
同様に、第2温調器32は、エンジン1内のエンジンオイルの温度を検知する第1温度センサ41からの検知信号を受け取り、この検知信号に基づいて、エンジン1内のエンジンオイル温度が制御温度(s0)となるように、導出路13のエンジンオイル温度を第4の温度(s4)にする制御信号を第2X特性変換機25に送信する。第2X特性変換機25は、第2温調器32からの制御信号に基づいて、冷却信号及び加熱信号に変換する。第2X特性変換器25から出力された冷却信号を第2熱交換器23の第2流量制御弁24へ、加熱信号を第2ヒータ19へ入力して、其々の出力を制御している。第2熱交換器23と第2ヒータ19で第4の温度(s4)に調温されたエンジンオイルは、エンジン1内に導出されて、エンジンオイルの温度が制御温度(s0)となる。また、再度、エンジン1内の第1温度センサ41でエンジンオイルの温度を検知して、フィードバック制御により、エンジン1内のエンジンオイルの温度を制御温度(s0)で保持できる。
また、流体温度制御装置7は、制御部30に対して入出力を行う操作盤100を設けている。操作盤100は、エンジン1内のエンジンオイル温度の設定温度(制御温度:s0)及び、バッファタンク18内のエンジンオイル温度の設定温度(第3の温度:s3)をユーザにより入力して設定する設定部(図示せず)と、第1温度センサ41及び第2温度センサ42が検知したエンジンオイルの温度情報、第1温調器31及び第2温調器32の制御情報、及び、第1流量制御弁47、第2流量制御弁24、第1ヒータ17、及び第2ヒータ19の出力情報等を表示する表示部(図示せず)とを備えている。ユーザは、この表示部で表示される情報により、エンジンオイルの温度状況、及び流体温度制御装置7の状態を確認することができる。
操作盤100の設定部において、ユーザは、まずエンジン1内のエンジンオイル温度の所望の温度(制御温度:s0)を入力する。次に、バッファタンク18内のエンジンオイル温度を、先程設定した制御温度(s0)に対しての温度差を入力して設定を行う。例えば、エンジン1内のエンジンオイル温度の制御温度(s0)を90℃に設定した場合、バッファタンク18内のエンジンオイル温度を、エンジン1内のエンジンオイル温度の制御温度(s0)から+2℃と入力して設定することで、バッファタンク18内のエンジンオイル温度を92℃(第3の温度:s3)に設定することができる。また、バッファタンク18内のエンジンオイル温度の第3の温度(s3)を設定する上述の温度差の入力範囲は、予め定められた範囲(例えば、±5℃)が設けられており、ユーザは、その所定範囲内の温度差を入力してバッファタンク18内のエンジンオイル温度の第3の温度(s3)を設定する。
図5は、本発明の実施形態1の変形例に係るエンジンオイル温度制御装置の制御部で実行されるエンジンオイルの温度制御テーブルである。
図5は、ユーザからの入力により操作盤100にて設定されたエンジン1内のエンジンオイル温度の制御温度(s0)に対して、バッファタンク18内のエンジンオイルの設定温度である第3の温度(s3)を所定範囲高く設定した(s3<s2)場合のエンジンオイルの温度制御テーブルである。
エンジン1から導入路11を介して導入されたエンジンオイルは、エンジン1の負荷により温められて、エンジン1内の所望のエンジンオイルの温度である制御温度(s0)よりも高い温度となっている。導入路11から循環路12へ導入されたエンジンオイルは、循環路12の第1熱交換器16によって冷却141されて、制御温度(s0)よりもやや高い第3の温度(s3)付近まで温度が下降する。その後、図2で示した第1温調器31のフィードバック制御と同様に、第1ヒータ17と第1熱交換器16の出力の制御が行われ、エンジンオイルは、バッファタンク18内において、第3の温度(s3)で保温142される。
バッファタンク18内に貯留され、第3の温度(s3)に保温されたエンジンオイルの一部は、導出路13に送られ、第2熱交換器23により冷却され制御温度(s0)よりも少し高い第4の温度(s4)に調温143される。この第4の温度(s4)は、エンジン1内のエンジンオイルの温度を検知する第1温度センサ41の設置位置であるエンジン導出点140において、エンジンオイルが制御温度(s0)となるように調温した温度である。つまり、第2温調器32のフィードバック制御と同様に、エンジン導出点140におけるエンジンオイルが制御温度となるように、第2熱交換器23及び第2ヒータ19を制御している。
このように、循環路12内のエンジンオイルを常に制御温度(s0)よりも所定範囲高い第3の温度(s3)に略一定に保つことで、導出路13内の第2熱交換器23及び第2ヒータ19にて第4の温度(s4)に調温して、エンジン1内のエンジン導出点140でのエンジンオイルの温度をほぼ制御温度(s0)とする温度変動制御を可能にしている。また、エンジン始動時や低負荷時等においてのエンジン1内のエンジンオイルが低温である場合に、制御温度(s0)よりも高い第3の温度(s3)を早急にエンジン1内に供給できるため、エンジン1内のエンジンオイルの温度を速やかに制御温度にすることができる。
よって、本実施形態によれば、エンジン1の駆動抵抗測定において、エンジン1の負荷によって温度の変動が大きい流体を、循環路12内に設けられた熱交換器16及び第1ヒータ17にてエンジン1の負荷の影響の無い環境下で一定の温度に調整することによって、流体の温度の変動を抑制することができる。また、第2ヒータ19において、既に熱交換器16及び第1ヒータ17によって一定の温度に調整できているので、迅速に必要な流体の温度に調整することができる。そのため、エンジン1の負荷変動が大きくても、すぐにエンジン1内における流体の温度を制御温度となる温度に調整することができて、エンジン1内の流体の温度の変動を小さくすることができ、且つ、流体の温度調整の制御精度を高めることができる。
また、本実施形態によれば、循環路12内を循環し熱交換器16及び第1ヒータ17にてエンジン1の負荷の影響の無い環境下で一定の温度である流体を一時貯留するバッファタンク18を設けることで、エンジン1の負荷変動によって温度の変動幅が大きくても、バッファタンク18に貯留した流体の貯留量によって、広い範囲でエンジン1の負荷の変動幅に追従することができるため、高精度の流体の温度調整ができる。
このように、本実施形態において、内燃機関の駆動系を循環する流体の急激な温度変化に対して迅速に所定の温度に調整し、且つ流体を一定の温度で保持して、流体の温度調整が高精度である流体温度制御方法及び装置を提供することができる。
本実施形態によれば、内燃機関の駆動抵抗測定における駆動系の温度調整を行う流体として、エンジンオイルを例として説明したが、特に限定していない。例えば、トランスミッション3のミッション用オイル、又は、エンジン1のエンジン冷却水でもよい。尚、トランスミッション3のミッション用オイルは、マニュアル・トランスミッションの(M/T)で使用されるミッションオイルとオートマティック・トランスミッションの(A/T)で使用されるATFとを含む。また、内燃機関の駆動抵抗測定におけるミッション用オイルの温度調整を行う場合は、導入路11の導入口は、トランスミッション3からミッション用オイルが導入される配管と接続し、又導出路13の返送口20は、トランスミッション3へミッション用オイルが返送される配管と接続し、更に、第1温度センサ41は、トランスミッション3内に設ける。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について、エンジンテストベンチにおけるエンジンオイル、エンジン冷却水、及びミッション用オイルの3つの流体の温度を制御可能な流体温度制御方法及び装置を例に挙げて説明する。
図6は、本発明の実施形態2に係るエンジンテストベンチに備え付けられたエンジンオイル、エンジン冷却水、及びミッション用オイルの温度を制御する流体温度制御装置を示す構成図である。尚、ミッション用オイルは、マニュアル・トランスミッションの(M/T)で使用されるミッションオイルとオートマティック・トランスミッションの(A/T)で使用されるATFとを含む。以降は、マニュアル・トランスミッションの(M/T)で使用されるミッションオイルを例に挙げて説明する。
図6に示すように、流体温度制御装置7は、図1に示したエンジンオイル用の温度制御装置が3つ組み合わせた構造となっている。流体温度制御装置7は、それぞれ、エンジンオイル温度調整部10と、エンジン冷却水温度調整部50と、ミッションオイル温度調整部70とを備えている。エンジンオイル温度調整部10の構成、及び温度制御方法については、図1〜図3で示した本発明の実施形態1と同じであるため、説明を省略する。
エンジン冷却水温度調整部50は、エンジン1からエンジン冷却水を導出する導入路51と、導入路51に直列に設けられ導入路51から導出されたエンジン冷却水が循環する循環路52と、循環路52内のエンジン冷却水をエンジン1へ返送する導出路53とを有する流体経路62が設けている。
導入路51は、エンジン1から導出されるエンジン冷却水を入力する入口である導入口54を備えている。また、循環路52は、循環路52内のエンジン冷却水を圧送して循環させるポンプ55と、循環路52内を循環するエンジン冷却水を第1の温度に調温する熱交換器56及び第1ヒータ57と、循環路52内を循環するエンジン冷却水を一時貯留するバッファタンク(エンジン冷却水タンク)58と、を備えている。また、導出路53は、循環路52から導出路53を介してエンジン1へ返送した際にエンジン冷却水の温度が制御温度となるように調温する第2ヒータ59と、導出路53を通流したエンジン冷却水をエンジン1へ返送する出口である返送口60と、を備えている。また、循環路52は、バッファタンク58の下流側に設けた導出路53との接続部側から導入路51との接続部側へ循環路内を循環するエンジン冷却水を戻す循環経路61を有している。
また、エンジン冷却水温度調整部50は、制御部30内に、エンジン1のエンジン冷却水の温度を検知する第1温度センサ43と、バッファタンク58内のエンジン冷却水の温度を検知する第2温度センサ44と、第2温度センサ44で検知した循環路52内を通流するエンジン冷却水の温度に基づいて、循環路52内を循環するエンジン冷却水を第1の温度に調温する第1温調器34と、第1温度センサ43で検知したエンジン1のエンジン冷却水の温度に基づいて、第2ヒータ59を制御して導出路53内を通流するエンジン冷却水を第2の温度に調温する第2温調器35と、熱交換器56の冷却水の流量を調整する流量制御弁48と第1ヒータ57を制御するための制御信号を生成するX特性変換器36を備えている。
上記に示すように、エンジン冷却水温度調整部50は、エンジンオイル温度調整部10と同じ構成であり、駆動系6から導出される流体がエンジン冷却水である点が異なる。そのため、エンジン冷却水温度調整部50の温度制御方法は、図2及び図3で示したエンジンオイル温度制御方法と同じであるため、説明を省略する。
ミッションオイル温度調整部70は、トランスミッション3からミッションオイルを導出する導入路71と、導入路71に直列に設けられ導入路71から導出されたミッションオイルが循環する循環路72と、循環路72内のミッションオイルをトランスミッション3へ返送する導出路73とを有する流体経路82が設けている。
導入路71は、トランスミッション3から導出されるミッションオイルを入力する入口である導入口74を備えている。また、循環路72は、循環路72内のミッションオイルを圧送して循環させるポンプ75と、循環路72内を循環するミッションオイルを第1温度に調温する熱交換器76及び第1ヒータ77と、循環路72内を循環するミッションオイルを一時貯留するバッファタンク(ミッションオイルタンク)78と、を備えている。また、導出路73は、循環路72から導出路73を介してトランスミッション3へ返送した際にミッションオイルの温度が制御温度となるように調温する第2ヒータ79と、導出路73を通流したミッションオイルをトランスミッション3へ返送する出口である返送口80と、を備えている。また、循環路72は、バッファタンク78の下流側に設けた導出路73との接続部側から導入路71との接続部側へ循環路内を循環するミッションオイルを戻す循環経路81を有している。
また、ミッションオイル温度調整部70は、制御部30内に、トランスミッション3のミッションオイルの温度を検知する第1温度センサ45と、バッファタンク78内のミッションオイル温度を検知する第2温度センサ46と、第2温度センサ46で検知した循環路72内を通流するミッションオイルの温度に基づいて、循環路72内を循環するミッションオイルを第1の温度に調温する第1温調器37と、第1温度センサ45で検知したトランスミッション3のミッションオイルの温度に基づいて、第2ヒータ79を制御して導出路73内を通流するミッションオイルを第2の温度に調温する第2温調器38と、熱交換器76の冷却水の流量を調整する流量制御弁49と第1ヒータ77を制御するための制御信号を生成するX特性変換器39を備えている。
上記に示すように、ミッションオイル温度調整部70は、エンジンオイル温度調整部10とほぼ同じ構成であり、駆動系6から導出される流体がミッションオイルである点が異なる。そのため、ミッションオイル温度調整部70の温度制御方法は、図2及び図3で示したエンジンオイル温度制御方法と同じであるため、説明を省略する。
また、流体温度制御装置7は、制御部30に対して入出力を行う操作盤100を設けている。操作盤100には、エンジン1内のエンジンオイル温度の制御温度、エンジン冷却水温度の制御温度、及びトランスミッション3内のミッションオイル温度の制御温度を、ユーザの所望の其々の温度に設定する設定部(図示せず)と、各温度センサ41〜46が検知したエンジンオイル温度、エンジン冷却水温度、及びミッションオイル温度の情報、各第1温調器31、34、37及び第2温調器32、35、38の制御情報、及び、各流量制御弁47、48、49、各第1ヒータ17、57、77及び各第2ヒータ19、59、79の出力情報等を表示する表示部(図示せず)とを備えている。ユーザは、この表示部で表示される情報により、エンジンオイルの温度推移、エンジン冷却水の温度推移、ミッションオイルの温度推移、及び、流体温度制御装置7の運転状態を確認することができる。
また、操作盤100の設定部では、各バッファタンク18、58、78内の流体の温度をユーザにより入力して設定する。ユーザは、まずエンジン1内又はトランスミッション3内の流体の所望の温度(制御温度)を各々入力する。次に、各バッファタンク18、58、78内の流体の温度を、先程設定した制御温度に対しての温度差を入力して設定を行う。尚、この温度差の入力範囲は、予め定められた範囲が設けられており、ユーザは、その所定範囲内の温度差を入力して各バッファタンク18、58、78内のエンジンオイル温度の第1の温度を設定する。
上述のとおり、本発明の実施形態2は、内燃機関の駆動抵抗測定における流体は、エンジンオイル、ミッション用オイル及びエンジン冷却水の3つであり、流体経路、冷却手段、第1の温度調整手段、第2の温度調整手段及び貯留手段は、エンジンオイル、ミッション用オイル及びエンジン冷却水のそれぞれに対応して設けられている。
本実施形態によれば、エンジン1の駆動系6で使用されているエンジンオイル、ミッション用オイル及びエンジン冷却水を高精度で温度調整することが可能である。また、エンジンオイル、ミッション用オイル及びエンジン冷却水にそれぞれに対応したエンジンオイル温度調整部10、エンジン冷却水温度調整部50、及びミッションオイル温度調整部70を同時に備える流体温度制御装置7を設けることで、エンジン1の負荷による各流体の温度調整を一括制御することができる。そのため、エンジン1の駆動抵抗測定においての利便性が向上する。
このように、本実施形態において、内燃機関の駆動系を循環する流体の急激な温度変化に対して迅速に所定の温度に調整し、且つ流体を一定の温度で保持して、流体の温度調整が高精度である流体温度制御方法及び装置を提供することができる。
尚、本発明の実施形態1及び2において、内燃機関の駆動抵抗測定における流体温度制御装置及び方法としてエンジンテストベンチを例に挙げて説明したが、内燃機関の駆動系性能試験の形態は、駆動抵抗測定に特に限定していない。また、本発明の実施形態1及び2においては、内燃機関の駆動抵抗測定に関与するエンジンオイルの温度調整方法を例に挙げて説明したが、同様の方法で温度調整をすることが可能な供試体であれば、金型の温調等、他の供試体にも適宜応用することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は、特許請求の範囲の概念を逸脱しない範囲で、上記実施の形態の構造に種々の変形や変更を施すことも可能である。
本発明の実施形態1に係るエンジンテストベンチに備え付けられたエンジンオイルを制御する流体温度制御装置を示す構成図である。 本発明の実施形態1に係るエンジンオイル温度制御装置の制御部で実行されるエンジンオイルの調温制御処理を示すフロー図である。 本発明の実施形態1に係るエンジンオイル温度制御装置の制御部で実行されるエンジンオイルの温度制御テーブルである。 本発明の実施形態1の変形例に係るエンジンテストベンチに備え付けられたエンジンオイルを制御する流体温度制御装置を示す構成図である。 本発明の実施形態1の変形例に係るエンジンオイル温度制御装置の制御部で実行されるエンジンオイルの温度制御テーブルである。 本発明の実施形態2に係るエンジンテストベンチに備え付けられたエンジンオイル、エンジン冷却水、及びミッション用オイルを制御する流体温度制御装置を示す構成図である。 従来におけるエンジンテストベンチに備え付けられたエンジンオイルを制御する流体温度制御装置である。
符号の説明
1 エンジン
2 軸トルク計
3 トランスミッション
4 ダイナモ
5 シャフト
6 駆動系
7 流体温度制御装置
10 エンジンオイル温度調整部
11、51、71 導入路
12、52、72 循環路
13、53、73 導出路
14、54、74 導入口
15、55、75 ポンプ
16、56、76 熱交換器
17、57、77 第1ヒータ
18、58、78 バッファタンク
19、59、79 第2ヒータ
20、60、80 返送口
21、61、81 循環経路
22、62、82 流体経路
23 第2熱交換器
24 第2流量調整弁
25 第2X特性変換器
30 制御部
31、34、37 第1温調器
32、35、38 第2温調器
33、36、39 X特性変換器
41〜46 温度センサ
47、48、49 流量調整弁
50 エンジン冷却水温度調整部
70 ミッションオイル温度調整部
91 冷却水導入配管
92 冷却水返送配管
93 冷却水入口
94 冷却水出口
100 操作盤
110 エンジンオイル温度制御装置
111 オイル流路
112 導入口
113 ポンプ
114 クーラ
115 ヒータ
116 返送口
120 制御部
121 温調器
122 変換器
123、124、125、126 温度センサ
130 操作盤

Claims (22)

  1. 内燃機関を備えた駆動系から流体を導入する導入路と、該導入路に直列に接続された循環路であって該導入路から導入された流体が循環する循環路と、該循環路を循環する流体を該駆動系へ導出する導出路とを有する流体経路と、該流体経路内に設けられた冷却手段であって、該駆動系から導入された流体の温度を低下させる冷却手段と、該冷却手段によって冷却された流体を該駆動系の性能試験を行う上で必要となる条件に基づいて設定された制御温度に調整し、再度、該導出路を通じて該流体を該駆動系へ導出する内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整方法であって、
    前記循環路内において循環されている流体の温度を前記制御温度の近傍の温度に調整する第1の温度調整ステップと、
    前記導出路内において、前記第1の温度調整ステップにて温度調整された流体の温度を、前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整する第2の温度調整ステップと、
    を有することを特徴とする流体温度調整方法。
  2. 内燃機関を備えた駆動系から流体を導入路を介して循環路に導入する導入ステップと、
    前記循環路に導入された流体の温度を低下させる冷却ステップと、
    前記循環路内において循環されている流体の温度を前記駆動系の性能試験を行う上で必要となる条件に基づいて設定された制御温度の近傍の温度に調整する第1の温度調整ステップと、
    前記循環路を循環する流体を前記駆動系へ導出する導出路内において、前記第1の温度調整ステップにて温度調整された流体の温度を、前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整する第2の温度調整ステップと、
    を有することを特徴とする内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整方法。
  3. 前記第1の温度調整ステップで温度調整された流体を一定の温度で保温する保温ステップを更に有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の流体温度調整方法。
  4. 前記循環路内を循環する流体を一時貯留する貯留ステップを更に有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の流体温度調整方法。
  5. 内燃機関を備えた駆動系から流体を導入する導入路と、該導入路に直列に接続された循環路であって該導入路から導入された流体が循環する循環路と、該循環路を循環する流体を該駆動系へ導出する導出路とを有する流体経路と、該流体経路内に設けられた冷却手段であって、該駆動系から導入された流体の温度を低下させる冷却手段と、該冷却手段によって冷却された流体を該駆動系の性能試験を行う上で必要となる条件に基づいて設定された制御温度に調整し、再度、該導出路を通じて該流体を該駆動系へ導出する内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整方法であって、
    前記循環路内において循環されている流体の温度を前記制御温度の近傍の温度に調整する第1の温度調整ステップと、
    前記第1の温度調整ステップで温度調整された流体を一定の温度で保温する保温ステップと、
    前記循環路内を循環する流体を一時貯留する貯留ステップと、
    前記導出路内において、前記第1の温度調整ステップにて温度調整された流体の温度を、前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整する第2の温度調整ステップと、
    を有することを特徴とする流体温度制御方法。
  6. 前記循環路内において循環されている流体の温度を前記制御温度の近傍に調整するよう制御し、前記導出路内において導出する流体の温度を前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整するよう制御する制御ステップを更に有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の流体温度調整方法。
  7. 前記循環路内において循環されている流体の温度を検知する第1の検知ステップと、
    前記駆動系内の流体の温度を検知する第2の検知ステップと、を更に有し、
    前記制御ステップは、前記第1の検知ステップで検知した前記循環路を循環している流体の温度に基づいて、前記循環路内において循環されている流体の温度を前記制御温度の近傍に調整するよう制御し、前記第2の検知ステップで検知した前記駆動系内の流体の温度に基づいて、前記導出路内において導出する流体の温度を前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整するよう制御することを特徴とする請求項6に記載の流体温度調整方法。
  8. 前記第1の温度調整ステップは、前記循環路を循環する流体を前記制御温度より所定範囲低い第1の温度に調整し、
    前記保温ステップは、前記第1の温度調整ステップで調整された流体を前記第1の温度で保温し、
    前記第2の温度調整ステップは、前記循環路を循環する流体を前記駆動系へ導出する導出路内において、前記保温ステップで保温された流体を前記制御温度より所定範囲高い第2の温度に調整すること特徴とする請求項3から請求項7のいずれかに記載の流体温度調整方法。
  9. 前記第1の温度調整ステップは、前記循環路を循環する流体を前記制御温度より所定範囲高い第3の温度に調整し、
    前記保温ステップは、前記第1の温度調整ステップで調整された流体を前記第3の温度で保温し、
    前記第2の温度調整ステップは、前記循環路を循環する流体を前記駆動系へ導出する導出路内において、前記保温ステップで保温された流体を前記制御温度より所定範囲高く、且つ前記第3の温度よりも低い第4の温度に調整すること特徴とする請求項3から請求項7のいずれかに記載の流体温度調整方法。
  10. 前記流体は、エンジンオイル、ミッション用オイル、エンジン冷却水のいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の流体温度調整方法。
  11. 内燃機関を備えた駆動系から流体を導入する導入路と、該導入路に直列に接続された循環路であって該導入路から導入された流体が循環する循環路と、該循環路を循環する流体を該駆動系へ導出する導出路とを有する流体経路と、該流体経路内に設けられた冷却手段であって、該駆動系から導入された流体の温度を低下させる冷却手段と、該冷却手段によって冷却された流体を該駆動系の性能試験を行う上で必要となる条件に基づいて設定された制御温度に調整し、再度、該導出路を通じて該流体を該駆動系へ導出する内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整装置であって、
    前記循環路内において循環されている流体の温度を前記制御温度の近傍の温度に調整する第1の温度調整手段と、
    前記導出路内において、前記第1の温度調整手段にて温度調整された流体の温度を、前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整する第2の温度調整手段と、
    を有することを特徴とする流体温度調整装置。
  12. 内燃機関を備えた駆動系から流体を導入する導入路と、該導入路に直列に接続された循環路であって該導入路から導入された流体が循環する循環路と、該循環路を循環する流体を該駆動系へ導出する導出路とを有する流体経路と、
    前記循環路に導入された流体の温度を低下させる冷却手段と、
    前記循環路内において循環されている流体の温度を前記駆動系の性能試験を行う上で必要となる条件に基づいて設定された制御温度の近傍の温度に調整する第1の温度調整手段と、
    前記循環路を循環する流体を前記駆動系へ導出する導出路内において、前記第1の温度調整手段にて温度調整された流体の温度を、前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整する第2の温度調整手段と、
    を有することを特徴とする内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整装置。
  13. 前記循環路内に設けられた保温手段であって、前記第1の温度調整手段で温度調整された流体を一定の温度で保温する保温手段を更に有することを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の流体温度調整装置。
  14. 前記循環路内に設けられた貯留手段であって、前記循環路内を循環する流体を一時貯留する貯留手段を更に有することを特徴とする請求項11から請求項13のいずれかに記載の流体温度調整装置。
  15. 内燃機関を備えた駆動系から流体を導入する導入路と、該導入路に直列に接続された循環路であって該導入路から導入された流体が循環する循環路と、該循環路を循環する流体を該駆動系へ導出する導出路とを有する流体経路と、該流体経路内に設けられた冷却手段であって、該駆動系から導入された流体の温度を低下させる冷却手段と、該冷却手段によって冷却された流体を該駆動系の性能試験を行う上で必要となる条件に基づいて設定された制御温度に調整し、再度、該導出路を通じて該流体を該駆動系へ導出する内燃機関の駆動系性能試験における流体温度調整装置であって、
    前記循環路内において循環されている流体の温度を前記制御温度の近傍の温度に調整する第1の温度調整手段と、
    前記第1の温度調整手段で温度調整された流体を一定の温度で保温する保温手段と、
    前記循環路内を循環する流体を一時貯留する貯留手段と、
    前記導出路内において、前記第1の温度調整手段にて温度調整された流体の温度を、前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整する第2の温度調整手段と、
    を有することを特徴とする流体温度制御装置。
  16. 前記循環路内において循環されている流体の温度を前記制御温度の近傍に調整するよう制御し、前記導出路内において導出する流体の温度を前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整するよう制御する制御手段を更に有することを特徴とする請求項11から請求項15のいずれかに記載の流体温度調整装置。
  17. 前記循環路内に設けられた第1の検知手段であって、前記循環路内において循環されている流体の温度を検知する第1の検知手段と、
    前記駆動系内に設けられた第2の検知手段であって、前記駆動系内の流体の温度を検知する第2の検知手段と、を更に有し、
    前記制御手段は、前記第1の検知手段で検知した前記循環路を循環している流体の温度に基づいて、前記循環路内において循環されている流体の温度を前記制御温度の近傍に調整するよう制御し、前記第2の検知手段で検知した前記駆動系内の流体の温度に基づいて、前記導出路内において導出する流体の温度を前記駆動系内における流体の温度が前記制御温度となる温度に調整するよう制御することを特徴とする請求項16に記載の流体温度調整装置。
  18. 前記貯留手段は、前記一時貯留する流体の貯留量が前記駆動系内の流体量と前記流体経路内の流体量とを含めた流体量より所定の範囲多いことを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の流体温度調整装置。
  19. 前記第1の温度調整手段は、前記循環路を循環する流体を前記制御温度より所定範囲低い第1の温度に調整し、
    前記保温手段は、前記第1の温度調整手段で調整された流体を前記第1の温度で保温し、
    前記第2の温度調整手段は、前記循環路を循環する流体を前記駆動系へ導出する導出路内において、前記保温手段で保温された流体を前記制御温度より所定範囲高い第2の温度に調整すること特徴とする請求項13から請求項18のいずれかに記載の流体温度調整装置。
  20. 前記第1の温度調整手段は、前記循環路を循環する流体を前記制御温度より所定範囲高い第3の温度に調整し、
    前記保温手段は、前記第1の温度調整手段で調整された流体を前記第3の温度で保温し、
    前記第2の温度調整手段は、前記循環路を循環する流体を前記駆動系へ導出する導出路内において、前記保温手段で保温された流体を前記制御温度より所定範囲高く、且つ前記第3の温度よりも低い第4の温度に調整すること特徴とする請求項13から請求項18のいずれかに記載の流体温度調整装置。
  21. 前記第1の温度調整手段は、前記冷却手段の下流側に設けられ、
    前記貯留手段は、前記第1の温度調整手段の下流側に設けられていることを特徴とする請求項14から請求項20のいずれかに記載の流体温度調整装置。
  22. 前記流体は、エンジンオイル、ミッション用オイル、エンジン冷却水のいずれかであることを特徴とする請求項11から請求項21のいずれかに記載の流体温度調整装置。
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