JP2010144809A - 管路更生用継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール性を維持し、且つ組付け易い管路更生用継手を提供すること。
【解決手段】管路更生用継手4は、分断管2’に嵌挿される環状部材5a、及び環状部材5aに備えられ分断管2’に係止する押輪5と、分断管2’の外周面2b’に周方向に亘って当接する第1のシールリング8と、更生管1の外周面1bに周方向に亘って当接する第2のシールリング9と、分断管2’及び更生管1に架けて嵌挿され、押輪5に連結されて押輪5との間で第1のシールリング8を挟圧するようになっており、内周部に第2のシールリング9を設けた継輪6,7と、を備え、互いに連結した押輪5及び継輪6,7は、分断管2’に対し管軸方向に摺動可能であり、継輪6,7の接続部7aが管路構成部材2の端部2aに連結可能な所定位置で、押輪5の係止部材5bにより係止されるようになっている。
【選択図】図4

Description

本発明は、既設の流体管路から分断された分断管の内周面に亘って樹脂製の更生管を挿着し、分断管を管路に復旧する更生管挿着工事において使用され、更生管を挿着した分断管の端部と、分断管に隣接する管路の端部とに架設される管路更生用継手に関する。
従来の管路更生用継手は、内周面に更生管が嵌挿された既設流体管の外周面と、この既設流体管に接続される管路を構成する新管の外周面とに架けて設けられており、管路更生用継手の内周面における既設流体管との間、及び新管との間に夫々係止手段が配設されるとともに、管路更生用継手の内周面における両係止手段の間に既設流体管と新管に架けてリング状のシール材が配設されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−60857号公報(第5頁、第2図)
特許文献1に記載の管路更生用継手にあっては、リング状のシール材が管路更生用継手の内周面において既設流体管と新管に架けて配設されるようになっており、管路更生用継手を、更生管が嵌挿された既設流体管及び新管に対し架設して組み付ける必要があるため、シール性を維持した状態で管路更生用継手を組付ける作業が煩わしい虞がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、シール性を維持し、且つ組付け易い管路更生用継手を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の管路更生用継手は、
既設の流体管路から分断された分断管の内周面に亘って樹脂製の更生管を挿着し、前記分断管を管路に復旧する更生管挿着工事において使用され、前記更生管を挿着した分断管の端部と、該分断管に隣接する管路の端部とに架設される管路更生用継手であって、
前記分断管の端部の外周面に嵌挿される環状部材、及び前記環状部材に備えられ前記分断管の外周面に係止する係止部材を有する押輪と、
前記分断管の端部の外周面に周方向に亘って当接する第1のシールリングと、
前記更生管の端部の外周面に周方向に亘って当接する第2のシールリングと、
前記分断管の端部の外周面、及び該分断管よりも管軸方向の外方に突出した前記更生管の端部の外周面に架けて嵌挿され、前記押輪に連結されて該押輪との間で前記第1のシールリングを挟圧するようになっており、前記管路の端部に連結可能な接続部を有し、内周部に前記第2のシールリングを設けた継輪と、
を少なくとも備え、
互いに連結した前記押輪及び前記継輪は、一体に、前記分断管に対し管軸方向に摺動可能であるとともに、前記継輪の接続部が前記管路の端部に連結可能な所定位置で、前記押輪の係止部材により係止されるようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、押輪及び継輪を嵌挿した後に、管軸方向に連結される押輪と継輪との間で第1のシールリングが挟圧されるため、各部材を組付け易いばかりか、第1のシールリングにより分断管の外周面からの漏洩を防止でき、第2のシールリングにより分断管と更生管との間への流体の浸入を防止できる。また、互いに連結した押輪及び継輪は、一体に、分断管に対し管軸方向に摺動可能であるとともに、継輪の接続部が管路の端部に連結可能な所定位置で、押輪の係止部材により係止されるようになっているため、継輪の接続部を、管路の端部に対し管軸方向に適宜アプローチして連結することで、管路の復旧がし易い。
本発明の請求項2に記載の管路更生用継手は、請求項1に記載の管路更生用継手であって、
前記継輪は、前記分断管の端部の外周面、及び該分断管よりも管軸方向の外方に突出した前記更生管の端部の外周面に架けて嵌挿され、前記押輪に連結されて該押輪との間で前記第1のシールリングを挟圧するスリーブと、
前記接続部を有し、前記更生管の端部の外周面に嵌挿され、前記スリーブに連結されて該スリーブとの間で前記第2のシールリングを挟圧する本体と、からなることを特徴としている。
この特徴によれば、継輪が、スリーブと本体とからなり、スリーブと本体との間で第2のシール部材を挟圧するようにしたため、第2のシール部材が内径方向の更生管の外周面に密接し、第2のシール部材によるシール性が高まる。
本発明の請求項3に記載の管路更生用継手は、請求項1または2に記載の管路更生用継手であって、
前記押輪の環状部材は、一体に形成された無端状の部材であり、前記環状部材の周方向に沿って前記係止部材が備えられていることを特徴としている。
この特徴によれば、押輪の環状部材が、一体に形成された無端状の部材であり、この環状部材の周方向に沿って係止部材が備えられた構造であることで、係止部材を、分断管に対し周方向に均一な力で係止することができる。
本発明の請求項4に記載の管路更生用継手は、請求項1ないし3のいずれかに記載の管路更生用継手であって、
前記更生管の端部の内周面に、前記更生管よりも剛性が高い筒状部材が嵌着されていることを特徴としている。
この特徴によれば、更生管の端部の内周面に、更生管よりも剛性が高い筒状部材が嵌着されることで、第2のシールリングが挟圧され更生管の端部の外周面を内径方向に押圧しても、更生管が内径方向に変形してしまうことなく形状を維持でき、第2のシールリングによるシールを確実に行える。
本発明の請求項5に記載の管路更生用継手は、請求項1ないし4のいずれかに記載の管路更生用継手であって、
前記継輪の内周面に、前記分断管の開口端面と前記第2のシールリングとの管軸方向の間において、内径方向に延出する延出部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、継輪の内周面に、分断管の開口端面と第2のシールリングとの管軸方向の間において、内径方向に延出する延出部が形成されることで、互いに連結した押輪及び継輪を摺動しても、第2のシールリングが、分断管の開口端面に当接してしまうことなく、分断による粗い面である開口端面との当接による第2のシールリングの損傷の虞を回避できる。
本発明の請求項6に記載の管路更生用継手は、請求項5に記載の管路更生用継手であって、
前記延出部が前記開口端面と当接した状態においても、前記更生管の端面は、前記本体の内方に位置していることを特徴としている。
この特徴によれば、互いに連結した押輪及び継輪を、延出部が開口端面と当接するまで摺動しても、この当接した状態において、更生管の端面が本体の内方に位置し、外方に突出することが無いため、更生管の端面が管路の端部と干渉して損傷してしまう虞を回避できる。
本発明に係る管路更生用継手を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、更生管を分断管の内部に引き込む工程を示す説明図である。図2は、更生管を分断管の内周面に密着させる工程を示す説明図である。図3は、本発明の実施例における管路更生用継手の全体像を示す正面図である。図4(a)は、図3のA−A断面図であり、(b)は、(a)のB−B断面図である。図5は、押輪及び第1のシールリングが分断管に嵌挿され、スリーブが分断管及び更生管に架けて嵌挿された状態を示す断面図である。図6は、図5の状態から第2のシールリング及び本体が更生管に嵌挿された状態を示す断面図である。図7は、図6の状態から押輪、スリーブ、及び本体が連結された状態を示す断面図である。以下、図3の紙面手前側を管路更生用継手の正面側とし、図3の紙面左右側を管路更生用継手の左右側として説明する。
一般に、地中に埋設される既設流体管が経年変化により老朽化した場合などには、例えば管路を一時的に断水状態として、既設流体管から老朽化した箇所を管路から分断し、この分断された分断管の内周面に樹脂製の更生管を嵌挿した後に、分断管と、この分断管に隣接する管路構成部材と接続することで管路を復旧するようになっている。本実施例における管路更生用継手は、更生管挿着工事において使用されるものであり、更生管を嵌挿した分断管と、この分断管に隣接する管路構成部材との接続に適用されるものである。
実施例に基づいて説明すると、図1の符号1は、樹脂製の更生管を示しており、更生管1は、加熱されることで略円筒状に形状回復する性質を有しており、更生管1により老朽化した箇所の管路が構成されるようになっている。
この更生管1の配設工程を図1及び図2に基づいて説明する。
図1に示されるように、内部を上水が流れ、既設の流体管路を形成する既設流体管において老朽化した箇所Zを更生するために、管路を一時的に断水状態にして、箇所Zの上下流それぞれの箇所Xと箇所Yにおいて、図示しない切断装置により既設流体管を切除することで、老朽化した箇所Zが分断管2’として管路から分断される。
そして、地上に設置されたドラム26に巻回されている更生管1の先端側を、分断管2’の一端側から内部に挿入するとともに、牽引装置21から導出されるワイヤ24を分断管2’の他端側から内部に挿入し、ワイヤ24の先端を更生管1の先端に取付けられた取付具23に係止した状態で、牽引装置21によってワイヤ24を巻き取ることにより、更生管1を牽引し、更生管1を分断管2’の内部に管軸方向に引き込んでいく。
次いで、図2に示されるように、更生管1の引込作業が終了した後、更生管1の両端部が分断管2’の両端部よりも突出するようにして切断し、更生管1の両端部を封止する封止具27を取付け、地上に配置した更生管挿着装置を構成する蒸気・圧縮空気送込装置29のホース29aの先端を、更生管1の内部に流体を送入可能に封止具27に取付ける。
そして、更生管1の内部を密閉状態にし、蒸気・圧縮空気送込装置29からホース29aを介し更生管1の内部に高温の圧縮空気を送込み、この送込みにより、更生管1が加熱膨張して分断管2’の内周面に密着される。つまり、分断管2’の内周面に亘って更生管1が挿着されることになり、これにより更生管1の配設作業が完了する。次に、既設流体管2”に対し、端部にフランジを有する管路構成部材を接続した後、図3に示されるように、分断管2’の端部と、この分断管2’に隣接する管路構成部材2の端部とを管路更生用継手4を介して連結する連結作業を行う。
図3及び図4(a)、(b)は、管路更生用継手4が、更生管1を挿着した分断管2’の端部2a’と、管路構成部材2の端部2aとに架設されることにより、分断管2’を管路に復旧した状況を示している。
先ず、管路更生用継手4の構造について説明する。
この管路更生用継手4は、主に、分断管2’の外周面2b’を係止する押輪5と、分断管2’の端部2a’における外周面2b’に周方向に亘って当接する第1のシールリング8と、分断管2’の端部2a’の外周面2b’、及び分断管2’よりも管軸方向の外方に突出した更生管1の端部1aの外周面1bとに架けて嵌挿され、押輪5に連結されて該押輪5との間で第1のシールリング8を挟圧するスリーブ6と、更生管1の端部1aの外周面1bに周方向に亘って当接する第2のシールリング9と、更生管1の端部1aの外周面1bに嵌挿され、スリーブ6に連結されて該スリーブ6との間で第2のシールリング9を挟圧する本体7と、更生管1の端部1aの内周面1dに嵌着される筒状部材10と、を備えている。スリーブ6及び本体7は、ともに継輪を構成し、互いに連結した押輪5、スリーブ6、及び本体7は、一体に連結された状態で、分断管2’に対し管軸方向に摺動可能になっている。
スリーブ6は、リング状部材から成り、一端部には、押輪5と連結する係合部6aが周方向に沿って形成されており、他端部には、本体7と接続するためのフランジ6bが形成されている。また、フランジ6bには、周方向に沿って所定間隔おきに、スリーブ6と本体7を接続する後述するボルト17を挿通するための複数の挿通孔6cが形成されている。
また、スリーブ6の一端部における内周面6dには、第1のシールリング8を収容する収容部6fが形成されており、スリーブ6の他端部における内周面6dには、内径方向に延出し、分断管2’の開口端面2c’と対向する延出部6eが形成されている。
押輪5は、分断管2’の端部2a’の外周面2b’に嵌挿される環状部材5aと、環状部材に周方向に沿って備えられ分断管2’の外周面2b’に係止する係止部材5bと、から成る。
環状部材5aは、一体形成された無端状の部材であり、この無端状の部材には、径方向に膨出した断面視略L字状のフランジ部5cが周方向に所定間隔おきに複数形成されている。このフランジ部5cには、管軸方向に貫通した挿通孔5dが形成されており、ボルト15の頭部をスリーブ6の係合部6aに係合し、かつこのボルト15を挿通孔5dに挿通して、ボルト15のネジ部にナット16を取付けることで、押輪5がスリーブ6に連結される。尚、押輪とスリーブとの連結は、必ずしも本実施例に限られず、例えば、一般的なフランジを汎用のボルト・ナットにより連結するものであってもよい。
更に、環状部材5aには、分断管2’の外周面2b’に係止する係止爪5gを押圧する押込ボルト5hを螺挿する螺挿孔5eと、螺挿孔5eと連通し、係止爪5gを収容する円弧溝5fと、が周方向に所定間隔おきに夫々形成され、スリーブ6の収容部6fに対向する箇所には、第1のシールリング8と当接する当接面5kが形成されている。
係止部材5bは、内径方向に突出する尖鋭刃を有する係止爪5gと、係止爪5gを押圧する押込ボルト5hと、から構成されており、押込ボルト5hを螺挿孔5eに螺挿し、円弧溝5fに収容された係止爪5gを分断管2’の外周面2b’に押し付け、係止爪5gの尖鋭刃を管軸に向けて押圧して分断管2’の外周面2b’に食い込ませることにより、押輪5は分断管2’に係止されるようになっている。
本体7は、リング状部材から成り、一端部には、管路構成部材2の端部2aに連結可能な接続部としてのフランジ7aが形成されており、このフランジ7aに周方向に沿って所定間隔おきに形成された複数の挿通孔7bと、管路構成部材2のフランジ2bに挿通孔7bと同軸に形成された複数の挿通孔2cと、に一体的にボルト13を夫々挿通してナット14で螺合することにより、本体7と管路構成部材2とが連結される。尚、管路構成部材の端部に連結可能な接続部であれば、必ずしもフランジ7aに限られず、例えば、接続部は、管路構成部材の端部の形状に応じ、受口若しくは挿口であっても構わない。
本体7の他端部には、スリーブ6のフランジ6bと連結するフランジ7cが周方向に沿って形成されており、このフランジ7cには、フランジ6bの挿通孔6cと同軸に複数の挿通孔7dが形成されており、この挿通孔7dとフランジ6bの挿通孔6cとに一体的にボルト17を挿通し、ナット18で螺合することで、スリーブ6と本体7とが連結するようになっている。また、本体7のフランジ7c側の内周面には、第2のシールリング9を収容する収容部7eが形成されている。
更に、この本体7及び前述したスリーブ6は、スリーブ6の延出部6eが分断管2’の開口端面2c’と当接した状態において、更生管1の端面1cは、本体7の内方に位置するように形成されている(図7参照)。
図4(b)に示されるように、第1のシールリング8は、リング状の弾性材質から成り、収容部6fに配置されるとともに、第2のシールリング9は、リング状の弾性材質から成り、収容部7eに配置される。
筒状部材10は、更生管1よりも変形し難い、すなわち剛性が高い金属製部材から成り、その側面視形状が無端状の筒状になっている。この筒状部材10の構成により、径方向に若干収縮可能になっている。筒状部材10を、径方向に膨出する端部10aが更生管1の端面1cと当接するまで、若干径方向に収縮させて端部1aの内周面1dに挿入した後、筒状部材10が径方向に復帰して伸長し、筒状部材10の外周面は、周方向に沿って更生管1の端部1aの内周面1dに密着するようになっている。尚、筒状部材の側面視形状は、必ずしも無端状に限られず、例えば、略C字形状、すなわち両端部を有していてもよい。
次に、管路更生用継手の取付工程について説明する。
図5に示されるように、先ず、筒状部材10を更生管1の端部1aの内周面1dに挿入する。次いで、分断管2’の端部2a’の外周面2b’に、必要に応じて滑剤を塗布し、押輪5及び第1のシールリング8を分断管2’の外周面2b’に図示右側の端部2a’から順に嵌挿した後、スリーブ6を分断管2’の外周面2b’及び更生管1の外周面1bに架けて嵌挿し、図6に示されるように、第2のシールリング9及び本体7を更生管1の外周面1bに順に嵌挿する。
そして、第2のシールリング9を本体7の収容部7eに収容し、この収容した状態で、スリーブ6の挿通孔6c及び本体7の挿通孔7bに一体的にボルト17を挿通してナット18で締結する。この締結により、端面6gと、収容部7eを形成する面と、により、第2のシールリング9が挟持され、第2のシールリング9が分断管2’の外周面2b’と周方向に亘って当接する。
このように、この第2のシールリング9が収容部7eに配置された状態で、ボルト17及びナット18が締結されることで、延出部6e側の端面6gと、収容部7eを形成する面と、により、第2のシールリング9が挟持され、第2のシールリング9が弾性変形して更生管1の外周面1bと周方向に亘って当接する。この第1のシールリング8と外周面1bの当接により、分断管2’と更生管1との間への流体の浸入を防止できる。
更に、更生管1の端部1aの内周面1dに、更生管1よりも剛性が高い筒状部材10が嵌着されることで、第2のシールリング9が挟圧され更生管1の端部1aの外周面1bを内径方向に押圧しても、更生管1が内径方向に変形してしまうことなく形状を維持でき、第2のシールリング9によるシールを確実に行える。
次いで、第1のシールリング8をスリーブ6の収容部6fに収容し、ボルト15の頭部をスリーブ6の係合部6aに係合させ、図7に示されるように、この係合状態で押輪5の挿通孔5dにボルト15のネジ部を挿通してナット16で締結する。この締結により、押輪5の当接面5kと、収容部6fを形成する面と、により、第1のシールリング8が挟持され、第1のシールリング8が分断管2’の外周面2b’と周方向に亘って当接する。
このように、この第1のシールリング8が収容部6fに配置された状態で、ボルト15及びナット16が締結されることで、押輪5の当接面5kと、収容部6fを形成する面と、により、第1のシールリング8が挟持され、第1のシールリング8が弾性変形して分断管2’の外周面2b’と周方向に亘って当接する。この第1のシールリング8と外周面2b’の当接により、分断管2’の外周面2b’からの漏洩を防止できる。
また、この締結により、押輪5、スリーブ6、及び本体7が連結され、押輪5、第1のシールリング8、スリーブ6、第2のシールリング9、及び本体7が一体となる。
図7に示されるように、押輪5、スリーブ6、及び本体7を互いに組付ける段階において、スリーブ6及び本体7は、スリーブ6の延出部6eが分断管2’の開口端面2c’と当接しており、このようにすることで、スリーブ6の内周面6dに、分断管2’の開口端面2c’と第2のシールリング9との管軸方向の間において、内径方向に延出する延出部6eが形成されることで、互いに連結した押輪5、スリーブ6、及び本体7を摺動しても、第2のシールリング9が、分断管2’の開口端面2c’に当接してしまうことなく、分断による粗い面である開口端面2c’との当接による第2のシールリング9の損傷の虞を回避できる。
また、前述したように、更生管1の端面1cは、本体7の内方に位置していることで、互いに連結した押輪5、スリーブ6、及び本体7を、延出部6eが開口端面2c’と当接するまで摺動しても、この当接した状態において、更生管1の端面1cが本体7の内方に位置し、外方に突出することが無いため、更生管1の端面1cが管路構成部材2の端部2aと干渉して損傷してしまう虞を回避できる。
尚、本実施例では、図7に示されるように、筒状部材10の端部10aは、更生管1の端面1cよりも管路構成部材2側に位置しており、このように、更生管1の端面1cよりも管路構成部材2側に部材の一部が位置する場合には、スリーブ6の延出部6eが分断管2’の開口端面2c’と当接した状態においても、スリーブ6及び本体7及び該部材を、前記部材の一部が本体7の内方に位置するように形成してもよく、このようにすることで、上記と同様の効果を奏する。
前述したように、押輪5、スリーブ6、及び本体7は、一体に、分断管2’に対し管軸方向に摺動可能であり、図7の状態から、押輪5、第1のシールリング8、スリーブ6、第2のシールリング9、及び本体7を、本体7のフランジ7aが管路構成部材2の端部2aに連結可能になるように、本体7のフランジ7aが管路構成部材2のフランジ2bと当接するまで管軸方向の外方に向けて摺動させる。
そして、押輪5、第1のシールリング8、スリーブ6、第2のシールリング9、及び本体7を管路構成部材2のフランジ2bに連結可能な位置まで摺動させた後、図4(b)に示されるように、押輪5の押込ボルト5hを螺挿して係止爪5gを分断管2’の外周面2b’に係止させる。
前述したように、押輪5の環状部材5aは、一体に形成された無端状の部材であり、環状部材の周方向に沿って係止部材5bが備えられた構造であることで、係止部材5bを、分断管2’に対し周方向に均一な力で係止できるという効果を奏する。特に、一体に形成された無端状の環状部材5aを有する押輪5は、例えば、環状部材が周方向に分割された別体の分割部材から成り、隣接する分割部材の端部において係止部材に内径方向の力を加え難い押輪と比較して、上記した効果を奏する。
尚、上記した押輪5、第1のシールリング8、スリーブ6、第2のシールリング9、及び本体7を摺動するときに、例えば、第1のシールリング8を挟圧する押輪5とスリーブ6との締結、若しくは第2のシールリング9を挟圧するスリーブ6と本体7との締結を、予め若干緩くした状態で摺動し、所定位置に摺動した後に、改めて確実に締結してもよい。
その後、本体7のフランジ7aの挿通孔7b及び管路構成部材2のフランジ2bの挿通孔2cに一体的にボルト13を挿通してナット14で締結することで、管路更生用継手4を介して分断管2’と管路構成部材2が連結され、流体管路が復旧される。尚、必ずしも、押輪5の係止爪5gを分断管2’の外周面2b’に係止させた後に、本体7のフランジ7aと管路構成部材2のフランジ2bとを締結するものに限られず、本体7のフランジ7aと管路構成部材2のフランジ2bとを締結した後に、押輪5の係止爪5gを分断管2’の外周面2b’に係止させてもよい。
以上に説明したように、実施例の管路更生用継手4は、押輪5及び継輪を構成するスリーブ6、本体7を嵌挿した後に、管軸方向に連結される押輪5とスリーブ6との間で第1のシールリング8が挟圧されるため、各部材を組付け易いばかりか、第1のシールリング8により分断管2’の外周面2b’からの漏洩を防止でき、第2のシールリング9により分断管2’と更生管1との間への流体の浸入を防止できる。また、互いに連結した押輪5及び継輪を構成するスリーブ6、本体7は、一体に、分断管2’に対し管軸方向に摺動可能であるとともに、継輪を構成する本体7の接続部としてのフランジ7aが管路構成部材2の端部2aにおけるフランジ2bに連結可能な所定位置で、押輪5の係止部材5bを構成する押込ボルト5h及び係止爪5gにより係止されるようになっているため、本体7のフランジ7aを、管路構成部材2の端部2aに対し管軸方向に適宜アプローチして連結することで、管路の復旧がし易い。
また、管路更生用継手4を構成する継輪が、スリーブ6と本体7とからなり、スリーブ6と本体7との間で第2のシール部材9を挟圧するようにしたため、第2のシール部材9が内径方向の更生管1の外周面に密接し、第2のシール部材9によるシール性が高まる。
尚、管路更生用継手4を構成する継輪は、必ずしもスリーブ6と本体7とからなるものに限られず、例えば、前記継輪は、一体の筒状体からなるとともに、該筒状体の内周部に、第2のシール部材を嵌合するための凹状部が形成されていてもよく、前記継輪を、前記凹状部に第2のシール部材を嵌合した状態で、分断管の外周面及び更生管の外周面に架けて嵌挿するようにしても構わない。
更に、管路更生用継手4は、押輪5の係止部材5bを構成する押込ボルト5h及び係止爪5gにより分断管2’の外周面に対し係止され、更生管1に対しては第2のシールリング9が当接しているのみであるため、主に管路復旧後の、温度変化等に起因する更生管1の軸方向の伸縮などの動きを許容している。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
前記実施例では、管路構成部材2は、その内部を流れる流体が上水であるものとして構成されているが、流体は必ずしも上水に限らず、例えば工業用水であってもよいし、また気体や気液混合状態の流体が流れる流体管にも適用可能である。
また、前記実施例では、更生管1の端部1aの内周面1dに、筒状部材10が嵌着されているが、管路更生用継手は、更生管自体の剛性が比較的高い場合等には、必ずしも筒状部材を備えなくてもよく、筒状部材を特段に設けないことで、管路更生用継手の部品点数を減らすことができる。
前記実施例では、管路更生用継手4は、更生管1を挿着した分断管2’と、管路構成部材2とに架設されているが、管路更生用継手が更生管を挿着した分断管と架設される部材は、管路復旧前の既設の流体管路を構成する既設流体管に取付けられる管路構成部材に限定されるものではなく、例えば、分断管に隣接して新規の流体管を配設し、管路更生用継手を、更生管を挿着した分断管と新規の流体管とに架設してもよい。
更生管を分断管の内部に引き込む工程を示す説明図である。 更生管を分断管の内周面に密着させる工程を示す説明図である。 本発明の実施例における管路更生用継手の全体像を示す正面図である。 (a)は、図3のA−A断面図であり、(b)は、(a)のB−B断面図である。 押輪及び第1のシールリングが分断管に嵌挿され、スリーブが分断管及び更生管に架けて嵌挿された状態を示す断面図である。 図5の状態から第2のシールリング及び本体が更生管に嵌挿された状態を示す断面図である。 図6の状態から押輪、スリーブ、及び本体が連結された状態を断面図である。
符号の説明
1 更生管
1a 端部
1b 外周面
1c 端面
1d 内周面
2 管路構成部材(管路)
2a 端部
2’ 分断管
2a’ 端部
2b’ 外周面
2c’ 開口端面
4 管路更生用継手
5 押輪
5a 環状部材
5b 係止部材
6 スリーブ(継輪)
6d 内周面
6e 延出部
7 本体(継輪)
7a フランジ(接続部)
8 第1のシールリング
9 第2のシールリング
10 筒状部材

Claims (6)

  1. 既設の流体管路から分断された分断管の内周面に亘って樹脂製の更生管を挿着し、前記分断管を管路に復旧する更生管挿着工事において使用され、前記更生管を挿着した分断管の端部と、該分断管に隣接する管路の端部とに架設される管路更生用継手であって、
    前記分断管の端部の外周面に嵌挿される環状部材、及び前記環状部材に備えられ前記分断管の外周面に係止する係止部材を有する押輪と、
    前記分断管の端部の外周面に周方向に亘って当接する第1のシールリングと、
    前記更生管の端部の外周面に周方向に亘って当接する第2のシールリングと、
    前記分断管の端部の外周面、及び該分断管よりも管軸方向の外方に突出した前記更生管の端部の外周面に架けて嵌挿され、前記押輪に連結されて該押輪との間で前記第1のシールリングを挟圧するようになっており、前記管路の端部に連結可能な接続部を有し、内周部に前記第2のシールリングを設けた継輪と、
    を少なくとも備え、
    互いに連結した前記押輪及び前記継輪は、一体に、前記分断管に対し管軸方向に摺動可能であるとともに、前記継輪の接続部が前記管路の端部に連結可能な所定位置で、前記押輪の係止部材により係止されるようになっていることを特徴とする管路更生用継手。
  2. 前記継輪は、前記分断管の端部の外周面、及び該分断管よりも管軸方向の外方に突出した前記更生管の端部の外周面に架けて嵌挿され、前記押輪に連結されて該押輪との間で前記第1のシールリングを挟圧するスリーブと、
    前記接続部を有し、前記更生管の端部の外周面に嵌挿され、前記スリーブに連結されて該スリーブとの間で前記第2のシールリングを挟圧する本体と、からなることを特徴とする請求項1に記載の管路更生用継手。
  3. 前記押輪の環状部材は、一体に形成された無端状の部材であり、前記環状部材の周方向に沿って前記係止部材が備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の管路更生用継手。
  4. 前記更生管の端部の内周面に、前記更生管よりも剛性が高い筒状部材が嵌着されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の管路更生用継手。
  5. 前記継輪の内周面に、前記分断管の開口端面と前記第2のシールリングとの管軸方向の間において、内径方向に延出する延出部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の管路更生用継手。
  6. 前記延出部が前記開口端面と当接した状態においても、前記更生管の端面は、前記本体の内方に位置していることを特徴とする請求項5に記載の管路更生用継手。
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