JP2010144347A - 地盤改良装置及び地盤改良工法 - Google Patents

地盤改良装置及び地盤改良工法 Download PDF

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Abstract

【課題】投入される粒状体の量を抑えるとともに周辺の環境に影響を与えにくい地盤改良装置を提供する。
【解決手段】回転するロッドの先端にオーガ3が取付けられて地盤を掘削する地盤改良装置である。
そして、オーガ3は、ラグビーボール状の断面を有する下向きの楕円錘台状に形成されて掘削翼80がらせん状に巻きつけられた先端部4と、ラグビーボール状の断面を有する所定高さの楕円柱状に形成される本体部5と、ラグビーボール状の断面を有する上向きの楕円錘台状に形成された後端部6と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、地盤の地耐力を向上させる地盤改良装置と地盤改良工法に関するものである。
従来、建物等の重量構造物を支持するために、基礎地盤を補強する工法として、杭によって支持する工法や、地盤自体の支持強度を改善したりする工法などがあり、後者のことを一般に「地盤改良工法」と呼んでいる。
この地盤改良工法には多様な工法があり、主なものとして、土壌にセメントなどの硬化剤を混ぜて撹拌して化学的に硬化を図る「固結工法」や、基礎を構築する部分の軟弱土壌を良質土に入れ替える「置換工法」や、粘土地盤中の水分を抜く「脱水工法」や、振動ローラーなどで土壌を締め固める「突き固め工法」などがある。
このような地盤改良工法のひとつに、軟弱地盤中にケーシングパイプによって砂杭を打ち込み、締め固まった砂杭と軟弱地盤とを一定割合で置き換えることで、砂杭の圧入効果と振動による締固め効果を期待するサンドコンパクションパイル工法がある。
そして、サンドコンパクションパイルに類似する地盤改良工法として、例えば特許文献1には、ドリルを正転して地盤に掘削孔を穿孔し、掘削孔に砕石を投入しつつドリルを逆転して砕石を押し込め、エアハンマを上下させて衝撃を与えて地表まで砕石パイルを構築する地盤改良工法が開示されている。
この構成によれば、ドリルの回転とエアハンマの打撃の協働による簡単な工法で地盤中に強固な砕石パイルを構築することができる。
特開2008−196249号公報
しかしながら、前記した特許文献1の地盤改良工法では、孔壁とドリル先端の隙間から漏れた砕石などの粒状体がドリルの羽根によって上昇されてしまうため、必要以上に粒状体を投入しなければならないという問題があった。
加えて、掘削孔に投入された粒状体は、エアハンマによって衝撃を与えて突き固められるため、振動・騒音が激しいうえに周辺の地盤が振動を受けて沈降するという問題もあった。
そこで、本発明は、投入される粒状体の量を抑えるとともに周辺の環境に影響を与えにくい地盤改良装置と、この地盤改良装置を用いた地盤改良工法と、を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の地盤改良装置は、回転するロッドの先端にオーガが取付けられて地盤を掘削する地盤改良装置であって、前記オーガは、ラグビーボール状の断面を有する下向きの楕円錘台状に形成されて掘削翼がらせん状に巻きつけられた先端部と、ラグビーボール状の断面を有する所定高さの楕円柱状に形成される本体部と、ラグビーボール状の断面を有する上向きの楕円錘台状に形成された後端部と、を備えることを特徴とする。
また、前記オーガには前記後端部から前記先端部まで貫通する空気管が設けられて、中空に形成された前記ロッドに接続される構成とすることができる。
加えて、前記オーガは、前記先端部と前記本体部と前記後端部とが分解可能に構成されている。
さらに、本発明の地盤改良工法は、上記の地盤改良装置を用いる地盤改良工法であって、前記ロッド及び前記空気管を通じて前記オーガの先端部の下端から空気を出しながら前記オーガを正回転させて前記掘削翼によって削孔する削孔工程と、前記オーガを引き上げたうえで粒状体を投入する投入工程と、投入された粒状体中に前記オーガを正回転させて挿入し、逆回転させて前記粒状体を圧縮したうえで引き上げる圧縮工程と、を備えることを特徴とする。
そして、本発明の地盤改良工法は、上記の地盤改良装置を用いる地盤改良工法であって、前記ロッド及び前記空気管を通じて前記オーガの先端部の下端から空気を出しながら前記オーガを正回転させて前記掘削翼によって削孔するとともに粒状体を投入する削孔投入工程と、前記オーガを逆回転させて前記粒状体を圧縮したうえで引き上げる圧縮工程と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の地盤改良工法は、上記の地盤改良装置を用いる地盤改良工法であって、既存の杭を引き抜く引抜工程と、前記杭が引き抜かれたあとの杭孔に粒状体を投入する投入工程と、投入された粒状体中に前記オーガを正回転させて挿入し、逆回転させて前記粒状体を圧縮したうえで引き上げる圧縮工程と、を備えることを特徴とする。
このように、本発明の地盤改良装置では、オーガは、ラグビーボール状の断面を有する下向きの楕円錘台状に形成されて掘削翼がらせん状に巻きつけられた先端部と、ラグビーボール状の断面を有する所定高さの楕円柱状に形成される本体部と、ラグビーボール状の断面を有する上向きの楕円錘台状に形成された後端部と、を備えている。
したがって、粒状体を投入した状態でオーガを回転させても粒状体が上方に移動されることはなく、粒状体を押し付ける際には、打撃することがないため振動・騒音が少ない。
そして、削孔時にはオーガと孔壁の間の空間を通じて上方に掘削残土を排出できるうえに、削孔後にはこの空間を通じて粒状体を投入でき、粒状体投入後には先端部や本体部によって孔壁に粒状体を押し付けることによって地盤支持力を強化できる。
また、オーガには後端部から先端部まで貫通する空気管が設けられて、中空に形成されたロッドに接続される構成とすることで、空気管を通じて加圧された空気を送って掘削残土を効率よく排出できる。
加えて、オーガは、先端部と本体部と後端部とが分解可能に構成されているため、一部が破損した場合でもその部分のみを交換することができる。
さらに、本発明の地盤改良工法は、オーガの下端から空気を出しながら掘削翼によって削孔する削孔工程と、オーガを引き上げて粒状体を投入する投入工程と、粒状体中にオーガを正回転させて挿入し、逆回転させて粒状体を圧縮したうえで引き上げる圧縮工程と、を備えることを特徴とする。
したがって、普通地盤に対して、1つのオーガによって削孔から粒状体の圧縮まで完了できるうえに、掘削時にはオーガやロッドの回転抵抗が少ない状態で施工できる。
そして、本発明の地盤改良工法は、オーガの下端から空気を出しながら掘削翼によって削孔するとともに粒状体を投入する削孔投入工程と、オーガを逆回転させて粒状体を圧縮したうえで引き上げる圧縮工程と、を備えることを特徴とする。
したがって、軟弱地盤に対して、1つのオーガによって削孔から粒状体の圧縮まで完了できるうえに、投入された粒状体によって孔壁を強化しながら削孔できるため孔壁の安定処理が不要となる。
また、本発明の地盤改良工法は、既存の杭を引き抜く引抜工程と、杭が引き抜かれたあとの杭孔に粒状体を投入する投入工程と、投入された粒状体中にオーガを正回転させて挿入し、逆回転させて粒状体を圧縮したうえで引き上げる圧縮工程と、を備えることを特徴とする。
したがって、引き抜かれたとの杭孔を利用することで掘削工程が必要ないうえ、粒状体を投入して圧縮することで所定の支持力を得ることができる。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図6を用いて本発明の地盤改良装置1の全体構成を説明する。
本発明の地盤改良装置1は、図6に示すように、中空のロッド2と、このロッド2の下端に取付けられて地盤を掘削するオーガ3と、を備えている。
さらに、地盤改良システム全体では、図示しないが、上記の他にロッド2を上下動させつつ回転させるための昇降回転装置を有する移動式の杭打機や、中空のロッド2に加圧された空気(圧気)を送るためのコンプレッサや、砕石を投入するための小型のバックホウなどを備えている。
このロッド2は、下端に装着されるオーガ3を吊下げて上下に移動させるとともに、中空部分を通じてオーガ3に加圧された空気を送るためのもので、鋼などの金属によって長尺の円筒状に形成されている。
また、ロッド2の上部は、上述のように昇降回転装置に上下移動可能かつ正逆回転可能に取付けられているため、下端に取付けられたオーガ3を回転させて鉛直方向に所定長で所定径の孔を削孔することができる。
さらに、ロッド2の下端には、後述の図5に示すように、ジョイント受部21が固定されており、オーガ3の最上部に位置する後端部6のジョイント部65と嵌合されたうえでピン70,70によって固定される。
このロッド2のジョイント受部21は、鋼などの金属によって短円柱状に形成されており、片面側にはオーガ3のジョイント部65を嵌合するための六角孔21aが設けられている。
また、この六角孔21aの対立する二辺には、半円分だけ重なるように外側から貫通する円形断面のピン孔21bが設けられており、六角孔21aの底面にはロッド2の中空部分に接続される空気孔21cが設けられている。
そして、本実施の形態のオーガ3は、図1,2に示すように、回転するロッド2の先端(下端)に取付けられて地盤を掘削するためのものであって、地盤に嵌入して掘り起こすための掘削翼80が巻きつけられた先端部4と、孔内に投入された砕石を圧縮するための圧縮翼部53,53を有する本体部5と、ロッド2に連結するためのジョイント部65を有する後端部6と、を備えている。
この先端部4は、鋼などの金属によって全体としてラグビーボール状断面を有する下向き(先端向き)の略楕円錘状に形成されるもので、内部に空気管73が貫通する切頭円錐筒部41と、この切頭円錐筒部41の直径方向に対峙する位置にそれぞれ取付けられた一対の圧縮翼43,43と、本体部5と連結するためのジョイント部45と、を備えており、この切頭円錐筒部41や圧縮翼43,43の外周をらせん状に取り囲むようにらせん板状の掘削翼80が巻きつけられて固定されている。
この圧縮翼43は、扇形の鋼板を中心線に沿って「くの字」に屈曲して形成されるもので、下向きの傾斜面を形成しているためロッド2を上下移動させることで投入された砕石を下向きに圧縮して地盤を強化できる。
さらに、この先端部4の下端面46には、図4に示すように、ゴム製のフラップ71がビス72,72によって開閉可能に取付けられており、掘削時に掘り起こされた掘削残土が空気管73に混入しないようにさせつつ、加圧された空気を送気できるように形成されている。
そして、掘削翼80は、鋼板によってらせん状に形成されるもので、掘削時には正回転R1によって地盤を掘り起こして掘削し、砕石投入後は逆回転R2によって砕石を孔壁Hに押し付ける(図8参照)。
また、本体部5は、鋼などの金属によって全体としてラグビーボール状の断面を有する所定高さの略楕円柱状に形成されるもので、内部に空気管73が貫通する円柱筒部51と、この円柱筒部51の直径方向に対峙する位置にそれぞれ取付けられた一対の圧縮翼53,53と、後端部6と連結するためのジョイント部55と、を備えている。
この圧縮翼53は、矩形の鋼板を中心線に沿って「くの字」に屈曲して形成されるもので、円柱筒部51の径を大きくして削孔径を規定しているとともに、円柱筒部51の側面と孔壁Hとの間に掘削残土を排出したり砕石を投入したりするための空間を形成し、さらに回転することで砕石を水平に孔壁Hに押し付ける。
さらに、後端部6は、上記した先端部4と略同様に、鋼などの金属によって全体としてラグビーボール状の断面を有する上向き(後端向き)の略楕円錘状に形成されるもので、内部に空気管73が貫通する切頭円錐筒部61と、この切頭円錐筒部61の直径方向に対峙する位置にそれぞれ取付けられた一対の圧縮翼63,63と、ロッド2と連結するためのジョイント部65と、を備えている。
この圧縮翼63は、扇形の鋼板を中心線に沿って「くの字」に屈曲して形成されるもので、上方から砕石を投入した際に破損を防止できるように上向きの傾斜面を形成している。
また、ジョイント部65は、先端部4や本体部5のジョイント部45,55と略同様の構成を有するものであり、図5に示すように、鋼などの金属によって形成される六角柱部65aを有しており、この六角柱部65aの対立する二辺には半円形断面のピン溝65bが設けられており、六角柱部65aの中心にはロッド2の中空部分に接続される空気孔65cが貫通している。
したがって、このジョイント部65の六角柱部65aをロッド2の下端のジョイント受部21の六角孔21aに嵌め合わせ、ピン孔21b,21bに外側からピン70,70を挿入して溶接などによって固定することで、ロッド2にオーガ3を連結することができる。
次に、本実施の形態の地盤改良装置1を軟弱地盤ではない通常の地盤に適用する場合の地盤改良工法の施工順序について、図6を用いて説明する。
まず、位置決め工程として、事前に砕石杭の設置位置を測量などによって決めておき、杭打機を移動させてオーガ3の中心を設置位置に一致させておく。
そして、削孔工程として、オーガ3が装着されたロッド2を昇降回転装置によって正回転R1させつつ下降させることで、地盤を掘り起こしつつオーガ3を下降させて掘削していく(図6(a)(b))。
この際、コンプレッサによって加圧された空気が、ロッド2とこれに接続された空気管73を通じてロッド2の先端部4から噴出されて、掘削された土砂を上方に移動させる。
必要な深さまでオーガ3が到達したら、コンプレッサを止め、投入工程として、昇降回転装置によってロッド2をオーガ3とともに掘削孔から引き抜き、バックホウや人力によって所定量の粒状体としての砕石を掘削孔内に投入する(図6(c))。
そして、圧縮工程として、引き上げたオーガ3を、昇降回転装置によって正回転R1させつつ砕石中に下降させ、掘削深さより所定高さだけ上方(例えば0.5m程度)まで到達させた後、オーガ3を逆回転R2させて砕石を圧縮する(図6(d))。
この際、ロッド2などに取付けられた荷重計の値を見ながら、下から上まで略同様の圧力によって砕石を圧縮しながらオーガ3を引き上げていくことに注意する。
このようにして、位置決め工程、削孔工程、投入工程、圧縮工程、によって砕石杭が完成する(図6(e))。
さらに、本実施の形態の地盤改良装置1は、上記した地盤改良工法の変形例として、既存の構造物を取り壊した場合などにおいて、構造物基礎としての既存の杭を引き抜いたあとの杭孔に砕石などの粒状体を投入して圧縮する地盤改良工法にも適用できる。
この地盤改良工法では、上記した位置決め工程(図6(a))や削孔工程(図6(b))の替わりに、既存の杭をそのまま引き抜いたり破砕しながら引き抜いたりする引抜工程(不図示)が配置される点が上記の地盤改良工法と異なる。
そして、既存の杭の引抜工程の後、引き抜かれたあとに形成される杭孔にバックホウや人力によって所定量の砕石を投入する投入工程(図6(c))、オーガ3を昇降回転装置によって正回転R1させつつ砕石中に下降させ、掘削深さより所定高さだけ上方まで到達させた後、オーガ3を逆回転R2させて砕石を圧縮する圧縮工程(図6(d))によって、砕石杭が完成する。
次に、本実施の形態の地盤改良装置1の作用について説明する。
このように、本実施の形態の地盤改良装置1では、オーガ3は、ラグビーボール状の断面を有する下向きの楕円錘台状に形成されて掘削翼80がらせん状に巻きつけられた先端部4と、ラグビーボール状の断面を有する所定高さの楕円柱状に形成される本体部5と、ラグビーボール状の断面を有する上向きの楕円錘台状に形成された後端部6と、を備えている。
したがって、砕石を投入した後にオーガ3を回転させても、コンプレッサを止めておけば砕石が上方に移動されることはないうえ、砕石を押し付ける際には、エアハンマ等により打撃することもないため、振動・騒音が少ない。
そして、削孔時にはオーガ3と孔壁Hの間の空間を通じて上方に掘削残土を排出できるうえに、削孔後にはこの空間を通じて上方から砕石を投入でき、砕石投入後には先端部4や本体部5によって孔壁Hに砕石を押し付けることによって地盤支持力を強化できる(図8参照)。
つまり、上方から砕石を投入しただけの状態では砕石は互いに噛み合わせが弱いため、上方から荷重をかけると沈下してしまうおそれがあるが、オーガ3によって砕石を圧縮することで噛み合わせを強め、沈下を防止して地盤の支持力を強化できる。
砕石を圧縮する際には、オーガ3の先端部4は下向きの傾斜面を有しているため、この傾斜面と逆回転R2される掘削翼とによって下向きに砕石を押し付けることができる。
加えて、本体部5はラグビーボール状の断面を有しているため、回転によって水平方向に砕石を孔壁Hに押し付けることができる。つまり、本体部5の圧縮翼53は回転方向に対してやや外向きに傾斜していることで、回転に伴って径方向にみて外向きに砕石を押し付けることができる。
この場合には、本体部5は所定の高さを有しており、圧縮翼53の回転によって砕石を孔壁Hに押し付ける面積を広くすることができるため、効率よく地盤を強化できる。
また、オーガ3には後端部6から先端部4まで貫通する空気管73が設けられて、中空に形成されたロッド2に接続される構成とすることで、空気管73を通じて加圧された空気を送って掘削残土を効率よく排出できる。
すなわち、オーガ3の先端部4の下端から加圧された空気が掘削孔内に送られることで、掘削された土砂は空気によって上方に向かって押されることになるため土砂が排出しやすくなる。
加えて、オーガ3は、先端部4と本体部5と後端部6とが分解可能に構成されているため、一部が破損した場合でもその部分のみを交換することができる。
つまり、オーガ3の構成部分のうち、特に掘削翼80を有する先端部4は硬い地盤中に強制的に押し込まれるとともに砕石を圧縮するため、地盤や砕石から抗力を受けて磨耗・破損しやすくなっている。
このため、先端部4のみを交換することができれば、オーガ3の全体を取り替えるよりも費用を抑えることができるうえに、掘削能力の低下した部分を迅速に取り替えて工期を短縮できる。
さらに、本実施の形態の地盤改良工法は、オーガ3の下端から空気を出しながら正回転R1させて掘削翼80によって削孔する削孔工程と、オーガ3を引き上げて砕石を投入する投入工程と、砕石中にオーガ3を正回転R1させて挿入し、逆回転R2させて砕石を圧縮したうえで引き上げる圧縮工程と、を備えている。
したがって、普通地盤に対して、1つのオーガ3によって削孔から砕石の圧縮まで完了できるうえに、掘削時にはオーガ3やロッド2の回転抵抗が少ない状態で施工できる。
すなわち、従来は、削孔工程と圧縮工程とは別々の装置を用いて施工していたが、これを単独の地盤改良装置1によって行うことができれば、段取り替えなどに要する時間を短縮できるうえに、費用も抑えることができる。
加えて、所定深さの掘削孔を形成する削孔工程を完了した後に、砕石を投入する投入工程を有していることで、砕石を投入しながら削孔する場合と比べて周囲に砕石が存在していない分だけオーガ3やロッド2の回転時の抵抗が少ない。
また、本実施の形態の地盤改良工法は、既存の杭を引き抜く引抜工程と、オーガ3を用いることなく既存の杭が引き抜かれたあとの杭孔に粒状体としての砕石を投入する投入工程と、投入された砕石中にオーガ3を正回転R1させて挿入し、逆回転R2させて砕石を圧縮したうえで引き上げる圧縮工程と、によって構成することもできる。
このような地盤改良工法では、引き抜かれたとの杭孔を利用することで掘削工程が必要ないうえ、砕石を投入して圧縮することで所定の支持力を得ることができる。
加えて、このように既存の杭の替わりに砕石杭を形成することで、モルタルなどを使用しない、環境に優しい地盤改良工法となる。
以下、図7を用いて、前記実施の形態とは別の地盤改良工法について説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
まず構成については、前記実施の形態と略同様であるため、説明を省略する。
次に、本実施例の地盤改良装置1を軟弱地盤に適用する場合の地盤改良工法の施工順序について、図7を用いて説明する。
位置決め工程の後、削孔投入工程として、オーガ3が装着されたロッド2を昇降回転装置によって正回転R1させつつ下降させ、同時に上方から砕石を投入することで、地盤を掘り起こしながら砕石によって強化しつつ、オーガ3を下降させて掘削していく(図7(a)(b))。この際、加圧された空気が、ロッド2の先端部4から噴出されて、掘削された土砂を上方に移動させる。
必要な深さまでオーガ3が到達したら、コンプレッサを止め、圧縮工程として、砕石中に存在するオーガ3を、昇降回転装置によって逆回転R2させて砕石を圧縮する(図7(c))。この際、下から上まで略同様の圧力によって砕石を圧縮しながらオーガ3を引き上げていくことに注意する。
このようにして、位置決め工程、削孔投入工程、圧縮工程、によって砕石杭が完成する(図7(d))。
次に作用について説明する。
本実施例の地盤改良工法は、オーガ3の下端から空気を出しながら正回転R1させて掘削翼80によって削孔するとともに砕石を投入する削孔投入工程と、オーガ3を逆回転R2させて砕石を圧縮したうえで引き上げる圧縮工程と、を備えている。
したがって、軟弱地盤に対して、1つのオーガ3によって削孔から砕石の圧縮まで完了できるうえに、投入された砕石によって孔壁Hを強化しながら削孔できるため孔壁Hの安定処理が不要となる。
すなわち、従来は、削孔工程や砕石の投入工程と圧縮工程とは別々の装置を用いて施工していたが、これを単独の地盤改良装置1によって行うことができれば、段取り替えなどに要する時間を短縮できるうえに、費用も抑えることができる。
加えて、砕石を投入しながら削孔することで、削孔投入工程において地盤を強化しつつ掘削できるため、軟弱地盤を削孔する場合でも孔壁Hが崩壊することなく所定深さまで掘削できる。
なお、この他の構成および作用効果については、前記実施の形態と略同様であるため説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態及び実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態又は実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、オーガ3は先端部4と本体部5と後端部6とに分解できる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、一体に溶接されており分解できないものであってもよい。
また、前記実施の形態及び実施例では、孔内に粒状体として砕石を投入する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、コンクリート製品を破砕したリサイクル品など、粒状体であればどのようなものでも適用できる。
本発明の最良の実施の形態の地盤改良装置のオーガの構成を説明する側面図である。 オーガの分解図である。 オーガの断面図である。(a)は後端部、(b)は本体部、(c)は先端部である。 フラップの構成を説明する斜視図である。 ジョイント箇所の構成を説明する斜視図である。 本発明の最良の実施の形態の地盤改良工法を説明する施工順序図である。 実施例の地盤改良工法を説明する施工順序図である。 地盤改良装置の作用を説明する説明図である。
符号の説明
H 孔壁
R1 正回転
R2 逆回転
1 地盤改良装置
2 ロッド
3 オーガ
4 先端部
5 本体部
6 後端部
73 空気管
80 掘削翼

Claims (6)

  1. 回転するロッドの先端にオーガが取付けられて地盤を掘削する地盤改良装置であって、
    前記オーガは、ラグビーボール状の断面を有する下向きの楕円錘台状に形成されて掘削翼がらせん状に巻きつけられた先端部と、
    ラグビーボール状の断面を有する所定高さの楕円柱状に形成される本体部と、
    ラグビーボール状の断面を有する上向きの楕円錘台状に形成された後端部と、を備えることを特徴とする地盤改良装置。
  2. 前記オーガには前記後端部から前記先端部まで貫通する空気管が設けられて、中空に形成された前記ロッドに接続されることを特徴とする請求項1に記載の地盤改良装置。
  3. 前記オーガは、前記先端部と前記本体部と前記後端部とが分解可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地盤改良装置。
  4. 請求項2に記載の地盤改良装置を用いる地盤改良工法であって、
    前記ロッド及び前記空気管を通じて前記オーガの先端部の下端から空気を出しながら前記オーガを正回転させて前記掘削翼によって削孔する削孔工程と、
    前記オーガを引き上げたうえで粒状体を投入する投入工程と、
    投入された粒状体中に前記オーガを正回転させて挿入し、逆回転させて前記粒状体を圧縮したうえで引き上げる圧縮工程と、を備えることを特徴とする地盤改良工法。
  5. 請求項2に記載の地盤改良装置を用いる地盤改良工法であって、
    前記ロッド及び前記空気管を通じて前記オーガの先端部の下端から空気を出しながら前記オーガを正回転させて前記掘削翼によって削孔するとともに粒状体を投入する削孔投入工程と、
    前記オーガを逆回転させて前記粒状体を圧縮したうえで引き上げる圧縮工程と、を備えることを特徴とする地盤改良工法。
  6. 請求項2に記載の地盤改良装置を用いる地盤改良工法であって、
    既存の杭を引き抜く引抜工程と、
    前記杭が引き抜かれたあとの杭孔に粒状体を投入する投入工程と、
    投入された粒状体中に前記オーガを正回転させて挿入し、逆回転させて前記粒状体を圧縮したうえで引き上げる圧縮工程と、を備えることを特徴とする地盤改良工法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016003554A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 株式会社 尾鍋組 掘削翼表面に鋳物製の掘削翼被覆耐摩耗部材が着脱自在に装着される地盤改良装置
JP2016204923A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 株式会社エスエスティー協会 地盤改良工法
JP2021046755A (ja) * 2019-09-20 2021-03-25 株式会社 尾鍋組 砕石杭形成用のアタッチメント及びそれを備える砕石杭形成装置
KR102464905B1 (ko) * 2021-12-28 2022-11-09 이원식 실리카졸을 이용한 지반보강공법

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