JP2010143891A - 植物の加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間で、植物基材の表面を比較的厚くコーティングすることを可能とする、植物の加工方法を提供すること。
【解決手段】紫外線硬化型ジェルを使用する植物の加工方法であり、粘性の低い第1のジェルを植物基材の表面に塗布して、第1のジェルの比較的薄い塗膜を形成し、紫外線照射して第1のジェルの塗膜を完全に硬化させて、表面が滑らかな第1のコーティング層を形成する。次に、第1のコーティング層を有する植物基材に、粘性の高い第2のジェルを塗布して、第2のジェルの比較的厚い塗膜を形成し、紫外線照射して第2のジェルの塗膜を硬化させて、第2のコーティング層を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、植物の加工方法に関し、特に、いわゆるネイルアートに用いられる紫外線硬化型ジェルを応用して生花や葉などの植物を加工する、植物の加工方法に関する。本発明方法により加工された植物は、例えば装身具のモチーフとして好適に使用することができる。
従来、花、葉、草木等の植物を保存するための方法としては、ドライフラワーや押し花等が知られている。ドライフラワーや押し花は、生の植物を乾燥させて保存性を高める手法であるが、特に立体形のドライフラワーの保存性を向上させるために、ドライフラワーの表面に樹脂の被覆ないしコーティングを施す方法が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
特許文献1は、透明の紫外線硬化樹脂液、具体的には、紫外線増感剤を含有させた透明樹脂モノマーあるいはプレポリマーあるいはその混合物を、立体形のドライフラワーに付着させ、その後余分の樹脂液を除いた後に、紫外線照射することで、花弁の表面を薄く硬化加工する方法を開示する。
また、特許文献2は、光重合性モノマーと光重合開始剤とを、気相状態でドライフラワーの表面に接触させてドライフラワー表面上で重合させることにより、薄く透明なポリマー被膜で表面を被覆することを開示する。
ところで、生花の組織水をアルコールで置換させ(このとき、染料を染みこませることもある)、その後に自然乾燥させてなる、プリザーブドフラワーが、生花の別の保存法として広く普及している。かかるプリザーブドフラワーを、植物性装飾具として長期間使用出来るように、表面を樹脂コーティングする方法も、既に提案されている(例えば、特許文献3)。
特許文献3は、ウレタン樹脂などの混合物を含んだ液体樹脂にプリザーブドフラワーを浸漬させる樹脂コーティング作業と、余分な液体樹脂を取り除いた後に自然乾燥させる作業とを、2回または3回繰り返して行い、樹脂コーティングを施す方法を開示する。
特開2001−302402号公報 特開平7−118101号公報 特開2007−176941号公報
上記した従来技術において、特許文献1及び特許文献2が開示する方法は、いずれも、植物の本来の外観を保つことを主目的として、植物の表面を、薄く樹脂コーティングするものであった。例えば、特許文献1では、ドライフラワーを液体樹脂に浸漬して付着させた後、引き上げて余分の樹脂液を15分間自然落下させまたは微振動により10秒間強制落下させて余分の樹脂液を除いてから、紫外線照射して、薄い被膜を形成していた。また、特許文献2では、接着剤や粘稠剤を塗布すると植物が分厚く被覆されてしまうという問題を解決するために、光重合性モノマーと光重合開始剤とを気相状態で接触させるようにして、薄く透明なポリマー被膜を形成していた。
他方、特許文献3が開示するように、液体樹脂に植物を浸漬させる樹脂コーティング作業と、余分な液体樹脂を取り除いた後に自然乾燥させる作業とを、2回または3回繰り返すことにより、植物の表面に比較的厚く樹脂コーティングすることができるものと考えられる。しかしながら、液体樹脂の自然乾燥作業に長時間を要するという問題があった。
そこで本発明の目的は、上述の問題点を解消し、短時間で、植物基材の表面を比較的厚くコーティングすることを可能とする、植物の加工方法を提供することを目的とする。
本発明のもう一つの目的は、植物に施されるコーティングに、ユーザが様々なデザインを付加することを可能とする、植物の加工方法を提供することにある。
本発明のさらにもう一つの目的は、コーティングにより植物の一部を修復し、復元し、あるいは造形することを可能とする、植物の加工方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る植物の加工方法は、紫外線硬化型ジェルを使用する植物の加工方法であって、(a)粘性の低い第1のジェルを植物基材の表面に塗布して、前記第1のジェルの比較的薄い塗膜を形成し、(b)紫外線照射して前記第1のジェルの塗膜を完全に硬化させて、表面が滑らかな第1のコーティング層を形成し、(c)前記第1のコーティング層を有する前記植物基材に、粘性の高い第2のジェルを塗布して、前記第2のジェルの比較的厚い塗膜を形成し、(d)紫外線照射して前記第2のジェルの塗膜を硬化させて、第2のコーティング層を形成することを特徴とする。
本発明において使用される紫外線硬化型ジェルには、好適には、ネイルアート用の紫外線硬化型ジェルがある。しかるに、本発明によると、特に、室温での粘性が異なる、第1のジェルと第2のジェルが必要である。まず、粘性の低い第1のジェルを植物基材の表面に塗布して、第1のジェルの比較的薄い塗膜を形成し、これに紫外線照射して第1のコーティング層を形成する。粘性の低い第1のジェルは、ネイルアートにおける“トップコート”と同様の要領で、その適量を筆やブラシにとって、植物基材表面に薄く塗布することができる。
第1のジェルの比較的薄い塗膜に、紫外線を照射する時間は、第1のジェルの塗膜を完全に硬化させて、表面が滑らかな第1のコーティング層を形成するのに十分な時間とすることが重要である。第1のジェルの塗膜の硬化が不十分で滑らかな表面が得られていない状態で、その上に、粘性の高い第2のジェルを塗布することは避けなければならない。粘性が高く、したがって付着させたときの接着力の強い第2のジェルを、硬化が不十分な第1のコーティング層へ筆やブラシで塗布する際の抵抗が大きくなるため、第2のジェルを均一に塗布することが困難であるばかりか、花弁を欠損させる等、植物基材を損傷させるおそれがあるからである。
これに対し、第1のジェルの塗膜を完全に硬化させて、表面が滑らかな第1のコーティング層を形成してから、粘性の高い第2のジェルを塗布するようにすると、ネイルアートにおける比較的厚い“ベースコート”と同様の要領で、植物基材を損傷させずに、均一でかつ比較的厚い塗膜を形成することができる。したがって、植物基材の表面に、ネイルアート用の紫外線硬化型ジェルによるコーティングを施すようにして、しかも、植物基材を損傷させずに、比較的厚いコーティング層を、短時間で形成することができる。
本発明の方法は、ネイルアートと同様の要領でコーティングすることを可能ならしめているが、従来のネイルアートの手法を、そのまま植物のコーティングに流用しただけでは、本発明を完成することはできない。すなわち、紫外線硬化型ジェルを使用する従来のネイルアートの手法では、爪の上に比較的粘性の高いジェル(ベースコート・ジェル)を塗布し、硬化させ、次いで、必要に応じて比較的粘性の低いジェル(トップコート・ジェル。その名の通り、下地となるジェルの上にのみ塗布されるジェル)を塗布し、硬化させている。しかしながら、既に説明したように、かかるネイルアートの手法をそのまま植物のコーティングに流用すると、比較的粘性の高いジェルを最初に植物表面に均一に塗布することが困難であり、植物基材を損傷させてしまうという問題があった。
本発明者は、鋭意検討を進めた結果、通常のネイルアートの手法に反して、後者の比較的粘性の低いジェルを先に塗布し、硬化させてから、前者の比較的粘性の高いジェルを塗布し、硬化させることで、比較的厚いコーティング層が得られることを見いだした。
加えて、従来の液体樹脂コーティングの多層構造は、特許文献3が開示するように、樹脂同士をうまく結合させるために、下層の液体樹脂を完全に乾燥させないベタ付きのある状態で、上層の液体樹脂コーティングを行うことが一般的であった。本発明者は、かかる従来技術の教示に反して、第1のジェルの塗膜を完全に硬化させて、表面が滑らかな第1のコーティング層を形成してから、第2のジェルの塗布することが、均一な塗膜の形成と植物基材の損傷防止に不可欠であることを見いだした。
以上により、本発明者は、粘性の高い紫外線硬化型ジェルを使用するにもかかわらず、脆弱な植物基材に、均一で比較的厚いコーティング層を、短時間で形成することを可能ならしめる、本発明の方法を完成するに至った。
本発明に好適な紫外線硬化型ジェルの具体例として、クリストリオ・コーポレーション(CHRISTRIO CORPORATION)製のネイルアート用UVジェルを使用することができる。いわゆる「ハードジェル」(HARD GEL)に分類されている同社製UVジェルのうち、特にトップコート用の「パーマトップ」(BASIC ONE - PERMATOP)は、本発明における粘性の低い第1のジェルとして好適である。また、同社製UVジェルのうち、主に透明のベースコートとして用いられる「クリアジェル」(BASIC ONE - CLEAR GEL)、及びデザイン用のカラージェルである「デザイナージェル」(BASIC ONE - DESIGNER GEL、全56色)は、いずれも、本発明における粘性の高い第2のジェルとして好適である。
クリストリオ・コーポレーションが公表しているMSDS(MATERIAL SAFETY DATA SHEET)(http://www.christrio.com/msds.html)によれば、「パーマトップ」は、アクリル系オリゴマー(Acrylic Oligomer)と、共重合可能なアクリル系モノマーであるテトラエチレングリコールジメタアクリレート(Tetraethylene glycol Dimethacrylate)と、おそらくこれも共重合可能なアクリル系モノマーと思われるメタクリル酸エチル(Ethyl Methacrylate)を主成分として含有し、さらに、光重合開始剤ないし増感剤(Hydroxycyclohexyl Phenyl keton)と化粧品用染料(D & C Violet #2)を含んでいる。他方、「クリアジェル」及び「デザイナージェル」は、アクリル系オリゴマー(Acrylic Oligomer)を主成分とし、さらに、光重合開始剤ないし増感剤(Hydroxycyclohexyl Phenyl keton)と、紫外線吸収剤としても知られる別の光重合開始剤ないし増感剤ベンゾフェノン(Benzophenon)と、化粧品用染料(D & C Violet #2)を含んでいる。
したがって、パーマトップは、アクリル系オリゴマーと共重合可能なアクリル系モノマーとを併用することにより、低い粘性を発現しているのに対し、クリアジェル及びデザイナージェルは、アクリル系オリゴマーを主体とすることにより、高い粘性を発現していると考えられる。
ただし、本発明は、第1のジェル及び第2のジェルを、上記した特定のUVジェル製品に限定するものではなく、また紫外線硬化型ジェルの異なる粘性を発現させる仕組みについても特に限定するものではない。
本発明の好ましい一つの実施の形態によれば、第2のコーティング層が、ラメ、グリッタ、ペイント、又はストーンから選ばれた少なくとも一つの装飾材を含む。ユーザは、これら装飾材を第2のジェルに混ぜて塗布するか、第2のジェルの塗膜に埋め込む等により、第2のコーティングに、様々なデザインを付加することができる。
また、本発明の好ましい一つの実施の形態によれば、上記(c)の第2のジェルの塗膜を形成する際、(e)第2のジェルにより、植物基材の先端から延長する整形部を形成することを特徴とする。第2のジェルにより、ネイルアートにおける“スカルプチャー”の要領で、植物基材の先端から延長するように整形部を形成することによって、植物の一部を修復し、復元し、あるいは造形することができる。
更に、本発明の好ましい一つの実施の形態によれば、上記(a)の第1のジェルの塗膜を形成する前に、(f)植物基材の表面に液状のポリシラザン含有コーティング材の膜を形成し、ポリシラザンをシリカ転化した、予備コーティング層を形成することを特徴とする。
ポリシラザンをシリカ転化して形成した予備コーティング層が、植物へ優れたガスバリア性を付与するので、外部の湿気、酸素等が長期間にわたり完全に遮断される。このため、これらの外因による花の劣化(花の変色や褪色等)が防止され、保存性を著しく高めることができる。本発明者による実験の結果、かかる予備コーティング層は、その上に第1のジェルを塗布したときの当該第1のジェルの付着性等に何ら悪影響を及ぼさないことを確認した。
なお、上記予備コーティング層の形成に好適なポリシラザン含有コーティング材には市販品がある。植物へのコーティング用に特に調製された、ポリシラザン含有コーティング材が、出願人が販売する「サファイアコーティング」(株式会社コロネットの商品名)として入手可能である。
また、これとは別に、AZ エレクトロニックマテリアルズ株式会社が製造販売するパーヒドロポリシラザンコーティング材「アクアミカ」(AZ エレクトロニックマテリアルズ株式会社の商品名)が入手可能である。これらのコーティング材は室温で液体であり、かつ植物への付着性も良く、基材表面上にコーティング材が塗布等により適用されたとき、加熱を要せずに常温での乾燥過程において空気中の水の存在下でパーヒドロポリシラザンがシリカ転化し、植物基材表面上に緻密なシリカ膜を形成する。上記したAZ エレクトロニックマテリアルズ株式会社の「アクアミカ」製品のうち、パーヒドロポリシラザンを主成分とし、アミン系の触媒とキシレンまたはテルピンの溶媒とを含むNP110、NP140、SP140、およびUP140は、シリカ転化温度が常温から150℃と低く、上記予備コーティング層形成用のポリシラザン含有コーティング材として特に好適である。
なお、ポリシラザンをシリカ転化して形成したコーティング層が、植物へ優れたガスバリア性を付与する原理及び各種の効用については、本出願人が共同出願人の一人となっている特許出願(特願2007−225263)に具体的に記載しているので、本明細書では詳しい説明を省略する。
本発明の加工方法は、ドライフラワー、プリザーブドフラワー、押し花、押し葉および押し草を含む加工された植物に好適であるが、生花、生葉および生草を含む生の植物に適用しても良い。
本発明によると、短時間で、植物基材の表面を比較的厚くコーティングすることを可能とする、植物の加工方法を提供することができる。
また、植物に施されるコーティングに、ユーザが様々なデザインを付加することを可能とする、植物の加工方法を提供することができる。
さらに、コーティングにより植物の一部を修復し、復元し、あるいは造形することを可能とする、植物の加工方法を提供することができる。
上記した本発明の目的および利点並びに他の目的および利点は、以下の実施の形態の説明を通じてより明確に理解される。もっとも、以下に記述する実施の形態は例示であって、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下、本発明に係る植物の加工方法の好ましい実施の形態を説明する。ここで、被加工対象とした植物、すなわち花材は、ドライフラワーである。
第1のジェルの塗膜を形成する前に、花材表面に液状のポリシラザン含有コーティング材の膜を形成し、ポリシラザンをシリカ転化した、予備コーティング層を形成する場合、好適には液状のコーティング材を噴霧する方法により行うことができる。液状のポリシラザン含有コーティング材の好ましい例が、エアーゾル(スプレー缶)タイプの、「サファイアコーティング」(株式会社コロネットの商品名)、あるいは「アクアミカ NP140−01 防汚コーティングスプレー1.0%」(AZ エレクトロニックマテリアルズ株式会社の商品名)として市販されている。花材表面から所定間隔、例えば15cm〜20cm離れたところから液状のコーティング材を噴霧して、ムラのない均等な塗膜を形成する。立体形状のドライフラワーに対しては、花材表面に満遍なく塗膜が形成されるように各方向から噴霧する。噴霧した直後は液状のコーティング材の膜を視認することができるので、膜の形成具合に注意しながら作業を行う。そして、常温放置(室温で自然乾燥)により、ポリシラザンをシリカ転化させて、予備コーティング層を形成する。
以上の予備コーティング処理をしたドライフラワーに、本発明の加工方法を適用する実施例を、図面を参照して、以下に詳しく説明する。なお、これらは例示であって、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1及び図2は、本発明の一実施例に係る加工方法を示す説明図であり、図1は、本発明の一実施例における、予備コーティング層の形成工程を示す説明図、図2は、第1のコーティング層及び第2のコーティング層の形成工程を示す説明図である。
図1を参照して、上記予備コーティング処理をしたドライフラワー1を用意する。必要に応じて、ドライフラワーの形状を、はさみを使って整えても良い。
まず、ドライフラワー1の表面に、第1のジェルとしての「パーマトップ」(BASIC ONE - PERMATOP クリストリオ・コーポレーションの商品名。以下、「パーマトップ・ジェル」という)11を、ブラシでほぼ均一に塗布する(図1(A))。そして、パーマトップ・ジェルを塗布したドライフラワー1を、紫外線光源「UVジェルライト」(クリストリオ・コーポレーションの商品名)30の下に置いて、紫外光を約3分間照射し、パーマトップ・ジェルを完全に硬化させる(図1(B))。完全に硬化したパーマトップ・ジェルは、表面が滑らかであり、指先で触れても粘着しない。なお、ドライフラワー1の外側面のみならず、中央(内部)にも、パーマトップ・ジェルを塗布し(図1(C))、紫外光を照射する。このようにして、予備コーティング処理をしたドライフラワー1の全面が、パーマトップ・ジェルを硬化させた、第1のコーティング層21で覆われるようにする。
次に、図2を参照して、第1のコーティング層21で覆われたドライフラワーの花弁部分に、第2のジェルとしての所望のカラーの「デザイナージェル」(BASIC ONE - DESIGNER GEL、クリストリオ・コーポレーションの商品名)12を、ブラシで塗布する(図2(A))。そして、UVジェルライトの紫外光を約1分間照射して、デザイナージェルを硬化させる(図2(B))。この状態で、デザイナージェルの表面は、ベトベトとした粘着性を呈している。
次に、デザイナージェルを塗布・紫外線硬化した箇所に、第2のジェルとしての「クリアジェル」(BASIC ONE - CLEAR GEL クリストリオ・コーポレーションの商品名)13を、ブラシで塗布する(図2(C))。そして、紫外光を約3分間照射して、クリアジェルを硬化させる。この状態のクリアジェルの表面は、ベトベトとした粘着性を呈している。
最後に、ウッドスティックにコットンを巻き、消毒用エタノール14をしみこませて、クリアジェルの粘着成分を拭き取り除去する(図2(D)、図2(E))。
以上により、予備コーティング層を設けたドライフラワーの表面に、比較的薄い第1のコーティング層(パーマトップ・ジェルの層)21と、所望のカラーを呈する比較的厚い第2のコーティング層(デザインジェル及びクリアジェルの層)22を形成することができた。
図3は、本発明の別の実施例に係る加工方法を示す説明図である。
予備コーティング処理をしたドライフラワー1を用意し、実施例1と同様にして、そのドライフラワーの全面が、パーマトップ・ジェル11を硬化させた、第1のコーティング層21で覆われるようにする(図3(A))。
次に、第2のジェルとしてのクリアジェル13を、ブラシに適量とり、そのブラシにラメパウダー15を付着させてから、第1のコーティング層で覆われたドライフラワーの花弁部分に、塗布する(図3(B))。そして、UVジェルライトの紫外光を約15秒間照射して、クリアジェルを硬化させる。この状態で、クリアジェルの表面は、ベトベトとした粘着性を呈している。
次に、ラメを含むクリアジェルを塗布・紫外線硬化した箇所に、第2のジェルとしてのクリアジェル13を、ブラシで塗布する(図3(C))。そして、紫外光を約3分間照射して、クリアジェルを硬化させる。この状態のクリアジェルの表面は、ベトベトとした粘着性を呈している。
最後に、ウッドスティックにコットンを巻き、消毒用エタノールをしみこませて、クリアジェルの粘着成分を拭き取り除去する。
以上により、予備コーティング層を設けたドライフラワー1の表面に、比較的薄い第1のコーティング層(パーマトップ・ジェルの層)21と、ラメのきらきらデザインを含んでいる比較的厚い第2のコーティング層(クリアジェルの層)23を形成することができた(図3(D))。
図4は、本発明のさらに別の実施例に係る加工方法を示す説明図である。
予備コーティング処理をしたドライフラワー1を用意し、実施例1と同様にして、そのドライフラワーの全面が、パーマトップ・ジェル11を硬化させた、第1のコーティング層21で覆われるようにする(図4(A))。
次に、第2のジェルとしてのクリアジェル13を、ブラシに適量とり、ストーン16をそのブラシに付着させてから、第1のコーティング層で覆われたドライフラワーの花弁部分に、ストーン16とともに塗布する(図4(B))。そして、UVジェルライトの紫外光を約15秒間照射して、クリアジェルを硬化させる。この状態で、クリアジェルの表面は、ベトベトとした粘着性を呈している。
次に、ストーンを含むクリアジェルを塗布・紫外線硬化した箇所に、第2のジェルとしてのクリアジェル13を、ブラシで重ね塗布する(図4(C))。この場合、図示のパールのような丸いストーンのときは、ストーンの全面を覆うように、また、カットのあるストーンのときは、その側面に塗布することが好ましい。そして、紫外光を約3分間照射して、クリアジェルを硬化させる。この状態のクリアジェルの表面は、ベトベトとした粘着性を呈している。
最後に、ウッドスティックにコットンを巻き、消毒用エタノールをしみこませて、クリアジェルの粘着成分を拭き取り除去する。
以上により、予備コーティング層を設けたドライフラワーの表面に、比較的薄い第1のコーティング層(パーマトップ・ジェルの層)21と、ストーンのデザインを含んでいる比較的厚い第2のコーティング層(クリアジェルの層)24を形成することができた(図4(D))。
図5は、本発明のさらに別の実施例に係る加工方法を示す説明図である。
予備コーティング処理をしたドライフラワー1を用意し、実施例1と同様にして、そのドライフラワーの全面が、パーマトップ・ジェル11を硬化させた、第1のコーティング層21で覆われるようにする。
次に、第2のジェルとしてのクリアジェル13を、ブラシに適量とり、そのブラシにラメパウダー15を付着させてから、第1のコーティング層で覆われたドライフラワーの花弁部分に、塗布する(図5(A))。そして、UVジェルライトの紫外光を約15秒間照射して、クリアジェルを硬化させる。この状態で、クリアジェルの表面は、ベトベトとした粘着性を呈している。
次に、ラメを含むクリアジェルを塗布・紫外線硬化した箇所に、第2のジェルとしてのクリアジェルを、ブラシで薄く塗布し、その上にデザイナージェル2色17,18を塗布する(図5(B))。次いで、2色のデザインジェルをブラシの先端で混ぜ合わせる(図5(C))。そして、紫外光を約2分間照射して、デザイナージェルを硬化させる。この状態のデザイナージェルの表面は、ベトベトとした粘着性を呈している。
次に仕上げに、第2のジェルとしてのクリアジェル13を塗布し、紫外光を約3分間照射し、最後に、ウッドスティックにコットンを巻き、消毒用エタノールをしみこませて、クリアジェルの粘着成分を拭き取り除去する。
以上により、予備コーティング層を設けたドライフラワーの表面に、比較的薄い第1のコーティング層(パーマトップ・ジェルの層)21と、カラー2色のジェルを混ぜ合わせたアートデザインを含んでいる、比較的厚い第2のコーティング層(デザイナージェル及びクリアジェルの層)25を形成することができた(図5(D))。
図6は、本発明のさらに別の実施例に係る加工方法を示す説明図である。
予備コーティング処理をしたドライフラワー1を用意し、実施例1と同様にして、そのドライフラワーの全面が、パーマトップ・ジェル11を硬化させた、第1のコーティング層21で覆われるようにする(図6(A))。
次に、第2のジェルとしてのクリアジェル13を、ブラシに適量とり、そのブラシにラメパウダー15を付着させてから、第1のコーティング層で覆われたドライフラワーの花弁部分に、塗布する(図6(B))。そして、UVジェルライトの紫外光を約15秒間照射して、クリアジェルを硬化させる。この状態で、クリアジェルの表面は、ベトベトとした粘着性を呈している。
次に、ラメを含むクリアジェルを塗布・紫外線硬化した箇所に、絵の具用筆でアクリル絵の具19をとり、ペイントアートする(図6(C))。そして、その上に、第2のジェルとしてのクリアジェルを、ブラシで塗布する。そして、紫外光を約3分間照射して、クリアジェルを硬化させる。
最後に、ウッドスティックにコットンを巻き、消毒用エタノールをしみこませて、クリアジェルの粘着成分を拭き取り除去する。
以上により、予備コーティング層を設けたドライフラワーの表面に、比較的薄い第1のコーティング層(パーマトップ・ジェルの層)21と、ペイントアートのデザインを含んでいる、比較的厚い第2のコーティング層(クリアジェルの層)26を形成することができた(図6(D))。
図7は、本発明のさらに別の実施例に係る加工方法を示す説明図である。
予備コーティング処理をしたドライフラワー1を用意する。
まず、最外部に位置する花弁2を取り外し、その花弁の外側表面に、第1のジェルとしてのパーマトップを、ブラシで塗布する。そして、紫外光を約3分間照射して、パーマトップ・ジェルを完全に硬化させて、第1のコーティング層21を形成する。この時点で、花弁の内側表面には、ジェルを塗布しない(図7(A))。
次に、ネイルアート用のネイルフォームを用意し、花弁のカーブに合わせて湾曲させて、湾曲させたネイルフォーム上に、花弁を置く。
花弁の先端から3〜5mm内側のところから、ネイルフォームに向かって、所望の延長する花弁の長さまで、第2のジェルとしてのクリアジェルを、ブラシで厚く塗布してゆく。そして、UVジェルライトの紫外光を約3分間照射して、クリアジェルを硬化させる。この状態で、クリアジェルの表面は、ベトベトとした粘着性を呈している。
次に、クリアジェルを塗布・紫外線硬化した花弁2を、ネイルフォームから外す。そして、ウッドスティックにコットンを巻き、消毒用エタノールをしみこませて、クリアジェルの粘着成分を拭き取り除去する。(図7(B))
次に、花弁2の先端から延長するように整形したクリアジェル部分27を含めて、花弁2の内側全面に、パーマトップ・ジェル11を、ブラシで塗布する。そして、紫外光を約3分間照射して、パーマトップ・ジェルを硬化させる。
最後に、花弁2の先端から延長するように整形したクリアジェル部分27の縁を、ファイル(ヤスリ)20で綺麗に整える(図7(C))。
最外部に位置する花弁のそれぞれについて、上記のようにして、花弁の先端から延長するように整形したクリアジェル部分を作成し、それをもとのドライフラワーに戻して接着固定すると、造形した花弁の先端部を有するドライフラワーが得られる(図7(D))。
以上により、予備コーティング層を設けたドライフラワーの、最外部に位置する花弁の外表面に、比較的薄い第1のコーティング層(パーマトップ・ジェルの層)21と、その一部が花弁先端部から延長するように整形した、比較的厚い第2のコーティング層(クリアジェルの層)28を形成することができた。
本発明の植物の加工方法は、ドライフラワー、プリザーブドフラワー、押し花、押し葉および押し草を含む加工された植物、または生花、生葉および生草を含む生の植物に使用して、装身具のモチーフを構成することができる。そのようなモチーフを構成部分に含む装身具として、ネックレス、イヤリング、ピアス、ラリエット、ブレスレット、ブローチ、バングル、ペンダントが好適である。また、バッグ、帽子、携帯電話等の電子機器等の携行物に、装飾的に取り付けられる、ワンポイント飾り、ストラップ、根付け等の装飾品にも適用できる。
本発明の一実施例に係る加工方法における、予備コーティング層の形成工程を示す説明図である。 本発明の一実施例に係る加工方法における、第1のコーティング層及び第2のコーティング層の形成工程を示す説明図である。 本発明の別の実施例に係る加工方法を示す説明図である。 本発明のさらに別の実施例に係る加工方法を示す説明図である。 本発明のさらに別の実施例に係る加工方法を示す説明図である。 本発明のさらに別の実施例に係る加工方法を示す説明図である。 本発明のさらに別の実施例に係る加工方法を示す説明図である。
符号の説明
1 ドライフラワー
2 花弁
11 第1のジェル
12,13,17,18 第2のジェル
15 ラメパウダー
16 ストーン
19 アクリル絵の具
21 ファイル
21 第1のコーティング層
22,23,24,25,26,28 第2のコーティング層
30 紫外線光源

Claims (5)

  1. 紫外線硬化型ジェルを使用する植物の加工方法であって、
    (a)粘性の低い第1のジェルを植物基材の表面に塗布して、前記第1のジェルの比較的薄い塗膜を形成し、
    (b)紫外線照射して前記第1のジェルの塗膜を完全に硬化させて、表面が滑らかな第1のコーティング層を形成し、
    (c)前記第1のコーティング層を有する前記植物基材に、粘性の高い第2のジェルを塗布して、前記第2のジェルの比較的厚い塗膜を形成し、
    (d)紫外線照射して前記第2のジェルの塗膜を硬化させて、第2のコーティング層を形成すること
    を特徴とする、植物の加工方法。
  2. 前記第2のコーティング層が、ラメ、グリッタ、ペイント、又はストーンから選ばれた少なくとも一つの装飾材を含むことを特徴とする、請求項1記載の植物の加工方法。
  3. 前記(c)の第2のジェルの塗膜を形成する際、
    (e)前記第2のジェルにより、前記植物基材の先端から延長する整形部を形成することを特徴とする、請求項1又は2記載の植物の加工方法。
  4. 前記(a)の第1のジェルの塗膜を形成する前に、
    (f)前記植物基材の表面に液状のポリシラザン含有コーティング材の膜を形成し、ポリシラザンをシリカ転化した、予備コーティング層を形成すること
    を特徴とする、請求項1記載の植物の加工方法。
  5. 前記植物基材は、ドライフラワー、プリザーブドフラワー、押し花、押し葉および押し草を含む加工された植物、並びに、生花、生葉および生草を含む生の植物のいずれかであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の植物の加工方法。
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