JP2010143832A - リパーゼ阻害剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、茶由来の成分を含む、安全で香味を損なうことのないリパーゼ阻害剤、および該リパーゼ阻害剤を含む飲食料および医薬組成物を提供することである。
【解決手段】
高いリパーゼ阻害活性を有する(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを含むリパーゼ阻害剤を飲食料や医薬組成物に添加することにより、安全で嗜好性の高い飲食料や医薬組成物を提供することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを含むリパーゼ阻害剤に関する。
肥満は現代社会における最も重大な疾患の1つであるが、その主たる要因は脂肪の過剰摂取である。また、脂肪の過剰摂取は、肥満のみならず、肥満に起因する糖尿病、高脂血症、高血圧、動脈硬化等を発症させることが知られている。内蔵脂肪型肥満に加えて、高血糖・高血圧・脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と呼ばれ、心臓病や脳卒中を発症する危険性が高いため、近年問題視されている。肥満に対する治療薬として、国内では、食欲抑制剤のマジンドール(登録商標)が唯一承認されているが、口渇、便秘、胃部不快感、悪心・嘔吐等の副作用が報告されている(臨床評価 1985;13(2):419-459、臨床評価 1985;13(2):461-515)。また、海外においては、リパーゼ阻害活性により腸管からの脂肪吸収の抑制作用を持つゼニカル(登録商標)が肥満改善薬として市販されているが、やはり脂肪便、排便数の増加、軟便、下痢、腹痛等の副作用が報告され、必ずしも安全とは言いがたい(Lancet 1998;352:67-172)。
肥満を予防するためには、食事制限により摂取カロリーを減らすことが有効な手段ではあるものの、しっかりとした栄養指導を受けなければならず、日常生活においての実行は困難である場合が多い。そこで、食事由来の脂肪が体内に吸収されることを安全かつ健康的に抑制することは、肥満及びそれに関連する疾患の治療あるいは健康増進の目的で、現実的で有用な方策であると考えられる。
このような背景のもと、安全でかつヒトに対する有効性が証明されている特定保健用食品の開発が注目されている。今までに食後の血清中性脂肪値の上昇を抑える食品素材としては、膵リパーゼ阻害により脂肪吸収を抑制するグロビン蛋白分解物(J. Nutr. 1988;128:56-60、日本臨床・食糧学会誌 1999;52(2):71-77、健康・栄養食品研究 2002;5(3):131-144)、トリアシルグリセロールとは異なる消化吸収特性を持つジアシルグリセロール(J. Am. Coll. Nutr. 2000;19(6):789-796、Clin. Chim. Acta. 2001;11(2):109-117)、魚油より精製されたエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などが特定保健用食品として発売されている。
また、植物由来のリパーゼ阻害活性物質も最近注目されつつあり、特に、リパーゼ阻害活性を有するポリフェノール類に関しては、植物樹皮由来のタンニン(特公昭60−11912)、マメ科植物カワラケツメイに含まれるタンニン類やフラボノイド類およびその配糖体(特開平8−259557)、緑茶中の主要な成分エピガロカテキンガレートおよびエピカテキンガレートを配合した脂質吸収抑制食品(特開平3−228664)、ピーマン、シメジ、かぼちゃ、まいたけ、ひじき、緑茶、ウーロン茶、などの水抽出物からなるリパーゼ阻害剤(特開平3−219872)、フラボンおよびフラボノール類(特開平7−61927)、ヒドロキシ安息香酸類(没食子酸)(特開平1−102022)、トリテルペン類化合物およびその誘導体(特開平9−40689)、タマリンドのプロシアニジンを有効成分とする抗肥満剤(特開平9−291039)などが報告されており、またブドウ種子抽出物のリパーゼ阻害作用(Nutrition 2003;19(10):876-879)、サラシア由来ポリフェノールによるリパーゼ阻害作用とラットの抗肥満作用(J. Nutr. 2002;132:1819-1824)、ウーロン茶抽出物によるマウスの抗肥満作用(Int. J. Obes. 1999;23:98-105)などが知られている。また、茶にはカテキン類が多く含まれ、その成分が多く分離・同定されており(日本食品科学工業会誌第46巻、第3号、138〜147頁、1999年3月)、茶由来の成分を含むリパーゼ阻害剤(WO2005/077384、WO2006/004110)に関する報告がある。
また、ウーロン茶に関して、脂質低下効果を示した報告がある。例えば、市販ウーロン茶を1日1330mlずつ6週間飲用させ、血中中性脂肪値の有意な低下が認められたとの報告(日本栄養・食糧学会誌 1991;44(4):251-259)や、単純性肥満症の男女102名を対照に、ウーロン茶(2g×4/日)を6週間連続経口摂取させた結果、67%の被験者に1kg以上の体重減少が認められ、さらに血中中性脂肪値が高値を示した被験者においてウーロン茶摂取後に有意な改善効果が認められたとの報告(日本臨床栄養学会雑誌 1998;20(1):83-90)がある。
特公昭60−11912 特開平8−259557 特開平3−228664 特開平3−219872 特開平7−61927 特開平1−102022 特開平9−40689 特開平9−291039 WO2005/077384 WO2006/004110 臨床評価 1985;13(2):419-459、臨床評価 1985;13(2):461-515 Lancet 1998;352:67−172 J. Nutr. 1988;128:56−60 日本臨床・食糧学会誌 1999;52(2):71−77 健康・栄養食品研究 2002;5(3):131−144 J. Am. Coll. Nutr. 2000;19(6):789-796 Clin. Chim. Acta. 2001;11(2):109-117 Nutrition 2003;19(10):876-879 J. Nutr. 2002;132:1819-1824 Int. J. Obes. 1999;23:98-105 日本食品科学工業会誌第46巻、第3号、138〜147頁、1999年3月 日本栄養・食糧学会誌 1991;44(4):251-259 日本臨床栄養学会雑誌 1998;20(1):83-90
ある植物の抽出物で効果があったとしても、その中に含まれる活性成分量を明確にしない限り、天然物が起源であるので、安定的にリパーゼ阻害活性を維持させることは困難である。また、上記に示した既報のリパーゼ阻害剤は、効果が十分でないものもある。
また、嗜好性の低い植物由来のリパーゼ阻害剤は、飲食物として利用すると香味に悪影響を及ぼすことが予想される。一方、嗜好性の高い茶に起源を発するリパーゼ阻害剤は有効な素材候補となり得るが、たとえば嗜好性の高いウーロン茶を飲用して脂質低下を図るとしても、大量に飲用しなければ効果が得られず、日常生活の中で行うことは現実的でない。
したがって、本発明の目的は、茶由来の嗜好性の高い、膵リパーゼに対して高い阻害活性を示し、食事由来の脂肪吸収を抑制し、および/または肥満の抑制や予防に寄与するリパーゼ活性阻害剤を提供することである。
また本発明の目的は、嗜好性が高くて、かつ血中の中性脂肪低減、健康増進を目的とした飲食料を提供することである。
さらに本発明の目的は、食事由来の脂肪の吸収を抑制し、血中中性脂肪の上昇を抑える医薬組成物を提供することである。
上記課題を解決する手段として、茶より脂肪吸収に必須な膵リパーゼを強力に阻害する成分を見出した。茶葉中に存在する種々のポリフェノールのリパーゼ阻害活性を評価し、(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートに強いリパーゼ阻害活性があることを突き止め、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次式:
Figure 2010143832
で表される(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを含むリパーゼ阻害剤に関する。
また本発明は、(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを含む、食事由来の脂肪の吸収を抑制するためのリパーゼ阻害剤に関する。
さらに本発明は、(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを含むリパーゼ阻害剤を添加した飲食料に関する。
また本発明は、(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを含むリパーゼ阻害剤を添加した、茶飲料、清涼飲料および健康食品からなる群から選択される飲食料に関する。
さらに、本発明は、(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを含むリパーゼ阻害剤を含有する医薬組成物に関する。
さらに、本発明は、(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを含む、食事由来の脂肪の吸収を抑制するための医薬組成物に関する。
本発明は、茶葉に由来する(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを含むリパーゼ阻害剤を添加し、香味を損なうことなく、嗜好性が高くて、かつ中性脂肪低減、健康増進を目的とした飲食料を提供できる。食事性脂肪の吸収を抑えるためには、食事と共に摂取することが望ましく、茶から得られた有効成分を強化した飲料は意義が大きい。特に、これらの成分を増強することにより、抗肥満作用、健康増進を目的とした飲料の提供が可能になった。
また、本発明は、食経験の豊富な茶由来の成分である(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを含む、安全性が高く、副作用の低減された医薬組成物をも提供することができる。
リパーゼ阻害剤
本発明は、(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを含むリパーゼ阻害剤である。
本発明のリパーゼ阻害剤の有効成分である(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートは、化学合成によっても、緑茶、紅茶、ウーロン茶等の天然材料から溶媒抽出して得ることができる。抽出原料の天然材料は、茶葉をそのまま用いてもよいし、粉砕して用いてもよい。抽出に用いる溶媒は、水、有機溶媒、またはこれらの混合物などを用いることができるが、熱水が好ましい。得られた抽出液は、適切な分離用担体を用いて、分離・精製することができる。分離用担体としては、(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを吸着し、適切な分離用溶媒によって分離することができるものであれば、いずれをも用いることができる。例えば、スチレン系の合成吸着剤を用いて分離・精製することができる。このような分離用担体に上記の抽出液を負荷したのち、適切な溶媒を用いて、(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを分離する。より具体的には、本明細書の実施例1の記載に従って、(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを得ることができる。このようにして得られた(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートは、濃縮して用いてもよく、また、凍結乾燥等の方法によって粉末として用いてもよい。
本発明のリパーゼ阻害剤は、リパーゼ、特に膵リパーゼに対する強い阻害作用を有する。リパーゼ阻害活性の測定は、背景技術に示した先行出願に記載されているいずれのリパーゼ活性評価法によっても行われることができる。例えば、蛍光性の4−メチルウンベリフェロンのオレイン酸エステルを基質として使用し、リパーゼによる反応で生成した4−メチルウンベリフェロンの蛍光を測定することにより評価することができる。例示的には、実施例3に記載の方法にて本発明のリパーゼ阻害活性を測定できる。リパーゼ阻害活性は、例えば50%の阻害を与える試料量IC50として表すことができる。
(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートの精製品または粗精製品は、単独でリパーゼ阻害剤として使用することもでき、または溶媒や担体とともにリパーゼ阻害剤として使用することが可能である。溶媒または担体は、下記飲食料および/または医薬品としての使用を考えて、食品としてまたは医薬品として安全に使用できるものであることが好ましい。本発明のリパーゼ阻害剤は種々の用途を有し、例えば試験研究用、中性脂肪の蓄積を予防するための食品、医薬品の有効成分としての使用が例示される。
リパーゼ阻害剤含有飲食料
本発明の(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを含むリパーゼ阻害剤または濃縮物を、リパーゼ阻害活性成分として飲食料に添加して、食事からの脂肪分の摂取に伴う血中中性脂肪の望ましくない上昇を防止し、および/または上昇した血中中性脂肪を低減させる飲食料を調製することができる。飲食料の好ましい例は、日常的に摂取する飲食料、例えば、緑茶、麦茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、スポーツドリンク、飲料水、調味料、ドレッシングである。しかし飲食料は通常食するものであればよく、清涼飲料、カクテル、ビール、ウイスキー、焼酎、ワイン、清酒、調味料、ドレッシング、味付け米、加工食品、インスタント食品、レトルト食品、チョコレート、生クリーム、洋菓子、乳製品、健康食品、サプリメント等であってもよい。
飲食料に対する本発明のリパーゼ阻害剤の添加量は、1食あたりの(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートの摂取量が0.01mg〜10gとなるように添加するが、0.1mg〜5gとなるよう添加するのが好ましい。ただし、本発明の(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを含むリパーゼ阻害剤は食品に由来するため、安全性が非常に高く、飲食料に対する添加量に実質的上限はない。
リパーゼ活性阻害剤含有医薬品
本発明の(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを含むリパーゼ阻害剤は、食事由来の脂肪の吸収を抑制し、血中中性脂肪の望ましくない上昇を防止および/または低下させるための薬剤の有効成分としても使用できる。好ましい薬剤は、経口投与される薬剤であり、その例として、ドリンク剤、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、キャンデー、ドロップ剤等があげられる。薬剤に含まれる本発明の化合物の量は、1回服用量当たり、0.01mg〜10gであり、好ましくは0.1mg〜5gである。
本発明の医薬品は、リパーゼ活性阻害成分の安全性が高いため、長期間にわたって服用しても安全である。したがって、生活習慣病としての肥満の防止または解消のために、日常的に服用することも可能である。
以下に、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明はこれらによって何ら制限されるものではない。
<実施例1 (−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートの抽出>
アッサムファニングス種紅茶(Camellia sinensic)の葉(乾燥物)100gを2500mlの熱水(90℃)で20分間抽出し凍結乾燥した。凍結乾燥粉末30gを250mlの20%アセトニトリルに溶解し水で3倍希釈し、吸着樹脂CHP−20Pカラム(1000ml、75−150μm、三菱化学株式会社)に負荷した。2000mlの水で洗浄後、1000mlの25%アセトニトリル、1000mlの30%アセトニトリル、1000mlの35%アセトニトリルで順次溶出し、30%アセトニトリル溶出画分は250mlずつ4フラクション(fr.1からfr.4)に分画し、35%アセトニトリル溶出画分は250mlずつ4フラクション(fr.5からfr.8)に分画した。このうちfr.4、800mgをDevelosil ODS−HG−5(50mm×500mm、野村化学株式会社製)に負荷し、0.1%ギ酸存在下、5−45%アセトニトリルの直線勾配(32ml/min、60min)において溶出させ、A280nmの吸収をモニターしながら分画した。93分から95分に溶出した画分を凍結乾燥し、20mgの粉末を得た。次いでYMC−Pak Polymer C−18(20×300mm、ワイエムシー株式会社製)に負荷し、0.1%ギ酸存在下、30−50%アセトニトリルの直線勾配(6ml/min、60分)において溶出させ、48分から50分に溶出した成分を凍結乾燥し、9mgの白色粉末を得た。
<実施例2 得られた化合物の構造解析>
実施例1で得られた化合物について、MSおよびNMR測定を行った。マススペクトルはQ−TOF Premier(Micromass社製、UK)により、イオン源にZスプレーイオンソースをつけたESIを用い、ネガティブ、Vモードで測定した。Cone volt.:45V Capillary voltage:3KV、Desolvation Temp:180℃、ロックスプレーによる質量補正を行い、リファレンスにはロイシンエンケファリン(m/z554.2615[M−H])を用いた。またMS/MSは同様の条件下で、Collision energyを10から30eVに設定し測定した。その結果、m/z593.0918の[M−H]の分子イオンを与え、分子式C292214(err.:−2.2ppm)と算出された。またMS/MSの結果、m/z441.07、m/z271.06のフラグメントイオンが認められ、没食子酸2分子の存在が示唆され、エピカテキンガレートにさらに1分子の没食子酸が付加した物質であると推定された。
NMRは、以下の条件で測定を行った。3mgの実施例1で得られた化合物をCDOHに溶解し、CDOHのプロトンと13Cの残存ピークであるδ3.30およびδ48.97を内部標準とした。項目はH NMR、13C NMR、H{13C}−HSQC、H{13C}−HMBC、TOCSY、DQF−COSY、NOESYおよびROESYをDMX−750spectrometer(BRUKER BIOSPIN,Germany)で測定した。その結果、実施例1で得られた化合物の構造は(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートであることが明らかになった。また、実施例1で得られた化合物のH NMRスペクトルデータはTetrahedron, vol.28, p2819-2826 (1972))に示された(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートのデータと一致した。NMRのアサインメントを図1に示す。
<実施例3 リパーゼ阻害活性の測定>
測定サンプル
・(−)−エピカテキン3−O−ガレート(1)、(−)−エピガロカテキン3−O−ガレート(2)は和光純薬工業株式会社より購入した。
・(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレート(3)は実施例1の方法で得た。
測定方法
リパーゼ活性の測定は、基質に蛍光性の4−メチルウンベリフェロンのオレイン酸エステル(4−MUO)を使用し、反応によって生成した4−メチルウンベリフェロンの蛍光を測定することにより実施した。測定にあたり、緩衝液は、150mM NaCl、1.36mM CaClを含む13mM Tris−HCl(pH8.0)を用いた。基質である4−MUO(シグマ社製)は0.1MのDMSO溶液とした後に上記緩衝液で4000倍希釈したものを、また、リパーゼはブタ膵リパーゼ(シグマ社製)を同様に上記緩衝液を用い400U/ml溶液として調整したものを酵素測定に供した。
酵素反応は、25℃条件下において、96穴マイクロプレートに50μlの4−MUO緩衝液溶液、25μlの蒸留水(あるいは試料水溶液)を添加し混合した後に、25μlのリパーゼ緩衝液溶液を添加することにより開始させた。30分間反応を行った後に、100μlの0.1Mクエン酸緩衝液(pH4.2)を添加して反応を停止させ、反応によって生成した4−メチルウンベリフェロンの蛍光(励起波長355nm、蛍光波長460nm)を蛍光プレートリーダー(Labsystem社製Fluoroskan Asent CF)を用い測定した。
被験試料の阻害活性は、対照(蒸留水)の活性に対して50%阻害を与える試料量IC50(μM)として求めた。
結果
カテキン類(1)〜(3)のリパーゼ阻害活性を表1に示した。なお、図2には評価に供した化合物の化学構造式を記載した。
茶に存在している主要な没食子酸がエステル結合しているカテキン類(1)および(2)は強いリパーゼ阻害活性を示した。(−)−エピカテキン3−O−ガレート(1)にもう1分子の没食子酸が結合した(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレート(3)は、(−)−エピカテキン3−O−ガレート(1)の約15倍、(−)−エピガロカテキン3−O−ガレート(2)の約2倍の強い活性を示した。
Figure 2010143832
図1は、実施例1で得られた化合物のH NMRスペクトルデータのアサインメントを示す。 図2は、実施例3でリパーゼ阻害活性の評価に供した化合物の化学構造式を示す。

Claims (6)

  1. 次式:
    Figure 2010143832
    で表される(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを含むリパーゼ阻害剤。
  2. 食事由来の脂肪の吸収を抑制するための、請求項1のリパーゼ阻害剤。
  3. 請求項1または2のリパーゼ阻害剤を添加した飲食料。
  4. 茶飲料、清涼飲料および健康食品からなる群から選択される、請求項3の飲食料。
  5. 次式:
    Figure 2010143832
    で表される(−)−エピカテキン3,5−ジ−O−ガレートを含む医薬組成物。
  6. 食事由来の脂肪の吸収を抑制するための、請求項5の医薬組成物。
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