JP2010142319A - 食器洗浄乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】仕様変更によってもケーブル類の変更の必要のない食洗機を実現する。
【解決手段】スイッチ操作部7へ入力情報を出力用LED9から制御ボックス12に設置された赤外線受光部10へ赤外線伝送を行い、信号ケーブルの廃止をし、省線化を図る。
【選択図】図1

Description

本発明は、キッチンユニットに組み込んで使用される食器洗浄乾燥機の運転制御に関するものである。
図10は現在市場にある食器洗浄乾燥機の構成であり、筐体101の中に食器や調理用容器などを収納する被洗浄物収納部102があり、ポンプ103で加圧された水がノズル104から噴き出し、被洗浄物収納部102内の食器を洗浄している。また被洗浄物収納部102内のヒータ(図示せず)によって、洗浄が終わった食器を乾燥する。洗浄と乾燥の指示は操作部105に設置されたボタン群106によって行われ、その信号はケーブル群107によって制御器108へ伝達され、制御器108はケーブル群109によってポンプ103に伝えられ、洗浄が開始され、またヒータに伝えられ乾燥が開始される。
特開2006−109880号公報
しかしながら前記従来の食器洗浄乾燥機の操作部から制御器への信号の伝達は、双方をコネクタで結合したケーブル群で行っていたため、操作ボタンの数が多くなるとケーブルが多くなったり引き回しの距離が長くなったりして機器の配線系統が複雑になるという難点があった。また信号を伝送する距離が長くなると、信号が減衰して伝わらなかったり、誤動作する可能性もあった。しかも操作部の仕様を変更すると、その都度操作部から制御器への信号伝達用のケーブルを作り直す必要があり、設計の負担が多く掛かるという難点もあった。
本考案は、洗浄乾燥手段の運転を指示するスイッチ操作部への入力情報を機器制御部への伝達を赤外線で行うことによって、ケーブル群の削減を図ることを目的とする。
前記従来の課題を解決するため、機器全体を覆う筐体と、被洗浄物の洗浄ならびに乾燥を行う洗浄乾燥手段と、食器を載置する被洗浄物収納部と、洗浄乾燥手段の運転を指示するスイッチ操作部、洗浄乾燥手段の運転制御を行う機器制御部を有し、スイッチ操作部への入力情報を機器制御部へ伝達する赤外線伝送経路部を有するものである。
このように洗浄乾燥手段の運転を指示するスイッチ操作部への入力情報を機器制御部へ伝達する赤外線伝送経路部を有することによって、従来設置されていた情報伝達用のケーブル群の削減を図ることができ、また仕様の変更に対してもその都度ケーブルを作成する必要がないなど構成の簡素化と信頼性の向上を図ることが可能となる。
第1の発明は、機器全体を覆う筐体と、被洗浄物の洗浄ならびに乾燥を行う洗浄乾燥手段と、食器を載置する被洗浄物収納部と、洗浄乾燥手段の運転を指示するスイッチ操作部、洗浄乾燥手段の運転制御を行う機器制御部を有し、スイッチ操作部への入力情報を機器制御部へ伝達する赤外線伝送経路部を筐体内部に有するものであり、筐体内での情報の伝達を赤外線通信で行うことにより、伝送用のケーブル群を削減でき、構成の簡素化と、仕様の変更に対して対応が容易になる。
第2の発明は、特に第1の発明において、機器制御部は被洗浄物収納部の背面に設置したものであり、制御対象の機器に近い位置に機器制御部を位置させることによってケーブル群の長さの短縮を図るものである。
第3の発明は、機器全体を覆う筐体と、被洗浄物の洗浄ならびに乾燥を行う洗浄乾燥手段と、食器を載置する被洗浄物収納部と、食器載置時は筐体から引き出し洗浄時は筐体内部へ引き込む摺動手段と、洗浄乾燥手段の運転を指示するスイッチ操作部、洗浄乾燥手段の運転制御を行う機器制御部と、スイッチ操作部への入力情報を機器制御部へ伝達する前記摺動手段に設置した赤外線伝送経路部を有するものであり、直線的に設置された摺動手段に沿って赤外線伝送路を設置することによって、赤外線の伝送特性の安定化を図ることができる。
第4の発明は、特に第1から第3いずれかの発明において赤外線伝送経路部は摺動手段に沿って設置した光ファイバーで行うものであり、赤外線の伝送を確定することによってより一層の正確な情報の伝送が可能となる。
第5の発明は、特に第1から第3いずれかの発明において、赤外線伝送経路部は被洗浄物収納部下部に沿って設置した光ファイバーで行うものであり、赤外線の伝送を確定することによってより一層の正確な情報の伝送が可能となりとともに、伝送路の設置場所として、被洗浄物収納部下部を選定することによって、設置空間が確保でき、余裕のある伝送路設定を行うことができる。
第6の発明は、特に第3または第4の発明において、赤外線送信部の赤外線発光手段は、左右の摺動手段に沿って伝送する赤外線情報を発生する複数個の発光ダイオードで構成したものであり、複数の伝送路から情報を発信することによって情報伝送の信頼性を高めることが可能となる。
第7の発明は、特に第1から第6いずれかの発明において、機器制御部は赤外線受光用の窓を有するものであり、受光素子が確実に赤外線信号を受信することが可能となる。
第8の発明は、特に第1から第6の発明において、機器制御部は赤外線受光用の窓を赤外線透過材で覆ったものであり、受光素子の信頼性の向上に大いに貢献することが可能となる。
第9の発明は、特に第1から第8いずれかの発明において、赤外線送信部は取り外し自在に構成したものであり、食器洗浄乾燥機の仕様の変更に適宜対応することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における食器洗浄乾燥機1の部分切欠き斜視図である。
図1において、筐体3は食器等の被洗浄物を収納する被洗浄物収納部2を内部に設置し、レール4とローラ5からなる摺動手段6によって内部に収納する構成となっている。
また被洗浄物収納部2の内部には洗浄を行う温水の噴出させるノズル(図示せず)や乾燥を行うヒータ(図示せず)も設置されている。
被洗浄物収納部2の手前には被洗浄物の洗浄と乾燥の開始ならびに停止や時間、洗浄方法などを指示するスイッチ操作部7のスイッチ群8が設置されている。このスイッチ群8を指で押すことによって入力される入力情報はスイッチ操作部7内部のマイコン(図示せず)によって赤外線出力に変換され、出力用LED9から筐体3内を赤外線によって送信され、被洗浄物収納部2の側面に設置され、赤外線受信部10を有する制御ボックス12で受信される。制御ボックス12からヒータ(図示せず)などを駆動する信号が出力される。
図2は本発明の第1の実施の形態における制御ボックス12の構成図である。
スイッチ群8の乾燥ボタン13が押されると赤外線で制御ボックス12に情報が伝達され、赤外線受光部10からの信号はマイコン40の出力ポート14を経てNPNトランジスタ15のベース16に入り、NPNトランジスタ15のコレクタエミッタ間を導通させる。するとヒータ(図示せず)を駆動するリレーのコイル17に電流が流れ、接点18が閉じる。
上記のように赤外線で入力情報を制御ボックス12への無線通信を行うことによって、筐体3内部にケーブルの束を引き回すことなく信号を伝達することが可能となる。またスイッチ操作部7の電源を電池から供給することとすれば、スイッチ操作部7に外部からつながる電線は皆無となり、設置場所を電気配線を考慮せずに決めることが可能となる。
図3は本発明の第1の実施の形態における食器洗浄乾燥機1の部分切欠き斜視図である。
図3と図1の差異は、赤外線受光部10を有する制御ボックス12が被洗浄物収納部2の背面に位置し、摺動手段6のレール4に赤外線を赤外線受光部10へと導くための反射板20が設置されているところにある。
制御ボックス12はポンプやヒータのオンオフを制御したり、注水や排水用の弁を制御する信号を出力する手段であり、できれば制御対象の近くに設置するのが望ましかった。被洗浄物収納部2の背面は、制御対象の近くに設置するという条件に適う場所であり、配線も短くすることが可能となる。また、摺動手段6のレール4は被洗浄物収納部2の側面を直線状に形成されているため、被洗浄物収納部2の前面に位置するスイッチ操作部7からの入力信号を背面に位置する制御ボックス12に赤外線の伝送経路として用いるのに最適な形状をしており、出力用LED9からの赤外線は反射板20で反射し、レール4に沿って進み赤外線受光部10で受信される。
このように、赤外線で入力信号を伝達する構成にすることで、離れた位置に設置された受光部へも信号伝達ができ、情報伝達用の電線群をなくすることができる。
図4は本発明の第1の実施の形態における食器洗浄乾燥機1の部分切欠き斜視図である。
レール4に沿って赤外線伝道経路となる光ファイバー21が設置されており、出力用LED9から赤外線受光部10への伝送経路を形成している。光ファイバー21を用いることによって直線状だけでなく、曲線や入り組んだ場所への赤外線通信の導入が可能となる。
図5は本発明の第1の実施の形態における食器洗浄乾燥機1の断面図である。
被洗浄物収納部2の下部に赤外線伝道経路となる光ファイバー21が設置されており、出力用LED9から赤外線受光部10への伝送経路を形成している。光ファイバー21は被洗浄物収納部2の下部の引き回しのための空間が確保される領域を通って被洗浄物収納部2の背面に設置された制御ボックス12へ情報を伝達している。その際、光ファイバー21の端面から光が拡散するため、光ファイバー21と受光用LED10の光軸がぴったり合っていなくても情報伝達には何ら支障はない。
図6は本発明の第1の実施の形態における食器洗浄乾燥機1の部分切欠き斜視図である。
被洗浄物収納部2の右側面部だけでなく、左側面部にも赤外線の伝送経路が作成されており(図示せず)、左側面の伝送経路を伝わる赤外線を出力する出力用LED23が設置されている。赤外線の伝送経路が左右2系統になることによって、1系統しかない時よりも情報伝達の信頼度は格段に向上する。
図7は本発明の第1の実施の形態における制御ボックス12の斜視図である。制御ボックス12は金属ケース24に穿たれた穴25から入射した赤外線を赤外線受光部10で受信するように構成されている。金属ケース24は制御ボックス12をノイズから守るため、また不燃性を確保するために設置されている。穴25は赤外線伝道経路(たとえば光ファイバー21)に見合った大きさに穿たれる。このように制御ボックス12を金属ケース24で囲うことによって、情報伝送の信頼性は飛躍的に高まる。
図8は本発明の第1の実施の形態における制御ボックス12の断面図である。
穴の開口部を赤外線透過窓26で覆うことによって制御ボックス12内部へのほこりや小さな虫の侵入を防止し、信頼性の向上に寄与する。
図9は本発明の第1の実施の形態における食器洗浄乾燥機1の部分切欠き斜視図である。
図9においてスイッチ操作部7は食器洗い乾燥機1の前面部30に設置されたコンセント27とコンセントプラグ28とで電気的に接続され、赤外線発信を行う電力を供給される。また磁石29によって、スイッチ操作部7は前面部30に保持される。赤外線信号は出力用LED9から出力され、制御ボックス12の赤外線受光部10と情報伝送を行う。この構成によると、スイッチ操作部7の仕様を変更しても、伝送系は何ら変更することなく仕様の変更に対応することができる。また、図ではコンセント27とコンセントプラグ28の接続によって電力を供給する構成を説明したが、電池を電力源(電池駆動)とすることで電源のコンタクト部を廃止することも可能となる。また電池駆動にすると電力系に水が浸入する懸念もなくなり、安全性の向上にもつながる。
このように本実施の形態の食器洗浄乾燥機では、前面パネル部に設置したスイッチ操作部の信号を赤外線で伝送する構成とすることによって従来設置されていた情報伝達用のケーブル群の削減を図ることができ、また仕様の変更に対してもその都度ケーブルを作成する必要がないなど構成の簡素化と信頼性の向上を図ることが可能となる。
以上のように、本発明にかかる赤外線による省線化遠隔制御手段は食器洗浄乾燥機だけでなく、電化製品一般にも安全装置として利用できる。
本発明の第1の実施の形態における食器洗浄乾燥機の部分切欠き斜視図 本発明の第1の実施の形態における制御ボックスの構成図 本発明の第1の実施の形態における食器洗浄乾燥機の部分切欠き斜視図 本発明の第1の実施の形態における食器洗浄乾燥機の部分切欠き斜視図 本発明の第1の実施の形態における食器洗浄乾燥機の断面図 本発明の第1の実施の形態における食器洗浄乾燥機の部分切欠き斜視図 本発明の第1の実施の形態における制御ボックスの斜視図 本発明の第1の実施の形態における制御ボックスの断面図 本発明の第1の実施の形態における食器洗浄乾燥機の部分切欠き斜視図 従来の食器洗浄乾燥機の断面図
符号の説明
1 食器洗浄乾燥機
2 被洗浄物収納部
3 筐体
4 レール
6 摺動手段
7 スイッチ操作部
8 スイッチ群
9 出力用LED
10 赤外線受光部
12 制御ボックス
13 乾燥ボタン
17 コイル
18 接点
20 反射板
21 光ファイバー
24 金属ケース
25 穴
26 赤外線透過窓
27 コンセント
28 コンセントプラグ
29 磁石
40 マイコン

Claims (9)

  1. 機器全体を覆う筐体と、被洗浄物の洗浄ならびに乾燥を行う洗浄乾燥手段と、食器を載置する被洗浄物収納部と、前記洗浄乾燥手段の運転を指示するスイッチ操作部、前記洗浄乾燥手段の運転制御を行う機器制御部を有し、前記スイッチ操作部への入力情報を前記機器制御部へ伝達する赤外線伝送経路部を筐体内部に有する食器洗浄乾燥機。
  2. 機器制御部は被洗浄物収納部の背面に設置した請求項1記載の食器洗浄乾燥機。
  3. 機器全体を覆う筐体と、被洗浄物の洗浄ならびに乾燥を行う洗浄乾燥手段と、食器を載置する被洗浄物収納部と、食器載置時は筐体から引き出し洗浄時は筐体内部へ引き込む摺動手段と、前記洗浄乾燥手段の運転を指示するスイッチ操作部、前記洗浄乾燥手段の運転制御を行う機器制御部と、前記スイッチ操作部への入力情報を前記機器制御部へ伝達する前記摺動手段に設置した赤外線伝送経路部を有する食器洗浄乾燥機。
  4. 赤外線伝送経路部は摺動手段に沿って設置した光ファイバーで行う請求項1から3いずれか1項記載の食器洗浄乾燥機。
  5. 赤外線伝送経路部は被洗浄物収納部下部に沿って設置した光ファイバーで行う請求項1から3いずれか1項記載の食器洗浄乾燥機。
  6. 赤外線送信部の赤外線発光手段は、左右の摺動手段に沿って伝送する赤外線情報を発生する複数個の発光ダイオードで構成した請求項3または4記載の食器洗浄乾燥機。
  7. 機器制御部は赤外線受光用の窓を有する請求項1から6いずれか1項記載の食器洗浄乾燥機。
  8. 機器制御部は赤外線受光用の窓を赤外線透過材で覆った請求項1から6いずれか1項記載の食器洗浄乾燥機。
  9. 赤外線送信部は取り外し自在に構成した構成した請求項1から8いずれか1項記載の食器洗浄乾燥機。
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