JP2010142084A - 電力供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの高い特別な装置を設置しなくても、発電電力を制御不可能な発電装置を用いて最大需要電力を確実に低下させることのできる電力供給システムを提供する。
【解決手段】電力供給システムS1は、発電電力を制御可能な第1発電装置3Aと、発電可能な電力としての期待発電電力を予測可能であり、発電電力を制御不可能な第2発電装置4と、第1発電装置3A、第2発電装置4及び商用電源1から電力の供給を受けることができる電力消費装置5と、商用電源1からの受電電力量を計量する設定期間において、第1発電装置3Aから定格発電電力を出力させているときに、第2発電装置4の発電電力が期待発電電力未満であり、且つ、設定期間における商用電源1からの受電電力量が設定電力量を超えると判定すると、第1発電装置3Aから定格発電電力を超える電力を出力させる定格超運転を行わせる制御装置Cと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、発電電力を制御可能な第1発電装置と、発電電力を制御不可能な第2発電装置と、第1発電装置、第2発電装置及び商用電源から電力の供給を受けることができる電力消費装置とを備える電力供給システムに関する。
電力需要者が電力会社(一般電気事業者)から電力を購入する契約を締結するとき、電力料金は、基本料金と従量料金との和で決定される。基本料金は、電力需要者の最大需要電力に応じて決定され、従量料金は、電力会社から供給された電力量(電力需要者の受電電力量)によって決定される。電力需要者の商用電源からの受電電力を30分間毎の平均受電電力として計量しているとき、ある期間(1ヶ月、1年など)におけるその平均受電電力の最大値が上記最大需要電力として決定される。そして、その最大需要電力の値が、基本料金を決定するための協議を電力会社との間で行うときに参照される。
但し、電力需要者が、例えば、エンジンの駆動力を用いて発電機を動作させる発電装置など、発電電力を制御可能な発電装置を導入した場合、その発電装置の定格発電電力の分は、上記最大需要電力を確実に低下させることができる。よって、発電電力を制御可能な発電装置を導入することにより、基本料金を低くするような契約交渉も可能である。つまり、発電電力を制御可能な発電装置を導入することは、基本料金を低くできるという点でメリットがある。
また、発電電力を制御不可能な自然エネルギ発電装置を用いて、上記最大需要電力を削減しようとするシステムも提案されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載のシステムでは、自然エネルギ発電装置で発電した電力をエネルギ貯蔵部に蓄え、発電電力が小さい場合や、自然エネルギ発電装置が故障した場合に、貯蔵していた電力を供給する。
特開2002−78205号(段落0020)
特許文献1には、エネルギ貯蔵部を活用する場面として、発電電力が小さい場面や自然エネルギ発電装置が故障した場面が記載されている。しかし、そのような場面の発生頻度がそれほど高いとは考えられない。それにも拘わらず、特許文献1に記載のシステムは、発生頻度の低い事象に備えて、コストの高いエネルギ貯蔵部を設置しなければならないという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コストの高い特別な装置を設置しなくても、発電電力を制御不可能な発電装置を用いて最大需要電力を確実に低下させることのできる電力供給システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る電力供給システムの特徴構成は、発電電力を制御可能な第1発電装置と、
発電可能な電力としての期待発電電力を予測可能であり、発電電力を制御不可能な第2発電装置と、
前記第1発電装置、前記第2発電装置及び商用電源から電力の供給を受けることができる電力消費装置と、
前記商用電源からの受電電力量を計量する設定期間において、前記第1発電装置から定格発電電力を出力させているときに、前記第2発電装置の発電電力が期待発電電力未満であり、且つ、前記設定期間における前記商用電源からの受電電力量が設定電力量を超えると判定すると、前記第1発電装置から前記定格発電電力を超える電力を出力させる定格超運転を行わせる制御装置と、を備える点にある。
上記特徴構成によれば、制御装置は、第2発電装置が期待発電電力を出力できなかったとしても、第1発電装置に定格超運転を行わせることで、上記判定時から設定期間が満了するまでの間における商用電源からの受電電力量を減少させて、設定期間における商用電源からの受電電力量が設定電力量を超えないようにできる。つまり、第1発電装置の定格超運転によって、発電電力を制御不可能な第2発電装置の発電電力の低下分を補うことができる。
その結果、第2発電装置の発電電力を制御不可能であるとしても、電力需要者の最大消費電力から第1発電装置の定格発電電力及び第2発電装置の期待発電電力を減算した値を、基本料金算出の指標となる最大需要電力とできる。つまり、制御装置は、第1発電装置と第2発電装置とを併用することで、商用電源からの受電電力量を安定して低減する機能を第2発電装置に発揮させることができる。一般に、第1発電装置を定格超運転させることができる期間には制限があるが、第2発電装置の期待発電電力の大きさを適切に設定することにより、第1発電装置を定格超運転させなければならない期間を短く及び頻度を低くできるため、第1発電装置に支障の無い範囲でこのような定格超運転が可能となる。
従って、コストの高い特別な装置を設置しなくても、発電電力を制御不可能な発電装置を用いて最大需要電力を確実に低下させることのできる電力供給システムを提供できる。
本発明に係る電力供給システムの別の特徴構成は、前記第1発電装置は、エンジンと、前記エンジンによって駆動される発電機とを有する点にある。
上記特徴構成によれば、制御装置は、発電機へ提供されるエンジン駆動力を増大させることで、第1発電装置に定格発電電力を超える電力を出力させる定格超運転を実施できる。
本発明に係る電力供給システムの更に別の特徴構成は、前記第1発電装置は、エンジンと、前記エンジンによって駆動される発電機と、前記エンジンによって駆動され、空調用冷媒を圧縮する圧縮機を有する点にある。
上記特徴構成によれば、制御装置は、発電機へ提供されるエンジン駆動力を増大させることで、第1発電装置に定格発電電力を超える電力を出力させる定格超運転を実施できる。
本発明に係る電力供給システムの更に別の特徴構成は、前記第1発電装置は、燃料電池を有する点にある。
上記特徴構成によれば、制御装置は、燃料電池の発電電力を増大させることで、第1発電装置に定格発電電力を超える電力を出力させる定格超運転を実施できる。
上記目的を達成するための本発明に係る電力供給システムの特徴構成は、エンジンと、前記エンジンによって駆動される発電機と、前記エンジンによって駆動され、空調用冷媒を圧縮する圧縮機を有して構成され、発電電力を制御可能な第1発電装置と、
発電可能な電力としての期待発電電力を予測可能であり、発電電力を制御不可能な第2発電装置と、
前記第1発電装置、前記第2発電装置及び商用電源から電力の供給を受けることができる電力消費装置と、
前記商用電源からの受電電力量を計量する設定期間において、前記第2発電装置の発電電力が期待発電電力未満であり、且つ、前記設定期間における前記商用電源からの受電電力量が設定電力量を超えると判定すると、前記発電機へ提供される前記エンジンの駆動力を大きくして前記第1発電装置の発電電力を大きくする発電優先運転を行わせる制御装置と、を備える点にある。
上記特徴構成によれば、制御装置は、第2発電装置が期待発電電力を出力できなかったとしても、発電機へ提供されるエンジンの駆動力を大きくして第1発電装置の発電電力を大きくする発電優先運転を行わせることで、上記判定時から設定期間が満了するまでの間における商用電源からの受電電力量を減少させて、設定期間における商用電源からの受電電力量が設定電力量を超えないようにできる。つまり、第1発電装置の発電優先運転によって、発電電力を制御不可能な第2発電装置の発電電力の低下分を補うことができる。
その結果、第2発電装置の発電電力を制御不可能であるとしても、電力需要者の最大消費電力から第1発電装置の定格発電電力及び第2発電装置の期待発電電力を減算した値を、基本料金算出の指標となる最大需要電力とできる。つまり、制御装置は、第1発電装置と第2発電装置とを併用することで、商用電源からの受電電力量を安定して低減する機能を第2発電装置に発揮させることができる。
従って、コストの高い特別な装置を設置しなくても、発電電力を制御不可能な発電装置を用いて最大需要電力を確実に低下させることのできる電力供給システムを提供できる。
本発明に係る電力供給システムの更に別の特徴構成は、前記第2発電装置の前記期待発電電力は、前記第2発電装置の定格発電電力である点にある。
上記特徴構成によれば、上記期待発電電力を第2発電装置の定格発電電力に設定することで、基本料金算出の指標となる最大需要電力が最も小さくなる。その結果、基本料金を低くできる。
本発明に係る電力供給システムの更に別の特徴構成は、前記第2発電装置の前記期待発電電力は、前記第2発電装置の定格発電電力未満である点にある。
上記特徴構成によれば、上記期待発電電力を第2発電装置の定格発電電力未満に設定することで、基本料金算出の指標となる最大需要電力は最も小さくはならないが、上記設定期間における商用電源からの受電電力量が設定電力量を超える頻度を低くできる。
本発明に係る電力供給システムの更に別の特徴構成は、前記第2発電装置は、太陽光発電装置を有する点にある。
上記特徴構成によれば、第2発電装置は、太陽が出て空が明るい期間であれば、期待発電電力を出力できないとしても、ある一定以上の発電電力を安定して出力できる。よって、第2発電装置が期待発電電力を出力できなかったとしても、第2発電装置の発電電力はゼロではないので、第1発電装置の負担が極端に大きくならない。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して第1実施形態の電力供給システムS1について説明する。
図1は、第1実施形態の電力供給システムS1の構成を説明する図である。図示するように、電力供給システムS1は、第1発電装置3Aと第2発電装置としての太陽光発電装置4と制御装置Cとを備える。
第1発電装置3Aは、発電電力を制御可能な装置である。本実施形態では、第1発電装置3Aは、エンジン31と、そのエンジン31によって駆動される発電機32とを有するエンジン駆動式の発電装置である。よって、第1発電装置3Aは、エンジン31の燃料がある限り、発電を継続することができる。また、エンジン31の回転速度を制御することで発電機32に提供されるエンジン駆動力を調節して、その結果、第1発電装置3Aの発電電力を制御できる。本実施形態において、第1発電装置3Aの定格発電電力はP1(kW)とする。第1発電装置3Aの定格発電電力は、発電機32を連続して運転できる最大発電電力である。
第2発電装置としての太陽光発電装置4は、太陽光の照射を受けた太陽電池パネルによって発電するものであるため、その発電電力は日射量によって左右される。但し、例えば、所定の気象条件の下で太陽光の照射を受けたときに発電可能な電力を期待発電電力として予測することはできる。この期待発電電力は、例えば、太陽光発電装置4の定格発電電力である。本実施形態では、太陽光発電装置4の期待発電電力はP2(kW)とする。
電力供給システムS1には、第1発電装置3A、太陽光発電装置4及び商用電源1から電力の供給を受けることができる電力消費装置5も設けられている。この電力消費装置5には、複数の機器が含まれる。本実施形態において、ある1ヶ月の間における電力消費装置5の30分単位の平均消費電力の最大値(最大消費電力)はP0(kW)とする。電力消費装置5が接続される電力線6には、商用電源1が遮断器2を介して接続されている。電力線6には、第1発電装置3Aが電力変換器8を介して接続され、及び、太陽光発電装置4が電力変換器7を介して接続される。電力変換器7、8は、発電された電力の電圧、周波数、位相などを所定の値に変換する。
図1に示したような電力供給システムS1において、電力需要者が電力会社(商用電源1)から電力を購入する契約を締結するとき、電力料金は、基本料金と従量料金との和で決定される。基本料金は、ある期間における電力需要者の30分単位の平均需要電力の最大値(最大需要電力Pm)に応じて決定される。
図2は、電力需要者の最大需要電力を模式的に描いたグラフである。図3は、設定期間(本実施形態では30分間)での電力需要者の受電電力量の変化を示すグラフである。図2に示すように、電力需要者の基本料金を決定する指標となる30分単位の最大需要電力(即ち、平均需要電力の最大値)Pmは、最大消費電力P0から第1発電装置3Aの定格発電電力P1と太陽光発電装置4の期待発電電力P2とを減算した値となる。よって、第1発電装置3Aが定格発電電力P1を出力しており、太陽光発電装置4が期待発電電力P2を出力している理想的な状態では、所定の30分(設定期間)における商用電源1からの受電電力量が設定電力量(30/60×Pm)を超えることはない。つまり、図3において実線で示す受電電力量は、第1発電装置3Aが定格発電電力P1を出力しており且つ太陽光発電装置4が期待発電電力P2を出力している状態であれば、破線で示す設定電力量を超えることはない。
ところが、第2発電装置としての太陽光発電装置4は、日照量の変化に応じて発電電力が変化するため発電電力を制御不可能であり、期待発電電力P2の通りの発電電力を達成できない可能性もある。そのような場合、電力消費装置5の消費電力が最大消費電力であれば、第1発電装置3Aが定格発電電力P1を出力していても、商用電源1からの受電電力が最大需要電力Pmを上回ることになる。つまり、基本料金が高くなってしまう。
そこで、本実施形態における電力供給システムS1では、制御装置Cが、太陽光発電装置4が期待発電電力P2の通りの発電電力を達成でなかったとしても、商用電源1からの受電電力が最大需要電力Pm以下となるような制御を行う。
制御装置Cは、第1発電装置3Aの運転を制御する。具体的には、制御装置Cは、エンジン31の回転速度を制御することで、発電機32による発電電力を制御する。制御装置Cは、第1発電装置3Aから定格発電電力を出力させるとき、エンジン31を設定回転速度で動作させる。定格発電電力は、第1発電装置3Aが連続して出力可能な最大の発電電力である。また、制御装置Cは、上記設定回転速度よりも低い所定の回転速度でエンジン31を動作させることで、第1発電装置3Aから定格発電電力よりも低い所定の発電電力を出力させることができる。
つまり、本実施形態の電力供給システムS1において、制御装置Cはデマンドコントローラとして機能する。具体的には、制御装置Cは、商用電源1からの受電電力を電力計M1を用いて監視し、受電電力が電力会社と契約している最大需要電力以下となるように第1発電装置3Aの発電電力を調節する。
例えば、図3において実線で示すように、制御装置Cは、30分間の設定期間における商用電源1からの受電電力量を電力計M1を用いて計量する。また、制御装置Cは、太陽光発電装置4の発電電力を電力計M2を用いて計量する。上述のように、図3において実線で示す受電電力量は、第1発電装置3Aが定格発電電力P1を出力しており、太陽光発電装置4が期待発電電力P2を出力している状態であれば、破線で示す設定電力量を超えることはない。ところが、日が陰ることにより太陽光発電装置4の発電電力が期待発電電力P2を下回ると、図3に示すように、第1発電装置3Aから定格発電電力を出力させているとしても、30分間の設定期間における商用電源1からの受電電力量が設定電力量を超える可能性が生じる。
そのため、制御装置Cは、第1発電装置3Aから定格発電電力を出力させているときに、太陽光発電装置4の発電電力が期待発電電力未満であり、且つ、設定期間における商用電源1からの受電電力量が設定電力量を超えると判定すると、第1発電装置3Aから定格発電電力を超える電力を出力させる定格超運転を行わせる。例えば、制御装置Cは、エンジン31の回転速度を上記設定回転速度以上に制御して発電機32へ提供するエンジン駆動力を増大させることで上記定格超運転を実行する。
具体的には、本実施形態において、制御装置Cは、設定期間(30分間)の20分経過時点において、その時点までの実際の受電電力量が、その時点における設定電力量:{(1/2×Pm)×(20/30)}を上回っていると、設定期間(30分間)における商用電源1からの受電電力量が設定電力量:(1/2×Pm)を超えると判定する。図3に示す例では、20分経過時点において、受電電力量が設定電力量をΔPだけ上回っており、30分経過時点における商用電源1からの受電電力量も設定電力量をΔPだけ超えると判定できる。
このような場合、制御装置Cは、第1発電装置3Aの発電電力を定格発電電力から設定割合だけ上昇させる定格超運転を行わせる。例えば、制御装置Cは、第1発電装置3Aの発電電力を定格発電電力から3%だけ上昇させるなどの定格超運転を行う。つまり、第1発電装置3Aの定格超運転によって、発電電力を制御不可能な太陽光発電装置4の発電電力の低下分を補うことができる。本実施形態において制御装置Cは、第1発電装置3Aの発電電力を定格発電電力からどの程度上昇させるのかについての設定情報を内部メモリに予め記憶している。そして、制御装置Cは、第1発電装置3Aの定格超運転を行うとき、内部メモリに記憶している上記設定情報を参照する。この定格超運転により、20分経過時点から30分経過時点の間における商用電源1からの受電電力量を減少させることができる。その結果、設定期間(30分間)における商用電源1からの受電電力量を設定電力量以下にさせることができる。図3には、この定格超運転が行われた場合の、20分経過時点から30分経過時点の間における商用電源1からの受電電力量を2点鎖線で模式的に示した。
また、制御装置Cは、商用電源1からの受電電力量を減少させるために、第1発電装置3Aを定格超運転させると共に電力消費装置5の消費電力量を減少させる負荷遮断を行ってもよい。例えば、制御装置Cは、電力消費装置5を構成する各種機器の消費電力と、負荷遮断を行うときの順序とをその内部メモリに記憶する。そして、制御装置Cは、減少させるべき消費電力量に見合う負荷遮断の対象とする機器を選択して、その機器に負荷遮断の制御をかける。例えば、電力消費装置5のうちの照明機器などは早い順序で負荷遮断が行われる。
更に、制御装置Cは、先ずは第1発電装置3Aの定格超運転を行い、それに引き続いて第1発電装置3Aの定格超運転による発電電力の上昇分に見合った電力消費装置5の負荷遮断を行うことで、第1発電装置3Aの定格超運転を中止する又は減少した消費電力の分だけ第1発電装置3Aの発電電力を下げるような制御を行うこともできる。この場合、第1発電装置3Aの定格超運転を実行する期間が短くなる点で好ましい。
<第2実施形態>
第2実施形態の電力供給システムS2は、第1発電装置の構成が第1実施形態と異なっている。以下に、第2実施形態の電力供給システムS2について説明するが、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図4は、第2実施形態の電力供給システムS2の構成を説明する図である。図示するように、第1発電装置3Bは、エンジン31と、エンジン31によって駆動される発電機32と、エンジン31によって駆動され、空調用冷媒を圧縮する圧縮機33を有する。つまり、エンジン31の駆動力は、発電機32と圧縮機33とに分配される。制御装置Cは、エンジン31の回転速度を制御し、且つ、エンジン駆動力の発電機32への分配量を制御することで、第1発電装置3Bの発電電力を制御できる。本実施形態でも、第1発電装置3Bの定格発電電力はP1(kW)とする。第1発電装置3Bの定格発電電力は、発電機32を連続して運転できる最大発電電力である。
本実施形態でも、制御装置Cは、商用電源1からの受電電力を電力計M1を用いて監視し、受電電力が電力会社と契約している最大需要電力以下となるように第1発電装置3Bの発電電力を調節する。制御装置Cは、第1発電装置3Bから定格発電電力を出力させているときに、太陽光発電装置4の発電電力が期待発電電力未満であり、且つ、設定期間における商用電源1からの受電電力量が設定電力量を超えると判定すると、第1発電装置3Bから定格発電電力を超える電力を出力させる定格超運転を行わせる。例えば、制御装置Cは、発電機32へ提供するエンジン駆動力を増大させることで上記定格超運転を実行する。
<第3実施形態>
第3実施形態の電力供給システムS3は、第1発電装置の構成が第1実施形態と異なっている。以下に、第3実施形態の電力供給システムS3について説明するが、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図5は、第3実施形態の電力供給システムS3の構成を説明する図である。図示するように、第1発電装置3Cは、燃料電池を有する。制御装置Cは、燃料電池及び電力変換器8の動作を制御することで、燃料電池(第1発電装置3C)から定格発電電力を超える電力を出力させる定格超運転を実施できる。
<第4実施形態>
第4実施形態の電力供給システムは、第2実施形態と装置構成は同様であるが、第1発電装置の制御内容が異なっている。以下に、第4実施形態の電力供給システムについて説明するが、第2実施形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施形態において、制御装置Cは、商用電源1からの受電電力を電力計M1を用いて監視し、受電電力が電力会社と契約している最大需要電力以下となるように第1発電装置3Bの発電電力を調節する。制御装置Cは、商用電源1からの受電電力量を計量する設定期間において、太陽光発電装置4の発電電力が期待発電電力未満であり、且つ、設定期間における商用電源1からの受電電力量が設定電力量を超えると判定すると、発電機32へ提供されるエンジン31の駆動力を大きくして第1発電装置3Bの発電電力を大きくする発電優先運転を行わせる。この発電優先運転を行うことで、発電電力を制御不可能な太陽光発電装置4の発電電力の低下分を、第1発電装置3Bの発電優先運転によって補うことができる。
例えば、制御装置Cは、日が陰ることで太陽光発電装置4の発電電力が期待発電電力P2を下回り且つ設定期間における商用電源1からの受電電力量が設定電力量を超えると判定すると、第1段階として、発電機32へ提供するエンジン駆動力を大きくし且つ圧縮機33へ提供するエンジン駆動力を小さくする(即ち、空調機器9の空調負荷を小さくする)ような第1発電装置3Bの発電優先運転を行う。圧縮機33が複数台の圧縮機で構成されている場合、その何れか1台又は複数台を停止させることで、空調機器9の空調負荷を小さくすることができる。その結果、上記判定時から設定期間が満了するまでの間における商用電源1からの受電電力量を減少させて、設定期間における商用電源1からの受電電力量が設定電力量を超えないようにできる。
次に制御装置Cは、第2段階として、電力消費装置5のうちの照明機器などの負荷遮断を行うことで消費電力を減少させる。その結果、第1発電装置3Bの発電電力を小さくしてもよくなるので、発電機32へ提供するエンジン駆動力を小さくし且つ圧縮機33へ提供するエンジン駆動力を大きくする(即ち、空調機器9の空調負荷を大きくして元に戻す)。その後、制御装置Cは、夏場であれば、第3段階として、日が陰り始めてから充分に時間が経過したことで空調負荷が小さくなったとして、発電機32へ提供するエンジン駆動力を大きくすると共に照明機器(電力消費装置5)への電力供給を元に戻し且つ圧縮機33へ提供するエンジン駆動力を小さくする(即ち、空調機器9の空調負荷を小さくする)。
以上のように、本実施形態では、第1発電装置3Bの発電優先運転と、電力消費装置5の負荷制御及び空調機器9の負荷制御とを併せて実施することで、電力消費装置5及び空調機器9を使用する電力需要者の快適性に出来るだけ差し障り無く、商用電源1からの受電電力を電力会社と契約している最大需要電力以下とできる。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、制御装置Cが、設定期間(30分間)の20分経過時点において、設定期間(30分間)における商用電源1からの受電電力量が設定電力量を超えるか否かの判定を行う例について説明したが、他の時点において上記判定を行ってもよい。例えば、制御装置Cが、設定期間(30分間)の15分経過時点において、設定期間(30分間)における商用電源1からの受電電力量が設定電力量を超えるか否かの判定を行ってもよい。また、制御装置Cが、設定期間(30分間)の10分経過時点及び20分経過時点という複数のタイミングで上記判定を行ってもよい。
<2>
第1発電装置3A、3B、3Cは、発電電力を制御可能であれば上述した構成の発電装置に限定されない。また、第2発電装置4は、上述した太陽光発電装置に限定されない。例えば、第2発電装置4を、風力発電装置などの他の自然エネルギを利用して発電する装置に置き換えることもできる。太陽光発電装置及び風力発電装置などの自然エネルギ発電装置は、発電可能な電力としての期待発電電力を予測可能であり、発電電力を制御不可能な発電装置である。
<3>
上記実施形態では、第2発電装置の期待発電電力が第2発電装置の定格発電電力である場合を例示したが、第2発電装置の期待発電電力が第2発電装置の定格発電電力未満であってもよい。本願発明では、第2発電装置の発電電力が期待発電電力未満になると、設定期間における商用電源からの受電電力量が設定電力量を超える可能性が生じ、それに伴って、第1発電装置を定格超運転或いは発電優先運転させなければならない可能性が生じる。よって、第2発電装置の期待発電電力が小さいほど、基本料金の低減効果は小さいものの、第1発電装置を定格超運転或いは発電優先運転させなければならない頻度は低く及び期間は短くなると考えられる。よって、第1発電装置を定格超運転或いは発電優先運転できる頻度が高くなってもよく及び期間が長くなってもよいのであれば、第2発電装置の期待発電電力を大きくすればよい。或いは、第1発電装置を定格超運転或いは発電優先運転できる頻度を低くする必要があり及び期間を短くする必要があるのであれば、第2発電装置の期待発電電力を小さくすればよい。
<4>
上記実施形態において、電力供給システムに設置されている第1発電装置は、複数台の第1発電装置の組み合わせであってもよい。例えば、1つの電力供給システムに第1発電装置3Aが複数台設置されている場合や、第1発電装置3A、3B、3Cが1台ずつ設置されている場合などでもよい。この場合、それぞれの定格発電電力の合計が、第1発電装置の定格発電電力として決定される。
同様に、電力供給システムに設置されている第2発電装置は、複数台の第2発電装置の組み合わせであってもよい。この場合、それぞれの期待発電電力の合計が、第2発電装置の期待発電電力として決定される。
本発明は、発電電力を制御不可能な発電装置を用いて最大需要電力を確実に低下させることのできる電力供給システムを提供するために利用できる。
第1実施形態の電力供給システムの構成を説明する図 電力需要者の最大需要電力を模式的に描いたグラフ 設定期間での電力需要者の受電電力量の変化を示すグラフ 第2実施形態の電力供給システムの構成を説明する図 第3実施形態の電力供給システムの構成を説明する図
符号の説明
1 商用電源
3 第1発電装置
4 太陽光発電装置(第2発電装置)
5 電力消費装置
31 エンジン
32 発電機
33 圧縮機
C 制御装置
S1 電力供給システム
S2 電力供給システム
S3 電力供給システム

Claims (8)

  1. 発電電力を制御可能な第1発電装置と、
    発電可能な電力としての期待発電電力を予測可能であり、発電電力を制御不可能な第2発電装置と、
    前記第1発電装置、前記第2発電装置及び商用電源から電力の供給を受けることができる電力消費装置と、
    前記商用電源からの受電電力量を計量する設定期間において、前記第1発電装置から定格発電電力を出力させているときに、前記第2発電装置の発電電力が期待発電電力未満であり、且つ、前記設定期間における前記商用電源からの受電電力量が設定電力量を超えると判定すると、前記第1発電装置から前記定格発電電力を超える電力を出力させる定格超運転を行わせる制御装置と、を備える電力供給システム。
  2. 前記第1発電装置は、エンジンと、前記エンジンによって駆動される発電機とを有する請求項1記載の電力供給システム。
  3. 前記第1発電装置は、エンジンと、前記エンジンによって駆動される発電機と、前記エンジンによって駆動され、空調用冷媒を圧縮する圧縮機を有する請求項1記載の電力供給システム。
  4. 前記第1発電装置は、燃料電池を有する請求項1記載の電力供給システム。
  5. エンジンと、前記エンジンによって駆動される発電機と、前記エンジンによって駆動され、空調用冷媒を圧縮する圧縮機を有して構成され、発電電力を制御可能な第1発電装置と、
    発電可能な電力としての期待発電電力を予測可能であり、発電電力を制御不可能な第2発電装置と、
    前記第1発電装置、前記第2発電装置及び商用電源から電力の供給を受けることができる電力消費装置と、
    前記商用電源からの受電電力量を計量する設定期間において、前記第2発電装置の発電電力が期待発電電力未満であり、且つ、前記設定期間における前記商用電源からの受電電力量が設定電力量を超えると判定すると、前記発電機へ提供される前記エンジンの駆動力を大きくして前記第1発電装置の発電電力を大きくする発電優先運転を行わせる制御装置と、を備える電力供給システム。
  6. 前記第2発電装置の前記期待発電電力は、前記第2発電装置の定格発電電力である請求項1〜5の何れか一項に記載の電力供給システム。
  7. 前記第2発電装置の前記期待発電電力は、前記第2発電装置の定格発電電力未満である請求項1〜5の何れか一項に記載の電力供給システム。
  8. 前記第2発電装置は、太陽光発電装置を有する請求項1〜7の何れか一項に記載の電力供給システム。
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