JP2010141845A - 複数のサーバを有する通信装置及び通信方法 - Google Patents

複数のサーバを有する通信装置及び通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010141845A
JP2010141845A JP2008318932A JP2008318932A JP2010141845A JP 2010141845 A JP2010141845 A JP 2010141845A JP 2008318932 A JP2008318932 A JP 2008318932A JP 2008318932 A JP2008318932 A JP 2008318932A JP 2010141845 A JP2010141845 A JP 2010141845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
address
data link
link layer
blade
processing unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008318932A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutaka Hoshino
泰隆 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2008318932A priority Critical patent/JP2010141845A/ja
Publication of JP2010141845A publication Critical patent/JP2010141845A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

【課題】バックプレーンをデータリンク層スイッチで接続されたブレードサーバにおいて、受信ブレードの接続ポート以外へのトラヒック流入を避けつつ、上位アプリケーションによらずに複数のブレードへ同一トラヒックを送信することが望ましい。
【解決手段】バックプレーンをデータリンク層スイッチで接続された複数のサーバ装置を有する通信装置である。前記複数のサーバのうち少なくとも1つのサーバ装置は、1つのインターネット層アドレスに対して複数のデータリンク層アドレスをアドレス対応テーブルに学習可能なアドレス解決処理部と、前記アドレス対応テーブルを検索して複数のデータリンク層アドレスを取得したとき、前記1つのインターネット層アドレス宛パケットをデータリンク層フレームとして前記複数のデータリンク層アドレスごとに送信可能な送信機能部とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は複数のサーバを有する通信装置と、該通信装置における通信方法とに関する。
近年、電話サービスとデータ通信をIPネットワークに統合する次世代ネットワーク(NGN、Next Generation Network)の実現に向けた努力が続けられている。また、次世代ネットワークサービスを提供するキャリア環境において、AdvancedTCA(Advanced Telecom Computing Architecture)規格に準拠したブレードサーバシステムの導入が進んでいる。
AdvancedTCAは,PICMG(PCI Industrial Computer Manufacturers Group)がPICMG3.0として標準化した通信事業者向けコンピュータのハードウエア規格である。外枠(シェルフ)の形状とそこに挿入するカード(サーバブレード)のハードウエア仕様を規定している。AdvancedTCA規格に準拠したサーバは、CPUや各種チップが載ったカード単位で通信処理を行うため、カードの追加により装置全体の処理能力を高めることができる。
一般にブレードサーバシステムはサーバ集積度向上に用いられる。キャリア環境においては、設備共通化の観点から、ユーザデータを処理する通信機器のプラットフォームにも採用されている。数種類のユーザデータを処理するブレード群を組み合わせて1つの通信装置として動作させることができる。通信装置のバックプレーンにおけるブレード間通信は、一般的に、レイヤ2スイッチ(L2-SW)を経由した、イーサネット(登録商標)(データリンク層プロトコル)及びIP(Internet Protocol)(インターネット層プロトコル)によるものである。
キャリア設備向けのVoIPゲートウェイのような音声処理装置では、音声処理を行うコーデック処理部のコストが高いため、二重化ではなく、N+1重化冗長構成をとることがある。N+1重化冗長構成とは、N本の運用系(active)チャネルに対して1本の予備系(standby)チャネルを有する構成であり、N ACT 1 SBYと略称されることもある。この冗長構成では、通常、運用系のみにデータを送信し、予備系にはデータを送信しないが、運用系チャネルのみならず予備系チャネルにも同じデータを送る場合には、一対多通信を行う必要がある。
IPパケット通信の一対多通信を行う方法には、IPマルチキャストプロトコルを用いて、宛先IPアドレスにマルチキャストアドレスを利用して配信を行う方法がある。しかし、各ブレードはレイヤ2スイッチで直結されており、マルチキャストルータは経由しないため、IPマルチキャストを用いることはできない。
また、無線区間における疑似マルチキャストを行う一対多通信方式と装置が提案されている。さらに、ブレードサーババックプレーンに無線LANを利用する方法が提案されている。
N+1重化冗長構成における装置障害による引き継ぎ処理では、システムが障害を検出した時点で、障害を起こした装置(障害装置)が確定し、障害装置から予備系へ呼情報が引き継がれる。しかし、音声通話の場合、引き継ぎが完了し運用系から予備系への切換えが完了するまで、障害装置で通話が維持されている保障はなく、通話が切断されてしまう可能性がある。また、装置内障害に対しては高優先で設定されるパスも低優先で設定されるパスも同様に扱われている。
従来のメディアゲートウェイシステムにおいて、N+1重化冗長構成の音声無中断での運用系予備系切換え方法が提案されている。また、ブレードサーバにおいて、スイッチモジュールの状態通知を行い、障害時ネットワーク切換えを短時間で行う方法が提案されている。
特開2007−53486号公報 特開2005−184659号公報 特開2005−57461号公報 特開2008−135897号公報
IPマルチキャスト技術は、レイヤ3のIP網内の伝送には適しているが、バックプレーンをレイヤ2スイッチで接続されたサーバブレード(以下、ブレードとも呼ぶ)間では適切ではない。スヌーピングやルータ連携を前提とした方式も適用できない。
また、アプリケーション層レベルで複数のユニキャストパスを張り、同じデータを伝送することが考えられる。しかし、宛先IPアドレスや宛先ノード数が変わった場合、送信元のアプリケーション層が対応しなければならず、IP層で処理するIPマルチキャストと比べて柔軟性に欠ける。
バックプレーンをデータリンク層スイッチで接続されたブレードサーバ(通信装置)において、受信ブレードの接続ポート以外へのトラヒック流入を避けつつ、上位アプリケーションによらずに複数のブレードへ同一トラヒックを送信することが望ましい。
一実施形態による、バックプレーンをデータリンク層スイッチで接続された複数のサーバを有する通信装置は、前記複数のサーバのうち少なくとも1つのサーバが、1つのインターネット層アドレスに対して複数のデータリンク層アドレスをアドレス対応テーブルに学習可能なアドレス解決処理部と、前記アドレス対応テーブルを検索して複数のデータリンク層アドレスを取得したとき、前記1つのインターネット層アドレス宛パケットをデータリンク層フレームとして前記複数のデータリンク層アドレスごとに送信可能な送信機能部とを有する。
他の実施形態による通信装置は、1つのインターネット層アドレスに対して少なくとも2つのデータリンク層アドレスをアドレス対応テーブルに学習可能なアドレス解決処理部と、前記アドレス対応テーブルを検索して少なくとも2つのデータリンク層アドレスを取得したとき、前記1つのインターネット層アドレス宛パケットをデータリンク層フレームとして、少なくとも第2のサーバ装置と第3のサーバ装置であって、前記1つのインターネット層アドレスを有し、かつ前記少なくとも2つのデータリンク層アドレスをそれぞれ有する少なくとも第2のサーバ装置と第3のサーバ装置とに送信可能な送信機能部とを有する第1のサーバ装置と、前記第2のサーバ装置と前記第3のサーバ装置によりそれぞれ処理されたデータリンク層フレームを仮想LAN識別情報ごとに振り分け、前記仮想LAN識別情報ごとのフレーム流量を監視して、前記仮想LAN識別情報ごとに受信または廃棄できる受信処理部を有する第4のサーバ装置とを有し、前記第1、第2、第3、第4のサーバ装置はバックプレーンをデータリンク層スイッチで接続されていることを特徴とする。
また、他の実施形態によるサーバ装置は、1つのインターネット層アドレスに対して複数のデータリンク層アドレスをアドレス対応テーブルに学習可能なアドレス解決処理部と、前記アドレス対応テーブルを検索して複数のデータリンク層アドレスを取得したとき、前記1つのインターネット層アドレス宛パケットをデータリンク層フレームとして前記複数のデータリンク層アドレスに送信可能な送信機能部とを有し、バックプレーンをデータリンク層スイッチで接続されている。
さらに他の実施形態による、バックプレーンをデータリンク層スイッチで接続された複数のサーバを有する通信装置におけるサーバ間の通信方法は、少なくとも1つのサーバにおいて、1つのインターネット層アドレスに対して複数のデータリンク層アドレスをアドレス対応テーブルに学習する段階と、前記1つのインターネット層アドレスに対してデータを送信するため前記アドレス対応テーブルを検索して複数のデータリンク層アドレスを取得したとき、前記複数のデータリンク層アドレスに対してデータリンク層フレームとして前記データを送信する段階とを含む。
バックプレーンをデータリンク層スイッチで接続されたブレードサーバにおいて、受信ブレードサーバの接続ポート以外へのトラヒック流入を避けつつ、上位アプリケーションによらずに複数のブレードサーバへ同一トラヒックを送信することができる。
図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。すべての図面にわたって、同一または対応する構成要素には同一または対応する参照符号を付してある。
以下の説明ではインターネット層については、IPv4を前提として説明する。しかし、他の実施形態では、IPv6を使用してもよいし、さらにその次世代のIPアドレス体系を使用してもよい。
図1は、メディアゲートウェイを含む通信システム10を示す概略図である。通信システム10において、メディアゲートウェイ(MG、Media Gateway)11は、STM網やATM網からCA(Call Agent)12経由で、コアIP網に接続されるVoIP装置との呼接続を行う。また、メディアゲートウェイ11は、コアIP網に接続されるVoIP装置からCA12経由でSTM網やATM網との呼接続を行う。
メディアゲートウェイ11は、対STM網インターフェースとしてSDHを終端し、対ATM網インターフェースとしてAAL1、AAL2を終端する。また、AAL5の制御信号をCA12のSGCF(Signaling Gateway Control Function)へ転送する機能を有する。
また、メディアゲートウェイ(MG、Media Gateway)11は、対CA12のMGCF(Media Gateway Control Function)とのインターフェースとして、UDP/IP上のH.248/MEGACOプロトコルを終端し、さらに対IP網インターフェースとしてUDP/IP上の音声及び非制限64kbpsのRTPトラフィックを終端する。
このメディアゲートウェイ11は、以下に説明するように、通信装置であるブレードサーバにより実現され得る。
図2は、一実施形態によるブレードサーバ20を示すブロック図である。ブレードサーバ20は、ブレード(Blade)A21、ブレード(Blade)B22、ブレード(Blade)C23、ブレード(Blade)D24を有する。各ブレード21〜24は、そのバックプレーンがレイヤ2スイッチ(L2-SW)29で接続されている。
各ブレード21〜24はそれぞれサーバとしての機能を有しており、タグVLAN(IEEE802.1Q VLAN)が設定されている。各ブレード21〜24のIPアドレス、MACアドレス、VLAN IDは、図2に示した通りである。ブレードBとDは、同じIPアドレス192.168.1.2を有し、VLAN IDはそれぞれ10、20に設定されている。
レイヤ2スイッチ29はタグVLANを終端せず、VLANタグが付いた状態でフレームの転送を行う。
ブレードA21は、各ブレードの組込み時やARP解決要求の応答で学習したIPアドレスとMACアドレスとの対応関係を示すARPテーブル(アドレス対応テーブル)28を有している。そして、1つの宛先IPアドレスに対して複数(N個)の宛先イーサネットアドレスがARPテーブル28に登録されている場合、そのN個の宛先すべてにパケットを複製して送信を行う送信処理部(図3参照)を有する。
ブレードA21は、自身に割り振られたIPアドレスに対するARP解決要求に対する応答や、装置組み込み時のGratuitousARPによる広報を処理してARPテーブル28を構成する。また、ARPパケット受信時にVLAN IDが異なれば同一IPアドレスに対して複数のMACアドレスをARPテーブル28に学習させることができる受信処理部(図3参照)を有する。
イーサネット受信処理部211は自VLAN IDと異なるVLAN IDのフレームでもARPパケットの場合は廃棄させずに、受信時のVLAN ID情報とともにARP処理部へ送る。
ブレードA21は、IPパケット送信時に、ARPテーブルから宛先IPアドレスに対するMACアドレス検索を行う。検索結果として複数の宛先MACアドレスがヒットした場合、その宛先MACアドレス毎にイーサネットフレームを生成して送信を行う。
レイヤ2スイッチ29は、全ポートにタグVLAN付きイーサネットフレーム透過の設定がされている。一般的なレイヤ2スイッチと同様に、レイヤ2スイッチ29は、宛先MACアドレスを持つブレードが接続されているポートにイーサネットフレームを転送し、同一IPアドレスを持つ全てのブレードが同一のIPパケットを受信する。
この場合、ブレードA21が宛先IPアドレス192.168.1.2にパケットを送信するとき、宛先IPアドレスに基づきMACアドレスを検索すると、2つのエントリAA:BB:CC:DD:EE:22とAA:BB:CC:DD:EE:44とがヒットする。ブレードA21は、各エントリのMACアドレスやVLAN ID情報を使用してイーサネットフレームを構成して送信する。
通常のLANでは、1つのIPアドレスに対応するMACは1つであり、複数のMACアドレスがあれば、アドレス重複を検出して通信障害となってしまう。しかし、システム外部のLANには接続しない環境下では、ブレードサーバシステム20のバックプレーンを接続するレイヤ2スイッチのように、同一種類のブレードのみが接続されるような場合に、上記実施形体でのUDP通信が行うことが可能である。
なお、上記の実施形態ではタグVLANを用いているが、他の実施形態ではポートベースVLAN、IPアドレスベースVLAN、MACアドレスベースVLANなどと併用することができることは言うまでもない。
なお、ブレードA21を例として本実施形態を説明したが、ブレードB〜D22〜24もブレードA21と同様に構成できることは言うまでもない。
図3は、図2に示した、一実施形態によるブレードA21の主要な構成要素を示すブロック図である。ブレードA21は、パケットの入力側に、イーサネット受信処理部211、インターフェース入力処理部212、IPv4受信処理部213、DP受信処理部214を有する。イーサネット受信処理部211は受信したイーサネットフレームを受信処理してデータを取得する。インターフェース入力処理部212は、イーサネット受信処理部211が受信処理したデータを処理してIPパケットを取得する。イーサネット受信処理部211の機能については、図9を参照してさらに説明する。IPv4受信処理部213はインターフェース入力処理部212が取得したIPパケットを受信処理する。UDP受信処理部214は、IPv4受信処理部213が受信処理したIPパケットについてUDPプロトコルに基づく受信処理をする。
また、ブレードA21は、UDPプロトコルで受信したデータを処理するアプリケーション部215を含む。このアプリケーション部215は、例えば回線データ処理をする回線データ処理部、RTP・音声Codec処理をするRTP・音声Codec処理部などを含んでいる。
また、ブレードA21は、パケットの出力側に、UDP出力処理部216、IPv4送信処理部217、インターフェース出力処理部218、イーサネット出力処理部219を有する。UDP出力処理部216は、アプリケーション部215が処理したデータをUDPプロトコルで送信するための処理をする。IPv4送信処理部217は、UDP出力処理部216が処理したデータによりIPパケットを形成する。インターフェース出力処理部218は、IPv4送信処理部217が形成したIPパケットを処理してイーサネットフレームとして送信するデータを取得する。イーサネット出力処理部219は、インターフェース出力処理部218が取得したデータによりイーサネットフレームを形成して出力する。
また、ブレードA21は、ARP処理部220とアドレス対応テーブル28(図2参照)を有する。ARP処理部220は、IPアドレスに対しMACアドレスを解決するARP(Address Resolution Protocol)に基づく処理をする。ただし、ARP処理部220は、従来のARP処理部とは異なり、イーサネット受信処理部211から取得したARPパケットからIPアドレスと1つまたは複数のMACアドレスの対応情報に基づきアドレス対応テーブル28を構築できる。また、イーサネット出力処理部219は、アドレス対応テーブル28を検索して、宛先IPアドレスに対応する1つまたは複数のMACアドレスを取得することができる。
さらに、ブレードA21は、ICMP処理部221を有する。ICMP処理部221は、IPのエラーメッセージや制御メッセージを転送するプロトコルであるICMP(Internet Control Message Protocol)に基づく処理をする。
なお、イーサネット受信処理部211、インターフェース入力処理部212、IPv4受信処理部を併せて受信処理部と呼ぶ。また、IPv4出力処理部217、インターフェース出力処理部218、イーサネット出力処理部219を併せて送信処理部と呼ぶ。
次に、図3とともに図4も参照しつつ、アドレス対応テーブル構成に関わるイーサネット受信処理部211とARP処理部220の動作を説明する。
図4は、ARPパケット受信時のアドレス対応テーブル構成処理40を示すフロー図である。ARPエントリ情報は、従来のARPによるアドレス対応テーブル構成処理と同様に、ARP情報テーブルチェーン情報、ARPエントリ種別、VLAN ID、Next Hop IPアドレス、MACアドレス、エージングタイマー値を持つチェーンデータ構成である。ARP処理部220は、イーサネット受信処理部211からARPパケットを受信する(ステップS41)が、ARPデータと共に受信したフレームのVLAN情報も取得する。ARP処理部220は、ARPデータ部の送信元IPアドレス情報とVLAN ID情報とに基づきアドレス対応テーブル28からARPエントリを検索する(ステップS43)。ARP処理部220は、ARPエントリの検索がヒットしない場合、アドレス対応テーブル28にそのエントリを追加登録する(ステップS47)。ARPエントリの検索がヒットした場合、受信したARPデータによってARPエントリのMACアドレス情報を更新する(ステップS49)。
次に、図3とともに図5も参照しつつ送信処理時のイーサネット出力処理部219の動作を説明する。
図5は、送信処理時のイーサネットフレーム構成処理50を示すフロー図である。インターフェース出力処理部218から送信を行うIPパケットがイーサネット出力処理部219に送られてくる。イーサネット出力処理部219はIPヘッダ部の宛先IPアドレス情報に基づき、アドレス対応テーブル28から宛先MACアドレスを検索する(ステップS51)。イーサネット出力処理部219は、検索がヒットしたか判断し(ステップS52)、宛先MACアドレスがヒットしなかった場合(ステップS52、NO)、ARP処理部220にARP解決処理を要求する(ステップS53)。宛先MACアドレスがヒットした場合(ステップS52、YES)、送信要求されたIPパケットから、検索ヒットしたすべてのエントリに対するイーサネットフレームを構成する(ステップS54)。そして、送信用バッファ(図示せず)にキューイングする(ステップS55)。
このように、本実施形態による通信装置(ブレードサーバ20)は、バックプレーンをデータリンク層スイッチ(レイヤ2スイッチ29)で接続された複数のサーバ装置(サーバブレード21〜24)を有している。
少なくとも1つのサーバ装置(この場合、ブレードA21)は、1つのインターネット層アドレス(IPアドレス192.168.1.2)に対して複数のデータリンク層アドレス(MACアドレスAA:BB:CC:DD:EE:22とAA:BB:CC:DD:EE:44)をアドレス対応テーブル(ARPテーブル28)に学習可能なアドレス解決処理部(ARP処理部220)を有している。
また、このサーバ装置(ブレードA21)は、前記アドレス対応テーブル(ARPテーブル28)を検索して複数のデータリンク層アドレス(MACアドレスAA:BB:CC:DD:EE:22とAA:BB:CC:DD:EE:44)を取得したとき、前記1つのインターネット層アドレス(IPアドレス192.168.1.2)宛パケットをデータリンク層フレーム(例えば、イーサネットフレーム)として前記複数のデータリンク層アドレス(MACアドレスAA:BB:CC:DD:EE:22とAA:BB:CC:DD:EE:44)に送信可能な送信機能部(IPv4出力処理部217、インターフェース出力処理部218、イーサネット出力処理部219)を有する。
以上の実施形態により、外部LANと接続しないレイヤ2スイッチを経由して接続されたブレードサーバのブレード間イーサネット通信において、ブロードキャストやマルチキャストではない一対多通信をデータリンク層及びインターネット層において実現可能となる。
上記の実施形態をブレードサーバ内のパス冗長化に適用する場合、通信先が運用系(ACT)装置であるのか、予備系(SBY)装置であるのか、宛先IPアドレスや宛先MACアドレスでは判別が出来ない。また運用系装置と予備系装置の両方に送信することを考えた場合、運用系装置と予備系装置とが同数でなく、予備系装置が少なければ、予備系装置のチャネル数やリンク許容帯域をオーバーしてしまうおそれがある。そこで、送信処理部において、宛先ブレードが運用系か予備系かを判別できることが望ましい。また、一部のパスにのみパス冗長を適用できることが望ましい。この目的に沿った、上記の実施形態の変形例を、図6を参照して説明する。
図6は、図2に示した実施形態の一変形例によるブレードサーバ60を示すブロック図である。ブレードサーバ60は、ブレード(Blade)A61、ブレード(Blade)B62、ブレード(Blade)C63、ブレード(Blade)D64を有する。各ブレード61〜64は、そのバックプレーンがレイヤ2スイッチ(L2-SW)29で接続されている。
ブレードA61はアドレス対応テーブル68を有している。
ブレードサーバ60では、運用系と予備系とを識別するために、ブレード間通信にVLAN IDを使用し、VLAN IDが10のものを運用系(ACTIVEまたはACT)、100のものを予備系(STANDBYまたはSBY)として使用している。ブレードB62は運用系であり、これに対してブレードD64が予備系となっており、同じIPアドレス192.168.1.2が付与されている。ブレードB62、ブレードC63と通信するブレードA61は運用系であるが、予備系とも通信するためVLAN IDが10、100である2つのVLANに属している。
次に、図6とともに図7も参照しつつ送信処理時のイーサネット出力処理部219の動作を説明する。
図7は、送信処理時のイーサネットフレーム構成処理70を示すフロー図である。図7に示したイーサネットフレーム構成処理70は、図5に示したイーサネットフレーム構成処理50と、次の点で異なっている。すなわち、イーサネット出力処理部219は、検索がヒットしたか判断し(ステップS52)、宛先MACアドレスがヒットした場合(ステップS52、YES)、送信IPパケットのヘッダ部にある優先度情報(ToS値)を抽出し、予め管理者により設定された閾値情報と比較する(ステップS71)。
優先度が閾値より高いと判断した場合(ステップS71、YES)、送信要求されたIPパケットから、検索ヒットしたすべてのエントリに対するイーサネットフレームを構成する(ステップS54)。
しかし、優先度が閾値以下であると判断した場合(ステップS71、NO)、検索ヒットしたARPエントリの運用系(ACT)に属する範囲のVLAN ID情報を持つエントリに対しては送信処理を行う。すなわち、送信IPパケットにイーサフレームを付与して送信バッファにキューイングする(ステップS72)。しかし、それ以外のエントリに対しては送信処理を行わない。運用系(ACT)とするブレードのVLAN IDの範囲も管理者が運用情報として予め入力することができる。
このように、本変形例の通信装置(ブレードサーバ60)においては、前記送信機能部(IPv4出力処理部217、インターフェース出力処理部218、イーサネット出力処理部219)は、前記アドレス対応テーブル(ARPテーブル68)を検索して1つのインターネット層アドレス(IPアドレス192.168.1.2)に対して複数のデータリンク層アドレス(MACアドレスAA:BB:CC:DD:EE:22とAA:BB:CC:DD:EE:44)を取得したとき、送信する前記1つのインターネット層アドレス(IPアドレス192.168.1.2)宛パケットのヘッダに含まれる優先度情報(例えば、ToS値)に応じて、前記1つのインターネット層アドレス宛パケットを前記複数のデータリンク層アドレスごとに送信する、または前記複数のデータリンク層アドレスのうちの所定アドレス((MACアドレスAA:BB:CC:DD:EE:22、すなわち運用系のブレードB62のMACアドレス)のみに送信する。
以上の変形例により、IPパケット単位で宛先ブレードが運用系であるか、予備系であるか識別した上で、一対多通信を行うか、ユニキャスト通信を行うか選択して送信することが可能となる。
上記の実施形態において、ブレードが運用系ブレード及び予備系ブレードからそれぞれデータを受信する場合、従来の受信処理では運用系と予備系からのデータを二重(または多重)に受信することになり、一方を破棄しなければ通信異常を引き起こしてしまう。図8及び図9を参照して、上記の実施形態の変形例を説明する。この変形例は各ブレードの受信処理部に関わるものである。
図8は、図2または図6に示した実施形態の一変形例によるブレードサーバ80を示すブロック図である。ブレードサーバ80は、ブレード(Blade)A81、ブレード(Blade)B82、ブレード(Blade)C83、ブレード(Blade)D84を有する。各ブレード81〜84は、そのバックプレーンがレイヤ2スイッチ(L2-SW)29で接続されている。
ブレードA81は、運用系のブレードB82から送信元192.168.1.2、VLAN ID=10のイーサネットフレームが送られているものとする。また予備系のブレードD84から、送信元IPアドレスが同一(すなわち、192.168.1.2)でVLAN ID=100のイーサネットフレームが送られているものとする。
図9は、ブレードA81の受信処理部を示すブロック図である。イーサネットフレームは、従来の受信処理では、イーサネット受信処理でプロトコルタイプごとに振分けられ、IPv4パケット(type=0x0800)は、直接IPv4用のIP受信処理部213(図3参照)へ渡される。しかし、本変形例では、IPv4パケットは、イーサネット受信処理部211からIPv4受信処理部213に送られる前に、インターフェース入力処理部212に送られる。
インターフェース入力処理部212は、VLAN ID及びSRC IPアドレス振分部2121と、複数の流量監視部2122と、複数の透過/遮断スイッチ(SW)部2123と、スイッチ(SW)制御部2124とを有する。流量監視部2122と透過/遮断スイッチ部2123は1対1に対応している。
スイッチ制御部2124は、流量監視部2122からの流量通知信号に基づき、透過/遮断スイッチを制御するスイッチ制御信号を透過/遮断スイッチ部2123に出力する。
図8に示した運用系のブレードB82と予備系のブレードD84からそれぞれ送られてくるイーサネットフレームは、VLAN ID及びSRC IP振り分け部2121において、送信元IPアドレスとVLAN IDに基づき振り分けられる。次に、流量監視部2122において、それぞれの単位時間当たりのフレーム数がカウントされる。スイッチ制御部2124は、流量監視部2122のカウント状態を監視している。同一送信元IPアドレスについて運用系/予備系のVLAN IDの両方から受信が継続しているとき、透過/遮断スイッチ部2123を制御して、運用系側のVLAN IDを有するトラヒックを透過転送してIP受信処理部213に送る。予備系側のVLAN IDを有するトラヒックは遮断する。
一方、スイッチ制御部2124は、運用系側のVLAN IDを有するトラヒックが停止した場合、予備系側のVLAN IDを有するトラヒックの受信が継続していれば、運用系を遮断して予備系を透過転送してIP受信処理部213に送る。これにより、運用系のブレードB82に障害が発生した場合、時間的なロスなく、予備系のブレードD84に切り替えることができる。
このように、本変形例による通信装置(ブレードサーバ80)は、同一インターネット層アドレス(IPアドレス192.168.1.2)から受信したデータリンク層フレーム(例えば、イーサネットフレーム)を仮想LAN識別情報(VLAN ID10、100)ごとに振り分け(VLAN ID及びSRC IP振り分け部2121)、前記仮想LAN識別情報ごとのフレーム流量を監視(流量監視部2122)して、前記仮想LAN識別情報ごとに受信または廃棄(透過/遮断スイッチ2123、スイッチ制御部2124)できる受信処理部(イーサネット受信処理部211、インターフェース入力処理部212、IPv4受信処理部213)をさらに有する。
以上の変形例により、一対多通信の受信処理を、運用系または予備系(待機系)を選択して行うことが可能となる。
音声通信装置におけるN+1重冗長構成では、N+1重冗長構成部の障害を契機として運用系の障害装置が特定され、予備系の装置への引き継ぎ処理が開始される。そのため、通話に影響がない程度の瞬断で運用系から予備系への引き継ぎが行えるとの保障はない。そこで、パスに優先度を設けることにより、優先度が高いパスは瞬間的な切断時間だけで復旧できることが望ましい。
図10は、上記の実施形態のさらに他の変形例によるブレードサーバ100を示すブロック図である。ブレードサーバ100は、ブレード(Blade)A101、ブレード(Blade)B102、ブレード(Blade)C103、ブレード(Blade)D104、ブレード(Blade)E105を有する。各ブレード101〜105は、そのバックプレーンがレイヤ2スイッチ(L2-SW)109で接続されている。
ブレードA101はアドレス対応テーブル108を有している。
ブレードA101、E105は、STM回線やギガビットイーサネット(登録商標)、ファーストイーサネット(登録商標)回線を収容するブレードである。
ブレードB102、C103、D104は、ブレードB102、C103が運用系、ブレードD104が予備系であるN+1冗長構成で構成されるCodec処理ブレードである。
ブレードサーバ100は、呼処理プロトコルや装置管理のアプリケーションが搭載される制御ブレードも有する(図示せず)。
ブレードサーバ100は、装置全体として音声信号などのユーザデータを処理する通信装置であるメディアゲートウェイとして動作する。
ブレードA101、E105はそれぞれ二重化された運用系装置であり、ブレードB102、C103、D104と通信を行うため、運用系と予備系の両方のVLAN IDを有する。アドレス問合せARPパケットに応答する場合、問合せが行われたVLAN ID側(すなわち運用系なら運用系、予備系なら予備系)で応答を返す。
通信を行うブレード間では、通信路の正常性を確保するために常時ping疎通確認を行っており、装置組込み後は常時ARP解決済み状態を維持している。
ブレードA101とE105とが直接通信を行うことはなく、必ずCodec処理部であるブレードB102、C103、D104を経由して通信を行う。
N+1冗長構成の場合、IPアドレスは、予備系(SBY)ブレードに運用系(ACT)ブレードの全IPアドレスを設定する。ここでは、図10に示したように、ブレードB102とブレードD104に同一のIPアドレス192.168.1.2を設定し、ブレードC103とブレードD104に192.168.1.3を設定している。
例えば、パスの優先度識別にDSCP値を使用し、高優先度DSCP=EF、低優先度DSCP=BEとする。DSCP(Differentiated Services Code Point)は、IPヘッダの中でパケット転送の優先順位などを記述するためのフィールドで使う値である。DSCP値は、上位呼処理装置からパス設定時に指定が行われ、メディアゲートウェイの場合、呼制御信号としてMEGACOプロトコルを使用することで呼設定毎に指定可能な値である。
ブレードサーバ100のブレードA101は、図5を参照して説明した送信処理部(1)を有する。また、ブレードE105は、図9を参照して説明した受信処理部(2)を有する。
ブレードサーバ100の外部装置からブレードA101に入ったトラヒックが高優先トラヒックである場合、ブレードA101の送信処理部(1)により、宛先IPアドレス192.168.1.2に一対多送信が行われる。すなわち、イーサネット送信処理部(例えば、図3の219)における宛先MACアドレス検索において、2つのMACアドレス、AA:BB:CC:DD:EE:22とAA:BB:CC:DD:EE:44が検索にヒットする。そして、1つの送信IPパケットに対して、2つのイーサネットフレームが生成されて、レイヤ2スイッチ(L2-SW)109に送信される。
レイヤ2スイッチ109は、宛先MACアドレスに従ってブレードB102が接続されているポートと、ブレードD104が接続されているポートへそれぞれのイーサネットフレームを送信する。
イーサネットフレームを受信したブレードB102とブレードD104には、それぞれ制御ブレード(図示せず)から同一のパス設定処理が行われており、同一のデータ処理を施したのち、イーサネットフレームをブレードE105へ送信する。
ブレードE105の受信処理部(2)は、同一のIPアドレス192.168.1.2とVLAN ID=10、100から2つのイーサネットフレームを受信している。したがって、予備系を示すVLAN ID100のイーサネットフレームを廃棄し、運用系を示すVLAN ID10のイーサネットフレームのみを処理して、ブレードサーバ100の外部ネットワークへ送信する。
一方、ブレードサーバ100の外部装置からブレードA101に入ったトラヒックが低優先トラヒックである場合、ブレードA101の送信処理部(1)はそのトラヒックを運用系のみに送信する。すなわち、運用系のブレードB101のみに送信処理が行われ(予備系のブレードD104には送信処理されない)、ブレードB101での処理後にブレードE105に送られ、外部ネットワークに送信される。
このように構成されたブレードサーバ100において、N+1冗長構成部の運用系に障害が発生した場合を説明する。
図11は、図10のブレードサーバ100において、N+1冗長構成部の運用系に障害が発生した場合の例を示す図である。
運用系であるブレードB101において装置障害が発生したものとする。ブレードB101からブレードE105へのイーサネットフレームの送信が停止する。これを、ブレードB101とブレードE105とを結ぶ線を、図10では実線で描いたが、図11では点線に替えて示した。
ブレードE105へのイーサネットフレームの送信が停止することにより、低優先度(DSCP=BE)パスの場合はブレードE105からの外部ネットワークへの送信が停止し通信断が発生する。しかし、高優先度(DSCP=EF)パスの場合は、予備系のブレードD104で処理されたパケットがブレードE105に送信されている。そこで、ブレードE105の受信処理部(2)は、VLAN ID=100(予備系)のトラヒックを遮断から透過に切換えて外部ネットワークに送信を続ける。
ブレードE105の受信処理部(2)がブレードB102からのイーサネットフレーム(VLAN ID=10)の停止を判別する方法としては、図9を参照して説明したように、一定時間毎のパケット流量を測定して判別する方法がある。また、装置制御ブレード装置管理機能の障害処理として、受信VLAN IDを変えることもできる。
図12は、図11の障害発生後の例を示す図である。ブレードB102で障害が発生すると、ブレードD104はブレードB102の引き継ぎ処理を行う。
ブレードA101、E105は、アドレス対応テーブル(ARPテーブル)をクリアし、再度ARPテーブルを構成し直すことにより、ARP解決要求に対して応答がない障害ブレードB102をARPテーブルから削除する。
ブレードD104は、制御ブレード(図13参照)の呼制御機能部(図示せず)からの指示により、ブレードB102の高優先パスの予備系(SBY)として動作していたパスはそのままにし、ブレードC103の予備系(SBY)として動作しているパスは削除する。
その後、ブレードB102に張られていた低優先パスを、制御部ブレード(図13参照)の呼情報状態でまだパス(呼)切断が行われていなければ、ブレードD104に再設定する。
ブレードB102が復旧して再組み込みが行われるまで、N+1重冗長構成部はすべてのチャネルを運用系にして非冗長運転を行う。
ブレードD104の装置状態は運用系とするが、高優先パスの通信断を招くため、VLAN IDの付替えは行わずに、予備系用VLAN IDを継続して使用する。
ブレードB102が復旧した後、ブレードD104は再び予備系(SBY)として動作する。
このように、N+1重化冗長構成において、高優先パスのみ予備系(SBY)装置を二重化用装置として使用することにより、高優先パスの信頼性を向上させつつコストを低減することができる。
図13は、一実施形態によるメディアゲートウェイ130を示すブロック図である。このメディアゲートウェイ130は、例えば、図10に示したブレードサーバをメディアゲートウェイとして構成したものである。
メディアゲートウェイ130は、STM処理部131、コーデック(Codec)処理部132、コーデック処理部133、ギガバイトイーサネット/ファーストイーサネット処理部135、制御部136を有し、これらがバックプレーンにおいてレイヤ2スイッチ(L2SW)139により接続されている。
STM処理部131、コーデック(Codec)処理部132、コーデック処理部133、ギガバイトイーサネット/ファーストイーサネット処理部135は、図10に示したブレードサーバ100のブレードA101、ブレードB102、ブレードC103、ブレードE105にそれぞれ対応している。図10のブレードサーバ100のブレードD104に対応するコーデック処理部は図示を省略した。
制御部136は上位装置(例えば図1のコールエージェント(CA)12)からの制御信号を受けて、メディアゲートウェイ130の各構成要素を制御する。
図13に示したように、メディアゲートウェイ130のうちSTM処理部131、コーデック処理部133、ギガバイトイーサネット/ファーストイーサネット処理部135、制御部136、レイヤ2スイッチ139はそれぞれ二重化されており、一方に障害が発生した場合に他方がバックアップする構成となっている。
このように、本実施形態による通信装置(ブレードサーバ100)は、第1のサーバ装置(ブレードA101)、第2のサーバ装置(ブレードB102)、第3のサーバ装置(ブレードD104)、第4のサーバ装置(ブレードE105)を有する。
第1のサーバ装置(ブレードA101)は、1つのインターネット層アドレス(IPアドレス192.168.1.2)に対して少なくとも2つのデータリンク層アドレス(MACアドレスAA:BB:CC:DD:EE:22とAA:BB:CC:DD:EE:44)をアドレス対応テーブル(ARPテーブル108)に学習可能なアドレス解決処理部(例えば、図3のARP処理部220)を有する。
また、第1のサーバ装置(ブレードA101)は、前記アドレス対応テーブルを検索して少なくとも2つのデータリンク層アドレス(MACアドレスAA:BB:CC:DD:EE:22とAA:BB:CC:DD:EE:44)を取得したとき、前記1つのインターネット層アドレス(IPアドレス192.168.1.2)宛パケットをデータリンク層フレーム(例えば、イーサネットフレーム)として、少なくとも第2のサーバ装置と第3のサーバ装置に送信可能な送信機能部(図10のブレードA101中の1、すなわち図3のIPv4出力処理部217、インターフェース出力処理部218、イーサネット出力処理部219)とを有する。第2のサーバ装置(ブレードB102)と第3のサーバ装置(ブレードD104)は、前記1つのインターネット層アドレス(IPアドレス192.168.1.2)を有し、かつ前記少なくとも2つのデータリンク層アドレス(MACアドレスAA:BB:CC:DD:EE:22とAA:BB:CC:DD:EE:44)をそれぞれ有する。
第4のサーバ装置(ブレードE105)は、前記第2のサーバ装置と前記第3のサーバ装置によりそれぞれ処理されたデータリンク層フレームを仮想LAN識別情報(VLAN ID10、100)ごとに振り分け(VLAN ID及びSRC IP振り分け部2121)、前記仮想LAN識別情報ごとのフレーム流量を監視(流量監視部2122)して、前記仮想LAN識別情報ごとに受信または廃棄(透過/遮断スイッチ2123、スイッチ制御部2124)できる受信処理部(図10のブレードE105中の2、すなわち図3のイーサネット受信処理部211、インターフェース入力処理部212、IPv4受信処理部213)を有する。
また、前記第1、第2、第3、第4のサーバ装置はバックプレーンをデータリンク層スイッチ(レイヤ2スイッチ109)で接続されている。
以上、本実施の形態について詳述したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。1つの実施形態または実施例に含まれるとして説明した構成要素または工程は、別の実施形態または実施例の構成要素または工程と組み合わせることも可能である。
なお、上記の実施形態について次の付記を記載する。
(付記1)
バックプレーンをデータリンク層スイッチで接続された複数のサーバを有する通信装置であって、
前記複数のサーバのうち少なくとも1つのサーバは、
1つのインターネット層アドレスに対して複数のデータリンク層アドレスをアドレス対応テーブルに学習可能なアドレス解決処理部と、
前記アドレス対応テーブルを検索して複数のデータリンク層アドレスを取得したとき、前記1つのインターネット層アドレス宛パケットをデータリンク層フレームとして前記複数のデータリンク層アドレスごとに送信可能な送信機能部とを有する通信装置。
(付記2)
前記送信機能部は、前記アドレス対応テーブルを検索して1つのインターネット層アドレスに対して複数のデータリンク層アドレスを取得したとき、送信する前記1つのインターネット層アドレス宛パケットのヘッダに含まれる優先度情報に応じて、前記1つのインターネット層アドレス宛パケットを前記複数のデータリンク層アドレスごとに送信する、または前記複数のデータリンク層アドレスのうちの所定アドレスのみに送信する、付記1に記載の通信装置。
(付記3)
同一インターネット層アドレスから受信したデータリンク層フレームを仮想LAN識別情報ごとに振り分け、前記仮想LAN識別情報ごとのフレーム流量を監視して、前記仮想LAN識別情報ごとに受信または廃棄できる受信処理部をさらに有する、付記1または2に記載の通信装置。
(付記4)
1つのインターネット層アドレスに対して少なくとも2つのデータリンク層アドレスをアドレス対応テーブルに学習可能なアドレス解決処理部と、
前記アドレス対応テーブルを検索して少なくとも2つのデータリンク層アドレスを取得したとき、前記1つのインターネット層アドレス宛パケットをデータリンク層フレームとして、少なくとも第2のサーバ装置と第3のサーバ装置であって、前記1つのインターネット層アドレスを有し、かつ前記少なくとも2つのデータリンク層アドレスをそれぞれ有する少なくとも第2のサーバ装置と第3のサーバ装置とに送信可能な送信機能部とを有する第1のサーバ装置と、
前記第2のサーバ装置と前記第3のサーバ装置によりそれぞれ処理されたデータリンク層フレームを仮想LAN識別情報ごとに振り分け、前記仮想LAN識別情報ごとのフレーム流量を監視して、前記仮想LAN識別情報ごとに受信または廃棄できる受信処理部を有する第4のサーバ装置とを有し、
前記第1、第2、第3、第4のサーバ装置はバックプレーンをデータリンク層スイッチで接続されていることを特徴とする通信装置。
(付記5)
1つのインターネット層アドレスに対して複数のデータリンク層アドレスをアドレス対応テーブルに学習可能なアドレス解決処理部と、
前記アドレス対応テーブルを検索して複数のデータリンク層アドレスを取得したとき、前記1つのインターネット層アドレス宛パケットをデータリンク層フレームとして前記複数のデータリンク層アドレスに送信可能な送信機能部とを有し、
バックプレーンをデータリンク層スイッチで接続されたサーバ装置。
(付記6)
バックプレーンをデータリンク層スイッチで接続された複数のサーバを有する通信装置であって、
前記複数のサーバのうち少なくとも1つのサーバは、
同一インターネット層アドレスから受信したデータリンク層フレームを仮想LAN識別情報ごとに振り分け、前記仮想LAN識別情報ごとのフレーム流量を監視して、前記仮想LAN識別情報ごとに受信または廃棄できる受信処理部を有する通信装置。
(付記7)
バックプレーンをデータリンク層スイッチで接続された複数のサーバを有する通信装置におけるサーバ間の通信方法であって、少なくとも1つのサーバにおいて、
1つのインターネット層アドレスに対して複数のデータリンク層アドレスをアドレス対応テーブルに学習する段階と、
前記1つのインターネット層アドレスに対してデータを送信するため前記アドレス対応テーブルを検索して複数のデータリンク層アドレスを取得したとき、前記複数のデータリンク層アドレスに対してデータリンク層フレームとして前記データを送信する段階とを含む通信方法。
(付記8)
バックプレーンをデータリンク層スイッチで接続された複数のサーバを有する通信装置におけるサーバ間の通信方法であって、少なくとも1つのサーバにおいて、
同一インターネット層アドレスから受信したデータリンク層フレームを仮想LAN識別情報ごとに振り分け、前記仮想LAN識別情報ごとのフレーム流量を監視して、前記仮想LAN識別情報ごとに受信または廃棄する段階を含む通信方法。
メディアゲートウェイを含む通信システムを示す概略図である。 一実施形態によるブレードサーバを示すブロック図である。 図2に示した一実施形態によるブレードの主要な構成要素を示すブロック図である。 ARPパケット受信時のアドレス対応テーブル構成処理を示すフロー図である。 送信処理時のイーサネットフレーム構成処理を示すフロー図である。 図2に示した実施形態の一変形例によるブレードサーバを示すブロック図である。 送信処理時のイーサネットフレーム構成処理を示すフロー図である。 図2または図6に示した実施形態の一変形例によるブレードサーバを示すブロック図である。 ブレードの受信処理部を示すブロック図である。 さらに他の変形例によるブレードサーバを示すブロック図である。 図10のブレードサーバにおいて、N+1冗長構成部の運用系に障害が発生した場合の例を示す図である。 図11の障害発生後の例を示す図である。 一実施形態によるメディアゲートウェイを示すブロック図である。
符号の説明
10 通信システム
11 メディアゲートウェイ
12 CA
20、60、80、100 ブレードサーバ
21−24、61−64、81−82、101−105 ブレード
28、108 アドレス対応テーブル
29 レイヤ2スイッチ
211 イーサネット受信処理部
212 インターフェース入力処理部
213 IPv4受信処理部
214 UDP受信処理部
215 アプリケーション
216 UDP出力処理部
217 IPv4出力処理部
218 インターフェース出力処理部
219 イーサネット出力処理部
220 ARP処理部
221 ICMP処理部
2121 VLAN ID及びSRC IP振り分け部
2122 流量監視部
2123 透過/遮断スイッチ部
2124 スイッチ制御部

Claims (6)

  1. バックプレーンをデータリンク層スイッチで接続された複数のサーバ装置を有する通信装置であって、
    前記複数のサーバのうち少なくとも1つのサーバ装置は、
    1つのインターネット層アドレスに対して複数のデータリンク層アドレスをアドレス対応テーブルに学習可能なアドレス解決処理部と、
    前記アドレス対応テーブルを検索して複数のデータリンク層アドレスを取得したとき、前記1つのインターネット層アドレス宛パケットをデータリンク層フレームとして前記複数のデータリンク層アドレスごとに送信可能な送信機能部とを有する通信装置。
  2. 前記送信機能部は、前記アドレス対応テーブルを検索して1つのインターネット層アドレスに対して複数のデータリンク層アドレスを取得したとき、送信する前記1つのインターネット層アドレス宛パケットのヘッダに含まれる優先度情報に応じて、前記1つのインターネット層アドレス宛パケットを前記複数のデータリンク層アドレスごとに送信する、または前記複数のデータリンク層アドレスのうちの所定アドレスのみに送信する、請求項1に記載の通信装置。
  3. 同一インターネット層アドレスから受信したデータリンク層フレームを仮想LAN識別情報ごとに振り分け、前記仮想LAN識別情報ごとのフレーム流量を監視して、前記仮想LAN識別情報ごとに受信または廃棄できる受信処理部をさらに有する、請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 1つのインターネット層アドレスに対して少なくとも2つのデータリンク層アドレスをアドレス対応テーブルに学習可能なアドレス解決処理部と、
    前記アドレス対応テーブルを検索して少なくとも2つのデータリンク層アドレスを取得したとき、前記1つのインターネット層アドレス宛パケットをデータリンク層フレームとして、少なくとも第2のサーバ装置と第3のサーバ装置であって、前記1つのインターネット層アドレスを有し、かつ前記少なくとも2つのデータリンク層アドレスをそれぞれ有する少なくとも第2のサーバ装置と第3のサーバ装置とに送信可能な送信機能部とを有する第1のサーバ装置と、
    前記第2のサーバ装置と前記第3のサーバ装置によりそれぞれ処理されたデータリンク層フレームを仮想LAN識別情報ごとに振り分け、前記仮想LAN識別情報ごとのフレーム流量を監視して、前記仮想LAN識別情報ごとに受信または廃棄できる受信処理部を有する第4のサーバ装置とを有し、
    前記第1、第2、第3、第4のサーバ装置はバックプレーンをデータリンク層スイッチで接続されていることを特徴とする通信装置。
  5. 1つのインターネット層アドレスに対して複数のデータリンク層アドレスをアドレス対応テーブルに学習可能なアドレス解決処理部と、
    前記アドレス対応テーブルを検索して複数のデータリンク層アドレスを取得したとき、前記1つのインターネット層アドレス宛パケットをデータリンク層フレームとして前記複数のデータリンク層アドレスに送信可能な送信機能部とを有し、
    バックプレーンをデータリンク層スイッチで接続されたサーバ装置。
  6. バックプレーンをデータリンク層スイッチで接続された複数のサーバを有する通信装置におけるサーバ間の通信方法であって、少なくとも1つのサーバにおいて、
    1つのインターネット層アドレスに対して複数のデータリンク層アドレスをアドレス対応テーブルに学習する段階と、
    前記1つのインターネット層アドレスに対してデータを送信するため前記アドレス対応テーブルを検索して複数のデータリンク層アドレスを取得したとき、前記複数のデータリンク層アドレスに対してデータリンク層フレームとして前記データを送信する段階とを含む通信方法。
JP2008318932A 2008-12-15 2008-12-15 複数のサーバを有する通信装置及び通信方法 Withdrawn JP2010141845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008318932A JP2010141845A (ja) 2008-12-15 2008-12-15 複数のサーバを有する通信装置及び通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008318932A JP2010141845A (ja) 2008-12-15 2008-12-15 複数のサーバを有する通信装置及び通信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010141845A true JP2010141845A (ja) 2010-06-24

Family

ID=42351525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008318932A Withdrawn JP2010141845A (ja) 2008-12-15 2008-12-15 複数のサーバを有する通信装置及び通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010141845A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012114795A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Nec Corp 映像音声伝送装置、映像音声伝送方法
JP2014509498A (ja) * 2011-02-11 2014-04-17 クゥアルコム・インコーポレイテッド ハイブリッド通信ネットワークにおけるフレーム送達経路の選択
US9025603B2 (en) 2011-03-08 2015-05-05 Qualcomm Incorporated Addressing scheme for hybrid communication networks
JP2016158011A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 ルネサスエレクトロニクス株式会社 配信制御装置、データ配信システム、配信制御方法及びプログラム
CN112104509A (zh) * 2020-09-24 2020-12-18 视联动力信息技术股份有限公司 一种服务器的配置装置和方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012114795A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Nec Corp 映像音声伝送装置、映像音声伝送方法
JP2014509498A (ja) * 2011-02-11 2014-04-17 クゥアルコム・インコーポレイテッド ハイブリッド通信ネットワークにおけるフレーム送達経路の選択
US9300491B2 (en) 2011-02-11 2016-03-29 Qualcomm Incorporated Frame delivery path selection in hybrid communication networks
US9025603B2 (en) 2011-03-08 2015-05-05 Qualcomm Incorporated Addressing scheme for hybrid communication networks
JP2016158011A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 ルネサスエレクトロニクス株式会社 配信制御装置、データ配信システム、配信制御方法及びプログラム
CN112104509A (zh) * 2020-09-24 2020-12-18 视联动力信息技术股份有限公司 一种服务器的配置装置和方法
CN112104509B (zh) * 2020-09-24 2024-05-10 视联动力信息技术股份有限公司 一种服务器的配置装置和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6857027B1 (en) Intelligent network topology and configuration verification using a method of loop detection
US7233991B2 (en) Self-healing tree network
US7801028B2 (en) Method and apparatus for transparent auto-recovery in chain and ring networks
US7911940B2 (en) Adaptive redundancy protection scheme
EP2533475B1 (en) Method and system for host route reachability in packet transport network access ring
US20080068985A1 (en) Network redundancy method and middle switch apparatus
US8509059B2 (en) Method for operating a virtual router redundancy protocol router and communication system therefor
US20100135162A1 (en) Transmission apparatus and transmission system
US10965604B2 (en) Deadlock avoidance in leaf-spine networks
US10110482B2 (en) Technique for network service availability
US20080002570A1 (en) Network redundancy method, and middle apparatus and upper apparatus for the network redundancy method
WO2008055426A1 (fr) Procédé, système et appareil de nœud pour transmettre un message de gestion de défaut de connectivité ethernet
JP2008166990A (ja) リングノード装置
US20140153442A1 (en) Method, Device, and System for Packet Processing
JP5862445B2 (ja) 通信装置
JP2010141845A (ja) 複数のサーバを有する通信装置及び通信方法
JP5938995B2 (ja) 通信装置
US7342877B1 (en) Method and system for providing a loop-free ring topology
CN106533771B (zh) 一种网络设备以及控制信息传输方法
US20080298231A1 (en) Ring node and redundancy method
US11251245B1 (en) Responding to a failure of a main die of a switch data-plane device
Cisco Cisco IOS Interface Command Reference Release 12.1
JP2004096460A (ja) イーサネットスイッチ
KR101442567B1 (ko) 링 네트워크 토폴로지에서 프레임기반 라우팅을 이용한 프레임 무손실 통신 방법
CN112866143A (zh) 一种实现802.1cb协议的装置及芯片

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20120306