JP2004096460A - イーサネットスイッチ - Google Patents

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JP2004096460A
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田島 一幸
Kazuto Nishimura
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Abstract

【課題】イーサネットネットワークに接続して、複数のポート間のパケットの転送を行うイーサネットスイッチにおいて、伝送路の故障発生時のポートの二重化切り替え動作を、ネットワークへの影響を少なく、かつ、高速に実行できるようにする。
【解決手段】イーサネットネットワークに接続して、複数のポート間のパケットの転送を行うイーサネットスイッチにおいて、各ポートに運用系または予備系いずれかの運用モードの設定を行う切替制御手段と、運用系ポートで受信したパケットの宛先アドレスから転送先となる運用系ポートの識別情報を検索できる転送情報記憶手段と、該転送先となる運用系ポートの識別情報から該転送先となる運用系ポートと対をなす予備系ポートの識別情報を獲得する手段を備え、該運用系ポートで受信したパケットをその転送先となる運用系ポートおよび該転送先となる運用系ポートと対をなす予備系ポートに転送し、該予備系ポートで受信したパケットを廃棄する、ように構成して、受信側のイーサネットスイッチの動作により迅速にポートの切り替えが行えるようにする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はイーサネット技術により構成されるネットワークに接続して、複数のポート間のパケットの転送を行うイーサネットスイッチに係り、特に、リンク単位の故障切り替えを実現するイーサネットスイッチに関する。
なお、以降の記述において、単にスイッチと記述されている場合はイーサネットスイッチのことを意味している。
【0002】
現在、イーサネット技術は装置が安価で管理が容易なため、ローカルエリアネットワーク(LAN)の分野で広く使われている。近年、イーサネットスイッチの大容量化に伴い、イーサネット技術を利用した広域ネットワーク(WAN)が構築されるようになってきた。これに伴い、イーサネットで構築されるネットワークにも高信頼性が要求されるようになってきている。すなわち、故障が発生した場合でも、すみやかに故障を回避して通信を継続できるようにする必要がある。このため、高速でかつネットワークへの影響範囲を極力小さくして障害を回避できる技術が望まれている。
【0003】
【従来の技術】
従来のイーサネット技術で障害を回避する技術としては、Rapid Spanning
Tree Protocol(RSTP)とLink Aggregation(LA)がある。
RSTPについては、2001年3月26日発行のIEEE Draft P802.1w/D10の
”Information technology − Telecommunications and information exchange
between systems −Local and metropolitan area networks −
Common specifications−Part 3: Media Access Control (MAC) Bridges:
Amendment 2 − Rapid Reconfiguration”、に掲載されている。
【0004】
また、LAについては、IEEE Std 802.3, 2000 Editionの
”Information technology − Telecommunications andinformation exchange
between systems −Local and metropolitan area networks −
Specific requirements −Part 3: Carrier sense multiple access with
collision detection (CSMA/CD) access method and physical layer
specifications”、に掲載されている。
【0005】
RSTPはSpanning Tree Protocol(STP)を改良したもので、通常のSTPではルートブリッジ(Root Bridge)への経路をただ一つだけ選ぶが、RSTPではルートブリッジへの経路を一番優れているものと二番目に優れているものの二つを選ぶ。一番優れている経路のルートブリッジへのポートをRoot Port(RP)、二番目に優れている経路のルートブリッジへのポートをAlternate Port(AP)とする。通常はRPのみを使用するが、RPが利用できなくなると、APを利用して転送を行う。
【0006】
LAは、本来二つのイーサネットスイッチ間にあるリンクの帯域を増強する目的で使用されるもので、二つのイーサネットスイッチ間に複数の物理リンクを設定し、それらを一つの論理リンクとして扱うことができるものである。この二つのスイッチ間を転送されるパケットは、複数ある物理リンクのいずれか一本を、経由するように振り分けられる。振り分けの方法は任意に選択することができる。そこで、ある物理リンクに故障が発生したら、振り分けのアルゴリズムを変えて、障害が発生した物理リンクにはパケットを振り分けないように振り分けアルゴリズムを変更することで、その物理リンクの障害を回避することができる。
【0007】
上記のLAを用いた障害回避の動作概要を、図25の従来技術による動作概要を用いて説明する。
図25では、スイッチ800および900が運用系と予備系の二重化構成のリンクL1およびL2で接続されており、スイッチ800およびスイッチ900には、それぞれ6個のポートが実装され、各ポートはスイッチ内の相対的なポート識別記号であるP1〜P6で表わされている。
【0008】
いま、端末Aから端末Dへパケットを送信する場合を想定する。
通常時は、図25(イ)に示すように、端末Aから送出されたパケットはスイッチ800のポートP1で受信され、スイッチ800に実装されている振り分けアルゴリズムによって、ポートP4がパケットの転送先ポートとして選択され、ポートP4から接続先であるスイッチ900に送出される。
【0009】
スイッチ800のポートP4から送信されたパケットは、スイッチ900のポートP1で受信される。スイッチ900は、運用系となるポートP1から受信したパケットも、予備系となるポートP2から受信したパケットも下流に転送するように動作するが、この場合には、スイッチ800がスイッチ900のポートP1のみにパケットを流してくるので、スイッチ900がパケットを受信するのはポートP1のみである。このようにして、通常時は、スイッチ800のポートP4とスイッチ900のポートP1を接続する運用系リンクL1を経由して、矢印に沿ってパケットが送信されていき、スイッチ900のポートP4から送出されて端末Dに到達する。
【0010】
ここで、図25(ロ)に示すように、運用系リンクL1で故障が発生し利用できなくなったとする。故障は下流側にあるスイッチ900が検出するので、その旨の情報を予備系リンクL2経由でスイッチ800に通知する。スイッチ800では、振り分けアルゴリズムを変更し、パケットが予備系リンクL2に接続されているポートP5に転送されるようにする。スイッチ900では、ポートP1からのパケットもポートP2からのパケットも下流に転送するように動作するので、スイッチ800のポートP5からスイッチ900のポートP2に送信されたパケットを受信すると、それをポートP4経由で端末Dに送信し、障害回避を完了する。
【0011】
以上、LAを用いた場合を説明したが、RSTPを用いた場合でも、パケットを送信する側のスイッチで経路を一つ選択して、その経路にのみパケットを送信する点は、上記図25の説明と同じであり、伝送路に障害が発生した際の回避方法も同様である。
以上のように、図25の従来技術の障害回避方法では、パケットの送信側となるスイッチ800での転送先ポートは一つに限定されており、伝送路から受信したパケット内の宛先アドレスを抽出し、その宛先アドレスによって、宛先アドレスと転送先ポート識別情報の対応表を記憶している転送情報テーブルを検索することにより、転送先ポートを決定するように構成している。このため、伝送路の障害等で運用系リンクL1から予備系リンクL2にパケットの送出先を切り替えるときは、転送情報テーブルの書き換えが必要となる。
【0012】
従来技術によるスイッチの構成は図24に示すように、各ポート毎に設けられる受信処理部と送信処理部、およびスイッチ部500、およびプロトコル処理部400から構成される。図24では便宜上ポートP1とポートP2の2ポートの構成に簡略化して表わしているが、2ポートに限定されるものではない。
ここで、障害回避処理については、主に図24の構成で示す各ポートに設けられる受信処理部が関わっており、その構成例を図23に示す。
【0013】
まず、伝送路終端部1は、O/E(Optical/Electrical)と復号部によって構成され、O/Eでは伝送路から受信した光信号を電気信号に変換後、伝送路の特性に合わせて符号化されている信号を復号部で復号する。例えば、イーサネットの1000BASE−X(1ギガのイーサネット)では、8B/10Bと呼ばれる符号化が行われており、この符号化された信号を復号する。
【0014】
次に、転送情報抽出部3では、パケットのヘッダに付加されている宛先アドレスを取り出し、その宛先アドレスは転送先ポート決定部6へ、パケット本体は転送複製情報付加部4にあるFIFO(First In First Out)キユーであるFIFO 54に入れて、デコード部60から、スイッチ部500が認識できる形式のパケット転送先ポート情報であるタグが渡されるまで待ち合わせる。
【0015】
一方、転送情報抽出部3から宛先アドレスを受け取った転送先ポート決定部6は、転送情報テーブル5を構成するCAM(Content Addressable Memory)56を検索して、該パケットを出力する出力ポートの識別情報となる出力ポート番号を取得し、この取得した出力ポート番号を転送複製情報付加部4のデコード部60に引き渡し、デコード部60は該出力ポート番号をスイッチ部500が利用できる形のタグ値にデコードし、タグ付加部55に渡す。タグ付加部55は、FIFOに待たせてあったパケットを読み出し、該パケットにデコード部60から引き渡されたタグ値を付加して、スイッチ部500に引き渡す。ここで、タグ値としては一般的には、ビットマップ形式の値を用いる場合が多い。
【0016】
また、転送情報テーブル5は、受信したパケットの宛先アドレスと転送先ポートの識別情報との対応関係を記憶するテーブルで、そのエントリは、受信したパケットの送信元アドレスと該パケットを受信したポートの識別情報をもとに自動的に登録されるようになっており、この機能を「学習機能」と呼んでいる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記RSTPおよびLAを使用する障害回避技術では、いずれもループを防止するためにパケットを送信する側において経路を選択し、選択された経路にだけパケットを送信している。
しかし、一般に障害を検出するのはパケットを受信する側なので、障害を回避するためには、パケットを受信する側から送信する側へ通知する手段が必要であった。また、リンク切り替えの際に、パケットを送信するスイッチ内部における転送先ポートの変更が必要となるため、一般には転送情報テーブルの書き換え等の煩雑な手順を必要としていた。このため、復旧には数秒から数分の時間を必要とする場合があり、WANにおいて通信サービスに利用する場合においては許容できない時間である。また、STPを利用すると、ネットワーク全体が論理トポロジーを再構築するために、一時的にデータの転送を止めてしまうという問題があった。
【0018】
本発明は、接続されているイーサネットネットワークへの影響を最小限にし、効率的かつ高速に障害を回避するイーサネットスイッチ装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
第一の発明では、イーサネットネットワークに接続して、複数のポート間のパケットの転送を行うイーサネットスイッチにおいて、各ポートに運用系または予備系いずれかの運用モードの設定を行う切替制御手段と、運用系ポートで受信したパケットの宛先アドレスから転送先となる運用系ポートの識別情報を検索できる転送情報記憶手段と、該転送先となる運用系ポートの識別情報から該転送先となる運用系ポートと対をなす予備系ポートの識別情報を獲得する手段を備え、該運用系ポートで受信したパケットをその転送先となる運用系ポートおよび該転送先となる運用系ポートと対をなす予備系ポートに転送し、該予備系ポートで受信したパケットを廃棄する、ように構成している。
【0020】
第一の発明によれば、運用系ポートと予備系ポートの両方にパケットを送信できるようになり、受信側では運用系ポートから受信したパケットだけを転送することができるようになり、従来の技術ではできなかったリンクの受信側だけの処理で切り替えを実現することができ、切り替え手順を大幅に簡略化するとともに、切り替えに必要な時間を短縮することが可能となる。
【0021】
第二の発明では、前記第一の発明において、前記運用系ポートで受信したパケットを、前記運用系ポートと対をなす予備系ポートへ転送することを抑止する、ように構成している。
第二の発明によれば、ブロードキャスト通信情報に、予備系ポートヘのパケット転送を阻止することができ、ブロードキャスト転送を許容することが可能となる。
【0022】
第三の発明では、前記第一の発明において、網構成制御のためのプロトコルパケットを受信時は、受信したポートが運用系のときは該プロトコルパケットをプロトコル処理手段に渡し、該ポートが予備系のときは該プロトコルパケットを廃棄する、ように構成している。
第三の発明によれば、プロトコル処理部に常に運用系のポートで受信したプロトコルパケットのみを転送することができ、切り替えを意識しないプロトコル処理部を構成できるようになる。
【0023】
第四の発明では、前記第一の発明において、パケットを受信した第一の運用系ポートの識別情報と該パケットの送信元アドレスとから成る転送情報を第二の運用系ポートに送信する転送情報送信手段と、第二の運用系ポートの該転送情報送信手段により送信されてくる第二の運用系ポートの転送情報を受信する転送情報受信手段を備え、該転送情報受信手段により受信した転送情報に第二の運用系ポートと対をなす予備系ポートの識別情報を付加して前記転送情報記憶手段に格納し、受信したパケットの宛先アドレスから前記転送情報記憶手段を検索して転送先となる運用系および予備系ポートの識別情報を検索する、ように構成している。
【0024】
第四の発明によれば、受信したパケットの転送時に、前記転送先情報記憶手段から転送先の運用系と予備系のポート識別情報を一度に獲得でき、転送時の手順の簡略化および処理時間の短縮を実現できるようになる。
第五の発明では、前記第一の発明において、前記イーサネットスイッチのポートに対向接続されているイーサネットスイッチに対して、運用モードの設定変更を行った旨を通知する手段と、対向接続されているイーサネットスイッチからの運用モードの設定変更の通知を受信して前記切替制御手段に渡し、前記切替制御手段は該通知を受信したポートの運用モードを該通知の内容に従って設定変更する、ように構成している。
【0025】
第五の発明によれば、切り替えが発生した場合、自動的に切替情報を生成し、また、その切替情報を検出して自動的に切り替えを実行することができ、一方向のリンクを切り替えるだけで自動的に逆方向のリンクも切り替えることが可能となり、一方向ずつ切り替えを設定する手間を削減することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明によるスイッチの構成で、従来技術のスイッチの構成要素であるスイッチ部500、プロトコル処理部400、ポートP1、P2に加え、障害回避のための切り替え制御を行う切替制御部300が新たに設けられている。
図1は本発明によるスイッチの動作概要であり、図1(イ)は通常時のパケットの流れを示し、図1(ロ)は伝送路故障時のパケットの流れを示している。
【0027】
図1の構成では、それぞれスイッチ内の相対的な識別記号P1〜P6で表現される6個のポートを備えたスイッチ800およびスイッチ900が、二重化構成をとる運用系リンクL1および予備系リンクL2により接続されており、スイッチ800には端末A、B、Cが接続され、スイッチ900には端末D,E,Fが接続されている。
いま、端末Aから端末Dへパケットを送信する場合を考える。図1中の上半分の図において、端末Aからのパケットはスイッチ800のポートP1の受信処理部で受信される。受信したパケットを端末Dに送信するためには、該パケットをポートP4に転送すればよいが、ここではポートP4とポートP5が二重化構成をとっているため、該パケットをポートP4およびポートP5の両方に転送し、従って、運用系リンクL1および予備系リンクL2の両方のリンクに送出される。
【0028】
スイッチ900では、通常時は、ポートP1およびP2の両方でパケットを受信するが、そのうちの運用系リンクの接続されているポートP1から受信したパケットのみを使用して、ポートP4へ転送して端末Dに送出する。
ここで、運用系リンクL1の障害をスイッチ900が検出したときは、図1(ロ)に示すように、スイッチ900では転送対象とするパケットを、ポートP1にて受信したパケットから予備系リンクL2に接続されているポートP2にて受信したパケットに切り替え、ポートP2にて受信したパケットをポートP4に転送して、障害を回避するように構成している。
【0029】
上記の障害回避のための切り替え処理は、図2のスイッチの構成の中で、主に各ポートの受信処理部と切替制御部300により実行される。
図2ではポートP1とポートP2の2ポートのみ記述しているが、3ポート以上で構成される場合でも、各ポートの構成および動作は図2の場合と同様であり、各ポートの受信処理部は共通部である切替制御部300、プロトコル処理部400およびスイッチ部500に接続され、各ポートの送信処理部は共通部であるスイッチ部500に接続され、また、各ポートの受信処理部は他のポートの受信処理部と接続され、それぞれ通信を行うことができる。
【0030】
以下の記述では、上記図1のスイッチの動作概要に示すパケットの流れを例にして、図2のスイッチの構成のポートP1の受信処理部100を代表として、その構成方法別に図を用いて説明する。
(1)第1の構成と実施の形態
図2の構成における受信処理部の第1の構成を図3に示す。
【0031】
ここで、図1において、端末Aより端末D宛てのパケットをスイッチ800のポートP1に送信するケースを考える。ポートP1の受信処理部では、図3の第1の構成に示すように、伝送路終端部1において、光伝送の場合は光から電気信号への変換や符号復号などの物理層の処理を行う。通常状態であれば、パケットは転送情報抽出部3において、転送処理に必要なパケットの宛先アドレスを抽出される。今の場合、パケットは端末D宛であるので、宛先アドレスとして端末DのMAC(Media Access Control)アドレスが取り出される。抽出された宛先アドレスは、転送先ポート決定部6に引き渡される。
【0032】
転送情報テーブル5には、受信したパケットの宛先アドレスと、該パケットを出力すべきポートの識別情報との対応表が記憶されており、 転送先ポート決定部6は、引き渡された宛先アドレスをもとに転送情報テーブル5を検索して、該パケットを出力すべきポートの識別情報を得る。
ここで、本発明では、パケットの転送先となる運用系ポートの識別情報と、それと切り替えのためのペアになっている予備系ポートの識別情報との対応を記憶した切替ペアテーブル7を備えており、転送先ポート決定部6は、転送情報テーブル5をもとに得られた出力ポート識別情報をもとに切替ペアテーブル7を検索して、切り替えのペアとなっている予備系ポートの識別情報を得る。すなわち、図1の動作概要の例では、スイッチ800のポートP4の識別情報であるポート番号”4”から、その予備系リンクであるポートP5の識別情報となるポート番号”5”を得る。
【0033】
ここで、得られたポート番号”5”は、転送複製情報付加部4に引き渡され、該パケットがポート番号”4”および”5”が示すポートに転送されるように、スイッチ部500が認識できる形のタグ値に変換し、それをパケットに付加して、スイッチ部500へ引き渡す。
スイッチ部500は、この引き渡されたタグ値に基づいてポートP4およびP5の送信処理部にパケットを転送することにより、該パケットは伝送路に送出される。
【0034】
以上の手順で、図1の動作概要の例に示すように、スイッチ800のポートP4から送信されたパケットは、運用系リンクL1を経由してスイッチ900のポートP1で、スイッチ800のポートP5から送信されたパケットは、予備系リンクL2を経由してスイッチ900のポートP2で、それぞれ受信される。
スイッチ900のポートP1の受信処理部の処理は、上記の如きスイッチ800の処理と同様だが、スイッチ900のポートP4は冗長構成をとっていないため、切替ペアテーブル7を検索した結果は予備系ポートなしとなる。従って、転送複製情報付加部4では、ポートP4のみにパケットが転送されるようにタグ値を付加する。
【0035】
スイッチ900のポートP2の受信処理部でも同様に処理されるが、ポートP2は予備系リンクに接続されているので、切替制御部300から転送先ポート決定部6に対して予備系である旨の設定が行われる。これにより、転送先ポート決定部6では「転送先なし」と決定して、転送複製情報付加部4において該パケットは廃棄される。
【0036】
以上の動作により、スイッチ900ではポートP1で受信したパケットのみがポートP4から送信され端末Dに届けられる。
次に、ポートの運用モードを切り替える場合の動作を説明する。
切り替えは、図2の構成に示す切替制御部300が図1スイッチ900のポートP1の受信処理部の転送先ポート決定部6に予備系の設定をし、同じくスイッチ900のポートP2の転送先ポート決定部6に運用系の設定を行うことで達成される。前記のとおり、運用系の設定が行われていれば通常の転送を行い、予備系の設定が行われていれば転送先ポート決定部は転送先なしと決定するため、これらの設定により、スイッチ900のポートP1で受信したパケットは転送されなくなり、ポートP2で受信したパケットのみが転送されるようになり、切り替え動作は完了する。
【0037】
上記の第1の構成の実施の形態を、図4に示す。
まず、伝送路終端部1は光信号を電気信号に変換するO/E変換部51と、伝送路の特性に合わせて符号化された信号を復号するための復号部52で構成され、物理層の終端処理を行う。
転送情報抽出部3は、宛先アドレス抽出部53で構成され、パケットのヘッダに含まれている宛先アドレスを抽出し、抽出した宛先アドレスを転送先ポート決定部6の中のCAM制御部57に渡す。
【0038】
転送先ポート決定部6はCAM制御部57、切替ペアテーブル制御部58および運用予備切替部59で構成され、CAM制御部57は宛先アドレス抽出部53から受け取った宛先アドレスをキーとして、CAMで構成されている転送情報テーブル5を検索し、該宛先アドレスに対応する転送先ポートの識別情報としてポート番号を獲得し、切替ペアテーブル制御部58に渡す。
【0039】
切替ペアテーブル制御部58は、受け取った転送先ポート番号をキーとして切替ペアテーブル7を検索し、切替ペアのポート番号を獲得する。
切替ペアテーブル7は、一般的なRAM(Random Access Memory)を使用した切替ペアテーブルRAM61で構成され、転送先ポート番号をテーブル先頭からの相対アドレスとして、対応するエントリに、該相対アドレスに対応する転送先ポート番号と切替ペアになっているポートの番号が格納されている構造になっている。本テーブルのエントリは、切替制御部300において切替ペアの設定時に予め作成されたものが、コピーされる。
【0040】
さて、切替ペアテーブル制御部58は、切替ペアテーブル7から獲得した転送先ポート番号と、切替ペアポート番号を、運用予備切替部59に渡す。
運用予備切替部59は、運用モードを示す1ビットのレジスタを備えており、その値が”1”であれば運用系であり、渡された二つのポート番号はそのまま転送複製情報付加部4の中のデコード部60に渡され、該レジスタの値が”0”であれば予備系であり、二つのポート番号は”0”となってデコード部60に渡される。
【0041】
転送複製情報付加部4は、デコード部60、タグ付加部55およびFIFO 54で構成される。デコード部60では、転送先ポート決定部6の中の運用予備切替部59から渡されたポート番号が”0”でなければ、スイッチ部500でパケットが転送先ポートと切替ペアポートの両方に転送されるように、タグ値を生成し、運用予備切替部59から渡されたポート番号が”0”であれば、転送なしを意味するタグを生成し、生成したタグをタグ付加部55に渡す。ここで、タグの構成は、スイッチ部500の構成に依存する。
【0042】
一方、転送情報抽出部3の中の宛先アドレス抽出部53で宛先アドレスを抽出した後のパケットは、転送複製情報付加部4の中のFIFOキューFIFO 54に渡されて待ち状態となり、転送先ポート決定部6での転送先が決定されて、デコーダ60にポート番号が渡された時点で、タグ付加部55により転送先を示すタグが付加されて、スイッチ部500に渡される。ここで、「転送先なし」のタグ値を持つパケットは、スイッチ部500には渡されないか、渡されてもスイッチ部500で廃棄される。
【0043】
以上のように、送信側スイッチ、つまり図1におけるスイッチ800では切替ペアテーブル7を設定しておくことにより、運用系となる転送先ポートと予備系となる切替ペアポートの両方にパケットを送信することができ、受信側スイッチ、つまりスイッチ900では、図4における運用予備切替部59のレジスタを、切替制御部300からの指示で運用系は”1”に、予備系は”0”に設定しておくことにより、運用系のパケットだけが流れるようにできる。
【0044】
切り替え制御は、切替制御部300により、この運用予備切替部59のレジスタを予備系は”0”から”1”へ、運用系は”1”から”0”に変更することで実現できる。
(2)第2の構成と実施の形態
図2の構成におけるスイッチの受信処理部の第2の構成を図5に示す。
第2の構成は、前記第1の構成に警報検出部2を加えた構成である。
【0045】
警報検出部2は、伝送路の光入力断や符号復号時の誤りを検出し、切替制御部300に伝送路の故障を通知する手段を提供するもので、切替制御部300では、現在の運用系リンクが故障でかつ現在の予備系リンクに故障がないという状態を検出したら、運用系ポートの受信処理部の転送先ポート決定部6に予備系移行の指示を通知し、予備系ポートの受信処理部の転送先ポート決定部6には運用系移行の指示を通知する。
【0046】
以上の手順により、運用系リンクで故障を検出した場合の予備系への自動切替を、受信側スイッチだけの動作で迅速に行えるようになる。
第2の構成の実施の形態を図6に示す。
切り替えは、運用予備切替部59の中にあるレジスタを切替制御部300の指示で書き替えることにより行うが、本実施例では、ORゲート62とRS−F/F 63で構成される警報検出部2を追加し、切替制御部300をANDゲート64とD−F/F 65で構成している。
【0047】
伝送路終端部1のO/E変換部51で検出される光入力断情報および符号の復号部 52で検出される符号誤り情報などの故障情報をORゲートでまとめ、RS−F/F 63のS(セット端子)に入れる。これにより、故障が発生するとRS−F/F 63の出力は”1”になる。短時間の障害情報によって頻繁に切り替わるのを防ぐためにRS−F/F 63を使用し、ここでは図示していない装置制御部からリセットされるまで内容が変わらないようにしている。
【0048】
図示されていないが、同じ警報検出部2は切替ペアとなるポートにも備えられる。ここでは説明のため、図6の実施例に示してある受信処理部が実装されているポートを図2の構成のポートP1とし、図6に示していないポートP1の予備系となる切替ペアポートを、図2の構成のポートP2として表示する。RS−F/F 63の出力は、切替制御部300の中にあるANDゲート64に入る。このANDゲート64は、ポートP1の受信処理部100のRS−F/F 63の出力が”1”、すなわちポートP1が故障で、ポートP2のRS−F/F 63の出力が”0”、すなわちポートP2が正常なときには”1”を出力し、これがD−F/F 65に入れられる。
【0049】
D−F/F 65の出力は、正転側がポートP1の運用予備切換部59に、反転側がポートP2の運用予備切換部59に入れられるため、D−F/F 65の入力が”0”のときはポートP1が運用系となり、D−F/F 65の入力が”1”のときはポートP2が運用系になる。
以上により、ポートP1が運用系として設定されている状態で、ポートP1で故障が検出され、かつそのときポートP2が故障していなければ、D−F/F 65の出力が反転して切り替えが自動的に行われる。
(3)第3の構成と実施の形態
図2の構成におけるスイッチの受信処理部の第3の構成を図7に示す。
【0050】
第3の構成は、前記第1の構成に、BC(Broad Cast)制御部13を加えた構成となっている。転送情報テーブル5は、受信したパケットの宛先アドレスと転送先ポートの識別情報との対応関係を記憶するテーブルで、そのエントリは学習機能により自動的に生成し登録されるが、学習する前や、エ−ジングによるエントリ削除などにより、宛先アドレスに対応する転送先ポート識別情報を一意に決定できない場合が発生する。イーサネットではその場合は、転送可能な全てのポートにパケットをコピ−して転送する。これを、ブロードキャストという。
【0051】
例えば、図1の動作概要の例では、スイッチ900のポートP1で受信したパケットを未接続のポートP3以外の全てのポートに転送すると、予備系となるポートP2にも転送されてしまい、スイッチ900のポートP2に接続されているスイッチ800のポートP5で受信された後、再びスイッチ800のポートP4からスイッチ900のポートP1に送信され、ループが生じることになる。
【0052】
切換ペアを組むポートは構成上ル−プを形成してしまうので、切替ペアを組む一方のポートで受信したパケットは、切替ペアを組むもう一方のポートを除いた全ての転送可能なポートに転送する必要がある。そこで、図7の第3の構成では、転送複製情報付加部4の内部で転送先ポート情報をデコ−ドしてパケットに付加するタグ値を生成するときに、BC抑制部13で切替ペアとなるポートへの転送指定を削除するように構成する。
【0053】
第3の構成の実施の形態を図8に示す。
例えば、図1の動作概要の例に示すスイッチのように、ポートP1〜P6の6ポートで構成されるスイッチの場合は、転送先ポート情報のデコード結果がビットマップになる場合は、各ビットがP1〜P6に対応する6ビットの情報で構成され、
”100000”ならばP1に転送することを示す。このとき、パケットをブロードキャストする必要がある場合のデコード結果は、自分自身を除く全てのポートに転送するため、例えば、図1のスイッチ900のポートP1から転送する場合は、ポートP1と未接続のポートP3を除く”010111”というビットパターンになる。ところが、スイッチ900のポートP1とP2は切替ペアを構成しているため、ポートP1で受信したパケットをポートP2に転送してはいけない。そこで、図8の実施例に示すように、BC制御部13の中に切替ペア情報レジスタ66を設けて、切替ペアポートへの転送を抑止するためのマスク情報として、例えば”101111”という情報を書き込んでおく。そして、ANDゲート67によってデコード結果と切替ペア情報レジスタ66の内容をそれぞれビットで論理積をとる。結果のビットマップ形式の転送先ポート識別情報は”000111”となり、これをタグ値としてスイッチ部500に渡すことにより、ループを生じることなくブロードキャストを行うことができる。
(4)第4の構成と実施の形態
図2の構成におけるスイッチの受信処理部の第4の構成を図9に示す。
【0054】
本構成は、前記第1の構成に、プロトコルパケット分離部14とフィルタ部15を追加した構成となっている。
プロトコルパケット分離部14は、受信したパケットの宛先アドレスによって、例えば、スパニングツリーのプロトコルパケットであるSTP−BPDU(Bridge
Protocol Data Unit)といったプロトコルパケットを分離し、プロトコル処理部400に引き渡して、プロトコルパケット用の処理を行う。
【0055】
本構成では、一つの論理リンクに対して二つの物理リンクが対応するため、例えばSTPのようなプロトコルでは、運用系/予備系の両方のリンクに同一の内容を持つSTP−BPDUを送信し、受信側で運用系からのSTP−BPDUのみを処理する必要がある。この場合、運用系/予備系ともSTP−BPDUをプロトコル処理部400に渡し、プロトコル処理部400で運用系/予備系のどちらのポートから来たパケットかを識別して処理する方法もあるが、切り替えが発生した場合には、切り替えに合わせてプロトコル処理部400もSTP−BPDUを取り込むポートを変えなければならず、切り替え動作にプロトコル処理部が影響を受けることになる。
【0056】
本構成では、フィルタ部15が運用系/予備系設定情報を持ち、運用系であればSTP−BPDUなどのプロトコルパケットをプロトコル処理部に渡し、予備系であればプロトコルパケットを廃棄するように動作する。これにより、プロトコル処理部400には常に運用系として設定されているポートからのプロトコルパケットしか受信されないため、プロトコル処理部400は切り替えを意識することなく処理を行うことができる。
【0057】
第4の構成の実施の形態を図10に示す。
プロトコルパケット分離部14はフィルタ91で構成され、フィルタ部15はFIFOキューFIFO 68と、それを制御するメモリ制御部92とで構成される。フィルタ91はパケットの宛先アドレスとなるMACアドレスやイーサネットタイプなどを識別し、特定のプロトコルのパケットを認識し、そのパケットをFIFO 68に格納する。そのときメモリ制御部92が運用系に設定されていれば通常のメモリ制御動作を行うが、予備系に設定されている場合は読み出し動作を行わないように動作する。このような動作により、フィルタ91から分離されたプロトコルパケットは、メモリ制御部92が運用系に設定されていれば、FIFO 68を通じてプロトコル処理部400に転送されるが、メモリ制御部92が予備系に設定されている場合、FIFO 68に書き込まれても読み出されないため、プロトコル処理部400には転送されない。
【0058】
また、ここで、メモリ制御部92が予備系に設定されている場合、読み出し動作を行わないとしたが、フィルタ91によって分離されたプロトコルパケットを書き込む制御を行わない方法もある。この場合、メモリ制御部92が予備系に設定されていると、フィルタ91で分離されたプロトコルパケットはFIFO 68に送られても書き込まれないため、プロトコルパケットはプロトコル処理部400に送られない。
【0059】
以上の動作により、運用系に設定されたポートからのプロトコルパケットのみがプロトコル処理部400に渡される。切り替えが生じた場合でも、切り替えの設定に連動して、新しく運用系に設定されたポートからのプロトコルパケットがプロトコル処理部400に引き渡される。
(5)第5の構成と実施の形態
図2の構成におけるスイッチの受信処理部の第5の構成を図11に示す。
【0060】
第5の構成は、第1の構成に比較して、宛先アドレスから転送先ポートの識別情報を取り出す転送情報テーブル5のかわりに、宛先アドレスから後述するビットマップテーブル17を検索するためのインデックスを取り出す転送情報テーブル16が設けられ、また、転送先ポート識別情報から切替ペアポート識別情報をとる出す切替ペアテーブル7のかわりに、前記インデックスから、スイッチ部500が認識し易いをビットマップ形式のパケット転送先ポート情報を取り出すビットマップテーブル17が設けられている。
【0061】
また、転送複製情報付加部18は、第1の構成の転送複製情報付加部4とは異なり、ポート識別情報から転送複製情報へのデコード部を備えていない。第1の構成では、転送先ポート識別情報および転送先ポートと切替ペアを組んでいるポートの識別情報の両方をデコードすることによって、スイッチ部500が認識できる形式のタグ値として転送複製情報を生成していたが、第5の構成では、この転送複製情報となるタグ値がビットマップ形式の場合に、直接このビットマップ情報を取り出せるようにしたものである。このため、転送複製情報付加部18にはデコード機能が不要になる。ビットマップ形式の転送複製情報では、一般に出力ポートの数だけのビットが必要になるため、直接転送情報テーブル16でビットマップ情報を検索しようとすると、転送情報テーブルを構成するRAM等のビット数が非常に大きくなってしまう。また、この転送情報テーブルは受信したパケットの送信元アドレスからの学習によってエントリを追加していくため、ビットマップ情報では学習処理が煩雑となる。そこで、本構成では、転送情報テーブル16からビットマップテーブル17を検索するためのインデックスを取り出し、そのインデックスを使って、ビットマップテーブル17から転送先となる運用系と予備系のポートを示すビットマップ情報を取り出す。インデックスはビットマップテーブル17を検索するためのものなので、システムで任意に決めることができる。転送情報テーブル16ではこのインデックスを学習して記憶する。
【0062】
第5の構成の実施の形態を図12に示す。
転送情報抽出部3で抽出された宛先アドレスは、CAM制御部70に渡され、CAM制御部70はその宛先アドレスをキーとして転送情報テーブル16を構成しているCAM 69を検索し、対応するインデックスを獲得して、ビットマップテーブル制御部71に渡す。ビットマップテーブル制御部71は、渡されたインデックスをキーにしてビットマップテーブル17を構成するビットマップテーブルRAM72を検索し、転送複製情報となるビットマップ情報を獲得する。ビットマップ情報は、例えば、図1の動作概要で示す6ポートで構成されるスイッチを使用する場合、それぞれのポートが1ビットに対応し、6ビットで構成される。そして、各ポートに対応するビットが”1”の場合はそのポートに転送し、”0”の場合は転送しない。獲得したビットマップ情報は、運用予備切替部73に渡される。運用予備切替部73では、そのポートが運用系に設定されていれば、ビットマップをそのまま通過させ、予備系に設定されていたら、全てのビットを”0”にする。これにより、予備系に設定されているときは、どこにも転送されず、運用系に設定されているポートで受信したパケットだけを転送することができる。
(6)第6の構成と実施の形態
図2の構成におけるスイッチの受信処理部の第6の構成を図13に示す。
【0063】
本構成は、転送先の運用系と予備系のポート番号を合わせて転送情報テーブルに書き込んでおく方法である。こうすることで、受信パケットの転送時にテーブルアクセスを1回で済ますことができるようになる。
学習情報抽出部21は受信したパケットから送信元アドレスと該パケットを受信したポートの識別情報をペアにして他のポートの学習制御部22に渡す。逆に、他のポートの学習情報抽出部21からは、そのポートが受信したパケットから抽出した送信元アドレスと該ポートの識別情報が学習制御部22に渡される。学習制御部22では、渡された情報のポート識別情報から、そのポートと切替ペアになっているポートの識別情報を、切替ペアテーブル7を検索して取り出す。この部分の動作は、第1の構成の切替ペアテーブルの検索と同じである。こうして得られた運用系と予備系のポート識別情報のペアと送信元アドレスを転送情報テーブル19に書き込む。この際、転送情報テーブル19に既に該送信元アドレスについてのエントリがあれば書き込まず、エントリがない場合に書き込む。
【0064】
受信したパケットを転送する場合は、パケットから抽出した宛先アドレス等の転送情報から転送情報テーブル19を検索し、転送先の運用系のポート識別情報と予備系のポート識別情報を同時に獲得する。
転送先の運用系ポート識別情報と予備系ポート識別情報を得た後の動作は、第1の構成の場合と同じである。
【0065】
第6の構成の実施の形態を図14に示す。
まず、伝送路からパケットを受信すると、転送するための転送情報を抽出すると同時に、送信元アドレス抽出部74でパケットから送信元アドレスを抽出する。抽出した送信元アドレスはこのパケットを受信したポートの識別情報となるポート番号とともに、他のポートの学習制御部22に渡される。
【0066】
学習制御部22の多重部75では、他のそれぞれのポートから送られてきたアドレスと受信したポートの番号の対が多重化されてシ−ケンシャルに並べられ、切替ペアテーブル制御部76に渡される。
切替ペアテーブル制御部76では、受け取ったポート番号からそのポートと切り替えペアを組んでいるポートの番号を、切替ペアテーブルRAM61をアクセスすることにより、取得する。
【0067】
これで、そのアドレスに対する転送先の運用系と予備系のポート番号が得られたので、得られた運用系と予備系のポート番号とアドレスを組にしてCAM制御部78に渡す。この情報はCAM77に書き込まれるので図13の第6の構成では転送情報テーブル19に渡すように記述されているが、厳密にはパケット転送時の転送情報テーブル19へのアクセスとの競合の調整が必要なため、CAM制御部78を経由してCAM77に書き込まれる。書き込む際には、まずCAM制御部78は受け取ったアドレスを用いてCAM77をアクセスし、エントリがあるか否かを確認し、あれば処理を終了するが、なければ受け取った転送先の運用系と予備系のポート番号を同時にCAM77に書き込む。
【0068】
伝送路から受信したパケットを転送するばあいは、転送情報抽出部3で抽出した宛先アドレスをCAM制御部78に渡し、CAM制御部78ではその渡された宛先アドレスをもとにCAM77を検索し、転送先の運用系と予備系のポート番号を取得する。その後の処理は、第1の構成の場合と同様である。
(7)第7の構成と実施の形態
図2の構成におけるスイッチの受信処理部の第7の構成を図15に示す。
【0069】
前記第6の構成では、転送先の運用系ポート識別情報と予備系ポート識別情報を転送情報テーブルに書き込んでいたが、第7の構成では転送複製情報となるビットマップ情報を直接、転送情報テーブルに書き込む点が異なる。パケットの転送先情報の学習処理としては、学習情報抽出部21までの処理は前記第6の構成と同じである。
【0070】
学習制御部23では、他のポートの学習情報抽出部21から該ポートの識別情報と受信したパケットの送信元アドレスを受け取る。該ポートの識別情報からビットマップテーブル17を検索し、転送複製情報となるビットマップ情報を得る。また、該送信元アドレスをもとに転送情報テーブル24を検索し、該送信元アドレスに対応するエントリに該ビットマップ情報を書き込む。書き込む条件は、前記第6の構成の場合と同じで、転送情報テーブル24にエントリがなければ書き込み、あれば書き込まない。
【0071】
パケットを転送する場合は、受信したパケットから抽出した宛先アドレスから転送情報テーブル24を検索し、転送複製情報となるビットマップ情報を得る。ビットマップ情報が得られた後の処理は、前記第5の構成の場合と同じである。
第7の構成の実施の形態を図16に示す。
本実施の形態は、前記第6の構成による実施の形態で学習時に運用系と予備系のポート番号を学習するのを、転送複製情報となるビットマップ情報を学習するようにしたものである。
【0072】
学習制御部23の多重部75までの処理は、前記第6の構成の実施の形態と同じである。
パケットから取り出した送信元アドレスとそれを受信したポート番号を受け取ったビットマップテーブル制御部79では、ポート番号を使ってビットマップテーブルRAM 93をアクセスし、そのアドレスに対する転送複製情報となるビットマップ情報を得る。その後、CAM 80にそのビットマップ情報を書き込む。書き込む動作は、前記第6の構成の実施例で転送先の運用系と予備系のポート番号の代わりにビットマップ情報を書き込むだけで、動作の内容は、前記第6の構成の実施例と同じである。
【0073】
伝送路から受信したパケットを転送する場合は、転送情報抽出部3で抽出した宛先アドレスによってCAM制御部81はCAM 80からビットマップ情報を得る。その後の転送動作は、前記第5の構成の実施の形態と同じである。
(8)第8の構成と実施の形態
図2の構成におけるスイッチの受信処理部の第8の構成を図17に示す。
【0074】
前記第6の構成ではパケットの送信元アドレスと転送先の運用系ポートの識別情報を学習して転送情報テーブルに蓄積するためににポート間で転送先ポートの識別情報を交換するが、第8の構成では、予め転送先の運用系と予備系の両方のポート識別情報をアドレスと共に学習のためにポート間で交換する。従って、他のポートから送られてくる学習情報にはすでに運用系と予備系のポート識別情報が揃っているため、そのまま転送情報テーブルに書き込むことができ、切替ペアテーブルを参照する必要がない点が、前記第6の構成との違いである。ただし、ポート間で学習のために交換する情報量が増えるため、ポート数が大きい場合には前記第6の構成が望ましい。
【0075】
第8の構成では、まず、ペアポート情報設定部26には、予めそのポート自身の切替ペアポートの識別情報が設定される。学習情報抽出部27では、パケットから抽出した送信元アドレスとパケットを受信したポートの識別情報、それにペアポート情報設定部26からの切替ペアポート識別情報を組にして、他のポートの多重部28に送る。逆に、他のポートからも同様な運用系と予備系のポート識別情報とアドレスの組が送られてくるので、それらを多重部28で多重し、転送情報テーブル19に書き込む。
【0076】
多重部28の出力から先の処理は、前記第6の構成の場合と同じである。
第8の構成の実施の形態を図18に示す。
まず、学習の手順としては、学習情報抽出部27の送信元アドレス抽出部74で受信したパケットの送信元アドレスを抽出して、送信元アドレスとポート識別情報となるポート番号を組にし、多重部83において、その組にさらに切替ペアポート番号レジスタ82に設定されている切替ペアポート番号を加えた後、他のポートの多重部28に送る。同様に、他のポートからはそのポートが受信したパケットの送信元アドレスと受信したポート番号およびそのポートと切替ペアを組むポートの番号が送られてくるので、多重部28でそれらを多重する。多重した出力は、前記第6の構成の実施の形態の切替ペアテーブル制御部76の出力と同じであり、この先の処理も前記第6の構成の場合と同じである。
【0077】
また、パケット転送時の処理も前記第6の構成の場合と同じである。
(9)第9の構成と実施の形態
図2の構成におけるスイッチの受信処理部の第9の構成を図19に示す。
前記第7の構成では、アドレスとパケット転送先の運用系ポート識別情報を学習のためポート間で交換するが、第9の構成では、転送複製情報となるビットマップ情報をアドレスと共に学習のためにポート間で交換する。前記第7の構成との違いは、学習情報がすでにビットマップ情報になっているため、転送情報テーブルに書き込む前にビットマップテーブルを参照する必要がないことであるが、ビットマップ情報の量が大きい場合には学習のために交換する情報が大きくなるため、前記第7の構成の方が望ましい。
【0078】
第9の構成では、まずビットマップ情報設定部29には、予め自分のポートの転送複製情報となるビットマップ情報を設定しておく。学習情報抽出部30では、抽出した送信元アドレスの情報とビットマップ情報設定部29に設定されているビットマップ情報を組にして他のポートの多重部31に送る。逆に、他のポートからも同様にビットマップ情報とアドレスの組が送られてくるので、それらを、多重部31で多重し、転送情報テーブル24に書き込む。
【0079】
多重部31の出力から先の処理は、前記第7の構成の場合と同じである。
第9の構成の実施の形態を、図20に示す。
パケットの転送先情報の学習の手順としては、まず学習情報抽出部30にある送信元アドレス抽出部74  で受信したパケットの送信元アドレスを抽出する。前記第7の構成の実施例では、送信元アドレスとポート番号を組にしたが、第9の構成の実施例ではビットマップ情報レジスタ84に設定されている転送複製情報となるビットマップ情報と送信元アドレスを多重部85で組にする。できたアドレスとビットマップの組は、他のポートの多重部31に送られる。他のポートからは、そのポートが受信したパケットの送信元アドレスとそのポートのビットマップ情報の組が送られてくるので、それらを多重部31で多重する。
【0080】
多重部31の出力は、前記第7の構成の実施の形態のビットマップテーブル制御部79の出力と同じで、この先の処理は第7の構成の実施の形態と同じである。
また、パケット転送時の処理も前記第7の構成の実施の形態と同じである。
(10)第10の構成と実施の形態
図2の構成におけるスイッチの受信処理部の第10の構成を図21に示す。
【0081】
第10の構成では、故障やネットワーク運用者からの指示等によって切り替えを行った場合、切り替えを行ったことを通知するための切替情報生成部35と、その情報を主信号に多重するための多重部34を送信処理部を備え、受信処理部には切替情報検出部32を備える。
切り替えを行うと、切替制御部300から切り替えが行われたことが切替情報生成部35に通知される。切替情報生成部35は、切替情報を対向接続のスイッチへ通知するための信号を生成する。ここでは、切替情報通知専用のパケットを生成する場合について説明する。
【0082】
切替情報生成部35は、切替制御部300から切り替えが行われたことが通知されると、切替情報通知専用のパケットを生成し、そこにその通知情報をのせる。多重部34でスイッチ部500から流れてくるユーザパケットと切替情報生成部35で生成されたパケットを多重化した後、伝送路終端部33で符号化やE/O変換などが行われ、リンクの対向側スイッチに送られる。この切替情報通知専用のパケットは、対向側スイッチのポートの受信処理部100に入ると、切替情報検出部32で切替情報が取り出され、その情報が切替制御部300に渡される。対向側スイッチの切替制御部300は、この情報を受け取ると、転送先ポート決定部6に運用モードの設定を行い、切り替えが発生する。
【0083】
切替情報を対向接続のスイッチから受信して切り替えを行った場合、切替制御部300は切替情報生成部35にたいして切り替えが行われた情報を通知しない。
以上の動作により、一方向のリンクで切り替えが行われた場合に、逆方向のリンクも自動的に切り替わることができる。
切り替えの動作は、前記第1の構成の場合と同じである。
【0084】
第10の構成の実施の形態を図22に示す。
一方向のリンクについての切り替えは、前記第1の構成の実施の形態と同じである。例えば、図1の動作概要でスイッチ900のポートP1とP2の受信処理部で切り替えが行われたとする。切り替えが完了した後、切替制御部300は切り替え情報を切替情報パケット生成部88に渡す。この情報は、切り替えが発生したという1ビットの情報で十分だが、その他に現在運用系になっているポートの識別情報などを含むこともできる。
【0085】
切替情報パケット生成部88では、切替情報通知用のパケットを生成し、その中に切替制御部300から受け取った情報を挿入する。切替情報通知用パケットは転送対象のパケットとともに伝送されるため、パケット多重部89で転送対象のパケットと多重する。その際に、切替情報通知用パケットとの競合を防ぐためにFIFO90があり、切替情報通知用パケットを送信している間は転送対象のパケットを待たせるようにしている。この情報は運用系リンクまたは予備系リンクのいずれか、または両方を使い、図1に示すスイッチ800へ送信される。スイッチ800の各ポートの受信処理部にはフィルタ部86があり、宛先アドレスやパケットの内容を示すタイプフィールドなどを照合することにより、切替情報通知用パケットを転送対象パケットの流れから分離し、切替情報抽出部87に渡す。
【0086】
切替情報抽出部87では、切替情報パケット生成部88で入れられた切替情報を取り出し、切替制御部300に渡す。切替制御部300では、この情報により切り替えを実行する。ただし、切替制御部300が切替情報抽出部87から受け取った情報で切り替えを実行した場合は、切替情報パケット生成部88に対し切替情報を渡さないようにする。
【0087】
(付記1) イーサネットネットワークに接続して、複数のポート間のパケットの転送を行うイーサネットスイッチにおいて、
各ポートに運用系または予備系いずれかの運用モードの設定を行う切替制御手段と、運用系ポートで受信したパケットの宛先アドレスから転送先となる運用系ポートの識別情報を検索できる転送情報記憶手段と、該転送先となる運用系ポートの識別情報から該転送先となる運用系ポートと対をなす予備系ポートの識別情報を獲得する手段を備え、該運用系ポートで受信したパケットをその転送先となる運用系ポートおよび該転送先となる運用系ポートと対をなす予備系ポートに転送し、該予備系ポートで受信したパケットを廃棄する
ことを特徴とするイーサネットスイッチ。
(付記2) 付記1に記載のイーサネットスイッチにおいて、
伝送路の故障を検出して前記切替制御手段に通知する手段を備え、該切替制御手段は、故障を検出した運用系ポートを予備系に設定し、該運用系ポートと対をなす予備系ポートを運用系に設定する
ことを特徴とするイーサネットスイッチ。
【0088】
(付記3) 付記1に記載のイーサネットスイッチにおいて、
前記運用系ポートで受信したパケットを、前記運用系ポートと対をなす予備系ポートへ転送することを抑止する
ことを特徴とするイーサネットスイッチ。
(付記4) 付記1に記載のイーサネットスイッチにおいて、
網構成制御のためのプロトコルパケットを受信時は、受信したポートが運用系のときは該プロトコルパケットをプロトコル処理手段に渡し、該ポートが予備系のときは該プロトコルパケットを廃棄する
ことを特徴とするイーサネットスイッチ。
(付記5) 付記1に記載のイーサネットスイッチにおいて、
パケットの転送先ポートを識別できるビットマップ形式の転送先ポート情報を記憶する手段を備え、受信したパケットの宛先アドレスから、ビットマップ形式の該転送先ポート情報を検索する
ことを特徴とするイーサネットスイッチ。
【0089】
(付記6) 付記1に記載のイーサネットスイッチにおいて、
パケットを受信した第一の運用系ポートの識別情報と該パケットの送信元アドレスとから成る転送情報を第二の運用系ポートに送信する転送情報送信手段と、第二の運用系ポートの該転送情報送信手段により送信されてくる第二の運用系ポートの転送情報を受信する転送情報受信手段を備え、該転送情報受信手段により受信した転送情報に第二の運用系ポートと対をなす予備系ポートの識別情報を付加して前記転送情報記憶手段に格納し、受信したパケットの宛先アドレスから前記転送情報記憶手段を検索して転送先となる運用系および予備系ポートの識別情報を検索する
ことを特徴とするイーサネットスイッチ。
(付記7) 付記6に記載のイーサネットスイッチにおいて、
パケットの転送先ポートを識別できるビットマップ形式の転送先ポート情報を記憶する手段を備え、前記転送情報受信手段により受信した転送情報の中の前記第二の運用系ポートの識別情報からビットマップ形式の該転送先ポート情報を検索して前記転送情報記憶手段に格納し、受信したパケットの宛先アドレスから、ビットマップ形式の該転送先ポート情報を検索する
ことを特徴とするイーサネットスイッチ。
【0090】
(付記8) 付記6に記載のイーサネットスイッチにおいて、
前記転送情報送信手段は、前記転送情報として、パケットを受信した前記第一の運用系ポートと対をなす予備系ポートの識別情報を付加して送信し、前記転送情報受信手段で受信した転送情報を前記転送情報記憶手段に格納する
ことを特徴とするイーサネットスイッチ。
【0091】
(付記9) 付記7に記載のイーサネットスイッチにおいて、
前記転送情報送信手段は、前記転送情報として、受信したパケットの送信元アドレスと、該パケットを受信した前記第一の運用系ポートおよび該第一の運用系ポートと対をなす予備系ポートを転送先とするビットマップ形式の転送先ポート情報とを送信し、前記転送情報受信手段により受信した転送情報に含まれるビットマップ形式の転送先ポート情報を前記転送情報記憶手段に格納し、受信したパケットの宛先アドレスから、ビットマップ形式の該転送先ポート情報を検索することを特徴とするイーサネットスイッチ。
【0092】
(付記10) 付記1に記載のイーサネットスイッチにおいて、
該イーサネットスイッチのポートに対向接続されているイーサネットスイッチに対して、運用モードの設定変更を行った旨を通知する手段と、対向接続されているイーサネットスイッチからの運用モードの設定変更の通知を受信して前記切替制御手段に渡し、前記切替制御手段は該通知を受信したポートの運用モードを該通知の内容に従って設定変更する
ことを特徴とするイーサネットスイッチ。
【0093】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明によれば、イーサネットネットワークに接続して、複数のポート間のパケット転送を行うイーサネットスイッチにおいて、伝送路に故障が発生したとき、ネットワークへの影響を最小限に押さえた形で、高速に伝送ポートの切り替えを行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスイッチの概要
【図2】本発明によるスイッチの構成
【図3】本発明によるスイッチの受信処理部の第1の構成
【図4】本発明による第1の構成の実施の形態
【図5】本発明によるスイッチの受信処理部の第2の構成
【図6】本発明による第2の構成の実施の形態
【図7】本発明によるスイッチの受信処理部の第3の構成
【図8】本発明による第3の構成の実施の形態
【図9】本発明によるスイッチの受信処理部の第4の構成
【図10】本発明による第4の構成の実施の形態
【図11】本発明によるスイッチの受信処理部の第5の構成
【図12】本発明による第5の構成の実施の形態
【図13】本発明によるスイッチの受信処理部の第6の構成
【図14】本発明による第6の構成の実施の形態
【図15】本発明によるスイッチの受信処理部の第7の構成
【図16】本発明による第7の構成の実施の形態
【図17】本発明によるスイッチの受信処理部の第8の構成
【図18】本発明による第8の構成の実施の形態
【図19】本発明によるスイッチの受信処理部の第9の構成
【図20】本発明による第9の構成の実施の形態
【図21】本発明によるスイッチの受信処理部の第10の構成
【図22】本発明による第10の構成の実施の形態
【図23】従来技術によるスイッチの受信処理部の構成例
【図24】従来技術によるスイッチの構成
【図25】従来技術によるスイッチの動作概要
【符号の説明】
A〜F  端末装置
P1〜P6 イーサネットスイッチ内の相対的なポートの識別記号
1,33  伝送路終端部
2  警報検出部
3  転送情報抽出部
4  転送複製情報付加部
5,16,19,24  転送情報テーブル
6,20,25  転送先ポート決定部
7  切替ペアテーブル
9,14,18  転送複製情報付加部
13 BC抑制部
14 プロトコルパケット分離部
15 フィルタ部
17 ビットマップテーブル
21,27,30 学習情報抽出部
22,23 学習制御部
26 ペアポート情報設定部
28,31,34,75,83 多重部
29 ビットマップ情報設定部
32 切替情報検出部
35 切替情報生成部
51 O/E
52 復号部
53 宛先アドレス抽出部
54,90 FIFO
55 タグ付加部
56,69,77,80 CAM
57,70,78,81 CAM 制御部
58,76 切替ペアテーブル制御部
59,73 運用予備切替部
60 デコード部
61 切替ペアテーブルRAM
62 ORゲート
63 RS F/F
64,67 ANDゲート
65 D−F/F
66 切替ペア情報レジスタ
68 切替ペアテーブル制御部
71,79 ビットマップテーブル制御部
72,93 ビットマップテーブルRAM
74 送信元アドレス抽出部
82 切替ペアポート番号レジスタ
84 ビットマップ情報レジスタ
87 切替情報抽出部
88 切替情報パケット生成部
89 パケット多重部
91 フィルタ
92 メモリ制御部
100,200  受信処理部
110,210  送信処理部
300  切替制御部
400  プロトコル処理部
500  スイッチ部
800,900  スイッチ

Claims (5)

  1. イーサネットネットワークに接続して、複数のポート間のパケットの転送を行うイーサネットスイッチにおいて、
    各ポートに運用系または予備系いずれかの運用モードの設定を行う切替制御手段と、運用系ポートで受信したパケットの宛先アドレスから転送先となる運用系ポートの識別情報を検索できる転送情報記憶手段と、該転送先となる運用系ポートの識別情報から該転送先となる運用系ポートと対をなす予備系ポートの識別情報を獲得する手段を備え、該運用系ポートで受信したパケットをその転送先となる運用系ポートおよび該転送先となる運用系ポートと対をなす予備系ポートに転送し、該予備系ポートで受信したパケットを廃棄する
    ことを特徴とするイーサネットスイッチ。
  2. 請求項1に記載のイーサネットスイッチにおいて、
    前記運用系ポートで受信したパケットを、前記運用系ポートと対をなす予備系ポートへ転送することを抑止する
    ことを特徴とするイーサネットスイッチ。
  3. 請求項1に記載のイーサネットスイッチにおいて、
    網構成制御のためのプロトコルパケットを受信時は、受信したポートが運用系のときは該プロトコルパケットをプロトコル処理手段に渡し、該ポートが予備系のときは該プロトコルパケットを廃棄する
    ことを特徴とするイーサネットスイッチ。
  4. 請求項1に記載のイーサネットスイッチにおいて、
    パケットを受信した第一の運用系ポートの識別情報と該パケットの送信元アドレスとから成る転送情報を第二の運用系ポートに送信する転送情報送信手段と、第二の運用系ポートの該転送情報送信手段により送信されてくる第二の運用系ポートの転送情報を受信する転送情報受信手段を備え、該転送情報受信手段により受信した転送情報に第二の運用系ポートと対をなす予備系ポートの識別情報を付加して前記転送情報記憶手段に格納し、受信したパケットの宛先アドレスから前記転送情報記憶手段を検索して転送先となる運用系および予備系ポートの識別情報を検索する
    ことを特徴とするイーサネットスイッチ。
  5. 請求項1に記載のイーサネットスイッチにおいて、
    該イーサネットスイッチのポートに対向接続されているイーサネットスイッチに対して、運用モードの設定変更を行った旨を通知する手段と、対向接続されているイーサネットスイッチからの運用モードの設定変更の通知を受信して前記切替制御手段に渡し、前記切替制御手段は該通知を受信したポートの運用モードを該通知の内容に従って設定変更する
    ことを特徴とするイーサネットスイッチ。
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