JP2010141679A - 伝搬遅延時間調整方法、伝搬遅延時間調整システム、伝搬遅延時間調整装置、伝搬遅延時間調整プログラム及びノード装置 - Google Patents

伝搬遅延時間調整方法、伝搬遅延時間調整システム、伝搬遅延時間調整装置、伝搬遅延時間調整プログラム及びノード装置 Download PDF

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Abstract

【課題】同期CDM方式を適用した1対N通信システムの1側通信装置の受信回路内の伝搬遅延時間を調整する方法を提供する。
【解決手段】センタノード装置が、伝搬遅延時間の調整対象のエッジノード装置に対して、拡散符号を指定した送信許可信号を送信する送信許可信号送信工程を有し、エッジノード装置に対応する受信回路の受信位相を変化させる受信位相制御工程と、エッジノード装置からの受信信号中の固定信号期間に対する受信回路からの拡散復調出力信号に基づき、信号を有効に受信できたか否かを判定する受信可否判定工程と、受信位相を振らせた範囲のなかで有効に受信できた最適な受信位相を決定する最適受信位相決定工程と、最適な受信位相を上記受信回路の受信位相として設定する受信位相設定工程とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、伝搬遅延時間調整方法、伝搬遅延時間調整システム、伝搬遅延時間調整装置、伝搬遅延時間調整プログラム及びノード装置に関し、例えば、同期符号分割多重(同期CDM:Code Division Multiplexing)方式を用いたアクセスネットワークにおける1側通信装置内の受信回路内の時間調整を行う方式に適用し得るものである。
符号分割多重(CDM)方式を利用したアクセスネットワークシステムは、同一時刻に複数の送信信号を多重することが可能であり、周波数あるいは時間スロット等の通信資源を節約しつつ、大容量のデータ通信を行うことができるという特長を有する。
特に同期型と呼ばれるCDM方式では、異なる符号で符号化された符号化信号の位相を一致させなければならない。これを符号同期と呼ぶことにする。
アクセスネットワークシステムは1個の局側装置とN個の加入者側装置が通信を行う。局側装置とそれぞれの加入者側装置との伝送路長は互いに異なるのが普通である。そのため、上り通信(加入者側から局側への通信)における符号同期(これを上り同期と呼ぶ)を行うためには、この伝送路長の違いにより発生する位相のずれを補正する作業(レンジング、と呼ぶことにする)必要がある。
特許文献1には、このレンジングの方法が開示されている。特許文献1に記載のレンジング方法は以下のような技術である。
1対N通信システムにおいて、センタノード装置(局側装置)は、レンジング処理中、受信位相を固定化させておく。そして、同期確立対象のエッジノード装置(加入者側装置)に対して、送信位相を指示した送信許可信号を繰り返し送信し、各繰り返しでの送信許可信号における送信位相を変換させる。エッジノード装置は、送信許可信号を受信した際に、固定信号を含む同期確立動作用の送信信号を、受信した送信許可信号に盛り込まれている送信位相で送信する。
そして、センタノード装置が、エッジノード装置からの受信信号中の固定信号期間に対する拡散復調出力信号に基づき、その送信位相の信号を有効に受信できたか否かを判定し、送信位相を振らせた範囲のなかで有効に受信できた最適な送信位相を決定し、エッジノード装置に通知する。これにより、エッジノード装置は、最適な送信位相を受信した際に、その最適な送信位相に、送信位相を設定するという技術である。
特開2007−158585号公報
上述したように、局側装置と各加入者側装置との伝送路距離が各々異なるため、送信信号の伝送時間に差が生じる。従って、上記のレンジング処理により送信信号の伝送時間の差を補正する必要がある。
しかしながら、上記レンジング処理を行なうことで、各チャネルの送信信号の位相が全てそろった状態(符号同期)を実現するには、次の2つの条件を満たしていることが前提となる。
(条件1)局側装置2内の分配器49から各受信部40−n内のゲート45−nまでの伝送時間の差(受信スキューと呼ぶことにする)がゼロである(特許文献1の図3、図4参照)。
(条件2)クロック再生44から各受信部40−n内のゲート45−nまでの伝送時間の差(主クロックスキュー)がゼロである(特許文献1の図4参照)。
この受信スキューと主クロックスキューとを総称して単にスキューという。このスキューは、局側装置2の受信構成に固有のものである。
従って、このスキューをゼロにするために、例えば、局側装置2内にスキュー調整用信号を発生するスキュー調整用信号発生器を配置し、スキュー調整用信号を分配器49に入力し、各チャネルの伝送時間差を割り出してスキューを調整するような構成を採ることも考えられる。こうすることで、局側装置2単体でスキューを調整することができるからである。
しかしながら、各々の受信部40−nのスキューを調整することが必要となるため、非常に複雑な構成要素を多数設けることが必要となり、このような局側装置2を製造することは非常に困難である。
そのため、従来の装置構成やネットワーク構成を用いてスキューを調整し、確実な符号同期を確立することができる伝搬遅延時間調整方法、伝搬遅延時間調整システム、伝搬遅延時間調整装置、伝搬遅延時間調整プログラム及びノード装置が求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明の伝搬遅延時間調整方法は、センタノード装置とN(Nは2以上の整数)個のエッジノード装置との間で、同期符号分割多重方式に従って通信を行う1対N通信システムを構成するセンタノード装置のチャネル毎の受信回路内部で生じる伝搬遅延時間を調整する伝搬遅延時間調整方法において、センタノード装置が、(1)チャネル毎の受信回路内部で発生する伝搬遅延時間を順次調整する主制御手段を備え、各エッジノード装置が、(2)主制御手段と協働して伝搬遅延時間を制御する従制御手段を備え、主制御手段が、(1−1)エッジノード装置に対して、拡散符号を指定した送信許可信号を送信する送信許可信号送信工程を有し、従制御手段が、(2−1)送信許可信号を受信した際に、拡散符号を用いて符号化した同期信号を繰り返し送信させる送信制御工程を有し、主制御手段が、(1−2)エッジノード装置に対応する受信回路の受信位相を変化させる受信位相制御工程と、(1−3)エッジノード装置からの受信信号中の固定信号期間に対する受信回路からの拡散復調出力信号に基づき、信号を有効に受信できたか否かを判定する受信可否判定工程と、(1−4)受信位相を振らせた範囲のなかで有効に受信できた最適な受信位相を決定する最適受信位相決定工程と、(1−5)最適な受信位相を上記受信回路の受信位相として設定する受信位相設定工程とを有することを特徴とする。
第2の本発明の伝搬遅延時間調整システムは、センタノード装置とN(Nは2以上の整数)個のエッジノード装置との間で、同期符号分割多重方式に従って通信を行う1対N通信システムを構成するセンタノード装置のチャネル毎の受信回路内部で生じる伝搬遅延時間を調整する伝搬遅延時間調整システムにおいて、センタノード装置が、(1)チャネル毎の受信回路内部で発生する伝搬遅延時間を順次調整する主制御手段を備え、各エッジノード装置が、(2)主制御手段と協働して伝搬遅延時間を制御する従制御手段を備え、主制御手段が、(1−1)エッジノード装置に対して、拡散符号を指定した送信許可信号を送信する送信許可信号送信部を有し、従制御手段が、(2−1)送信許可信号を受信した際に、拡散符号を用いて符号化した同期信号を繰り返し送信させる送信制御部を有し、主制御手段が、(1−2)エッジノード装置に対応する受信回路の受信位相を変化させる受信位相制御部と、(1−3)エッジノード装置からの受信信号中の固定信号期間に対する受信回路からの拡散復調出力信号に基づき、信号を有効に受信できたか否かを判定する受信可否判定部と、(1−4)受信位相を振らせた範囲のなかで有効に受信できた最適な受信位相を決定する最適受信位相決定部と、(1−5)最適な受信位相を受信回路の受信位相として設定する受信位相設定部とを有することを特徴とする。
第3の本発明の伝搬遅延時間調整装置は、センタノード装置とN(Nは2以上の整数)個のエッジノード装置との間で、同期符号分割多重方式に従って通信を行う1対N通信システムを構成する上記センタノード装置のチャネル毎の受信回路内部で生じる伝搬遅延時間を調整する伝搬遅延時間調整装置において、センタノード装置が、(1)チャネル毎の受信回路内部で発生する伝搬遅延時間を順次調整する主制御手段を備え、主制御手段が、(1−1)エッジノード装置に対して、拡散符号を指定した送信許可信号を送信する送信許可信号送信部と、(1−2)エッジノード装置に対応する受信回路の受信位相を変化させる受信位相制御部と、(1−3)エッジノード装置からの受信信号中の固定信号期間に対する受信回路からの拡散復調出力信号に基づき、信号を有効に受信できたか否かを判定する受信可否判定部と、(1−4)受信位相を振らせた範囲のなかで有効に受信できた最適な受信位相を決定する最適受信位相決定部と、(1−5)最適な受信位相を受信回路の受信位相として設定する受信位相設定部とを有することを特徴とする。
第4の本発明の伝搬遅延時間調整プログラムは、センタノード装置とN(Nは2以上の整数)個のエッジノード装置との間で、同期符号分割多重方式に従って通信を行う1対N通信システムを構成するセンタノード装置のチャネル毎の受信回路内部で生じる伝搬遅延時間を調整する伝搬遅延時間調整プログラムにおいて、センタノード装置が、チャネル毎の受信回路内部で発生する伝搬遅延時間を順次調整する主制御手段を備え、主制御手段を、(1)伝搬遅延時間の調整対象のエッジノード装置に対して、拡散符号を指定した送信許可信号を送信する送信許可信号送信部、(2)エッジノード装置に対応する受信回路の受信位相を変化させる受信位相制御部、(3)エッジノード装置からの受信信号中の固定信号期間に対する受信回路からの拡散復調出力信号に基づき、信号を有効に受信できたか否かを判定する受信可否判定部、(4)受信位相を振らせた範囲のなかで有効に受信できた最適な受信位相を決定する最適受信位相決定部、(5)最適な受信位相を受信回路の受信位相として設定する受信位相設定部として機能させることを特徴とする。
第5の本発明のノード装置は、センタノード装置とN(Nは2以上の整数)個のエッジノード装置との間で、同期符号分割多重方式に従って通信を行う1対N通信システムのセンタノード装置として機能するノード装置が、第3の本発明の伝搬遅延時間調整装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、既存のレンジング処理を用いて簡単な構成により、センタノード装置の受信回路内の伝搬遅延時間(スキュー)を調整することができる。また、そのスキュー調整手順を実行した後、従来例のレンジング処理を行えば、確実な符号同期を確立することができる。
(A)第1の実施形態
以下、本発明の伝搬遅延時間調整方法、伝搬遅延時間調整システム、伝搬遅延時間調整装置、伝搬遅延時間調整プログラム及びノード装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態の通信システムの全体構成を示すと共に、局側装置(センタノード装置)における送信構成を示すブロック図である。
なお、以降の説明は同期確立に関する構成のみを記しており、ユーザデータの送受信に関する構成は省略している。
図1において、第1の実施形態の1対N通信システム(以下、単に通信システムと呼ぶ)1は、同期CDM方式を採用しているものであり、局側装置2、複数(N個とする)の加入者装置(エッジノード装置)3−1〜3−N、分配多重器4とを有する。局側装置2と分配多重器4とは共通伝送路5を介して接続され各加入者装置3−n(nは1〜N、以下同じ)と分配多重器4とは個別伝送路6−nを介して接続されている。すなわち、通信システム1は、局側装置2とNチャネル分の加入者装置3−1〜3−Nとが分配多重器4を介して接続されて構成されている。
図1において、局側装置2は、送信構成として、1つの主クロック発生器14と、Nチャネル分の送信部10−1〜10−Nと、1つの加算部11とを有する。
主クロック発生器14が発生する主クロックは本システムが送受信するデジタル信号の繰返し周期を決定する。すなわち、本システム全体はこの主クロックに同期している。
各送信部10−nは、同期信号を生成する同期信号生成部13−nと、それぞれ異なる拡散符号で拡散変調する拡散部12−nとを有する。ここで、拡散変調に使用する拡散符号としては、例えば、自己相関特性及び相互相関特性が共に良い、直交ゴールド符号などの符号を使用する。各送信部10−nからの拡散変調信号(以下、拡散信号と呼ぶ)は、加算部11によって多重化されて共通伝送路5に出力される。
なお、通信システム1は、主として、光アクセス系への適用を意図しているものであるが、同期方法に特徴を有しているため、図1や後述する図面では、光/電気変換構成や電気/光変換構成などの図示は省略している。
図1において、局側装置2からの多重信号(下り信号)は、分配多重器4によってN個の信号に分岐され、個別伝送路6−nを介して各加入者装置3−nに送信される。
図2は、個別伝送路6−nから分岐された多重信号が与えられる各加入者装置3−nにおける受信部の詳細構成を示すブロック図である。
図2において、加入者装置3−nの受信部20−nは、受信信号(多重信号)と拡散符号の相関演算(逆拡散処理)を行い、自チャネルに対する相関出力信号を発生するマッチドフィルタ(MF)21−nと、マッチドフィルタ21−nの出力から主クロックを再生するクロック再生部24−nと、主クロックの位相を変化させる可変移相器23−nと、マッチドフィルタの出力を可変移相器23−nを通過した主クロックでラッチするゲート部25−nと、ゲート部25−nの出力から同期信号を検出する同期信号検出部22−nとを有する。
加入者装置3−nの受信部20−nには、対応する局側装置2の送信部10−nに対応する拡散符号(加入者毎の拡散符号)が割り当てられており、マッチドフィルタ21−nは、その拡散符号を使用して、受信信号の復調を行う。
図3は、各加入者装置3−nの送信部の詳細構成と、その送信部から局側装置2への送信信号の流れに沿った通信システムの全体構成とを示している。
各加入者装置3−nはそれぞれ送信部30−nを備えている。上述した受信部20−nのクロック再生部24−nが得た主クロック(移相処理はなされていない)は、同一の加入者装置3−nの送信部30−nに与えられるようになされており、送信部30−nは、この主クロックに同期させて送信処理を行う。
加入者装置3−nの送信部30−nは、図3に示すように、受信部20−nが抽出したクロックに同期して形成されているデータ信号を加入者毎に定められている拡散符号で拡散変調する拡散変調部31−nと、同期信号を生成して拡散変調部31−nに与える同期信号生成部32−nと、送信タイミングを微調整する可変移相器33−Nとを有する。可変移相器33−Nは、例えば、遅延回路構成のものである。
各加入者装置3−nから送信された拡散信号は、分配多重器4によって多重されて局側装置2に入力される。
局側装置2は、受信構成として、分配器49と、各チャネルの受信部40−nとでなる。局側装置2の受信信号(多重信号)は、分配器49によって、N分岐されて、各チャネルの受信部40−nに入力される。伝送路が光ファイバの場合には、分配器49の前段、又は、受信部40−nの入力段に、光/電気変換構成が設けられる。
図4は、分配器49からの分岐信号が与えられる、局側装置2の受信部40−nの詳細構成を示すブロック図である。
図4において、局側装置2の各受信部40−nは、受信信号(多重信号)と拡散符号の相関演算(逆拡散処理)を行い、該当チャネルに対する相関出力信号を発生するマッチドフィルタ(MF)41−nと後述する可変移相器43−nから出力される主クロックでマッチドフィルタ41−nの出力をラッチするゲート部45−nと、ゲート部45−nの出力から同期信号を検出する同期信号検出部42−nとを有する。
可変移相器43−nは、主クロック発生器14とゲート部45−nとの間に配置されている。可変移相器43−nは、主クロック発生器14から発生された主クロックの位相を、後述する修正情報に応じて変化させるものである。
図5は、第1の実施形態のスキュー調整時に機能する各部の概念構成を示すブロック図である。
図5において、局側装置2は、受信部40−xで生じるスキューを各チャネル毎に順次調整制御を行う制御部(主制御手段)50を備える。また、制御部(主制御手段)50は、制御情報生成部51、受信部40−x、可変移相器43−x、送信部10−nを制御する。
また、加入者装置3−nは、局側装置2の制御部50と協働して受信部40−xのスキューの調整制御を行う制御部(従制御手段)52−nを備える。
また図5において、局側装置2は、制御情報生成部(受信位相設定部)51を備える。制御情報生成部51は、2つの情報を生成して出力するものである。
制御情報生成部51が生成する1つ目の情報は、加入者装置3−nの送信に用いる拡散符号を指定する符号情報(送信信号)である。生成された符号情報は、送信部10−nに与えられ、送信部10−nによって加入者装置3−nに送信される。この送信部10−nは、符号情報等の情報を送信する機能に限らず、拡散符号を指定した送信許可信号を送信する機能(送信許可信号送信部など)を具備する。
制御情報生成部51が生成する2つ目の情報は、受信部40−x(xは1〜Nの整数)に対するラッチタイミングの修正情報である。生成された修正情報は、可変移相部43−xに与えられ、可変移相部43−xの移相量(遅延量)を制御するものである。制御情報生成部51は、例えば、局側装置2において通信制御を実行する、ソフトウェア又はハードウェアでなる部分が該当する。
加入者装置3−nの受信部20−nは、送信部10−nからの符号情報を受信する。受信部20−nが取り出した符号情報は、制御部52−nに与えられる。
制御部52−nは、符号情報に応じて、拡散部31−nに供給する第xの拡散符号を制御する。制御部52−nは、第xの拡散符号を用いて符号化した同期信号を順次繰り返し送信させるようにする。つまり、制御部52−xの制御を受けて、この第xの拡散符号により符号化された加入者装置3−nからの送信信号は、局側装置2に与えられる。
局側装置2の受信部40−xに送信信号が入力されると、受信部40−x内部の同期信号検出部42−n(図5には図示しない)から同期信号検出結果が出力され、制御情報生成部51にフィードバックされる。
つまり、受信部40−xが局側装置2からの信号を受信すると、受信部40−x内部では、可変移相器43−xにより受信信号のラッチタイミングを所定期間ずつ変化させる。また、同期信号検出部42−nが受信信号の固定信号から当該信号を拡散復調して有効に受信できたか否かを判断する。そして、制御情報生成部51は、固定信号を検出できた範囲内で、最適な受信位相を検出し、これを当該受信部40−xの受信位相として設定する。
(A−2)第1の実施形態の動作
以下、第1の実施形態の通信システム1の動作を、通常の送信動作、スキュー調整動作及び、このスキュー調整後の同期確立動作に分けて説明する。
(A−2−1)通常の通信動作
まず、局側装置2から各加入者装置3−nへの通常の送信動作について説明する。この通常の送信動作では、既に、各加入者装置3−nに対するシステムとしての同期が確立しているとする。
局側装置2において、各チャネルの送信部10−nはそれぞれ、自チャネルの同期信号を生成し、自チャネルの拡散符号により拡散変調した後、得られた各チャネルの変調信号(拡散信号)が加算部11によって多重されて共通伝送路5に送出される。
図6は、局側装置2とある加入者装置3−nとで授受する通信信号の構成を示す説明図である。なお、上り方向及び下り方向共に、通信信号の構成は同様である。
通信信号は、固定長の同期信号の繰り返しで構成されている。同期信号は、固定信号と制御信号に分けられる。固定信号は、予め決められたパターンを有するビット列であり、受信側がフレームの先頭位置を検出したり、後述するように、同期確立したりするのに用いる。制御信号は、局側装置2が加入者装置3−nを制御するための制御信号であり、加入者装置3−nは、この制御信号を読み取って自装置内を制御する。また、制御信号は、加入者装置3−nが局側装置2に制御応答を返信する際にも利用される。
局側装置2からの出力信号(多重信号)は、分配多重器4を介してN分岐され、各加入者装置3−nに与えられる。
各加入者装置3−nは、受信信号に対して、自チャネルに割り当てられている拡散符号を用いて逆拡散処理し、自チャネルに対する相関出力信号(MF出力信号)を発生する。このMF出力信号は、クロック再生部24−nに入力され、クロック再生部24−nは、主クロックを再生する(例えば、PLL回路を用いてMF出力信号と自局発振器出力との位相比較を行うことで主クロックを形成する)。また、ゲート部25−nによって、MF出力信号を主クロックでラッチすることにより、受信データを確定する。
ここで、第1の実施形態が適用している拡散変調及び逆拡散処理の原理を、図7を用いて説明する。
拡散変調とは、送信したい信号(デジタル信号)の各ビットを、所定のビット列を用いて、送信したい信号のビット間隔より短い間隔を持つパターンに変換する動作(図7(a)から(b)へ変換する動作)を指す。変換に用いる所定のビット列を拡散符号と呼び、拡散符号は、各チャネル毎にユニークである。送信したい信号の「1」と「0」を拡散するときは、例えば、ビット反転した符号を用いる。拡散変調後の拡散信号を、同一の符号で逆拡散した場合(自己相関をとったことになる)、ビット間隔毎に強い正負のピークが現れる(図7(c)、(d))。このピークが現れる位相位置でしきい値処理を施せば、送信した信号を取り出すことができる。一方、異なる符号で逆拡散した場合(相互相関をとったことになる)、自己相関のようなピークは現れない(図7(e)、(f))。特に、拡散に用いられた符号が直交符号系列の場合には、自己相関でピークが現れる位相位置では無音状態(MF出力信号(相関出力)が0)になる。以上のように、異なる拡散符号で変調した複数の拡散信号を多重した場合でも、受信側(逆拡散処理側)で互いに干渉することなく送信信号を復元することができる。
抽出された同期信号は、当該加入者装置3−nの上位層の制御部52−nに与えられ、同期確立時に利用される。
各加入者装置3−nも、自チャネルの同期信号を生成し、自チャネルの拡散符号により拡散変調した後、送出する。
各加入者装置3−nからの変調信号(拡散信号)は、分配多重器4によって多重された後、局側装置2に入力される。
局側装置2においては、受信信号(多重信号)は分配器49によってN分岐され、各チャネルの受信部40−nに入力される。
各受信部40−nは、受信信号に対して、自チャネルに割り当てられている拡散符号を用いて逆拡散処理し、自チャネルに対する相関出力信号(MF出力信号)を発生する。ゲート部45−nが、MF出力信号を主クロックでラッチすることにより、受信データを確定する。
同期信号の位相と局内位相との位相ずれなどを、同期信号検出部42−nが捉え、位相ずれ情報を、制御情報生成部51としての機能を担う上位層の制御部に与え、位相ずれ情報が後述するレンジングなどで利用される。
(A−2−2)スキュー調整方法の動作
次に、第1の実施形態のスキュー調整方法の動作について図8を参照しながら説明する。
図8は、第1の実施形態のスキュー調整方法の動作を示すフローチャートである。第1の実施形態のスキュー調整方法は、第1から第7のステップを含んで構成されるので、第1ステップから順にステップ毎にその処理内容を説明する。
第1ステップS10は、局側装置2から加入者装置3の全てに向けて、それぞれ送信停止信号を送信して、加入者装置3の全てを待機状態とするステップである。加入者装置3が送信停止信号を受信することによって、各加入者装置3は下り信号を受信することは可能であるが、上り信号の送信は行えない状態となる。
第2ステップS20は、局側装置2から加入者装置3−nに向けて、送信許可信号及び送信符号として第xの拡散符号を指定する信号を送信するステップである。ここで、nは1〜Nの任意の整数である。xは1〜Nの整数であり、初期値は1である(ステップS15)。このxは、スキュー調整の対象となるチャネルに対応する。加入者装置3−nが、これら2つの信号を受信することによって、加入者装置3−nは同期信号を第xの拡散符号を用いて符号化し、局側装置2に向けて送信を開始する。
第2ステップS20は、後述するステップS75に続いて実行される場合がある。この場合、加入者装置3−nは第(x−1)の拡散符号を用いて符号化した同期信号を送信し続けている状態である。この状態で送信符号として第xの拡散符号を指定する信号を受信した場合、図9に示すように、必ず符号の変わり目で間隔を空けずに、常に同じ周期で同期信号を送信し続けることが重要である。
第3ステップS30は、第2ステップS20で加入者装置3−nから送信された同期信号を、局側装置2内の受信部40−xにて受信を試みるステップである。このときの可変移相器43−xの移相量はm・Δtに設定する。mは0〜Mの整数であり、Δtは移相ステップ量である。
変数mの最大値Mと移相ステップ量Δtと、データ信号におけるビット間隔との間には、(1)式に示す関係が成り立つ。
M・Δt=ビット間隔…(1)
第4ステップS40は、第3ステップS30で説明した変数mの値がMに等しいか否かを判定するステップである。
第5ステップは図8においてS50及びS55と示されたステップを含む。第4ステップの条件が真と判定された場合はステップS50に進み、偽と判定された場合はステップS55に進む。
ステップS55は変数mを1増加させるステップである。その後、第3ステップS30に戻る。
ステップS30、S40、S55のループが意味するところは、受信部40−xにて受信信号をラッチするタイミング(主クロックの移相量)を、0、1・Δt、2・Δt、…、M・Δtと変化させ、各ラッチタイミングにおいて同期信号を受信できるか否かを判定することである。このM+1回の判定がすべて終了した後、次のステップS50へ進む。
ステップS50は、上記ループを実行することで得られた固定信号を検出できた範囲ARを顧み(図10参照)、その範囲ARの中心の値i・Δtを最適位相量に設定する。制御情報生成部51は、可変移相器43−xの移相量をこの最適移相量に設定し、受信タイミングを確立(固定)させる。以上のステップを実行することで、受信部40−xのスキュー調整が完了する。
第6ステップS60は変数xがNに等しいか否かを判定するステップである。すなわち全受信部40のスキュー調整が完了したか否かを判定している。
第7ステップは図8においてS70及びS75と示されたステップを含む。第6ステップの条件が真と判定された場合はステップS70に進み、全ての受信部40のスキュー調整が完了する。偽と判定された場合はステップS75に進み、変数xの値を1増加させる。その後、第2ステップS20へ戻り、次の受信部のスキュー調整を実行する。
(A−2−3)同期確立動作
次に、局側装置2の受信回路における各チャネルに対するスキュー調整を行った後、通信システム1における同期確立動作(レンジング)を説明する。同期確立動作は、主として、送信部や受信部の上位層の制御部が中心になって行うものである。
ここで、レンジングとは、全ての加入者装置3−1〜3−Nからの送信信号の位相を同期させることを言う。レンジングは、局側装置2から各加入者装置3−nまでの伝送路距離が各加入着装置3−n毎に異なるため、データ(送信信号)の伝送時間に差が発生するのを補正するための処理である。
最初に、局側装置2(の図示しない制御部)は、全ての加入者装置3−1〜3−Nに、通信の停止命令(送信信号)を送信させて全ての加入者装置3−1〜3−Nを待機状態にさせる。
通信の停止命令は、レンジングの開始命令であっても良い。
第1の実施形態の場合、その後、局側装置2の制御下で、チャネルCH1からチャネルCHNに向けて、1チャネルずつ位相を確定する処理を行う。
各チャネルの位相確定処理(レンジング処理)は同様であり、以下では、チャネルCH1について、図10及び図11を参照しながら説明する。なお、チャネルCH1についてのレンジング処理中においては、局側装置2と他のチャネルの加入者装置3−2〜3−Nが通信を実行することはない。また、局側装置2の受信部40−nは、各チャネルのスキュー調整がなされている。
(S1)図11において、局側装置2は、加入者装置3−1に向け、送信許可信号を送信する。送信許可信号は同一同期信号の1つ以上の繰り返しからなっており、同期信号中の制御信号には、加入者装置3−1の送信部30−1における可変移相器33−1を制御するための情報(移相量情報)が記入されている。
(S2)加入者装置3−1は、送信許可信号を受信した後、その同期信号中に記入された移相量情報を読み取り、可変移相器33−1の移相量を設定し、返答信号を局側装置2へ向けて送信する。この返答信号は、同一同期信号の1つ以上の繰り返しからなっている。
(S3)局側装置2は、受信部40−1にて加入者装置3−1から送られた返答信号中の固定信号の受信を試みる。固定信号をエラーなしで受信できたか否かによって、受信同期できたか否かを判定する。
以上(S1)〜(S3)の動作を、図11に示すように、M回繰り返し行う。但し、位相量情報は、各繰り返し毎にΔtだけ増加させる。このとき、繰り返し回数Mと移相ステップ量Δtと、データ信号におけるビット間隔との間には、(1)式に示す関係が成り立つ。
M・Δt=ビット間隔 …(1)
ここで、MとΔtの組み合わせは多数存在する。Mを大きくすると、移相量を正確に調整することができるが、1回のレンジングにかかる時間が増大する。Mを小さくすると、移相量の誤差が大きくなるが、1回のレンジングにかかる時間は減少する。いわゆるトレードオフの関係にあるので、環境に合わせて適切にMとΔtの値を決定する。
上記(S1)〜(S3)の動作をM回繰り返した後、局側装置2は、図10に示すような固定信号を検出できた範囲ARを顧み、その範囲ARの中心の値i・Δtを最適位相量に設定する。局側装置2は、図11に示すように、この最適移相量を記入したレンジング完了通知を加入者装置3−1に送信し、加入者装置3−1の送信位相を確立(固定)させる。
その後、局側装置2は、図11に示すように、チャネルCH2の加入者装置3−2に対するレンジング処理に移行し、以下同様に、チャネルCH3〜CHNの加入者装置3−2に対するレンジング処理を順次実行する。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、局側装置2内の各受信部40にスキューが存在する場合でも、上記の手順を踏むことで、スキューをゼロに近づけることができる。また、第1の実施形態のスキュー調整手順を実行した後、従来例のレンジング処理を行えば、確実な符号同期を確立することができる。
(B)他の実施形態
本発明は、1対N通信システムの適用用途は限定されるものではない。すなわち、PON(パッシブオプティカルネットワーク)に限定されるものではなく、伝送路が電気的伝送路であっても良い。
第1の実施形態では、拡散復調のために相関出力を得る構成がマッチドフィルタを用いる場合を例示したが、スライディング相関器などの他の相関演算構成を適用するようにしても良い。
第1の実施形態では、位相を振らせる範囲が1ビット間隔(Δt〜M・Δt)であるものを示したが、これより狭い範囲で位相を振らせて新たな最適移相量を決定するようにしても良い。また、位相の変化が漸増のものを示したが、他の変化方法を適用しても良い。例えば、漸減であってもよい。また例えば、2分法その他の探索法に準じた変換方法を適用しても良い。
第1の実施形態の通信システムの全体構成及び局側装置の送信構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の加入者装置の受信構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の加入者装置の送信構成及びその送信部から局側装置への送信信号の流れに沿った通信システムの全体構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の局側装置の受信構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のスキュー調整時に機能する各部の概念構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における局側装置と加入者装置との間の通信信号の構成を示す説明図である。 第1の実施形態の拡散変調及び逆拡散処理の原理の説明図である。 第1の実施形態の局側装置の受信部におけるスキュー調整方法の動作を説明するフローチャートである。 第1の実施形態の同期信号の送信タイミングを説明する説明図である。 第1の実施形態のスキュー調整処理及びレンジング処理に係る自己相関出力を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態のレンジング動作の説明用シーケンス図である。
符号の説明
1…1対N通信システム、
2…局側装置
10−1〜10−N…送信部、11…加算部、12−1〜12−N…拡散部
13−1〜13−N…同期信号生成部、
40−1〜40−N…受信部、41−1〜41−N…マッチドフィルタ、
42−1〜42−N…同期信号検出部、43−1〜43−N…可変移相器、
44−1〜44−N…クロック再生部、45−1〜45−N…ゲート部、
49…分配器、51…制御情報生成部、
3−1〜3−N…加入者装置、
20−1〜20−N…受信部、21−1〜21−N…マッチドフィルタ、
22−1〜22−N…同期信号検出部、23−1〜23−N…可変移相器、
24−1〜24−N…クロック再生部、25−1〜25−N…ゲート部、
30−1〜30−N…送信部、31−1〜31−N…拡散変調部、
32−1〜32−N…同期信号生成部、33−1〜33−N…可変移相部、
52−1〜52−N…制御部、
4…分配多重器、
5…共通伝送路、
6−1〜6−N…個別伝送路。

Claims (5)

  1. センタノード装置とN(Nは2以上の整数)個のエッジノード装置との間で、同期符号分割多重方式に従って通信を行う1対N通信システムを構成する上記センタノード装置のチャネル毎の受信回路内部で生じる伝搬遅延時間を調整する伝搬遅延時間調整方法において、
    上記センタノード装置が、上記チャネル毎の受信回路内部で発生する伝搬遅延時間を順次調整する主制御手段を備え、上記各エッジノード装置が、上記主制御手段と協働して上記伝搬遅延時間を制御する従制御手段を備え、
    上記主制御手段が、
    上記エッジノード装置に対して、拡散符号を指定した送信許可信号を送信する送信許可信号送信工程を有し、
    上記従制御手段が、
    上記送信許可信号を受信した際に、上記拡散符号を用いて符号化した同期信号を繰り返し送信させる送信制御工程を有し、
    上記主制御手段が、
    上記エッジノード装置に対応する上記受信回路の受信位相を変化させる受信位相制御工程と、
    上記エッジノード装置からの受信信号中の固定信号期間に対する上記受信回路からの拡散復調出力信号に基づき、信号を有効に受信できたか否かを判定する受信可否判定工程と、
    上記受信位相を振らせた範囲のなかで有効に受信できた最適な受信位相を決定する最適受信位相決定工程と、
    上記最適な受信位相を上記受信回路の受信位相として設定する受信位相設定工程と
    を有する
    ことを特徴とする伝搬遅延時間調整方法。
  2. センタノード装置とN(Nは2以上の整数)個のエッジノード装置との間で、同期符号分割多重方式に従って通信を行う1対N通信システムを構成する上記センタノード装置のチャネル毎の受信回路内部で生じる伝搬遅延時間を調整する伝搬遅延時間調整システムにおいて、
    上記センタノード装置が、上記チャネル毎の受信回路内部で発生する伝搬遅延時間を順次調整する主制御手段を備え、上記各エッジノード装置が、上記主制御手段と協働して上記伝搬遅延時間を制御する従制御手段を備え、
    上記主制御手段が、
    上記エッジノード装置に対して、拡散符号を指定した送信許可信号を送信する送信許可信号送信部を有し、
    上記従制御手段が、
    上記送信許可信号を受信した際に、上記拡散符号を用いて符号化した同期信号を繰り返し送信させる送信制御部を有し、
    上記主制御手段が、
    上記エッジノード装置に対応する上記受信回路の受信位相を変化させる受信位相制御部と、
    上記エッジノード装置からの受信信号中の固定信号期間に対する上記受信回路からの拡散復調出力信号に基づき、信号を有効に受信できたか否かを判定する受信可否判定部と、
    上記受信位相を振らせた範囲のなかで有効に受信できた最適な受信位相を決定する最適受信位相決定部と、
    上記最適な受信位相を上記受信回路の受信位相として設定する受信位相設定部と
    を有する
    ことを特徴とする伝搬遅延時間調整システム。
  3. センタノード装置とN(Nは2以上の整数)個のエッジノード装置との間で、同期符号分割多重方式に従って通信を行う1対N通信システムを構成する上記センタノード装置のチャネル毎の受信回路内部で生じる伝搬遅延時間を調整する伝搬遅延時間調整装置において、
    上記センタノード装置が、上記チャネル毎の受信回路内部で発生する伝搬遅延時間を順次調整する主制御手段を備え、
    上記主制御手段が、
    上記エッジノード装置に対して、拡散符号を指定した送信許可信号を送信する送信許可信号送信部と、
    上記エッジノード装置に対応する上記受信回路の受信位相を変化させる受信位相制御部と、
    上記エッジノード装置からの受信信号中の固定信号期間に対する上記受信回路からの拡散復調出力信号に基づき、信号を有効に受信できたか否かを判定する受信可否判定部と、
    上記受信位相を振らせた範囲のなかで有効に受信できた最適な受信位相を決定する最適受信位相決定部と、
    上記最適な受信位相を上記受信回路の受信位相として設定する受信位相設定部と
    を有することを特徴とする伝搬遅延時間調整装置。
  4. センタノード装置とN(Nは2以上の整数)個のエッジノード装置との間で、同期符号分割多重方式に従って通信を行う1対N通信システムを構成する上記センタノード装置のチャネル毎の受信回路内部で生じる伝搬遅延時間を調整する伝搬遅延時間調整プログラムにおいて、
    上記センタノード装置が、上記チャネル毎の受信回路内部で発生する伝搬遅延時間を順次調整する主制御手段を備え、
    上記主制御手段を、
    上記エッジノード装置に対して、拡散符号を指定した送信許可信号を送信する送信許可信号送信部、
    上記エッジノード装置に対応する上記受信回路の受信位相を変化させる受信位相制御部、
    上記エッジノード装置からの受信信号中の固定信号期間に対する上記受信回路からの拡散復調出力信号に基づき、信号を有効に受信できたか否かを判定する受信可否判定部、
    上記受信位相を振らせた範囲のなかで有効に受信できた最適な受信位相を決定する最適受信位相決定部、
    上記最適な受信位相を上記受信回路の受信位相として設定する受信位相設定部
    として機能させることを特徴とする伝搬遅延時間調整プログラム。
  5. センタノード装置とN(Nは2以上の整数)個のエッジノード装置との間で、同期符号分割多重方式に従って通信を行う1対N通信システムの上記センタノード装置として機能するノード装置において、請求項3に記載の伝搬遅延時間調整装置を備えることを特徴とするノード装置。
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