JP2010140243A - 情報処理装置、情報処理装置における制御方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙文書に記載される数値等の集計データから生成される電子帳票を電子帳票システムで管理する環境において、紙文書に基づくデータ入力の負担を軽減すると共に、電子帳票システムへ正確にデータを入力する。
【解決手段】電子ファイリングサーバは、紙文書から電子化されたイメージファイル、イメージファイル上の矩形領域の情報、矩形領域内に配置される文字列に対する集計条件を取得し、イメージファイル上の矩形領域の情報を用いてイメージファイルに対して文字認識処理を行うことで得られる当該矩形領域内に配置される文字列、文字列に対する集計条件、イメージファイルが記憶されるアドレス情報を、電子帳票サーバへ送信する。電子帳票サーバは、文字列と集計条件とから得られる集計結果、集計結果を帳票データとするフォームデータ、アドレス情報を用いて、アドレス情報を選択可能な帳票イメージを表示する帳票ファイルを生成する。
【選択図】図1
【解決手段】電子ファイリングサーバは、紙文書から電子化されたイメージファイル、イメージファイル上の矩形領域の情報、矩形領域内に配置される文字列に対する集計条件を取得し、イメージファイル上の矩形領域の情報を用いてイメージファイルに対して文字認識処理を行うことで得られる当該矩形領域内に配置される文字列、文字列に対する集計条件、イメージファイルが記憶されるアドレス情報を、電子帳票サーバへ送信する。電子帳票サーバは、文字列と集計条件とから得られる集計結果、集計結果を帳票データとするフォームデータ、アドレス情報を用いて、アドレス情報を選択可能な帳票イメージを表示する帳票ファイルを生成する。
【選択図】図1
Description
本願発明は、大量の紙文書を読み込み保存する電子ファイリングシステムと、インプットデータを元に電子帳票を生成し保存する電子帳票システムとを連携させる技術に関するものである。
現在、大量の紙文書を読み込みサーバに登録する機能を有する電子ファイリングシステムと、業務で必要なインプットデータを元に電子帳票を生成して保存・閲覧するための機能を有する電子帳票システムとがある。
電子ファイリングシステムは、紙文書を読み込む際にOCRなどの技術を使って読み込んだイメージファイルの特定部分のテキスト情報を読み取り、読み込んだ紙文書の情報と共にデータベースに登録する。そして登録したテキスト情報は、一般的に検索キーとして使われる。
一方、電子帳票システムは、あらかじめ準備されている帳票フォームデータとそのフォームデータに対応するインプットデータを受け取り、電子帳票を生成してサーバへ保管する。そして、エンドユーザの要求に応じて電子化した帳票イメージを表示させる。
ここで、電子ファイリングシステムでは、電子化するために紙文書を読み込む際、読み込んだ紙文書の件数カウント等はできるが、紙文書の詳細な内容については取得していない。即ち、読み込んだ紙文書に記載されている数値等を取得して集計等はしていない。電子ファイリングシステムは、紙文書から読み込んだイメージファイルを管理することを主目的とするシステムだからである。
一方、電子帳票システムでは、電子帳票に入力されるインプットデータを受け取り、電子帳票を生成してサーバへ保存するが、そのインプットデータが記載されていた元の紙文書を取り込んで管理することをしていないため、電子帳票システムを介して元の紙文書を確認するができない。電子帳票システムは、インプットデータから生成された電子帳票を保存・検索することを主目的とするシステムだからである。
即ち、従来、電子ファイリングシステムと電子帳票システムとは、その管理目的が異なるため、それぞれ管理しているイメージファイルまたは電子帳票のインプットデータが、元々同じ紙文書に基づくものであったとしても、それぞれ独立して管理していた。
そのため、電子ファイリングシステムと電子帳票システムとを利用する業務において、登録時及び閲覧時に下記の問題が生じていた。
図23は、電子ファイリングシステム及び電子帳票システムを利用した業務の流れを示す図である。以下、この図を用いて現状の問題点を説明する
(a)登録時における問題点
現状では、登録業務遂行者は、(1)紙文書をスキャンし、後で検索するためのキーワード(検索キー)を付加して電子ファイリングシステムに登録している。また、登録業務遂行者は、(2)紙文書の中身のデータを集計・演算し、電子帳票システムのインプットデータ(例えば、CSV形式のインプットデータ)を生成し、電子帳票システムに帳票として登録している。
(a)登録時における問題点
現状では、登録業務遂行者は、(1)紙文書をスキャンし、後で検索するためのキーワード(検索キー)を付加して電子ファイリングシステムに登録している。また、登録業務遂行者は、(2)紙文書の中身のデータを集計・演算し、電子帳票システムのインプットデータ(例えば、CSV形式のインプットデータ)を生成し、電子帳票システムに帳票として登録している。
従って、登録業務遂行者は、電子ファイリングシステムへの登録と電子帳票システムへの登録とをそれぞれ別に実施する必要があるため手間がかかるという問題があった。
更に、電子帳票システムへの登録時には紙文書に記載されている数値等を手動で集計・演算等していたものからインプットデータを生成して入力するため集計ミス等をしてしまう可能性があった。集計ミス等が発生すると、電子ファイリングシステムと電子帳票システムとで不整合が生じるため、内部統制が重視されている現状において、この不整合は特に問題となる。
(b)閲覧時における問題点
現状では、閲覧業務遂行者は、(1)業務に必要な電子帳票を、電子帳票システムを使用して閲覧する。また、閲覧業務遂行者は、(2)電子帳票システムで閲覧した電子帳票の元となる紙文書を閲覧する場合、紙文書がイメージファイルとして管理されている電子ファイリングシステムから検索することになるが、この際、閲覧業務遂行者は、閲覧している電子帳票の項目名等から検索キーワードを類推して、複数の検索条件を組み合わせて検索を行っている。
現状では、閲覧業務遂行者は、(1)業務に必要な電子帳票を、電子帳票システムを使用して閲覧する。また、閲覧業務遂行者は、(2)電子帳票システムで閲覧した電子帳票の元となる紙文書を閲覧する場合、紙文書がイメージファイルとして管理されている電子ファイリングシステムから検索することになるが、この際、閲覧業務遂行者は、閲覧している電子帳票の項目名等から検索キーワードを類推して、複数の検索条件を組み合わせて検索を行っている。
電子ファイリングシステムにおいて、イメージファイルは、検索キーワードと共に管理されているため、イメージファイルを特定するためには、手動で複数の検索条件を組み合わせる必要があった。そのため、所望の紙文書のイメージファイルを探し出すための検索式の作成に手間がかかるという問題があった。また、手動での検索であることからイメージファイルを特定したとしても、検索ミスをしていた場合には、元となる紙文書でない紙文書を誤認識してしまうという問題があった。更には、所望の検索結果を得ることができなかった場合には、作成した検索式に問題があるのか、イメージファイルそのものが存在しないのかが分からないという問題もあった。このことは、内部統制のため、原本確認を都度実施したい場合において特に問題となる。
特許文献1には、イメージファイルの特定の部分から調剤報酬情報を読み取って患者ごとに集計し、ある金額を越える患者の処方箋イメージファイルを出力する方法が開示されている。
特開平11−25184号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法は、ある金額を超える患者の処方箋イメージファイルを出力するために、一時的に患者ごとの調剤報酬情報を集計するものであって、その結果自体を保存して閲覧可能に管理するものではない。また、ある患者の調剤報酬情報自体を閲覧する場合には、手動で探さなければならない。更に、そもそも特許文献1に記載の方法は、紙文書のイメージファイルを電子ファイリングシステムで管理し、その紙文書に記載される数値等の集計データから生成される電子帳票を電子帳票システムで管理する環境において、それぞれが管理するイメージファイルと電子帳票を利用して業務を遂行するような場面に適用できるものではない。
本願発明は、上記課題を解決するものであり、紙文書のイメージファイルを電子ファイリングシステムで管理し、その紙文書に記載される数値等の集計データから生成される電子帳票を電子帳票システムで管理する環境において、それぞれのシステムに対して紙文書に基づくデータ入力の負担を軽減すると共に、電子帳票システムへ正確にデータを入力する。また、電子帳票システムから、電子ファイリングシステムで管理されるイメージファイルを読み出すことを可能とする技術を提供する。
本願発明は、紙文書から電子化されたイメージファイルを管理する電子ファイリングサーバと、帳票の形式を定義するフォームデータ及び帳票データから生成された帳票ファイルを管理する電子帳票サーバとがネットワークを介して通信可能な情報処理システムであって、電子ファイリングサーバは、紙文書から電子化されたイメージファイル、当該イメージファイル上の矩形領域の情報、当該矩形領域内に配置される文字列に対する集計条件を取得する取得手段と、前記取得手段により取得されたイメージファイルを記憶する記憶手段と、前記イメージファイル上の矩形領域の情報を用いて前記イメージファイルに対して文字認識処理を行うことで得られる当該矩形領域内に配置される文字列、前記取得手段により取得した文字列に対する集計条件、前記記憶手段により記憶されたイメージファイルが記憶されるアドレス情報を、前記電子帳票サーバへ送信する第一の送信手段と、電子帳票サーバは、前記第一の送信手段により送信された前記文字列、前記集計条件、前記アドレス情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記文字列と前記集計条件とから得られる集計結果、当該集計結果を帳票データとする前記フォームデータ、前記受信手段により受信したアドレス情報を用いて、当該アドレス情報を選択可能な帳票イメージを表示する帳票ファイルを生成する生成手段とを有することを特徴とする。
本願発明は、紙文書のイメージファイルを電子ファイリングシステムで管理し、その紙文書に記載される数値等の集計データから生成される電子帳票を電子帳票システムで管理する環境において、それぞれのシステムに対する紙文書に基づくデータ入力の負担を軽減すると共に、電子帳票システムへ正確にデータを入力する。また、電子帳票システムから、電子ファイリングシステムで管理されるイメージファイルを読み出すことを可能とする。
以下、図面を参照して、本願発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本願発明の一実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。
電子ファイリングサーバ101は、スキャナ等により取り込まれたイメージファイルを登録するサーバである。登録時にOCR(文字認識処理)などの技術を使って読み込んだイメージファイルの特定部分のテキスト情報(文字列)を読み取り、読み込んだ紙文書の情報と共にデータベースに登録することで、ネットワーク105を介してクライアントPC103、104に対して、イメージファイルの閲覧などのサービスを提供する。
電子帳票サーバ102は、電子帳票(帳票ファイル)を生成するために用いるフォームデータをあらかじめ記録しておき、そのフォームデータに対応する帳票データ(インプットデータ)が入力されると、電子帳票を生成して記録することで、ネットワーク105を介してクライアントPC103、104に対して、電子帳票の閲覧や検索などのサービスを提供する。
クライアントPC103、104は、イメージファイル及び電子帳票の閲覧および検索などを行う者が使用するクライアント端末であり、ネットワーク105を介して、電子ファイリングサーバ101や電子帳票サーバ102とのデータの送受信が可能である。
ネットワーク105は、例えばLAN(Local Area Network)やインターネットなどである。尚、図1のネットワーク上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例がある。
図2は、本願発明の実施形態の各種端末のハードウエア構成を示す図である。
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるオペレーティングシステム(OS)や、各サーバあるいは各クライアントの後述する各種機能を実現するためのプログラムが記憶されている。
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア、一時待避領域等として機能する。
入力コントローラ205は、入力部209からの入力を制御する。この入力部209としては、特に、サーバやクライアント等の端末では、キーボード、マウス等のポインティングデバイスが挙げられる。また、印刷装置等では、タッチパネル、ボタン、スイッチ等が挙げられる。
表示コントローラ206は、表示部210の表示を制御する。この表示部210としては、例えば、CRTや液晶等が挙げられる。
外部メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタドライバ等を記憶する外部メモリ211へのアクセスを制御する。加えて、各サーバあるいは各クライアントの各種機能を実現するための各種テーブル、パラメータが記憶されている。この外部メモリ211としては、ハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)、PCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア等が挙げられる。
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク214を介して外部機器との通信制御処理を実行する。
本願発明を実現するためのプログラム212は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
以上説明したとおり、図1の情報処理システムにおける電子ファイリングサーバ101、電子帳票サーバ102、及びクライアントPC103、104のハードウエア構成について説明した。
なお、電子ファイリングサーバ101は、外部メモリ211等に「集計箇所情報」「集計指定情報」「データ情報」「リンク情報」等を記憶する。
「集計箇所情報」は、図13に示す情報である。「集計指定情報」は、図14に示す情報である。「データ情報」は、図15に示す情報である。「リンク情報」は、図16に示す情報である。これらについての詳細な説明は後述する。
また、電子帳票サーバ102は、外部メモリ211等に「帳票フォームデータ」「電子帳票」「集計箇所情報ファイル」「データ情報ファイル」「リンク情報ファイル」等を記憶する。「帳票フォームデータ」とは、帳票の形式を定義するデータである。「電子帳票」とは、帳票フォームデータとそのフォームデータに入力される帳票データとから生成されるものであり、これにより表示装置に帳票イメージを表示することが可能となる。なお、「電子帳票」は、単独または複数のファイルによって構成され、単数または複数のページを含有している。電子帳票サーバ102の内部においては、複数の電子帳票のうち同一種類をグループ化して管理しており、それぞれの電子帳票はそのグループの中の世代と呼ばれる。また、「集計箇所情報ファイル」は、図21に示す情報である。「データ情報ファイル」は、図22に示す情報である。「リンク情報ファイル」は、図10に示す情報である(アクセス可能なURL等のアドレス情報)。これらについての詳細な説明は後述する。
図3は、本願発明の一実施形態における情報処理システムの全体処理の流れを示す図である。
(1)電子ファイリングサーバ304は、登録業務遂行者301の操作に従い、スキャナ303から読み取られた紙文書302のイメージファイルを登録する。登録の際には、登録業務遂行者によりあらかじめ設定された条件に従う。具体的には、登録業務遂行者によりなされた、紙文書において集計する領域の指定と、指定された領域に対してどのような集計を行うかの設定条件に従って登録をする。
(2)電子ファイリングサーバ304は、紙文書302のイメージファイルを登録すると共に、電子帳票サーバ305に対して、集計箇所情報ファイル、集計領域から抽出されたデータ情報ファイル、及びイメージファイルの所在を示すリンク情報ファイルを送信する。
(3)電子帳票サーバ305は、あらかじめ準備されている帳票フォームデータと、電子ファイリングサーバ304から受信した集計箇所情報ファイル及び集計領域から抽出されたデータ情報ファイルとを用いて、電子帳票306を生成すると共に、リンク情報を埋め込んで電子帳票306を保存する。
(4)電子帳票サーバ305は、保存している電子帳票306を、閲覧業務遂行者307の操作に従い閲覧させる。
(5)電子ファイリングサーバ304は、閲覧業務遂行者307の操作により、電子帳票306に埋め込まれているリンク情報の参照要求がなされた場合、参照要求がなされたイメージファイル308を閲覧させる。
以上により、登録業務遂行者301は、電子ファイリングサーバ304に対して紙文書の取り込み作業を行えば、同時に電子帳票サーバへの登録を行うことができるため、紙文書に基づくデータ入力の負担を軽減することができる。また、電子帳票サーバ305へ入力するデータは、電子ファイリングサーバ304により抽出されたデータを用いることから、手作業による入力ミスをなくすことができる。
更に、閲覧業務遂行者307は、電子帳票サーバ305からシームレスに電子ファイリングサーバ304で管理しているイメージファイル308を閲覧することができる。
図4は、本願発明の一実施形態における情報処理システムの全体処理の流れを示すフローチャートである。
登録業務遂行者は、クライアントPCを操作して紙文書の取り込みを行い、電子ファイリングサーバ及び電子帳票サーバへ登録を行う。
まず、登録業務遂行者は、取り込み専用のアプリケーションがインストールされているクライアントPCを操作し、専用アプリケーションを起動する。図5に専用アプリケーションの画面例を示す。
登録業務遂行者は、新規登録501を選択して、これから取り込む紙文書に対する文書グループの登録を行う。例えば、クライアントPCは、「添乗日報」等と入力され、登録ボタン(不図示)が押下されると、入力された文書グループを電子ファイリングサーバへ送信し、電子ファイリングサーバは、受信した文書グループを外部メモリ211等に登録する。ここで、電子ファイリングサーバは、文書グループを識別するために一意の文書IDを付与する。
なお、クライアントPCは、専用アプリケーションを起動する時に電子ファイリングサーバと通信を行い、クライアントPCを操作する登録業務遂行者が登録可能な文書グループが電子ファイリングサーバに登録されている場合には、文書グループの一覧を選択領域503へ表示する。登録業務遂行者が登録可能な文書グループかは、ログイン情報を用いることにより識別する。
登録業務遂行者は、スキャナ等に取り込む紙文書をセットした状態で、選択領域503に表示されるリストから、これから取り込む紙文書の文書グループを選択し、ファイル取込501を選択する。クライアントPCは、ファイル取込501が選択されると、スキャナ等に対して、取り込み開始要求を行う。スキャナ等は、取り込み開始要求を受け付けることで、取り込み処理を開始して、取り込んだイメージファイルをクライアントPCへ送信する。
ステップS401において、クライアントPCは、紙文書のイメージファイルをRAM202等に読み込む。
ここで、読み込むイメージファイルの種類は、JPEG、PDF、TIFF等の種々のフォーマット形式が指定可能である。なお、JPEG等のフォーマット形式を指定した場合、10ページ分の紙文書を取り込むと10個のイメージファイルを読み込む。一方、PDF等のフォーマット形式を指定した場合、10ページ分の紙文書を取り込むと1個のイメージファイルを取り込む。これは、フォーマット形式がマルチページファイルを構成できるものとできないものとの違いによる。本実施の形態においては、マルチページファイルに対応していないフォーマット形式が指定されたものとして以下説明を行う。
なお、図5の電子帳票システムへ送信504にチェックがなされている場合、電子ファイリングサーバは、電子ファイリングサーバで抽出した集計箇所情報(集計情報)、集計領域から抽出されたデータ、及びイメージファイルの所在を示す情報(リンク情報)を電子帳票サーバへ送信することとなる。
ステップS402において、クライアントPCは、登録業務遂行者の指示に従い、ステップS401で読み込んだ紙文書のイメージファイルを表示装置へ表示させる。
ステップS403において、クライアントPCは、登録業務遂行者の指示に従い、集計項目や集計情報の設定を受け付ける。ここで、集計項目とは、表示されたイメージファイル上の所定の領域に指定される矩形領域の位置とその矩形領域に対して設定される属性情報のことをいう。また、集計情報とは、集計項目を用いることにより取得される数字等に対して行う演算条件(集計条件)のことをいう。
図6に集計情報及び集計項目を設定する場合における画面例を示す。
まず、登録業務遂行者は、クライアントPCを操作して、表示されたイメージファイル上の所定の矩形領域を指定し、その指定した矩形領域に対して属性情報の設定を行う。例えば、図6において、「田中 太郎」が含まれる矩形領域にはキー矩形601の属性の設定を行い、「¥5,000」が含まれる矩形領域には値矩形602の属性の設定を行い、「2月1日」が含まれる矩形領域には基点矩形607の属性の設定を行う。
次に、登録業務遂行者は、クライアントPCを操作して、集計項目を用いることにより取得される数字等に対して行う演算条件の設定を行う。図6の例では、演算子604に「SUM」、演算範囲種別605に「期間」、演算範囲606に「1ヶ月」、基点日付608に「2/1」と設定されている。この設定により、電子帳票サーバにおいて、キー矩形601に「田中 太郎」があり、基点矩形607の日付が、基点日付608「2/1」から演算範囲606「1ヶ月」に該当するものを対象に、値矩形602の値を演算子604「SUM」を用いて演算することとなる。図6の例では、2/1から1ヶ月間の期間内における田中太郎さんの日当を集計するものである。
また、図6とは別の画面例を図7に示す。図7の例では、演算子703に「SUM」、演算範囲種別704に「件数」、演算範囲707に「100件」、基点日付706に「2/1」と設定されている。この設定により、電子ファイリングサーバでは、キー矩形701に「佐藤 太郎」があり、基点矩形705の日付が基点日付706「2/1」の後であり且つ100件目以内に該当するものを対象に、値矩形702の値を演算子703「SUM」を用いて演算することとなる。図7の例では、2/1から100件目以内の佐藤太郎さんの日当を集計するものである。
ステップS405において、クライアントPCは、登録業務遂行者の操作により取り込んだ紙文書のイメージファイルを電子ファイリングサーバへ登録する指示がなされた場合、まず、クライアントPCは、「集計項目」で指定された矩形領域に対してOCR処理を行ってテキスト情報を取得する。そして、クライアントPCは、ステップS401においてRAM等に読み込んだ紙文書のイメージファイル、及びOCR処理により取得したテキスト情報と、ステップS408において設定された集計項目及び集計情報とを電子ファイリングサーバへ送信する。
なお、本実施の形態においては、OCR処理をクライアントPCにおいて実施する形態を説明しているが、OCR処理を電子ファイリングサーバにおいて実施する形態もある。その場合、OCR処理をすることなく、クライアントPCは、ステップS401においてRAM等に読み込んだ紙文書のイメージファイル、ステップS408において設定された集計項目及び集計情報とを電子ファイリングサーバへ送信する。
なお、ステップS403における集計項目、集計情報の設定は、文書グループ毎に行うものであるため、一度文書グループに対して設定がなされると、次回、同じ文書グループを指定して紙文書を取り込む場合は、ステップS403の設定をすることない。その場合、直ちに紙文書のイメージファイル及びその集計項目で指定された矩形領域に対するOCR処理の結果取得されるテキスト情報が、電子ファイリングサーバへ送信されることとなる。
ところで、登録業務遂行者は、電子ファイリングサーバに紙文書の取り込みを開始する前に、あらかじめ電子帳票サーバに帳票フォームデータの登録を行う必要がある。図8に帳票フォームデータの具体例を示す。この帳票フォームデータによると添乗員名801の右隣にテキスト情報が入力され、期間802の右隣に日付情報が入力され、日当803の右隣に数値情報が入力される。
以下、帳票フォームデータの登録方法を説明する。
ステップS404において、クライアントPCは、登録業務遂行者の操作に従い、ウェブブラウザを介して、電子ファイリングサーバまたは電子帳票サーバから取得した帳票フォームデータの登録画面を表示させる。登録業務遂行者は、登録画面を操作して帳票フォームデータの設定に必要な情報の入力を行う。例えば図9に示すような画面から設定に必要な情報の入力が行われる。なお、この帳票フォームデータには、どの文書IDが入力された場合に用いられることになるかの設定をあらかじめしておく必要がある。
ステップS405において、クライアントPCは、登録業務遂行者により入力された情報を電子帳票サーバへ送信する。
ステップS411において、電子帳票サーバは、クライアントPCから受信した帳票フォームデータを外部メモリ211等に記録する。
次に、電子ファイリングサーバにおける登録処理の流れを説明する。
ステップS407において、電子ファイリングサーバは、ステップS405において、クライアントPCから送信された紙文書のイメージファイル、そのイメージファイルに対応するOCR処理の結果、集計項目、集計情報を受信し、文書グループ毎にそれぞれの文書グループを識別するための文書IDで管理する。例えば「添乗日報」を管理する場合、「添乗日報」を一つの文書グループとして一意の文書IDで管理する。文書IDがまだ付与されていない場合は、ここで一の文書IDを付与する。
電子ファイリングサーバが受信した集計項目、集計情報を管理するテーブルの例を次に示す。
図13は、集計項目を管理する集計箇所情報を示す図である。「文書ID」は、文書グループを識別するIDである。「矩形数」は、イメージファイル上に設定されるキー矩形の矩形数を示す。「キー矩形」「値矩形」「基点矩形」は、図6のイメージファイル上に設定される矩形の座標情報を示す。キー矩形の数に応じて「キー矩形」、「値矩形」、「基点矩形」が繰り返される。また、イメージファイルが複数ある場合、イメージファイル毎に「矩形数」「キー矩形」「値矩形」「基点矩形」が繰り返される。
図14は、集計情報を管理する集計指定情報を示す図である。「文書ID」は、文書グループを識別するIDである。「集計」には、図6において設定された条件が入力されている。例えば、演算子「SUM」、演算範囲種別「期間」、演算範囲「1ヶ月」、基点日「2月1日」が入力されている場合、2月1日を基点に1ヶ月の間で値矩形内の数字の合計を算出するという集計条件が入力されている。また、集計の条件は複数設定することを可能としているため、複数の集計条件が設定された場合には、「集計1」「集計2」のようにそれぞれの集計条件が入力される。
ステップS408において、電子ファイリングサーバは、「集計箇所情報」「集計指定情報」を外部メモリ211等で管理するデータベースに格納する。
ところで、受信したイメージファイルに対応するOCR処理の結果は、電子帳票サーバにおいては、図15に示すようなテーブル(データ情報)で管理する。「文書ID」「文書データ名」「キー情報」「値情報」「基点情報」が管理される。ここで、「キー情報」「値情報」「基点情報」には、図13に示される「キー矩形」「値矩形」「基点矩形」のそれぞれの矩形領域からOCR処理の結果得られた値が管理されることになる。
なお、本実施の形態においては、OCR処理をクライアントPCにおいて実施する形態を説明しているが、OCR処理を電子ファイリングサーバにおいて実施する形態もある。この場合、電子ファイリングサーバは、受信したイメージファイルに対して、受信した「集計項目」で指定された矩形領域に対してOCR処理を行ってテキスト情報を取得する。
ステップS409において、電子ファイリングサーバは、ステップS407で受信した紙文書のイメージファイルを外部メモリ211等で管理するデータベースに、その格納先から参照可能なURL情報と共に格納する。図16にリンク情報の具体例を示す。「文書ID」は、文書グループを識別するためのIDである。「文書データ名」は、イメージファイルの名称である。「文書リンク」は、イメージファイルを参照可能なURL情報である。「認証情報」は、認証の際に用いられる情報である。例えば、アクセスできるユーザID等を一般的な暗号が技術を用いて暗号化したものが考えられる。その他、どのような認証情報を用いてもよい。
ステップS415において、電子ファイリングサーバは、ステップS407において、クライアントPCから受信したデータ類を電子帳票サーバへ送信するかを判定する。この判定は、図5における文書グループの登録の際、「電子帳票システムへ送信」のチェックがなされているか否かにより判定する。具体的には、クライアントPCから受信したデータ類が属する文書グループに対してあらかじめ「電子帳票システムへ送信」するように設定されているかにより判定する。
ステップS415における判定の結果、電子ファイリングサーバは、送信しないと判定した場合には、ステップS416へ進み、処理を終了する。一方、送信すると判定した場合には、ステップS410へ進む。
ステップS410において、電子ファイリングサーバは、電子帳票サーバへ、集計箇所情報ファイル、データ情報ファイル、リンク情報ファイルを送信する。
図21は、集計箇所情報ファイルを示す図である。これは、図14に示す集計指定情報から作成されるファイルである。図21に示す例では、ファイル名「添乗員日報集計指定ファイル」に、[BUNSYO0001,SUM,期間,1ヶ月,2月1日]と記載される。なお、複数の条件が記載されることもある。
図22は、データ情報ファイルを示す図である。これは、図15に示すデータ情報から作成されるファイルである。図22に示す例では、ファイル名「添乗員日報データファイル」に[BUNSYO0001,BUNSYO001_20080201_01,田中太郎,5000,2008/2/1]等と記載される。これは、
図10は、リンク情報ファイルを示す図である。これは、図16に示すリンク情報テーブルから作成されるファイルである。図10に示す例では、ファイル名「添乗員日報リンク情報ファイル」に[20080201_01(2日1日),HTTP://SERVER/BUNSYO001_20080201_01,暗号化された認証情報]等と記載される。
図10は、リンク情報ファイルを示す図である。これは、図16に示すリンク情報テーブルから作成されるファイルである。図10に示す例では、ファイル名「添乗員日報リンク情報ファイル」に[20080201_01(2日1日),HTTP://SERVER/BUNSYO001_20080201_01,暗号化された認証情報]等と記載される。
次に、ステップS412において、電子帳票サーバは、電子ファイリングサーバから、集計箇所情報ファイル、データ情報ファイル、リンク情報ファイルを受信する。
ステップS413において、電子帳票サーバは、受信した集計箇所情報ファイル、データ情報ファイル、リンク情報ファイルを用いて、集計・演算を行う。詳細は、後述する。
なお、本実施の形態においては、ステップS413において、電子帳票サーバにおいて集計・演算を行う例を説明しているが、電子ファイリングサーバで集計・演算を行ってもよい。
ステップS414において、電子帳票サーバは、ステップS413における集計の結果、集計結果を入力するためのステップS411で登録した帳票フォームデータ、「リンク情報」とを用いて、電子帳票を生成する。ここで、クライアントPCにおいて、電子帳票が参照された場合に、「リンク情報」を選択可能な形式で生成する。生成された電子帳票の例を図11に示す。フォームデータの特定は、文書IDを用いる。
なお、集計結果帳票用のフォームデータとは別に、集計前のそれぞれの「データ」を入力するためのフォームデータを準備しておいてもよい。その場合、それぞれのデータ毎に電子帳票が生成される。例えば、田中太郎さんの、2月1日の電子帳票、2月2日の電子帳票等と、集計の元となった電子帳票が参照可能となる。
なお、受信した「データ」の中からどの部分のデータをフォームデータのどこへマッピングすべきかについては、あらかじめ用意したマッピング変換ツールを用いて実現する。
ステップS417において、電子帳票サーバは、電子ファイリングサーバへ、処理結果の通知を送信する。
ステップS418において、電子ファイリングサーバは、電子帳票サーバからの処理結果により、正常に終了した場合は、クライアントPCへ、終了処理を通知し(ステップS416)、エラーの場合は、エラー処理フローへ進む(ステップS419)。
図17は、電子帳票サーバにおける集計処理の流れを示すフローチャートである。
図17は、図12のステップS413を詳細に記載したものである。
ステップS1701において、電子帳票サーバは、集計指定情報ファイル、データ情報ファイル、リンク情報ファイルを受信する。
ステップS1702において、電子帳票サーバは、受信した集計指定情報ファイル、データ情報ファイル、リンク情報ファイルを、外部メモリ211等に、読み込む。
ステップS1703において、電子帳票サーバは、読み込んだ、集計指定情報ファイルから演算種別、演算範囲を取得する。図21を例にすると、[BUNSYO0001,SUM,期間,1ヶ月,2月1日]の場合、2月1日を基準に、期間が1ヶ月以内のデータ情報ファイルを演算対象であるとの情報を取得する。
ステップS1704において、電子帳票サーバは、対象となるデータ情報ファイルから、値を1件読み込む。図22を例にすると、[BUNSYO0001,BUNSYO001_20080201_01,田中太郎,5000,2008/2/1]の場合、5000を読み込む。
ステップS1705において、電子帳票サーバは、リンク情報ファイルから文書リンクを取得する。図10を例にすると、「20080201_01(2日1日),HTTP://SERVER/BUNSYO001_20080201_01,暗号化された認証情報」を取得する。
ステップS1706において、電子帳票サーバは、ステップS1704において読み込んだ値が、ステップS1703において取得した範囲内の値であるか否かを判定する。2月1日を基準に、期間が1ヶ月以内のデータ情報ファイルが演算対象となっている場合、[BUNSYO0001,BUNSYO001_20080201_01,田中太郎,5000,2008/2/1]から読み込まれた5000は、2008/2/1の値であるため、範囲内であると判定される。
範囲内であると判定された場合、ステップS1707へ進み、範囲内でないと判定された場合、ステップS1708へ進む。
ステップS1707において、電子帳票サーバは、データの演算を行う。例えば、受信した集計指定情報ファイルが、[BUNSYO0001,SUM,期間,1ヶ月,2月1日]の場合、演算子がSUMとなっている。従って、この場合、加算を行う。なお、演算の結果は、RAM等に保存し、次の演算時に用いられる。演算対象の範囲内全ての合計値を算出することを目的とするからである。
ステップS1708の処理は、ステップS414と同じであるため、説明を省略する。
なお、本実施の形態においては、電子帳票サーバにおいて、集計・演算を行う例を説明しているが、これに限られない。例えば、ステップS1703〜S1707の処理は、電子ファイリングサーバにおいて実施されてもよい。
以上により、紙文書のイメージファイルを電子ファイリングシステムで管理し、その紙文書に記載される数値等の集計データから生成される電子帳票を電子帳票システムで管理する環境において、それぞれのシステムに対する紙文書に基づくデータ入力の負担を軽減すると共に、電子帳票システムへ正確にデータを入力することが可能となる。
図18は、電子帳票を参照する場合における処理の流れを示すフローチャートである。
閲覧業務遂行者は、クライアントPCを操作して電子帳票を参照する。閲覧業務遂行者は、ウェブブラウザを介して電子ファイリングサーバ、電子帳票サーバへアクセスする。
ステップS1801において、クライアントPCは、閲覧業務遂行者の電子帳票サーバへのログインを受け付ける。ログイン画面の例を図19に示す。
ステップS1802において、クライアントPCは、閲覧業務遂行者から電子帳票の選択指示を受け付ける。選択画面の例を図20に示す。
ステップS1803において、クライアントPCは、電子帳票サーバへ、閲覧業務遂行者から選択された電子帳票をウェブブラウザで表示させるための要求をする。
ステップS1804において、電子帳票サーバは、要求を受けた電子帳票をクライアントPCへ送信する。
ステップS1805において、クライアントPCは、電子帳票サーバから受信した電子帳票をウェブブラウザに表示させる。閲覧業務遂行者は、表示された電子帳票を閲覧する。
ステップS1806において、クライアントPCは、電子帳票サーバに埋め込まれているリンク情報の閲覧指示を受け付け、電子ファイリングサーバへ、イメージファイルをウェブブラウザで表示させるための要求をする。図11を例にすると、閲覧業務遂行者は、マウスを操作して、集計がされた電子帳票からその集計の元となったイメージファイルを選択する。例えば、「20080201_(2月1日)」が選択された場合、クライアントPCは、「HTTP://SERVER/BUNSYO001_20080201_01,暗号化された認証情報」へのアクセスを実行する。
ステップS1807において、電子ファイリングサーバは、暗号化された認証情報を復号化する。これは、電子帳票サーバと、電子ファイリングサーバで暗号化方法を統一することで実現可能である。そして、電子ファイリングサーバは、アクセス要求をしている閲覧業務遂行者のユーザIDが、復号化した際に得られる、アクセス可能なユーザIDであるかにより認証を行う。アクセス要求をしている閲覧業務遂行者のユーザIDは、ステップS1806において、クライアントPCから送信されているものとする。
ステップS1808において、電子ファイリングサーバは、認証ができた場合、アクセス要求がされたイメージファイルをクライアントPCへ送信する。なお、図11で、「全て呼び出す」が選択された場合には、電子ファイリングサーバは、全てのイメージファイルをクライアントPCへ送信する。
ステップS1809において、クライアントPCは、受信したイメージファイルをウェブブラウザへ表示する。図12は、表示の一例である。
以上により、クライアントPCを操作する閲覧業務遂行者は、電子ファイリングサーバを意識することなく、シームレスで電子帳票システムから、電子ファイリングシステムで管理されるイメージファイルを読み出すことが可能となる。
以下、本願発明を適用することにより有効なユースケースを挙げる
ユースケース1
登録業務において、(1)旅行会社の添乗員の添乗日報を電子ファイリングシステムに電子化して保管する。(2)その一方、添乗日報の内容から、伝票番号、社員番号、日付、日程を集計して添乗員の日当を計算したデータを別のシステムに入力し、電子帳票システムに保存する必要がある。
ユースケース1
登録業務において、(1)旅行会社の添乗員の添乗日報を電子ファイリングシステムに電子化して保管する。(2)その一方、添乗日報の内容から、伝票番号、社員番号、日付、日程を集計して添乗員の日当を計算したデータを別のシステムに入力し、電子帳票システムに保存する必要がある。
閲覧業務において、(1)給与担当者は実際の日当の支払いを行うために、社員ごとの帳票を電子帳票システムで参照する。(2)給与担当者は日当を支払うにあたり、元となる添乗日報を確認する。そのために、従来は、電子ファイリングシステムで、あらかじめ設定された検索キーである伝票番号、社員番号、日付等による複雑な検索を行う必要がある。
このような業務においては、元となる添乗日報を見つけ出すのに手間がかかることから、電子帳票システム側から、直接、元となる添乗日報を呼び出したいニーズが高い。また、電子帳票システムへの登録時に、元となる日報がファイリングされていることのチェックも行いたい。(ファイリングが漏れ、さらにそのまま日報が廃棄されてしまうようなことがよく発生する)
ユースケース2
登録業務において、(1)通関手続代行会社において、法令により通関申請書類は3年間の保管が義務付けられており、電子ファイリングシステムに電子化して保管する。(2)一回の通関申請で、複数の書類を使うので、顧客の一部の書類だけを先行して受け取り、不足資料については準備が出来次第受け取るというケースが多い。その際、同じ顧客の書類も受け取る都度、電子ファイリングシステムへ登録を行うと同時、別のシステムに書類の受け取り情報などを手作業で入力する必要がある。
ユースケース2
登録業務において、(1)通関手続代行会社において、法令により通関申請書類は3年間の保管が義務付けられており、電子ファイリングシステムに電子化して保管する。(2)一回の通関申請で、複数の書類を使うので、顧客の一部の書類だけを先行して受け取り、不足資料については準備が出来次第受け取るというケースが多い。その際、同じ顧客の書類も受け取る都度、電子ファイリングシステムへ登録を行うと同時、別のシステムに書類の受け取り情報などを手作業で入力する必要がある。
閲覧業務において、(1)通関申請を行う担当者は申請業務を行うため、電子ファイリングシステムで顧客情報、書類詳細情報などを入力して、目的書類を照会する。(2)通関申請を行う担当者は、別なシステムで顧客からの申請書類がそろっているかどうかを照会し、電子ファイリングシステムで登録されている電子化された申請書類を確認し、突合せ作業を行う必要がある。
このような業務においては、同じ顧客の場合でも業務により一回の申請で多数の書類を管理する必要があり、電子ファイリングシステムで、紙書類の電子化が出来たが、顧客からの問合せや税関による事後調査の際には、目的の書類を探し出すのに複雑な検索キーを使い、多くの労力を必要とする。また、顧客が提出している書類がそろっているかどうかを電子帳票システムで担当者が手入力したサマリ情報を照会し、電子ファイリングシステムも照会して目的書類を確認しながら、突合せ作業も行う。その一方、電子帳票システム側から、直接、元となる電子ファイルを呼び出したいニーズが高い。また、申請書類の登録担当者が書類を電子ファイリングシステムに登録する以外に電子帳票システムにも手入力するといった二度手間がかかる作業を効率化したいというニーズが高い。また、一回の申請に必要とする多数の書類を何回も電子ファイリングシステム登録し、別の管理システムへ関連情報を手入力で行う上突合せも手作業で行うため、人為的ミスが発生し、本来の通関業務に影響を与えることがしばしば発生する。
ユースケース3
登録業務において、(1)精密機器製造メーカにおいて、生産過程で生産図面を大量に有し、それは電子化して電子ファイリングシステムで保管する。(2)一つの生産図面を多数の取引先に配布し、配布原本を保管する必要があり、配布した取引先などを入力して保管する必要がある。
登録業務において、(1)精密機器製造メーカにおいて、生産過程で生産図面を大量に有し、それは電子化して電子ファイリングシステムで保管する。(2)一つの生産図面を多数の取引先に配布し、配布原本を保管する必要があり、配布した取引先などを入力して保管する必要がある。
閲覧業務において、(1)取引先からの問い合わせなどにより、過去に配布した紙図面を照会する。(2)生産図面作成ツールが多様化し、形式、仕様が変化し、図面設計者も過去の図面を観覧するときに、電子ファイリングシステムを使って検索キーを組み立てて照会する。(3)生産図面に多数の部品がかかれており、部品のベンター、仕様などを別なシステムで管理しており、部品の製品で使われる形態を確認するときに、別システムから部品の配置される関係図面を割り出して、電子ファイリングシステムで一つ一つ検索する必要がある。
このような業務においては、生産した製品が存続するかぎり、生産図面を保管する必要があり、取引先からの問い合わせなどに速やかに目的図面を探し出す必要がある。その一方で、別な管理システムでお客様の契約情報、製品情報などを確認して目的図面を割り出してから、複雑な問い合わせ条件を作成して電子ファイリングシステムを照会して目的図面を探し出す必要がある。また、この場合、手作業により、人為的ミスが発生し、第三者の重要な精密機器の図面を誤って渡すトラブルもしばしば発生する。
図面設計者は過去に使っていた図面作成ツールがサポート切れなどで使用できないケースがあり、電子ファイリングシステムから電子図面を探しだす必要がある。また同じ製品の図面でも何十世代分もあり、仕様変更やリコール対応を記録したデータが電子帳票システムに登録されており、帳票システムを確認しながら、電子ファイリングシステムを照会して関連する図面を呼出すことはとても手間がかかる。この場合、電子帳票システムから直接関連する図面をスムーズに呼び出したいニーズが高い。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
101 電子ファイリングサーバ
102 電子帳票サーバ
103 クライアント
104 クライアント
105 ネットワーク
102 電子帳票サーバ
103 クライアント
104 クライアント
105 ネットワーク
Claims (7)
- 紙文書から電子化されたイメージファイルを管理する電子ファイリングサーバと、帳票の形式を定義するフォームデータ及び帳票データから生成された帳票ファイルを管理する電子帳票サーバとがネットワークを介して通信可能な情報処理システムであって、
電子ファイリングサーバは、
紙文書から電子化されたイメージファイル、当該イメージファイル上の矩形領域の情報、当該矩形領域内に配置される文字列に対する集計条件を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたイメージファイルを記憶する記憶手段と、
前記イメージファイル上の矩形領域の情報を用いて前記イメージファイルに対して文字認識処理を行うことで得られる当該矩形領域内に配置される文字列、前記取得手段により取得した文字列に対する集計条件、前記記憶手段により記憶されたイメージファイルが記憶されるアドレス情報を、前記電子帳票サーバへ送信する第一の送信手段と、
電子帳票サーバは、
前記第一の送信手段により送信された前記文字列、前記集計条件、前記アドレス情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記文字列と前記集計条件とから得られる集計結果、当該集計結果を帳票データとする前記フォームデータ、前記受信手段により受信したアドレス情報を用いて、当該アドレス情報を選択可能な帳票イメージを表示する帳票ファイルを生成する生成手段と
を有することを特徴とする情報処理システム。 - 前記電子帳票サーバは、
クライアントPCからの要求に応じて前記帳票ファイルを送信する第二の送信手段を更に有し、
前記電子ファイリングサーバは、
前記第二の送信手段により送信された帳票ファイルを表示装置に表示したクライアントPCから前記アドレス情報により特定される前記イメージファイルを表示するための要求を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けた要求に応じて、前記記憶手段により記憶されるイメージファイルを前記クライアントへ送信する第三の送信手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記電子ファイリングサーバの前記第一の送信手段は、前記アドレス情報に認証情報を付加して送信し、
前記電子帳票サーバの第三の送信手段は、前記受付手段により受け付けた要求に応じて、前記認証情報を用いて認証ができた場合に、前記記憶手段により記憶されるイメージファイルを前記クライアントへ送信することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。 - 前記電子ファイリングサーバは、
前記イメージファイル上の矩形領域の情報を用いて前記イメージファイルに対して文字認識処理を行う文字認識手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。 - 紙文書から電子化されたイメージファイルを管理する電子ファイリングサーバと、帳票の形式を定義するフォームデータ及び帳票データから生成された帳票ファイルを管理する電子帳票サーバとがネットワークを介して通信可能な情報処理システムにおける情報処理方法であって、
電子ファイリングサーバは、
紙文書から電子化されたイメージファイル、当該イメージファイル上の矩形領域の情報、当該矩形領域内に配置される文字列に対する集計条件を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得されたイメージファイルを記憶する記憶ステップと、
前記イメージファイル上の矩形領域の情報を用いて前記イメージファイルに対して文字認識処理を行うことで得られる当該矩形領域内に配置される文字列、前記取得ステップにより取得した文字列に対する集計条件、前記記憶ステップにより記憶されたイメージファイルが記憶されるアドレス情報を、前記電子帳票サーバへ送信する第一の送信ステップと、
電子帳票サーバは、
前記第一の送信ステップにより送信された前記文字列、前記集計条件、前記アドレス情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信された前記文字列と前記集計条件とから得られる集計結果、当該集計結果を帳票データとする前記フォームデータ、前記受信ステップにより受信したアドレス情報を用いて、当該アドレス情報を選択可能な帳票イメージを表示する帳票ファイルを生成する生成ステップと
を有することを特徴とする情報処理方法。 - 紙文書から電子化されたイメージファイルを管理する電子ファイリングサーバと、帳票の形式を定義するフォームデータ及び帳票データから生成された帳票ファイルを管理する電子帳票サーバとがネットワークを介して通信可能な情報処理システムにおいて実行可能なプログラムであって、
電子ファイリングサーバを、
紙文書から電子化されたイメージファイル、当該イメージファイル上の矩形領域の情報、当該矩形領域内に配置される文字列に対する集計条件を取得する取得手段、
前記取得手段により取得されたイメージファイルを記憶する記憶手段、
前記イメージファイル上の矩形領域の情報を用いて前記イメージファイルに対して文字認識処理を行うことで得られる当該矩形領域内に配置される文字列、前記取得手段により取得した文字列に対する集計条件、前記記憶手段により記憶されたイメージファイルが記憶されるアドレス情報を、前記電子帳票サーバへ送信する第一の送信手段、
電子帳票サーバを、
前記第一の送信手段により送信された前記文字列、前記集計条件、前記アドレス情報を受信する受信手段、
前記受信手段により受信された前記文字列と前記集計条件とから得られる集計結果、当該集計結果を帳票データとする前記フォームデータ、前記受信手段により受信したアドレス情報を用いて、当該アドレス情報を選択可能な帳票イメージを表示する帳票ファイルを生成する生成手段
として機能させることを特徴とするプログラム。 - 請求項6に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008315633A JP2010140243A (ja) | 2008-12-11 | 2008-12-11 | 情報処理装置、情報処理装置における制御方法、プログラム、及び記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008315633A JP2010140243A (ja) | 2008-12-11 | 2008-12-11 | 情報処理装置、情報処理装置における制御方法、プログラム、及び記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=42350340
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JP2008315633A Withdrawn JP2010140243A (ja) | 2008-12-11 | 2008-12-11 | 情報処理装置、情報処理装置における制御方法、プログラム、及び記録媒体 |
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Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106485437A (zh) * | 2015-09-02 | 2017-03-08 | 阿里巴巴集团控股有限公司 | 商品对象备案信息处理方法及装置 |
JP2021092911A (ja) * | 2019-12-09 | 2021-06-17 | 株式会社Toreru | 案件管理装置、案件管理プログラム及び案件管理方法 |
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JP7438903B2 (ja) | 2020-09-16 | 2024-02-27 | 株式会社日立国際電気 | 顧客情報管理システム |
-
2008
- 2008-12-11 JP JP2008315633A patent/JP2010140243A/ja not_active Withdrawn
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