JP2010138785A - 多気筒往復圧縮機 - Google Patents

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広司 馬場
Kazuhiro Ubukata
和博 生方
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Abstract

【課題】シリンダヘッドの重量化を招くことなく、ある特定の周波数の脈動を低減することができるシリンダヘッドを提供する。
【解決手段】冷媒の圧縮室25を形成するためのシリンダボア15を複数個備えた略円筒状のシリンダブロック3と、シリンダヘッド5の内空間を各圧縮室25とそれぞれ連通可能な外側室30及び内側室31に仕切り、シリンダヘッド5を二重筒構造にする環状の仕切壁37を含むシリンダヘッド5とを備えた多気筒往復圧縮機1において、圧縮室25とは反対側の端面である外側室30の天井面30aは、圧縮室25とは反対側の端面である内側室31の天井面31aよりも圧縮室25側に配置されていて、外側室30の幅方向中央部とシリンダヘッド5の軸芯との間の距離は35mm〜45mmであり、外側室30の底面と天井面との間の距離は14mm〜33mmであり、外側室30の幅方向の長さは10mm〜14mmである。
【選択図】図1

Description

本発明は、多気筒往復圧縮機に関し、より詳しくは車両の空調システムに好適した多気筒往復圧縮機に用いられ、特にシリンダヘッドに特徴を有する多気筒往復圧縮機に関するものである。
車両の空調システムは冷凍回路を備え、この冷凍回路は例えば多気筒往復圧縮機を含んでいる。この往復圧縮機は冷凍回路中にて蒸発器と凝縮器との間に配置され、そのシリンダブロック内に挿入された複数のピストンを有する。これらピストンは斜板の回転により順番に往復運動され、これらピストンの往復動に伴い、往復圧縮機は冷媒を吸入し、そして、吸入した冷媒を高圧冷媒として圧縮した後、この高圧冷媒を凝縮器に向けて吐出する。
より詳しくは、往復圧縮機は冷媒の吸入室及び吐出室を有し、これら吸入室及び吐出室は圧縮機のシリンダヘッド内に形成されている。シリンダヘッドは二重筒構造で形成され、内側室である吐出室はシリンダヘッド内の中央に配置され、吐出ポートを通じて凝縮器に接続されている。一方、外側室である吸入室は、吐出室を囲む環状をなし、吸入ポートを通じて蒸発器に接続されている。なお、内側室が吸入室、外側室が吐出室であってもよい。1つのピストンが吸入行程にあるとき、このピストンと協働する圧縮室は吸入弁を通じて吸入室に接続され、吸入室から圧縮室に冷媒が導入される。この後、前記ピストンが圧縮/吐出行程の終期にあるとき、前記圧縮室は吐出弁を通じて吐出室に接続され、圧縮室から吐出室に高圧冷媒が吐出される(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載のシリンダヘッドは、吸入室と吐出室の圧縮室と反対側の端面である天井面が、成型の容易さ等を考慮してそれぞれ揃えて形成されている。このような構造で脈動を低減させる場合、吸入室及び吐出室の容積を大きくして対応していた。このため、シリンダヘッドが大型化し、したがって多気筒往復圧縮機全体としての大型化、重量化を招いていた。
特開2006−77766号公報
本発明は、上記従来技術を考慮したものであって、シリンダヘッドの重量化を招くことなく、ある特定の周波数の脈動を低減することができる多気筒往復圧縮機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1の発明では、冷媒の圧縮室を形成するためのシリンダボアを複数個備えた略円筒状のシリンダブロックと、該シリンダブロックに固定されるシリンダヘッドであって、該シリンダヘッドの内空間を前記各圧縮室とそれぞれ連通可能な外側室及び内側室に仕切り、前記シリンダヘッドを二重筒構造にする環状の仕切壁を含むシリンダヘッドとを備えた多気筒往復圧縮機において、前記圧縮室とは反対側の端面である前記外側室の天井面は、前記圧縮室とは反対側の端面である前記内側室の天井面よりも前記圧縮室側に配置されていて、前記外側室の幅方向中央部と前記シリンダヘッドの軸芯との間の距離は35mm〜45mmであり、前記外側室の底面と天井面との間の距離は14mm〜33mmであり、前記外側室の幅方向の長さは10mm〜14mmであることを特徴とする多気筒往復圧縮機を提供する。
請求項1の発明によれば、外側室の天井面が、内側室の天井面よりも圧縮室側に形成されているため、脈動低減のための内側室の容積を確保しつつ、外側室の容積を極力小さくすることができる。特に、シリンダヘッドの径と外側室の寸法を上記のように定めることにより、人が気になる周波数である600Hz〜1200Hzの脈動レベルを低減できることが実験にて確認されている。したがって、従来の脈動低減の際に形成された外側室及び内側室の容積を大きくしたヘッド本体よりも軽量化してある特定の脈動低減を図ることができる。
図1は本発明に係る多気筒往復圧縮機の概略断面図である。図2は図1のA−A断面図である。
多気筒往復圧縮機1は略円筒形状のハウジング2を備えている。ハウジング2はシリンダブロック3及びこのシリンダブロック3の両側に配置されたエンドプレート4及びシリンダヘッド5を有する。シリンダブロック3はその一端面6からエンドプレート4に向けて延びる円筒形状のスリーブ7を有し、このスリーブ7の先端はエンドプレート4により閉塞されている。スリーブ7及びエンドプレート4はシリンダブロック3の一端面6と協働してクランク室8を形成している。
エンドプレート4はその中央にボス9を有し、このボス9はシール10及び軸受11を介して駆動軸12を回転自在に支持する。駆動軸12の一端はボス9からハウジング12の外側に突出し、車両のエンジン(不図示)から直接的又は電磁クラッチ(不図示)を介して駆動力を受け取ることができる。従って、駆動軸12はエンジンにより一方向に回転される。
駆動軸12はクランク室8内を延び、駆動軸12の他端はシリンダブロック3のセンタボア13内に挿入されている。センタボア13はシリンダブロック3の軸線上に位置付けられ、シリンダブロック3をその軸線方向に貫通している。センタボア13内には軸受14が配置され、この軸受14は駆動軸12の他端を回転自在に支持する。更に、シリンダブロック3には複数のシリンダボア15が形成され、これらシリンダボア15もまたシリンダブロック3をその軸線方向に貫通する。なお、図1には、1個のシリンダボア15のみが示されている
シリンダボア15のそれぞれにはピストン16が挿入され、このピストン16はクランク室8内に突出された一端を有する。ピストン16の一端はテール17として形成され、このテール17は一対のシュー18を有する。クランク室8内には円形の斜板19が配置されている。この斜板19はその外周縁が各ピストン16の一対のシュー18間に摺動自在に挟持され、駆動軸12にカップリング20を介して連結されている。カップリング20は駆動軸12に摺動自在に取り付けられ、駆動軸12の回転方向に関しては駆動軸12と斜板19とを一体的に連結するが、駆動軸12の軸線方向と斜板19とのなす傾斜角を可変すべく、斜板19の傾動を許容する。
更に、クランク室8内にはロータ21がエンドプレート4と斜板19との間に配置されている。このロータ21は駆動軸12に取付けられ、駆動軸12と一体に回転する。 ロータ21と斜板19との間はピン22及びリンク23を介して連結され、これらピン22及びリンク23は斜板19の傾動を案内する。ロータ21とカップリング20との間には圧縮コイルばね24が配置され、この圧縮コイルばね24はカップリング20をシリンダブロック3に向けて付勢している。
駆動軸12とともに斜板19が回転されたとき、斜板19の回転は各ピストン16の往復運動に変換され、これらピストン16の往復ストロークは斜板19の傾斜角により決定される。上述したピストン16の往復運動は、シリンダボア15内に規定される圧縮室25の容積を増加且つ減少させ、これにより、冷媒の吸入行程及び圧縮/吐出行程が実施される。
上述した圧縮室25はシリンダボア15内にて、ピストン16の他端、即ち、ピストンヘッド26とバルブプレート27との間にて規定されている。バルブプレート27はシリンダボア15毎にそれぞれ割り当てられた吸入孔28及び吐出孔29を有し、これら吸入孔28及び吐出孔29はバルブプレート27の径方向でみて、吸入孔28が吐出孔29よりも外側に位置するように配置されている。
一方、シリンダヘッド5内には吸入室(外側室)30及び吐出室(内側室)31がそれぞれ規定され、図1から明らかなように吐出室31はシリンダヘッド5の中央に配置され、そして、吸入室30は吐出室31を囲む環状をなしている。なお、内側が吸入室30,外側が吐出室31であってもよい。以下は、内側を吐出室31、外側を吸入室30として説明する。吸入孔28は吸入弁(不図示)により開閉される。一方、吐出孔29は円弧状のバルブリテーナ32からなる吐出弁により開閉される。バルブリテーナ32は取付けボルト33及びナット34を介してバルブプレート27に取付けられている。
シリンダヘッド5は吸入ポート35を有する。この吸入ポート35は吸入室30に連通されている。更に、シリンダヘッド5は吐出ポート36を有する。この吐出ポート36は吐出室31に連通されている。
シリンダヘッド5内には環状の仕切壁37が形成され、この仕切壁37が環状の吸入室30と吐出室31との間を区画している。シリンダヘッド5の内周面にはその周方向に等間隔を存して複数の膨出部38が形成され、これら膨出部38には、挿通孔39が形成されている。挿通孔39にシリンダヘッド5をシリンダブロック3に固定するためのボルトが挿通される。また、仕切壁37は膨出部38に対応するディンプル40を有し、これらディンプル40は環状の吸入室30の幅をその周方向に実質的に一様にする。
シリンダヘッド5を構成するヘッド本体は、上述したように、二重筒構造であり、内側に吐出室31、外側に吸入室30が形成されている。外側室たる吸入室30の天井面30aは、内側室たる吐出室31の天井面31aよりも、圧縮室25側に形成されている。このため、吐出室31において、脈動を低減できる容積を確保しつつ、吸入室30の容積を極力小さくすることができる。したがって、従来の脈動低減の際に吸入室30及び吐出室31の両方の容積を大きくしたヘッド本体よりも軽量化を図ることができる。
上述した圧縮機1では、斜板19が駆動軸12により回転されたとき、斜板19の回転が各ピストン16の往復運動に変換される。ピストン16がクランク室8に向けて移動するとき、吸入室30内の冷媒が圧縮室25に導入される。この後、ピストン16がバルブプレート27に向けて移動するとき、圧縮室25内に導入された冷媒は圧縮される。圧縮室25内の高圧の冷媒が圧縮室25から吐出室31に吐出される。
図3は本発明に係る多気筒往復圧縮機の外側室半径と脈動レベルの関係を示すグラフであり、図4はシリンダヘッドの概略断面図である。なお、外側室半径とは、外側室の幅方向(径方向)中央部とシリンダヘッドの軸芯との間の距離(図4のB)をいう。また、グラフにおける脈動レベルは600Hz〜1200Hzのものを示している。
図示したように、外側室の半径が35mm〜45mmの間では、従来に比べて脈動レベルが低減している。このとき、外側室の高さ、すなわち外側室の底面と天井面との間の距離(図4のF)は22.5mmであったが、14mm〜33mmでも同様の結果を得ることができる。また、流路幅、すなわち外側室の幅方向の長さ(図4のA)は12mmであったが、10mm〜14mmでも同様の結果を得ることができる。
このような構成により、外側室の容積を68cm以下とすることができるので、従来よりも小型化を図ることができる(従来、脈動低減を図る場合、一般的には92cm〜130cmとしていた)。流路断面積(図4のD)でいえば、従来では200〜520mmとしていたものを、200〜330mmとすることができる。
本発明に係る多気筒往復圧縮機の概略断面図である。 図1のA−A断面図である。 本発明に係る多気筒往復圧縮機の外側室半径と脈動レベルの関係を示すグラフである。 シリンダヘッドの概略断面図である。
符号の説明
1 多気筒往復圧縮機
2 ハウジング
3 シリンダブロック
4 エンドプレート
5 シリンダヘッド
6 シリンダブロックの一端面
7 スリーブ
8 クランク室
9 ボス
10 シール
11 軸受
12 駆動軸
13 センタボア
14 軸受
15 シリンダボア
16 ピストン
17 テール
18 シュー
19 斜板
20 カップリング
21 ロータ
22 ピン
23 リンク
24 コイルばね
25 圧縮室
26 ピストンヘッド
27 バルブプレート
28 吸入孔
29 吐出孔
30 吸入室(外側室)
30a 吸入室天井面
31 吐出室(内側室)
31a 吐出室天井面
32 バルブリテーナ
33 ボルト
34 ナット
35 吸入ポート
36 吐出ポート
37 仕切壁
38 膨出部
39 挿通孔
40 ディンプル

Claims (1)

  1. 冷媒の圧縮室を形成するためのシリンダボアを複数個備えた略円筒状のシリンダブロックと、
    該シリンダブロックに固定されるシリンダヘッドであって、該シリンダヘッドの内空間を前記各圧縮室とそれぞれ連通可能な外側室及び内側室に仕切り、前記シリンダヘッドを二重筒構造にする環状の仕切壁を含むシリンダヘッドとを備えた多気筒往復圧縮機において、
    前記圧縮室とは反対側の端面である前記外側室の天井面は、前記圧縮室とは反対側の端面である前記内側室の天井面よりも前記圧縮室側に配置されていて、
    前記外側室の幅方向中央部と前記シリンダヘッドの軸芯との間の距離は35mm〜45mmであり、
    前記外側室の底面と天井面との間の距離は14mm〜33mmであり、
    前記外側室の幅方向の長さは10mm〜14mmであることを特徴とする多気筒往復圧縮機。
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