JP2010136269A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】全体の部品点数を削減できるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】光学式の手ぶれ補正機能を備えたデジタルカメラ10において、レンズバリア16に設けた第1加速度センサ146aの出力と、カメラ本体12に設けた第2加速度センサ146bの出力とに基づいて、カメラ本体12に生じる手ぶれを検出する。レンズバリア16に設けた第1加速度センサ146aは、レンズバリア16の開閉検出に兼用する。
【選択図】 図2
【解決手段】光学式の手ぶれ補正機能を備えたデジタルカメラ10において、レンズバリア16に設けた第1加速度センサ146aの出力と、カメラ本体12に設けた第2加速度センサ146bの出力とに基づいて、カメラ本体12に生じる手ぶれを検出する。レンズバリア16に設けた第1加速度センサ146aは、レンズバリア16の開閉検出に兼用する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、デジタルカメラに係り、特に手ぶれ補正機能を備えたデジタルカメラに関する。
光学式の手ぶれ補正機構として、レンズシフト方式とイメージセンサシフト方式とが知られている。
レンズシフト方式は、撮影レンズに補正レンズを組み込み、手ぶれを打ち消す方向に補正レンズを動かすことにより、光軸を補正して、手ぶれを補正する。
一方、イメージセンサシフト方式は、CCDなどのイメージセンサー(撮像素子)を手ぶれに応じて移動させることにより、光軸を補正して、手ぶれを補正する。
このような光学式の手ぶれ補正機構において、カメラに生じる手ぶれは、カメラの水平軸回りの角速度と、垂直軸回りの角速度を検出して行われ、それぞれ専用のセンサ(たとえば、振動ジャイロセンサ等)を用いて検出される(たとえば、特許文献1等)。
ところで、デジタルカメラには、一般にカメラ本体の背面にモニタが搭載され、撮影した画像をその場で確認できるようにされている。近年、視認性等の観点から、このモニタのサイズが大型化している。
しかし、モニタのサイズが大きくなると、操作ボタンの設置スペースが少なくなり、操作性が低下するという問題がある。
そこで、特許文献2では、モニタにタッチパネルを搭載し、タッチパネルで各種操作を行うようにしたデジタルカメラが提案されている。
また、特許文献3、4には、カメラ本体にレンズ部を保護する開閉自在なレンズバリアを設け、そのレンズバリアの位置に応じて、カメラの機能を自動的に切り換えることが提案されている。
特開2008−139458号公報
特開平11−289484号公報
特開2001−217193号公報
特開2005−218618号公報
しかしながら、特許文献2のように、モニタにタッチパネルを搭載すると、モニタの画面が汚れやすくなり、これにより、モニタの視認性が低下するという欠点がある。
また、特許文献3、4の構成では、カメラの機能を切り換えることしかできないという欠点がある。
一方、このような大画面モニタを有するカメラに光学式の手ぶれ補正機能を組み込むと、手ぶれを検出するための専用のセンサを設置しなければならず、部品点数が増してコストアップになるという欠点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、全体の部品点数を削減できるデジタルカメラを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、光学式の手ぶれ補正手段を備えたデジタルカメラにおいて、カメラ本体の前面に配置され、所定ストロークで上下方向及び/又は左右方向にスライド操作可能に設けられた操作部材と、前記操作部材に設けられ、撮影光軸と直交する方向に生じる加速度を検出する第1加速度センサと、前記第1加速度センサと対向して前記カメラ本体に設けられ、前記撮影光軸と直交する方向に生じる加速度を検出する第2加速度センサと、前記第1加速度センサで検出される加速度と、前記第2加速度センサで検出される加速度とから前記カメラ本体に発生する手ぶれを算出する手ぶれ算出手段と、前記手ぶれ算出手段の算出結果に基づいて前記手ぶれ補正手段の駆動を制御する手ぶれ補正制御手段と、前記第1加速度センサの出力に基づいて、前記操作部材の操作方向を検出し、検出した操作方向に応じて、前記デジタルカメラの特定の機能の動作を制御する動作制御手段と、を備えたことを特徴とするデジタルカメラを提供する。
本発明によれば、操作部材に設けられた第1加速度センサによって検出される加速度と、カメラ本体に設けられた第2加速度センサによって検出される加速度とから、カメラ本体に発生する手ぶれが演算により求められる。そして、求められた手ぶれに基づいて、手ぶれ補正手段の動作が制御される。この手ぶれの検出に利用する2つの加速度センサのうち操作部材に設けられた第1加速度センサは、操作部材の操作方向の検出にも利用される。このようにセンサを兼用することにより、部品点数を削減することができ、コスト削減を図ることができる。
請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、光学式の手ぶれ補正手段を備えたデジタルカメラにおいて、カメラ本体の前面に配置され、閉位置と開位置との間をスライド移動してレンズ部を開閉自在に設けられたレンズバリアと、前記レンズバリアに設けられ、撮影光軸と直交する方向に生じる加速度を検出する第1加速度センサと、前記レンズバリアが前記開位置に位置したときの前記第1加速度センサと対向して前記カメラ本体に設けられ、前記撮影光軸と直交する方向に生じる加速度を検出する第2加速度センサと、前記第1加速度センサで検出される加速度と、前記第2加速度センサで検出される加速度とから前記カメラ本体に発生する手ぶれを算出する手ぶれ算出手段と、前記手ぶれ算出手段の算出結果に基づいて前記手ぶれ補正手段の駆動を制御する手ぶれ補正制御手段と、前記第1加速度センサの出力に基づいて、前記レンズバリアの開閉を検出するレンズバリア開閉検出手段と、を備えたことを特徴とするデジタルカメラを提供する。
本発明によれば、レンズバリアに設けられた第1加速度センサによって検出される加速度と、カメラ本体に設けられた第2加速度センサによって検出される加速度とから、カメラ本体に発生する手ぶれが演算により求められる。そして、求められた手ぶれに基づいて、手ぶれ補正手段の動作が制御される。この手ぶれの検出に利用する2つの加速度センサのうちレンズバリアに設けられた第1加速度センサは、レンズバリアの開閉の検出にも利用される。このようにセンサを兼用することにより、部品点数を削減することができ、コスト削減を図ることができる。
請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、前記レンズバリアは、前記閉位置及び/又は前記開位置において、所定ストロークで上下方向及び/又は左右方向にスライド操作可能に設けられ、前記第1加速度センサの出力に基づいて、前記閉位置及び/又は前記開位置における前記レンズバリアの操作方向を検出し、検出した操作方向に応じて、前記デジタルカメラの特定の機能の動作を制御する動作制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のデジタルカメラを提供する。
本発明によれば、レンズバリアが、さらに操作部材として機能し、その操作方向の検出が第1加速度センサによって行われる。これにより、操作性の向上を図りつつ、さらに部品点数の削減を図ることができる。
請求項4に係る発明は、前記目的を達成するために、光学式の手ぶれ補正手段を備えたデジタルカメラにおいて、カメラ本体の前面に配置され、第1位置と第2位置との間をスライド移動可能にグリップと、前記グリップに設けられ、撮影光軸と直交する方向に生じる加速度を検出する第1加速度センサと、前記グリップが前記第1位置に位置したときの前記第1加速度センサと対向して前記カメラ本体に設けられ、前記撮影光軸と直交する方向に生じる加速度を検出する第2加速度センサと、前記第1加速度センサで検出される加速度と、前記第2加速度センサで検出される加速度とから前記カメラ本体に発生する手ぶれを算出する手ぶれ算出手段と、前記手ぶれ算出手段の算出結果に基づいて前記手ぶれ補正手段の駆動を制御する手ぶれ補正制御手段と、前記第1加速度センサの出力に基づいて、前記グリップの移動を検出し、前記デジタルカメラのモードを切り替えるモード切替手段と、を備えたことを特徴とするデジタルカメラを提供する。
本発明によれば、カメラのモードを切り替えるための可動式のグリップに設けられた第1加速度センサによって検出される加速度と、カメラ本体に設けられた第2加速度センサによって検出される加速度とから、カメラ本体に発生する手ぶれが演算により求められる。そして、求められた手ぶれに基づいて、手ぶれ補正手段の動作が制御される。この手ぶれの検出に利用する2つの加速度センサのうちグリップに設けられた第1加速度センサは、モード切り替えのためのグリップの移動検出にも利用される。このようにセンサを兼用することにより、部品点数を削減することができ、コスト削減を図ることができる。
請求項5に係る発明は、前記目的を達成するために、前記グリップは、前記第1位置及び/又は前記第2位置において、所定ストロークで上下方向及び/又は左右方向にスライド操作可能に設けられ、前記第1加速度センサの出力に基づいて、前記第1位置及び/又は前記第2位置における前記グリップの操作方向を検出し、検出した操作方向に応じて、前記デジタルカメラの特定の機能の動作を制御する動作制御手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載のデジタルカメラを提供する。
本発明によれば、レンズバリアが、さらに操作部材として機能し、その操作方向の検出が第1加速度センサによって行われる。これにより、操作性の向上を図りつつ、さらに部品点数の削減を図ることができる。
請求項6に係る発明は、前記目的を達成するために、半押しで撮影準備を指示し、全押しで本撮影を指示するレリーズボタンと、前記レリーズボタンが半押しされると、前記手ぶれ補正制御手段による制御をONする一方、前記動作制御手段による制御をOFFし、前記レリーズボタンの半押しが解除されると、前記手ぶれ補正制御手段による制御をOFFする一方、前記動作制御手段による制御をONする制御切替手段と、を備えたことを特徴とする請求項1、3又は5に記載のデジタルカメラを提供する。
本発明によれば、レリーズボタンが半押しされると、第1加速度センサの出力が手ぶれ補正に利用され、半押しが解除されると、第1加速度センサの出力が、カメラの特定の機能の動作制御に利用される。これにより、第1加速度センサの出力を効率よく利用できるとともに、誤作動も防止することができる。
請求項7に係る発明は、前記目的を達成するために、撮影モードと再生モードとを切り替えるモード切替手段と、前記モード切替手段によって前記撮影モードに設定されると、前記手ぶれ補正制御手段による制御をONする一方、前記動作制御手段による制御をOFFし、前記モード切替手段によって前記再生モードに設定されると、前記手ぶれ補正制御手段による制御をOFFする一方、前記動作制御手段による制御をONする制御切替手段と、を備えたことを特徴とする請求項1、3又は5に記載のデジタルカメラを提供する。
本発明によれば、撮影モードに設定されると、第1加速度センサの出力が手ぶれ補正に利用され、再生モードに設定されると、第1加速度センサの出力が、カメラの特定の機能の動作制御に利用される。これにより、第1加速度センサの出力を効率よく利用できるとともに、誤作動も防止することができる。
請求項8に係る発明は、前記目的を達成するために、手ぶれ補正のON/OFFを切り替える手ぶれ補正ON/OFF切替手段と、前記手ぶれ補正ON/OFF切替手段によって手ぶれ補正がON設定されると、前記手ぶれ補正制御手段による制御をONする一方、前記動作制御手段による制御をOFFし、前記手ぶれ補正ON/OFF切替手段によって手ぶれ補正がOFF設定されると、前記手ぶれ補正制御手段による制御をOFFする一方、前記動作制御手段による制御をONする制御切替手段と、を備えたことを特徴とする請求項1、3又は5に記載のデジタルカメラを提供する。
本発明によれば、手ぶれ補正の機能がONされると、第1加速度センサの出力が手ぶれ補正に利用され、手ぶれ補正の機能がOFFされると、第1加速度センサの出力が、カメラの特定の機能の動作制御に利用される。これにより、第1加速度センサの出力を効率よく利用できるとともに、誤作動も防止することができる。
本発明によれば、全体の部品点数を削減することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るデジタルカメラの好ましい実施の形態について詳説する。
<第1の実施の形態>
[構成]
図1は、それぞれ本発明に係るデジタルカメラの一実施の形態を示す外観図であり、同図(a)は正面図、同図(b)は平面図、同図(c)は背面図である。
[構成]
図1は、それぞれ本発明に係るデジタルカメラの一実施の形態を示す外観図であり、同図(a)は正面図、同図(b)は平面図、同図(c)は背面図である。
同図に示すように、このデジタルカメラ10は、いわゆるコンパクトカメラとして構成されており、そのカメラ本体12は、前後方向の厚みの薄い、矩形の箱状に形成されている。
カメラ本体12の前面には、図1(a)に示すように、レンズ部14、そのレンズ部14を保護するレンズバリア16が設けられており、上面には、同図(b)に示すように、レリーズボタン18、MENU/OKボタン20、キャンセルボタン22、再生ボタン24が設けられている。また、カメラ本体12の後面には、同図(c)に示すように、モニタ26が設けられている。
なお、図示されていないが、カメラ本体12の底面には、三脚ネジ穴、USB端子、電源端子、開閉自在なバッテリカバー等が設けられており、バッテリカバーの内側には、バッテリを収納するためのバッテリ収納室及びメモリカードを装着するためのメモリカードスロットが設けられている。
レンズ部14は、撮影レンズの前玉が配置される円形の窓として形成されており、カメラ本体12の前面の右上隅に配置されている。
撮影レンズは、いわゆる屈曲光学系を採用したAFズームレンズで構成されており、ズーミング又はフォーカシングを行っても、レンズ鏡筒がカメラ本体12から繰り出されないように構成されている。
また、この撮影レンズは、手ぶれ補正機能を備えており、その光学系の一部を移動させることにより、手ぶれに基づく像ぶれを補正できるように構成されている。
なお、手ぶれ補正機能は、これに限らず、イメージセンサを移動させて、手ぶれに基づく像ぶれを補正する構成とすることもできる。
レンズバリア16は、矩形のプレート状に形成されおり、カメラ本体12の前面を左右方向にスライド自在に設けられている。より具体的には、図2に示すように、レンズ部14を閉じる「閉位置」(同図(a))と、レンズ部14を開く「開位置」(同図(b)との間をスライド自在に設けられており、この閉位置と開位置との間をスライドして、レンズ部14を開閉する。
また、このレンズバリア16は、閉位置、開位置に位置すると、閉位置、開位置を中立点として、左右方向に所定のストロークでスライド操作可能に支持されている。すなわち、図3に示すように、開位置に位置すると、その開位置を中立点として、左右に所定のストロークsで移動できるように支持されている。同様に、閉位置に位置すると、その閉位置を中立点として、左右に所定のストロークsで移動できるように支持されている。
このように、閉位置及び開位置において、左右に所定ストロークsでスライド操作可能に設けられたレンズバリア16は、閉位置及び開位置に位置して、所定の操作手段として機能する。本例では、カメラが撮影モードに設定されている時はズームスイッチとして機能し、再生モードに設定されている時はコマ送りスイッチとして機能する。
すなわち、カメラのモードが撮影モードに設定されている場合において、レンズバリア16が一方向(たとえば、右方向)に操作されると、テレ方向へのズームがカメラに指示され、他方向(たとえば、左方向)に操作されると、ワイド方向へのズームがカメラに指示される。
また、再生モードに設定されている場合において、レンズバリア16が一方向(たとえば、右方向)に操作されると、再生画像の一コマ送りがカメラに指示され、他方向(たとえば、左方向)に操作されると、再生画像の一コマ戻しがカメラに指示される。
また、各種設定時には、左右の方向指示キーとして機能する(たとえば、各種設定時にモニタ画面に表示されるカーソルの左右方向への移動指示等に用いられる。)。
また、レンズバリア16は、カメラの電源スイッチとしても機能し、レンズバリア16を閉位置から開位置にスライド移動させると、電源がON、開位置から閉位置にスライド移動させると、電源がOFFされる。
また、電源OFFの状態でレンズバリア16を閉位置から開位置にスライド移動させると、デジタルカメラ10は、撮影モードの状態で起動する。また、再生モードの状態でレンズバリア16を閉位置から開位置にスライド移動させると、デジタルカメラ10は、撮影モードに切り替えられる。
なお、レンズバリア16は、カメラ本体12に設けられた図示しないスライド支持機構に支持されて、閉位置と開位置との間を移動自在に支持されるとともに、開位置及び閉位置において、所定のストロークで左右方向にスライド操作可能に支持される。
このようなスライド支持機構は、カメラ本体12に対して左右方向に所定のストロークでスライド移動自在に支持された第1のスライド支持部材と、その第1のスライド支持部材に対して、所定の中立点を中心として、左右方向に所定のストロークsでスライド自在に支持された第2のスライド支持部材とで構成され、レンズバリア16は、第2のスライド支持部材に取り付けられて、カメラ本体12に取り付けられる。このようなスライド支持機構によってカメラ本体12に取り付けられたレンズバリア16は、第1のスライド部材によって、閉位置と開位置との間をスライド可能に支持され、第2のスライド部材によって、閉位置及び開位置において、所定のストロークsで左右方向にスライド操作可能に支持される。
なお、第1のスライド部材は、開位置及び閉位置に位置すると、係止手段によって係止され、一定以上の力を与えないと、動かないように保持される。
また、第2のスライド部材は、付勢手段によって、中立点に自動復帰するように構成されており、無負荷の状態では、常に中立点に位置する。
なお、スライド支持機構の構成は、これに限定されるものではなく、他の構成で上記のようにレンズバリア16をカメラ本体12に対してスライド自在に支持することもできる。
レンズバリア16の表面左隅には、図1(a)に示すように、指掛け部16aが形成されている。この指掛け部16aは、板状の突起として、レンズバリア16の表面から突出して形成されており、撮影時にカメラ本体12を把持した手の中指が掛かるようにされている。ユーザは、この指掛け部16aを利用して、レンズバリア16の開閉や開位置及び閉位置での操作を行う。
なお、レンズバリア16の移動検出は、加速度センサで行われ、この加速度センサの出力に基づいて、レンズ部14の開閉、及び、操作が検出される。この点については、後に詳述する。
レリーズボタン18は、撮影準備と本撮影の指示を行う操作手段であり、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる二段ストローク式の押下ボタンで構成されている。デジタルカメラ10は、このレリーズボタン18を半押しすると撮影準備、すなわち、AE(Automatic Exposure:自動露出)、AF(Auto Focus:自動焦点合わせ)の各処理を行い、全押すると、本撮影、すなわち、記録用の画像の撮影、及び、記録処理を行う。
なお、レリーズボタン18は、カメラ本体12を把持した際、その把持した手の人指し指が自然にかかる位置(上面やや左端の位置)に配置される。撮影者は、レンズバリア16に設けられた指掛け部16aに手の中指をかけて、カメラ本体12を右手で把持する。
MENU/OKボタン20と、キャンセルボタン22と、再生ボタン24は、カメラ本体12の上面に並列して配置されている。
MENU/OKボタン20は、押下式のボタンで構成されており、モニタ26へのメニュー画面の呼び出しを指示する操作手段として機能するとともに(MENUボタンとしての機能)、メニュー画面等で選択した内容の確定や処理の実行等を指示する操作手段として機能する(OKボタンとしての機能)。
なお、本実施の形態のデジタルカメラ10は、カメラの動作に関する各種設定をモニタ26の画面を利用して行われる。すなわち、MENU/OKボタン20を押下すると、カメラの各種設定を行うためのメニュー画面が表示され、この画面表示に従って各種操作手段を使用しながら、カメラの各種設定を行う。たとえば、AE方式の設定(オートAE、プログラムAE、絞り優先AE、シャッタ速度優先AE、マニュアルAE等)、測光方式の設定(平均測光、中央重点測光、スポット測光等)、AFモードの設定(シングルAF、コンティニュアスAF等)、画像サイズの設定、ISO感度の設定、ホワイトバランスの設定等が行われる。
キャンセルボタン22は、押下式のボタンで構成されており、メニュー画面等で選択した内容のキャンセルを指示する操作手段として機能する。
再生ボタン24は、押下式のボタンで構成されており、再生モードへの切り替えを指示する操作手段として機能する。すなわち、撮影モードに設定された状態でこの再生ボタン24を押下すると、デジタルカメラ10は、再生モードに移行する。また、電源OFFの状態でこの再生ボタン24を一定時間継続して押下すると(たとえば、2秒間押下)、デジタルカメラ10は、再生モードの状態で起動する。
なお、カメラのモードが再生モードに設定されている状態でレンズバリア16が閉位置に位置している場合、レンズバリア16を閉位置から開位置にスライド移動させると、デジタルカメラ10は、撮影モードに切り換えられる。
また、カメラのモードが再生モードに設定されている状態でレンズバリア16が開位置に位置している場合、レリーズボタン18を半押しすると、デジタルカメラ10は、撮影モードに切り換えられる。
モニタ26は、カラーLCDで構成されている。このモニタ26は、撮影済み画像を表示するための画像表示部として利用されるとともに、各種設定操作時にGUIとして利用される。また、撮影時には、イメージセンサで捉えた画像がスルー表示され、ファインダとして利用される。
本実施の形態のデジタルカメラ10では、カメラ本体12の背面全体が、モニタ26の表示画面で構成されている。このように、モニタ26は、可能な限り大画面で構成することが好ましい。したがって、たとえば、撮影画像と同じアスペクト比とする場合には、アスペクト比を維持しつつ、可能な限り大画面となるように、カメラ本体12の背面に配置することが好ましい。
図4は、本実施の形態のデジタルカメラ10のシステム構成を示すブロック図である。
同図に示すように、デジタルカメラ10は、CPU112、操作部114、ROM116、フラッシュROM118、RAM120、撮影レンズ150、イメージセンサ124、CCD駆動回路126、アナログ信号処理回路128、A/D変換回路130、画像入力制御回路132、デジタル信号処理回路134、AF検出回路136、AE検出回路138、圧縮伸張処理回路140、メディア制御回路142、表示制御回路144、モニタ26、センサユニット146等を備えて構成されている。
CPU112は、デジタルカメラ10の全体の動作を統括制御する制御手段であり、所定のプログラムを実行して、デジタルカメラ10の各部を制御する。また、所定のプログラムを実行して、制御に必要な各種演算処理を実行する。
バス149を介して接続されたROM116には、このCPU112が実行するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されている。また、フラッシュROM118には、ユーザ設定情報等の各種設定情報が格納されている。
RAM120は、CPU112のプログラム実行領域として利用されるとともに、データの一時記憶領域として利用される。
操作部114は、カメラ本体12に配置された各種操作手段を含み、各操作手段の操作に応じた信号をCPU112に出力する。
撮影レンズ150は、上記のように、手ぶれ補正機能を備えたAFズームレンズで構成されており、撮影光路を屈曲させた屈曲光学系が用いられている。なお、この撮影レンズ150の構成については、のちに詳述する。
イメージセンサ(CCD)124は、所定のフィルタ配列の単板式のカラーCCDが用いられている。CCD駆動回路126は、CPU112からの指令に応じて、CCD124を駆動し、各フォトダイオードに蓄積された信号電荷を電圧信号(画像信号)として点順次に出力させる。なお、本実施の形態では、イメージセンサとして、CCDを用いているが、CMOS等の他のイメージセンサを用いることもできる。
アナログ信号処理回路128は、相関二重サンプリング回路(CDS)、ゲイン・コントロール・アンプ(AGC)を含み、CCD124から出力されたR、G、Bのアナログの画像信号を取り込んで、所要の信号処理を施す。すなわち、相関二重サンプリング回路でアンプ雑音とリセット雑音を除去し、ゲイン・コントロール・アンプでゲインを調整する。
A/D変換回路130は、アナログ信号処理回路128から出力されたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。
画像入力制御回路132は、CPU112からの指令に応じて、A/D変換回路130から出力される画像信号を順次取り込み、1コマ分の画像データとして、RAM120に格納する。
デジタル信号処理回路134は、CPU112からの指令に応じて、RAM120に格納された画像データ(RAWデータ)を取り込み、所定の信号処理を施して、可視可能な画像データを生成する。具体的には、単板式のCCDから得られるRAWデータは、各画素が単色の色情報しか持たないため、所要の補完処理(デモザイク処理)を行って、各画素がR、G、B三色の色情報を持った画像データを生成する。また、これと同時に明るさやコントラスト、ホワイトバランス、増感補正、彩度、シャープネスなどの画像処理(レタッチ処理)を行って、最終的に可視可能な画像データ(再生用の画像データ)を生成する。ここでは、カラー画像データとして、輝度データ(Yデータ)と色差データ(Crデータ、Cbデータ)とからなるY/Cデータを生成する。デジタル信号処理回路134で生成された画像データ(現像データ)は、RAM120に格納される。
AF検出回路136は、RAM120に格納された1コマ分のRAWデータを取り込み、AF制御に必要な焦点評価値を算出する。CPU112は、このAF検出回路136から出力される焦点評価値に基づいてフォーカスレンズの移動を制御し、焦点合わせを行う。具体的には、フォーカスレンズを至近から無限遠まで移動させて、焦点評価値が極大となる位置をサーチし、サーチされた位置にフォーカスレンズを移動させることにより、焦点合わせを行う(いわゆるコントラストAF)。
AE検出回路138は、RAM120に格納された1コマ分のRAWデータを取り込み、AE制御に必要な積算値を算出する。具体的には、一画面を複数のエリア(たとえば、8×8=64エリア)に分割し、分割されたエリアごとにR、G、B信号の積算値を算出する。CPU112は、このAE検出回路138で算出されたエリアごとのR、G、B信号の積算値の情報を取得して、本撮影時の露出を決定する。具体的には、得られた積算値から被写体の明るさ(測光値)を算出し、算出さられた測光値と設定ISO感度とに基づいて露出値(EV値)を算出し、所定のプログラム線図を参照して、本撮影時の露出(絞り値、シャッタースピード)を決定する。
圧縮伸張処理回路140は、CPU112からの指令に応じて、入力された画像データ(Y/Cデータ)を所定の圧縮フォーマット(本実施の形態では、JPEG)で圧縮して、圧縮画像データを生成する。また、CPU112からの指令に応じて、入力された圧縮画像データを伸張し、非圧縮の画像データ(Y/Cデータ)を生成する。
メディア制御回路142は、CPU112からの指令に応じて、記憶メディア148にデータを読み/書きする。記憶メディア148は、メモリカードとして、カメラ本体12に設けられたメモリカードスロットに着脱自在に装着される。
表示制御回路144は、CPU112からの指令に応じて、モニタ26の表示を制御する。この表示制御回路144は、OSD(On Screen Display)回路を含み、OSD回路は、CPU112からの指令に応じて、文字や図形、記号等を画像に重ねてモニタ26に表示させる。
センサユニット146は、一対の加速度センサで構成され、レンズバリア16の移動を検出するとともに、カメラ本体に生じる手ぶれを検出する。このセンサユニット146によるレンズバリア16の移動検出及び手ぶれ検出については、のちに詳述する。
図5は、撮影レンズの概略構成図である。同図に示すように、この撮影レンズ150は、縦長の略箱状に形成されたレンズ鏡筒152を有しており、このレンズ鏡筒152の前面上部に被写体側レンズである第1レンズ154(前玉)が取り付けられている。第1レンズ154の奥には、第1レンズ154の撮影光軸S1に対して45度の角度で傾斜された反射面156aを有するプリズム156が組み込まれている。第1レンズ154に入射された被写体光は、反射面156aにより下方に向けて反射される。
プリズム156の下方には、第2〜第6レンズ158、160、162、164、166が組み込まれている。
第3レンズ160は、撮影レンズ150の焦点距離を変化させるズームレンズであり、ズームモータ170に駆動されて、屈曲後の撮影光軸S2上を移動する(上下動する)。CPU112は、ズームモータドライバ170Dを介してズームモータ170の駆動を制御する。
第6レンズ166は、撮影レンズ150の焦点調整を行なうフォーカスレンズであり、フォーカスモータ172に駆動されて、屈曲後の撮影光軸S2上を移動する(上下動する)。CPU112は、フォーカスモータドライバ172Dを介してフォーカスモータ172の駆動を制御する。
第4レンズ162と第5レンズ164との間には、メカシャッタと絞りとからなる露光機構168が配置されている。この露光機構168は、メカシャッタはシャッタモータ174に駆動されて作動し、絞りは絞りモータ176に駆動されて作動する。CPU112は、シャッタモータドライバ174Dを介してシャッタモータ174の駆動を制御し、絞りモータドライバ176Dを介して絞りモータ176の駆動を制御する。
露光機構168と第6レンズ166との間に配置される第5レンズ164は、撮影時のピッチ方向(図1のx軸回りの方向:上下方向の傾き)及びヨー方向(図1のy軸回りの方向:左右方向の傾き)の手ぶれを補正する補正レンズであり、屈曲後の撮影光軸S2に直交する面内を移動自在に設けられている。本実施の形態のデジタルカメラ10では、第1レンズ154の中心を通る垂直軸をy軸(ヨー軸)、水平軸をx軸(ピッチ軸)として設定し、y軸回りの手ぶれ量(ヨー方向(左右方向)の手ぶれ量)とx軸回りの手ぶれ量(ピッチ方向(上下方向)の手ぶれ量)に応じて第5レンズ164を移動させ、手ぶれに基づく像ぶれを防止する。
なお、詳しくは図示しないが、第5レンズ164の近傍には、第5レンズ164の位置を検出する位置センサ190が配置されており、この位置センサ190で検出された第5レンズ164の位置情報がCPU112に出力される。この位置センサ190は、たとえば、ホールセンサなどが用いられる。
また、第5レンズ164は、ピッチ方向の手ぶれに対し、図5の左右方向に移動させて、ぶれを打ち消し、ヨー方向の手ぶれに対しては、図5の紙面に直交する方向に移動させて、ぶれを打ち消す。この第5レンズ164の移動には、ヨー方向アクチュエータ178及びピッチ方向アクチュエータ180が用いられる。これらのアクチュエータ178、180は、たとえば、ボイスコイルモータなどが用いられる。CPU112は、ヨー方向アクチュエータドライバ178Dを介してヨー方向アクチュエータ178の駆動を制御し、ピッチ方向アクチュエータドライバ180Dを介してピッチ方向アクチュエータ180の駆動を制御する。
レンズ鏡筒152の下部には、CCD基板182に取り付けられたCCD124が組み込まれている。このCCD24は、第1〜第6レンズを透過した被写体光を受光するために、その受光面が撮影光軸S2に直交して配置されている。
上記のように、カメラ本体12に生じる手ぶれは、センサユニット146によって検出される。
センサユニット146は、第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bとで構成される。
図1に示すように、第1加速度センサ146aはレンズバリア16に取り付けられており、第2加速度センサ146bはカメラ本体12に取り付けられている。この第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bは、レンズバリア16が開位置に位置すると、互いに対向するように位置が調整されて取り付けられている。そして、ともに撮影レンズ150の撮影光軸S1と平行な軸S上に一定の間隔Dをもって配置されるように取り付けられている。
図6は、レンズバリア16が開位置に位置したときの第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bとの配置関係を示す図である。
同図に示すように、第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bは、レンズバリア16が開位置に位置すると、撮影レンズ150の撮影光軸S1と平行な軸S上に一定の間隔Dをもって配置される。
レンズバリア16に取り付けられた第1加速度センサ146aは、撮影光軸S1に直交する面の左右方向(水平方向:x方向)の加速度と、上下方向(垂直方向:y方向)の加速度を検出する。
カメラ本体12に取り付けられた第2加速度センサ146bも同様に撮影光軸S1に直交する面の左右方向(水平方向:x方向)の加速度と、上下方向(垂直方向:y方向)の加速度を検出する。
第1加速度センサ146aによって検出されたx方向の加速度a1xとy方向の加速度a1yの情報、及び、第2加速度センサ146bによって検出されたx方向の加速度a2xとy方向の加速度a2yの情報はCPU112に入力される。CPU112は、この第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bとから得られたx方向及びy方向の加速度a1x、a1y、a2x、a2yからヨー方向及びピッチ方向の手ぶれ量を演算により検出する。
図7は、ヨー方向の手ぶれ量の算出手順を示すフローチャートである。
ヨー方向(左右方向)の手ぶれ量(Y軸回りの手ぶれ量)は、第1加速度センサ146aで検出されたx方向の加速度a1xと第2加速度センサ146bで検出された加速度a2xとから演算により求められる(図8(a)参照)。
まず、第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bで加速度の検出を行い、x方向の加速度a1x、a2xを取得する(ステップS10)。
次に、得られた第1加速度センサ146aのx方向の加速度a1xと第2加速度センサ146bのx方向の加速度a2xとから、第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bのx方向の移動量x1、x2を算出する(ステップS11)。
次に、得られた第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bのx方向の移動量x1、x2から、y軸回りの変位角θxを算出する(ステップS12)。
次に、得られたy軸回りの変位角θxから、y軸回りの角速度ωxを算出する(ステップS13)。このy軸回りの角速度ωxが、ヨー方向(左右方向)の手ぶれ量である。
ピッチ方向(上下方向)の手ぶれ量(x軸回りの手ぶれ量)も同様にして、第1加速度センサ146aで検出されたy方向の加速度a1yと第2加速度センサ146bで検出された加速度a2yとから演算により求められる(図8(b)参照)。すなわち、まず、第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bで加速度の検出を行い、y方向の加速度a1y、a2yを取得する。次に、得られた第1加速度センサ146aのy方向の加速度a1yと第2加速度センサ146bのy方向の加速度a2yとから、第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bのy方向の移動量y1、y2を算出する。次に、得られた第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bのy方向の移動量y1、y2から、x軸回りの変位角θyを算出する。次に、得られたx軸回りの変位角θyから、x軸回りの角速度ωyを算出する。このx軸回りの角速度ωyが、ピッチ方向(上下方向)の手ぶれ量である。
このように、ヨー方向の手ぶれ量ωxとピッチ方向の手ぶれ量ωyは、第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bとで検出された加速度から演算により求められる。
CPU112は、得られたヨー方向の手ぶれ量ωxとピッチ方向の手ぶれ量ωyとから、手ぶれを打ち消すために必要な第5レンズ164の移動方向と移動量とを算出する。そして、その演算結果に基づいて、ヨー方向アクチュエータ178及びピッチ方向アクチュエータ180を制御し、手ぶれを打ち消す方向に第5レンズ164を移動させて、手ぶれに基づく像ぶれを防止する。
さて、上記のように、第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bは、手ぶれ補正時における手ぶれ量の検出に用いられるが、第1加速度センサ146aは、レンズバリア16の操作検出及び開閉検出にも使用される。すなわち、手ぶれ補正時は、第2加速度センサ146Bとともに手ぶれ量の検出に用いられ、手ぶれ補正時以外は、レンズバリア16の操作検出及び開閉検出に用いられる。
ここで、手ぶれ補正の機能は、任意にON/OFFすることができ、手ぶれ補正OFF時は、常にレンズバリア16の操作検出及び開閉検出に用いられる。
また、撮影時において、手ぶれ補正の機能は、レリーズボタン18が半押しされるとONされ、解除(全押しによる解除を含む)されるとOFFされる。したがって、第1加速度センサ146aは、レリーズボタン18が半押しされていない状態では、常にレンズバリア16の操作検出及び開閉検出に用いられる。
ここで、レンズバリア16は、所定のストロークsをもって左右にスライド操作可能に設けられているため、CPU112は、第1加速度センサ146aの出力に基づいて、その左右の操作方向を検出し、操作方向に応じた処理を実行する。たとえば、撮影モード時は、レンズバリア16の操作方向に応じて、ズーム制御を行い、再生モード時は、レンズバリア16の操作方向に応じて、コマ送り制御を行う。また、各種設定時には、レンズバリア16の操作方向に応じて、カーソルの移動制御等を行う。
また、レンズバリア16は、閉位置と開位置との間をスライド自在に設けられているため、CPU112は、第1加速度センサ146aの出力に基づいて、その開閉を検出する。そして、電源OFF時に閉位置から開位置への移動を検出した場合には、デジタルカメラ10を撮影モードに設定して起動し、電源ON時に開位置から閉位置への移動を検出した場合には、デジタルカメラ10の電源をOFFする。また、再生モード時に閉位置から開位置への移動を検出した場合には、撮影モードに切り替える。
[作用]
次に、本実施の形態のデジタルカメラ10の作用について説明する。
次に、本実施の形態のデジタルカメラ10の作用について説明する。
まず、撮影時の動作について説明する。
撮影は、カメラのモードを撮影モードに設定することにより行われる。
上記のように、電源OFFの状態において、カメラは、レンズバリア16を閉位置から開位置にスライドさせると、撮影モードの状態で起動する。
同様に、レンズバリア16が閉位置に位置している場合であって、再生モードの場合もレンズバリア16を閉位置から開位置にスライドさせると、撮影モードに切り換えられる。
一方、レンズバリア16が開位置に位置している場合であって、再生モードの場合は、レリーズボタン18を半押しすると、撮影モードに切り換えられる。
なお、撮影モードの状態でレンズバリア16を開位置から閉位置にスライドさせると、電源がOFFされる。
CPU112は、第1加速度センサ146aの出力に基づいて、レンズバリア16の開閉を検出する。
カメラのモードが、撮影モードに設定されると、CPU112は、CCD124を連続的に駆動して、スルー表示用の画像データの取り込みを開始する。取り込まれた画像信号は、連続的に処理されて、モニタ26に出力される。撮影者は、このモニタ26に表示される画像(スルー画像)を見て構図を確認する。そして、レリーズボタン18を半押して、撮影準備の実行を指示する。
レリーズボタン18が半押しされると、CPU112には、S1ON信号が入力される。CPU112は、このS1ON信号の入力に応動して、撮影準備処理、すなわち、AE、AFの各処理を実行する。
まず、CCD124から出力された画像信号が、AE検出回路138及びAF検出回路136に加えられる。AE検出回路138は、入力された画像信号からAE制御に必要な積算値を算出し、CPU112に出力する。CPU112は、このAE検出回路138から得られた積算値に基づき露出を決定する。また、AF検出回路136は、入力された画像信号からAF制御に必要な焦点評価値を算出し、CPU112に出力する。CPU112は、このAF検出回路136から得られた焦点評価値に基づきフォーカスレンズ150fの移動を制御し、撮影レンズ150の焦点を主要被写体に合わせる。
撮影者は、モニタ26に表示されるスルー画像を見てピント状態や構図を確認する。そして、主要被写体にピントが合っていない場合は、一旦レリーズボタン18の半押しを解除し、再度、レリーズボタン18を半押しする。また、画角を変える場合は、レンズをズームする。この際、レンズのズームは、レンズバリア16をスライド操作して行われる。
なお、このようにレンズのズームは、レンズバリア16をスライド操作して行われるが、レリーズボタン18が半押しされた後は、ズームの操作が不能になる。この点については、のちに詳述する。
このようにして、撮影者は、ピント合せと画角の調整を行う。そして、好みの構図となり、主要被写体にピントが合っていることが確認されたところで、レリーズボタン18を全押しし、本撮影の実行を指示する。
レリーズボタン18が全押しされると、CPU112にS2ON信号が入力される。CPU112は、このS2ON信号に応動して、本撮影の処理を実行する。
まず、上記AEで決定した露出値でCCD124を露光させ、記録用の画像を撮像する。CCD124から出力された記録用の画像信号は、アナログ信号処理回路128で所要の信号処理を施されたのち、A/D変換回路130でデジタル信号に変換され、画像入力制御回路132からRAM120に取り込まれる。
RAM120に取り込まれた画像データ(RAWデータ)は、デジタル信号処理回路134に加えられる。デジタル信号処理回路134は、入力された画像データに所定の現像処理を施して、輝度データYと色差データCr、Cbとからなる画像データ(Y/Cデータ)を生成する。
生成された画像データは、RAM120に一旦格納されたのち、圧縮伸張処理回路140に加えられる。圧縮伸張処理回路140は、入力された画像データに所要の圧縮処理を施して、圧縮画像データを生成する。
生成された圧縮画像データは、RAM120に格納される。CPU112は、このRAM120に格納された圧縮画像データに所定の付属情報を付加して、所定フォーマット(本実施の形態では、Exif)の画像ファイルを生成する。
生成された画像ファイルは、メディア制御回路142を介して所定の記録フォーマット(本実施の形態では、DCF規格)で記憶メディア148に記録される。
なお、上記の例では、撮影により得られた画像データを圧縮して記録する例で説明したが、圧縮せずに記録することもできる。また、RAWデータとして記録することもでき、この場合、A/D変換後の画像データ(RAWデータ)が、記憶メディア148に記録される。撮影者は、撮影時に記録モードを選択することができる。
このように、撮影モードに設定された場合、デジタルカメラ10は、レリーズボタン18の半押しで撮影準備を行い、全押しで本撮影を実行する。
さて、上記のように、本実施の形態のデジタルカメラ10では、レリーズボタン18が半押しされると、レンズバリア16によるズーム操作が不能になる。
これは、レンズバリア16の操作検出に使用するセンサ(第1加速度センサ146a)と、手ぶれ補正時の手ぶれ検出に使用するセンサとが、兼用されているためである。すなわち、レリーズボタン18が半押しされると、手ぶれ補正機能がONされ、第1加速度センサ146aの出力が、手ぶれ補正時の手ぶれ検出に使用される。
図9は、第1加速度センサの用途の切替手順を示すフローチャートである。
電源が投入されて、カメラが起動すると、まず、CPU112は、カメラの設定モードを検出し、カメラのモードが撮影モードに設定されているか否かを判定する(ステップS20)。
カメラのモードが撮影モード以外に設定されている場合、CPU112は、第1加速度センサ146aの出力をレンズバリア16の操作検出に使用する(ステップS31)。したがって、たとえば、再生モードに設定されている場合や、メニュー画面で各種設定している場合は、第1加速度センサ146aの出力をレンズバリア16の操作検出に使用する。これにより、レンズバリア16を用いた各種操作が可能になる。すなわち、たとえば、再生モード時には、レンズバリア16を用いたコマ送り操作が可能になり、各種設定時は、レンズバリア16を用いたカーソルの移動等が可能になる。
なお、電源起動時は、第1加速度センサ146aの出力は、レンズバリア16の操作検出(開閉操作)に使用される。
カメラのモードが撮影モードに設定されている場合、まず、CPU112は、第1加速度センサ146aの出力をレンズバリア16の操作検出に使用する(ステップS21)。これにより、レンズバリア16を用いたズーム操作が可能になる。
CPU112は、操作部114から出力される操作信号に基づいてレリーズボタン18が半押しされたか否か(S1ON?)を判定する(ステップS22)。
レリーズボタン18が半押しされると、手ぶれ補正機能をON設定する(ステップS23)。そして、第1加速度センサ146aの出力を手ぶれ検出に使用する(ステップS24)。すなわち、第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bとの出力を利用して、カメラ本体12に生じる手ぶれ量を検出する。
この後、CPU112は、レリーズボタン18の半押しが解除されたか否かを判定する(ステップS25)。
ここで、レリーズボタン18の半押しが解除されたと判定すると、CPU112は、手ぶれ補正の機能をOFFし(ステップS28)、第1加速度センサ146aの出力をレンズバリア16の操作検出に使用する(ステップS29)。
一方、レリーズボタン18の半押しが解除されていないと判定すると、CPU112は、操作部114からの出力に基づいて、レリーズボタン18が全押しされたか否か(S2ON?)を判定する(ステップS26)。そして、レリーズボタン18が全押しされたと判定すると、本撮影の処理を実行する(ステップS27)。この後、CPU112は、手ぶれ補正の機能をOFFし(ステップS28)、第1加速度センサ146aの出力をレンズバリア16の操作検出に使用する(ステップS29)。
以上により、1回の撮影が終了する。この後、CPU112は、電源がOFFされたか否かを判定する(ステップS30)。そして、電源がOFFされた場合は処理を終了し、OFFされていない場合は、ステップS20に戻り、上記処理を再度実行する。
このように、第1加速度センサ146aの出力は、レリーズボタン18が押下されている間、手ぶれ補正の検出に用いられ、レリーズボタン18が押下されていない間は、レンズバリア16の操作検出に用いられる。これにより、第1加速度センサ146aを効率よく使用することができるとともに、誤検出を防止することができる。
なお、上記の例では、レリーズボタン18の半押し/半押し解除で自動的に手ぶれ補正機能がON/OFFされるように構成されているが、手ぶれ補正機能は、ユーザが任意にON/OFFできるようにしてもよい。この場合、手ぶれ補正機能がONされると、第1加速度センサ146aの出力を手ぶれ補正に使用し、OFFされると、レンズバリア16の移動検出に使用する。
また、ユーザが手ぶれ補正機能をON/OFFする場合において、ON設定されると、手ぶれ補正機能を常に動作させる場合と、レリーズボタン18が半押しされている場合のみ動作させる場合とを選択できるようにしてもよい。レリーズボタン18が半押しされている場合のみ動作させる場合は、上記同様に手ぶれ補正機能を動作させているときのみ第1加速度センサ146aの出力を手ぶれ補正に使用し、他はレンズバリア16の操作検出に使用する。これにより、使い勝手を向上させることができる。
なお、上記のように、再生モード時は、常に第1加速度センサ146aの出力をレンズバリア16の操作検出に使用する。以下、再生モード時の処理について説明する。
画像の再生は、カメラのモードを再生モードに設定することにより行われる。
上記のように、電源OFFの状態において、カメラは、再生ボタン24を押下すると、再生モードの状態で起動する。
また、撮影モードに設定されている状態で、レンズバリア16が開位置に位置している場合は、再生ボタン24を押下すると、再生モードに切り換えられる。
なお、再生モードに設定されている状態で、レンズバリア16が開位置に位置している場合は、レンズバリア16を閉位置にスライドさせると、電源がOFFされる。
また、再生モードに設定されている状態で、レンズバリア16が閉位置に位置している場合は、再生ボタン24を一定時間押下すると、電源がOFFされる。
CPU112は、第1加速度センサ146aからの出力に基づいてレンズバリア16の開閉操作を検出し、電源制御及びモードの切替制御を行う。また、再生ボタン24の押下操作に基づいて、電源制御及びモードの切替制御を行う。
カメラのモードが、再生モードに設定されると、CPU112は、メディア制御回路142を介して記憶メディア148にアクセスし、記憶メディア148に最後に記録された画像ファイルの画像データを読み出す。読み出された画像データは、圧縮伸張処理回路140で所要の伸張処理が施されたのち、表示制御回路144を介してモニタ26に出力される。
なお、読み出された画像データが圧縮画像データではない場合は、そのまま表示制御回路144を介してモニタ26に出力される。
また、読み出された画像データがRAWデータの場合は、所要の現像処理が施されたのち、表示制御回路144を介してモニタ26に出力される。
これにより、記憶メディア148に記録された画像が、モニタ26に再生表示される。
上記のように、画像のコマ送り/コマ戻しは、レンズバリア16で行われ、閉位置又は開位置に位置したレンズバリア16が一方向(たとえば、右方向)にスライドされると、次の画像が記憶メディア148から読み出されて、モニタ26に再生表示される。また、閉位置又は開位置に位置したレンズバリア16が他方向(たとえば、左方向)にスライドされると、一つ前の画像が記憶メディア148から読み出され、モニタ26に再生表示される。
CPU112は、第1加速度センサ146aの出力に基づいて、レンズバリア16の操作方向を検出し、画像のコマ送り/コマ戻しの制御を行う。
以上説明したように、本実施の形態のデジタルカメラ10は、センサを兼用して、手ぶれ検出と操作部材の操作検出を行うようにしているので、部品点数を削減することができる。これにより、製造コストの削減を図ることができる。
また、本実施の形態のデジタルカメラ10では、レンズバリア16も操作手段として兼用されるので、これによっても、部品点数の削減を図ることができる。また、これにより、カメラ本体12に設置すべき操作部材の数を削減できるので、カメラ本体12に設置すべきモニタ26を可能な限り大画面で構成することができる。
なお、レンズバリア16は、このようにカメラの操作手段としても機能することから、カメラ本体12を把持した際、常に指が掛かるように構成することが好ましい。これにより、操作性を向上させることができる。
なお、本実施の形態のデジタルカメラ10では、レンズバリア16をカメラの操作手段としても機能させているが、レンズバリアとしてのみ機能させてもよい。この場合、レンズバリア16は、操作機能を持たず、開位置と閉位置との間を移動可能にのみ支持される。また、この場合、第1加速度センサ146aは、手ぶれ検出時以外は、レンズバリア16の開閉検出にのみ用いられる。
また、本実施の形態では、レンズ部の開閉方向と、レンズバリアの操作方向とが同じ方向になるように構成されているが、レンズ部の開閉方向と、レンズバリアの操作方向とが異なる方向になるように構成してもよい。
たとえば、図10に示すように、レンズ部の開閉は左右方向で行い、操作は、上下方向で行うようにしてもよい。なお、同図において、(b)は、レンズバリア16を閉位置から開位置に移動させた状態、(a)は、レンズバリア16を上方に操作した状態、(c)は、レンズバリア16を下方に操作した状態を示している。レンズバリア16は、横方向に開閉自在に設けられるとともに、開位置(及び/又は閉位置)において、開位置(及び/又は閉位置)を中立点として、上下方向に所定量(s)移動可能に設けられる。レンズバリア16の操作検出時、CPU112は、第1加速度センサ146aの出力に基づいて、レンズバリア16の操作方向を判定し、操作に応じた処理を実行する。すなわち、左右方向であれば、開閉と判定し、上下方向であれば、操作と判定する。
この他、図11に示すように、レンズ部の開閉は上下方向で行い、操作は、左右方向で行うようにしてもよい。なお、同図において、(b)は、レンズバリア16を下方にスライドさせて、閉位置から開位置に移動させた状態、(a)は、レンズバリア16を左方向に操作した状態、(c)は、レンズバリア16を右方向に操作した状態を示している。レンズバリア16は、上下方向に開閉自在に設けられるとともに、開位置(及び/又は閉位置)において、開位置(及び/又は閉位置)を中立点として、左右方向に所定量(s)移動可能に設けられる。レンズバリア16の操作検出時、CPU112は、第1加速度センサ146aの出力に基づいて、レンズバリア16の操作方向を判定し、操作に応じた処理を実行する。すなわち、上下方向であれば、開閉と判定し、左右方向であれば、操作と判定する。
さらに、図12に示すように、レンズ部の開閉は、斜め方向で行い、操作は、左右方向で行うようにしてもよい。なお、同図において、(b)は、レンズバリア16を左斜め下方にスライドさせて、閉位置から開位置に移動させた状態、(a)は、レンズバリア16を左方向に操作した状態、(c)は、レンズバリア16を右方向に操作した状態を示している。レンズバリア16は、斜め方向に開閉自在に設けられるとともに、開位置(及び/又は閉位置)において、開位置(及び/又は閉位置)を中立点として、左右方向に所定量(s)移動可能に設けられる。レンズバリア16の操作検出時、CPU112は、第1加速度センサ146aの出力に基づいて、レンズバリア16の操作方向を判定し、操作に応じた処理を実行する。すなわち、斜め方向であれば、開閉と判定し、左右方向であれば、操作と判定する。
なお、図12に示す例では、レンズバリア16を開位置において、開位置(及び/又は閉位置)を中立点として、左右方向に所定量移動可能に設けることにより、左右方向に操作可能に構成しているが、レンズバリア16を開位置(及び/又は閉位置)において、開位置(及び/又は閉位置)を中立点として、上下方向に所定量移動可能に設けることにより、上下方向に操作可能に構成してもよい。
また、上記一連の例では、レンズバリア16は、開位置(及び/又は閉位置)を中立点として、左右又は上下の2方向に移動可能に設けているが、レンズバリア16を開位置(及び/又は閉位置)を中立点として、上下左右の4方向に移動可能に設けることにより、上下左右の4方向に操作可能に構成してもよい。同様に、斜め方向にも移動可能に設けて、8方向に操作可能にしてもよい。
<第2の実施の形態>
図13は、本発明に係るデジタルカメラの第2の実施の形態の外観図である。なお、同図(a)は、電源OFF時の正面図、同図(b)は、電源ON時の正面図、同図(c)は電源ON時の平面図である。
図13は、本発明に係るデジタルカメラの第2の実施の形態の外観図である。なお、同図(a)は、電源OFF時の正面図、同図(b)は、電源ON時の正面図、同図(c)は電源ON時の平面図である。
図13に示すように、本実施の形態のデジタルカメラ200は、スライド式のレンズバリアに代えて、スライド式のグリップ210がカメラ本体12の正面に備えられている。
なお、この他の点については、上述した第1の実施の形態のデジタルカメラとほぼ同じであるので、ここでは、このグリップ210の構成及び作用についてのみ説明する。
グリップ210は、矩形のプレート状に形成されており、カメラ本体12の前面を左右方向にスライド移動自在に設けられている。具体的には、図13(a)に示す「OFF位置」と(b)に示す「ON位置」との間を左右方向にスライド移動自在に設けられている。
グリップ210の表面には、断面半円形状に形成された棒状の指掛け部210aが突出して形成されている。撮影者は、カメラ本体12を把持する際、この指掛け部210aに指を掛けて、カメラ本体12を把持する。
なお、グリップ210は、カメラ本体12を安定把持できるようにすることを目的として設置されるものであるから、その設置位置は、カメラ本体12を把持した際、指掛け部210aに自然に指が係る位置に設置される。本例では、右手でカメラ本体12の左端を把持することから、カメラ本体12の正面左端寄りの位置にグリップ210が取り付けられる。
また、グリップ210は、上記のように移動可能に設けられるが、ON位置又はOFF位置に位置すると、図示しない係止機構によって係止され、一定以上の力を付与しなければ、移動しないよう保持される。
このグリップ210は、デジタルカメラ200の電源スイッチを兼ねており、ON位置とOFF位置との間を移動して、カメラの電源をON/OFFする。すなわち、デジタルカメラ200は、このグリップ210がON位置に位置すると、電源がONされ、OFF位置に位置すると、電源がOFFされる。
グリップ210の操作検出は、グリップ210に設けられた第1加速度センサ146aで検出される。この第1加速度センサ146aは、上記第1の実施の形態のデジタルカメラ10と同様にカメラ本体12に生じる手ぶれ検出にも使用される。すなわち、手ぶれ補正時(手ぶれ補正機能がONの時)は、カメラ本体12に設けられた第2加速度センサ146bとともにカメラ本体12に生じる手ぶれ量の検出に用いられ、手ぶれ補正時以外(手ぶれ補正機能がOFFの時)は、グリップ210の開閉操作検出に使用される。
ここで、この第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bは、グリップ210がON位置に位置すると、互いに対向するように位置が調整されて取り付けられる。そして、ともに撮影レンズ150の撮影光軸S1と平行な軸上に一定の間隔をもって配置されるように取り付けられる。これにより、上記第1の実施の形態のデジタルカメラ10と同様に、手ぶれ補正時に第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bとの出力に基づいて、カメラ本体12に生じる手ぶれの検出が可能になる。
このように、本実施の形態のデジタルカメラ200もセンサを兼用して、手ぶれ検出と操作部材の操作検出を行うようにしているので、部品点数を削減することができる。これにより、製造コストの削減を図ることができる。
なお、本実施の形態のデジタルカメラ200において、再生モードと撮影モードとの切り替えは、モード切替スイッチ214で行われる。モード切替スイッチ214は、再生ボタン24に代えてカメラ本体12の上面に設置されており、「再生位置」と「撮影位置」との間をスライド自在に設けられている。デジタルカメラ200は、このモード切替スイッチ214を再生位置に設定することで再生モードに設定され、撮影位置に設定することで撮影モードに設定される。
また、本実施の形態のデジタルカメラ200では、レンズバリア212はカメラ本体12に内蔵され、カメラのモードに応じて開閉される。すなわち、撮影モードに設定されると、レンズバリア212が開かれ、再生モードに設定されると、レンズバリア212が閉じられる。また、カメラの電源がOFFされると、レンズバリア212が閉じられる。
なお、本実施の形態のデジタルカメラ200では、グリップ210が電源スイッチとしてのみ機能するように構成されているが、上記第1の実施の形態のデジタルカメラ10のように、ON位置及び/又はOFF位置において、グリップ210を左右方向及び/又は上下方向に操作可能に構成し、操作手段として兼用するようにしてもよい。この場合も第1加速度センサ146aによって、グリップ210の操作方向を検出することができるので、部品点数の削減を図ることができる。また、これにより、カメラ本体12に設置すべき操作部材の数を削減できるので、カメラ本体12に設置すべきモニタ26を可能な限り大画面で構成することができる。
なお、この場合において、グリップ210のON/OFFの移動方向と操作方向は、必ずしも一致させる必要はなく、異なる方向に操作するようにしてもよい。たとえば、ON/OFFは、左右方向の移動で行い、操作は上下方向の移動で行うようにしてもよい。
<第3の実施の形態>
図14は、本発明に係るデジタルカメラの第3の実施の形態の外観図である。なお、同図(a)は正面図、同図(b)は平面図である。
図14は、本発明に係るデジタルカメラの第3の実施の形態の外観図である。なお、同図(a)は正面図、同図(b)は平面図である。
図14に示すように、本実施の形態のデジタルカメラ300は、スライド式のレンズバリアに代えて、スライド式の操作部材310がカメラ本体12の正面に備えられている。
なお、この他の点については、上述した第1の実施の形態のデジタルカメラとほぼ同じであるので、ここでは、この操作部材310の構成及び作用についてのみ説明する。
操作部材310は、矩形のプレート状に形成されており、カメラ本体12の前面を左右方向に所定のストロークでスライド移動自在に設けられている。
なお、無操作状態において、操作部材310は、所定の原点位置(図14(a)において実線で示す位置:中立点)に保持され、操作力を解除すると、この原点位置に自動復帰する。
操作部材310の表面には、断面半円形状に形成された棒状の指掛け部310aが突出して形成されている。撮影者は、カメラ本体12を把持しながら、この指掛け部310aに指を掛けて、操作部材310を操作する。
この操作部材310は、撮影モード時にズームスイッチとして機能し、再生モード時はコマ送りスイッチとして機能する。
すなわち、カメラのモードが撮影モードに設定されている場合、この操作部材310を一方向(たとえば、右方向)に操作すると、テレ方向へのズームがカメラに指示され、他方向(たとえば、左方向)に操作すると、ワイド方向へのズームがカメラに指示される。
また、再生モードに設定されている場合において、この操作部材310を一方向(たとえば、右方向)に操作すると、再生画像の一コマ送りがカメラに指示され、他方向(たとえば、左方向)に操作すると、再生画像の一コマ戻しがカメラに指示される。
また、各種設定時には、左右の方向指示キーとして機能する(たとえば、各種設定時にモニタ画面に表示されるカーソルの左右方向への移動指示等に用いられる。)。
この操作部材310の操作検出は、操作部材310に設けられた第1加速度センサ146aで検出される。この第1加速度センサ146aは、上記第1の実施の形態のデジタルカメラ10と同様にカメラ本体12に生じる手ぶれ検出にも使用される。すなわち、手ぶれ補正時(手ぶれ補正機能がONの時)は、カメラ本体12に設けられた第2加速度センサ146bとともにカメラ本体12に生じる手ぶれ量の検出に用いられ、手ぶれ補正時以外(手ぶれ補正機能がOFFの時)は、操作部材310の操作検出に使用される。
ここで、この第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bは、操作部材310が原点位置に位置すると、互いに対向するように位置が調整されて取り付けられる。そして、ともに撮影レンズ150の撮影光軸S1と平行な軸上に一定の間隔をもって配置されるように取り付けられる。これにより、上記第1の実施の形態のデジタルカメラ10と同様に、手ぶれ補正時に第1加速度センサ146aと第2加速度センサ146bとの出力に基づいて、カメラ本体12に生じる手ぶれの検出が可能になる。
このように、本実施の形態のデジタルカメラ300もセンサを兼用して、手ぶれ検出と操作部材の操作検出を行うようにしているので、部品点数を削減することができる。これにより、製造コストの削減を図ることができる。
なお、本実施の形態のデジタルカメラ300において、電源のON/OFF、及び、再生モードと撮影モードとの切り替えは、モード切替スイッチ314で行われる。モード切替スイッチ314は、再生ボタン24に代えてカメラ本体12の上面に設置されており、「再生位置」と「撮影位置」と「電源OFF位置」との間をスライド自在に設けられている。デジタルカメラ200は、このモード切替スイッチ214を再生位置に設定することで、再生モードに設定されるとともに電源がONされ、撮影位置に設定することで、撮影モードに設定されるとともに電源がONされる。また、電源OFF位置に設定することで、電源がOFFされる。
また、本実施の形態のデジタルカメラ300では、レンズバリア312はカメラ本体12に内蔵され、カメラのモードに応じて開閉される。すなわち、撮影モードに設定されると、レンズバリア212が開かれ、再生モードに設定されると、レンズバリア212が閉じられる。また、カメラの電源がOFFされると、レンズバリア212が閉じられる。
なお、本実施の形態のデジタルカメラ300では、操作部材310が、左右方向に操作するように設けられているが、上下方向に操作するように設けてもよいし、また、上下左右の4方向に操作できるようにしてもよい。
<第4の実施の形態>
レンズバリアが操作手段として兼用される点は上述した第1の実施の形態のデジタルカメラと同じである。本実施の形態のデジタルカメラは、撮影モード時にレンズバリアがズームの操作手段として機能し、そのズームのスピードを多段階に調整可能に構成されている。すなわち、撮影モード時にレンズバリアを操作すると、それに応じてズームレンズが移動して、焦点距離が変化するが、そのレンズバリアの操作に基づくズームレンズの移動量が多段階に調整できるように構成されている。
レンズバリアが操作手段として兼用される点は上述した第1の実施の形態のデジタルカメラと同じである。本実施の形態のデジタルカメラは、撮影モード時にレンズバリアがズームの操作手段として機能し、そのズームのスピードを多段階に調整可能に構成されている。すなわち、撮影モード時にレンズバリアを操作すると、それに応じてズームレンズが移動して、焦点距離が変化するが、そのレンズバリアの操作に基づくズームレンズの移動量が多段階に調整できるように構成されている。
なお、デジタルカメラの基本構成は、上述した第1の実施の形態のデジタルカメラと同じであるので、ここでは、レンズバリア16の操作に基づく、ズームレンズ(第3レンズ)160の移動制御についてのみ説明する。
上述したように、ズームレンズ160は、光軸S2上を前後移動自在に設けられており、ズームモータ170に駆動されて光軸S2上を移動する。撮影レンズ150は、このズームレンズ160を移動させることにより、焦点距離が変化する。CPU112は、ズームモータドライバ170Dを介してズームモータ170の駆動を制御することにより、ズームレンズ160の移動を制御して、撮影レンズ150の焦点距離を制御する。
本実施の形態では、ズームモータ170として、ステッピングモータを使用し、パルス幅変調方式(PWM:Pulse Width Modulation)によるパルス制御でステッピングモータ(ズームモータ170)の駆動を制御する。すなわち、パルス幅を制御することにより、ステッピングモータの出力電圧設定値を切り換えて、ズームレンズ160の移動量(スピード)を制御する。
また、本実施の形態では、ズームスピードを低、中、高の3段階に調整可能に構成される。
ここで、ズームスピードの選択は、メニュー画面で行われる。図9(a)に示すように、MENU/OKボタン20を押下して、モニタ26にメニュー画面を表示させると、メニュー項目の一つとして、「ズームスピードの選択」の項目が表示される。このズームスピードの選択の項目を選択すると、図15(b)に示すように、モニタ26にズームスピードの選択画面が表示され、ズームスピードの選択が可能になる。ここでは、高速で移動する「高速移動モード」と、中速で移動する「中速移動モード」と、低速で移動する「低速移動モード」とを選択することができるように構成されている。
なお、このメニュー画面において、各項目の選択は、画面上に表示されるカーソルをレンズバリア16で移動させて行う。選択した項目の確定は、MENU/OKボタン20を押下することにより行う。また、処理の中止を行う場合は、キャンセルボタン22を押下することにより行う。キャンセルボタン22を押下すると、一つ前の状態に戻る。図15(b)は、「高速移動モード」を選択したときの状態が示されている。
上記のように、ズームスピードは、ズームモータ170としてのステッピングモータの駆動パルス幅を制御することにより行われる。図16は、各移動モードでのPWM波形を示す図である。同図(a)は、低速移動モード時、(b)は、中速移動モード時、(c)は、高速移動モード時のPWM波形を示している。
このように、CPU112は、選択された移動モードに応じたPWM波形でズームモータ170としてのステッピングモータを駆動して、ズームレンズ160の移動量(スピード)を制御する。
なお、各移動モードに応じたズームモータ170の駆動制御情報(PWM波形の情報)は、ROM116に格納されており、CPU112は、この情報を参照して、ズームモータ170の駆動を制御する。
CPU112は、レンズバリア16が操作されると、その操作方向を検出し、検出された方向に対応する方向にズームレンズ160が移動するように、ズームモータ170の駆動を制御する。すなわち、レンズバリア16が一方向(たとえば、右方向)に操作されると、テレ方向へのズームレンズ160が移動するように、ズームモータ170の駆動を制御し、他方向(たとえば、左方向)に操作されると、ワイド方向にズームレンズ160が移動するように制御する。この際、設定された移動量でズームレンズ160が移動するように、ズームモータ170の駆動を制御する。
なお、レンズバリア16は、中立点(開位置)から左右方向に所定量e以上移動されることにより、ズーム指令(ズームフラグ)がONされる(0<e≦s)。たとえば、右方向に所定量e以上操作されれば、テレ方向へのズーム指令がONされ、左方向に所定量e以上操作されれば、ワイド方向へのズーム指令がONされる。そして、このズーム指令がONされている間、ズームモータ170が駆動される。
このように、レンズバリア16の操作に基づくズームの移動量(スピード)を選択できることにより、撮影者の好みや撮影シチュエーションに応じた撮影が可能になり、使い勝手が向上する。
なお、本実施の形態では、ズームの移動量を調整(選択)する場合について説明したが、同様の構成でカーソルの移動量(移動スピード)やコマ送りの切り換え速度(次のコマ又は前のコマに切り換わる速度)等を調整(選択)できるようにしてもよい。
また、上記の例では、ズームの移動量は、3段階に切り替え可能としているが、切り替え段数はこれに限定されるものではない。この他、たとえば、マニュアルで設定できるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、ズームモータ170として、ステッピングモータを使用し、PWMによるパルス制御でズームレンズ160の移動量を制御する構成としているが、ズームレンズ160の移動量(スピード)を制御する方式は、これに限定されるものではない。この他、たとえば、設定された移動モードに応じて、ズームモータ170への入力電圧を切り換えて、ズームレンズ160の移動量を制御するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、メニュー画面を利用して、移動モードの設定を行うようにしているが、移動モードの設定は、これに限定されるものではない。この他、たとえば、専用の切替スイッチをカメラ本体に設け、当該切替スイッチで移動モードの切り替えを行うようにしてもよい。
また、モニタ26は、可能な限り大画面で構成することが好ましく、カメラ本体12の背面のほぼ全体をモニタ26の表示画面とすることが好ましいが、カメラ本体12の背面に操作手段やスピーカ等を配置するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態では、いわゆるレンズシフト式の手ぶれ補正機構を採用したデジタルカメラに本発明を提供した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限らず、いわゆるイメージセンサシフト式の手ぶれ補正機構を採用したデジタルカメラにも適用することができ、同様の効果を得ることができる。
10…デジタルカメラ、12…カメラ本体、14…レンズ部、16…レンズバリア、18…レリーズボタン、20…MENU/OKボタン、22…キャンセルボタン、24…再生ボタン、26…モニタ、30…マグネット、32a、32b…ホールセンサ、40…加速度センサ、112…CPU、114…操作部、116…ROM、118…フラッシュROM、120…RAM、124…イメージセンサ(CCD)、126…CCD駆動回路、128…アナログ信号処理回路、130…A/D変換回路、132…画像入力制御回路、134…デジタル信号処理回路、136…AF検出回路、1238…AE検出回路、140…圧縮伸張処理回路、142…メディア制御回路、144…表示制御回路、146…センサユニット、146a…第1加速度センサ、146b…第2加速度センサ、149…バス、150…撮影レンズ、152…レンズ鏡筒、154…第1レンズ154(前玉)、156…プリズム、156a…反射面、158…第2レンズ、160…第3レンズ(ズームレンズ)、162…第4レンズ、164…第5レンズ(補正レンズ)、166…第6レンズ(フォーカスレンズ)、168…露光機構、170…ズームモータ、170D…ズームモータドライバ、172…フォーカスモータ、172D…フォーカスモータドライバ、174…シャッタモータ、174D…シャッタモータドライバ、176…絞りモータ、176D…絞りモータドライバ、178…ヨー方向アクチュエータ、178D…ヨー方向アクチュエータドライバ、180…ピッチ方向アクチュエータ、180D…ピッチ方向アクチュエータドライバ、182…CCD基板、190…位置センサ、200…デジタルカメラ、210…グリップ、210a…指掛け部、212…レンズバリア、214…モード切替スイッチ、300…デジタルカメラ、310…操作部材、310a…指掛け部、312…レンズバリア、314…モード切替スイッチ
Claims (8)
- 光学式の手ぶれ補正手段を備えたデジタルカメラにおいて、
カメラ本体の前面に配置され、所定ストロークで上下方向及び/又は左右方向にスライド操作可能に設けられた操作部材と、
前記操作部材に設けられ、撮影光軸と直交する方向に生じる加速度を検出する第1加速度センサと、
前記第1加速度センサと対向して前記カメラ本体に設けられ、前記撮影光軸と直交する方向に生じる加速度を検出する第2加速度センサと、
前記第1加速度センサで検出される加速度と、前記第2加速度センサで検出される加速度とから前記カメラ本体に発生する手ぶれを算出する手ぶれ算出手段と、
前記手ぶれ算出手段の算出結果に基づいて前記手ぶれ補正手段の駆動を制御する手ぶれ補正制御手段と、
前記第1加速度センサの出力に基づいて、前記操作部材の操作方向を検出し、検出した操作方向に応じて、前記デジタルカメラの特定の機能の動作を制御する動作制御手段と、
を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。 - 光学式の手ぶれ補正手段を備えたデジタルカメラにおいて、
カメラ本体の前面に配置され、閉位置と開位置との間をスライド移動してレンズ部を開閉自在に設けられたレンズバリアと、
前記レンズバリアに設けられ、撮影光軸と直交する方向に生じる加速度を検出する第1加速度センサと、
前記レンズバリアが前記開位置に位置したときの前記第1加速度センサと対向して前記カメラ本体に設けられ、前記撮影光軸と直交する方向に生じる加速度を検出する第2加速度センサと、
前記第1加速度センサで検出される加速度と、前記第2加速度センサで検出される加速度とから前記カメラ本体に発生する手ぶれを算出する手ぶれ算出手段と、
前記手ぶれ算出手段の算出結果に基づいて前記手ぶれ補正手段の駆動を制御する手ぶれ補正制御手段と、
前記第1加速度センサの出力に基づいて、前記レンズバリアの開閉を検出するレンズバリア開閉検出手段と、
を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記レンズバリアは、前記閉位置及び/又は前記開位置において、所定ストロークで上下方向及び/又は左右方向にスライド操作可能に設けられ、
前記第1加速度センサの出力に基づいて、前記閉位置及び/又は前記開位置における前記レンズバリアの操作方向を検出し、検出した操作方向に応じて、前記デジタルカメラの特定の機能の動作を制御する動作制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のデジタルカメラ。 - 光学式の手ぶれ補正手段を備えたデジタルカメラにおいて、
カメラ本体の前面に配置され、第1位置と第2位置との間をスライド移動可能にグリップと、
前記グリップに設けられ、撮影光軸と直交する方向に生じる加速度を検出する第1加速度センサと、
前記グリップが前記第1位置に位置したときの前記第1加速度センサと対向して前記カメラ本体に設けられ、前記撮影光軸と直交する方向に生じる加速度を検出する第2加速度センサと、
前記第1加速度センサで検出される加速度と、前記第2加速度センサで検出される加速度とから前記カメラ本体に発生する手ぶれを算出する手ぶれ算出手段と、
前記手ぶれ算出手段の算出結果に基づいて前記手ぶれ補正手段の駆動を制御する手ぶれ補正制御手段と、
前記第1加速度センサの出力に基づいて、前記グリップの移動を検出し、前記デジタルカメラのモードを切り替えるモード切替手段と、
を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記グリップは、前記第1位置及び/又は前記第2位置において、所定ストロークで上下方向及び/又は左右方向にスライド操作可能に設けられ、
前記第1加速度センサの出力に基づいて、前記第1位置及び/又は前記第2位置における前記グリップの操作方向を検出し、検出した操作方向に応じて、前記デジタルカメラの特定の機能の動作を制御する動作制御手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載のデジタルカメラ。 - 半押しで撮影準備を指示し、全押しで本撮影を指示するレリーズボタンと、
前記レリーズボタンが半押しされると、前記手ぶれ補正制御手段による制御をONする一方、前記動作制御手段による制御をOFFし、前記レリーズボタンの半押しが解除されると、前記手ぶれ補正制御手段による制御をOFFする一方、前記動作制御手段による制御をONする制御切替手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1、3又は5に記載のデジタルカメラ。 - 撮影モードと再生モードとを切り替えるモード切替手段と、
前記モード切替手段によって前記撮影モードに設定されると、前記手ぶれ補正制御手段による制御をONする一方、前記動作制御手段による制御をOFFし、前記モード切替手段によって前記再生モードに設定されると、前記手ぶれ補正制御手段による制御をOFFする一方、前記動作制御手段による制御をONする制御切替手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1、3又は5に記載のデジタルカメラ。 - 手ぶれ補正のON/OFFを切り替える手ぶれ補正ON/OFF切替手段と、
前記手ぶれ補正ON/OFF切替手段によって手ぶれ補正がON設定されると、前記手ぶれ補正制御手段による制御をONする一方、前記動作制御手段による制御をOFFし、前記手ぶれ補正ON/OFF切替手段によって手ぶれ補正がOFF設定されると、前記手ぶれ補正制御手段による制御をOFFする一方、前記動作制御手段による制御をONする制御切替手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1、3又は5に記載のデジタルカメラ。
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