JP2010135991A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】予め設定された所定の条件を有する画像データを保存する際に固有の秘密鍵を用いて暗号化し、その暗号化された画像データの復号化もその固有の秘密鍵を用いて復号化する撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置(デジタルカメラ)10は、被写体の像を撮像して画像データとして出力する撮像部21と、画像データ記憶部19と、画像データが、予め設定された所定の条件に合致するか否かを判定する印象判定部15と、秘密鍵を記憶する装置固有秘密鍵記憶部13と、印象判定部15により画像データが所定の条件に合致すると判定されたときに、この画像データを、秘密鍵を用いて暗号化した暗号化画像データを生成する画像暗号化部16と、暗号化画像データを、秘密鍵を用いて復号して原画像データに戻す画像復号化部17と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置に関する。
近年、デジタルカメラの小型化や高性能化等の性能面の向上にともない、急速に普及が進み、また、このデジタルカメラで撮像された画像はデジタルデータであるために、気軽に画像データの交換等を行うことができるようになってきている。このため、撮影を行おうとしている場所や被写体が、撮影が禁止されているような場合に、この撮影を規制する技術が知られている。このような、従来の技術は、撮影が禁じられている場合に、撮影した画像データに規制をかけ、そのような画像データの保存を阻止することを目的としている。そのため、撮影自体が禁じられていない場合においては、被写体がどのようなものであろうとも、従来の技術では、画像データの保存を行うことができ、また、画像データ等の公開も自由に行うことができる(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2006−186685号公報 特開2003−198918号公報
しかしながら、撮影自体が禁じられていないような場所における画像データであっても、中には、世間一般に公開することが問題となるような画像データも含まれている場合があり、そのような画像データは、保存及び閲覧は自由に行うことができても、公開を規制・抑制することが必要であるが、従来の技術においては、このような画像データの公開を規制・抑制することができないという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、画像データが予め設定された所定の条件を有する場合には、その画像データを保存する際に固有の秘密鍵を用いて暗号化し、その暗号化された画像データを復号化する際は、その固有の秘密鍵を用いて復号化するように構成された撮像装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る撮像装置は、被写体の像を撮像して画像データとして出力する撮像部と、画像データ記憶部と、撮像部から出力された画像データが、予め設定された所定の条件に合致するか否かを判定し、所定の条件に合致しないと判定したときは、画像データを、画像データ記憶部に非暗号化画像データとして記憶させる判定部と、秘密鍵を記憶する装置固有秘密鍵記憶部と、判定部により画像データが所定の条件に合致すると判定されたときに、この画像データを、秘密鍵を用いて暗号化した暗号化画像データを生成し、当該暗号化画像データを画像データ記憶部に記憶させる画像暗号化部と、暗号化画像データを、秘密鍵を用いて復号して原画像データに戻す画像復号化部と、を有する。
このような撮像装置は、非暗号化画像データ又は、画像復号化部により復号された原画像データを表示する表示部を有することが好ましい。
また、このような撮像装置は、画像データの特徴量を算出する特徴量演算部を有し、判定部は、特徴量演算部で算出された特徴量に基づいて、画像データが所定の条件に合致するか否かを判定するように構成されることが好ましい。
また、このような撮像装置は、学習結果を記憶する学習結果記憶部を有し、判定部は、学習結果を用いて画像データが所定の条件に合致するか否かを判定するように構成されることが好ましい。
また、このような撮像装置において、判定部は、撮像部から画像データが出力されたときに実行され、この画像データが所定の条件に合致するか否かを簡易な方法により判定する簡易判定と、簡易判定により所定の条件に合致すると判定された画像データに対してのみ実行され、この画像データが所定の条件に合致するか否かを高精度な方法により判定する高精度判定と、を実行するように構成されることが好ましい。
このとき、高精度判定は、画像データのコントラスト情報及び色情報に基づいて当該画像データから注目度画像を算出し、算出された注目度画像から、更に注目度領域を決定して、注目度領域に基づいて、当該画像データが所定の条件に合致するか否かを判断するように構成されることが好ましい。
また、このような撮像装置において、判定部は、画像データ記憶部に記憶された前記暗号化画像データに対して高精度判定を実行し、所定の条件に合致しないと判断された暗号化画像データがある場合には、当該暗号化画像データを画像復号化部により秘密鍵を用いて復号して原画像データに戻し、画像データ記憶部に記憶するように構成されることが好ましい。
本発明に係る、撮影装置を以上のように構成すると、この撮像装置で暗号化された暗号化画像データは、その画像データを撮像した撮影装置以外、つまり、当該撮像装置に格納された秘密鍵を有していない装置においては復号化を行うことができず、そのような画像データの公開を規制または抑制することが可能となる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1を用いて、撮影装置であるデジタルカメラ10について説明する。デジタルカメラ10は、操作ボタンやタッチパネルを備えた液晶画面等からなりユーザーからの指示を受け付ける操作部20と、図示しない光学レンズや撮像素子を有し、操作部20からの指示により、光学レンズで結像させた像を撮像素子により撮像して画像データとして出力する撮像部21と、画像データを記憶する画像データ記憶部19と、撮像部21から出力された画像データの特徴量を算出する特徴量演算部14と、特徴量演算部14で算出された特徴量に基づいて、画像データの印象を判定し、この判定結果が所定の条件に合致する画像データは画像暗号化部16に渡し、合致しない場合はそのまま画像データ記憶部19に記憶させる判定部15(以下「印象判定部15」と呼ぶ)と、この印象判定部15において印象判定を行う際の所定の条件が記憶された学習結果記憶部12と、このデジタルカメラ10に固有の情報であって、画像データの暗号化・復号化のために使用する秘密鍵を記憶する装置固有秘密鍵記憶部13と、印象判定部15から渡された画像データに対し、暗号化を行い、暗号化された画像データ(以下、「暗号化画像データ」と呼ぶ)を画像データ記憶部19に記憶する画像暗号化部16と、画像データ記憶部19に記憶されている画像データを読み出して、当該画像データが暗号化されているか否かの判断を行う判断部11と、暗号化された画像データを復号し、原画像データに変換する画像復号化部17と、画像データを表示する表示部18とから構成されている。ここで、装置固有秘密鍵記憶部13に記憶されている秘密鍵は、デジタルカメラ10の製造時等に、例えば、ランダムな値として設定されるデータであり、この装置固有秘密鍵記憶部13は、外部等から容易にアクセスできないような構成となっている。
学習結果記憶部12に記憶されている所定の条件は、予めデジタルカメラ10に設定されている。これは、外部の印象判定学習部22を使用して、ある条件の学習画像を用いて学習された結果に基づく条件であり、ここでは、例えば、画像データが公序良俗に反するかの判断を行うことができる条件となっている。具体的には、印象判定学習部22は、AdaBoostの手法により、公序良俗に反するような画像データの印象語として、例えば、”エロティック”若しくは”グロテスク”などを設定し、複数の学習画像を用いて、その印象語に対する学習を行い、その学習結果から、その印象語に対しての重みを決定し、印象判定部12による判定結果が所定の値以上となると、その印象語に属する画像であるとの判断を行うことができる条件が設定される。この印象判定学習部22の学習結果は、上述のように所定の条件として学習結果記憶部12に記憶されており、本実施形態の印象判定部15は、この学習結果記憶部12の学習結果を利用して、画像データの印象判定を行うように構成されている。あるいは、特徴量演算部14は、画像データから得られる色情報(色のヒストグラムなど)やエッジ情報を算出し、それらの情報を画像データの特徴量とする。そして、印象判定部15の印象判定については、SVM(Support vector machine;サポートベクターマシン)などの特徴量から公序良俗に反するか否かの是非を判定する学習・識別システム等を利用する方法も挙げられる。なお、本発明における印象判定部15は、画像データが、例えば、公序良俗に反する画像データであるとの印象判定を行うことができる方法であれば良く、特にこれらの方法に限られない。
以上のような構成の本実施の形態のデジタルカメラ10における画像データの表示、画像データの暗号化工程、画像データの高精度判定等の工程について、図面を参照して説明する。
(画像データの表示)
図2のフローに基づいて、このデジタルカメラ10の画像データ記憶部19に記憶されている画像データを表示して閲覧する工程について説明する。ここで、画像データは、図3に示す画像データファイル191を用いて、ファイル名により識別できるように画像データ記憶部19に記憶されており、画像データ記憶部19は、この画像データファイル191を管理している。この画像データファイル191は、画像データのファイル名が設定される画像ファイルカラム191aをキーとして各識別情報が識別情報カラム191bに設定されておりこの識別情報カラム191bは、さらに、画像データの暗号化の有無が設定される暗号化設定カラム191c、後述する高精度判定が行われたか否かが設定される高精度判定カラム191d、及び、暗号化に用いられた暗号鍵を識別するための鍵識別情報カラム191eを有して構成される。また、この画像データファイル191には、その他の情報を記憶するためのその他画像情報カラム191fも設けられている。
まず、ユーザーは、閲覧したい画像データを操作部22を介して指定する。判定部11は、ユーザーの指定に基づいて、画像データ記憶部19の画像データファイル191を参照して指定された画像データを読み出す(ステップST1)。次に、判断部11は、この画像ファイルに対応する識別情報カラム191bの情報を参照する。そして、識別情報カラム191bの暗号化設定カラム191cの内容を参照し、この画像データが暗号化されたデータであるか否かを判定する(ステップST2)。例えば、ファイル名「0003.jpg」では、暗号化設定カラム191cに”無し”とのデータが設定されているので、この場合、このファイル名「0003.jpg」の画像データは、特に暗号化されたデータでは無いと判定し、その画像データを表示部18に表示する(ステップST5)。一方、ステップST2において、指定された画像ファイル名の画像データが暗号化されている場合は(例えば、図3のファイル名「0001.jpg」又は「0002.jpg」では、暗号化設定カラム191cには、”有り”とのデータが設定されている)、判断部11は、その画像データを暗号化した秘密鍵の鍵識別情報(画像データファイル191の鍵識別情報カラム191eの情報を参照)と、装置固有秘密鍵記憶部13に記憶されている秘密鍵の鍵識別情報とが一致するか否かを判断する(ステップST3)。判断部11は、一致すると判断した場合には、そのファイル名の画像データ(暗号化されている暗号化画像データ)の情報を画像復号化部17に送り、画像復号化部17は、その画像データを装置固有秘密鍵記憶部13に記憶されている秘密鍵を用いて復号して、原画像データに変換し(ステップST4)、この原画像データを表示部18に表示する。一方、判断部11が、画像データを暗号化した秘密鍵の鍵識別情報と、装置固有秘密鍵記憶部13に記憶されている秘密鍵の鍵識別情報とが一致しないと判断すると、表示部18に「閲覧不可」との表示を行い、ユーザーに表示できない旨を通知して終了する(ステップST6)。この場合は、暗号化に用いた秘密鍵とこのデジタルカメラ10が固有に持っている秘密鍵とが異なる場合であり、このデジタルカメラ10においては、このような暗号化画像データは復号することができないように構成されている。
このように、判断部11は、暗号化された画像データの暗号化処理がどのような秘密鍵により行われたものであるかの識別を行うことができるようになっており、画像復号化部17は、この暗号化された画像データの表示が指定された場合に、その固有の秘密鍵によってのみ、復号化を行うことができるように構成されている。そして、このデジタルカメラ10の固有の秘密鍵は、装置固有秘密鍵記憶部13に記憶されているが、この装置固有秘密鍵記憶部13の情報へのアクセスは極めて困難となっており、容易に取り出すことはできないようになっている。また、暗号化された画像データのファイルと関連して鍵識別情報カラム191eには、秘密鍵を識別する情報が付されている。この鍵識別情報カラム191eの情報は、秘密鍵自体のデータではない。このような暗号化された画像データファイルを撮像したデジタルカメラ10以外の表示装置で閲覧する場合にも、復号化が必要であるが、復号化には、暗号化と同一の秘密鍵が必要であり、鍵識別情報カラム191eの情報のみからは、秘密鍵自体の情報は取り出すことができないので、復号化することができない。これにより、このような暗号化された画像データの閲覧が禁止できるようになっている。ここで、画像データ記憶部15のデータ構造は、図3で示すように画像データファイル191として記憶され、画像ファイル名カラム191aに画像データのファイル名が記憶され、暗号化済みか否かの識別情報等は、識別情報カラム191bに記憶され、また、その他画像情報カラム191fには、画像データのその他の情報、例えば、撮影日時、顔情報などが記憶されている。そして、判断部11は、この画像データ記憶部19の画像データファイル191を参照して、閲覧しようとしている画像データがどのような属性の画像データであるか(暗号化画像データであるか、または非暗号化画像データであるか)の判断を行うことができるようになっている。
本実施の形態のデジタルカメラ10は、以上のように構成されているため、暗号化された画像データを、撮像したデジタルカメラ10以外の装置に移動することは可能であっても、復号するための秘密鍵は移動せず、また、秘密鍵が装置固有のデータであるので、他の装置においては、閲覧時に暗号化された画像データを復号することができない。そのため、閲覧することができるのは、このような暗号化された画像データを撮像したデジタルカメラ10のみである。つまり、暗号化の際に用いた秘密鍵の情報を有する装置のみが、暗号化された画像データを、その装置の固有の秘密鍵により、復号することができるようになっている。また、この時、デジタルカメラ10は、復号された原画像データを、表示部18へ表示することはできるが、この原画像データを画像データ記憶部19に記憶することはできないように構成されている。また、別の装置に復号した原画像データを記憶させることもできないように構成されている。したがって、ある所定の条件に合致して、暗号化された画像データの公開を規制または抑止することができる。
(画像データの暗号化)
次に、図4及び図5を用いて、画像データの暗号化の工程について説明する。ここで、後述するように、このデジタルカメラ10の印象判定部15は、画像データの撮影時に実行される簡易な判定と、画像撮影後に実行される更に高精度な判定を行う構成を有している。これは、デジタルカメラ10においては、まず、画像データが取得される毎に、印象判定部15が、公序良俗違反の判定を実施しているので、処理時間を考慮すると、できるだけ簡易な処理を行うように構成されていることが好ましいからである。しかしながら、簡易な判定をした場合には、公序良俗に反する画像データであると判定された中に、誤判定をされた画像データも含まれている可能性がある。そこで、簡易な判定を行った後に、公序良俗に反すると判断された画像データに対し、更に、高精度な判定を行うことで、判定精度を高めるように構成されている。この高精度判定は、図4に示すように撮影時に実行される簡易な判定に続いて行うようにしてもよいし、あるいは図5に示すように、撮影時以外の任意のタイミングで行うように構成してもよい。撮影時以外の任意のタイミングで行う場合には、対象となる画像データは、暗号化された暗号化画像データが対象となり、撮影時のタイミングで行う場合は、簡易な判定において、公序良俗に反すると判断された画像データのみが対象となる。
図4に示すように、まず、ユーザーが所望の被写体を撮像部21により撮影すると(ステップST10)、特徴量演算部14は、撮像部21から出力される画像データから特徴量を算出し(ステップST11)、次に、印象判定部15が、特徴量演算部14が算出した画像データの特徴量と、学習結果記憶部12に記憶されている所定の条件と、に基づいて、その画像データが所定の閾値条件に合致するか否かを判断する。具体的には、所定の条件、すなわち、公序良俗に反するか否かを、学習結果記憶部12の学習結果を参照して判断する(ステップST12)。このステップST11、ST12で行われる印象判定は、撮影時に全件を対象に行うものである。そのため、上述したように、処理時間を考慮して、処理ができるだけ簡易になるようにしている。この印象判定部15が行う印象判定は、上述した方法により行うものであり、ここでは、例えば、印象語を用いた印象判定により、公序良俗に反する画像データであるか否かの判断がされるように構成されている。
そして、印象判定部15が、その画像データが、公序良俗に反していないと判断すると、画像データ記憶部19にその画像データを記憶し、画像データファイル191にファイル名と共に、暗号化設定カラム191cに、”無し”というデータを設定する(ステップST18)。これにより、この画像データは、デジタルカメラ10以外の表示装置等により自由に閲覧することが可能となる。一方、印象判定部15が、その画像データが、公序良俗に反していると判断すると、次に、ステップST13に進み、印象判定部15が、撮影時に高精度判定を行うように設定されているか否かを判断する。撮影時に高度判定を行わないように設定されている場合には、ステップST16に進み、印象判定部15は、その画像データを画像暗号化部16に送り、画像暗号化部16は、公序良俗に違反するとされた画像データに対し、装置固有秘密鍵記憶部13に記憶されているデジタルカメラ10に固有の秘密鍵を用いて暗号化を行い、暗号化画像データとする。そして、画像暗号化部16は、この暗号化画像データを画像データ記憶部19の画像データファイル191に記憶する。具体的には、画像暗号化部16は、暗号化画像ファイルを画像データ記憶部19に記憶し、画像データファイル191に、ファイル名と共に、暗号化設定カラム191cに”有り”というデータを設定し、さらに、高精度判定カラム191dに、データを設定せずに空のままとする(ステップST17)。
一方、ステップST13で、印象判定部15が、撮影時に高精度判定を行うように設定されていると判断すると、次にステップST14に進み、後述する高精度判定を行う工程に入り、その後、ステップST15に進み、印象判定部15は、その高精度判定の結果に基づき、所定の条件、すなわち、公序良俗に反するか否かを、学習結果記憶部12の学習結果を参照して判断する。そして、反していないと判断された場合には、暗号化せずに、その画像データを画像データ記憶部19に記憶し、画像データファイル191には、ファイル名及び、暗号化設定カラム191cに、”無し”というデータを設定する(ステップST17)。一方、公序良俗に反していると判断されると、ステップST16に進み、上述したように、画像暗号化部16は、その画像データに対し、デジタルカメラ固有の秘密鍵を用いて、暗号化処理を行った後、画像データ記憶部19に記憶する。以上が、撮影時に画像データが所定の条件、すなわち、公序良俗に反するか否かの簡易判定を行い、その結果に基づいて高精度判定を行う場合である。このように、撮影時の際の簡易な判定により、所定の条件、つまり、公序良俗に反すると判断された画像データに対してのみ、高精度判定を行うので、撮影された画像データが公序良俗に反する可能性が高いときだけ高精度の判定が行われる。そのため、高精度判定を行いつつも、通常の被写体に対しては判定に時間を要さない。また、簡易判定の結果、公序良俗に反する可能性が高い画像データに対しては高精度な判定を行うので、簡易な判定において誤判定してしまった画像データに対して、暗号化処理を行うことがない。
また、撮影時に高精度の判定を行わないように設定されている場合には、このデジタルカメラ10においては、とりあえず、最初(撮影時)の判定において、誤判定してしまった画像データも含めて、暗号化が行われるように構成されている(図4のステップST13、ステップST16の工程参照)。そこで、撮影時以外の任意のタイミングで、ユーザーが選択して、高精度判定を行うことができるように設定することも可能となっている。このように任意に高精度判定が行われる場合の処理は、図5で示す工程で行うことができる。任意のタイミングで高精度判定を行うことができるので、例えば、デジタルカメラ10の充電を行ったばかりであったり、デジタルカメラ10で撮影を行っていない場合や、画像データを閲覧する際に、高精度判定を実施することができるように設定することができる。
図5で示すように、ユーザーが設定した任意のタイミングで行う場合には、判断部11は、画像データ記憶部19に記憶されている画像データファイル191を参照し、画像データに暗号化済みデータがあるか否か判断する(ステップST20)。判断部11は、暗号化済みデータが無いと判断した場合、つまり、印象判定部15が、初期の簡易な判定の際にそのような所定の条件に合致する画像データ(公序良俗に反する画像データ)が無いと判断している場合であり、このような場合には、この処理は終了する。一方、判断部11が、画像データファイル191を参照し、暗号化済みデータがあると判断した場合は、次に、画像データファイル191の高精度判定カラム191dを参照して、撮影時に高精度判定が実施済みか否かを判断する(ステップST21)。そして、暗号化設定カラム191bに”有り”のデータが設定されている全ての画像データファイルの高精度判定カラム191に、”済み”のデータが設定されている場合には、高精度判定が既に実施された場合であるので、処理を終了する。しかし、暗号化設定カラム191bに”有り”のデータが設定されている画像データファイルのいずれかにおいて、その高精度判定カラム191に、”済み”のデータが設定されていない場合には、高精度判定が実施されてないデータがあるということである。したがって、この場合は、ステップST22に進み、高精度判定を行う工程に入る。
次に、印象判定部15が、高精度判定が実施されていない画像データに対し、一旦復号し、所定の条件に合致するか否か、つまり、公序良俗に反するか否かの判断を上述の方法で行い(ステップST23)、公序良俗に反すると判断すると、画像データ記憶部19の画像データファイル191に記憶されているその画像データに対する暗号化の情報等はそのままにして、終了する。一方、印象判定部15が、その画像データは公序良俗に反していないと判断した場合は、撮影時(最初)の簡易な判断が誤判断であった場合である。したがって、この場合には、印象判定部15は、その画像データの情報を画像復号化部16に送り、画像復号化部16は、その画像データに対して、装置固有秘密鍵記憶部13に秘密鍵を適用して、復号を行う(ステップST24)。さらに、画像復号化部16は、画像データファイル191を参照し、この復号された画像データファイルに対応するファイル名の暗号化設定カラム191bのデータを更新して、”無し”のデータを設定すると共に、高精度判定カラム191dに”済み”のデータを設定する(ステップST25)。
ここで、この画像データは、画像復号化部16により、復号された原画像データではあるが、印象判定部15により高精度判定が行われ、なおかつ、公序良俗に違反しないとされた画像データである。このため、この場合の原画像データは、特に、問題となるデータではないから、画像データ記憶部19の画像データファイル191に、上記のように区別して(暗号化設定カラム191bのデータ”無し”、高精度判定カラム191dに”済み”を設定して)記憶できるように構成されている。一方、公序良俗に反するとして暗号化されている画像データであっても閲覧時には、復号化部16が復号化し、閲覧はできるが、この復号化画像データは、画像データ記憶部19には、記憶されない。このように、上述の工程において、高精度判定が行われ、なおかつ、公序良俗に違反しないとされて復号された画像データとは、区別することができる。
(高精度判定工程)
次に、高精度判定の工程について、図6を使用して説明する。まず、高精度判定の工程に入ると、印象判定部15は、その対象である画像データから注目度画像を生成する(ステップST200)。この高精度判定は、対象である基の画像データ(原画像データ)を用いて、画素を注目度(256階調)に置き換えた注目度画像を利用して行うものである。そして、注目度画像は、原画像データのコントラスト情報と、色情報を用いて生成される。コントラスト情報(Contrast(x,y))は、以下の式(1)の4近傍もしくは8近傍のラプラシアンフィルタ(L(m,n))などを用いて、式(2)により算出できる。ここで、m,nは、小領域における画素のx,y座標値である。また、F(x,y)は、原画像データであり、原画像データの周縁部(周辺)には有用な情報の存在確率が低いので、コントラスト値は0とする。また、(x,y)は、任意の画素を表す。i,jは、小領域における画素のx,y座標の範囲であり、−1〜1までである。
Figure 2010135991
また、色情報の注目度は、色相、彩度、明度が関連するものである。色の誘目性の定義では、高明度、および高彩度ほど色の誘目性が強いとされ、また、赤や橙などの暖色系のほうが、青や紫などの寒色系よりも誘目性が強いとされている。ここで、任意の画素(x,y)での色相をH(x,y)(0〜359°)、彩度をS(x,y)、明度をV(x,y)とすると、任意の画素における色の誘目度合い(Color Attention(x,y))は、以下の式(3)により決定される。
Figure 2010135991
ここで、α,Cv,Csは、定数であり、h(x)は、0でない場合の色相誘目曲線である。
以上より、注目度画像(Attention(x,y))は、以下の式(4)により算出される。
Figure 2010135991
ここで、w(x,y)は、画像データの位置によって決まる重みであり、μは、定数である。
次に、印象判定部15は、上述の式(4)により算出した注目度画像(Attention(x,y))から注目度領域(ROI:Region Of Interest)を抽出する(ステップST201)。この原画像データの注目度領域は、注目度画像の注目度分布から構図的な要素(注目度の重心を利用するなど)を利用して決定される。このとき、注目度領域(ROI)のアスペクト比は、Adaboostの手法による学習の際の複数の学習画像のアスペクト比と同一に設定される。ここで、決定された注目度領域(ROI)は、その画素数が固定ではなく原画像データにより異なるため、印象判定部15が、学習結果記憶部12の学習結果を参照して印象判定を行う際に、Adaboostの学習に適用することができるようにするために、印象判定部15は、決定された注目度領域(ROI)に対して、Adaboostの手法による学習画像のアスペクト比と同一なサイズにリサイズを行う。次に、ステップST202に進み、特徴量演算部14は、注目度領域(ROI)に対し、特徴量を算出する。この時、画像サイズに依存する特徴量を算出する場合には、算出過程で、正規化が行われるようになっている。最後に、ステップST203に進み、印象判定部15は、Adaboostの手法を用いた公序良俗判定を行い、この高精度判定を終了する。この高精度判定において、使用される注目度領域は、背景などの余分な情報を排除しており、公序良俗に反する画像の要素を含んでいる可能性が非常に高いため、印象判定部15が、この注目度領域(ROI)を使用して、判定を行えば高精度の判定を行うことができる。これにより、簡易な判定により、誤って公序良俗に違反する画像データであると判断された画像データを取り除くことができ、高精度な判定を行うことができる
デジタルカメラの構成を示すブロック図である。 画像データの表示の処理を示すフローチャートである。 画像データ記憶部のデータ構造を示すデータ構造図である。 画像データの暗号化の処理を示すフローチャートである。 任意のタイミング高精度判定を行う場合の処理を示すフローチャートである。 高精度判定の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 デジタルカメラ(撮像装置) 12 学習結果記憶部
13 装置固有秘密鍵記憶部 14 特徴量演算部
15 判定部(印象判定部) 16 画像暗号化部 17 画像復号化部 18 表示部
19 画像データ記憶部 21 撮像部

Claims (7)

  1. 被写体の像を撮像して画像データとして出力する撮像部と、
    画像データ記憶部と、
    前記撮像部から出力された前記画像データが、予め設定された所定の条件に合致するか否かを判定し、前記所定の条件に合致しないと判定したときは、前記画像データを、前記画像データ記憶部に非暗号化画像データとして記憶させる判定部と、
    秘密鍵を記憶する装置固有秘密鍵記憶部と、
    前記判定部により前記画像データが前記所定の条件に合致すると判定されたときに、前記画像データを、前記秘密鍵を用いて暗号化した暗号化画像データを生成し、当該暗号化画像データを前記画像データ記憶部に記憶させる画像暗号化部と、
    前記暗号化画像データを、前記秘密鍵を用いて復号して原画像データに戻す画像復号化部と、を有する撮像装置。
  2. 前記非暗号化画像データ又は、前記画像復号化部により復号された前記原画像データを表示する表示部を有する請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記画像データの特徴量を算出する特徴量演算部を有し、
    前記判定部は、前記特徴量演算部で算出された前記特徴量に基づいて、前記画像データが前記所定の条件に合致するか否かを判定するように構成された請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 学習結果を記憶する学習結果記憶部を有し、
    前記判定部は、前記学習結果を用いて前記画像データが前記所定の条件に合致するか否かを判定するように構成された請求項1〜3いずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記判定部は、
    前記撮像部から前記画像データが出力されたときに実行され、前記画像データが前記所定の条件に合致するか否かを簡易な方法により判定する簡易判定と、
    前記簡易判定により前記所定の条件に合致すると判定された前記画像データに対してのみ実行され、前記画像データが前記所定の条件に合致するか否かを高精度な方法により判定する高精度判定と、を実行するように構成された請求項1〜4いずれか一項に記載の撮像装置。
  6. 前記高精度判定は、前記画像データのコントラスト情報及び色情報に基づいて当該画像データから注目度画像を算出し、算出された前記注目度画像から、更に注目度領域を決定して、前記注目度領域に基づいて、当該画像データが前記所定の条件に合致するか否かを判断するように構成された請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記判定部は、前記画像データ記憶部に記憶された前記暗号化画像データに対して前記高精度判定を実行し、前記所定の条件に合致しないと判断された前記暗号化画像データがある場合には、当該暗号化画像データを前記画像復号化部により前記秘密鍵を用いて復号して前記原画像データに戻し、前記画像データ記憶部に記憶するように構成された請求項5または6に記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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