JP2010135986A - 出力システム - Google Patents

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博司 田鹿
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英秋 高宮
Kiichiro Takahashi
喜一郎 高橋
Satoyuki Chikuma
聡行 筑間
Yuji Konno
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Abstract

【課題】 デジタルコンテンツの著作権を保護すると共に、アートとしてのデジタルコンテンツを購入した人が作品として出力する際に、出力作品がアーティスト(作者)の意図通りの表現であることを簡単に保障すること。また、作品コピーとしてアーティストが認めたものも簡単に出力できること。
【解決手段】 アーティストの創作活動時に用いた画像操作の内容を反映した色処理パラメータ乃至量子化パラメータをあらかじめ生成する。
【選択図】 図1

Description

発明は、アーティストの作品を出力する出力システムに関するものである。
近年、映像、音声、付加価値情報などを含むコンテンツのデジタル化が進んでおり、各種デジタルオーディオに加えデジタル映像機器が開発されている。そのようなデジタル映像機器としては、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)などといった記録媒体から映像データ、音声データおよび各種付属データを読み出し、それらのデータに基づいてコンテンツを再生する再生装置や、デジタル衛星放送、デジタル地上波放送などといった伝送媒体から映像データ、音声データおよび各種付属データを受信し、それらのデータに基づいてコンテンツを再生する受信装置などがある。
このようにコンテンツのデジタル化が急速に発展するに伴い、デジタルコンテンツの著作権保護に関しての多様な技術が公開されはじめている。
最初にコンテンツのデジタル化が広まったデジタルオーディオの分野では、データの完全性を保証するためのさまざまな手法が確立されている。例えば、チェックサムに依存したエラー訂正技術の利用など。しかしながら、これらの技術は、例えばCDプレイヤなどのデバイスによって生成されたデジタル信号が、正確な伝送であることや、CD内に保存されたデータなど、ソースからの再生物であることを保証するように設計されている。これは、元のCDにアクセスすることなく、そのCDから作成された複製物が、元のCDの完全な再生物であるかどうかを検出できることとは異なる。
この問題(デジタルデータ製作品の完全性が傷つけられているかどうかという問題)を解決するために、デジタル署名と呼ばれる技術がある。デジタル署名は、デジタル情報の完全性を確認するため、特に、離れた場所間を送信されたデジタル情報の完全性を検証するために、広く用いられている手法である。現在、デジタルデータ製作品のデータファイルのヘッダへ、シンプルな署名を含めることが可能である。ヘッダは、通常、いかなるコンテンツの改ざんがあろうとも、それが必ずチェックサムにミスマッチが生じるように、データファイルのコンテンツに基づいたチェックサムを含む。ミスマッチは容易に検出でき、改ざんの検出が可能となる。しかしながら、ヘッダのチェックサムを除去することは比較的容易であり、そうした場合、データの完全性は確立できなくなる。
そこで、デジタルデータ製作品の完全性或いは確実性を確証可能なデジタルデータ製作品を認証する方法が提案されている。この方法は、不変な製作品のために唯一の署名を判断することと、いくつかの方式によってこの署名を逆にして有る程度まで不変な製作品に埋め込んで該製作品が実際に自己を変更することとを提案している(特許文献1参照)。
さらにデジタル映像機器は、コンテンツをデジタルデータとして取り扱うため、コンテンツのデジタルデータを利用した様々な付加機能を有している。そのようなデジタル映像機器として、コンテンツ(またはその一部)をプリンタで印刷する機能を有するものが提案されている(特許文献2参照)。
放送されるコンテンツや、記録媒体に記録されて頒布されるコンテンツには、複製、加工などの行為を著作権に基づき禁止しているものが多い。また、コンテンツの中には、著作権が多数の者に帰属するものがあったり、複製、加工などの行為を許諾しているものがあったりする。
このように、頒布されているコンテンツは著作権により保護されている場合が多いが、上述のような印刷システムでは、取得したコンテンツ(またはその一部)が、著作権に何ら配慮することなく印刷されてしまうという問題がある。
このような問題を鑑みて、取得したコンテンツ(またはその一部)が著作権に配慮した状態で印刷されるようにし、直接的または間接的に著作権を保護することができる印刷装置、受信装置、中継装置、印刷システムおよび印刷方法についても提案されている(特許文献3参照)。
また、著作権付き画像を暗号化し、プリントする際には、著作者に著作料を支払い、その利用許可を得ることができる印刷システムおよび印刷方法も提案されている(特許文献4参照)。
特表2003−510925号公報 特開2002−232815号公報 特開2003−63093号公報 特開2004−265216号公報
上述のようにデジタルコンテンツの著作権の保護に関しては、一般に広まっているデジタルオーディオ分野だけでなく、今後広まるであろうデジタルコンテンツからの印刷出力分野においてもいくつもの提案がなされている。
しかしながら、これら提案されている技術は単にデジタルコンテンツの著作権を保護できるだけであり、コンテンツ製作者が意図した通りの印刷出力を保障できるものではない。そのため、一般にアーティストと呼ばれる人々から見ると、デジタルコンテンツからの出力物が自分の意図通りの表現ができているのか信頼できないため自己のアート作品と呼ぶことができず、デジタルアートの世界の発展にとって大きな障害となっている。
本発明は、上述の課題を鑑みて提案するものであり、デジタルコンテンツの著作権を保護すると共に、アートとしてのデジタルコンテンツを購入した人が作品として出力する際に、出力作品がアーティスト(作者)の意図通りの表現であることを簡単に保障することを目的としており、該目的を達成できる出力装置および出力システムに関するものである。
次に、該課題についてより具体的に説明する。現状、デジタルコンテンツを購入した人が、ホストコンピュータ上でデジタルコンテンツを確認しプリンタなどの出力装置で出力する場合、コンテンツデータの出力のための色処理は予めプリンタあるいはプリンタドライバ等の処理部に内蔵されているパラメータあるいは計算式を用いることになる。
該内蔵されている色処理パラメータは出力に際しより鮮やかに見えるようにしたり、グレーや肌色など記憶色などがより記憶色に忠実に見えるようにするなど、プリンタメーカーによって特殊な処理がなされている。
また、該内蔵されている色処理パラメータを変更することは特殊なツール環境が必要であり一般ユーザーでの変更はできない。
しかしながら、アーティストにとっては該プリンターメーカーが施している特殊な処理が自己の期待通りの出力と異なる結果をもたらすことや、該プリンタが内臓する色処理パラメータでは対応できないメディアを用いて出力させたい場合には色が正しく再現できないことなどの重要な課題が発生する。
また、一般的に銀塩写真の世界でモノクロと呼ばれる無彩色主体の作品製作においては、そのモノクロ画像における粒子による陰影や階調の表現も重要である。
アーティストが求める該粒子の見た目(以降、粒状感と呼ぶ)に対し、該プリンタの量子化処理により発生する粒状感が違いすぎると言う課題も発生する。
また、元来アート作品には、オリジナル作品、エディションナンバー付の作品コピー、作品とは呼べないが雰囲気を楽しむためのポスターやカードなどが存在する。これらは購入価格も大きく異なる。
アートとしてのデジタルコンテンツはオリジナルだが、作品としての出力物に対してもオリジナル作品と認められるもの、作品コピーとして認められるもの、ポスターやカードなどの作成を許可するものを正しく販売できることも重要となる。
本発明は以上の問題点に対して鑑みてなされたもので、アーティストの創作活動時に用いた画像操作の内容を反映した色処理パラメータをあらかじめ生成することを特徴とする。
また、アーティストの創作活動時に求められた粒状感に近づけた量子化処理パラメータをあらかじめ生成することを特徴とする。
作品を購入する人は、作品情報として第一のデジタル認証キーを有するデジタルコンテンツと第二のデジタル認証キーを有する該生成した色処理パラメータと第三の認証キーを有する出力用メディアを購入することを特徴とする。
作品を購入する人は、作品情報として第一のデジタル認証キーを有するデジタルコンテンツと第二のデジタル認証キーを有する該生成した量子化処理パラメータと第三の認証キーを有する出力用メディアを購入することを特徴とする。
作品を購入する人は、作品情報として第一のデジタル認証キーを有するデジタルコンテンツと第二のデジタル認証キーを有する該生成した色処理パラメータおよび該生成した量子化処理パラメータと第三の認証キーを有する出力用メディアを購入することを特徴とする。
作品コピーを購入する人は、作品コピー情報として第一のデジタル認証キーを有するデジタルコンテンツと第二のデジタル認証キーを有する該生成した色処理パラメータのみの購入でもよいことを特徴とする。
作品コピーを購入する人は、作品コピー情報として第一のデジタル認証キーを有するデジタルコンテンツと第二のデジタル認証キーを有する該生成した量子化処理パラメータのみの購入でもよいことを特徴とする。
作品コピーを購入する人は、作品コピー情報として第一のデジタル認証キーを有するデジタルコンテンツと第二のデジタル認証キーを有する該生成した色処理パラメータおよび該生成した量子化処理パラメータのみの購入でもよいことを特徴とする。
該デジタルコンテンツには、従来の電子透かし技術などにより、アーティスト名、エディションナンバー、出力日時、出力装置名、コピーガード技術など不正防止の措置が取られていることを特徴とする。
作品乃至作品コピーを購入した人がプリンタで該デジタルコンテンツを出力する際には、色処理パラメータを予め内蔵しているものから該購入した色処理パラメータに切り替えることを特徴とする。
作品を購入した人のプリンタもしくはプリンタドライバにて第一のデジタル認証キーと第二のデジタル認証キーと第三の認証キーを比較し、該デジタルコンテンツと該購入した色処理パラメータと該購入した出力用メディアが正しいものであると認証されたときのみ出力が許可されることを特徴とする。
作品コピーを購入した人のプリンタにてもしくはプリンタドライバにて第一のデジタル認証キーと第二のデジタル認証キーを比較し、該デジタルコンテンツと該購入した色処理パラメータが正しいものであると認証されたときのみ出力が許可されることを特徴とする。
アーティストの創作活動時と異なる出力装置にて作品コピーを出力する場合には、アーティストの創作活動時に用いた出力装置のICCプロファイルと作品コピー購入者が出力予定の出力装置のICCプロファイルとを関連付けて、デジタルコンテンツを該出力予定の出力装置用のデジタルコンテンツに変換するための合成プロファイルを準備することと、該合成プロファイルに第四のデジタル認証キーを付与することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、デジタルコンテンツの著作権を保護すると共に、アートとしてのデジタルコンテンツを購入した人が作品として出力する際に、出力作品がアーティスト(作者)の意図通りの表現であることを簡単に保障することができる。また、作品コピーとしてアーティストが認めたものも簡単に出力できる。
さらには、出力作品にもエディションナンバーを設けて販売することも可能なため、デジタルアートの流通に幅が広がり、よりデジタルアートの世界が発展することも期待できる。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
図4は、本発明を実施するにあたり、アートとしてのデジタルコンテンツの出力に用いるインクジェット記録装置等の画像処理装置における一般的な画像信号処理部分を示すブロック図である。
図4に示した各処理において、一部あるいは全部の処理を前記画像処理装置本体で行う場合や、ホストコンピュータ上で行い、前記画像処理装置に送信する場合があるが、本実施形態では図4に示した全部の処理を前記ホストコンピュータ上で行う場合を説明する。しかし以下の説明はこれに限定されるものではなく、前者の場合でも良い。
図4に示した処理は図5中のホストコンピュータ100で処理が行われ、インターフェース部(以下I/F部)306に印字データとして送信される。図5は、詳細説明は割愛するがインクジェット記録装置のデータ処理、動作処理に関する一般的な構成図である。
スキャナで読みとることにより、あるいはコンピュータの処理等によって得られたR、G、Bの原画像信号は、色処理部A40によりR’、G’、B’に変換される。この処理は原画像信号から、例えば上述のインクジェット記録装置に適応した画像信号への変換である。次にこのR’、G’、B’は色処理部B41で各色インクに対応した信号値に変換される。本実施形態では6色インク構成であるため前記信号値は濃シアン、濃マゼンタ、濃イエロー、濃ブラック、淡シアン、淡マゼンタの濃度信号C1、M1、Y1、K1、LC1、LM1の夫々になる。
次にガンマ(γ)補正部42ではガンマ補正テーブルを用いてガンマ補正を行い、この補正後の画像濃度信号C2、M2、Y2、K2、LC2、LM2は量子化処理部43で各々量子化処理を施し、印字ヘッド1C、1M、1Y、1K、1LC、1LMに転送する画像信号C3、M3、Y3、K3、LC3、LM3を生成する。なお、量子化部43で用いる量子化の手法は、例えば誤差拡散処理法が多用されている。
誤差拡散処理法は各画素の濃度信号に対するしきい値を異ならせたり、誤差の配分係数を異ならせたり、ノイズを与えたりして量子化を行う方法である。元来、人間の目の視感度特性は、低周波数成分に敏感になっているので、低周波成分が抑えられた特性をもつ画像が視覚的に好ましい。
誤差拡散法で量子化した場合には、そのドット配置の空間周波数特性が低周波数成分を抑えたものとなっている。
他には、ディザ法を用いることができる。ディザ法は、各画素の濃度信号に対するしきい値を異ならせた所定のディザパターンにより量子化を行う方法である。
さらに、従来のディザ法で用いられていた閾値マトリクスのサイズを大きくして階調再現能力を向上させ、粒状感に関しても量子化後のドット配置がブルーノイズ特性を持つようにすることで良好な画像品質が得られることが知られるようになった。
ブルーノイズとは、R.Ulichney著の「Digital Halftoning」によるとドットの配列を空間周波数で見た時に、低周波数成分が抑えられていることと高周波数側で急激な立ち上がりピークを持っている。つまりこのブルーノイズ特性を有する閾値マスクで量子化した画像は、誤差拡散法と同様にノイズ感が少なくなめらかに感じられる。
また、図6に示すように色処理部A40より前に、色処理部A’44を設け、この色処理部A’44によってLUTを作成してもよい。その結果、このLUTと色処理部A40,及び色処理部B41の3つの処理を経て、印字ヘッド群(1K、1C、1M、1Y、1LC、1LM)に出力する画像信号を形成する。ここでは色処理部A40は標準的な色空間への変換を行う部分と位置づける。一例としてはsRGBで表現される色空間から記録メディアの色再現範囲に変換が上げられる。つまりは、出力装置(インクジェット記録装置など)のインクと出力メディア(紙など)の発色特性とsRGB色空間との橋渡しをする部分になる。
色処理部A’44では特定の処理のみ行う。一例として肌色あるいは植物の緑色等を所望の色相に変更する場合を説明する。肌色の場合、イエローあるいはレッド、マゼンタ周辺の色味を変更することになる。つまり、元データのRGB値をR’G’B’に変換した後に、上記画像編集ソフトウェアでレッドの色相をマゼンタよりにしたりあるいは逆にイエローよりにすることで所望の肌色再現をさせる。
このように作成したLUTを複数個用意すれば出力装置の出力条件によって使い分けることが可能である。
図1に本実施形態における色処理パラメータの作成処理のフローチャートを示す。
まず所望の画像を画像編集ソフトウェア等に読み込み、読み込んだ画像に対してガンマ曲線、色相、コントラスト等の画像操作を行う(ステップS1)。次に色空間に対して、ステップS1において行った画像操作を行い、図4に示す色処理部A40で用いるLUTを作成する(ステップS2)。
ステップS2における処理を具体的に説明する。画像データの色空間(情報)がRGBデータの場合を例にとり説明すると、RGB各8bitとした場合それぞれ、R=0〜255、G=0〜255、B=0〜255の値をとる。前述のLUTはこれらR,G,Bがとる値の全ての組み合わせ(256の3乗点の組み合わせ)をすべて持っている訳ではなく、R、G、Bそれぞれを9分割あるいは17分割した際のR,G,Bの組み合わせたデータを有している。即ち9分割の場合9の3乗=729点、17分割の場合17の3乗=4913点のデータを有することになる。これらの点以外は補間計算によって求められる。補間計算は四面体補間や立方体補間等が公知の方法として知られている。
本実施形態では上記RGBを夫々17分割し、夫々の組み合わせを用いた4913色のパッチを用いる。これはR=G=B=0からR=G=B=255までの4913通りのRGB値それぞれを一つ一つのパッチに割り当てたものである。このパッチ群を図2に示す。同図は左端がR=G=B=0で始まりBを0から255まで16ずつ順次変化させ、次にGを0から255まで16ずつ、最後にRを0から255まで16ずつ変化させることで右端のR=G=B=255まで4913個のパッチが並んでいる。パッチ自身のサイズはここでは最小の1画素×1画素としてある。パッチのサイズは小さい方がファイル容量が小さくなり、少ないメモリ上でも本実施形態でも処理が実行できる。図2に示したパッチ群に上述の画像操作で行ったものと同一の処理を施す。パッチ中のRGBデータは前記処理により変換されR’G’B’データになる。これはRGB色空間に対し色調調整あるいはガンマ補正を施したことと同一であり、R’G’B’データは図4の色処理部A40を経て変換されたことと同じになる。即ち図2に示したパッチ群に画像操作を施しその結果を色処理部A40で用いるLUTの形式に保存する(ステップS3)事により所望の画像操作を行った色処理パラメータ(LUT)が作成できたことになる。
ステップS3における色処理データの保存方法としての一例を、変換されたR’G’B’データを3列に並べたテキストデータとして図3に示した。実際にデータとして用いられるのは左の3列であるR’,G’、B’である。これらデータ部の並びが分かりやすいように右側の4列は左からデータ番号、R、G、Bを記載してある。データ番号はデータの続き番号であり、上述の色処理パラメータ固有のインデックスである。またR、G、Bは色処理部A40による色処理前のRGBデータを示しており、各色均等に17分割された値が入っている。右側の4列は実際の色処理には使われないので、前記色処理パラメータ(LUT)に変換する際はなくても良い。このLUTはテキスト形式で表したがバイナリ形式に変換しても良いし、上記保存時にデータ圧縮された形式に変換しても良く、色処理部A40で読みとり可能なファイル形式であればデータの形式は問わない。
なお図2に示したパッチ部分の濃さは実際のパッチの色の濃さとは無関係であり図面上となりのパッチと画像信号値が異なることを説明しているだけである。
またパッチ数はRGBデータの分割数を9分割にした729点やそれ以外のものでも構わない。また補間計算が可能であれば上記パッチ群の数と色処理部A40のデータ数が異なっていても構わない。
図13に本実施形態における量子化方法が誤差拡散方法の場合を示す。
誤差拡散法は、入力画素と出力画素との積算誤差を2次元的に清算して行くものである。
図13において、入力画素Ixy(多値信号)の周辺に生じた量子化誤差Exyに、誤差配分器134により誤差バッファメモリ133に格納された誤差拡散マトリクスに基づく誤差配分係数Kklを乗算して重みづけを行い、次式の積算誤差Sxyを求める。
拡散マトリクス内の各画素に対する誤差配分係数Kklは、Xを注目画素、k,lを拡散マトリクス内の座標とすると、
Figure 2010135986
となる。従って、積算誤差Sxyは、
Sxy=(1/ΣKkl)Σkl・Ex−y,y−1
となる。
次に積算誤差Sxyを入力補正手段40を介してIxyに繰り入れ、補正値I′xyを得る。ここで、補正値I′xyは、
I′xy=Ixy+Sxy
である。
次に、比較器131でI′xyを閾値信号Tと比較してn値化を行い、n値信号Pxyを出力する。このときの誤差Exyは、差分演算手段132で求められ、その値は、
Exy=I′xy−Pxy
となる。
閾値信号Tは、図14の入力画像レベルと量子化レベルの関係を示すグラフに従って決定される。具体的には、
0≦I′xy<64の場合、T=32であり、
T<I′xyの時の量子化レベルは1、
T≧I′xyの時の量子化レベルは0、
64≦I′xy<128の場合、T=96であり、
T<I′xyの時の量子化レベルは2、
T≧I′xyの時の量子化レベルは1、
128≦I′xy<192の場合、T=160であり、
T<I′xyの時の量子化レベルは3、
T≧I′xyの時の量子化レベルは2、
192≦I′xy≦255の場合、T=244であり、
T<I′xyの時の量子化レベルは4、
T≧I′xyの時の量子化レベルは3、
となる。
次に、図15に本実施形態における量子化方法がディザ法の場合を示す。
Gxyは入力画像中の座標(x,y)における画素のレベルである。この画素に対する閾値Txyがディザマトリクスで規定された値をとる。すなわち、比較器150の比較結果で、Gxy>Txyの時は、Bxy=1となり座標(x,y)におけるドットはオンになる。一方、Gxy≦Txyの時は、Bxy=0となり座標(x,y)におけるドットはオフになる。
図16は、ディザ処理の原理を表したものである。図中110は入力画像、111はディザマトリクス、112は出力データを表わしている。
画像データ110の画素値とディザマトリクス111の各閾値を比較し、画像データの値が大きい場合を1、以下である場合を0として2値化して出力データ112が得られる。
図17は、本実施形態で用いるディザマトリクスの一部を示す。
図17中の各閾値セルのサイズは、副走査方向600dpi×主走査方向600dpiとなっている。
また、図17(a)のディザマトリクスはM11、Mxyで示されるサブマトリクス構成を有している。そして、図17(b)に示す順序で、サブマトリクス内のドットが配置される。
すなわち、ディザマトリクスの閾値は、視覚的に好ましいドット配置により決定された順序に従い、まずサブマトリクスの1を埋め、全てのサブマトリクスの1の位置の閾値を決定したら次に2を埋め、順次3,4と閾値を埋めてゆく。
ただし、サブマトリクス内のドット付与の順序は本実施形態で示したものに限定されず、異なる順序としても良い。さらに各サブマトリクス間でその順序を異なるものとしても良い。あるいは、色別に異なるものとしても良い。
従って、この場合では256×256サイズのディザマトリクスを作成するには、サブマトリクスに対応した128×128サイズで視覚的に好ましいドット配置を決定し、配置順序でサブマトリクスの1〜4までの閾値を決定すれば良い。
具体的には、画素のグレイレベルが25%の画像では各サブマトリクスの1の部分がドットオンとなり、50%の画像では各サブマトリクスの1および2の部分がドットオンとなり、75%の画像では各サブマトリクスの1、2および3の部分がドットオンとなり、100%画像ですべての部分がドットオンとなる。
本実施形態の閾値マトリクスでは、閾値として0〜255まで1ステップ刻みの値をとる。このときサブマトリクス1の部分で分配される閾値は0〜63、サブマトリクス2の部分で分配される閾値は64〜127、サブマトリクス3の部分で分配される閾値は128〜191、サブマトリクス4の部分で分配される閾値は192〜255となる。
例えば、閾値が255の場合には、Gxy=255の時にBxy=1となり座標(x,y)におけるドットはオフになる。
以上述べたようなディザ処理を行うことにより、視覚的好ましさから決定された乱数的なドット配置は維持される。
本発明の第一実施例は、アーティストが作品表現のために所望する出力用メディアが通常市販されている出力装置用のメディアでない場合である。
図7に第一実施例におけるアーティストの作業フローを示す。
アーティストはイメージ通りの作品表現のためのメディアを選択する。(ステップ1)
アーティストもしくはアーティストの創作活動時に出力オペレートをサポートする共同作業者が図4に示した色処理部A40で用いられるルックアップテーブル(以下LUT)を作成する。作成作業フローは図1に従う。(ステップ2)
その後、アーティストもしくはアーティストの創作活動時に出力オペレートをサポートする共同作業者は該作成したルックアップテーブルを出力装置における色処理部A40に適用する。(ステップ3)
次に、アーティストは該出力装置を用いながら創作活動を行い、アートとしてのデジタルコンテンツを作成する。(ステップ4)
作品として完成した該デジタルコンテンツには、従来の電子透かし技術などにより、アーティスト名、エディションナンバー、製作日時、製作装置名、コピーガード技術など、デジタルコンテンツ状態での著作権保護措置を施す。(ステップ5)
加えて、出力装置での出力許可を出すときに用いる第一のデジタル認証キーを施す。(ステップ6)
次に、ステップ2にて作成したルックアップテーブルに第二のデジタル認証キーを施す。(ステップ7)
最後に作品購入者がアートとしてのデジタルコンテンツを購入するときに一緒に購入する出力用メディアの表面もしくは裏面もしくはパッケージなどに第三の認証キーを施す。(ステップ8)
これら、著作権保護措置やデジタル認証キーの施し方については、特許文献1〜特許文献4で提案されている技術を用いればよい。
図8に、アートとしてのデジタルコンテンツを購入した人が作品を出力する場合の出力装置におけるフロー図を示す。
まず、アートとしてのデジタルコンテンツを出力作品として購入した人には、作品情報として第一のデジタル認証キーを有するデジタルコンテンツと第二のデジタル認証キーを有する該生成した色処理パラメータと第三の認証キーを有する出力用メディアが届けられる(ステップ1)。購入形態としては、インターネットからのダウンロードや記録メディアの郵送などいずれであってもかまわない。
作品情報を購入した人がプリンタで該デジタルコンテンツを出力する際には、プリンタもしくはプリンタドライバにて各々の認証キーを解凍して比較し、該デジタルコンテンツと該購入した色処理パラメータと該購入した出力用メディアが正しく購入されたものであるかどうかを判断する。(ステップ2)
第一、第二の認証キーはデジタル情報になっているので、プリンタもしくはプリンタドライバにてすぐに取り扱えるが、出力用メディアが有する第三の認証キーは、プリンタが装備しているスキャナにて読み込むか、ユーザーの手動にてプリンタもしくはプリンタドライバに入力してやればよい。
そして、該デジタルコンテンツと該購入した色処理パラメータと該購入した出力用メディアが正しく購入されたものであると認証されたときのみ出力が許可される。(ステップ3)
出力許可がおりたら、色処理パラメータを予め内蔵しているものから該購入した色処理パラメータに切り替える。(ステップ4)
これによって、アーティスト(作者)の意図通りの表現が出力できる環境が整ったことになり、購入者はプリンタにて作品を出力する。(ステップ5)
第一実施例では色処理部A’44は使用しない。
元来アート作品には、オリジナル作品、エディションナンバー付のコピー作品、作品としは呼べないが雰囲気を楽しむためのポスターやカードなどが存在する。これらは購入価格も大きく異なる。本発明の第二実施例では、アートとしてのデジタルコンテンツはオリジナルだが、アーティストが意図した出力用メディアでないものに出力する場合について説明する。第一実施例と大きく異なる点は、購入価格とコピー作品としての格付けである。
すなわち、購入者はアーティストが指定した市販のメディアを用いて出力することになる。手軽な点はよいが、該メディアの量産における色ばらつきが起きることは避けられない。
以下、便宜上第一実施例で言うところの作品と異なっていることをわかりやすくするため、作品コピーという表現を用いる。
図9に第二実施例におけるアーティストの作業フローを示す。
アーティストは一旦、図7に示す第一実施例の作業を実施する。その後、イメージ通りの作品表現はできないが作品コピーのための市販メディアを選択する。(ステップ1)
アーティストもしくはアーティストの創作活動時に出力オペレートをサポートする共同作業者が図4に示した色処理部A40で用いられるルックアップテーブル(以下LUT)を作成する。作成作業フローは図1に従う。(ステップ2)
その後、アーティストもしくはアーティストの創作活動時に出力オペレートをサポートする共同作業者は該作成したルックアップテーブルを出力装置における色処理部A40に適用する。(ステップ3)
次に、アーティストは図7の作業で作成したデジタルコンテンツを出力する。(ステップ4)
出力したものが納得いくかどうか判断する。(ステップ5)
納得がいかない場合は、納得いかない部分の特定の色のみ処理を施す。(ステップ6)該特定の処理は処理部A’44に適用させる。
納得いく場合は、該デジタルコンテンツに出力装置での出力許可を出すときに用いる第一のデジタル認証キーを施す。(ステップ7)
次に、ステップ2乃至ステップ6にて作成したルックアップテーブルに第二のデジタル認証キーを施す。(ステップ8)
これら、著作権保護措置やデジタル認証キーの施し方については、特許文献1〜特許文献4で提案されている技術を用いればよい。
図10に、アートとしてのデジタルコンテンツを購入した人が作品コピー(出力メディアが市販のもの)を出力する場合の出力装置におけるフロー図を示す。
まず、アートとしてのデジタルコンテンツを出力作品コピーとして購入した人には、作品情報として第一のデジタル認証キーを有するデジタルコンテンツと第二のデジタル認証キーを有する該生成した色処理パラメータが届けられる(ステップ1)。購入形態としては、インターネットからのダウンロードや記録メディアの郵送などいずれであってもかまわない。
作品情報を購入した人がプリンタで該デジタルコンテンツを出力する際には、プリンタもしくはプリンタドライバにて各々の認証キーを解凍して比較し、該デジタルコンテンツと該購入した色処理パラメータが正しく購入されたものであるかどうかを判断する。(ステップ2)
そして、該デジタルコンテンツと該購入した色処理パラメータが正しく購入されたものであると認証されたときのみ出力が許可される。(ステップ3)
出力許可がおりたら、色処理パラメータを予め内蔵しているものから該購入した色処理パラメータに切り替える。(ステップ4)
これによって、アーティスト(作者)の意図通りの表現が出力できる環境が整ったことになり、購入者はプリンタにて作品コピーを出力する。(ステップ5)
元来アート作品には、オリジナル作品、エディションナンバー付のコピー作品、作品としは呼べないが雰囲気を楽しむためのポスターやカードなどが存在する。これらは購入価格も大きく異なる。本発明の第三実施例では、アートとしてのデジタルコンテンツはオリジナルだが、出力した場合に作品コピーとも呼べない場合について説明する。第一実施例第二実施例と大きく異なる点は、作品乃至作品コピーとして認められないが雰囲気を楽しむために出力が許可されるものであるという点である。
すなわち、購入者はアートとしてのデジタルコンテンツのみを購入する。アーティストは図7に示す第一実施例の作業を実施しておけばよい。
図11に、アートとしてのデジタルコンテンツを購入した人が雰囲気を楽しむためにポスターやカードなどとして出力する場合の出力装置におけるフロー図を示す。
まず、アートとしてのデジタルコンテンツを購入した人には、第一のデジタル認証キーを有するデジタルコンテンツが届けられる(ステップ1)。購入形態としては、インターネットからのダウンロードや記録メディアの郵送などいずれであってもかまわない。
作品情報を購入した人がプリンタで該デジタルコンテンツを出力する際には、プリンタもしくはプリンタドライバにて該認証キーを解凍し、該デジタルコンテンツが正しく購入されたものであるかどうかを判断する。(ステップ2)
そして、該デジタルコンテンツが正しく購入されたものであると認証されたときのみ出力が許可される。(ステップ3)
しかしながら、第三実施例における出力は作品乃至作品コピーとしても認められておらず雰囲気を楽しむためのものである。作品もしくは作品コピーと明らかな差別化が図られている必要がある。
予め作品として完成した該デジタルコンテンツには、従来の電子透かし技術などにより、アーティスト名、エディションナンバー、製作日時、製作装置名、コピーガード技術など、デジタルコンテンツ状態での著作権保護措置を施されている。
そこで第三実施例においては、出力の際に出力作品乃至出力作品のコピーとしては認められないが著作権は保護された出力物であるという証明を出力物に目視できるよう出力する。(ステップ4)
ここまでの実施例では、一種類のインクジェット記録装置を想定して説明してきた。
しかしながら異なる出力装置で作品を出力する場合には、異なる出力装置でもアーティストの作業から同様なことを行えばよい。
第四実施例では、アーティストの創作活動時と異なる出力装置にて作品コピーを出力する場合について説明する。
はじめにICC(International Color Consortium)協会の規約に沿って作成されたディバイスプロファイル(以下「ICCプロファイル」)について説明する。
スキャナ、モニタ(ディスプレイ)、プリンタなど出力装置や表示装置など画像を取り扱う装置が多々あるが、これらの単位系が異なっているため、これら装置間でコミュニケーションが取るために共通単位系が必要である。これがCIEL*a*bのようなディバイスに依存しないカラースペース(以下単に「色表示Lab」という。)に相当する。そして、各ディバイスの単位毎の辞書に相当するのがICCプロファイルであり、ICCプロファイルを利用して、カラーマネジメントを実現する仕組みがICC準拠のカラーマネジメントシステムCMSである。
プロファイルは、基本的にヘッダ(Header)、タグテーブル(Tag Table )、タグエレメントデータ(Tag Element Data)から成る。ヘッダには、例えばプロファイルのサイズ、バージョン、作成日時、CMM指定などの情報が記述してある。タグエレメントデータは、カラースペース、ホワイトポイント、ガンマカーブ、3Dルックアップテーブルなどのプロファイルの構成要素であり、タグテーブルは、タグエレメントデータの一覧表のようなものであって、どこにどれだけのサイズで何が格納されているかが記述してある。
図12を用いてICCプロファイルを用いた場合の第四実施例を説明する。
ICC準拠のカラーマネジメントシステムCMSは、異なる単位の通訳の役割を果たすが、この通訳は共通単位系しか話せないので、予め辞書を渡しておく必要がある。この場合の微妙な色合わせを司る通訳の中心がカラーマネジメントモジュールCMMであり、近年ではパソコン等のオペレーションシステム(OS)に組み込まれて供給されていて、この通訳であるカラーマネジメントモジュールCMMに渡す辞書の部分が各ディバイスのICCプロファイルとなる。
そこで、ディバイスA(アーティストの創作活動時に用いられた出力装置)のICCプロファイルと、ディバイスB(作品コピーの購入者が所有する出力装置)のICCプロファイルと、の双方を用意して、カラーマネジメントシステムCMSに読み込ませておけば、ディバイスA用のデジタルコンテンツを、ディバイスB用のデジタルコンテンツに、容易に変換できる。
この場合のディバイスAのICCプロファイルとディバイスBのICCプロファイルとを関連づけて、ディバイスA用画像データからディバイスB用の画像データに変換するための合成プロファイルとして用意しておくこともできる。
作品コピーの購入者は購入時に出力予定の出力装置名をアーティスト側に連絡すると、第四のデジタル認証キーを備えた該合成プロファイルも同時に購入でき、わずらわしいカラーマネージメントを行う必要がない。
なお、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、マルチファンクションプリンタなど)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図1に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明の第五実施例は、アーティストが作品表現のために所望する出力用メディアが通常市販されている出力装置用のメディアでない場合であり、さらに通常のプリンタにおける量子化処理により生成されるドット配置がアーティストの望むものと異なる場合がある。
例えば、モノクロ銀塩写真の表現方法の一つとしての現像時にわざと粒子を粗くする場合などがある。
第五実施例はこのようなケースを鑑みたものであり、この場合は人間の目の視覚特性に好ましい周波数成分でなく、作品においてアーティストの求める粒状感に近い周波数成分を量子化条件として決定する。
図18に第五実施例におけるアーティストの作業フローを示す。
アーティストはイメージ通りの作品表現のためのメディアを選択する。(ステップ1)
アーティストもしくはアーティストの創作活動時に出力オペレートをサポートする共同作業者が図4に示した色処理部A40で用いられるルックアップテーブル(以下LUT)を作成する。作成作業フローは図1に従う。(ステップ2)
その後、アーティストもしくはアーティストの創作活動時に出力オペレートをサポートする共同作業者は該作成したルックアップテーブルを出力装置における色処理部A40に適用する。(ステップ3)
次に、アーティストは該出力装置を用いながら創作活動を行い、アートとしてのデジタルコンテンツを作成する。(ステップ4)
アーティストもしくはアーティストの創作活動時に出力オペレートをサポートする共同作業者は該デジタルコンテンツに対しての出力結果の粒状感がアーティストのイメージに極力近くなように、図4に示した量子化部43で量子化処理方法および量子化条件を決定する。(ステップ5)
作品として完成した該デジタルコンテンツには、従来の電子透かし技術などにより、アーティスト名、エディションナンバー、製作日時、製作装置名、コピーガード技術など、デジタルコンテンツ状態での著作権保護措置を施す。(ステップ6)
加えて、出力装置での出力許可を出すときに用いる第一のデジタル認証キーを施す。(ステップ7)
次に、ステップ2にて作成したルックアップテーブルおよびステップ5にて決定した量子化処理情報に第二のデジタル認証キーを施す。(ステップ8)
最後に作品購入者がアートとしてのデジタルコンテンツを購入するときに一緒に購入する出力用メディアの表面もしくは裏面もしくはパッケージなどに第三の認証キーを施す。(ステップ9)
これら、著作権保護措置やデジタル認証キーの施し方については、特許文献1〜特許文献4で提案されている技術を用いればよい。
発明を実施するための最良の形態における色処理パラメータの作成処理のフローチャートである。 パッチ群を示す図である。 色処理データの保存方法としての一例を示す図である。 インクジェット記録装置などの画像処理装置における一般的な画像処理信号部分を示すブロック図である。 発明を実施するための最良の形態において、画像処理を行うシステムの構成を示す図である。 発明を実施するための最良の形態において、インクジェット記録装置などの画像処理装置における画像処理信号部分を示すブロック図である。 第一実施例におけるアーティストの作業フロー図である。 第一実施例における作品を出力する場合の出力装置におけるフロー図である。 第二実施例におけるアーティストの作業フロー図である。 第二実施例における作品を出力する場合の出力装置におけるフロー図である。 第三実施例にけるデジタルコンテンツを出力する場合の出力装置におけるフロー図である。 ICCプロファイルを用いた場合の第四実施例の説明図である。 本実施形態における量子化方法は誤差拡散方法の場合を示す図である。 入力画像レベルと量子化レベルの関係を示すグラフ。 本実施形態における量子化方法がディザ法の場合を示す図である。 ディザ処理の原理を示す図である。 本実施形態で用いるディザマトリクスの一部を示す図である。 第五実施例におけるアーティストの作業フロー図である。
符号の説明
40 色処理部A
41 色処理部B
42 ガンマ(γ)補正部
43 量子化部
44 色処理部A’
100 ホストコンピュータ
110 入力画像
111 ディザマトリクス
112 出力データ
131 比較器
132 差分演算手段
133 誤差バッファメモリ
134 誤差配分器
150 比較器
301 制御部
302 ヘッドドライバ
303 モータドライバ
304 モータドライバ
305 紙送り用モータ
306 インターフェース部(以下I/F部)
307 操作部
310 CPU
311 ROM
312 RAM

Claims (10)

  1. アーティストの創作活動時に用いた画像操作の内容を反映した色処理パラメータをあらかじめ生成し、該創作活動にて作成されたデジタルコンテンツと、該色処理パラメータと出力用メディアを作品情報として購入し、作品の出力を行うことを特徴とする出力システム。
  2. 該作品情報が、第一のデジタル認証キーを有するデジタルコンテンツと第二のデジタル認証キーを有する該生成した色処理パラメータと第三の認証キーを有する出力用メディアであることを特徴とする請求項1に記載の出力システム。
  3. 作品コピー情報が、第一のデジタル認証キーを有するデジタルコンテンツと第二のデジタル認証キーを有する該生成した色処理パラメータであることを特徴とする請求項1に記載の出力システム。
  4. 該デジタルコンテンツには、従来の電子透かし技術により、アーティスト名、エディションナンバー、出力日時、出力装置名、コピーガード技術の不正防止の措置が取られていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の出力システム。
  5. 該デジタルコンテンツを出力する際に、色処理パラメータを予め内蔵しているものから該購入した色処理パラメータに切り替えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の出力システム。
  6. 第一のデジタル認証キーと第二のデジタル認証キーと第三の認証キーを比較し、該デジタルコンテンツと該購入した色処理パラメータと該購入した出力用メディアが正しいものであると認証されたときのみ作品の出力が許可されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の出力システム。
  7. 第一のデジタル認証キーと第二のデジタル認証キーを比較し、該デジタルコンテンツと該購入した色処理パラメータが正しいものであると認証されたときのみ作品コピーの出力が許可されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の出力システム。
  8. アーティストの創作活動時と異なる出力装置にて作品コピーを出力する場合には、アーティストの創作活動時に用いた出力装置のICCプロファイルと作品コピー購入者が出力予定の出力装置のICCプロファイルとを関連付けて、デジタルコンテンツを該出力予定の出力装置用のデジタルコンテンツに変換するための合成プロファイルを準備することを特徴とする請求項3又は、請求項4に記載の出力システム。
  9. 該合成プロファイルに第四のデジタル認証キーを付与することを特徴とする請求項8に記載の出力システム。
  10. 該作品情報が、第一のデジタル認証キーを有するデジタルコンテンツと第二のデジタル認証キーを有する該生成した色処理パラメータおよび量子化処理パラメータと第三の認証キーを有する出力用メディアであることを特徴とする請求項1に記載の出力システム。
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