JP2010135947A - 無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 使用可能な無線リンクを検出し、接続に使用する無線リンクを変化させて基地局と通信端末とが無線通信可能な無線通信システムを提供する。通信ネットワーク側には、複数の無線通信ネットワーク、基地局に加えて本発明サーバ装置を設ける。基地局と通信端末の現在地における使用可能な無線リンクの情報を含む通信条件情報に基いて無線通信の接続方式を決定する接続方式再構築管理手段、対応する基地局に対して無線通信の接続方式を制御する接続方式再構築制御手段を備える。
【選択図】 図2
Description
ムレスにハンドオーバさせる技術の研究開発がされている(非特許文献1及び2参照)。
また、非特許文献3に開示されるように、異なる無線システムを切り替えるために異なる無線インターフェイスに接続可能なソフトウェア無線技術の研究も行われてきた。
非特許文献4には、本件出願人が提唱しているコグニティブワイヤレスクラウド(Cognitive Wireless Cloud)が開示されている。コグニティブワイヤレスクラウドは、複数の無線アクセス手段で様々な種類のネットワークに接続することが可能なコグニティブ無線端末が、その場で利用可能なネットワークの情報を自律的に収集し、各無線アクセスやネットワークのQoS情報もリアルタイムで取得し、ネットワーク全体のキャパシティ、エラー率を最適化にするコグニティブ無線アーキテクチャである。
コグニティブ無線ネットワークとは、異種無線を切り替えながらそのような最適な状態を形成して行くための技術であると言うことができる。
しかし、従来のリンクアグリゲーション技術では、複数の周波数についてその使用状況に応じて時間的に動的に選択することはできず、コグニティブ無線ネットワークにおける効果は限定的である。
この技術の特徴としては、直接的な無線信号検出を行わずに、利用周波数の最適化を図ることが可能なコグニティブ無線を実現することにある。
通信方式や管理方式が異なる無線アクセス装置を統合して管理するためには、機能の共通化や異なる装置間の通信インターフェイスが要求される。しかしながら、従来の技術では、このような機能は無線システムに特化して開発された装置により実現されており、装置内の機能が異なる上、装置間のインターフェイスも共通化されておらず、汎用の機器が開発できないという問題がある。
G. Wu, P. Havinga and M. Mizuno, "MIRAI Architecture forHeterogeneous Networks," IEEE Comm. Mag., pp. 126-134, 2002年 M. Inoue, K. Mahmud, H. Murakami, M. Hasegawa and H. Morikawa,"Novel Out-Of-Band Signaling for Seamless Interworking between HeterogeneousNetworks," IEEE Wireless Commun., Vol. 11, No. 2, pp. 56-63, 2004年 H. Harada, "Software defined radio prototype toward Cognitive RadioCommunication Systems," IEEE Dyspan 2005, Vol.1, pp. 539-547, 2005年 黒田正博, 村田嘉利, 原田博司, 加藤修三, "Cognitive Wireless Cloud (1) 〜アーキテクチャ〜," 信学技報, ソフトウェア無線研究会, 2007年3月 IEEE P802.21 D8.0, http://www.ieee802.org/21/ 宮本剛, 石津健太郎, 長谷川幹雄, 村田嘉利, "Cognitive Wireless Cloud (2) 〜無線リソース発見のためのデータ収集法〜," 信学技法, ソフトウェア無線研究会,2007年3月 斉藤義仰, 長谷川幹雄, 村田嘉利, "CognitiveWireless Cloud (3) 〜 高速エンドツーエンドQoS測定方式 〜," 信学技法, ソフトウェア無線研究会,2007年3月 H. N. Tran, M. Hasegawa, Y. Murata, "Resource Researvation Schemefor Mobile Users in Cognitive Wireless Cloud,"信学技法, ソフトウェア無線研究会, 2007年3月
すなわち、使用可能な無線リンクを検出し、接続に使用する無線リンクを変化させて基地局と通信端末とが無線通信可能な無線通信システムを提供する。そして、通信ネットワーク側には、少なくとも通信方式が異なる複数の無線通信ネットワークと、その無線通信ネットワークに対応する単数又は複数の基地局と共に、基地局の現在地における使用可能な無線リンクを検出する基地局使用可能リンク検出手段、基地局及び通信端末の現在地における使用可能な無線リンクの情報を含む通信条件情報に基づき、無線通信の接続方式を決定する接続方式再構築管理手段、該手段が決定した接続方式に従って対応する基地局に対して無線通信の接続方式を制御する接続方式再構築制御手段の各手段を備える。
該サーバには、基地局及び該通信端末のそれぞれの現在地における使用可能な無線リンクの情報を含む通信条件情報に基づき、無線通信の接続方式を決定する接続方式再構築管理手段と、接続方式再構築管理手段の決定した接続方式に従って対応する基地局に対して無線通信の接続方式を制御する接続方式再構築制御手段とを備えたことを特徴とする。
すなわち、使用可能な無線リンクを検出し、接続に使用する無線リンクを変化させて基地局と通信端末とが無線通信可能な無線通信方法であって、少なくとも通信方式が異なる複数の無線通信ネットワークと、該無線通信ネットワークに対応する単数又は複数の該基地局とを用い、次の各ステップを有する。
(1)通信ネットワーク側に設けられる基地局使用可能リンク検出手段及び、該通信端末の端末使用可能リンク検出手段が、それぞれの現在地における使用可能な無線リンクを検出する使用可能リンク検出ステップ
(2)通信端末の端末再構築管理手段が、検出した使用可能な無線リンクの情報を含む端末側の通信条件情報を、通信ネットワーク側に設けられる接続方式再構築管理手段に通知する通信条件情報通知ステップ
(3)接続方式再構築管理手段が、基地局及び該通信端末の現在地における使用可能な無線リンクの情報を含む通信条件情報に基づき、無線通信の接続方式を決定し、該通信端末に送信する接続方式決定ステップ
(4)通信端末の端末再構築管理手段が、接続方式再構築管理手段の決定した該接続方式を受信する接続方式受信ステップ
(5)通信ネットワーク側に設けられる接続方式再構築制御手段が、決定された接続方式に従って対応する基地局に対して無線通信の接続方式を制御する接続方式再構築制御ステップ、通信端末の端末再構築制御手段が、決定された接続方式に従って通信端末における無線通信の接続方式を制御する端末再構築制御ステップ。
すなわち、基地局及び通信端末で使用可能な無線リンクを随時検出することができるので、場所や時間帯によって動的に使用する無線リンクを変化させることができる。通信端末の現在地でも検出することで、確実に空いている無線リンクを利用でき、システム全体としても資源の有効な活用が図られる。
また、基地局及び通信端末が実際に検出することで、他の基地局等が本発明の技術に対応している必要がなく、容易に既存のシステム内に組み込むことができる。
本発明はインターネットなどの外部ネットワークに接続された基地局と、その基地局と無線通信ネットワークを介して無線通信する通信端末に対して、基地局・通信端末間の無線リンクの選択を行うことのできる無線通信システムである。
H. Harada et al., "A Software DefinedCognitive Radio System," IEEE Globecom 2007, 2007年11月
まず、アクセスポイントに他の多数の端末も接続し、混雑してきたときには端末がその混雑を認知して別のアクセスポイントへ移動して通信を継続することができようにする。
また、ビデオなどの広帯域が必要なアプリケーションを利用する場合、複数のアクセスポイントへの接続をアグリゲーションし帯域を確保する。端末が移動してもアグリゲーションするアクセスポイントを適宜変更し、通信の継続を可能にする。
さらに、あるアクセスポイントに不具合が発生した場合、ネットワーク管理者はその不具合を認知することができる。
次に、本発明の構成を詳述する。
本サーバ(20)と各基地局とを全てインターネットで接続する構成が最も簡便であり、この場合は通信モジュールはインターネットと接続するための1基でよい。
以下、このための構成を詳述する。
アクセスポイント(30)は例えば無線LANルーターなどとして市販されている物や、携帯電話網で携帯電話事業者が設置している携帯電話基地局などの公知の構成に加えて、本発明では図示のようにCPU(31)において通信ネットワーク側の基地局使用可能リンク検出手段である使用可能周波数検出部(311)や、接続方式再構築制御手段からの命令により動作する接続方式再構築部(312)、認証管理手段からの命令により動作する認証処理部(313)を備える。
また、本サーバ(20)の通信モジュール(22)(23)と接続するための通信モジュール(32)と共に、通信端末(4)と接続するための通信モジュール(33)も備えている。
本発明で言う通信方式は無線周波数や使用する帯域幅などの物理層(第1層)上の通信方式に限らない。エラー訂正方式に関するデータリンク層(第2層)、IPなど経路選択方式などに関するネットワーク層(第3層)、TCPやUDPなど通信プロトコルに関するトランスポート層(第4層)などのレベルでも通信方式が異なれば異なる無線リンクと見なすことができる。さらに上位のセッション層(第5層)における制御方法や、プレゼンテーション層(第6層)におけるデータ変換方法、アプリケーション層(第7層)における伝送方法なども、通信方式と言うことができる。
本端末(40)はパーソナルコンピュータの他、例えば携帯電話端末やPDA等の携帯情報端末などで構成することができる。CPU(41)と共に公知の入力手段や表示手段、外部記憶手段などを備える他、複数の無線通信ネットワーク(RAN1)(RAN2)に対応する通信モジュール(42)(43)を設けている。
また、本発明ではアプリケーション実行処理部(417)が実行するプログラムの要求する通信品質などの通信条件を決めるための通信条件設定部(418)も備える。
まず使用可能リンク検出ステップ(S10)について説明する。
本端末(40)において、使用可能周波数検出部(411)は、端末周辺の空き周波数を測定する。すなわち、通信モジュール(42)(43)など、本端末(40)に備えた通信モジュールを用いて周波数を走査し、通信が行われていない周波数を検出する。走査方法は公知の技術を用いることができる。
しかし、コグニティブ無線ネットワークでは様々な事業者や個人が混在して使用する周波数帯を有効に活用するために、基地局だけでは検出しえない、端末周辺の電波干渉状況などを検出することが特に有効である。
なお、本端末(40)、アクセスポイント(30)共に、自機器で無線通信可能な周波数についてだけ使用可能周波数を検索すればよい。
使用可能な周波数の情報は、通信条件情報として本サーバ(20)に送信される。図6はこの時のデータの流れを説明するシーケンス図であり、通信端末(4)・アクセスポイント(AP1)(AP2)(AP3)からそれぞれ通信条件情報が送信される。(sq1)〜(sq4)
MAC(メディアアクセス制御)方式が異なる無線リンクでも良い。すなわち、フレームの送受信方法やフレームの形式、誤り検出方式が異なる無線リンクを用いることができる。
アプリケーション実行処理部(417)で実行するアプリケーションの種類に基づいて、通信条件設定部(418)が必要とする帯域や、遅延、ジッタ、ロス率などを設定することができる。周知のようにアプリケーションの種類によって高いスループットが要求されるものや、低いエラー率が要求されるもの、など必要とする通信品質の尺度が異なる。
表1はアプリケーション種類データベースの一例である。
特に、音声通話、ビデオストリーミング、ファイル転送、その他のアプリケーションに分類して種類を特定する方法を説明する。このように分類するのは、発明者らの知見によると、これらのアプリケーションでは単にスループットが高ければアプリケーション上の通信の品質が高くなるとは言えず、基地局毎のパケットのロスやジッタをも考慮して選択する必要があるためである。
これらのパケットの態様をパケット態様データベースとして外部記憶装置に格納する。該パケット態様データベースの例を表2に示す。
ここで、一般的な通信条件を考察すると、(1)無線情報、(2)通信品質、(3)安定性、(4)コスト、(5)端末の消費電力の5つの視点が重要と考えられる。
端末が無線リソースを利用するためには、まずその端末が無線リソースのカバーエリア内である必要がある。ある端末がある位置にいるときにどの無線リソースが利用可能であるかは、端末自身がスキャンして探索する手法と、ネットワークから情報を得る手法が考えられ、本システムではこれら2つの手法を適宜併用することができる。
これはすでに述べたように、使用するアプリケーションによって必要とされる通信品質が異なるため、(1)で述べた接続できるかどうかといった2値情報だけではなく、より細かなQoS情報が必要である。このQoS情報としては、ディレイ、ジッタ、ロス率、利用可能帯域が挙げられる。
この利用可能帯域情報は、ネットワーク全体の負荷分散を図ることによって周波数利用効率の向上を図る本システムの目的を達成するためにも必要な情報となる。
通信品質がダイナミックに変動する無線通信においては、(2)で述べた瞬時的なQoS情報のみならず、その安定性も重要なパラメータとなる。例えば、一時的に広帯域が使える無線リソースよりも、帯域が狭くても安定しているほうが望まれる場合があると考えられる。
このような目的のためには、その無線リソースを継続して利用できる時間を推定することが有効である。
ユーザもしくは用途によって、QoS保証よりも通信料金が低いことが優先される場合があると考えられる。ユーザの満足度の観点から通信料金も無線リソース選択の重要なパラメータとなる。
無線通信の利用中、端末のバッテリが切れてしまうとそれ以上の通信は不可能であるため、無線リソースの選択において、その通信にどれだけの消費電力を必要とするかも重要な要素となる。
そこで、接続規則を本サーバ(20)の外部記憶装置に格納すると共に、CPU(20)に図示しない接続規則生成部を設ける構成を説明する。
(1)無線情報
(1−1)無線の種類
まず、無線の種類の情報が必須である。通信端末(40)がその無線の種類を変復調する能力がなければ、通信はできない。これについては通信モジュール(42)の作用により容易に取得できる。
(1−2) RSSI(Received Signal Strength Indicator)
通信品質を推定するための情報である。無線の種類によってBER(Bit Error Rate)等の他のパラメータを利用することもある。これらについても周知技術により通信モジュール(42)からの情報に基づいて取得できる。
無線情報の取得は、図1のTSM(132)の機能である。
(2−1)ディレイ、通信の遅延時間
(2−2)ジッタ
(2−3)ロス率
以上3項目は、サービス品質を確保するために必須の情報である。アプリケーションの種類によって要求されるQoSレベルは異なる。これらはNSM(14)、RSM(111)、TSM(132)が周知の技術を用いて測定・算出することができる。
(2−4)アクセスポイントの帯域
アクセスポイントに固有の値となる。(1−1)無線の種類から導かれる値である。
(2−5)利用可能帯域
アクセスポイントの他の端末の利用状況により変化する動的情報となる。
(2−6)アクセスポイントに接続している端末数
アクセスポイントの混雑度を示す指標となる。空き帯域を計測することは困難な場合があり、接続端末数をパラメータとして使用することが多い。以上の2つのパラメータはRSM(111)が取得する。
(2−7)アプリケーションの種類
アプリケーションの種類によって要求されるQoSレベルが異なるために必要な情報である。端末のCPU(21)におけるアプリケーション実行手段(図示しない)が実行中のアプリケーションを取得することができる。
(3−1)アクセスポイントに接続している端末数
アクセスポイントの混雑度を示す指標となる。空き帯域を計測することは困難な場合があり、接続端末数をパラメータとして使用することが多い。この情報は各アクセスポイントから通信条件に含めて取得することができる。図1におけるRSM(111)の機能である。
(3−2)端末の位置
通信端末(40)に図示しないGPS受信部を備えることにより端末の位置を取得できる。
(3−3)移動速度
通信端末(40)に加速度センサ等を備えることで端末の移動速度を取得することができる。カバーエリアからそのアクセスポイントにどれ程の時間とどまることができるかの推定が可能である。以上の2つの情報はTSM(132)が取得する。
(3−4)カバーエリア
各無線アクセスのカバーエリアと、上述の端末の位置、移動速度情報を組み合わせて、端末がその無線アクセスに滞在できる時間を推定することができる。この情報の取得のために無線アクセス毎の通信可能エリアのマップ情報をハードディスク(23)等に備えておく。
(4−1)通信料金
最適な無線リソースの基準は、保証されるQoSと通信料金の兼ね合いとなると考えられる。よって各無線リソースを利用した際の料金情報が必要となる。具体的には計時手段と、料金表のデータテーブルにより通信料金を算出することができる。
(5−1)各無線アクセスに接続した場合の端末の消費電力
端末のバッテリ容量と消費電力から、端末を利用できる時間を推定するために用いる情報である。予め消費電力のデータを格納しておいてもよいし、実際に消費電力を計測する手段を備えてもよい。
本システムでは、通信品質がダイナミックに変動する環境で、個々のユーザの嗜好による満足度を最大化するためのアーキテクチャを備えている。ここでユーザの満足度とは、単なるアプリケーションQoSのことではなく、ユーザの心理的な満足度も含む。従って、あるユーザがある無線リソースを利用したときの満足度をいかに数値化して接続規則に反映させるのかが問題となる。
ここで通信品質とは、RSSI、ディレイ、ジッタ、ロス率等の測定可能な品質情報を言う。
アプリケーションQoSとはビデオアプリケーションにおけるS/N 等の、アプリケーションレイヤにおける品質情報を言う。
主観評価値とは、アプリケーションの品質に対して人間が評価した値を言う。人間の五感を通すことで、アプリケーションQoS よりもユーザの心理的な満足度に近い評価基準である。
ユーザ満足度とは、各ユーザの嗜好を反映した、主観的な満足度を表す評価値である。
これらの情報を、ユーザ満足度とマッピングできるように変換することで、すべての情報を無線リソース選択に反映できると考えられる。
そこで、ユーザ満足度と主観評価値との変換が残る課題となる。主観評価は、ITU-Rなどで厳密に定められた測定環境において評価を行う。しかし、例えばビデオストリーミングの場合、同じ評点を得たビデオ再生でも、「これだけの料金を払ったのにこの程度の画質なのか」と満足しないユーザもいれば、「モバイルなのにこんなに良い画質なのか」と十分満足するユーザもいる。
ユーザが設定した要求条件(92)と要求QoS(94)に加え、上述したユーザ満足度のバランス(93)を 接続規則生成部に集約し、通信ネットワークの選択を行う。例えば、利用可能な通信方式の中から、まず要求QoSを満たす通信方式を選択候補として選抜し、その中でユーザのコスト要求及び消費電力の要求に合致する選択候補に絞り込む。
前者の場合には、格納されている通りの無線リンクを選択すればよい。
後者の場合には、収集された通信条件から合計の帯域が格納されている接続規則テーブルに合致するように適宜組み合わせを計算して選択すればよい。
決定した接続方式は、本サーバ(20)内の接続方式再構築制御部(212)に通知されると共に、インターネットや専用のシグナリングチャネルにより通信端末に通知(sq5)される。(接続方式受信ステップ(S13))
本サーバの接続方式再構築制御部(212)は、選択された通信方式に各アクセスポイントを再構築する。この再構築とは、通信を行うアクセスポイントの組み合わせを変化させたり、使用する周波数を切り替える処理のことを指す。本発明はすでに通信を行っている状態から、公知のハンドオーバーの技術などを用いて連続的に接続態様を変化させることができるため、再構築と呼んでいる。
本端末(40)では、接続方式再構築制御部(413)が通信モジュール(42)(43)に接続先の基地局を指示し、その際の周波数や帯域幅、変調方式、MAC方式なども設定する。
2つの接続方式再構築制御部(212)(413)の作用により、選択された基地局と通信端末の間で無線通信が確立する。(無線通信ステップ(S16))
ところで、上述したように本発明では異なる無線通信ネットワークの組み合わせでも通信方式として選択される可能性がある。このことは、空いている周波数資源などを有効に活用する観点からは非常に重要である。一方、従来のリンクアグリゲーション技術では、異なる無線通信ネットワーク、例えばIPベースにおけるサブネットの異なるネットワーク間でリンクアグリゲートすることは難しい。
新たに外部ネットワークアグリゲーションポイント(ENAP:Exterior Network Aggregation Point)(70)と内部ネットワークアグリゲーションポイント(INAP:Interior Network Aggregation Point)(71)の2つの機能を本サーバ(20)のリンクアグリゲート管理部(213)に、端末アグリゲーションポイント(TAP:TerminalAggregation Point)(72)の機能を通信端末(40)のリンクアグリゲート管理部(414)に導入する。
また、図11(b)では、異なるIPサブネットに接続されたアクセスポイントが提供する2つの無線リンクが、それらのサブネット外のENAPにおいて統合されている。
さらに、図11(c)では、上記2つの方式を組み合わせ、階層的に3つの無線リンクを統合している。
通信端末(30)は、レイヤ2(L2)とレイヤ3(L3)のそれぞれのレイヤにおいて複数のリンクを統合する必要があるので、それぞれのレイヤに統合レイヤ(convergence layer)を導入している。
まず、ENAP(70)は、TAP(72)からENAP Reconfiguration Requestメッセージを受信し、指定されたIPアドレスを持つ通信端末(40)の通信インターフェイスについて、それらが確立している無線リンクを対象としてリンクアグリゲーションの設定を行う。また、TAP(72)からのENAP Retransmission Requestメッセージに対し、要求されたパケットの再送を行う。
さらに、TAP(72)からのINAP Retransmission Requestメッセージに対し、要求されたパケットの再送を行う。
再設定に関わるENAPまたはINAPに対し、それぞれENAP Reconfiguration RequestあるいはINAP Reconfiguration Requestメッセージを送信してネットワーク側の再構成を要求する。
すなわち、本サーバ(20)の認証管理部(214)と本端末(40)の認証管理部(415)が、それぞれの接続方式再構築管理部(211)(412)からの命令に基づいて、公知の認証処理を行う。特に、リンクアグリゲーションを行う構成では、本サーバ(20)と本端末(40)に設けることで有効な認証処理が行える。
また、物理層からアプリケーション層までの全ての層における統合を対象とすることができるので、設計者の必要におうじて再設計を行いながら、既存の装置やソフトウェアをそのまま利用し、本発明の方式を実施することが可能である。
21 CPU
211 接続方式再構築管理部
212 接続方式再構築制御部
213 リンクアグリゲート管理部
214 認証管理部
22 通信モジュール
23 通信モジュール
3a〜3d アクセスポイント
4 通信端末
Claims (13)
- 使用可能な無線リンクを検出し、接続に使用する無線リンクを変化させて基地局と通信端末とが無線通信可能な無線通信システムであって、
通信ネットワーク側には、
少なくとも通信方式が異なる複数の無線通信ネットワークと、
該無線通信ネットワークに対応する単数又は複数の該基地局と、
該基地局の現在地における使用可能な無線リンクを検出する基地局使用可能リンク検出手段と、
該基地局及び該通信端末の現在地における使用可能な無線リンクの情報を含む通信条件情報に基づき、無線通信の接続方式を決定する接続方式再構築管理手段と、
該接続方式再構築管理手段の決定した接続方式に従って対応する基地局に対して無線通信の接続方式を制御する接続方式再構築制御手段と
を備える一方、
該通信端末には、
該通信端末の現在地における使用可能な無線リンクを検出する端末使用可能リンク検出手段と、
該検出した使用可能な無線リンクの情報を含む端末側の通信条件情報を、該接続方式再構築管理手段に通知すると共に、該接続方式再構築管理手段の決定した該接続方式を受信する端末再構築管理手段と、
該端末再構築管理手段の受信した接続方式に従って該通信端末における無線通信の接続方式を制御する端末再構築制御手段と
を備えた
ことを特徴とする無線通信システム。 - 前記複数の無線通信ネットワークが、少なくとも周波数の異なる無線リンクで構成され、
前記基地局使用可能リンク検出手段及び前記端末使用可能リンク検出手段が、使用可能な周波数を検出する
請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記無線通信システムにおいて、
前記接続方式が、複数の無線リンクを統合して1つのトラフィックを確立するリンクアグリゲーション方式であって、
通信ネットワーク側に、
前記接続方式再構築管理手段の決定した接続方式に従って前記通信端末とのトラフィックを複数の無線リンクに統合及び分散してリンクアグリゲートするリンクアグリゲート管理手段を備える一方、
該通信端末に、
該リンクアグリゲート管理手段との間でトラフィックをリンクアグリゲートする端末リンクアグリゲート管理手段を備える
請求項1又は2に記載の無線通信システム。 - 前記無線通信システムにおいて、
前記通信ネットワーク側に、
前記リンクアグリゲート管理手段からの指示を受けて、リンクアグリゲートする各無線リンクによる通信を行うための認証処理を行う認証管理手段を備える一方、
前記通信端末に、
前記端末リンクアグリゲート管理手段からの指示を受けて、リンクアグリゲートする各無線リンクによる通信を行うための認証処理を行う端末認証管理手段を備える
請求項3に記載の無線通信システム。 - 前記無線通信システムにおいて、
前記通信条件情報に、前記通信端末が必要とする通信品質情報を含む
請求項1ないし4のいずれかに記載の無線通信システム。 - 使用可能な無線リンクを検出し、接続に使用する無線リンクを変化させて基地局と通信端末とが無線通信するための無線通信再構築管理サーバであって、
該基地局及び該通信端末のそれぞれの現在地における使用可能な無線リンクの情報を含む通信条件情報に基づき、無線通信の接続方式を決定する接続方式再構築管理手段と、
該接続方式再構築管理手段の決定した接続方式に従って対応する基地局に対して無線通信の接続方式を制御する接続方式再構築制御手段と
を備えた
ことを特徴とする無線通信再構築管理サーバ。 - 前記通信条件情報が、使用可能な周波数の情報である
請求項6に記載の無線通信再構築管理サーバ。 - 前記接続方式が、複数の無線リンクを統合して1つのトラフィックを確立するリンクアグリゲーション方式であって、
前記無線通信再構築管理サーバに、
前記接続方式再構築管理手段の決定した接続方式に従って前記通信端末とのトラフィックを複数の無線リンクに統合及び分散してリンクアグリゲートするリンクアグリゲート管理手段を備える
請求項6又は7に記載の無線通信再構築管理サーバ。 - 前記無線通信再構築管理サーバにおいて、
前記リンクアグリゲート管理手段からの指示を受けて、リンクアグリゲートする各無線リンクによる通信を行うための認証処理を行う認証管理手段を備える
請求項8に記載の無線通信再構築管理サーバ。 - 前記無線通信再構築管理サーバにおいて、
前記通信条件情報に、前記通信端末が必要とする通信品質の情報を含む
請求項6ないし9のいずれかに記載の無線通信再構築管理サーバ。 - 使用可能な無線リンクを検出し、接続に使用する無線リンクを変化させて基地局と通信端末とが無線通信可能な無線通信方法であって、
少なくとも通信方式が異なる複数の無線通信ネットワークと、該無線通信ネットワークに対応する単数又は複数の該基地局とを用い、
通信ネットワーク側に設けられる基地局使用可能リンク検出手段及び、該通信端末の端末使用可能リンク検出手段が、それぞれの現在地における使用可能な無線リンクを検出する使用可能リンク検出ステップ、
該通信端末の端末再構築管理手段が、検出した使用可能な無線リンクの情報を含む端末側の通信条件情報を、通信ネットワーク側に設けられる接続方式再構築管理手段に通知する通信条件情報通知ステップ、
該接続方式再構築管理手段が、該基地局及び該通信端末の現在地における使用可能な無線リンクの情報を含む通信条件情報に基づき、無線通信の接続方式を決定し、該通信端末に送信する接続方式決定ステップ、
該通信端末の端末再構築管理手段が、該接続方式再構築管理手段の決定した該接続方式を受信する接続方式受信ステップ、
通信ネットワーク側に設けられる接続方式再構築制御手段が、決定された接続方式に従って対応する基地局に対して無線通信の接続方式を制御する接続方式再構築制御ステップ、
該通信端末の端末再構築制御手段が、決定された接続方式に従って該通信端末における無線通信の接続方式を制御する端末再構築制御ステップ
を有する
ことを特徴とする無線通信方法。 - 前記複数の無線通信ネットワークが、少なくとも周波数の異なる無線リンクで構成され、
前記基地局使用可能リンク検出手段が、使用可能な周波数を検出する
請求項11に記載の無線通信方法。 - 前記無線通信方法において、
前記接続方式が、複数の無線リンクを統合して1つのトラフィックを確立するリンクアグリゲーション方式であって、
前記基地局及び前記通信端末間でトラフィックが生じる際に、
通信ネットワーク側に設けられるリンクアグリゲート管理手段が、決定された接続方式に従って前記通信端末とのトラフィックを複数の無線リンクに統合及び分散してリンクアグリゲートすると共に、
該通信端末の端末リンクアグリゲート管理手段が、該リンクアグリゲート管理手段との間でトラフィックをリンクアグリゲートするリンクアグリゲートステップを有する
請求項11又は12に記載の無線通信方法。
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