JP2010134527A - コンテンツ表示装置、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】漫画などのコンテンツを、ページ全体の構成を把握しながらストレスなく読み進められるようにする。
【解決手段】漫画などのコンテンツのページ毎の画像(ページ画像)を記憶しておき、また、ページを構成する部分画像(例えば、漫画のコマ毎の画像)を、ページ内での配置に応じて順序付けた状態で記憶しておく。そして、部分画像を表示画面に順次表示するとともに、所定の切替操作がなされた場合には、表示中の部分画像が存在しているページを特定してそのページのページ画像を表示画面に表示する。こうすれば、部分画像からページ画像に表示が切り替わっても、ユーザーは違和感なくスムーズにコンテンツを読み続けることができるので、部分画像によって細かな部分を読み進めながらも、ページ全体の構成を容易に把握することが可能となり、その結果、コンテンツをストレス無く読み進めることが可能となる。
【選択図】図9

Description

本発明は、携帯用機器の画面上で漫画などのコンテンツを読むための技術に関する。
近年では、液晶ディスプレイ等の表示装置に関する技術が大きく進歩してきており、これに伴って、携帯電話や携帯情報端末(PDA)などの携帯用機器にも高性能な表示装置が搭載されるようになってきた。これらの携帯用機器では、操作画面を表示できるだけでなく、写真や動画などの種々の画像を表示することも可能となっており、また、漫画本などを画像データとして取り込んだものを表示させることによって、携帯用機器の表示画面上で漫画などのコンテンツを読むことも可能となっている。
また、携帯用機器の表示画面は大きさが限られていることから、たとえば漫画を読もうとした際に台詞などの細かい部分が読み難いことがある。このため、画像の中の一部分を指定してその部分を拡大表示することが可能となっており、ユーザーは読み難い部分を拡大表示させることによって、その部分を確認しながら読み進めることが可能である。もっとも、読み難い部分がある度にその部分を拡大表示しなければならないのでは煩雑であり、漫画などのコンテンツを読む楽しみも半減する。そこで、漫画の場合であれば、ページごとの画像データとしてではなく、コマごとの画像データとして記憶しておき、各コマの画像を順に表示するようにした技術が提案されている(特許文献1)。
特開2007−164550号公報
しかし、提案されている方法では、通常の製本された漫画本を読むときのようには、漫画を楽しむことができないという問題があった。すなわち、通常の製本された漫画本では、いわゆる「コマ割り」と呼ばれて、各ページの中でのコマの配置や、コマの大きさにも工夫が凝らされており、漫画本の読者は、各コマの内容だけでなく、コマ割りによる効果も含めて漫画を読み進めることが通常である。従って、1コマずつコマ送りするようにして読んだのでは、コマ割りによる効果を楽しむことができない。かといって、ページ全体を表示したのでは、台詞などの細かい部分をその度に拡大表示しながら読み進めなければならないので、煩雑である。こうした問題、すなわちページ全体を表示したのでは細かい部分が読めないが、細かい部分を表示するとページ全体の構成を把握できないという問題は、漫画に限らず、例えば、料理のレシピ本や各種機器の操作手順の解説書などのように、ページ内に複数の画像が配置されているコンテンツを読む場合にも生じる。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題を解決するためになされたものであり、台詞等の細かい部分を読みやすい状態で表示しながらも、ページ全体の構成も容易に把握できるようにすることで、ユーザーが漫画等のコンテンツをストレスなく読み進めることができるようにする技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明のコンテンツ表示装置は次の構成を採用した。すなわち、
複数の部分画像からなるページが複数ページ纏められて構成されたコンテンツを、表示画面に表示するコンテンツ表示装置であって、
前記コンテンツのページ毎の画像を、ページ画像として記憶しておくページ画像記憶手段と、
前記ページを構成する各々の前記部分画像を、該ページ内での配列に応じて順序付けた状態で記憶しておく部分画像記憶手段と、
前記部分画像を前記表示画面に順次表示することによって、部分画像送り表示を行う部分画像送り表示手段と、
前記部分画像送り表示が行われている状態で所定の切替操作が行われると、前記表示画面に表示されている部分画像に基づいて、該部分画像が存在するページを該当ページとして特定する該当ページ特定手段と、
前記該当ページに対応する前記ページ画像を前記ページ画像記憶手段から読み出して前記表示画面に表示する該当ページ表示手段と
を備えることを要旨とする。
かかる本発明のコンテンツ表示装置では、ページ内に複数の画像が配置されたコンテンツのページごとに、そのページの画像(ページ画像)を記憶している。また、ページ内に配置された各画像(部分画像)については、ページ内での配置に応じて順序付けた状態で各々の部分画像を記憶している。例えば、コンテンツが1つのページに料理の各ステップが順に示されている料理本の場合であれば、各ステップの様子を収めた写真や、各ステップの解説文などが部分画像に相当する。そして、こうした各々の部分画像を表示画面に順次表示していくことによって、表示画面上でコンテンツを読み進めることを可能とする。更に、部分画像が表示されている状態で所定の切替操作がなされると、表示中の部分画像が存在しているページを特定し、そのページのページ画像を表示画面に表示する。
こうすれば、部分画像を表示することによってユーザーに漫画の台詞などの細かな部分をスムーズに読ませながらも、ページ全体を表示することによってページ全体の構成を把握させることが可能となる。そして、部分画像が表示された状態からページ画像が表示された状態に切り替えるに際しては、その部分画像が存在するページを表示するので、部分画像の表示からページの表示に切り替わっても、ユーザーは違和感を覚えることがなく、スムーズにコンテンツを読み続けることができる。これにより、ユーザーは、部分画像が表示された読みやすい状態で読み進めながらも、ページ全体からでなければ分からない全体の構成なども容易に把握することが可能となり、その結果、コンテンツをストレス無くスムーズに読み進めることが可能となる。
尚、ページ画像や部分画像を通信回線を介して取得する場合には、必ずしも全てのページ画像あるいは部分画像を記憶しておく必要はない。例えば、コンテンツの先頭付近のページ画像を表示しているのであれば、コンテンツの後半のページ画像や部分画像については、記憶しておく必要はなく、コンテンツを読み進めるにつれて、順次取得するようにしてもよい。同様に、コンテンツを読み進めるにつれて、先頭付近のページ画像や部分画像については破棄するものとしてもよい。こうした場合も、ユーザーにストレスなくコンテンツを読み進ませることが可能である。また、コンテンツの一部分だけを記憶しておけばよいので、記憶容量を節約して装置構成を簡素化することも可能となる。
また、上述した本発明のコンテンツ表示装置では、部分画像を表示した状態からページ画像を表示した後に所定の移行操作が行われると、部分画像を順に送りながら表示する部分画像送り表示の動作状態から、ページ画像を順に送りながら表示するページ送り表示の動作状態に移行するものとしてもよい。
ページ送り表示には、細部が読めない場合があるものの、ユーザーがページ全体を表示した状態でコンテンツを読み進めることができるので、製本された通常の本により近い感覚で読み進めることができるという良さがある。従って、部分画像送り表示で読み進めていても、ページ全体を表示すると、以降はページ送り表示で読み進めたいと思うことがある。このことから、部分画像送り表示を行っている途中でページ全体を表示した後は、ページ送り表示に切り替え可能としておけば、コンテンツ表示装置の表示画面上でもユーザーが不自由を感じることなくコンテンツを読み進めることが可能となる。
また、上述した本発明のコンテンツ表示装置では、該当ページ画像を表示すると、特別な操作を行わずとも、ページ送り表示の動作状態に移行するものとしてもよい。
前述した様に、ページ全体を表示した状態では、通常の製本された本により近い感覚で読み進めることができることから、ユーザーはその後もページ全体を表示した状態で読み進めたいと感じる傾向にあることが、経験上分かっている。そこで、該当ページ画像を表示するとともに、ページ送り表示の動作状態に移行しておけば、ユーザーはページ送り表示への移行操作を行わなくてよいので、よりストレス無くコンテンツを読み進めることが可能となる。
また、上述した本発明のコンテンツ表示装置では、ページ画像が表示された状態でページの中から1つの部分画像が選択されると、その部分画像(選択部分画像)を表示画面に表示するものとしてもよい。
こうすれば、ユーザーはページ全体を表示した状態で読みにくい部分があっても、直ちにその部分画像を表示して内容を確認することが可能となる。このため、ページ全体を表示した状態でもコンテンツをスムーズに読み進めることができ、コンテンツを十分に楽しむことが可能となる。
尚、ページの中から部分画像(選択部分画像)を選択する操作は、どのような態様で行ってもよい。例えば、表示画面上でカーソルを移動させることによって部分画像を選択するものとしてもよいし、あるいは、いわゆるタッチパネルを用いて表示画面上で部分画像に触れることで選択するものとしてもよい。こうした場合、画面上のカーソルの位置やタッチパネル上で触られた位置などに基づいて選択された部分画像(選択部分画像)を検出できるので、選択部分画像に対応する部分画像(選択部分画像)を読み出して表示画面に表示することが可能である。
また、上述した本発明のコンテンツ表示装置では、ページの中から選択した部分画像(選択部分画像)が表示された状態で所定の操作(部分画像送り操作)が行われると、部分画像送り表示を行うものとしてもよい。
前述した様に、部分画像送り表示では漫画の台詞などの細かな部分もスムーズに読み進めることができるので、選択された部分画像を表示すると、ユーザーは、以降は部分画像送り表示で読み進めたいと思うことがある。そこで、ページ全体から部分画像が選択された後は、部分画像送り表示に移行可能としておけば、ユーザーはそのまま部分画像ごとに読み進めてコンテンツをストレス無く読むことが可能となる。
また、上述した本発明のコンテンツ表示装置では、選択部分画像を表示するだけで、特別な操作を行わなくても部分画像送り表示の動作状態に移行するものとしてもよい。
選択部分画像を表示しただけで部分画像送り表示の動作状態に移行しておけば、ユーザーは選択部分画像を確認後そのまま部分画像ごとに読み進めることができるので、装置を操作する手間が減ってよりストレスなくコンテンツを読み進めることが可能となる。
また、上述した本発明のコンテンツ表示装置は、漫画を表示するものとし、漫画の各コマを部分画像として記憶しておくものとしてもよい。
前述した様に、漫画をコマごとに送りながら表示した場合、台詞や人物の微妙な表情などの細かな部分についても読み易く表示することが可能である。もっとも、通常の漫画本では、コマ割りやページ全体の構図などにも工夫がなされており、読者はこうしたページ全体を使った演出の効果なども含めて漫画を楽しんでいる。そこで、コマごとの画像を部分画像として記憶しておき、コマごとに送りながら表示するとともに、切替操作に応じてそのコマが描かれているページ全体を表示すれば、ユーザーは、台詞などの細かな部分をスムーズに読み進めながらも、通常の漫画本を読むときのようにページ全体を見てコマ割りによる演出効果なども楽しむこともできるので、漫画を十分に楽しむことが可能となる。
また、上述した本発明は、上述したコンテンツ表示方法を実現するためのプログラムをコンピュータに読み込ませ、所定の機能を実行させることにより、コンピュータを用いて実現することも可能である。従って、本発明は次のようなプログラムとしての態様も含んでいる。すなわち、本発明のプログラムは、
複数の部分画像からなるページが複数ページ纏められて構成されたコンテンツの各ページの画像であるページ画像と、該ページを構成する複数の部分画像とをよみだして表示画面に表示する処理を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記ページ内での配置に応じて互いに順序付けて記憶された前記部分画像を、順番に読み出して前記表示画面に表示することにより、部分画像送り表示を行う機能と、
前記部分画像送り表示が行われている状態で所定の切替操作が行われたことを検出すると、前記表示画面に表示されている前記部分画像に基づいて、該部分画像が配置されているページを該当ページとして特定する機能と、
前記該当ページに対応する前記ページ画像を読み出して、前記表示画面に表示する機能と
を、コンピュータを用いて実現することを要旨とする。
かかる本発明のプログラムでは、ページ内に配置された部分画像を順に読み出して表示していく。そして、部分画像を表示している状態で切替操作が行われると、表示している部分画像が存在するページを特定し、そのページのページ画像を読み出して表示画面に表示する。尚、部分画像やページ画像は、メモリカード等の記憶媒体から読み出してもよいし、通信回線に接続されたサーバー装置等から通信回線を介して読み出しても良い。あるいは、通信回線を介して取得した画像を一旦RAM等に記憶しておき、そこから読み出すものとしてもよい。
こうした場合も、ユーザーは、部分画像が表示された読みやすい状態で読み進めることができるとともに、ページ全体の構成等を容易に把握することも可能となるので、コンテンツをストレス無くスムーズに読み進めることが可能となる。
尚、部分画像やページ画像をサーバー装置などから取得して表示する場合には、取得したデータを蓄えてから表示するのではなく、画像を表示するタイミングでサーバー装置等から取得して直ちに表示するものとしてもよい。こうすれば、RAM等の記憶装置の使用量を節約することも可能となる。更に、こうした場合、サーバー装置から多数の画像を一度に取得しなくてよいので、画像を取得する際の転送データの集中を抑えて、通信回線の負担を軽減することも可能となる。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.装置構成:
B.本実施例の漫画表示処理:
C.変形例:
A.装置構成 :
図1は、いわゆる携帯メディアプレイヤーを例に用いて本実施例のコンテンツ表示装置の大まかな構成を示した説明図である。図1(a)には、携帯メディアプレイヤー10の外観が示されている。図示されている様に、携帯メディアプレイヤー10は、薄い箱型形状をしており、その表面には、写真や動画などを表示するための表示画面300が備えられている。表示画面300の下方には、図中に「送る」と示された前進ボタン406や、「戻る」と示された後進ボタン402、「モード切替」と示されたモード切替ボタン404などから構成される操作ボタン部400が設けられており、これらの操作ボタンによって携帯メディアプレイヤー10を操作することが可能となっている。また、携帯メディアプレイヤー10の側面には接続端子210が備えられており、接続端子を介して携帯メディアプレイヤー10をコンピュータ等の外部機器と接続することが可能となっている。
図1(b)には、携帯メディアプレイヤー10の内部の構成が示されている。図示されている様に、携帯メディアプレイヤー10の内部には、CPU200やRAM202、ROM204などが備えられており、ROM204上に記憶された制御プログラムがCPU200で実行されるとともに、RAM202やROM204などの各構成が協働することによって、携帯メディアプレイヤー10が制御されるようになっている。また、CPU200には接続端子210も接続されており、接続端子210を介して外部のコンピュータ等からデータを取り込んでROM204へと転送することにより、取り込んだデータをROM204に記憶しておくことが可能となっている。更に、CPU200には、表示画面300に接続されたフレームメモリ206が接続されており、ROM204に記憶した画像データをフレームメモリ206へと転送することによって、その画像を表示画面300に表示することが可能となっている。こうした構成を用いて、本実施例の携帯メディアプレイヤー10は、漫画を画像データとして取り込んでROM204上に記憶しておき、その画像データを表示画面300に表示することによって、漫画を表示する漫画表示装置として機能する。
図2は、本実施例の携帯メディアプレイヤー10のROM204上に記憶された漫画の画像データを例示した説明図である。図2(a)に示した例では、漫画の各ページがそれぞれ一つの画像データになっており、こうしたページごとの画像データを全てのページにわたって記憶しておくことによって、漫画全体が記憶されている。この様に、漫画をページごとに画像データとして記憶しておけば、漫画の各ページを表示画面300に表示することができ、また、画像データを切り替えることで表示するページを次々と変えることができるので、ユーザーは漫画を1ページずつ読み進めることが可能となる。
また、ページごとに画像データを表示した場合、表示画面300の大きさが限られていることから、台詞や人物の表情などの細かな部分が見にくい場合がある。そこで、本実施例の携帯メディアプレイヤー10では、図2(b)に示されている様に、各ページの画像データに加えて、漫画の各コマの画像データも記憶している。こうしたコマごとの画像データを記憶しておき、コマごとに表示画面300に表示してやれば、コマを画面全体に表示できるので、台詞などの細かな部分であっても容易に読み取ることが可能となる。また、ユーザーは、操作ボタンを操作して表示するコマの画像データを切り替えていくことによって、漫画をコマごとに読み進めることも可能である。
もっとも、前述した様に、通常の製本された漫画本では、読者はいわゆる「コマ割」と呼ばれ、コマの大きさや配置による演出効果も含めて漫画を読み進めるので、漫画をコマごとに表示したのでは、コマ割の効果が得られずに漫画を十分に楽しむことができない。かといって、漫画をページごとに表示したのでは、台詞などの細かな部分が読み取り難いので、読者はスムーズに読み進めることができず漫画を読む楽しみが半減してしまう。こうした点に鑑みて、本実施例の携帯メディアプレイヤー10では、ページごとの画像データとコマごとの画像データとを以下に説明する方法で表示することによって、製本された漫画本を読む場合と同様に漫画を楽しみながらスムーズに読み進めることを可能としている。
B.本実施例の漫画表示処理 :
図3は、本実施例の漫画表示処理の流れを示したフローチャートである。かかる処理は、ユーザーが携帯メディアプレイヤー10の操作ボタン部400を操作して漫画を表示するように指示を送ると、これを受けてCPU200が実行を開始する処理である。処理を開始すると、まず、漫画をページごとに表示するモード(ページモード)と、コマごとに表示するモード(コマモード)とのいずれか一方をユーザーに選択させる処理を行う(ステップS100)。
図4は、漫画の表示モードをユーザーが選択する様子を例示した説明図である。図示されている様に、表示画面300にページモードとコマモードとを選択する選択画面が表示されるので、ユーザーは、操作ボタンを操作していずれか一方を選択する。尚、ここでユーザーが選択するのは、漫画表示処理を開始した時点での一時的な表示モードであり、本実施例の漫画表示処理では、処理の開始後もその表示モードのままで表示され続けるわけではない。この点については、後で詳しく説明する。
ユーザーがコマモードを選択した場合には(ステップS100:コマモード)、漫画をコマごとに表示していくために、まず、漫画の先頭のコマの画像データ(図2(b)の例では「P1_1」と示された画像データ)をRAM上に読み込む(図4のステップS102)。次いで、そのコマを表示画面300に実際に表示するために、図5に示す「コマモード表示処理」を実行する(ステップS104)。一方、ユーザーがページモードを選択した場合は、漫画をページごとに表示するために、漫画の先頭のページ画像データ(図2(a)を参照)を読み込んで(図4のステップS106)、図6に示す「ページモード表示処理」を実行する。尚、ユーザーは、コマモードとページモードとの何れを選択してもよいが、ここでは説明を簡単にするために、まず、ユーザーがコマモードを選択した場合について説明する。
図5は、「コマモード表示処理」の流れを示したフローチャートである。前述した様に、かかる処理は、ユーザーがコマモードを選択した場合に実行される処理である。コマモード表示処理を開始すると、まず、先ほどRAM上に読み込んでおいたコマの画像データ(図3のステップS102を参照)を、フレームメモリ206(図1(b)を参照)に転送して表示画面300に表示させる(図5のステップS200)。これにより、漫画の先頭のコマが表示画面300に表示されるので、ユーザーは、実際に漫画を読み始めることができる。最初のコマを表示すると、やがて、ユーザーが次のコマを見ようとして操作ボタンを操作するので、次いで、前進ボタン406が押されたか否かの判断を行う(ステップS202)。前進ボタン406が押された場合には(ステップS202:yes)、次のコマの画像データを読み込んで表示画面300に表示する(ステップS204)。図2(b)の例では、図中「P1_1」と示した先頭の画像データを表示しているので、次のコマに対応する「P1_2」と示された画像データを読み込んで表示すればよい。一方、前進ボタン406が押されていない場合には(図3のステップS202:no)、コマを進める必要がないので、ステップS204の処理を行わずに次の処理へと進む。
このように前進ボタン406を押せば、次のコマの画像が表示されるので、ユーザーはコマを順に進めて漫画を読み進めることが可能である。もっとも、漫画を読む際には、次のコマではなく、すでに見終わったコマをもう一度見たい場合がある。そこで、前進ボタン406が押されたか否かの判断を行ったら、今度は、後進ボタン402が押されたか否かの判断を行う(ステップS206)。後進ボタン402が押された場合には(ステップS206:yes)、ユーザーに前のコマを見せるために、一つ前のコマの画像データを読み込んで表示画面300に表示する(ステップS208)。図2(b)の例では、図中に「P1_2」と示された画像データを表示しているので、一つ前のコマに対応する「P1_1」と示された画像データを読み込んで表示すればよい。これにより、ユーザーは既に見たコマをもう一度見ることができる。尚、後進ボタン402が押されない場合には(図5のステップS206:no)、前のコマに戻る必要がないので、ステップS208の処理を行わずに次の処理へと進めばよい。
この様に、コマモード表示処理では、コマごとの画像を表示画面300に表示し、ユーザーは、前進ボタン406ないし後進ボタン402を操作することによって、コマを進めたり戻ったりしながら漫画を読み進めることが可能となっている。もっとも、漫画をコマごとに読み進めた場合、前述した様に、「コマ割」の効果を楽しむことができないので、漫画本を読むときのようには漫画を楽しむことができない。そこで、本実施例の漫画表示処理では、前進ボタン406や後進ボタン402が押されたか否かの判断に加えて、モード切替ボタン404が押されたか否かの判断を行う(ステップS210)。そして、モード切替ボタン404が押された場合には(ステップS210:yes)、漫画をページごとに表示するページモードへと切り替えるために、以下の処理を行う。
ここで、ページモードへ切り替えるためには、ページごとの画像データ(図2(a)を参照)を読み込んで表示画面300に表示すればよい。もっとも、ユーザーは漫画を読み進めている最中なので、表示モードを切り替えることによって漫画の鑑賞を中断してしまうと、ユーザーの楽しみを損なってしまう。そこで、表示モードを切り替えても漫画の鑑賞を中断することなくスムーズに読み続けられるように、本実施例の漫画表示処理では、ユーザーが直前まで見ていたコマ(直前まで表示していたコマ)が描かれているページの画像を表示画面に表示することとして、対応するページの画像データを読み込む(ステップS212)。こうすることにより、画面がコマからページに切り替わっても、ユーザーは直前まで見ていたコマの続きから読み進められるので、漫画の鑑賞が中断されることなくスムーズに読み続けることが可能となる。
直前まで表示していたコマが描かれたページは、種々の方法で特定することができる。最も単純には、コマとページとを対応付けた対応テーブルを予め用意しておき、この対応テーブルを参照して特定すればよい。しかし、本実施例では、より簡便にページを特定可能とするために、画像データの名前(いわゆるファイル名)に基づいて、コマの画像データとページの画像データとを対応付けることが可能となっている。
図6は、コマの画像データとページの画像データとが、画像データのファイル名によって対応付けられている様子を示した説明図である。図の左側には、コマごとの画像データが示されており、各画像データの下には、その画像データの名前(ファイル名)が示されている。ここで、本実施例の携帯メディアプレイヤー10では、各コマの画像データのファイル名に、そのコマが描かれているページのページ番号を含んだ名前が付けられている。例えば、図の一番上のコマの画像データでは、ファイル名が「P1_1」となっており、このファイル名の中の「P1」の部分は、1ページ目(ページ番号1番)に描かれているコマであることを意味している。同様に、上から2番目のコマの画像データでは、ファイル名が「P1_2」となっており、このファイル名の中の「P1」の部分は、やはり1ページ目(ページ番号1番)のコマであることを意味している。他のコマの画像データについても同様に、ページ番号を含んだファイル名が付けられているので、ファイル名を見るだけで、どのページに描かれているコマなのかを判別することが可能となっている。
一方、図6の右側には、ページごとの画像データが示されている。そして、本実施例の携帯メディアプレイヤー10では、ページごとの画像データにはページ番号に対応したファイル名が付けられている。図示されている例では、画像データのファイル名が「P1」となっており、これは、1ページ目(ページ番号1番)の画像データであることを意味している。このように、本実施例では、ファイル名によってコマの画像データとページの画像データとを対応付けており、画像データのファイル名を調べるだけで対応するページの画像データが特定できるので、そのコマが描かれたページの画像データを迅速に特定することが可能となっている。また、コマの画像データとページの画像データとを対応付けた対応テーブルを別途記憶しておく必要がないので、ROM204の記憶容量を節約することも可能となる。
尚、本実施例では、ファイル名に基づいてコマに対応するページの画像データが特定できるだけでなく、コマの画像データやページの画像データの並び順を判別することも可能となっている。たとえば、図中の一番上のコマの画像データのファイル名は「P1_1」となっているが、このファイル名の後ろの部分の「1」は、このページの1コマ目の画像データであることを表している。同様に、その下の画像データのファイル名の「P1_2」の「2」の部分は、このページの2コマ目の画像データであることを表している。このように、コマの画像データのファイル名からそのページの何番目のコマなのかを知ることができるので、ファイル名を調べることによって、コマの画像データの並び順を容易に判別することも可能である。ページの画像データについても同様に、ページ番号に対応したファイル名が付けられていることから、ページの並び順を容易に判別することが可能である。このため、本実施例では、コマやページを送ったり戻したりする際にも画像データを迅速に特定することが可能となっている。
こうして、直前まで表示していたコマが描かれているページの画像データを特定したら、その画像データをRAM202上に読み込む(図5のステップS212)。そして、そのページの画像を実際に表示するために、次に説明する「ページモード表示処理」を実行する(ステップS214)。
図7は、本実施例のページモード表示処理の流れを示したフローチャートである。図示されている様に、処理を開始したら、まず、先ほどRAM202上に読み込んでおいたページの画像データをフレームメモリ206に転送する処理を行う(ステップS300)。これにより、ページの画像が表示画面300に表示されるので、ユーザーは自分が読んでいたページをコマ割りも含めて楽しむことができる。もちろん、直前まで見ていたコマと同じページが表示されることから、漫画の鑑賞が中断されることがなく、漫画をスムーズに読み続けることが可能である。
ページを表示してユーザーがコマ割を鑑賞した後は、再びコマごとに表示するコマモードに戻ることも可能であるが、そのままページモードで漫画を読み進めたいと思うこともある。そこで、本実施例では、ページの画像を表示したら、次いで、前進ボタン406が押されたか否かの判断を行い(ステップS302)、押された場合には(ステップS302:yes)、次のページの画像データを読み込んで表示画面300に表示する(ステップS304)。こうすれば、ユーザーは次のページについてもページ全体が表示された状態で読み進めることができる。また、既に読み終わったページについてもページ全体を見たい場合があるので、前進ボタン406だけでなく、後進ボタン402についても押されたか否かの判断を行い(ステップS306)、押された場合には(ステップS306:yes)、一つ前のページの画像データを読み込んで表示画面300に表示する(ステップS308)。これにより、ユーザーは、他のページについてもページ全体を表示した状態で漫画を鑑賞することが可能となり、前進ボタン406や後進ボタン402を操作してページを切り替えながら漫画を読み進めることが可能となる。
もちろん、ページ全体を表示すると、台詞などの細かい部分が読み難くなることがあるので、ユーザーはコマモードに戻したいと感じることもある。そこで、前進ボタン406や後進ボタン402が押されたか否かの判断を行ったら、次いで、モード切替ボタン404が押されたか否かの判断を行う(ステップS310)。そして、モード切替ボタン404が押された場合には(ステップS310:yes)、ページモードから再びコマモードに戻るために、以下の処理を行う。
まず、コマモードに戻った際に最初に表示するコマを決定する処理を行う(ステップS312)。最初に表示するコマは、種々の方法で決定することが可能である。例えば、先にコマモードで表示していた際に、最後に表示したコマの画像データをRAM202上に記憶しておき、このコマの画像データを表示するものとしてもよい。こうすれば、ページ全体を表示する直前にユーザーが読んでいたコマを表示できるので、ユーザーはそのコマから再び漫画をスムーズに読み続けることが可能となる。あるいは、最後に表示したコマの次のコマを表示するものとしてもよい。この場合、コマモードの状態からモード切替ボタン404を押してページモードに切り替え、その後にもう一度モード切替ボタン404を押せば、コマを表示した状態からページ全体を表示してコマ割りの状態を鑑賞し、再びコマモードに戻って次のコマを見ることができるので、モード切替ボタン404を操作するだけでコマとページ全体とを交互に見ながら漫画を読み進めることが可能となる。もちろん、こうした方法で表示するコマを決定するのではなく、表示するコマをユーザーに決定させるものとしてもよい。
図8は、コマモードに切り替える際に表示するコマをユーザーに決定させる様子を示した説明図である。図示されている様に、携帯メディアプレイヤー10の表示画面300にページ全体の画像を表示し、ユーザーに操作ボタンを操作させて表示するコマを決定させる。こうすれば、ユーザーは自分が見たいコマを指定することができるので、そのコマを表示することによって、ユーザーは漫画をスムーズに読み続けることが可能となる。
以上に説明したように種々の方法でコマを決定することができるが、何れかの方法でコマを決定したら、そのコマの画像データをRAM202上に読み込み(図7のステップS312)、前述したコマモード表示処理(図5を参照)を実行する(ステップS314)。コマモード表示処理では、前述した様に、RAM202上に読み込んでおいたコマの画像データをフレームメモリ206に転送して、コマを表示画面に実際に表示する(図5のステップS200を参照)。そしてユーザーは、前進ボタン406や後進ボタン402を操作することによって、コマを進めたり戻したりしながら漫画を鑑賞することが可能となる(ステップS202〜ステップS208を参照)。更に、再びページモードで鑑賞したい場合には、モード切替ボタン404を操作すれば、再びページモードに切り替えることができるので(ステップS210〜ステップS214を参照)、ページごとに漫画を鑑賞することも可能となる。
尚、コマモード表示処理においてモード切替ボタンが押されない場合には(ステップS210:no)、ステップS202に戻って操作ボタンが操作されたか否かの判断を繰り返す(ステップS202〜ステップS210)。このため、ユーザーが操作ボタンを操作した場合には、直ちにコマを進めたり、表示モードを切り替えることが可能となっている。同様に、ページモード表示処理(図7を参照)においても、モード切替ボタンが押されない場合には(ステップS310:no)、ステップS302に戻って操作ボタンが操作されたか否かの判断を繰り返すので(ステップS302〜ステップS310)、ユーザーは操作ボタンを操作することによって、直ちにページを進めたり、表示モードを切り替えることが可能となっている。
また、コマモード表示処理やページモード表示処理において、ユーザーが操作ボタンを操作して漫画の表示を終了するように指示を出した場合には、コマモード表示処理ないしページモード表示処理を終了し、図3の漫画表示処理へと復帰する。そして、フレームメモリ206に転送されていた画像データを削除して漫画を表示画面300から消去し(図3のステップS110)、漫画表示処理を終了する。
以上に説明した様に、本実施例の漫画表示処理では、コマモードでは漫画をコマごとに表示するとともに、操作ボタンによってコマを進めたり戻したりすることが可能である。一方、ページモードでは、漫画をページごとに表示するとともに、ページを進めたり戻したりすることが可能である。そして、モード切替ボタンを操作することによって、どのコマを表示している状態からでも直ちにページ全体を表示した状態に切り替えることが可能であり、逆に、ページ全体を表示した状態からでもコマを表示した状態に直ちに切り替えることが可能となっている。また、コマからページへの切り替えに際しては、そのコマを含むページに切り替え、逆にページからコマへの切り替えに際しては、直近に表示したコマ、直近に表示した次のコマ、更にはユーザーが指定したコマ等に切り替えることで、2つの表示モードを全く違和感なく極めて自然に切り替えることが可能である。このため、ユーザーは製本された漫画本を読む場合と同様に、コマ割りの効果を得ながらも、漫画をスムーズに読み進めることが可能となる。この点について、図9および図10を参照しながら補足して説明する。
図9は、本実施例の漫画表示処理によって、コマ割による演出も鑑賞しつつ、漫画をスムーズに読み進めることが可能となる理由を概念的に示した説明図である。図の上側には、漫画がコマモードで表示された様子が示されており、下側には、ページモードで表示された様子が示されている。ユーザーが漫画をコマモードで読み進めた場合には、図の上側に示されている様に、コマが表示画面300一杯に表示されるので、ユーザーは人物の表情や台詞などの細かい部分も容易に読み取ることができ、ストレスを感じることなく漫画をスムーズに読み進めることが可能である。
ここで、ユーザーがモード切替ボタンを操作すると、図の下側に示されている様に、漫画をページごとに表示するページモードに切り替わる。このときには、前述した様に直前まで表示していたコマが描かれたページが表示される。このため、ページモードに切り替わっても、ユーザーは違和感を覚えることがなく、そのまま漫画をスムーズに読み進めることができる。そして、このようにページ全体を表示すれば、コマ割による演出も鑑賞することができるので、製本された漫画本を読むときと同様に、十分に漫画を楽しむことが可能となる。
こうしてページモードに切り替えた後も、再びコマモードに切り替えれば(図中の白抜きの矢印を参照)、ユーザーはふたたびコマごとに漫画を読み進めることができるので、台詞などの細かな部分も容易に読み取りながらスムーズに漫画を読み進めることが可能となる。もちろん、再びページ全体を見たくなったら、モード切替ボタンを操作すればよい。このように本実施例では、表示モードを自在に切り替えることによって、コマ割りによる演出も鑑賞しながらスムーズに漫画を読み進めることが可能となっているのである。
また、本実施例の漫画表示処理では、ページモードで読み進めている途中で、ユーサーが望んだコマからコマモードに切り替えることも可能となっている。こうした場合も、以下のように、コマ割りによる演出を鑑賞しながらスムーズに漫画を読み進めることが可能である。
図10は、ユーザーがページモードで読み進んでいる途中からコマモードに切り替えて読み進める様子を例示した説明図である。図の下側には、ユーザーがページモードで漫画を読み進める様子が示されている。前述した様に、本実施例の漫画表示処理では、漫画をページごとに表示しながら漫画を読み進めることができる。こうしてページごとに漫画を読み進めているうちに大きく表示したいコマがあったら、今度はモード切替ボタンを操作することによって、コマモードに移行する。前述した様に、コマモードに移行する際には、ユーザーは表示させたいコマを指定することができる(図8を参照)。これにより、そのコマが表示画面300に大きく表示されるので、ユーザーは人物の表情や台詞などの細かな部分を読み取ることが可能となる。そして、コマモードに切り替えた後は、コマを送りながら漫画を読み進めることが可能となる。もちろん、モード切替ボタンを操作することにより、いつでもページモードに切り替えて読み進めることも可能である。こうして、コマ割りも含めてページ全体を表示しながら、コマごとに表示して細かな部分も容易に読みとることもできるので、ユーザーは漫画本を読む場合と同様に、漫画を十分に楽しみながら読み進めることが可能となっている。
以上に説明したように、本実施例の携帯メディアプレイヤー10では、コマモードとページモードとを自在に切り替えることが可能となっており、どのコマを表示している状態からでも直ちにページ全体を表示することができ、また、ページ全体を表示した状態からでも直ちにコマを表示することができる。そして、コマからページに切り替える際には、そのコマが描かれたページに切り替え、ページからコマへ切り替える際には、直近に表示していたコマやユーザーが指定したコマ等に切り替えることにより、2つのモードを違和感無く切り替え可能としている。これにより、コマ割りによる演出を鑑賞しながらも漫画をスムーズに読み進めることが可能となっており、その結果、通常の漫画本を読む場合と同様に、ユーザーは漫画を十分に楽しむことが可能となっている。
C.変形例 :
前述した実施例のページモード表示処理では、表示画面に漫画が1ページだけ表示されるものとして説明した(図9を参照)。しかし、漫画を1ページだけ表示するのではなく、2ページ分をまとめて表示するものとしてもよい。
図11は、漫画を2ページ分まとめて表示する変形例のページモードを用いて、ユーザーが漫画を読み進める様子を示した説明図である。図の下側に示されている様に、変形例のページモードでは、2つのページがいわゆる見開きの状態で表示されている。こうすれば、ユーザーは、通常の漫画本により近い感覚で漫画を読むことができるので、漫画をいっそう楽しむことが可能となる。また、コマモードからページモードに切り替える際には、直前までコマモードで表示していたコマが描かれているページを見開きで表示する。こうすれば、コマモードからページモードに切り替えても、ユーザーは違和感を覚えることなく漫画をスムーズに読み進めることができる。更に、ページモードからコマモードに戻る際には、ユーザーが見開きにした2つのページの中から表示するコマを指定するものとしてもよい。これにより、ページモードからコマモードに戻っても、ユーザーは直前まで読んでいたコマから読み続けることができるので、違和感を覚えることなく漫画を十分に楽しむことが可能となる。
尚、2つのページを見開きの状態で表示する際には、表示画面の左右のどちらに表示するのかを予めページごとに定めておくものとしてもよい。例えば、ページごとの画像データと表示する位置とを対応付けた対応テーブルを記憶しておき、このテーブルを参照して左右のどちらに表示するのかを決定するものとしてもよい。あるいは、ページごとの画像データのページ番号を調べて、ページ番号が奇数のページは、画面の右側に表示するものとし、偶数のページは、画面の左側に表示するものとしてもよい。こうすれば、ページ番号を調べるだけで表示する位置を容易に決定することが可能となる。また、図6に例示したように、画像データのファイル名にページ番号に対応した名前をつけておけば、画像データのファイル名を調べるだけでよいので、表示する位置をより簡便に決定することが可能となる。
また、1つのページが表示されている状態で画面を横だおしの状態にすると、2つのページが表示されるようにしてもよい。このとき、先に表示していたページと次のページとを見開きに表示してもよい。あるいは、実際に漫画本を見開きにした状態と同様に、奇数ページは右に偶数ページは左に表示することとしてもよい。更には、コマが表示されている状態で画面を横だおしにした際にも、2つのページが表示されるようにしてもよい。このときにも、そのコマが描かれたページと次のページとを見開きで表示してもよいし、実際の漫画本と同じように、奇数ページを右に偶数ページを左に表示してもよい。こうすれば、画面を横に倒すだけでコマ割りによる演出を含めてページ全体を鑑賞できるので、ユーザーは煩雑な操作をすることなく、よりスムーズに漫画を鑑賞することができる。加えて、実際の漫画本と同じ見開きの状態で漫画を鑑賞できるので、ユーザーは漫画をよりいっそう楽しむことが可能となる。
以上、本実施例のコンテンツ表示装置について説明したが、本発明は上記すべての実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。例えば、本実施例では、コンテンツ表示装置が携帯メディアプレイヤーとして実施されている態様を説明したが、携帯メディアプレイヤーに限られず、例えば、携帯電話や携帯情報端末(PDA)として実施することも可能である。また、本実施例では、漫画を表示する場合を例に説明したが、漫画に限らず、例えば料理のレシピ本を表示することも可能である。こうした場合、例えば、料理の各手順を1ステップずつ表示しながら、ページ全体を表示して料理の全体の流れを表示することができるので、ユーザーは、通常の料理の本と同じ感覚でストレス無く読み進めることが可能となる。
また、本実施例では、漫画の画像データがコンテンツ表示装置に予め記憶されているものとして説明したが、こうした画像データをコンテンツ表示装置に記憶しておくのではなく、サーバー装置に記憶しておき、必要に応じてサーバー装置からダウンロードしてコンテンツ表示装置に取り込むものとしてもよい。例えば、ユーザーが読みたい漫画を指定してサーバー装置からその漫画の画像データを一括してダウンロードするものとしてもよいし、あるいは、ユーザーがコマやページを読み進めると、それに従って画像データをダウンロードし、コンテンツ表示装置に取り込んで表示するものとしてもよい。こうした場合も、コマモードとページモードとを自在に切り替えることができるとともに、モードを切り替えてもスムーズに読み続けることができるので、製本された漫画本を読む場合と同様に漫画を楽しむことが可能となる。
携帯メディアプレイヤーを例に用いて本実施例のコンテンツ表示装置の大まかな構成を示した説明図である。 携帯メディアプレイヤー10のROM上に記憶された漫画の画像データを例示した説明図である。 本実施例の漫画表示処理の流れを示したフローチャートである。 漫画の表示を開始した直後の表示モードをユーザーが選択する様子を例示した説明図である。 本実施例のコマモード表示処理の流れを示したフローチャートである。 画像データのファイル名に基づいて、コマの画像データからそのコマが描かれているページの画像データを特定する様子を示した説明図である。 本実施例のページモード表示処理の流れを示したフローチャートである。 コマモードに切り替える際に表示するコマをユーザーが決定する様子を示した説明図である。 本実施例の漫画表示処理によって、コマ割の効果を得ながらも漫画をスムーズに読み進めることが可能となる様子を概念的に示した説明図である。 ユーザーがページモードで読み進めた状態からコマモードに切り替えて読み進める様子を例示した説明図である。 漫画を見開きの状態で表示する変形例のページモードを用いてユーザーが漫画を読み進める様子を示した説明図である。
符号の説明
10…携帯メディアプレイヤー、 200…CPU、 202…RAM、
204…ROM、 206…フレームメモリ、 210…接続端子、
300…表示画面、 400…操作ボタン部、 402…後進ボタン、
404…モード切替ボタン、 406…前進ボタン

Claims (8)

  1. 複数の部分画像からなるページが複数ページ纏められて構成されたコンテンツを、表示画面に表示するコンテンツ表示装置であって、
    前記コンテンツのページ毎の画像を、ページ画像として記憶しておくページ画像記憶手段と、
    前記ページを構成する各々の前記部分画像を、該ページ内での配列に応じて順序付けた状態で記憶しておく部分画像記憶手段と、
    前記部分画像を前記表示画面に順次表示することによって、部分画像送り表示を行う部分画像送り表示手段と、
    前記部分画像送り表示が行われている状態で所定の切替操作が行われると、前記表示画面に表示されている部分画像に基づいて、該部分画像が存在するページを該当ページとして特定する該当ページ特定手段と、
    前記該当ページに対応する前記ページ画像を前記ページ画像記憶手段から読み出して前記表示画面に表示する該当ページ表示手段と
    を備えるコンテンツ表示装置。
  2. 請求項1に記載のコンテンツ表示装置であって、
    前記ページ画像を前記表示画面に順次表示することによって、ページ送り表示を行うページ送り表示手段と、
    前記該当ページ表示手段によって前記該当ページに対応する前記ページ画像が表示された状態で、所定の移行操作が行われると、前記部分画像送り表示の動作状態から前記ページ送り表示の動作状態に移行するページ送り移行手段と
    を備えるコンテンツ表示装置。
  3. 請求項1に記載のコンテンツ表示装置であって、
    前記ページ画像を前記表示画面に順次表示することによって、ページ送り表示を行うページ送り表示手段と、
    前記該当ページ表示手段によって前記該当ページに対応する前記ページ画像が表示されると、前記ページ送り表示手段を起動するページ送り表示起動手段と
    を備えるコンテンツ表示装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のコンテンツ表示装置であって、
    前記表示画面上に表示された前記ページ画像を構成する複数の部分画像の中から、所定の選択操作によって選択された一の部分画像である選択部分画像を検出する選択部分画像検出手段と、
    前記選択部分画像に対応する前記部分画像を前記部分画像記憶手段から読み出して、前記表示画面に表示する選択部分画像表示手段と
    を備えるコンテンツ表示装置。
  5. 請求項4に記載のコンテンツ表示装置であって、
    前記選択部分画像表示手段によって前記選択部分画像が表示された状態で、所定の部分画像送り操作が行われると、前記ページ送り表示の動作状態から前記部分画像送り表示の動作状態に移行する部分画像送り移行手段を備えるコンテンツ表示装置。
  6. 請求項4に記載のコンテンツ表示装置であって、
    前記選択部分画像表示手段によって前記選択部分が表示されると、前記部分画像送り表示手段を起動する部分画像送り表示起動手段を備えるコンテンツ表示装置。
  7. 請求項1ないし請求項6の何れか一項に記載のコンテンツ表示装置であって、
    前記コンテンツは漫画であり、
    前記部分画像は、前記漫画の各ページを構成するコマの画像であるコンテンツ表示装置。
  8. 複数の部分画像からなるページが複数ページ纏められて構成されたコンテンツの各ページの画像であるページ画像と、該ページを構成する複数の部分画像とをよみだして表示画面に表示する処理を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
    前記ページ内での配置に応じて互いに順序付けて記憶された前記部分画像を、順番に読み出して前記表示画面に表示することにより、部分画像送り表示を行う機能と、
    前記部分画像送り表示が行われている状態で所定の切替操作が行われたことを検出すると、前記表示画面に表示されている前記部分画像に基づいて、該部分画像が配置されているページを該当ページとして特定する機能と、
    前記該当ページに対応する前記ページ画像を読み出して、前記表示画面に表示する機能と
    を、コンピュータを用いて実現するためのプログラム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014042052A1 (ja) * 2012-09-11 2014-03-20 富士フイルム株式会社 ビューワ装置、表示制御方法及びプログラム

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