JP2010133655A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気調和機が設置された部屋を撮影した画像から検出した温度や湿度に基づき、安価かつ確実な方法で部屋に存在する人に快適な空調制御を提供する。
【解決手段】空気調和機のスイッチが部屋に存在する使用者によってオンされて運転を開始し、使用者がリモコン等によって部屋の撮影を行うよう室内機1に指示する、もしくは所定の時間経過後に自動的に室内機1が部屋の撮影を行う。室内機1に備えられた室内機制御手段は、カメラ8から取り込んだ画像データから温湿度表示シール40を画像認識する。そして、温湿度表示シール40に表示されている温度や湿度の情報を検出し、これに応じた空調制御を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気調和機に係わり、より詳細には、撮像装置で撮影した画像データから抽出した温度や湿度の情報に基づいて空調制御を行う空気調和機に関する。
従来、空気調和機の室内機には、室内の温度や湿度を検知するための温度センサや湿度センサ(以下個別に言及する必要がある場合を除き、環境センサと記載する)が備えてられており、室内機周辺や室内の温度および湿度を部分的に測定している。そして、空気調和機は環境センサによって検出した温度や湿度に応じて空調制御を行っている。
しかし、上述した構成の空気調和機では、固定された環境センサにより室内の部分的な温度や湿度を測定して空調制御を行っているため、室内の状況によっては温度分布や湿度分布にムラが発生する。このため、人がいる場所における温度や湿度が適切に調整されないことがあり、快適な空調制御を行えているとは言い難かった。
そこで、室内機を操作するためのリモコンに環境センサを設けたり、オプションで室内に設置できる環境センサを追加できるものがある。リモコンに環境センサを設けた場合は、リモコンは操作する人のすぐ近くに置かれることが多いため、人がいる場所における温度や湿度を環境センサで検出しこれに基づいた空調制御を行うことができるので、人にとって快適な空調制御を行うことができる。
また、環境センサを追加できる場合は、人が室内で居ることが多い場所の近辺に環境センサを設置することによって、人がよくいる場所における温度や湿度を環境センサで検出しこれに基づいた空調制御を行うことができるので、人にとって快適な空調制御を行うことができる。また、部屋に備えられた窓やドア、発熱量の大きい家電製品等といった室内の空調環境に影響を与えるものの近傍に環境センサを設置することで、室内の温度分布や湿度分布のムラを検出してこれを解消するよう空調制御を行うこともできる。
しかし、環境センサは高価であるため、環境センサを複数個設けることによってコストアップとなるという問題があった。また、リモコンに環境センサを設ける場合は、リモコン自体がコストアップとなると共に、環境センサで検出した温度や湿度を赤外線信号や電波信号として室内機に送信する必要があるため、リモコンの電池の消耗が激しくなるという問題があった。
さらには、環境センサを室内に追加設置する場合は、新しい家具や家電製品の導入、部屋の模様替え等によって、人がよくいる場所が変わったり、発熱量の大きい家電製品の増加や設置場所を変更した場合、環境センサも移設や増設をする必要があり煩わしいものなる。また、実際には設置場所の確保やデザイン(見た目)上の都合により設置できる個数に限りがあり、現実的でないという問題があった。
以上のような問題を解決し、温度分布や湿度分布にムラが発生せず人に快適な空調制御を提供する方法として、室内機に撮像装置を設けて部屋を撮影し、部屋の温度分布を検出して局所的なムラが発生しないよう空調制御を行うことが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1で開示されている空気調和機は、室内機に撮像装置を設けている。この撮像装置は魚眼レンズとCCD等を備えており、室内機が設置された部屋全体を撮影することができる。また、この撮像装置には赤外透過フィルタも備えており、これを介して撮影された赤外光画像によって室内の温度分布を検出することができる。検出した温度分布を解析し、設定温度よりも高いあるいは低い温度が検出された領域があった場合、その検出結果に基づいて空調制御が行われる。
また、通常の撮影画像と赤外光画像を時系列的に比較することによって、人の動きを検出しその移動場所に向かって風向制御等の空調制御を行っている。まず撮影画像を時系列的に比較し、部屋中で移動している物体を検出する。次に、赤外光画像によって温度分布を比較して移動した物体が熱源であるか否かを検出する。家電製品等といった他の熱源が部屋に存在してもこれらは移動していないので、移動した熱源を人と特定し、人がいる場所に向かって風向制御等の空調制御を行っている。
このように、特許文献1では撮像装置により撮影された赤外光画像に基づいて部屋の複数個所の温度を検知して温度ムラを検出し、これを解消すると共に人が存在する場所を検知することによって、人に快適な空調制御を行っている。しかし、このような赤外光による温度の検出では部屋に存在する物や人の表面温度を検知しているため、例えば家電製品等の温度は検知できるが家電製品が存在する周りの空間がどのような温度となっているかを検知することはできないため、最適な空調制御ができないという問題があった。
また、撮像装置による撮影は一定時間間隔をおいて部屋を撮影しているため、人以外の熱源、例えば電気ポットや電気ストーブといった比較的持ち運びが容易な家電製品を移動させた場合は、時系列的に撮影画像を比較した時に移動した熱源として検出されることとなり、人との区別がつきにくく人の検出が困難になるという問題があった。
一方、撮像装置によって部屋に居る人を撮影し、人の動作からその人が暑いもしくは寒いと感じているかを検出して空調制御を行うことが提案されている(特許文献2参照)。特許文献2に開示されている空気調和機は、室内機と接続された撮像装置が部屋に設置されており、撮像装置から得た画像を室内機で解析するものである。
室内機と撮像装置が設置されている部屋に複数の人が存在し、ある人は腕をさする、上着を着るといった「寒がる」動作をしており、また他の人は汗を拭う、団扇であおぐといった「暑がる」動作をしていたとする。これら「寒がる」「暑がる」動作を撮影した画像を検出した室内機は、それぞれ「寒がる」動作=寒い状態、「暑がる」動作=暑い状態 であると認識し、その方向への風力を弱めるもしくは強める等といった空調制御を行う。
このように、特許文献2では撮像装置で撮影した画像から部屋に存在する人の状態を的確に検知し、その状態に応じた空調制御を行うことによって個別に快適と感じる空調制御を効率よく行うことができる。また、撮像装置と空気調和機が別体でありかつ、空調システムの構成や部屋の状況を検出するアルゴリズムとは非依存であるため、撮像装置や空気調和機の設置場所や機種の変更等に対して、空調システムに大きな変更等を加える必要のない柔軟性を保持することができるシステムとなっている。
しかし、この方法では部屋に居る人で暑さや寒さを我慢して動かない人がいる場合はその状態を検出することが不可能であり、また、暑い、寒いといった状態を表現する動作は人によって異なるため、人の状態を正確に検知することができない可能性があり、快適な空調制御を得られない人が出てくる可能性があった。また、撮像装置と空気調和機が別体となっているため、部屋に予め撮像装置が設置されていない場合は別途購入して設置する必要があり、汎用性に欠けると共にコストアップになるという問題があった。
特開2007−78283号公報(第6〜8頁、第1図、第5図、第6図) 特開2008−51463号公報(第5〜7頁、第1図、第3図)
本発明は以上述べた問題点を解決し、空気調和機が設置された部屋を撮影した画像から検出した温度や湿度に基づき、安価かつ確実な方法で部屋に存在する人に快適な空調制御を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、請求項1に関する発明は、室内機が設置された室内を撮影する撮像装置と、同撮像装置が撮影した映像を画像データとして入力し、同画像データから画像認識により温度や湿度の情報を抽出する制御手段とを備え、前記室内機が設置された室内に温度や湿度を計測して表示する温湿度表示手段が存在し、前記制御手段は、前記温湿度表示手段を前記画像認識により抽出し前記温湿度表示手段に表示されている温度や湿度の情報に基づいて空調制御を行うことを特徴としている。
また、請求項2に関する発明は、前記温湿度表示手段は、温度や湿度の情報が表示されていることを示す識別マークを有し、前記制御手段は前記画像データに含まれる前記識別マークを認識して前記温度や湿度の情報を抽出することを特徴としている。
さらには、請求項3に関する発明は、前記温湿度表示手段は、前記空気調和機に付属され前記温湿度表示手段を設置する場所に貼付可能であることを特徴としている。
請求項1に係わる発明は、空気調和機の室内機に、この室内機が設置された部屋を撮影することができる撮像装置が設けられている。室内機は撮影された画像から温度計や湿度計等といった温度や湿度を計測して表示する温湿度表示手段を抽出し、表示されている温度や湿度を検出しこれに応じた空調制御を行う。部屋の任意の場所、例えば、部屋に存在する人の近傍や窓際、出入り口等といった温度や湿度の変化が大きい場所に温湿度表示手段を設置すれば、室内機は、例えば赤外光画像では認識できない空間の温度や湿度を検出しこれに基づいた空調制御を行うことができるので、安易かつ安価な方法でより快適な空調制御を行うことができる。
また、請求項2に係わる発明は、温湿度表示手段に識別マークを付与している。室内機は撮影された画像からこの識別マークを認識することによって、より正確に温湿度表示手段が存在していることを認識しそこに表示されている温度や湿度を検出することができるので、例えば部屋に温湿度表示手段が複数存在するような場合でも、温湿度表示手段毎に温度や湿度の情報を正確に検出でき、これに基づいた空調制御を行うことができる。
さらには、請求項3に係わる発明は、温湿度表示手段を室内のどこにでも貼り付けて設置できるようにしている。このような温湿度表示手段を空気調和機に付属させておけば、温湿度表示手段の設置場所の自由度が上がり、例えば部屋の窓際や出入り口付近の壁、発熱量が大きい家電製品の外装面等といった温度や湿度の変化が大きい場所に温湿度表示手段を設置することができ、部屋の空調環境の乱れをより早く察知し効率よく部屋の空調制御を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。尚、実施例としては、複数の温湿度表示手段が存在する部屋に設置される空気調和機を一例として説明することとする。
図1は本発明による空気調和機の室内機を示している。室内機1は横長の箱体であり、前面の吸込口2に吸込グリル6を備えたカバー3が図示しない熱交換器や送風ファン等といった内部の構造物を覆うようになっている。また、下方に備えられた横長の吹出口4には、複数の上下風向板5および図示しない複数の左右風向板が配置されている。また、吹出口4の右側には、リモコン受光部7が設けられており、図示しないリモコンから発信される赤外線信号を受信する。
カバー3の前面中央部(吸込グリル6下)には、室内機1が設置されている部屋を撮影する撮像装置であるカメラ8が設けられている。このカメラ8は図示しないレンズやレンズを保持するレンズホルダ、絞りや遮光板およびレンズを透過した光束が結像されるCCD等の撮像素子で構成されており、部屋全体を撮影できるように図示しないモータにより所定の角度で可動するようになっている。尚、カメラ8を可動させずに固定し、レンズを魚眼レンズにして部屋全体を撮影できるようにしてもよい。
図2は本発明による空気調和機の構成を示す要部ブロック図である。室内機1には、リモコンから送信される赤外線信号を受信するリモコン受信部20と、室内の温度を検出する温度センサ25と、室内の湿度を検出する湿度センサ24と、これら温度センサ25や湿度センサ24の検出信号を入力するセンサ入力部26と、室外機30との通信を行う通信部22と、送風ファンモータ27と、上下風向板5の角度調節を行う上下風向板用ステッピングモータ28と、左右風向板の角度調節を行う左右風向板用ステッピングモータ29と、カメラ8と、カメラ8で撮影した画像信号が入力される画像入力手段23と、これらを制御する制御手段である室内機制御手段21とを備えている。
室内機制御手段21は、温度センサ25や湿度センサ24で検出されセンサ入力部26を介して入力された室温や湿度に応じて、上下風向板5や左右風向板の角度調節や風量調節等の様々な空調機能に関する制御を行う。また、室内機制御手段21は、通信部22を介して室外機30と空調制御に必要な信号の通信を行う。画像入力手段23は、カメラ8より入力された画像信号を画像データに変換して室内機制御手段21に出力しており、室内機制御手段21では、画像入力手段23から入力された画像データを解析する。
図3は本発明の温湿度表示手段の一例である温湿度表示シール40を示している。この温湿度表示シール40は長方形であり樹脂や紙等で形成されている。その表示面には温度表示部41と、湿度表示部42と、識別マーク43とが設けられている。温湿度表示シール40の裏面は、両面テープ等の粘着加工が施されており、粘着加工面を覆うよう図示しない離ケイ紙が貼り付けられている。従って、温湿度表示シール40は離ケイ紙を剥がして粘着加工面を露出させ、部屋の任意の場所に簡単に貼り付けることができる。
温度表示部41は、温度によって見える色が変わるという性質を有するコレステリック液晶を用いた所謂液晶温度計で構成されている。この温度表示部41は、図3に示すように、温度を示す数値がコレステリック液晶を用いて1℃刻みで記載されており、現在の室温を示す部分の色が変わって、例えば、図3では現在の室温が26℃であり、その部分の色が変わって表示される。
湿度表示部42は、吸湿することによって色が変化する酸化亜鉛や酸化チタン等といった物質を所定の湿度表示に応じて付着させてなる所謂湿度インディケータで構成されている。この湿度表示部42は湿度を示す表示が10%刻みで記載されており、現在の湿度を示す部分の色が変わって、例えば、図3では現在の湿度が50%であり、その部分の色が変わって表示される。
識別マーク43は、室内機1に設けられたカメラ8で温湿度表示シール40が撮影され、その画像データが室内機制御手段21に入力された際に、温度や湿度を表示している部分であることを室内機制御手段21に認識させるために設けられている。識別マーク43は、図3ではハッチング模様としているが、他の模様や色、もしくは文字であってもよく、室内機制御手段21が温度や湿度を表示している部分であることを認識できるものであればよい。
尚、温湿度表示シール40は、空気調和機に付属品としてもしくはオプション品として用意される。
以下、本実施例では、空気調和機に付属されている温湿度表示シール40を温湿度表示手段として説明するが、この温湿度表示手段としては、温度や湿度がデジタル表示されるデジタル温湿度計や、床や棚に据え置きできるタイプのものや小型で携帯できる温湿度計等、温湿度を計測しその値を表示できる既成の温湿度計であってもよい。但し、これら空気調和機に付属されていない温湿度計を使用する場合は、別途空気調和機に付属品としてもしくはオプション品として設定される識別シールを貼り付けて、室内機制御手段21に温度や湿度を表示している部分であることを認識させるようにする。
以上説明した構成において、空気調和機のスイッチが部屋に存在する使用者によってオンされて運転を開始し、使用者がリモコン等によって部屋の撮影を行うよう室内機1に指示する、もしくは所定の時間経過後に自動的に室内機1が部屋の撮影を行う。室内機1に備えられた室内機制御手段21は、カメラ8から取り込んだ画像データから温湿度表示シール40を画像認識により認識する。そして、温湿度表示シール40に表示されている温度や湿度の情報を検出し、これに応じた空調制御を行う。
また、部屋に温湿度表示シール40が複数存在する場合は、室内機1は画像データから温湿度表示シール40毎に温度や湿度の情報を検出する。そして、室内機1はこれらを算術平均して平均温度や平均湿度を算出し、これに応じた空調制御を行う。尚、部屋に温湿度表示シール40が1枚存在する場合は、室内機1は画像データから温湿度表示シール40に表示されている温度や湿度の情報を検出し、これに基づいて温湿度表示シール40周辺の空間の空調制御を行う。
次に、図1、図2、図3および図4を用いて、室内機1で撮影した画像から温度や湿度を検出し、これに応じた空調制御を行う動作について説明する。図4は、本発明による空気調和機(室内機1)が設置された部屋を示している。この部屋50には、室内機1が正面壁の上方に設置されており、その向かって右側には、部屋50に出入りするためのドア52が、向かって左側には窓51が備えられている。また、窓51の斜め左下には、液晶パネルやプラズマパネル等発熱量の大きい画面で形成されたテレビ53が設置されている。
部屋50には、空気調和機に付属されていた温湿度表示シール40が3枚貼付られている。温湿度表示シール40は、温度や湿度の変化が大きい、すなわち部屋50の空調環境を大きく変動させるものの近傍に貼り付けられており、図3に示すように、日光の照射や空気の流出入により温度や湿度の変動が大きい窓51の近傍には温湿度表示シール40aが、空気の流出入により温度や湿度の変動が大きいドア52近傍には温湿度表示シール40bが、発熱量の大きいテレビ53の画面近傍の筐体には温湿度表示シール40cがそれぞれ貼り付けられている。
以下、部屋50に存在する人(使用者)が除湿冷房運転を行う場合について説明する。使用者がドア52から部屋50に入室し、リモコンを操作して室外機1のスイッチをオンする。次に、使用者はリモコンを操作して、除湿冷房運転を指示し、温度や湿度を設定する。ここでは、使用者が温度を26℃、湿度を55%に設定したとして説明を進める。
リモコンからの赤外線信号は室内機1のリモコン受信部20を介して室内機制御手段21に入力される。室内機制御手段21では、入力された設定温度:26℃ と、設定湿度:55% に基づいて送風ファンモータ27や室外機の圧縮機等を制御して空調運転を開始する。
リモコンには、室内機1に設けられたカメラ8で部屋50を撮影しその温湿度部分布の検出を指示するボタン、例えば、「温湿度分布検出」ボタンが設けられている。使用者はこのボタンを操作して、室内機1に部屋50の温度分布検出を指示する。尚、部屋50の温度分布検出は、空調運転を開始して一定時間が経過した後に自動的に行うようにしてもよい。リモコンからの信号を、リモコン受信部20を介して受け取った室内機制御手段21は、カメラ8を駆動して部屋50を撮影する。撮影した画像信号は、画像入力手段23を介して画像データとして室内機制御手段21に入力される。
室内機制御手段21は、受け取った画像データを分析し、温度・湿度表示部であることを示す識別マーク43が存在するか否かを確認する。図3では、識別マーク43が3箇所に存在するので、室内機制御手段21はこれを抽出し、温湿度表示シール40が3枚存在する(温湿度表示シール40a、40bおよび40c)ことを認識する。
次に室内機制御手段21は、温湿度表示シール40a、40bおよび40cそれぞれに表示されている温度と湿度を検出する。ここでは、表1のように検出したとして説明を進める。温湿度表示シール40a、40bおよび40cで検出した温度はそれぞれ28℃、26℃、28℃であるので、室内機制御手段21はこれらを加算平均して部屋50の室温が27℃であると認識する。そして、設定温度:26℃との差が+1℃であるので、新規設定温度として25℃を算出する。
また、温湿度表示シール40a、40bおよび40cで検出した湿度はそれぞれ55%、65%、60%であるので、室内機制御手段21はこれらを加算平均して部屋50の湿度が60%であると認識する。そして、設定湿度:55%との差が+5%であるので、新規設定温度として50%を算出する。
これで部屋50に設置された温湿度表示シール40a、40bおよび40cで検出した温度や湿度に基づいて新規設定温度:25℃および新規設定湿度:50%が決定したので、室内機制御手段21はこれら新規設定値に基づいて空調制御を行い、部屋50の環境に応じた効率的な空調制御を行うことができる。
以上説明した実施例では、部屋50に複数の温湿度表示シール40を貼り付け、それらで検出した室温や湿度から新規設定値を算出して空調制御を行うことを説明したが、温湿度表示シールは1枚でもよく、その場合は検出した室温や湿度と運転開始時の設定温度や設定湿度との差を算出して新規の設定値として空調制御を行う。
また、上述した実施例では、空調運転として除湿冷房運転を行う場合について説明したが、加湿暖房運転を行う場合についても同様な効果を得ることができる。また、冷房運転、暖房運転および除湿運転を行う場合は、検出した温度または湿度のどちらか一方を使用して空調制御を行うこととなる。
また、上述した実施例では、空調運転開始後に使用者がリモコンを操作して、室内機1に任意のタイミングで部屋50の撮影を開始する指示を行う、もしくは、所定の時間経過後に室内機1が自動で部屋50の撮影を行う場合を説明したが、使用者が部屋50の撮影を何回も指示することもでき、あるいは所定の時間間隔で部屋50の撮影を繰り返し行い、その都度検出された温度や湿度を基に空調制御を行うようにしてもよい。
また、上述した実施例では、撮像装置として室内機1にカメラ8が設けられているとして説明したが、室内機1を設置する部屋50に既存の撮像装置が存在する場合はこれを利用して部屋50を撮影してもよく、室内機1に設けられたカメラ8と既存の撮像装置を併せて使用してもよい。
次に室内機1に備えられた室内機制御手段21での処理を表すフローチャートを用いて、部屋50を撮影しその画像データから室温や湿度を検出し、これに応じた空調制御を行う処理について説明する。図5のフローチャートは室内機制御手段21が部屋50の撮影を開始してから新規設定値によって空調制御を行うまでの処理を示している。また、STはステップを、これに続く数字はステップ番号をそれぞれ表している。尚、以下の説明では、使用者がリモコンを操作して部屋50の画像を撮影する画像撮影モードを指示する場合について説明する。
室内機1のスイッチがオンされ、室内機制御手段21に動作電力が供給され室内機制御手段21がオンすると、室内機制御手段21は通常の空調運転を開始する。室内機制御手段21は、使用者がリモコンを操作して部屋50の画像を撮影する画像撮影モードを指示したか否かを判断する(ST1)。画像撮影モードの指示でなければ(ST1−No)、室内機制御手段21は、通常の空調運転を継続し(ST9)、ST1へジャンプする。
画像撮影モードの指示であれば(ST1−Yes)、室内機制御手段21はカメラ8を操作して部屋50の撮影を行い、画像入力手段23を介して画像データを取り込む(ST2)。次に室内機制御手段21は、取り込んだ画像データを解析し、画像データ中に識別マーク43が存在するか否かを判断する(ST3)。識別マーク43が画像データ中に存在しなければ(ST3−No)、ST9にジャンプして通常の空調運転を行う。識別マーク43が存在する場合は(ST3−Yes)、識別マーク43の抽出を行う(ST4)。
次に、室内機制御手段21は、画像データ中に存在する全ての識別マーク43を抽出したか否かを判断する(ST5)。全て抽出していなければ(ST5−No)、ST4にジャンプし識別マーク43の抽出を繰り返す。全て識別マーク43を抽出していれば(ST5−Yes)、室内機制御手段21は、識別マーク43が複数存在するか否かを判断する(ST6)
識別マーク43が1つ存在すると判断した場合は(ST6−No)、室内機制御手段21は、その識別マーク43が付与されている温湿度表示シール40で計測され表示されている温度と湿度を検出し(ST7)、現在の設定温度および設定湿度と検出した温度および湿度との差を算出し、新規に設定温度および設定湿度を決定して、これに基づいた空調制御を行う(ST8)。そして、ST1にジャンプする。
識別マーク43が複数存在すると判断した場合は(ST6−Yes)、室内機制御手段21は、それら識別マーク43が付与されている複数の温湿度表示シールで計測され表示されている温度と湿度を検出し(ST10)、これらを加算平均して得られた平均温度および平均湿度と、現在の設定温度および設定湿度との差を算出し、新規に設定温度および設定湿度を決定して、これに基づいた空調制御を行う(ST11)。そして、ST1にジャンプする。
以上の説明では、使用者がリモコンを操作して部屋50の画像を撮影する画像撮影モードを指示する場合について説明したが、空調運転を開始して所定の時間経過後に自動的に画像撮影モードとなる場合は、ST1の画像撮影モードか否かの判断が、画像撮影時間か否かの判断となるのみで、処理の流れは使用者がリモコンを操作して部屋50の画像を撮影する画像撮影モードを指示する場合と同様である。
以上説明したとおり、本発明によれば、空気調和機の室内機に、この室内機が設置された部屋を撮影することができる撮像装置が設けられている。室内機は撮影された画像から温度計や湿度計等といった温度や湿度を計測して表示する温湿度表示手段を抽出し、表示されている温度や湿度を検出しこれに応じた空調制御を行う。部屋の任意の場所、例えば、部屋に存在する人の近傍や窓際、出入り口等といった温度や湿度の変化が大きい場所に温湿度表示手段を設置すれば、室内機は例えば赤外光画像では認識できない空間の温度や湿度を検出しこれに基づいた空調制御を行うことができるので、安易かつ安価な方法でより快適な空調制御を行うことができる。
また、温湿度表示手段に識別マークを付与している。室内機は撮影された画像からこの識別マークを認識することによって、より正確に温湿度表示手段が存在していることを認識しそこに表示されている温度や湿度を検出することができるので、例えば部屋に温湿度表示手段が複数存在するような場合でも、温湿度表示手段毎に温度や湿度の情報を正確に検出でき、これに基づいた空調制御を行うことができる。
さらには、温湿度表示手段を液晶温度計や酸化チタン等を利用した湿度インディケータ等で構成し、例えばシール状に形成すれば室内のどこにでも貼り付けて設置できるようにしている。このような温湿度表示手段を空気調和機に付属させておけば、温湿度表示手段の設置場所の自由度が上がり、例えば部屋の窓際や出入り口付近の壁、発熱量が大きい家電製品の外装面等といった温度や湿度の変化が大きい場所に温湿度表示手段を設置することができ、部屋の空調環境の乱れをより早く察知し効率よく部屋の空調制御を行うことができる。
尚、本実施例では、室内機が設置されている部屋の窓やドアあるいは家電製品に温湿度表示手段を設置した場合について説明しているが、これに限るものでなく、例えばソファ等人が常在する場所に温湿度表示手段を設置して温度や湿度を検出し、この場所の周辺温度に応じた空調制御を行うことで人が常在する場所で快適と感じられるような制御を行ってもよい。この際、人が存在する場所に設置する温湿度表示手段の識別マークを他の温湿度表示手段の識別マークと別の表示内容とし、この識別マークに重み付けを行うことで人が存在する場所の空調制御を優先的に行えるようにしてもよい。
また、重み付けをしている識別マークが表示された温湿度表示手段を人が携帯できるようにしてもよい。そして、室内機が設置された部屋への人の在否を識別マークの有無で検知することによって、人が部屋に不在の場合は空気調和機の電源をオフとする、もしくは設定温度や設定湿度を高くする省エネ運転モードに切り替えるといった制御を行い、人が部屋に存在する場合はその人の存在する場所の温度や湿度を検出し、これに応じた空調制御を行えるようにしてもよい
本発明による空気調和機の実施例における、室内機を示す斜視図である。 本発明による空気調和機の実施例における、要部構成ブロック図である。 本発明の温湿度表示手段である温湿度表示シールを示す図である。 本発明による空気調和機が設置された部屋を示す図である。 室内機制御手段における、画像データから検出した温度や湿度に基づいた空調制御の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 室内機
5 上下風向板
7 リモコン受光部
8 カメラ
20 リモコン受信部
21 室内機制御手段
23 画像入力部
27 送風ファンモータ
28 上下風向板用ステッピングモータ
29 左右風向板用ステッピングモータ
40、40a、40b、40c 温湿度表示シール
41 温度表示部
42 湿度表示部
43 識別マーク
50 部屋
51 窓
52 ドア
53 テレビ

Claims (3)

  1. 室内機が設置された室内を撮影する撮像装置と、同撮像装置が撮影した映像を画像データとして入力し、同画像データから画像認識により温度や湿度の情報を抽出する制御手段とを備え、
    前記室内機が設置された室内に温度や湿度を計測して表示する温湿度表示手段が存在し、前記制御手段は、前記温湿度表示手段を前記画像認識により抽出し前記温湿度表示手段に表示されている温度や湿度の情報に基づいて空調制御を行うことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記温湿度表示手段は、温度や湿度の情報が表示されていることを示す識別マークを有し、前記制御手段は前記画像データに含まれる前記識別マークを認識して前記温度や湿度の情報を抽出することを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 前記温湿度表示手段は、前記空気調和機に付属され前記温湿度表示手段を設置する場所に貼付可能であることを特徴とする請求項1および請求項2記載の空気調和機。
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