JP2010133451A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents

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Masanori Hyodo
正憲 兵藤
Takemichi Isono
武道 磯野
Kenta Akazaki
健太 赤▲崎▼
Shunsuke Yamada
俊介 山田
Masamichi Unoki
正道 宇野木
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Abstract

【課題】ロックアップ係合制御中に搭乗者に違和感を与えることを防止する無段変速機の制御装置を提供する。
【解決手段】所定速度に達した際に、エンジン回転速度NEとタービン回転速度NTとの回転速度差ΔNENTに基づき補正値R1の算出を開始し、目標タービン回転速度TGNTを補正値R1により小さくなるように補正し、タービン回転速度NTが低下するように変速比Gearがアップシフトされる。ロックアップ係合が開始されると、回転速度差ΔNENTが小さくなり、補正値R1が小さくなって、目標タービン回転速度TGNTを大きくなるように補正し、タービン回転速度NTが上昇するようにダウンシフトされる。ロックアップ係合制御中に、エンジン回転速度が低下するのではなく、タービン回転速度が上昇しつつ同回転にロックアップされるので、駆動力が低下したかのような違和感が生じることが防止される。
【選択図】図4

Description

本発明は、車輌等に搭載される無段変速機の制御装置に係り、特に流体伝動装置の入出力回転をロックアップし得るロックアップクラッチを備えた無段変速機の制御装置に関する。
近年、車輌に搭載される自動変速機にあっては、例えば燃費向上や変速ショックの低減のためにベルト式やトロイダル式等の無段変速機(CVT)が多く採用されている。また、このような無段変速機にあっても、車輌停止時にエンジンのアイドル回転を許容するためにトルクコンバータ(流体伝動装置)が設けられており、更に、走行中におけるトルクコンバータの滑りロスを無くして燃費向上を図るため、該トルクコンバータのロックアップを行うロックアップクラッチが設けられているものが主流である(特許文献1参照)。
特開2002−327828号公報
ところで、上記特許文献1のものにあってはトルクコンバータの流体伝動により駆動力を伝達して車輌を発進させるため、エンジン(ポンプインペラ)の回転速度が無段変速機構の入力軸(タービンランナ)の回転速度よりも上回っており、その後、ロックアップクラッチを係合させる際には、車速(出力軸回転速度)に応じて無段変速機構の入力軸が回転しているため、エンジン回転速度(ポンプ回転速度)を無段変速機構の入力軸回転速度(タービン回転速度)に合わせることになり、つまりロックアップ時にはエンジン回転速度が一旦低下するという現象が生じる。このため、例えば運転者が車輌を急加速させようとしてアクセルを踏み込んでいたとしても、エンジン回転速度が低下することで、搭乗者に対して、一旦駆動力の低下が生じるという違和感が生じると共に、エンジン回転速度計器が低下する視覚的な違和感やエンジン音が低下する聴覚的な違和感も与えてしまう虞があった。
そこで本発明は、ロックアップクラッチの係合制御中に搭乗者に違和感を与えることを防止することが可能な無段変速機の制御装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る本発明は(例えば図1乃至図7参照)、駆動源(2)の出力軸(2a)と無段変速機構(5)の入力軸(5a)との間に介在される流体伝動装置(4)の入出力回転をロックアップし得るロックアップクラッチ(4e)を備えた無段変速機(3)の制御装置(1)において、
走行状態に基づき前記無段変速機構(5)の変速比(Gear)を変更制御し得る変速制御手段(21)と、
前記ロックアップクラッチ(4e)の係合制御を行うロックアップ制御手段(23)と、
前記ロックアップクラッチ(4e)の係合制御の開始前にアップシフトし、前記ロックアップクラッチ(4e)の係合制御中にダウンシフトするように前記変速制御手段(21)に指令するロックアップ時変速指令手段(25)と、を備えた、
ことを特徴とする無段変速機の制御装置(1)にある。
請求項2に係る本発明は(例えば図1乃至図7参照)、前記ロックアップ時変速指令手段(25)は、前記変速制御手段(21)により変速制御される変速比(Gear)を補正することで前記アップシフト及び前記ダウンシフトを指令してなり、かつ前記ロックアップクラッチ(4e)の係合制御の終了時(時点t5)に前記変速比(Gear)の補正を終了してなる、
ことを特徴とする請求項1記載の無段変速機の制御装置(1)にある。
請求項3に係る本発明は(例えば図1乃至図7参照)、前記駆動源(2)の回転速度(NE)と前記無段変速機構(5)の入力軸(5a)の回転速度(NT)との回転速度差(ΔNENT)を検出する回転速度差検出手段(24)を備え、
前記変速制御手段(21)は、前記走行状態に基づき前記入力軸(5a)の目標回転速度(TGNT)を設定する目標入力回転速度設定手段(22)を有し、前記入力軸(5a)の目標回転速度(TGNT)に応じて前記変速比(Gear)を変更制御してなり、
前記ロックアップ時変速指令手段(25)は、前記回転速度差(ΔNENT)に基づき前記入力軸(5a)の目標回転速度(TGNT)を補正することで、前記変速比(Gear)を補正してなる、
ことを特徴とする請求項2記載の無段変速機の制御装置(1)にある。
請求項4に係る本発明は(例えば図1乃至図7参照)、前記ロックアップ時変速指令手段(25)は、前記回転速度差(ΔNENT)から第1補正値(R1)を随時演算し、前記入力軸(5a)の目標回転速度(TGNT)を前記第1補正値(R1)により随時補正するフィードバック制御を実行するフィードバック補正手段(27)を有してなる、
ことを特徴とする請求項3記載の無段変速機の制御装置(1)にある。
請求項5に係る本発明は(例えば図5乃至図7参照)、前記ロックアップ時変速指令手段(25)は、少なくとも前記ロックアップクラッチ(4e)の係合制御中にあって、前記回転速度差(ΔNENT)と前記係合制御の進行度(α)とから第2補正値(R2)を随時演算し、前記入力軸(5a)の目標回転速度(TGNT)を前記第2補正値(R2)により随時補正するフィードフォワード制御を実行するフィードフォワード補正手段(28)を有してなる、
ことを特徴とする請求項3又は4記載の無段変速機の制御装置(1)にある。
請求項6に係る本発明は(例えば図1乃至図7参照)、前記ロックアップ時変速指令手段(25)は、所定車速(Va)以上となった際に前記変速比(Gear)の補正の開始を判定する補正開始判定手段(26)を有してなる、
ことを特徴とする請求項2ないし5のいずれか記載の無段変速機の制御装置(1)にある。
請求項7に係る本発明は(例えば図1乃至図7参照)、前記所定車速(Va)は、前記アップシフトによって車輌の駆動力及び前記駆動源(2)の回転速度(NE)が低下しない車速である、
ことを特徴とする請求項6記載の無段変速機の制御装置(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、ロックアップクラッチの係合制御の開始前にアップシフトしておき、ロックアップクラッチの係合制御中にダウンシフトするように無段変速機構を変更制御するので、ロックアップクラッチの係合中に無段変速機構の入力軸の回転速度を上昇させることで駆動源の回転速度が低下することを防止することができる。これにより、アクセルを踏み込んだ加速中に駆動力の低下(減速感)が生じるというような違和感を防止することができ、また、視覚的、聴覚的な違和感を搭乗者に与えることも防止することができる。
請求項2に係る本発明によると、変速制御手段により変速制御される変速比を補正することでアップシフト及びダウンシフトを指令し、ロックアップクラッチの係合制御の終了時に変速比の補正を終了するので、つまりロックアップクラッチの係合終了時には、何ら変速比の補正を行わなかった場合と同じ状態(同じエンジン回転速度、同じ変速比)に戻すことができ、つまりロックアップ後は通常制御に復帰させることができる。
請求項3に係る本発明によると、駆動源の回転速度と無段変速機構の入力軸との回転速度差に基づき入力軸の目標回転速度を補正するだけの簡単な制御で、ロックアップクラッチの係合制御の開始前にアップシフトし、ロックアップクラッチの係合制御中にダウンシフトするように変速比を変更制御することを可能とすることができる。
請求項4に係る本発明によると、駆動源の回転速度と無段変速機構の入力軸との回転速度差から第1補正値を随時演算し、入力軸の目標回転速度を第1補正値により随時補正してフィードバック制御するので、該回転速度差に基づく第1補正値の大きさにより目標回転速度が小さく補正されて、実際の無段変速機構の入力軸が低下するようにアップシフトされ、ロックアップクラッチの係合が開始されて該回転速度差に基づく第1補正値の大きさが小さくなることで、目標回転速度が大きくなるように補正されて、実際の無段変速機構の入力軸が上昇するようにダウンシフトされる。即ち、駆動源の回転速度と無段変速機構の入力軸との回転速度差に基づき第1補正値を随時演算してフィードバック制御するだけで、変速制御手段による変速制御の補正(アップシフト及びダウンシフト)を自動的に実行させることができる。
請求項5に係る本発明によると、少なくともロックアップクラッチの係合制御中にあって、駆動源の回転速度と無段変速機構の入力軸との回転速度差と、係合制御の進行度とから第2補正値を随時演算し、入力軸の目標回転速度を第2補正値により随時補正してフィードフォワード制御するので、例えば駆動源の回転速度と無段変速機構の入力軸との回転速度差に基づくフィードバック制御に比して、ロックアップクラッチが係合を開始した際に駆動源の回転速度が一旦低下することなく、ロックアップクラッチの係合に呼応してダウンシフトを進行させることができ、つまりロックアップ中の駆動源の回転速度変化をさらに低減することができる。
請求項6に係る本発明によると、所定車速以上となった際に変速比の補正の開始を判定するので、ロックアップクラッチの係合制御の開始前に、確実にアップシフトを行っておくことができる。
請求項7に係る本発明によると、所定車速は、アップシフトによって車輌の駆動力及び駆動源の回転速度が低下しない車速であるので、ロックアップクラッチの係合前に減速感が生じてしまうことや、駆動源の回転速度低下による視覚的、聴覚的な違和感を搭乗者に与えること等を防止することができる。
<第1の実施の形態>
以下、本発明に係る第1の実施の形態を図面に沿って説明する。
まず、本発明を適用し得るベルト式無段変速機(CVT)3の概略構成について図1及び図2に沿って説明する。図2に示すように、例えばFFタイプ(フロントエンジン、フロントドライブ)の車輌に用いて好適な無段変速機3は、無段変速機構5と、エンジン(駆動源)2と無段変速機構5との間に介在されるトルクコンバータ(流体伝動装置)4と、それらを油圧制御するための油圧制御装置6とを備えて構成されている。詳細には、無段変速機3は、図1に示すように、大まかにトルクコンバータ4と無段変速機構5とディファレンシャル装置17とを備えており、無段変速機構5は、前後進切換え装置7とベルト式無段変速装置8とを有して構成されている。
トルクコンバータ4は、エンジン2のクランクシャフト(駆動源の出力軸)2aに連結しているポンプインペラ4a,無段変速機構5の入力軸5aに連結しているタービンランナ4b,ワンウェイクラッチ4dを介して一回転方向に規制されているステータ4cを備えており、更にポンプインペラ4aとタービンランナ4bとを機械的に直接係合し得る(入出力回転をロックアップし得る)ロックアップクラッチ4eを有している。従って、エンジン2のクランクシャフト2aの回転は、ポンプインペラ4a,タービンライナ4b,スタータ4cを経由する油流を介して、又はロックアップクラッチ4eによる機械的結合により入力軸5aに伝達される。
前後進切換え装置7は、1個のシンプルプラネタリギヤPRを有しており、該プラネタリギヤPRのサンギヤSが入力軸5aに固定され、リングギヤRがプライマリプーリ10に連結され、ピニオンPを支持するキャリヤCRが前進用ブレーキBに連結され、更に入力軸5aとキャリヤCRとの間に後進用クラッチCが介在されている。これにより、前進用ブレーキBが係止された状態では、サンギヤSに入力軸5aの入力回転が入力されると共にキャリヤCRの回転が固定され、該キャリヤCRを介して反転された逆転回転がリングギヤRよりプライマリプーリ10に伝達される。また、後進用クラッチCが係合された状態では、サンギヤS及びキャリヤCRに入力軸5aの入力回転が入力され、プラネタリギヤPRが直結状態の一体回転となって該入力回転がリングギヤRよりプライマリプーリ10に伝達される。
ベルト式無段変速装置8は、プライマリプーリ10、セカンダリプーリ12及びこれら両ベルトに巻掛けられたベルト(例えば金属製プッシュタイプベルト、金属製プルタイプベルト、金属リング等のあらゆる無端ベルトを含む)11とを有して構成されている。プライマリプーリ10及びセカンダリプーリ12の可動プーリが油圧制御され、プライマリプーリ10のベルト11の挟持半径が大きくされると共にセカンダリプーリ12のベルト11の挟持半径が小さくされると変速比が大きくなる方向(ダウンシフト)に変速され、反対に、プライマリプーリ10のベルト11の挟持半径が小さくされると共にセカンダリプーリ12のベルト11の挟持半径が大きくされると変速比が小さくなる方向(アップシフト)に変速される。
そして、セカンダリプーリ12に連結された出力ギヤ14は、ディファンシャル装置17のリングギヤ15に噛合されており、ベルト式無段変速装置8で無段変速された出力回転は、該ディファンシャル装置17において左右駆動軸(アクセルシャフト)16a,16bの差回転が吸収されつつ、それら左右駆動軸16a,16bに接続された駆動車輪に出力される。
なお、本無段変速機3においては、上記トルクコンバータ4、入力軸5a、前後進切換え装置7、上記プライマリプーリ10がエンジン2のクランクシャフト2aに整列して第1軸Iを構成し、また上記セカンダリプーリ10、リングギヤ15が整列して第2軸IIを構成し、上記ディファンシャル装置17の左右駆動軸16a,16bが第3軸IIIを構成し、これら第1軸I,第2軸II,第3軸IIIの3軸が、側面視3角形状に配置されている。
つづいて、本発明の第1の実施の形態に係る無段変速機の制御装置1の概略構成について図2に沿って説明する。
図2に示すように、本無段変速機の制御装置1は、制御部(ECU)20を有しており、該制御部20は、アクセル開度センサ31、出力軸回転速度(車速)センサ32、エンジン回転速度センサ33、入力軸(タービン)回転速度センサ34などが接続されている。また、該制御部20には、目標入力回転速度設定手段22を有する変速制御手段21、ロックアップ制御手段23、回転速度差検出手段24、補正開始判定手段26及びフィードバック補正手段27を有するロックアップ時変速指令手段25、が備えられている。
なお、油圧制御装置6には、制御部20(変速制御手段21及びロックアップ制御手段23)からの電子指令によって油圧を調圧し得る複数のソレノイドバルブ(不図示)が備えられており、特に変速制御手段21からの指令により上記プライマリプーリ10及びセカンダリプーリ12の軸方向挟持圧を油圧制御することで無段変速機構5の変速制御を自在に行い、ロックアップ制御手段23からの指令によりロックアップクラッチ4eの係合圧が調圧制御されることでロックアップクラッチ4eの係合制御が自在に行うように構成されている。
上記変速制御手段21は、例えば図示を省略したシフトレバーの操作位置等に基づきD(ドライブ)レンジ又はR(リバース)レンジの状態であると、上述した前進用ブレーキB又は後進用クラッチCを係合制御すると共に、アクセル開度センサ31により検出されるアクセル開度θd及び出力軸回転速度センサ32により検出される出力軸回転速度Nout(車速V)に基づき(つまり走行状態に基づき)、エンジン2における最適な回転速度(以下、「エンジン回転速度」という)NE、かつ最適な出力トルクとなるように変速比を判断する。詳細には、目標入力回転速度設定手段22が、アクセル開度θd及び出力軸回転速度Noutに基づき、最適なタービン回転速度NT(無段変速機構5の入力軸5aの回転速度)に対する目標タービン回転速度(入力軸の目標回転速度)TGNTを設定し、それを受けて変速制御手段21は、出力軸回転速度Noutに対する変速比Gearを算出して、該変速比Gearとなるように油圧制御装置6を介して無段変速機構5を制御する。
上記ロックアップ制御手段23は、例えばエンジン回転速度センサ33により検出されるエンジン回転速度NE、出力軸回転速度センサ32により検出される車速V、油圧制御装置6内の油温、等に基づくロックアップ条件が成立した場合に、ロックアップクラッチ4eの係合を判断し、図示を省略したリニアソレノイドバルブ等を制御してロックアップ係合圧を上昇するロックアップ係合制御を行う。なお、勿論であるが、ロックアップ条件が成立しなくなったことを判定した際は、ロックアップクラッチ4eの解放制御を行うことになる。
上記回転速度差検出手段24は、エンジン回転速度センサ33により検出されるエンジン回転速度NEと入力軸回転速度センサ34により検出される無段変速機構5の入力軸回転速度、即ちトルクコンバータ4のタービンランナ4b(図1参照)の回転速度(以下、「タービン回転速度NT」という)との回転速度差ΔNENTを算出する形で検出する。
上記ロックアップ時変速指令手段25は、上記ロックアップ制御手段23によるロックアップクラッチ4eの係合制御の開始前にアップシフトを行っておき、ロックアップクラッチ4eの係合制御中にダウンシフトするように変速制御手段21に指令する。具体的には、補正開始判定手段26が、出力軸回転速度センサ32により検出される車速Vが所定車速Va以上となった際に、上記目標入力回転速度設定手段22により設定される目標タービン回転速度TGNTの開始を判断し、フィードバック補正手段27が目標タービン回転速度TGNTの補正をフィードバック制御により行う。
即ち、該フィードバック補正手段27は、回転速度差ΔNENTから第1補正値R1を随時演算し、目標タービン回転速度TGNTを該第1補正値R1により随時補正するフィードバック制御を実行する。第1補正値R1は、回転速度差ΔNENTに補正項A(例えば0.7等)を乗算した値であり、目標入力回転速度設定手段22により設定される目標タービン回転速度TGNTは、第1補正値R1により補正(減算)された値となる。このため、変速制御手段21は、タービン回転速度NTが、その補正された「目標タービン回転速度TGNT−第1補正値R1(ΔNENT×A)」となるように無段変速機構5を制御し、つまりフィードバック補正手段27による補正によって変速比が変更されることになる。
ついで、本無段変速機の制御装置1による制御例を図2乃至図4に沿って説明する。図4に示すように、本無段変速機の制御装置1を搭載した車輌が発進される前は、例えばエンジン回転速度NEがアイドル回転速度付近であり、出力軸回転速度Nout(車速V)が0であるのでタービン回転速度NTも0であり、変速比Gearは最大の減速比となっている。
ここで、例えば本無段変速機の制御装置1による本発明の制御を行わなかった場合は、図中破線で示すように、運転者のアクセル操作に応じてエンジン回転速度NE’が上昇していき、トルクコンバータ4の流体伝動により動力伝達されることでタービン回転速度NTが略々目標タービン回転速度TGNT通りに上昇していく。そして、時点t3においてロックアップ制御手段23によりロックアップが判断されてロックアップ係合制御が開始されると、車速Vがそのまま上昇しつつ推移するため、僅かに変速比Gearがアップシフトされたとしても、目標タービン回転速度TGNTは出力軸回転速度Noutに基づき一定勾配で推移し、ロックアップクラッチ4eの係合によりエンジン回転速度NE’が目標タービン回転速度TGNTに合わせられ、つまりロックアップ係合制御中は、エンジン回転速度NE’が低下することでロックアップが完了する。
一方、本無段変速機の制御装置1による制御は、まず、回転速度差検出手段24により、エンジン回転速度センサ33により検出されるエンジン回転速度NEと入力軸回転速度センサ34により検出されるタービン回転速度NTとの回転速度差ΔNENTが随時算出される形で検出される(図3のS2)。ここで、ロックアップが既に係合されている状態(L−UP ON)である際は(図3のS3のNO)、本制御を実行する必要がないので、そのままステップS6に進み、何も行わない。また、図4に示すように、ロックアップが係合されてない状態であっても(L−UP OFF)(図3のS3のYES)、所定車速Va(例えば10[km/h])未満である場合は(図3のS4のNO)、本制御(アップシフト)を行うことにより車輌の駆動力やエンジン回転速度NEの低下を招き、搭乗者に違和感を与える虞があるので、同様にそのままステップS6に進み、つまり所定車速Vaを越えるまで何も行わない。
その後、時点t1に所定車速Va以上となると、補正開始判定手段26により本制御(補正)の開始が判断され(図3のS4のYES)、フィードバック補正手段27による目標タービン回転速度TGNTの補正が開始される(図3のS5)。具体的には、目標入力回転速度設定手段22が、まず、アクセル開度θd及び出力軸回転速度Nout(車速V)に基づき最適な目標タービン回転速度TGNTを演算し、一方でフィードバック補正手段27が回転速度差検出手段24により検出された実際のエンジン回転速度NEとタービン回転速度NTとの回転速度差ΔNENTに補正項A(例えば0.7倍)を乗算した第1補正値R1を演算し、該目標タービン回転速度TGNTを第1補正値R1で随時補正(減算)することでフィードバック制御を開始する(図3のS5)。これにより、時点t1から時点t2にかけて、タービン回転速度NTが第1補正値R1で補正された目標タービン回転速度TGNTとなるようにフィードバック制御されつつ、変速制御手段21により変速比Gearがアップシフトされる。なお、上記補正項Aは、車速V、エンジン回転速度NE、車輌加速度、入力トルク、回転速度差ΔNENT等に基づき、随時演算して値を変更するようにしてもよい。
時点t2となると、実際のタービン回転速度NTが第1補正値R1で補正された目標タービン回転速度TGNTと略々一致し、変速制御手段21による変速比Gearのアップシフトが終了して、変速比Gearは略々一定に推移することになる。この間は、出力軸回転速度Nout(車速V)が上昇していくため、エンジン回転速度NEとタービン回転速度NTとが、特に回転速度差ΔNENTに変化が生じることなく、共に上昇していく。なお、この間は、ロックアップが係合されてない状態であるので(図3のS3のYES)、図3のステップS1〜ステップS6が繰り返し行われて、つまりフィードバック制御が継続して行われている。
そして、時点t3において、ロックアップ制御手段23がロックアップ条件の成立を判定して、ロックアップクラッチ4eの係合を開始すると、エンジンクランクシャフト2aとタービンライナ4bとがスリップされつつ係合されていくため、時点t4までの僅かな時間、エンジン回転速度NEがタービン回転速度NTに向けて僅かに低下する。すると、回転速度差検出手段24により検出される回転速度差ΔNENTが減少し、第1補正値R1が減少することになって、該第1補正値R1で補正されていた目標タービン回転速度TGNTが上昇することになる。それにより、変速制御手段21は、タービン回転速度NTを上昇するため、変速比Gearをダウンシフトすることになる。すると、回転速度差検出手段24により検出される回転速度差ΔNENTが更に減少するため、第1補正値R1が減少することによって目標タービン回転速度TGNTが更に上昇し、つまりダウンシフトが進行していく。
その後、時点t5に、ロックアップクラッチ4eの係合が完了すると(図3のS3のNO)、回転速度差ΔNENTが0となり、第1補正値R1も0となって、目標タービン回転速度TGNTの補正も不要となって終了する。これにより、変速制御手段21によるダウンシフトが終了すると共に、変速比Gearの補正も終了し、例えば本発明の制御を実行しなかった場合の変速比Gear’と同じ変速比に復帰する。これ以降は、通常通りに戻り、つまりロックアップ後は通常制御(変速制御等)が行われる。
以上説明したように本無段変速機の制御装置1によると、ロックアップクラッチ4eの係合制御の開始前にアップシフトしておき、ロックアップクラッチ4eの係合制御中にダウンシフトするように無段変速機構5を変更制御するので、ロックアップクラッチ4eの係合中(即ち図4の時点t3〜t5の間)にタービン回転速度NTを上昇させることでエンジン回転速度NEが低下することを防止することができる。これにより、例えば運転者がアクセルを踏み込んだ加速中に駆動力の低下(減速感)が生じ、搭乗者に違和感を与えるようなことを防止することができ、また、視覚的、聴覚的な違和感を搭乗者に与えることも防止することができる。
また、変速制御手段21により変速制御される変速比Gearを(目標タービン回転速度TGNTを補正する形で)補正することでアップシフト及びダウンシフトを指令し、ロックアップクラッチ4eの係合制御の終了時に変速比Gearの補正を終了するので、つまりロックアップクラッチ4eの係合終了時には、何ら変速比の補正を行わなかった場合と同じ状態(つまり本制御を行わなかった場合のエンジン回転速度NE’、変速比Gear’と同じ状態)に戻すことができ、つまりロックアップ後は通常制御に復帰させることができる。
更に、エンジン回転速度NEとタービン回転速度NTとの回転速度差ΔNENTに基づき目標タービン回転速度TGNTを補正するだけの簡単な制御で、ロックアップクラッチ4eの係合制御の開始前にアップシフトし、ロックアップクラッチ4eの係合制御中にダウンシフトするように変速比Gearを変更制御することを可能とすることができる。
具体的には、エンジン回転速度NEとタービン回転速度NTとの回転速度差ΔNENTから第1補正値R1を随時演算し、目標タービン回転速度TGNTを第1補正値R1により随時補正してフィードバック制御するので、該回転速度差ΔNENTに基づく第1補正値R1の大きさにより目標タービン回転速度TGNTが小さく補正されて、実際のタービン回転速度NTが低下するようにアップシフトされ、また、ロックアップクラッチ4eの係合が開始されて該回転速度差ΔNENTに基づく第1補正値R1の大きさが小さくなることで、目標タービン回転速度TGNTが大きくなるように補正されて、実際のタービン回転速度NTが上昇するようにダウンシフトされる。即ち、エンジン回転速度NEとタービン回転速度NTとの回転速度差ΔNENTに基づき第1補正値R1を随時演算してフィードバック制御するだけで、変速制御手段21による変速制御の補正(アップシフト及びダウンシフト)を自動的に実行させることができる。
また、所定車速Va以上となった際に変速比の補正の開始を判定するので、ロックアップクラッチ4eの係合制御の開始前に、確実にアップシフトを行っておくことができる。
更に、所定車速Vaは、アップシフトによって車輌の駆動力及びエンジン回転速度NEが低下しないような車速Vであるので、ロックアップクラッチ4eの係合前に減速感が生じてしまうことや、エンジン回転速度NEの低下による視覚的、聴覚的な違和感を搭乗者に与えること等を防止することができる。
<第2の実施の形態>
続いて、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態を図5乃至図7に沿って説明する。図5に示すように、第2の実施の形態に係る無段変速機の制御装置1は、第1の実施の形態に係る無段変速機の制御装置1(図2参照)に比して、フィードフォワード補正手段28を追加して構成したものである。
即ち、上記フィードフォワード補正手段28は、ロックアップ制御手段23によるロックアップクラッチ4eの係合開始時に、その係合制御が完了する目標時間(L−UP係合目標時間)と、係合制御の開始からの時間(L−UP係合開始からの時間)とに基づきロックアップ係合進行度αを演算し、該ロックアップ係合進行度αと回転速度差ΔNENTとから補正項Bをフィードフォワード値として算出する。そして、回転速度差ΔNENTに補正項Bを乗算した値である第2補正値R2を算出し、目標タービン回転速度TGNTを該第2補正値R2により随時補正(減算)することで、ロックアップ係合制御中におけるフィードフォワード制御を実行する。従って、ロックアップ係合前(L−UP OFF)は、前述した第1の実施の形態と同様にフィードバック補正手段27による目標タービン回転速度TGNTのフィードバック制御を行い、ロックアップ係合中は、本第2の実施の形態に係るフィードフォワード補正手段28による目標タービン回転速度TGNTのフィードフォワード制御を行うことになる。
ついで、本無段変速機の制御装置1による制御例を図5乃至図7に沿って説明する。図7に示すように、本無段変速機の制御装置1を搭載した車輌が発進される前は、例えばエンジン回転速度NEがアイドル回転速度付近であり、出力軸回転速度Nout(車速V)が0であるのでタービン回転速度NTも0であり、変速比Gearは最大の減速比となっている。
すると、まず、回転速度差検出手段24により回転速度差ΔNENTが随時算出され(図6のS12)、ロックアップが係合されてない状態であって(L−UP OFF)(図6のS13のYES)、所定車速Va(例えば10[km/h])未満である場合は(図6のS14のNO)、所定車速Vaを越えるまで何も行わずに待機する(図6のS19)。
その後、時点t1に所定車速Va以上となると、補正開始判定手段26により本制御(補正)の開始が判断され(図6のS14のYES)、フィードバック補正手段27による目標タービン回転速度TGNTの補正が開始される(図6のS15)。ここでは第1の実施の形態と同様に、目標入力回転速度設定手段22が、まず、アクセル開度θd及び出力軸回転速度Nout(車速V)に基づき最適な目標タービン回転速度TGNTを演算し、一方でフィードバック補正手段27が回転速度差検出手段24により検出された実際のエンジン回転速度NEとタービン回転速度NTとの回転速度差ΔNENTに補正項Aを乗算した第1補正値R1を演算し、該目標タービン回転速度TGNTを第1補正値R1で随時補正(減算)することでフィードバック制御を開始する(図6のS15)。これにより、時点t1から時点t2にかけて、タービン回転速度NTが第1補正値R1で補正された目標タービン回転速度TGNTとなるようにフィードバック制御されつつ、変速制御手段21により変速比Gearがアップシフトされる。なお、上記補正項Aは、車速V、エンジン回転速度NE、車輌加速度、入力トルク、回転速度差ΔNENT等に基づき、随時演算して値を変更するようにしてもよい。
時点t2となると、実際のタービン回転速度NTが第1補正値R1で補正された目標タービン回転速度TGNTと略々一致し、変速制御手段21による変速比Gearのアップシフトが終了して、変速比Gearは略々一定に推移することになる。この間は、出力軸回転速度Nout(車速V)が上昇していくため、エンジン回転速度NEとタービン回転速度NTとが、特に回転速度差ΔNENTに変化が生じることなく、共に上昇していく。なお、この間は、ロックアップが係合されてない状態であるので(図6のS13のYES)、図3のステップS11〜ステップS15、ステップS19が繰り返し行われて、つまりフィードバック制御が継続して行われている。
そして、時点t3において、ロックアップ制御手段23がロックアップ条件の成立を判定すると(図6のS16のYES)、それを受けてフィードバック補正手段27が第1補正値R1による目標タービン回転速度TGNTのフィードバック制御を終了すると共に、フィードフォワード補正手段28がフィードフォワード制御を開始する。即ち、上述したようにフィードフォワード補正手段28は、ロックアップ係合制御が完了する目標時間(L−UP係合目標時間)と、係合制御の開始からの時間(L−UP係合開始からの時間)とに基づきロックアップ係合進行度αを演算し、該ロックアップ係合進行度αと回転速度差ΔNENTとから補正項Bをフィードフォワード値として算出する(図6のS17)。そして、回転速度差ΔNENTに補正項Bを乗算した値である第2補正値R2を算出し、目標タービン回転速度TGNTを該第2補正値R2により随時補正(減算)することで、ロックアップ係合制御中におけるフィードフォワード制御を実行する(図6のS18)。なお、この補正項Bも、補正項Aと同様に、車速V、エンジン回転速度NE、車輌加速度、入力トルク、回転速度差ΔNENT等に基づき、随時演算して値を変更するようにしてもよい。
以上のように、時点t3からフィードフォワード補正手段28による目標タービン回転速度TGNTのフィードフォワード制御が開始されると、第2補正値R2がロックアップ係合進行度αに応じて小さな値となっていき、エンジンクランクシャフト2aとタービンライナ4bとがスリップされつつ係合されていくのと合わせて、該第2補正値R2で補正されていた目標タービン回転速度TGNTが上昇していくことになる。それにより、変速制御手段21は、タービン回転速度NTを上昇していくことになるため、変速比Gearのダウンシフトをロックアップ係合制御に合わせて進行させていくことになる。
その後、時点t5に、ロックアップクラッチ4eの係合が完了すると(図6のS16のNO)、回転速度差ΔNENTが0となり、第2補正値R2も0となって、目標タービン回転速度TGNTの補正も不要となって終了する。これにより、変速制御手段21によるダウンシフトが終了すると共に、変速比Gearの補正も終了し、例えば本発明の制御を実行しなかった場合の変速比Gear’と同じ変速比に復帰する。これ以降は、通常通りに戻り、つまりロックアップ後は通常制御(変速制御等)が行われる。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る無段変速機の制御装置1によると、ロックアップクラッチの係合制御中にあって、エンジン回転速度NEとタービン回転速度NTとの回転速度差ΔNENTと、係合制御のロックアップ係合進行度αとから第2補正値R2を随時演算し、目標タービン回転速度TGNTを第2補正値R2により随時補正してフィードフォワード制御するので、上記第1の実施の形態に係る無段変速機の制御装置1のフィードバック制御における時点t3から時点t4までの間のように(図4参照)ロックアップクラッチ4eが係合を開始した際にエンジン回転速度NEが一旦低下するようなことがなく、図7に示すように、ロックアップクラッチ4eの係合に呼応してダウンシフトを進行させることができ、つまりロックアップ中のエンジン回転速度変化をさらに低減することができる。
なお、以上の第2の実施の形態で説明した部分以外は、第1の実施の形態の構成、作用、効果と同様であるので、それらの説明を省略する。
なお、以上説明した本実施の形態においては、本無段変速機の制御装置1を適用し得る無段変速機3として、ベルト式CVT型の自動変速機を一例として説明したが、これに限らず、ハイブリッド駆動装置やトロイダル式無段変速機等、ロックアップに応じて変速比を自在に変更することが可能なものであれば、どのようなものであっても本発明を適用し得る。
また、本実施の形態においては、目標タービン回転速度を補正することでアップシフト又はダウンシフトを達成するものを説明したが、これに限らず、ロックアップ前に必要量アップシフトし、ロックアップ中にダウンシフトするものであれば、どのような手法を用いたものであってもよい。例えばロックアップによるエンジン回転速度の低下時のエネルギー量を予め演算しておき、そのエネルギー量をロックアップ係合時間よりも長い時間で分散させる形で変速制御するようにしてもよい。
本発明を適用し得る無段変速機を示すスケルトン図。 第1の実施の形態に係る無段変速機の制御装置を示すブロック図。 第1の実施の形態に係るロックアップ時の変速比補正制御を示すフローチャート。 第1の実施の形態に係る走行例を示すタイムチャート。 第2の実施の形態に係る無段変速機の制御装置を示すブロック図。 第2の実施の形態に係るロックアップ時の変速比補正制御を示すフローチャート。 第2の実施の形態に係る走行例を示すタイムチャート。
符号の説明
1 無段変速機の制御装置
2 駆動源(エンジン)
2a 駆動源の出力軸(エンジンクランクシャフト)
3 無段変速機
4 流体伝動装置(トルクコンバータ)
4e ロックアップクラッチ
5 無段変速機構
5a 無段変速機構の入力軸
21 変速制御手段
22 目標入力回転速度設定手段
23 ロックアップ制御手段
24 回転速度差検出手段
25 ロックアップ時変速指令手段
26 補正開始判定手段
27 フィードバック補正手段
28 フィードフォワード補正手段
Gear 変速比
NE 駆動源の回転速度(エンジン回転速度)
NT 無段変速機構の入力軸の回転速度(タービン回転速度)
ΔNENT 回転速度差
TGNT 入力軸の目標回転速度(目標タービン回転速度)
R1 第1補正値
R2 第2補正値
Va 所定車速
α 係合制御の進行度

Claims (7)

  1. 駆動源の出力軸と無段変速機構の入力軸との間に介在される流体伝動装置の入出力回転をロックアップし得るロックアップクラッチを備えた無段変速機の制御装置において、
    走行状態に基づき前記無段変速機構の変速比を変更制御し得る変速制御手段と、
    前記ロックアップクラッチの係合制御を行うロックアップ制御手段と、
    前記ロックアップクラッチの係合制御の開始前にアップシフトし、前記ロックアップクラッチの係合制御中にダウンシフトするように前記変速制御手段に指令するロックアップ時変速指令手段と、を備えた、
    ことを特徴とする無段変速機の制御装置。
  2. 前記ロックアップ時変速指令手段は、前記変速制御手段により変速制御される変速比を補正することで前記アップシフト及び前記ダウンシフトを指令してなり、かつ前記ロックアップクラッチの係合制御の終了時に前記変速比の補正を終了してなる、
    ことを特徴とする請求項1記載の無段変速機の制御装置。
  3. 前記駆動源の回転速度と前記無段変速機構の入力軸の回転速度との回転速度差を検出する回転速度差検出手段を備え、
    前記変速制御手段は、前記走行状態に基づき前記入力軸の目標回転速度を設定する目標入力回転速度設定手段を有し、前記入力軸の目標回転速度に応じて前記変速比を変更制御してなり、
    前記ロックアップ時変速指令手段は、前記回転速度差に基づき前記入力軸の目標回転速度を補正することで、前記変速比を補正してなる、
    ことを特徴とする請求項2記載の無段変速機の制御装置。
  4. 前記ロックアップ時変速指令手段は、前記回転速度差から第1補正値を随時演算し、前記入力軸の目標回転速度を前記第1補正値により随時補正するフィードバック制御を実行するフィードバック補正手段を有してなる、
    ことを特徴とする請求項3記載の無段変速機の制御装置。
  5. 前記ロックアップ時変速指令手段は、少なくとも前記ロックアップクラッチの係合制御中にあって、前記回転速度差と前記係合制御の進行度とから第2補正値を随時演算し、前記入力軸の目標回転速度を前記第2補正値により随時補正するフィードフォワード制御を実行するフィードフォワード補正手段を有してなる、
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の無段変速機の制御装置。
  6. 前記ロックアップ時変速指令手段は、所定車速以上となった際に前記変速比の補正の開始を判定する補正開始判定手段を有してなる、
    ことを特徴とする請求項2ないし5のいずれか記載の無段変速機の制御装置。
  7. 前記所定車速は、前記アップシフトによって車輌の駆動力及び前記駆動源の回転速度が低下しない車速である、
    ことを特徴とする請求項6記載の無段変速機の制御装置。
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