JP2010133066A - 織機における綜絖枠 - Google Patents
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Abstract
【課題】樹脂製の綜絖の摩耗を抑制することができ、且つ維持コストの低減を図ることの可能な織機における綜絖枠の提供にある。
【解決手段】中心部に経糸18を通す丸孔19を有する樹脂製の綜絖16と、該綜絖16を支持するための上下一対のキャリアロッド15とを備えた織機における綜絖枠10において、キャリアロッド15を綜絖16の樹脂材よりも硬度が小さい樹脂材で形成し、キャリアロッド15として、オレフィン系の樹脂材でHR(ロックウェル硬度)50〜55のものを使用し、綜絖16の樹脂材として、ガラス入りPETでHR120のもの、又は、POMでHR120のものを使用する。
【選択図】 図1
【解決手段】中心部に経糸18を通す丸孔19を有する樹脂製の綜絖16と、該綜絖16を支持するための上下一対のキャリアロッド15とを備えた織機における綜絖枠10において、キャリアロッド15を綜絖16の樹脂材よりも硬度が小さい樹脂材で形成し、キャリアロッド15として、オレフィン系の樹脂材でHR(ロックウェル硬度)50〜55のものを使用し、綜絖16の樹脂材として、ガラス入りPETでHR120のもの、又は、POMでHR120のものを使用する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、織機における綜絖枠に取付けられる綜絖及びキャリアロッドに関する。
織機における綜絖枠の上下にはキャリアロッドが取付けられ、キャリアロッド間に複数の綜絖が掛け渡されている。綜絖の中心部の孔には経糸が引き通されており、この状態で綜絖枠を上下方向に移動させることにより経糸の開口が形成される。
特許文献1で開示された従来技術にも記載されているように、従来よりキャリアロッドの材質として耐摩耗性を高めるためにステンレス製のものが一般的に用いられている。
一方、特許文献2で開示された従来技術では、綜絖の材質として合成樹脂製のものが開示されている。金属製の綜絖と比べて、合成樹脂製の綜絖の場合には、軽量化が可能であり、騒音も少ないとしている。実際には、合成樹脂製の綜絖に対してステンレス製のキャリアロッドの組合せで使用されている。
実開平5−789号公報(第5頁、図1)
特表昭55−500665号公報(第2頁、図1)
特許文献1で開示された従来技術にも記載されているように、従来よりキャリアロッドの材質として耐摩耗性を高めるためにステンレス製のものが一般的に用いられている。
一方、特許文献2で開示された従来技術では、綜絖の材質として合成樹脂製のものが開示されている。金属製の綜絖と比べて、合成樹脂製の綜絖の場合には、軽量化が可能であり、騒音も少ないとしている。実際には、合成樹脂製の綜絖に対してステンレス製のキャリアロッドの組合せで使用されている。
しかし、合成樹脂製の綜絖に対してステンレス製のキャリアロッドの組合せで使用されている従来技術においては、材質の柔らかい合成樹脂製の綜絖が早く摩耗してしまう問題がある。ここで、織機1台あたりの綜絖及びキャリアロッドの使用本数とコストの関係を考えて見ると、綜絖は織機1台あたり数千本使用され、キャリアロッドは織機1台あたり数本しか使用されないので消耗品としてコストを比較すると綜絖のコストの方がキャリアロッドのコストよりも遥かに高い。このコストの高い綜絖が早く摩耗してしまうので綜絖を消耗品として交換する必要があり、従って、この組合せで使用すると織機1台あたりの維持コストが高くなってしまう問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、樹脂製の綜絖の摩耗を抑制することができ、且つ維持コストの低減を図ることの可能な織機における綜絖枠の提供にある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、中心部に経糸を通す孔を有する樹脂製の綜絖と、該綜絖を支持するための上下一対のキャリアロッドとを備えた織機における綜絖枠において、前記キャリアロッドを前記綜絖の樹脂材よりも硬度が小さい樹脂材で形成することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、綜絖の樹脂材よりもキャリアロッドの樹脂材の方が硬度が小さい(柔らかい)ので、綜絖の摩耗が抑制され、キャリアロッドの方が早く摩耗する。よって、織機1台あたりの維持コストを考えたときに、コストの安価なキャリアロッドを消耗品として交換すればよいので、従来技術と比較して維持コストを低減可能である。
請求項1記載の発明によれば、綜絖の樹脂材よりもキャリアロッドの樹脂材の方が硬度が小さい(柔らかい)ので、綜絖の摩耗が抑制され、キャリアロッドの方が早く摩耗する。よって、織機1台あたりの維持コストを考えたときに、コストの安価なキャリアロッドを消耗品として交換すればよいので、従来技術と比較して維持コストを低減可能である。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の織機における綜絖枠において、前記キャリアロッドの樹脂材をオレフィン系樹脂でロックウェル硬度(以下、HRとする)50〜55のものとし、前記綜絖の樹脂材をガラス入りポリエチレンテレフタレートでHR110〜130のもの、又は、ポリアセタールでHR110〜130のものとすることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、綜絖及びキャリアロッドの樹脂材硬度差により、綜絖の摩耗がより好適に抑制される。
請求項2記載の発明によれば、綜絖及びキャリアロッドの樹脂材硬度差により、綜絖の摩耗がより好適に抑制される。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の織機における綜絖枠において、前記キャリアロッドが円形断面を有する丸棒であることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、円形断面を有する丸棒の場合には、丸棒を通す綜絖の孔を丸孔で形成することにより、矩形断面を有する角棒の場合と比較して、丸棒の摩耗を低減可能である。また、丸棒の方が製造しやすく、取り付けも簡単に行える。
請求項3記載の発明によれば、円形断面を有する丸棒の場合には、丸棒を通す綜絖の孔を丸孔で形成することにより、矩形断面を有する角棒の場合と比較して、丸棒の摩耗を低減可能である。また、丸棒の方が製造しやすく、取り付けも簡単に行える。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2に記載の織機における綜絖枠において、前記キャリアロッドが円形断面を有するロープであることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、請求項3と同等の効果を得ることができることに加えて、キャリアロッドがロープなので保管にスペースをとらない。
請求項4記載の発明によれば、請求項3と同等の効果を得ることができることに加えて、キャリアロッドがロープなので保管にスペースをとらない。
本発明によれば、キャリアロッドの樹脂材を綜絖の樹脂材よりも硬度が小さい樹脂材とすることにより、樹脂製の綜絖の摩耗を抑制することができ、且つ維持コストの低減を図ることが可能である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。
図1に示されるように、織機における綜絖枠10は、上下枠となるフレーム11、12と、左右枠となるサイドステー13、14とで構成された四角枠状に形成されている。枠材としてはアルミニウムなどの金属材料が用いられている。
綜絖枠10内の上下には、キャリアロッド15がサイドステー13、14に水平状態で取り付け固定されている。キャリアロッド15は、図2に示すように、断面矩形の樹脂材で形成されているが、樹脂材の種類としては、オレフィン系の樹脂材でHR(ロックウェル硬度)50〜55のものを使用している。
以下、本発明の第1の実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。
図1に示されるように、織機における綜絖枠10は、上下枠となるフレーム11、12と、左右枠となるサイドステー13、14とで構成された四角枠状に形成されている。枠材としてはアルミニウムなどの金属材料が用いられている。
綜絖枠10内の上下には、キャリアロッド15がサイドステー13、14に水平状態で取り付け固定されている。キャリアロッド15は、図2に示すように、断面矩形の樹脂材で形成されているが、樹脂材の種類としては、オレフィン系の樹脂材でHR(ロックウェル硬度)50〜55のものを使用している。
上下のキャリアロッド15間には、複数の綜絖16が掛け渡されている。綜絖16の中心部には経糸18を通すための丸孔19が形成され、綜絖16の上下部にはキャリアロッド15を通すための長孔17(図2に図示)が形成されている。綜絖16は、平板状の樹脂材で形成されているが、樹脂材の種類としては、ガラス入りポリエチレンテレフタレート(略してガラス入りPET)でHR120のもの、又は、ポリアセタール(略してPOM)でHR120のものを使用している。
このような綜絖枠10は織機に複数個設けられており、図示しない駆動手段により各綜絖枠10が上下方向に移動することにより、綜絖枠10の上下運動が綜絖16に伝達されて経糸18の開口が形成される。なお、この実施形態においては、織機1台あたり、各綜絖16は約8000本使用され、キャリアロッド15は綜絖枠10が4セット用いられているので4×2=8本使用されている。
以上の構成を持つ織機における綜絖枠について、以下に作用説明を行う。
経糸18の開口運動に伴い綜絖16とキャリアロッド15とが衝突を繰り返し、その結果綜絖16又は、キャリアロッド15の摩耗が発生する。すなわち、綜絖16とキャリアロッド15との衝突によって、図2に示すように、綜絖16に形成されている長孔17に対してキャリアロッド15の矩形の外周部が激しく摺擦されて、キズや削れなどの摩耗が発生する。
ところで、この実施形態においては、キャリアロッド15として、オレフィン系の樹脂材でHR50〜55のものを使用し、綜絖16の樹脂材として、ガラス入りPETでHR120のもの、又は、POMでHR120のものを使用していることにより、HRの小さい(柔らかい)キャリアロッド15の方が綜絖16よりも早く摩耗する。このため、キャリアロッド15を綜絖16よりも短いサイクルで交換する必要がある。
経糸18の開口運動に伴い綜絖16とキャリアロッド15とが衝突を繰り返し、その結果綜絖16又は、キャリアロッド15の摩耗が発生する。すなわち、綜絖16とキャリアロッド15との衝突によって、図2に示すように、綜絖16に形成されている長孔17に対してキャリアロッド15の矩形の外周部が激しく摺擦されて、キズや削れなどの摩耗が発生する。
ところで、この実施形態においては、キャリアロッド15として、オレフィン系の樹脂材でHR50〜55のものを使用し、綜絖16の樹脂材として、ガラス入りPETでHR120のもの、又は、POMでHR120のものを使用していることにより、HRの小さい(柔らかい)キャリアロッド15の方が綜絖16よりも早く摩耗する。このため、キャリアロッド15を綜絖16よりも短いサイクルで交換する必要がある。
ここで、織機1台あたりの綜絖16及びキャリアロッド15の使用本数とコストの関係を考えて見ると、綜絖16は織機1台あたり約8000本使用され、キャリアロッド15は織機1台あたり8本しか使用されていないので消耗品としてコストを比較すると綜絖16のコストの方がキャリアロッド15のコストよりも遥かに高い。
このコストの安価なキャリアロッド15を消耗品として所定のサイクルで交換すればよいので、キャリアロッドとしてステンレス製のものを使用し綜絖として合成樹脂を使用する従来技術と比較して、織機1台あたりの維持コストが低減可能である。
このコストの安価なキャリアロッド15を消耗品として所定のサイクルで交換すればよいので、キャリアロッドとしてステンレス製のものを使用し綜絖として合成樹脂を使用する従来技術と比較して、織機1台あたりの維持コストが低減可能である。
次に、交換時の作業性について考えてみる。
この実施形態ではキャリアロッド15の方が綜絖16よりも早く摩耗するのでキャリアロッド15の交換作業が発生する。交換作業は図示しない治具に綜絖枠10を固定させて摩耗した上下のキャリアロッド15を綜絖枠10から順次取り外し、新しいキャリアロッド15を各綜絖16の長孔17に差し込んでから、キャリアロッド15を綜絖枠10に固定すればよい。織機1台あたり、キャリアロッド15の本数は8本程度なので、交換作業に要する時間が短時間で済む。
この実施形態ではキャリアロッド15の方が綜絖16よりも早く摩耗するのでキャリアロッド15の交換作業が発生する。交換作業は図示しない治具に綜絖枠10を固定させて摩耗した上下のキャリアロッド15を綜絖枠10から順次取り外し、新しいキャリアロッド15を各綜絖16の長孔17に差し込んでから、キャリアロッド15を綜絖枠10に固定すればよい。織機1台あたり、キャリアロッド15の本数は8本程度なので、交換作業に要する時間が短時間で済む。
一方、従来技術では、キャリアロッドより綜絖が早く摩耗するので綜絖の交換作業が多く発生する。交換作業は治具に綜絖枠を固定させて上下のキャリアロッドを綜絖枠から一旦取り外し、摩耗した綜絖を新しい綜絖に交換してから、新しい綜絖の長孔に先ほど取り外したキャリアロッドを差し込んで、キャリアロッドを綜絖枠に固定する。織機1台あたり、綜絖の本数は数千本であり、摩耗した綜絖を片付けたり、新しい綜絖を準備するための余分の工数がかかり、交換作業に要する時間がかなり必要となる。
このように、この実施形態においては、本数の少ないキャリアロッド15を交換すればよいので、作業効率の向上を図れる。
このように、この実施形態においては、本数の少ないキャリアロッド15を交換すればよいので、作業効率の向上を図れる。
次に、開口運動に伴う綜絖16とキャリアロッド15との衝突は多大な騒音を発生させる要因にもなっているが、この実施形態においては、綜絖16及びキャリアロッド15が共に樹脂材で形成されていることにより綜絖枠10の軽量化を図ることができる。
また、綜絖枠10の軽量化に伴い、綜絖枠10を上下に駆動させるための駆動電力の低減を図ることが可能となる。特に、高速運転時における信頼性の向上が可能となる。
また、綜絖枠10の軽量化に伴い、綜絖枠10を上下に駆動させるための駆動電力の低減を図ることが可能となる。特に、高速運転時における信頼性の向上が可能となる。
この実施形態に係る織機における綜絖枠によれば以下の効果を奏する。
(1)キャリアロッド15として、オレフィン系の樹脂材でHR50〜55のものを使用し、綜絖16の樹脂材として、ガラス入りPETでHR120のもの、又は、POMでHR120のものを使用していることにより、HRの大きい(硬い)綜絖16の摩耗が抑制され、HRの小さい(柔らかい)キャリアロッド15の方が早く摩耗する。よって、コストの安価なキャリアロッド15を消耗品として交換すればよいので、織機1台あたりの維持コストを低減可能である。
(2)綜絖16と比べて本数の少ない(8本)キャリアロッド15を交換すればよいので、交換作業に要する時間が短時間で済み、作業効率の向上を図れる。
(3)綜絖16及びキャリアロッド15が共に樹脂材で形成されていることにより綜絖枠10の軽量化を図ることができる。
(4)綜絖16及びキャリアロッド15が共に樹脂材で形成されていることにより綜絖枠10の軽量化が図れ、綜絖枠10を上下に駆動させるための駆動電力の低減を図ることが可能となる。
(1)キャリアロッド15として、オレフィン系の樹脂材でHR50〜55のものを使用し、綜絖16の樹脂材として、ガラス入りPETでHR120のもの、又は、POMでHR120のものを使用していることにより、HRの大きい(硬い)綜絖16の摩耗が抑制され、HRの小さい(柔らかい)キャリアロッド15の方が早く摩耗する。よって、コストの安価なキャリアロッド15を消耗品として交換すればよいので、織機1台あたりの維持コストを低減可能である。
(2)綜絖16と比べて本数の少ない(8本)キャリアロッド15を交換すればよいので、交換作業に要する時間が短時間で済み、作業効率の向上を図れる。
(3)綜絖16及びキャリアロッド15が共に樹脂材で形成されていることにより綜絖枠10の軽量化を図ることができる。
(4)綜絖16及びキャリアロッド15が共に樹脂材で形成されていることにより綜絖枠10の軽量化が図れ、綜絖枠10を上下に駆動させるための駆動電力の低減を図ることが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る織機における綜絖枠について図3及び図4に基づき説明する。
この実施形態は、第1の実施形態におけるキャリアロッド15の断面形状を変更したものであり、その他の構成は共通である。
従って、ここでは説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
次に、第2の実施形態に係る織機における綜絖枠について図3及び図4に基づき説明する。
この実施形態は、第1の実施形態におけるキャリアロッド15の断面形状を変更したものであり、その他の構成は共通である。
従って、ここでは説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
図3に示すように、キャリアロッド30は、円形断面を有する丸棒で形成されており、第1の実施形態と同様にオレフィン系の樹脂材でロックウェル硬度HR50〜55のものを使用している。
一方、綜絖31は、上下部のキャリアロッド30を通すための孔を、円形の丸孔32とされており、第1の実施形態と同様に樹脂材として、ガラス入りPETでHR120のもの、又は、POMでHR120のものを使用している。
一方、綜絖31は、上下部のキャリアロッド30を通すための孔を、円形の丸孔32とされており、第1の実施形態と同様に樹脂材として、ガラス入りPETでHR120のもの、又は、POMでHR120のものを使用している。
図4(a)に示すように、綜絖31とキャリアロッド30との衝突は、曲面での接触であり、綜絖31が傾いても接触面積は変わらないので、キャリアロッド30の部分的な摩耗は少ない。
一方、図4(b)は、第1の実施形態における綜絖16とキャリアロッド15との衝突を示しており、この場合にはキャリアロッド15のエッジ部と長孔17とが局所的に接触するのでエッジ部の摩耗が大きい。
一方、図4(b)は、第1の実施形態における綜絖16とキャリアロッド15との衝突を示しており、この場合にはキャリアロッド15のエッジ部と長孔17とが局所的に接触するのでエッジ部の摩耗が大きい。
従って、この実施形態では、キャリアロッド30を円形断面を有する丸棒で形成し、キャリアロッド30を通すための綜絖31の孔を丸孔32で形成することにより、第1の実施形態と比べてキャリアロッド30の摩耗を軽減することができ、キャリアロッド30の交換サイクルを延ばすことが可能となる。
また、円形断面を有する丸棒の方が製造しやすく、取り付けも簡単に行える。
その他の作用効果については第1の実施形態と同様であり説明を省略する。
また、円形断面を有する丸棒の方が製造しやすく、取り付けも簡単に行える。
その他の作用効果については第1の実施形態と同様であり説明を省略する。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 第2の実施形態では、キャリアロッド30を円形断面を有する丸棒として説明したが、円形断面を有するロープとしても良い。この場合には、キャリアロッドがロープなので保管にスペースをとらない。
○ 第1〜第2の実施形態では、キャリアロッド15、30として、オレフィン系の樹脂材でHR50〜55のものを使用し、綜絖16、31の樹脂材として、ガラス入りPETでHR120のもの、又は、POMでHR120のものを使用しているとして説明したが、この樹脂材の組合せに限定されるものではなくて、キャリアロッドの樹脂材を綜絖の樹脂材よりも柔らかい(HRの小さい)樹脂材で形成できればこれ以外の樹脂材を組み合わせても構わない。しかし、キャリアロッド15、30として、オレフィン系の樹脂材でHR50〜55のものを使用する場合には、綜絖16、31の樹脂材として、ガラス入りPETでHR110〜130のもの、又は、POMでHR110〜130のものを使用するのがより好ましい。
○ 第2の実施形態では、キャリアロッド30を円形断面を有する丸棒として説明したが、円形断面を有するロープとしても良い。この場合には、キャリアロッドがロープなので保管にスペースをとらない。
○ 第1〜第2の実施形態では、キャリアロッド15、30として、オレフィン系の樹脂材でHR50〜55のものを使用し、綜絖16、31の樹脂材として、ガラス入りPETでHR120のもの、又は、POMでHR120のものを使用しているとして説明したが、この樹脂材の組合せに限定されるものではなくて、キャリアロッドの樹脂材を綜絖の樹脂材よりも柔らかい(HRの小さい)樹脂材で形成できればこれ以外の樹脂材を組み合わせても構わない。しかし、キャリアロッド15、30として、オレフィン系の樹脂材でHR50〜55のものを使用する場合には、綜絖16、31の樹脂材として、ガラス入りPETでHR110〜130のもの、又は、POMでHR110〜130のものを使用するのがより好ましい。
10 綜絖枠
15、30 キャリアロッド
16、31 綜絖
17 長孔
32 丸孔
15、30 キャリアロッド
16、31 綜絖
17 長孔
32 丸孔
Claims (4)
- 中心部に経糸を通す孔を有する樹脂製の綜絖と、該綜絖を支持するための上下一対のキャリアロッドとを備えた織機における綜絖枠において、
前記キャリアロッドを前記綜絖の樹脂材よりも硬度が小さい樹脂材で形成することを特徴とする織機における綜絖枠。 - 前記キャリアロッドの樹脂材をオレフィン系樹脂でロックウェル硬度(以下、HRとする)50〜55のものとし、前記綜絖の樹脂材をガラス入りポリエチレンテレフタレートでHR110〜130のもの、又は、ポリアセタールでHR110〜130のものとすることを特徴とする請求項1に記載の織機における綜絖枠。
- 前記キャリアロッドが円形断面を有する丸棒であることを特徴とする請求項1又は2に記載の織機における綜絖枠。
- 前記キャリアロッドが円形断面を有するロープであることを特徴とする請求項1又は2に記載の織機における綜絖枠。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102517741A (zh) * | 2011-12-14 | 2012-06-27 | 东华大学 | 一种立体织机开口装置 |
CN104947270A (zh) * | 2015-06-29 | 2015-09-30 | 安徽丹凤电子材料股份有限公司 | 一种新型棕丝架 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04333635A (ja) * | 1991-05-02 | 1992-11-20 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 織機の綜絖用キャリアロッド |
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2008
- 2008-12-08 JP JP2008311954A patent/JP2010133066A/ja active Pending
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