JP2010130051A - 個人向けコンテンツ配信システム - Google Patents

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悠希 舛屋
Akihiro Miyagaki
昭博 宮垣
Ikuhiro Otsu
行広 大津
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Abstract

【課題】 視聴者個人に対し、個別で最適な配信リスト(番組表)を作成し配信し、趣向や気分、感情にあったコンテンツを配信/視聴できるシステムを提供すること。
【解決手段】 個人向けコンテンツ配信システムと、視聴者個人所有の受信端末装置から成る個人向けコンテンツ配信方法であって、
前記コンテンツ配信装置が、
配信対象の個人の趣向や視聴履歴情報などを含んだ個人情報を取得し、視聴者の状態や気分などを示すモード情報を取得し、さらにコンテンツのメタ情報を取得し、これらに基づき個人用に最適化したコンテンツの配信リストを作成すると共に、配信リストに従ってコンテンツデータベースから対応するコンテンツを取得し、対応する視聴者個人所有の受信端末装置向けに配信するステップを備え、
前記受信端末装置が、
視聴者が選択または事前に設定したモード設定を参照し、視聴者の現在の気分や状態に最適なコンテンツを自動再生するステップを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、膨大に存在する動画コンテンツ(または静止画コンテンツ)から個人の趣向などに応じて最適化したコンテンツの配信リストを作成し、その配信リストに沿ったコンテンツを個人が所有する視聴用の受信端末に対して配信する個人向けコンテンツ配信方法及びシステムに関するものである。
1953年から始まったアナログテレビ放送も完全に普及し、国内のほとんどの人に視聴されるマスメディアに発展した。さらに、2003年より始まった地上デジタルテレビジョン放送によりデジタル化されて配信されるようになった。テレビ放送以外にも、インターネット上にもデジタル化された動画コンテンツを配信するWebサービスが登場し始め、今では動画コンテンツ配信サービスサイトが多く見られるようになった。
図8は、現在の一般的な動画コンテンツの配信と視聴するまでのモデル例を表す図である。
テレビ放送の場合は、テレビ放送局(801)が配信する装置(802)を介して、VHF/UHF網(803)を利用し、コンテンツを電波として放送する。視聴者(805)は、放送された電波を視聴者が持つ受信する装置(804)で取得し、再生する装置(804)で視聴する。
インターネットを媒体とした動画コンテンツ配信の場合は、視聴者(809)が動画を配信するサイト(806)にアクセスし、視聴したい動画コンテンツを選択する。選択された動画コンテンツは、インターネット網(807)を経由して、受信する装置(808)で取得され、再生する装置(808)で再生される。
このように、動画コンテンツ配信技術が発達し普及したことで、視聴者は簡単に多くの情報を視聴することが可能になった。しかしながら、新旧のコンテンツを含め、世の中に蓄積されるデジタル化された動画コンテンツは日に日に蓄積され膨大な量になる。そのため、昔から変わらない視聴者が視聴する動画コンテンツを各々選択するという方式では、日々配信されつづける膨大なデータの中から視聴者が求める情報を選択する負荷は非常に高いものになってしまう。
すなわち、情報量が増えたことで視聴者は簡単に情報を視聴することが出来るようになった反面、限りある時間の中で必要情報のみを選択し、視聴するのは現実的に難しくなってきてしてまっている。
これらの問題を改善させるため方法の一つとして、膨大のデータから自動で関連性の高い情報を分析し、関係性の高い情報のリストを作成(レコメンデーション)して、視聴者に提供する方法や手段を持ち合わせる方法がある。
多くのコンテンツ中から視聴者に関係性の深いコンテンツの候補を自動的に視聴者に返すレコメンデーション機能はレコメンデーション装置が実現する。
このレコメンデーション装置として、下記の特許文献1に開示されたものがある。
特許第3714310号 特許第3838014号
視聴者とデータの関係性を分析するレコメンデーションの方法としては、視聴者の情報とコンテンツに埋め込まれた付加情報であるメタ情報の関係性を分析する手法がよく利用される。
メタ情報とは、コンテンツそのものに埋め込まれるコンテンツの付加情報で、構成項目は特に決まった項目が定められている訳ではなく、必要に応じて項目はメーカやサービス提供者によって任意利用される情報である。
広く知られているメタ情報の一例としては、図9に例示するように、静止画ファイルのExif情報がある。Exif情報は、静止画(901)の撮影時に撮影機器によりファイルに付加される情報で、撮影日時やファイルサイズなどのファイル情報で構成されている(902)。
静止画と同様に、動画ファイルにおいても高い自由度でコンテンツの情報をファイルに埋め込むことができる。図10は、動画ファイル(1001)のメタ情報(1002)の一例を表す図である。
コンテンツに付加されるメタ情報を利用してコンテンツ候補を抽出するレコメンデーションを行うための手法の他にも、キーワードを利用してコンテンツ候補を抽出したり、過去の行動履歴を元にコンテンツ候補を抽出したり、類似の性質を持つ視聴者を特定して類似の性質を持つグループを元にコンテンツ候補を摘出したりなどと色々な方法がある。
レコメンデーションを行うための手法は、多く存在し、手法ごとに精度が異なる。また、視聴者の気分や状態、性格など色々な要素により、レコメンデーションされたコンテンツ候補の制度は視聴者毎にバラつきが発生する。
現在のテレビ放送の仕組みでは、事前に決められた放送時間にテレビ放送網を通じて、
一斉に動画コンテンツの配信を行っている。
図11は、テレビ放送網を通じて動画コンテンツを視聴するための一般的なフローを表す図である。
テレビ放送の仕組みでは、一対多の配信を行っている。そのため、視聴者は事前に動画コンテンツの番組表(配信リスト)を確認する必要がある(1101)。さらに、配信時刻に視聴を行う必要がある(1102)。
放送時間に視聴できない場合(1103)に関しては、録画機能を持つ装置でコンテンツを録画予約し(1104)、視聴者の好きな時間に視聴する代替方法もあるが、事前に番組表(配信リスト)を確認する作業(1101)は必要になり、別途放送時間に合わせた録画予約を行う必要がある(1104)。
また、番組表(配信リスト)を変更しての放送で予約失敗したり、ヒューマンエラーによる予約失敗したりするケース(1106)もしばしば見受けられる。
一方、視聴者は、感情(喜怒哀楽)や気分(疲労感・リラックス状態など)の色々な心身状態を持つ。この心身状態は、視聴者の視聴行動に影響する。
例えば、「気分が憂鬱な時」に「気分を明るくするため」にテレビ放送を視聴しようとした時に、報道番組のような「真面目なコンテンツ」だけしか放送されていない場合はどうだろうか。視聴者は、テレビ放送を視聴することを断念するだろう。
しかしながら、配信範囲は不特定多数の視聴者であるため、様々な心身状態を考慮して、視聴者に最適なコンテンツを提供することは不可能である。
また、テレビ放送以外の動画コンテンツ配信方法の一つとして、インターネットを媒体とした動画コンテンツ配信の仕組みがある。インターネットを媒体とした動画コンテンツ配信の仕組みでは、HTMLコンテンツの閲覧と同じく、キーワードによる検索機能により、動画コンテンツを検索し、検索結果のサムネイルから動画コンテンツを選択し視聴するケースが一般的である。
この仕組みであれば心身状態に適さないコンテンツを視聴者の意志で排除することもできるが、視聴者の能力によって視聴できるコンテンツの範囲が限定されてしまう現象を招いてしまう。
すなわち、視聴者の知識の中からの選択されたキーワードの入力やサムネイルからの選択になるため、視聴者の知識以上の動画コンテンツ検索が実現しにくく、動画コンテンツの検索結果は、検索した視聴者の能力や知識に大きく依存されることになる。
このように、テレビ放送やインターネットを媒体とした動画コンテンツの視聴が簡単に多くの情報を得られる手段を提供した反面、コンテンツの膨大さゆえに動画コンテンツの選択の手間を煩雑化させる結果をもたらしてしまっている。
本発明の目的は、上記の課題を解決し、視聴者個人に対し個別で最適な配信リスト(番組表)を自動作成し、視聴者が情報を選択しなくても、趣向や気分、感情にあった動画コンテンツまたは静止画コンテンツを配信する方法及びシステムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るコンテンツ配信方法は、コンテンツデータベース、個人情報データベース、モード情報データベースと、個人用配信リストデータベース及びコンテンツ配信装置を備えた個人向けコンテンツ配信システムと、この個人向けコンテンツ配信システムからコンテンツおよび配信リストを受信する視聴者個人所有の受信端末装置から成るシステムにおけるコンテンツ配信方法であって、
前記コンテンツ配信装置が、
前記個人情報データベースに登録された配信対象の個人の趣向や視聴履歴情報などを含んだ個人情報を取得し、さらにモード情報データベースから視聴者の状態や気分などを示すモード情報を取得し、また前記コンテンツデータベースに登録されたコンテンツのメタ情報を取得し、その個人情報及びモード情報並びにメタ情報に基づき個人の趣向及び視聴者の状態などに応じた個人用に最適化したコンテンツの配信リスト(番組表)を作成し、その作成した個人用のコンテンツの配信リストを前記個人用配信リストデータベースに登録する第1のステップと、前記個人用配信リストデータベースに登録された配信リストを視聴者個人所有の受信端末装置向けに配信すると共に、配信リストに従って前記コンテンツデータベースから対応するコンテンツを取得し、対応する視聴者個人所有の受信端末装置向けに配信する第2のステップとを備え、
前記受信端末装置が、
前記コンテンツ配信装置から配信された配信リスト及びコンテンツを受信し、個人用配信リストデータベース及び個人用コンテンツデータベースに登録する第3のステップと、登録された配信リストを表示し、当該配信リスト中のいずれかのコンテンツの選択操作に応じて前記個人用コンテンツデータベースから対応するコンテンツを取得して視聴可能に再生する第4のステップとを備える
ことを特徴とする。
前記第1のステップにおいて、個人情報データベースから取得した個人情報及びモード情報データベースから取得した視聴者の状態や気分などを示すモード情報及びコンテンツデータベースから取得したメタ情報に対し、複数のレコメンデーション装置を用いて個人用に最適化したコンテンツの配信リストを作成することを特徴とする。
本発明に係るコンテンツ配信システムは、コンテンツデータベース、個人情報データベース、モード情報データベースと、個人用配信リストデータベース及びコンテンツ配信装置を備えた個人向けコンテンツ配信システムと、この個人向けコンテンツ配信システムからコンテンツおよび配信リストを受信する視聴者個人所有の受信端末装置から成るシステムであって、
前記コンテンツ配信装置が、
前記個人情報データベースに登録された配信対象の個人の趣向や視聴履歴情報などを含んだ個人情報を取得し、さらにモード情報データベースから視聴者の状態や気分などを示すモード情報を取得し、また前記コンテンツデータベースに登録されたコンテンツのメタ情報を取得し、その個人情報及びモード情報並びにメタ情報に基づき個人の趣向及び視聴者の状態などに応じた個人用に最適化したコンテンツの配信リスト(番組表)を作成し、その作成した個人用のコンテンツの配信リストを前記個人用配信リストデータベースに登録する第1の手段と、前記個人用配信リストデータベースに登録された配信リストを視聴者個人所有の受信端末装置向けに配信すると共に、配信リストに従って前記コンテンツデータベースから対応するコンテンツを取得し、対応する視聴者個人所有の受信端末装置向けに配信する第2の手段とを備え、
前記受信端末装置が、
前記コンテンツ配信装置から配信された配信リスト及びコンテンツを受信し、個人用配信リストデータベース及び個人用コンテンツデータベースに登録する第3の手段と、登録された配信リストを表示し、当該配信リスト中のいずれかのコンテンツの選択操作に応じて前記個人用コンテンツデータベースから対応するコンテンツを取得して視聴可能に再生する第4の手段とを備える
ことを特徴とする。
前記第1の手段が、個人情報データベースから取得した個人情報及びモード情報データベースから取得した視聴者の状態や気分などを示すモード情報及びコンテンツデータベースから取得したメタ情報に対し、複数のレコメンデーション装置を用いて個人用に最適化したコンテンツの配信リストを作成することを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果がある。
(1)決められた番組表(配信リスト)で、一度に多数に配信するテレビ放送の仕組みがもたらす従来のコンテンツの配信予定時刻やコンテンツの概要を事前に確認する手間を除去できる。
(2)決められた番組表(配信リスト)で、一度に多数に配信するテレビ放送の仕組みがもたらす配信予定時刻に視聴しなくてはいけない制限を除去できる。
(3)視聴者により適したコンテンツ内容・コンテンツ配信順序で構成される個人向けの番組表(配信リスト)の自動作成を可能にする。
(4)個人の状態や気分に合わせたコンテンツ配信を可能にする。
(5)個人向けコンテンツの放送サービスの提供を可能にする。
以下、本発明を適用した個人向けコンテンツ配信システムの一実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した個人向けコンテンツ配信システムの一実施の形態を示すシステム構成図であり、個人向けの番組表(配信リスト)を作成する装置(101)、配信する装置(102)、コンテンツ(動画、静止画、動画と静止画との組合せ、音楽などの音声ファイルも含む)情報を保持するデータベース(103)、個人用配信リストの情報を保持するデータベース(104)で構成される配信システム(105)とコンテンツを受信する装置(106)、個人が保持する個人用のコンテンツデータベース(107)、個人用の配信リストデータベース(108)で構成される受信端末装置(109)と3G網やIP網などのネットワーク網(110)で構成されている。
まず、配信リストを作成する装置(101)がコンテンツデータベース(103)の情報から個人用配信リスト(111)を作成する。
次に、作成された個人用の配信リスト(111)を個人用配信リストデータベース(104)に登録する。
次に、配信する装置(102)は、個人用配信リストの内容に従い、ネットワーク網(110)を利用して、視聴者の受信端末(109)に配信する。
配信されたコンテンツのデータは、受信端末装置(109)のコンテンツデータベース(107)に登録され、配信リスト(112)は個人用配信リストデータベース(108)に登録される。
以上の構成により、複数の視聴者に共通の番組表(配信リスト)に沿った動画コンテンツ配信ではなく、視聴者個人向けに、各個人の趣向や個性などに応じて最適化したオリジナルの番組表(配信リスト)を作成し、個人の受信端末装置(109)に対するコンテンツの配信を実現する。
図2は、個人の趣向や視聴履歴、個性などの個人情報に対し、複数のレコメンデーション装置を利用して、さらにレコメンドの結果に重みを付けることで個人別のコンテンツの配信リストを作成する装置(101)の詳細構成を示した図である。
図2に示すように、個人別のコンテンツの配信リストを作成する装置(101)は、複数のレコメンデーションを行う装置(205)、レコメンドの結果を解析する装置(201)、レコメンドの結果をマージする装置(202)、配信リストを作成する装置(203)、配信リストデータベースを更新する装置(204)、コンテンツ情報を保持するデータベース(206)、個人の趣向や視聴履歴のデータを保持する個人情報データベース(207)、個人用配信リストの情報を保持するデータベース(208)で構成される。
なお、レコメンデーションを行う装置については既存の装置を利用することができるので、その詳細な説明は省略する。
また、個人の趣向などについては、個人の視聴履歴を解析して趣向や個性、あるいは特徴を把握する既存の技術を適用することができるので、その詳細な説明は省略する。
なお、個人の趣向を解析するのでなく、それぞれの個人からの申告に従い、各個人の趣向、趣味、所望するコンテンツを個人情報データベースに登録するようにしてもよい。
図3は、複数のレコメンデーション装置(205)を利用して配信リストを作成する手順を示したフローチャートである。
まず、各レコメンデーション装置(205)がコンテンツデータベース(206)の複数コンテンツのメタ情報と個人情報データベース(207)の個人の趣向や視聴履歴のデータを参照し、配信リストの候補をレコメンデーションする(処理301)。
例えば、3つのレコメンデーション装置1(205−1)〜3(205−3)を採用し、配信リストの候補を作成する。レコメンデーション装置1(205−1)では、コンテンツのメタ情報と個人情報に登録されている好きなキーワードを照らし合わせることで100件の配信リストの候補(302)を作成する。レコメンデーション装置2(205−2)では、視聴者の過去の視聴履歴より好みのコンテンツを予想し、100件の配信リストの候補(303)を作成する。レコメンデーション装置3(205−3)では、視聴者と同じ性質あるいは個性と思われる他の視聴者が好むコンテンツから、100件の配信リストの候補(304)を作成する。
次いで、レコメンデーション結果解析装置(201)で個人情報DB(207)に個人別に設定された各レコメンデーション装置(205−1)〜(205−3)毎のプライオリティ情報(309)を参照し、レコメンドの結果に重みを付ける(処理308)。
プライオリティ情報(309)は、例えばレコメンデーション装置1(205−1)については「20」、レコメンデーション装置2(205−2)については「30」、レコメンデーション装置3(205−3)については「50」と設定されている。
次の処理で、レコメンドの結果をマージする装置(202)で、各レコメンデーション装置(205−1)〜(205−3)に設定されたプライオリティに従い、優先順位を加味して配信リストの候補をマージする(処理310)。
例えば、プライオリティの高いレコメンデーション装置の順で、レコメンデーション装置3(205−3)の配信リスト候補100件のうち(313)の上位50件(314)、レコメンデーション装置2(205−2)の配信リスト候補100件のうち(312)の上位30件(315)、レコメンデーション装置1(205−1)の配信リスト候補100件のうち(311)の上位20件(716)を連結し、マージされた100件の配信リスト(317)を作成する。
最後の処理で、配信リストを作成する装置(203)と配信リストデータベース更新装置(204)により、1つにマージされたレコメンドの結果から配信リストを作成し、配信リストデータベース(208)を更新する(処理318)
図2と図3の構成により、視聴者毎に最適化したコンテンツ内容・コンテンツ配信順序で構成される個人向けの番組表(配信リスト)の自動作成を実現する。
図4は、レコメンデーションを行う際に、モードというカテゴリ要素を加味して番組表(配信リスト)を作成し、個人の状態や気分に合わせたコンテンツ配信を実現する実施形態を示した図である。
この実施形態のコンテンツ配信システム(412)は、モード情報(402)を保持するモード情報データベース(401)、コンテンツ情報(404)を保持すコンテンツデータベース(403)、個人情報(406)を保持する個人情報データベース(405)、モード要素を加味したレコメンデーション装置(407)、配信リスト情報(410)を保持する配信リストデータベース(409)、配信する装置(411)で構成される。
視聴者(419)が使用する受信端末装置(416)は、通信網(413)を介してコンテンツを受信する装置(414)、受信したコンテンツを再生する装置(415)で構成される。
図5は、モード情報データベース(401)が保持するモード情報(402)の一例を示した図である。
モード情報データベース(401)が保持するモード情報(402)は、ユーザ(4021)、モード(4022)、レコメンデーションルール(4023)で構成され、視聴者(ユーザ)の状態や気分を表すモードというカテゴリ(4022)は、ユーザ(40201)毎に複数保持され、各モード毎にレコメンデーションを行うための規則を記述したレコメンデーションルール(4023)が保持される。
まず、モード要素を加味したレコメンデーション装置(407)が、モード情報(402)のモード(4022)毎に設定されたレコメンデーションルール(4023)に従って、コンテンツのメタ情報(404)と個人情報データベース(405)に登録されている個人の趣向や視聴履歴の個人情報(406)を元に、モード情報(402)を加味した配信リスト(408)をレコメンデーションし、作成する。
作成された配信リスト(408)は、配信リストデータベース(409)に格納され、配信する装置(411)は、配信リスト(410)に従ってコンテンツを配信する。
配信されたコンテンツは、通信網(413)を介して、視聴者の受信端末(416)に受信される。
視聴者(419)は、自分の状態や気分に合わせてモードを選択する(417)し、モードに合ったコンテンツを視聴する(418)。
図4の構成により、視聴者の気分や状態に合わせたモード別の再生方法をとることによる、心身の状態に最適なコンテンツの視聴を実現することが可能になる。
図6は、図1、図2、図4の構成を組み合わせることで、視聴者別に最適な番組表(配信リスト)を作成し、配信するサービスを提供する全体システムを示した図である。
コンテンツ配信システム(608)は、個人の趣向に合わせて、個人用の番組(配信リスト)を作成する装置(601)、番組(配信リスト)に従いコンテンツを配信する装置(602)、コンテンツの情報を保持するコンテンツデータベース(603)、個人の趣向や視聴履歴情報などを保持する個人情報データベース(604)、視聴者の状態や気分などを示すモード情報を保持するモード情報データベース(605)、視聴者毎の配信リスト(607)を保持する個人用配信リストデータベース(606)で構成される。
視聴者個人所有の受信端末(615)、(616)は、3G/IP網などのネットワーク網(609)を介してコンテンツを受信する装置(610)、受信したコンテンツを再生する装置(611)、受信したコンテンツとコンテンツ情報を保持するコンテンツデータベース(612)、個人向けに作成され配信された配信リスト情報(614)を保持する配信リストデータベース(613)で構成される。
この構成においては、まず、個人の趣向に合わせて、個人用の番組表(配信リスト)を作成する装置(601)が、モード情報データベース(605)が保持する視聴者の状態や気分を示すモード情報とコンテンツデータベース(603)が保持するコンテンツのメタ情報と個人情報データベース(604)が保持する個人の趣向や視聴履歴のデータを元に、個人の趣向に合わせた、個人向けの番組表(配信リスト)(607)をレコメンデーションし作成する。
作成された配信リスト(607)は、配信リストデータベース(606)に格納され、番組(配信リスト)(607)に従って、コンテンツを配信する装置(602)によって、3G/IP網などのネットワーク網(609)を介し、視聴者毎に視聴者個人所有の受信端末(615、616)に配信される。
配信された配信リストおよびコンテンツの情報は視聴者個人所有の受信端末(615,616)のコンテンツデータベース(612)や配信リストデータベース(613)に格納される。
視聴者個人所有の受信端末(615)、(616)に保存されたコンテンツは、視聴者(617)が、自分の状態や気分に合わせてモードを選択したり、コンテンツを検索したりする(618)ことで、リクエストに合ったコンテンツを視聴する(619)ことができる。
また、視聴者毎に作成された配信リスト(614)は、個人が所有する受信端末(615)のみ受信可能とし、他の視聴者が所有する受信端末(616)に配信されることはない。
図6の構成により、視聴者個人に合わせ、最適な番組表(配信リスト)を作成し、個人毎に配信するサービスを実現することができる。
図7は、視聴者別に最適な番組表(配信リスト)を作成し、配信するサービスを提供するシステムを具体化した一例を示す図である。
サービス提供にあたり必要となる構成は、サーバ(701)と視聴者各自が所有する受信端末(702)、および配信を行うためのネットワーク(703)である。
サーバ(701)は、複数のレコメンデーション装置(704)と、視聴履歴や趣向などの個人情報(705)を保持する個人情報データベース(706)と、個人毎のモード情報(707)を保持するモード情報データベース(708)と、コンテンツIDやコンテンツの内容の説明などのコンテンツ情報(709)を保持するコンテンツデータベース(710)と、個人毎の配信リスト(711)を保持する配信リストデータベース(712)で構成される。
視聴者が所有する受信端末(702)は、受信装置(713)と、配信リストに従って配信された個人用コンテンツ(714)を保持する個人用コンテンツデータベース(1715)と、個人用の配信リスト(716)を保持する個人用配信リストデータベース(717)と、コンテンツの再生やコンテンツの選択を行うためのインターフェース装置(718)で構成される。
以上の構成において、まず、サーバ(701)の複数のレコメンデーション装置(704)が、個人情報(705)とモード情報(707)とコンテンツ情報(709)を参照し、レコメンデーションを行い、「過去」の視聴履歴などから視聴者の趣向や特性に関係性の高い配信リストの候補(719)を作成する。
次いで、レコメンドの結果の配信リスト候補群(719)を1つの配信リスト(720)にマージし、個人毎の配信リストを作成し、配信リストデータベース(712)に更新登録する。
サーバ(701)の配信リストデータベース(712)が保持する配信リスト(711)と受信端末(702)側の個人用配信リストデータベース(717)が保持する配信リスト(716)はネットワーク上で同期(721)を行う。
コンテンツ自体の配信は、受信端末(702)側の配信リストと受信端末(702)側に既に配信されているコンテンツを比較し、未配信のコンテンツだけを配信する差分のみを受信する形式で行う(722)。
配信されたコンテンツについては、視聴者(723)が「現在」の状態や気分にあったモードを選択し(724)、視聴者の状態や気分に関係性の高いコンテンツの視聴を可能にする。
図7の構成により、過去の視聴履歴から視聴者個人に最適な番組表(配信リスト)を作成し、個人毎に最適化したコンテンツの配信リストを個々の視聴者に配信し、視聴者の現在の状態や気分に関係性の高いコンテンツのみを視聴できるサービスの提供を実現することができる。
本発明に係るコンテンツ配信システムの実施の形態を示すシステム構成図である。 配信リストを作成する部分の詳細構成図である。 複数のレコメンデーション装置を利用して配信リストを作成する手順を示すフロー図である。 個人の状態や気分に合わせたコンテンツ配信を実現する構成を示す図である。 視聴者の状態や気分を示すモードの情報の一例を示す図である。 個人向けコンテンツ配信サービスを提供する構成を示す図である。 視聴者個別に最適な番組表(配信リスト)を作成し、配信するサービスを提供する構成を具体化した一例を示す図である。 従来一般的に行われている動画コンテンツの配信と視聴するシステムの一例を示す図である。 静止画ファイルのメタ情報の一例を示す図である。 動画ファイルのメタ情報の一例を示す図である。 従来の地上波テレビ放送において動画コンテンツを視聴するまでの一般的なフローを示す図である。
符号の説明
101…配信リストを作成する装置
102…配信する装置
103…コンテンツデータベース
104…個人用配信データベース
105…個人向けの番組を配信するシステム
106…受信する装置
107…コンテンツデータベース(個人用)
108…個人用配信リストデータベース(個人用)
109…視聴者A所有の受信端末装置
201…レコメンデーション結果解析装置
202…レコメンドの結果をマージする装置
203…配信リストを作成する装置
204…配信リストデータベース更新装置
205…レコメンデーション装置群
206…コンテンツデータベース
207…個人情報データベース
208…配信リストデータベース
209…配信する番組表(配信リスト)を作成するシステム
401…モード情報データベース
402…モード情報

Claims (4)

  1. コンテンツデータベース、個人情報データベース、モード情報データベースと、個人用配信リストデータベース及びコンテンツ配信装置を備えた個人向けコンテンツ配信システムと、この個人向けコンテンツ配信システムからコンテンツおよび配信リストを受信する視聴者個人所有の受信端末装置から成るシステムにおける個人向けコンテンツ配信方法であって、
    前記コンテンツ配信装置が、
    前記個人情報データベースに登録された配信対象の個人の趣向や視聴履歴情報などを含んだ個人情報を取得し、さらにモード情報データベースから視聴者の状態や気分などを示すモード情報を取得し、また前記コンテンツデータベースに登録されたコンテンツのメタ情報を取得し、その個人情報及びモード情報並びにメタ情報に基づき個人の趣向及び視聴者の状態などに応じた個人用に最適化したコンテンツの配信リスト(番組表)を作成し、その作成した個人用のコンテンツの配信リストを前記個人用配信リストデータベースに登録する第1のステップと、前記個人用配信リストデータベースに登録された配信リストを視聴者個人所有の受信端末装置向けに配信すると共に、配信リストに従って前記コンテンツデータベースから対応するコンテンツを取得し、対応する視聴者個人所有の受信端末装置向けに配信する第2のステップとを備え、
    前記受信端末装置が、
    前記コンテンツ配信装置から配信された配信リスト及びコンテンツを受信し、個人用配信リストデータベース及び個人用コンテンツデータベースに登録する第3のステップと、登録された配信リストを表示し、当該配信リスト中のいずれかのコンテンツの選択操作に応じて前記個人用コンテンツデータベースから対応するコンテンツを取得して視聴可能に再生する第4のステップとを備えることを特徴とする個人向けコンテンツ配信方法。
  2. 前記第1のステップにおいて、個人情報データベースから取得した個人情報及びモード情報データベースから取得した視聴者の状態や気分などを示すモード情報及びコンテンツデータベースから取得したメタ情報に対し、複数のレコメンデーション装置を用いて個人用に最適化したコンテンツの配信リストを作成することを特徴とする請求項1に記載の個人向けコンテンツ配信方法。
  3. コンテンツデータベース、個人情報データベース、モード情報データベースと、個人用配信リストデータベース及びコンテンツ配信装置を備えた個人向けコンテンツ配信システムと、この個人向けコンテンツ配信システムからコンテンツおよび配信リストを受信する視聴者個人所有の受信端末装置から成る個人向けコンテンツ配信システムであって、
    前記コンテンツ配信装置が、
    前記個人情報データベースに登録された配信対象の個人の趣向や視聴履歴情報などを含んだ個人情報を取得し、さらにモード情報データベースから視聴者の状態や気分などを示すモード情報を取得し、また前記コンテンツデータベースに登録されたコンテンツのメタ情報を取得し、その個人情報及びモード情報並びにメタ情報に基づき個人の趣向及び視聴者の状態などに応じた個人用に最適化したコンテンツの配信リスト(番組表)を作成し、その作成した個人用のコンテンツの配信リストを前記個人用配信リストデータベースに登録する第1の手段と、前記個人用配信リストデータベースに登録された配信リストを視聴者個人所有の受信端末装置向けに配信すると共に、配信リストに従って前記コンテンツデータベースから対応するコンテンツを取得し、対応する視聴者個人所有の受信端末装置向けに配信する第2の手段とを備え、
    前記受信端末装置が、
    前記コンテンツ配信装置から配信された配信リスト及びコンテンツを受信し、個人用配信リストデータベース及び個人用コンテンツデータベースに登録する第3の手段と、登録された配信リストを表示し、当該配信リスト中のいずれかのコンテンツの選択操作に応じて前記個人用コンテンツデータベースから対応するコンテンツを取得して視聴可能に再生する第4の手段とを備えることを特徴とする個人向けコンテンツ配信システム。
  4. 前記第1の手段が、個人情報データベースから取得した個人情報及びモード情報データベースから取得した視聴者の状態や気分などを示すモード情報及びコンテンツデータベースから取得したメタ情報に対し、複数のレコメンデーション装置を用いて個人用に最適化したコンテンツの配信リストを作成することを特徴とする請求項3に記載の個人向けコンテンツ配信システム。
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