JP2010125002A - 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム - Google Patents

電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010125002A
JP2010125002A JP2008301563A JP2008301563A JP2010125002A JP 2010125002 A JP2010125002 A JP 2010125002A JP 2008301563 A JP2008301563 A JP 2008301563A JP 2008301563 A JP2008301563 A JP 2008301563A JP 2010125002 A JP2010125002 A JP 2010125002A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
authentication data
control command
main control
authentication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008301563A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5129096B2 (ja
Inventor
Naoyuki Watanabe
直幸 渡辺
Hiroshi Mizukami
浩 水上
Motonari Yokoshima
元成 横島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Trinity Security Systems Inc
Kyoraku Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Trinity Security Systems Inc
Kyoraku Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Trinity Security Systems Inc, Kyoraku Sangyo Co Ltd filed Critical Trinity Security Systems Inc
Priority to JP2008301563A priority Critical patent/JP5129096B2/ja
Publication of JP2010125002A publication Critical patent/JP2010125002A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5129096B2 publication Critical patent/JP5129096B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】主制御基板を認証するために用いる期待値を簡単な方法で補正し、かつ主制御基板から周辺基板に対する不正制御や、期待値の流用を防止すること。
【解決手段】主制御基板310と、主制御基板310によって送信された制御コマンドに基づいて所定の処理をおこなう周辺基板330とを備える電子機器において、主制御基板310は、周辺基板330に送信する制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、主制御基板310から送信されたデータの照合に用いる期待値を補正するための補正データや主制御基板310を認証するための認証データ、認証データのダミーデータを付加する。周辺基板330は、ダミーデータを受信した場合は、そのまま主制御基板310を認証し、認証データを受信した場合は、補正された期待値を用いて主制御基板310を認証する。
【選択図】図3

Description

この発明は、複数の基板を備え、これらの基板間の通信の認証をおこなう電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラムに関する。
従来、複数の基板を備えた電子機器において、これら各基板に対する不正を防止するための様々な技術が提案されている。複数の基板を備えた電子機器としては、たとえば、ぱちんこ遊技機などがある。ぱちんこ遊技機には、電子機器全体の動作を司る主制御基板と、電子機器の各部の動作をおこなう被制御基板(周辺基板)とを備えている。この主制御基板は、周辺基板に制御コマンドを含む制御信号を出力し、その他の周辺基板は、主制御基板から送信された制御信号にしたがって動作を実行する機能を備えている。
主制御基板に対する不正には、たとえば、正規の主制御基板を不正な制御基板に取り替えたり、主制御基板がおこなう処理を規定したプログラムコードを改ざんしたりするなどの方法がある。このような不正を防止するため、たとえば、主制御基板内に搭載されたROMに記録されているプログラムデータをROMチェッカによってチェックして、ROMの不正交換などを防止する技術が提案されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
また、他の方法としては、表示制御部などの周辺基板内に搭載されたROMにあらかじめ、他の基板の照合をおこなうための期待値を保持させておき、この期待値と、主制御基板および他の周辺基板のID(固有の値)の和と、が一致した場合に、他の基板を認証することで、不正な基板が挿入されたことを検知する技術が提案されている(たとえば、下記特許文献2参照。)。
特開平11−333108号公報 特開2005−21330号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術によれば、プログラムデータの改ざんは検知できるが、正規な主制御基板と被制御基板との間に不正な制御基板が接続されてしまうのを防止することができない。このため、不正な制御基板から出力される制御信号によって、被制御基板が不正な制御をおこなってしまうという問題がある。
ここで、図14および図15を用いて、従来技術による不正防止技術について説明する。図14は、従来技術による不正防止技術の概要を示す説明図である。また、図15は、不正な制御基板の挿入例を示す説明図である。図14に示すように、正規の主制御基板1401は、周辺基板1402に対して正規の制御信号RSを出力して、周辺基板1402の動作を制御する。正規の主制御基板1401には、検査用ポート1403が設けられている。この検査用ポート1403から正規の主制御基板1401の内部に設けられたROMなどに記録されたプログラムデータを検査して、正規の主制御基板1401に不正がおこなわれていないかを検査する。
ところが、図15に示すように、正規の主制御基板1401と周辺基板1402との間に、不正な制御基板1501が挿入されてしまう場合がある。不正な制御基板1501は、正規の主制御基板1401から出力された正規の制御信号RSを破棄または無視し、替わりに不正な制御信号FSを周辺基板1402に出力する。ここで、周辺基板1402は、入力された信号が、正規の制御信号RSであるか不正な制御信号FSであるかを判別することができない。このため、周辺基板1402は、不正な制御信号FSにしたがって動作してしまうという問題がある。
また、検査用ポート1403は正規の主制御基板1401のみに設けられているため、検査用ポート1403を用いた検査をおこなっても、正規の主制御基板1401内の処理に対する検査結果が返ってしまう。このため、検査用ポート1403を用いた検査をおこなっても、不正な制御基板1501による不正制御を検知することができないという問題がある。
また、上述した特許文献2の技術では、不正な制御基板が挿入されたことを検知することができる。しかしながら、基板が変更されると、IDも変わるため、他の基板が変更になる度に、期待値を書き換えなければならないという問題がある。したがって、主制御基板や他の周辺基板の認証をおこなう基板の設定を、主制御基板や他の周辺基板が変更される度に変更しなければならず、手間がかかるという問題がある。
また、特許文献2の技術では、いずれかの基板が変更された場合、変更後の主制御基板や他の周辺基板のIDの和で、期待値を自動更新する異常解除スイッチが備えられている。しかしながら、たとえば不正な基板が挿入されているときに異常解除スイッチが操作されると、不正な基板を正規の基板として認証してしまうという問題がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、主制御基板を認証するために用いる期待値を簡単な方法で補正し、かつ主制御基板から周辺基板に対する不正制御や、期待値および認証に関する情報の流用を防止することができる電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる電子機器は、制御コマンドを送信する主制御部と、前記主制御部によって送信された前記制御コマンドに基づいて所定の処理をおこなう周辺部と、を備える電子機器であって、前記主制御部は、前記周辺部に保持され、前記主制御部から送信されたデータの照合に用いる期待値を補正する補正処理のための補正データを生成する補正データ生成手段と、前記周辺部に送信する前記制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、前記補正データ生成手段によって生成された前記補正データを当該制御コマンドに付加する補正データ付加手段と、前記補正データ付加手段によって前記補正データの付加された前記制御コマンド(以下、「補正データ付制御コマンド」という)を前記周辺部に送信する補正データ送信手段と、前記主制御部を認証する認証処理のための認証データを生成する認証データ生成手段と、前記補正データ送信手段によって前記補正データ付制御コマンドが前記周辺部に送信された後に、当該周辺部に送信する前記制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、前記認証データ生成手段によって生成された前記認証データを当該制御コマンドに付加する認証データ付加手段と、前記認証データ付加手段によって前記認証データの付加された前記制御コマンド(以下、「認証データ付制御コマンド」という)を前記周辺部に送信する認証データ送信手段と、前記認証データのダミーデータ(以下、「ダミー認証データ」という)を生成するダミー認証データ生成手段と、前記ダミー認証データ生成手段によって生成されたダミー認証データを、前記補正データ付加手段または前記認証データ付加手段によって、前記補正データまたは前記認証データが付加された前記制御コマンド以外の制御コマンドに付加するダミー認証データ付加手段と、前記ダミー認証データ付加手段によって前記ダミー認証データの付加された前記制御コマンド(以下、「ダミー認証データ付制御コマンド」という)を前記周辺部に送信するダミー認証データ送信手段と、を備え、前記周辺部は、前記主制御部によって送信された前記補正データ付制御コマンドを受信する補正データ受信手段と、前記補正データ受信手段によって受信された前記補正データ付制御コマンドを用いて前記周辺部に保持されている前記期待値を補正する補正手段と、前記主制御部によって送信された前記認証データ付制御コマンドを受信する認証データ受信手段と、前記認証データ受信手段によって受信された前記認証データ付制御コマンドを用いて算出された値が、前記補正手段によって補正された前記期待値と一致するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と、前記期待値と、が一致すると判断された場合、前記主制御部を認証する認証手段と、前記主制御部によって送信された前記ダミー認証データ付制御コマンドを受信するダミー認証データ受信手段と、を備え、前記認証手段は、前記ダミー認証データ受信手段によって前記ダミー認証データ付制御コマンドを受信した場合、前記主制御部を認証することを特徴とする。
この請求項1の発明によれば、主制御部から送信される制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、制御コマンドに補正データまたは認証データを付加する。これにより、補正データまたは認証データを単体で送信する場合と比較して、主制御部と周辺部との間の通信負荷を減らすことができる。また、補正データまたは認証データを単体で送信する場合と比較して、通信データ中から補正データまたは認証データが抽出され、解析されてしまう可能性を低減することができる。また、期待値を補正する補正処理または認証処理がおこなわれるのは所定の制御コマンドの送信時のみであるので、全ての制御コマンドの送信時に認証処理や補正処理をおこなうのと比べて、主制御部や周辺部の処理負荷を減らすことができる。また、補正処理をおこなってから認証処理をおこなうため、たとえば主制御部が変更されても、変更後の主制御部を正規の基板であると認証することができる。
また、補正処理や認証処理のタイミングではない場合に、制御コマンドにダミー認証データを付加することができる。これによって、補正データや認証データがいつ送信されたかを第三者に知られることを防ぐことができる。したがって、補正データや認証データが窃取されることを防ぐことができるため、認証の強度を上げることができる。
また、請求項2の発明にかかる電子機器は、請求項1に記載の発明において、前記補正データ付加手段または前記認証データ付加手段は、前記周辺部に送信する前記制御コマンドが大当たりコマンドである場合、当該大当たりコマンドに前記補正データまたは前記認証データを付加することを特徴とする。
この請求項2の発明によれば、主制御部が周辺部に大当たりコマンドを送信する場合に、補正データまたは認証データを制御コマンドに付加する。大当たりコマンドは大当たり中の各ラウンドごとに送信されるため、大当たり状態にある一定期間中に補正処理と認証処理とをおこなうことができる。これにより、補正処理と認証処理との時間的な間隔が短くなるため、認証処理の強度を向上させることができる。
また、請求項3の発明にかかる電子機器は、請求項2に記載の発明において、前記補正データ付加手段は、前記周辺部に送信する前記制御コマンドが前記主制御部に電源が投入されてから所定回数後の前記大当たりコマンドである場合、当該大当たりコマンドに前記補正データを付加することを特徴とする。
この請求項3の発明によれば、たとえば電源が投入される前に主制御部が他の主制御部に変更されても、電源投入後の所定回数後の大当たりコマンドで変更後の主制御部に応じた期待値に補正することができる。このため、認証処理の前に補正処理をおこなうことができ、かつ補正処理のタイミングを第三者に見破られることを防ぐことができる。したがって、変更後の主制御部を正規の基板であると認証することができ、かつ補正データを窃取されることを防ぐことができる。
また、請求項4の発明にかかる電子機器は、請求項2または3に記載の発明において、前記補正データ付加手段は、前記周辺部に送信する前記制御コマンドが、前記主制御部がリセットされてから所定回数後の前記大当たりコマンドである場合、当該大当たりコマンドに前記補正データを付加することを特徴とする。
この請求項4の発明によれば、たとえばリセット後の動作開始時から所定回数後の大当たりコマンド送信時に期待値を補正することができる。このため、認証処理の前に補正処理をおこなうことができ、かつ補正処理のタイミングを第三者に見破られることを防ぐことができる。したがって、変更後の主制御部を正規の基板であると認証することができ、かつ補正データを窃取されることを防ぐことができる。
また、請求項5の発明にかかる電子機器は、請求項2〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記ダミー認証データ付加手段は、前記補正データまたは前記認証データが付加された前記制御コマンド以外の制御コマンドが、前記補正データが付加される前の前記大当たりコマンドの場合に、前記ダミー認証データを付加することを特徴とする。
この請求項5の発明によれば、たとえば第三者に、大当たりコマンドの送信時に補正処理や認証処理がおこなわれることを知られても、補正データや認証データを送るタイミングを知られないため、補正データや認証データが窃取されず、認証の強度を上げることができる。
また、請求項6の発明にかかる電子機器は、請求項2〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記ダミー認証データ付加手段は、前記大当たりコマンド以外の種類の制御コマンドの場合に、前記ダミー認証データを付加することを特徴とする。
この請求項6の発明によれば、たとえば第三者に、大当たりコマンドの送信時に補正処理や認証処理がおこなわれていることを知られないため、補正データや認証データが窃取されず、認証の強度を上げることができる。
また、請求項7の発明にかかる電子機器は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の発明において、前記認証手段は、前記ダミー認証データ受信手段によって前記ダミー認証データ付制御コマンドを受信した場合、前記判断手段による前記ダミー認証データを用いて算出された値と前記期待値とが一致するか否かの処理を省略して、前記主制御部を認証することを特徴とする。
この請求項7の発明によれば、周辺部における余計な処理を増やすことなくダミー認証データの送信処理を追加することができる。したがって、簡単な方法で、補正データや認証データが窃取されることを防ぎ、認証の強度を上げることができる。
また、請求項8の発明にかかる電子機器は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の発明において、前記判断手段は、前記ダミー認証データ受信手段によって受信された前記ダミー認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と前記期待値とが一致するか否かを判断し、前記認証手段は、前記判断手段による判断結果が前記ダミー認証データを用いて算出された値と前記期待値とが一致したか否かに関わらず、前記主制御部を認証することを特徴とする。
この請求項8の発明によれば、周辺部がダミー認証データを受信した場合でも、認証データを受信した場合と同様の処理をおこなうことができる。このため、周辺部における処理時間、または処理によって発生する熱量などが、正規な認証データを受信し認証処理をおこなうのと、同程度とすることができる。したがって、第三者に周辺部において認証処理をおこなっているタイミングを知られることを防ぐことができるため、より認証の強度を上げることができる。
また、請求項9の発明にかかる電子機器は、請求項2〜8のいずれか一つに記載の発明において、前記認証データ付加手段は、前記周辺部に送信する前記制御コマンドが、前記補正データ送信手段によって送信された前記補正データ付制御コマンドの次の前記大当たりコマンドである場合、当該大当たりコマンドに前記認証データを付加することを特徴とする。
この請求項9の発明によれば、認証処理の前に補正処理をおこなうことができるので、確実に変更後の主制御部を正規の基板であると認証することができる。また、補正処理をおこなった後に、間隔を開けずに認証処理をおこなうことができるので、認証の強度を向上させることができる。
また、請求項10の発明にかかる電子機器は、請求項1〜9のいずれか一つに記載の発明において、前記補正データ生成手段は、前記主制御部が他の前記主制御部に変更された場合、前記周辺部に保持された前記期待値を、他の前記主制御部から送信されたデータの照合に用いる期待値に補正するための補正データを生成することを特徴とする。
この請求項10の発明によれば、主制御部が変更される度に、補正処理をおこなうことができる。このため、主制御部が変更されているのにも関わらず、周辺部に保持された期待値が補正されていないことを防ぐことができる。
また、請求項11の発明にかかる電子機器は、請求項1〜10のいずれか一つに記載の発明において、前記主制御部は、前記主制御部に設定されている固有の値を記録する記録手段を備え、前記補正データ生成手段は、前記記録手段によって記録された前記固有の値を用いて前記補正データを生成することを特徴とする。
この請求項11の発明によれば、主制御部が複数ある場合、各主制御部を認識可能な値によって補正データを生成することができる。これによって、期待値を各主制御部に固有の値とすることができるため、より不正な基板を検知しやすくなり、認証の強度を向上させることができる。
また、請求項12の発明にかかる電子機器は、請求項11に記載の発明において、前記補正データ生成手段は、前記主制御部が他の前記主制御部に変更された場合、前記記録手段に記録された、変更される前の前記主制御部に設定されていた固有の値と、変更された後の他の前記主制御部に設定されている固有の値との差分を、前記補正データとして生成することを特徴とする。
この請求項12の発明によれば、主制御部が複数ある場合、各主制御部を認識可能な値の差分によって補正データを生成することができる。これによって、期待値を各主制御部に固有の値とすることができるため、より不正な基板を検知しやすくなり、認証の強度を向上させることができる。
また、請求項13の発明にかかる電子機器は、請求項11または12に記載の発明において、前記補正データ生成手段は、前記固有の値とともに所定の前記制御コマンドを用いて前記補正データを生成することを特徴とする。
この請求項13の発明によれば、補正データとともに送信する制御コマンド(所定の制御コマンド)を用いて認証データを生成する。一般に、不正な制御基板は、正規の主制御部と異なる制御コマンドを送信することによって、周辺部に不正な動作をおこなわせようとする。したがって、今回送信する制御コマンドを用いて補正データを生成すれば、不正な制御基板によって補正データを再利用された場合であっても、補正データと制御コマンドの整合がとれず、不正を検知することができる。
また、請求項14の発明にかかる電子機器は、請求項1〜10のいずれか一つに記載の発明において、前記主制御部は、所定のプログラムコードを記録した記録手段を備え、前記補正データ生成手段は、前記記録手段に記録されたプログラムコードを用いて前記補正データを生成することを特徴とする。
この請求項14の発明によれば、主制御部に記録されたプログラムコードを用いて補正データを生成する。これにより、主制御部に記録されたプログラムコードの書き換えや、主制御部の交換などの不正を検知することができる。
また、請求項15の発明にかかる電子機器は、請求項14に記載の発明において、前記補正データ生成手段は、前記プログラムコードとともに所定の前記制御コマンドを用いて前記補正データを生成することを特徴とする。
この請求項15の発明によれば、補正データとともに送信する制御コマンド(所定の制御コマンド)を用いて認証データを生成する。一般に、不正な制御基板は、正規の主制御部と異なる制御コマンドを送信することによって、周辺部に不正な動作をおこなわせようとする。したがって、今回送信する制御コマンドを用いて補正データを生成すれば、不正な制御基板によって補正データを再利用された場合であっても、補正データと制御コマンドの整合がとれず、不正を検知することができる。
また、請求項16の発明にかかる電子機器は、前記主制御部は、請求項1〜15のいずれか一つに記載の発明において、所定のプログラムコードを記録した記録手段を備え、前記認証データ生成手段は、前記記録手段によって記録されたプログラムコードを用いて前記認証データを生成することを特徴とする。
この請求項16の発明によれば、主制御部に記録されたプログラムコードを用いて認証データを生成する。これにより、主制御部に記録されたプログラムコードの書き換えや、主制御部の交換などの不正を検知することができる。
また、請求項17の発明にかかる電子機器は、請求項16に記載の発明において、前記認証データ生成手段は、前記プログラムコードとともに所定の前記制御コマンドを用いて前記認証データを生成することを特徴とする。
この請求項17の発明によれば、認証データとともに送信する制御コマンド(所定の制御コマンド)を用いて認証データを生成する。したがって、今回送信する制御コマンドを用いて認証データを生成すれば、不正な制御基板によって認証データを再利用された場合であっても、認証データと制御コマンドの整合がとれず、不正を検知することができる。
また、請求項18の発明にかかる電子機器は、請求項1〜17のいずれか一つに記載の発明において、前記補正手段は、前記主制御部から送信された前記制御コマンドが前記補正データ付制御コマンドの場合、前記補正データ付制御コマンドを用いて前記周辺部に保持されている前記期待値を補正することを特徴とする。
この請求項18の発明によれば、周辺部は、制御コマンドに補正データが付加されているか否かを確認するのみで、補正処理をおこなうか否かを判断することができる。よって、補正処理による周辺部の処理負荷を低減させることができる。
また、請求項19の発明にかかる電子機器は、請求項1〜17のいずれか一つに記載の発明において、前記補正手段は、前記主制御部から送信された前記制御コマンドが前記所定の制御コマンドである場合、前記補正データ付制御コマンドを用いて前記周辺部に保持されている前記期待値を補正することを特徴とする。
この請求項19の発明によれば、周辺部は、主制御部が送信した制御コマンドの種類を確認して、補正処理をおこなうか否かを判断することができる。よって、制御コマンドに基づく処理と補正処理とのタイミング設計をおこないやすくすることができる。
また、請求項20の発明にかかる電子機器は、請求項1〜19のいずれか一つに記載の発明において、前記判断手段は、前記主制御部から送信された前記制御コマンドが前記認証データ付制御コマンドの場合、前記認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と、前記期待値と、が一致するか否かを判断することを特徴とする。
この請求項20の発明によれば、周辺部は、制御コマンドに認証データが付加されているか否かを確認するのみで、認証処理をおこなうか否かを判断することができる。よって、認証処理による周辺部の処理負荷を低減させることができる。
また、請求項21の発明にかかる電子機器は、請求項1〜19のいずれか一つに記載の発明において、前記判断手段は、前記主制御部から送信された前記制御コマンドが前記所定の制御コマンドである場合、前記認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と、前記期待値と、が一致するか否かを判断することを特徴とする。
この請求項21の発明によれば、周辺部は、主制御部が送信した制御コマンドの種類を確認して、認証処理をおこなうか否かを判断することができる。よって、制御コマンドに基づく処理と認証処理とのタイミング設計をおこないやすくすることができる。
また、請求項22の発明にかかる電子機器は、請求項1〜21のいずれか一つに記載の発明において、前記周辺部は、前記認証手段によって前記主制御部が認証されなかった場合、報知信号を出力する出力手段を備えることを特徴とする。
この請求項22の発明によれば、主制御部に不正がおこなわれた旨を、ユーザに報知することができる。
また、請求項23の発明にかかる遊技機は、請求項1〜22のいずれか一つに記載の電子機器を備え、主制御基板は、前記認証データ付制御コマンドを送信し、周辺基板は、前記主制御基板によって送信された前記認証データ付制御コマンドに基づいて認証処理をおこなうことを特徴とする。
この請求項23の発明によれば、請求項1〜22に記載の電子機器の機能をぱちんこ遊技機などの遊技機に適用することができる。
また、請求項24の発明にかかる主制御基板は、電子機器に搭載され、周辺基板に所定の処理をおこなわせる制御コマンドを送信する主制御基板であって、前記周辺基板に保持され、前記主制御基板から送信されたデータの照合に用いる期待値を補正する補正処理のための補正データを生成する補正データ生成手段と、前記周辺基板に送信する前記制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、前記補正データ生成手段によって生成された前記補正データを当該制御コマンドに付加する補正データ付加手段と、前記補正データ付加手段によって前記補正データの付加された前記制御コマンド(以下、「補正データ付制御コマンド」という)を前記周辺基板に送信する補正データ送信手段と、前記主制御基板を認証する認証処理のための認証データを生成する認証データ生成手段と、前記補正データ送信手段によって前記補正データ付制御コマンドが前記周辺基板に送信された後に、当該周辺基板に送信する前記制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、前記認証データ生成手段によって生成された前記認証データを当該制御コマンドに付加する認証データ付加手段と、前記認証データ付加手段によって前記認証データの付加された前記制御コマンド(以下、「認証データ付制御コマンド」という)を前記周辺基板に送信する認証データ送信手段と、前記認証データのダミーデータ(以下、「ダミー認証データ」という)を生成するダミー認証データ生成手段と、前記ダミー認証データ生成手段によって生成されたダミー認証データを、前記補正データ付加手段または前記認証データ付加手段によって、前記補正データまたは前記認証データが付加された前記制御コマンド以外の制御コマンドに付加するダミー認証データ付加手段と、前記ダミー認証データ付加手段によって前記ダミー認証データの付加された前記制御コマンド(以下、「ダミー認証データ付制御コマンド」という)を前記周辺部に送信するダミー認証データ送信手段と、を備えることを特徴とする。
この請求項24の発明によれば、主制御基板から送信される制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、制御コマンドに補正データまたは認証データを付加する。これにより、補正データまたは認証データを単体で送信する場合と比較して、主制御基板と周辺基板との間の通信負荷を減らすことができる。また、補正データまたは認証データを単体で送信する場合と比較して、通信データ中から補正データまたは認証データが抽出され、解析されてしまう可能性を低減することができる。また、期待値を補正する補正処理または認証処理がおこなわれるのは所定の制御コマンドの送信時のみであるので、全ての制御コマンドの送信時に認証処理をおこなうのと比べて、主制御基板や周辺基板の処理負荷を減らすことができる。また、補正処理をおこなってから認証処理をおこなうため、たとえば主制御基板が変更されても、変更後の主制御基板を正規の基板であると確実に認証することができる。
また、補正処理や認証処理のタイミングではない場合に、制御コマンドにダミー認証データを付加することができる。これによって、補正データや認証データがいつ送信されたかを第三者に知られることを防ぐことができる。したがって、補正データや認証データが窃取されることを防ぐことができるため、認証の強度を上げることができる。
また、請求項25の発明にかかる周辺基板は、電子機器に搭載され、主制御基板から送信された制御コマンドに応じた処理をおこなう周辺基板であって、前記主制御基板によって送信され、当該主制御基板から送信されたデータの照合に用いる期待値を補正するための補正データの付加された前記制御コマンド(以下、「補正データ付制御コマンド」という)を受信する補正データ受信手段と、前記補正データ受信手段によって受信された前記補正データ付制御コマンドを用いて前記周辺基板に保持されている前記期待値を補正する補正手段と、前記主制御基板によって送信された、前記主制御基板を認証するための認証データの付加された前記制御コマンド(以下、「認証データ付制御コマンド」という)を受信する認証データ受信手段と、前記認証データ受信手段によって受信された前記認証データ付制御コマンドを用いて算出された値が、前記補正手段によって補正された前記期待値と一致するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と、前記期待値と、が一致すると判断された場合、前記主制御基板を認証する認証手段と、前記主制御部によって送信された前記ダミー認証データ付制御コマンドを受信するダミー認証データ受信手段と、を備え、前記認証手段は、前記ダミー認証データ受信手段によって前記ダミー認証データ付制御コマンドを受信した場合、前記主制御部を認証することを特徴とする。
この請求項25の発明によれば、主制御基板から送信される制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、制御コマンドに補正データまたは認証データを付加する。これにより、補正データまたは認証データを単体で送信する場合と比較して、主制御基板と周辺基板との間の通信負荷を減らすことができる。また、補正データまたは認証データを単体で送信する場合と比較して、通信データ中から補正データまたは認証データが抽出され、解析されてしまう可能性を低減することができる。また、期待値を補正する補正処理または認証処理がおこなわれるのは所定の制御コマンドの送信時のみであるので、全ての制御コマンドの送信時に認証処理をおこなうのと比べて、主制御基板や周辺基板の処理負荷を減らすことができる。また、補正処理をおこなってから認証処理をおこなうため、たとえば主制御基板が変更されても、変更後の主制御基板を正規の基板であると認証することができる。
また、主制御基板の照合に用いる最終期待値(補正後の期待値)そのものである固定値を周辺基板に保持させないことで、照合に用いる最終期待値を知り得る者を限定することができる。この場合、具体的には、たとえば製造時から、期待値の補正処理をおこなわないと、ダミー認証処理においては認証が成立となり、認証処理においては認証が不成立となるように設計する。これにより、期待値に関する情報の流出などのリスクを軽減することができる。
また、請求項26の発明にかかる認証方法は、制御コマンドを送信する主制御部と、前記主制御部によって送信された制御コマンドに基づいて所定の処理をおこなう周辺部と、を備える電子機器における認証方法であって、前記主制御部において、前記周辺部に保持され、前記主制御部から送信されたデータの照合に用いる期待値を補正する補正処理のための補正データを生成する補正データ生成工程と、前記周辺部に送信する前記制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、前記補正データ生成工程によって生成された前記補正データを当該制御コマンドに付加する補正データ付加工程と、前記補正データ付加工程によって前記補正データの付加された前記制御コマンド(以下、「補正データ付制御コマンド」という)を前記周辺部に送信する補正データ送信工程と、前記主制御部を認証する認証処理のための認証データを生成する認証データ生成工程と、前記補正データ送信工程によって前記補正データ付制御コマンドが前記周辺部に送信された後に、当該周辺部に送信する前記制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、前記認証データ生成工程によって生成された前記認証データを当該制御コマンドに付加する認証データ付加工程と、前記認証データ付加工程によって前記認証データの付加された前記制御コマンド(以下、「認証データ付制御コマンド」という)を前記周辺部に送信する認証データ送信工程と、前記認証データのダミーデータ(以下、「ダミー認証データ」という)を生成するダミー認証データ生成工程と、前記ダミー認証データ生成工程によって生成されたダミー認証データを、前記補正データ付加工程または前記認証データ付加工程によって、前記補正データまたは前記認証データが付加された前記制御コマンド以外の制御コマンドに付加するダミー認証データ付加工程と、前記ダミー認証データ付加工程によって前記ダミー認証データの付加された前記制御コマンド(以下、「ダミー認証データ付制御コマンド」という)を前記周辺部に送信するダミー認証データ送信工程と、を含み、前記周辺部において、前記主制御部によって送信された前記補正データ付制御コマンドを受信する補正データ受信工程と、前記補正データ受信工程によって受信された前記補正データ付制御コマンドを用いて前記周辺部に保持されている前記期待値を補正する補正工程と、前記主制御部によって送信された前記認証データ付制御コマンドを受信する認証データ受信工程と、前記認証データ受信工程によって受信された前記認証データ付制御コマンドを用いて算出された値が、前記補正工程によって補正された前記期待値と一致するか否かを判断する判断工程と、前記判断工程によって前記認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と、前記期待値と、が一致すると判断された場合、前記主制御部を認証する認証工程と、前記主制御部によって送信された前記ダミー認証データ付制御コマンドを受信するダミー認証データ受信工程と、を含み、前記認証工程は、前記ダミー認証データ受信工程によって前記ダミー認証データ付制御コマンドを受信した場合、前記主制御部を認証することを特徴とする。
この請求項26の発明によれば、主制御部から送信される制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、制御コマンドに補正データまたは認証データを付加する。これにより、補正データまたは認証データを単体で送信する場合と比較して、主制御部と周辺部との間の通信負荷を減らすことができる。また、補正データまたは認証データを単体で送信する場合と比較して、通信データ中から補正データまたは認証データが抽出され、解析されてしまう可能性を低減することができる。また、期待値を補正する補正処理または認証処理がおこなわれるのは所定の制御コマンドの送信時のみであるので、全ての制御コマンドの送信時に認証処理をおこなうのと比べて、主制御基板や周辺基板の処理負荷を減らすことができる。また、補正処理をおこなってから認証処理をおこなうため、たとえば主制御部が変更されても、変更後の主制御部を正規の基板であると認証することができる。
また、補正処理や認証処理のタイミングではない場合に、制御コマンドにダミー認証データを付加することができる。これによって、補正データや認証データがいつ送信されたかを第三者に知られることを防ぐことができる。したがって、補正データや認証データが窃取されることを防ぐことができるため、認証の強度を上げることができる。
また、請求項27の発明にかかる認証プログラムは、請求項26に記載の認証方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
この請求項27の発明によれば、請求項26に記載の認証方法をコンピュータに実行させることができる。
本発明にかかる電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラムによれば、主制御基板を認証するために用いる期待値を簡単な方法で補正し、かつ主制御基板から周辺基板に対する不正制御や、期待値および認証に関する情報の流用を防止することができるという効果を奏する。
(実施の形態)
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる電子機器の機能を有したぱちんこ遊技機と、このぱちんこ遊技機に搭載されている複数の基板間(主制御基板および周辺基板)の制御信号に含まれる制御コマンドを認証する認証方法および認証プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(ぱちんこ遊技機の基本構成)
図1は、本発明のぱちんこ遊技機の遊技盤の一例を示す正面図である。遊技盤101の下部位置に配置された発射部(図2参照)の駆動によって発射された遊技球は、レール102a,102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技領域103内を落下する。遊技領域103には、図示を省略する複数の釘が設けられ、遊技球を各種の方向に向けて落下させるとともに、落下途中の位置には、遊技球の落下方向を変化させる風車や、入賞口が配設されている。
遊技盤101の遊技領域103の中央部分には、図柄表示部104が配置されている。図柄表示部104としては、たとえば液晶表示器(LCD)が用いられる。なお、図柄表示部104としては、LCDに限らずCRTなどを用いることもできる。図柄表示部104の下方には、始動入賞させるための始動入賞口105が配設されている。図柄表示部104の左右には、それぞれ入賞ゲート106が配設されている。
入賞ゲート106は、遊技球の通過を検出し、始動入賞口105を一定時間だけ開放させる抽選をおこなうために設けられる。図柄表示部104の側部や下方などには普通入賞口107が配設されている。普通入賞口107に遊技球が入賞すると、普通入賞時の賞球数(たとえば10個)の払い出しをおこなう。遊技領域103の最下部には、どの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収する回収口108が設けられている。
上述した図柄表示部104は、特定の入賞口に遊技球が入賞したとき(始動入賞時)に、複数の図柄の表示の変動を開始させ、所定時間後に図柄が停止する。この停止時に特定図柄(たとえば「777」)に揃ったとき、大当たり状態となる。大当たり状態のとき、下方に位置する大入賞口109が一定の期間開放を所定ラウンド(たとえば15ラウンド)繰り返し、入賞した遊技球に対応した賞球数を払い出す。
図2は、ぱちんこ遊技機の制御部の内部構成を示すブロック図である。制御部200は、複数の制御部により構成されている。図示の例では、主制御部201と、周辺部(演出制御部202、賞球制御部203)とを有する。主制御部201は、ぱちんこ遊技機の遊技にかかる基本動作を制御する。演出制御部202は、遊技中の演出動作を制御する。賞球制御部203は、払い出す賞球数を制御する。
主制御部201は、ROM212に記憶されたプログラムデータに基づき、遊技内容の進行に伴う基本処理を実行するCPU211と、CPU211の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM213、各検出部221〜224から各種データを受信するとともに、演出制御部202および賞球制御部203への各種データの送信をおこなうインタフェース(I/F)214などを備えて構成される。主制御部201は、たとえばいわゆる主制御基板によってその機能を実現する。
この主制御部201の入力側には、始動入賞口105に入賞した入賞球を検出する始動入賞口検出部221と、入賞ゲート106を通過した遊技球を検出するゲート検出部222と、普通入賞口107に入賞した遊技球を検出する普通入賞口検出部223と、大入賞口109に入賞した入賞球を検出する大入賞口検出部224とがI/F214を介して接続されている。これらの検出部としては、近接スイッチなどを用いて構成できる。
この主制御部201の出力側には、大入賞口開閉部231が接続され、この大入賞口開閉部231の開閉を制御する。大入賞口開閉部231は、大当たり時に大入賞口109を一定期間開放する機能であり、ソレノイドなどを用いて構成される。この大当たりは、生成した乱数(大当たり判定用乱数)に基づいて所定の確率(たとえば300分の1など)で発生するようあらかじめプログラムされている。
演出制御部202は、主制御部201から各種の制御コマンドを含む制御信号を受け取り、このコマンドに基づいてROM242に記憶されたプログラムデータを実行して遊技中における演出制御をおこなう。この演出制御部202は、演出処理を実行するCPU241と、CPU241の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM243、図柄表示部104に表示させる画像データを書き込むVRAM244、主制御部201からの各種データの受信およびランプ制御部251や音声制御部252への各種データの送信をおこなうインタフェース(I/F)245などを備えて構成される。演出制御部202は、たとえばいわゆる演出基板によってその機能を実現する。また、演出制御部202の出力側には、上述した図柄表示部(LCD)104、ランプ制御部251、音声制御部252がI/F245を介して接続されている。
賞球制御部203は、主制御部201から各種の制御コマンドを含む制御信号を受け取り、このコマンドに基づいてROM282に記憶されたプログラムデータを実行して賞球制御をおこなう。この賞球制御部203は、賞球制御の処理を実行するCPU281と、CPU281の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM283、主制御部201からの各種データの受信および発射部292との各種データの送受信をおこなうインタフェース(I/F)284などを備えて構成される。賞球制御部203は、たとえばいわゆる賞球基板によってその機能を実現する。
賞球制御部203は、接続される払出部291に対して入賞時の賞球数を払い出す制御をおこなう。また、発射部292に対する遊技球の発射の操作を検出し、遊技球の発射を制御する。払出部291は、遊技球の貯留部から所定数を払い出すためのモータなどからなる。賞球制御部203は、この払出部291に対して、各入賞口(始動入賞口105、普通入賞口107、大入賞口109)に入賞した遊技球に対応した賞球数を払い出す制御をおこなう。
発射部292は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサと、遊技球を発射させるソレノイドなどを備える。賞球制御部203は、発射部292のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイドなどを駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤101の遊技領域103に遊技球を送り出す。
上記構成の主制御部201と、演出制御部202と、賞球制御部203は、それぞれ異なるプリント基板(主制御基板、演出基板、賞球基板)に設けられる。これに限らず、たとえば、賞球制御部203は、主制御部201と同一のプリント基板上に設けることもできる。
(主制御基板および周辺基板の機能的構成)
図3は、主制御基板(主制御部)および周辺基板(演出制御部、賞球制御部)の機能的構成を示すブロック図である。まず、主制御部201としての機能を有する主制御基板310の機能的構成について説明する。図3に示すように、主制御基板310は、周辺基板330を動作させるための制御コマンドを送信する機能部であり、制御コマンド格納部311、記録部312、補正データ生成部313、補正データ付加部314、補正データ送信部315、認証データ生成部316、認証データ付加部317、認証データ送信部318、ダミー認証データ生成部319、ダミー認証データ付加部320、ダミー認証データ送信部321によって構成される。
制御コマンド格納部311は、周辺基板330に送信する制御コマンドのデータ(制御コマンドデータ)を格納する。また、記録部312は、主制御基板310に固有の値や所定のプログラムコードを記録する。主制御部201に固有の値とは、たとえば主制御基板310が複数ある場合に、それぞれの主制御基板310を識別可能な値である。
主制御基板310は、たとえば、記録部312に記録された所定のプログラムコードにしたがって、制御コマンド格納部311から周辺基板330に送信する制御コマンドを選択して、周辺基板330に制御コマンドを送信する。なお、制御コマンド格納部311と記録部312とを別個に設けるのではなく、一体としてもよい。たとえば、記録部312に制御コマンドデータとプログラムコードと主制御基板310に固有の値とを格納してもよい。
補正データ生成部313は、主制御基板310から送信されたデータの照合に用いる期待値を補正するための補正データを生成する。期待値とは、たとえば周辺基板330にあらかじめ(製造時など)保持されている値であり、周辺基板330において主制御基板310から送信されたデータの照合をおこなう際に用いる値である。また、期待値は、固定した値ではなく、たとえば基本値から演算により生成される値でもよい。なお、主制御基板310が複数ある場合、それぞれの主制御基板310に対して期待値は異なることとする。このため、たとえば主制御基板310が他の主制御基板310に変更された場合、他の主制御基板310が正当な主制御基板310であっても、周辺基板330の期待値が補正されないと、周辺基板330においては照合がおこなえなくなってしまったり、正当な主制御基板310を不正な主制御部と判断してしまったりする。このような照合の不具合を防ぐために、主制御基板310は、周辺基板330に保持されている期待値を補正するための補正データを周辺基板330に送信する。
補正データ生成部313が補正データを生成するタイミングは、たとえば主制御基板310が他の主制御基板310に変更された場合である。この場合、補正データ生成部313は、周辺基板330に保持された変更前の主制御基板310に対応する期待値を、変更後の他の主制御基板310から送信されたデータの照合に用いる期待値に補正するための補正データを生成する。
補正データ生成部313による補正データの生成方法としては、記録部312によって記録された固有の値を用いて補正データを生成してもよい。具体的には、補正データ生成部313は、たとえば主制御基板310が他の主制御基板310に変更された場合、変更後の他の主制御基板310に設定されている固有の値と、記録部312に記録されている変更前の主制御基板310に設定されていた固有の値との差分を、補正データとして生成する。さらに、補正データ生成部313は、固有の値とともに、今回送信する制御コマンドを用いて補正データを生成してもよい。また、補正データ生成部313は、記録部312に記録されたプログラムコードを用いて補正データを生成してもよい。さらに、補正データ生成部313は、プログラムコードとともに、今回送信する制御コマンドを用いて補正データを生成してもよい。
補正データ付加部314は、周辺基板330に送信する制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、補正データ生成部313によって生成された補正データをその制御コマンドに付加して制御信号を生成する。補正データ付加部314は、たとえば、周辺基板330に送信する制御コマンドが大当たりコマンドである場合、この大当たりコマンドに補正データを付加する。
補正データ付加部314は、具体的には、周辺基板330に送信する制御コマンドが主制御基板310に電源が投入されてから所定回数後の大当たりコマンドである場合、この大当たりコマンドに補正データを付加する。また、補正データ付加部314は、周辺基板330に送信する制御コマンドが主制御基板310がリセットされてから所定回数後の大当たりコマンドである場合、この大当たりコマンドに補正データを付加してもよい。
なお、補正データ付加部314は、電源を投入されてから電源がオフされるまでの間に、複数回の大当たりコマンドに補正データを付加してもよい。
補正データ送信部315は、補正データ付加部314によって補正データの付加された制御コマンド(以下、「補正データ付制御コマンド」という)を周辺基板330に送信する。補正データ送信部315は、今回送信するコマンドが大当たりコマンドである場合は、補正データ付制御コマンドを周辺基板330に送信する。また、補正データ送信部315は、今回送信するコマンドが大当たりコマンドでない場合は、補正データが付加されていない制御コマンドを周辺基板330に送信する。
認証データ生成部316は、主制御基板310を認証するための認証データを生成する。認証データ生成部316は、たとえば記録部312によって記録されたプログラムコードを用いて認証データを生成する。さらに、認証データ生成部316は、プログラムコードとともに、今回送信する制御コマンドを用いて認証データを生成してもよい。認証データは、認証者(周辺基板330)が、周辺基板330に保持されている期待値を用いて照合をおこなうことにより、主制御基板310を正規の主制御基板310であると認証するための情報である。
認証データ付加部317は、補正データ送信部315によって補正データ付制御コマンドが周辺基板330に送信された後に、この周辺基板330に送信する制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、認証データ生成部316によって生成された認証データを制御コマンドに付加する。認証データ付加部317は、具体的には周辺基板330に送信する制御コマンドが、補正データ送信部315によって送信された補正データ付制御コマンドの次の大当たりコマンドである場合、この大当たりコマンドに認証データを付加する。なお、認証データ付加部317は、補正データ付制御コマンドを送信した後の全ての大当たりコマンドに認証データを付加してもよいし、いずれかの大当たりコマンドに認証データを付加してもよい。
認証データ送信部318は、認証データ付加部317によって認証データの付加された制御コマンド(以下、「認証データ付制御コマンド」という)を周辺基板330に送信する。なお、認証データ送信部318は、今回送信するコマンドが大当たりコマンドでない場合は、認証データが付加されていない制御コマンドを含む制御信号を周辺基板330に送信する。
ダミー認証データ生成部319は、認証データのダミーデータ(以下、「ダミー認証データ」という)を生成する。ダミー認証データは、認証者(周辺基板330)が、周辺基板330に保持されている期待値を用いて照合をおこなわずに、主制御基板310を正規の主制御基板310であると仮に認証するための情報である。また、ダミー認証データは、周辺基板330に保持されている期待値を用いて照合をおこない、照合の結果が一致しても不一致でも主制御基板310を正規の主制御基板310であると仮に認証するための情報である。さらに、ダミー認証データは、上述の補正データおよび認証データを用いた認証とは別種類の認証に用いる認証データであってもよい。
ダミー認証データ付加部320は、ダミー認証データ生成部319によって生成されたダミー認証データを、補正データ付加部314または認証データ付加部317によって、補正データまたは認証データが付加された制御コマンド以外の制御コマンドに付加する。ダミー認証データ付加部320は、補正データ付加部314および認証データ付加部317によって補正データおよび認証データの付加された制御コマンド以外の制御コマンドには、ランダムにダミー認証データを付加してもよいし、あらかじめ設定された順番または種類の制御コマンドにダミー認証データを付加してもよい。
ダミー認証データ付加部320は、具体的には、補正データまたは認証データが付加された制御コマンド以外の制御コマンドが、補正データが付加される前の大当たりコマンドの場合に、ダミー認証データを付加する。すなわち、ダミー認証データ付加部320は、補正データ付制御コマンドを送信する前の大当たりコマンドの場合に、ダミー認証データを付加する。補正データ付制御コマンドを送信する前の全ての大当たりコマンドにダミー認証データを付加してもよいし、いずれかの大当たりコマンドにダミー認証データを付加してもよい。さらに、ダミー認証データ付加部320は、補正データ付制御コマンドを送信した後の大当たりコマンドに、ダミー認証データを付加してもよい。また、ダミー認証データ付加部320は、大当たりコマンド以外の種類の制御コマンドの場合に、ダミー認証データを付加してもよい。
ダミー認証データ送信部321は、ダミー認証データ付加部320によってダミー認証データの付加された制御コマンド(以下、「ダミー認証データ付制御コマンド」という)を周辺基板330に送信する。
このように、認証データ付加部317および認証データ送信部318は、補正データ送信部315によって補正データ付制御コマンドが周辺基板330に送信された後に、認証データを付加して認証データ付制御コマンドを周辺基板330に送信する。したがって、周辺基板330においては、期待値の補正処理をおこなってから、認証処理をおこなうことができる。このため、たとえば主制御基板310が他の主制御基板310に変更された場合に、期待値が補正される前に認証処理がおこなわれるのを防ぐことができる。これによって、周辺基板330における認証処理において、正当な主制御基板310が不当な主制御基板310であると認証されるのを防ぐことができる。
また、主制御基板310から周辺基板330に期待値の補正データを送信するため、主制御基板310が変更された際に、周辺基板330を変更したり周辺基板330に保持されている期待値の設定を変更しなくても、変更後の主制御基板310に対応した期待値に簡単に補正することができる。また、補正データ送信部315は、期待値をそのままを送信せず、補正値のみを送信する。したがって、たとえば第3者によって送信したデータが窃取されても、期待値が解読されないため、認証処理の強度を向上させることができる。
また、ダミー認証データ付加部320およびダミー認証データ送信部321は、補正データ送信部315によって補正データ付制御コマンドが周辺基板320に送信される前および後のいずれでも、ダミー認証データを付加してダミー認証データ付制御コマンドを周辺基板330に送信することができる。このようにすることで、主制御基板310から周辺基板320へ補正データや認証データがいつ送信されたのかを、第三者に知られることを防ぎ、補正データや認証データが窃取されることを防ぐことができる。
また、補正データ付加部314および認証データ付加部317は、主制御基板310に大当たりコマンドを送信する際にのみ、制御信号に補正データまたは認証データを付加する。このため、たとえば補正データや認証データを付加しない制御信号のみを送信するような従来の主制御基板を、補正データや認証データを付加した制御信号を送信するような本実施の形態にかかる主制御基板310に変更する場合、全ての制御コマンドの送信処理に補正データまたは認証データの付加処理を追加する手間を省くことができる。このように、単一の制御コマンドの送信処理のみに付加処理を追加すればよいため、処理を追加するための設定の難易度が容易であり、設定にかかる時間を短縮することができる。
つぎに、演出制御部202や賞球制御部203などの周辺部としての機能を有する周辺基板330の機能的構成について説明する。図3に示すように、演出制御部202、賞球制御部203などの周辺基板330は、補正データ受信部331、補正部332、認証データ受信部333、判断部334、認証部335、報知信号出力部336、ダミー認証データ受信部337によって構成される。
補正データ受信部331は、主制御基板310によって送信された補正データ付制御コマンドを含む制御信号を受信する。補正部332は、補正データ受信部331によって受信された補正データ付制御コマンドを用いて周辺基板330に保持されている期待値を補正する。補正部332は、受信した補正データが暗号化されている場合、この補正データを復元した値を用いて期待値を補正する。
補正部332は、たとえば、制御コマンドに補正データが付加されているか否かを判断し、制御コマンドに補正データが付加されている場合、補正データを用いて周辺基板330の期待値を補正する。また、補正部332は、制御コマンドが大当たりコマンドであるか否かを判断し、制御コマンドが大当たりコマンドである場合、補正データを用いて周辺基板330の期待値を補正することとしてもよい。さらに、補正部332は、制御コマンドが電源投入後の最初の大当たりコマンドであるか否かを判断し、制御コマンドが電源投入後の最初の大当たりコマンドである場合、補正データを用いて周辺基板330の期待値を補正することとしてもよい。
認証データ受信部333は、主制御基板310によって送信された認証データ付制御コマンドを受信する。判断部334は、認証データ受信部333によって受信された認証データ付制御コマンドを用いて算出された値が、補正部332によって補正された期待値と一致するか否かを判断する。
判断部334は、たとえば、制御コマンドに認証データが付加されているか否かを判断し、主制御基板310から送信された制御コマンドに認証データが付加されている場合、認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と、期待値と、が一致するか否かを判断する。また、判断部334は、制御コマンドが大当たりコマンドであるか否かを判断し、主制御基板310から送信された制御コマンドが大当たりコマンドである場合、認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と、期待値と、が一致するか否かを判断してもよい。さらに、判断部334は、制御コマンドが電源投入後の2回目以降の大当たりコマンドであるか否かを判断し、制御コマンドが電源投入後の2回目以降の大当たりコマンドである場合、認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と、期待値と、が一致するか否かを判断することとしてもよい。
認証部335は、判断部334によって認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と、期待値と、が一致すると判断された場合、主制御基板310を認証する。
報知信号出力部336は、認証部335によって主制御基板310が認証されなかった場合、報知信号を出力する。周辺基板330が演出制御部202の場合、報知信号出力部336は、たとえば、図柄表示部104やランプ制御部251、音声制御部252(図2参照)などに出力する。また、報知信号出力部336は、ぱちんこ遊技機を管理するセンター制御装置などに報知信号を出力することとしてもよい。
報知信号出力部336によって出力された報知信号に基づいて、図柄表示部104やランプ制御部251、音声制御部252は、主制御基板310に不正がおこなわれた可能性がある旨を報知する演出を実行する。この演出は、たとえば、図柄表示部104に通常出現しないキャラクタを出現させたり、通常出現するキャラクタを通常とは異なる方法で出現させるなどである。また、図柄表示部104の輝度を変えたり、色を変えたり、ランプ制御部251に対して所定のランプを表示制御するようにしてもよい。いずれにせよ、当該ぱちんこ遊技機の前を通過した際に、従業員がその状態に気がつくようにしてあればよい。また、この演出は、顧客がその状態に気がつかないような演出でもよく、また、顧客が容易に気がつく演出であってもよい。顧客が容易に気がつく演出にすれば、不正行為を効率的に抑止することができる。
また、報知信号に「大当たり中」や「確率変動中」などのぱちんこ遊技機の遊技状態に関する情報を含めてもよい。これらの遊技状態に関する情報に基づいて、ぱちんこ遊技機を管理するセンター制御装置などによって不正行為がおこなわれているか否かの判断をおこなってもよい。たとえば、大当たり中や確率変動中は入賞が集中していても正常である場合がある。よって、大当たり中や確率変動中は、その他の状態とは異なる条件で不正行為のおそれがあるかについて判断するのがよい。また、遊技状態に関する情報は、報知信号に含めずに別信号として出力するようにしてもよい。この場合、従業員は、報知信号と遊技状態に関する情報の両方に基づいて、不正行為のおそれがあるか否かについて判断する。
ダミー認証データ受信部337は、主制御基板310によって送信されたダミー認証データ付制御コマンドを受信する。そして、ダミー認証データ受信部337によってダミー認証データ付制御コマンドを受信した場合、認証部335は、主制御基板310を認証する。具体的には、認証部335は、判断部334によるダミー認証データを用いて算出された値と期待値とが一致するか否かの処理を省略して、主制御基板310を認証する。また、判断部334によって、ダミー認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と期待値とが一致するか否かを判断し、一致したか否かに関わらず、主制御基板310を認証してもよい。このようにすることで、正規の認証データを受信した場合と処理時間または処理の際に生じる熱量などが同程度となるので、周辺基板330において正規な認証データを受信したタイミングを第三者に知られることを防ぐことができる。これによって、より認証の強度を上げることができる。
なお、図3において、期待値は、他の構成部から周辺基板330に送信されることとしてもよい。他の構成部とは、たとえば、他の周辺部や期待値を生成するための専用の処理部(以下、「期待値算出部」という)などである。主制御部や期待値算出部は、あらかじめ記録されている期待値を周辺基板330に送信してもよいし、照合処理ごとに期待値を生成してもよい。また、外部接続用I/F(図示なし)を介して、外部の機器から周辺基板330や期待値算出部に期待値を算出するために必要な係数などを送信してもよい。このように、周辺基板330に、あらかじめ期待値を記録させずに、他の構成部から取得する場合、補正部332は、補正データ受信部331によって受信された補正データから補正値を取得し、判断部334は、取得された期待値および補正値を用いて算出された値が、認証データ受信部333によって受信された認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と一致するか否かを判断してもよい。
また、周辺基板330は、補正後の期待値(最終期待値)そのものを固定値として保持しなくてもよい。この場合、たとえば製造時から、補正データによる補正処理をおこなわないと、ダミー認証データを受信した場合は認証が成立となり、認証データを受信した場合は認証が不成立となるように設計する。このようにすることで、最終期待値を知り得る者を限定することができ、期待値に関する情報の流出などのリスクを低減することができる。
補正データ付加部314は、補正値を分散させて付加してもよい。たとえば16ビットの補正値の場合、上位8ビットと、下位8ビットとを、2回に分けて付加してもよい。なお、分割するビット数は任意であり、さらに、ビット位置はランダムでもよい。すなわち、16ビットの補正値を、ビット位置に関わらず、たとえば2ビットと、5ビットと、9ビットと、の3回に分けて付加してもよい。この場合、所定の大当たりコマンドから補正値を分散させた数の大当たりコマンドに順次補正値を付加すればよい。また、補正データ受信部331は、所定の大当たりコマンドから補正値を分散させた回数の大当たりコマンドが補正データ付制御コマンドであると判断してもよい。補正値の分散の回数は、主制御基板310および周辺基板330にあらかじめ設定されていてもよい。
また、補正データ生成部313や認証データ生成部316は、補正データや認証データに、複数回の暗号化処理をおこなってもよい。また、補正データ生成部313や認証データ生成部316は、2種類以上の暗号化方法のいずれかを選んで暗号化処理をおこなってもよい。この場合、周辺基板330においては、2種類以上の復号方法によって復号して誤り検査値を取得し、判断部334によって、取得されたいずれかの誤り検査値が期待値と一致するか否かを判断してもよい。そして、認証部335は、取得された誤り検査値のうちのいずれかが期待値と一致した場合に、主制御基板310を認証してもよい。
(ぱちんこ遊技機の基本動作)
上記構成によるぱちんこ遊技機の基本動作の一例を説明する。主制御部201は、各入賞口に対する遊技球の入賞状況を制御コマンドとして賞球制御部203に出力する。賞球制御部203は、主制御部201から出力された制御コマンドに応じて、入賞状況に対応した賞球数の払い出しをおこなう。
また、主制御部201は、始動入賞口105に遊技球が入賞するごとに、対応する制御コマンドを演出制御部202に出力し、演出制御部202は、図柄表示部104の図柄を変動表示させ、停止させることを繰り返す。大当たりの発生が決定しているときには、対応する制御コマンドを演出制御部202に出力し、演出制御部202は、所定の図柄で揃えて停止させる。このとき同時に、大入賞口109を開放する制御をおこなう。演出制御部202は、大当たり発生期間中、および大当たり発生までの間のリーチ時や、リーチ予告時などには、図柄表示部104に対して、図柄の変動表示に加えて各種の演出表示をおこなう。このほか、各種役物に対して特定の駆動をおこなったり、ランプ261の表示状態を変更するなどの演出をおこなう。
そして、大当たり発生時には、大入賞口109が複数回開放される。1回の開放が1ラウンドとして、たとえば15回のラウンドが繰り返し実行される。1ラウンドの期間は、遊技球がたとえば10個入賞したとき、あるいは所定期間(たとえば30秒)とされている。この際、賞球制御部203は、大入賞口109に対する遊技球1個の入賞あたり、たとえば15個の賞球数で払い出しをおこなう。大当たり終了後は、この大当たり状態が解除され、通常の遊技状態に復帰する。
(各制御部による処理の詳細)
つぎに、各制御部がおこなう各種処理の詳細について説明する。はじめに、主制御部201による演出制御部202の制御処理について説明する。図4および図5は、主制御部による演出制御部の制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、図4〜9においては、演出制御部201の制御処理の手順を明確にするため、補正データ、認証データおよび付随データについては考慮しないものとする。すなわち、図4〜図9の説明において、「コマンドを送信する」とは、「当該コマンドを示すデータ(制御コマンドデータ)を含む制御信号を送信する」との意味であり、たとえば補正データや認証データや付随データ(図10参照)の有無は考慮しないものとする。
図4および図5のフローチャートにおいて、主制御部201は、まず、ぱちんこ遊技機の電源がオンにされるまで待機する(ステップS401:Noのループ)。ぱちんこ遊技機の電源がオンにされると(ステップS401:Yes)、主制御部201は、演出制御部202や賞球制御部203などの周辺基板に対して電源オンコマンドを送信する(ステップS402)。電源オンコマンドが送信されると、演出制御部202は、ランプ制御部251や音声制御部252、図柄表示部104に対して、それぞれに対して電源オン時の演出用の制御コマンド(具体的には、ランプの点灯や音声の出力、デモ画面の表示などを指示する制御コマンド)を送信する。
つぎに、主制御部201は、ROM212またはRAM213に記録されている未抽選入賞回数データを参照して、未抽選入賞回数が0回か否かを判断する(ステップS403)。未抽選入賞回数とは、始動入賞口に検出された入賞球の数(入賞回数)から、入賞球に対応する抽選がおこなわれた回数(既抽選回数)を減じた数である。未抽選入賞回数が0回の場合(ステップS403:Yes)、主制御部201は、デモが開始されてから経過した時間を計測する(ステップS404)。
デモが開始されてから所定時間が経過すると(ステップS405:Yes)、主制御部201は、演出制御部202に客待ちデモコマンドを送信して(ステップS406)、ステップS407に移行する。デモが開始されてから所定時間が経過しない場合は(ステップS405:No)、そのままステップS407に移行する。ステップS406で客待ちデモコマンドが送信されると、演出制御部202は、ランプ制御部251や音声制御部252、図柄表示部104に対して客待ちデモ用の制御信号を送信する。また、ステップS403で、未抽選入賞回数が0回ではない場合は(ステップS403:No)、ステップS410に移行する。
つぎに、主制御部201は、始動入賞口検出部221によって始動入賞口への入賞球が検出されたか否か判断する(ステップS407)。始動入賞口への入賞球が検出されると(ステップS407:Yes)、主制御部201は、デモが開始されてから計測していた時間をクリアして(ステップS408)、未抽選入賞回数に1を加える(ステップS409)。つづいて、主制御部201は、大当たり判定用乱数を取得して(ステップS410)、未抽選入賞回数から1を減算し(ステップS411)、図5のステップS412に移行する。また、ステップS407で、始動入賞口への入賞球が検出されない場合は(ステップS407:No)、ステップS404に戻り、以降の処理を継続する。
つぎに、主制御部201は、ステップS410で取得した大当たり判定用乱数が、あらかじめ定められた大当たり乱数であるか否かを判断する(ステップS412)。大当たり判定用乱数が大当たり乱数である場合(ステップS412:Yes)、主制御部201は、演出制御部202に大当たりリーチコマンド(図柄変動コマンド)を送信する(ステップS413)。主制御部201は、図柄変動時間が経過するまで待機して(ステップS414:Noのループ)、図柄変動時間が経過すると(ステップS414:Yes)、演出制御部202に図柄停止コマンドを送信する(ステップS415)。
つぎに、主制御部201は、演出制御部202に大当たり開始コマンドを送信し(ステップS416)、つづけて、大当たり中の各ラウンドに対応するコマンド(大当たりコマンド)を順次送信する(ステップS417)。そして、主制御部201は、全てのラウンドの大当たりコマンドの送信が終わると、大当たり終了コマンドを送信して(ステップS418)、ステップS422に移行する。
一方、ステップS412で、大当たり判定用乱数が大当たり乱数でなかった場合(ステップS412:No)、主制御部201は、演出制御部202にはずれリーチコマンド(図柄変動コマンド)を送信する(ステップS419)。主制御部201は、図柄変動時間が経過するまで待機して(ステップS420:Noのループ)、図柄変動時間が経過すると(ステップS420:Yes)、演出制御部202に図柄停止コマンドを送信する(ステップS421)。
主制御部201は、ぱちんこ遊技機の電源がオフにされるまでは(ステップS422:No)、図4のステップS403に戻り、以降の処理を繰り返す。そして、ぱちんこ遊技機の電源がオフにされると(ステップS422:Yes)、主制御部201は、演出制御部202に終了処理コマンドを送信して(ステップS423)、本フローチャートによる処理を終了する。
図6は、大当たり関連コマンド(大当たりリーチコマンド、大当たり開始コマンド、大当たりコマンド、大当たり終了コマンド)の送信タイミングを示すタイムチャートである。大当たりリーチコマンドは、実際に大当たりが発生するよりも頻繁に、かつランダムに送信される。また、大当たり開始コマンドは、実際に大当たりが発生した場合に、大当たり状態に移行する際に1度だけ送信される。また、大当たりコマンドは、大当たり状態に移行した後、ラウンドごとに継続的に送信される。また、大当たり終了コマンドは、大当たり状態の全てのラウンドが終了し、通常の状態に移行する際に1度だけ送信される。
つぎに、演出制御部202による処理について説明する。以下では、図柄変動時(大当たりリーチコマンド(図5のステップS413参照)または、はずれリーチコマンド(図5のステップS419参照)を受信した場合)および、大当たり時の演出制御部202の処理について説明する。
図7は、演出制御部による図柄変動処理の手順を示すフローチャートである。図7のフローチャートにおいて、演出制御部202は、まず、図柄変動コマンドである大当たりリーチコマンド(図5のステップS413参照)、または、はずれリーチコマンド(図5のステップS419参照)を受信するまで待機する(ステップS701:Noのループ)。図柄変動コマンドを受信すると(ステップS701:Yes)、演出制御部202は、変動演出選択用の乱数を取得して(ステップS702)、取得した乱数に基づいて変動演出の種類を選択する(ステップS703)。そして、演出制御部202は、ランプ制御部251や音声制御部252に対して変動演出別の演出開始コマンドを送信する(ステップS704)。
演出制御部202は、変動演出の演出時間が経過したか否かや(ステップS705)、主制御部201から図柄停止コマンド(図5のステップS415,S421参照)を受信したか否かを判断する(ステップS706)。演出時間が経過した場合(ステップS705:Yes)、または図柄停止コマンドを受信した場合(ステップS706:Yes)、演出制御部202は、ランプ制御部251や音声制御部252に対して演出停止コマンドを送信する(ステップS707)。また、演出時間が経過せず(ステップS705:No)、かつ図柄停止コマンドを受信しない場合は(ステップS706:No)、ステップS705に戻り、以降の処理を繰り返す。
つぎに、演出制御部202の大当たり時の処理について説明する。図8は、演出制御部による大当たり時の処理の手順を示すフローチャートである。図8のフローチャートにおいて、演出制御部202は、まず、主制御部201から大当たり開始コマンド(図5のステップS416参照)を受信するまで待機する(ステップS801:Noのループ)。大当たり開始コマンドを受信すると(ステップS801:Yes)、演出制御部202は、ランプ制御部251や音声制御部252に対して大当たり開始処理コマンドを送信する(ステップS802)。
つぎに、演出制御部202は、主制御部201からラウンド別の大当たりコマンド(図5のステップS417参照)を受信するまで待機する(ステップS803:Noのループ)。大当たりコマンドを受信すると(ステップS803:Yes)、演出制御部202は、ランプ制御部251や音声制御部252に対して受信したラウンド別の大当たりコマンドに対応するラウンド別処理コマンドを送信する(ステップS804)。
つづいて、演出制御部202は、主制御部201から大当たり終了コマンド(図5のステップS418参照)を受信するまで待機する(ステップS805:Noのループ)。大当たり終了コマンドを受信すると(ステップS805:Yes)、演出制御部202は、ランプ制御部251や音声制御部252に対して大当たり終了処理コマンドを送信して(ステップS806)、本フローチャートによる処理を終了する。
つづいて、ランプ制御部251によるランプ制御処理について説明する。ここでは、演出制御部202から図柄変動コマンドを受信した場合(図柄変動時)の処理について説明する。図9は、ランプ制御部による図柄変動時のランプ制御処理の手順を示すフローチャートである。図9のフローチャートにおいて、ランプ制御部251は、まず、演出制御部202から演出開始コマンドを受信するまで待機する(ステップS901:Noのループ)。
演出制御部202から演出開始コマンドを受信すると(ステップS901:Yes)、ランプ制御部251は、コマンド別に用意されているデータを読み出して(ステップS902)、コマンド別の選択ルーチンを実行し(ステップS903)、ランプデータをセットする(ステップS904)。そして、ランプ制御部251は、ランプ261に対してランプデータを出力する(ステップS905)。ランプ制御部251から出力されたランプデータに基づいて、ランプ261は点灯または消灯する。
ランプ制御部251は、演出制御部202から演出停止コマンドを受信するまでは(ステップS906:No)、ステップS905に戻り、ランプデータの出力を継続する。演出停止コマンドを受信すると(ステップS906:Yes)、ランプ制御部251は、ランプデータの出力を停止して(ステップS907)、本フローチャートによる処理を終了する。
なお、図9にはランプ制御部251の処理を記載したが、音声制御部252による音声制御も、図9の処理とほぼ同様である。音声制御部252による音声制御処理は、図9の処理において、ステップS904,S905,S907の「ランプデータ」を「音声データ」と読み替えればよい。
このように、演出制御部202や賞球制御部203などの周辺部は、主制御部201によって出力された制御コマンドに基づいて各種の処理をおこなう。一方、たとえば、主制御部201と周辺部との間に不正な制御基板が接続された場合(図15参照)などのように、制御コマンドの出力元が正規の主制御部201ではない場合、周辺部は不正な制御基板から出力された不正な制御コマンドによって不正な動作をおこなってしまう。
この不正な動作を防止するため、本実施の形態にかかる電子機器では、たとえばぱちんこ遊技機において、主制御部201から出力される制御コマンドが所定のコマンドである場合、主制御部201と周辺部との間で認証処理をおこなう。所定のコマンドとは、具体的には、大当たり状態の継続中に送信される大当たりコマンドである。この認証処理によって、主制御部201が不正な制御基板に交換されたり、主制御部201と周辺部との間に不正な制御基板が取り付けられるなどの不正を検知して、ぱちんこ遊技機への不正を防止することができる。
一方、周辺部においては、主制御部201に対する認証処理をおこなう際に、周辺部に保持されている期待値によって、主制御部201から出力されたデータを照合し、このデータを用いて算出された値と、期待値とが一致する場合に、主制御部201を認証する。このとき、たとえばぱちんこ遊技機の仕様が変更されたり、賞球数や確率の変更があった場合に、主制御部201を他の主制御部201に変更すると、周辺部には変更前の主制御部201に応じた期待値が保持されているため、変更後の他の主制御部201を認証することができない。このため、変更後の他の主制御部201を、正規な制御基板であるにも関わらず不正な制御基板と認証してしまい、認証処理を誤ってしまう。
この認証処理の誤りを防止するため、本実施の形態にかかる電子機器では、たとえばぱちんこ遊技機において、主制御部201から出力される制御コマンドが所定のコマンドである場合、主制御部201から周辺部へ、期待値の補正をおこなうための補正データを送信する。そして、周辺部においては、この補正データを用いて期待値の補正処理をおこなう。所定のコマンドとは、具体的には、大当たり状態の継続中に送信される大当たりコマンドである。この認証処理によって、主制御部201が他の主制御部201に変更されても、周辺部を変更したり、期待値を変更したりせずに、変更後の他の主制御部201に応じた期待値に補正することができる。したがって、認証処理の誤りを防止し、たとえば主制御部201が変更されても、変更後の他の主制御部201を正規の制御基板であると認証することができる。また、補正値のみを送信し、期待値そのものは送信しないため、第3者に期待値が窃取されにくく、ぱちんこ遊技機への不正を防止することができる。
(制御信号のデータフォーマット)
つづいて、主制御部201が周辺基板に出力する制御信号のデータフォーマットについて説明する。図10は、主制御部が出力する制御信号のデータフォーマットを模式的に示す説明図である。図10に示すように、主制御部201が出力する通常の制御信号1010には、制御コマンドデータ1001および付随データ1002が含まれている。制御コマンドデータ1001は、たとえば大当たりリーチコマンドや大当たり開始コマンド、ラウンド別コマンドなどの各コマンド固有のデータである。また、付随データ1002は、制御コマンドデータ1001に付随するデータであり、たとえば、入賞した遊技球の数など制御コマンドデータ1001に基づく処理に必要なデータである。
一方、主制御部201は、制御信号内の制御コマンドデータ1001が特定の種類のコマンドである場合、制御コマンドデータ1001および付随データ1002に加え、認証データ1003または補正データ1004、ダミー認証データ1005を含んだ、認証データ付制御信号1020または補正データ付制御信号1030、ダミー認証データ付制御信号1040を周辺基板に出力する。
具体的には、主制御部201は、制御コマンドデータ1001が電源投入後からn回目より前の大当たりコマンドである場合に、ダミーデータ1005を含んだ制御信号を周辺基板に出力し、制御コマンドデータ1001が電源投入後からn回目の大当たりコマンドである場合に、補正データ1004を含んだ制御信号を周辺基板に出力する。そして、制御コマンドデータ1001が電源投入後からn回目より後の大当たりコマンドである場合に、認証データ1003を含んだ制御信号またはダミーデータ1005を含んだ制御信号を周辺基板に出力する。なお、認証データ1003、補正データ1004、ダミー認証データ1005を含んだ制御信号を送信する順番は、主制御部201および周辺部において、あらかじめ設定されていてもよい。
なお、補正データ1004を含んだ制御信号を出力するのは、認証データ1003を含んだ制御信号を出力する前の大当たりコマンドであれば電源投入後のn回目の大当たりコマンドでもよい。すなわち、電源投入後からn回目までの大当たりコマンドには、ダミーデータ1005を付加する。電源投入後からn回目の大当たりコマンドには、補正データ1004を付加する。そして、補正データを送信した後の大当たりコマンドには、補正データ1004か認証データ1003かダミーデータ1005かのいずれかのデータを付加してもよいし、これらのデータを付加しなくてもよい。
このように、認証データ1003または補正データ1004を制御信号に含めることによって、認証データ単体または補正データ単体で送信する場合と比較して、主制御部201と周辺部との間の通信負荷を減らすことができる。また、認証データ1003または補正データ1004を制御信号に含めることによって、認証データ1003または補正データ1004を単体で送信する場合と比較して、通信データ中から認証データ1003または補正データ1004が抽出され、解析されてしまう可能性を低減することができる。また、認証処理は、所定の制御コマンド(大当たりコマンド)を送信するときにのみおこなわれるため、全ての制御コマンドを送信するときに認証処理をおこなうのと比べると、認証処理による主制御基板や周辺基板の処理負荷を減らすことができる。
認証データ1003は、周辺部が保持している期待値と照合することで、制御コマンドデータ1001および付随データ1002が正規の主制御部201から出力されたものであることを、認証するためのデータである。認証データ1003は、たとえば、主制御部201のROM212に記録されたプログラムデータを元に生成された値である。より具体的には、認証データ1003は、たとえば、ROM212に記録されたプログラムデータの全てまたは一部に対して、ハッシュ関数による演算やパリティチェック、巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check:CRC)、チェックサムなどの、誤り検出演算をおこなって得られた値(以下、「プログラムコード認証値」という)を、所定の暗号化方式で暗号化した値である。
このように、認証データ1003は、主制御部201のROM212に記録されたプログラムデータを用いて生成される。このため、周辺部は、認証データ1003を期待値と照合させることで認証をおこなうことによって、制御信号の出力元が正規の主制御部201であるか否かを判断することができる。また、主制御部201のROM212に記録されたプログラムコードの不正な書き換えや、主制御部201のROM212の不正な取り替えなどを検出することができる。
なお、主制御部201は、それぞれの制御信号に対して異なる認証データ1003を生成するものとする。具体的には、たとえば、認証データ1003を生成するために用いるROM212内のプログラムコードの範囲を異ならせたり、認証データ1003を生成するための誤り検出演算を異ならせるようにする。また、認証データ1003を生成するにあたって用いるデータは、プログラムコードに限らず、ROM212に記録された任意のデータであってもよい。
また、補正データ1004は、周辺部において主制御部201から送信されたデータの照合に用いる期待値を補正するためのデータである。補正データ1004は、たとえば主制御部201に固有の値を元に生成された値である。具体的には、補正データ1004は、主制御部201が複数ある場合、それぞれの主制御部201を識別可能な値であり、たとえば、主制御部201が他の主制御部201に変更された場合、周辺部に保持された変更前の主制御部201に応じた期待値を、変更後の他の主制御部201に応じた期待値に補正するための値である。より具体的には、補正データ1004は、主制御部201が他の主制御部201に変更された場合、変更される前の主制御部201に設定されていた固有の値と、変更された後の他の主制御部201に設定されている固有の値との差分である。なお、補正データ1004は、たとえば、認証データ1003と同様に、主制御部201のROM212に記録されたプログラムデータを元に生成された値でもよい。
また、認証データ1003や補正データ1004には、認証データ1003や補正データ1004とともに送信される制御コマンドデータ1001や付随データ1002に関するデータを含ませてもよい。制御コマンドデータ1001や付随データ1002に関するデータとは、制御コマンドデータ1001や付随データ1002そのものや、制御コマンドデータ1001や付随データ1002に対して上述したような誤り検出方式を用いた演算をおこなって得られた値などである。
一般に、不正な制御基板は、正規の主制御部201と異なる制御コマンドを送信することによって、周辺部に不正な動作をおこなわせようとする。認証データ1003や補正データ1004とともに送信する制御コマンドデータ1001や付随データ1002を用いて認証データ1003や補正データ1004を生成すれば、不正な制御基板によって認証データ1003や補正データ1004が再利用された場合であっても、認証データ1003や補正データ1004と制御コマンドデータ1001の整合がとれず、不正を検知することができる。
認証データ1003や補正データ1004に制御コマンドデータ1001や付随データ1002に関するデータを含ませる場合、主制御部201は制御コマンドデータ1001や付随データ1002に関するデータとプログラムコード認証値とを合わせて暗号化して、認証データ1003や補正データ1004を生成する。
ここで、通常の制御信号1010は、認証データ1003や補正データ1004が含まれていないため、認証データ付制御信号1020や補正データ付制御信号1030より、データサイズが小さくなる。このため、認証データ1003や補正データ1004の付加された制御信号が見破られやすくなり、これらのデータが窃取されやすくなる。
このような問題を防ぐために、認証データ1003や補正データ1004を含まない通常の制御信号1010に、補正データ1004や認証データ1003と同程度のサイズのダミー認証データ1005を付加し、ダミー認証データ付制御信号1040としてもよい。
ここで、ダミー認証データ1005は、認証データ1002のダミーデータであり、周辺部において補正処理や認証処理に無効なデータである。ずなわち、ダミー認証データ1005は、周辺部が保持している期待値と照合をおこなわずに、制御コマンドデータ1001および付随データ1002が正規の主制御部201から出力されたものであることを、(仮に)認証するためのデータである。また、ダミー認証データ1005は、周辺部が保持している期待値と照合をおこない、照合の結果が一致または不一致のいずれでも、制御コマンドデータ1001および付随データ1002が正規の主制御部201から出力されたものであることを、(仮に)認証するためのデータである。ダミー認証データ1005は、たとえば認証データ1003と同様の値によって生成されてもよい。また、ダミーデータ1005は、他の(別種類の)認証処理に用いる認証データであってもよい。他の認証処理とは、たとえば期待値の補正処理が必要のない認証処理である。
なお、制御コマンドデータ1001と、付随データ1002と、認証データ1003または補正データ1004、ダミー認証データ1005と、の並び方は、図10に示す順番に限らず、たとえば認証データ1003または補正データ1004、ダミー認証データ1005を制御信号の先頭にしたり、制御コマンドデータ1001と付随データ1002との間に認証データ1003または補正データ1004、ダミー認証データ1005を挿入してもよい。また、制御コマンドデータ1001および付随データ1002とは別個に認証データ1003または補正データ1004、ダミー認証データ1005を出力することとしてもよい。たとえば、大当たりコマンドを含む制御信号を送信した後、n−1回目の制御信号送信時にダミー認証データ1005を付加して、n回目の制御信号送信時に補正データ1004を付加して、n+1回目の制御信号送信時に認証データ1003を付加する、などとしてもよい。
また、ダミー認証データ1005は、認証データ1003や補正データ1004を含まない通常の制御信号1010の全てに付加しても良いし、所定のコマンドデータ(大当たりコマンド)を含む制御信号のうちの、認証データ1003や補正データ1004を含まない通常の制御信号1010にダミー認証データ1005を付加してもよい。このようにすることで、通常の制御信号1010のデータサイズを、認証データ付制御信号1020や補正データ付制御信号1030と同程度とすることができる。このため、第三者にデータサイズの違いによって認証データ1003や補正データ1004が付加されている制御信号を見破られることを防ぐことができる。
(制御信号の送受信処理)
つづいて、図11、図12を用いて、主制御部201と周辺部との間でおこなう制御信号の送受信処理について説明する。以下、主制御部201と演出制御部202との間の制御信号の送受信処理について説明するが、主制御部201と賞球制御部203との間の制御信号の送受信処理も同様の手順でおこなわれる。
図11は、主制御部による制御信号の送信処理の手順を示すフローチャートである。図11のフローチャートにおいて、主制御部201は、まず、主制御部201の電源がオンにされるまで待機する(ステップS1101:Noのループ)。主制御部201の電源がオンにされた場合(ステップS1101:Yes)、補正データを生成する(ステップS1102)。そして、制御コマンドの送信タイミングとなるまで待機する(ステップS1103:Noのループ)。制御コマンドの送信タイミングとなった場合(ステップS1103:Yes)、主制御部201は、今回送信する制御コマンドが大当たりコマンドか否かを判断する(ステップS1104)。
今回送信する制御コマンドが大当たりコマンドである場合(ステップS1104:Yes)、主制御部201は、補正処理または認証処理のタイミングか否かを判断する(ステップS1105)。ステップS1105において、補正処理または認証処理のタイミングでない場合(ステップS1105:No)、制御コマンドデータ1001(大当たりコマンドデータ)および付随データ1002をセットする(ステップS1106)。また、主制御部201は、ダミー認証データ1005を生成する(ステップS1107)。このとき、ステップS1106とステップS1107の順序を入れ替えてもよい。つぎに、主制御部201は、ステップS1106,S1107で生成した制御コマンドデータ1001、付随データ1002、ダミー認証データ1005からなる制御信号(ダミー認証データ付制御信号1040)を演出制御部202に送信する(ステップS1108)。そして、主制御部201の電源がオフにされたか否かを判断して(ステップS1109)、主制御部201の電源がオフにされない場合(ステップS1109:No)、ステップS1103に戻り、次の制御コマンドの送信タイミングまで待機して、以降の処理を繰り返しおこなう。
一方、ステップS1105において補正処理または認証処理のタイミングである場合(ステップS1105:Yes)、主制御部201は、補正データを送信済みか否かを判断する(ステップS1110)。ステップS1110において、まだ補正データを送信していないと判断された場合(ステップS1110:No)、制御コマンドデータ1001(大当たりコマンドデータ)および付随データ1002をセットする(ステップS1111)。つぎに、主制御部201は、ステップS1102,S1111で生成した制御コマンドデータ1001、付随データ1002、補正データ1004からなる制御信号(補正データ付制御信号1030)を演出制御部202に送信する(ステップS1112)。そして、ステップS1109に進み、主制御部201の電源がオフにされない場合、ステップS1103に戻り、次の制御コマンドの送信タイミングまで待機して、以降の処理を繰り返しおこなう。
また、ステップS1110において、すでに補正データを送信済みの場合(ステップS1110:Yes)、主制御部201は、制御コマンドデータ1001(大当たりコマンドデータ)および付随データ1002をセットする(ステップS1113)。また、主制御部201は、認証データ1003を生成する(ステップS1114)。このとき、ステップS1109とステップS1110の順序を入れ替えてもよい。つぎに、主制御部201は、ステップS1113,S1114で生成した制御コマンドデータ1001、付随データ1002、認証データ1003からなる制御信号(認証データ付制御信号1020)を演出制御部202に送信する(ステップS1115)。そして、ステップS1109に進み、電源がオフにされない場合、ステップS1103に戻り、次の制御コマンドの送信タイミングまで待機して、以降の処理を繰り返しおこなう。
また、ステップS1104において今回送信する制御コマンドが大当たりコマンド以外のコマンドである場合(ステップS1104:No)、主制御部201は、制御コマンドデータ1001(大当たりコマンド以外のコマンド)および付随データ1002をセットする(ステップS1116)。つぎに、ステップS1116でセットした制御コマンドデータ1001および付随データ1002からなる制御信号(通常の制御信号1010)を演出制御部202に送信する(ステップS1117)。そして、ステップS1109に進み、電源がオフにされない場合、ステップS1103に戻り、次の制御コマンドの送信タイミングまで待機して、以降の処理を繰り返しおこなう。そして、ステップS1109において電源がオフにされた場合(ステップS1109:Yes)、本フローチャートによる処理を終了する。
なお、図11のフローチャートにおいては、ステップS1102において補正データを生成するとしているが、これに限らず、ステップS1112において補正データ付制御信号1030を送信する前に補正データ1004を生成してもよい。具体的には、たとえば補正データ1004をプログラムコードや制御コマンドを用いて生成する場合、ステップS1110:Noにおいて補正データ1004を送信していないと判断された後で、ステップS1111において制御コマンドデータ1001および付随データ1002をセットする前に、補正データ1004を生成してもよい。また、ステップS1111において制御コマンドデータ1001および付随データ1002をセットした後で、ステップS1112において補正データ付制御信号1030を送信する前に、補正データ1004を生成してもよい。
また、図11のフローチャートにおいては、ステップS1110:Yesにおいて補正データ1004を送信済みの場合、ステップS1113〜ステップS1115の処理をおこなって、認証データ付制御信号1020を送信するとしているが、これに限るものではない。たとえば、ステップS1110:Yesにおいて、すでに補正データ1004を送信済みであると判断されても、ステップS1111,ステップS1112の処理をおこなって、再度補正データ付制御信号1030を送信する構成でもよい。
また、図11のフローチャートにおいては、ステップS1104:Noにおいて今回送信する制御コマンドが大当たりコマンド以外のコマンドである場合(、ステップS1116〜ステップS1117の処理をおこなって、通常の制御信号1010を送信するとしているが、これに限るものではない。たとえばステップS1104:Noにおいて今回送信する制御コマンドが大当たりコマンド以外のコマンドである場合に、ステップS1106〜ステップS1108の処理をおこなって、ダミー認証データ付制御信号1040を送信する構成でもよい。
このように、主制御部201は、周辺基板に大当たりコマンドを送信する際にのみ、制御コマンドデータ1001に補正データ1004または認証データ1003を付加する。大当たりコマンドは、他のコマンドと比較して発生頻度が低いため、制御信号中から、補正データ1004または認証データ1003が抽出される可能性を低減することができる。さらに、補正処理や認証処理のタイミングではない場合でも、制御信号に補正データ1004または認証データ1003と同程度のサイズのダミー認証データ1005を付加することができる。これによって、補正データ1004や認証データ1003の付加された制御信号が、いつ送信されたのかを第三者に見破られることを防ぐことができるので、より補正データ1004または認証データ1003が抽出される可能性を低減することができる。
また、大当たりコマンドは大当たり状態に移行した後、ラウンドごとに継続的に送信されるため、1回の大当たり状態の間に補正データと認証データとを続けて送信することができる。このため、1度大当たり状態になれば、補正処理と認証処理を続けておこなうことができる。したがって、期待値の補正をおこなってから間隔を開けずに認証処理をおこなうことができるので、補正処理から認証処理の間に不正な基板が挿入される可能性が低くなり、認証の強度を上げることができる。
つぎに、演出制御部202による制御信号の受信処理について説明する。図12は、演出制御部202による制御信号の受信処理の手順を示すフローチャートである。図12のフローチャートにおいて、演出制御部202は、まず、主制御部201から制御信号を受信するまで待機する(ステップS1201:Noのループ)。主制御部201から制御信号を受信すると(ステップS1201:Yes)、演出制御部202は、受信した制御信号に補正データ1004が含まれているか否かを判断する(ステップS1202)。制御信号に補正データ1004が含まれているか否かの判断は、たとえば、データ量が通常の制御信号よりも多い制御信号のうちの、周辺部の電源が投入されてからn番目の制御信号か否かを判断したり、補正データ1004が含まれていることを示すフラグが制御信号に立てられているか否かを判断したりすることによっておこなう。
ステップS1202において、制御信号に補正データ1004が含まれている場合(ステップS1202:Yes)、演出制御部202は、制御信号から補正データ1004を抽出し、この補正データ1004を用いて演出制御部202に保持されている期待値を補正する(ステップS1203)。
また、ステップS1202において、演出制御部202は、受信した制御信号に補正データ1004が含まれているか否かではなく、制御信号に含まれる制御コマンドデータ1001が大当たりコマンドのデータであるか否かを判断してもよい。この場合、演出制御部202は、制御信号に含まれる制御コマンドデータ1001が大当たりコマンドのデータである場合に、制御信号から補正データ1004を抽出し、ステップS1203に進む。また、ステップS1202において、演出制御部202は、たとえば電源が投入されてから、もしくは大当たり状態になってから、n回目の大当たりコマンドのデータであるか否かを判断してもよい。この場合、演出制御部202は、n回目の大当たりコマンドのデータである場合に、制御信号から補正データを抽出し、ステップS1203に進むこととしてもよい。
つぎに、制御信号に含まれている制御コマンドデータ1001および付随データ1002に基づく処理をおこなって(ステップS1204)、ステップS1201に戻り、次の制御信号を受信するまで待機し、以降の処理を繰り返しおこなう。
一方、ステップS1202において、制御信号に補正データ1004が含まれていない場合(ステップS1202:No)、演出制御部202は、ステップS1201において受信した制御信号に、認証データ1003やダミー認証データ1005などの認証に関するデータが含まれているか否かを判断する(ステップS1205)。制御信号に認証に関するデータが含まれているか否かの判断は、たとえば、制御信号のデータ量が通常の制御信号よりも多いか否かを判断することによっておこなう。
また、ステップS1205において、演出制御部202は、受信した制御信号に認証に関するデータが含まれているか否かではなく、制御信号に含まれる制御コマンドデータ1001が大当たりコマンドのデータであるか否かを判断してもよい。この場合、演出制御部202は、制御信号に含まれる制御コマンドデータ1001が大当たりコマンドのデータである場合に、制御信号に認証に関するデータが含まれていると判断し、ステップS1206に進む。また、ステップS1205において、演出制御部202は、たとえば電源が投入(または、リセット)されてから、もしくは大当たり状態になってから、n回目以外の大当たりコマンドのデータであるか否かを判断してもよい。この場合、演出制御部202は、電源が投入(または、リセット)されてから、もしくは大当たり状態になってから、n回目以外の大当たりコマンドのデータである場合に、制御信号に認証に関するデータが含まれていると判断してもよい。
制御信号に認証に関するデータが含まれている場合(ステップS1205:Yes)、演出制御部202は、認証に関するデータがダミー認証データ1005か否かを判断する(ステップS1206)。認証に関するデータがダミー認証データ1005か否かの判断は、たとえば、制御信号のデータ量が通常の制御信号よりも多い制御信号のうちの、周辺部の電源が投入されてからn番目より前の制御信号か否かを判断したり、ダミー認証データ1005が含まれていることを示すフラグが制御信号に立てられているか否かを判断したりすることによっておこなう。
また、ステップS1206において、演出制御部202は、認証に関するデータがダミー認証データ1005か否かではなく、制御信号に含まれる制御コマンドデータ1001が大当たりコマンドのデータであるか否かを判断してもよい。この場合、演出制御部202は、制御信号に含まれる制御コマンドデータ1001が大当たりコマンドのデータ以外である場合に、ダミー認証データ1005であると判断し、大当たりコマンドのデータである場合に、認証データ1003であると判断してもよい。また、ステップS1206において、演出制御部202は、たとえば電源が投入(または、リセット)されてから、もしくは大当たり状態になってから、n回目より前の大当たりコマンドのデータであるか否かを判断してもよい。この場合、演出制御部202は、電源が投入(または、リセット)されてから、もしくは大当たり状態になってから、n回目より前の大当たりコマンドのデータである場合に、他のデータをダミー認証データ1005であると判断し、n回目より後の大当たりコマンドのデータである場合に、他のデータが認証データ1003であると判断してもよい。
ステップS1206において認証に関するデータがダミー認証データ1005であると判断された場合(ステップS1206:Yes)、期待値との照合をおこなわず、ステップS1204に進み、制御信号に含まれている制御コマンドデータ1001および付随データ1002に基づく処理をおこなう。
一方、ステップS1206において認証に関するデータが認証データ1003であると判断された場合(ステップS1206:No)、演出制御部202は、制御信号から認証データ1003を抽出し、ステップS1203において補正された期待値を取得して(ステップS1207)、制御信号に含まれている認証データ1003と期待値とが一致するか否かを判断する(ステップS1208)。このとき、演出制御部202は、認証データ1003と期待値とが一致するか否かではなく、認証データ1003と期待値とが所定の関係にあるか否かを判断してもよい。所定の関係とは、たとえば、認証データ1003に所定の演算をおこなって得た値が期待値と一致する、などの関係である。
認証データと期待値とが一致する場合(ステップS1208:Yes)、演出制御部202は、制御信号を送信した主制御部201の正当性を認証し、ステップS1204に進み、制御信号に含まれている制御コマンドデータ1001および付随データ1002に基づく処理をおこなう。一方、認証データと期待値とが一致しない場合(ステップS1208:No)、演出制御部202は、制御信号を送信した主制御部201の正当性を認証せず、制御コマンドデータ1001および付随データ1002を破棄するとともに、報知信号出力部336(図3参照)から報知信号を出力して(ステップS1209)、本フローチャートによる処理を終了する。なお、ステップS1208では、データの破棄と報知のいずれかのみをおこなうこととしてもよい。
また、ステップS1205において、制御信号に認証に関するデータが含まれていない場合(ステップS1205:No)、すなわち制御信号が通常の制御信号1010の場合、演出制御部202は、期待値との照合をおこなわず、そのままステップS1204に進み、制御コマンドデータ1001および付随データ1002に基づく処理をおこなってもよい。
なお、図12のフローチャートにおいては、演出制御部202があらかじめ期待値を保持せず、期待値が他の構成部から送信される場合、ステップS1203においては期待値を補正せず、補正データ1004を抽出して記録部などに記録しておく。そして、ステップS1207において期待値を他の構成部から取得した後に、記録された補正データ1004を用いて期待値を補正し、ステップS1208に進み、補正された期待値が認証データ1003と一致するか否かを判断してもよい。
また、図12のフローチャートにおいては、ステップS1206において認証に関するデータがダミー認証データ1005であるか否かを判断するとしているが、これに限るものではない。たとえばステップS1205:Yesにおいて認証に関するデータが含まれていると判断された場合、ステップS1207およびステップS1208の処理をおこなってもよい。そして、認証に関するデータがダミー認証データ1005の場合は、ステップS1208においてダミー認証データ1005と期待値とが一致してもしなくても、ステップS1204に進む構成としてもよい。
このようにすることで、演出制御部202が認証データ1003またはダミー認証データ1005のいずれを受信した場合でも、演出制御部202における処理量や処理時間が変わらなくすることができる。これによって、正規な認証処理に用いる認証データ1003をいつ受信したのかを第三者に見破られることを防ぎ、認証データ1003が窃取されることを防ぐことができる。
(制御部間の制御信号の流れの一例)
つぎに、主制御部201と周辺部との間の制御信号の流れを、図13のシーケンス図を用いて説明する。ここで、周辺部は、たとえば演出制御部202や賞球制御部203(図2)である。図13は、制御部間の制御信号の流れの一例を示すシーケンス図である。図13において、点線Aに囲まれた部分が1回分のダミー認証処理のステップであり、点線Bに囲まれた部分が1回分の補正処理のステップであり、点線Cに囲まれた部分が1回分の認証処理のステップである。ダミー認証処理は、周辺部において、期待値との照合を行わず、仮に認証を成立させる認証処理である。なお、図13のシーケンス図においては、補正処理および認証処理を明確にするため、大当たりコマンド以外のコマンドの際の制御信号の流れを省略して記載している。
図13に示すように、制御コマンドデータ1001が周辺部の電源が投入されてから所定番目より前(x<n)の大当たりコマンドの場合、主制御部201は、制御コマンドデータ1001および付随データ1002をセットする(ステップS1301)。また、主制御部201は、誤り検査値Cb’を生成する(ステップS1302)。ここで、誤り検査値Cb’は、主制御部201の備える記録部などに記録された所定のプログラムコードなどから生成した誤り検出可能な数値である。誤り検査値Cb’は、好適には、実際の誤り検査値とソルト値との演算結果値がよい。また、b’は、ダミー認証処理の処理順序をあらわし、たとえば周辺部の電源がオンされてから1回目のダミー認証処理の場合、b’=1となる。
さらに、主制御部201は、認証データ1003(Vcb’)を生成する(ステップS1303)。ステップS1303においては、たとえば下記(1)式によって認証データ1003(Vcb’)を生成する。なお、ステップS1303において、暗号化演算をおこなう方式は、1種類でもよいし、2種類以上でもよい。暗号化方式が2種類以上の場合、ステップS1303においては、複数の暗号化方式の中から1種類の暗号化方式を選択し、選択した暗号化方式によって暗号化演算をおこなう。また、暗号化演算による暗号化処理を、2回以上おこなってもよい。xは、大当たりコマンドの処理順序をあらわし、Fxは、たとえば主制御部201の電源がオンされてからn番目より前(x<n)の大当たりコマンドの際に、ステップS1302においてセットされた制御コマンドデータ1001および付随データ1002をあらわす。
Vcb’=Ec(Cb’,Fx) ・・・(1)
つぎに、主制御部201は、制御コマンドデータ1001、付随データ1002、認証データ1003を含む認証データ付制御信号1020(Fx,Vcb’)を周辺部に送信する(ステップS1304)。なお、ステップS1304においては、周辺部に電源が投入されてからn番目より前のx番目に付随データ1002がセットされた制御コマンドデータ1001(Fx)と、認証データ1003(Vcb’)とを、別々に周辺部に送信してもよい。また、この場合、送信順序は、順不同でよい。
周辺部は、ステップS1304で送信された認証データ付制御信号(Fx,Vcb’)を受信する(ステップS1305)。そして、期待値との照合を行わずに、主制御部201を認証し、制御コマンドデータ1001および付随データ1002に基づく処理をおこなう(ステップS1306)。
つぎに、制御コマンドデータ1001が周辺部の電源が投入されてから所定番目(n)の大当たりコマンドの場合、主制御部201は、補正値Maを生成する(ステップS1311)。補正値Maは、主制御部201の照合用の期待値を補正する値であり、補正データ1004の元となる値である。補正値Maは、好適には、実際の補正値とソルト値との演算結果値がよい。また、aは、補正処理の処理順序をあらわし、たとえば主制御部201の電源がオンされてから1回目の補正処理の場合、a=1となる。なお、ステップS1311における補正値Maの生成は、後述するステップS1313において補正データを生成する前であればよく、具体的には、たとえばダミー認証処理の前、すなわちステップS1301の前でもよい。
そして、制御コマンドデータ1001がn番目の大当たりコマンドである場合、主制御部201は、制御コマンドデータ1001(大当たりコマンドデータ)および付随データ1002をセットする(ステップS1312)。また、主制御部201は、補正データ1004(Vma)を生成する(ステップS1313)。ステップS1313においては、たとえば下記(2)式によって補正データ1004(Vma)を生成する。ここで、nは、大当たりコマンドの処理順序をあらわし、Fnは、たとえば主制御部201の電源がオンされてからn番目の大当たりコマンドの際に、ステップS1312においてセットされた制御コマンドデータ1001および付随データ1002をあらわす。また、Ec(A,B)は、暗号化演算式をあらわす。なお、暗号化演算による暗号化処理を、2回以上おこなってもよい。
Vma=Ec(Ma,Fn) ・・・(2)
ここで、具体的には、たとえばMa=0x35、Fn=0x22であり、Ec(A,B)が、A xor B(排他的論理和)の場合、Vmaは下記(3)式によって、0x17となる。
Vma=Ec(0x35,0x22)
=0x35 xor 0x22
=0x17 ・・・(3)
つぎに、主制御部201は、制御コマンドデータ1001、付随データ1002、補正データ1004を含む補正データ付制御信号1030(Fn,Vma)を周辺部に送信する(ステップS1314)。なお、ステップS1314においては、周辺部の電源が投入されてからn番目の大当たりコマンドに付随データ1002がセットされた制御コマンドデータ1001(Fn)と、補正データ1004(Vma)とを、別々に周辺部に送信してもよい。また、この場合、送信順序は、順不同でよい。
演出制御部202は、ステップS1314で送信された補正データ付制御信号(Fn,Vma)を受信する(ステップS1315)。つぎに、演出制御部202は、補正データ1004(Vma)を復元する(ステップS1316)。ステップS1316においては、下記(4)式によって補正データ1004(Vma)を復元し、補正値Maを取得する。ここで、Dc(A,B)は、復号化演算式をあらわす。
Ma=Dc(Vma,Fn) ・・・(4)
ここで、具体的には、たとえばVma=0x17、Fn=0x22であり、Dc(A,B)が、A xor Bの場合、Maは下記(5)式によって、0x35となる。
Ma=Dc(0x17,0x22)
=0x17 xor 0x22
=0x35 ・・・(5)
つぎに、ステップS1316において取得された補正値Maを用いて期待値補正処理をおこなう(ステップS1317)。なお、たとえば周辺部にあらかじめ期待値が保持されていない場合、ステップS1317において、周辺部は、他の制御部から期待値を取得し、取得された期待値に期待値補正処理をおこなう。そして、周辺部は、制御コマンドデータ1001および付随データ1002に基づく処理をおこなう(ステップS1318)。
なお、具体的には、ステップS1317において、あらかじめ保持されていた期待値(旧期待値)が、0xACの場合、補正処理によって補正された期待値(新期待値)は、下記(6)式によって0x77となる。そして、周辺部は、この0x77を主制御部201の照合用の期待値として保持する。
0xAC(旧期待値)−0x35(補正値)=0x77(新期待値) ・・・(6)
つぎに、制御コマンドデータ1001が周辺部の電源が投入されてから所定番目より後(y<n)の大当たりコマンドの場合、主制御部201は、制御コマンドデータ1001および付随データ1002をセットする(ステップS1321)。また、主制御部201は、誤り検査値Cbを生成する(ステップS1322)。ここで、誤り検査値Cbは、主制御部201の備える記録部などに記録された所定のプログラムコードなどから生成した誤り検出可能な数値である。誤り検査値Cbは、好適には、実際の誤り検査値とソルト値との演算結果値がよい。また、bは、認証処理の処理順序をあらわし、たとえば電源がオンされてから1回目の認証処理の場合、b=1となる。
さらに、主制御部201は、認証データ1003(Vcb)を生成する(ステップS1323)。ステップS1323においては、たとえば下記(7)式によって認証データ1003(Vcb)を生成する。なお、ステップS1323において、暗号化演算をおこなう方式は、1種類でもよいし、2種類以上でもよい。暗号化方式が2種類以上の場合、ステップS1323においては、複数の暗号化方式の中から1種類の暗号化方式を選択し、選択した暗号化方式によって暗号化演算をおこなう。また、暗号化演算による暗号化処理を、2回以上おこなってもよい。yは、大当たりコマンドの処理順序をあらわし、Fyは、たとえば主制御部201の電源がオンされてからn番目より後(y>n)の大当たりコマンドの際に、ステップS1321においてセットされた制御コマンドデータ1001および付随データ1002をあらわす。
Vcb=Ec(Cb,Fy) ・・・(7)
ここで、具体的には、たとえばCb=0x77、Fn+1=0x22であり、Ec(A,B)が、A xor Bの場合、Vcbは下記(8)式によって、0x55となる。
Vcb=Ec(0x77,0x22)
=0x77 xor 0x22
=0x55 ・・・(8)
つぎに、主制御部201は、制御コマンドデータ1001、付随データ1002、認証データ1003を含む認証データ付制御信号1020(Fy,Vcb)を周辺部に送信する(ステップS1324)。なお、ステップS1324においては、周辺部の電源が投入されてからn番目より後のy番目に付随データ1002がセットされた制御コマンドデータ1001(Fy)と、認証データ1003(Vcb)とを、別々に周辺部に送信してもよい。また、この場合、送信順序は、順不同でよい。
周辺部は、ステップS1324で送信された認証データ付制御信号(Fy,Vcb)を受信する(ステップS1325)。つぎに、演出制御部202は、認証データ1003(Vcb)を復元する(ステップS1326)。ステップS1326においては、下記(9)式によって認証データ1003(Vcb)を復元し、誤り検査値Cbを取得する。なお、ステップS1326においては、ステップS1324において複数の暗号化方式の中から1種類の暗号化方式が選択されて暗号化処理された場合、複数の復号化方式によって復号化する。
Cb=Dc(Vcb,Fy) ・・・(9)
ここで、具体的には、たとえばVcb=0x55、Fy=0x22であり、Dc(A,B)が、A xor Bの場合、誤り検査値Cbは下記(10)式によって、0x77となる。
Cb=Dc(0x55,0x22)
=0x55 xor 0x22
=0x77 ・・・(10)
つぎに、ステップS1317において補正された期待値(新期待値)と、ステップS1326において取得された誤り検査値Cbと、を用いて認証処理をおこなう(ステップS1327)。ステップS1327においては、たとえば期待値と誤り検査値Cbとが一致する場合に、主制御部201を認証する。なお、ステップS1327においては、ステップS1326において複数の復号化方式によって復号化され、取得された誤り検査値Cbのいずれかが期待値と一致する場合に、主制御部201を認証してもよい。
ここで、具体的には、新期待値は、上述の(6)式によって算出されたように0x77であり、誤り検査値Cbは、上述の(10)式によって算出されたように0x77である。したがって、新期待値と誤り検査値Cbとが一致するため、この場合、認証が成立することとなる。
ステップS1327において、認証が成立した場合、周辺部は制御コマンドデータ1001および付随データ1002に基づく処理をおこなう(ステップS1328)。なお、ステップS1327において、認証が成立しなかった場合は、制御コマンドデータ1001および付随データ1002を破棄する(図12のステップS1208参照)。
なお、図13のシーケンス図においては、一例としてn番目より前の大当たりコマンドのときにダミー認証データ付制御信号1040を送信し、n番目の大当たりコマンドのときに補正データ付制御信号1030を送信し、n番目より後の大当たりコマンドのときに認証データ付制御信号1020を送信することとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば補正データ付制御信号1030を送信してから、認証データ付制御信号1020を送信するまでの間の大当たりコマンドのときに、ダミー認証データ付制御信号1040を送信してもよいし、補正データ1004や認証データ1003の付加されていない通常の制御信号1010を送信してもよい。
また、図13のシーケンス図においては、補正処理の前にダミー認証処理が複数回行われてもよいし、行われなくてもよい。認証処理の前に、少なくとも1回の補正処理がおこなわれていればよい。すなわち、補正データ付制御信号1030が送信される前には、ダミー認証データ付制御信号1040または通常の制御信号1010を送信し、補正データ付制御信号1030が送信された後には、ダミー認証データ付制御信号1040または通常の制御信号1010だけでなく、認証データ付制御信号1020を送信してもよいし、補正データ付制御信号1030をさらに送信してもよい。
また、図13のシーケンス図において、周辺部は、ステップS1317において期待値補正をおこなった後に、補正後の期待値(最終期待値)そのものを固定値として保持しなくてもよい。この場合、たとえば製造時から、補正データ1004による補正処理(B)をおこなわないと、ダミー認証処理(A)においては認証が成立となり、認証処理(C)においては認証が不成立となるように設計する。このようにすることで、最終期待値を知り得る者を限定することができ、期待値に関する情報の流出などのリスクを低減することができる。
また、図13のシーケンス図における具体例においては、暗号化演算式および復号化演算式に、排他的論理和を用いたが、四則や暗号演算など、他の演算式を用いてもよい。すなわち、主制御部201および周辺部において、あらかじめ相互で定められている認証方式や演算式であればよい。
また、認証データを用いた認証処理は、認証データを受信する度におこなうのではなく、複数の認証データを受信した時点でおこなうこととしてもよい。この場合、周辺部は、たとえば、第1の大当たりコマンドデータおよび第1の制御データとともに第1の認証データを受信した場合、認証処理をおこなわずに、第1の大当たりコマンドデータおよび第1の制御データに基づく処理をおこなう。そして、周辺部は、第2の大当たりコマンドデータおよび第2の制御データとともに第2の認証データを受信した場合、第2の大当たりコマンドデータおよび第2の制御データに基づく処理をおこなう前に、第1の認証データを用いた認証処理をおこなう。このとき、周辺部は、第1の認証データと第2の認証データの両方を用いて認証処理をおこなってもよい。このように、複数の認証データを受信した時点で認証処理をおこなえば、エラーによって制御信号に余分なデータが付加されてしまった場合などに、誤って認証処理をおこなってしまうことを防ぐことができる。
また、上述した説明では、大当たりコマンドを送信する際に認証データを送信することとしたが、他の制御コマンドを送信する際に認証データを送信することとしてもよい。具体的には、たとえば、電源オンコマンドや大当たりリーチコマンド、大当たり開始コマンド、大当たり終了コマンド、客待ちデモコマンド、はずれコマンドなどのうち、いずれか(複数でも可)を送信する際に認証データを送信することとしてもよい。また、上述した説明では、大当たりコマンドを送信する際にダミー認証データ1005を送信することとしたが、これに限るものではない。たとえば補正データ1004および認証データ1003を大当たりコマンドを送信する際にのみに送信する場合でも、ダミー認証データ1005を他の制御コマンドを送信する際に送信してもよい。このようにすることで、さらに補正データ1004や認証データ1003の送信されたタイミングが第三者に見破られることを防ぎ、補正データ1004や認証データ1003が窃取されることをより防ぐことができる。
以上説明したように、本実施の形態にかかる電子機器では、所定の制御コマンドを送信する際、周辺部において主制御部の照合に用いる期待値を補正するための補正データを用いて期待値補正処理をおこなう。また、補正データを送信した後で、所定の制御コマンドを送信する際、主制御部の正当性を認証するための認証データを用いて認証処理をおこなう。補正データは、主制御部に固有の値によって生成される。たとえば、補正データは主制御部が変更された場合、変更前の主制御部に固有の値と、変更後の主制御部に固有の値との差分によって生成される。
また、認証データは、正規の主制御部に格納されたプログラムデータによって生成される。そして、認証データを用いて算出された値と、補正データを用いて補正された期待値とが一致する場合、主制御部を正規の主制御部と認証することができる。このため、正規の主制御部が不正な基板に交換されたり、正規の主制御部と周辺部との間に不正な基板が取り付けられたことを検知することができる。また、主制御部が他の正規の主制御部に変更された場合、誤って変更後の主制御部を不正な基板と認証することを防ぐことができる。さらに、今回送信する制御コマンドデータや付随データを含めて補正データや認証データを生成することとすれば、不正な制御基板による補正データや認証データの再利用を防止して、電子機器への不正を防止することができる。
また、主制御部の照合に用いる最終期待値(補正後の期待値)そのものである固定値を周辺部に保持させないことで、照合に用いる最終期待値を知り得る者を限定することができる。この場合、具体的には、たとえば製造時から、期待値の補正処理をおこなわないと、ダミー認証処理においては認証が成立となり、認証処理においては認証が不成立となるように設計する。これにより、期待値に関する情報の流出などのリスクを軽減することができる。
また、補正処理や認証処理をおこなうタイミング以外の場合、所定の制御コマンドを送信する際に、ダミー認証データを付加することができる。ダミー認証データは、補正処理や認証処理に用いられないデータであり、たとえば補正処理がおこなわれる前でも、主制御部を仮に認証することができる。したがって、補正データや認証データの送信されるタイミング、すなわち補正処理や認証処理のおこなわれるポイントが第3者に見破られることを防ぎ、期待値に関する情報や認証に関する情報の流出などのリスクをより軽減することができる。
また、本実施の形態にかかる電子機器(たとえば、ぱちんこ遊技機)では、主制御部201が周辺部に大当たりコマンドを送信する場合に、周辺部において主制御部201を照合するための期待値の補正処理をおこない、さらに主制御部201の正当性を認証する認証処理をおこなう。よって、大当たり状態中のタイミング設計のみを変更することによって、既存のぱちんこ遊技機に補正処理および認証処理を実行させることができる。また、補正処理や認証処理を全ての制御コマンドの送信時におこなう場合と比べると、大当たりコマンドが送信されている期間(大当たり状態である期間)に認証処理や補正処理をおこなうのみであるため、主制御部201や周辺基板の処理負荷を減らすことができる。
また、本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機は、大当たりコマンドは大当たり中の各ラウンドごとに送信されるため、大当たり状態にある一定期間中に補正処理と認証処理とをおこなうこととなる。このように、補正処理と認証処理との間隔が少ないため、認証処理の確度を向上させることができ、主制御部や周辺部への不正をより確実に検知することができる。
なお、本実施の形態で説明した主制御部および周辺部の制御方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
以上のように、本発明は、制御部への不正が懸念される電子機器やその電子機器に搭載される制御基板に有用であり、特に、ぱちんこ遊技機、スロット遊技機、その他各種の遊技機に適している。
本発明のぱちんこ遊技機の遊技盤の一例を示す正面図である。 ぱちんこ遊技機の制御部の内部構成を示すブロック図である。 主制御基板および周辺基板の機能的構成を示すブロック図である。 主制御部による演出制御部の制御処理の手順を示すフローチャートである。 主制御部による演出制御部の制御処理の手順を示すフローチャートである。 大当たり関連コマンドの送信タイミングを示すタイムチャートである。 演出制御部による図柄変動処理の手順を示すフローチャートである。 演出制御部による大当たり時の処理の手順を示すフローチャートである。 ランプ制御部による図柄変動時のランプ制御処理の手順を示すフローチャートである。 主制御部が出力する制御信号のデータフォーマットを模式的に示す説明図である。 主制御部による制御信号の送信処理の手順を示すフローチャートである。 演出制御部による制御信号の受信処理の手順を示すフローチャートである。 制御部間の制御信号の流れの一例を示すシーケンス図である。 従来技術による不正防止技術の概要を示す説明図である。 従来技術による不正防止技術の概要を示す説明図である。
符号の説明
301 主制御基板
311 制御コマンド格納部
312 記録部
313 補正データ生成部
314 補正データ付加部
315 補正データ送信部
316 認証データ生成部
317 認証データ付加部
318 認証データ送信部
319 ダミー認証データ生成部
320 ダミー認証データ付加部
321 ダミー認証データ送信部
330 周辺基板
331 補正データ受信部
332 補正部
333 認証データ受信部
334 判断部
335 認証部
336 報知信号出力部

Claims (27)

  1. 制御コマンドを送信する主制御部と、前記主制御部によって送信された前記制御コマンドに基づいて所定の処理をおこなう周辺部と、を備える電子機器であって、
    前記主制御部は、
    前記周辺部に保持され、前記主制御部から送信されたデータの照合に用いる期待値を補正する補正処理のための補正データを生成する補正データ生成手段と、
    前記周辺部に送信する前記制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、前記補正データ生成手段によって生成された前記補正データを当該制御コマンドに付加する補正データ付加手段と、
    前記補正データ付加手段によって前記補正データの付加された前記制御コマンド(以下、「補正データ付制御コマンド」という)を前記周辺部に送信する補正データ送信手段と、
    前記主制御部を認証する認証処理のための認証データを生成する認証データ生成手段と、
    前記補正データ送信手段によって前記補正データ付制御コマンドが前記周辺部に送信された後に、当該周辺部に送信する前記制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、前記認証データ生成手段によって生成された前記認証データを当該制御コマンドに付加する認証データ付加手段と、
    前記認証データ付加手段によって前記認証データの付加された前記制御コマンド(以下、「認証データ付制御コマンド」という)を前記周辺部に送信する認証データ送信手段と、
    前記認証データのダミーデータ(以下、「ダミー認証データ」という)を生成するダミー認証データ生成手段と、
    前記ダミー認証データ生成手段によって生成されたダミー認証データを、前記補正データ付加手段または前記認証データ付加手段によって、前記補正データまたは前記認証データが付加された前記制御コマンド以外の制御コマンドに付加するダミー認証データ付加手段と、
    前記ダミー認証データ付加手段によって前記ダミー認証データの付加された前記制御コマンド(以下、「ダミー認証データ付制御コマンド」という)を前記周辺部に送信するダミー認証データ送信手段と、
    を備え、
    前記周辺部は、
    前記主制御部によって送信された前記補正データ付制御コマンドを受信する補正データ受信手段と、
    前記補正データ受信手段によって受信された前記補正データ付制御コマンドを用いて前記周辺部に保持されている前記期待値を補正する補正手段と、
    前記主制御部によって送信された前記認証データ付制御コマンドを受信する認証データ受信手段と、
    前記認証データ受信手段によって受信された前記認証データ付制御コマンドを用いて算出された値が、前記補正手段によって補正された前記期待値と一致するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と、前記期待値と、が一致すると判断された場合、前記主制御部を認証する認証手段と、
    前記主制御部によって送信された前記ダミー認証データ付制御コマンドを受信するダミー認証データ受信手段と、
    を備え、
    前記認証手段は、前記ダミー認証データ受信手段によって前記ダミー認証データ付制御コマンドを受信した場合、前記主制御部を認証することを特徴とする電子機器。
  2. 前記補正データ付加手段または前記認証データ付加手段は、前記周辺部に送信する前記制御コマンドが大当たりコマンドである場合、当該大当たりコマンドに前記補正データまたは前記認証データを付加することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記補正データ付加手段は、前記周辺部に送信する前記制御コマンドが前記主制御部に電源が投入されてから所定回数後の前記大当たりコマンドである場合、当該大当たりコマンドに前記補正データを付加することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記補正データ付加手段は、前記周辺部に送信する前記制御コマンドが、前記主制御部がリセットされてから所定回数後の前記大当たりコマンドである場合、当該大当たりコマンドに前記補正データを付加することを特徴とする請求項2または3に記載の電子機器。
  5. 前記ダミー認証データ付加手段は、前記補正データまたは前記認証データが付加された前記制御コマンド以外の制御コマンドが、前記補正データが付加される前の前記大当たりコマンドの場合に、前記ダミー認証データを付加することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の電子機器。
  6. 前記ダミー認証データ付加手段は、前記大当たりコマンド以外の種類の制御コマンドの場合に、前記ダミー認証データを付加することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の電子機器。
  7. 前記認証手段は、前記ダミー認証データ受信手段によって前記ダミー認証データ付制御コマンドを受信した場合、前記判断手段による前記ダミー認証データを用いて算出された値と前記期待値とが一致するか否かの処理を省略して、前記主制御部を認証することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の電子機器。
  8. 前記判断手段は、前記ダミー認証データ受信手段によって受信された前記ダミー認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と前記期待値とが一致するか否かを判断し、
    前記認証手段は、前記判断手段による判断結果が前記ダミー認証データを用いて算出された値と前記期待値とが一致したか否かに関わらず、前記主制御部を認証することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の電子機器。
  9. 前記認証データ付加手段は、前記周辺部に送信する前記制御コマンドが、前記補正データ送信手段によって送信された前記補正データ付制御コマンドの次の前記大当たりコマンドである場合、当該大当たりコマンドに前記認証データを付加することを特徴とする請求項2〜8のいずれか一つに記載の電子機器。
  10. 前記補正データ生成手段は、前記主制御部が他の前記主制御部に変更された場合、前記周辺部に保持された前記期待値を、他の前記主制御部から送信されたデータの照合に用いる期待値に補正するための補正データを生成することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の電子機器。
  11. 前記主制御部は、
    前記主制御部に設定されている固有の値を記録する記録手段を備え、
    前記補正データ生成手段は、前記記録手段によって記録された前記固有の値を用いて前記補正データを生成することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の電子機器。
  12. 前記補正データ生成手段は、前記主制御部が他の前記主制御部に変更された場合、前記記録手段に記録された、変更される前の前記主制御部に設定されていた固有の値と、変更された後の他の前記主制御部に設定されている固有の値との差分を、前記補正データとして生成することを特徴とする請求項11に記載の電子機器。
  13. 前記補正データ生成手段は、前記固有の値とともに所定の前記制御コマンドを用いて前記補正データを生成することを特徴とする請求項11または12に記載の電子機器。
  14. 前記主制御部は、
    所定のプログラムコードを記録した記録手段を備え、
    前記補正データ生成手段は、前記記録手段に記録されたプログラムコードを用いて前記補正データを生成することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の電子機器。
  15. 前記補正データ生成手段は、前記プログラムコードとともに所定の前記制御コマンドを用いて前記補正データを生成することを特徴とする請求項14に記載の電子機器。
  16. 前記主制御部は、
    所定のプログラムコードを記録した記録手段を備え、
    前記認証データ生成手段は、前記記録手段によって記録されたプログラムコードを用いて前記認証データを生成することを特徴とする請求項1〜15のいずれか一つに記載の電子機器。
  17. 前記認証データ生成手段は、前記プログラムコードとともに所定の前記制御コマンドを用いて前記認証データを生成することを特徴とする請求項16に記載の電子機器。
  18. 前記補正手段は、前記主制御部から送信された前記制御コマンドが前記補正データ付制御コマンドの場合、前記補正データ付制御コマンドを用いて前記周辺部に保持されている前記期待値を補正することを特徴とする請求項1〜17のいずれか一つに記載の電子機器。
  19. 前記補正手段は、前記主制御部から送信された前記制御コマンドが前記所定の制御コマンドである場合、前記補正データ付制御コマンドを用いて前記周辺部に保持されている前記期待値を補正することを特徴とする請求項1〜17のいずれか一つに記載の電子機器。
  20. 前記判断手段は、前記主制御部から送信された前記制御コマンドが前記認証データ付制御コマンドの場合、前記認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と、前記期待値と、が一致するか否かを判断することを特徴とする請求項1〜19のいずれか一つに記載の電子機器。
  21. 前記判断手段は、前記主制御部から送信された前記制御コマンドが前記所定の制御コマンドである場合、前記認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と、前記期待値と、が一致するか否かを判断することを特徴とする請求項1〜19のいずれか一つに記載の電子機器。
  22. 前記周辺部は、
    前記認証手段によって前記主制御部が認証されなかった場合、報知信号を出力する出力手段を備えることを特徴とする請求項1〜21のいずれか一つに記載の電子機器。
  23. 請求項1〜22のいずれか一つに記載の電子機器を備え、
    主制御基板は、前記認証データ付制御コマンドを送信し、周辺基板は、前記主制御基板によって送信された前記認証データ付制御コマンドに基づいて認証処理をおこなうことを特徴とする遊技機。
  24. 電子機器に搭載され、周辺基板に所定の処理をおこなわせる制御コマンドを送信する主制御基板であって、
    前記周辺基板に保持され、前記主制御基板から送信されたデータの照合に用いる期待値を補正する補正処理のための補正データを生成する補正データ生成手段と、
    前記周辺基板に送信する前記制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、前記補正データ生成手段によって生成された前記補正データを当該制御コマンドに付加する補正データ付加手段と、
    前記補正データ付加手段によって前記補正データの付加された前記制御コマンド(以下、「補正データ付制御コマンド」という)を前記周辺基板に送信する補正データ送信手段と、
    前記主制御基板を認証する認証処理のための認証データを生成する認証データ生成手段と、
    前記補正データ送信手段によって前記補正データ付制御コマンドが前記周辺基板に送信された後に、当該周辺基板に送信する前記制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、前記認証データ生成手段によって生成された前記認証データを当該制御コマンドに付加する認証データ付加手段と、
    前記認証データ付加手段によって前記認証データの付加された前記制御コマンド(以下、「認証データ付制御コマンド」という)を前記周辺基板に送信する認証データ送信手段と、
    前記認証データのダミーデータ(以下、「ダミー認証データ」という)を生成するダミー認証データ生成手段と、
    前記ダミー認証データ生成手段によって生成されたダミー認証データを、前記補正データ付加手段または前記認証データ付加手段によって、前記補正データまたは前記認証データが付加された前記制御コマンド以外の制御コマンドに付加するダミー認証データ付加手段と、
    前記ダミー認証データ付加手段によって前記ダミー認証データの付加された前記制御コマンド(以下、「ダミー認証データ付制御コマンド」という)を前記周辺部に送信するダミー認証データ送信手段と、
    を備えることを特徴とする主制御基板。
  25. 電子機器に搭載され、主制御基板から送信された制御コマンドに応じた処理をおこなう周辺基板であって、
    前記主制御基板によって送信され、当該主制御基板から送信されたデータの照合に用いる期待値を補正するための補正データの付加された前記制御コマンド(以下、「補正データ付制御コマンド」という)を受信する補正データ受信手段と、
    前記補正データ受信手段によって受信された前記補正データ付制御コマンドを用いて前記周辺基板に保持されている前記期待値を補正する補正手段と、
    前記主制御基板によって送信された、前記主制御基板を認証するための認証データの付加された前記制御コマンド(以下、「認証データ付制御コマンド」という)を受信する認証データ受信手段と、
    前記認証データ受信手段によって受信された前記認証データ付制御コマンドを用いて算出された値が、前記補正手段によって補正された前記期待値と一致するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と、前記期待値と、が一致すると判断された場合、前記主制御基板を認証する認証手段と、
    前記主制御部によって送信された前記ダミー認証データ付制御コマンドを受信するダミー認証データ受信手段と、
    を備え、
    前記認証手段は、前記ダミー認証データ受信手段によって前記ダミー認証データ付制御コマンドを受信した場合、前記主制御部を認証することを特徴とする周辺基板。
  26. 制御コマンドを送信する主制御部と、前記主制御部によって送信された制御コマンドに基づいて所定の処理をおこなう周辺部と、を備える電子機器における認証方法であって、
    前記主制御部において、
    前記周辺部に保持され、前記主制御部から送信されたデータの照合に用いる期待値を補正する補正処理のための補正データを生成する補正データ生成工程と、
    前記周辺部に送信する前記制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、前記補正データ生成工程によって生成された前記補正データを当該制御コマンドに付加する補正データ付加工程と、
    前記補正データ付加工程によって前記補正データの付加された前記制御コマンド(以下、「補正データ付制御コマンド」という)を前記周辺部に送信する補正データ送信工程と、
    前記主制御部を認証する認証処理のための認証データを生成する認証データ生成工程と、
    前記補正データ送信工程によって前記補正データ付制御コマンドが前記周辺部に送信された後に、当該周辺部に送信する前記制御コマンドが所定の制御コマンドである場合、前記認証データ生成工程によって生成された前記認証データを当該制御コマンドに付加する認証データ付加工程と、
    前記認証データ付加工程によって前記認証データの付加された前記制御コマンド(以下、「認証データ付制御コマンド」という)を前記周辺部に送信する認証データ送信工程と、
    前記認証データのダミーデータ(以下、「ダミー認証データ」という)を生成するダミー認証データ生成工程と、
    前記ダミー認証データ生成工程によって生成されたダミー認証データを、前記補正データ付加工程または前記認証データ付加工程によって、前記補正データまたは前記認証データが付加された前記制御コマンド以外の制御コマンドに付加するダミー認証データ付加工程と、
    前記ダミー認証データ付加工程によって前記ダミー認証データの付加された前記制御コマンド(以下、「ダミー認証データ付制御コマンド」という)を前記周辺部に送信するダミー認証データ送信工程と、
    を含み、
    前記周辺部において、
    前記主制御部によって送信された前記補正データ付制御コマンドを受信する補正データ受信工程と、
    前記補正データ受信工程によって受信された前記補正データ付制御コマンドを用いて前記周辺部に保持されている前記期待値を補正する補正工程と、
    前記主制御部によって送信された前記認証データ付制御コマンドを受信する認証データ受信工程と、
    前記認証データ受信工程によって受信された前記認証データ付制御コマンドを用いて算出された値が、前記補正工程によって補正された前記期待値と一致するか否かを判断する判断工程と、
    前記判断工程によって前記認証データ付制御コマンドを用いて算出された値と、前記期待値と、が一致すると判断された場合、前記主制御部を認証する認証工程と、
    前記主制御部によって送信された前記ダミー認証データ付制御コマンドを受信するダミー認証データ受信工程と、
    を含み、
    前記認証工程は、前記ダミー認証データ受信工程によって前記ダミー認証データ付制御コマンドを受信した場合、前記主制御部を認証することを特徴とする認証方法。
  27. 請求項26に記載の認証方法をコンピュータに実行させることを特徴とする認証プログラム。
JP2008301563A 2008-11-26 2008-11-26 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム Expired - Fee Related JP5129096B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008301563A JP5129096B2 (ja) 2008-11-26 2008-11-26 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008301563A JP5129096B2 (ja) 2008-11-26 2008-11-26 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010125002A true JP2010125002A (ja) 2010-06-10
JP5129096B2 JP5129096B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=42325801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008301563A Expired - Fee Related JP5129096B2 (ja) 2008-11-26 2008-11-26 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5129096B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010125006A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125005A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125003A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125007A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125004A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010172485A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2012065961A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機、主制御基板、周辺基板、遊技機の認証方法及び認証プログラム
JP2012065959A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機、主制御基板、周辺基板、遊技機の認証方法及び認証プログラム
JP2012065960A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機、主制御基板、周辺基板、遊技機の認証方法及び認証プログラム
JP2012228343A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機及び遊技機の認証方法
JP2012228345A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機及び遊技機の認証方法
JP2012228344A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機及び遊技機の認証方法

Citations (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09271066A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Sony Corp 通信方法,通信システム,通信端末及び通信管理装置
JPH11276699A (ja) * 1998-03-27 1999-10-12 Sankyo Kk 遊技機
JP2000093623A (ja) * 1998-09-25 2000-04-04 Daiman:Kk 遊技機
JP2002078914A (ja) * 2000-09-06 2002-03-19 Sansei R & D:Kk パチンコ機
JP2004206574A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Toshiba Corp 携帯可能電子媒体及び携帯可能電子媒体の認証処理方法
JP2005021660A (ja) * 2003-06-11 2005-01-27 Olympia:Kk 遊技機及び遊技機におけるコマンドの通信方法並びにコマンド通信プログラム
JP2007219157A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Ntt Docomo Inc 送信端末、受信端末及び通信方法
JP2008279040A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2008279041A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2008279038A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2008279039A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2008279037A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2008279042A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125006A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125005A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125003A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125004A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125007A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム

Patent Citations (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09271066A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Sony Corp 通信方法,通信システム,通信端末及び通信管理装置
JPH11276699A (ja) * 1998-03-27 1999-10-12 Sankyo Kk 遊技機
JP2000093623A (ja) * 1998-09-25 2000-04-04 Daiman:Kk 遊技機
JP2002078914A (ja) * 2000-09-06 2002-03-19 Sansei R & D:Kk パチンコ機
JP2004206574A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Toshiba Corp 携帯可能電子媒体及び携帯可能電子媒体の認証処理方法
JP2005021660A (ja) * 2003-06-11 2005-01-27 Olympia:Kk 遊技機及び遊技機におけるコマンドの通信方法並びにコマンド通信プログラム
JP2007219157A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Ntt Docomo Inc 送信端末、受信端末及び通信方法
JP2008279040A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2008279041A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2008279038A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2008279039A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2008279037A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2008279042A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125006A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125005A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125003A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125004A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125007A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010125006A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125005A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125003A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125007A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010125004A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010172485A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Kyoraku Sangyo Kk 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2012065961A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機、主制御基板、周辺基板、遊技機の認証方法及び認証プログラム
JP2012065959A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機、主制御基板、周辺基板、遊技機の認証方法及び認証プログラム
JP2012065960A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機、主制御基板、周辺基板、遊技機の認証方法及び認証プログラム
JP2012228343A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機及び遊技機の認証方法
JP2012228345A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機及び遊技機の認証方法
JP2012228344A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機及び遊技機の認証方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5129096B2 (ja) 2013-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5129096B2 (ja) 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム
JP4933521B2 (ja) 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム
JP5129100B2 (ja) 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム
JP5220638B2 (ja) 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム
JP4933524B2 (ja) 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム
JP2010172490A (ja) 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP5129097B2 (ja) 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム
JP5129098B2 (ja) 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム
JP5129101B2 (ja) 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム
JP4933523B2 (ja) 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム
JP4933522B2 (ja) 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム
JP4933526B2 (ja) 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム
JP5129099B2 (ja) 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム
JP4933525B2 (ja) 電子機器、遊技機、認証方法および認証プログラム
JP4800360B2 (ja) 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010172486A (ja) 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010172487A (ja) 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010172489A (ja) 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP2010172488A (ja) 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP4800355B2 (ja) 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP4800357B2 (ja) 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP4800356B2 (ja) 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP4800358B2 (ja) 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP5067741B2 (ja) 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム
JP4800359B2 (ja) 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20110726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120507

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120720

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121009

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees