JP2010124075A - 操作装置及び操作画面表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】他の制御ができない場面であることを操作者が容易に認識できる操作装置及び操作画面表示方法を提供する。
【解決手段】リモコン雲台及びカメラを操作する雲台コントローラは操作画面61が表示される液晶表示部を備えている。操作画面61のAWBボタン100を操作すると、カメラのAWB制御が開始されるとともに、操作画面61内のすべての操作が禁止され、操作画面61全体の明るさを通常表示状態に対して半減させる。操作画面61のABBボタン102を操作したときにも同様の表示制御が行われる。他の操作の一部が禁止される機能は、禁止される機能が割り付けられたボタンと背景部120のみの明るさを落としてもよい。
【選択図】 図5

Description

本発明は操作装置及び操作画面表示方法に係り、特にリモコン雲台を操作する雲台コントローラの操作画面表示技術に関する。
定点観測用等のテレビカメラはリモコン雲台に取り付けられ、雲台コントローラからの遠隔操作によってパンニング、チルチング、ズーミング、フォーカシングなどを行い、所望の撮影を行うことができるようになっている。例えば、天気など各地の様子を知らせるビデオカメラは各中継地点に設置され、各リモコン雲台はオペレータの所在地点に設置された複数の雲台コントローラとネットワーク接続され、各設置場所の雲台コントローラによってビデオカメラの制御が行われる。
上記のような雲台コントローラの操作面は、パンニング、チルチング、ズーミング、フォーカシングなど制御を行うために操作される操作部材や、上記以外の制御を行うための操作ボタン及びリモコン雲台及びカメラの設定が表示される表示装置が設けられている(特許文献1)。
また、モニタ画面にメニューを表示させて操作を行い、さらにサブメニューを表示するときに、新たに表示されたサブメニューを反転表示するとともに選択されたメニューと選択されていないメニューとの表示を違う字体とする映像監視システムにおける録画監視装置の画面表示方法が開示されている(特許文献2)。
特開2004−274333号公報 特開2000−244903号公報
ところで、カメラ及びリモコン雲台の制御の中には、当該制御実行中に他の制御が実行されると適切な制御や設定を行うことができないものがある。例えば、カメラのホワイトバランス制御中は所定の期間中カメラを固定しなければ、正確なホワイトバランス制御を行うことができない。しかしながら、運用上雲台コントローラが操作できない場面であっても表示方法は一定であった。一方、ボタンの近傍に設けられたLEDなどの照明を点灯させることや、タッチパネル式の液晶表示装置において色の反転表示をすることなどにより、他の操作が禁止される機能の実行中である旨を操作者に報知する装置はあるものの、操作者に対して訴える度合いが低いという課題が存在する。また、関連する機能以外をすべて禁止する特別な場合も同様であった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、他の制御ができない場面であることを操作者が容易に認識できる操作装置及び操作画面表示方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る操作装置は、カメラを搭載したリモコン雲台カメラ装置を操作する操作装置であって、前記リモコン雲台の操作に用いる操作ボタン及び前記カメラの操作に用いる操作ボタンの少なくともいずれか一方が設けられる操作画面を表示する表示手段と、前記操作ボタンが操作され、当該操作ボタンに割り付けられている機能が開始されると、当該機能が終了するまでの間、少なくとも他の操作ボタン及びその周囲部の明るさを前記操作ボタンが操作されたときよりも落とすように前記表示手段の制御を行う表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、操作画面に設けられる操作ボタンが操作されると、少なくとも他の操作ボタン及びその周囲部の明るさを操作時よりも落とすので、操作者は視覚的に操作画面の状態を把握することができ、無駄な操作が行われることが防止され、かつ、的確な操作を行うことができ、操作しやすい操作装置の提供が可能である。
以下、添付図面に従って、本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔リモコン雲台システムの全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る示すリモコン雲台システム10の全体構成図である。同図に示すリモコン雲台システム10は、ネットワーク12を介してリモコン雲台カメラ装置(リモコン雲台)14と操作装置(雲台コントローラ)20が接続されており、リモコン雲台14と雲台コントローラ20との通信接続が確立されると、雲台コントローラ20からネットワーク12を介してリモコン雲台14へ所定のコマンドが送出され、当該コマンドに応じてリモコン雲台14が動作するように構成されている。
本例における「ネットワーク」の概念は、所定の通信プロトコルによって双方向通信が可能な通信形態を含む概念であり、その一例として、LAN(local aria network)やWAN(wide arianetwork)などが挙げられる。また、ネットワーク12と雲台コントローラとの間にモデムなどの通信装置を接続する態様も可能である。なお、通信接続は有線であるか無線であるかを問わない。
〔リモコン雲台の説明〕
次に、図1に示すリモコン雲台14について説明する。
同図に示すリモコン雲台14は、図示しないテレビカメラ(以下、単にカメラという。)を収納するハウジング40と、ハウジング40と共にカメラをパンニング(水平方向(パン方向)の回転動作)及びチルチング(垂直方向(チルト方向)の回転動作)させる雲台本体41とから構成される。ハウジング40の前面には透明の前面ガラス42が設けられており、カメラはこの前面ガラス42を介してハウジング40外部の映像を撮影する。
ハウジング40は雲台本体41から延設されたチルト軸(不図示)に片持ち支持されており、このチルト軸が雲台本体41に内蔵されたチルトモータによって回転駆動される。
これにより、ハウジング40と共にハウジング40内のカメラがチルチングする。また、雲台本体41は図示しない据付台上に固定されたパン軸43によって支持されており、このパン軸43を軸に雲台本体41が内蔵のパンモータによって回転駆動される。これにより、ハウジング40と共にハウジング40内のカメラがパンニングする。なお、カメラをパンニング又はチルチングさせるリモコン雲台14の動作をリモコン雲台14のパン/チルト動作というものとする。
〔雲台コントローラの説明〕
次に、図1に示す雲台コントローラ20について説明する。
同図に示す雲台コントローラ20は、ネットワーク12を介してリモコン雲台14に接続されており、雲台コントローラ20に設けられた操作部材の操作によりリモコン雲台14及びリモコン雲台14に搭載されたカメラ(カメラ本体及びレンズ)の各種制御機能に関するコマンドがリモコン雲台14に送信されるように構成されている。
図2は、雲台コントローラ20の操作面の構成を示した平面図である。同図に示すように雲台コントローラ20の操作面には、操作棒(ジョイスティック)44、フォーカスつまみ45、ズームレバー46、液晶表示部22が配置されている。
ジョイスティック44は、リモコン雲台14をパン/チルト操作するために機械的に構成された操作部材であり、ジョイスティック44を前後左右に傾斜させると、その傾斜方向及び傾斜量に応じた方向及び速度でリモコン雲台14をパン/チルト動作させることができる。
フォーカスつまみ45は、カメラ(レンズ)のフォーカス操作を行うために機械的に構成された操作部材であり、フォーカスつまみ45を回動操作すると、その位置に応じたフォーカス位置にフォーカスを移動させることができる。
ズームレバー46は、カメラ(レンズ)のズーム操作を行うために機械的に構成された操作部材であって、左右方向の中央にある前後方向の軸を中心に揺動するようになっている。ズームレバー46の左右のいずれかを押すと、押した側及びその押込み量に応じた方向及び速度でズームを移動させることができる。
液晶表示部22は、パン/チルト操作、フォーカシング操作及びズーム操作の制御以外のリモコン雲台14及びカメラの制御機能に関する操作を行うための操作部であり、液晶パネルと液晶パネルの表面に設置されたタッチパネルとから構成されている。液晶表示部22は、カメラの電源のオンオフを行うパワーボタンやメニュー機能を実行するメニューボタンなどの操作ボタン(図2中不図示、図4に符号66を付して図示)が表示される。
図3は、雲台コントローラ20の全体構成を示したブロック図である。同図において、図2に示したジョイスティック44、フォーカスつまみ45、ズームレバー46は、操作部52として示されており、その操作部52での操作はCPU50によって検出されるようになっている。CPU50は、通信インターフェース54を介して操作に対応するコマンドを通じてリモコン雲台14に送信する。これによって操作部52の操作に従ってリモコン雲台14及びカメラが制御される。
また、CPU50は液晶パネル56のバックライトの制御を行うとともに、画面の一部にグレーマスクをかけて画面内の一部の明るさを選択的に落とすように、液晶パネル56の表示制御を行う表示制御手段として機能する。なお、液晶パネル56の表示制御の詳細については後述する。
〔操作画面の説明〕
次に、図2に示す液晶表示部22(図3の液晶パネル56)に表示される操作画面について詳細に説明する。
図4は、液晶表示部22に表示される操作画面61の構成例を示す図である。同図に示す操作画面61の中央部には、多数の操作ボタン66と、操作ボタン66に対応して当該操作ボタン66のオンオフや選択状態を表示するボタン表示部68と、カメラ情報70が表示されるカメラ情報表示部と、を含む操作ボタン領域72が設けられている。操作ボタン領域72は階層構造を有しており、タブ74を押すことでタブ74に対応する階層を表示するように構成されている。図4には操作ボタン領域72について7種類の階層を有する態様を示し、カメラの制御に関連する操作ボタン66の一群が表示されるカメラコントロールタブ(階層)を開いた状態を図示する。
操作ボタン66は文字情報により割り付けられた機能がキートップに表示され、操作ボタン66の上側に設けられたボタン表示部68は対応するボタンの状態が表示される。例えば、上段左端の操作ボタン66はカメラ電源のオンオフを行うパワーボタンであり、その機能を意味する「POWER」の文字がキートップに表示され、当該操作ボタン66に対応するボタン表示部68に電源のオンオフ状態(図4ではオン状態)が表示される。
なお、図4は操作ボタン領域72(操作ボタン領域72の中のCAMERA CLTタブ)に表示可能な操作ボタン66及びボタン表示部68をすべて表示したが、これらの操作ボタン66の中から必要なボタンのみを選択的に表示してもよい。
次に、操作ボタン領域72(操作画面61)の表示制御について、さらに詳細に説明する。
図5(a)、(b)は、図4の操作画面61(操作ボタン領域72)の中から、一部の操作ボタンを任意に抜き出して図示したものである。図5(a)に示すAWB(オートホワイトバランス)ボタン100はAWB制御を行うときに操作されるボタンであり、ABB(オートブラックバランス)ボタン102はABB制御を行うときに操作されるボタンである。また、ショットボタン104は予め決められたショットを撮影するときに操作され、ゲインボタン106はゲイン調整制御を行うときに操作される。
AWB制御実行中にカメラの向きを変える操作やカメラの絞りを変える制御などの他の機能が実行されると、カメラのホワイトバランス設定が適切に行われないおそれがある。本例では、AWB制御が開始されるとAWB制御が終了するまで他のすべての機能(制御)の実行が禁止されるとともに、雲台コントローラ20(図1参照)の操作画面61に他の機能の実行が禁止されている状態である旨の表示がされる。また、この状態において、実行が禁止されている機能が割り付けられている操作ボタンは、操作禁止(仮に操作したとしてもその操作は無効になる状態)となっている。
図5(b)は、操作画面61に設けられるすべての操作ボタンに割り付けられている機能の実行が禁止されたときの操作画面61の表示状態を示す概念図である。同図に示す操作画面61は、所定の機能の実行が禁止中である旨の表示の一例として、通常表示状態(図5(a)の操作画面61)に対して、操作ボタン部及び周囲部120を含む操作画面61の全体の明るさを落としている。操作画面61の明るさは通常表示状態に対して半減又は半減以下とするとよく、操作画面61が視認できる程度の明るさ(例えば、通常表示状態の1/10)まで落とすことが可能である。
言い換えると、操作禁止状態における操作画面61の明るさは通常表示状態の1/2以下であり、かつ操作画面61が視認できる程度の明るさの範囲に調節される。液晶表示部22の種類ごとに輝度が異なりその度合いも違うので、操作画面61の明るさ範囲の最小値は液晶表示部22の種類ごとに適宜設定するとよい。
なお、ここでいう「周囲部」とは、操作ボタン領域72における操作ボタン群の回りの領域を少なくとも含んでいる。また、周囲部は操作画面の中で操作ボタンやフレームが設けられていない背景部を含んでいてもよい。
図5(b)に操作画面61全体の明るさを落とす態様を例示したが、操作画面61のうち、操作ボタン領域72のみの明るさを落としてもよい。操作画面61の全体の明るさを落とすには、液晶表示部22(液晶パネル56)のバックライトの輝度を調整すればよい。また、操作ボタン領域72のみの明るさを落とすには、操作ボタン領域72に対応してパターンニングされたグレーマスクパターンを使用すればよい。
AWB制御が終了すると、図5(b)に示す所定の機能の実行が禁止されている状態の操作画面61は自動的に図5(a)に示す通常表示状態の操作画面61に切り換わり、操作画面61が明るくなる。このようにして、所定の機能の実行が禁止される機能が開始されると、当該機能が終了するまでの一定期間、操作画面61の明るさを半減又は半減以下とし、操作者にカメラ及びリモコン雲台は他の機能の実行が禁止されている状態である旨を視覚的に報知するので、操作者は操作画面61を見て該禁止状態であることを容易に把握することができる。
他の機能のすべての実行を禁止する機能(制御)には、AWB、ABBなどがある。また、他の機能のうち、関連する一部の機能の実行のみを禁止する機能(制御)には、AUTO(カメラ側でシャッター、ゲイン等をフルオート制御する機能)やATW(オートトラキングホワイトバランス;ホワイトバランスを逐次自動補正する機能)などがある。AUTOの実行中はシャッターやゲインコントロールなどの機能の実行が禁止され、ATWの実行中はRED GAINやBLUE GAINなどの個別のゲイン調節機能の実行が禁止される。
また、図6(a)に示す操作画面61’(操作ボタン領域72)のように、メニューボタン130及びメニューボタン130に関連する上向きカーソル(↑)ボタン132、下向きカーソル(↓)ボタン134、エンター(ENT)ボタン136、メニューボタン130に対応するボタン表示部140が設けられる態様もあり得る。
図6(a)に図示したメニューボタン130は、カメラの基本設定を行うメニュー操作に移行するための操作ボタンであり、上向きカーソルボタン132、下向きカーソルボタン134はメニュー操作において操作画面61’に表示されるカーソルを上下に移動させるときに使用される操作ボタンであり、エンターボタン136はカーソルを移動させて選択した処理を確定させるときに使用される操作ボタンである。また、上向きカーソルボタン132、下向きカーソルボタン134、エンターボタン136はメニューモードにおいてのみ操作が可能なボタンであり、メニュー操作以外のモードでは操作ができない操作ボタンである。
図6(a)に示す操作画面61’はカメラの制御及びリモコン雲台14の制御に関するすべての操作が可能な通常状態であり、操作画面61’の明るさは通常の明るさとなっている。一方、メニュー機能の実行中のみに使用される上向きカーソルボタン132、下向きカーソルボタン134、エンターボタン136はキートップの表示がグレー表示(又は表示なし)となっており、通常状態において操作が無効である旨が報知される。
図6(a)に示す操作画面61’においてメニューボタン130が操作されると、カメラの制御又はリモコン雲台14の制御はメニュー機能が可能となり、図6(b)に示す操作画面61’に切り換わる。
図6(b)に示す操作画面61’は、上向きカーソルボタン132、下向きカーソルボタン134、エンターボタン136のキートップの表示がグレー表示から通常表示に切り換わるとともに、周囲部120、及びメニューボタン130、上向きカーソルボタン132、下向きカーソルボタン134、エンターボタン136以外の操作ボタン部の明るさはメニューボタン130、上向きカーソルボタン132、下向きカーソルボタン134、エンターボタン136の明るさに対して半減または半減以下の明るさに落とされる。
すなわち、図6(b)に示す操作画面61’において、AWBボタン100、ABBボタン102、ショットボタン104、ゲインボタン106は、割り付けられている機能の実行が禁止されている操作ボタンである。一方、メニューボタン130、上向きカーソルボタン132、下向きカーソルボタン134、エンターボタン136は、メニュー機能実行中に禁止されていない機能が割り付けられている操作ボタンであり、割り付けられている機能の実行が禁止されている操作ボタン及び周囲部120は、割り付けられている機能の実行が可能な操作ボタンに対して明るさが半減又は半減以下となる。
図6(b)の操作画面61’においてメニューボタン130を操作すると、カメラの制御又はリモコン雲台14の制御はメニューモードからメニューオフ(通常モード)に移行し、操作画面61’は図6(a)に図示した通常表示状態に切り換えられる。
このように操作画面61(61’)の表示を制御することで、他の機能(制御)の一部又は全部が禁止される機能が実行されたときに、当該機能が終了するまでの間少なくとも実行が禁止される機能に割り付けられている選択ボタン及び該選択ボタンの周囲部120の明るさを通常表示状態の1/2以下に落とすので、操作者は操作画面61内に割り付けられている機能の実行が禁止されている操作ボタンが存在することを視覚的に把握することができ、無駄な操作を行うことが回避でき、かつ、操作しやすい雲台コントローラの提供が可能である。
次に、再び図4に戻り、操作ボタン領域72以外の操作画面61について説明する。同図に示す操作画面61の上端部に設けられる選択ボタン領域62は、図1に図示したネットワーク12(又は、後述する図8に図示するネットワーク202)を介して複数のリモコン雲台14との通信接続が可能に構成されたシステムに対応するものである。選択ボタン領域の詳細な説明は、後述する〔応用例1〕において行う。
選択ボタン領域62の下段にはリモコン雲台の状態を表示するリモコン雲台状態表示部64が設けられている。図4には、リモコン雲台の状態として、カメラを挿脱するためのハウジングドアの開閉情報(DOOR ALARM)、ハウジング内の温度情報(TEMP ALARM)、パン/チルトの位置情報(PAM/TILT ALARM)、ハウジングの窓(窓ガラス)の霜等を除去するデフロスタ(DEFROSTER)や、ハウジング内の温度を調整するヒーター(HEATER)又はフアン(FAN)等の動作状況を示す情報、撮影中であるか否か(ON AIR)などを表示する態様を例示した。
操作ボタン領域72には、通信接続を確立しているカメラの名称、型式等のカメラ情報70が表示される。図4には、カメラ情報70としてカメラの型式(AB−C1000)及びレンズ型式(HB14×6.3BER)を表示する態様を例示した。上述したように、カメラ情報70にレンズの仕様などの光学系の情報を表示してもよい。図7には、カメラの型式及びレンズの型式に加えて、M.O.D(0.4mm)、焦点距離範囲(4.6−60mm)、エクステンダーの有無(なし)が表示される態様を示す。
カメラ情報70は、少なくとも操作者がその情報を確認したいときに表示されればよい。また、図4に図示したカメラの型式及びレンズの型式のみのカメラ情報70と、図7に示すM.O.D等を含むカメラ情報70’と、を切り換え表示してもよい。例えば、通常は図4のカメラ情報70が表示され、操作者がボタン操作等を行うと図7のカメラ情報70’に切り換わり、同じ操作を再度行うと図4のカメラ情報に戻るように構成してもよい。
操作ボタン領域72の下段には、カメラの設定が表示されるカメラ設定表示部76が設けられている。図4にはカメラの設定として、ショットタイム、RGBゲイン、ペデスタル、絞りの設定を表示する態様を例示した。
このような操作画面61のレイアウトは図3のメモリ60に記憶される。なお、図4に示す操作画面61のレイアウトはあくまでも一例であり、適宜変更、追加、削除が可能である。
〔応用例1〕
次に、本発明の応用例1について説明する。以下に説明する応用例1は、通信回線網などに接続された複数のリモコン雲台及びカメラを1台又は複数台の雲台コントローラにより操作するマルチ通信システムへの適用例である。
なお、以下の説明において先に説明した部分と同一又は類似する部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図8は、応用例1に係るリモコン雲台システム200の全体構成を示すブロック図である。同図に示すリモコン雲台システム200は、ネットワーク202に接続される256台のリモコン雲台14−1〜14−256と、前記ネットワーク202に接続される8台のモデム206−1〜206−8と、LAN(Local Area Network)208を介してモデム(通信装置)206と接続される複数台(図8では3台)の雲台コントローラ20−1〜20−3と、を含んで構成されている。
ネットワーク202は電話回線網やインターネットなどの大規模な公衆回線網が適用され。LAN208は構内通信網や小規模通信網といった小規模なエリアを対象とする通信形態が適用される。また、ネットワーク202及びLAN208の通信形態は有線、無線を問わない。
各リモコン雲台14は識別情報(ネットワーク202上における接続情報)が付与されている。リモコン雲台14の識別情報はネットワーク202の種類に応じて電話番号やIPアドレス(URL)が適用される。図8にはリモコン雲台14の接続情報として電話番号(10桁の数字列)とランドマーク名を例示した。
雲台コントローラ20にはネットワーク202に接続されるリモコン雲台14が予め登録されており、雲台コントローラ20に設けられた液晶表示部22にリモコン雲台14の一覧が表示される。雲台コントローラ20の操作者は、液晶表示部22上で通信を行うリモコン雲台14の選択操作ができるように構成されている。
雲台コントローラ20に登録されるリモコン雲台14の情報には、各リモコン雲台14の電話番号(IPアドレス)、及び各リモコン雲台14が設置される設置先の名称(図6においてアルファベット3文字で表した文字列)が含まれる。
このように1台乃至は2台以上の雲台コントローラ20がLAN208などのマルチ通信システムによって接続された操作システムと、複数台用意されているリモコン雲台14と、を公衆回線網やインターネット等のネットワーク202を用いて通信の確立及び切断を行えるシステムを構築した場合、操作者は意図するリモコン雲台14に対して通信を試み、通信を確立できた場合にはそのリモコン雲台14に搭載されたテレビカメラ(不図示)を操作して所望の撮影が行われる。
図8に示すリモコン雲台システム200は、1台の雲台コントローラ20と通信可能なリモコン雲台14が複数存在し、雲台コントローラ20の液晶表示部22に表示される一覧の中から通信を試みるリモコン雲台14を選択し、選択されたリモコン雲台14について通信の確立を試みるように構成されている。一覧に表示するリモコン雲台14は、予め登録された通信先として各雲台コントローラ20に記憶しておき、登録されたリモコン雲台14の中から選択するものとして選択ミスを極力低くする配慮をしたものである。かかる事情を考慮して、電話番号などの接続情報とともに固有名称(設置先の地名、建物名など設置先を表す情報)を登録可能としておく。図8に示すように、雲台コントローラ20の液晶表示部22に各リモコン雲台14の接続情報と固有名称を表示することによって、選択ミスの低減化を実現している。
各雲台コントローラ20に登録されるリモコン雲台14の登録情報は、LAN208に接続されるすべての雲台コントローラ20における共有の情報として管理される。すなわち、LAN208に接続されるすべて雲台コントローラ20がリモコン雲台14の登録情報を共有し、かつ、それぞれの雲台コントローラ20に登録情報を記憶しておくことでは、LAN208に接続されるすべての雲台コントローラ20において共通の通信先の選択操作が可能となる。
リモコン雲台14の登録は、雲台コントローラ20のタッチパネルやソフトウエアキーボード、外部接続されるキーボード等のユーザインターフェースを用いて入力する形式でもよいし、外部入力端子を介して電子ファイル形式で作成された一覧表のファイルを読み込む方式でもよい。また、一つの雲台コントローラ20に記憶された情報(ファイル)を他の雲台コントローラ20に複写するように構成と、複数の雲台コントローラ20の間でファイルを共有することができ好ましい。
なお、上述したリモコン雲台14の登録方法は、図1に示すリモコン雲台システム10にもそのまま適用可能である。また、新しいリモコン雲台やカメラの情報を追加する必要が生じた場合には、上述した登録方法によって記憶内容を適宜更新可能である。
次に、雲台コントローラ20の液晶表示部22に表示される操作画面61(図4参照)の上端部に設けられる選択ボタン領域62について説明する。
図4に示す選択ボタン領域62は、複数のリモコン雲台(図8参照)の中から制御対象の1台を選択するための複数の選択ボタン30が表示される。複数の選択ボタン30は雲台コントローラ20とネットワーク202とをつなぐモデム206に対応している。
すなわち、図4に図示した8個の選択ボタン30−1〜30−8のそれぞれに対して8個のモデムが割り付けられている。選択ボタン30の数はモデムの数に応じて適宜追加又は削除することができる。また、対応するモデムが存在しない選択ボタン30があってもよい。
選択ボタン30は、通信が確立されたリモコン雲台14の識別情報を表示することができる。図4に示す操作画面61において、選択ボタン30−1の「aaa」という表示は識別情報「aaa」を持つリモコン雲台14との通信が選択ボタン30−1に割り付けられたモデム(例えば、図8のモデム206−1)を介して確立されていることを意味している。ここで、識別情報とはリモコン雲台の固有名称を含む概念であり、例えば、リモコン雲台14の設置場所や電話番号、IPアドレスなどが挙げられる。また、設置場所の具体例としては、「東京タワー」、「ベイブリッジ」、「新宿御苑」などのランドマーク名や、「東京都新宿区□□1−2−3」などの住所、「新宿」などの地名が挙げられる。
同様に、選択ボタン30−2の「bbb」という表示は、選択ボタン30−2に割り付けられたモデム(例えば、図8のモデム206−2)を介して識別情報「bbb」を持つリモコン雲台14との通信が確立されていることを表し、選択ボタン30−3の「ccc」という表示は、選択ボタン30−3に割り付けられたモデム(例えば、図8のモデム206−3)を介して識別情報「ccc」を持つリモコン雲台14との通信が確立されていることを意味する。一方、選択ボタン30−4〜30−8の「‐」という表示は、選択ボタン30−4〜30−8のそれぞれに割り付けられたモデムが未使用の状態を意味している。
次に、リモコン雲台14と雲台コントローラ20との通信接続を確立するための操作について説明する。
図9(a)〜(c)は、液晶表示部22の表示例を示す図であり、図4に図示した操作画面61の一部のみを図示するものである。図9(a)は、リモコン雲台14が選択されていない状態の液晶表示部22を図示している。同図に示すように、操作者が選択ボタン30−1を押すと選択ボタン30−1に対応するモデム206が選択される。
図9(b)は、選択されたモデム206を介して通信可能なリモコン雲台14(図8参照)の一覧210がポップアップメニュー形式で表示されている状態を示す。同図に示すリモコン雲台一覧210は、各リモコン雲台14を固有名称により表示している。操作者はリモコン雲台一覧210の中から所望のリモコン雲台14を選択することで、当該雲台コントローラ20は選択されたリモコン雲台14との通信の確立を試みる。すなわち、操作者が選択ボタン30を長押すると、押されている選択ボタン30の下にポップアップメニューが表示される。さらに、ポップアップメニューの中の所望の通信先が表示されているボタンを押すと通信先が選択される。
図9(b)には、ポップアップメニュー形式によりリモコン雲台一覧210を表示する態様を例示したが、選択ボタン30を長押しするとリモコン雲台の選択専用画面に切り替わる態様など、他の表示方式を適用してもよい。
図9(c)は、通信先が選択された後の状態を示している。図9(a)の操作及び図9(b)の操作によって通信先が選択されると、選択ボタン30の表示が「‐」から通信先の固有名称の表示に切り換わる。
同図には、通信先として「bbb」が選択された状態が図示されている。このようにして、通信先が選択されると選択ボタン30に通信先の固有名称が表示されるので、どのリモコン雲台14との通信を確立しているかを一目で確認することができる。
本例に示すリモコン雲台システム200は、LAN208に接続される複数の雲台コントローラ20の間において、リモコン雲台14との通信状態の情報を共有するように構成されている。例えば、図7の雲台コントローラ20−1がネットワーク202に接続されるリモコン雲台14−1〜256の中の一つと通信を確立すると、他の雲台コントローラ20−2〜20−3の液晶表示部22にもその情報が表示される。
図10(a)〜(c)は、複数の雲台コントローラ20の間における表示の関係を説明する図である。例えば、図10(a)は図8の雲台コントローラ20−1の液晶表示部22を図示し、図10(b)及び図10(c)はそれぞれ雲台コントローラ20−2、20−3の液晶表示部22を図示している。
すなわち、図10(a)に示すように、雲台コントローラ20−1において識別情報「aaa」のリモコン雲台14との通信を確立すると、雲台コントローラ20−1の液晶表示部22の選択ボタン30−1に通信先の識別情報「aaa」が表示されるとともに、図10(b)に示す雲台コントローラ20−2の液晶表示部22の選択ボタン30−1と、図10(c)に示す雲台コントローラ20−3の液晶表示部22の選択ボタン30−1にも「aaa」が表示される。
言い換えると、本例に示すリモコン雲台システム200は、図8に示すモデム206−1を介して、LAN208に接続される雲台コントローラ20−1〜20−3と識別情報「aaa」のリモコン雲台14−1との通信が確立されたことが、LAN208に接続されるすべての雲台コントローラ20−1〜20−3に表示されるように構成されている。また、当該通信の切断が行われたときにもLAN208に接続されるすべての雲台コントローラ20−1〜20−3にその旨の表示がなされる。かかる構成によれば、いずれのモデム206を用いていずれのリモコン雲台14との通信が確立されているかをLAN208に接続されるすべての雲台コントローラ20−1〜20−3の操作者が一目で判断できる。
また、図11(a)〜(c)に示すように、例えば、図11(b)に示す雲台コントローラ20−2によって識別情報「aaa」のリモコン雲台14−1(図7参照)を動作させる操作がなされている場合には、雲台コントローラ20−2の選択ボタン30−1の背景色を変更するとともに、図11(a)に示す雲台コントローラ20−1及び図11(c)に示す雲台コントローラ20−3の液晶表示部22に表示される選択ボタン30−1の背景色を変更して、他の雲台コントローラ20−1、20−3におけるリモコン雲台14−1は操作禁止である旨を表示するように構成されている。
なお、図11(a)〜(c)には、選択ボタン30−1の背景色を切り換えることで、操作可能及び操作禁止の状態を表示する態様を例示したが、文字情報や他の表示方法を用いることも可能である。
図12(a)〜(c)は、図12(c)に示す雲台コントローラ20−3によってリモコン雲台14−1との通信が切断された場合の雲台コントローラ20−1〜20−3の表示を図示した図である。通信確立、操作可能及び操作禁止を表示する場合と同様に、雲台コントローラ20−1〜20−3の液晶表示部22には共通の表示がなされる。具体的には、選択ボタン30−1の表示が通信先「aaa」から通信を確立していないことを意味する「‐」に切り換えられる。
本応用例1に係るリモコン雲台システム200によれば、予め登録されたリモコン雲台14の固有名称(設置場所の名称)や電話番号などの識別情報が雲台コントローラ20の液晶表示部22に一覧形式で表示されるので、液晶表示部22に表示されたリモコン雲台一覧210の中から所望のリモコン雲台14を選択することができる。また、複数の雲台コントローラ20が接続されるマルチ通信システムでは、雲台コントローラ20の間で通信状態や操作状態の情報を共有し、他の雲台コントローラ20の表示装置にも同じ表示がされるので、当該リモコン雲台システムの運用が容易となる。
〔応用例2〕
次に、本発明の応用例2について説明する。
本応用例2に示す雲台コントローラ20は、通信が確立されたリモコン雲台14に搭載されるカメラに応じて操作画面のレイアウトが変更されるように構成されている。すなわち、図3のメモリ60は図8に示すネットワーク202に接続されるリモコン雲台14に搭載されるカメラの操作画面のレイアウトがカメラごとに記憶されており、雲台コントローラ20とリモコン雲台14との通信が確立されると、図3のCPU50が有するカメラ認識機能によってカメラが認識され、当該カメラに対応する操作画面のレイアウトが読み出されて液晶表示部22に表示される。
図13は、識別情報「aaa」を有するリモコン雲台14に搭載されるカメラに対応する操作画面を示す図である。同図に示す操作画面300は、通信を確立したリモコン雲台に応じてカメラコントロールタブ内の操作ボタン66のレイアウトが変更されるように構成されている。操作画面300の画面レイアウトはリモコン雲台14と関連付けされて図3のメモリ60に記憶されている。
図13に図示したカメラ情報70には、リモコン雲台14に搭載されているカメラの型式(ER−755)及びレンズ型式(CR14×1.2B)が表示され、該リモコン雲台14に搭載されるカメラの制御に必要な操作ボタン66が6つ表示され、かつ、該6つの操作ボタン66のそれぞれに対応するボタン表示部68が表示される。図13には、カメラ電源(POWER)、カメラ及びカラーバーの切換(CAM/BAR)、オートホワイトバランス(AWB)、オートブラックバランス(ABB)、ゲイン(GAIN)、シャッターのオンオフ(SHUTTER)の機能が割り付けられたボタンが表示される態様を示す。また、選択ボタン30−1のハイライト表示がオンになる。
図14は、識別情報「bbb」を有するリモコン雲台14用の操作画面302を図示したものである。通信先が「bbb」のリモコン雲台14に切り換えられると、メモリ60(図3参照)から該リモコン雲台14に対応する操作画面302のレイアウトが読み出され、液晶表示部22の画面表示が自動的に変更される。図14に示す操作画面302は、リモコン雲台14に搭載されているカメラに対応して、カメラ情報70が変更されるとともにカメラコントロールタブ内の操作ボタン66が4つ追加される。また、カメラ設定表示部76の中央部のフレーム(図13においてゲイン設定が表示された部分)が枠のみの表示に変更される。さらに、選択ボタン30−1のハイライト表示がオフになるとともに選択ボタン30−2のハイライト表示がオンになる。
図15は、識別情報「ccc」を有するリモコン雲台14用の操作画面304を図示したものである。通信先が「ccc」のリモコン雲台14に切り換えられると、メモリ60(図3参照)からリモコン雲台14に対応する操作画面304のレイアウトが読み出され、液晶表示部22の画面表示が自動的に変更される。図15に示す操作画面304では、リモコン雲台14に搭載されているカメラに対応して、カメラ情報70が変更されるとともに図13に示す操作画面300に対してカメラコントロールタブ内の操作ボタン66が4つ追加される。また、カメラ設定表示部76の中央部のフレーム(図13においてゲイン設定が表示された部分)がペイント設定の表示に変更される。さらに、選択ボタン30−2のハイライト表示がオフになるとともに選択ボタン30−3のハイライト表示がオンになる。
かかる応用例2によれば、操作(制御)を行うカメラに対応した専用の操作画面を表示する機能を有し、カメラの接続切換操作(リモコン雲台14との通信接続切換操作)に応じて、操作画面が自動的に切り換えられるように構成されているので、操作者は操作画面に表示されたカメラ情報70を基にカメラに応じた的確な操作を行うことができ、また、レンズの操作に関してもレンズの機種を認識することによって倍率や明るさ、防振機能などの有無に応じた的確な操作を行うことができる。たとえば、カメラ情報70を確認した後にそのカメラ専用の操作ソフトウエア立ち上げることや、レンズの機能の操作項目を制限することができる。
なお、本例ではタッチパネル付きの液晶表示部22に操作画面を表示する態様を示したが、メカニカルボタン上の取り付けられた液晶表示装置や有機EL表示装置の表示切換にも適用可能である。かかる構成では、機能が割り付けられていないボタンにはその旨の表示(例えば「‐」)がされるように構成される。
〔応用例3〕
次に、本発明の応用例3について説明する。
上述したタッチパネル付き液晶表示部22の操作画面320にオプションボタンが設けられている場合がある。このようなオプションボタンは、図16に示すようにAUXl、AUX2、AUX3、AUX4のような機能名称が表示されている。しかし、この機能名称はすべてのリモコン雲台について有効なものとは限らず、操作者は通信しているリモコン雲台の機能を熟知した上での操作が必要となる。
図16は、オプションボタン330〜336及びオプションボタン330〜336のそれぞれに対応するスイッチ表示部340〜346が設けられた操作画面320を示す図である。同図に示すように、オプションボタン330〜336にはAUXl〜AUX4という機能名称が表示されている。なお、この操作画面320は図4のESC CTLなどのタブに割り付けられている。
本応用例3に係る操作画面320は、初期状態(すべてのリモコン雲台14が通信を確立していない状態)におけるAUXl〜AUX4という表示に代わり、一目で機能の内容を把握することができる機能名称に変更され、かつ、機能が割り当てられていないボタンはその旨が把握できる表示に変更されるように表示制御がなされる。
すなわち、予め図3に示すメモリ60などの所定の記憶手段に、通信先の情報(電話番号、名称)とオプションボタンの機能表示を関連付けして記憶しておき、雲台コントローラ20とリモコン雲台14との通信が確立されると、該記憶手段から通信先(通信を確立したリモコン雲台14)のオプションボタンの情報が読み出される。
図17は、通信先とオプションボタンの表示との関係を示す図である。同図に示すように、識別情報「aaa」のリモコン雲台14−1(図8参照)との通信を確立すると、図16のオプションボタン330(AUX1)は後付けのオプションフィルタ機能、オプションボタン332(AUX2)は受信用FPUのパワーオンオフ機能、オプションボタン334(AUX3)は送信用FPUのパワーオンオフ機能が割り付けられオプションボタン336(AUX4)は機能の割り付けなしとなる。
また、図16のオプションボタン330〜336の表示はそれぞれ「FILTER」、「RX FPU PW」、「TX FPU PW」、「−」と変更される。
また、識別情報「bbb」のリモコン雲台14−2(図8参照)との通信を確立すると、図16のオプションボタン330はIPデコーダ装置のパワーオンオフ機能が割り付けられ、オプションボタン332〜336は機能の割り付けなしとなり、オプションボタン330の表示は「DECODER」に変更され、オプションボタン332〜336の表示は「−」に変更される。識別情報「ccc」のリモコン雲台14−3との通信を確立すると、図16のオプションボタン330〜336は機能割り付けなしとなり、表示は「−」に変更される。
図16に示すリモコン雲台14とオプション機能及び機能表示との関係を雲台コントローラ20に記憶するには、リモコン雲台14の登録と同様の方法を適用することができる。例えば、雲台コントローラ20のタッチパネル(ソフトウエアキーボード)や外部接続されるキーボード等のユーザインターフェースを用いて入力する形式でもよいし、外部入力端子を介して電子ファイル形式で作成された一覧表のファイルを読み込む方式でもよい。
図18は、識別情報「aaa」のリモコン雲台14−1に接続された場合の操作画面320を示す図である。同図に示すように、オプションボタン330は後付けのオプションフィルタ機能が割り付けられるとともに、機能名称を表す「FILTER」という表示に変更される。また、オプションボタン332は受信用FPUのパワーオンオフ機能が割り付けられるとともに、機能名称を表す「RX FPU PW」という表示に変更され、ボタン334は送信用FPUのパワーオンオフ機能が割り付けられるとともに、機能名称を表す「TX FPU PW」という表示に変更される。
かかる応用例3によれば、一目で見てわかりやすい機能名称をオプションボタンに表示することで、操作者が接続先ごとにオプションボタンの機能を覚える必要がなく、各ボタンの機能を覚えていなくても機能を把握することができ、誤操作を未然に防ぐことが可能となる。なお、本応用例では、タッチパネル方式のボタンについて説明したが、機械式ボタンの名称を表示する表示装置における表示制御にも適用可能である。
〔応用例4〕
次に、本発明の応用例4について説明する。
図19は、本応用例4に係るリモコン雲台システム400の概略構成を示す。同図に示すリモコン雲台14は、システムコントローラ402から電源の供給を受けて動作し、システムコントローラ402は雲台コントローラ20から送出される指令信号に基づいて、リモコン雲台14の電源のオンオフを行うように構成されている。
すなわち、図20に示すように、雲台コントローラ20の液晶表示部22には、システムコントローラ402(図19参照)からリモコン雲台14へ供給される電源のオンオフ(HEAD POWER)ボタン410及びボタン410の状態を表示するボタン表示部412が設けられている。なお、図20には、ESC CTLタブ414を選択すると電源オンオフボタン410が表示される態様を例示した。
操作者は、ESC CTLタブ414を押して液晶表示部22に電源オンオフボタン410を表示させ、この電源オンオフボタン410を操作すると、リモコン雲台14の電源のオンオフを遠隔操作することができる。また、リモコン雲台14の電源オンオフ状態はボタン表示部412の表示内容によって一目で把握することができる。
ネットワーク12を介して雲台コントローラ20により遠隔操作されるリモコン雲台14及びシステムコントローラは、特定の人間のみの立ち入りが許可されるセキュリティエリアや、人間が立ち入ることが難しい場所に設置されることがあり、24時間365日無停止で通電させておくことが通常である。しかし、撮影に使用されるのは一日のうち限られた時間であることが多く、かかる観点から、撮影に使用される時間に限り電源をオンとして、撮影以外の時間においては電源オフとすることが好ましい。
かかる応用例4によれば、撮影時間以外の映像が必要でない時間はリモコン雲台14の電源を容易に落とすことができ、また、必要に応じて電源を入れることができるので、リモコン雲台14の省電力化に寄与するとともに、リモコン雲台システム400全体の省電力化にも寄与し、省電力及びエコロジーの観点からも好ましいシステムといえる。
上記の実施形態では、ネットワークを介して接続される雲台コントローラによりテレビカメラが装着されるリモコン雲台の遠隔操作を可能にするリモコン雲台システムについて説明したが、本発明の目的を逸脱しない範囲において適宜変更が可能である。
上記の実施形態では、ネットワークを介して接続される雲台コントローラによりテレビカメラが装着されるリモコン雲台の遠隔操作を可能にするリモコン雲台システムについて説明したが、本発明の目的を逸脱しない範囲において適宜変更が可能である。
〔付記〕
上記に詳述した発明の実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書は少なくとも以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
(発明1):カメラを搭載したリモコン雲台カメラ装置を操作する操作装置であって、前記リモコン雲台の操作に用いる操作ボタン及び前記カメラの操作に用いる操作ボタンの少なくともいずれか一方が設けられる操作画面を表示する表示手段と、前記操作ボタンが操作され、当該操作ボタンに割り付けられている機能が開始されると、当該機能が終了するまでの間、少なくとも他の操作ボタン及びその周囲部の明るさを前記操作ボタンが操作されたときよりも落とすように前記表示手段の制御を行う表示制御手段と、を備えたことを特徴とする操作装置。
本発明によれば、操作画面に設けられる操作ボタンが操作されると、少なくとも他の操作ボタン及びその周囲部の明るさを操作時よりも落とすので、操作者は視覚的に操作画面の状態を把握することができ、無駄な操作が行われることが防止され、かつ、的確な操作を行うことができ、操作しやすい操作装置の提供が可能である。
(発明2):発明1に記載の操作装置において、前記操作ボタンは、当該操作ボタンに割り付けられている機能以外の他の機能の実行が禁止される機能が割り付けられている操作ボタンを含み、前記他の操作ボタンは、前記他の機能が割り付けられている操作ボタンを含むことを特徴とする
かかる態様によれば、操作者は実行可能な機能が割り付けられる操作ボタンと、実行が禁止される操作ボタンと、を視覚的により容易に把握することができる。
かかる態様において、機能の実行が禁止されている操作ボタンが操作されたときには、その操作が無効になる(当該機能が実行されない)ように構成される。
表示制御手段は、当該機能が終了すると、通常の表示状態(通常の明るさ)に自動的に復帰するように表示手段を制御する態様が好ましい。
(発明3):発明1又は2に記載の操作装置であって、前記表示制御手段は、前記操作ボタンが操作され、当該操作ボタンに割り付けられている機能が開始されると、当該機能が終了するまでの間、前記操作画面の全体の明るさを前記操作ボタンが操作されたときよりも落とすように前記表示手段の制御を行うことを特徴とする。
かかる態様によれば、操作画面の全体の明るさを落とすことにより機能の実行が禁止されている操作ボタンの存在を一目で把握することができる。
操作画面の全体の明るさを落とす場合には、操作画面の照明手段(バックライト)の明るさを調整する態様が好ましい。
(発明4):発明1又は2に記載の操作装置において、前記表示制御手段は、前記操作ボタンが操作され、当該操作ボタンに割り付けられている機能が開始されると、当該機能が終了するまでの間、前記操作ボタンに割り付けられている機能と関連する機能が割り付けられている操作ボタンの明るさを落とさないように前記表示手段の制御を行うことを特徴とする。
かかる態様において、明るさを落とさない操作ボタンに割り付けられている機能は実行可能であることを操作者が容易に把握することができる。
(発明5):発明4に記載の操作装置において、前記表示制御手段は、前記操作ボタンの操作前の状態において前記操作ボタンに割り付けられている機能と関連する機能が割り付けられている操作ボタンの明るさを他の操作ボタンよりも落とすように前記表示手段の制御を行うことを特徴とする。
かかる態様によれば、関連する機能の操作が可能であるか否かを視覚的に把握することができる。
(発明6):発明1乃至5のいずれか1項に記載の操作装置において、前記操作ボタンは、オートホワイトバランスが割り付けられている操作ボタン及びオートブラックバランスが割り付けられている操作ボタンの少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする。
かかる態様によれば、オートホワイトバランス実行時及びオートブラックバランス実行時において、他の機能の実行が禁止されている旨を操作者が容易に把握することができ、無駄な操作が行われることを回避できる。
かかる態様において、少なくともカメラ側でシャッター及びゲインコントロールのフルオート制御を行うオート機能が割り付けられている操作ボタンの明るさに対してシャッター機能及びゲインコントロール機能が割り付けられている操作ボタンの明るさを落とす態様や、ホワイトバランスを逐次自動補正するオートトラッキングホワイトバランス機能が割り付けられている操作ボタンの明るさに対してレッドゲイン機能やブルーゲイン機能など個別のゲイン調整機能が割り付けられている操作ボタンの明るさを落とす態様が好ましい。
(発明7):発明1乃至6のいずれかに記載の操作装置において、前記表示制御手段は、明るさを落とす部分に対応するパターンを有するマスクパターンを用いて、当該部分の明るさを通常よりも落とすように前記表示手段の制御を行うことを特徴とする。
かかる態様におけるマスクパターンにはグレーマスクパターンが好適に用いられる。
(発明8):発明1乃至7のいずれかに記載の操作装置において、前記表示制御手段は、明るさを落とす部分の明るさを通常の1/2以下となるように前記表示手段の制御を行うことを特徴とする。
かかる態様において、明るさを落とす部分は操作者が視認可能な程度まで明るさを落とすことができる。
(発明9):カメラを搭載したリモコン雲台カメラ装置を操作する操作装置に具備され、前記リモコン雲台の操作に用いる操作ボタン及び前記カメラの操作に用いる操作ボタンの少なくともいずれか一方が設けられる操作画面の表示方法であって、前記操作ボタンが操作され、当該操作ボタンに割り付けられている機能が開始されると、当該機能が終了するまでの間、少なくとも他の操作ボタン及びその周囲部の明るさを前記操作ボタンが操作されたときよりも落とすことを特徴とする操作画面表示方法。
本発明の実施形態に係るリモコン雲台システムの全体構成図 図1に示す雲台コントローラの操作面の構成を示す平面図 図1に示す雲台コントローラの全体構成を示すブロック図 図2に示す雲台コントローラの操作画面を説明する図 図4に示す操作画面の表示制御を説明する図 図5に示す操作画面の表示制御の他の態様を説明する図 図4に示すカメラ表示部の他の表示例を説明する図 本発明の応用例1に係るリモコン雲台システムの全体構成図 図8に示す液晶表示部の表示を説明する図 リモコン雲台カメラ装置との通信を確立したときの液晶表示部の表示を説明する図 操作禁止中の液晶表示部の表示を説明する図 リモコン雲台カメラ装置との通信を遮断したときの液晶表示部の表示を説明する図 図8に示すリモコン雲台システムにおいて、他のリモコン雲台カメラ装置に通信先を切り換えたときの液晶表示部のレイアウトを説明する図 さらに他のリモコン雲台カメラ装置に通信先を切り換えたときの液晶表示部のレイアウトを説明する図 さらに他のリモコン雲台カメラ装置に通信先を切り換えたときの液晶表示部のレイアウトを説明する図 本発明の応用例2に係るオプションボタンの表示例 本発明の応用例3に係る液晶表示部の表示を説明する図 本発明の応用例3に係る液晶表示部の他の表示例を説明する図 本発明の応用例4に係るリモコン雲台システムの概略構成図 図19に示す液晶表示部のレイアウトを説明する図
符号の説明
10…リモコン雲台システム、14…リモコン雲台、20…操作装置、22…液晶表示部、50…CPU、56…表示部、58…タッチパネル、61、61’…操作画面、68,100,102,104,106,130,132,134,136…操作ボタン、120…周囲部

Claims (9)

  1. カメラを搭載したリモコン雲台カメラ装置を操作する操作装置であって、
    前記リモコン雲台の操作に用いる操作ボタン及び前記カメラの操作に用いる操作ボタンの少なくともいずれか一方が設けられる操作画面を表示する表示手段と、
    前記操作ボタンが操作され、当該操作ボタンに割り付けられている機能が開始されると、当該機能が終了するまでの間、少なくとも他の操作ボタン及びその周囲部の明るさを前記操作ボタンが操作されたときよりも落とすように前記表示手段の制御を行う表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とする操作装置。
  2. 請求項1に記載の操作装置において、
    前記操作ボタンは、当該操作ボタンに割り付けられている機能以外の他の機能の実行が禁止される機能が割り付けられている操作ボタンを含み、
    前記他の操作ボタンは、前記他の機能が割り付けられている操作ボタンを含むことを特徴とする操作装置。
  3. 請求項1又は2に記載の操作装置であって、
    前記表示制御手段は、前記操作ボタンが操作され、当該操作ボタンに割り付けられている機能が開始されると、当該機能が終了するまでの間、前記操作画面の全体の明るさを前記操作ボタンが操作されたときよりも落とすように前記表示手段の制御を行うことを特徴とする操作装置。
  4. 請求項1又は2に記載の操作装置において、
    前記表示制御手段は、前記操作ボタンが操作され、当該操作ボタンに割り付けられている機能が開始されると、当該機能が終了するまでの間、前記操作ボタンに割り付けられている機能と関連する機能が割り付けられている操作ボタンの明るさを落とさないように前記表示手段の制御を行うことを特徴とする操作装置。
  5. 請求項4に記載の操作装置において、
    前記表示制御手段は、前記操作ボタンの操作前の状態において前記操作ボタンに割り付けられている機能と関連する機能が割り付けられている操作ボタンの明るさを他の操作ボタンよりも落とすように前記表示手段の制御を行うことを特徴とする操作装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の操作装置において、
    前記操作ボタンは、オートホワイトバランスが割り付けられている操作ボタン及びオートブラックバランスが割り付けられている操作ボタンの少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする操作装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の操作装置において、
    前記表示制御手段は、明るさを落とす部分に対応するパターンを有するマスクパターンを用いて、当該部分の明るさを通常よりも落とすように前記表示手段の制御を行うことを特徴とする操作装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の操作装置において、
    前記表示制御手段は、明るさを落とす部分の明るさを通常の1/2以下となるように前記表示手段の制御を行うことを特徴とする操作装置。
  9. カメラを搭載したリモコン雲台カメラ装置を操作する操作装置に具備され、前記リモコン雲台の操作に用いる操作ボタン及び前記カメラの操作に用いる操作ボタンの少なくともいずれか一方が設けられる操作画面の表示方法であって、
    前記操作ボタンが操作され、当該操作ボタンに割り付けられている機能が開始されると、当該機能が終了するまでの間、少なくとも他の操作ボタン及びその周囲部の明るさを前記操作ボタンが操作されたときよりも落とすことを特徴とする操作画面表示方法。
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