JP2010166397A - 操作装置及び操作ボタン名称表示方法並びにリモコン雲台カメラシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】コントローラに接続されるリモコン雲台カメラ装置の機能に応じて、適宜操作ボタン等に機能の名称が表示される操作装置及び操作ボタン名称表示方法並びにリモコン雲台カメラシステムを提供する。
【解決手段】雲台コントローラの操作画面61はオプションボタン100〜106が表示される。オプションボタン100〜106のキートップ部に各ボタンに割り付けられたリモコン雲台の機能名が表示されるので、操作者はオプションボタン100〜106リモコン雲台の関係を把握していなくても、各オプションボタン100〜106の表示を頼りにリモコン雲台の操作を行うことが可能である。リモコン雲台の機能名は予め所定の入力手段を介して雲台コントローラに入力され、内部のメモリに記憶されている。
【選択図】 図5
【解決手段】雲台コントローラの操作画面61はオプションボタン100〜106が表示される。オプションボタン100〜106のキートップ部に各ボタンに割り付けられたリモコン雲台の機能名が表示されるので、操作者はオプションボタン100〜106リモコン雲台の関係を把握していなくても、各オプションボタン100〜106の表示を頼りにリモコン雲台の操作を行うことが可能である。リモコン雲台の機能名は予め所定の入力手段を介して雲台コントローラに入力され、内部のメモリに記憶されている。
【選択図】 図5
Description
本発明は操作装置及び操作ボタン名称表示方法並びにリモコン雲台カメラシステムに係り、特にリモコン雲台を操作する雲台コントローラの表示技術に関する。
定点観測用等のテレビカメラはリモコン雲台に取り付けられ、雲台コントローラからの遠隔操作によってパンニング、チルティング、ズーミング、フォーカシングなどを行い、所望の撮影を行うことができるようになっている。例えば、天気など各地の様子を知らせるビデオカメラは各中継地点に設置され、各リモコン雲台はオペレータの所在地点に設置された複数の雲台コントローラとネットワーク接続され、各設置場所の雲台コントローラによってビデオカメラの制御が行われる。
特許文献1には、リモコン雲台のパンニング、チルティング、ズーミング、フォーカシングなど制御を行うために操作される操作部材や、リモコン雲台及びカメラの制御における所定の手順が割り付けられたファンクションキーが操作面に設けられるリモコン雲台コントローラが開示されている。
特開2004−274333号公報
ところで、リモコン雲台カメラ装置(ロボットカメラ装置)システムのリモコン雲台カメラには、設置される場所や用途に応じて固有の機能を加えることがある。このような固有機能を実行するための操作ボタンにはメカニカルなボタンが用いられることが多く、そのボタンの上に彫刻や印刷などの手段を用いて機能名称を固定表示するか、AUXなどの大まかな名称が表示されている。
しかし、複数のリモコン雲台カメラ装置を備えたリモコン雲台システムにおいて、1つのコントローラで複数のリモコン雲台カメラ装置を操作可能に構成すると、コントローラに設けられたボタンに彫刻や印刷によってそれぞれのリモコン雲台カメラ装置の機能を表示することは困難である。また、環境などの要因に応じてシステム構成を変更する必要があるリモコン雲台カメラ装置については、コントローラに設けられたボタンに彫刻や印刷によって当該リモコン雲台カメラ装置の機能の表示を行うことはより一層困難である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、コントローラに接続されるリモコン雲台カメラ装置の機能に応じて、適宜操作ボタン等に機能の名称が表示される操作装置及び操作ボタン名称表示方法並びにリモコン雲台カメラシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る操作装置は、カメラを搭載したリモコン雲台カメラ装置を操作する操作装置であって、前記リモコン雲台カメラ装置の操作に用いる操作ボタンと、前記操作ボタンの名称を表示する表示手段と、前記操作ボタンに割り付けられた操作可能なリモコン雲台カメラ装置の機能名を当該操作ボタンの名称として前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、操作可能なリモコン雲台カメラ装置の機能名を、当該機能が割り付けられた操作装置の操作ボタンの名称として表示するので、操作者が機能と操作ボタンとの関係を把握していなくてもリモコン雲台カメラ装置の操作が可能であり、かつ、誤動作の防止を未然に防ぐことができる。
以下、添付図面に従って、本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔リモコン雲台システムの全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る示すリモコン雲台システム10の全体構成図である。同図に示すリモコン雲台システム10は、ネットワーク12を介してリモコン雲台(リモコン雲台カメラ装置)14と雲台コントローラ(操作装置)20が接続されており、リモコン雲台14と雲台コントローラ20との通信接続が確立されると、雲台コントローラ20からネットワーク12を介してリモコン雲台14へ所定のコマンドが送出され、当該コマンドに応じてリモコン雲台14が動作するように構成されている。
図1は、本発明の実施形態に係る示すリモコン雲台システム10の全体構成図である。同図に示すリモコン雲台システム10は、ネットワーク12を介してリモコン雲台(リモコン雲台カメラ装置)14と雲台コントローラ(操作装置)20が接続されており、リモコン雲台14と雲台コントローラ20との通信接続が確立されると、雲台コントローラ20からネットワーク12を介してリモコン雲台14へ所定のコマンドが送出され、当該コマンドに応じてリモコン雲台14が動作するように構成されている。
本例における「ネットワーク」の概念は、所定の通信プロトコルによって双方向通信が可能な通信形態を含む概念であり、その一例として、LAN(local aria network)やWAN(wide arianetwork)などが挙げられる。また、ネットワーク12と雲台コントローラとの間にモデムなどの通信装置を接続する態様も可能である。なお、通信接続は有線であるか無線であるかを問わない。
〔リモコン雲台の説明〕
次に、図1に示すリモコン雲台14について説明する。
次に、図1に示すリモコン雲台14について説明する。
同図に示すリモコン雲台14は、図示しないテレビカメラ(以下、単にカメラという。)を収納するハウジング40と、ハウジング40と共にカメラをパンニング(水平方向(パン方向)の回転動作)及びチルティング(垂直方向(チルト方向)の回転動作)させる雲台本体41とから構成される。ハウジング40の前面には透明の前面ガラス42が設けられており、カメラはこの前面ガラス42を介してハウジング40外部の映像を撮影する。
ハウジング40は雲台本体41から延設されたチルト軸(不図示)に片持ち支持されており、このチルト軸が雲台本体41に内蔵されたチルトモータによって回転駆動される。
これにより、ハウジング40と共にハウジング40内のカメラがチルティングする。また、雲台本体41は図示しない据付台上に固定されたパン軸43によって支持されており、このパン軸43を軸に雲台本体41が内蔵のパンモータによって回転駆動される。これにより、ハウジング40と共にハウジング40内のカメラがパンニングする。なお、カメラをパンニング又はチルティングさせるリモコン雲台14の動作をリモコン雲台14のパン/チルト動作というものとする。
〔雲台コントローラの説明〕
次に、図1に示す雲台コントローラ20について説明する。
次に、図1に示す雲台コントローラ20について説明する。
同図に示す雲台コントローラ20は、ネットワーク12を介してリモコン雲台14に接続されており、雲台コントローラ20に設けられた操作部材の操作によりリモコン雲台14及びリモコン雲台14に搭載されたカメラ(カメラ本体及びレンズ)の各種制御機能に関するコマンドがリモコン雲台14に送信されるように構成されている。
図2は、雲台コントローラ20の操作面の構成を示した平面図である。同図に示すように雲台コントローラ20の操作面には、操作棒(ジョイスティック)44、フォーカスつまみ45、ズームレバー46、液晶表示部22が配置されている。
ジョイスティック44は、リモコン雲台14をパン/チルト操作するために機械的に構成された操作部材であり、ジョイスティック44を前後左右に傾斜させると、その傾斜方向及び傾斜量に応じた方向及び速度でリモコン雲台14をパン/チルト動作させることができる。
フォーカスつまみ45は、カメラ(レンズ)のフォーカス操作を行うために機械的に構成された操作部材であり、フォーカスつまみ45を回動操作すると、その位置に応じたフォーカス位置にフォーカスを移動させることができる。
ズームレバー46は、カメラ(レンズ)のズーム操作を行うために機械的に構成された操作部材であって、左右方向の中央にある前後方向の軸を中心に揺動するようになっている。ズームレバー46の左右のいずれかを押すと、押した側及びその押込み量に応じた方向及び速度でズームを移動させることができる。
液晶表示部22は、パン/チルト操作、フォーカシング操作及びズーム操作の制御以外のリモコン雲台14及びカメラの制御機能に関する操作を行うための操作部であり、液晶パネルと液晶パネルの表面に設置されたタッチパネルとから構成されている。液晶表示部22は、カメラの電源のオンオフを行うパワーボタンやメニュー機能を実行するメニューボタンなどの操作ボタン(図2中不図示、図4に符号66を付して図示)が表示される。
図3は、雲台コントローラ20の全体構成を示したブロック図である。同図において、図2に示したジョイスティック44、フォーカスつまみ45、ズームレバー46は、操作部52として示されており、その操作部52での操作はCPU50によって検出されるようになっている。CPU50は、通信インターフェース54を介して操作に対応するコマンドを通じてリモコン雲台14に送信する。これによって操作部52の操作に従ってリモコン雲台14及びカメラが制御される。
また、CPU50は液晶パネル56のバックライトの制御を行うとともに、画面の一部にグレーマスクをかけて画面内の一部の明るさを選択的に落とすように、液晶パネル56の表示制御を行う表示制御手段として機能する。なお、液晶パネル56の表示制御の詳細については後述する。
図3に示すように、雲台コントローラ20は、CPU50に付随してメモリ60が設けられている。メモリ60は雲台コントローラ20の各種パラメータや設定等を記憶する記憶手段として機能している。
〔操作画面の説明〕
次に、図2に示す液晶表示部22(図3の液晶パネル56)に表示される操作画面について詳細に説明する。
次に、図2に示す液晶表示部22(図3の液晶パネル56)に表示される操作画面について詳細に説明する。
図4は、液晶表示部22に表示される操作画面61の構成例を示す図である。
同図に示す操作画面61の上端部に設けられる選択ボタン領域62は、図1に図示したネットワーク12(または、後述する図12に図示するネットワーク202)を介して複数のリモコン雲台14との通信接続が可能に構成されたシステムに対応するものであり、ネットワーク12に接続される複数のリモコン雲台14の中から操作を行う1つのリモコン雲台14を選択するときに操作される選択ボタン30(30−1〜30−8)が設けられている。なお、選択ボタン領域62の詳細な説明は後述する。
選択ボタン領域62の下段には、リモコン雲台の状態を表示するリモコン雲台状態表示部64が設けられている。図4には、リモコン雲台の状態として、カメラを挿脱するためのハウジングドアの開閉情報(DOOR ALARM)、ハウジング内の温度情報(TEMP ALARM)、パン/チルトの位置情報(PAM/TILT ALARM)、ハウジングの窓(窓ガラス)の霜等を除去するデフロスタ(DEFROSTER)や、ハウジング内の温度を調整するヒーター(HEATER)又はフアン(FAN)等の動作状況を示す情報、撮影中であるか否か(ON AIR)などを表示する態様を例示した。
リモコン雲台状態表示部64の下段(操作画面61の中央部)には、多数の操作ボタン66と、操作ボタン66に対応して当該操作ボタン66のオンオフや選択状態を表示するボタン表示部68と、カメラ情報70が表示されるカメラ情報表示部と、を含む操作ボタン領域72が設けられている。操作ボタン領域72は階層構造を有しており、タブ74を押すことでタブ74に対応する階層を表示するように構成されている。図4には操作ボタン領域72について7種類の階層を有する態様を示し、カメラの制御に関連する操作ボタン66の一群が表示されるカメラコントロールタブ(階層)を開いた状態を図示する。
操作ボタン66は文字情報により割り付けられた機能がキートップに表示され、操作ボタン66の上側に設けられたボタン表示部68は対応するボタンの状態が表示される。例えば、上段左端の操作ボタン66はカメラ電源のオンオフを行うパワーボタンであり、その機能を意味する「POWER」の文字がキートップに表示され、当該操作ボタン66に対応するボタン表示部68に電源のオンオフ状態(図4ではオン状態)が表示される。
なお、図4は操作ボタン領域72(操作ボタン領域72の中のCAMERA CTLタブ)に表示可能な操作ボタン66及びボタン表示部68をすべて表示したが、これらの操作ボタン66の中から必要なボタンのみを選択的に表示してもよい。
また、操作ボタン領域72には、通信接続を確立しているカメラの名称、型式等のカメラ情報70が表示される。図4には、カメラ情報70としてカメラの型式(AB−C1000)及びレンズ型式(HB14×6.3BER)を表示する態様を例示した。上述したように、カメラ情報70にレンズの仕様などの光学系の情報を表示してもよい。図7には、カメラの型式及びレンズの型式に加えて、M.O.D(0.4mm)、焦点距離範囲(4.6−60mm)、エクステンダーの有無(なし)が表示される態様を示す。
カメラ情報70は、少なくとも操作者がその情報を確認したいときに表示されればよい。また、図4に図示したカメラの型式及びレンズの型式のみのカメラ情報70と、図7に示すM.O.D等を含むカメラ情報70’と、を切り換え表示してもよい。例えば、通常は図4のカメラ情報70が表示され、操作者がボタン操作等を行うと図7のカメラ情報70’に切り換わり、同じ操作を再度行うと図4のカメラ情報に戻るように構成してもよい。
操作ボタン領域72の下段には、カメラの設定が表示されるカメラ設定表示部76が設けられている。図4にはカメラの設定として、ショットタイム、RGBゲイン、ペデスタル、絞りの設定を表示する態様を例示した。このような操作画面61のレイアウトは図3のメモリ60に記憶される。なお、図4に示す操作画面61のレイアウトはあくまでも一例であり、適宜変更、追加、削除が可能である。
〔オプションボタンの名称表示機能の説明〕
図4に示す操作画面61は、操作ボタン領域72に図5に符号100〜106を付して図示したオプションボタン及び、それぞれのオプションボタンに対応するボタン表示部110〜116を表示することができる。図5に示すオプションボタン100〜106及びボタン表示部110〜116は図4のESC CTLタブ74’に割り付けられている。操作者がESC CTLタブ74’にタッチすると、操作ボタン領域72に図5に示すオプションボタン100〜106が表示される画面に切り換わる。
図4に示す操作画面61は、操作ボタン領域72に図5に符号100〜106を付して図示したオプションボタン及び、それぞれのオプションボタンに対応するボタン表示部110〜116を表示することができる。図5に示すオプションボタン100〜106及びボタン表示部110〜116は図4のESC CTLタブ74’に割り付けられている。操作者がESC CTLタブ74’にタッチすると、操作ボタン領域72に図5に示すオプションボタン100〜106が表示される画面に切り換わる。
本例に示す操作画面61は、オプションボタン100〜106のそれぞれに固有の機能名称を表示させることができるように構成されている。図5に図示した初期画面(リモコン雲台との接続を確立していない状態の画面)では、オプションボタン100〜106のキートップ部にAUXl、AUX2、AUX3、AUX4のような一般的にオプションボタンを表す名称が表示されている。
AUXl、AUX2、AUX3、AUX4のような名称はすべてのリモコン雲台について有効なものとは限らず、かかる名称が表示されたオプションボタン100〜106を操作してリモコン雲台を制御するには、操作者はオプションボタンの名称とリモコン雲台の機能との関係を熟知した上での操作が必要となる。
一方、本例に示す雲台コントローラ20は、操作画面61におけるオプションボタン100〜106のAUXl〜AUX4という表示に代わり、一目でリモコン雲台の機能の内容を把握することができる表示態様に変更され、かつ、機能が割り当てられていないボタンはその旨が把握できる表示態様に変更されるように表示制御がなされる。
図6は、オプションボタン100〜106の名称表示部(キートップ部)に固有名称が表示された状態を図示したものである。図6に図示した態様では、オプションボタン100は「FILTER」という機能名称(後付けのオプションフィルタ機能を意味する表示)が表示され、オプションボタン102は「RX FPU PW」という機能名称(受信用FPUのパワーオンオフ機能を意味する表示)が表示される。さらに、オプションボタン104は「TX FPU PW」という機能名称(送信用FPUのパワーオンオフ機能を意味する表示)が表示され、オプションボタン106は「−」という機能割付けなしを意味する表示がなされる。
図7は、図5,6に図示したオプションボタン100〜106に表示させる名称をリモコン雲台14の識別情報と関連付けして記憶するためのデータテーブルの一例を示す図である。同図に示すデータテーブルは、複数のリモコン雲台14の中から1台のリモコン雲台14を選択して操作を行うシステムに対応したものであり、リモコン雲台14の識別情報と関連付けされている。図7には、リモコン雲台14の識別情報として、接続先(電話番号)及び名称(aaa,bbb,ccc)が例示されている。もちろん、識別情報として他の情報を用いることも可能である。
例えば、名称「aaa」という識別情報を有するリモコン雲台14を操作する際のオプションボタン100〜104は、それぞれ「FILTER」、「RX FPU PW」、「TX FPU PW」、「−」という表示がされ(名称とリモコン雲台14の機能との関係は上述のとおり)オプションボタン106は「−」という機能が割り付けられていない旨の表示がなされる。
また、名称「bbb」という識別情報を有するリモコン雲台14を操作する際のオプションボタン100は、デコーダ機能を表す「DECODER」という表示がされ、オプションボタン102〜106は「−」、「−」、「−」という機能が割り付けられていない旨の表示がなされ、名称「ccc」という識別情報を有するリモコン雲台14を操作する際のオプションボタン100〜106は「−」、「−」、「−」、「−」という機能が割り付けられていない旨の表示がなされる。
図7に図示したオプションボタン100〜106(図5,6参照)の名称(リモコン雲台カメラ装置の機能を表す略語)は、液晶表示部22(図1参照)に表示されるソフトウエアキーボードや、USB(Universal Serial Bus)、PS2などの外部インターフェースを介して接続されるキーボードを用いて入力してもよいし、雲台コントローラ20に設けられる外部インターフェース(USB等)を介してデータとして入力してもよい。また、リムーバブルメディアを装着可能なスロットにオプションボタンの機能名称が記憶されたリムーバブルメディアを装着する方法、無線通信方式による方法などを入力手段として適用することが可能である。
図8及び図9は、メカニカルなボタン(機械式ボタン)への適用例を示す概念図である。図8及び図9に示す雲台コントローラ20の操作面は、オプションスイッチ100’〜106’の名称を表示するとともにオンオフを表示する表示部120を具備している。
図8に図示した操作面は図5に図示した操作画面61に対応し、図13に図示した操作面は図6に図示した操作画面61に対応している。表示部120は、液晶表示装置や有機EL表示装置などの小型ディスプレイが好適に用いられる。もちろん、LEDディスプレイ装置など他のディスプレイ装置を適用してもよい。
図8及び図9には、複数のオプションスイッチ100’〜106’に対して共通の表示部120を1つ備える態様を例示したが、複数のオプションスイッチ100’〜106’について表示部120を備えてもよいし、2つ又は3つに対して1つの表示部を備えてもよい。なお、図9に示すように、表示部120の文字数の制限があるときは、「FILTER」をさらに短縮して「FIL」と表示してもよいし、「RX FPU PW」や「TX FPU PW」の頭文字をとって「RFP」や「TFP」のように表示する態様も可能である。
かかるオプションボタンの名称表示機能(名称表示方法)によれば、雲台コントローラ20に設けられたオプションボタンに割り付けられたリモコン雲台カメラ装置の機能の名称を入力するとともに、該機能を対応するオプションボタンの名称として表示するので、オプションボタンと割り付けられた機能との関係を確実に把握できるとともに、操作者による誤操作を未然に防ぐことができる。
〔操作禁止表示機能の説明〕
次に、雲台コントローラ20の操作禁止表示機能について説明する。
次に、雲台コントローラ20の操作禁止表示機能について説明する。
図10(a),(b)は、図4の操作画面61(操作ボタン領域72)の中から、一部の操作ボタンを任意に抜き出して図示したものである。図10(a)に示すAWB(オートホワイトバランス)ボタン140はAWB制御を行うときに操作されるボタンであり、ABB(オートブラックバランス)ボタン142はABB制御を行うときに操作されるボタンである。また、ショットボタン144は予め決められたショットを撮影するときに操作され、ゲインボタン146はゲイン調整制御を行うときに操作される。
AWB制御実行中にカメラの向きを変える操作やカメラの絞りを変える制御などの他の機能が実行されると、カメラのホワイトバランス設定が適切に行われないおそれがある。本例では、AWB制御が開始されるとAWB制御が終了するまで他のすべての機能(制御)の実行が禁止されるとともに、雲台コントローラ20(図1参照)の操作画面61に他の機能の実行が禁止されている状態である旨の表示がされる。また、この状態において、実行が禁止されている機能が割り付けられている操作ボタンは、操作禁止(仮に操作したとしてもその操作は無効になる状態)となっている。
図10(b)は、操作画面61に設けられるすべての操作ボタンに割り付けられている機能の実行が禁止されたときの操作画面61の表示状態を示す概念図である。同図に示す操作画面61は、所定の機能の実行が禁止中である旨の表示の一例として、通常表示状態(図10(a)の操作画面61)に対して、操作ボタン部及び周囲部160を含む操作画面61の全体の明るさを落としている。操作画面61の明るさは通常表示状態に対して半減又は半減以下とするとよく、操作画面61が視認できる程度の明るさ(例えば、通常表示状態の1/10)まで落とすことが可能である。
言い換えると、操作禁止状態における操作画面61の明るさは通常表示状態の1/2以下であり、かつ操作画面61が視認できる程度の明るさの範囲に調節される。液晶表示部22の種類ごとに輝度が異なりその度合いも違うので、操作画面61の明るさ範囲の最小値は液晶表示部22の種類ごとに適宜設定するとよい。
なお、ここでいう「周囲部」とは、操作ボタン領域72における操作ボタン群の回りの領域を少なくとも含んでいる。また、周囲部は操作画面の中で操作ボタンやフレームが設けられていない背景部を含んでいてもよい。
図10(b)に操作画面61全体の明るさを落とす態様を例示したが、操作画面61のうち、操作ボタン領域72のみの明るさを落としてもよい。操作画面61の全体の明るさを落とすには、液晶表示部22(液晶パネル56)のバックライトの輝度を調整すればよい。また、操作ボタン領域72のみの明るさを落とすには、操作ボタン領域72に対応してパターンニングされたグレーマスクパターンを使用すればよい。
AWB制御が終了すると、図10(b)に示す所定の機能の実行が禁止されている状態の操作画面61は自動的に図10(a)に示す通常表示状態の操作画面61に切り換わり、操作画面61が明るくなる。このようにして、所定の機能の実行が禁止される機能が開始されると、当該機能が終了するまでの一定期間、操作画面61の明るさを半減又は半減以下とし、操作者にカメラ及びリモコン雲台は他の機能の実行が禁止されている状態である旨を視覚的に報知するので、操作者は操作画面61を見て該禁止状態であることを容易に把握することができる。
他の機能のすべての実行を禁止する機能(制御)には、AWB、ABBなどがある。また、他の機能のうち、関連する一部の機能の実行のみを禁止する機能(制御)には、AUTO(カメラ側でシャッター、ゲイン等をフルオート制御する機能)やATW(オートトラキングホワイトバランス;ホワイトバランスを逐次自動補正する機能)などがある。AUTOの実行中はシャッターやゲインコントロールなどの機能の実行が禁止され、ATWの実行中はRED GAINやBLUE GAINなどの個別のゲイン調節機能の実行が禁止される。
また、図11(a)に示す操作画面61’(操作ボタン領域72)のように、メニューボタン170及びメニューボタン170に関連する上向きカーソル(↑)ボタン172、下向きカーソル(↓)ボタン174、エンター(ENT)ボタン176、メニューボタン170に対応するボタン表示部180が設けられる態様もあり得る。
図11(a)に図示したメニューボタン170は、カメラの基本設定を行うメニュー操作に移行するための操作ボタンであり、上向きカーソルボタン172、下向きカーソルボタン174はメニュー操作において操作画面61’に表示されるカーソルを上下に移動させるときに使用される操作ボタンであり、エンターボタン176はカーソルを移動させて選択した処理を確定させるときに使用される操作ボタンである。また、上向きカーソルボタン172、下向きカーソルボタン174、エンターボタン176はメニューモードにおいてのみ操作が可能なボタンであり、メニュー操作以外のモードでは操作ができない操作ボタンである。
図11(a)に示す操作画面61’はカメラの制御及びリモコン雲台14の制御に関するすべての操作が可能な通常状態であり、操作画面61’の明るさは通常の明るさとなっている。一方、メニュー機能の実行中のみに使用される上向きカーソルボタン172、下向きカーソルボタン174、エンターボタン176はキートップの表示がグレー表示(又は表示なし)となっており、通常状態において操作が無効である旨が報知される。
図11(a)に示す操作画面61’においてメニューボタン170が操作されると、カメラの制御又はリモコン雲台14の制御はメニュー機能が可能となり、図11(b)に示す操作画面61’に切り換わる。
図11(b)に示す操作画面61’は、上向きカーソルボタン172、下向きカーソルボタン174、エンターボタン176のキートップの表示がグレー表示から通常表示に切り換わるとともに、周囲部160、及びメニューボタン170、上向きカーソルボタン172、下向きカーソルボタン174、エンターボタン176以外の操作ボタン部の明るさはメニューボタン170、上向きカーソルボタン172、下向きカーソルボタン174、エンターボタン176の明るさに対して半減または半減以下の明るさに落とされる。
すなわち、図11(b)に示す操作画面61’において、AWBボタン140、ABBボタン142、ショットボタン144、ゲインボタン146は、割り付けられている機能の実行が禁止されている操作ボタンである。一方、メニューボタン170、上向きカーソルボタン172、下向きカーソルボタン174、エンターボタン176は、メニュー機能実行中に禁止されていない機能が割り付けられている操作ボタンであり、割り付けられている機能の実行が禁止されている操作ボタン及び周囲部160は、割り付けられている機能の実行が可能な操作ボタンに対して明るさが半減又は半減以下となる。
図11(b)の操作画面61’においてメニューボタン170を操作すると、カメラの制御又はリモコン雲台14の制御はメニューモードからメニューオフ(通常モード)に移行し、操作画面61’は図11(a)に図示した通常表示状態に切り換えられる。
このように操作画面61(61’)の表示を制御することで、他の機能(制御)の一部又は全部が禁止される機能が実行されたときに、当該機能が終了するまでの間少なくとも実行が禁止される機能に割り付けられている選択ボタン及び該選択ボタンの周囲部160の明るさを通常表示状態の1/2以下に落とすので、操作者は操作画面61内に割り付けられている機能の実行が禁止されている操作ボタンが存在することを視覚的に把握することができ、無駄な操作を行うことが回避でき、かつ、操作しやすい雲台コントローラの提供が可能である。
なお、上記実施形態には、リモコン雲台14と雲台コントローラ20との接続形態(通信形態)としてネットワーク12を介した接続形態を例示したが、ケーブルによる接続形態や、リモコン雲台14及び雲台コントローラ20に通信機能を備え、ネットワーク12を介さずに直接通信を行う形態にも本発明を適用することができる。
一方、本発明は、1つの雲台コントローラが複数のリモコン雲台の中の1台と選択的に接続可能に構成されたマルチ通信システムにも適用可能である。以下の応用例1にマルチ通信システムへの応用例を示す。
〔応用例1〕
次に、本発明の応用例1について説明する。なお、以下の説明において、図1〜図11を用いて説明した部分と同一又は類似する部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
次に、本発明の応用例1について説明する。なお、以下の説明において、図1〜図11を用いて説明した部分と同一又は類似する部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図12は、応用例1に係るリモコン雲台システム200の全体構成を示すブロック図である。同図に示すリモコン雲台システム200は、ネットワーク202に接続される256台のリモコン雲台14−1〜14−256と、前記ネットワーク202に接続される8台のモデム206−1〜206−8と、LAN(Local Area Network)208を介してモデム(通信装置)206と接続される複数台(図12では3台)の雲台コントローラ20−1〜20−3と、を含んで構成されている。
ネットワーク202は電話回線網やインターネットなどの大規模な公衆回線網が適用される。LAN208は構内通信網や小規模通信網といった小規模なエリアを対象とする通信形態が適用される。また、ネットワーク202及びLAN208の通信形態は有線、無線を問わない。さらに、ネットワーク202に接続可能なリモコン雲台14及びモデムの数はあくまでも例示であり、適宜変更可能である。
各リモコン雲台14は識別情報(ネットワーク202上における接続情報)が付与されている。リモコン雲台14の識別情報はネットワーク202の種類に応じて電話番号やIPアドレス(URL)が適用される。図12にはリモコン雲台14の接続情報として電話番号(10桁の数字列)とランドマーク名を例示した。
雲台コントローラ20にはネットワーク202に接続されるリモコン雲台14が予め登録されており、雲台コントローラ20に設けられた液晶表示部22にリモコン雲台14の一覧が表示される。雲台コントローラ20の操作者は、液晶表示部22上で通信を行うリモコン雲台14の選択操作ができるように構成されている。
雲台コントローラ20に登録されるリモコン雲台14の情報には、各リモコン雲台14の電話番号(IPアドレス)、及び各リモコン雲台14が設置される設置先の名称(図11においてアルファベット3文字で表した文字列)が含まれる。
このように1台乃至は2台以上の雲台コントローラ20がLAN208などのマルチ通信システムによって接続された操作システムと、複数台用意されているリモコン雲台14と、を公衆回線網やインターネット等のネットワーク202を用いて通信の確立及び切断を行えるシステムを構築した場合、操作者は意図するリモコン雲台14に対して通信を試み、通信を確立できた場合にはそのリモコン雲台14に搭載されたテレビカメラ(不図示)を操作して所望の撮影が行われる。
図12に示すリモコン雲台システム200は、1台の雲台コントローラ20と通信可能なリモコン雲台14が複数存在し、雲台コントローラ20の液晶表示部22に表示される一覧の中から通信を試みるリモコン雲台14を選択し、選択されたリモコン雲台14について通信の確立を試みるように構成されている。一覧に表示するリモコン雲台14は、予め登録された通信先として各雲台コントローラ20に記憶しておき、登録されたリモコン雲台14の中から選択するものとして選択ミスを極力低くする配慮をしたものである。かかる事情を考慮して、電話番号などの接続情報とともに固有名称(設置先の地名、建物名など設置先を表す情報)を登録可能としておく。図12に示すように、雲台コントローラ20の液晶表示部22に各リモコン雲台14の接続情報と固有名称を表示することによって、選択ミスの低減化を実現している。
各雲台コントローラ20に登録されるリモコン雲台14の登録情報は、LAN208に接続されるすべての雲台コントローラ20における共有の情報として管理される。すなわち、LAN208に接続されるすべての雲台コントローラ20がリモコン雲台14の登録情報を共有し、かつ、それぞれの雲台コントローラ20に登録情報を記憶しておくことでは、LAN208に接続されるすべての雲台コントローラ20において共通の通信先の選択操作が可能となる。
リモコン雲台14の登録は、雲台コントローラ20のタッチパネルやソフトウエアキーボード、外部接続されるキーボード等のユーザインターフェースを用いて入力する形式でもよいし、外部入力端子を介して電子ファイル形式で作成された一覧表のファイルを読み込む方式でもよい。また、一つの雲台コントローラ20に記憶された情報(ファイル)を他の雲台コントローラ20に複写するような構成と、複数の雲台コントローラ20の間でファイルを共有することができ好ましい。
なお、上述したリモコン雲台14の登録方法は、図1に示すリモコン雲台システム10にもそのまま適用可能である。また、新しいリモコン雲台やカメラの情報を追加する必要が生じた場合には、上述した登録方法によって記憶内容を適宜更新可能である。
次に、雲台コントローラ20の液晶表示部22に表示される操作画面61(図4参照)の上端部に設けられる選択ボタン領域62について説明する。
図4に示す選択ボタン領域62は、複数のリモコン雲台(図12参照)の中から制御対象の1台を選択するための複数の選択ボタン30が表示される。複数の選択ボタン30は雲台コントローラ20とネットワーク202とをつなぐモデム206に対応している。
すなわち、図4に図示した8個の選択ボタン30−1〜30−8のそれぞれに対して8個のモデムが割り付けられている。選択ボタン30の数はモデムの数に応じて適宜追加又は削除することができる。また、対応するモデムが存在しない選択ボタン30があってもよい。
選択ボタン30は、通信が確立されたリモコン雲台14の識別情報を表示することができる。図4に示す操作画面61において、選択ボタン30−1の「aaa」という表示は識別情報「aaa」を持つリモコン雲台14との通信が選択ボタン30−1に割り付けられたモデム(例えば、図12のモデム206−1)を介して確立されていることを意味している。ここで、識別情報とはリモコン雲台の固有名称を含む概念であり、例えば、リモコン雲台14の設置場所や電話番号、IPアドレスなどが挙げられる。また、設置場所の具体例としては、「東京タワー」、「ベイブリッジ」、「新宿御苑」などのランドマーク名や、「東京都新宿区□□1−2−3」などの住所、「新宿」などの地名が挙げられる。
同様に、選択ボタン30−2の「bbb」という表示は、選択ボタン30−2に割り付けられたモデム(例えば、図12のモデム206−2)を介して識別情報「bbb」を持つリモコン雲台14との通信が確立されていることを表し、選択ボタン30−3の「ccc」という表示は、選択ボタン30−3に割り付けられたモデム(例えば、図12のモデム206−3)を介して識別情報「ccc」を持つリモコン雲台14との通信が確立されていることを意味する。一方、選択ボタン30−4〜30−8の「‐」という表示は、選択ボタン30−4〜30−8のそれぞれに割り付けられたモデムが未使用の状態を意味している。
次に、リモコン雲台14と雲台コントローラ20との通信接続を確立するための操作について説明する。
図13(a)〜(c)は、液晶表示部22の表示例を示す図であり、図4に図示した操作画面61の一部のみを図示するものである。図13(a)は、リモコン雲台14が選択されていない状態の液晶表示部22を図示している。同図に示すように、操作者が選択ボタン30−1を押すと選択ボタン30−1に対応するモデム206が選択される。
図13(b)は、選択されたモデム206を介して通信可能なリモコン雲台14(図12参照)の一覧210がポップアップメニュー形式で表示されている状態を示す。同図に示すリモコン雲台一覧210は、各リモコン雲台14を固有名称により表示している。操作者はリモコン雲台一覧210の中から所望のリモコン雲台14を選択することで、当該雲台コントローラ20は選択されたリモコン雲台14との通信の確立を試みる。すなわち、操作者が選択ボタン30を長押すると、押されている選択ボタン30の下にポップアップメニューが表示される。さらに、ポップアップメニューの中の所望の通信先が表示されているボタンを押すと通信先が選択される。
図13(b)には、ポップアップメニュー形式によりリモコン雲台一覧210を表示する態様を例示したが、選択ボタン30を長押しするとリモコン雲台の選択専用画面に切り替わる態様など、他の表示方式を適用してもよい。
図13(c)は、通信先が選択された後の状態を示している。図13(a)の操作及び図13(b)の操作によって通信先が選択されると、選択ボタン30の表示が「−」から通信先の固有名称の表示に切り換わる。
同図には、通信先として「bbb」が選択された状態が図示されている。このようにして、通信先が選択されると選択ボタン30に通信先の固有名称が表示されるので、どのリモコン雲台14との通信を確立しているかを一目で確認することができる。
本例に示すリモコン雲台システム200は、LAN208に接続される複数の雲台コントローラ20の間において、リモコン雲台14との通信状態の情報を共有するように構成されている。例えば、図7の雲台コントローラ20−1がネットワーク202に接続されるリモコン雲台14−1〜256の中の一つと通信を確立すると、他の雲台コントローラ20−2〜20−3の液晶表示部22にもその情報が表示される。
図14(a)〜(c)は、複数の雲台コントローラ20の間における表示の関係を説明する図である。例えば、図14(a)は図12の雲台コントローラ20−1の液晶表示部22を図示し、図14(b)及び図14(c)はそれぞれ雲台コントローラ20−2、20−3の液晶表示部22を図示している。
すなわち、図14(a)に示すように、雲台コントローラ20−1において識別情報「aaa」のリモコン雲台14との通信を確立すると、雲台コントローラ20−1の液晶表示部22の選択ボタン30−1に通信先の識別情報「aaa」が表示されるとともに、図14(b)に示す雲台コントローラ20−2の液晶表示部22の選択ボタン30−1と、図14(c)に示す雲台コントローラ20−3の液晶表示部22の選択ボタン30−1にも「aaa」が表示される。
言い換えると、本例に示すリモコン雲台システム200は、図12に示すモデム206−1を介して、LAN208に接続される雲台コントローラ20−1〜20−3と識別情報「aaa」のリモコン雲台14−1との通信が確立されたことが、LAN208に接続されるすべての雲台コントローラ20−1〜20−3に表示されるように構成されている。また、当該通信の切断が行われたときにもLAN208に接続されるすべての雲台コントローラ20−1〜20−3にその旨の表示がなされる。かかる構成によれば、いずれのモデム206を用いていずれのリモコン雲台14との通信が確立されているかをLAN208に接続されるすべての雲台コントローラ20−1〜20−3の操作者が一目で判断できる。
また、図15(a)〜(c)に示すように、例えば、図15(b)に示す雲台コントローラ20−2によって識別情報「aaa」のリモコン雲台14−1(図7参照)を動作させる操作がなされている場合には、雲台コントローラ20−2の選択ボタン30−1の背景色を変更するとともに、他の操作装置(図15(a)に示す雲台コントローラ20−1及び図15(c)に示す雲台コントローラ20−3)の液晶表示部22に表示される選択ボタン30−1の背景色を変更して、他の雲台コントローラ20におけるリモコン雲台14−1は操作禁止である旨を表示するように構成されている。
なお、図15(a)〜(c)には、選択ボタン30−1の背景色を切り換えることで、操作可能及び操作禁止の状態を表示する態様を例示したが、文字情報や他の表示方法を用いることも可能である。
図16(a)〜(c)は、図16(c)に示す雲台コントローラ20−3によってリモコン雲台14−1との通信が切断された場合の雲台コントローラ20−1〜20−3の表示を図示した図である。通信確立、操作可能及び操作禁止を表示する場合と同様に、雲台コントローラ20−1〜20−3の液晶表示部22には共通の表示がなされる。具体的には、選択ボタン30−1の表示が通信先「aaa」から通信を確立していないことを意味する「‐」に切り換えられる。
本応用例1に係るリモコン雲台システム200によれば、予め登録されたリモコン雲台14の固有名称(設置場所の名称)や電話番号などの識別情報が雲台コントローラ20の液晶表示部22に一覧形式で表示されるので、液晶表示部22に表示されたリモコン雲台一覧210の中から所望のリモコン雲台14を選択することができる。また、複数の雲台コントローラ20が接続されるマルチ通信システムでは、雲台コントローラ20の間で通信状態や操作状態の情報を共有し、他の雲台コントローラ20の表示装置にも同じ表示がされるので、当該リモコン雲台システムの運用が容易となる。
〔応用例2〕
次に、本発明の応用例2について説明する。
次に、本発明の応用例2について説明する。
本応用例2に示す雲台コントローラ20は、通信が確立されたリモコン雲台14に搭載されるカメラに応じて操作画面のレイアウトが変更されるように構成されている。すなわち、図3のメモリ60は図12に示すネットワーク202に接続されるリモコン雲台14に搭載されるカメラの操作画面のレイアウトがカメラごとに記憶されており、雲台コントローラ20とリモコン雲台14との通信が確立されると、図3のCPU50が有するカメラ認識機能によってカメラが認識され、当該カメラに対応する操作画面のレイアウトが読み出されて液晶表示部22に表示される。
図17は、識別情報「aaa」を有するリモコン雲台14に搭載されるカメラに対応する操作画面を示す図である。同図に示す操作画面300は、通信を確立したリモコン雲台に応じてカメラコントロールタブ内の操作ボタン66のレイアウトが変更されるように構成されている。操作画面300の画面レイアウトはリモコン雲台14と関連付けされて図3のメモリ60に記憶されている。
図17に図示したカメラ情報70には、リモコン雲台14に搭載されているカメラの型式(ER−755)及びレンズ型式(CR14×1.2B)が表示され、該リモコン雲台14に搭載されるカメラの制御に必要な操作ボタン66が6つ表示され、かつ、該6つの操作ボタン66のそれぞれに対応するボタン表示部68が表示される。図17には、カメラ電源(POWER)、カメラ及びカラーバーの切換(CAM/BAR)、オートホワイトバランス(AWB)、オートブラックバランス(ABB)、ゲイン(GAIN)、シャッターのオンオフ(SHUTTER)の機能が割り付けられたボタンが表示される態様を示す。また、選択ボタン30−1のハイライト表示がオンになる。
図18は、識別情報「bbb」を有するリモコン雲台14用の操作画面302を図示したものである。通信先が「bbb」のリモコン雲台14に切り換えられると、メモリ60(図3参照)から該リモコン雲台14に対応する操作画面302のレイアウトが読み出され、液晶表示部22の画面表示が自動的に変更される。図18に示す操作画面302は、リモコン雲台14に搭載されているカメラに対応して、カメラ情報70が変更されるとともにカメラコントロールタブ内の操作ボタン66が4つ追加される。また、カメラ設定表示部76の中央部のフレーム(図17においてゲイン設定が表示された部分)が枠のみの表示に変更される。さらに、選択ボタン30−1のハイライト表示がオフになるとともに選択ボタン30−2のハイライト表示がオンになる。
図19は、識別情報「ccc」を有するリモコン雲台14用の操作画面304を図示したものである。通信先が「ccc」のリモコン雲台14に切り換えられると、メモリ60(図3参照)からリモコン雲台14に対応する操作画面304のレイアウトが読み出され、液晶表示部22の画面表示が自動的に変更される。図19に示す操作画面304では、リモコン雲台14に搭載されているカメラに対応して、カメラ情報70が変更されるとともに図17に示す操作画面300に対してカメラコントロールタブ内の操作ボタン66が4つ追加される。また、カメラ設定表示部76の中央部のフレーム(図17においてゲイン設定が表示された部分)がペイント設定の表示に変更される。さらに、選択ボタン30−2のハイライト表示がオフになるとともに選択ボタン30−3のハイライト表示がオンになる。
かかる応用例2によれば、操作(制御)を行うカメラに対応した専用の操作画面を表示する機能を有し、カメラの接続切換操作(リモコン雲台14との通信接続切換操作)に応じて、操作画面が自動的に切り換えられるように構成されているので、操作者は操作画面に表示されたカメラ情報70を基にカメラに応じた的確な操作を行うことができ、また、レンズの操作に関してもレンズの機種を認識することによって倍率や明るさ、防振機能などの有無に応じた的確な操作を行うことができる。たとえば、カメラ情報70を確認した後にそのカメラ専用の操作ソフトウエア立ち上げることや、レンズの機能の操作項目を制限することができる。
なお、本例ではタッチパネル付きの液晶表示部22に操作画面を表示する態様を示したが、メカニカルボタン上の取り付けられた液晶表示装置や有機EL表示装置の表示切換にも適用可能である。かかる構成では、機能が割り付けられていないボタンにはその旨の表示(例えば「‐」)がされるように構成される。
上記の実施形態では、ネットワークを介して接続される雲台コントローラによりテレビカメラが装着されるリモコン雲台の遠隔操作を可能にするリモコン雲台システムについて説明したが、本発明の目的を逸脱しない範囲において適宜変更が可能である。
上記の実施形態では、ネットワークを介して接続される雲台コントローラによりテレビカメラが装着されるリモコン雲台の遠隔操作を可能にするリモコン雲台システムについて説明したが、本発明の目的を逸脱しない範囲において適宜変更が可能である。
〔付記〕
上記に詳述した発明の実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書は少なくとも以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
上記に詳述した発明の実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書は少なくとも以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
(発明1):カメラを搭載したリモコン雲台カメラ装置を操作する操作装置であって、前記リモコン雲台カメラ装置の操作に用いる操作ボタンと、前記操作ボタンの名称を表示する表示手段と、前記操作ボタンに割り付けられた操作可能なリモコン雲台カメラ装置の機能名を当該操作ボタンの名称として前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする操作装置。
本発明によれば、操作可能なリモコン雲台カメラ装置の機能名を、当該機能が割り付けられた操作装置の操作ボタンの名称として表示するので、操作者が機能と操作の関係を把握していなくてもリモコン雲台カメラ装置の操作が可能であり、かつ、誤動作の防止を未然に防ぐことができる。
リモコン雲台カメラ装置と操作装置との間の通信接続を行う接続手段を備える態様が好ましい。また、リモコン雲台カメラ装置と操作装置との間の通信接続が確立されたときに、リモコン雲台カメラ装置の情報(名称、ID等)を取得する情報取得手段を操作装置に備える態様が好ましい。
(発明2):発明1に記載の操作装置において、接続可能なリモコン雲台カメラ装置の機能名を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された機能名を記憶する記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
かかる態様によれば、表示制御手段は、記憶手段を参照して表示手段に操作ボタンの名称を表示させることが可能である。
かかる態様における入力手段は、操作装置に設けられる入力装置でもよいし、所定の接続部を介して接続される入力装置でもよい。
(発明3):発明1又は2に記載の操作装置であって、前記操作ボタン及び前記表示手段は、タッチパネル式表示装置に表示される操作画面に設けられることを特徴とする。
かかる態様によれば、操作ボタンや表示手段のレイアウト切換、表示切り換えが容易である。
タッチパネル式の表示装置には、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイが好適に用いえられる。
(発明4):発明1又は2に記載の操作装置において、前記表示手段は、前記操作ボタンの近傍に設けられる表示装置を含むことを特徴とする。
かかる態様において機械式の操作ボタンを備える構成においても、操作ボタンにリモコン雲台カメラ装置の機能名を表示することができ、たいへん便利である。
複数の操作ボタンを備える態様では、すべての操作ボタンに共通の表示装置を備えてもよいし、操作ボタンごとに表示装置を備えてもよい。
(発明5):発明1乃至4のいずれかに記載の操作装置において、前記表示制御手段は、機能が割り付けられていない操作ボタンについて、機能が割り付けられていないことを表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする。
かかる態様において、機能未割付を表す表示態様として「−(バー)」を適用する態様がある。
(発明6):カメラを搭載したリモコン雲台カメラ装置を操作する操作装置に設けられた操作ボタンの名称表示方法であって、前記操作ボタンに割り付けられた操作可能なリモコン雲台カメラ装置の機能名を当該操作ボタンの名称として表示することを特徴とする操作ボタン名称表示方法。
本発明において、接続可能なリモコン雲台カメラ装置の機能名を入力する入力工程と、入力工程によって入力された機能名を記憶する記憶工程と、を含む態様が好ましい。
(発明7):通信回線網を介して接続される複数のリモコン雲台カメラ装置と、前記通信回線網と接続されるとともに、前記通信回線網を介して前記複数のリモコン雲台カメラ装置のいずれかを操作する操作装置と、前記リモコン雲台カメラ装置と前記操作装置の接続を確立する接続手段と、を備え、前記操作装置は、前記リモコン雲台カメラ装置の操作に用いる操作ボタンと、前記操作ボタンの名称を表示する表示手段と、前記操作ボタンに割り付けられた接続を確立したリモコン雲台カメラ装置の機能名を当該操作ボタンの名称として前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とするリモコン雲台システム。
本発明によれば、複数のリモコン雲台カメラ装置の中から1台のリモコン雲台カメラ装置を選択して操作する場合に、接続が確立されたリモコン雲台カメラ装置の機能に対応する機能名が操作ボタンに表示されるので、操作者は操作ボタンに割り付けられたそれぞれのリモコン雲台カメラ装置の機能を、操作ボタンの表示によって把握することができる。
複数の接続手段及び複数の操作装置を含み、それぞれの操作装置が別々の接続手段を介して複数のリモコン雲台カメラ装置との接続を確立する形態も可能である。
(発明8):発明7に記載のリモコン雲台システムにおいて、前記操作装置は、接続可能なリモコン雲台カメラ装置の機能名を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された機能名を記憶する記憶手段と、を備え、前記記憶手段は、前記通信回線網に接続されるリモコン雲台カメラ装置の識別情報と当該リモコン雲台カメラ装置の機能名が関連付けされて記憶されることを特徴とする。
また、上記に詳述した発明の実施形態についての記載から以下のプログラム発明を把握することができる。すなわち、本明細書は、カメラを搭載したリモコン雲台カメラ装置を操作する操作装置に設けられた操作ボタンの名称表示プログラムであって、前記操作ボタンに割り付けられた操作可能なリモコン雲台カメラ装置の機能名を当該操作ボタンの名称として表示することを特徴とする操作ボタンの名称表示プログラムを開示するものである。
10…リモコン雲台システム、14…リモコン雲台、20…操作装置、22…液晶表示部、50…CPU、56…表示部、58…タッチパネル、61…操作画面、100,102,104,106…オプションボタン、120…表示部
Claims (8)
- カメラを搭載したリモコン雲台カメラ装置を操作する操作装置であって、
前記リモコン雲台カメラ装置の操作に用いる操作ボタンと、
前記操作ボタンの名称を表示する表示手段と、
前記操作ボタンに割り付けられた操作可能なリモコン雲台カメラ装置の機能名を当該操作ボタンの名称として前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする操作装置。 - 請求項1に記載の操作装置において、
接続可能なリモコン雲台カメラ装置の機能名を入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力された機能名を記憶する記憶手段と、
を備えたことを特徴とする操作装置。 - 請求項1又は2に記載の操作装置において、
前記操作ボタン及び前記表示手段は、タッチパネル式表示装置に表示される操作画面に設けられることを特徴とする操作装置。 - 請求項1又は2に記載の操作装置であって、
前記表示手段は、前記操作ボタンの近傍に設けられる表示装置を含むことを特徴とする操作装置。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の操作装置において、
前記表示制御手段は、機能が割り付けられていない操作ボタンについて、機能が割り付けられていないことを表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする操作装置。 - カメラを搭載したリモコン雲台カメラ装置を操作する操作装置に設けられた操作ボタンの名称表示方法であって、
前記操作ボタンに割り付けられた操作可能なリモコン雲台カメラ装置の機能名を当該操作ボタンの名称として表示することを特徴とする操作ボタン名称表示方法。 - 通信回線網を介して接続される複数のリモコン雲台カメラ装置と、
前記通信回線網と接続されるとともに、前記通信回線網を介して前記複数のリモコン雲台カメラ装置のいずれかを操作する操作装置と、
前記リモコン雲台カメラ装置と前記操作装置の接続を確立する接続手段と、
を備え、
前記操作装置は、前記リモコン雲台カメラ装置の操作に用いる操作ボタンと、
前記操作ボタンの名称を表示する表示手段と、
前記操作ボタンに割り付けられた接続を確立したリモコン雲台カメラ装置の機能名を当該操作ボタンの名称として前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とするリモコン雲台カメラシステム。 - 請求項7に記載のリモコン雲台カメラシステムにおいて、
前記操作装置は、接続可能なリモコン雲台カメラ装置の機能名を入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力された機能名を記憶する記憶手段と、
を備え、
前記記憶手段は、前記通信回線網に接続されるリモコン雲台カメラ装置の識別情報と当該リモコン雲台カメラ装置の機能名が関連付けされて記憶されることを特徴とするリモコン雲台カメラシステム。
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Cited By (2)
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JP2018082488A (ja) * | 2018-01-15 | 2018-05-24 | キヤノン株式会社 | 撮像装置、外部機器、それらの制御方法 |
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2009
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