JP2010122146A - 測定系 - Google Patents
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Abstract
【課題】光量ロスを少ない測定系を提供する。
【解決手段】光源部100と、光源部100からの照射光を反射する反射面を備える反射部材200と、反射部材200からの反射光を検出する光検出部500と、磁界発生部材300と、を有し、反射部材200の反射面の形状が放物面形状であることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】光源部100と、光源部100からの照射光を反射する反射面を備える反射部材200と、反射部材200からの反射光を検出する光検出部500と、磁界発生部材300と、を有し、反射部材200の反射面の形状が放物面形状であることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、蛍光やラマン散乱光などの光強度を検出することによって、抗体と反応した被測定物質を定量的に測定するための測定系に関する。
従来から知られている抗原抗体反応を利用した免疫測定方法として、蛍光免疫測定方法がある。この方法は、まず、試料中の被分析物質(抗原)を、抗体が結合された蛍光体と、抗体が結合された磁気粒子に反応させて、反応複合物を作成する。そして、上記反応複合物に光を照射した時に発する蛍光強度を測定して、該試料に含まれる被分析物質の量を測定する手法である。この時、反応複合物を磁石で集合させた上で、当該反応複合物に向けてレーザ光を照射すると、当該反応複合物から蛍光が発生する。この蛍光に基づいて、試料に含まれる被分析物質の濃度を測定することができる。
また、蛍光免疫測定方法の他に、例えばUS7192778に掲載されているSERSナノタグを用いて、当該ナノタグからの微弱なラマン散乱光を用いて免疫測定を行う手法も提案されている。このSERSナノタグとは、光照射によって強いラマン散乱光を発生する直径数10から数100nmの大きさを持つ粒子である。
上記のような免疫測定のための測定系が種々提案されており、例えば、特許文献1(特開平6−300762号公報)には、検査容器2と、入射光学系3と、磁界発生装置4と、受光系5を備える測定系が開示されている。
入射光学系3は、レーザ光源、レーザ光導波用光ファイバ、レーザ光をレーザ光照射領域に照射するレーザ光照射用集光レンズを備える。また、受光系5は、発生する蛍光を集光する蛍光集光用集光レンズ、集光された蛍光を導波する蛍光導波用光ファイバ、蛍光の強度を測定する光検出器を備える。
ここで、検査容器2は、抗体が結合された蛍光マイクロビーズと、抗体が結合された磁性体標識体と、被分析物質との反応複合体を含む混合溶液を収容する。入射光学系3は、レーザ光を混合溶液の液面に導く。磁界発生装置4は、磁界により液面のレーザ光照射領域の一点に反応複合体を集合させる。受光系5は、反応複合体から発生する蛍光を検出する。
特開平6−300762号公報
しかしながら、特許文献1に記載の測定系においては、レーザ光照射用集光レンズを用いて検査容器中の反応複合体に光を集光し、蛍光集光用集光レンズを使用して、検査容器内の反応複合体からの蛍光を検出する。
ここで、このような、集光レンズの一例として、USPLSAPO10X(オリンパス製)を挙げることができる。図15はUSPLSAPO10X(オリンパス製)の波長透過率特性を示す図である。図15に示すようにUSPLSAPO10X(オリンパス製)の透過率は、波長500nmにおいて、およそ90%であり、波長800nmにおいて、およそ80%である。従って、例えば、可視光を励起光として用い、反応複合体から約500nmの波長の蛍光が発せられた場合、レンズ内で約10%の光をロスしてしまう。また、近赤外光を励起光として用い、反応複合体から約800nmの波長のラマン散乱光が発生した場合、レンズ内で約20%の光がロスしてしまうこととなる。
このように、蛍光やラマン散乱光などの微弱な光を扱う場合、レンズの表面反射と内部吸収によって光量ロスが大きくなるため、測定精度が低くなってしまう、という問題があった。
本発明は上記のような課題を解決するためのものであり、本発明の測定系は、光源部と、前記光源部からの照射光を反射する反射面を備える反射部材と、前記反射部材からの反射光を検出する光検出部と、磁界を発生する磁界発生部と、を有し、前記反射面の形状が凹面形状であることを特徴とする測定系である。
また、本発明の測定系は、前記凹面形状は、放物面形状であることが好ましい。
また、本発明の測定系は、前記磁界発生部は尖端部を有し、前記放物面形状を規定する放物面の焦点近傍に、前記尖端部が位置することが好ましい。
また、本発明の測定系は、前記光源部は前記反射面に向けて平行光を照射すると共に、前記光検出部は前記反射面で反射された平行光を検出し、前記放物面形状を規定する放物面の所定断面がZ=(1/4c)X2(ただし、cは放物面の焦点距離)を満たす放物線となるX−Z座標を選択したとき、前記光源部から照射される平行光の光軸が前記座標のZ軸に平行であることが好ましい。
また、本発明の測定系は、前記反射部材が、第1の放物面形状を備える第1反射面と、第2の放物面形状を備える第2反射面と、を有し、前記光源部は前記第1反射面に向けて平行光を照射すると共に、前記光検出部は前記第2反射面で反射された平行光を検出し、前記第1反射面を規定する第1放物面の焦点と、前記第2反射面を規定する第2放物面の焦点と、が一致し、前記第1放物面の所定断面がZ=(1/4c1)X2(ただし、c1は第1放物面の焦点距離)を満たす放物線となるX−Z座標を選択したとき、前記光源部から照射される平行光の光軸が前記座標のZ軸に平行であることが好ましい。
また、本発明の測定系は、光源部と、前記光源部からの照射光を反射する反射面を備える反射部材と、前記反射部材からの反射光を検出する光検出部と、磁界を発生する磁界発生部と、を有し、前記反射面の形状が凹面柱面形状であることを特徴とする測定系である。
また、本発明の測定系は、前記凹面柱面形状は、放物線面形状であることが好ましい。
また、本発明の測定系は、前記磁界発生部は尖端部を有し、前記放物線柱面形状を規定する放物線柱面の焦点の集合近傍に、前記尖端部が位置することが好ましい。
また、本発明の測定系は、前記光源部は前記反射面に向けて平行光を照射すると共に、前記光検出部は前記反射面で反射された平行光を検出し、前記放物線柱面形状を規定する放物線柱面の所定断面がZ=(1/4c)X2(ただし、cは放物線柱面の焦点距離)を満たす放物線となるX−Z座標を選択したとき、前記光源部から照射される平行光の光軸が前記座標のZ軸に平行であることが好ましい。
また、本発明の測定系は、前記反射部材が、第1の放物線柱面形状を備える第1反射面と、第2の放物線柱面形状を備える第2反射面と、を有し、前記光源部は前記第1反射面に向けて平行光を照射すると共に、前記光検出部は前記第2反射面で反射された平行光を検出し、前記第1反射面を規定する第1放物線柱面の焦点の集合と、前記第2反射面を規定する第2放物線柱面の焦点の集合と、が一致し、前記第1放物線柱面の所定断面がZ=(1/4c1)X2(ただし、c1は第1放物線柱面の焦点距離)を満たす放物線となるX−Z座標を選択したとき、前記光源部から照射される平行光の光軸が前記座標のZ軸に平行であることが好ましい。
本発明によれば、光量ロスの少ない測定系を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態1に係る測定系の模式的斜視図であり、図2は本発明の実施形態1に係る測定系の模式的断面図である。図2の断面図は図1におけるA−A’を鉛直下方に切ったものを示している。図1及び図2において、100は光源部、200は反射部材、201は第1反射面、202は第2反射面、205は収容凹部、300は磁界発生部材、400は検査容器、500は光検出部、600は演算部をそれぞれ示している。
実施形態1の測定系においては、図1及び図2に示すように、概略、検査容器400と、入射光学系と、検出光学系と、磁界発生手段(磁界発生部材300)とから構成されている。入射光学系は、検査容器400に光を照射する。検出光学系は、検査容器400内の反応複合体からの光を捕捉する。磁界発生手段は、検査容器400内の反応複合体を所定位置に集める。
なお、実施形態1においては、磁界発生部材300が上側に、検査容器400が下側に配置される構成となっているが、これらの天地を逆とした構成、すなわち、磁界発生部材300を下側に、検査容器400を上側に配置する構成とすることもできる。この場合当然、反射部材200も天地が逆さまとなる。なお、このような天地を逆とすることが可能であることは、本実施形態1以外の他の実施形態についても同様に言えることである。
なお、実施形態1においては、検査容器400の底部が横を向く方向に配置されているが、検査容器400の底面が下にくる配置にすることもできる。この場合当然、磁界発生部材300を水平に配置する。このような配置は、本実施形態1以外の他の実施形態についても同様に言えることである。
入射光学系を構成する光源部100には、例えばレーザやLEDを用いることができる。この光源部100から反射部材200に対して所定波長のコリメート光が照射される。反射部材200は、入射光学系を構成する第1反射面201、検出光学系を構成する第2反射面202、磁界発生部材300を保持する収容凹部205を備えている。反射部材200の第1反射面201は、光源部100からのコリメート光を反射し、検査容器400に集光させる。この第1反射面201の形状は放物面S1の形状をなしている。反射部材200の第2反射面202は、検査容器400からの光を反射し、コリメート光にする。この第2の反射面202の形状は放物面S2の形状をなしている。なお、図において、第1反射面201、第2反射面202の形状は、放物面の形状となっているが、凹面形状であっても構わない。この場合、検査容器400の近傍に、光が集光すればよい。
ここで、反射部材200における第1反射面201及び第2反射面202に用いられるミラーについて説明する。反射部材200のミラーとしては、研磨したアルミや金の表面に屈折率の異なる膜誘電体多層膜を蒸着した金属膜ミラーや、研磨したガラス表面に誘電体多層膜を形成した誘電体ミラーを用いることができる。これらは、指定波長で99%以上の反射率を可能にする。第1反射面201と第2反射面202とで共通のミラーを用いてもよいし、第1反射面201によって反射される光の波長及び第2反射面202によって反射される光の波長を考慮して、それぞれに好適なミラーを用いてもよい。
このように実施形態1の測定系は、検査容器400に対して光を集光する際、及び検査容器内の反応複合体からの光を検出する際に、レンズを用いない構成となっているので、光量ロスを少なくすることができ、測定精度を向上させることが可能となる。
反射部材200の収容凹部205には、図示するような尖端部を有する磁界発生部材300が保持され、磁界発生部材300の尖端部が検査容器400に略当接するようにセッティングがなされる。検査容器400には、磁界によって集めることが可能な反応複合体が収容されており、磁界発生部材300の尖端部が検査容器400に略当接することにより、反応複合体が検査容器400の上方に集められる。なお、実施形態1においては、磁界発生部材300として磁石を用いているが、電磁石などを用いることも可能である。また、磁界発生部材300として、磁石と鉄芯等の結合部材を採用しても良い。
ここで、光源部100からのコリメート光は、第1反射面201によって、放物面S1の焦点位置F1に集光される。このため、磁界発生部材300によって、検査容器400内で集められる反応複合体の位置は、第1反射面201を規定する放物面S1の焦点位置F1であることが好ましい。なお、当然ではあるが、反応複合体は、所定の体積をもつため、完全に一点に集められるのではなく、ある狭い領域に集められる。すなわち、検査容器400を測定系にセットする際、焦点位置F1が、磁界発生部材300の磁気が強い位置の近傍(磁気粒子が集められる領域)であればよい。つまり、磁気粒子が集められる領域よりも、光源部100からの光の照射領域が、狭い方が好ましい。これにより、光源部100からの光を、効率よく反応複合体に照射することができる。
図3は検査容器400の斜視図である。この検査容器400は、マイクロリットルからミリリットル程度の試料を入れることができるプラスチック製の容器であり、例えばエッペンドルフチューブやマイクロチューブを用いることができる。なお、検査容器400の材質は、磁力を通すものであればよく、ガラス製等であっても構わない。また、検査容器400は、必ずしも測定系自体に、固定的に付属されるものではなく、使い捨てることもできる。
検査容器400内に収容される試料について説明する。図4(A)は抗体が結合されたラベル物質、図4(B)は被測定物質(抗原)、図4(C)は抗体が結合された磁気粒子を模式的に示している。図5はこれらから生成される反応複合体を模式的に示す図である。図4(A)、(C)中における、Y字形状の物体が、抗体を示している。図4(A)、(C)に用いられている抗体は、図4(B)の被測定物質(抗原)と抗原抗体反応する。
あらかじめ、反応容器内などで抗体が結合されたラベル物質と、被測定物質(抗原)と、を抗原抗体反応させ所定の反応物を生成する。さらに、この反応物に、抗体が結合された磁気粒子を抗原抗体反応させることによって、図5に示すような反応複合体を作製する。このようにして生成される反応複合体が試料として検査容器400内に収容される。
検査容器400が実施形態1の測定系にセットされると、磁界発生部材300の磁気が、検査容器400内の反応複合体の磁気粒子部分に作用して、磁気粒子が、所定の位置に集められる。より具体的には、磁気粒子は、検査容器400の内壁部であって、磁界発生部材300の磁力が強い箇所に集められる。
上記のラベル物質としては、光照射によって蛍光等を発するものもしくはラマン散乱光等を発生するもの、例えば、蛍光マイクロビーズやSERSナノタグが用いられる。
蛍光マイクロビーズは、多くの製造業者によって提供されており、例えば、Molecular Probes社からは、488nm励起で515nm−660nmの蛍光を発するプローブ(フローサイトメトリーアラインメントビーズ)が提供されている。
また、SERSナノタグとは、光照射によって強いラマン散乱光を発生する直径数10nm〜数100nmの大きさを持つ粒子である。例えば、US7192778に掲載されており、1000〜1700cm−1のラマン散乱光を発生する。たとえば、633nm励起光を照射すると670nm〜710nmのラマン散乱光を発生する。構造は、約60nmのラマン活性レポーター分子を付着させた金ナノ粒子を疎水性高分子でシールドした構造である。ここで、ラベル物質は、化学的に安定であること、光源部100から発せられた光の波長で励起可能な吸収帯を有すること、ラベル物質と磁気粒子との非特異的な吸着が無い材質であることが望ましい。
さて、検査容器400内に集められた反応複合体は、第1反射面201からの光の照射によって、蛍光等もしくはラマン散乱光等を放出する。この時、光源のスポット径を10〜100um程度に設定することにより、反応複合体を構成しているラベル物質のみを効率よく励起し、未反応のラベル物質の励起を抑制することができる。蛍光やラマン散乱光は全ての方向に広がるが、このうち第2反射面202に達するものは、第2反射面202での反射によってコリメート光となり、光検出部500へと導かれる。これは、検査容器400内で集められる反応複合体の位置が、第2反射面202を規定する放物面S2の焦点位置F2に設定されるためである。すなわち、実施形態1においては、(第1反射面201を規定する放物面S1の焦点位置F1)=(第2反射面202を規定する放物面S2の焦点位置F2)の関係を有することとなる。
検査容器400内においては、抗体を介して、被測定物質(抗原)と結合していないラベル物質―すなわち、抗原体の定量分析には不要なラベル物質―も存在している。このような未結合のラベル物質(未反応ラベル物質)に、第1反射面201からの光が照射された場合も、上記と同様に、蛍光もしくはラマン散乱光等が発生する。しかしながら、実施形態1の測定系によれば、第2反射面202の焦点位置F2以外で発生する蛍光もしくはラマン散乱光等が、光検出部500へと導かれることを防止できるので、精度の高い測定を行うことが可能である。
第2反射面202と共に、光検出部500は検出光学系を構成している。光検出部500としては、分光器、光電子増倍管、フォトダイオード、フォトンカウンティング等が用いることができる。
実施形態1によれば、一点に凝集された反応複合体を構成するラベル物質からの光を効率よく集光するとともに、外部光の影響を防止することができる。また、励起光の除去が必要な場合、光検出部500と第2反射面202の間に干渉フィルタ等を配置して、励起光の影響を除くことが可能である。
光検出部500は、光の強度を測定する。光検出部500の出力は、データ処理用コンピュータなどの演算部600に入力され、データの蓄積・解析に利用される。
レーザ光などの光源部100の照射によって励起されたラベル物質からの発光は、光検出部500を通り、光検出部500に入力され光の強度が測定される。
光検出部500の出力は、演算部600に入力され解析される。ここで、あらかじめ、被測定物質の濃度と、光検出部500で検出される光強度と、の関係(検量線)を求めておくことができ、この検量線から検査容器400内の試料に含まれる被測定物質の濃度を高感度に測定できる。
次に、反射部材200における第1反射面201及び第2反射面202それぞれの形状を数学的に規定する放物面について説明する。図6は実施形態1に係る測定系の反射面を説明する図である。図6(A)は第1反射面201を規定する放物面S1と、第2反射面202を規定する放物面S2とを独立的に示した図であり、図6(B)は放物面S1と放物面S2とを本実施形態の測定系と同様に結合させた状態を示した図である。なお、実際の第1反射面201は放物面S1の一部を、また、同じく第2反射面202は放物面S2の一部を構成するものであり、それぞれの反射面の実構造は図1及び図2に示したとおりである。
第1反射面201の放物面形状を数学的に規定する放物面をS1とし、その焦点をF1とし、頂点をV1とし、焦点F1と頂点V1との間の距離を|c1|とする。また、第2反射面202の放物面形状を数学的に規定する放物面をS2とし、その焦点をF2とし、頂点をV2とし、焦点F2と頂点V2との間の距離を|c2|とする。
また、放物面S1の焦点F1、頂点V1、放物面S2の焦点F2、頂点V2を通る軸を図示するようにZ軸(Z−Z’)とし、その垂直方向の軸をX軸とし、X−Z座標を規定する。このとき、放物面S1及び放物面S2のX−Z座標による断面は放物線であり、それぞれの放物線はZ=(1/4c1)X2+A(ただしAは定数)、Z=(1/4c2)X2+B(ただしBは定数)によって現すことができる。なお、A、BはZ方向への移動方向分に相当するものであるが、この移動方向分については放物面の数学的形状を規定する上では本質的でないので、以下、この移動方向分についての議論は行わないこととする。すなわち、放物面S1のX−Z座標による断面の放物線はZ=(1/4c1)X2によって規定され、放物面S2のX−Z座標による断面の放物線はZ=(1/4c2)X2によって規定されるものとして議論する。
以上のような規定を行うと、放物面S1は放物線Z=(1/4c1)X2を、Z軸(Z−Z’)を中心として回転させたときに形成される回転放物面であり、放物面S2は放物線Z=(1/4c2)X2を、Z軸(Z−Z’)を中心として回転させたときに形成される回転放物面である、ということができる。
実施形態1に係る測定系においては以上のようにして定義される2つの放物面S1、S2を図6(A)の状態からそれぞれ近づけて、図6(B)に示すよう背中合わせにして結合させたものである。このとき、(放物面S1の焦点位置F1)=(放物面S2の焦点位置F2)の関係となるようにして、2つの放物面S1、S2を結合させている。これによって、第1反射面201を規定する放物面S1に入射するコリメート光(光軸はZ軸方向)は焦点位置F1(=焦点位置F2)に収斂され、第2反射面202を規定する放物面S2の焦点位置F2(=焦点位置F1)から発せられる蛍光やラマン散乱光は、第2反射面202での反射によってコリメート光(光軸はZ軸方向)となる。
また、図6(B)に示すように、磁界発生部材300の尖端部が、放物面S1、S2の焦点位置F1、F2近傍に配置されれば、測定のために反応複合体を効率的に集めることができる。
以上のように、実施形態1によれば、検査容器400に対して光を集光する際、及び検査容器400内の反応複合体から光を検出する際にレンズを用いず、第1反射面201及び第2反射面202を有する反射部材200を用いる構成となっている。このため、光量ロスを少なくすることができ、測定精度を向上させることが可能となる。
次に、実施形態2について図7及び図8を参照しつつ説明する。図7は実施形態2に係る測定系の模式的断面図であり、図8は実施形態2に係る測定系の反射面を説明する図である。実施形態2が実施形態1と異なる点は反射部材200における反射面の構成であり、その余の点については同様であるので説明を割愛する。なお実施形態2に関して、実施形態1と同様の参照番号が付された構成については、実施形態1と同様の構成を示している。
実施形態1においては、反射部材200は2つの放物面S1、S2によって規定される第1反射面201及び第2反射面202の2つの反射面を有する構成であったが、実施形態2においては、反射部材200は放物面S3によって規定される一つの反射面210が備えられる。
実施形態2においても反射部材200には収容凹部205が設けられ、当該収容凹部205に磁界発生部材300がセットされる。磁界発生部材300がセットされることにより、その尖端部は、反射面210を規定する放物面S3の焦点F3の近傍に位置するようになる。このとき、光源部100からのコリメート光(光軸はZ軸方向)を、反射面210によって反射し、検査容器400に集光させる。
そして、磁界発生部材300の作用により、検査容器400内に反応複合体が集められる。そして、反応複合体を構成するラベル物質(被測定物質)に、反射面210からの光を照射することによって、蛍光等が発せられもしくはラマン散乱光等が発生される。蛍光やラマン散乱光のうち反射面210に達するものは、反射面210での反射によってコリメート光(光軸はZ軸方向)となり、光検出部500へと導かれる。
このように実施形態2によっても、検査容器400に対して光を集光する際、及び検査容器400内の反応複合体からの光を検出する際にレンズを用いず、反射面210を有する反射部材200を用いる構成となっているので、光量ロスを少なくすることができ、測定精度を向上させることが可能となる。
また、実施形態2は、反射部材200としては、放物面S3によって規定される反射面210を一つだけ設けるので、製造や調整が簡単である、というメリットを有する。
次に、反射部材200の反射面210の形状を数学的に規定する放物面について説明する。図8は実施形態2に係る測定系の反射面を説明する図である。図8は反射面210を規定する放物面S3を示した図である。なお、実際の反射面210は放物面S3の一部を構成するものであり、反射面の実構造は図7に示したとおりである。
反射面210の放物面形状を数学的に規定する放物面をS3とし、その焦点をF3とし、頂点をV3とし、焦点F3と頂点V3との間の距離を|c3|とする。また、放物面S3の焦点F3、頂点V3を通る軸を図示するようにZ軸(Z−Z’)とし、その垂直方向の軸をX軸とし、X−Z座標を規定する。このとき、放物面S3のX−Z座標による断面は放物線であり、放物面S3のX−Z座標による断面の放物線はZ=(1/4c3)X2によって規定される。以上のような規定を行うと、放物面S3は放物線Z=(1/4c3)X2を、Z軸(Z−Z’)を中心として回転させたときに形成される回転放物面である、ということができる。
以上のような放物面S3によって規定される反射面210によれば、放物面S3に入射するコリメート光(光軸はZ軸方向)は焦点位置F3に収斂され、焦点位置F3からの蛍光やラマン散乱光は、反射面210での反射によってコリメート光(光軸はZ軸方向)となる。
次に、実施形態3について説明する。図9は実施形態3に係る測定系の模式的断面図である。実施形態3が実施形態2と異なる点は、磁界発生部材300及び検査容器400のレイアウトの仕方であり、反射部材200に設けられる反射面220(放物面S4によって規定されるものとする)は一つであることは共通している。なお実施形態3に関して、先の実施形態と同様の参照番号が付された構成については、先の実施形態と同様の構成を示している。
実施形態3では、反射部材200に収容凹部205を設けることなく、不図示の支持構造によって磁界発生部材300を図示するように配置する。また、検査容器400の下部に磁界発生部材300の尖端部が当接するように検査容器400が支持される。この支持構造についても詳細については省略する。
実施形態3においては、反射部材200は放物面S4によって規定される一つの反射面220が備えられており、その焦点位置近傍に磁界発生部材300の尖端部が配置される。このような実施形態によれば、光源部100からのコリメート光は、反射面220によって反射され、検査容器400に収斂されることとなる。また、磁界発生部材300の作用により検査容器400内に反応複合体が、集められる。そして、反応複合体に、反射面220からの光を照射することによって蛍光等が発せられ、もしくはラマン散乱光等を発生される。蛍光やラマン散乱光のうち反射面220に達するものは、反射面220での反射によって、コリメート光となり、光検出部500へと導かれる。
このような実施形態3によっても、検査容器400に対して光を集光する際、及び検査容器400内の反応複合体からの光を検出する際に、レンズを用いず、反射面220を有する反射部材200を用いる構成であるため、光量ロスを少なくすることができ、測定精度を向上させることが可能となる。
また、実施形態3は、反射部材200としては、放物面S4によって規定される反射面220を一つだけ設けるので、製造や調整が簡単である、というメリットを有する。
また、実施形態3の測定系では、反射部材200に収容凹部205を設ける必要がないので、製造や調整が簡単となる。
次に、実施形態4について図10及び図11を参照しつつ説明する。図10は実施形態4に係る測定系の模式的斜視図であり、図11は実施形態4に係る測定系の反射面を説明する図である。なお、実施形態4の各図において、先の実施形態と同様の参照番号が付された構成については、先の実施形態と同様の構成を示しているので、その説明を省略する。
実施形態1から3においては、磁界発生部材300の尖端部一点で検査容器400内の反応複合体を集めて、当該一点に光を集光して測定を行う系である。ここで、この反応複合体が当該一点に凝集し過ぎると、反応複合体の磁気粒子部分によってラベル物質部分が遮蔽される場合がある。すなわち、光源部100からの光が、ラベル物質の部分に届きづらくなる場合や、ラベル物質からの光が、磁気粒子部分に遮られる場合などがあり、有効な測定を行うことができなくなる場合がある。なお、これは、試料中における反応複合体の存在数過多によって起こる問題であり、反応複合体の存在数が所定数より少なければ、これまで説明してきた実施形態による測定はもちろん有効である。
ここで、実施形態4で説明する測定系は、磁界発生部材300が、1ライン状の尖端部を有するため、検査容器400内の反応複合体を1ライン上に集めることができる。
また、1ライン上に集められた反応複合体に1ライン状の光を照射するために、実施形態4で用いる反射面は、放物線柱面形状である。当該放物線柱面形状の反射面は、光源部100からのコリメート光を反射することで、所定の1ライン上に焦点を結ぶ。すなわち、磁界発生部材300によって、検査容器400内で1ライン上に集められた反応複合体の位置は、第1反射面231を規定する放物線柱面S5の焦点位置F5となっており、光源部100からのコリメート光は第1反射面231によって、当該焦点位置F5に集光される。
検査容器400内で1ライン上に集められた反応複合体に第1反射面231からの光を照射することによって、反応複合体は蛍光等を発しもしくはラマン散乱光等を発生する。蛍光やラマン散乱光のうち第2反射面232に達するものは、第2反射面232での反射によって、コリメート光となり、光検出部500へと導かれる。これは、検査容器400内で集められる1ライン状の反応複合体の位置が、第2反射面232を規定する放物線柱面S6の焦点位置F6に設定されるためである。すなわち、実施形態4においては、(第1反射面231を規定する放物線柱面S5の焦点位置F5)=(第2反射面232を規定する放物線柱面S6の焦点位置F6)の関係を有することとなる。なお、焦点位置F5および焦点位置F6は、それぞれ1ライン状である。また、図において、第1反射面231、第2反射面232の形状は、放物線柱面の形状となっているが、凹面柱面形状であっても構わない。
このように、本実施形態では、光源部100からの光がライン状に集光し、多くの面積を照明することによって、より多くの反応複合体中のラベル物質を励起できる。
また、実施形態4によれば、ライン照明領域からのライン状の光は、放物線柱面反射ミラー(第2反射面232)によって、平行光線になり、光検出部500で受光される。このため、検出するための光量ロスを少なくすることができ、より高精度の測定が可能になる。
次に、反射部材200における第1反射面231及び第2反射面232それぞれの形状を数学的に規定する放物線柱面について説明する。図11は実施形態4に係る測定系の反射面を説明する図である。
図11(A)は第1反射面231を規定する放物線柱面S5と、第2反射面232を規定する放物線柱面S6とを独立的に示した図であり、図11(B)は放物線柱面S5と放物線柱面S6とを本実施形態の測定系と同様に結合させた状態を示した図である。なお、実際の第1反射面231は放物線柱面S5の一部を、また、同じく第2反射面232は放物線柱面S6の一部を構成するものであり、それぞれの反射面の実構造は図10に示したとおりである。
第1反射面231の放物線柱面形状を数学的に規定する放物線柱面をS5とし、その焦点の集合線をF5とし、頂点の集合線をV5とし、焦点の集合線F5と頂点の集合線V5との間の距離を|c5|とする。また、第2反射面232の放物線柱面形状を数学的に規定する放物線柱面をS6とし、その焦点の集合線をF6とし、頂点の集合線をV6とし、焦点の集合線F6と頂点の集合線V6との間の距離を|c6|とする。
また、放物線柱面S5の焦点の集合線F5、頂点の集合線V5、放物線柱面S6の焦点の集合線F6、頂点の集合線V6を通る軸で、それぞれの集合線に平行な軸をY軸、それぞれの集合線を含む面に垂直な軸をX軸とし、X−Y座標を規定する。さらに、X−Y座標におけるX軸、Y軸と直交する方向にZ軸を規定し、X―Y―Z座標を規定する。
このとき、放物線柱面S5及び放物線柱面S6のX−Z座標による断面は放物線であり、それぞれの放物線はZ=(1/4c5)X2、Z=(1/4c6)X2によって現すことができる。すなわち、X−Z断面に関して、実際の第1反射面231および第2反射面232は、図2における第1反射面201および第2反射面202と同様の実構造を示す。
放物線柱面S5は放物線Z=(1/4c5)X2を、Y軸方向に平行移動したときに形成される軌跡の集合であり、放物線柱面S6は放物線Z=(1/4c6)X2を、Y軸方向に平行移動したときに形成される軌跡の集合である、ということができる。
実施形態4に係る測定系においては以上のようにして定義される2つの放物線柱面S5、S6を図11(A)の状態からそれぞれ近づけて、図11(B)に示すよう背中合わせにして結合させたものである。このとき、(放物線柱面S5の焦点の集合線の位置F5)=(放物線柱面S6の焦点の集合線の位置F6)の関係となるようにして、2つの放物線柱面S5、S6を結合させている。これによって、第1反射面231を規定する放物線柱面S5に入射するコリメート光(光軸はZ軸方向)は焦点位置F5(=焦点位置F6)に収斂され、第2反射面232を規定する放物線柱面S6の焦点位置F6(=焦点位置F5)からの蛍光やラマン散乱光は、第2反射面232での反射によってコリメート光(光軸はZ軸方向)となる。
また、図11(B)に示すように、磁界発生部材300の尖端部が、放物線柱面S5、S6の焦点の集合線の位置F5、F6近傍に、配置されれば、反応複合体を効率的に集めることができる。
以上のように、実施形態4によれば、検査容器400に対して光を集光する際、及び検査容器400内の反応複合体から光を検出する際にレンズを用いず、第1反射面231及び第2反射面232を有する反射部材200を用いる構成となっている。このため、光量ロスを少なくすることができ、測定精度を向上させることが可能となる。
また、実施形態4によれば、反応複合体が1ライン状に広がることによって、一点に凝集されることを防止するため、反応複合体の磁気粒子部分によってラベル物質部分が遮蔽されることを防止できる。
次に、実施形態5について図12及び図13を参照しつつ説明する。図12は実施形態5に係る測定系の模式的断面図であり、図13は実施形態5に係る測定系の反射面を説明する図である。実施形態5が実施形態4と異なる点は反射部材200における反射面の構成である。なお実施形態5に関して、先の実施形態と同様の参照番号が付された構成については、先の実施形態と同様の構成を示している。
実施形態4においては、反射部材200は2つの放物線柱面S5、S6によって規定される第1反射面231及び第2反射面232の2つの反射面を有する構成であったが、実施形態5においては、反射部材200は放物線柱面S7によって規定される一つの反射面240が備えられる。
実施形態5において磁界発生部材300がセットされることにより、そのライン形状の尖端部が、反射面240を規定する放物線柱面S7の焦点の集合線F7の近傍に位置する。このとき、光源部100からのコリメート光(光軸はZ軸方向)を、反射面240によって反射し、検査容器400に集光させる。そして、磁界発生部材300の作用により検査容器400内で集められた1ライン状の反応複合体に、反射面240からの光を照射することによって、蛍光等が発生しもしくはラマン散乱光等が発生する。蛍光やラマン散乱光のうち反射面240に達するものは、反射面240での反射によってコリメート光(光軸はZ軸方向)となり、光検出部500へと導かれる。
このように実施形態5によっても、検査容器400に対して光を集光する際、及び検査容器400内の反応複合体から光を検出する際にレンズを用いず、反射面240を有する反射部材200を用いる構成となっているので、光量ロスを少なくすることができ、測定精度を向上させることが可能となる。
また、実施形態5によれば、反応複合体が1ライン状に広がることによって、一点に凝集されることを防止するため、反応複合体の磁気粒子部分によってラベル物質部分が遮蔽されて、有効な測定を行うことができなくなる、ということを防止できる。
また、実施形態5は、反射部材200としては、放物線柱面S7によって規定される反射面240を一つのみ設けるので、製造や調整が簡単である、というメリットを有する。
次に、反射部材200の反射面240の形状を数学的に規定する放物線柱面について説明する。図13は実施形態5に係る測定系の反射面を説明する図である。図13は反射面240を規定する放物線柱面S7を示した図である。なお、実際の反射面240は放物線柱面S7の一部を構成するものであり、反射面の実構造は図12に示したとおりである。
反射面210の放物線柱面形状を数学的に規定する放物線柱面をS7とし、その焦点の集合線をF7とし、頂点の集合線をV7とし、焦点の集合線F7と頂点の集合線V7との間の距離を|c7|とする。また、放物線柱面S7の焦点の集合線F7、頂点の集合線V3を通る軸で、かつ各集合線と直交する軸を図示するようにZ軸(Z−Z’)とし、その垂直方向の軸をX軸とし、X−Z座標を規定する。さらに、X−Z座標におけるX軸、Z軸と直交する方向にY軸を規定し、X―Y―Z座標を規定する。
このとき、放物線柱面S7のX−Z座標による断面は放物線であり、放物線柱面S7のX−Z座標による断面の放物線はZ=(1/4c7)X2によって規定される。以上のような規定を行うと、放物線柱面S7は放物線Z=(1/4c7)X2を、Y軸方向に平行移動したときに形成される軌跡の集合である、ということができる。
このとき、放物線柱面S7のX−Z座標による断面は放物線であり、放物線柱面S7のX−Z座標による断面の放物線はZ=(1/4c7)X2によって規定される。以上のような規定を行うと、放物線柱面S7は放物線Z=(1/4c7)X2を、Y軸方向に平行移動したときに形成される軌跡の集合である、ということができる。
以上のような放物線柱面S7によって規定される反射面240によれば、放物線柱面S7に入射するコリメート光(光軸はZ軸方向)は焦点の集合線の位置F7に収斂され、焦点の集合線の位置F7からの蛍光やラマン散乱光は、反射面240での反射によってコリメート光(光軸はZ軸方向)となる。
次に、実施形態6について説明する。図14は実施形態6に係る測定系の模式的断面図である。実施形態6が実施形態5と異なる点は、磁界発生部材300及び検査容器400のレイアウトの仕方であり、反射部材200に設けられる反射面250(放物線柱面S8によって規定されるものとする)が一つであることは共通している。なお実施形態6に関して、先の実施形態と同様の参照番号が付された構成については、先の実施形態と同様の構成を示している。
実施形態6では、反射部材200に収容凹部205を設けることなく、不図示の支持構造によって磁界発生部材300を図示するように配置する。また、検査容器400の下部に磁界発生部材300の尖端部が当接するように検査容器400が支持される。この支持構造についても詳細については省略する。
実施形態6においては、反射部材200は放物線柱面S8によって規定される一つの反射面250が備えられており、その焦点位置近傍に磁界発生部材300の尖端部が配置される。このような実施形態6によれば、光源部100からのコリメート光は、反射面250によって反射され、検査容器400に収斂されることとなる。磁界発生部材300の作用により検査容器400内でライン状に集められた反応複合体に反射面250からの光を照射することで、蛍光等が発せられもしくはラマン散乱光等が発生する。蛍光やラマン散乱光のうち反射面220に達するものは、反射面250での反射によってコリメート光となり、光検出部500へと導かれる。
このように、実施形態6によっても、検査容器400に対して光を集光する際、及び検査容器400内の反応複合体から光を検出する際に、レンズを用いず、反射面250を有する反射部材200を用いる構成となっているので、光量ロスを少なくすることができ、測定精度を向上させることが可能となる。
また、実施形態6によれば、反応複合体が1ライン状に広がることによって、一点に凝集されることを防止するので、反応複合体の磁気粒子部分によってラベル物質部分が遮蔽されることを防止できる。
また、実施形態6は、反射部材200としては、放物線柱面S8によって規定される反射面250を一つのみ設けるので、製造や調整が簡単である、というメリットを有する。
また、実施形態6の測定系では、反射部材200に収容凹部205を設ける必要がないので、製造や調整が簡単となる。
100・・・光源部、200・・・反射部材、201・・・第1反射面(放物面形状)、202・・・第2反射面(放物面形状)、205・・・収容凹部、210、220・・・反射面(放物面形状)、231・・・第1反射面(放物線柱面形状)、232・・・第2反射面(放物線柱面形状)、240、250・・・反射面(放物線柱面形状)、300・・・磁界発生部材、400・・・検査容器、500・・・光検出部、600・・・演算部
Claims (10)
- 光源部と、
前記光源部からの照射光を反射する反射面を備える反射部材と、
前記反射部材からの反射光を検出する光検出部と、
磁界を発生する磁界発生部と、を有し、
前記反射面の形状が凹面形状であることを特徴とする測定系。 - 前記凹面形状は、放物面形状であることを特徴とする請求項1に記載の測定系。
- 前記磁界発生部は尖端部を有し、
前記放物面形状を規定する放物面の焦点近傍に、前記尖端部が位置することを特徴とする請求項2に記載の測定系。 - 前記光源部は前記反射面に向けて平行光を照射すると共に、前記光検出部は前記反射面で反射された平行光を検出し、
前記放物面形状を規定する放物面の所定断面がZ=(1/4c)X2(ただし、cは放物面の焦点距離)を満たす放物線となるX−Z座標を選択したとき、
前記光源部から照射される平行光の光軸が前記座標のZ軸に平行であることを特徴とする請求項2または3に記載の測定系。 - 前記反射部材が、第1の放物面形状を備える第1反射面と、第2の放物面形状を備える第2反射面と、を有し、
前記光源部は前記第1反射面に向けて平行光を照射すると共に、前記光検出部は前記第2反射面で反射された平行光を検出し、
前記第1反射面を規定する第1放物面の焦点と、前記第2反射面を規定する第2放物面の焦点と、が一致し、
前記第1放物面の所定断面がZ=(1/4c1)X2(ただし、c1は第1放物面の焦点距離)を満たす放物線となるX−Z座標を選択したとき、
前記光源部から照射される平行光の光軸が前記座標のZ軸に平行であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の測定系。 - 光源部と、
前記光源部からの照射光を反射する反射面を備える反射部材と、
前記反射部材からの反射光を検出する光検出部と、
磁界を発生する磁界発生部と、を有し、
前記反射面の形状が凹面柱面形状であることを特徴とする測定系。 - 前記凹面柱面形状は、放物線面形状であることを特徴とする、請求項6記載の測定系。
- 前記磁界発生部は尖端部を有し、
前記放物線柱面形状を規定する放物線柱面の焦点の集合近傍に、前記尖端部が位置することを特徴とする請求項7に記載の測定系。 - 前記光源部は前記反射面に向けて平行光を照射すると共に、前記光検出部は前記反射面で反射された平行光を検出し、
前記放物線柱面形状を規定する放物線柱面の所定断面がZ=(1/4c)X2(ただし、cは放物線柱面の焦点距離)を満たす放物線となるX−Z座標を選択したとき、
前記光源部から照射される平行光の光軸が前記座標のZ軸に平行であることを特徴とする請求項7または8に記載の測定系。 - 前記反射部材が、第1の放物線柱面形状を備える第1反射面と、第2の放物線柱面形状を備える第2反射面と、を有し、
前記光源部は前記第1反射面に向けて平行光を照射すると共に、前記光検出部は前記第2反射面で反射された平行光を検出し、
前記第1反射面を規定する第1放物線柱面の焦点の集合と、前記第2反射面を規定する第2放物線柱面の焦点の集合と、が一致し、
前記第1放物線柱面の所定断面がZ=(1/4c1)X2(ただし、c1は第1放物線柱面の焦点距離)を満たす放物線となるX−Z座標を選択したとき、
前記光源部から照射される平行光の光軸が前記座標のZ軸に平行であることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の測定系。
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