JP2010122073A - ケラチンフィルムを用いた染毛剤褪色度の測定方法 - Google Patents

ケラチンフィルムを用いた染毛剤褪色度の測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010122073A
JP2010122073A JP2008296137A JP2008296137A JP2010122073A JP 2010122073 A JP2010122073 A JP 2010122073A JP 2008296137 A JP2008296137 A JP 2008296137A JP 2008296137 A JP2008296137 A JP 2008296137A JP 2010122073 A JP2010122073 A JP 2010122073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
keratin
film
hair dye
keratin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008296137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5388171B2 (ja
Inventor
Tomoko Watanabe
智子 渡辺
Satoyuki Kawazoe
智行 川副
Toshihiro Fujii
敏弘 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinshu University NUC
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shinshu University NUC
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinshu University NUC, Shiseido Co Ltd filed Critical Shinshu University NUC
Priority to JP2008296137A priority Critical patent/JP5388171B2/ja
Publication of JP2010122073A publication Critical patent/JP2010122073A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5388171B2 publication Critical patent/JP5388171B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】測定値のばらつきがなく、染毛剤の褪色度を簡便に測定することができ、しかも精度に優れた測定方法を提供する。
【解決手段】毛髪を蛋白質変性剤および還元剤により溶解させた毛髪ケラチン蛋白質溶液と、展開用溶液とを接触させ、乾燥させた後に得られるケラチンフィルムを染色対象として用いることを特徴とする染毛剤褪色度の測定方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、ケラチンフィルムを用いた染毛剤褪色度の新規測定方法に関する。
酸化発色により染色を行なう酸化染料は、毛髪へ一時的に色を付けることを目的とした酸性染料等とは異なり、染色状態を長期間維持させることが求められている。
このような染毛剤の研究・開発において、より落ちにくい製剤を得るためには、染色された毛髪における染毛剤の耐久性の評価が欠かせない。従来、このような評価試験においては、毛髪ストランド(人毛毛髪の一束)を染毛し、その色変化を測定するという方法が採られていた。
染毛剤で染色された毛髪は、日常的に太陽光の紫外線を浴びることによって経時的に分解が進むと考えられている。したがって、染毛剤の耐久性の評価にあたっては、紫外線による染毛剤の色変化(褪色)が指標とされる。
しかしながら、従来行なわれていた毛髪ストランドによる測定では、毛髪の束を直接測定するという性質上、測定精度に限界があり、太陽光による色変化を正確に捉えることが難しかった。
さらに、染毛剤で染色された毛髪は、水洗の繰り返しによる染毛剤の溶出によっても褪色が起きていると考えられる。この原因による色変化の度合は比較的大きいため、従来の毛髪ストランドを用いても測定されていたが、水洗の影響を評価するために毛髪の表面のみを測色することはやはり技術的に困難であった。
また、毛髪の染色むらや検体の髪質によるデータのばらつきが生じることからも、毛髪ストランドを用いた測定方法では十分な染毛剤の評価を行なうことはできなかった。
ところで、本発明者らは、効率性が良く、ありのままに近い状態で解析に適したケラチン蛋白質の抽出法に関し報告している(例えば特許文献1)。すなわち、還元剤共存下で特定の尿素系の化合物で毛髪を処理し、毛髪コルテックス部位を構成するミクロフィブリンと細胞間充物質であるマトリックスのケラチン蛋白質を溶出させて採取し、この溶出後の残渣から形状を維持したキューティクル部位を採取するものである。また、本発明者らは、この方法をさらに改良して採取したケラチン蛋白質から構成されたフィルム、ゲル等の成形品の製造方法をも提供している(例えば特許文献2)。
そして、本発明者らは、ケラチン蛋白質から構成されたフィルム、すなわちケラチンフィルムを用いた評価系として、紫外線による毛髪損傷度の測定方法を見出している(特許文献3)。この測定方法によれば、紫外線によって毛髪蛋白質が受ける酸化ダメージを、酸化蛋白質に特異的に結合する蛍光色素を用いて蛍光顕微鏡による画像を数値化することができ、しかも、ケラチンフィルムを検体にすることにより、単離毛髪を検体とした際に生じる測定値のばらつきを改善することができる。
しかしながら、前記測定方法は、ケラチンフィルムである毛髪蛋白質そのものの酸化変質を検出するに留まっており、このように抽出された状態の毛髪蛋白質と染毛剤の関わりについては全く明らかではなかった。
特開2002−114798号公報 特開2002−332357号公報 特開2008−180709号公報
これらの問題から、紫外線や洗髪による染色剤の分解ないし溶出の度合を評価することのできる測定方法は未だ開発されていなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、測定値のばらつきがなく、染毛剤の褪色度を簡便に測定することができ、しかも精度に優れた測定方法を提供することを目的とする。
前記課題を達成するため、本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、ケラチンフィルムが染毛剤の適用によって毛髪と同様の染色挙動を示し、且つ、該フィルム染色対象として用いることによって、紫外線照射及び洗浄に対する染毛剤の褪色度を明瞭に測定できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明にかかる染毛剤褪色度の測定方法は、毛髪を蛋白質変性剤および還元剤により溶解させた毛髪ケラチン蛋白質溶液と、展開用溶液とを接触させ、乾燥させた後に得られるケラチンフィルムを染色対象として用いることを特徴とする。
前記測定方法において、下記(I)〜(III)工程を含むことが好適である。
(I)ケラチンフィルムを染毛剤で染色し、測色する工程、
(II)前記ケラチンフィルムに紫外線を照射し、測色する工程、
(III)前記(I)及び(II)における色差を求める工程。
前記測定方法において、前記ケラチンフィルムを洗浄し、測色する工程を含むことが好適である。
前記測定方法において、紫外線吸収剤が塗付されたケラチンフィルムを用いることが好適である。
前記測定方法において、ケラチンフィルムの裏面を測定野とすることが好適である。
前記測定方法において、染毛剤が酸化染毛剤であることが好適である。
また、本発明にかかる染色ケラチンフィルムは、毛髪を蛋白質変性剤および還元剤により溶解させた毛髪ケラチン蛋白質溶液と、展開用溶液とを接触させ、乾燥させた後に得られるケラチンフィルムを、染毛剤で染色して得ることを特徴とする。
本発明にかかる方法によれば、測定値にばらつきを生じることなく、簡便に染毛剤の褪色度を評価することができる。これにより、染毛剤及び紫外線吸収剤の使用時の耐久性を高精度で試験することが可能となるため、関連の化粧品や医薬品等の開発及び研究において著しく貢献すると考えられる。
本発明にかかる紫外線による染毛剤褪色度の測定方法は、染毛剤で染色した毛髪の紫外線照射による経時的な褪色の度合を評価するために用いられる。
また、本発明において、「毛髪」は、ヒトの毛髪以外に、動物の体毛、羽毛を含むものとする。また、ケラチン蛋白質を含む爪や皮膚等に本発明にかかる測定方法を適用することも可能である。
まず最初に、本発明にかかる測定方法に使用するケラチンフィルムについて説明する。
<ケラチンフィルムの調製>
毛髪から、それを構成するケラチン蛋白質群を抽出するために、蛋白質変性剤を用いる。蛋白質変性剤としては、尿素系の化合物が好ましく、例えば、尿素、チオ尿素、およびこれらの誘導体等が挙げられる。これらの尿素系蛋白質変性剤の1種または2種以上を混合して用いることが好ましい。より好ましくは、尿素とチオ尿素を混合して用いることである。尿素とチオ尿素を混合して用いる場合には、混合質量比が5:1〜1:2であることが好ましい。チオ尿素の混合比が前記範囲より少ないと蛋白質の変性作用が劣る場合があり、また前記範囲を超えると、ケラチン蛋白質群の抽出率が低下する傾向がある。
前記蛋白質変性剤は、毛髪サンプル処理液中の濃度が30〜70質量%であることが好ましい。30質量%未満であると、ケラチン蛋白質群の抽出率が低下する傾向があり、また、70質量%を超えて用いても増量による抽出率の向上の効果は認められず、さらに毛髪サンプル処理液の粘性が高くなり作業性が悪くなる場合ある。ここで、「毛髪サンプル処理液」とは、毛髪サンプルと蛋白質変性剤からなる毛髪ケラチン蛋白質溶解液、および後述する還元剤等を含み、ケラチン蛋白質群を抽出する製造過程の混合溶液を意味する。
前述のように蛋白質変性剤を用いることにより、温和な条件で効率よくケラチン蛋白質群を毛髪から溶解させて抽出することが可能となる。
また、本発明に用いるケラチンフィルムを調製するにあたり、前記蛋白質変性剤と共に還元剤を併用する。還元剤としては、例えば2−メルカプトエタノール、ジチオスレイトール、チオグリコール酸等のチオアルコール類が挙げられる。これらの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
還元剤を前記蛋白質変性剤と併用することにより、ケラチン蛋白質群の抽出率をさらに向上させることができる。これは、強固なケラチン繊維構造を蛋白質変性剤が変性させ、続いて還元剤がケラチン蛋白質間の強固なS−S結合を効率よく解離させ、さらに毛髪サンプル処理液中での再結合が起こりにくくするためと考えられる。
前記還元剤を蛋白質変性剤と併用する場合、毛髪サンプル処理液中0.5〜40質量%の濃度で含有させることが好ましく、より好ましくは1〜20質量%である。ただし、用いる還元剤の毛髪サンプル処理液中における溶解性により適宜決定されることが好ましい。
還元剤の濃度が0.5質量%未満であると、ケラチン蛋白質感の強固なS−S結合の還元切断が十分に行なわれない傾向があり、また、40質量%の濃度を超えて使用すると毛髪処理液中でのケラチン蛋白質群の溶解性が悪くなる場合がある。
毛髪ケラチン蛋白質溶液を得るための処理時間は、処理温度にも左右されるが、1〜4日間であることが好ましい。また、処理温度は、20〜60℃であることが好ましい。20℃未満であると反応の進行が遅くなり効率が悪く、60℃を超えると、毛髪サンプル処理液がアルカリ性を呈しているため、ペプチド結合の切断や置換基変換、架橋等の副反応を伴う場合がある。
また、毛髪サンプルと毛髪サンプル処理液の比は、1〜100mg毛髪サンプル/ml毛髪サンプル処理液であることが好ましい。
毛髪サンプル処理液は、ケラチン蛋白質が十分に抽出された後、ろ過により末抽出毛髪を除き、毛髪ケラチン蛋白質溶液を得ることができる。
蛋白質変性剤と還元剤とを併用して毛髪サンプルを処理し、ろ過した後に得られる毛髪ケラチン蛋白質の固体化またはゲル化のため、展開用溶液を接触させる。この固体化またはゲル化により、本発明にかかる測定方法に適した形態であるフィルムとして成形される。
展開用溶液としては、例えば、トリクロロ酢酸、グアニジン塩酸、過塩素酸、及びそれらの誘導体等の変性剤と、水、生理食塩水、低級アルコール等の溶媒を混合して得られる変性剤溶液、塩酸、硫酸、酢酸、リン酸及びそれらの塩等の酸性物質からなる酸性溶液が挙げられ、これらの1種または2種以上を用いることができる。本発明で用いるケラチンフィルムの調製においては、展開用溶液としてグアニジン塩酸、過塩素酸の変性剤または酢酸と水を混合して得られる過塩素酸溶液、グアニジン塩酸溶液、酢酸緩衝液、酢酸溶液から選択される1種または2種以上であることが好ましい。特に好ましくは、酢酸緩衝液(pH4.0)及び/または酢酸溶液である。
前記展開溶液として用いる前記変性剤溶液の濃度は10〜60質量%であることが好ましい。また、前記展開用溶液として用いる酸性溶液の濃度は、10〜500mMであることが好ましい。
前記展開用溶液は、前記毛髪ケラチン蛋白質のイオン強度を下げる作用を有し、これにより、毛髪サンプル処理液中の蛋白質変性剤、還元剤の溶解性の低下を招く。その結果、ケラチン蛋白質群の溶解性が低下、それに伴いケラチン蛋白質間のS−S結合が解離して−SH状態であったものが、再びS−S結合が再形成されて、短時間にケラチン蛋白質の固体化が進行することになる。
本発明で用いるケラチンフィルムを調製する場合、Post−cast法またはPree−cast法を適用することができる。
Post−cast法としては、シャーレ等の容器に予め前記展開用溶媒を満たしておき、これに毛髪ケラチン蛋白質溶液をキャストする方法(フォワード法)、または毛髪ケラチン蛋白質溶液を予め添加したシャーレ等の容器に、展開用溶液をキャストする方法(リバース法)が挙げられる。
Pre−cast法とは、予め毛髪ケラチン蛋白質に展開溶媒を混合し、水を張ったシャーレ等の容器へ前記混合溶液をキャストする方法である。
本発明においては、前記Post−cast法及びPre−cast法のいずれによっても、染毛剤褪色度の測定に適した均一性に優れたケラチンフィルムを調製することができる。
特に、Pre−cast法に用いる展開用溶媒としては酢酸溶液が好適であり、Post−cast法においては酢酸緩衝液が好適である。また、還元剤としては、Post−cast法において2−メルカプトエタノールが好適であり、Pre−cast法においてジチオスレイトールが適している。
また、展開用溶液は毛髪ケラチン蛋白質溶液に対し10〜10000倍の質量比で用いることが好ましい。前記範囲内で展開用溶液を毛髪ケラチン蛋白質溶液に接触させることにより、適度な薄さを呈する薄膜を調製することができる。
シャーレ内に形成された薄膜状の毛髪ケラチン蛋白質成形品を前記展開用溶媒で洗浄する。洗浄の回数は特に限定されないが、1〜5回程度であることが好ましい。洗浄後、溶液を取り除き、シャーレ上の毛髪ケラチン蛋白質成形品を乾燥させ、ケラチンフィルムを得ることができる。乾燥の方法は特に限定されないが、埃がつかない室温下で静置することなどが挙げられる。
ケラチンフィルムの調製に用いる毛髪サンプルは、油分が多く含まれているものもあるため、処理前に予め脱脂してもよい。脱脂方法に限定はないが、例えばクロロホルムとメタノールの混合溶媒で処理すること等が挙げられる。
<染毛剤退色度の測定方法>
続いて、本発明にかかる紫外線による染毛剤褪色度の測定方法について説明する。
本発明にかかる測定方法は、上記したケラチンフィルムを染毛剤で染色したものを測定対象として使用し、前記染色ケラチンフィルムへ紫外線を照射し、照射前後のフィルムの色変化を測定値とする。
具体的には、本発明は下記(I)〜(III)の工程を備えることが好ましい。
(I)ケラチンフィルムを染毛剤で染色し、測色する工程
(II)前記ケラチンフィルムに紫外線を照射し、測色する工程
(III)前記(I)及び(II)における色差を求める工程
以下、本発明にかかる方法を上記工程に沿って説明する。
(I)工程
まず、上記調製方法により得られたケラチンフィルムを、褪色度を測定したい染毛剤で染色する。本発明の測定方法に使用する染毛剤としては、酸化染毛剤、非酸化染毛剤といった永久染毛剤が好ましく、特に酸化染毛剤の使用が好適である。前記永久染毛剤の他、ヘアマニキュア等の半永久染毛料、カラースプレー等の一時染毛料、ヘアブリーチ等の脱色剤等を使用することも可能である。
ケラチンフィルムの染色は、通常毛髪に用いる方法でケラチンフィルムを染毛剤処理することによって行なうことができる。例えば、酸化染毛剤でケラチンフィルムを染色する場合、酸化染毛料及びアルカリ剤を含む第1剤と、過酸化水素を含む第2剤とを所定の重量比で混合し、ケラチンフィルムに塗付する。該フィルムを適当な時間染色処理した後、フィルム上の染毛剤をふき取り、さらに水で繰り返し洗浄し、適宜乾燥させることによって染色ケラチンフィルムを得ることができる。
染毛剤塗付後のケラチンフィルムの処理時間は、行なう試験系に要する染色度合に応じて適宜設定することができるが、一般的な酸化染毛剤の場合、毛髪に対する適用と同じく10〜30分程度の染色処理で十分にケラチンフィルムを染色することができる。
続いて、染色ケラチンフィルムを測色する。測色方法に特に制限はないが、分光測色計等を用いて、L、ハンターLab、Lh、XYZ、Yxy、Lu’v’、JIS Z 8721等の表色系に数値化することが好ましい。
ここで、前述のケラチンフィルムの調製方法では、シャーレ等の容器内においてケラチン蛋白質を乾燥フィルム化するため、容器との接触面と非接触面とでフィルム表面の滑らかさが異なる場合がある。すなわち、前記接触面をフィルムの裏面、非接触面をフィルムの表面とすれば、フィルムの裏面はフィルムの乾燥に伴い、容器のフィルム接触面に応じた滑らかさに表面成形されることになる。そのため、シャーレ等の滑らかな表面をもつ容器をケラチンフィルムの調製に用いることで、フィルムの裏面をフィルムの表面よりも均一な表面とすることができる。特に、シャーレ等の滑らか且つ透明な容器でケラチンフィルムを調製すれば、乾燥によってケラチンフィルムが密着固定した容器ごとフィルムの裏面を測色することができるという利点がある。勿論、容器からケラチンフィルムを剥離して測色することも可能であるが、剥離の際にフィルムの裏面が損傷し、測定値に影響が出る場合があるため、このような場合フィルムが容器に固定された形態での測定がより好ましい。
(II)工程
前記(I)工程後、染色ケラチンフィルムに紫外線を照射する。紫外線の照射は(I)工程における測色の測定野を含むようにして行なう。このときの紫外線照射時間は特に限定されないが、日常生活での頭髪の紫外線曝露と頭髪のライフサイクルを勘案し、1日〜2年間を実験系での照射時間に換算して行なう。この際、ケラチンフィルムはシャーレ等の容器に固定されていることが好ましいが、これに限定されるものではない。
紫外線照射後、再度ケラチンフィルムを測色する。この際の測色方法及び測定野は、(I)工程における測色と同様とする。
また、この工程において、紫外線照射前のケラチンフィルムに紫外線吸収剤及び紫外線吸収剤配合毛髪化粧料を塗付することができる。これにより、(III)工程において、紫外線吸収剤及び紫外線吸収剤配合毛髪化粧料による染毛剤の褪色抑制効果を評価することができる。
(III)工程
(III)工程においては、前記(I)及び(II)工程における測定値間の色差(ΔE)を求める。(I)及び(II)工程における測定値は、それぞれ一の測定値であっても、2以上の測定値の平均であってもよい。
色差の算出は採用した表色系に応じた公知の計算方法を用いることができる。また、色差を求めることのできる器機、コンピュータ等を用いてもよい。
例えば、ハンターの表色系に基づき測色した2つの測定値(L1 *、A1 *、B1 *)、(L2 *、A2 *、B2 *)からその色差ΔEを求める場合、ΔE={(L1 *−L2 *2+(A1 *−A2 *2+(B1 *−B2 *21/2として求められ、ΔEが大きい程、2つの測定値間の色変化が大きいことを示す。すなわち、ΔEが大きい程、染色ケラチンフィルムの褪色が進んでいると評価することができる。
染毛剤で染色された毛髪は、日常的に太陽光の紫外線を浴びることによって経時的に分解が進む。そのため、染毛剤の研究及び開発においては、紫外線による染毛剤の色変化(褪色)を考慮する必要がある。しかしながら、太陽光による染毛剤の色変化の度合は、染色対象として毛髪ストランド(人毛毛髪の一束)を用いた場合、色測的に捉えることが難しかった。
これに対して、本発明にかかる測定方法によれば、毛髪ケラチンフィルムを染色対象として上記工程を行なうことによって、紫外線照射による染毛剤の褪色を明瞭且つ容易に測定することができる。
また、染毛剤で染色された毛髪は、洗浄の繰り返しにより染毛剤が溶出することによっても褪色していると考えられる。この原因による色変化の度合は比較的大きいことから、従来の毛髪ストランドを用いて測定することが可能であるものの、洗浄の影響を受けた毛髪表面のみを正確に測色することは技術的に困難であった。
このような洗浄による褪色についても、本発明にかかる測定方法を利用して容易に測定することが可能である。
すなわち、本発明において、染毛剤による染色ケラチンフィルムを水等で洗浄し、該洗浄前後の測色における色差ΔEを求めることによって洗浄による染毛剤の褪色度合が表される。特に、上記した(II)工程の後、さらにケラチンフィルムを洗浄し、測色を行ない、(I)工程の測定値との色差ΔEを算出することによって紫外線照射と水洗の両方による染毛剤の褪色度合を測定することができる。
なお、本発明において、ケラチンフィルムへの紫外線照射と洗浄を両方行なうか、紫外線照射または洗浄のどちらか一方のみを検討するかについては、試験の目的に応じて選択すればよい。
また、紫外線照射のようなケラチンフィルム表面への物理的影響が比較的少ない試験においては、フィルムの表面と裏面とにおける色差の測定精度にほとんど差はない。一方で、洗浄によるケラチンフィルムの色変化を測定する場合、フィルム表面が洗浄工程によって影響を受けてしまい、色差の測定値にばらつきが生じることがある。そのため、特にケラチンフィルムへ洗浄試験を施す場合は、フィルムの裏面を測定野とすることが好ましい。
さらに、本発明は、前述の調製方法で得られるケラチンフィルムを染毛剤で染色した染色ケラチンフィルムを、染毛剤褪色度の測定検体として提供することを包含する。染色ケラチンフィルムの製造に用いる染毛剤は特に限定されず、1種又は2種以上の染毛剤を適用することができる。また、染色ケラチンフィルムの形態についても、シャーレ等の容器に固定された形態、フィルムのみの形態、測定キットに組み込まれた形態など、本発明の効果を損なわない限りどのような形態を採ることも可能である。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。下記実施例中の数値は特に記載のない限り、質量%を示す。
まず、本実施例に用いたケラチンフィルムの調製及び染色方法を示す。
(ケラチンフィルムの調製例)
15歳女性の毛髪600gを、尿素30質量%、チオ尿素20質量%、ジチオスレイトール5質量%、25mMトリス−塩酸緩衝液(pH8.5)8mlを含む混合液に浸漬して毛髪サンプル処理液とし、これを50℃にて4日間保持して、毛髪ケラチン蛋白質を溶解させた。この液からろ過により末抽出毛髪を取り除き、毛髪ケラチン蛋白質溶解液とした。この蛋白質溶液3.5mgへ、100mM酢酸水溶液6mlを添加、混合し、この混合用液を水を満たしたシャーレ(直径35mm)へ静かにキャストした。毛髪ケラチン蛋白質が固体化した後、蒸留水を含む展開用溶液を数回交換して、ゲル中の溶液を蒸留水に置換した。最後に蒸留水を除き、シリカゲルを含む箱内で充分に乾燥し、シャーレに固定された形態のケラチンフィルムを得た。
(ケラチンフィルムの染毛剤による染色例)
下記処方の酸化染毛料の1剤と2剤を1:1で混合し、シャーレに固定された上記ケラチンフィルムの表面へ2g塗付した。このケラチンフィルムを30℃でそれぞれ10分、30分放置したサンプルについて、その染色度合を比較した結果を図1に示す。なお、両サンプルは染色時間処理後、フィルム表面の染毛料をふき取り、シャーレに蒸留水を注ぎ、室温で2分間静置した。この洗浄操作を蒸留水を換えて6回繰り返し、デシケーター内でフィルムを乾燥させた。
酸化染毛料の処方
(1剤)
流動パラフィン 3
ワセリン 4.5
ジメチルポリシロキサン 0.5
セタノール 20
プロピレングリコール 5
ステアリン酸 3
オレイン酸 4
ポリオキシエチレンオレイルエーテル 4
強アンモニア水 6.6
エタノールアミン 1.4
ハイドロサルファイトナトリウム 0.1
アスコルビン酸 0.6
カチオン化シルクタンパク 0.1
エデト酸2ナトリウム 0.2
レゾルシン 0.5
パラフェニレンジアミン 1
パラアミノオルトクレゾール 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.3
精製水 残余
香料 適量
(2剤)
流動パラフィン 2
ワセリン 1
セトステアリルアルコール 6
デシルテトラデカノール 2
自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム 1.5
過酸化水素水(30%) 18
リン酸 0.8
無水リン酸−水素ナトリウム 0.3
スズ酸ナトリウム 0.2
パラベン 適量
精製水 残余
図1に示すとおり、本発明において、ケラチンフィルムは染毛剤によって染色されることが明らかである。また、30分間染色処理を行ったフィルムの色の方が、10分間処理したものよりも濃くなっていることから、毛髪と同様にケラチンフィルムにおいても、徐々に染色が進んでいることが分かる。
続いて、上記調製・染色方法において30分間染色処理を行ったケラチンフィルムを用い、紫外線による色変化を測定した。具体的な測定方法は以下のとおりである。
(染毛剤褪色度の測定例1)
染色ケラチンフィルムの表面及び裏面を分光測色計(CM−2500d、コニカミノルタセンシング株式会社製)にて測色した。
その後、1000W太陽光シュミレーター(ORIEL社製、UV強度15mW/cm:290〜390nm)を用い、ケラチンフィルムの表面に擬似太陽光を照射した。照射1時間後、2時間後、3時間後、4時間後のケラチンフィルムについて、それぞれの表面及び裏面を測色し、擬似太陽光照射前の測定値との色差ΔEを算出した。
ケラチンフィルム「表面」の色差測定結果を図2、「裏面」の測定結果を図3に示す。なお、ケラチンフィルム裏面の色差測定は、フィルムがシャーレに固定された状態で行なった。
図2及び3に示すとおり、ケラチンフィルムの表面及び裏面のいずれにおいても、擬似太陽光の照射時間が長くなるにしたがって、色差ΔEが増大した。これはすなわち、照射前後におけるケラチンフィルムの色変化が増大したことを示し、太陽光の紫外線によって徐々にフィルムの褪色が進んだことを表している。また、グラフが示すとおり、紫外線による褪色に対し、ケラチンフィルムの表面及び裏面のいずれにおいても、安定して精度の高い測定結果を得ることができた。
以上のことから、染毛剤による染色ケラチンフィルムを用いて、染毛剤褪色度を測定することが可能である。
さらに、ケラチンフィルムの表裏において、下記毛髪褪色度の測定例2、3を行なった。なお、各測定例では、上記調製・染色方法において30分間染色処理を行ったケラチンフィルムを使用した。
(毛髪褪色度の測定例2)
染色ケラチンフィルムの表面及び裏面を分光測色計(CM−2500d、コニカミノルタセンシング株式会社製)にて測色した。
その後、ケラチンフィルムの表面に擬似太陽光を照射した。擬似太陽光照射を0分間、30分間、60分間、120分間行ったケラチンフィルムそれぞれの表面及び裏面を測色し、擬似太陽光照射前の測定値との色差ΔEを算出した。
(毛髪褪色度の測定例3)
染色ケラチンフィルムの表面及び裏面を分光測色計(CM−2500d、コニカミノルタセンシング株式会社製)にて測色した。
その後、ケラチンフィルムの表面に擬似太陽光を照射した。擬似太陽光照射を0分間、30分間、60分間、120分間行ったケラチンフィルムのシャーレに3mlの蒸留水を注ぎ室温で2分間静置した。この洗浄操作を蒸留水を換えて6回繰り返し、デシケーター内で乾燥させた後、フィルム両面を測色して擬似太陽光照射前の測定値との色差ΔEを算出した。
上記測定例におけるケラチンフィルム「表面」の色差測定結果を図4、「裏面」の測定結果を図5に示す。図4及び5において、「照射後」は毛髪褪色度の測定例2における色差ΔEを示し、「照射&洗浄後」は毛髪褪色度の測定例3における色差ΔEを示す。なお、ケラチンフィルム裏面の色差測定は、フィルムがシャーレに固定された状態で行なった。
図4及び5に示すとおり、ケラチンフィルムの表面及び裏面の両方において、擬似太陽光照射時間が長くなるに伴って、擬似太陽光照射前後の色差ΔEが増大した。両図において擬似太陽光照射0分(未照射)のサンプルにも色差が生じたが、これは測定上の誤差によるものと考えられる。
一方、擬似太陽光照射後に水洗を行ったケラチンフィルムにおける色差の変化については、フィルムの裏面では擬似太陽光照射時間に応じてほぼ一定の増加傾向を示したが、フィルムの表面の測定ではデータにばらつきが認められた。
以上のことから、本発明にかかる測定方法により、擬似太陽光に含まれる紫外線及び水洗による染毛剤の褪色度を測定することが可能である。特に、水洗による褪色度の測定については、その精度において、ケラチンフィルムの裏面を測定野とすることが好適である。
図6は、毛髪褪色度の測定例2及び3を行なった染色ケラチンフィルムの写真である。「照射後」は測定例2における擬似太陽光照射後のフィルムであることを示し、「洗浄後」は測定例3における洗浄操作後のフィルムであることを示す。なお、両例とも、擬似太陽光照射を0分間、30分間、60分間、90分間、120分間とした。
図6の写真からは、擬似太陽光照射時間に伴う色変化を目視で捉えることは難しいと考えられる。しかしながら、色変化を色差ΔEで表すことにより、前記図4及び5に示すように、紫外線及び水洗褪色による褪色度を簡便且つ高精度に測定することができる。
また、上記調製・染色方法において30分間染色処理を行ったケラチンフィルムの表面に、下記表1に示す各種紫外線吸収剤溶液を1g塗布し、紫外線を30分間照射した。紫外線照射前後の測色値から色差ΔEを算出し、下記評価基準により紫外線吸収剤の染毛剤褪色抑制効果を評価した。なお、測定はフィルムの表面について行なった。結果を表1に示す。
(褪色抑制効果評価基準)
紫外線吸収剤無配合溶液を塗付した試験例1のケラチンフィルムにおけるΔEを100%とした場合、
◎:ΔE値が30%未満である。
○:ΔE値が30%以上60%未満である。
△:ΔE値が60%以上90%未満である。
×:ΔE値が90%以上である。
表1に示すように、紫外線吸収剤を塗付しなかったサンプルに比べ、各種紫外線吸収剤を塗付したケラチンフィルムにおいては、色差ΔEが低減した。
したがって、本発明にかかる測定方法により、染毛剤における紫外線吸収剤の褪色抑制効果を評価することができる。
染毛剤による染色処理を10分間及び30分間行ったケラチンフィルムの写真である。 染色ケラチンフィルムの表面における、擬似太陽光照射後の色差ΔEの変化を示すグラフである。 染色ケラチンフィルムの裏面における、擬似太陽光照射後の色差ΔEの変化を示すグラフである。 染色ケラチンフィルムの表面における、擬似太陽光照射後、擬似太陽光照射及び洗浄後の色差ΔEの変化を示すグラフである。 染色ケラチンフィルムの裏面における、擬似太陽光照射後、擬似太陽光照射及び洗浄後の色差ΔEの変化を示すグラフである。 擬似太陽光照射後、擬似太陽光照射及び洗浄後の染色ケラチンフィルムの表面及び裏面の写真である。

Claims (7)

  1. 毛髪を蛋白質変性剤および還元剤により溶解させた毛髪ケラチン蛋白質溶液と、展開用溶液とを接触させ、乾燥させた後に得られるケラチンフィルムを染色対象として用いることを特徴とする染毛剤褪色度の測定方法。
  2. 下記(I)〜(III)工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の染毛剤褪色度の測定方法。
    (I)ケラチンフィルムを染毛剤で染色し、測色する工程、
    (II)前記ケラチンフィルムに紫外線を照射し、測色する工程、
    (III)前記(I)及び(II)における色差を求める工程。
  3. 染毛剤で染色したケラチンフィルムを洗浄し、測色する工程を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の染毛剤褪色度の測定方法。
  4. 紫外線吸収剤が塗付されたケラチンフィルムを用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の染毛剤褪色度の測定方法。
  5. ケラチンフィルムの裏面を測定野とすることを特徴とする請求項3に記載の染毛剤褪色度の測定方法。
  6. 染毛剤が酸化染毛剤であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の染毛剤褪色度の測定方法。
  7. 毛髪を蛋白質変性剤および還元剤により溶解させた毛髪ケラチン蛋白質溶液と、展開用溶液とを接触させ、乾燥させた後に得られるケラチンフィルムを、染毛剤で染色して得ることを特徴とする染色ケラチンフィルム。
JP2008296137A 2008-11-19 2008-11-19 ケラチンフィルムを用いた染毛剤褪色度の測定方法 Active JP5388171B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008296137A JP5388171B2 (ja) 2008-11-19 2008-11-19 ケラチンフィルムを用いた染毛剤褪色度の測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008296137A JP5388171B2 (ja) 2008-11-19 2008-11-19 ケラチンフィルムを用いた染毛剤褪色度の測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010122073A true JP2010122073A (ja) 2010-06-03
JP5388171B2 JP5388171B2 (ja) 2014-01-15

Family

ID=42323541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008296137A Active JP5388171B2 (ja) 2008-11-19 2008-11-19 ケラチンフィルムを用いた染毛剤褪色度の測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5388171B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127826A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Kao Corp 毛髪洗浄評価用装置および毛髪洗浄評価方法
JP2012242151A (ja) * 2011-05-17 2012-12-10 Shiseido Co Ltd ケラチンフィルムを用いた熱による毛髪損傷度測定方法
JP2014161296A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Nisshin Oillio Group Ltd 植物油粕の製造方法及び植物油粕の水酸化カリウム蛋白質溶解度の調整方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002114798A (ja) * 2000-10-06 2002-04-16 Ueda Seni Kagaku Shinkokai 毛髪診断及び医薬・化学原料のための毛髪蛋白質の採取法
JP2002226339A (ja) * 2001-02-05 2002-08-14 Hoyu Co Ltd 酸化染毛剤組成物
JP2002332357A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Ueda Seni Kagaku Shinkokai 毛髪ケラチン蛋白質成形品の製造方法
JP2006265160A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Fuji Photo Film Co Ltd 染毛剤
JP2007137855A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Croda Japan Kk 毛髪処理用組成物
JP2008180709A (ja) * 2006-12-28 2008-08-07 Shiseido Co Ltd ケラチンフィルムを用いた毛髪損傷度測定方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002114798A (ja) * 2000-10-06 2002-04-16 Ueda Seni Kagaku Shinkokai 毛髪診断及び医薬・化学原料のための毛髪蛋白質の採取法
JP2002226339A (ja) * 2001-02-05 2002-08-14 Hoyu Co Ltd 酸化染毛剤組成物
JP2002332357A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Ueda Seni Kagaku Shinkokai 毛髪ケラチン蛋白質成形品の製造方法
JP2006265160A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Fuji Photo Film Co Ltd 染毛剤
JP2007137855A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Croda Japan Kk 毛髪処理用組成物
JP2008180709A (ja) * 2006-12-28 2008-08-07 Shiseido Co Ltd ケラチンフィルムを用いた毛髪損傷度測定方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127826A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Kao Corp 毛髪洗浄評価用装置および毛髪洗浄評価方法
JP2012242151A (ja) * 2011-05-17 2012-12-10 Shiseido Co Ltd ケラチンフィルムを用いた熱による毛髪損傷度測定方法
JP2014161296A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Nisshin Oillio Group Ltd 植物油粕の製造方法及び植物油粕の水酸化カリウム蛋白質溶解度の調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5388171B2 (ja) 2014-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5770107B2 (ja) 媒染剤及び媒染剤を含む染毛製品
CN1930473B (zh) 以角质层中的氧化蛋白质为指标的角质层的透明性的评价方法
EP3011951B1 (en) Yellow colorant for hair dyeing, composition for hair dyeing, and hair dyeing method
JP5025015B2 (ja) タンパク質の糖化度の評価方法及びタンパク質の糖化抑制・改善剤の評価方法
JP5388171B2 (ja) ケラチンフィルムを用いた染毛剤褪色度の測定方法
JP4116035B2 (ja) 毛髪中の酸化タンパク質を指標とする毛髪ダメージ評価方法
MX2012010097A (es) Metodo para evaluar el daño de las fibras de queratina.
FR2880801B1 (fr) Composition de traitement des fibres keratiniques comprenant un alcool aromatique, un acide carboxylique aromatique et un agent protecteur
JP6243123B2 (ja) 角層状態の評価方法、及び化粧料の角層改善効果についての評価方法
CN113244119B (zh) 基于酶法氧化酪氨酸衍生物进行彩色染发的方法
JP5025013B2 (ja) ケラチンフィルムを用いた毛髪損傷度測定方法
WO2011071713A1 (en) Method for assessing the damage of keratin fibers
JP2012242151A (ja) ケラチンフィルムを用いた熱による毛髪損傷度測定方法
JP5382903B2 (ja) ケラチンフィルムを用いた毛髪損傷度測定方法
KR101207490B1 (ko) 케라티네이즈를 포함하는 모발 보호 및 수복용 모발 화장품 조성물
KR20210069667A (ko) 인간-유래 케라틴 헤어 필러 조성물 및 사용 방법
US20190083380A1 (en) Compositions and methods for protecting bleached hair and enhanced oxidative hair coloring
KR100884894B1 (ko) 염모제 조성물 및 그 제조방법
EP3091349A1 (en) Method for the quality control of a cosmetic composition with dyeing properties
JP5448182B2 (ja) ケラチンフィルムを用いたパーマ剤による毛髪損傷度測定方法
JP4781972B2 (ja) 角層酸化タンパク質の検査方法及びキット
DE602005000556D1 (de) Verwendung von Triarylmethan-Derivaten als direkte Farbstoffe in Färbemittel, Zusammensetzung und Verfahren zur deren Verwendung
JP2016529509A (ja) 毛髪の色の変化を評価する方法
CN104840370B (zh) 化妆品用添加剂及化妆品
KR100844226B1 (ko) 염모제 조성물 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5388171

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250