JP2010121970A - 移動体認識システム及び移動体認識方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】水面や水中の移動体の誤計測を防止する。
【解決手段】移動体計測システム1において、ビデオカメラ2aは、水面から上方に離れた位置に設置され、水面上の所定領域Sの画像を撮影できるように、カメラの位置及び向きが調整される。ビデオカメラ2bは、ビデオカメラ2aと水面を挟んで対向するような水中の位置に設置され、水面を仰ぎ見た状態での所定領域Sの画像を撮影できるように、カメラの位置及び向きが調整される。ビデオカメラ2a及び2bは、定期的に同じ箇所の画像を撮影し、撮影した画像データを撮影日時とともに情報処理装置3に送信する。情報処理装置3は、移動体4の計数処理を行う装置であり、特に、ビデオカメラ2a及び2bが同じ時刻に撮影した画像データを逐次受信し、ビデオカメラ2aの2つの画像データと、ビデオカメラ2aの2つの画像データとを比較し、輝度の時間的変化の異なる部分を削除し、移動体を抽出する処理を行う。
【選択図】図1
【解決手段】移動体計測システム1において、ビデオカメラ2aは、水面から上方に離れた位置に設置され、水面上の所定領域Sの画像を撮影できるように、カメラの位置及び向きが調整される。ビデオカメラ2bは、ビデオカメラ2aと水面を挟んで対向するような水中の位置に設置され、水面を仰ぎ見た状態での所定領域Sの画像を撮影できるように、カメラの位置及び向きが調整される。ビデオカメラ2a及び2bは、定期的に同じ箇所の画像を撮影し、撮影した画像データを撮影日時とともに情報処理装置3に送信する。情報処理装置3は、移動体4の計数処理を行う装置であり、特に、ビデオカメラ2a及び2bが同じ時刻に撮影した画像データを逐次受信し、ビデオカメラ2aの2つの画像データと、ビデオカメラ2aの2つの画像データとを比較し、輝度の時間的変化の異なる部分を削除し、移動体を抽出する処理を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、水面および水中における移動体の自動計測システムに関する。
川を遡上する鮎等の魚類や川面に浮かんだ落葉の数を自動計測するシステムでは、移動体を水面の上から撮影できるようにビデオカメラが設置される。ビデオカメラは、画像における各座標の輝度を検出し、ある時点における輝度分布と、その時点から所定時間後の輝度分布とを比較して、輝度に差異のある箇所が所定距離だけ移動しているものを移動体として認識し、カウントするようにしている。そのような例が、特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特開2005−309485号公報
特開2007−206843号公報
しかしながら、上記のシステムでは、波があると光の反射により水面に輝度の変化が起こるので、水面や水中の画像を撮影した後の画像処理において、反射部分を誤って移動体として認識することがあり、誤計測になるおそれがある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、水面や水中の移動体の誤計測を防止することにある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、水面や水中の移動体の誤計測を防止することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、水面又は水中を移動する移動体を認識するシステムであって、水面の上方から水面の所定領域の画像を撮影する第1の撮像手段と、水中から前記所定領域の画像を撮影する第2の撮像手段と、前記第1の撮像手段及び前記第2の撮像手段と通信可能な情報処理装置と、を備え、前記情報処理装置が、前記第1の撮像手段から、時刻T1における撮影画像である第1の画像データ及び時刻T2における撮影画像である第2の画像データを取得する手段と、前記第2の撮像手段から、時刻T1における撮影画像である第3の画像データ及び時刻T2における撮影画像である第4の画像データを取得する手段と、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを比較し、輝度の異なる部分を第1の差分画像データとして抽出する手段と、前記第3の画像データ及び前記第4の画像データを比較し、輝度の異なる部分を第2の差分画像データとして抽出する手段と、前記第1の差分画像データ及び前記第2の差分画像データを比較し、輝度の異なる部分を削除し、残った差分画像データを移動体の画像データとして抽出する手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、水面の波による光の反射部分は、水面の上方からの撮影画像と、水中からの撮影画像との間で輝度の時間的変化が異なるため、移動体として認識されないので、波の反射部分を移動体として誤計測することがなくなる。
また、本発明は、移動体認識システムであって、前記第1の差分画像データ及び前記第2の差分画像データとして抽出する輝度の異なる部分とは、通常値より輝度の低い部分又は通常値より輝度の高い部分であることを特徴とする。
なお、本発明は、移動体認識方法を含む。その他、本願が開示する課題及びその解決方法は、発明を実施するための最良の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、水面や水中の移動体の誤計測を防止することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を説明する。本発明の実施の形態に係る移動体計測システム(移動体認識システム)は、水面及び水中における移動体を自動計測するものであり、特に、水面上及び水中にビデオカメラを設置し、その2つのビデオカメラにより2つの方向から移動体を含む画像を撮影し、その画像データから移動体候補を抽出し、2つのビデオカメラによる移動体候補を比較して、輝度の異なる部分を移動体候補から除外し、残った画像データを移動体として認識するものである。これによれば、水面の光の反射等による誤計測を防止することができる。
≪システムの構成と概要≫
図1は、移動体計測システム1の構成を示す図である。移動体計測システム1は、ビデオカメラ2a及び2b、情報処理装置3を備える。ビデオカメラ2aは、水面より上方の位置に設置され、水面上の所定領域Sの画像を撮影できるように、カメラの位置及び向きが調整される。ビデオカメラ2bは、ビデオカメラ2aと水面を挟んで対向するような水中の位置(例えば、水底等)に設置され、水面を仰ぎ見た状態での所定領域Sの画像を撮影できるように、カメラの位置及び向きが調整される。そして、ビデオカメラ2a及び2bは、定期的に同じ箇所の画像を撮影し、撮影した画像データを撮影日時(年月日時分秒)とともに情報処理装置3に送信する。情報処理装置3は、移動体の計数処理を行う装置であり、特に、ビデオカメラ2a及び2bから無線又は有線の通信により、撮影日時を含む画像データを逐次受信し、記憶した後、画像データから移動体を抽出する処理を行う。情報処理装置3は、PC(Personal Computer)やサーバ、携帯端末等により実現される。なお、画像データは、動画像若しくはその一部、又は、複数の静止画像が考えられる。
図1は、移動体計測システム1の構成を示す図である。移動体計測システム1は、ビデオカメラ2a及び2b、情報処理装置3を備える。ビデオカメラ2aは、水面より上方の位置に設置され、水面上の所定領域Sの画像を撮影できるように、カメラの位置及び向きが調整される。ビデオカメラ2bは、ビデオカメラ2aと水面を挟んで対向するような水中の位置(例えば、水底等)に設置され、水面を仰ぎ見た状態での所定領域Sの画像を撮影できるように、カメラの位置及び向きが調整される。そして、ビデオカメラ2a及び2bは、定期的に同じ箇所の画像を撮影し、撮影した画像データを撮影日時(年月日時分秒)とともに情報処理装置3に送信する。情報処理装置3は、移動体の計数処理を行う装置であり、特に、ビデオカメラ2a及び2bから無線又は有線の通信により、撮影日時を含む画像データを逐次受信し、記憶した後、画像データから移動体を抽出する処理を行う。情報処理装置3は、PC(Personal Computer)やサーバ、携帯端末等により実現される。なお、画像データは、動画像若しくはその一部、又は、複数の静止画像が考えられる。
図2は、情報処理装置3のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置3は、通信部31、表示部32、入力部33、処理部34及び記憶部35を備える。通信部31は、無線又は有線の通信によりビデオカメラ2a及び2bとデータの送受信を行う部分であり、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。表示部32は、処理部34からの指示によりデータを表示する部分であり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等によって実現される。入力部33は、オペレータがデータ(例えば、移動体抽出処理の開始を指示するメッセージ等)を入力する部分であり、例えば、キーボードやマウス等によって実現される。処理部34は、各部間のデータの受け渡しを行うととともに、情報処理装置3全体の制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部35は、処理部34からデータを記憶したり、記憶したデータを読み出したりするものであり、例えば、フラッシュメモリやハードディスク装置等の不揮発性記憶装置によって実現される。
≪データの構成≫
図3は、情報処理装置3の記憶部35に記憶されるデータの構成を示す図である。図3(a)は、記憶部35のデータ構成を示す。記憶部35は、画像データ35A及び35B、抽出結果データ35Cを記憶する。画像データ35Aは、ビデオカメラ2aが撮影した画像データである。画像データ35Bは、ビデオカメラ2bが撮影した画像データである。抽出結果データ35Cは、画像データ35A及び35Bから抽出された結果の画像データ等である。
図3は、情報処理装置3の記憶部35に記憶されるデータの構成を示す図である。図3(a)は、記憶部35のデータ構成を示す。記憶部35は、画像データ35A及び35B、抽出結果データ35Cを記憶する。画像データ35Aは、ビデオカメラ2aが撮影した画像データである。画像データ35Bは、ビデオカメラ2bが撮影した画像データである。抽出結果データ35Cは、画像データ35A及び35Bから抽出された結果の画像データ等である。
図3(b)は、画像データ35Aのデータ構成を示す。画像データ35Aは、撮影日時35A1及び撮影画像データ35A2を含むレコードからなる。撮影日時35A1は、当該画像を撮影した日時を示し、ビデオカメラ2aから取得する。撮影画像データ35A2は、当該画像のデータであり、ビデオカメラ2aから取得する。
図3(c)は、画像データ35Bのデータ構成を示す。画像データ35Bは、撮影日時35B1及び撮影画像データ35B2を含むレコードからなる。撮影日時35B1は、当該画像を撮影した日時を示し、ビデオカメラ2bから取得する。撮影画像データ35B2は、当該画像のデータであり、ビデオカメラ2bから取得する。
なお、撮影画像データ35A2及び35B2は、所定の方式で圧縮された画像データであってもよい。
≪システムの処理≫
図4は、移動体の計数に係る処理全体を示すフローチャートである。まず、計数対象物が撮影された動画像の設定(S401)をして、背景となるベースデータ(移動前画像)の作成及び更新を行う平均輝度変化検出処理(S402)及びベースデータ更新処理(S403)を行い、次いで移動体候補画素抽出処理(S404)及び残像効果処理(S405)を行う。移動体候補画素抽出処理(S404)では、背景と異なる画像特徴を持つ画素を検出する。しかしながら、単に背景と異なる画素を取り出すだけなので、このような画像には様々なノイズが含まれている。そこで、数画素程度の明らかなノイズを除去し、背景差分処理でかすれてしまい複数に分かれてしまった領域を結合し、それぞれの領域に識別番号を付与するラベリング処理(S406)を行う。さらに、計測不能状態と判定した場合には、計測を停止してベースデータ更新処理へ戻る計測不能状態検出処理(S407)を行う。ここで、ベースデータ更新処理で行う背景差分処理は、背景があまり変化のないことを前提としているので、例えば、背景そのものが常時変化しているような状況では誤計測を起こしてしまうことがある。そこで、計測不能状態検出処理では、背景変化が継続的に発生するのを検出した場合には、誤計測を避けるために、計測を停止してベースデータ更新処理へ戻る。そして、最後の追跡及び計数処理(S408)で、直前に撮影した画像のラベリング結果と比較し、例えば、移動速度や移動方向といった鮎の特性を考慮しつつ魚影の移動を調べ、実際に移動している魚影を検出して魚数を数える。この追跡及び計数処理での最後の処理を終えると、ループを辿って最初の処理を行うベースデータ更新処理(S403)に戻る。
図4は、移動体の計数に係る処理全体を示すフローチャートである。まず、計数対象物が撮影された動画像の設定(S401)をして、背景となるベースデータ(移動前画像)の作成及び更新を行う平均輝度変化検出処理(S402)及びベースデータ更新処理(S403)を行い、次いで移動体候補画素抽出処理(S404)及び残像効果処理(S405)を行う。移動体候補画素抽出処理(S404)では、背景と異なる画像特徴を持つ画素を検出する。しかしながら、単に背景と異なる画素を取り出すだけなので、このような画像には様々なノイズが含まれている。そこで、数画素程度の明らかなノイズを除去し、背景差分処理でかすれてしまい複数に分かれてしまった領域を結合し、それぞれの領域に識別番号を付与するラベリング処理(S406)を行う。さらに、計測不能状態と判定した場合には、計測を停止してベースデータ更新処理へ戻る計測不能状態検出処理(S407)を行う。ここで、ベースデータ更新処理で行う背景差分処理は、背景があまり変化のないことを前提としているので、例えば、背景そのものが常時変化しているような状況では誤計測を起こしてしまうことがある。そこで、計測不能状態検出処理では、背景変化が継続的に発生するのを検出した場合には、誤計測を避けるために、計測を停止してベースデータ更新処理へ戻る。そして、最後の追跡及び計数処理(S408)で、直前に撮影した画像のラベリング結果と比較し、例えば、移動速度や移動方向といった鮎の特性を考慮しつつ魚影の移動を調べ、実際に移動している魚影を検出して魚数を数える。この追跡及び計数処理での最後の処理を終えると、ループを辿って最初の処理を行うベースデータ更新処理(S403)に戻る。
図5は、図4のS404の移動体候補画素抽出処理(移動体認識方法)を示すフローチャートである。図6は、2つのビデオカメラからの波による光の反射部分の見え方を説明する図である。図7〜9は、ビデオカメラによる撮影画像及び情報処理装置による処理画像を示す図である。
まず、図6を参照すると、光が上方から水面に当たっている場合に、その光はほとんどが反射し、水中にはあまり透過しない。例えば、その水面が弱く波立っているときに反射した光が水面上のビデオカメラ2aに到達すると、高い輝度が検出される。一方、一部の光が透過したとしても、水中のビデオカメラ2bが検出する輝度は、水面上のビデオカメラ2aと比較した場合、より低いと考えられるし、また、透過した光がビデオカメラ2bに届くとは限らない。従って、水面上のビデオカメラ2aと、水中のビデオカメラ2bとでは、波による光の反射部分5を撮影した画像の輝度が異なるので、反射部分5は移動体として認識されないことになる。
次に、図5及び図7〜9を参照して、移動体候補画素抽出処理について説明する。ここでは、輝度の低下した部分の移動を検出する方法を用いる。
まず、情報処理装置3は、2つのビデオカメラ2a及び2bが撮影した移動前画像及び移動後画像を取得する(S501)。ここで、移動前画像は、移動体4が移動する前の時点(t=T1)における画像データを示し、移動後画像は、移動体4が移動した後の時点(t=T2)における画像データを示す。そして、処理部34が、記憶部35の画像データ35Aから、撮影時刻35A1がT1及びT2の撮影画像データ35A2を読み出し、画像専用メモリに格納する。また、記憶部35の画像データ35Bから、撮影時刻35B1がT1及びT2の撮影画像データ35B2を読み出し、画像専用メモリに格納する。
ここで、図7及び図8に示すビデオカメラ2a、2bの撮影画像の例について説明する。図7(a)は、t=T1におけるビデオカメラ2aの撮影画像を示す。図中の中央付近に波による光の反射部分5aがあり、通常値より輝度が高くなっている。図7(b)は、t=T2におけるビデオカメラ2aの撮影画像を示す。波がなくなって反射光を撮影しなくなったので、図7(a)における反射部分5aの輝度が通常値になっている。移動体4は、暗く見えるので、通常値より輝度の低い影になっている。
図8(a)は、t=T1におけるビデオカメラ2bの撮影画像を示す。波による光の反射部分5bは、水中のビデオカメラ2bの画像では暗くなり、通常値より輝度が低く、水面上からのビデオカメラ2aの画像(図7(a))との間で輝度に差異がある。図8(b)は、t=T2におけるビデオカメラ2bの撮影画像を示す。移動体4は、水中のビデオカメラ2bの画像においても通常値より輝度の低い影となっており、水面の上からのビデオカメラ2aの画像(図7(a))との間で輝度に差異がない。
次に、情報処理装置3は、水面上のビデオカメラ2aの画像データから差分画像を抽出する(S502)。具体的には、処理部34が、画像専用メモリ上にある、ビデオカメラ2aによるt=T1の画像データと、t=T2の画像データとを比較、照合し、輝度の異なる部分を差分画像として抽出する。図7の例を見ると、図7(a)及び(b)の画像データから、差分画像として図7(c)の画像データが抽出される。図7(c)では、図7(a)の反射部分5aも輝度の差分があるので、移動体として誤認識されているのが分かる。
続いて、情報処理装置3は、水中のビデオカメラ2bの画像データから差分画像を抽出する(S503)。具体的には、処理部34が、画像専用メモリ上にある、ビデオカメラ2bによるt=T1の画像データと、t=T2の画像データとを比較、照合し、輝度の異なる部分を差分画像として抽出する。図8の例を見ると、図8(a)及び(b)の画像データから、差分画像として図8(c)の画像データが抽出される。
そして、情報処理装置3は、S502及びS503の処理で抽出された2つの差分画像を比較、照合し(S504)、輝度に差異のある移動体候補があるか否かを判定する(S505)。図7及び図8の例を見ると、図7(c)の差分画像及び図8(c)の差分画像ともに、移動体4と、反射部分5a及び5bとが移動体候補として認識されている。そのうち、2つの移動体4は輝度に差異がないので問題ないが、2つの反射部分5a及び5bは輝度が異なる。そこで、輝度に差異のある移動体候補がある場合には(S505のYES)、差分画像から当該移動体候補を削除する(S506)。すなわち、図7(c)又は図8(c)の差分画像から反射部分5a又は5bを削除する。図9は、その最終画像を示す図である。輝度に差異のある移動体候補がない場合には(S505のNO)、S506の処理をスキップする。そして、差分画像を抽出結果データ35Cとして記憶部35に記憶する(S507)。抽出結果データ35Cは、結果的に、水面上のビデオカメラ2aの画像データと、水中のビデオカメラ2bの画像データとの間で、輝度の時間的変化が同じ部分を抽出したものになる。
以上本発明の実施の形態について説明したが、図2に示す情報処理装置3の各部を機能させるために、処理部34で実行されるプログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録し、その記録したプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行させることにより、本発明の実施の形態に係る移動体計測システム1が実現されるものとする。なお、プログラムをインターネット等のネットワーク経由でコンピュータに提供してもよいし、プログラムが書き込まれた半導体チップ等をコンピュータに組み込んでもよい。
以上説明した本発明の実施の形態によれば、水面の波による光の反射部分5は、水面の上方にあるビデオカメラ2aが撮影した画像(反射部分5a)と、水中にあるビデオカメラ2bが撮影した画像(反射部分5b)との間において、輝度の時間的変化が異なるため、移動体として認識されない。これによれば、光の反射部分5を移動体として誤計測するのを防止することができ、移動体計測システム1の信頼性が向上する。さらに、光の反射による移動体計測への影響を考慮しなくてもよいので、移動体計測システム1の設置箇所や適用箇所を広げることができる。
≪その他の実施の形態≫
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。例えば、上記実施の形態では、水中のビデオカメラ5bを、水面上のビデオカメラ5aと向き合う(対角線上にある)位置に設置するように記載したが、光が波に当たる際の見え方が水面上のビデオカメラ5aと異なるような位置であれば、その他の位置に水中のビデオカメラ5bを設置してもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。例えば、上記実施の形態では、水中のビデオカメラ5bを、水面上のビデオカメラ5aと向き合う(対角線上にある)位置に設置するように記載したが、光が波に当たる際の見え方が水面上のビデオカメラ5aと異なるような位置であれば、その他の位置に水中のビデオカメラ5bを設置してもよい。
1 移動体計測システム(移動体認識システム)
2a ビデオカメラ(第1の撮像手段)
2b ビデオカメラ(第2の撮像手段)
3 情報処理装置
4 移動体
5、5a、5b 反射部分
S 領域
2a ビデオカメラ(第1の撮像手段)
2b ビデオカメラ(第2の撮像手段)
3 情報処理装置
4 移動体
5、5a、5b 反射部分
S 領域
Claims (4)
- 水面又は水中を移動する移動体を認識するシステムであって、
水面の上方から水面の所定領域の画像を撮影する第1の撮像手段と、
水中から前記所定領域の画像を撮影する第2の撮像手段と、
前記第1の撮像手段及び前記第2の撮像手段と通信可能な情報処理装置と、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記第1の撮像手段から、時刻T1における撮影画像である第1の画像データ及び時刻T2における撮影画像である第2の画像データを取得する手段と、
前記第2の撮像手段から、時刻T1における撮影画像である第3の画像データ及び時刻T2における撮影画像である第4の画像データを取得する手段と、
前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを比較し、輝度の異なる部分を第1の差分画像データとして抽出する手段と、
前記第3の画像データ及び前記第4の画像データを比較し、輝度の異なる部分を第2の差分画像データとして抽出する手段と、
前記第1の差分画像データ及び前記第2の差分画像データを比較し、輝度の異なる部分を削除し、残った差分画像データを移動体の画像データとして抽出する手段と、
を備える
ことを特徴とする移動体認識システム。 - 請求項1に記載の移動体認識システムであって、
前記第1の差分画像データ及び前記第2の差分画像データとして抽出する輝度の異なる部分とは、通常値より輝度の低い部分又は通常値より輝度の高い部分である
ことを特徴とする移動体認識システム。 - 水面又は水中を移動する移動体を認識する移動体認識方法であって、
水面の上方から水面の所定領域の画像を撮影する第1の撮像手段と、
水中から前記所定領域の画像を撮影する第2の撮像手段と、
通信可能な情報処理装置は、
前記第1の撮像手段から、時刻T1における撮影画像である第1の画像データ及び時刻T2における撮影画像である第2の画像データを取得するステップと、
前記第2の撮像手段から、時刻T1における撮影画像である第3の画像データ及び時刻T2における撮影画像である第4の画像データを取得するステップと、
前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを比較し、輝度の異なる部分を第1の差分画像データとして抽出するステップと、
前記第3の画像データ及び前記第4の画像データを比較し、輝度の異なる部分を第2の差分画像データとして抽出するステップと、
前記第1の差分画像データ及び前記第2の差分画像データを比較し、輝度の異なる部分を削除し、残った差分画像データを移動体の画像データとして抽出するステップと、
を実行することを特徴とする移動体認識方法。 - 請求項3に記載の移動体認識方法であって、
前記第1の差分画像データ及び前記第2の差分画像データとして抽出する輝度の異なる部分とは、通常値より輝度の低い部分又は通常値より輝度の高い部分である
ことを特徴とする移動体認識方法。
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