JP2010121196A - コールドスプレー装置及びコールドスプレー方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】材料粉末Aをノズルから作動ガスGと共に所定の施工条件で噴射して基材B上に付着させるコールドスプレー装置1であって、ノズル内の作動ガスGの流れ場を上記施工条件に基づいて解析して材料粉末Aの噴射速度を推定することで、ノズルから噴射される材料粉末Aを基材B上に付着させることが可能か否かを判定する施工条件判定システム100を有するという構成を採用する。
【選択図】図1
Description
材料粉末としては、金属、合金、金属間化合物、セラミックス等が用いられる。また、作動ガスとしては、空気、窒素、ヘリウム等が用いられ、この作動ガスをノズルに供給する際は、作動ガスの温度は材料粉末の融点よりも低い温度に設定される。
このようなコールドスプレー方法及びこのコールドスプレー方法を実施するコールドスプレー装置としては、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されるものが知られている。
しかしながら、材料粉末の噴射速度を測定する粉末速度測定装置は、高価でありコスト高になるという問題がある。また、材料粉末の種類と基材の種類との組合せにより、付着臨界条件は変化することから、その都度粉末速度測定装置を用いて材料粉末の噴射速度を測定しなければならず、施工に移行するまでに時間が掛かるという問題がある。
このような構成を採用することによって、本発明では、所定の施工条件の下、ノズル内の作動ガスの流れ場を解析することによって、その流れ場において材料粉末に作用する力を算出して、材料粉末の噴射速度を推定することが可能となる。
このような構成を採用することによって、本発明では、ノズル内の作動ガスの流れ場の形成に影響をもたらす、作動ガスのガス圧力、ガス温度、ガス種類、及びノズルの形状に基づいて解析を行う。
このような構成を採用することによって、本発明では、解析により推定されるノズルの長さ方向の温度分布と、実測したノズルの長さ方向の温度分布との差が、所定の許容値の範囲内、つまり、解析結果と実測結果とのノズルの温度分布を比較することにより、解析が実際の流れ場を適切に再現している場合に、施工可能とする判定が行われる。
このような構成を採用することによって、本発明では、解析により推定されるノズルの噴射口の作動ガス温度と、基材の種類に応じて設定される施工可能な基材臨界温度とに基づいて、施工条件の判定が行われる。
このような構成を採用することによって、本発明では、解析により推定されるノズル内の第2作動ガス温度と、材料粉末の種類に応じて設定される施工可能な材料粉末臨界温度とに基づいて、施工条件の判定が行われる。
このような構成を採用することによって、本発明では、解析結果と材料粉末の粒子径とに基づいて推定される噴射速度と、基材の種類と材料粉末の種類との組合せによって設定される施工可能な臨界噴射速度とに基づいて、施工条件の判定が行われる。
このような構成を採用することによって、本発明では、材料粉末のうち異なる粒子径を複数選択し、選択した複数の材料粉末の粒子径毎に噴射速度を複数推定して、複数の噴射速度と臨界噴射速度とに基づいて、材料粉末が基材上に付着する歩留まり率を推定し、推定した歩留まり率と、所定の歩留まり率とに基づいて、施工条件の判定が行われる。
このような構成を採用することによって、本発明では、判定の結果が施工不可である場合に、材料粉末の噴射速度に影響をもたらす、作動ガスのガス圧力、ガス温度、ガス種類、ノズルの形状、及び材料粉末の粒子径のパラメータを調整するように指示することで、施工条件を変化させて施工可能に導くことができる。
したがって、本発明は、粉末速度計測装置を用いることと比べて、低コスト化及び施工に移行する時間の短縮化を図ることができるコールドスプレー装置を提供することができる効果がある。
図1は、本実施形態に係るコールドスプレー装置1の概略構成を示す模式図である。
図2は、本実施形態に係るコールドスプレー部10の概略構成を示す模式図である。
図3は、本実施形態に係る施工条件判定システム100の概略構成を示すブロック図である。
コールドスプレー装置1は、コールドスプレー方法を用いて基材Bの表面上に保護層Rを形成するものであり、材料粉末Aをスプレーするコールドスプレー部10と、基材Bを載置すると共に基材Bを一定温度に温度制御する基材温度調整部50と、スプレーガン11(より詳しくはノズル11N)から噴射される材料粉末Aを基材B上に付着させることが可能か否かを判定する施工条件判定システム100から概略構成される。
そして、スプレーガン11に供給された作動ガスG(G1,G2)と材料粉末Aは、スプレーガン11の先端のノズル11Nを経て音速〜超音速流となり、ノズル11Nの先端部(噴射口11N1)から噴出される。
なお、作動ガスGとしては、空気、窒素、ヘリウムなどが用いられる。
温度センサ15は、ノズル11Nの長さ方向において所定距離離間して複数その外壁に接続されており、接続された位置のノズル11Nの温度を検出すると共に、その検出結果を施工条件判定システム100に出力する構成となっている。温度センサ15としては、熱電対が好適に用いられる。
加熱ヒータ54としては、高周波コイル(高周波誘導加熱装置)が好適に用いられる。
交流電源に接続された加熱ヒータ54(高周波コイル)を作動させると、加熱プレート52の表面付近に高密度のうず電流が発生し、そのジュール熱で加熱プレート52が誘導加熱するようになっている。
したがって、温度制御部58は、温度センサ56の検出結果に基づいて加熱ヒータ54を制御することで、基材Bを所望の温度に加熱・維持することが可能となっている。
操作部102は、ハードウエアキーとして物理的に備えられたキーボードやマウス等から構成されており、例えば施工条件のパラメータの入力に用いられる構成となっている。
解析データは、本実施形態におけるノズル11N内の作動ガスGの流れ場の熱流体解析を行うCFD(Computational Fluid Dynamics)ソフトに関する情報、例えば、ノズル11N内の流れ場のメッシュ情報や、作動ガスGのガス圧力、ガス温度、ガス種類及びノズル11Nの形状をパラメータとし、これらパラメータに基づいてノズル11N内の流れ場を解析する演算式の情報等から構成される。また、この解析結果と材料粉末Aの粒子径とに基づいて材料粉末Aの噴射速度を推定する演算式の情報等を有している。なお、これら演算式は、実験等によって予め求められるものである。
図4は、本実施形態に係る施工条件判定システム100の動作を説明するフローチャートである。
図5は、本実施形態に係る施工条件判定システム100の動作を説明するフローチャートである。
図6は、本実施形態に係るノズル11Nの長さ方向の温度分布の解析結果と実測結果とを示す図である。
図7は、本実施形態に係る材料粉末Aの粒度分布を示す図である。
図8は、本実施形態に係る材料粉末Aの代表粒径毎の噴射速度の算出結果を示す図である。
本実施形態では、例えば、ガス圧力は0.6MPa、ガス温度は400℃、ガス種類は空気(圧縮空気)、ノズル形状は長さ120mmのストレートノズル、と入力する。
また、上記第1パラメータに基づいて、図2に示すコールドスプレー部10を動作させる。具体的には、ガス加熱器13及び不図示のガス供給部を駆動させ、120mmのストレートノズルのノズル11Nに作動ガスG(圧力が0.6MPa、温度が400℃の圧縮空気)を供給する。そして、複数の温度センサ15は、作動ガスGが供給されたノズル11Nの長さ方向の温度分布を実測して検出すると共に、この実測結果を演算部104に出力する。
なお、ΔTn≧40Kである場合は、記憶部103に記憶されている解析データを修正するとともに再検討し、再び解析を行うこととなる。
なお、噴射口ガス温度は、上記解析により算出される基材Bに衝突する作動ガス温度のこと(つまり、噴射口11N1近傍の作動ガス温度)であり、本実施形態では図6に示す解析結果より(すなわち、ノズル長さ0.13mの位置の)200℃となる。
また、ノズル内ガス温度は、上記解析により算出されるノズル11N内の作動ガス温度(より詳しくは、ノズル11N内において最も温度が高い温度)のことであり、本実施形態では図6に示す解析結果より(すなわち、ノズル長さの2/3の位置である0.08mの位置の)280℃となる。
本実施形態では、基材Bは、Alを選択しているため、基材臨界温度は300℃となる。また、材料粉末Aは、Alを選択しているため、材料粉末臨界速度は300℃となる。
より詳しくは、噴射口ガス温度と基材臨界温度との関係が、Tg out≦Tcrit,sで示される場合は、施工可能であるとして次のステップS7に移行し、一方、当該関係が、Tg out>Tcrit,sで示される場合は、施工不可であるとしてステップS100に移行する。
より詳しくは、ノズル内ガス温度と材料粉末臨界温度との関係が、Tg in≦Tcrit,pで示される場合は、施工可能であるとして次のステップS8に移行し、一方、当該関係が、Tg in>Tcrit,pで示される場合は、施工不可であるとしてステップS100に移行する。
噴射速度は、材料粉末Aの粒子径に基づいて算出される(後述)が、図7に示すように、市販の材料粉末Aにおいては、異なる粒子径のものが混在している。したがって、ここでは、材料粉末Aの噴射速度をより正確に推定するため、当該異なる粒子径を複数選択して、その選択した材料粉末Aの粒子径毎に噴射速度を算出する。具体的には、上記購入時に指定した粒子径(75μm)をd4とし、図7に示すように、累積度数25%、50%、75%の粒子径d1、d2、d3を噴射速度の算出のための代表値とする。すなわち、5μmの粒子径d1、20μmの粒子径d2、50μmの粒子径d3を代表値とする。
噴射速度の推定には、先ず、作動ガスGの流れ場中に投入された材料粉末Aに作用する力を求める。作用する力は、材料粉末Aを所定の粒子径を有する球体であるとモデル化して、球体に対して作用する力(抗力)の演算式(実験等によって予め求められ、記憶部103に記憶されているもの)を用いて算出する。そして、投入された材料粉末Aが、解析において噴射口11N1に向かって移動するたびに、順次、その位置の作動ガスGの流れ場によって作用する力を算出して、材料粉末Aを進めていき、噴射速度を推定することとなる。
噴射速度(Vp)の結果は、例えば、図8に示すように、粒子径d1の材料粉末Aの噴射速度(平均)は458m/sと、粒子径d2の材料粉末Aの噴射速度(平均)は448m/sと、粒子径d3の材料粉末Aの噴射速度(平均)は326m/sと算出される。
そして、演算部104は、算出した噴射速度と導出した臨界噴射速度とに基づいて、施工条件を判定する(ステップS11)。すなわち、ここでは、噴射速度と臨界噴射速度を比較することによって、噴射された材料粉末Aが基材B上に付着・堆積することが可能か否かに基づいて、施工条件の判定が行われる。
より詳しくは、複数算出される噴射速度と臨界噴射速度との関係が一つでも、Vp≧Vcritで示される場合は、施工可能であるとして次のステップS12に移行し、一方、全ての当該関係が、Vp<Vcritで示される場合は、施工不可であるとしてステップS100に移行する。
次に、演算部104は、算出した複数の噴射速度と導出した臨界噴射速度に基づいて、材料粉末Aが基材B上に付着する歩留まり率(y%)を算出する(ステップS12)。
ここで歩留まり率とは、供給する材料粉末Aの量(個数)に対して、基材B上にどれだけの材料粉末Aの量が付着・堆積するかを示すものである。
y={Σdn×i(dn)/(d1 3+d2 3+d3 3+d4 3)}×100 …(1)
i(dn)=1 (f(dn)=Vp≧Vcrit) …(2)
i(dn)=0 (f(dn)=Vp<Vcrit) …(3)
すなわち、材料粉末Aの粒子径(dn)から所定の関係式(f(dn))で算出される噴射速度(Vp)が臨界噴射速度(Vcrit)以上ならばi(dn)=1となり、当該粒子径の三乗が分子に積算され、一方、算出される噴射速度(Vp)が臨界噴射速度(Vcrit)より小さいならばi(dn)=0となることで、歩留まり率(y%)が算出される。
本実施形態では、歩留まり率は、y=2.5%となる。また、パラメータを調整して、例えば、材料粉末Aの粒子径d3でf(dn)=Vp≧Vcritの場合であれば、41%の歩留まり率と算出される。
より詳しくは、算出した歩留まり率(y%)と所定の歩留まり率(Y%)との関係が、y≧Yで示される場合は、理想的に施工可能であるとして次のステップS14に移行し、一方、当該関係が、y<Tで示される場合は、施工不可であるとしてステップS100に移行する。
上記指示によっても、歩留まり率が改善されない場合は、演算部104は、次にコスト安のガス圧力を上げるような指示を表示部101に表示させる。
ガス温度、ガス圧力の調整によっても、歩留まり率が改善されない場合は、演算部104は、最終的には他のパラメータであるガス種類(ガス種類の分子量が小さいと材料粉末Aの加速性が向上するため、例えば、空気からヘリウム等への変更)、材料粉末Aの粒子径(購入時の材料粉末Aの粒子径を小さいものへ変更)あるいは、ノズル11Nの形状を調整するような指示を表示部101に表示させる。
そして、ユーザは、当該判定結果に基づいた所望の施工条件の下でコールドスプレー装置1を用いてコールドスプレー方法を実施することとなる。
したがって、本実施形態では、粉末速度計測装置を用いることと比べて、低コスト化及び施工に移行する時間の短縮化を図ることができるコールドスプレー装置1を提供することができる効果がある。
Claims (16)
- 材料粉末をノズルから作動ガスと共に所定の施工条件で噴射して基材上に付着させるコールドスプレー装置であって、
前記ノズル内の前記作動ガスの流れ場を前記施工条件に基づいて解析して前記材料粉末の噴射速度を推定することで、前記ノズルから噴射される前記材料粉末を前記基材上に付着させることが可能か否かを判定する施工条件判定システムを有することを特徴とするコールドスプレー装置。 - 前記施工条件判定システムは、前記ノズルに供給する前記作動ガスのガス圧力と、前記ノズルに供給する前記作動ガスのガス温度と、前記ノズルに供給する前記作動ガスのガス種類と、前記ノズルの形状とに基づいて、前記解析を行うことを特徴とする請求項1に記載のコールドスプレー装置。
- 前記ノズルには、前記ノズルの長さ方向の温度分布を計測するための複数の温度センサが設けられており、
前記施工条件判定システムは、前記解析により推定される前記ノズルの長さ方向の温度分布と、前記温度センサにより計測される前記温度分布との差が、所定の許容値の範囲内に収まる場合に、施工可能と判定することを特徴とする請求項1または2に記載のコールドスプレー装置。 - 前記施工条件判定システムは、前記解析により推定される前記ノズルの噴射口の作動ガス温度と、前記基材の種類に応じて設定される施工可能な基材臨界温度とに基づいて、前記施工条件を判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のコールドスプレー装置。
- 前記施工条件判定システムは、前記解析により推定される前記ノズル内の第2作動ガス温度と、前記材料粉末の種類に応じて設定される施工可能な材料粉末臨界温度とに基づいて、前記施工条件を判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコールドスプレー装置。
- 前記施工条件判定システムは、前記解析結果と前記材料粉末の粒子径とに基づいて推定される前記噴射速度と、前記基材の種類と前記材料粉末の種類との組合せによって設定される施工可能な臨界噴射速度とに基づいて、前記施工条件を判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のコールドスプレー装置。
- 前記施工条件判定システムは、前記材料粉末のうち異なる粒子径を複数選択し、選択した複数の前記材料粉末の粒子径毎に前記噴射速度を複数推定して、複数の前記噴射速度と前記臨界噴射速度とに基づいて、前記材料粉末が前記基材上に付着する歩留まり率を推定し、推定した前記歩留まり率と、所定の歩留まり率とに基づいて、前記施工条件を判定することを特徴とする請求項6に記載のコールドスプレー装置。
- 前記施工条件判定システムは、前記判定の結果が施工不可である場合に、前記ノズルに供給する前記作動ガスのガス圧力と、前記ノズルに供給する前記作動ガスのガス温度と、前記ノズルに供給する前記作動ガスのガス種類と、前記ノズルの形状と、前記材料粉末の粒子径とのうち少なくともいずれか一つのパラメータを調整するように指示することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のコールドスプレー装置。
- 材料粉末をノズルから作動ガスと共に所定の施工条件で噴射して基材上に付着させるコールドスプレー方法であって、
前記ノズル内の前記作動ガスの流れ場を前記施工条件に基づいて解析して前記材料粉末の噴射速度を推定することで、前記ノズルから噴射される前記材料粉末を前記基材上に付着させることが可能か否かを判定する施工条件判定工程を有することを特徴とするコールドスプレー方法。 - 前記施工条件判定工程では、前記ノズルに供給する前記作動ガスのガス圧力と、前記ノズルに供給する前記作動ガスのガス温度と、前記ノズルに供給する前記作動ガスのガス種類と、前記ノズルの形状とに基づいて、前記解析を行うことを特徴とする請求項9に記載のコールドスプレー方法。
- 前記ノズルには、前記ノズルの長さ方向の温度分布を計測するための複数の温度センサが設けられており、
前記施工条件判定工程では、前記解析により推定される前記ノズルの長さ方向の温度分布と、前記温度センサにより計測される前記温度分布との差が、所定の許容値の範囲内に収まる場合に、施工可能と判定することを特徴とする請求項9または10に記載のコールドスプレー方法。 - 前記施工条件判定工程では、前記解析により推定される前記ノズルの噴射口の作動ガス温度と、前記基材の種類に応じて設定される施工可能な基材臨界温度とに基づいて、前記施工条件を判定することを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載のコールドスプレー方法。
- 前記施工条件判定工程では、前記解析により推定される前記ノズル内の第2作動ガス温度と、前記材料粉末の種類に応じて設定される施工可能な材料粉末臨界温度とに基づいて、前記施工条件を判定することを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載のコールドスプレー方法。
- 前記施工条件判定工程では、前記解析結果と前記材料粉末の粒子径とに基づいて推定される前記噴射速度と、前記基材の種類と前記材料粉末の種類との組合せによって設定される施工可能な臨界噴射速度とに基づいて、前記施工条件を判定することを特徴とする請求項9〜13のいずれか一項に記載のコールドスプレー方法。
- 前記施工条件判定工程では、前記材料粉末のうち異なる粒子径を複数選択し、選択した複数の前記材料粉末の粒子径毎に前記噴射速度を複数推定して、複数の前記噴射速度と前記臨界噴射速度とに基づいて、前記材料粉末が前記基材上に付着する歩留まり率を推定し、推定した前記歩留まり率と、所定の歩留まり率とに基づいて、前記施工条件を判定することを特徴とする請求項14に記載のコールドスプレー方法。
- 前記施工条件判定工程では、前記判定の結果が施工不可である場合に、前記ノズルに供給する前記作動ガスのガス圧力と、前記ノズルに供給する前記作動ガスのガス温度と、前記ノズルに供給する前記作動ガスのガス種類と、前記ノズルの形状と、前記材料粉末の粒子径とのうち少なくともいずれか一つのパラメータを調整するように指示することを特徴とする請求項9〜15のいずれか一項に記載のコールドスプレー方法。
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