JP2010120586A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】
ブロックの剛性に異方性を生じさせることなく、ブロック内部の発熱熱量を、サイプを介して十分に、かつ均等に放熱可能とした空気入りラジアルタイヤを提供する。
【解決手段】
トレッド踏面に形成されて、トレッド周方向に延びる周溝2と、これらの周溝2と交差してトレッド幅方向に延びる横溝3とでブロック5を区画してなるトレッドパターンを有するものであって、ブロック5に、展開平面視で相互に相似形をなして四角形状に延在する三本のサイプ6のそれぞれをともに同心に形成するとともに、それぞれのサイプ6の深さを、ブロック5の内側に位置するサイプに向けて次第に深くしてなる。
【選択図】図2

Description

この発明は空気入りラジアルタイヤに関するものであり、とくには、タイヤの操舵性等の運動性能の低下なしに、高速耐久性を向上させる技術を提案するものである。
トレッドパターン内のブロックの放熱性を高めてタイヤの高速耐久性を向上させることを目的として、ブロックの表面に、スリットその他の細溝を可とするサイプを形成する技術が提案されているが、これによれば、サイプの形成によってブロック剛性が低下することから、操舵性能等のタイヤの運動性能が損われるおそれがある。
これに対し、特許文献1には、空気入りスタッドレスタイヤに関して、それぞれのブロックには、各ブロックを内部領域と、前記内部領域の外側を囲む外部領域とに区画するサイプが形成され、前記サイプは、トレッド踏面に対して垂直な断面内において、少なくとも一部がトレッド踏面に対して直角でないことを特徴とするものが開示されており、このタイヤでは、ブロック内で閉ループを描くサイプが形成され、しかもそのサイプは、トレッド踏面に対して垂直な断面内において、少なくとも一部がトレッド踏面に対して直角でないので、接地してブロックが圧縮された際に、トレッド踏面に対して直角でない部分において互いに向かい合うサイプ壁面同士が強く接触する、即ち、ブロックの内部領域の側壁と、外部領域の側壁とがトレッド踏面に対して直角でない部分において互いに強く接触するので、駆動時や制動時のブロックの変形が抑制され、接地性が向上する。したがって、サイプ長さを短くしなくても、ブロック剛性を維持することができ、従来よりもウエットグリップ性能、氷上駆動性能、氷上制動性能及び耐偏摩耗性能を向上させることができる、とする。
特開平11−165507号公報
しかるに、特許文献1に開示された技術を、氷雪路面以外の一般路走行用のタイヤに用いて、高速耐久性の向上を企図する場合は、高速走行時の、ブロックの全体的な変形に起因する、内部発熱熱量を、サイプを介した放熱作用の下で、ブロックの全体にわたって十分に、かつ均等に、放熱させて冷却させることができず、とくに、各ブロックの、輪郭中心部分の内部に発熱熱量が蓄積されることになるため、そこへの熱疲労等の発生に起因するゴムの劣化によって、ブロックの、比較的早期のチャンクアウトが発生するおそれがあった。
この発明は、上述したような問題点を解決することを課題とするものであり、それの目的とするところは、ブロックの剛性に異方性を生じさせることなく、ブロック内部の発熱熱量を、サイプを介して十分に、かつ均等に放熱可能とした空気入りラジアルタイヤを提供するにある。
この発明に係る空気入りラジアルタイヤは、トレッド踏面に形成されて、トレッド周方に円環状に連続して延びる、直線状、ジグザク状等の延在形態の複数本の周溝と、これらの周溝と交差してトレッド幅方向に延びる複数本の横溝とでブロックを区画してなるトレッドパターン、たとえばブロックパターンを有するものであって、ブロックに、展開平面視で相互に相似形をなして、多角形形状、円形形状、角形異形形状その他の閉直線もしくは閉曲線形状でエンドレスに延在する複数本のサイプのそれぞれをともに同心に形成するとともに、それぞれのサイプの深さを、ブロックの内側に位置するサイプに向けて、所要の形態で次第に深くしてなるものである。
なおここで、「横溝」とは、トレッド周方向の延在成分に比してトレッド幅方向の延在成分の方が長い溝をいうものとする。
かかるタイヤにおいて、複数本のサイプのそれぞれは、ブロックの展開平面中心と同心に形成することが好ましく、また好ましくは、複数本のサイプのそれぞれを、ブロックの展開平面輪郭形状と相似形に形成する。
また、複数本のサイプのそれぞれは、ブロックの展開平面中心から放射状に延びる仮想線分上での、相互に隣接するサイプ間の距離および、最外側のサイプとブロック輪郭線との間の距離のいずれもがともに等しくなる配置となることが好ましい。
この発明に係る空気入りラジアルタイヤでは、とくに、ブロックに形成される複数本のサイプを、相互に相似形をなす、ともに同心配置のエンドレスのものとすることにより、ブロックの剛性を、いずれの方向から入力される外力に対してもほぼ一定のものとして、ブロック剛性の異方性を有効に取り除くことができるので、車両の高速走行時においてなお、操舵性能等のタイヤの運動性能を十分高く発揮させることができ、また、タイヤの負荷転動に際するブロックの発熱熱量を、各個のサイプから分散させて放熱させて、放熱効率を高めることができる。
またここでは、複数本のサイプを、ともに同心配置された、相互に相似形のものとすることで、それぞれのサイプ間に存在するブロック部分の剛性を十分均等なものとすることができ、ブロック全体としてみたときの剛性の均等性を実現することができ、併せて、ブロックの各部分からの放熱を、その全体にわたって均等なものとして、高い放熱効率を実現することもできる。
しかもこのタイヤでは、それぞれのサイプの深さを、内側に位置するサイプに向けて次第に深くして、ブロックの発熱熱量が最も蓄積され易い、ブロックの中央部分からの放熱を、深さの深いサイプの作用下で、より円滑に、かつ迅速に行なわせることにより、ブロックの全体を十分均等に、かつ速やかに冷却することができる。
従って、ブロック内への熱の蓄積に起因する、ブロックの早期のチャンクアウトの発生等の問題を効果的に解決することができる。
このようなタイヤにおいて、複数本のサイプのそれぞれを、ブロック表面のいずれの方向にも偏せることなく、ブロックの展開平面中心と同心に形成したときは、上述したところを一層実効あるものとすることができ、このことは、複数本のサイプのそれぞれを、ブロックの展開平面輪郭形状と相似形に形成した場合、および、ブロックの展開平面中心から放射状に延びる仮想線分上での、相互に隣接するサイプ間の距離および、最外側のサイプとブロック輪郭線との間の距離のいずれをもともに等しく形成した場合にとくに顕著である。
図1は、この発明の実施形態を示すトレッドパターンの展開図である。なお、タイヤの内部補強構造等は、一般的なラジアルタイヤのそれと同様であるので、ここでは図示を省略する。
図示のトレッドパターンは、トレッド踏面1に、トレッド周方向に円環状に連続して延びる、三本の直線状の周溝2を形成するとともに、それらの周溝2と交差してトレッド幅方向に延びる複数本の横溝3を形成することによって、それらのそれぞれの溝2,3と、トレッド側縁との間に区画形成したものであり、このトレッドパターンは、四列のブロック列のブロックパターンからなる。
そしてここでは、各ブロック列4のそれぞれのブロック5に、図示のように、各ブロック5の展開平面輪郭形状と相似形をなしてエンドレスに延在する、図では各三本の、スリット、細溝等を含むサイプ6を、ブロック5の展開平面中心位置を中心として相互に同心に配設して、好ましくは、ブロック5の展開平面中心oから放射状に延びる仮想線分上での、相互に隣接するサイプ間の距離dを相互に等しくするとともに、最外側のサイプ6とブロック輪郭線との間の距離をもまた、前記の距離dと等しくする。
なおここで、サイプ5のエンドレス形状を、ブロック5の展開平面輪郭形状と相似形にすること、および、複数本のサイプの同心中心を、ブロック5の展開平面中心位置とすることはいずれも、この発明に必須の要件には相当しない。
一方ここでは、内外の三本一組みの、図では四辺形状をなすそれぞれのエンドレスサイプ6の深さを、図2に例示するように、内側に位置するサイプ6に向けて次第に深くする。
トレッドパターンをこのように構成してなる空気入りラジアルタイヤによれば、ブロック5の剛性に異方性を生じさせることなく、タイヤに、操縦性能をも含むすぐれた運動性能を発揮させることができ、また、ブロック5の変形に起因する、それの内部発熱熱量を、サイプ6を介して、十分かつ均等に、しかも、効率良く速やかに放熱させることができる。
サイズが225/45R17のタイヤであって、図3(a)に示すトレッドパターンを有する実施例タイヤおよび、図3(b),(c)に示すトレッドパターンを有する比較例タイヤのそれぞれにつき、ECE−No.30(欧州の乗用車用タイヤの試験規格)に則った高速耐久ドラム試験条件、および実車ハンドリング試験を行ったところ、表1に示す結果が得られた。
ここで、実車ハンドリング性能は、ドライ路面上での実車フィーリング試験を行って、80〜120km/hの範囲の速度で、直進走行、レーンチェンジ、タイトコーナリング走行のそれぞれを行って、ハンドリングの正確性、応答性、車両バランスを総合的に評価することにより求めた。
Figure 2010120586
※1 速度が高いほど高速耐久性良
※2 点数が大きいほど良(7+は7より若干良い)
表1に示すところによれば、比較例タイヤ2は、高速耐久性は向上させ得るも、ブロック剛性の低下および、ブロック剛性の異方性が助長されることになるため、実車ハンドリング性能が低下することになるのに対し、実施例タイヤは、一層の高速耐久性を発揮することができるとともに、実車ハンドリング性能においてもまた、比較例タイヤ1と比べて遜色のない結果をもたらし得ることが解かる。
この発明の実施形態を示すトレッドパターンの展開図である。 サイプの深さを例示する図である。 実施例タイヤおよび比較例タイヤのトレッドパターンを示す図である。
符号の説明
1 トレッド踏面
2 周溝
3 横溝
4 ブロック列
5 ブロック
6 サイプ
o ブロックの展開平面中心
d サイプ間距離

Claims (4)

  1. トレッド踏面に形成されて、トレッド周方向に延びる複数本の周溝と、これらの周溝と交差してトレッド幅方向に延びる複数本の横溝とでブロックを区画してなるトレッドパターンを有する空気入りラジアルタイヤにおいて、
    ブロックに、展開平面視で相互に相似形をなしてエンドレスに延在する複数本のサイプのそれぞれをともに同心に形成するとともに、それぞれのサイプの深さを、ブロックの内側に位置するサイプに向けて次第に深くしてなる空気入りラジアルタイヤ。
  2. 複数本のサイプのそれぞれを、ブロックの展開平面中心と同心に形成してなる請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 複数本のサイプのそれぞれを、ブロックの展開平面輪郭形状と相似形に形成してなる請求項1もしくは2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  4. ブロックの展開平面中心から放射状に延びる仮想線分上での、相互に隣接するサイプ間の距離および、最外側のサイプとブロック輪郭線との間の距離のいずれをもともに等しくしてなる請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
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