JP2010119088A - 適応フィルタ及びこれを有するエコーキャンセラ - Google Patents

適応フィルタ及びこれを有するエコーキャンセラ Download PDF

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Abstract

【課題】ダブルトーク検出回路を設けることなく、ダブルトーク状態の場合に適応誤差が増大することを防ぐこと。
【解決手段】タップ係数設定部202は、入力信号x[n]及び誤差信号e[n]を用いて、遅延回路301及び乗算器302により、更新係数Δw[i]の分子項を計算し、乗算器303、乗算器304、加算器305、平均回路306、加算器307により、更新係数Δw[i]の正規化分母項を計算する。タップ係数設定部202は、逆数演算回路308、乗算器309により、分子項を正規化分母項で除して更新係数Δw[i]を計算する。タップ係数設定部202は、乗算器310、加算器311、遅延回路312により、更新係数Δw[i]にステップサイズ2μを乗算したものをタップ係数w[i]に加算して更新後のタップ係数wn+1[i]を生成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、受信音声信号をタップ係数で演算して擬似エコーを生成する適応フィルタ、及び、この適応フィルタで生成された擬似エコーを用いてエコーを消去するエコーキャンセラに関する。
通話形態の変化やハードウェアの進展に伴って、我々がマイクロホンを用いる機会は増える傾向にある。マイクロホンは、必要とする音声だけでなく、スピーカから出力された音声や室内の壁面で反射された間接波(エコー)も取得するため、それがそのままスピーカから出力されると、自分の話した声が遅れて聞こえ、大変耳障りである。また、ハンズフリー電話等においては、エコーの中の特定の周波数成分が増幅されて、ハウリング(発振現象)が起きることもある。
このエコーを消去するシステムがエコーキャンセラである。エコーキャンセラは、適応フィルタのタップ係数をスピーカからマイクロホンまでの伝達関数と等しくなるように更新し、このタップ係数を用いて入力信号を処理した信号(以下、「擬似エコー」という)を、マイクロホンに収音された音声信号から減算する。これにより、エコーキャンセラより出力された信号(以下、「誤差信号」という)は、エコー成分が抑圧されたものとなる。
適応フィルタは、離散時刻nにおける入力音声をタップ係数w[i]で演算することにより擬似エコーを生成する。また、適応フィルタは、所定の適応アルゴリズムにより、タップ係数w[i]の更新を行う。なお、nはサンプルタイムインデックス、iは適応フィルタのタップ位置を表す引数(インデックス)である。
タップ係数w[i]の更新の漸化式は、一般に次の式(1)で表される。なお、式(1)において、w[i]は適応前のタップ係数、wn+1[i]は適応後のタップ係数、μはタップ係数の収束速度を調整するステップサイズ、Δw[i]は更新係数である。更新係数Δw[i]は適応アルゴリズムの種類によって異なる。
Figure 2010119088
適応フィルタは、一般に、伝達関数が未知である系へ入力された系入力信号と等しい入力信号が入力され、前記入力信号をフィルタ処理することにより出力信号を出力し、かつ、前記フィルタ処理におけるタップ係数を前記系から出力される系出力信号と前記出力信号との差である誤差信号及び前記入力信号に基づき、前記系の伝達関数と等しくなるようにタップ係数を更新するフィルタ、と定義される。
ところで、適応フィルタの適応推定動作は、遠端側の話者の音声信号のみが存在するシングルトーク状態の場合には正常に行われる。
しかしながら、近端側の話者の音声信号(近端信号)と遠端側の話者の音声信号(遠端信号)との重ね合わせであるダブルトーク状態の場合、これまでの適応アルゴリズムは近端側の話者の音声(加法性雑音)の影響を考慮していないので、この状態で適応フィルタを更新すれば、適応フィルタの適応誤差が増えてしまい、タップ係数w[i]が発散してしまうおそれがある。
この問題に対して、従来技術では、ダブルトーク状態であるか否かを検出するダブルトーク検出回路を設け、ダブルトーク状態の場合には、適応フィルタの適応推定動作を停止する、あるいは、適応アルゴリズムのステップサイズμを小さくする等の対策を採っている(特許文献1、特許文献2及び特許文献3参照)。
特開2007−274714号公報 特開2008−78973号公報 特開2008−98929号公報
しかしながら、従来技術のようにダブルトーク検出回路を設ける手法では、ダブルトーク状態であるか否かを判定するための最適な閾値を求めるために手間がかかる。また、正確にダブルトーク状態を検出することは困難であり、従来技術によっては、適応フィルタの良好な収束特性を維持することが困難である。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ダブルトーク検出回路を設けることなく、ダブルトーク状態の場合に適応誤差が増大することを防ぐことができる適応フィルタ及びこれを有するエコーキャンセラを提供することを目的とする。
本発明の適応フィルタは、伝達関数が未知である系へ入力された系入力信号と等しい入力信号x[n]を入力し、前記入力信号x[n]をフィルタ処理することにより出力信号y[n」を出力するフィルタ部と、前記系から出力される系出力信号d[n」と前記出力信号y[n」との差である誤差信号e[n]と、前記入力信号x[n]とに基づき、前記系の伝達関数と等しくなるように、前記フィルタ処理におけるタップ係数w[i]を更新するタップ係数設定部と、を有する適応フィルタであって(nはサンプルタイムインデックス、iは適応フィルタのタップ位置を表す引数)、前記タップ係数設定部は、ステップサイズ2μと更新係数Δw[i]を乗算したものをタップ係数w[i]に加算して更新後のタップ係数wn+1[i]を生成し、前記更新係数Δw[i]を、分子項を正規化分母項で除すことによって生成し、前記分子項を、入力信号x[n−i]に前記誤差信号e[n]を乗じることによって生成し、前記正規化分母項を、前記入力信号x[n]の2乗と前記誤差信号e[n]の2乗との積の平均の平方根に正の定数cを加算することにより生成する、構成を採る。
本発明のエコーキャンセラは、上記適応フィルタと、前記系出力信号d[n」から、前記適応フィルタから出力された出力信号y[n」を減算して前記誤差信号e[n]を生成する減算器と、を有する構成を採る。
本発明によれば、遠端信号のパワーと近端信号のパワーに基づいて収束速度を制御することにより、自動的に最適な収束速度を維持することができ、良好かつ安定した収束特性を得ることができる。そして、本発明によれば、ダブルトーク状態の場合に収束速度を低下させ、適応誤差が増大することを防ぐことができる。
本発明の一実施の形態に係るエコーキャンセラを含むディジタル通信装置の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態に係る適応フィルタの内部構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態に係る適応フィルタのタップ係数設定部の式(2)の場合における演算回路の構成を示す図 本発明の一実施の形態に係る適応フィルタのタップ係数設定部の式(3)の場合における演算回路の構成を示す図 本発明の一実施の形態に係る適応フィルタのタップ係数設定部の式(4)の場合における演算回路の構成を示す図 本発明の一実施の形態に係る適応フィルタのシミュレーション結果を示す図 本発明の一実施の形態に係る適応フィルタのシミュレーション時のシステムの構成を示す図 本発明の一実施の形態に係る適応フィルタのタップ係数設定部の式(6)の場合における演算回路の構成を示す図 本発明の一実施の形態に係る適応フィルタのタップ係数設定部の式(7)の場合における演算回路の構成を示す図 本発明の一実施の形態に係る適応フィルタの有効性を実証するために行ったコンピュータ・シミュレーションの結果を示す図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るエコーキャンセラを含むディジタル通信装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、ディジタル通信装置は、ディジタル・アナログ(D/A)変換器101と、パワーアンプ102と、スピーカ103と、マイクロホン104と、マイクアンプ105と、アナログ・ディジタル(A/D)変換器106と、エコーキャンセラ107と、から主に構成される。エコーキャンセラ107は、適応フィルタ108と、減算器109と、を有する。
通信相手の装置から送信された信号は、図示しない受信回路において、復調、復号等の処理が行われてディジタル受信音声信号x[n]となる。ディジタル受信音声信号x[n]は、適応フィルタ108の入力信号となる。
ディジタル・アナログ変換器101は、ディジタル受信音声信号x[n]をアナログ音声信号に変換する。アナログ受信音声信号は、パワーアンプ102で増幅され、スピーカ103から音声として出力される。
マイクロホン104に入力されたアナログ送信音声信号は、マイクアンプ105で増幅され、アナログ・ディジタル変換器106に入力される。なお、マイクロホン104には、近端の話者の入力音声s[n]やスピーカ103からの再生音声g[n]がエコーとして入力される。近端の話者の入力音声は、適応フィルタ108の収束を乱す加法性の雑音に相当する。
アナログ・ディジタル変換器106は、アナログ送信音声信号をディジタル送信音声信号d[n」に変換する。
エコーキャンセラ107は、適応フィルタ108のタップ係数w[i]をディジタル・アナログ変換器101から、アナログ・ディジタル変換器106までの伝達関数のインパルスレスポンスと等しくなるように更新する。パワーアンプ102およびマイクアンプ105は、通常、平坦な周波数特性を有しているので、w[i]は、スピーカ103からマイクロホン104までの伝達関数のインパルスレスポンスと等しくなる。そして、エコーキャンセラ107は、タップ係数w[i]を用いてディジタル受信音声信号x[n]を処理した擬似エコーy[n」を、ディジタル送信音声信号d[n」から減算し、エコーが抑圧された誤差信号e[n]を出力する。
適応フィルタ108は、離散時刻nにおけるディジタル受信音声信号x[n]をタップ係数w[i]で演算して擬似エコーy[n」を生成する。また、適応フィルタ108は、減算器109から出力された誤差信号e[n]及びディジタル受信音声信号x[n]に基づき、所定の適応アルゴリズムにより、タップ係数w[i]の更新を行う。なお、iは、適応フィルタのタップ位置を表す引数(インデックス)である。
減算器109は、アナログ・ディジタル変換器106から出力されたディジタル送信音声信号d[n」から擬似エコーy[n」を減算して誤差信号e[n]を得る。誤差信号e[n]は、図示しない送信回路において符号化、変調等の処理が行われ、通信相手の装置に送信される。
次に、適応フィルタ108の内部構成について図面を用いて説明する。なお、以下の説明では、ディジタル受信音声信号x[n]を入力信号、擬似エコーy[n」を出力信号という。
図2は、適応フィルタ108の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、適応フィルタ108は、フィルタ部201と、タップ係数設定部202と、を有する。
フィルタ部201は、FIRフィルタ等であって、入力信号x[n]を、タップ係数w[i]で演算する(フィルタ処理する)ことにより出力信号y[n」を生成する。
タップ係数設定部202は、入力信号x[n]及び誤差信号e[n]を用いて、所定の適応アルゴリズムにより、タップ係数w[i]を設定し、タップ係数w[i]をフィルタ部201に出力する。なお、本発明は、このタップ係数設定部202における適応アルゴリズムの演算回路に特徴がある。
以下、適応アルゴリズムとしてNLMS(Normalized Least Mean Square)アルゴリズムを用いた場合における、本願発明の適応フィルタについて説明する。NLMSアルゴリズムは、時間領域で処理を行い、新たな信号のサンプル値が入力されるたびに逐次演算を行って徐々にタップ係数が最適値に収束していく適応アルゴリズムである。
NLMSアルゴリズムを用いた場合、本発明のタップ係数w[i]の更新漸化式は、次の式(2)から式(4)のいずれかで表される。なお、式(2)から式(4)において、w[i]は適応前(時刻n)のタップ係数、wn+1[i]は適応後(時刻n+1)のタップ係数、2μはタップ係数の収束速度を調整するステップサイズ、x[n]は入力信号、e[n]は誤差信号、cは分数の分母の値が0とならないようにするための正の値の微少な定数である。また、記号 ̄は信号の時間平均を表す。
Figure 2010119088
Figure 2010119088
Figure 2010119088
なお、時間平均は、過去の有限の個数のサンプルを用いた移動平均または忘却係数を用いた積分処理により求められる。移動平均は、平均を取るデータ長をNとした場合に、タップ係数がすべて1/NであるNタップFIRフィルタで計算することができる。また、忘却係数αを用いた積分処理は、以下の式(5)で定義される。式(5)は、入力信号f[n]に対してその時間平均を求める場合を示す。
Figure 2010119088
式(2)から式(4)のいずれも、従来のNLMSアルゴリズムとは異なり、入力信号x[n]のパワーだけではなく誤差信号e[n]のパワーも用いて正規化処理を行っている。
式(2)は、入力信号x[n]のパワーと誤差信号e[n]のパワーの和の平均値により正規化処理を行っている。式(3)は入力信号x[n]のパワーと誤差信号e[n]のパワーの積の平均値の平方根により正規化処理を行っている。式(2)の処理と式(3)の処理はほぼ同等の効果が得られる。
式(4)は、式(3)の平方根の演算を省略するために、入力信号x[n]と誤差信号e[n]の積の絶対値の平均値により正規化処理を行っている。入力信号x[n]と誤差信号e[n]の積はパワーの次元であるので平方根演算は不要となり、式(4)の方が、式(3)よりも処理が簡単になる。
図3は、タップ係数設定部202の式(2)の場合における演算回路の構成を示す図である。図4は、タップ係数設定部202の式(3)の場合における演算回路の構成を示す図である。図5は、タップ係数設定部202の式(4)の場合における演算回路の構成を示す図である。図3、図4、図5において、(+)は加算器を表し、(×)は乗算器を表す。また、(・)−1は入力信号の逆数を求める逆数演算回路を表す。また、√(・)は入力信号の平方根を求める平方根演算回路を表す。また、|・|は入力信号の絶対値を求める絶対値演算回路を表す。また、z−iはiサンプルの遅延処理を行う遅延回路を表す。
図3において、タップ係数設定部202は、入力信号x[n]及び誤差信号e[n]を用いて、遅延回路301及び乗算器302により、更新係数Δw[i]の分子項を計算し、乗算器303、乗算器304、加算器305、平均回路306、加算器307により、更新係数Δw[i]の正規化分母項を計算する。そして、タップ係数設定部202は、逆数演算回路308、乗算器309により、分子項を正規化分母項で除して更新係数Δw[i]を計算する。そして、タップ係数設定部202は、乗算器310、加算器311、遅延回路312により、更新係数Δw[i]にステップサイズ2μを乗算したものをタップ係数w[i]に加算して更新後のタップ係数wn+1[i]を生成する。
図4において、タップ係数設定部202は、入力信号x[n]及び誤差信号e[n]を用いて、遅延回路401及び乗算器402により、更新係数Δw[i]の分子項を計算し、乗算器403、乗算器404、乗算器405、平均回路406、平方根演算回路407、加算器408により、更新係数Δw[i]の正規化分母項を計算する。そして、タップ係数設定部202は、逆数演算回路409、乗算器410により、分子項を正規化分母項で除して更新係数Δw[i]を計算する。そして、タップ係数設定部202は、乗算器411、加算器412、遅延回路413により、更新係数Δw[i]にステップサイズ2μを乗算したものをタップ係数w[i]に加算して更新後のタップ係数wn+1[i]を生成する。
図5において、タップ係数設定部202は、入力信号x[n]及び誤差信号e[n]を用いて、遅延回路501及び乗算器502により、更新係数Δw[i]の分子項を計算し、乗算器503、絶対値演算回路504、平均回路505、加算器506により、更新係数Δw[i]の正規化分母項を計算する。そして、タップ係数設定部202は、逆数演算回路507、乗算器508により、分子項を正規化分母項で除して更新係数Δw[i]を計算する。そして、タップ係数設定部202は、乗算器509、加算器510、遅延回路511により、更新係数Δw[i]にステップサイズ2μを乗算したものをタップ係数w[i]に加算して更新後のタップ係数wn+1[i]を生成する。
次に、適応アルゴリズムとしてFLMS(Fast Least Mean SquareまたはFrequency domain Least Mean Square)アルゴリズムを用いた場合における、本願発明の適応フィルタについて説明する。FLMSアルゴリズムは、数サンプルおきに周期的に離散的フーリエ変換を用いて周波数領域でブロック処理を行い、徐々にタップ係数が最適値に収束していく適応アルゴリズムである。なお、FLMSアルゴリズムは、FBLMS(Fast Block Least Mean SquareまたはFrequency domain Block Least Mean Square)アルゴリズムと称されることもある。
FLMSアルゴリズムを用いた場合、本発明のタップ係数の離散的フーリエ変換W[i]の更新漸化式は、次の式(6)または式(7)で表される。なお、式(6)、式(7)において、W[k]はタップ係数w[i]の離散的フーリエ変換、Wn+L[k]はタップ係数wn+L[i]の離散的フーリエ変換、μはタップ係数の収束速度を調整するステップサイズ、X[k]は入力信号x[n]の離散的フーリエ変換、E[k]は誤差信号e[n]の離散的フーリエ変換、cは分数の分母の値が0とならないようにするための正の値の微少な定数、pは分数の分子が極端に小さな値とならないようにするための正の値の微少な定数である。また、kは周波数を表す。また、Lは係数更新処理を行う周期を表す。L=1として新たな信号のサンプル値が入力されるたびに逐次演算を行っても構わない。また、記号 ̄は信号の時間平均を表し、記号は複素共役を表す。
Figure 2010119088
Figure 2010119088
式(6)、式(7)のいずれも、従来のFLMSアルゴリズムとは異なり、入力信号x[n]の離散的フーリエ変換X[k]だけではなく誤差信号e[n]の離散的フーリエ変換E[k]も用いて正規化処理を行っている。
式(6)、式(7)において、X[k]は以下の式(8)により求められたもの、E[k]は以下の式(9)により求められたものをそれぞれ用いる。式(8)、式(9)において、Nは適応フィルタのタップ長であり、DFTは離散的フーリエ変換を表す。
Figure 2010119088
Figure 2010119088
式(6)、式(7)により更新した周波数領域のタップ係数の離散的フーリエ変換Wn+L[k]を、以下の式(10)に示すように、離散的逆フーリエ変換してその実数部を取り出すことにより時間領域のタップ係数wn+L[i]を求めることができる。式(10)において、IDFTは離散的逆フーリエ変換を表す。また、REALは引数の実部を取り出す処理をあらわす。通常、DFT/IDFTの演算には高速フーリエ変換アルゴリズムが用いられる。
Figure 2010119088
なお、式(10)により得られるタップ係数長は、wn+L[0]〜wn+L[2N−1]の2Nであるが、wn+L[N]〜wn+L[2N−1]を破棄し、wn+L[0]〜wn+L[N−1]をタップ係数として用いる。
式(6)は、式(4)の入力信号x[n]と誤差信号e[n]の積の絶対値による正規化処理を、周波数領域でブロック処理を行うFLMSアルゴリズムに適用したものであり、入力信号x[n]の離散的フーリエ変換X[k]と誤差信号e[n]の離散的フーリエ変換E[k]の積の絶対値を用いて周波数領域で正規化処理をする。
式(7)は、式(6)にシステム起動時の初期状態からの収束速度を改善する処理を追加したものであり、適応フィルタの出力信号y[n]と誤差信号e[n]の積の平均値の絶対値を、入力信号x[n]の離散的フーリエ変換X[k]と誤差信号e[n]の離散的フーリエ変換E[k]の積の絶対値で割ったもので正規化処理をする。ただし、y[n]とe[n]の積の平均値は、上記式(5)の忘却係数を用いた積分処理により計算し、その初期値は0以外の値にする必要がある。初期値は入力信号x[n]の平均パワーと同程度にすれば良い。
ここで、y[n]とe[n]の積は、以下の式(11)のように表すことができる。なお、式(11)中の*は畳み込みをあらわす演算子である。
Figure 2010119088
式(11)において、s[n]とx[n]は異なる信号源からの信号であり、両者は無相関であるから、平均区間を十分に長く取れば、s[n]とx[n]*w[i]の積の平均、すなわちs[n]とx[n]*w[i]の相関はほぼ0となる。したがって、y[n]とe[n]の積の平均値の絶対値は、以下の式(12)のように表される。
Figure 2010119088
適応フィルタが完全に収束して、g[n]=y[n]とならない限り、g[n]に対する推定誤差(g[n]−y[n])とy[n]とは相関を有し、式(12)に示すy[n]とe[n]の積の平均の絶対値は正の値となる。
適応フィルタの動作開始直後は推定誤差が大きいため、式(12)の値は、適応フィルタの動作開始直後において大きな値を持つが、適応動作が進んで収束するにつれて0に近づく。したがって、式(7)に基づいた適応フィルタ係数更新処理では推定誤差が大きな値となる起動直後では等価的にステップサイズμの値が大きくなったことと同じことになり、収束速度が加速される。この処理は、適応フィルタの動作開始直後の収束速度を向上させるだけでなく、同定対象のシステム(音響系)のインパルスレスポンスが急激に変動し、そのために誤差信号e[n]が急増した場合にも適応フィルタの収束を速める効果がある。
実際に、入力信号x[n]として音声信号を用い、適応フィルタにおいてシミュレーションを行い、式(12)に示すy[n]とe[n]の積の平均値の絶対値を求めた結果を図6に示す。なお、図6の横軸は時間(単位:サンプル)、縦軸はy[n]とe[n]の積の平均値の絶対値である。また、図6において、適応フィルタの係数更新アルゴリズムには式(6)を用いた。また、シミュレーション時のシステムの構成は図7であり、入力信号x[n]とs[n]には、サンプリング周波数8kHzで録音したそれぞれ異なる人間の音声データを用いた。また、式(12)の平均処理を、忘却係数を用いた式(5)で定義される積分演算により行い、忘却係数αの値を0.02とした。また、式(5)の演算を行う際の初期値は入力信号x[n]の最初の300サンプルのパワーの値とした。なお、図7において、h[i]は、音響系の伝達関数を表す同定対象のフィルタのタップ係数である。
図6から明らかなように、y[n]とe[n]の積の平均値の絶対値は、動作開始後10000サンプルまでの間は大きな値を持っているが、10000サンプル以降はほぼ0.3以下の値に収まっている。この場合、式(7)中の定数pの値は、0.3からその数分の一程度にするのが適当である。
図8は、タップ係数設定部202の式(6)の場合における演算回路の構成を示す図である。図9は、タップ係数設定部202の式(7)の場合における演算回路の構成を示す図である。図8、図9において、(+)は加算器を表し、(×)は乗算器を表す。また、(・)−1は入力信号の逆数を求める逆数演算回路を表す。また、|・|は入力信号の絶対値を求める絶対値演算回路を表す。また、z−iはiサンプルの遅延処理を行う遅延回路を表す。また、DFTは、離散フーリエ変換を行うフーリエ変換回路を表す。また、IDFTは、離散逆フーリエ変換を行う逆フーリエ変換回路を表す。また、CONJは、入力信号の複素共役を求める複素共役演算回路を表す。また、ADD ZEROは、上記式(9)中のN個のゼロを入力数列に追加する処理を行う挿入回路を表す。また、REALは、入力した複素信号の実部のみを出力する抽出回路を表す。なお、図8、図9では、上記式(10)の右辺の余分なタップ係数wn+1[N]〜wn+1[2N−1]を破棄する処理を行う構成を省略している。
図8において、タップ係数設定部202は、フーリエ変換回路801により、入力信号x[n]を離散フーリエ変換して入力信号ベクトルX[k]を求め、挿入回路802及びフーリエ変換回路803により、誤差信号e[n]を離散フーリエ変換して誤差信号ベクトルE[k]を求める。そして、タップ係数設定部202は、X[k]及び誤差信号ベクトルE[k]を用いて、複素共役演算回路804及び乗算器805により、更新ベクトルΔW[k]の分子項を計算し、乗算器806、絶対値演算回路807、加算器808により、更新ベクトルΔW[k]の正規化分母項を計算する。そして、タップ係数設定部202は、逆数演算回路809、乗算器810により、分子項を正規化分母項で除して更新ベクトルΔW[k]を計算する。そして、タップ係数設定部202は、乗算器811、加算器812、遅延回路813により、更新ベクトルΔW[k]にステップサイズμを乗算したものをタップ係数ベクトルW[k]に加算して更新後のタップ係数ベクトルWn+L[k]を生成する。そして、タップ係数設定部202は、逆フーリエ変換回路814により、Wn+L[k]を離散逆フーリエ変換してwn+L[i]を求める。
図9において、タップ係数設定部202は、フーリエ変換回路901により、入力信号x[n]を離散フーリエ変換して入力信号ベクトルX[k]を求め、挿入回路902及びフーリエ変換回路903により、誤差信号e[n]を離散フーリエ変換して誤差信号ベクトルE[k]を求める。そして、タップ係数設定部202は、出力信号y[n]、誤差信号e[n]、入力信号ベクトルX[k]及び誤差信号ベクトルE[k]を用いて、複素共役演算回路904、乗算器905、乗算器906、平均回路907、絶対値演算回路908、加算器909及び乗算器910により、更新ベクトルΔW[k]の分子項を計算し、乗算器911、絶対値演算回路912、加算器913により、更新ベクトルΔW[k]の正規化分母項を計算する。そして、タップ係数設定部202は、逆数演算回路914、乗算器915により、分子項を正規化分母項で除して更新ベクトルΔW[k]を計算する。そして、タップ係数設定部202は、乗算器916、加算器917、遅延回路918により、更新ベクトルΔW[k]にステップサイズμを乗算したものをタップ係数ベクトルW[k]に加算して更新後のタップ係数ベクトルWn+L[k]を生成する。そして、タップ係数設定部202は、逆フーリエ変換回路919により、Wn+L[k]を離散逆フーリエ変換してwn+L[i]を求める。
以上説明した本発明の適応フィルタの有効性を実証するために行ったコンピュータ・シミュレーションの結果を以下に示す。なお、シミュレーション時のシステムの構成は図7と同一であり、入力信号x[n]と加法性雑音に相当するs[n]にはそれぞれ別の話者が同一の文章を読み上げ、サンプリング周波数8kHzで録音し、振幅の絶対値が1以下となるように正規化したデータを用いた。同定対象のFIRフィルタと適応フィルタはともに300タップである。同定対象フィルタのタップ係数h[i]は、以下の式(13)のように設定した。また、引数iの範囲は0≦i<300である。
Figure 2010119088
式(14)で示される同定対象フィルタのタップ係数h[i]の推定誤差量D[n]の変化を図10に示す。図10の横軸は時間、縦軸は誤差量D[n]である。
Figure 2010119088
図10(a)は従来技術のNLMSアルゴリズムを用いた場合、図10(b)は式(2)を用いた場合、図10(c)は式(3)を用いた場合、図10(d)は式(4)を用いた場合、図10(e)は式(6)を用いた場合、図10(f)は式(7)を用いた場合、をそれぞれ示す。なお、図10(e)、図10(f)はDFT/IDFTを用いた周波数領域でのブロック処理アルゴリズムを用いているので、タップ係数の更新は適応フィルタのタップ長と同じ300サンプルごとに行っている。また、いずれの処理例でも平均演算はすべて上記式(5)の忘却係数を用いた積分演算を用いており、忘却係数の値は図10(a)〜(d)では0.005、図10(f)では0.05としている。また、分数の分母が0となることを防ぐための定数cの値をすべて0.0001としている。
図10(a)に示すように、従来技術のNLMSアルゴリズムでは、ステップサイズμの値を0.00001と極端に小さくすればほとんどダブルトークの影響を受けずに収束するが、収束速度は非常に遅くなる。一方、従来技術のNLMSアルゴリズムでは、μ=0.00002以上にすると収束は早くなるが、ダブルトークの影響のために安定した収束状態を維持することができない。
これに対し、図10(a)と図10(b)〜(d)との対比から明らかなように、本発明による時間領域での適応フィルタ係数更新アルゴリズムを用いることにより、いずれも従来のNLMSアルゴリズムよりも良好な収束特性を得ることができる。
また、図10(e)に示すように、本発明による周波数領域での式(6)の適応フィルタ係数更新アルゴリズムでは、時間領域の処理よりもさらに良好な収束特性を得ることができる。
また、図10(f)に示すように、本発明による周波数領域での式(7)の適応フィルタ係数更新アルゴリズムでは、図10(e)よりもさらに起動直後の収束速度を向上させることができる。なお、図6のシミュレーション結果に基づき、式(7)中の定数pの値は0.2とした。
このように、本発明では、従来のNLMSアルゴリズムは、入力信号のパワーのみを用いて正規化処理を行っているのに対し、本発明の適応フィルタのNLMSアルゴリズムは、入力信号のパワーと誤差信号のパワーの両方を用いて正規化処理を行う。
所望信号に加わった加法性雑音のパワーが増大すると誤差信号のパワーも増大する。本発明のように、誤差信号のパワーも用いて正規化することにより、加法性雑音のパワーが大きい時には自動的に適応アルゴリズムの収束速度が低下し、雑音の影響による収束特性の劣化を防ぐことができる。
エコーキャンセラにおいてはダブルトーク状態となると適応フィルタの適応誤差が増え、誤差信号のパワーも増大する。したがって、本発明のように、誤差信号のパワーを用いて正規化処理を行うことにより、ダブルトーク状態になった場合に適応フィルタの収束速度を低下させ、ダブルトークによって適応誤差が急激に増大することを防ぐことができる。
また、ダブルトーク状態が解消され、誤差信号e[n]のパワーが小さくなれば、自動的に収束速度が速くなる。
また、本発明は、入力信号の定常性の仮定や、白色性・正規分布特性の仮定、相関特性の仮定等を前提としていない処理法であるため、これらの仮定が成り立ち難い実際の音声信号入力において良好な収束特性を得ることができる。本発明の処理の前提条件となっているのは図1の入力信号x[n]すなわち遠端の端末の話者の音声のパワーと、入力音声s[n]のパワーの比が緩やかに変動するという仮定のみである。異なる話者の音声のパワーが無相関に変動するというのは自明であり、この仮定は問題なく成り立つ。
なお、上記式(7)、図9の処理のみは、入力信号の相関特性に関する仮定に基づいた収束速度高速化の処理を行っているが、実際の音声でその仮定が十分に成り立つことは図6のシミュレーション結果により実証されている。
このように、本発明によれば、遠端信号のパワーと近端信号のパワーに応じて自動的に最適の収束速度が維持されるので、良好かつ安定した収束特性が得られる。
本発明を、ダブルトーク検出回路を用いて適応速度を制御する従来の手法と比較すると、本発明は、ダブルトーク状態であるか否かを判定するための閾値設定の処理が不要であり、動作環境が変化してもそのつど最適な閾値を求めて再設定する必要が無いという利点がある。
なお、上記実施の形態では、適応フィルタを有するエコーキャンセラについて説明した、本発明の適応フィルタは、エコーキャンセラに限らず、他の装置に用いることもできる。
本発明は、双方向通信システム(無線電話、有線電話、インターホン、TV会議システム等)のエコーキャンセラ、ハウリングキャンセラ、等に用いるに好適である。
101 ディジタル・アナログ変換器
102 パワーアンプ
103 スピーカ
104 マイクロホン
105 マイクアンプ
106 アナログ・ディジタル変換器
107 エコーキャンセラ
108 適応フィルタ
109 減算器
201 フィルタ部
202 タップ係数設定部
301、312、401、413、501、511、813、918 遅延回路
302、303、304、309、310、402、403、404、405、410、411、502、503、508、509、805、806、810、811、905、906、910、911、915、916 乗算器
305、307、311、408、412、506、510、808、812、909、913、917 加算器
306、406、505、907 平均回路
308、409、507、809、914 逆数演算回路
407 平方根演算回路
504、807、908、912 絶対値演算回路
801、803、901、903 フーリエ変換回路
802、902 挿入回路
804、904 複素共役演算回路
814、919 逆フーリエ変換回路

Claims (2)

  1. 伝達関数が未知である系へ入力された系入力信号と等しい入力信号x[n]を入力し、前記入力信号x[n]をフィルタ処理することにより出力信号y[n」を出力するフィルタ部と、
    前記系から出力される系出力信号d[n」と前記出力信号y[n」との差である誤差信号e[n]と、前記入力信号x[n]とに基づき、前記系の伝達関数と等しくなるように、前記フィルタ処理におけるタップ係数w[i]を更新するタップ係数設定部と、
    を有する適応フィルタであって(nはサンプルタイムインデックス、iは適応フィルタのタップ位置を表す引数)、
    前記タップ係数設定部は、
    ステップサイズ2μと更新係数Δw[i]を乗算したものをタップ係数w[i]に加算して更新後のタップ係数wn+1[i]を生成し、
    前記更新係数Δw[i]を、分子項を正規化分母項で除すことによって生成し、
    前記分子項を、入力信号x[n−i]に前記誤差信号e[n]を乗じることによって生成し、
    前記正規化分母項を、前記入力信号x[n]の2乗と前記誤差信号e[n]の2乗との積の平均の平方根に正の定数cを加算することにより生成する、
    適応フィルタ。
  2. 請求項1の適応フィルタと、
    前記系出力信号d[n」から、前記適応フィルタから出力された出力信号y[n」を減算して前記誤差信号e[n]を生成する減算器と、
    を有するエコーキャンセラ。
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