JP2010118618A - 固体撮像素子及びそれを備えた撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光電変換素子からの信号電荷の読み出し及び高解像度化を阻害することなく、ダークシェーディングを抑制した固定撮像素子を提供する。
【解決手段】固体撮像素子1において、撮像領域10にマトリクス状に2次元配列された複数の光電変換素子11と、光電変換素子11に隣接して設けられ、光電変換素子11から隣接素子への信号電荷の移動を防止する素子分離領域14と、撮像領域10の所定領域毎に光電変換素子11に代えて設けられ、素子分離領域14に接続された接地電位接続部50と、所定領域毎に設けられた接地電位接続部50のGND(接地電位)への接続を外部から制御するための外部端子AGNDとを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像素子及びそれを備えた撮像装置に関する。
近年、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなど、撮像素子を用いて画像を撮像して保存できる撮像装置が広く普及している。このような撮像装置に用いる撮像素子としては、CCD型の固体撮像素子やCMOS型の固体撮像素子が用いられている。
ここで、従来のCCD型固体撮像素子の構造を示した概略平面図を図12に示し、図12におけるA−A矢視断面図を図13に示す。従来のCCD型固体撮像素子100は、半導体基板101上に光電変換素子120を2次元マトリクス状に配置した撮像領域110、複数の垂直転送部130、水平転送部140及び出力部150を備えている。そして、被写体像に応じて撮像領域110の複数の光電変換素子120により生成された信号電荷は、垂直転送部130及び水平転送部140により転送され、出力部150により電圧変換されて画像信号として出力される。
光電変換素子120では、入射した光に応じて正孔と電子とが発生し、電子を下層に形成される空乏層に蓄積し、正孔を素子分離領域160(図13参照)を介して撮像領域110外に設けられたGND(接地電位)に排出する。
しかしながら、従来のCCD型固体撮像素子では、撮像領域110のうち中央領域と周辺領域とで正孔の排出先であるGNDまでの距離が異なる。従って、撮像領域110の周辺領域では正孔の排出性が高くなり、撮像領域110の中央領域では正孔の排出性が低くなり、この排出性の相違により撮像領域110でダークシェーディングが発生する。すなわち、図14に示すように、暗電流(ダーク信号)量が撮像領域110のうち周辺領域から中央領域に向けて大きくなってしまう。
そこで、撮像領域の各画素をGNDに接続する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、撮像領域の各画素において光電変換素子を分離する素子分離領域のそれぞれに対しGNDに接地された遮光膜に接続する技術が提案されている。
特開平11−177078公報
しかしながら、近年の固体撮像素子の高解像度化に伴い、画素のサイズが小型化されてきており、上記特許文献1に記載の固体撮像素子のように各画素にGNDを接続するスペースがなくなってきている。しかも、上記特許文献1に記載の固体撮像素子では、光電変換素子の周囲がGNDで強化されるため、光電変換素子からの信号電荷が読み出しにくくなってしまう。
そこで、本発明は、光電変換素子からの信号電荷の読み出し及び高解像度化を阻害することなく、ダークシェーディングを抑制した固定撮像素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明は、撮像領域にマトリクス状に2次元配列された複数の光電変換素子と、前記光電変換素子に隣接して設けられ、前記光電変換素子から隣接素子への信号電荷の移動を防止する素子分離領域と、前記撮像領域の所定領域毎に前記光電変換素子に代えて設けられ、前記素子分離領域に接続された接地電位接続部と、前記所定領域毎に設けられた接地電位接続部の接地電位への接続を外部から制御するための外部端子とを備えた固定撮像素子とした。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の固体撮像素子において、前記接地電位接続部を前記外部端子に接続する接続配線を備えることとした。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の固体撮像素子において、前記接地電位接続部に接続された接続配線と、前記接続配線と接地電位との間に出力ノードを接続し、前記外部端子に入力ノードを接続したトランジスタと、を備えることとした。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の固体撮像素子において、前記光電変換素子の受光領域に光を入射するための開口部を設けた遮光膜を備え、前記遮光膜は、前記接地電位接続部上には前記開口部を設けずに前記接地電位接続部と接続して、当該遮光膜を前記接続配線とした。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の固体撮像素子において、前記接地電位接続部は、前記素子分離領域を延長して形成した延長領域と、当該延長領域上に設けた接続用メタルとを有し、前記接地電位接続部の接続用メタルに前記接続配線を接続した。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れか一項に記載の固体撮像素子において、前記所定領域は、50〜100万の画素が形成された領域とした。
また、請求項7に記載の発明は、固体撮像素子と、当該固体撮像素子から画像信号を出力させる制御部とを備え、前記固体撮像素子は、撮像領域にマトリクス状に2次元配列された複数の光電変換素子と、前記光電変換素子に隣接して設けられ、前記光電変換素子から隣接素子への信号電荷の移動を防止する素子分離領域と、前記撮像領域の所定領域毎に前記光電変換素子に代えて設けられ、前記素子分離領域に接続された接地電位接続部と、前記所定領域毎に設けられた接地電位接続部の接地電位への接続を制御部から制御するための外部端子と、備え、前記制御部は、前記固体撮像素子の光電変換素子に信号電荷を蓄積させる際には前記外部端子を制御して前記接地電位接続部を接地電位に接続し、前記固体撮像素子の光電変換素子から信号電荷を読み出すときに前記接地電位接続部の接地電位との接続を開放する撮像装置とした。
本発明によれば、撮像領域の所定領域毎に光電変換素子に代えて接地電位へ接続するための接地電位接続部を設けることで、高解像度化に対応しつつ、ダークシェーディングを抑制することができる。しかも、接地電位接続部の接地電位への接続を外部から制御することができるため、光電変換素子からの信号電荷の読み出しを阻害することを抑制できる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態における固体撮像素子及び撮像装置の構成
2.第2の実施形態における固体撮像素子の構成
3.第3の実施形態における固体撮像素子の構成
4.第4の実施形態における撮像装置の構成
[1.第1の実施形態]
[1.1.固体撮像素子の全体構成]
まず、第1の実施形態の固体撮像素子の構成について図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態における固体撮像素子の構成を示す図である。
図1に示すように、固体撮像素子1は、撮像領域10と、水平転送部20と、出力部30とを有しており、これらは半導体基板2上に形成される。以下、各部位について順次説明する。
撮像領域10には、光電変換素子11と、読み出しゲート領域12と、垂直転送部13と、素子分離領域(チャネルストップ領域)14がそれぞれ複数形成される。
光電変換素子11は、図1に示すように、撮像領域10内に複数設けられ、水平方向Xと垂直方向Yとにマトリクス状に2次元配列される。本実施形態においては、光電変換素子11は、例えば、フォトダイオードからなり、被写体像による光を受光して、信号電荷に光電変換して蓄積する。
読み出しゲート領域12は、光電変換素子11と垂直転送部13との間に配置され、光電変換素子11に蓄積された信号電荷を、垂直転送部13へ読み出す。
垂直転送部13は、マトリクス状(行列状)に配列された複数の光電変換素子11の各列に対応して設けられ、同一列に配置された複数の光電変換素子11から読み出した信号電荷を垂直方向Yへ順次転送する。本実施形態においては、垂直転送部13は、例えば、4相のクロック信号φV1,φV2,φV3,φV4が外部から入力されて駆動する。なお、クロック信号としては、4相の場合に限定されるものではない。
素子分離領域14は、各光電変換素子11に隣接して設けられ、各光電変換素子11から隣接素子への信号電荷の移動を防止する。この素子分離領域14は、撮像領域10外でGNDに接続される。
水平転送部20は、垂直方向Yにおける撮像領域10の端部、すなわち各垂直転送部13の端部に配置される。この水平転送部20は、例えば、2相のクロック信号φH1,φH2が外部から入力されて駆動する。これにより、水平転送部20は、垂直転送部13のそれぞれにおいて垂直方向Yへ転送された信号電荷を、水平方向Xへ転送する。
出力部30は、水平方向Xにおける水平転送部20の端部に配置される。本実施形態においては、出力部30は、例えば、フローティングディフュージョンにて構成された電荷−電圧変換部を有し、水平転送部20によって水平転送された信号電荷を電気信号に変換し、アナログ画像信号として出力する。
[1.2.撮像領域10の具体的構成]
次に、撮像領域10の具体的構成について説明する。図2は接地電位接続部の配置を示す図、図3は接地電位接続部と外部端子との接続状態を示す図、図4は図1の撮像領域における暗電流量を分布状態を示す図、図5は図1におけるB−B矢視部分断面図である。なお、図2においては説明の便宜上、素子分離領域14を省略している。
本実施形態の固体撮像素子1では、ダークシェーディングを抑制するために、図1に示すように、撮像領域10の一部の光電変換素子11に代えてGND(接地電位)に接続するための接地電位接続部50を設けている。
この接地電位接続部50は、所定領域毎に1つ配置される。図2に示す例では、1200万画素の撮像領域10を20箇所の領域10a(60万画素)に分け、各領域10aに1つの接地電位接続部50を形成した状態を示している。
接地電位接続部50は、光電変換素子11に代えて形成されるため、接地電位接続部50を形成した部分は欠陥画素として認識されることになる。従って、多数の接地電位接続部50を配置すると、欠陥画素が増加することから、接地電位接続部50は、画素数が50万〜100万の所定領域10aに対して1つ設けることが望ましい。
また、本実施形態の固体撮像素子1では、図3に示すように、所定領域10a毎に配置された接地電位接続部50を接続配線70を介して外部端子AGNDへ接続している。本実施形態では、後述するように遮光膜を接続配線70として用いることとしており、これにより別途配線を設けることなく、接地電位接続部50を外部端子AGNDに接続できる。
外部端子AGNDは、接地電位接続部50の接地電位への接続を制御するための端子である。この外部端子AGNDを外部から制御することにより、接地電位接続部50をGND(接地電位)に接続するかGNDから開放するかを制御可能としている。すなわち、この外部端子AGNDをGNDに接続することによって、接地電位接続部50がGNDに接続され、外部端子AGNDをGNDから開放することによって、接地電位接続部50がオープン(ハイインピーダンス状態)になる。
このように固体撮像素子1は、撮像領域10に満遍なく接地電位接続部50を配置し、これらの接地電位接続部50を外部端子AGNDを介してGNDに接続可能に構成している。このように構成することにより、接地電位接続部50を介して正孔を排出させ、撮像領域10の中央領域と周辺領域とで正孔の排出性を均一にすることができる。すなわち、図4に示すように、暗電流(ダーク信号)量を撮像領域10内で均一にすることができ、これによりダークシェーディングを抑制している
この接地電位接続部50と接続配線70について図5を用いてさらに具体的に説明する。
上述したように固体撮像素子1は半導体基板2上に形成されており、半導体基板2は、例えば、N型のシリコン基板から構成される。そして、図5に示すように、この半導体基板2における撮像領域10に、光電変換素子11、読み出しゲート領域12、垂直転送部13、素子分離領域14、接地電位接続部50などを設けている。なお、撮像領域10には、光電変換素子11が形成された画素領域3a(以下、「光電変換素子形成画素領域」とする)と、接地電位接続部50が形成された画素領域3b(以下、「接地電位接続部形成画素領域」とする)がある。
(光電変換素子形成画素領域3a)
まず、光電変換素子形成画素領域3aについて説明する。光電変換素子形成画素領域3aには、図5に示すように、光電変換素子11、読み出しゲート領域12、垂直転送部13、素子分離領域14などを設けられる。
光電変換素子11は、半導体基板2の表層に設けられたP+型領域(高濃度のP型領域)11aと、その下層に設けられたN型領域11bとから形成されている。P+型領域11aの上面から入射した光は、P+型領域11aとN型領域11bで正孔と電子に分離され、正孔がP+型領域11a側に逃げ、電子がN型領域11bの下層に形成される空乏層に蓄積される構造となっている。
垂直転送部13は、光電変換素子11の一方の側部に読み出しゲート領域12を隔てて設けられる。この垂直転送部13は、N型埋め込みチャネル層13aと+P型領域13bとから構成される。垂直転送部13及び読み出しゲート領域12上には、読み出し電極41が酸化膜40を介して形成されている。具体的には、酸化膜40は半導体基板2の表面を被覆するように形成され、この酸化膜40上にポリシリコン膜である読み出し電極41が形成される。そして、光電変換素子11にて生成された信号電荷を読み出す際には、メタル配線42を介して読み出し電極41に、正の読み出し電圧が印加される。これにより、光電変換素子11と垂直転送部13との間において形成される電位障壁が消失され、光電変換素子11にて蓄積されている信号電荷が読み出しゲート領域12を介して垂直転送部13へ読み出される。
また、光電変換素子11の他方の側部には、光電変換素子11から隣接素子(光電変換素子11や垂直転送部13等)への信号電荷の移動(漏洩)を防止する素子分離領域(チャネルストップ領域)14が形成される。この素子分離領域14は、P型不純物が半導体基板2の表面から半導体基板2内へ注入されることによって形成され、信号電荷に対して電位障壁を形成する。また、素子分離領域14は、図1に示すように、撮像領域10外にまで延長して配置されており、撮像領域10でGND(接地電位)に接続される。
さらに、光電変換素子11、読み出し電極41及びメタル配線42上には、絶縁膜43が形成される。この絶縁膜43上には、光電変換素子11の受光領域に対応する開口部46を有し、かつ垂直転送部13および転送電極80の上部を遮光する遮光膜44が形成される。この遮光膜44は、例えば、200nm厚程度のタングステン(W)と100nm厚程度のイリジウム(Ir)との各金属膜からなる積層体とすることができる。
各光電変換素子11で生じた正孔は、P+型領域11a側に流れ、素子分離領域14のP型領域に沿って垂直方向に流れ、撮像領域10外に設けられた外部端子AGNDを介してGND(接地電位)に排出される。なお、図では省略するが、遮光膜44の上層には、各種の層間絶縁膜を介して上部配線層が複数層形成され、その上に平坦化膜を介してカラーフィルタやマイクロレンズが装着されている。
(接地電位接続部形成画素領域3b〕
次に、接地電位接続部形成画素領域3bについて説明する。
接地電位接続部形成画素領域3bには、図5に示すように、光電変換素子11に代えて接地電位接続部50や素子分離領域14が形成される。なお、図5に示す例では、読み出しゲート領域12、垂直転送部13などを設けられているが、必ずしも設ける必要はない。
接地電位接続部50は、半導体基板2に素子分離領域14から延長して形成した延長領域14a上に接続用メタル45を設けて形成される。すなわち、光電変換素子形成画素領域3aでは光電変換素子11が形成されていた領域に、素子分離領域14を延長して設ける。半導体基板2と接続用メタル45の接触部分15はコンタクト抵抗を下げるため、高濃度のP++領域になるようにボロン(B)などの不純物を注入して形成している。ここでは、接触部分15へのボロンの注入量を2.0×1015(atom/cm)とし、素子分離領域14及び延長領域14aへの注入量を2.2×1012(atom/cm)としている。
さらに、接地電位接続部50の接続用メタル45は、遮光膜44に接続される。すなわち、遮光膜44は、光電変換素子11の受光領域上では開口部46を設けて光電変換素子11の受光領域に光を入射させ、接地電位接続部50上では開口部46を設けずに形成し、接続用メタル45と接続する。
このように、素子分離領域14から延長して形成した延長領域14a上を接続用メタル45に接続し、この接続用メタル45を接続配線70としても機能する遮光膜44に接続する。
この遮光膜44は、外部端子AGNDに接続されており、外部からの制御によりGND(接地電位)に接続されるか、或は開放された状態(ハイインピーダンス状態)にされる。そして、遮光膜44が外部端子AGNDを介してGND(接地電位)に接続されることで、撮像領域10の中央領域と周辺領域とで正孔の排出性を均一にすることができ、これによりダークシェーディングを抑制することができる。
また、遮光膜44を外部端子AGNDを介してGND(接地電位)に接続すると、光電変換素子11周辺のGNDが強化されることから、光電変換素子11から信号電荷が読み出し難くなる。従って、外部からの制御により外部端子AGNDを開放された状態(ハイインピーダンス状態)にすることができようにしており、これにより光電変換素子11から信号電荷が読み出し難くなることを抑止している。
[1.4.第1の実施形態における撮像装置の構成]
(撮像装置の全体構成)
以下、このように構成された固体撮像素子1を備えた撮像装置について説明する。図6は上記固体撮像素子1を備えた撮像装置の構成を示す図である。
図6に示すように、撮像装置90は、光学ブロック91、固体撮像素子1、A/D(アナログ/デジタル)変換回路92、信号処理回路93,制御部であるシステムコントローラ94、入力部95を具備する。また、この撮像装置90には、光学ブロック91内の機構を駆動するためのドライバ96、固体撮像素子1を駆動するためのタイミングジェネレータ(TG)97などが設けられる。
さらに、撮像装置90には、上述した固体撮像素子1の接続配線70である遮光膜44に接続された外部端子AGNDを制御するトランジスタ98が設けられる。このトランジスタ98は、ベースがシステムコントローラ94に接続され、エミッタがGNDに接続され、コレクタが固体撮像素子1の外部端子AGNDに接続される。
光学ブロック91は、被写体からの光を固体撮像素子1へ集光するためのレンズ、レンズを移動させてフォーカス合わせやズーミングを行うための駆動機構、メカシャッタ、絞りなどを具備している。ドライバ96は、システムコントローラ94からの制御信号に応じて、光学ブロック91内の機構の駆動を制御する。
固体撮像素子1は、TG97から出力されるタイミング信号(クロック信号φV1,φV2,φV3,φV4、φH1,φH2,φAGNDなど)に基づいて駆動され、被写体からの入射光を電気信号に変換する。TG97は、システムコントローラ94の制御の下でタイミング信号を出力する。
A/D変換回路92は、固体撮像素子1から出力された画像信号をA/D変換してデジタル画像信号を出力する。
信号処理回路93は、A/D変換回路92からのデジタル画像信号に対するAF(Auto Focus)、AE(Auto Exposure)、欠陥画素の補間処理などの各種カメラ信号処理を実行する。
欠陥画素の補間処理は、欠陥画素の画素信号を隣接する画素(周囲の画素)の画素信号により補間する処理である。固体撮像素子1の接地電位接続部形成画素領域3bの画素は通常の光電変換素子形成画素領域3aの画素とは異なり信号電荷を出力するものではない。つまり、欠陥画素である。信号処理回路93は、固体撮像素子1の接地電位接続部形成画素領域3bの位置を欠陥画素の位置として記憶している。そして、固体撮像素子1の接地電位接続部形成画素領域3bに対応して出力される画素信号(画像信号)を隣接する画素の画素信号により補間する。なお、予め接地電位接続部形成画素領域3bの位置を記憶しておかず、接地電位接続部形成画素領域3bに対応する画素信号に基づいて接地電位接続部形成画素領域3bを欠陥画素と判定し、補間処理を行うこともできる。
システムコントローラ94は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成される。CPUはROMなどに記憶されたプログラムを実行することにより、この撮像装置の各部を統括的に制御し、また、その制御のための各種演算を実行する。入力部105は、ユーザの操作入力を受け付ける操作キー、ダイアル、レバーなどを含み、操作入力に応じた制御信号をシステムコントローラ94に出力する。
この撮像装置90では、固体撮像素子1で受光され、光電変換された信号電荷に応じた画像信号が、順次A/D変換回路92に供給されてデジタル信号に変換され、信号処理回路93により画質補正処理され、最終的に輝度信号と色差信号とに変換して出力される。信号処理回路93から出力された画像データは、図示しないグラフィックインタフェース回路に供給されて表示用の画像信号に変換され、これにより図示しないモニタにカメラスルー画像が表示される。
(固体撮像素子1の制御)
次に、撮像装置90による固体撮像素子1の制御方法について説明する。図7は固体撮像素子1への印加する各種信号のタイミングを示す図である。
システムコントローラ94は、固体撮像素子1に蓄積された信号電荷に応じた画素信号を取得するために、クロック信号φV1,φV2,φV3,φV4をTG97から出力する。
上述のように、外部端子AGNDを介してGND(接地電位)に接続すると、光電変換素子11周辺のGNDが強化されるため、光電変換素子11から信号電荷が読み出し難くなる。そこで、撮像装置90では、光電変換素子11から信号電荷を読み出すとき、以下のように、外部端子AGNDを開放された状態(ハイインピーダンス状態)にしている。
まず、システムコントローラ94は、図7に示すように、光電変換素子11からの信号電荷の読み出し前までは、クロック信号φAGNDをHighレベルにして、外部端子AGNDをGND(接地電位)に接続する。
その後、システムコントローラ94は、光電変換素子11から信号電荷を読み出す少し前のタイミングt0で、クロック信号φAGNDをLowレベルにして、外部端子AGNDをオープン(ハイインピーダンス状態)にする。
次いで、システムコントローラ94は、タイミングt2〜t4でクロック信号φV1,φV2,φV3,φV4を変化させて光電変換素子11から信号電荷を読み出して、水平転送部20へ転送する。なお、図示しないが、水平転送部20へ転送された信号電荷は、システムコントローラ94からクロック信号φH1,φH2を変化させて、出力部30へ転送し、出力部30で画像信号に変換して出力する。
光電変換素子11から信号電荷の読み出しが終了した後、システムコントローラ94は、クロック信号φAGNDをHighレベルにして、外部端子AGNDをGND(接続端子)に接続する(図7に示すタイミングt6参照)。
このように、システムコントローラ94は、光電変換素子11からの信号電荷の読み出す少し前に、外部からの制御により外部端子AGNDを開放された状態(ハイインピーダンス状態)にして、遮光膜44をGNDから開放している。
従って、光電変換素子11周辺のGNDが強化されることを抑制し、光電変換素子11からの信号電荷の読み出しが難しくなることを防止することができる。
[2.第2の実施形態]
第2の実施形態の固体撮像素子は、接続配線70を遮光膜44ではなく別途設けた点で第1の実施形態の固体撮像素子1と異なる。図8は第1の実施形態における図5に対応する第2の実施形態の撮像領域のB−B矢視部分断面図である。なお、第2の実施形態の固体撮像素子は、別途接続配線70を設けた点を除き第1の実施形態の固体撮像素子と同様であり、同様の部分については同一符号を付し、説明を省略する。また、撮像装置90の構成も同様である。
図8に示すように、第2の実施形態における固体撮像素子では、接続用メタル45を遮光膜44に接続せず、接続メタル25と遮光膜44の間に接地メタル層47を形成し、この接地メタル層47に接続用メタル45を接続している。
この接地メタル層26は、図3に示す接続配線70に相当し、外部端子AGNDに接続される。従って、接地メタル層26が外部端子AGNDを介してGND(接地電位)に接続されることで、撮像領域10の中央領域と周辺領域とで正孔の排出性を均一にすることができ、これによりダークシェーディングを抑制することができる。
このように、第2の実施形態においては、別途接続配線70を設けることにより、ダークシェーディングを抑制している。
[3.第3の実施形態]
第3の実施形態の固体撮像素子は、接続配線70(遮光膜44や接地メタル層26)と外部端子AGNDとの接続形態が第1及び第2の実施形態の固体撮像素子と異なる。図9は第3の実施形態における固体撮像素子の構成を示す図である。なお、第3の実施形態の固体撮像素子は、接続配線70と外部端子AGNDとの接続形態を除き第1及び第2の実施形態の固体撮像素子と同様であり、同様の部分については同一符号を付し、説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態における固体撮像素子1’は、接続配線70と外部端子AGNDとの間にトランジスタ98’を設けている。このトランジスタ98’は、ベースが外部端子AGNDに接続され、エミッタがGNDに接続され、コレクタが固体撮像素子1の接続配線70に接続される。一方、撮像装置にはトランジスタ98を設けずに直接システムコントローラ94から固体撮像素子1’の外部端子AGNDへクロック信号φAGNDを印加するようにする。
このように、撮像装置側のトランジスタ98を設けずに、固体撮像素子1’側にトランジスタ98’を設けることで、撮像装置90側の構成を単純化することができる。
[4.第4の実施形態]
第4の実施形態の撮像装置は、固体撮像素子1の外部端子AGNDに印加する電圧がGND(接地電位)以外に+電圧を印加できる点で第1の実施形態の撮像装置90と異なる。図10は第4の実施形態における撮像装置の構成を示す図、図11は第4の実施形態における撮像装置から固体撮像素子へ印加する各種信号のタイミングを示す図である。なお、第4の実施形態の固体撮像素子は、第1の実施形態の固体撮像素子1と同様の構成である。
図10に示すように、本実施形態における撮像装置90’は、トランジスタ98に加え、さらに第2のトランジスタ99を設けている。このトランジスタ99は、ベースがシステムコントローラ94に接続され、コレクタが+VD電圧(こでは、1.0Vとする)に接続され、エミッタが固体撮像素子1の外部端子AGNDに接続される。
このように構成された撮像装置90’による固体撮像素子1の制御は、次のように行われる。
まず、システムコントローラ94は、図11に示すように、光電変換素子11からの信号電荷の読み出し前までは、クロック信号φAGNDをHighレベルにし、クロック信号φVDをHighレベルにして、外部端子AGNDをGND(接地電位)に接続する。
その後、システムコントローラ94は、光電変換素子11から信号電荷を読み出す少し前のタイミングt0で、クロック信号φAGNDをLowレベルにして、外部端子AGNDをオープン(ハイインピーダンス状態)にする。さらに、タイミングt1でクロック信号φVDをLowレベルにして、外部端子AGNDを+VD電圧にする。
次いで、システムコントローラ94は、タイミングt2〜t4でクロック信号φV1,φV2,φV3,φV4を変化させて光電変換素子11から信号電荷を読み出して、水平転送部20へ転送する。なお、図示しないが、水平転送部20へ転送された信号電荷は、システムコントローラ94からクロック信号φH1,φH2を変化させて、出力部30へ転送し、出力部30で画像信号に変換して出力する。
その後、システムコントローラ94は、タイミングt5でクロック信号φVDをHighレベルにして、外部端子AGNDをオープン(ハイインピーダンス状態)にする。さらに、タイミングt6でクロック信号φAGNDをHighレベルにして、外部端子AGNDをGND(接続端子)に接続する。
このように、システムコントローラ94は、光電変換素子11からの信号電荷の読み出す少し時には、外部からの制御により外部端子AGNDに+電圧を印加し、遮光膜44を+電圧にしている。図5に示すように、遮光膜44の端部は読み出しゲート領域12の近くに配置されており、遮光膜44を+電圧にすることによって、この電圧の影響を受ける。すなわち、読み出しゲート領域12に+電圧が印加されることになる。
従って、光電変換素子11から信号電荷の読み出し時には、遮光膜44に+電圧が印加されて、読み出しゲート領域12に+電圧が印加されることから、光電変換素子11から信号電荷の読み出しが容易になる。すなわち、クロック信号φV1,φV2,φV3,φV4の電圧レベルを下げることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
第1の実施形態における固体撮像素子の構成を示す図である。 第1の実施形態における固体撮像素子の接地電位接続部の配置を示す図である。 第1の実施形態における固体撮像素子の接地電位接続部と外部端子との接続状態を示す図である。 第1の実施形態における固体撮像素子の撮像領域における暗電流量の分布状態を示す図である。 図1におけるB−B矢視部分断面図である。 第1の実施形態における固体撮像素子を備えた撮像装置の構成を示す図である。 図6に示す撮像装置が固体撮像素子への印加する各種信号のタイミングを示す図である。 第2の実施形態における固体撮像素子の撮像領域の断面図である。 第3の実施形態における固体撮像素子の構成を示す図である。 第4の実施形態における撮像装置の構成を示す図である。 第4の実施形態における撮像装置から固体撮像素子へ印加する各種信号のタイミングを示す図である。 従来のCCD型固体撮像素子の構造を示した概略平面図である。 図12におけるA−A矢視断面図である。 従来の固体撮像素子の撮像領域における暗電流量の分布状態を示す図である。
符号の説明
1 固体撮像素子
2 半導体基板
3a 光電変換素子形成画素領域
3b 接地電位接続部形成画素領域
10 撮像領域
11 光電変換素子
12 読み出しゲート領域
13 垂直転送部
14 素子分離領域
15 接触部分
20 水平転送部
30 出力部
40 酸化膜
41 読み出し電極
42 メタル配線
44 遮光膜
45 接続用メタル
46 開口部
50 接地電位接続部
90 撮像装置
98 トランジスタ

Claims (7)

  1. 撮像領域にマトリクス状に2次元配列された複数の光電変換素子と、
    前記光電変換素子に隣接して設けられ、前記光電変換素子から隣接素子への信号電荷の移動を防止する素子分離領域と、
    前記撮像領域の所定領域毎に前記光電変換素子に代えて設けられ、前記素子分離領域に接続された接地電位接続部と、
    前記所定領域毎に設けられた接地電位接続部の接地電位への接続を外部から制御するための外部端子と、を備えた固体撮像素子。
  2. 前記接地電位接続部を前記外部端子に接続する接続配線を備えた請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記接地電位接続部に接続された接続配線と、
    前記接続配線と接地電位との間に出力ノードを接続し、前記外部端子に入力ノードを接続したトランジスタと、を備えた請求項1に記載の固体撮像素子。
  4. 前記光電変換素子の受光領域に光を入射するための開口部を設けた遮光膜を備え、
    前記遮光膜は、前記接地電位接続部上には前記開口部を設けずに前記接地電位接続部と接続して、当該遮光膜を前記接続配線とした請求項1から3の何れか一項に記載の固体撮像素子。
  5. 前記接地電位接続部は、前記素子分離領域を延長して形成した延長領域と、当該延長領域上に設けた接続用メタルとを有し、
    前記接地電位接続部の接続用メタルに前記接続配線を接続した請求項4に記載の固体撮像素子。
  6. 前記所定領域は、50〜100万の画素が形成された領域である請求項1から5の何れか一項に記載の固体撮像素子。
  7. 固体撮像素子と、当該固体撮像素子から画像信号を出力させる制御部とを備え、
    前記固体撮像素子は、
    撮像領域にマトリクス状に2次元配列された複数の光電変換素子と、
    前記光電変換素子に隣接して設けられ、前記光電変換素子から隣接素子への信号電荷の移動を防止する素子分離領域と、
    前記撮像領域の所定領域毎に前記光電変換素子に代えて設けられ、前記素子分離領域に接続された接地電位接続部と、
    前記所定領域毎に設けられた接地電位接続部の接地電位への接続を制御部から制御するための外部端子と、を備え、
    前記制御部は、前記固体撮像素子の光電変換素子に信号電荷を蓄積させる際には前記外部端子を制御して前記接地電位接続部を接地電位に接続し、前記固体撮像素子の光電変換素子から信号電荷を読み出すときに前記接地電位接続部の接地電位との接続を開放する撮像装置。
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