JP2010118479A - 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び電子機器 - Google Patents

固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】混色信号の抑制が可能であり、かつ、画素サイズの縮小化に有効な固体撮像装置と、その固体撮像装置の製造方法を提供するものである。また、その固体撮像装置を用いた電子機器を提供する。
【解決手段】受光センサ部4からなる画素7が基板上に複数配列された画素領域3と、隣接する受光センサ部4間における基板の深さ方向に形成された複数段のセンサ分離層11からなるセンサ分離部9を有する固体撮像装置1において、センサ分離部9を、画素領域3中心部と画素領域3周辺部とで、基板に入射する光Lの進行方向に応じて各センサ分離層11の形成位置が異なるように形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画素サイズの縮小化に有効な構成を有する固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び当該固体撮像装置を備えた電子機器に関する。
従来、固体撮像装置として、CCD型や、CMOS型の固体撮像装置が知られている。図26に、従来例のCCD型の固体撮像装置100の平面構成を示す。これらの固体撮像装置100は、基板102上に、光電変換素子、すなわちフォトダイオード(PD;Photo Diode)からなる受光センサ部104と、垂直転送レジスタ105と、水平転送レジスタ106と、出力回路108を有する。この受光センサ部104及び受光センサ部104に隣接する垂直転送レジスタ105の一部により画素107が構成される。基板102上には、この画素107が複数個、2次元マトリクス状に配列された画素領域103が構成されている。
そして、これらの固体撮像装置100では、複数の受光センサ部104を構成するフォトダーオードに入射する被写体の光信号に基づいて信号電荷が発生し、蓄積される。固体撮像装置100がCCD型の場合は、蓄積された信号電荷は、受光センサ部104の列毎に配置した垂直転送レジスタ105により垂直方向に転送されると共に、CCD構造の水平転送レジスタ106によって水平方向に転送される。そして水平方向に転送された信号電荷は、出力回路108を介して映像信号として出力される。
ここで、図27,図28に、従来の固体撮像装置の断面構成を示す。図27Aは、図26のA−A’線上に沿う断面構成であり、図27Bは、図26のB−B’線上に沿う断面構成である。また、図28Aは、図26のC−C’線上に沿う断面構成であり、図28Bは、図26のD−D’線上に沿う断面構成である。すなわち、図27A及び図28Aは、図26の画素領域103中心部における断面構成であり、図27B及び図28Bは、画素領域103周辺部における断面構成である。
図27A,Bに示すように、画素107は、受光センサ部104と、垂直転送レジスタ105とからなる画素107と、受光センサ部104を画素107毎に分離するセンサ分離部109とから構成されている。図28A,Bでは、画素107の垂直方向の断面構成を示しているので、垂直転送レジスタ105は図示されない。
受光センサ部104は、N型半導体からなる基板102の、P型半導体ウェル領域110上に形成された信号電荷蓄積部119と、正孔蓄積領域118によって構成されている。正孔蓄積領域118は、P型の高濃度不純物領域(P+)により形成され、信号電荷蓄積部119の表面に形成されている。信号電荷蓄積部119は、正孔蓄積領域118直下から、P型半導体ウェル領域110に達する深さまで複数段に形成されたN型の不純物領域により構成されている。この複数段の信号電荷蓄積部119は、深さ方向に注入深さが異なる複数回のイオン注入によって形成されるものである。
垂直転送レジスタ105は、読み出し部113と、垂直転送チャネル部123と、転送電極116とを有して構成されている。
垂直転送チャネル部123は、受光センサ部104に対して、所定間隔を空けてN型の不純物領域により形成されている。このとき、垂直転送チャネル部123の下部には、P型の不純物領域からなるP型半導体ウェル領域112が形成されている。
読み出し部113は、垂直転送チャネル部123と、受光センサ部104の読み出し対象となる一方側(図27A,Bでは右側)との間に、P型の不純物領域(P)により形成されている。
また、垂直転送チャネル部123と、受光センサ部104の読み出し対象でない他方側(図27A,Bでは左側)との間には、P型の不純物領域(P)からなるチャネルストップ部115が形成されている。チャネルストップ部115は、隣接する受光センサ部104から垂直転送チャネル部123への信号電荷の読み出しを一方の側に制限することにより、隣接する受光センサ部104を電気的に分離するものである。そして、チャネルストップ部115、読み出し部113は、それぞれ垂直転送チャネル部123に接触して形成されるものである。
転送電極116は、読み出し部113、及び垂直転送チャネル部123及びチャネルストップ部115上には、絶縁膜117を介して形成されている。
センサ分離部109は、垂直転送チャネル部123直下のP型半導体ウェル領域112から、P型半導体ウェル領域110に達する深さまで、複数段に形成されたP型の不純物領域により構成されている。この複数段のセンサ分離部109は、深さ方向に注入深さが異なる複数回のイオン注入によって形成された複数段のセンサ分離層111から構成されるものである。
そして、従来、以上の構成を有する固体撮像装置では、画素領域103中心部においても、画素領域103周辺部においても、受光センサ部104を構成する信号電荷蓄積部119は、画素セルの中心c1とパターン中心を合わせるように配置されている。さらに、受光センサ部104間を分離するセンサ分離部109も、受光センサ部104を構成する信号電荷蓄積部119間の中央に配置されている。
ところで、固体撮像装置に入射される光Lの入射角は、図27A及び図28Aに示すように、画素領域103中心部では固体撮像装置平面に対して垂直であるものの、図27B及び図28Bに示すように画素領域103周辺部(端部)では、入射角は大きくなる。そうすると、図27B及び図28Bに示すように、画素領域103周辺部では、入射角が大きい光Lが、センサ分離部109を透過して隣接する画素107へ直接入射し、その隣接する画素107において光電変換するため、混色信号が発生してしまう。このように、従来のように、画素領域103中心部と周辺部において、画素107の構成が同一に為されている固体撮像装置100では、画素領域103周辺部において、斜めに入射した光による混色が発生する。
特に、近年、画素セルの微細化に伴い、センサ分離部109の領域は狭くなるため、このような現象は顕著に発生する。すなわち、センサ分離部109の微細化によって、斜めの光はより隣接画素に入射しやすくなり、混色が起きやすくなる。また、受光センサ部104の領域を拡大しようとした場合においては、フォトダイオードを構成する信号電荷蓄積部119を広く、センサ分離部109を狭く構成する必要があるため、この場合においても、混色が発生しやすい。
特許文献1には、斜めに入射してくる光に対して、受光センサ部を光の進行方向にずらす方法が示されている。しかしながら、特許文献1のように、受光センサ部のみをずらす構造においては、隣接する画素へ入射する斜めの光の混色抑制効果としては不十分といえる。また、画素サイズの縮小化に伴い、受光センサ部の領域拡大を両立しようとすると、センサ分離部の形成が困難になる。さらに、受光センサ部を形成する際に用いられるレジストマスクのレジストパターンは、開口領域が広くなるため、レジスト形状が崩れやすく、画素サイズの縮小化には不利となる。
一方、特許文献2及び3には、配線層や遮光用金属膜をずらす構造が提案されている。しかしながら、遮光用金属膜をずらしただけでは、赤色のように、波長の長い光はSi基板内で隣接画素に直接入射する可能性が高く、この場合混色が発生してしまう。
特開2003−78125号公報 特開2001−237404号公報 特開2000−150849号公報
上述の点に鑑み、本発明は、混色信号の抑制が可能であり、かつ、画素サイズの縮小化に有効な固体撮像装置と、その固体撮像装置の製造方法を提供するものである。また、その固体撮像装置を用いた電子機器を提供するものである。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の固体撮像装置は、受光センサ部からなる画素が基板上に複数配列された画素領域と、隣接する受光センサ部間における基板の深さ方向に形成された複数段のセンサ分離層からなるセンサ分離部を有する。受光センサ部は、受光した光を光電変換し、信号電荷を生成、蓄積するものである。また、センサ分離層は、隣接する受光センサ部間を電気的に分離するために形成されているものである。そして、このセンサ分離部は、画素領域中心部と画素領域周辺部とで、基板に入射する光の進行方向に応じて各センサ分離層の形成位置が異なるように形成されている。
本発明の固体撮像装置では、画素領域中心部と、画素領域周辺部において、基板に入射する光の進行方向に応じてセンサ分離層の形成位置が異なるように形成されている。このため、画素領域周辺部において、光が斜めに入射してきた場合でも、斜めに入射してきた光がセンサ分離部を透過して隣接する画素に入射するのを防ぐことができる。
また、本発明の固体撮像装置の製造方法は、基板を準備する工程、基板の画素領域に、光を受光して信号電荷を生成、蓄積する受光センサ部を複数形成する工程、センサ分離層を形成する工程を有する。このセンサ分離層を形成する工程では、隣接する受光センサ部間に、前記基板の深さ方向に注入深さを変えながら、かつ、画素領域中心部と画素領域周辺部とで基板の面内方向に注入位置を変えながら、第1導電型の不純物を複数回イオン注入する。そして、このイオン注入は、基板に入射する光の進行方向に沿ってセンサ分離層が形成されるようになされるものである。
本発明の固体撮像装置の製造方法では、画素領域中心部と、画素領域周辺部とでは、面内方向に不純物の注入位置が変えられるので、画素領域中心部と画素領域周辺部とで、形成位置が異なるセンサ分離層が形成される。また、これらのセンサ分離層の形成位置は、基板に入射する光の進行方向に沿って形成されるものである。このため、本発明の固体撮像装置の製造方法によって形成された固体撮像装置では、画素領域周辺部において、光が斜めに入射してきた場合でも、斜めに入射してきた光がセンサ分離部を透過して隣接する画素に入射するのを防ぐことができる。
また、本発明の電子機器は、光学レンズと、固体撮像装置と、信号処理回路とから構成される。
固体撮像装置は受光センサ部からなる画素が基板上に複数配列された画素領域と、隣接する受光センサ部間における基板の深さ方向に形成された複数段のセンサ分離層からなるセンサ分離部を有する。受光センサ部は、受光した光を光電変換し、信号電荷を生成、蓄積するものである。また、センサ分離層は、隣接する受光センサ部間を電気的に分離するために形成されているものである。そして、このセンサ分離部は、画素領域中心部と画素領域周辺部とで、基板に入射する光の進行方向に応じて各センサ分離層の形成位置が異なるように形成されている。
本発明の電子機器では、固体撮像装置において画素領域中心部と、画素領域周辺部において、基板に入射する光の進行方向に応じてセンサ分離層の形成位置が異なるように形成されている。このため、画素領域周辺部において、光が斜めに入射してきた場合でも、その光がセンサ分離部を透過して隣接する画素に入射するのを防ぐことができる。
本発明の固体撮像装置及び固体撮像装置の製造方法によれば、混色信号の抑制が可能であり、かつ、画素サイズの縮小化に有効な固体撮像装置、及びこの固体撮像装置を用いた電子機器を得ることができる。
以下に、本発明の実施形態に係る固体撮像装置とその製造方法、及び電子機器の一例を、図1〜図25を参照しながら説明する。本発明の実施形態は以下の順で説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではない。
1.第1の実施形態〜第5の実施形態における固体撮像装置の全体構成例
2.第1の実施形態:センサ分離層及び信号電荷蓄積部をずらす例
3.第2の実施形態:センサ分離層及び信号電荷蓄積部をずらす例
4.第3の実施形態:センサ分離層及び信号電荷蓄積部をずらし、かつ、センサ分離層の幅を変える例
5.第4の実施形態:センサ分離層をずらす例
6.第5の実施形態:センサ分離層をずらす例
7.第6の実施形態:電子機器の構成例
〈1.固体撮像装置の全体構成例〉
まず、図1に、以下の第1〜第5の実施形態で共通の構成とされる、CCD型の固体撮像装置の全体構成を示す。
図1に示すように、CCD型の固体撮像装置1は、基板2の水平方向及び垂直方向に形成された複数の受光センサ部4と、CCD構造の垂直転送レジスタ5と、CCD構造の水平転送レジスタ6と、出力回路8とを有して構成される。
受光センサ部4は、光電変換素子、すなわちフォトダイオードにより構成されるものであり、受光した光の光量に応じて信号電荷の生成、蓄積をするものである。
垂直転送レジスタ5は、垂直方向に配列される受光センサ部4に共通して、列ごとに複数本形成されるものであり、受光センサ部4に蓄積された信号電荷を読み出して、垂直方向に転送するものである。
各受光センサ部4と、受光センサ部4に隣接する垂直転送レジスタ5の一部を有して、各画素7が構成されている。そして、この画素7が水平方向及び垂直方向にマトリクス状に形成されている領域が画素領域3とされている。画素領域3は、光を受光して信号を出力するための有効画素領域と、黒レベルの基準になる光学的黒(OPB)の為の無効画素領域とから構成されている。図示しないが、無効画素領域は、有効画素領域の周辺に形成されるものである。
以下の説明において、画素領域3という場合は、有効画素領域を指すものとする。
水平転送レジスタ6は、例えば、垂直転送レジスタ5の一端に形成されるものであり、垂直転送レジスタ5により垂直転送された信号電荷を、一水平ライン毎に転送するものである。
出力回路8は、水平転送レジスタ6により水平転送された信号電荷を電荷電圧変換することにより、画素信号として出力するものである。
〈2.第1の実施形態〉
[断面構成例]
図2A,B及び図3A,Bに、第1の実施形態に係る固体撮像装置の概略断面構成を示す。図2Aは、図1のA−A’線上に沿う断面構成であり、図2Bは、図1のB−B’線上に沿う断面構成である。また、図3Aは、図1のC−C’線上に沿う断面構成であり、図3Bは、図1のD−D’線上に沿う断面構成である。すなわち、図2Aは、画素領域3中心部における受光センサ部4及び垂直転送レジスタ5の水平方向の断面構成を図示したものであり、図2Bは、画素領域3周辺部における受光センサ部4及び垂直転送レジスタ5の水平方向の断面構成を図示したものである。また、図3Aは、画素領域3中心部の受光センサ部4の垂直方向の断面構成を図示したものであり、図3Bは、画素領域3周辺部の受光センサ部4の垂直方向の断面構成を図示したものである。図2及び図3において、図1に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。また、以下の説明においては、本発明の第1導電型をP型とし、第2導電型をN型として説明する。
まず、図2A,Bを参照しながら画素領域3の水平方向の構成を説明する。
図2A,Bに示すように、本実施形態例における固体撮像装置は、受光センサ部4と、垂直転送レジスタ5とからなる画素7と、受光センサ部4を画素7毎に分離するセンサ分離部9とから構成されている。
図2A,Bに示すように、受光センサ部4は、N型半導体からなる基板2の所定の深さ領域に形成されたP型半導体ウェル領域10上に、複数段の信号電荷蓄積部19と、正孔蓄積領域18とを有して構成されている。
正孔蓄積領域18は、P型の高濃度不純物領域(P+)により、基板2の表面に形成されている。この正孔蓄積領域18は、基板2表面から発生する暗電流を抑制するために設けられているものである。
信号電荷蓄積部19はN型不純物領域により構成され、正孔蓄積領域18直下からP型半導体ウェル領域10に達する深さまで、複数段に形成されている。本実施形態例では、5段の信号電荷蓄積部19が形成されている例としている。
本実施形態例の受光センサ部4では、主に、N型不純物領域で構成される信号電荷蓄積部19と、P型半導体ウェル領域10との界面に形成されるPN接合によってフォとダイオードが構成されている。そして、受光センサ部4に入射した光の光電変換によって生成された信号電荷は、複数段の信号電荷蓄積部19に蓄積される。
垂直転送レジスタ5は、読み出し部13と、垂直転送チャネル部23と、転送電極16とを有して構成されている。
読み出し部13は、垂直転送チャネル部23と、読み出し対象となる一方側(図中右側)の受光センサ部4との間に、P型の不純物領域(P)により形成されている。
垂直転送チャネル部23は、各受光センサ部4の一方の側に形成される読み出し部13に隣接する領域に、N型の不純物領域により形成されており、受光センサ部4の列ごとに、共通に形成されている。このとき、垂直転送チャネル部23の下部には、P型の不純物領域からなるP型半導体ウェル領域12が形成されている。
また、垂直転送チャネル部23と、読み出し対象でない他方側(図中左側)の受光センサ部4との間には、P型の不純物領域(P)からなるチャネルストップ部15が形成されている。チャネルストップ部15は、隣接する受光センサ部4から垂直転送チャネル部23への信号電荷の読み出しを一方の側に制限することにより、隣接する受光センサ部4を電気的に分離するものである。そして、チャネルストップ部15、読み出し部13は、それぞれ垂直転送チャネル部23に接するように形成されるものである。
転送電極16は、読み出し部13、垂直転送チャネル部23、及びチャネルストップ部15上に、絶縁膜17を介して形成されている。
センサ分離部9は、垂直転送チャネル部23直下のP型半導体ウェル領域12から、P型半導体ウェル領域10に達する深さまで、複数段、本実施形態例では4段に形成されたP型の不純物領域からなるセンサ分離層11により構成されている。
以下の説明において、受光センサ部4表面の光が入射される領域を「開口部」、垂直方向または水平方向に隣接する受光センサ部4の開口部間の、光が入射されない領域を、「非開口部」とし、信号電荷蓄積部19及びセンサ分離層11の構成をさらに詳述する。
図2Aに示すように、画素領域3中心部における複数段(図2では5段)の信号電荷蓄積部19は、受光センサ部4の開口部中心c1と、各段の信号電荷蓄積部19の中心が全て一致するように形成されている。
一方、図2Bに示すように、画素領域3周辺部における複数段の信号電荷蓄積部19は、各信号電荷蓄積部19の中心が、受光センサ部4の開口部中心c1から必要に応じて画素領域3周辺側に所定の量ずつずれるように形成されている。図2Bに示す例では、基板2表面側に形成されている5段目の信号電荷蓄積部19の中心は、開口部中心c1と一致しており、1段目〜4段目の信号電荷蓄積部19の中心は、開口部中心c1から画素領域3周辺側にずれ量s1〜s4でずれている。そして、1段目〜4段目の信号電荷蓄積部19のずれ量s1〜s4は、上層の信号電荷蓄積部19から下層の信号電荷蓄積部19にかけて除々に大きくされている。この信号電荷蓄積部19の各段のずれ量s1〜s4は、固体撮像装置の使用時の、基板2に入射する光の進行方向に沿って決定されるものであり、この進行方向は、基板2に入射する光の入射角に依存するものである。
また、本実施形態例では、垂直方向の断面構成において、各段の信号電荷蓄積部19の幅は、ほぼ同一とされている。
また、図2Aに示すように、画素領域3中心部における複数段(図2では4段)のセンサ分離層11は、水平方向に隣接する受光センサ部4の開口部間の中心(以下、非開口部中心d1)と、各センサ分離層11の中心が全て一致するように形成されている。
一方、図2Bに示すように、画素領域3周辺部における複数段のセンサ分離層11は、各センサ分離層11の中心が、非開口部中心d1から、画素領域3周辺側に所定の量ずつずれるように形成されている。図2Bに示す例では、1段目〜4段目のそれぞれのセンサ分離層11の中心は、非開口部中心d1から画素領域3周辺側にずれ量s1〜s4でずれている。そして、1段目〜4段目のセンサ分離層11のずれ量s1〜s4は、上層のセンサ分離層11から下層のセンサ分離層11にかけて除々に大きくされている。このセンサ分離層11の各段のずれ量s1〜s4は、固体撮像装置の使用時の、基板2に入射する光の進行方向に沿って決定されるものであり、この進行方向は基板2に入射する光の入射角に依存するものである。
また、本実施形態例では、水平方向の断面構成において、各段のセンサ分離層11の幅は、ほぼ同一とされている。
次に、図3A,Bを参照しながら画素領域3の垂直方向の構成を説明する。
図3Aに示すように、画素領域3中心部における複数段(図では5段)の信号電荷蓄積部19は、受光センサ部4の開口部中心c1と、各信号電荷蓄積部19の中心が全て一致するように形成されている。
一方、図3Bに示すように、画素領域3周辺部における複数段の信号電荷蓄積部19は、各信号電荷蓄積部19の中心が、受光センサ部4の開口部中心c1から、画素領域3周辺側に所定の量ずつずれるように形成されている。図3Bに示す例では、基板2表面側に形成されている5段目の信号電荷蓄積部19の中心は開口部中心c1と一致しており、1段目〜4段目の信号電荷蓄積部19の中心は、開口部中心c1から画素領域3周辺側にずれ量s1〜s4でずれている。そして、1段目〜4段目の信号電荷蓄積部19のずれ量s1〜s4は、上層の信号電荷蓄積部19から下層の信号電荷蓄積部19にかけて除々に大きくされている。この信号電荷蓄積部19の各段のずれ量s1〜s4は、固体撮像装置の使用時の、基板2に入射する光の進行方向に沿って決定されるものであり、この進行方向は、基板2に入射する光の入射角に依存するものである。
また、本実施形態例では、垂直方向の断面構成において、各段の信号電荷蓄積部19の幅は、ほぼ同一とされている。
また、図3Aに示すように、画素領域3中心部における複数段(図では5段)のセンサ分離層11は、垂直方向に隣接する受光センサ部4間の非開口部中心d1と、各センサ分離層11の中心が全て一致するように形成されている。受光センサ部4の垂直方向の断面構成では、読み出し部13や垂直転送チャネル部23等が形成されないので、センサ分離層11は、基板2表面から、P型半導体ウェル領域10に達する深さまで形成されている。
一方、図3Bに示すように、画素領域3周辺部における複数段(図では5段)のセンサ分離層11は、各センサ分離層11の中心が、非開口部中心d1から画素領域3周辺側に所定の量ずつずれるように形成されている。図3Bに示す例では、基板2表面側に形成されている5段目のセンサ分離層11の中心は、非開口部中心d1と一致しており、1段目〜4段目のセンサ分離層11の中心は、非開口部中心d1から画素領域3周辺側にずれ量s1〜s4でずれている。そして、1段目〜4段目のセンサ分離層11のずれ量s1〜s4は、上層のセンサ分離層11から下層のセンサ分離層11にかけて除々に大きくされている。このセンサ分離層11の各段のずれ量s1〜s4は、固体撮像装置の使用時の、基板2に入射する光の進行方向に沿って決定されるものであり、この進行方向は基板2に入射する光の入射角に依存するものである。
上述の説明では、画素領域3の断面構成を、画素領域3中心部と画素領域3周辺部に分けて説明したが、その断面構成は、画素領域3の中心部から周辺部にかけて徐々に変化させていくことが好ましい。通常、固体撮像装置の使用時においては、画素領域3の中心部では、光は基板2にほぼ垂直に入射する。一方で、画素領域3の周辺部にいくにしたがって、基板2に入射する光の入射角は大きくなり、基板2内の光の進行方向は画素領域3の周辺側に向って斜めになっていく。このため、画素領域3中心部から周辺部にかけて変化する基板2内の光の進行方向の変化に対応するように、画素領域3中心部から周辺部にいくにしたがって各受光センサ部4の信号電荷蓄積部19、及びセンサ分離層11のずれ量を大きく形成することが好ましい。
本実施形態例の固体撮像装置では、図示しないが、転送電極16が形成された基板2上には、所望の遮光膜及び平坦化膜等を介して、青色(B)、緑色(G)、赤色(R)のカラーフィルタが画素毎に形成されている。そして、カラーフィルタ上部には、オンチップマイクロレンズが形成されている。
[動作説明]
本実施形態例の固体撮像装置では、オンチップマイクロレンズ及びカラーフィルタを透過した光Lが、基板2に入射され、受光センサ部4において光電変換される。そして、受光センサ部4において光電変換により生成された信号電荷は、複数段の信号電荷蓄積部19に蓄積される。ここで、複数段の信号電荷蓄積部19の飽和電荷量を超えてあふれた信号電荷は、P型半導体ウェル領域10によるオーバーフローバリアを超えて、基板2側に捨てられる。
そして、一定期間、信号電荷の蓄積が為された後、転送電極16に所定の電圧を印加する。これにより、読み出し部13及び垂直転送チャネル部23の電位が変化し、信号電荷蓄積部19に蓄積された信号電荷が、読み出し部13を介して垂直転送チャネル部23に読み出される。
垂直転送チャネル部23に読み出された信号電荷は、垂直方向に伸びる垂直転送レジスタ5により、垂直方向に転送される。垂直転送レジスタ5により転送された信号電荷は、垂直転送レジスタ5の一端に形成されている水平転送レジスタ6によって水平方向に転送され、出力回路8を介して画素信号として出力される。
本実施形態例の固体撮像装置では、画素領域3周辺部における複数段のセンサ分離層11は、その中心が、非開口部中心d1から、基板2に入射される光Lの進行方向に沿って画素領域3周辺側に所定の量だけずれるように形成されている。このため、図2B、図3Bに示すように、画素領域3周辺部において、基板2に斜めに入射された光Lが隣接する画素7に入射するのを防ぐことができる。これにより、例えば、赤色のカラーフィルタを透過して、その直下の受光センサ部4に入射してきた光Lが、センサ分離部9を透過して、隣接する緑色のカラーフィルタが形成されている受光センサ部4に入射してしまう現象を防ぐことができる。このように、本実施形態例の固体撮像装置によれば、斜めに入射する光による混色信号を抑制することができる。
また、画素領域3周辺部における複数段の信号電荷蓄積部19は、その中心が、基板2に入射される光Lの進行方向に沿って受光センサ部4の開口部中心c1から画素領域3周辺側に所定の量ずつずれるように形成されている。このため、図2B,図3Bに示すように、画素領域3周辺部の受光センサ部4においては、斜めに入射してくる光Lに対する信号電荷の取り込み領域が広がるため、スミアの低減が可能となる。特に、赤色のように波長の長い光に対しても入射光の光路に沿って受光センサ部4が広がるため、混色抑制効果が高い。
[製造方法例(その1)]
以下に、図4〜図9を参照して、本実施形態例の固体撮像装置の製造方法を説明する。ここでは、A−A’線上に沿う断面(画素領域3中心部)で見た製造工程と、B−B’線上に沿う断面(画素領域3周辺部)で見た製造工程とを並行して説明する。
図4Aに示すように、N型半導体からなる基板2を準備する。そして、基板2表面からP型不純物としてボロン(B)をイオン注入し、基板2の所定の深さ領域にP型半導体ウェル領域10を形成する。
次に、図4Bに示すように、基板2上に、所望の開口部22aを有するレジストマスク21aを形成する。A−A’断面のように、画素領域3中心部では、レジストマスク21aの開口部22aを、その開口部22aの中心が受光センサ部4の開口部中心c1となる位置と一致するように形成する。
一方、B−B’断面のように、画素領域3周辺部では、レジストマスク21aの開口部22aを、その開口部22aの中心が受光センサ部4の開口部中心c1となる位置から、ずれ量s1だけ画素領域3周辺側にずれるように形成する。そして、このレジストマスク21aを介して、P型半導体ウェル領域10上にN型不純物であるリン(P)やヒ素(As)をイオン注入し、1段目の信号電荷蓄積部19を形成する。
これにより、画素領域3中心部(A−A’)では、受光センサ部4の開口部中心c1と、信号電荷蓄積部19の中心c2が一致するように、1段目の信号電荷蓄積部19が形成される。そして、画素領域3周辺部(B−B’)では、信号電荷蓄積部19の中心c2が、受光センサ部4の開口部中心c1からずれ量s1だけ画素領域3周辺側にずれるように、1段目の信号電荷蓄積部19が形成される。
次に、図5Cに示すように、基板2上に、所望の開口部22bを有するレジストマスク21bを形成する。A−A’断面のように、画素領域3中心部では、レジストマスク21bの開口部22bを、その開口部22bの中心が受光センサ部4の開口部中心c1となる位置と一致するように形成する。
一方、B−B’断面のように、画素領域3周辺部では、レジストマスク21bの開口部22bを、その開口部22bの中心が受光センサ部4の開口部中心c1から、ずれ量s2だけ画素領域3周辺側にずれるように形成する。そして、このレジストマスク21bを介して、1段目の信号電荷蓄積部19上にN型不純物であるリン(P)やヒ素(As)をイオン注入し、2段目の信号電荷蓄積部19を形成する。
これにより、画素領域3中心部(A−A’)では、受光センサ部4の開口部中心c1と、信号電荷蓄積部19の中心c3が一致するように2段目の信号電荷蓄積部19が形成される。そして、画素領域3周辺部(B−B’)では、信号電荷蓄積部19の中心c3が、受光センサ部4の開口部中心c1から、ずれ量s2だけ画素領域3周辺側にずれるように、2段目の信号電荷蓄積部19が形成される。
次に、図5Dに示すように、基板2上に、所望の開口部22cを有するレジストマスク21cを形成する。A−A’断面のように、画素領域3中心部では、レジストマスク21cの開口部22cを、その開口部22cの中心が受光センサ部4の開口部中心c1となる位置と一致するように形成する。
一方、B−B’断面のように、画素領域3周辺部では、レジストマスク21cの開口部22cを、その開口部22cの中心が受光センサ部4の開口部中心c1から、ずれ量s3だけ画素領域3周辺側にずれるように形成する。そして、このレジストマスク21cを介して、2段目の信号電荷蓄積部19上にN型不純物であるリン(P)やヒ素(As)をイオン注入し、3段目の信号電荷蓄積部19を形成する。
これにより、画素領域3中心部(A−A’)では、受光センサ部4の開口部中心c1と、信号電荷蓄積部19の中心c4が一致するように、3段目の信号電荷蓄積部19が形成される。そして、画素領域3周辺部(B−B’)では、信号電荷蓄積部19の中心c4が、受光センサ部4の開口部中心c1から、ずれ量s3だけ画素領域3周辺側にずれるように、3段目の信号電荷蓄積部19が形成される。
次に、図6Eに示すように、基板2上に、所望の開口部22dを有するレジストマスク21dを形成する。A−A’断面のように、画素領域3中心部では、レジストマスク21dの開口部22dを、その開口部22dの中心が受光センサ部4の開口部中心c1となる位置と一致するように形成する。
一方、B−B’断面のように、画素領域3周辺部では、レジストマスク21dの開口部22dを、その開口部22dの中心が受光センサ部4の開口部中心c1となる位置から、ずれ量s4だけ画素領域3周辺側に開ずれるように形成する。そして、このレジストマスク21dを介して、3段目の信号電荷蓄積部19上にN型不純物であるリン(P)やヒ素(As)をイオン注入し、4段目の信号電荷蓄積部19を形成する。
これにより、画素領域3中心部(A−A’)では、受光センサ部4の開口部中心c1と、信号電荷蓄積部19の中心c5が一致するように4段目の信号電荷蓄積部19が形成される。そして、画素領域3周辺部(B−B’)では、信号電荷蓄積部19の中心c5が、受光センサ部4の開口部中心c1から、ずれ量s4だけ画素領域3周辺側にずれるように、4段目の信号電荷蓄積部19が形成される。
次に、図6Fに示すように、基板2上に所望の開口部22eを有するレジストマスク21eを形成する。A−A’断面のように、画素領域3中心部では、レジストマスク21eの開口部22eを、その開口部22eの中心が、隣接する受光センサ部4間の非開口部中心d1となる位置と一致するように形成する。
一方、B−B’断面のように、画素領域3周辺部では、レジストマスク21eの開口部22eを、その開口部22eの中心が非開口部中心d1となる位置から、ずれ量s1だけ画素領域3周辺側にずれるように形成する。そして、このレジストマスク21eを介して、信号電荷蓄積部19間のP型半導体ウェル領域10上にP型不純物であるボロン(B)をイオン注入し、1段目のセンサ分離層11を形成する。
これにより、画素領域3中心部(A−A’)では、非開口部中心d1とセンサ分離層11の中心d2が一致するようにセンサ分離層11が形成される。そして、画素領域3周辺部(B−B’)では、センサ分離層11の中心d2が、非開口部中心d1からずれ量s1だけ画素領域3周辺側にずれて形成される。
次に、図7Gに示すように、基板2上に所望の開口部22fを有するレジストマスク21fを形成する。A−A’断面のように、画素領域3中心部では、レジストマスク21fの開口部22fを、その開口部22fの中心が、隣接する受光センサ部4間の非開口部中心d1となる位置と一致するように形成する。
一方、B−B’断面のように、画素領域3周辺部では、レジストマスク21fの開口部22fを、その開口部22fの中心が非開口部中心d1となる位置から、ずれ量s2だけ画素領域3周辺側にずれるように形成する。そして、このレジストマスク21fを介して、1段目のセンサ分離層11上にP型不純物であるボロン(B)をイオン注入し、2段目のセンサ分離層11を形成する。
これにより、画素領域3中心部(A−A’)では、非開口部中心d1とセンサ分離層11の中心d3が一致するようにセンサ分離層11が形成される。そして、画素領域周辺部(B−B’)では、センサ分離層11の中心d3が、非開口部中心d1からずれ量s2だけ画素領域3周辺側にずれて形成される。
次に、図7Hに示すように、基板2上に所望の開口部22gを有するレジストマスク21gを形成する。A−A’断面のように、画素領域3中心部では、レジストマスク21gの開口部22gを、その開口部22gの中心が、隣接する受光センサ部4間の非開口部中心d1となる位置と一致するように形成する。
一方、B−B’断面のように、画素領域3周辺部では、レジストマスク21gの開口部22gを、その開口部22gの中心が非開口部中心d1となる位置から、ずれ量s3だけ画素領域3周辺側にずれるように形成する。そして、このレジストマスク21gを介して、2段目のセンサ分離層11上にP型不純物であるボロン(B)をイオン注入し、3段目のセンサ分離層11を形成する。
これにより、画素領域3中心部(A−A’)では、非開口部中心d1とセンサ分離層11の中心d4が一致するようにセンサ分離層11が形成される。そして、画素領域3周辺部(B−B’)では、センサ分離層11の中心d4が、非開口部中心d1からずれ量s3だけ画素領域3周辺側にずれて形成される。
次に、図8Iに示すように、基板2上に所望の開口部22hを有するレジストマスク21hを形成する。A−A’断面のように、画素領域3中心部では、レジストマスク21hの開口部22hを、その開口部22hの中心が、隣接する受光センサ部4間の非開口部中心d1となる位置と一致するように形成する。
一方、B−B’断面のように、画素領域3周辺部では、レジストマスク21hの開口部22hを、その開口部22hの中心が非開口部中心d1となる位置から、ずれ量s4だけ画素領域3周辺側に開ずれるように形成する。そして、このレジストマスク21hを介して、3段目のセンサ分離層11上にP型不純物であるボロン(B)をイオン注入し、4段目のセンサ分離層11を形成する。
これにより、画素領域3中心部(A−A’)では、非開口部中心d1とセンサ分離層の中心d5が一致するようにセンサ分離層11が形成される。そして、画素領域3周辺部(B−B’)では、センサ分離層11の中心d5が、非開口部中心d1からずれ量s4だけ画素領域3周辺側にずれて形成される。
次に、図8Jに示すように、基板2表面の全面に、P型不純物であるボロン(B)を所定条件でイオン注入し、後の工程で読み出し部13となる読み出し部用領域13aを形成する。
次に、図9Kに示すように、センサ分離部9上の垂直転送チャネル部形成領域に、所定の条件でP型不純物をイオン注入して垂直転送チャネル領域用のP型半導体ウェル領域12を形成する。その後、P型半導体ウェル領域12上部にN型不純物をイオン注入して垂直転送チャネル部23を形成する。続いて、垂直転送チャネル部23の一方の側(図9Kでは左側)と、これに隣接する受光センサ部4領域との間に、P型不純物を高濃度にイオン注入して、チャネルストップ部15を形成する。
また、図示は省略するが、垂直方向に隣接する受光センサ部4間の4段目のセンサ分離層11上には、P型不純物領域により、5段目のセンサ分離層11が形成される。
次に、図9Lに示すように、基板2上に、例えば熱酸化法により酸化シリコン膜等を堆積させて絶縁膜17を形成し、垂直転送チャネル部23、読み出し部13、及びチャネルストップ部15上に絶縁膜17を介して転送電極16をパターン形成する。そして、パターン形成された転送電極16をマスクとして、イオン注入法によりN型不純物をイオン注入し、4段目の信号電荷蓄積部19上部に5段目の信号電荷蓄積部19を形成する。続いて、P型不純物をイオン注入することにより、5段目の信号電荷蓄積部19上部の基板2表面に、正孔蓄積領域18を形成する。
そして、図8Jに示す工程で形成した読み出し部用領域13aのうち、その後の各種不純物領域形成後に残った領域が読み出し部13となる。
図示しないが、その後、遮光膜や平坦化膜が形成され、受光センサ部4毎にカラーフィルタが形成されたのち、オンチップマイクロレンズが形成されることによって固体撮像装置が完成される。
上述の固体撮像装置の製造方法によれば、画素領域3周辺部における複数段の信号電荷蓄積部19やセンサ分離層11を、段毎に画素領域3周辺側に所定のずれ量ずつずらしながら形成することができる。
[製造方法例(その2)]
以下に、図10〜図13を参照して、本実施形態例の固体撮像装置の他の製造方法を説明する。本実施形態例の固体撮像装置の製造方法では、図10に示すように、画素領域3を領域a1〜領域a9に分割し、分割した領域a1〜a9毎に信号電荷蓄積部19や、センサ分離層11を形成していく。ここでは、画素領域3中心部である領域a1のA−A’線上に沿う断面で見た製造工程と、画素領域3周辺部である領域a2のB−B’線上に沿う断面で見た製造工程とを並行して説明する。
まず、図11Aに示すように、N型半導体からなる基板2を準備する。そして、基板2表面からP型不純物としてボロン(B)をイオン注入し、基板2の所定の深さ領域にP型半導体ウェル領域10を形成する。
次に、図11Bに示すように、基板2上に、領域a1の部分においてのみ開口部25が形成されたレジストマスク24を形成する。このレジストマスク24の開口部25は、その開口部25の中心が受光センサ部4の開口部中心c1となる位置と一致するように設けられている。このレジストマスク24を介して複数回、注入深さを変えながらN型不純物をイオン注入していくことにより画素領域3中心部(領域a1)において、複数段(図では4段)の信号電荷蓄積部19を形成する。
次に、図12Cに示すように、基板2上に、領域a1の部分においてのみ開口部27が形成されたレジストマスク26を形成する。このレジストマスク26の開口部27は、その開口部27の中心が、隣接する受光センサ部4間の非開口部中心d1となる位置と一致するように設けられている。このレジストマスク26を介して複数回、注入深さを変えながらP型不純物をイオン注入していくことにより、画素領域3中心部(領域a1)において、複数段(図では4段)のセンサ分離層11を形成する。
次に、図12Dに示すように、基板2上に、領域a2の部分においてのみ開口部29が形成されたレジストマスク28を形成する。このレジストマスク28の開口部29は、その開口部29の中心が受光センサ部4の開口部中心c1となる位置と一致するように設けられている。このレジストマスク28を介して、注入深さを変えながら、かつ、イオン注入角を変えながら複数回、N型不純物をイオン注入していくことにより複数段(図12Dでは4段)の信号電荷蓄積部を形成する。イオン注入角を変えて斜めにイオン注入をすることにより、画素領域3周辺部(領域a2)において、基板2深さ方向に対してずれ量s1〜s4の異なる信号電荷蓄積部19を形成することができる。
次に、図13Eに示すように、基板2上に、領域a2の部分においてのみ開口部31が形成されたレジストマスク30を形成する。このレジストマスク30の開口部31は、その開口部31の中心が、隣接する受光センサ部4間の非開口部中心d1となる位置と一致するように設けられている。このレジストマスク30を介して、注入深さを変えながら、かつ、イオン注入角を変えながら複数回、P型不純物をイオン注入していくことにより複数段(図13Eでは4段)の信号電荷蓄積部19を形成する。イオン注入角を変えて斜めにイオン注入することにより、画素領域3周辺部(領域a2)では、基板2深さ方向に対して、ずれ量s1〜s4の異なるセンサ分離層11を形成することができる。
領域a3〜a9においても、図12D及び図13Eと同様の工程を用い、領域毎に、信号電荷蓄積部19及びセンサ分離層11を形成する。これにより、信号電荷蓄積部19及びセンサ分離層11の中心が、基板2に入射される光の進行方向に応じて画素領域3周辺側にずれるように複数段の信号電荷蓄積部19及びセンサ分離層11を形成することができる。
その後の工程は、前述した、図8J〜図9Lの工程と同じであるので、重複説明を省略する。
上述の固体撮像装置の製造方法によれば、画素領域3を複数の分割し、その分割した領域a1〜a9毎にイオン注入深さや、イオン注入角を変えながらイオン注入することにより複数段の信号電荷蓄積部19及びセンサ分離層11を形成することができる。これにより、複数段の信号電荷蓄積部19やセンサ分離層11を形成する工程において、段毎にレジストマスクを変える必要が無く、段毎に発生してしまうパターンずれを抑制できる。
〈2.第2の実施形態〉
[固体撮像装置の断面構成例]
図14A,B及び図15A,Bに、第2の実施形態に係る固体撮像装置の概略断面構成を示す。図14Aは、図1のA−A’線上に沿う断面構成であり、図14Bは、図1のB−B’線上に沿う断面構成である。また、図15Aは、図1のC−C’線上に沿う断面構成であり、図15Bは、図1のD−D’線上に沿う断面構成である。本実施形態例は、第1の実施形態例とは、画素領域3周辺部における信号電荷蓄積部及びセンサ分離層の構成が異なる例である。図14,15において、図2,3に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
まず、図14A,Bを参照しながら画素領域3の水平方向の構成を説明する。
図14Aに示すように、画素領域3中心部における複数段(図14Aでは5段)の信号電荷蓄積部33は、受光センサ部4の開口部中心c1と、各信号電荷蓄積部33の中心が全て一致するように形成されている。
一方、図14Bに示すように、画素領域3周辺部における複数段(図14Bは5段)の信号電荷蓄積部33は、各信号電荷蓄積部33の中心が、受光センサ部4の開口部中心c1から、画素領域3周辺側に所定の量ずつずれるように形成されている。図14Bに示す例では、基板2表面側に形成されている5段目の信号電荷蓄積部33の中心は開口部中心c1と一致しており、1段目〜4段目の信号電荷蓄積部33の中心c2は、受光センサ部4の開口部中心c1から一定のずれ量s1だけずれている。この信号電荷蓄積部33の1段目〜4段目のずれ量s1は、固体撮像装置の使用時の、基板2に入射する光Lの進行方向に沿って決定されるものであり、この進行方向は、基板2に入射する光Lの入射角に依存するものである。
また、本実施形態例では、画素領域3の水平方向における各段の信号電荷蓄積部33の幅は、ほぼ同一とされている。
また、図14Aに示すように、画素領域3中心部における複数段(図14Aでは4段)のセンサ分離層32は、水平方向に隣接する受光センサ部4の開口部間の中心(以下、非開口部中心d1)と、各センサ分離層32の中心が全て一致するように形成されている。
一方、図14Bに示すように、画素領域3周辺部における複数段(図14Bでは4段)のセンサ分離層32は、各センサ分離層32の中心が、非開口部中心d1から画素領域3周辺側に所定の量ずつずれるように形成されている。図14Bに示す例では、各センサ分離層32の中心d2は、非開口部中心d1から画素領域3周辺側に一定のずれ量s1だけずれている。このセンサ分離層32の1段目〜4段目のずれ量s1は、固体撮像装置の使用時の、基板2に入射する光Lの進行方向に沿って決定されるものであり、この進行方向は基板2に入射する光Lの入射角に依存するものである。
また、本実施形態例では、画素領域3の水平方向における各段のセンサ分離層32の幅は、ほぼ同一とされている。
次に、図15A,Bを参照しながら画素領域3の垂直方向の構成を説明する。
図15Aに示すように、画素領域3中心部における信号電荷蓄積部33は、受光センサ部4の開口部中心c1と、複数段(図15Aでは5段)の信号電荷蓄積部33の中心が全て一致するように形成されている。
一方、図15Bに示すように、画素領域3周辺部における信号電荷蓄積部33は、各信号電荷蓄積部33の中心が、受光センサ部4の開口部中心c1から、画素領域3周辺側に所定の量ずつずれるように形成されている。図15Bに示す例では、基板2表面側に形成されている5段目の信号電荷蓄積部33の中心と開口部中心c1は一致しており、1段目〜4段目の信号電荷蓄積部33の中心c2は、開口部中心c1から画素領域3周辺側に一定のずれ量s1だけずれている。この信号電荷蓄積部19の各段のずれ量s1は、固体撮像装置の使用時の、基板2に入射する光の進行方向に沿って決定されるものであり、この進行方向は、基板2に入射する光の入射角に依存するものである。
また、本実施形態例では、画素領域3の垂直方向における各段の信号電荷蓄積部33の幅は、ほぼ同一となるように信号電荷蓄積部33が形成されている。
また、図15Aに示すように、画素領域3中心部における複数段(図15Aでは5段)のセンサ分離層32は、垂直方向に隣接する受光センサ部4間の非開口部中心d1と、各センサ分離層32の中心が全て一致するように形成されている。受光センサ部4の垂直方向の断面構成では、読み出し部13や垂直転送チャネル部23等が形成されないので、センサ分離層32は、基板2表面から、P型半導体ウェル領域10に達する深さまで形成されている。
一方、図15Bに示すように、画素領域3周辺部における複数段(図15Bでは5段)のセンサ分離層32は、各センサ分離層32の中心が、非開口部中心d1から画素領域3周辺側に所定の量ずつずれるように形成されている。図15Bに示す例では、基板2表面側に形成されている5段目のセンサ分離層32の中心は、非開口部中心d1と一致しており、1段目〜4段目のセンサ分離層11の中心d2は、非開口部中心d1から画素領域3周辺側に一定のずれ量s1だけずれている。このセンサ分離層32の各段のずれ量s1は、固体撮像装置の使用時の、基板2に入射する光の進行方向に沿って決定されるものであり、この進行方向は基板2に入射する光の入射角に依存するものである。
また、本実施形態例では、画素領域3の垂直方向における各段のセンサ分離層32の幅は、ほぼ同一となるよう形成されている。
このように、本実施形態例の固体撮像装置では、画素領域3周辺部における複数段の信号電荷蓄積部33及びセンサ分離層32が、一定のずれ量s1だけ、画素領域3周辺側にずれるように形成されている。このため、本実施形態例の固体撮像装置においても、図14B,図15Bに示すように、画素領域3周辺部においてセンサ分離層32の位置をずらすことで、入射角が大きい光Lが隣接画素に入射しにくくなり、混色を抑制することが可能となる。また、赤色のように波長の長い光に対しても入射光の光路に沿って受光センサ部4が広がっているため、混色抑制効果が高い等、第1の実施形態における固体撮像装置と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態例の固体撮像装置では、画素領域3周辺部における複数段の信号電荷蓄積部33は、受光センサ部4の開口部中心c1と一定のずれ量s1だけずれる構成を有している。また、画素領域3周辺部における複数段のセンサ分離層32も、隣接する受光センサ部の開口部間の非開口部中心d1と一定のずれ量s1だけずれる構成を有している。このため、1段目〜4段目までの信号電荷蓄積部33は、同一のレジストマスクを用いたイオン注入により形成することができるので、段毎にずれ量を変える第1の実施形態の構成よりも、工程数を減らすことができる。同じく、1段目から4段目までのセンサ分離層32は、同一のレジストマスクを用いたイオン注入により形成することができるので、段毎にずれ量を変える第1の実施形態の構成よりも、工程数を減らすことができる。
〈4.第3の実施形態〉
[断面構成例]
図16A,B及び図17A,Bに、第3の実施形態に係る固体撮像装置の概略断面構成を示す。図16Aは、図1のA−A’線上に沿う断面構成であり、図16Bは、図1のB−B’線上に沿う断面構成である。また、図17Aは、図1のC−C’線上に沿う断面構成であり、図17Bは、図1のD−D’線上に沿う断面構成である。本実施形態例は、第1の実施形態例とは、画素領域3周辺部におけるセンサ分離層の構成が異なる例である。図16,17において、図2,3に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。
まず、図16A,Bを参照しながら画素領域3の水平方向の構成を説明する。
図16Aに示すように、画素領域3中心部における複数段(図16Aでは4段)のセンサ分離層35は、水平方向に隣接する受光センサ部4の開口部間の中心(以下、非開口部中心d1)と、各センサ分離層35の中心が全て一致するように形成されている。
一方、図16Bに示すように、画素領域3周辺部における複数段のセンサ分離層35は、各センサ分離層35の中心が、非開口部中心d1から画素領域3周辺側に所定の量ずつずれるように形成されている。図16Bに示す例では、1段目〜4段目のそれぞれのセンサ分離層35の中心は、非開口部中心d1から画素領域3周辺側にずれ量s1〜s4でずれている。そして、1段目〜4段目のセンサ分離層35の中心と非開口部中心d1とのずれ量s1〜s4は、上層のセンサ分離層35から下層のセンサ分離層35に向けて除々に大きくなるように形成されている。このセンサ分離層35の1段目〜4段目のずれ量s1〜s4は、固体撮像装置の使用時の、基板2に入射する光の進行方向に沿って決定されるものであり、この進行方向は基板2に入射する光の入射角に依存するものである。
また、本実施形態例では、画素領域3の水平方向における各段のセンサ分離層35の幅は、上層のセンサ分離層35から下層のセンサ分離層35にかけて除々に細くなるように形成されている。
次に、図17A,Bを参照しながら画素領域3の垂直方向の構成を説明する。
図17Aに示すように、画素領域3中心部における複数段(図17Aでは5段)のセンサ分離層35は、垂直方向に隣接する受光センサ部4間の非開口部中心d1と、各センサ分離層35の中心が全て一致するように形成されている。受光センサ部4の垂直方向の断面構成では、読み出し部13や垂直転送チャネル部23等が形成されないので、センサ分離層35は、基板2表面から、P型半導体ウェル領域10に達する深さまで形成されている。
一方、図17Bに示すように、画素領域3周辺部における複数段(図17Bでは5段)のセンサ分離層35は、各センサ分離層35の中心が、非開口部中心d1から、画素領域3周辺側に所定の量ずつずれるように形成されている。図17Bに示す例では、基板2表面側に形成されている5段目のセンサ分離層35の中心は、非開口部中心d1と一致しており、1段目〜4段目のセンサ分離層35の中心は、非開口部中心d1から画素領域3周辺側にずれ量s1〜s4でずれている。1段目〜4段目のセンサ分離層35の非開口部中心d1からのずれ量s1〜s4は、上層のセンサ分離層35から下層のセンサ分離層35にかけて除々に大きくなるように形成されている。このセンサ分離層35の各段のずれ量s1〜s4は、固体撮像装置の使用時の、基板2に入射する光の進行方向に沿って決定されるものであり、この進行方向は基板2に入射する光の入射角に依存するものである。
また、本実施形態例では、画素領域3の垂直方向における各段のセンサ分離層35の幅は、上層のセンサ分離層35から下層のセンサ分離層35にかけて除々に細くなるように形成されている。
このような固体撮像装置は、各段のセンサ分離層35の製造時に、レジストマスクの開口部の幅を変えていくこと以外は、第1の実施形態における製造方法例(その1)と同様の方法を用いて製造することができる。
本実施形態例においても、第1の実施形態における固体撮像装置と同様の効果を得ることができる。
ところで、受光センサ部4の飽和電荷量(Qs)は、N型不純物領域とP型不純物領域との接合部の面積によって変化する。本実施形態例のように、センサ分離層35の幅を、上層から下層にかけて細くなるように形成することにより、信号電荷蓄積部19を構成するN型不純物領域と、センサ分離層35を形成するP型不純物領域との境界面積が増大する。このため、受光センサ部4において、飽和電荷量(Qs)が増加し、感度の向上が図られる。
〈5.第4の実施形態〉
[断面構成例]
図18A,B及び図19A,Bに、第4の実施形態に係る固体撮像装置の概略断面構成を示す。図18Aは、図1のA−A’線上に沿う断面構成であり、図18Bは、図1のB−B’線上に沿う断面構成である。また、図19Aは、図1のC−C’線上に沿う断面構成であり、図19Bは、図1のD−D’線上に沿う断面構成である。本実施形態例は、第1の実施形態例とは、画素領域3周辺部における信号電荷蓄積部の構成が異なる例である。図18,19において、図2,3に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。
図18,図19に示すように、本実施形態例の受光センサ部4は、複数段に形成された信号電荷蓄積部36を有する。この信号電荷蓄積部36の形成方法は、第1の実施形態と異なり、基板2全面にイオン注入することによって形成されるものである。以下に、図20〜図22を参照しながら、本実施形態例の固体撮像装置の製造方法を説明する。
[製造方法例]
図20〜図22では、A−A’線上に沿う断面(画素領域3中心部)で見た製造工程と、B−B’線上に沿う断面(画素領域3周辺部)で見た製造工程とを並行して説明する。
まず、図20Aに示すように、N型半導体からなる基板2を準備する。そして、基板2表面からP型不純物としてボロン(B)をイオン注入し、基板2の所定の深さ領域にP型半導体ウェル領域10を形成する。
次に、図20Bに示すように、P型半導体ウェル領域10上の画素領域3となる領域全面に、N型不純物であるリン(P)やヒ素(As)を、注入深さを変えながら、複数回イオン注入し、複数段(図20Bでは4段)の信号電荷蓄積部36を形成する。
これにより、画素領域3中心部(A−A’)及び画素領域3周辺部(B−B’)では、複数段の信号電荷蓄積部36が形成される。
次に、図21Cに示すように、基板2上に所望の開口部22eを有するレジストマスク21eを形成する。A−A’断面のように、画素領域3中心部では、レジストマスク21eの開口部22eを、その開口部22eの中心が、隣接する受光センサ部4間の非開口部中心d1となる位置と一致するように形成する。
一方、B−B’断面のように、画素領域3周辺部では、レジストマスク21eの開口部22eを、その開口部22eの中心が非開口部中心d1となる位置から、ずれ量s1だけ画素領域3周辺側にずれるように形成する。そして、このレジストマスク21eを介して、P型半導体ウェル領域10上の1段目の信号電荷蓄積部36が形成された領域にP型不純物であるボロン(B)をイオン注入し、1段目のセンサ分離層11を形成する。
これにより、画素領域中心部(A−A’)では、非開口部中心d1とセンサ分離層11の中心が一致するようにセンサ分離層11が形成される。そして、画素領域3周辺部(B−B’)では、センサ分離層11の中心が、非開口部中心d1からずれ量s1だけ画素領域周辺側にずれて形成される。
次に、図21Dに示すように、基板2上に所望の開口部22fを有するレジストマスク21fを形成する。A−A’断面のように、画素領域3中心部では、レジストマスク21fの開口部22fを、その開口部22fの中心が、隣接する受光センサ部4間の非開口部中心d1となる位置と一致するように形成する。
一方、B−B’断面のように、画素領域3周辺部では、レジストマスク21fの開口部22gを、その開口部22fの中心が非開口部中心d1となる位置から、ずれ量s2だけ画素領域3周辺側にずれるように形成する。そして、このレジストマスク21fを介して、1段目のセンサ分離層11上部にP型不純物であるボロン(B)をイオン注入し、2段目のセンサ分離層11を形成する。
これにより、画素領域3中心部(A−A’)では、非開口部中心d1とセンサ分離層11の中心が一致するようにセンサ分離層11が形成される。そして、画素領域3周辺部(B−B’)では、センサ分離層11の中心が、非開口部中心d1からずれ量s2だけ画素領域3周辺側にずれて形成される。
次に、図22Eに示すように、基板2上に所望の開口部22gを有するレジストマスク21gを形成する。A−A’断面のように、画素領域3中心部では、レジストマスク21gの開口部22gを、その開口部22gの中心が、隣接する受光センサ部4間の非開口部中心d1となる位置と一致するように形成する。
一方、B−B’断面のように、画素領域3周辺部では、レジストマスク21gの開口部22gを、その開口部22gの中心が非開口部中心d1となる位置から、ずれ量s3だけ画素領域3周辺側にずれるように形成する。そして、このレジストマスク21gを介して、2段目のセンサ分離層11上にP型不純物であるボロン(B)をイオン注入し、3段目のセンサ分離層11を形成する。
これにより、画素領域3中心部(A−A’)では、非開口部中心d1とセンサ分離層11の中心が一致するようにセンサ分離層11が形成される。そして、画素領域3周辺部(B−B’)では、センサ分離層11の中心が、非開口部中心d1からずれ量s3だけ画素領域3周辺側にずれて形成される。
次に、図22Fに示すように、基板2上に所望の開口部22hを有するレジストマスク21hを形成する。A−A’断面のように、画素領域3中心部では、レジストマスク21hの開口部22hを、その開口部22hの中心が、隣接する受光センサ部4間の非開口部中心d1となる位置と一致するように形成する。
一方、B−B’断面のように、画素領域3周辺部では、レジストマスク21hの開口部22hを、その開口部22hの中心が非開口部中心d1となる位置から、ずれ量s4だけ画素領域3周辺側にずれるように形成する。そして、このレジストマスク21hを介して、3段目のセンサ分離層11上にP型不純物であるボロン(B)をイオン注入し、4段目のセンサ分離層11を形成する。
これにより、画素領域3中心部(A−A’)では、非開口部中心d1とセンサ分離層11の中心が一致するようにセンサ分離層11が形成される。そして、画素領域3周辺部(B−B’)では、センサ分離層11の中心が、非開口部中心d1からずれ量s4だけ画素領域3周辺側にずれて形成される。
以後の製造工程は、第1の実施形態で説明した図8Jから図9Lに対応する製造工程と同様であるので、重複説明を省略する。このようにして本実施形態例の固体撮像装置は完成される。
本実施形態例の固体撮像装置では、受光センサ部4を構成する信号電荷蓄積部36は、段毎に画素領域3全面にイオン注入されることにより形成されている。通常、受光可能な光量を増加させるため、受光センサ部4の開口面積はできるだけ広くすることが好ましい。一方、画素サイズの縮小化が図られるため、センサ分離層11の面積は狭くなる。このため、第1の実施形態における固体撮像装置の製造方法のように、レジストマスクを用いて信号電荷蓄積部19を形成していく場合、レジストマスクの開口部に対して、マスクとして残る部分の面積が微細となりレジスト形状が崩れやすい。しかしながら、本実施形態例の固体撮像装置の製造方法によれば、信号電荷蓄積部36は、段毎に画素領域3全面に形成できるので、信号電荷蓄積部36の製造工程において、レジストマスクのレジスト形状が崩れることがない。また、レジストマスクを用いてセンサ分離層11を形成する際には、センサ分離層11は、微細な面積に形成されるのが好ましいため、レジストマスクの開口部は小さく、レジスト形状が崩れることがない。このため、本実施形態例の製造方法は安定性に優れ、画素サイズの微細化に有利である。
〈6.第5の実施形態〉
[断面構成例]
図23A,B及び図24A,Bに、第5の実施形態に係る固体撮像装置の概略断面構成を示す。図23Aは、図1のA−A’線上に沿う断面構成であり、図23Bは、図1のB−B’線上に沿う断面構成である。また、図24Aは、図1のC−C’線上に沿う断面構成であり、図24Bは、図1のD−D’線上に沿う断面構成である。本実施形態例は、第1の実施形態例とは、画素領域3周辺部における信号電荷蓄積部の構成が異なる例である。図23,24において、図2,3に対応する部分には、同一符号を付し重複説明を省略する。
まず、図23A,Bを参照しながら画素領域3の水平方向の構成を説明する。
図23A,Bに示すように、画素領域3中心部及び周辺部において、複数段の信号電荷蓄積部34は、受光センサ部の開口部中心c1と、複数段(図23A,Bでは5段)の信号電荷蓄積部34の中心が全て一致するように形成されている。すなわち、画素領域3全面において信号電荷蓄積部34の中心は、受光センサ部4の開口部中心c1と一致するように形成されている。
そして、図23Aに示すように、画素領域3中心部では、複数段(図23Aでは4段)のセンサ分離層11は、水平方向に隣接する受光センサ部4間の非開口部中心d1と、各センサ分離層11の中心が全て一致するように形成されている。
一方、図23Bに示すように、画素領域3周辺部における複数段(図23Bでは4段)のセンサ分離層11は、各センサ分離層11の中心が非開口部中心d1から画素領域3周辺側に所定の量ずつずれるように形成されている。図23Bに示す例では、1段目〜4段目のセンサ分離層11の中心と非開口部中心d1とのずれ量s1〜s4は、上層のセンサ分離層11から下層のセンサ分離層11にかけて除々に大きくされている。このセンサ分離層の1段目〜4段目のずれ量は、固体撮像装置の使用時の、基板2に入射する光の進行方向に沿って決定されるものであり、この進行方向は基板2に入射する光の入射角に依存するものである。
また、本実施形態例では、各段のセンサ分離層11の幅は、ほぼ同一となるよう形成されている。
次に、図24A,Bを参照しながら画素領域3の垂直方向の構成を説明する。
図24A,Bに示すように、画素領域3の中心部及び周辺部における信号電荷蓄積部34は、受光センサ部4の開口部中心c1と、複数段(図24A,Bでは5段)の信号電荷蓄積部34の中心が全て一致するように形成されている。すなわち、画素領域3全面において信号電荷蓄積部34の中心は、受光センサ部4の開口部中心c1と一致するように形成されている。
また、図24Aに示すように、画素領域3中心部における複数段(図24Aでは5段)のセンサ分離層11は、垂直方向に隣接する受光センサ部4間の非開口部中心d1と、各センサ分離層11の中心が全て一致するように形成されている。受光センサ部4の垂直方向の断面構成では、読み出し部13や垂直転送チャネル部23等が形成されないので、センサ分離層11は、基板2表面から、P型半導体ウェル領域10に達する深さまで形成されている。
一方、図24Bに示すように、画素領域3の周辺部における複数段(図24Bでは5段)のセンサ分離層11は、各センサ分離層11の中心が、非開口部中心d1から、画素領域3周辺側に所定の量ずつずれるように形成されている。図24Bに示す例では、基板2表面側に形成されている5段目のセンサ分離層11の中心と非開口部中心d1は一致しており、1段目〜4段目のセンサ分離層11の中心と非開口部中心d1がずれ量s1〜s4でずれている。1段目〜4段目のセンサ分離層11の、非開口部中心d1からのずれ量s1〜s4は、上層のセンサ分離層11から下層のセンサ分離層11にかけて、除々に大きくなっている。このセンサ分離層11の各段のずれ量s1〜s4は、固体撮像装置の使用時の、基板2に入射する光の進行方向に沿って決定されるものであり、この進行方向は基板2に入射する光の入射角に依存するものである。
また、本実施形態例では、画素領域3の垂直方向における各段のセンサ分離層11の幅は、ほぼ同一となるよう形成されている。
本実施形態例の固体撮像装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態例の固体撮像装置では、複数段の信号電荷蓄積部34は、画素領域3全面で同じ構成であるから、1枚のレジストマスクを用い、注入深さを変えながら行う複数回のイオン注入により形成することができる。一方、複数段のセンサ分離層11を形成する場合には、第1の実施形態例における製造方法(その1)と同様に、段毎にレジストマスクを変えながらイオン注入することにより形成することができる。
本実施形態例の固体撮像装置では、画素領域3周辺部におけるセンサ分離層11が、基板2に入射する光の進行方向に沿って、画素領域3周辺側にずれて形成されている。このため、画素領域3周辺部において斜めに入射してきた光が、隣接画素に入射することを防ぐことができるので、斜めの入射光に起因する混色を抑制することができる。また、本実施形態例では、画素領域3中心部と画素領域3周辺部では、センサ分離層11の構成が異なるのみであるから、製造が容易である。
前述の第1〜第5の実施形態における固体撮像装置では、画素領域3周辺部において、複数段に形成されるセンサ分離層のうち、何段かのセンサ分離層を、基板2に入射される光の進行方向に沿って画素領域3周辺側にずらす構成とした。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、複数段に形成されるセンサ分離層のうち、少なくとも1段のセンサ分離層をずらす構成であれば本発明の効果が得られる。すなわち、複数段に形成されるセンサ分離層の少なくとも一段を、画素領域3周辺側にずらすことにより、画素領域3周辺部において斜めに入射する光が隣接する画素7に入射するのを防ぐことができればよい。
また、第1〜第5の実施形態における固体撮像装置は、CCD型の固体撮像装置を例としたものであるが、このような構成の受光センサ部や、センサ分離部を有する画素は、CMOS型の固体撮像装置にも適用することができる。さらに、第1〜第5の実施形態例で用いた信号電荷蓄積部及びセンサ分離層の段数は、一例であり、2段以上の信号電荷蓄積部及びセンサ分離層を有する固体撮像装置であれば、本発明を適用できる。
〈7.第6の実施形態〉
[電子機器の構成例]
以下に、上述した本発明の第1〜第5の実施形態に係る固体撮像装置を電子機器に用いた場合の実施形態を示す。以下の説明では、一例として、カメラに、第1〜第5の実施形態で構成された固体撮像装置1を用いる例を説明する。
図25に、本発明の一実施形態に係るカメラの概略構成を示す。本実施形態例に係るカメラは、静止画像又は動画撮影可能なビデオカメラを例としたものである。
本実施形態例のカメラは、固体撮像装置1と、光学レンズ210と、シャッタ装置211と、駆動回路212と、信号処理回路213とを有する。
光学レンズ210は、被写体からの像光(入射光)を固体撮像装置1の撮像面上面に結像させる。これにより、固体撮像装置1内に、一定期間信号電荷が蓄積される。
シャッタ装置211は、固体撮像装置1への光照射期間及び遮光期間を制御する。
駆動回路212は、固体撮像装置1の転送動作及びシャッタ装置211のシャッタ動作を制御する駆動信号を供給する。駆動回路212から供給される駆動信号(タイミング信号)により、固体撮像装置1の信号転送を行う。信号処理回路213は、各種の信号処理を行う。信号処理が行われた映像信号は、メモリなどの記憶媒体に記憶され、或いは、モニタに出力される。
カメラの光学レンズのF値を開放にしていくと、斜めに入射する光の成分が多くなる。本実施形態例の固体撮像装置では、画素領域の周辺部において、信号電荷蓄積部やセンサ分離層が、斜めに入射される光の進行方向に沿って形成されているので、カメラ等の電子機器に用いた場合は、感度のF値依存の改善が見込まれる。
本発明の第1〜第5の実施形態に係る固体撮像装置の概略構成図である。 A,B 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置のA−A’断面構成図及びB−B’断面構成図である。 A,B 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置のC−C’断面構成図及びD−D’断面構成図である。 A,B 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造工程図である。 C,D 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造工程図である。 E,F 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造工程図である。 G,H 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造工程図である。 I,J 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造工程図である。 K,L 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造工程図である。 第1の実施形態の固体撮像装置の他の製造方法に係る画素領域の分割例である。 A,B 第1の実施形態に係る固体撮像装置の他の製造方法の製造工程図である。 C,D 第1の実施形態に係る固体撮像装置の他の製造方法の製造工程図である。 E 第1の実施形態に係る固体撮像装置の他の製造方法の製造工程図である。 A,B 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置のA−A’断面構成図及びB−B’断面構成図である。 A,B 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置のC−C’断面構成図及びD−D’断面構成図である。 A,B 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置のA−A’断面構成図及びB−B’断面構成図である。 A,B 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置のC−C’断面構成図及びD−D’断面構成図である。 A,B 本発明の第4の実施形態に係る固体撮像装置のA−A’断面構成図及びB−B’断面構成図である。 A,B 本発明の第4の実施形態に係る固体撮像装置のC−C’断面構成図及びD−D’断面構成図である。 A,B 第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造工程図である。 C,D 第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造工程図である。 E,F 第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造工程図である。 A,B 本発明の第5の実施形態に係る固体撮像装置のA−A’断面構成図及びB−B’断面構成図である。 A,B 本発明の第5の実施形態に係る固体撮像装置のC−C’断面構成図及びD−D’断面構成図である。 本発明の第6の実施形態に係る電子機器(カメラ)の概略構成図である。 従来例における固体撮像装置の概略構成図である。 A,B 図26のA−A’断面構成図及びB−B’断面構成図である。 A,B 図26のC−C’断面構成図及びD−D’断面構成図である。
符号の説明
1・・固体撮像装置、2・・基板、3・・画素領域、4・・受光センサ部、5・・垂直転送レジスタ、6・・水平転送レジスタ、7・・画素、8・・出力回路、9・・センサ分離部、11・・センサ分離層、19・・信号電荷蓄積部

Claims (13)

  1. 光を受光して信号電荷を生成、蓄積する受光センサ部を有する画素が、基板内に複数配列された画素領域と、
    隣接する前記受光センサ部間における前記基板の深さ方向に形成された複数段のセンサ分離層から構成され、前記画素領域中心部と前記画素領域周辺部では、前記基板に入射する光の進行方向に応じて各センサ分離層の形成位置が異なるように形成されているセンサ分離部と
    を有する固体撮像装置。
  2. 前記受光センサ部は、前記基板の深さ方向に形成された複数段の信号電荷蓄積部から構成され、前記画素領域周辺部と前記画素領域中心部とでは、前記基板に入射する光の進行方向に応じて各信号電荷蓄積部の形成位置が異なる請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記画素領域周辺部における前記センサ分離部を構成する前記複数段のセンサ分離層のうちの少なくとも1段のセンサ分離層が、前記基板に入射する光の進行方向に沿って所定のずれ量だけ前記画素領域の周辺側にずれるように形成され、
    前記画素領域周辺部における前記受光センサ部を構成する前記複数段の信号電荷蓄積部のうちの少なくとも1段の信号電荷蓄積部が、前記基板に入射する光の進行方向に沿って所定のずれ量だけ前記画素領域の周辺側にずれるように形成されている請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 前記画素領域中心部から周辺部にいくにしたがって前記センサ分離層のずれ量が大きくされ、
    前記画素領域中心部から周辺部にいくにしたがって前記信号電荷蓄積部のずれ量が大きくされている請求項3記載の固体撮像装置。
  5. 前記複数段のセンサ分離層の段毎のずれ量の大きさは、前記基板の深さ方向で異なり、
    前記信号電荷蓄積部の段毎のずれ量の大きさは、前記基板の深さ方向で異なる請求項4記載の固体撮像装置。
  6. 前記画素領域周辺部における前記センサ分離部を構成する前記複数段のセンサ分離層のうちの少なくとも1段のセンサ分離層が、前記基板に入射する光の進行方向に沿って所定の量だけ画素領域周辺側にずらして形成されている請求項1記載の固体撮像装置。
  7. 前記画素領域中心部から周辺部にいくにしたがって前記センサ分離層のずれ量が大きくされている請求項6記載の固体撮像装置。
  8. 前記複数段のセンサ分離層の段毎のずれ量の大きさは、前記基板の深さ方向で異なる請求項7記載の固体撮像装置。
  9. 基板を準備する工程、
    前記基板の画素領域に、光を受光して信号電荷を生成、蓄積する受光センサ部を複数形成する工程、
    隣接する受光センサ部間に、前記基板の深さ方向に注入深さを変えながら、かつ、前記画素領域中心部と前記画素領域周辺部とで、前記基板の面内方向に注入位置を変えながら、第1導電型の不純物を複数回イオン注入していくことにより、前記基板に入射する光の進行方向に沿うように複数段のセンサ分離層を形成する工程、
    を含む固体撮像装置の製造方法。
  10. 前記受光センサ部を形成する工程は、前記基板の深さ方向に注入深さを変えながら、かつ、前記画素領域中心部と前記画素領域周辺部とで、前記基板の面内方向に注入位置を変えながら、第2導電型の不純物を複数回イオン注入していくことにより複数段の信号電荷蓄積部を形成する工程を含む請求項9記載の固体撮像装置の製造方法。
  11. 前記画素領域周辺部における前記複数段のセンサ分離層のうちの少なくとも1段を前記画素領域周辺側に所定の量だけずらして形成し、
    前記画素領域周辺部における前記複数段の信号電荷蓄積部のうちの少なくとも1段を前記画素領域周辺側に所定の量だけずらして形成する請求項10記載の固体撮像装置の製造方法。
  12. 前記受光センサ部を形成する工程は、前記基板の深さ方向に注入深さを変えながら、前記画素領域全面に第2導電型の不純物を複数回イオン注入していくことにより複数段の信号電荷蓄積部を形成する工程を含む請求項9記載の固体撮像装置の製造方法。
  13. 光学レンズと、
    光を受光して信号電荷を生成、蓄積する受光センサ部を有する画素が、基板内に複数配列された画素領域と、隣接する前記受光センサ部間における前記基板の深さ方向に形成された複数段のセンサ分離層から構成され、前記画素領域中心部と前記画素領域周辺部では、前記基板に入射する光の進行方向に応じて各センサ分離層の形成位置が異なるように形成されているセンサ分離部と、を含む固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路と、
    を有する電子機器。
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