JP2010115384A - 医療用ニードルアクセスポート - Google Patents
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Abstract
【課題】針部材の他部材への衝突を、より効果的に防止でき得る医療用ニードルアクセスポートを提供する。
【解決手段】医療用ニードルアクセスポート10は、医療用チューブが接続される胴部12と、前記胴部12の外周面から立脚するとともに前記胴部12の内部に連通する連通孔21が形成された連通筒と、前記連通孔の開口端を栓するとともに針部材により穿刺される栓ユニット16と、前記連通筒の外周囲から外側に張り出した略平板状の鍔部26と、を備える。鍔部26の上面には、略格子状に配置された溝または突起からなる複数の凹凸30が形成されており、接触した針部材の滑りが防止されている。
【選択図】図1
【解決手段】医療用ニードルアクセスポート10は、医療用チューブが接続される胴部12と、前記胴部12の外周面から立脚するとともに前記胴部12の内部に連通する連通孔21が形成された連通筒と、前記連通孔の開口端を栓するとともに針部材により穿刺される栓ユニット16と、前記連通筒の外周囲から外側に張り出した略平板状の鍔部26と、を備える。鍔部26の上面には、略格子状に配置された溝または突起からなる複数の凹凸30が形成されており、接触した針部材の滑りが防止されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、医療用チューブに接続されるポートであって、注射器などの針部材が穿刺されることによって、当該針部材による医療用チューブへの接触を可能にする医療用ニードルアクセスポートに関する。
従来から、注射器などの針部材の医療用チューブへのアクセスを許容する医療用ニードルアクセスポートが知られている。医療用チューブに薬液やエアーなどの流体を注入したり、医療用チューブ内に流れる流体(例えば血液など)を吸引したりする場合には、通常、この医療用ニードルアクセスポートに注射器などの針部材を穿刺し、当該針部材を介して流体の吸引または注入を行う。
かかる医療用ニードルアクセスポートは、胴部、連通筒、および、栓体などを備えていることが多い。胴部は、端部に医療用チューブが接続される中空筒状部材で、その中央には流体が流れる流路が形成されている。連通筒は胴部の外周面から立脚する中空筒状部材で、その中央には流路に連通する連通孔が形成されている。栓体は、この連通孔の開口端を栓する部材である。この栓体は、少なくとも一部がゴムなどの弾性材料から構成されており、針部材の穿刺、貫通が可能となっている。
医療用チューブに流体を注入、または、医療用チューブから流体を吸引する場合には、針部材を栓体に穿刺、貫通させる。栓体を貫通することにより、連通孔および流路を介して針部材が医療用チューブに接続されることになり、当該針部材を介しての液体の吸引・注入が可能となる。この穿刺の際、通常、ユーザは、片手で医療用ニードルアクセスポートの胴部を把持し、もう片方の手で針部材を把持する。このとき、針部材を把持する手がブレたりすると、針部材が栓体に到達することなく、当該栓体の周辺にある他部材に衝突する恐れがあった。かかる針部材の他部材への衝突は、針部材や当該他部材の汚染や破損など、様々な問題を招く恐れがあった。
かかる問題は、特許文献1記載の技術により多少軽減される。特許文献1には、医療用ポートの栓体の周囲に平板状の翼片を配置する技術が開示されている。かかる技術によれば、栓体に到達しなかった針部材は翼片に衝突することになり、これにより、針部材の他部材への衝突がある程度防止される。しかしながら、この特許文献1で用いられている翼片は、表面フラットな平板状であり、衝突した針部材の滑りを防止することができない。そのため、針部材が翼片上を滑った後、翼片の端部から滑落し、最終的に、当該滑落した針部材が他部材に衝突する恐れがあった。つまり、特許文献1の技術でも、針部材の他部材への衝突を効果的に防止することは困難であった。
そこで、本発明では、針部材の他部材への衝突を、より効果的に防止でき得る医療用ニードルアクセスポートを提供することを目的とする。
本発明の医療用ニードルアクセスポートは、端部に医療用チューブが接続される中空筒状の胴部と、前記胴部の外周面から立脚するとともに、その略中央に前記胴部の内部に連通する連通孔が形成された連通筒と、前記連通孔の開口端を栓する栓体であって、針部材により穿刺される栓体と、前記連通筒の外周囲に設けられ、外側に張り出した略平板状の鍔部と、を備え、前記鍔部は、当該鍔部の上面に接触した前記針部材の当該鍔部周縁からの滑落を阻害する滑落阻害機構を有する、ことを特徴とする。
好適な態様では、前記滑落阻害機構は、前記上面に形成された複数の凹凸を含む。また、前記滑落阻害機構は、前記上面において前記鍔部の周縁に沿って設けられたリブ、または、溝を含むことも望ましい。また、前記滑落阻害機構は、前記針部材による穿刺が可能な程度の柔らかさを有した材料からなるとともに、前記上面を覆う軟質コーティング材を含むことも望ましい。また、前記滑落阻害機構は、周縁に近づくほど高くなるように前記鍔部を傾斜させる構成を含むことも望ましい。
本発明によれば、滑落阻害機構により、鍔部の上面に接触した針部材の鍔部周縁からの滑落が阻害されるため、針部材の他部材への衝突を、より効果的に防止できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1〜図4は、それぞれ、本発明の実施形態である医療用ニードルアクセスポート10の上面図、正面図、側面図、および、図1におけるA−A分解断面図である。
この医療用ニードルアクセスポート10は、薬液や血液などの流体が流れる医療用チューブ(図示せず)に接続される部材で、注射器などの針部材が穿刺されることで、針部材の医療用チューブへのアクセスを許容する部材である。この医療用ニードルアクセスポート10は、胴部12と、当該胴部12の外周面から立脚する連通筒14、連通筒14の開口端を栓する栓ユニット16、および、保護部材18を備えている。
胴部12は、その中央に流体が流れる流路20が形成された中空の円筒形部材である。この胴部12の両端には、医療用チューブが接続されるようになっており、医療用チューブに流れる流体が流路20内に流れ込むようになっている。
この胴部12の外周面からは連通筒14が立脚している。この連通筒14の中央には、流路20に連通した連通孔21が形成されている(図4参照)。この連通孔21の内径は、二段階に変化しており、上側に位置する大径部21aと、当該大径部21aより僅かに小径な小径部21bと、に大別される。なお、本実施形態では、図4に図示する通り、この連通筒14と胴部12とを一体成形しているが、胴部12および連通筒14を、複数部材で構成してもよい。
連通孔21の開口端は、栓ユニット16により栓される。栓ユニット16は、弾性材料からなるゴムボタン22、および、当該ゴムボタン22を連通孔21に固定するキャップ24から構成される。ゴムボタン22は、連通孔21の開口端に挿入される円柱形部材で、針部材の穿刺が可能な程度に柔らかい弾性材料からなる。このゴムボタン22の直径は、連通孔21の大径部21a直径よりも大きく、かつ、連通孔21の小径部21b直径よりも小さくなっている。したがって、連通孔21の上端(開口端)から挿入されたゴムボタン22は、小径部21bの上端位置(大径部21aの下端位置)で留まり、小径部21bを完全に覆うようになっている。また、ゴムボタン22の高さは、連通孔21の大径部21aの高さよりも若干高くなっている。そのため、連通孔21の小径部21bの上端位置で留まったゴムボタン22の上端は、連通孔21の大径部21aの上端から僅かに突出することになる。
キャップ24は、ゴムボタン22を上側から押さえつけて固定するもので、底部が完全開口された略円筒形状となっている。このキャップ24は、連通筒14に収容されたゴムボタン22の上側に被せられ、螺合や嵌合、接着などの公知の固定手段により連通筒14に固定される。この固定の際には、連通孔21からの流体の漏れを防止できる程度に、ゴムボタン22をキャップ24で押圧する。キャップ24の天面の略中央には、ゴムボタン22の直径よりも小径の貫通孔24aが形成されている。したがって、当該キャップ24でゴムボタン22を押圧した場合でも、ゴムボタン22の一部は外部に露出した状態となる。注射器等の針部材は、この露出部分から穿刺される。なお、ここで説明した栓ユニット16の構成も一例であり、連通孔21の開口端を気密に栓することができ、かつ、針部材により穿刺可能であるならば、他の構成を採用してもよい。
保護部材18は、胴部12の外周面に固着された断面略L字状部材である。この保護部材18は、連通筒14の両側に一つずつ、合計二つ設けられている。各保護部材18は、連通筒14の根元近傍から外側に張り出す鍔部26と、当該鍔部26に直交方向下向き(連通筒14側とは反対向き)に延びる側部28と、に大別される。この鍔部26は、針部材の意図しない落下を防止するために設けられたもので、当該落下防止のために、特殊な形状を有しているが、これについては後に詳説する。
側部28は、鍔部26の底面から下方(すなわち連通筒14とは逆方向)に延びる平板状部材である。二つの保護部材18それぞれに設けられた側部28は、胴部12を挟んで対向した状態となっている。各側部28は、胴部12の側面全体をほぼ覆える程度の大きさを備えた略矩形となっている。この側部28は、ユーザによる医療用ニードルアクセスポート10の把持を容易にするために設けられている。すなわち、針部材をゴムボタン22、すなわち、医療用ニードルアクセスポート10の上側に穿刺する際、通常、ユーザは、医療用ニードルアクセスポート10の下側を把持する。しかし、医療用ニードルアクセスポート10の下側に位置する胴部12は、略円筒形という安定性に乏しい形状であり、また、サイズも小さめであるため、安定して把持することが難しいという問題がある。そこで、本実施形態では、胴部12より大サイズで略平板状の側部28を設けている。かかる側部28を設けることで、医療用ニードルアクセスポートを、より容易、かつ、安定的に把持することができる。なお、把持時の安定性をより向上するために、側部28の外表面にリブ32などの凹凸を設けたり、高摩擦部材(例えばゴムなど)のコーティングを施したりして、グリップ性を向上させてもよい。
以上のような構成の医療用ニードルアクセスポート10は、次の手順で使用される。まず、医療用ニードルアクセスポート10は、予め、輸血チューブや点滴チューブなどの医療用チューブに接続される。この接続は、胴部12の両端に医療用チューブの端部を接続することで行われる。また、この接続は、連通孔21の開口端を栓ユニット16で栓した状態、すなわち、連通孔21にゴムボタン22を収容した状態でキャップ24を連通筒14上端に固着した状態で行う。
次に、この医療用ニードルアクセスポート10が接続された医療用チューブにアクセスしたい場合、すなわち、医療用チューブに流体(薬液やエアー)を注入したい場合や、医療用チューブに流れる流体(薬液や血液など)を吸引したい場合には、注射器などの針部材を医療用ニードルアクセスポート10に穿刺する。この穿刺作業を行う場合、ユーザは、片手で医療用ニードルアクセスポート10の下側(側部28など)を把持し、もう片方の手で針部材を把持する。そして、針部材をゴムボタン22に挿し込み、貫通させる。ゴムボタン22を貫通した針部材の先端が、連通孔21、または、連通孔21に連通する流路20内に到達すれば、当該針部材を通じて流体の吸引または吐出を行えばよい。
ところで、こうした穿刺作業の際、従来の医療用ニードルアクセスポートは、針部材100が思わぬ場所に落ち込み、他部材に衝突することがあった。これについて図10、図11を参照して説明する。図10、図11は、いずれも、従来の医療用ニードルアクセスポート10*を用いての穿刺作業の様子を示す図である。
既述したとおり、穿刺する際には、図10に図示するように、針部材100をゴムボタン22*に挿し込み、貫通させる。しかし、穿刺目標位置であるゴムボタン22*は、それほど大きい部材ではないため、手元のブレなどに起因して、針部材100の先端がゴムボタン22*から外れる場合がある。かかる場合には、図11に図示するように、針部材100の先端は、鍔部26*の上面に衝突する。この鍔部26*への衝突により、針部材100の落ち込みは多少防止される。しかし、従来の医療用ニードルアクセスポート10*の鍔部26*の上面は、凹凸のない平坦面であった。そのため、衝突してきた針部材100が、鍔部26*の上面を滑り、当該鍔部26*の周縁から滑落する場合があった。滑落した針部材100は、医療用ニードルアクセスポート10*の周辺に位置する他部材、例えば、医療用チューブや、その他の医療機器に衝突する場合があった。そして、結果として、針部材100や他部材の破損や汚染といった問題を招く恐れがあった。
本実施形態では、かかる問題を低減するために、鍔部26の形状を特殊なものにしている。これについて、再度、図1〜図3を参照して説明する。本実施形態の鍔部26は、既述したとおり、連通筒14の根元近傍から外側に張り出す平板状で、連通筒14の中心軸に略直交する方向、換言すれば、針部材の穿刺方向に略直交する方向に延びている。各鍔部26は、上面視略半円状となっており、この鍔部26が二つ連通筒14の両側に配されることで、連通筒14の周囲には、略円形の板材が配されたような状態となる。そして、このとき、鍔部26は、連通筒14と胴部12との間を遮断する壁のように機能する。かかる遮断壁のように機能する鍔部26があることにより、手元のブレなどに起因して針部材がゴムボタン22から外れたとしても、当該針部材が、予想外の位置に落ち込むことが防止される。なお、本実施形態では、略半円状の鍔部26を連通筒14の根元周辺に設けているが、ゴムボタン22から外れた針部材が衝突し得る位置および大きさであれば、他の形状、および、他の位置に設けられてもよい。したがって、鍔部26を矩形や楕円形状としてもよい。また、鍔部26の設置位置は、医療用ニードルアクセスポート10の把持位置(本実施形態では側部28)よりも上側であればよく、例えば、連通筒14の根元ではなく、キャップ24の上端面周縁に鍔部26を設けてもよい。さらに、連通筒14の周囲を囲むことができるのであれば、鍔部26の数は二つに限定されず、一つ、または、三つ以上であってもよい。
また、本実施形態では、鍔部26に、当該鍔部26の表面に接触した針部材の滑落を阻害する滑落阻害機構を設けている。この滑落阻害機構としては、種々の形態が考えられるが、本実施形態では、滑落阻害機構として、鍔部26の上面に複数の凹凸30を形成している。この凹凸30は、図1に図示するとおり、格子状に並んだ突起または溝から構成されるもので、針部材の鍔部26の周縁に向かう滑りを防止できるようになっている。その結果、誤って針部材が鍔部26の上面に衝突したとしても、当該針部材が鍔部26の周縁から落下することが防止される。そして、これにより、針部材の他部材への衝突、ひいては、針部材や他部材の破損や汚染といった問題を効果的に防止することができる。
なお、ここで説明した滑落阻害機構は一例であり、鍔部26の表面に接触した針部材の滑落を阻害できるのであれば他の構成でもよい。例えば、凹凸30の配置形態は、格子状以外であってもよい。具体的には、図5に図示するように、鍔部26表面にランダムな凹凸30を形成してもよい。かかるランダムな凹凸30は、梨地加工技術やシボ加工技術など、公知の表面荒らし技術を用いて、機械的・化学的に鍔部26の表面を荒らすことで得ることができる。そして、かかるランダムな凹凸30を形成することで、接触している針部材の鍔部26の周縁に向かう滑りが防止され、当該針部材の滑落が効果的に防止される。
また、図6に図示するように、滑落阻害機構として、鍔部26の周方向に延びる円弧形状の突起または溝(すなわち凹凸30)を設けてもよい。周方向に延びる突起または溝を設けることで、針部材の径方向への滑りが阻害され、結果として、鍔部26周縁からの針部材の滑落が防止される。さらに、図7に図示するように、円弧状の突起または溝に加え、複数の径方向に延びる突起または溝を設けてもよい。かかる径方向に延びる突起または溝を設けることで、針部材の移動範囲が規制され、針部材の滑落がより確実に防止される。
また、鍔部26の上面全体に凹凸を設けるのではなく、図8、図9に図示するように、鍔部26の周縁にリブ34を設けることで、針部材の滑落を阻害するようにしてもよい。かかるリブ34を設けることで、鍔部26に衝突した針部材が、当該鍔部26の周縁より外側に移動することが防止される。そして、結果として、針部材や他部材の破損や汚染が防止される。また、リブ34に代えて、滑ってきた針部材が落ち込む溝を鍔部26周縁に設けてもよい。
さらに、滑落阻害機構は、鍔部26の上面を覆う軟質コーティング材を含んでもよい。軟質コーティング材は、針部材が容易に突き刺さる程度の柔らかさを有した材料、例えば、軟質ゴムや軟質樹脂、不織布などの繊維材料などからなるコーティング材である。かかる軟質コーティング材で鍔部26の上面を覆うことで針部材の滑りが効果的に防止される。すなわち、手ブレなどに起因して鍔部26の上面に衝突した針部材は、当該鍔部26の上面を覆う軟質コーティング材に刺さることになる。そして、軟質コーティング材に刺さることにより、針部材の移動(滑り)が効果的に防止され、結果として、針部材の鍔部26周縁からの滑落も効果的に防止されることになる。
さらに、別の形態として、鍔部26を、その周縁に近づくにつれ高くなるように傾斜させてもよい。すなわち、例えば、鍔部26を、連通筒14を囲むスリ鉢状になるように構成してもよい。かかる構成とすれば、鍔部26に衝突した針部材の周縁への移動が、重力により規制されることになる。その結果、やはり、針部材の周縁からの滑落が効果的に阻害される。
また、これまで例示した複数の滑落阻害機構は、複数組み合わされてもよい。したがって、例えば、図1に図示した鍔部26の周縁に、図8、図9に図示したようなリブ34を形成してもよい。また、鍔部26を傾斜させるとともに、当該鍔部26の表面に凹凸を形成したり、軟質コーティング材を配したりしてもよい。
以上、説明したように、本実施形態では、針部材の鍔部26周縁からの滑落を阻害する滑落阻害機構を設けている。その結果、針部材の滑落に起因する当該針部材や他部材の破損や汚染といった問題が効果的に防止される。
10 医療用ニードルアクセスポート、12 胴部、14 連通筒、16 栓ユニット、18 保護部材、20 流路、21 連通孔、22 ゴムボタン、24 キャップ、26 鍔部、28 側部、30 凹凸、32,34 リブ、100 針部材。
Claims (5)
- 端部に医療用チューブが接続される中空筒状の胴部と、
前記胴部の外周面から立脚するとともに、その略中央に前記胴部の内部に連通する連通孔が形成された連通筒と、
前記連通孔の開口端を栓する栓体であって、針部材により穿刺される栓体と、
前記連通筒の外周囲に設けられ、外側に張り出した略平板状の鍔部と、
を備え、
前記鍔部は、当該鍔部の上面に接触した前記針部材の当該鍔部周縁からの滑落を阻害する滑落阻害機構を有する、
ことを特徴とする医療用ニードルアクセスポート。 - 請求項1に記載の医療用ニードルアクセスポートであって、
前記滑落阻害機構は、前記上面に形成された複数の凹凸を含むことを特徴とする医療用ニードルアクセスポート。 - 請求項1または2に記載の医療用ニードルアクセスポートであって、
前記滑落阻害機構は、前記上面において前記鍔部の周縁に沿って設けられたリブ、または、溝を含むことを特徴とする医療用ニードルアクセスポート。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の医療用ニードルアクセスポートであって、
前記滑落阻害機構は、前記針部材による穿刺が可能な程度の柔らかさを有した材料からなるとともに、前記上面を覆う軟質コーティング材を含むことを特徴とする医療用ニードルアクセスポート。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の医療用ニードルアクセスポートであって、
前記滑落阻害機構は、周縁に近づくほど高くなるように前記鍔部を傾斜させる構成を含むことを特徴とする医療用ニードルアクセスポート。
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- 2008-11-14 JP JP2008291726A patent/JP2010115384A/ja active Pending
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- 2009-11-12 WO PCT/JP2009/069272 patent/WO2010055882A1/ja active Application Filing
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