JP2010112661A - 空気調和機 - Google Patents

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Yasuhiro Nakamura
康裕 中村
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Abstract

【課題】吹き抜けなどの居室で高所に設置された時の快適性を向上させることができる空気調和機を提供する。
【解決手段】圧縮機8、室外熱交換器10、四方弁9、及び電動膨張弁15を有する室外機2と、室内ファンモータ5、室内熱交換器3を有する室内機1とを配管接続してなる空気調和機において、前記室内機1の設定温度と室温の温度差が所定値以上の場合、前記室内ファンモータ5の回転数を設定値以上に制御するもので、吹き抜けなどの高い位置に、空気調和機が設置されていても、居室の空気を十分に循環させ快適性を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機に関するものである。
従来、畳数に応じて空気調和機が設置されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−196766号公報
しかしながら、従来の空気調和機では、住宅でリビングなどの大容量化、たとえば吹き抜けのリビング、居住空間の使用者の人数変化により、一時的な能力不足を感じやすくなるという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、一時的な能力不足感を低減できる空気調和機を提供することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、圧縮機、室外熱交換器、四方弁、及び膨張弁を有する室外機と、室内ファンモータ、室内熱交換器を有する室内機とを配管接続してなる空気調和機において、前記室内機の設定温度と室温の温度差が所定値以上の場合、前記室内ファンモータの回転数を設定値以上に上げるもので、吹き抜けなどの高い位置に、空気調和機が設置されていても、居室の空気を十分に循環させ快適性を向上させることができる。
本発明の空気調和機は、たとえば吹き向けになっているリビング上部に空気調和機を設置し冷房プルダウン時は、リモコン設定値と室温の温度差は風量が足らないため温度差は縮まらない。この時リモコン設定風量よりさらに風量アップすることで居室の空気を十分に循環させることができる。また、温度差が縮まった状態では設定風量以上は必要ないため、一定時間後か設定温度に近づいた時に設定風量に戻すことで、快適性を向上することができる。
第1の発明は、圧縮機、室外熱交換器、四方弁、及び膨張弁を有する室外機と、室内ファンモータ、室内熱交換器を有する室内機とを配管接続してなる空気調和機において、前記室内機の設定温度と室温の温度差が所定値以上の場合、前記室内ファンモータの回転数を設定値以上に上げるもので、吹き抜けなどの高い位置に、空気調和機が設置されていても、居室の空気を十分に循環させ快適性を向上させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の室内機の設定温度と室温の温度差が第1の一定時間の間所定値以上の場合、室内ファンモータの回転数を第2の一定時間設定値以上に上げるもので、第1の一定時間経過後に、室内ファンモータの回転数を上げて風量を上げることにより、能力不足のときのみ上げることができる、また風量アップも第2の一定時間しか行わないため風速感、音の悪化も最小限に抑える事ができ、居室の空気を十分に循環させることで快適性を向上し、省エネをすることができる。
第3の発明は、特に、第1の発明の室内機の設定温度と室温と外気温度のそれぞれが、
第1の一定時間の間所定値範囲にある場合、室内ファンモータの回転数を第2の一定時間設定値以上に上げるもので、冷房時に、部屋が大きかったり、空気調和機が高所に取り付けられているときに、例えばリモコン設定温度が低く、外気温度が高く、室温が変化しないときに風量を上げることで、居室の空気を十分に循環させ、また暖房時は、リモコン設定温度と室温が近いが、リモコンの設定温度が高い状態の時は、居室上部に暖かい空気が溜まっている可能性があるため、風量を第2の一定時間上げることで、居室の空気を十分に循環させ居室の温度分布を改善することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機の冷媒回路の回路図、図2は、同空気調和機の制御装置の動作を説明するフローチャートである。
図1において、本実施の形態における空気調和機は、圧縮機8と、四方弁9と、室外熱交換器10と、電動膨張弁15により室外機2側の冷媒回路を形成し、室内機1の室内熱交換器3とを接続配管16にて冷媒回路を構成している。
また、この空気調和機は、室内熱交換器3の近傍に配置された室内ファン4と、室内ファン4を駆動する室内ファンモータ5と、室温を検出する室内温度センサー6と、これらを検出、制御を行う室内制御装置7と、室外ファン12、室外気温を検出する外気温度センサー11、圧縮機8、電動膨張弁15、四方弁9を制御する室外制御装置13を備えている。前記室内制御装置7は、空気調和機の温度、風向、風量などを設定するリモコン14などから運転状態の指示を受け、前記室内制御装置7と室外制御装置13により空気調和機は制御される。
次に、図2のフローチャートに従って、本実施の形態における空気調和機の動作について冷房運転を例に説明する。
まず、リモコン14などにより空気調和機の冷房運転の処理がスタートすると、運転設定時のリモコン設定温度Taとリモコン設定風量qa、室内温度センサー6により検出された室温Tbを室内制御装置7に記憶する。次に室温Tbとリモコン設定温度Taの温度差が所定値Tより大きい場合(室温の方が高い)に、室内ファンモータ5の回転数を上げて、室内機1の風量をQほど上げる。その後、室温Tbが下がり、室温Tbとリモコン設定温度Taの温度差が所定値Tより小さい場合は、室内ファンモータ5の回転数を設定回転数にすることでリモコン設定風量qaで制御を行う。
また、暖房運転時は、リモコン設定温度Taと室温Tbの温度差が所定値Tより小さい場合(室温の方が低い)に、室内ファンモータ5の回転数を上げる。そして、途中でリモコン14の設定変更がされるまで継続される。
これにより、吹き抜けなどの高い位置に、空気調和機が設置されていても、居室の空気を十分に循環させ快適性を向上させることができる。
次に、図3のフローチャートに従って、上記空気調和機の他の制御例を、冷房運転にて説明する。
リモコン14などにより空気調和機の冷房運転の処理がスタートすると、運転設定時のリモコン設定温度Taと、リモコン設定風量qaと、この時の時間t1、そして室内温度
センサー6により検出された室温Tbを、室内制御装置7に記憶する。
次に、室温Tbとリモコン設定温度Taの温度差が所定値Tより小さい場合は、リモコン設定のまま運転を行い、再度時間t1、室温Tbを検出する。そして室温Tbとリモコン設定温度Taの温度差が所定値Tより大きい場合(室温の方が高い)に、第1の一定時間t2時間経過するまでそのままの状態で運転を行い、t2時間経過後に、室内ファンモータ5の回転数を上げ、室内機1の風量をQほど上げる。
その後第2の一定時間t4時間経過するまで室内機風量をq+Qの状態で継続し、t4時間経過後に、室内ファンモータ5の回転数を設定回転数に戻して、リモコン設定風量qaで運転制御する。
途中で室温Tbとリモコン設定温度Taの温度差が所定値Tより小さくなるか、リモコン設定が変更されるまで継続する。また、暖房時は、リモコン設定温度Taと室温Tbの温度差が所定値Tより小さい場合(室温の方が低い)に、室内ファンモータ5の回転数を上げる。
このように、第1の一定時間経過後に風量を上げることにより、能力不足のときのみ制御することができる、また風量アップも第2の一定時間しか行わないため風速感、音の悪化も最小限に抑える事ができ、居室の空気を十分に循環させることで快適性を向上し、省エネをすることができる。
次に、図4のフローチャートに従って、上記空気調和機の他の制御例を説明する。
リモコン14などにより、空気調和機の運転の処理がスタートすると、運転設定時の時間t1を記憶し、リモコン設定温度Taとリモコン設定風量qa、そして室内温度センサー6により検出された室温Tbを室内制御装置7に、室外気温を検出する外気温度センサー11により検出された室外気温Tcを室外制御装置13にそれぞれ記憶する。
次に、リモコン設定温度Taと室温Tbと外気温度Tcのそれぞれがある所定値内にあるかどうかを判断する。すなわち、リモコン設定温度TaがTA1からTA2の範囲内、室温TbがTB1からTB2の範囲内、外気温度TcがTC1からTC2の範囲内になった場合かつ、第1の一定時間t2時間経過するまでそのままの状態で運転を行っている場合、t2時間経過後に、室内ファンモータ5の回転数を上げ、室内機1の風量をQほど上げる。
その後、第2の一定時間t4時間経過するまで室内機1の風量をq+Qの状態で継続し、t4時間経過後に、室内ファンモータ5の回転数を設定回転数に戻して、リモコン設定風量qaに制御する。途中でリモコン設定温度Taと室温Tbと外気温Tcがある所定値外になるまで継続する。
これにより、冷房時は、部屋が大きい、高所に取り付けられているときに、例えばリモコン設定温度が低く、外気温度が高く、室温が変化しないときに風量を上げることで、居室の空気を十分に循環させ、また暖房時は、リモコン設定温度と室温が近いが、リモコンの設定温度が高い状態の時は、居室上部に暖かい空気が溜まっている可能性があるため、風量を第2の一定時間に渡って上げることで、居室の空気を十分に循環させ居室の温度分布を改善することができる。
なお、上記実施の形態では、室外機と室内機を備えたセパレートタイプの空気調和機について説明したが、他の構成の空気調和機にもこの発明を適用してもよい。
以上のように本発明に係る空気調和機は、一時的な能力不足感を低減し、快適性に優れたもので、各種空気調和機に適用できる。
本発明の実施の形態1における空気調和機の冷媒回路の回路図 同空気調和機の制御装置の動作を説明するフローチャート 同空気調和機の制御装置の他の制御例を示すフローチャート 同空気調和機の制御装置の他の制御例を示すフローチャート
符号の説明
1 室内機
2 室外機
3 室内熱交換器
4 室内ファン
5 室内ファンモータ
6 室内温度センサー
7 室内制御装置
8 圧縮機
9 四方弁
10 室外熱交換器
11 外気温度センサー
12 室外ファン
13 室外制御装置
14 リモコン
15 電動膨張弁(膨張弁)

Claims (3)

  1. 圧縮機、室外熱交換器、四方弁、及び膨張弁を有する室外機と、室内ファンモータ、室内熱交換器を有する室内機とを配管接続してなる空気調和機において、前記室内機の設定温度と室温の温度差が所定値以上の場合、前記室内ファンモータの回転数を設定値以上に上げることを特徴とする空気調和機。
  2. 室内機の設定温度と室温の温度差が第1の一定時間の間所定値以上の場合、室内ファンモータの回転数を第2の一定時間設定値以上に上げることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 室内機の設定温度と室温と外気温度のそれぞれが、第1の一定時間の間所定値範囲にある場合、室内ファンモータの回転数を第2の一定時間設定値以上に上げることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106288244A (zh) * 2016-10-24 2017-01-04 青岛海尔空调电子有限公司 一种空调控制方法
CN114623600A (zh) * 2022-02-23 2022-06-14 青岛海尔空调器有限总公司 一种暖风机控制方法、控制装置和暖风机

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