JP2010112517A - 四方切換弁及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】四方切換弁の弁ケーシングを介した高温冷媒からの熱移動を抑制する。
【解決手段】両端が閉じられた筒状の弁ケーシング32と、弁ケーシング内に平面状のシート面34aを有して設けられた弁座34と、この弁座のシート面上を筒軸方向に沿って摺動可能に設けられた弁体36とを備えて四方切換弁30を構成する。弁座には、室内ノズル26、低圧ノズル24、室外ノズル28に連通する連通路が形成され、対向する筒壁には、高圧ノズル22に連通する開口22aが形成される。弁体は、シート面上を摺動する摺動面に窪み36aを有し、摺動面と反対側の外壁面36bが弁ケーシングの筒壁と間隔をあけて曲面状に形成されている。高圧ノズル22と連通する弁ケーシングの開口部44を筒軸方向に拡径して、弁ケーシングの開口22aの筒軸方向の端部を、弁体36の高圧ノズルと連通している状態の室外ノズル28側の端部より筒端側に位置して形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍サイクルに用いられる四方切換弁、及びこれを備えた冷凍サイクル装置に関する。
圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器などを冷媒配管で接続して冷凍サイクルを形成する空気調和機などの冷凍サイクル装置において、四方切換弁を用いて冷媒流路を切換えることにより冷房運転と暖房運転とを切換えることが知られている。
四方切換弁は、両端が閉じられた筒状の弁ケーシングと、弁ケーシング内の筒壁に筒軸方向に延在させて形成され平面状のシート面を有する弁座と、弁座のシート面上を筒軸方向に沿って摺動可能に設けられた弁体などを備えて構成される。弁座には、筒軸方向に沿って順に、室内熱交換器に連通するノズルとの連通路、圧縮機の吸込口に連通する低圧ノズルとの連通路、室外熱交換器に連通するノズルとの連通路とがシート面に開口を有して形成され、弁ケーシングのシート面と対向する筒壁には、圧縮機の吐出口に連通して高温冷媒を弁ケーシング内に供給する高圧ノズルに連通する開口が形成される。
弁体は、シート面上を摺動する摺動面と摺動面に形成された窪みを有しており、筒軸方向に摺動することにより、この窪みを介して低圧ノズルと室内熱交換器及び室外熱交換器に連通するノズルのいずれか一方とを連通させ、他方のノズルを弁ケーシング内に開口させるように形成されている。
ところで、弁ケーシング内では高温冷媒の流路と低温冷媒の流路とが弁体を隔てて形成されているため、弁体を介して高温冷媒から低温冷媒へ熱移動が生じ、これにより、例えば冷房能力が低下するなどの不具合が生じるおそれがある。
これに対し、例えば特許文献1には同様の構成の四方切換弁において、高圧ノズルの弁ケーシングとの連通部を二股に形成し、それぞれを室内熱交換器に連通するノズルと室外熱交換器に連通するノズルに対向するよう設置し、2本の高圧ノズルの一方を弁体で遮蔽することが記載されている。これによれば、高圧ノズルから流入した高温冷媒が弁体に直接当たらないから、弁体を介して高温冷媒の熱が低温冷媒側に伝導するのを防止できるとされている。
特開2002−22315号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、四方切換弁の構成を簡素化し、弁ケーシングを介して高温冷媒の熱が低温冷媒側へ伝導することによる熱ロスを抑制することについては考慮されていない。
すなわち、高温ノズルから弁ケーシング内に流入した高温冷媒が弁体に衝突すると、衝突後に流れの向きを拡散させ、弁ケーシングへ向かって流れる衝突流となり、弁ケーシングを介して低温冷媒側へ熱移動を生じる。
この点、特許文献1の技術は、弁ケーシング内へ高温冷媒の流入口の一方が弁体により遮蔽され、他方が冷媒の出口となる室内或いは室外熱交換器に連通するノズルに対向しているので、高温冷媒が弁体に直接当たらず熱移動を抑制できるとも考えられる。しかし、高温冷媒の流入口の一方を隙間無く遮蔽できるように弁体を形成するのは困難であり四方切換弁の構成が複雑化するおそれがある。また、高温冷媒の流入口の一方の遮蔽部分の弁ケーシングと弁体との間に隙間が生じた場合、この隙間から高温冷媒が弁ケーシングに向かって流れ、弁ケーシングを介して熱ロスを生じるおそれがある。
そこで、本発明は、四方切換弁の構成を簡素化し、弁ケーシングを介した高温冷媒から低温冷媒への熱移動を抑制することを課題とする。
本発明の四方切換弁は、両端が閉じられた筒状の弁ケーシングと、弁ケーシング内の筒壁に筒軸方向に延在させて形成され平面状のシート面を有する弁座と、弁座のシート面上を筒軸方向に沿って摺動可能に設けられた弁体とを備えて構成される。弁座には、筒軸方向に沿って順に、第1のノズルに連通する連通路と、第2のノズルに連通する連通路と、第3のノズルに連通する連通路とが、それぞれシート面に開口を有して形成され、弁ケーシングのシート面と対向する筒壁には、高温冷媒を弁ケーシング内に供給する第4のノズルに連通する開口が形成されている。
弁体は、シート面上を摺動する摺動面とこの摺動面に形成された窪みを有し、摺動面の反対面が弁ケーシングの筒壁と間隔をあけて曲面状に形成され、シート面上を筒軸方向に沿って摺動した一方の摺動端において、第1のノズルと第2のノズルとを弁体の窪みを介して連通させるとともに第3のノズルを弁ケーシング内に開口させ、他方の摺動端において、第2のノズルと第3のノズルとを弁体の窪みを介して連通させるとともに第1のノズルを弁ケーシング内に開口させるよう形成される。
特に、上記課題を解決するための第1態様は、第4のノズルに連通する弁ケーシングの開口部が開口端に向かって筒軸方向に拡径されてなり、開口端の筒軸方向の一端は弁体が一方の摺動端に摺動した状態の弁体の第3のノズル側の縁部より筒端側に位置して形成され、他端は弁体が他方の摺動端に摺動した状態の弁体の第1のノズル側の縁部より筒端側に位置して形成されてなることを特徴としている。
これによれば、弁体が一方の摺動端、他方の摺動端のいずれの状態にあっても、第4のノズルからの高温冷媒の流入経路を筒軸方向に拡大しているので、第4のノズルから弁ケーシング内に流入した高温冷媒の圧力損失が低減され、曲面状に形成された弁体の摺動面の反対面(外壁面)に沿うようにして第1或いは第3のノズルに流れ込む。よって、弁ケーシング内に流入した高温流体が弁体の外壁面に衝突して流れの向きを拡散させて弁ケーシングへ向かって流れるのを抑制することができる。また、高温冷媒の弁ケーシング内への流入口を遮蔽するような加工の困難な弁体を用いる必要もない。したがって、四方切換弁の構成を簡素化し、弁ケーシングを介して流体の熱移動が生じるのを抑制することができる。
この場合において、第4のノズルに連通する弁ケーシングの開口部は、開口端の筒軸方向の一端と弁体が一方の摺動端に摺動した状態の弁体の摺動面の反対面との最短距離(N2)より第4のノズルの拡径根元部と弁体の摺動面の反対面との最短距離(N1)のほうが長くなり、他端と弁体が他方の摺動端に摺動した状態の弁体の摺動面の反対面との最短距離(N2)より第4のノズルの拡径根元部と弁体の摺動面の反対面との最短距離(N1)のほうが長くなるように形成されることが好ましい。
なぜなら、N1が短すぎる場合、言い換えれば第4のノズルの拡径根元部に相当する高温冷媒の流入口と弁体外壁面が近すぎる場合は、流入してきた高温冷媒が弁体外壁面に衝突して拡散し易いので、第4のノズルに連通する弁ケーシングの開口部を筒軸方向に拡径して高温冷媒の流入経路を拡大させた効果が低減するからである。この点、N2よりN1が長くなるように第4のノズルと連通する弁ケーシングの開口部を形成することにより、より一層弁ケーシング内に流入した高温流体の流路が拡大され圧力損失が低減されるので弁体外壁面に衝突して拡散せず、弁体外壁面に沿うようにして第1或いは第3のノズルに流れ易くなり、弁ケーシングを介した熱移動を抑制することができる。
また、上記課題を解決するための第2態様は、弁ケーシングの内壁面に、弁ケーシングよりも熱伝導率の低い熱抵抗部が形成されてなることを特徴としている。
これによれば、たとえ第4のノズルから流入した高温冷媒が弁体の曲面状の外壁面に衝突して流れ方向が拡散して弁ケーシングに向かって流れたとしても、弁ケーシング内壁面に弁ケーシングより熱伝導率が低い熱抵抗部が形成されているので、弁ケーシングを介して熱移動が生じるのを抑制することができる。
また、本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機と、第1の熱交換器と、減圧手段と、第2の熱交換器とを、冷媒が充填された冷媒配管で連結して冷凍サイクルを形成し、上述のいずれかの四方切換弁の第4のノズルを圧縮機の吐出口に連通し、第2のノズルを圧縮機の吸入口に連通し、第1及び第3のノズルのいずれか一方を第1及び第2の熱交換器のいずれか一方に、第1及び第3のノズルのいずれか他方を第1及び第2の熱交換器のいずれか他方に連通し、第1の熱交換器が放熱器となり第2の熱交換器が蒸発器となる運転と、第1の熱交換器が蒸発器となり第2の熱交換器が放熱器となる運転とを切換えるよう構成される。
本発明によれば、四方切換弁の構成を簡素化し、四方切換弁の弁ケーシングを介した高温冷媒から低温冷媒への熱移動を抑制することができる。
以下、本発明を適用してなる四方切換弁及び四方切換弁を備えた冷凍サイクル装置の各実施例を説明する。なお、以下の説明では、同一機能部品については同一符号を付して重複説明を省略する。
図1は第1実施例の四方切換弁の縦断面と四方切換弁を用いた冷凍サイクル装置としての空気調和機の冷房運転時の構成を示す図である。図2は本実施例に係る四方切換弁の縦断面と四方切換弁を用いた冷凍サイクル装置としての空気調和機の暖房運転時の構成を示す図である。図3は本実施例に係る四方切換弁の斜視図である。図4は従来の四方切換弁と四方切換弁を用いた冷凍サイクル装置としての空気調和機の冷房運転時の構成を示す図である。図5は図4におけるA−A断面を示す図である。
図1に示すように、空気調和機10は、圧縮機12と、室外熱交換器14と、減圧手段である膨張弁16と、室内熱交換器18とを、冷媒が充填された冷媒配管20で連結して冷凍サイクルを形成している。また、圧縮機12の吐出口に連通する高圧ノズル22、圧縮機12の吸込口に連通する低圧ノズル24、室内熱交換器18に連通する室内ノズル26、室外熱交換器に連通する室外ノズル28がそれぞれ連通された四方切換弁30が設けられている。
四方切換弁30は、両端が閉じられた筒状の弁ケーシング32と、弁ケーシング32内の筒壁に筒軸方向に延在させて形成され平面状のシート面34aを有する弁座34と、弁座34のシート面34a上を筒軸方向に沿って摺動可能に設けられた弁体36などを備えて構成されている。
弁座34には、筒軸方向に沿って順に、室内ノズル26に連通する連通路と、低圧ノズル24に連通する連通路と、室外ノズル28に連通する連通路とが、それぞれシート面34aに開口26a,24a,28aを有して形成されている。また、弁ケーシング32のシート面34aと対向する筒壁には、高圧ノズル22に連通する開口22aが形成されている。
弁体36は、シート面34a上を摺動する摺動面とこの摺動面に形成された窪み36aを有して形成されている。また、摺動面と反対面である外壁面36bが弁ケーシングの筒壁と間隔をあけて曲面状に形成されている。また、弁体36の筒軸方向の縁部36c,36dにはそれぞれ冷媒が通流可能な穴が形成された連結板38c,38dの一端が固定されており、連結板38c,38dの他端には、弁ケーシング32の筒形状にあわせたピストン板40c,40dが弁ケーシング32の両端部に圧力調整空間42c,42dをそれぞれ形成するように設けられている。
圧力調整空間42c,42d内の圧力を調整することにより弁体36は、弁座34のシート面34a上を筒軸方向に沿って摺動する。例えば圧力調整空間42c<圧力調整空間42dとすることでピストン板40dが押されて、ピストン板40c,40dと、連結板38c,38dと、弁体36が一体に図1において左側へ、ピストン板40dが弁座34に当接する摺動端まで摺動する。逆に、圧力調整空間42c>圧力調整空間42dとすることでピストン板40cが押されて、ピストン板40c,40dと、連結板38c,38dと、弁体36が一体に図2に示すように右側へ、ピストン板40cが弁座34に当接する摺動端まで摺動する。
弁体36は、シート面上を筒軸方向に沿って摺動した一方の摺動端(図1に示すように左側へ摺動した摺動端)において、室内ノズル26と低圧ノズル24とを弁体の窪み36aを介して連通させて室内ノズル26から弁体の窪み36aを介して低圧ノズル24へ冷媒を通流させるとともに室外ノズル28を弁ケーシング32内に開口させて高圧ノズル22から弁体の外壁面36bに対向する空間を介して室外ノズル28へ冷媒を通流させる。
また、弁体36は、図2に示す他方の摺動端において、室外ノズル28と低圧ノズル24とを弁体の窪み36aを介して連通させて室外ノズル28から弁体の窪み36aを介して低圧ノズル24へ冷媒を通流させるとともに室内ノズル26を弁ケーシング32内に開口させて高圧ノズル22から弁体の外壁面36bに対向する空間を介して室内ノズル26へ冷媒を通流させる。
続いて、空気調和機10の運転動作を説明する。冷房運転時には、図1に示すように、圧縮機12で圧縮された冷媒(図示せず)は、高圧ノズル22を介して弁ケーシング32へ流入し、室外ノズル28から流出する。その後、室外熱交換器14にて室外空気に放熱することによって凝縮・液化し、膨張弁16によって減圧される。減圧されて、低温・低圧となった冷媒は、室内熱交換器18へ流れ、室内空気から熱を奪い、蒸発・ガス化するので、このとき室内空気は蒸発潜熱により冷やされ冷房運転を行うことができる。その後低温・低圧の冷媒は室内ノズル26から弁ケーシング32に流入する。そして弁体36の窪み36aを通り、低圧ノズル24を通って圧縮機12の吸込側へ戻り、再度圧縮される。
一方、暖房運転時には、図2に示すように、圧縮機12で圧縮された冷媒(図示せず)は、高圧ノズル22を介して弁ケーシング32へ流入し、室内ノズル26から流出する。その後、室内熱交換器18にて室内空気に放熱することによって室内を暖め凝縮・液化し、膨張弁16によって減圧される。減圧されて、低温・低圧となった冷媒は、室外熱交換器14へ流れ、室外空気から熱を奪い、蒸発・ガス化する。その後低温・低圧の冷媒は室外ノズル28から弁ケーシング32に流入する。そして弁体36の窪み36aを通り、低圧ノズル24を通って圧縮機12の吸込側へ戻り、再度圧縮される。
ところで、従来の四方切換弁は、図4に示すように、高圧ノズル22と連通する弁ケーシング32の開口部の、弁体摺動方向(筒軸方向)の開口幅L1と弁体摺動方向と垂直方向の開口幅L2の長さが同様となっている。そのため、高温冷媒は高圧ノズル22から弁ケーシング32内へシート面34a方向にほぼ垂直に流入し、弁体の曲面状の外壁面36bに衝突した後、図5の矢印aからcのように流れの向きを拡散させる。
拡散された流れのうち、弁体の曲面状の外壁面36bの頂点周辺に衝突した矢印bで示す流れは、高温冷媒の流路の出口となる室内ノズル26、或いは室外ノズル28へ向かって流れる。しかし弁体の曲面状の外壁面36bの曲面が急となる側面部分に衝突した矢印aと矢印cとで示す流れは、弁ケーシング32へ向かって流れる衝突流となるため、これが高温冷媒から弁ケーシング32を介して低温冷媒側への熱移動の原因となる。この熱移動により、四方切換弁30内では熱損失が生じ、冷凍サイクルの性能は低下する。
これに対して、図1,2に示す本実施例の四方切換弁30は、高圧ノズル22に連通する弁ケーシング32の開口部44が開口端に向かって筒軸方向に拡径されており、弁ケーシング32の高圧ノズル22に連通する開口22aの筒軸方向の筒軸方向の一端が、図1に示すように弁体36が一方の摺動端に摺動した状態における弁体の室外ノズル28側の縁部36dより筒端側に位置して形成されている。また、他端が、図2に示すように弁体36が他方の摺動端に摺動した状態における弁体の室内ノズル26側の縁部36cより筒端側に位置して形成されている。高圧ノズル22と連通する弁ケーシング32の開口部44は、高圧ノズル22の小径部から筒軸方向に沿って拡径して大径部となり弁ケーシング32に接続されている。
これにより、弁ケーシング32の高圧ノズル22に連通する開口22aを、弁体36の摺動方向に拡大し、開口22aの弁体摺動方向の開口幅L1が、弁体摺動方向に垂直方向の開口幅L2よりも長くなる。
このような構成とすることにより、高圧ノズル22からの高温冷媒の流路が、出口となる室内ノズル26或いは室外ノズル28側へ拡大されるため、図3の矢印が示すように、弁体の曲面状の外壁面36bとの衝突を低減した高温冷媒の流路を形成することができる。したがって、高圧ノズル22から弁ケーシング32内に流入した冷媒は曲面状に形成された弁体36の外壁面36bに沿うようにして室内ノズル26或いは室外ノズル28に流れ込むので、弁体36の外壁面36bとの衝突が低減される。よって、高温冷媒が弁体36の外壁面36bへの衝突により拡散されて弁ケーシング32へ向かって流れるのを抑制することができる。また、高温冷媒の弁ケーシング32内への流入口を遮蔽するような加工の困難な弁体を用いる必要もない。その結果、四方切換弁30の構成を簡素化しつつ、弁ケーシング32を介して冷媒の熱移動が生じるのを抑制することができる。
また、筒軸方向に拡径された高圧ノズル22と連通する弁ケーシング32の開口部44と高圧ノズル22の流路出口側の接点から弁体36の外壁面36bまでの最短距離N1が、高圧ノズル22と連通する弁ケーシング32の開口部44と弁ケーシング32との接点から弁体36の外壁面36bまでの最短距離N2よりも長くなるように高圧ノズル22と連通する弁ケーシング32の開口部44を形成するのが好ましい。本実施例では、図1,2に示すように、N1とN2が略同等の長さになっている。
すなわち、高圧ノズル22と連通する弁ケーシング32の開口部44と弁ケーシング32との接点から弁体36の外壁面36bまでの最短距離N2は、開口22aの弁体摺動方向の開口幅L1に比例した値であるため、L1の拡大はN2の拡大となる。しかし、仮にN1がN2よりも短い場合、言い換えれば高圧ノズル22の拡径根元部に相当する冷媒の流入口と弁体36の外壁面36bとが近すぎる場合は、開口幅L1を拡大しN2が拡大されていても、高温冷媒の流路はN1の部分で狭まり、弁ケーシング32内に流入してきた冷媒が弁体36の外壁面36bに衝突して拡散し易いので、開口幅L1の拡大効果が低減する。
この点、N2よりN1が長くなるように高圧ノズル22と連通する弁ケーシング32の開口部44を形成することにより、より一層弁ケーシング32内に流入した冷媒が弁体36の外壁面36bに衝突して拡散せず、弁体36の外壁面36bに沿うようにして室内ノズル26或いは室外ノズル28に流れ易くなり、弁ケーシング32を介した熱移動を抑制することができる。
なお、設置性の観点からは四方切換弁30は小型であることが望ましいところ、N1の拡大は四方切換弁30の大形化につながるため、本実施例ではN1とN2とを同等の長さとしている。つまり、N1がN2よりも同等以上の長さになるように、高圧ノズル22と連通する弁ケーシング32の開口部44を形成すればよい。
また、開口幅L2を拡大するほど、高温冷媒から弁ケーシング32を介した熱伝達を抑制できるが、その幅はシート面34aの長辺tよりも短い必要がある。なぜなら、開口幅L2がシート面34aの長辺tよりも長い場合、ピストン板40c,40dにより形成される圧力調整空間42c,42dが、高圧ノズル22と連通する弁ケーシング32の開口部44を介して高圧ノズル22と連通し、弁体36の摺動切換えができなくなるからである。
次に、本発明の第2実施例の四方切換弁30について図6を用いて説明する。図6は本発明の第2実施例に係る四方切換弁30の縦断面図である。この第2実施例は、以下に述べる点で第1実施例と相違するものであり、その他の点については第1実施例と同様であるので、重複する説明を省略する。
図6に示すように、本実施例では、高圧ノズル22と連通する弁ケーシング32の開口部44は、高圧ノズル22の小径部から弁ケーシング32との接続部に向かって漸次拡径して円錐状になっている。
このような形状にした場合も、第1実施例と同様に、高圧ノズル22からの高温冷媒の流路が、出口となる室内ノズル26或いは室外ノズル28側へ拡大されるため、高圧ノズル22から弁ケーシング32内に流入した冷媒は曲面状に形成された弁体36の外壁面36bに沿うようにして室内ノズル26或いは室外ノズル28に流れ込み、弁体36の外壁面36bとの衝突が低減される。その結果、高温冷媒が弁体36の外壁面36bへの衝突により拡散されて弁ケーシング32へ向かって流れるのを抑制することができ、弁ケーシング32を介して冷媒の熱移動が生じるのを抑制することができる。
次に、本発明の第3実施例の四方切換弁30について図7を用いて説明する。図7は本発明の第3実施例に係る四方切換弁30の高圧ノズル22及び低圧ノズル24の部分の弁ケーシング32の筒軸に直交する方向の縦断面図である。この第3実施例は、以下に述べる点で第1,2実施例と相違するものであり、その他の点については第1,2実施例と同様であるので、重複する説明を省略する。
図7に示すように、本実施例は高圧ノズル22を扁平管で形成し、その軸中心が低圧ノズル24の軸中心上となるよう配置するものであり、さらに、第1実施例と同様に、高圧ノズル22と連通する弁ケーシング32の開口部44を筒軸方向に拡径して、弁ケーシング32に連通する高圧ノズル22の開口22aの筒軸方向の両端が、弁体36の高圧ノズル22と連通している状態の室内ノズル26,室外ノズル28側の縁部36c,36dより筒端側に形成されている。
本実施例によれば、断面積が同じ円管を高圧ノズル22として用いた場合と比較して、高温冷媒から弁ケーシング32への熱移動を抑制することができる。すなわち、高温冷媒から弁ケーシング32への熱移動は、弁体36の外壁面36bへの衝突により高温冷媒の流れが弁ケーシング32へ向かうことが主な原因である。図5において説明したように、高温冷媒が弁ケーシング32へ向かうのは、弁体36の外壁面36bの曲面が急となる側面部分に高温冷媒が衝突した場合である。
これに対して、本実施例の高圧ノズル22は扁平管であるため、図7に示すように弁ケーシング32と連通する高圧ノズル22の開口22aの弁体摺動方向に垂直方向の開口幅L2が、同じ断面積の円管に比べ縮小されている。高圧ノズル22の軸中心は、弁体36の外壁面36bの頂点と同一軸上にあるため、L2の幅が狭いほど弁体36の外壁面36bの接触幅L3も狭まり、高温冷媒は弁体36の外壁面36bの頂点近くに衝突しやすくなる。そのため弁体36の外壁面36bの曲面が急となる側面部分に高温冷媒が衝突しにくいので、弁ケーシング32へ向かう高温冷媒の流れは抑制され、弁ケーシング32を介する熱移動の抑制が可能となる。
本実施例によれば、第1実施例と同様に、高圧ノズル22と連通する弁ケーシング32の開口部44が筒軸方向に拡径されているため、高圧ノズル22から弁ケーシング32内に流入した冷媒は曲面状に形成された弁体36の外壁面36bに沿うようにして室内ノズル26或いは室外ノズル28に流れ込む。これに加えて、高温冷媒が弁体36の外壁面36bに衝突するとしても、弁体36の外壁面36bの頂点近くに衝突しやすくなり、弁体36の外壁面36bの曲面が急となる側面部分に高温冷媒が衝突しにくいので、弁ケーシング32へ向かう高温冷媒の流れは抑制される。その結果、弁ケーシング32を介する熱移動の抑制が可能となる。
次に、本発明の第4実施例の四方切換弁30について図8を用いて説明する。図8は本発明の第4実施例に係る四方切換弁30の縦断面図である。この第4実施例は、以下に述べる点で第1乃至3実施例と相違するものであり、その他の点については第1乃至3実施例と同様であるので、重複する説明を省略する。
本実施例は、冷房運転或いは暖房運転のいずれかの運転モードの効率を重視した構成において、冷凍サイクルの性能向上を目的とするものである。すなわち、従来、高圧ノズル22を室内ノズル26の真上に設ける構成の四方切換弁があり、これは暖房性能の向上を目的とした構成であった。この構成は、暖房運転時においては、高温冷媒の流路が出口となる室内ノズル26に向かって、弁体36との衝突を回避した一直線の流路となり、高温冷媒から弁ケーシング32を介した熱伝達を抑制することができる。
しかしながら、この構成は、冷房運転時においては、高圧ノズル22の直下に弁体36が配置されるため、弁体36の外壁面36bとの衝突が起こり、弁ケーシング32を介した熱伝達が促進されるが、これまでこの性能の悪化に対しては、なんら対策がなされていなかった。
これに対して、本実施例では、暖房運転時の効率の向上を図りつつ、それに伴い悪化する冷房能力の低下を抑制することを目的とする構成としている。本実施例の四方切換弁30は、図8に示すように、高圧ノズル22が、室内ノズル26に対向する弁ケーシング32の筒壁に設けられるとともに、高圧ノズル22と連通する弁ケーシング32の開口部44が筒軸方向に拡径されており、弁ケーシング32と連通する高圧ノズル22の開口22aの筒軸方向の両端が、弁体36の高圧ノズル22と連通している状態の室内ノズル26,室外ノズル28側の縁部36c,36dより筒端側に形成されている。
本実施例によれば、暖房運転時の高温冷媒の流路は、弁体36との衝突を回避した一直線の流路となり、高温冷媒から弁ケーシング32を介した熱伝達を抑制することができる。さらに冷房運転時には、高圧ノズル22と連通する弁ケーシング32の開口部44が室外ノズル28に向かって弁ケーシング32の筒軸方向へ拡大されているため、高温冷媒の流路が拡大され、弁体36との接触を抑制できる。これにより、高温冷媒から弁ケーシング32を介した熱伝達を抑制することができる。以上のように、本実施例によれば、暖房運転時でも冷房運転時においても能力を向上させることができるので、従来の四方切換弁に対し、さらに性能を向上させることができる。
なお、本実施例では、暖房運転時の効率を重視した構成を基本構成としているが、逆に、高圧ノズル22を室外ノズル28の真上に設けて冷房運転時の効率を重視する基本構成とし、高圧ノズル22と連通する弁ケーシング32の開口部44を室内ノズル26に向かって拡径する構成とすることもできる。
次に、本発明の第5実施例の四方切換弁30について図9を用いて説明する。図9は本発明の第5実施例に係る四方切換弁30の縦断面図である。この第5実施例は、以下に述べる点で第1乃至4実施例と相違するものであり、その他の点については第1乃至4実施例と同様であるので、重複する説明を省略する。
図9に示すように、本実施例の四方切換弁30は、高圧ノズル22の弁ケーシング32との連通部が二股に分かれており、2つの高圧ノズル22のそれぞれが、室内ノズル26と、室外ノズル28に対向するよう設置されている。弁ケーシング32の室内ノズル26に対向する部分に高圧ノズル22と連通する開口22bが、室外ノズル28に対向する部分に高圧ノズル22と連通する開口22cが形成されている。
このような構成とすることで、高温冷媒の出口となる室内ノズル26、或いは室外ノズル28に近い開口22b,22cでは弁体36との接触を回避した一直線の広い流路となるため冷媒が流れやすい。そのため高圧ノズル22から流入した高温冷媒のほとんどが出口となる室内ノズル26、或いは室外ノズル28に近い側の開口22b,22cから弁ケーシング32内に流入する。
なお、本実施例は特許文献1で開示された従来技術とは異なり、弁体36の外壁面36bが弁ケーシング32の筒壁と間隔をあけて曲面状に形成されているので、2つの開口22b,22cの一方が弁体36で遮蔽されることなく、どちらの開口22b,22cも弁ケーシング32に対し開いている。そのため、冷媒の流出口となる室内ノズル26、或いは室外ノズル28から遠い側の連通口にも高温冷媒は流れるが、その流量は少ない。
従来技術では、この流出口となる室内ノズル26、或いは室外ノズル28から遠い側の連通口を弁体36で遮蔽するため、弁体36と弁ケーシング32との間に、弁ケーシング32の内壁面に沿った細い流路(隙間)が形成されて、この隙間から弁ケーシング32に向けて冷媒の流れが生じて弁ケーシング32を介した熱伝達が促進されてしまう。
これに対して、本実施例ではいずれの開口22b,22cも開いているため、冷媒の流出口となる室内ノズル26、或いは室外ノズル28から遠い連通口から流入した少流量の高温冷媒は、弁体36に向かって流れる。そして弁体36の外壁面36bに衝突し、流れの向きを拡散させるが、そこで拡散されて弁ケーシング32へ向かう流れは弱く、弁ケーシング32を介した熱移動は低減される。その結果、高温冷媒の熱が弁ケーシング32を介して低温冷媒へ伝達されるのを抑制することができ、高温冷媒から低温冷媒への熱移動を抑制することができる。
次に、本発明の第6実施例の四方切換弁30について図10を用いて説明する。図10は本発明の第6実施例に係る四方切換弁30の縦断面図である。この第6実施例は、以下に述べる点で第1乃至5実施例と相違するものであり、その他の点については第1乃至5実施例と同様であるので、重複する説明を省略する。
本実施例は、弁ケーシング32の内壁面を弁ケーシング32より熱伝導率が低い例えば樹脂などの部材で形成されたカバー46で覆って熱抵抗部を形成するものである。また、カバー46に代えて、弁ケーシング32より熱伝導率が低い例えば樹脂などの部材を弁ケーシング32の内壁面にコーティングしてもよい。
本実施例の構成によれば、高圧ノズル22から流入した高温冷媒の一部は弁体36の外壁面36bに衝突して拡散し、弁ケーシング32の内壁面に向けて流れる。しかし、弁ケーシング32の内壁面に熱抵抗部が形成されているため、高温冷媒から弁ケーシング32への熱伝達を抑制することができ、弁ケーシング32を介した熱移動を抑制することができる。
なお、本実施例は、実施例1乃至5と組み合わせることにより、高温冷媒の弁体36の外壁面36bとの衝突がなくなるため、弁ケーシング32の内壁面で抑制する熱量が低減するため、カバー46の厚みを薄くすることができる。また、弁体36の外壁面36bから弁ケーシング32へ向かう衝突流ばかりでなく、高温冷媒と弁ケーシング32が接する全ての面からの熱伝達を抑制することができるため、さらに弁ケーシング32を介した熱移動を抑制することができる。
次に、本発明の第7実施例の四方切換弁30について図11〜図13を用いて説明する。図11は本発明の第7実施例に係る四方切換弁30の縦断面図である。図12は図11の四方切換弁30のA−A断面を示す図である。図13は本実施例に係る四方切換弁内に設ける低熱伝導部材の斜視図である。この第7実施例は、以下に述べる点で第1乃至6実施例と相違するものであり、その他の点については第1乃至6実施例と同様であるので、重複する説明を省略する。
図11,図12に示すように、本実施例では弁ケーシング32の高温冷媒と接する内壁面の一部分と高圧ノズル22の内壁面を覆う低熱伝導部材48を設けた構成としている。ここで低熱伝導部材48とは、弁ケーシング32の素材よりも熱伝導率の低い素材であればよく、本実施例では樹脂を想定している。本実施例において低熱伝導部材48は図13に示すような半円筒部材48aの外側表面の中心に細い円筒状部材48bを設けた形状となっている。高圧ノズル22に円筒状部材48bを圧入することで、半円筒部材48aを高温冷媒と弁ケーシング32とが接する面に固定されている。
また、低熱伝導部材48の弁体摺動方向の長さは、シート面34aの長辺tと同じ長さとなっている。これによれば、冷房運転時においても、暖房運転時においても、弁体36の外壁面36bと対向する弁ケーシング32の内壁面を覆うことができる。本実施例によれば、高圧ノズル22から流入した冷媒が弁体36の外壁面36bへ衝突して拡散し、弁ケーシング32の内壁面へ向けて流れた場合であっても、低熱伝導部材48により弁ケーシング32への熱移動が抑制され、その結果、弁ケーシング32を介した熱移動を抑制することができる。
次に、本発明の第8実施例の四方切換弁30について図14を用いて説明する。図14は本発明の第8実施例に係る四方切換弁30の縦断面とこれを用いた冷凍サイクル装置の構成を示す図である。この第8実施例は、以下に述べる点で第1乃至7実施例と相違するものであり、その他の点については第1乃至7実施例と同様であるので、重複する説明を省略する。
本実施例は、冷凍サイクル装置としてヒートポンプ式の給湯器を想定した実施例である。図14に示すように、圧縮機12で圧縮された冷媒(図示せず)は、高圧ノズル22から弁ケーシング32内へ流入し、第2のノズル50から流出する。その後、第2の熱交換器52にて放熱することによって凝縮・液化し、膨張弁54によって減圧される。減圧されて、低温・低圧となった冷媒は、第1の熱交換器56へ流れ、周辺空気から熱を奪い、蒸発・ガス化する。その後低温・低圧の冷媒は第1のノズル58から弁ケーシング32内に流入する。そこから弁体36の窪み36aを介して、低圧ノズル24を通って圧縮機12の吸込側へ戻り、再度圧縮される。
この過程で、周囲の気温及び湿度の関係で、第2の熱交換器52に着霜すると、四方切換弁30によって第1の熱交換器56と第2の熱交換器52の機能を逆転させるように冷媒の循環経路を切換え、除霜運転を行う。除霜が終わると再び冷媒の循環経路を切換え、元の循環経路に戻る。一方水回路においては、貯水槽60に貯められた水がポンプ62によって第2の熱交換器52へ送り込まれる。第2の熱交換器52は貯水槽60とポンプ62と水熱交換器とからなる水回路の一部であり、第2の熱交換器52はここに送り込まれた水に、冷媒が凝縮された時に発生する熱を吸収させることで放熱する。一方熱を吸収した水は湯となり、再び貯水槽60に戻される。貯水槽60に蓄えられた湯は、必要に応じて浴槽やキッチンなどに給湯されたり、床暖房や温水パネルヒータに用いられたりする。
四方切換弁30内では高温冷媒と低温冷媒とが隣接しているため、熱移動が生じる。ヒートポンプ給湯器は、高温のお湯を貯めておく必要があるため、高温冷媒は高温となる。例えば冷媒がCOである場合、圧縮機12から吐出される高温冷媒の温度は、100℃以上にもなる場合がある。そのとき第1の熱交換器56から四方切換弁30に流れ込む低温冷媒の温度はおよそ0℃である。このように実施例1などの空気調和機の場合に比べ、ヒートポンプ式給湯器の高温冷媒と低温冷媒との温度差は大きい。高温冷媒と低温冷媒との温度差が大きいほど四方切換弁30内の熱移動は多くなる。
本実施例では、四方弁切換弁内での高温冷媒から低温冷媒への熱移動を抑制するために、実施例1の四方切換弁と同様のものをヒートポンプ給湯器の冷媒の循環経路の切換えに用いる。
このような構成とすることで高圧ノズル22から流入した高温冷媒は弁ケーシング32の筒軸方向へ流れやすくなるため、従来の四方切換弁内で生じていた、弁体36の外壁面36bとの衝突後の高温冷媒が、弁ケーシング32へ向かって衝突流となることを抑制することができる。これにより、高温冷媒から低温冷媒への弁ケーシング32を介した伝熱を抑制することができる。
第1実施例の四方切換弁の縦断面と四方切換弁を用いた冷凍サイクル装置としての空気調和機の冷房運転時の構成を示す図である。 第1実施例に係る四方切換弁の縦断面と四方切換弁を用いた冷凍サイクル装置としての空気調和機の暖房運転時の構成を示す図である。 第1実施例に係る四方切換弁の斜視図である。 従来の四方切換弁と四方切換弁を用いた冷凍サイクル装置としての空気調和機の冷房運転時の構成を示す図である。 図4におけるA−A断面を示す図である。 第2実施例に係る四方切換弁の縦断面図である。 第3実施例に係る四方切換弁の高圧ノズル及び低圧ノズルの部分の弁ケーシングの筒軸に直交する方向の縦断面図である。 第4実施例に係る四方切換弁の縦断面図である。 第5実施例に係る四方切換弁の縦断面図である。 第6実施例に係る四方切換弁の縦断面図である。 第7実施例に係る四方切換弁の縦断面図である。 図11の四方切換弁のA−A断面を示す図である。 第7実施例に係る四方切換弁内に設ける低熱伝導部材の斜視図である。 第8実施例に係る四方切換弁の縦断面とこれを用いた冷凍サイクル装置の構成を示す図である。
符号の説明
10 空気調和機
12 圧縮機
14 室外熱交換器
16 膨張弁
18 室内熱交換器
20 冷媒配管
22 高圧ノズル
22a,22b,22c,24a,26a,28a 開口
24 低圧ノズル
26 室内ノズル
28 室外ノズル
30 四方切換弁
32 弁ケーシング
34 弁座
34a シート面
36 弁体
36a 窪み
36b 外壁面
44 開口部
46 カバー
48 低熱伝導部材

Claims (5)

  1. 両端が閉じられた筒状の弁ケーシングと、該弁ケーシング内の筒壁に筒軸方向に延在させて形成され平面状のシート面を有する弁座と、該弁座のシート面上を筒軸方向に沿って摺動可能に設けられた弁体とを備え、
    前記弁座には、前記筒軸方向に沿って順に、第1のノズルに連通する連通路と、第2のノズルに連通する連通路と、第3のノズルに連通する連通路とが、それぞれ前記シート面に開口を有して形成され、前記弁ケーシングの前記シート面と対向する筒壁には、高温冷媒を前記弁ケーシング内に供給する第4のノズルに連通する開口が形成されてなり、
    前記弁体は、前記シート面上を摺動する摺動面と該摺動面に形成された窪みを有し、前記摺動面の反対面が前記弁ケーシングの筒壁と間隔をあけて曲面状に形成され、前記シート面上を筒軸方向に沿って摺動した一方の摺動端において、前記第1のノズルと前記第2のノズルとを前記弁体の窪みを介して連通させるとともに前記第3のノズルを前記弁ケーシング内に開口させ、他方の摺動端において、前記第2のノズルと前記第3のノズルとを前記弁体の窪みを介して連通させるとともに前記第1のノズルを前記弁ケーシング内に開口させる四方切換弁であって、
    前記第4のノズルに連通する前記弁ケーシングの開口部は開口端に向かって筒軸方向に拡径されてなり、前記開口端の筒軸方向の一端は前記弁体が前記一方の摺動端に摺動した状態の弁体の前記第3のノズル側の縁部より筒端側に位置して形成され、他端は前記弁体が前記他方の摺動端に摺動した状態の弁体の前記第1のノズル側の縁部より筒端側に位置して形成されてなることを特徴とする四方切換弁。
  2. 前記第4のノズルに連通する前記弁ケーシングの開口部は、前記開口端の筒軸方向の一端と前記弁体が前記一方の摺動端に摺動した状態の弁体の摺動面の反対面との最短距離より前記第4のノズルの拡径根元部と弁体の摺動面の反対面との最短距離のほうが長くなり、他端と前記弁体が前記他方の摺動端に摺動した状態の弁体の摺動面の反対面との最短距離より前記第4のノズルの拡径根元部と弁体の摺動面の反対面との最短距離のほうが長くなるように形成されてなる請求項1の四方切換弁。
  3. 両端が閉じられた筒状の弁ケーシングと、該弁ケーシング内の筒壁に筒軸方向に延在させて形成され平面状のシート面を有する弁座と、該弁座のシート面上を筒軸方向に沿って摺動可能に設けられた弁体とを備え、
    前記弁座には、前記筒軸方向に沿って順に、第1のノズルに連通する連通路と、第2のノズルに連通する連通路と、第3のノズルに連通する連通路とが、それぞれ前記シート面に開口を有して形成され、前記弁ケーシングの前記シート面と対向する筒壁には、高温冷媒を前記弁ケーシング内に供給する第4のノズルに連通する開口が形成されてなり、
    前記弁体は、前記シート面上を摺動する摺動面と該摺動面に形成された窪みを有し、前記摺動面の反対面が前記弁ケーシングの筒壁と間隔をあけて曲面状に形成され、前記シート面上を筒軸方向に沿って摺動した一方の摺動端において、前記第1のノズルと前記第2のノズルとを前記弁体の窪みを介して連通させるとともに前記第3のノズルを前記弁ケーシング内に開口させ、他方の摺動端において、前記第2のノズルと前記第3のノズルとを前記弁体の窪みを介して連通させるとともに前記第1のノズルを前記弁ケーシング内に開口させる四方切換弁であって、
    前記弁ケーシングの内壁面に、前記弁ケーシングよりも熱伝導率の低い熱抵抗部が形成されてなることを特徴とする四方切換弁。
  4. 前記熱抵抗部は、前記弁ケーシングよりも熱伝導率の低いコーティング層で形成されてなる請求項3の四方切換弁
  5. 圧縮機と、第1の熱交換器と、減圧手段と、第2の熱交換器とを、冷媒が充填された冷媒配管で連結して冷凍サイクルを形成し、
    請求項1乃至4のいずれかの四方切換弁の前記第4のノズルが前記圧縮機の吐出口に連通され、前記第2のノズルが前記圧縮機の吸入口に連通され、前記第1及び第3のノズルのいずれか一方が前記第1及び第2の熱交換器のいずれか一方に、前記第1及び第3のノズルのいずれか他方が前記第1及び第2の熱交換器のいずれか他方に連通されてなり、前記第1の熱交換器が放熱器となり前記第2の熱交換器が蒸発器となる運転と、前記第1の熱交換器が蒸発器となり前記第2の熱交換器が放熱器となる運転とを切換える冷凍サイクル装置。
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