JP2010109744A - 通信品質管理システム、通信検知装置、網管理装置、通信品質管理方法、及び通信検知プログラム - Google Patents

通信品質管理システム、通信検知装置、網管理装置、通信品質管理方法、及び通信検知プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】品質劣化を被る端末数の規模の評価、及び品質劣化の原因の推定を、必要な記憶容量を抑えて正確に行うことができる通信品質管理システムを提供する。
【解決手段】検出手段82は、通信エリア内の通信の試行及び通信の失敗を検出する。通信情報登録手段83は、検出手段82が通信の試行及び通信の失敗を検知したときに、通信の試行回数及び通信の失敗回数をもとに期間通信情報を集計して、通信情報記憶手段81に登録する。管理対象端末特定手段84は、検出手段82が、通信の失敗を検出したときに、通信に失敗した移動端末を、通信品質の算出対象とする管理対象端末として特定する。端末集計情報登録手段85は、管理対象端末特定手段84が特定した管理対象端末ごとに端末失敗情報を集計して、通信情報記憶手段81に登録する。
【選択図】図22

Description

本発明は、通信エリア内の移動端末ごとに通信品質の指標を管理する通信品質管理システム、及びその通信品質管理システムに適用される通信検知装置、網管理装置、通信品質管理方法、通信検知プログラム、及び網管理プログラムに関する。
携帯端末などに代表される移動端末を接続する無線通信網が発達している。例えば、通信事業者は通信網の通信品質や通信装置などの稼働状況を監視し、障害時には迅速な対応をとることが求められている。
図23は、本発明に関連する移動体通信網の構成の例を示したブロック図である。図23に示す移動体通信網は、移動端末10〜14と、無線基地局30〜32と、無線基地局制御装置100aと、網管理装置200aとを備えている。
無線基地局30〜32は、例えば、電波を送受信して移動端末10〜14との通信回線を確保する無線通信装置である。移動端末10及び移動端末11は、無線基地局30に無線リンク20,21を介して接続される。同様に、移動端末12は、無線基地局31に無線リンク22を介して接続され、移動端末13及び移動端末14は、無線基地局32に無線リンク23,24を介して接続される。また、無線基地局30〜32の周囲には、移動端末との無線リンクが有効な範囲として無線セル80〜82が設けられている。
無線基地局制御装置100aは、無線基地局30〜32を制御する装置である。無線基地局制御装置100aは、配下の無線基地局30〜32と、有線リンク40a〜42aを介して、通信トラフィック及び制御トラフィックの送受信を行う。
また、無線基地局制御装置100aは、移動通信コア網60aに有線リンク43aを介して接続される。移動通信コア網60aは、例えば、他の交換局やサーバ装置等を含む通信ネットワークである。
このような通信網では、無線基地局制御装置100aなどの網側通信装置から通信品質に関する指標を取得し、その指標を予め定められた閾値と比較することによって通信網の稼動状況の異常を検出する。例えば、図23に示す移動体通信網では、網管理装置200aが無線基地局制御装置100aおよび移動通信コア網60a内部の交換局やサーバ装置(図示せず)と有線リンク44a,45aを介して接続される。通信事業者は網管理装置200aが網側通信装置から定期的に取得した通信品質の指標を参照して、通信装置の故障や通信サービスの品質劣化を監視する。
非特許文献1には、通信網に対する通信品質の指標の一例が記載されている。非特許文献1には、3GPP(3rd Generation Partnership Program)の仕様に基づく移動通信網の無線基地局制御装置において、無線セル毎に定期的に取得すべき通信品質の情報が規定されている。例えば、これらの通信品質の情報として、単位時間あたりの無線アクセスベアラの確立試行回数、確立失敗回数、異常解放回数などが規定されている。これらの情報から、無線アクセスベアラの確立失敗確率や異常開放の確率などの通信品質の指標を計算し、これらの指標が所定の閾値より大きな場合に異常と判断する。
このように検出された通信品質の異常に対処する際には、通信網内の装置(網側装置と記載することもある。)の故障など通信エリア内で広範囲の端末に著しい品質劣化を及ぼす致命的なものから優先して迅速に対処することが重要となる。そのためには、検出された通信品質の異常に対して品質劣化を被る端末数の規模を迅速に評価する必要がある。
品質劣化を被る端末数の規模を評価する第1の技術として、故障通知メッセージを分析する方法が存在する。故障通知メッセージとは装置の故障を通知するメッセージである。例えば図23に示す移動体通信網では、無線基地局制御装置100aと無線基地局30のように互いに対向する通信装置の間で故障が発生したときに、無線基地局制御装置100aまたは無線基地局30が網管理装置200aに対して故障通知メッセージを送信する。
この方法では、検出された異常に対して原因を推定し、推定された原因が網側の装置故障を示す場合に、その装置の配下にある広範囲の端末が品質劣化を被ると評価する。一方、その他の場合には、品質劣化を被るのは一部の端末に限られると評価する。
特許文献1には、検出した異常の原因を特定する方法として、故障が発生した場合に故障要因を特定する故障措置方法が記載されている。特許文献1に記載された故障措置方法は、トラフィック情報収集や、診断・試験、装置切換え等の個々の動作シナリオをあらかじめ準備しておく。要因特定・故障措置部は、動作シナリオに従って、トラフィック情報収集による影響把握や、診断・試験による要因特定を自動的に実施し、故障要因を特定する。
また、品質劣化を被る端末数の規模を評価する第2の技術として、通信品質の指標(品質指標)を分析する方法が存在する。この方法では、通信エリア単位で観測した品質指標に対して異常性の度合い(異常度)を算出し、品質指標の異常度が高い場合には網側の装置故障など致命的な事象が発生したと判断して、通信エリア配下にある広範囲の端末が品質劣化を被ると評価する。一方、品質指標の異常度が低い場合には、特定の移動端末の故障や電波の局所的な不感知での通話などが主な原因であるとみなして、品質劣化を被るのは一部の端末に限られると評価する。
特許文献2には、品質指標の異常性の度合いを算出する異常検出システムが記載されている。特許文献2に記載された異常検出システムでは、例えば、正常時の通信エリアの通信品質を品質指標値の統計分布として事前にモデル化しておき、通信の試行数に応じて、その品質モデルに対する統計的外れ度合いをもとに異常度を算出する。
また、品質劣化を被る端末数の規模を評価する第3の技術として、通信装置内部のプロセス・ログを分析する方法が存在する。特許文献3には、通信装置内部のプロセス・ログの一例が記載されている。特許文献3に記載されたプロセス・ログは呼処理警報ログと呼ばれるもので、通信装置内部の呼処理の途中で生じた通信イベントの異常切断に対して異常切断が生じた処理の箇所や異常切断の発生理由などの情報を含んでいる。例えば、図23に示す移動体通信網では、呼処理警報ログは発生日時や異常切断に関わる通信ノードなどの情報を伴った時系列のログとして無線基地局制御装置100aや網管理装置200aが備える記録装置に蓄積される。
通信装置内部のプロセス・ログを分析する方法では、異常切断に関わる通信ノードの情報から品質異常を被る端末を特定し、異常切断を被る端末数が多い通信エリアに対しては、その通信エリアの配下にある広範囲の端末が品質劣化を被ると評価する。一方、異常切断を被る端末数が少ない通信エリアに対しては、品質劣化を被るのは一部の端末に限られると評価する。
品質劣化を被る端末数の規模を評価する第1から第3の技術を、単独で用いる場合もあれば、組み合わせて用いる場合もある。例えば、第1の技術により特定された原因が網側の装置故障を示さない場合には、第2の技術を用いて品質指標の異常度から品質劣化を被る端末数の規模を評価する。さらに詳細に分析したい場合には通信装置内部のプロセス・ログを取得して、品質劣化を被る端末数の規模を評価するという第3の技術による方法を用いる。
特開2004−80297号公報(段落0032、図4、5) 特開2006−340050号公報(段落0012〜0015、0036〜0038、図3) 特開平11−261471号公報(段落0011〜0013、図1) 3GPP TS 32.410、"Telecommunication management; Key Performance Indicators (KPI) for UMTS and GSM (Release 8)"、2008.
第1の技術では、網側の装置故障の有無を予め故障通知メッセージから特定する必要がある。しかし、故障の通知機能それ自体に故障が生じた場合は、適切な故障通知メッセージが出力されないことがある。そのため、通信品質の異常が検出されても、故障通知メッセージが出力されないために品質劣化を被る端末数の規模を過小評価してしまう場合があるという課題がある。
第2の技術では、通信エリア単位で観測した品質指標に対して異常度を適切に評価する必要がある。しかし、トラフィックが比較的少ない無線セルにおいては、その無線セルの品質指標の異常度が高い値を示していても、実際には一部の端末が電波の不感地付近で通信に失敗しただけで、その他の大部分の端末の通信は正常であるという場合が少なからずある。そのため、このような場合には品質劣化を被る端末数の規模を実際よりも過大評価してしまうという課題がある。
これらの問題点は、第3の技術、すなわち、通信装置内部のプロセス・ログを予め網側通信装置から網管理装置に収集し、品質異常を被る端末数を網管理装置側で集計する方法により解決できる場合がある。しかし、プロセス・ログは異常切断した通信イベントに関する詳細な情報を含んでいるためデータ量が膨大であり、さらに、通信サービスを広域に提供する移動通信網においては、網管理装置が管理する通信エリアは多い。そのため、網側装置から網管理装置にプロセス・ログを収集するには一般に多くの時間を要する。
また、通信エリアごとに品質異常を被る端末数を集計すると、網管理装置などに膨大な記憶容量が必要となり、この記憶容量を抑えるためにデータを分割して集計すると、今度は集計に要する時間が増大する。このように、第3の技術は、データの収集と集計に多くの資源や時間を要するため、この技術を用いて品質劣化を被る端末数の規模を迅速に評価するのは難しいという課題がある。
これらの課題が特に顕在化するのは、トラフィックが比較的少ない無線セルにおいて網側の装置故障が生じ、同時に故障の通知機能も故障して適切な故障通知メッセージが出力されない場合である。この場合は、通信品質の異常が検出されたとしても、上記第1および第2の技術の課題にもあるように、電波の局所的な不感地や端末故障などによる品質劣化と区別するのが難しく、検出された異常の原因を適切に判断するのが難しいという課題があった。
さらに、第3の技術を用いた場合、詳細な分析には多くの時間が必要となる。そのため、頻繁に発生するこのような局所的な品質劣化の判別に多くの時間を要し、網側の装置故障など迅速な対処が必要な致命的な障害への対応が遅れるという課題があった。
そこで、本発明は、品質劣化を被る端末数の規模の評価、及び品質劣化の原因の推定を、必要な記憶容量を抑えて正確に行うことができる通信品質管理システム、及びその通信品質管理システムに適用される通信検知装置、網管理装置、通信品質管理方法、通信検知プログラム、及び網管理プログラムを提供することを目的とする。
本発明による通信品質管理システムは、移動体通信網に接続され、通信エリア内の通信を検知する通信検知装置と、移動体通信網に接続され、通信検知装置が検知した通信の情報をもとに、通信の品質を分析する網管理装置とを備え、通信検知装置が、通信エリア内の移動端末が所定の期間に行った通信の試行回数と、通信の失敗回数と、通信に失敗した移動端末の総数を示す失敗端末数とを含む期間通信情報と、移動端末ごとに通信の失敗に関する情報を含む端末失敗情報とを記憶する通信情報記憶手段と、通信エリア内の通信の試行及び通信の失敗を検出する検出手段と、検出手段が通信の試行及び通信の失敗を検知したときに、通信の試行回数及び通信の失敗回数をもとに期間通信情報を集計して、通信情報記憶手段に登録する通信情報登録手段と、検出手段が、通信の失敗を検出したときに、通信に失敗した移動端末を、通信品質の算出対象とする管理対象端末として特定する管理対象端末特定手段と、管理対象端末特定手段が特定した管理対象端末ごとに端末失敗情報を集計して、通信情報記憶手段に登録する端末集計情報登録手段を備え、網管理装置が、通信情報記憶手段に記憶された期間通信情報をもとに、通信を行った移動端末数に対する通信に失敗した端末数の割合を示す端末失敗率を算出する端末失敗率算出手段と、通信情報記憶手段に記憶された端末失敗情報、及び端末失敗率をもとに、品質劣化を被る端末数の規模を評価する劣化規模評価手段と、端末数の規模をもとに、品質劣化の原因を推定する劣化原因推定手段とを備えたことを特徴とする。
本発明による通信検知装置は、移動体通信網に接続される通信検知装置であって、通信エリア内の移動端末が所定の期間に行った通信の試行回数と、通信の失敗回数と、通信に失敗した移動端末の総数を示す失敗端末数とを含む期間通信情報と、移動端末ごとに通信の失敗に関する情報を含む端末失敗情報とを記憶する通信情報記憶手段と、通信エリア内の通信の試行及び通信の失敗を検出する検出手段と、検出手段が通信の試行及び通信の失敗を検知したときに、通信の試行回数及び通信の失敗回数をもとに期間通信情報を集計して、通信情報記憶手段に登録する通信情報登録手段と、検出手段が、通信の失敗を検出したときに、通信に失敗した移動端末を、通信品質の算出対象とする管理対象端末として特定する管理対象端末特定手段と、管理対象端末特定手段が特定した管理対象端末ごとに端末失敗情報を集計して、通信情報記憶手段に登録する端末集計情報登録手段を備えたことを特徴とする。
本発明による網管理装置は、移動体通信網に接続され、通信エリア内の移動端末が所定の期間に行った通信の試行回数と、通信の失敗回数と、通信に失敗した移動端末の総数を示す失敗端末数とを含む期間通信情報と、通信に失敗した移動端末のうち、通信品質の算出対象として特定した管理対象端末ごとに、通信の失敗に関する情報を集計した端末失敗情報とを記憶する通信検知装置から、期間通信情報及び端末失敗情報を受信する網管理装置であって、通信検知装置に記憶された期間通信情報をもとに、通信を行った移動端末数に対する通信に失敗した端末数の割合を示す端末失敗率を算出する端末失敗率算出手段と、端末失敗情報、及び端末失敗率をもとに、品質劣化を被る端末数の規模を評価する劣化規模評価手段と、端末数の規模をもとに、品質劣化の原因を推定する劣化原因推定手段とを備えたことを特徴とする。
本発明による通信品質管理方法は、通信エリア内の通信の試行及び通信の失敗を検出する検出ステップと、検出ステップで通信の失敗を検出したときに、通信に失敗した移動端末を、通信品質の算出対象とする管理対象端末として特定する管理対象端末特定ステップと、管理対象端末特定ステップで特定した管理対象端末ごとに通信の失敗に関する情報を含む端末失敗情報を集計して、通信情報記憶手段に登録する端末集計情報登録ステップと、検出ステップで通信の試行及び通信の失敗を検知したときに、通信の試行回数及び通信の失敗回数をもとに、通信エリア内の移動端末が所定の期間に行った通信の試行回数と、通信の失敗回数と、通信に失敗した移動端末の総数を示す失敗端末数とを含む期間通信情報を集計して、通信情報記憶手段に登録する通信情報登録ステップと、通信情報記憶手段に記憶された期間通信情報をもとに、通信を行った移動端末数に対する通信に失敗した端末数の割合を示す端末失敗率を算出する端末失敗率算出ステップと、通信情報記憶手段に記憶された端末失敗情報、及び端末失敗率をもとに、品質劣化を被る端末数の規模を評価する劣化規模評価ステップと、端末数の規模をもとに、品質劣化の原因を推定する劣化原因推定ステップとを含むことを特徴とする。
本発明による通信検知方法は、通信エリア内の通信の試行及び通信の失敗を検出する検出ステップと、検出ステップで通信の失敗を検出したときに、通信に失敗した移動端末を、通信品質の算出対象とする管理対象端末として特定する管理対象端末特定ステップと、管理対象端末特定ステップで特定した管理対象端末ごとに通信の失敗に関する情報を含む端末失敗情報を集計して、通信情報記憶手段に登録する端末集計情報登録ステップと、検出ステップで通信の試行及び通信の失敗を検知したときに、通信の試行回数及び通信の失敗回数をもとに、通信エリア内の移動端末が所定の期間に行った通信の試行回数と、通信の失敗回数と、通信に失敗した移動端末の総数を示す失敗端末数とを含む期間通信情報を集計して、通信情報記憶手段に登録する通信情報登録ステップとを含むことを特徴とする。
本発明による網管理方法は、通信エリア内の移動端末が所定の期間に行った通信の試行回数と、通信の失敗回数と、通信に失敗した移動端末の総数を示す失敗端末数とを含む期間通信情報をもとに、通信を行った移動端末数に対する通信に失敗した端末数の割合を示す端末失敗率を算出する端末失敗率算出ステップと、通信に失敗した移動端末のうち、通信品質の算出対象として特定した管理対象端末ごとに、通信の失敗に関する情報を集計した端末失敗情報、及び端末失敗率をもとに、品質劣化を被る端末数の規模を評価する劣化規模評価ステップと、端末数の規模をもとに、品質劣化の原因を推定する劣化原因推定ステップとを含むことを特徴とする。
本発明による通信検知プログラムは、移動体通信網に接続されるコンピュータに搭載される通信検知プログラムであって、コンピュータに、通信エリア内の通信の試行及び通信の失敗を検出する検出処理、検出処理で、通信の失敗を検出したときに、通信に失敗した移動端末を、通信品質の算出対象とする管理対象端末として特定する管理対象端末特定処理、通信エリア内の移動端末が所定の期間に行った通信の試行回数と、通信の失敗回数と、通信に失敗した移動端末の総数を示す失敗端末数とを含む期間通信情報と、移動端末ごとに通信の失敗に関する情報を含む端末失敗情報とを記憶する通信情報記憶手段に、管理対象端末特定処理で特定した管理対象端末ごとに端末失敗情報を集計して登録する端末集計情報登録処理、および、検出処理で通信の試行及び通信の失敗を検知したときに、通信の試行回数及び通信の失敗回数をもとに期間通信情報を集計して、通信情報記憶手段に登録する通信情報登録処理を実行させることを特徴とする。
本発明による網管理プログラムは、移動体通信網に接続され、通信エリア内の移動端末が所定の期間に行った通信の試行回数と、通信の失敗回数と、通信に失敗した移動端末の総数を示す失敗端末数とを含む期間通信情報と、通信に失敗した移動端末のうち、通信品質の算出対象として特定した管理対象端末ごとに、通信の失敗に関する情報を集計した端末失敗情報とを記憶する通信検知装置から、期間通信情報及び端末失敗情報を受信するコンピュータに搭載される網管理プログラムであって、コンピュータに、期間通信情報をもとに、通信を行った移動端末数に対する通信に失敗した端末数の割合を示す端末失敗率を算出する端末失敗率算出処理、端末失敗情報、及び端末失敗率をもとに、品質劣化を被る端末数の規模を評価する劣化規模評価処理、および、端末数の規模をもとに、品質劣化の原因を推定する劣化原因推定処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、品質劣化を被る端末数の規模の評価、及び品質劣化の原因の推定を、必要な記憶容量を抑えて正確に行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。以下の説明では、移動通信コア網と無線基地局の間に基地局制御装置を備え、これらの移動通信網が網管理装置により管理される場合について説明するが、通信網の形態はこの内容に限定されない。例えば、基地局制御装置を備えずに移動通信コア網と無線基地局が制御信号を直接送受信する移動通信網や、網管理装置の機能が基地局制御装置あるいは無線基地局の内部に組み込まれた移動通信網であってもよい。
また、以下の説明では、通信エリアの一例として、セルラー方式に基づく移動通信網が管理する無線セルを用いて説明するが、通信エリアは無線セルに限定されない。
実施形態1.
図1は、本発明の第1の実施形態における通信品質管理システムの一実施形態を示すブロック図である。本実施形態による通信品質管理システムは、無線基地局制御装置100と、網管理装置200とを備えている。無線基地局制御装置100と、網管理装置200とは、有線リンク44を介して接続される。
無線基地局制御装置100は、呼処理制御手段101と、品質統計管理手段106とを備えている。
呼処理制御手段101は、有線リンク40〜43を介して、移動通信コア網(図示せず)、及び無線基地局(図示せず)と接続し、これらの装置、及び移動端末(図示せず)と制御信号を送受信して通信の制御(以下、呼処理と記す。)を行う。
品質統計管理手段106は、通信イベント異常検出手段102と、観測端末選択手段103と、品質統計記憶手段104と、品質統計集計手段105とを備えている。
通信イベント異常検出手段102は、呼処理制御手段101が制御する呼処理が正常に完了したか否かを判定し、異常切断など呼処理の異常を検出した場合は、発生日時、異常終了した通信イベント、異常な呼処理に関わる通信ノードなどの情報を収集する。
品質統計記憶手段104は、観測期間の品質統計を一時的に記憶する記憶装置である。品質統計記憶手段104は、観測期間における通信イベントの試行回数や失敗回数など通信エリアの品質統計、及び通信エリアに存在する移動端末のうち、観測端末選択手段103が個別管理するグループに含めた移動端末の失敗回数などの品質統計を記憶する。
観測端末選択手段103は、品質統計を個別管理する移動端末のグループを管理する。観測端末選択手段103が管理するこれらの移動端末は、管理対象端末と呼ぶこともできる。観測端末選択手段103は、通信イベント異常検出手段102が呼処理の異常を検出すると、観測端末選択手段103が管理するグループに含めるかどうか判断し、品質統計記憶手段104に記憶された移動端末のグループの内容を更新する。
品質統計集計手段105は、通信呼が発生した通信エリアについて、通信イベントの試行回数や失敗回数などの品質統計を集計して品質統計記憶手段104に登録する。さらに、呼処理の異常が発生した場合には、観測端末選択手段103が個別管理の対象とした移動端末について、失敗回数などの品質統計を集計して品質統計記憶手段104に登録する。
図2は、本発明の第1の実施形態における品質統計記憶手段104のデータ構成の例を示す説明図である。品質統計記憶手段104は、品質統計の管理対象とする通信イベントの種別、通信エリア、観測期間、及び通信エリア単位で集計した通信イベントの試行回数と失敗回数、この通信エリアにおいて上記観測期間(本例では、2008年7月1日 0:00〜0:15。)に通信に失敗した端末数などの情報を記憶する。
以下の説明では、無線基地局制御装置100が通信を行うエリアを通信エリアXと記載する。また、通信エリアXにおける通信イベントの試行回数を試行回数Ax、通信エリアXにおける通信の失敗回数の合計を失敗回数Fx、及びある観測期間内に通信エリアXで通信に失敗した端末数を失敗端末数Uxと記す。
さらに、品質統計記憶手段104は、事前に定めた個数の移動端末について、端末識別番号、通信イベントの失敗回数、失敗回数の最終更新時刻などの情報を記憶する。事前に定めた個数とは、無線基地局制御装置100が、通信品質を算出する対象として選択する移動端末の上限を意味する。以下、この事前に定めた個数を上限Mと記す。また、移動端末ごとに、通信イベントの失敗回数を失敗回数fi(1≦i≦M)と記し、その失敗した回数の最終更新時刻を最終更新時刻ti(1≦i≦M)と記す。なお、試行回数Ax、失敗回数Fx、失敗端末数Ux、及び失敗回数fiは、いずれも0を初期値とする。
呼処理制御手段101と、品質統計管理手段106(より詳しくは、通信イベント異常検出手段102と、観測端末選択手段103と、品質統計集計手段105)とは、例えば、プログラムに従って動作する無線基地局制御装置100のCPUによって実現される。例えば、プログラムは、無線基地局制御装置100の記憶手段(図示せず)に記憶され、CPUは、そのプログラムを読み取り、プログラムに従って呼処理制御手段101、品質統計管理手段106(より詳しくは、通信イベント異常検出手段102、観測端末選択手段103、品質統計集計手段105)として動作してもよい。
網管理装置200は、品質統計取得手段201と、品質統計記憶手段202と、品質統計分析手段203と、網管理変数記憶手段204と、表示手段205とを備えている。
品質統計取得手段201は、無線基地局制御装置100の品質統計記憶手段104から通信エリアの品質統計を読み取り、その品質統計を品質統計記憶手段202に記憶させる。
品質統計記憶手段202は、通信エリアの品質統計を長期間にわたって保存する記憶装置である。品質統計記憶手段202は、品質統計取得手段201が品質統計記憶手段104から読み取った品質統計、及び品質統計分析手段203の分析結果を記憶する。
網管理変数記憶手段204は、品質統計分析手段203が品質劣化を被る端末数の規模を評価する際に用いる閾値を記憶する記憶装置である。
品質統計分析手段203は、品質統計記憶手段202に記憶された品質統計および網管理変数記憶手段204に記憶された閾値をもとに、通信エリアにおいて品質劣化を被る端末数の規模を評価し、品質劣化の原因を推定する。
図3は、第1の実施形態における品質統計分析手段203の構成の例を示す説明図である。品質統計分析手段203は、例えば、端末失敗率算出手段206と、劣化規模評価手段207と、劣化原因推定手段208とを備えるが、品質統計分析手段203の構成は、図3に示す構成に限定されない。
端末失敗率算出手段206は、品質統計記憶手段202に記憶された品質統計をもとに、観測期間内に通信エリア内で通信を行った端末数に対する通信に失敗した端末数の割合(以下、端末失敗率と記す。)を算出する。端末失敗率は、通信回数に対する失敗した通信回数の割合によって求められる品質指標とは異なる。端末失敗率算出手段206は、算出結果を品質統計記憶手段202に登録する。
劣化規模評価手段207は、品質統計記憶手段202に記憶された品質統計ならびに網管理変数記憶手段204に記憶された閾値をもとに、観測期間内の通信エリアで品質劣化を被った端末数の規模を評価して、その結果を品質統計記憶手段202に登録する。
劣化原因推定手段208は、劣化規模評価手段207が品質統計記憶手段202に記憶した評価結果をもとに、観測期間内の通信エリアで生じた品質劣化の原因を推定して、その結果を品質統計記憶手段202に登録する。
図4は、本発明の第1の実施形態における品質統計記憶手段202のデータ構成の例を示す説明図である。品質統計記憶手段202は、品質統計の管理対象とする通信イベントの種別、通信エリア、観測期間に対して、品質統計記憶手段104から取得した通信エリア単位の通信イベントの試行回数Axと失敗回数Fx、通信エリアの観測期間で通信に失敗した失敗端末数Uxなどの情報を記憶する。さらに、品質統計記憶手段202は、品質統計分析手段203が算出した品質指標である端末失敗率、品質劣化を被った端末数の規模(劣化規模)の評価結果、品質劣化の原因の推定結果などの情報を記憶する。以下の説明では、通信エリアXでの端末失敗率を、端末失敗率Qxと記す。
図5は、本発明の第1の実施形態における網管理変数記憶手段204のデータ構成の一を示す説明図である。網管理変数記憶手段204は、通信エリア(本例では、無線セルX)と通信イベントの種別(ここでは、「無線制御コネクションの確立」)ごとに、劣化規模の評価で用いる失敗回数Fxの閾値(以下、閾値Tx1と記す。)、失敗端末数Uxの閾値(以下、閾値Tx2と記す。)、端末失敗率Qxの閾値(以下、閾値Tx3と記す。)などの情報を記憶する。閾値Tx1には、著しい品質劣化とみなす端末あたりの失敗回数の下限値、閾値Tx2には、大規模とみなす失敗端末数の下限値、閾値Tx3には、大規模とみなす端末失敗率の下限値を、それぞれ設定する。
表示手段205は、各種通信イベントの品質統計の内容、及び品質劣化を被る端末数の規模などの情報を表示する表示装置である。例えば、網管理装置200が、入力手段(図示せず)を備えている場合であれば、網管理装置200の管理者がその入力手段を介して指定した通信エリアと観測期間に応じ、品質統計分析手段203が、表示手段205に各種通信イベントの品質統計の内容、及び品質劣化を被る端末数の規模などの情報を表示してもよい。
品質統計取得手段201と、品質統計分析手段203(より詳しくは、端末失敗率算出手段206と、劣化規模評価手段207と、劣化原因推定手段208)とは、例えば、プログラムに従って動作する網管理装置200のCPUによって実現される。例えば、プログラムは、網管理装置200の記憶手段(図示せず)に記憶され、CPUは、そのプログラムを読み取り、プログラムに従って、品質統計取得手段201、品質統計分析手段203(より詳しくは、端末失敗率算出手段206、劣化規模評価手段207、劣化原因推定手段208)として動作してもよい。
次に、動作について説明する。図6は、第1の実施形態における品質統計管理手段106の処理の例を示すフローチャートである。
まず、通信イベント異常検出手段102が、管理対象とする通信エリアXの内部に位置する移動端末と網側装置との間で行われる呼処理の各通信イベントに対して異常を検出したか否かを判定する(ステップS200)。異常を検出していない場合(ステップS200におけるNO)、品質統計管理手段106は、品質統計記憶手段104に記録されている通信エリアの試行回数Axのカウントを1回増やして終了する(ステップS201)。
一方、通信イベント異常検出手段102が異常を検出した場合(ステップS200におけるYES)、観測端末選択手段103は、異常終了した通信イベントに関わる移動端末(以下、本例において異常端末Aと記す。)を特定する(ステップS202)。例えば、観測端末選択手段103は、端末ごとに与えられた端末識別番号をもとに、異常端末Aを特定してもよい。以下の説明では、端末を識別するために端末識別番号を使用する場合について説明する。
その後、観測端末選択手段103は、異常発生日時を含む観測期間に通信エリアXで管理している移動端末の情報(以下、端末識別番号リストと記す。)、及び品質統計を品質統計記憶手段104から読み取る。観測端末選択手段103は、端末識別番号リストに異常端末Aの端末識別番号が登録済みか否かを判定する(ステップS203)。
端末識別番号リストに異常端末Aの端末識別番号が登録済みの場合(ステップS203におけるYES)、品質統計管理手段106は、品質統計記憶手段104に記録されているその端末識別番号に対応する失敗回数fiのカウントを1回増やすとともに(ステップS204)、最終更新時刻tiを異常が発生した日時に更新する(ステップS205)。さらに、品質統計管理手段106は、品質統計記憶手段104に記憶されている通信エリアXの失敗回数Fxのカウントを1回増やし(ステップS206)、通信エリアの試行回数Axのカウントも1回増やして終了する(ステップS201)。
一方、端末識別番号リストに異常端末Aの端末識別番号が未登録の場合(ステップS203におけるNO)、観測端末選択手段103は、端末識別番号リストに登録された端末識別番号の総数、すなわち端末数が事前に定めた上限M以下か否かを判定する(ステップS207)。
端末識別番号リストに登録された端末識別番号の総数が上限M以下の場合(ステップS207におけるYES)、端末識別番号リストに対して異常端末Aの端末識別番号を新たに登録し(ステップS208)、品質統計記憶手段104に記録されている通信エリアXの失敗端末数Uxのカウントを1回増やす(ステップS209)。以降はステップS204〜ステップS206、およびステップS201の処理を実行して処理を終了する。
一方、端末識別番号リストに登録された端末識別番号の総数が上限Mを超えている場合(ステップS207におけるNO)、品質統計管理手段106は、失敗回数が事前に定めた閾値(以下、閾値Fと記す。)以下である端末群を端末識別番号リストの中から抽出する(ステップS210)。閾値Fは、例えば、網管理変数記憶手段204に記憶しておき、品質統計管理手段106が、その値を参照して、端末群を端末識別番号リストの中から抽出してもよい。品質統計管理手段106は、抽出した端末群のうち最終更新時刻が最古の端末を端末識別番号リストから除外する(ステップS211)。以降は、ステップS208〜ステップS209、ステップS204〜ステップS206、およびステップS201の処理を順に実行して処理を終了する。
なお、失敗端末数Uxは、観測期間内に端末識別番号の登録数の上限Mを超える移動端末が通信に失敗すると、リストから除外された移動端末が再び登録されることにより重複してカウントされる可能性がある。しかし、実際には、失敗が継続すれば途中で通信を諦めるユーザが多く、さらに、失敗回数が長い間更新されない端末は他の無線エリアに移動した可能性が高い。そのため、例えば、想定される観測期間(5分〜1時間)の範囲においては、登録数の上限Mをある程度大きな値に設定することにより、リストから除外された移動端末がリストに再登録される頻度を低く抑えることができる。すなわち、移動端末の再登録によって失敗端末数Uxが重複してカウントされる問題を回避できる。
図7は、本実施形態における網管理装置200の処理の例を説明するためのフローチャートである。品質統計取得手段201は、無線基地局制御装置100の品質統計記憶手段104から通信エリアXの品質統計を受信し、その品質統計を品質統計記憶手段202に記憶させる(ステップS300)。
次に、端末失敗率算出手段206は、通信エリアXに関して分析対象とする観測期間の品質統計情報を品質統計記憶手段202から読み取り、試行回数Ax、失敗回数Fx、失敗端末数Uxの値を取得する(ステップS301)。
端末失敗率算出手段206は、取得したこれらの値をもとに、以下に示す式1に従い、観測期間内に通信エリア内で通信を行った端末数に対する通信に失敗した端末数の割合、すなわち端末失敗率Qxを算出する(ステップS302)。
Figure 2010109744
なお、観測期間内で端末あたりの通信回数は最大1回と仮定し、通信の試行回数から通信の失敗による再試行の重複分を除いて、観測期間内に通信エリアXで通信を行う端末数をAx−(Fx−Ux)と近似した。
続いて、劣化規模評価手段207が、網管理変数記憶手段204から通信エリアXに関する閾値Tx1、閾値Tx2、閾値Tx3を読み取り(ステップS303)、読み取った値をもとに通信エリアXにおいて品質劣化を被る端末数の規模を評価する(ステップS304)。
劣化原因推定手段208は、通信エリアXにおいて品質劣化を被る端末数の規模に関する劣化規模評価手段207の評価結果をもとに、品質劣化の原因を推定する(ステップS305)。
端末失敗率算出手段206、劣化規模評価手段207、劣化原因推定手段208は、それぞれ算出した結果を、品質統計記憶手段202に記憶させる(ステップS306)。また、品質統計分析手段203は、それぞれの算出結果を表示手段205に出力する(ステップS307)。
劣化規模評価手段207が実行するステップS304の処理について、以下に詳述する。図8は、第1の実施形態における劣化規模評価手段207の処理の例を説明するフローチャートである。
まず、劣化規模評価手段207は、通信エリアXに関して評価対象とする観測期間の品質統計情報を品質統計記憶手段202から読み取り、端末識別番号のリストに登録されている端末数(以下、端末数mxと記す。)を取得する(ステップS400)。次に、劣化規模評価手段207は、失敗端末数Uxが端末数mxより大きいか否かを判定する(ステップS401)。失敗端末数Uxが端末数mxより大きい場合(ステップS401におけるYES)、劣化規模評価手段207は、その観測期間内で通信に失敗した移動端末のうち端末識別番号のリストの登録範囲外にある端末に対して、以下に示す式2にしたがって端末あたりの平均失敗回数(以下、平均失敗回数f0と記す。)を算出する(ステップS402)。
Figure 2010109744
ここで、劣化規模評価手段207は、平均失敗回数f0と失敗回数の閾値Tx1を比較し、平均失敗回数f0が閾値Tx1より小さな場合には、端末識別番号のリストに登録されている端末の範囲内で品質劣化を被る端末数の規模を評価する。一方、平均失敗回数f0が閾値Tx1以上の場合には、劣化規模評価手段207は、登録範囲外の端末も含めて品質劣化を被る端末数の規模を評価する。
具体的には、劣化規模評価手段207は、平均失敗回数f0が閾値Tx1より小さいか否かを判定する(ステップS403)。平均失敗回数f0が閾値Tx1より小さい場合(ステップ403におけるYES)、劣化規模評価手段207は、登録済み端末の中で失敗数が閾値Tx1以上の端末数(以下、端末数mx’と記す。)を取得し(ステップS404)、劣化規模を評価する際の失敗端末数(以下、失敗端末数Ux’と記す。)を端末数mx’とする(ステップS405)。一方、平均失敗回数f0が閾値Tx1以上の場合(ステップS403におけるNO)、劣化規模評価手段207は、失敗端末数Ux’を失敗端末数Uxとする(ステップS406)。
次に、劣化規模評価手段207は、劣化規模を評価する際の端末失敗率(以下、端末失敗率Qx’と記す。)を、以下に示す式3にしたがって算出する(ステップS407)。
Figure 2010109744
劣化規模評価手段207は、算出した端末失敗率Qx’が端末失敗率の閾値Tx3より小さいか否かを判定する(ステップS408)。
端末失敗率Qx’が閾値Tx3より小さい場合(ステップS408におけるYES)、劣化規模評価手段207は、品質劣化を被る端末数は小規模であると判定し(ステップS409)、端末失敗率Qx’が閾値Tx3より小さくないと判定した場合(ステップS408におけるNO)、品質劣化を被る端末数は大規模と判定する(ステップS410)。
一方、ステップS401で失敗端末数Uxが端末数mx以下である場合(ステップS401におけるNO)、劣化規模評価手段207は、ステップS404以降の処理を実行して終了する。
なお、上記説明では、品質劣化を被る端末数の規模の評価を端末失敗率Qx’を用いて行ったが、劣化規模評価手段207が、失敗端末数Ux’と失敗端末数の閾値Tx2を比較し、閾値Tx2より小さな場合に「小規模」、それ以外の場合には「大規模」と判定してもよい。
また、上記説明では、劣化規模評価手段207が判定する規模を「小規模」と「大規模」の2種類としたが、規模の判定はこの2種類に限定されない。
また、ステップS406における処理に加え、劣化規模評価手段207が、信頼性の違い(例えば、平均失敗回数f0と閾値Tx1との差異について)を品質統計記憶手段202登録し、品質統計分析手段203が、評価結果とともに、その登録した情報を表示手段205に表示してもよい。これらの処理により、劣化規模を評価した結果の信頼性を向上させることができる。
次に、劣化原因推定手段208が実行するステップS305の処理について、以下に詳述する。図9は、第1の実施形態における劣化原因推定手段208の処理の例を説明するフローチャートである。
まず、劣化原因推定手段208は、品質統計記憶手段202から、通信エリアXに関して評価対象とする観測期間の品質統計情報を読み取り、劣化規模評価手段207が判定した劣化規模の評価結果を取得する(ステップS500)。次に、劣化原因推定手段208は、劣化規模の評価結果が「大規模」か否かを判定する(ステップS501)。
例えば、品質劣化を生じる規模が大きい場合には、移動端末と無線基地局制御装置100との通信を中継する網側装置や、移動端末と無線基地局制御装置100との間で通信を中継する中継回線の故障が原因と推定される。そこで、評価結果が「大規模」である場合(ステップS501におけるYES)、劣化原因推定手段208は、品質劣化の原因を「網側装置または中継回線の故障が原因」と推定して終了する(ステップS502)。一方、評価結果が「大規模」でない場合(ステップS501におけるNO)、劣化原因推定手段208は、品質劣化の原因を「特定端末の故障または局所的な電波の不感地が原因」と推定して終了する(ステップS503)。
上記実施形態では、劣化原因推定手段208が、劣化規模評価手段207が判定した「小規模」と「大規模」の2種類の内容をもとに劣化原因を推定する場合について説明したが、劣化規模評価手段207が、他の内容の規模を判定した場合、劣化原因推定手段208は、その判定内容をもとに劣化原因を推定してもよい。
本実施の形態では、品質統計取得手段201が品質統計記憶手段104から端末ごとの品質情報を受信する場合を例に説明した。これ以外にも、劣化規模評価手段207が行う処理に必要なパラメータを、あらかじめ品質統計管理手段106が計算しておき、パラメータを品質統計取得手段201が、端末ごとの品質情報の代わりにそのパラメータを受信してもよい。または、品質統計分析手段203が行う分析処理を品質統計管理手段106が行い、その分析結果を品質統計取得手段201が受信してもよい。このような方法により、網管理装置200がデータ収集に要する時間を短縮できる。
本発明によれば、呼処理制御手段101が通信の失敗を検知したときに、品質統計記憶手段104に記憶された情報をもとに管理対象端末を選択し、その管理対象端末ごとに失敗回数fiを集計して登録する。すなわち、無線基地局制御装置100において、通信エリア内で通信の失敗数が多い上位M台の移動端末に限定して端末ごとの失敗回数fiを記録する。そのため、通信エリア内で通信に失敗する全ての端末の情報を記録する場合に比べて必要な記憶容量、及び網管理装置200へのデータ転送に要する時間を抑えることができる。
さらに、本発明によれば、品質統計記憶手段202に記憶された情報をもとに、端末失敗率を算出し、その端末失敗率をもとに、品質劣化を被る端末数の規模を評価する。すなわち、網管理装置200において、端末ごとの記録をもとに端末あたりの通信の失敗率を算出し、品質劣化を被る端末数の規模を評価する。そのため、通信の試行あたりの通信の失敗率を用いる方法に比べて、特に何度も繰り返して通信に失敗する端末が存在する環境下(すなわち、失敗回数Fx≠失敗端末数Uxの場合)において、品質劣化を被る端末数の規模をより的確に評価することができる。
品質劣化を被る端末数の規模の評価方法について、以下に詳述する。図10は通信エリアXに関して、通信の失敗回数の端末ごとの分布の例を示した説明図である。例えば、試行あたりの通信の失敗率を用いる方法の場合、分布300と分布301の違いを区別して品質劣化を被る端末数の規模を評価することはできなかった。しかし、本発明によれば、失敗端末数Uxが分かるため、分布300と分布301との違いを区別した評価を行うことができる。
さらに、本発明よれば、品質劣化を被る端末の規模をもとに品質劣化の原因を推定する。このため、トラフィックが比較的少ない無線セルにおいても、品質劣化の原因が、電波の局所的な不感地や端末故障によるものか、網側の装置故障によるものかを区別するのが容易となり、原因をより正確に推定することができる。
実施形態2.
次に、本発明の第2の実施形態における通信品質管理システムについて説明する。本発明の第2の実施形態は、品質劣化を被る端末の規模を「小規模」と判定した場合に、端末ごとの失敗数の分布の偏りを評価して、より詳細に原因を推定する点で、第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。
本発明の第2の実施形態における通信品質管理システムは、第1の実施形態と同様に、無線基地局制御装置100と、網管理装置200とを備えている(図1参照)。図11は、本発明の第2の実施形態における品質統計分析手段203の構成の例を示す説明図である。本実施形態における品質統計分析手段203は、図3に示す端末失敗率算出手段206と、劣化規模評価手段207と、劣化原因推定手段208に加えて、失敗数分布評価手段209を備えている点で、第1の実施形態と異なる。
失敗数分布評価手段209は、品質統計記憶手段202に記憶された端末ごとの失敗回数の分布をもとに、端末ごとの失敗数の分布の偏りを評価して、その評価結果を品質統計記憶手段202に記憶させる。
品質統計取得手段201と、品質統計分析手段203(より詳しくは、端末失敗率算出手段206と、劣化規模評価手段207と、劣化原因推定手段208と、失敗数分布評価手段209)とは、例えば、プログラムに従って動作する網管理装置200のCPUによって実現される。例えば、プログラムは、網管理装置200の記憶手段(図示せず)に記憶され、CPUは、そのプログラムを読み取り、プログラムに従って、品質統計取得手段201、品質統計分析手段203(より詳しくは、端末失敗率算出手段206、劣化規模評価手段207、劣化原因推定手段208、失敗数分布評価手段209)として動作してもよい。
図12は、本発明の第2の実施形態における品質統計記憶手段202のデータ構成の例を示す説明図である。本実施形態における品質統計記憶手段202は、図4に示す内容に加えて、失敗数分布評価手段209の評価結果を記憶している点で、第1の実施形態と異なる。
図13は、本発明の第2の実施形態による網管理変数記憶手段204のデータ構成の例を示す説明図である。本実施形態における網管理変数記憶手段204は、図5に示す内容に加えて、失敗数分布評価手段209の評価で用いる、失敗数の累積比率の評価点(以下、評価点Rxと記す。)と、失敗数分布の偏り度の閾値(以下、閾値Tx4と記す。)を記憶している点で、第1の実施形態と異なる。
次に、動作について説明する。図14は、第2の実施形態における網管理装置200の処理の例を示すフローチャートである。なお、品質統計取得手段201が、品質統計記憶手段104から通信エリアXの品質統計を受信してから、劣化規模評価手段207が、通信エリアXにおいて品質劣化を被る端末数の規模を評価するまでの処理は、第1の実施形態におけるステップS300〜S304(図7参照)と同様である。
劣化規模評価手段207が、通信エリアXにおいて品質劣化を被る端末数の規模を評価すると(ステップS304)、失敗数分布評価手段209は、網管理変数記憶手段204から通信エリアXに関する評価点Rx、閾値Tx4を読み取る(ステップS308)。
失敗数分布評価手段209は、読み取った値をもとに、通信エリアXにおいて失敗数が閾値Tx1以上である端末を対象に、失敗回数の端末ごとの分布の偏り度合いを評価する(ステップS309)。
劣化原因推定手段208は、通信エリアXにおいて品質劣化を被る端末数の規模に関する劣化規模評価手段207の評価結果、及びを失敗数分布評価手段209が評価した失敗回数の端末ごとの分布の偏り度合いをもとに、品質劣化の原因を推定する(ステップS305’)。
端末失敗率算出手段206、劣化規模評価手段207、失敗数分布評価手段209、劣化原因推定手段208は、それぞれ算出した結果を、品質統計記憶手段202に記憶させる(ステップS306’)。品質統計分析手段203は、それぞれの算出結果を表示手段205に出力する(ステップS307’)。
失敗数分布評価手段209が実行するステップS309の処理について、以下に詳述する。図15は、第2の実施形態における失敗数分布評価手段209の処理の例を説明するフローチャートである。失敗数分布評価手段209は、品質統計記憶手段202に記憶された端末ごとの失敗回数の分布をもとに、失敗数の累積比率の分布を算出する(ステップS600)。
図16は、端末数に対する通信の失敗回数の累積比率の分布の例を示す説明図である。図16に示すように、失敗回数の累積比率の分布とは、端末数(図16に示すグラフの横軸)と、端末数をカウントする対象となった端末が失敗した失敗回数の和の最大値の関係を示した分布である。このとき、失敗回数の和の最大値は、対象とする範囲の失敗回数の総和(累積)(以下、失敗回数の総和(累積)F0と記す。)に対する比率で表す(図16に示すグラフの縦軸)。すなわち、端末数N(1≦N≦Ux’)と失敗回数の累積比率R(0≦R≦1)との関係は、以下に示す式4で与えられる。
Figure 2010109744
なお、端末ごとの失敗回数fiは昇順に整列済みとする。また、上記式4に示す失敗回数の総和(累積)F0は、劣化規模評価手段207がステップS304にて決定したUx’の値がmx’の場合と、Uxの場合とに場合分けして、以下に示す式5によって求められる。
Figure 2010109744
失敗数分布評価手段209は、この関係をもとに、失敗数の累積比率Rが評価点Rxを上回る最小の端末数(以下、端末数Nxと記す。)を算出する(ステップS601)。
失敗数分布評価手段209は、失敗端末数Ux’に対する端末数Nxの割合(以下、失敗数分布の偏り度と記す。)が閾値Tx4より小さいか否かを判定する(ステップS602)。この失敗数分布の偏り度が小さいほど、失敗数分布の偏りが小さいといえる。そこで、失敗数分布の偏り度が閾値Tx4より小さい場合(ステップS602におけるYES)、失敗数分布評価手段209は、「失敗数分布の偏りが小さい」と判定する(ステップS603)。一方、失敗数分布の偏り度が閾値Tx4以上の場合、失敗数分布評価手段209は、「失敗数分布の偏りが大きい」と判定する(ステップS604)。
なお、失敗端末数Ux’が、品質統計記憶手段104に記憶される端末数の上限Mを上回る場合には、失敗数分布評価手段209が、信頼性の違い(例えば、失敗回数の和の最大値の差異について)を品質統計記憶手段202に登録し、品質統計分析手段203が、評価結果とともに、その登録した情報を表示手段205に表示してもよい。これらの処理により、失敗数分布の偏りを評価した結果の信頼性を向上させることができる。
次に、劣化原因推定手段208が実行するステップS305’の処理について、以下に詳述する。図17は、第2の実施形態における劣化原因推定手段208の処理の例を説明するフローチャートである。劣化原因推定手段208が、品質統計記憶手段202から読み取った評価結果をもとに「大規模」か否かを判定するまでの処理、及びその評価結果が「大規模」と判定された場合の処理は、第1の実施形態におけるステップS500〜S501、及びステップS501におけるYES〜ステップS502(図9参照)と同様である。
評価結果が「大規模」でないと判定された場合(ステップS501におけるNO)、劣化原因推定手段208は、失敗数分布評価手段209が評価した通信エリアXに関する失敗数分布の評価結果をもとに(ステップS504)、その評価結果が「失敗数分布の偏りが大きい」か否かを判定する(ステップS505)。
評価結果が「失敗数分布の偏りが大きい」である場合(ステップS505におけるYES)、失敗数分布評価手段209は、品質劣化の原因を「特定端末の故障または局所的な電波の不感地が原因」と推定して処理を終了する(ステップS503’)。一方、評価結果が「失敗数分布の偏りが大きい」でない場合(ステップS505におけるNO)、失敗数分布評価手段209は、品質劣化の原因を「網側装置の部分故障または局所的な電波の不感地が原因」と推定して処理を終了する(ステップS506)。
上記実施形態では、劣化原因推定手段208が、劣化規模評価手段207が判定した「小規模」と「大規模」の2種類の内容、及び失敗数分布評価手段209が評価した偏りの大小をもとに劣化原因を推定する場合について説明した。他にも、劣化規模評価手段207が、「小規模」と「大規模」以外の規模を判定してもよく、また、失敗数分布評価手段209が大小以外の偏りの評価をしてもよい。この場合、劣化原因推定手段208は、その判定内容、または評価をもとに劣化原因を推定してもよい。
本発明によれば、上記した第1の実施形態の構成に加えて、端末ごとの失敗数の分布の偏りを評価して、より詳細に原因を推定する。よって、第1の実施形態の効果に加えて、特定端末の端末故障と網側装置の部分的な故障とを区別するのが容易となり、より正確に原因を推定することができる。
特定端末の端末故障と網側装置の部分的な故障とを区別する方法について、以下に詳述する。図18は、通信エリアXに関して、通信の失敗回数の端末ごとの分布の例を示した説明図である。図18に示すように、他の端末に比べて、失敗回数の多い端末が存在する場合、失敗数の分布の偏りが大きくなる。本実施形態では、分布302と分布303の違いを区別できるため、特定端末の端末故障と網側装置の部分的な故障とをさらに区別することができる。
実施形態3.
次に、本発明の第3の実施形態における通信品質管理システムについて説明する。本発明の第3の実施形態は、品質統計記憶手段202に記録する端末数の上限Mを、通信エリアXのトラフィックに応じて動的に変更する点で、第1の実施形態、または第2の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態、または第2の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。
図19は、本発明の第3の実施形態における通信品質管理システムの一実施形態を示すブロック図である。本実施形態による通信品質管理システムは、無線基地局制御装置100と、網管理装置200とを備えているが、網管理装置200に、観測端末数決定手段210を備えている点で、第1の実施形態、または第2の実施形態と異なる。その他の構成は、第1の実施形態、または第2の実施形態と同様である。
観測端末数決定手段210は、品質統計記憶手段202に記憶された通信エリアXに関する過去の観測期間のデータ、及び網管理変数記憶手段204に記憶された通信エリアXに関するデータから、品質統計記憶手段202で個別管理する通信エリアXの端末数の上限(以下、上限Mxと記す。)を決定する。
図20は、本発明の第3の実施形態における網管理変数記憶手段204のデータ構成の例を示す説明図である。本実施形態における網管理変数記憶手段204は、図13に示す内容に加えて、品質統計記憶手段202で個別管理する端末数の上限Mxを記憶している点で、第2の実施形態と異なる。
品質統計取得手段201と、品質統計分析手段203(より詳しくは、端末失敗率算出手段206と、劣化規模評価手段207と、劣化原因推定手段208と、失敗数分布評価手段209)と、観測端末数決定手段210とは、例えば、プログラムに従って動作する網管理装置200のCPUによって実現される。例えば、プログラムは、網管理装置200の記憶手段(図示せず)に記憶され、CPUは、そのプログラムを読み取り、プログラムに従って、品質統計取得手段201、品質統計分析手段203(より詳しくは、端末失敗率算出手段206、劣化規模評価手段207、劣化原因推定手段208、失敗数分布評価手段209)、観測端末数決定手段210として動作してもよい。
次に、動作について説明する。なお、本実施形態の説明では、網管理変数記憶手段204には、過去の観測期間において決定された端末数の上限Mxが、既に記憶されている場合を例に説明する。初期状態では、端末数の上限Mxは、例えば、網管理装置200の管理者が、初期値として任意の値を設定しておけばよい。
また、品質統計取得手段201が、品質統計記憶手段104から通信エリアXの品質統計を受信してから、品質統計分析手段203が表示手段205に分析結果を表示するまでの処理は、第1の実施形態におけるステップS300〜S307(図7参照)、もしくは、第2の実施形態におけるステップS300〜S307’(図14参照)と同様である。
図21は、本実施形態における観測端末数決定手段210の処理の例を示すフローチャートである。観測端末数決定手段210は、例えば、網管理装置200の入力手段(図示せず)を介して行われる管理者の指示に応じ、管理対象とする通信エリアXに対して個別管理する端末数の上限Mxを決定する観測期間を検知する(ステップS700)。
次に、観測端末数決定手段210は、検知した観測期間における通信の試行回数Ax、通信の失敗回数Fx、失敗端末数Ux、端末ごとの通信の失敗回数fiを品質統計記憶手段202から読み取る(ステップS701)。また、観測端末数決定手段210は、端末失敗数の閾値Tx3、失敗数の累積比率の評価点Rx、個別管理する端末数の上限Mxを網管理変数記憶手段204から読み取る(ステップS702)。
次に、観測端末数決定手段210は、劣化規模を正確に評価するのに必要な端末数(以下、端末数M1と記す。)を算出する(ステップS703)。端末数M1は、例えば、以下に示す式6に従って算出される。
Figure 2010109744
ここで、int[x]は、引数xの値を超えない最大の整数を返却する関数である。
観測端末数決定手段210は、失敗数分布を正確に評価するのに必要な端末数(以下、端末数M2と記す。)を算出する(ステップS704)。端末数M2は、例えば、以下に示す式7にしたがって算出される。
Figure 2010109744
観測端末数決定手段210は、管理対象とする通信エリア数、及び網管理装置200に記憶可能な記憶容量から、個別管理が可能な端末数の上限(以下、端末数M0と記す。)を算出する(ステップS705)。端末数M0の値は、例えば、通信イベント種別の種類、通信エリアの数などをもとに、品質統計記憶手段202に記憶可能な記憶容量を考慮して端末数を算出すればよい。
観測端末数決定手段210は、端末数M1、端末数M2、端末数M0をもとに、通信エリアXで個別管理の対象とする端末数の上限Mxを、例えば、以下に示す式8にしたがって算出する。
Figure 2010109744
ここで、min(x,y)は引数xとyのうち、小さい方の値を返却する関数であり、max(x,y)は引数xとyのうち、大きい方の値を返却する関数である。
観測端末数決定手段210は、網管理変数記憶手段204に記憶されている端末数の上限を、算出した端末数の上限Mxで更新する(ステップS707)。観測端末数決定手段210は、更新した旨を、観測端末選択手段103に通知する(ステップS708)。
上記説明では、観測端末数決定手段210は、式5及び式6において、過去の観測期間における通信の試行回数Ax、通信の失敗回数Fx、失敗端末数Ux、端末ごとの通信の失敗回数fiを用いる場合を例に説明した。それ以外にも、例えば、観測端末数決定手段210は、過去の複数の観測期間の値から回帰予測などの時系列手法を用いて、また、決定対象とする観測期間に対して予測した値を用いて、式5及び式6を計算してもよいが、これらの回数や端末数の計算方法は、上記方法に限定されない。
本発明によれば、第1の実施形態、または第2の実施形態の構成に加え、品質統計記憶手段202に記憶された情報をもとに、通信エリアごとの管理対象端末の台数を算出し、その台数を無線基地局制御装置100に送信する。すなわち、無線基地局制御装置100は、個別管理の対象とする上限Mをトラフィックに応じて動的に変更できる。よって、第1の実施形態、または第2の実施形態の効果に加えて、評価に必要な台数の端末を個別管理して劣化規模や失敗分布をより正確に評価することができる。
図22は、本発明における通信品質管理システムの概要を示すブロック図である。本発明における通信品質管理システムは、移動体通信網に接続され、通信エリア内の通信を検知する通信検知装置8(例えば、無線基地局制御装置100)と、移動体通信網に接続され、通信検知装置8が検知した通信の情報をもとに、通信の品質を分析する網管理装置9(例えば、網管理装置200)とを備えている。
通信検知装置8は、通信エリア内の移動端末が所定の期間(例えば、観測期間)に行った通信の試行回数(例えば、試行回数Ax)と、通信の失敗回数(例えば、失敗回数Fx)と、通信に失敗した移動端末の総数(例えば、失敗端末数Ux)を示す失敗端末数とを含む期間通信情報と、移動端末ごとに通信の失敗に関する情報(例えば、失敗回数fi、最終更新時刻ti)を含む端末失敗情報とを記憶する通信情報記憶手段81(例えば、品質統計記憶手段104)と、通信エリア内の通信の試行(例えば、通信イベント)及び通信の失敗(例えば、通信の失敗)を検出する検出手段82(例えば、呼処理制御手段101)と、検出手段82が通信の試行及び通信の失敗を検知したときに、通信の試行回数及び通信の失敗回数をもとに期間通信情報を集計して、通信情報記憶手段81に登録する通信情報登録手段83(例えば、品質統計管理手段106)と、検出手段82が、通信の失敗を検出したときに、通信に失敗した移動端末を、通信品質の算出対象とする管理対象端末として特定する管理対象端末特定手段84(例えば、観測端末選択手段103)と、管理対象端末特定手段84が特定した管理対象端末ごとに端末失敗情報を集計して、通信情報記憶手段81に登録する端末集計情報登録手段85(例えば、品質統計集計手段105)を備えている。
網管理装置9は、通信情報記憶手段81(例えば、品質統計記憶手段202)に記憶された期間通信情報(例えば、試行回数Ax、失敗回数Fx、失敗端末数Ux)をもとに、通信を行った移動端末数に対する通信に失敗した端末数の割合を示す端末失敗率(例えば、端末失敗率Qx)を算出する(例えば、式1により算出する)端末失敗率算出手段91(例えば、端末失敗率算出手段206)と、端末失敗情報、及び端末失敗率をもとに、品質劣化を被る端末数の規模を評価する劣化規模評価手段92(例えば、劣化規模評価手段207)と、端末数の規模をもとに、品質劣化の原因を推定する劣化原因推定手段93(例えば、劣化原因推定手段208)とを備えている。
そのような構成により、品質劣化を被る端末数の規模の評価、及び品質劣化の原因の推定を、必要な記憶容量を抑えて迅速かつ正確に行うことができる。
すなわち、通信検知装置8は、通信エリア内で通信に失敗する全ての端末の情報を記録する場合に比べて必要な記憶容量を抑えることができ、網管理装置200へのデータ転送に要する時間も抑えることができる。
さらに、通信の試行あたりの通信の失敗率を用いる方法に比べて、特に何度も繰り返して通信に失敗する端末が存在する環境下(すなわち、失敗回数Fx≠失敗端末数Uxの場合)において、品質劣化を被る端末数の規模をより的確に評価することができる。
さらに、トラフィックが比較的少ない無線セルにおいても、品質劣化の原因が、電波の局所的な不感地や端末故障によるものか、網側の装置故障によるものかを区別するのが容易となり、原因をより正確に推定することができる。
また、上記実施形態には、網管理装置9が、通信情報記憶手段81に記憶された期間通信情報及び端末失敗情報をもとに、移動端末ごとの失敗数の分布の偏りを評価する失敗数分布評価手段(例えば、失敗数分布評価手段209)を備え、劣化原因推定手段93が、端末数の規模及び失敗数の分布の偏りをもとに、品質劣化の原因を推定する構成が開示されている。
具体的には、失敗数分布評価手段が、個々の管理対象端末の失敗回数(失敗回数fi)と通信エリアで生じた通信の失敗の総数(例えば、失敗回数の総和(累積)F0)の比率を管理端末数の増加に応じて加算した累積比率(例えば、累積比率R)を算出し、所定の累積比率(例えば、評価点Rx)を上回る最小の管理端末数(例えば、端末数Nx)が通信エリアで通信に失敗した端末の総数に対して所定の閾値(例えば、閾値Tx4)未満である場合に、失敗数の分布の偏りが大きいと評価し、所定の閾値以上である場合に、失敗数の分布の偏りが小さいと評価してもよい。
そのような構成により、特定端末の端末故障と網側装置の部分的な故障とを区別するのが容易となり、より正確に原因を推定することができる。
また、劣化規模評価手段92が、端末失敗率が所定の閾値(例えば、閾値Tx3)未満の場合に品質劣化を被る端末数の規模を小規模と判断し、端末失敗率が所定の閾値以上の場合に品質劣化を被る端末数の規模を大規模と判断してもよい。
また、劣化原因推定手段93が、劣化規模評価手段92が品質劣化を被る端末数の規模を大規模と判断したときに、移動端末と通信検知装置との通信を中継する網側装置または通信を中継する中継回線の故障が品質劣化の原因と推定し、劣化規模評価手段92が品質劣化を被る端末数の規模を小規模と判断したときに、特定の移動端末の故障または局所的な電波の不感知が品質劣化の原因と推定してもよい。
また、劣化原因推定手段93が、劣化規模評価手段92が品質劣化を被る端末数の規模を大規模と判断したときに、移動端末と通信検知装置との通信を中継する網側装置または通信を中継する中継回線の故障が品質劣化の原因と推定し、劣化規模評価手段92が品質劣化を被る端末数の規模を小規模と判断したときであって、失敗数分布評価手段が失敗数の分布の偏りが小さいと評価したときに、網側装置の部分故障または局所的な電波の不感知と推定してもよい。
また、上記実施形態には、網管理装置9が、端末失敗情報をもとに、通信エリアごとの管理対象端末の台数を算出する台数算出手段(例えば、観測端末数決定手段210)と、台数を通信検知装置8に送信する送信手段(例えば、観測端末数決定手段210)を備えた構成が開示されている。
具体的には、台数算出手段が、品質劣化を被る端末数を正確に評価するために必要な個別管理の端末数である品質劣化評価端末数(例えば、端末数M1)と、失敗数分布の偏りを正確に評価するのに必要な個別管理の端末数である分布評価端末数(例えば、端末数M1)と、通信検知装置8の記憶領域に監視情報を記憶可能な最大の端末数(例えば、端末数M0)とを算出し、品質劣化評価端末数、分布評価端末数及び最大端末数をもとに個別管理の対象とする端末数を算出してもよい。具体的には、台数算出手段が、過去の観測期間の通信の試行回数、失敗回数、通信に失敗した端末数、個別管理する移動端末ごとの通信の失敗回数をもとに、品質劣化評価端末数及び分布評価端末数を算出してもよい。
そのような構成により、評価に必要な台数の端末を個別管理して劣化規模や失敗分布をより正確に評価することができる。
また、管理対象端末特定手段84が、移動端末を管理対象端末として特定したときに、通信エリアごとの管理対象端末が所定の台数(例えば、上限M)を超えている場合に、管理対象端末を所定の台数以下に限定してもよい。具体的には、管理対象端末特定手段84が、通信エリアごとの管理対象端末が所定の台数(例えば、上限M)を超えている場合に、通信エリアにおける単位時間あたりの通信の失敗回数が大きい移動端末から優先して選択することにより、管理対象端末を所定の台数以下に限定してもよい。
また、端末失敗率算出手段91が、通信情報記憶手段81に期間通信情報として記憶された、通信の試行回数(例えば、試行回数Ax)と、通信の失敗回数(例えば、失敗回数Fx)と、通信に失敗した移動端末の総数(例えば、失敗端末数Ux)をもとに、通信エリア内で通信を行った通信端末数を算出(例えば、式1の分母を算出)する通信端末数算出手段と、通信に失敗した移動端末の総数と通信端末数との比から端末失敗率を算出する(例えば、式1)失敗率算出手段(例えば、端末失敗率算出手段206)とを備えていてもよい。
また、通信端末数算出手段が、同一の移動端末が重複して発生させた通信の失敗の回数を、通信エリアごとの通信の失敗回数から除外することにより、通信エリア内で通信を行った通信端末数を算出(例えば、式1の分母を算出)してもよい。
本発明は、通信エリア内の移動端末ごとに通信品質の指標を管理する通信品質管理システムに好適に適用される。
本発明の第1の実施形態における通信品質管理システムの一実施形態を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における品質統計記憶手段104のデータ構成の例を示す説明図である。 第1の実施形態における品質統計分析手段203の構成の例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態における品質統計記憶手段202のデータ構成の例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態における網管理変数記憶手段204のデータ構成の一を示す説明図である。 第1の実施形態における品質統計管理手段106の処理の例を示すフローチャートである。 本実施形態における網管理装置200の処理の例を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態における劣化規模評価手段207の処理の例を説明するフローチャートである。 第1の実施形態における劣化原因推定手段208の処理の例を説明するフローチャートである。 通信エリアXに関して、通信の失敗回数の端末ごとの分布の例を示した説明図である。 本発明の第2の実施形態における品質統計分析手段203の構成の例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態における品質統計記憶手段202のデータ構成の例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態による網管理変数記憶手段204のデータ構成の例を示す説明図である。 第2の実施形態における網管理装置200の処理の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態における失敗数分布評価手段209の処理の例を説明するフローチャートである。 端末数に対する失敗数の累積比率の分布の例を示す説明図である。 第2の実施形態における劣化原因推定手段208の処理の例を説明するフローチャートである。 通信エリアXに関して、通信の失敗回数の端末ごとの分布の例を示した説明図である。 本発明の第3の実施形態における通信品質管理システムの一実施形態を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態における網管理変数記憶手段204のデータ構成の例を示す説明図である。 本実施形態における観測端末数決定手段210の処理の例を示すフローチャートである。 本発明における通信品質管理システムの概要を示すブロック図である。 移動体通信網の構成の例を示したブロック図である。
符号の説明
10〜14 移動端末
20〜24 無線リンク
30〜32 無線基地局
40〜46、40a〜45a 有線リンク
60 移動通信コア網
70 外部網
80〜82 無線セル
100、100a 無線基地局制御装置
200、200a 網管理装置
101 呼処理制御手段
102 通信イベント異常検出手段
103 観測端末選択手段
104、202 品質統計記憶手段
105 品質統計集計手段
106 品質統計管理手段
201 品質統計取得手段
203 品質統計分析手段
204 網管理変数記憶手段
205 表示手段
206 端末失敗率算出手段
207 劣化規模評価手段
208 劣化原因推定手段
209 失敗数分布評価手段
300〜303 失敗回数の端末分布

Claims (37)

  1. 移動体通信網に接続され、通信エリア内の通信を検知する通信検知装置と、
    移動体通信網に接続され、前記通信検知装置が検知した通信の情報をもとに、通信の品質を分析する網管理装置とを備え、
    前記通信検知装置は、
    通信エリア内の移動端末が所定の期間に行った通信の試行回数と、当該通信の失敗回数と、当該通信に失敗した移動端末の総数を示す失敗端末数とを含む期間通信情報と、移動端末ごとに通信の失敗に関する情報を含む端末失敗情報とを記憶する通信情報記憶手段と、
    通信エリア内の通信の試行及び当該通信の失敗を検出する検出手段と、
    前記検出手段が前記通信の試行及び前記通信の失敗を検知したときに、当該通信の試行回数及び通信の失敗回数をもとに期間通信情報を集計して、前記通信情報記憶手段に登録する通信情報登録手段と、
    前記検出手段が、前記通信の失敗を検出したときに、当該通信に失敗した移動端末を、通信品質の算出対象とする管理対象端末として特定する管理対象端末特定手段と、
    前記管理対象端末特定手段が特定した管理対象端末ごとに前記端末失敗情報を集計して、前記通信情報記憶手段に登録する端末集計情報登録手段を備え、
    前記網管理装置は、
    前記通信情報記憶手段に記憶された前記期間通信情報をもとに、通信を行った移動端末数に対する通信に失敗した端末数の割合を示す端末失敗率を算出する端末失敗率算出手段と、
    前記通信情報記憶手段に記憶された前記端末失敗情報、及び前記端末失敗率をもとに、品質劣化を被る端末数の規模を評価する劣化規模評価手段と、
    前記端末数の規模をもとに、品質劣化の原因を推定する劣化原因推定手段とを備えた
    ことを特徴とする通信品質管理システム。
  2. 網管理装置は、
    通信情報記憶手段に記憶された期間通信情報及び端末失敗情報をもとに、移動端末ごとの失敗数の分布の偏りを評価する失敗数分布評価手段を備え、
    劣化原因推定手段は、端末数の規模及び前記失敗数の分布の偏りをもとに、品質劣化の原因を推定する
    請求項1記載の通信品質管理システム。
  3. 失敗数分布評価手段は、個々の管理対象端末の失敗回数と通信エリアで生じた通信の失敗の総数の比率を管理端末数の増加に応じて加算した累積比率を算出し、所定の累積比率を上回る最小の管理端末数が当該通信エリアで通信に失敗した端末の総数に対して所定の閾値未満である場合に、失敗数の分布の偏りが大きいと評価し、所定の閾値以上である場合に、失敗数の分布の偏りが小さいと評価する
    請求項2記載の通信品質管理システム。
  4. 劣化規模評価手段は、端末失敗率が所定の閾値未満の場合に品質劣化を被る端末数の規模を小規模と判断し、端末失敗率が所定の閾値以上の場合に品質劣化を被る端末数の規模を大規模と判断する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の通信品質管理システム。
  5. 劣化原因推定手段は、劣化規模評価手段が品質劣化を被る端末数の規模を大規模と判断したときに、移動端末と通信検知装置との通信を中継する網側装置または通信を中継する中継回線の故障が品質劣化の原因と推定し、劣化規模評価手段が品質劣化を被る端末数の規模を小規模と判断したときに、特定の移動端末の故障または局所的な電波の不感知が品質劣化の原因と推定する
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の通信品質管理システム。
  6. 劣化原因推定手段は、劣化規模評価手段が品質劣化を被る端末数の規模を大規模と判断したときに、移動端末と通信検知装置との通信を中継する網側装置または通信を中継する中継回線の故障が品質劣化の原因と推定し、劣化規模評価手段が品質劣化を被る端末数の規模を小規模と判断したときであって、失敗数分布評価手段が失敗数の分布の偏りが小さいと評価したときに、前記網側装置の部分故障または局所的な電波の不感知と推定する
    請求項2に記載の通信品質管理システム。
  7. 網管理装置は、
    端末失敗情報をもとに、通信エリアごとの管理対象端末の台数を算出する台数算出手段と、
    前記台数を通信検知装置に送信する送信手段を備えた
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の通信品質管理システム。
  8. 台数算出手段は、品質劣化を被る端末数を正確に評価するために必要な個別管理の端末数である品質劣化評価端末数と、失敗数分布の偏りを正確に評価するのに必要な個別管理の端末数である分布評価端末数と、通信検知装置の記憶領域に監視情報を記憶可能な最大端末数とを算出し、前記品質劣化評価端末数、前記分布評価端末数及び前記最大端末数をもとに個別管理の対象とする端末数を算出する
    請求項7記載の通信品質管理システム。
  9. 台数算出手段は、過去の観測期間の通信の試行回数、失敗回数、通信に失敗した端末数、個別管理する移動端末ごとの通信の失敗回数をもとに、品質劣化評価端末数及び分布評価端末数を算出する
    請求項8記載の通信品質管理システム。
  10. 管理対象端末特定手段は、移動端末を管理対象端末として特定したときに、通信エリアごとの管理対象端末が所定の台数を超えている場合に、当該管理対象端末を所定の台数以下に限定する
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の通信品質管理システム。
  11. 管理対象端末特定手段は、通信エリアごとの管理対象端末が所定の台数を超えている場合に、通信エリアにおける単位時間あたりの通信の失敗回数が大きい移動端末から優先して選択することにより、管理対象端末を所定の台数以下に限定する
    請求項10記載の通信品質管理システム。
  12. 端末失敗率算出手段は、
    通信情報記憶手段に期間通信情報として記憶された、通信の試行回数と、通信の失敗回数と、通信に失敗した移動端末の総数をもとに、通信エリア内で通信を行った通信端末数を算出する通信端末数算出手段と、
    前記通信に失敗した移動端末の総数と前記通信端末数との比から端末失敗率を算出する失敗率算出手段とを備えた
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の通信品質管理システム。
  13. 通信端末数算出手段は、同一の移動端末が重複して発生させた通信の失敗の回数を、通信エリアごとの通信の失敗回数から除外することにより、通信エリア内で通信を行った通信端末数を算出する
    請求項12に記載の通信品質管理システム。
  14. 移動体通信網に接続される通信検知装置であって、
    通信エリア内の移動端末が所定の期間に行った通信の試行回数と、当該通信の失敗回数と、当該通信に失敗した移動端末の総数を示す失敗端末数とを含む期間通信情報と、移動端末ごとに通信の失敗に関する情報を含む端末失敗情報とを記憶する通信情報記憶手段と、
    通信エリア内の通信の試行及び当該通信の失敗を検出する検出手段と、
    前記検出手段が前記通信の試行及び前記通信の失敗を検知したときに、当該通信の試行回数及び通信の失敗回数をもとに期間通信情報を集計して、前記通信情報記憶手段に登録する通信情報登録手段と、
    前記検出手段が、前記通信の失敗を検出したときに、当該通信に失敗した移動端末を、通信品質の算出対象とする管理対象端末として特定する管理対象端末特定手段と、
    前記管理対象端末特定手段が特定した管理対象端末ごとに前記端末失敗情報を集計して、前記通信情報記憶手段に登録する端末集計情報登録手段を備えた
    ことを特徴とする通信検知装置。
  15. 管理対象端末特定手段は、移動端末を管理対象端末として特定したときに、通信エリアごとの管理対象端末が所定の台数を超えている場合に、当該管理対象端末を所定の台数以下に限定する
    請求項14記載の通信検知装置。
  16. 管理対象端末特定手段は、通信エリアごとの管理対象端末が所定の台数を超えている場合に、通信エリアにおいて、単位時間あたりの通信の失敗回数が大きい移動端末から優先して選択することにより、管理対象端末を所定の台数以下に限定する
    請求項15記載の通信検知装置。
  17. 移動体通信網に接続され、通信エリア内の移動端末が所定の期間に行った通信の試行回数と、当該通信の失敗回数と、当該通信に失敗した移動端末の総数を示す失敗端末数とを含む期間通信情報と、通信に失敗した移動端末のうち、通信品質の算出対象として特定した管理対象端末ごとに、通信の失敗に関する情報を集計した端末失敗情報とを記憶する通信検知装置から、当該期間通信情報及び端末失敗情報を受信する網管理装置であって、
    前記通信検知装置に記憶された期間通信情報をもとに、通信を行った移動端末数に対する通信に失敗した端末数の割合を示す端末失敗率を算出する端末失敗率算出手段と、
    前記端末失敗情報、及び前記端末失敗率をもとに、品質劣化を被る端末数の規模を評価する劣化規模評価手段と、
    前記端末数の規模をもとに、品質劣化の原因を推定する劣化原因推定手段とを備えた
    ことを特徴とする網管理装置。
  18. 通信検知装置に記憶された期間通信情報及び端末失敗情報をもとに、移動端末ごとの失敗数の分布の偏りを評価する失敗数分布評価手段を備え、
    劣化原因推定手段は、端末数の規模及び前記失敗数の分布の偏りをもとに、品質劣化の原因を推定する
    請求項17記載の網管理装置。
  19. 失敗数分布評価手段は、個々の管理対象端末の失敗回数と通信エリアで生じた通信の失敗の総数の比率を管理端末数の増加に応じて加算した累積比率を算出し、所定の累積比率を上回る最小の管理端末数が当該通信エリアで通信に失敗した端末の総数に対して所定の閾値未満である場合に、失敗数の分布の偏りが大きいと評価し、所定の閾値以上である場合に、失敗数の分布の偏りが小さいと評価する
    請求項18記載の網管理装置。
  20. 劣化規模評価手段は、端末失敗率が所定の閾値未満の場合に品質劣化を被る端末数の規模を小規模と判断し、端末失敗率が所定の閾値以上の場合に品質劣化を被る端末数の規模を大規模と判断する
    請求項17から請求項19のいずれか1項に記載の網管理装置。
  21. 劣化原因推定手段は、劣化規模評価手段が品質劣化を被る端末数の規模を大規模と判断したときに、移動端末と通信検知装置との通信を中継する網側装置または通信を中継する中継回線の故障が品質劣化の原因と推定し、劣化規模評価手段が品質劣化を被る端末数の規模を小規模と判断したときに、特定の移動端末の故障または局所的な電波の不感知が品質劣化の原因と推定する
    請求項17から請求項20のいずれか1項に記載の網管理装置。
  22. 劣化原因推定手段は、劣化規模評価手段が品質劣化を被る端末数の規模を大規模と判断したときに、移動端末と通信検知装置との通信を中継する網側装置または通信を中継する中継回線の故障が品質劣化の原因と推定し、劣化規模評価手段が品質劣化を被る端末数の規模を小規模と判断したときであって、失敗数分布評価手段が失敗数の分布の偏りが小さいと評価したときに、前記網側装置の部分故障または局所的な電波の不感知と推定する
    請求項19に記載の網管理装置。
  23. 端末失敗情報をもとに、通信エリアごとの管理対象端末の台数を算出する台数算出手段と、
    前記台数を通信検知装置に送信する送信手段を備えた
    請求項17から請求項22のいずれか1項に記載の網管理装置。
  24. 台数算出手段は、品質劣化を被る端末数を正確に評価するために必要な個別管理の端末数である品質劣化評価端末数と、失敗数分布の偏りを正確に評価するのに必要な個別管理の端末数である分布評価端末数と、通信検知装置の記憶領域に監視情報を記憶可能な最大端末数とを算出し、前記品質劣化評価端末数、前記分布評価端末数及び前記最大端末数をもとに個別管理の対象とする端末数を算出する
    請求項23記載の網管理装置。
  25. 台数算出手段は、過去の観測期間の通信の試行回数、失敗回数、通信に失敗した端末数、個別管理する移動端末ごとの通信の失敗回数をもとに、品質劣化評価端末数及び分布評価端末数を算出する
    請求項24記載の網管理装置。
  26. 端末失敗率算出手段は、
    通信検知装置に期間通信情報として記憶された通信の試行回数と、通信の失敗回数と、通信に失敗した移動端末の総数とから、通信エリア内で通信を行った通信端末数を算出する通信端末数算出手段と、
    前記通信に失敗した移動端末の総数と前記通信端末数との比から端末失敗率を算出する失敗率算出手段とを備えた
    請求項17から請求項25のいずれか1項に記載の網管理装置。
  27. 通信端末数算出手段は、同一の移動端末が重複して発生させた通信の失敗の回数を、通信エリアごとの通信の失敗回数から除外することにより、通信エリア内で通信を行った通信端末数を算出する
    請求項26に記載の網管理装置。
  28. 通信エリア内の通信の試行及び当該通信の失敗を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで通信の失敗を検出したときに、通信に失敗した移動端末を、通信品質の算出対象とする管理対象端末として特定する管理対象端末特定ステップと、
    前記管理対象端末特定ステップで特定した管理対象端末ごとに通信の失敗に関する情報を含む端末失敗情報を集計して、通信情報記憶手段に登録する端末集計情報登録ステップと、
    前記検出ステップで前記通信の試行及び前記通信の失敗を検知したときに、当該通信の試行回数及び通信の失敗回数をもとに、通信エリア内の移動端末が所定の期間に行った通信の試行回数と、当該通信の失敗回数と、当該通信に失敗した移動端末の総数を示す失敗端末数とを含む期間通信情報を集計して、通信情報記憶手段に登録する通信情報登録ステップと、
    前記通信情報記憶手段に記憶された前記期間通信情報をもとに、通信を行った移動端末数に対する通信に失敗した端末数の割合を示す端末失敗率を算出する端末失敗率算出ステップと、
    前記通信情報記憶手段に記憶された前記端末失敗情報、及び前記端末失敗率をもとに、品質劣化を被る端末数の規模を評価する劣化規模評価ステップと、
    前記端末数の規模をもとに、品質劣化の原因を推定する劣化原因推定ステップとを含む
    ことを特徴とする通信品質管理方法。
  29. 通信情報記憶手段に記憶された期間通信情報及び端末失敗情報をもとに、移動端末ごとの失敗数の分布の偏りを評価する失敗数分布評価ステップを含み、
    劣化原因推定ステップで、端末数の規模及び前記失敗数の分布の偏りをもとに、品質劣化の原因を推定する
    請求項28記載の通信品質管理方法。
  30. 通信エリア内の通信の試行及び当該通信の失敗を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで通信の失敗を検出したときに、通信に失敗した移動端末を、通信品質の算出対象とする管理対象端末として特定する管理対象端末特定ステップと、
    前記管理対象端末特定ステップで特定した管理対象端末ごとに通信の失敗に関する情報を含む端末失敗情報を集計して、通信情報記憶手段に登録する端末集計情報登録ステップと、
    前記検出ステップで前記通信の試行及び前記通信の失敗を検知したときに、当該通信の試行回数及び通信の失敗回数をもとに、通信エリア内の移動端末が所定の期間に行った通信の試行回数と、当該通信の失敗回数と、当該通信に失敗した移動端末の総数を示す失敗端末数とを含む期間通信情報を集計して、通信情報記憶手段に登録する通信情報登録ステップとを含む
    ことを特徴とする通信検知方法。
  31. 管理対象端末特定ステップで、移動端末を管理対象端末として特定したときに、通信エリアごとの管理対象端末が所定の台数を超えている場合に、当該管理対象端末を所定の台数以下に限定する
    請求項30記載の通信検知方法。
  32. 通信エリア内の移動端末が所定の期間に行った通信の試行回数と、当該通信の失敗回数と、当該通信に失敗した移動端末の総数を示す失敗端末数とを含む期間通信情報をもとに、通信を行った移動端末数に対する通信に失敗した端末数の割合を示す端末失敗率を算出する端末失敗率算出ステップと、
    通信に失敗した移動端末のうち、通信品質の算出対象として特定した管理対象端末ごとに、通信の失敗に関する情報を集計した端末失敗情報、及び前記端末失敗率をもとに、品質劣化を被る端末数の規模を評価する劣化規模評価ステップと、
    前記端末数の規模をもとに、品質劣化の原因を推定する劣化原因推定ステップとを含む
    ことを特徴とする網管理方法。
  33. 期間通信情報及び端末失敗情報をもとに、移動端末ごとの失敗数の分布の偏りを評価する失敗数分布評価ステップを含み、
    劣化原因推定ステップで、端末数の規模及び前記失敗数の分布の偏りをもとに、品質劣化の原因を推定する
    請求項32記載の網管理方法。
  34. 移動体通信網に接続されるコンピュータに搭載される通信検知プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    通信エリア内の通信の試行及び当該通信の失敗を検出する検出処理、
    前記検出処理で、前記通信の失敗を検出したときに、当該通信に失敗した移動端末を、通信品質の算出対象とする管理対象端末として特定する管理対象端末特定処理、
    通信エリア内の移動端末が所定の期間に行った通信の試行回数と、当該通信の失敗回数と、当該通信に失敗した移動端末の総数を示す失敗端末数とを含む期間通信情報と、移動端末ごとに通信の失敗に関する情報を含む端末失敗情報とを記憶する通信情報記憶手段に、前記管理対象端末特定処理で特定した管理対象端末ごとに前記端末失敗情報を集計して登録する端末集計情報登録処理、および、
    前記検出処理で前記通信の試行及び前記通信の失敗を検知したときに、当該通信の試行回数及び通信の失敗回数をもとに期間通信情報を集計して、前記通信情報記憶手段に登録する通信情報登録処理
    を実行させるための通信検知プログラム。
  35. コンピュータに、
    管理対象端末特定処理で、移動端末を管理対象端末として特定したときに、通信エリアごとの管理対象端末が所定の台数を超えている場合に、当該管理対象端末を所定の台数以下に限定させる
    請求項34記載の通信検知プログラム。
  36. 移動体通信網に接続され、通信エリア内の移動端末が所定の期間に行った通信の試行回数と、当該通信の失敗回数と、当該通信に失敗した移動端末の総数を示す失敗端末数とを含む期間通信情報と、通信に失敗した移動端末のうち、通信品質の算出対象として特定した管理対象端末ごとに、通信の失敗に関する情報を集計した端末失敗情報とを記憶する通信検知装置から、当該期間通信情報及び端末失敗情報を受信するコンピュータに搭載される網管理プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記期間通信情報をもとに、通信を行った移動端末数に対する通信に失敗した端末数の割合を示す端末失敗率を算出する端末失敗率算出処理、
    前記端末失敗情報、及び前記端末失敗率をもとに、品質劣化を被る端末数の規模を評価する劣化規模評価処理、および、
    前記端末数の規模をもとに、品質劣化の原因を推定する劣化原因推定処理
    を実行させるための網管理プログラム。
  37. コンピュータに、
    通信検知装置に記憶された期間通信情報及び端末失敗情報をもとに、移動端末ごとの失敗数の分布の偏りを評価する失敗数分布評価処理を実行させ、
    劣化原因推定処理で、端末数の規模及び前記失敗数の分布の偏りをもとに、品質劣化の原因を推定させる
    請求項36記載の網管理プログラム。
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