JP2010104710A - 医用画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】梗塞部位が描出される領域をCT画像から容易に抽出することを課題とする。
【解決手段】医用画像処理装置100においては、CT心内膜抽出部3が、造影CT画像から心内膜領域を抽出し、MR心外膜抽出部22が、遅延造影画像から心外膜領域を抽出する。また、MR心外膜合成部32が、遅延造影画像から抽出された心外膜領域と造影CT画像から抽出された心内膜領域とを造影CT画像にて合成し、心外膜と心内膜とに挟まれる心筋領域を造影CT画像から抽出する。また、心筋梗塞部位抽出部33が、造影CT画像から抽出された心筋領域から輝度値が閾値以下となる領域を抽出することで、梗塞部位が描出される梗塞領域を造影CT画像から抽出する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、医用画像処理装置に関する。
心筋梗塞の検査は、CT(Computed Tomography)装置やMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置等を用いて行われる。具体的には、CT装置やMRI装置、超音波診断装置等によって心臓の画像が撮影され、撮影された画像を用いて心筋梗塞部位の検査が行われる。
もっとも、緊急性の高い急性心筋梗塞の術前検査などでは、CT装置が選択されることが多い。CT装置は、MRI装置に比較して撮影時間が短く、また、閉塞した血管の描出に優れているからである。このため、従来、心筋梗塞の原因である責任血管をCT画像から特定する技術や、梗塞部位が描出される領域をCT画像から抽出する技術などが提案されている。例えば、特許文献1には、スペクトル分布が異なる2つの画像がCT装置によって撮影され、撮影された画像の画素をHU(Hounsfield Unit)値を用いた閾値法で分類することで、梗塞部位が描出される領域をCT画像から抽出する技術が提案されている。
特開2006−142020号公報
ところで、上記した従来の技術では、梗塞部位が描出される領域をCT画像から容易に抽出することができないという課題があった。すなわち、責任血管を特定する技術では、責任血管を特定することはできても梗塞部位が描出される領域を抽出することはできない。また、閾値法で分類する技術では、スペクトル分布が異なる2つの画像が撮影されなければならず、汎用的なCT装置を用いることはできない。
そこで、本発明は、上記した従来の技術の課題を解決するためになされたものであり、梗塞部位が描出される領域をCT画像から容易に抽出することが可能な医用画像処理装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、MRI装置によって被検体の心臓が撮影されたMR画像から、当該心臓の心外膜が描出される領域を抽出する心外膜抽出手段と、前記MR画像又はCT装置によって前記被検体の心臓が撮影されたCT画像から、当該心臓の心内膜が描出される領域を抽出する心内膜抽出手段と、前記心外膜抽出手段によって抽出された心外膜の領域と前記心内膜抽出手段によって抽出された心内膜の領域とを前記CT画像にて合成し、心外膜と心内膜とに挟まれる心筋が描出される領域を当該CT画像から抽出する心筋抽出手段と、前記心筋抽出手段によって抽出された心筋の領域から輝度値が閾値以下となる領域を抽出することで、第一梗塞部位が描出される領域を前記CT画像から抽出する梗塞抽出手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、梗塞部位が描出される領域をCT画像から容易に抽出することが可能になる。
以下に添付図面を参照して本発明に係る医用画像処理装置の実施例を詳細に説明する。まず、以下の実施例で用いる主要な用語を定義し、次に、実施例1〜6に係る医用画像処理装置を順に説明する。
[用語の定義]
以下の実施例で用いる主要な用語を定義する。「CT画像」とは、X線CT装置によって撮影されることで取得された画像データのことである。また、「造影CT画像」とは、造影CT法を用いて撮影されることで取得された「CT画像」のことである。造影CT法とは、血管内や血流が豊富な組織に流入し易い造影剤の性質を利用し、組織の内部や周辺にX線吸収率の高い造影剤を注入することで、組織の輝度比を高める手法である。このため、心臓が撮影された「造影CT画像」の場合、心内膜によって覆われる心臓の内腔には造影剤が流入するので、輝度値が高くなる結果、内腔は白く描出される。言い換えると、造影CT法は、心内膜を描出することに有効な手法である。
「MR画像」とは、MRI装置によって撮影されることで取得された画像データのことである。また、「Black Blood画像」とは、Black Blood法を用いて撮影されることで取得された「MR画像」のことである。Black Blood法とは、血液の輝度値を低くする手法である。血管内や血流が豊富な組織は輝度値が低くなり、黒く描出される。このため、心臓が撮影された「Black Blood画像」の場合、心臓の内腔の輝度値が低くなる結果、内腔は黒く描出される。言い換えると、Black Blood法は、心内膜を描出することに有効な手法である。
また、「遅延造影画像」とは、遅延造影法を用いて撮影されることで取得された「MR画像」のことである。遅延造影法とは、正常組織に比較して病変組織からの排出が遅れる造影剤の性質を利用し、組織の内部や周辺に造影剤を注入し、所定時間経過した後に撮影することで、正常組織と病変組織との輝度比を高める手法である。例えば、心筋梗塞が撮影された「遅延造影画像」の場合、正常部位と心筋梗塞部位との輝度比が高まることになるとともに、正常な心筋の輝度値が低くなり、心内膜の内側及び心外膜の外側の輝度値が高くなる結果、心筋の大半部分は黒く描出される。言い換えると、遅延造影法は、心筋梗塞部位の有無の判定手法として優れた手法であり、また、心内膜や心外膜の情報を取得することも可能な手法である。
実施例1に係る医用画像処理装置を説明する。まず、実施例1に係る医用画像処理装置の概要を説明し、続いて、構成及び処理手順を説明し、最後に、実施例1の効果を説明する。
[実施例1に係る医用画像処理装置の概要]
まず、図1を用いて、実施例1に係る医用画像処理装置の概要を説明する。図1は、実施例1に係る医用画像処理装置の概要を説明するための図である。なお、以下では、心内膜が描出される領域を心内膜領域といい、心外膜が描出される領域を心外膜領域といい、心筋が描出される領域を心筋領域といい、梗塞部位が描出される領域を梗塞領域という。
図1に示すように、実施例1に係る医用画像処理装置は、被検体の心臓が撮影されたCT画像から、心内膜領域を抽出する(図1の(1)を参照)。また、医用画像処理装置は、被検体の心臓が撮影されたMR画像から、心内膜領域及び心外膜領域を抽出する(図1の(2)を参照)。
次に、医用画像処理装置は、CT画像から抽出された心内膜領域とMR画像から抽出された心内膜領域及び心外膜領域とをCT画像にて合成し、心外膜領域と心内膜領域とに挟まれた心筋領域をCT画像から抽出する(図1の(3)を参照)。
そして、医用画像処理装置は、抽出された心筋領域から輝度値が閾値以下となる領域を抽出することで、梗塞領域をCT画像から抽出する(図1の(4)を参照)。
このように、実施例1に係る医用画像処理装置は、MR画像から抽出された心外膜領域をCT画像にて合成することでCT画像から心筋領域を抽出し、抽出した心筋領域から輝度値が閾値以下となる低信号の領域を抽出することでCT画像から梗塞領域を抽出する。このようなことから、実施例1に係る医用画像処理装置によれば、梗塞領域をCT画像から容易に抽出することが可能になる。
例えば、CT画像が造影CT画像の場合、心臓の内腔が白く描出されるので、造影CT画像から心内膜領域を抽出することは容易であると考えられる。また、例えば、MR画像が遅延造影画像の場合、心筋が白く描出されるので、遅延造影画像から心内膜領域及び心外膜領域を抽出することは容易であると考えられる。このように、医用画像の種別によって容易に抽出することができる領域の種類が異なる点に着目し、実施例1に係る医用画像処理装置は、他の医用画像から抽出された領域を自医用画像に合成することで、自医用画像から抽出できる領域の種類を広げるものである。この結果、実施例1に係る医用画像処理装置は、CT画像から心筋領域を抽出することができるようになり、心筋領域内に範囲を限定して低信号の領域を抽出することができるので、梗塞部位をCT画像から容易に抽出することが可能になる。
[実施例1に係る医用画像処理装置の構成]
次に、図2〜5を用いて、実施例1に係る医用画像処理装置の構成を説明する。図2は、実施例1に係る医用画像処理装置の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、実施例1に係る医用画像処理装置100は、造影CT画像入力部1と、心臓抽出部2と、CT心内膜抽出部3と、Black Blood画像入力部11と、MR心内膜抽出部12と、遅延造影画像入力部21と、MR心外膜抽出部22と、位置合わせ部31と、MR心外膜合成部32と、心筋梗塞部位抽出部33と、画像表示部34とを備える。
なお、実施例1に係る医用画像処理装置100は、PACS(Picture Archiving and Communication System)のネットワークを介してCT装置やMRI装置と接続され、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に則って医用画像を送受信する。
造影CT画像入力部1は、医用画像処理装置100に造影CT画像を入力する。具体的には、造影CT画像入力部1は、心臓抽出部2と接続され、PACSのネットワークを介してCT装置から受け付けた造影CT画像を心臓抽出部2に送信する。
心臓抽出部2は、造影CT画像から心臓の画像を抽出する。具体的には、心臓抽出部2は、造影CT画像入力部1とCT心内膜抽出部3と画像表示部34と接続され、造影CT画像入力部1から受け付けた造影CT画像から心臓の画像を抽出する。また、心臓抽出部2は、抽出した心臓の画像を画像表示部34に送信するとともに造影CT画像をCT心内膜抽出部3に送信する。
CT心内膜抽出部3は、造影CT画像から心内膜領域を抽出する。具体的には、CT心内膜抽出部3は、心臓抽出部2と位置合わせ部31と接続され、心臓抽出部2から受け付けた造影CT画像から心内膜領域を抽出する。例えば、CT心内膜抽出部3は、造影CT画像を解析し、心内膜領域の位置を示す座標の情報や心内膜領域の大きさを示す画素数の情報などを取得することで、造影CT画像から心内膜領域を抽出する。また、CT心内膜抽出部3は、抽出した心内膜領域及び造影CT画像を位置合わせ部31に送信する。
ここで、図3を用いて、CT心内膜抽出部3による心内膜領域の抽出を説明する。図3は、心内膜領域の抽出を説明するための図である。なお、図3に示すように、実施例1における造影CT画像は、被検体の心臓の断面を描出する2次元画像であり、心臓の内腔が造影CT画像の中心点付近に描出されるように撮影されたものである。
まず、CT心内膜抽出部3は、図3の(A)に示すように、造影CT画像に対して、造影CT画像の内腔領域内に中心点を設定する。次に、CT心内膜抽出部3は、図3の(B)に示すように、中心点から放射状に延びる複数の放射線を設定する。続いて、CT心内膜抽出部3は、図3の(C)に示すように、放射線各々について画素ごとの輝度値を示す輝度値カーブを生成する。そして、CT心内膜抽出部3は、輝度値カーブに基づいて、輝度値の勾配を画素ごとに算出する。
ここで、造影CT画像では、内腔領域の輝度値が高くなるので、内腔領域と心筋領域との境界で輝度値の負の勾配が大きくなる。このため、CT心内膜抽出部3は、図3の(D)に示すように、放射線各々について輝度値の負の勾配が閾値以下となる点を求め、心内膜領域の位置を示す座標として出力する。また、CT心内膜抽出部3は、心内膜領域の位置を示す座標を用いて心内膜領域を描出する画素の数を計上し、心内膜領域の大きさを示す画素数として出力する。こうして、CT心内膜抽出部3は、図3の(E)に示すように、造影CT画像から心内膜領域を抽出する。
Black Blood画像入力部11は、医用画像処理装置100にBlack Blood画像を入力する。具体的には、Black Blood画像入力部11は、MR心内膜抽出部12と接続され、PACSのネットワークを介してMRI装置から受け付けたBlack Blood画像をMR心内膜抽出部12に送信する。
MR心内膜抽出部12は、Black Blood画像から心内膜領域を抽出する。具体的には、MR心内膜抽出部12は、Black Blood画像入力部11と位置合わせ部31と接続され、Black Blood画像入力部11から受け付けたBlack Blood画像から心内膜領域を抽出する。例えば、MR心内膜抽出部12は、Black Blood画像を解析し、心内膜領域の位置を示す座標の情報や心内膜領域の大きさを示す画素数の情報などを取得することで、Black Blood画像から心内膜領域を抽出する。また、MR心内膜抽出部12は、抽出した心内膜領域及びBlack Blood画像を位置合わせ部31に送信する。
ここで、MR心内膜抽出部12による心内膜領域の抽出を説明する。なお、造影CT画像と同様、実施例1におけるBlack Blood画像は、被検体の心臓の断面を描出する2次元画像であり、心臓の内腔がBlack Blood画像の中心点付近に描出されるように撮影されたものである。
まず、MR心内膜抽出部12は、Black Blood画像に対して、Black Blood画像の中心点を設定する。次に、MR心内膜抽出部12は、中心点から放射状に延びる複数の放射線を設定する。続いて、MR心内膜抽出部12は、放射線各々について画素ごとの輝度値を示す輝度値カーブを生成する。そして、MR心内膜抽出部12は、輝度値カーブに基づいて、輝度値の勾配を画素ごとに算出する。
ここで、Black Blood画像では、内腔領域の輝度値が低くなるので、内腔領域と心筋領域との境界で輝度値の正の勾配が大きくなる。このため、MR心内膜抽出部12は、放射線各々について輝度値の正の勾配が閾値以上となる点を求め、心内膜領域の位置を示す座標として出力する。また、MR心内膜抽出部12は、心内膜領域の位置を示す座標を用いて心内膜領域を描出する画素の数を計上し、心内膜領域の大きさを示す画素数として出力する。こうして、MR心内膜抽出部12は、Black Blood画像から心内膜領域を抽出する。
遅延造影画像入力部21は、医用画像処理装置100に遅延造影画像を入力する。具体的には、遅延造影画像入力部21は、MR心外膜抽出部22と接続され、PACSのネットワークを介してMRI装置から受け付けた遅延造影画像をMR心外膜抽出部22に送信する。
MR心外膜抽出部22は、遅延造影画像から心外膜領域を抽出する。具体的には、MR心外膜抽出部22は、遅延造影画像入力部21とMR心外膜合成部32と接続され、遅延造影画像入力部21から受け付けた遅延造影画像から心外膜領域を抽出する。例えば、MR心外膜抽出部22は、遅延造影画像を解析し、心外膜領域の位置を示す座標の情報や心外膜領域の大きさを示す画素数の情報などを取得することで、遅延造影画像から心外膜領域を抽出する。また、MR心外膜抽出部22は、抽出した心外膜領域をMR心外膜合成部32に送信する。
ここで、MR心外膜抽出部22による心外膜領域の抽出を説明する。なお、造影CT画像やBlack Blood画像と同様、実施例1における遅延造影画像は、被検体の心臓の断面を描出する2次元画像であり、心臓の内腔が遅延造影画像の中心点付近に描出されるように撮影されたものである。
まず、MR心外膜抽出部22は、遅延造影画像に対して、遅延造影画像の中心点を設定する。次に、MR心外膜抽出部22は、中心点から放射状に延びる複数の放射線を設定する。続いて、MR心外膜抽出部22は、放射線各々について画素ごとの輝度値を示す輝度値カーブを生成する。そして、MR心外膜抽出部22は、輝度値カーブに基づいて輝度値の勾配を画素ごとに算出する。
ここで、遅延造影画像では、心筋領域の輝度値が低くなるので、内腔領域と心筋領域との境界で輝度値の負の勾配が大きくなる。また、遅延造影画像では、心筋領域における輝度値の変化が少ないので、心筋領域における輝度値の勾配が所定の範囲内に収まる。また、遅延造影画像では、心筋領域の輝度値が低くなるので、心筋領域と外側領域との境界で輝度値の正の勾配が大きくなる。
このため、MR心外膜抽出部22は、放射線各々について輝度値の負の勾配が閾値以下となる点を求め、次に、その点の外側領域であって、輝度値の勾配が所定の範囲内に収まる領域を求める。さらに、MR心外膜抽出部22は、その領域の外側領域で輝度値の正の勾配が閾値以上となる点を求め、心外膜領域の位置を示す座標として出力する。また、MR心外膜抽出部22は、心外膜領域の位置を示す座標を用いて心外膜領域を描出する画素の数を計上し、心外膜領域の大きさを示す画素数として出力する。こうして、MR心外膜抽出部22は、遅延造影画像から心外膜領域を抽出する。
位置合わせ部31は、造影CT画像とBlack Blood画像との位置関係を調整する。実施例1において、Black Blood画像と遅延造影画像との位置関係は、予め調整済みである。このため、位置合わせ部31は、造影CT画像とBlack Blood画像との位置関係を調整することで、造影CT画像と遅延造影画像との位置関係をも調整することになる。
具体的には、位置合わせ部31は、CT心内膜抽出部3とMR心内膜抽出部12とMR心外膜合成部32と接続され、CT心内膜抽出部3によって抽出された心内膜領域とMR心内膜抽出部12によって抽出された心内膜領域とを用いて造影CT画像とBlack Blood画像との位置関係を調整する。また、位置合わせ部31は、調整の結果得られた調整情報及び造影CT画像をMR心外膜合成部32に送信する。
例えば、位置合わせ部31は、CT心内膜抽出部3によって抽出された心内膜領域のみを描出する2値画像を造影CT画像から作成する。また、位置合わせ部31は、MR心内膜抽出部12によって抽出された心内膜領域のみを描出する2値画像をBlack Blood画像から作成する。そして、位置合わせ部31は、2つの2値画像に対し、サーフェス画像重ね合わせ法による位置合わせや、相関関数による位置合わせ、あるいはMutual Information法による位置合わせなどを適用し、造影CT画像とBlack Blood画像との位置関係を調整する。
例えば、図4の(A)及び(C)に示すように、Black Blood画像に描出される心内膜領域が造影CT画像に描出される心内膜領域よりも小さい場合には、Black Blood画像から出力された座標の情報を拡大方向に補正することで、Black Blood画像から抽出された座標の情報を造影CT画像用の情報に変換することができる。
また、Black Blood画像に描出される心内膜領域と造影CT画像に描出される心内膜領域とがずれている場合には、Black Blood画像に描出される心内膜領域の中心点と造影CT画像に描出される心内膜領域の中心点とを求め、両中心点をあわせるようにBlack Blood画像から出力された座標の情報を補正することで、Black Blood画像から抽出された座標の情報を造影CT画像用の情報に変換することができる。なお、中心点を利用する手法以外に、両画像のピクセル値や勾配を利用する公知の手法でもよい。例えば、MI法などでもよい。
このように、実施例1における位置合わせ部31は、補正を行うことで位置関係の調整を行い、補正情報を求めることで調整情報を求めるものである。なお、図4は、梗塞領域の抽出を説明するための図である。
MR心外膜合成部32は、遅延造影画像から抽出された心外膜領域を造影CT画像にて合成し、造影CT画像から心筋領域を抽出する。具体的には、MR心外膜合成部32は、位置合わせ部31とMR心外膜抽出部22と心筋梗塞部位抽出部33と接続され、位置合わせ部31から送信された調整情報を用いて、MR心外膜抽出部22によって抽出された心外膜領域を造影CT画像に合成する。また、MR心外膜合成部32は、造影CT画像から心筋領域を抽出し、抽出した心筋領域及び造影CT画像を心筋梗塞部位抽出部33に送信する。
例えば、図4の(A)及び(B)に示すように、実施例1において、Black Blood画像と遅延造影画像との位置関係は、予め調整済みである。このため、位置合わせ部31から送信された調整情報、すなわち、Black Blood画像から抽出された座標の情報を造影CT画像用の情報に変換するための補正情報は、そのまま、遅延造影画像から抽出された座標の情報を造影CT画像用の情報に変換するための補正情報として流用することができる。実施例1におけるMR心外膜合成部32は、位置合わせ部31から送信された調整情報を用いて遅延造影画像から抽出された座標の情報の補正を行うことで、図4の(D)に示すように、遅延造影画像から抽出された心外膜領域を造影CT画像にて合成する。
また、例えば、図4の(E)に示すように、MR心外膜合成部32は、心内膜領域の位置を示す座標の情報及び心外膜領域の位置を示す座標の情報などを用いて、心筋領域の位置を示す座標を出力する。また、MR心外膜合成部32は、心筋領域の位置を示す座標を用いて心筋領域を描出する画素の数を計上し、心筋領域の大きさを示す画素数として出力する。こうして、MR心外膜合成部32は、造影CT画像から心筋領域を抽出する。
心筋梗塞部位抽出部33は、造影CT画像から梗塞領域を抽出する。具体的には、心筋梗塞部位抽出部33は、MR心外膜合成部32と画像表示部34と接続され、MR心外膜合成部32によって抽出された心筋領域から輝度値が閾値以下となる領域を抽出することで、梗塞領域を造影CT画像から抽出する。例えば、心筋梗塞部位抽出部33は、梗塞領域の位置を示す座標の情報や梗塞領域の大きさを示す画素数の情報などを取得することで、造影CT画像から梗塞領域を抽出する。また、心筋梗塞部位抽出部33は、抽出した梗塞領域を画像表示部34に送信する。
例えば、心筋梗塞部位抽出部33は、MR心外膜合成部32から送信された心筋領域の位置を示す座標を用いて心筋領域を描出する画素を特定し、特定した画素各々について、輝度値が閾値以下となるか否かを判定する。そして、心筋梗塞部位抽出部33は、輝度値が閾値以下となると判定した画素の座標を特定し、梗塞領域の位置を示す座標として出力する。また、心筋梗塞部位抽出部33は、梗塞領域の位置を示す座標を用いて梗塞領域を描出する画素の数を計上し、梗塞領域の大きさを示す画素数として出力する。こうして、心筋梗塞部位抽出部33は、造影CT画像から梗塞領域を抽出する。
ここで、実施例1における心筋梗塞部位抽出部33は、病変組織への流入が正常組織への流入に比較して遅れる造影剤の性質を利用する(Koen Nieman, et al. Reperfused Myocardial Infarction:Contrast-enhanced 64-Section CT in Comparison to MR Imaging. Radiology:Volume 247:Number 1-April 2008)。すなわち、心筋梗塞部位抽出部33は、心筋領域の内、正常心筋を示す輝度値よりも低信号の領域を心筋領域と判定する。また、心筋梗塞部位抽出部33は、平滑化フィルタを用いて微細なノイズを除去する手法や、輝度値の局所分散量を用いてノイズからエッジ情報を抽出する手法などを併用することで、抽出の精度を上げることもできる。なお、局所分散量を用いる手法とは、ある画素を中心とした5×5程度の小領域内の輝度値の分散量が、画像のエッジ情報を含む領域の場合ノイズのみの領域に比較して多くなることを利用して、エッジ情報を抽出する手法である。
画像表示部34は、造影CT画像から抽出された梗塞領域を表示する。具体的には、画像表示部34は、心臓抽出部2と心筋梗塞部位抽出部33と接続され、心臓抽出部2から送信された心臓の画像にて心筋梗塞部位抽出部33から送信された梗塞領域を合成し、モニタなどの表示部に表示する。
例えば、画像表示部34は、心臓全体と治療前の心筋梗塞部位との相対的な位置関係を3次元画像として表示する。例えば、画像表示部34は、図5に示すように、造影CT画像から抽出された心臓のVR(Volume Rendering)画像やMPR(Multi Planar Reformation)画像上に、抽出した梗塞領域によって描出される心筋梗塞部位を色付けするなどして表示する。なお、図5は、心筋梗塞部位の表示を説明するための図である。
[実施例1に係る医用画像処理装置の処理手順]
次に、図6を用いて、実施例1に係る医用画像処理装置の処理手順を説明する。図6は、実施例1に係る医用画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
実施例1に係る医用画像処理装置100において、造影CT画像入力部1、Black Blood画像入力部11及び遅延造影画像入力部21各々は、造影CT画像、Black Blood画像又は遅延造影画像の入力受付を待機している。
造影CT画像入力部1は、造影CT画像の入力受付を判定し(ステップS101)、入力受付がない場合には(ステップS101否定)、入力受付を判定する処理に戻る。入力受付があった場合には(ステップS101肯定)、心臓抽出部2が、造影CT画像から心臓の画像を抽出し(ステップS102)、続いて、CT心内膜抽出部3が、造影CT画像から心内膜領域を抽出する(ステップS103)。
また、Black Blood画像入力部11は、Black Blood画像の入力受付を判定し(ステップS111)、入力受付がない場合には(ステップS111否定)、入力受付を判定する処理に戻る。入力受付があった場合には(ステップS111肯定)、MR心内膜抽出部12が、Black Blood画像から心内膜領域を抽出する(ステップS112)。
また、遅延造影画像入力部21は、遅延造影画像の入力受付を判定し(ステップS121)、入力受付がない場合には(ステップS121否定)、入力受付を判定する処理に戻る。入力受付があった場合には(ステップS121肯定)、MR心外膜抽出部22が、遅延造影画像から心外膜領域を抽出する(ステップS122)。
さて、実施例1に係る医用画像処理装置100において、位置合わせ部31は、造影CT画像及びBlack Blood画像からの心内膜領域の抽出完了を判定している(ステップS131)。すなわち、位置合わせ部31は、CT心内膜抽出部3から心内膜領域及び造影CT画像の送信を受け付け、かつ、MR心内膜抽出部12から心内膜領域及びBlack Blood画像の送信を受け付けたか否かを判定している。
両画像からの心内膜領域の抽出を完了していないと判定する場合には(ステップS131否定)、位置合わせ部31は、心内膜領域の抽出完了を判定する処理に戻る。一方、両画像からの心内膜領域の抽出を完了したと判定する場合には(ステップS131肯定)、位置合わせ部31は、CT心内膜抽出部3から送信された心内膜領域及び造影CT画像と、MR心内膜抽出部12から送信された心内膜領域及びBlack Blood画像とを用いて、造影CT画像とBlack Blood画像との位置関係を調整する(ステップS132)。
ところで、実施例1に係る医用画像処理装置100において、MR心外膜合成部32が、遅延造影画像からの心外膜領域の抽出完了を判定しており(ステップS133)、遅延造影画像からの心外膜領域の抽出を完了していないと判定する場合には(ステップS133否定)、MR心外膜合成部32は、心外膜領域の抽出完了を判定する処理に戻る。
一方、遅延造影画像からの心外膜領域の抽出を完了したと判定する場合には(ステップS133肯定)、MR心外膜合成部32は、位置合わせ部31から送信された調整情報及び造影CT画像と、MR心外膜抽出部22から送信された心外膜領域とを用いて、遅延造影画像から抽出された心外膜領域を造影CT画像にて合成し、造影CT画像から心筋領域を抽出する(ステップS134)。
そして、実施例1に係る医用画像処理装置100において、心筋梗塞部位抽出部33は、MR心外膜合成部32から送信された心筋領域から輝度値が閾値以下となる領域を抽出することで、梗塞領域を造影CT画像から抽出する(ステップS135)。
その後、画像表示部34が、心臓抽出部2から送信された心臓の画像にて心筋梗塞部位抽出部33から送信された梗塞領域を合成し、モニタなどの表示部に表示する(ステップS136)。
[実施例1の効果]
上記してきたように、実施例1に係る医用画像処理装置100においては、CT心内膜抽出部3が、造影CT画像から心内膜領域を抽出する。また、MR心外膜抽出部22が、遅延造影画像から心外膜領域を抽出する。そして、MR心外膜合成部32が、CT心内膜抽出部3によって抽出された心内膜領域とMR心外膜抽出部22によって抽出された心外膜領域とをCT画像にて合成し、心外膜と心内膜とに挟まれる心筋領域を造影CT画像から抽出する。続いて、心筋梗塞部位抽出部33が、MR心外膜合成部32によって抽出された心筋領域から輝度値が閾値以下となる領域を抽出することで、梗塞領域を造影CT画像から抽出する。
このように、実施例1に係る医用画像処理装置100は、遅延造影画像から抽出された心外膜領域を造影CT画像にて合成することで造影CT画像から心筋領域を抽出し、抽出した心筋領域から輝度値が閾値以下となる低信号の領域を抽出することで造影CT画像から梗塞領域を抽出する。このようなことから、実施例1に係る医用画像処理装置100によれば、ノイズ等により生じる不要な低信号領域の除去を行えるようになり、梗塞領域を造影CT画像から容易に抽出することが可能になる。
また、実施例1に係る医用画像処理装置100は、造影CT画像から抽出した梗塞領域をモニタなどに表示する画像表示部34をさらに備える。このようなことから、実施例1に係る医用画像処理装置100によれば、抽出した梗塞領域を視覚的な結果として出力することも可能になる。
さて、これまで実施例1として、Black Blood画像と遅延造影画像との位置関係が予め調整済みである場合の事例を説明してきた。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、Black Blood画像と遅延造影画像との位置関係の調整を医用画像処理装置による処理の中で実行してもよい。そこで、以下では、実施例2として、医用画像処理装置による処理の中で実行する場合の事例を説明する。
[実施例2に係る医用画像処理装置の構成]
まず、図7を用いて、実施例2に係る医用画像処理装置の構成を説明する。図7は、実施例2に係る医用画像処理装置の構成を示すブロック図である。なお、実施例1と異なる点を中心に説明する。
図7に示すように、実施例2に係る医用画像処理装置200は、特に、MR心外膜抽出部22が、MR心外膜合成部32に接続されずに位置合わせ部31に接続される点で、実施例1と異なる。
すなわち、実施例2におけるMR心外膜抽出部22は、実施例1と同様、遅延造影画像入力部21から受け付けた遅延造影画像から心外膜領域を抽出するが、抽出した心外膜領域をMR心外膜合成部32に送信するのではなく、抽出した心外膜領域及び遅延造影画像を位置合わせ部31に送信する。
一方、実施例2における位置合わせ部31は、造影CT画像とBlack Blood画像との位置関係を調整するだけでなく、遅延造影画像との位置関係も調整する。すなわち、実施例2において、Black Blood画像と遅延造影画像との位置関係は、予め調整済みではないので、位置合わせ部31は、Black Blood画像と遅延造影画像との位置関係をも調整することになる。
具体的には、実施例2における位置合わせ部31は、MR心内膜抽出部12によって抽出された心内膜領域とMR心外膜抽出部22によって抽出された心外膜領域とを用いてBlack Blood画像と遅延造影画像との位置関係を調整する。例えば、位置合わせ部31は、MR心内膜抽出部12によって抽出された心内膜領域の中心点を求め、また、MR心外膜抽出部22によって抽出された心外膜領域の中心点を求め、両中心点をあわせるように遅延造影画像から出力された座標の情報を補正することで、遅延造影画像から抽出された座標の情報をBlack Blood画像用の情報に変換することができる。すなわち、位置合わせ部31は、遅延造影画像から抽出された心外膜領域を補正する。なお、実施例2においては、Black Blood画像から抽出された心内膜領域の中心点と遅延造影画像から抽出された心外膜領域の中心点とを用いて両画像の位置合わせを行う手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、遅延造影画像から心内膜領域も抽出し、Black Blood画像から抽出された心内膜領域と遅延造影画像から抽出された心内膜領域とを用いて両画像の位置合わせを行う手法も同様に適用することができる。さらに、両画像のピクセル値や勾配を利用する公知の手法でもよい。例えば、MI法などでもよい。
また、位置合わせ部31は、実施例1と同様、造影CT画像とBlack Blood画像との位置関係を調整するが、調整の結果得られた調整情報をMR心外膜合成部32に送信するのではなく、Black Blood画像とのずれを補正した心外膜領域に調整情報をさらに適用することで、遅延造影画像から抽出された心外膜領域をさらに補正する。そして、実施例2における位置合わせ部31は、補正された心外膜領域及び造影CT画像をMR心外膜合成部32に送信する。
実施例2におけるMR心外膜合成部32は、実施例1と同様、遅延造影画像から抽出された心外膜領域を造影CT画像にて合成し、造影CT画像から心筋が描出される領域を抽出する。なお、実施例1におけるMR心外膜合成部32は、位置合わせ部31から送信された調整情報を用いて遅延造影画像から抽出された座標の情報の補正を行うことで心外膜領域を造影CT画像に合成したが、実施例2におけるMR心外膜合成部32は、位置合わせ部31から既に補正済みの心外膜領域を受信するので、補正済みの心外膜領域をそのまま造影CT画像に合成することになる。
[実施例2に係る医用画像処理装置による処理手順]
次に、図8を用いて、実施例2に係る医用画像処理装置による処理手順を説明する。図8は、実施例2に係る医用画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。なお、実施例1と異なる点を中心に説明する。
図8に示すように、実施例2に係る医用画像処理装置200による処理手順は、特に、ステップS231〜232の処理が、実施例1におけるステップS131〜132の処理と異なる点で、実施例1と異なる。
すなわち、上記してきたように、実施例2における位置合わせ部31は、造影CT画像とBlack Blood画像との位置関係を調整するだけでなく、遅延造影画像との位置関係も調整する。このため、位置合わせ部31は、ステップS231において、造影CT画像及びBlack Blood画像からの心内膜領域の抽出完了を判定するのみならず、遅延造影画像からの心外膜領域の抽出完了も判定し、ステップS232において、遅延造影画像との位置関係も調整する。
[実施例2の効果]
上記してきたように、実施例2に係る医用画像処理装置200によれば、実施例1と同様、梗塞領域を造影CT画像から容易に抽出することが可能になる。
さて、これまで実施例1及び2として、CT画像から抽出された心筋領域内に範囲を限定して低信号の領域を抽出することで、梗塞領域をCT画像から抽出する手法を説明してきた。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、MR画像から抽出された梗塞領域をCT画像にてさらに合成し、MR画像から抽出された梗塞領域の近傍に範囲をさらに限定して低信号の領域を抽出することで、梗塞領域をCT画像から抽出する手法でもよい。この場合には、梗塞領域をCT画像から容易にかつ高精度に抽出することが可能になる。以下では、実施例3として、MR画像から抽出された梗塞領域を併用する手法を説明する。
[実施例3に係る医用画像処理装置の構成]
まず、図9及び図10を用いて、実施例3に係る医用画像処理装置の構成を説明する。図9は、実施例3に係る医用画像処理装置の構成を示すブロック図であり、図10は、梗塞領域の抽出を説明するための図である。なお、以下では、MR画像から抽出された梗塞領域を併用する手法を実施例1に適用することを想定し、実施例1と異なる点を中心に説明するが、本手法は、実施例2に適用することも可能である。
図9の点線部分に示すように、実施例3に係る医用画像処理装置300は、特に、MR心内膜合成部23と、MR心筋梗塞部位抽出部24と、MR心筋梗塞部位合成部35とが追加される点で実施例1と異なり、また、心筋梗塞部位抽出部36による処理が実施例1と異なる。
MR心内膜合成部23は、Black Blood画像から抽出された心内膜領域を遅延造影画像にて合成し、遅延造影画像から心筋領域を抽出する。具体的には、MR心内膜合成部23は、MR心内膜抽出部12とMR心外膜抽出部22とMR心筋梗塞部位抽出部24と接続され、MR心内膜抽出部12によって抽出された心内膜領域とMR心外膜抽出部22によって抽出された心外膜領域とを遅延造影画像にて合成する。また、MR心内膜合成部23は、遅延造影画像から心筋領域を抽出し、抽出した心筋領域及び遅延造影画像をMR心筋梗塞部位抽出部24に送信する。
例えば、図10の(A)及び(B)に示すように、実施例3において、Black Blood画像と遅延造影画像との位置関係は、予め調整済みである。このため、MR心内膜合成部23は、図10の(B)に示すように、Black Blood画像から抽出された心内膜領域を遅延造影画像にて合成する。
また、例えば、MR心内膜合成部23は、心内膜の位置を示す座標の情報及び心外膜の位置を示す座標の情報などを用いて、心筋領域の位置を示す座標を出力する。こうして、MR心内膜合成部23は、遅延造影画像から心筋領域を抽出する。
MR心筋梗塞部位抽出部24は、遅延造影画像から治療後の梗塞領域を抽出する。具体的には、MR心筋梗塞部位抽出部24は、MR心内膜合成部23とMR心筋梗塞部位合成部35と接続され、MR心内膜合成部23によって抽出された心筋領域から輝度値が閾値以上となる領域を抽出することで、梗塞領域を遅延造影画像から抽出する。例えば、MR心筋梗塞部位抽出部24は、梗塞領域の位置を示す座標の情報や梗塞領域の大きさを示す画素数の情報などを取得することで、遅延造影画像から梗塞領域を抽出する。また、MR心筋梗塞部位抽出部24は、抽出した梗塞領域をMR心筋梗塞部位合成部35に送信する。
例えば、MR心筋梗塞部位抽出部24は、MR心内膜合成部23から送信された心筋領域の位置を示す座標を用いて心筋領域を描出する画素を特定し、特定した画素各々について、輝度値が閾値以上となるか否かを判定する。そして、MR心筋梗塞部位抽出部24は、輝度値が閾値以上となると判定した画素の座標を特定し、梗塞領域の位置を示す座標として出力する。また、MR心筋梗塞部位抽出部24は、梗塞領域の位置を示す座標を用いて梗塞領域を描出する画素の数を計上し、梗塞領域の大きさを示す画素数として出力する。こうして、MR心筋梗塞部位抽出部24は、遅延造影画像から治療後の梗塞領域を抽出する。
MR心筋梗塞部位合成部35は、遅延造影画像から抽出された治療後の梗塞領域を造影CT画像にて合成することで、造影CT画像から治療後の梗塞領域を抽出する。具体的には、MR心筋梗塞部位合成部35は、MR心外膜合成部32とMR心筋梗塞部位抽出部24と心筋梗塞部位抽出部36と接続され、MR心外膜合成部32を介して位置合わせ部31から送信された調整情報を用いて、MR心筋梗塞部位抽出部24によって抽出された梗塞領域を造影CT画像に合成することで、造影CT画像から治療後の梗塞領域を抽出する。(図10の(C)、(D)及び(E)を参照)。すなわち、MR心筋梗塞部位合成部35は、遅延造影画像から抽出された治療後の梗塞領域の対応点を造影CT画像上で求めることで、造影CT画像から治療後の梗塞領域を抽出する。また、MR心筋梗塞部位合成部35は、抽出した治療後の梗塞領域及び造影CT画像を心筋梗塞部位抽出部36に送信する。
心筋梗塞部位抽出部36は、実施例1の心筋梗塞部位抽出部33と同様、造影CT画像から治療前の梗塞領域を抽出するが、実施例1と異なり、治療後の梗塞領域の近傍から抽出する。具体的には、心筋梗塞部位抽出部36は、MR心筋梗塞部位合成部35と画像表示部34と接続され、MR心外膜合成部32によって抽出された心筋領域内であってMR心筋梗塞部位合成部35によって抽出された梗塞領域の近傍から、輝度値が閾値以下となる領域を抽出することで、治療前の梗塞領域を造影CT画像から抽出する。例えば、図10の(F)に示すように、心筋梗塞部位抽出部36は、造影CT画像から抽出された心筋領域の内、治療後の梗塞領域の近傍に範囲を限定して、治療前の梗塞領域を抽出する。
[実施例3に係る医用画像処理装置による処理手順]
次に、図11−1及び図11−2を用いて、実施例3に係る医用画像処理装置による処理手順を説明する。図11−1及び図11−2は、実施例3に係る医用画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。なお、実施例1と異なる点を中心に説明する。
図11−1及び図11−2に示すように、実施例3に係る医用画像処理装置300による処理手順は、特に、ステップS323〜325の処理及びステップS335〜337の処理が、実施例1と異なる。
すなわち、上記してきたように、実施例3に係る医用画像処理装置300は、遅延造影画像から治療後の梗塞領域を抽出し、抽出した治療後の梗塞領域を造影CT画像にて合成し、造影CT画像から抽出された治療後の梗塞領域の近傍から治療前の梗塞領域を抽出する。このため、医用画像処理装置300において、MR心外膜抽出部22が、遅延造影画像から心外膜領域を抽出すると(ステップS322)、MR心内膜合成部23が、Black Blood画像からの心内膜領域の抽出完了を判定する(ステップS323)。すなわち、MR心内膜合成部23は、MR心内膜抽出部12から心内膜領域の送信を受け付けたか否かを判定している。
Black Blood画像からの心内膜領域の抽出を完了していないと判定する場合には(ステップS323否定)、MR心内膜合成部23は、心内膜領域の抽出完了を判定する処理に戻る。一方、Black Blood画像からの心内膜領域の抽出を完了したと判定する場合には(ステップS323肯定)、MR心内膜合成部23は、MR心外膜抽出部22から送信された心外膜領域及び遅延造影画像と、MR心内膜抽出部12から送信された心内膜領域とを用いて、Black Blood画像から抽出された心内膜領域を遅延造影画像にて合成し、遅延造影画像から心筋領域を抽出する(ステップS324)。
そして、医用画像処理装置300において、MR心筋梗塞部位抽出部24は、MR心内膜合成部23から送信された心筋領域から輝度値が閾値以上となる領域を抽出することで、梗塞領域を遅延造影画像から抽出する(ステップS325)。
一方、医用画像処理装置300において、MR心外膜合成部32が、造影CT画像から心筋領域を抽出すると(ステップS334)、MR心筋梗塞部位合成部35が、遅延造影画像からの梗塞領域の抽出完了を判定する(ステップS335)。すなわち、MR心筋梗塞部位合成部35は、MR心筋梗塞部位抽出部24から梗塞領域の送信を受け付けたか否かを判定している。
遅延造影画像からの梗塞領域の抽出を完了していないと判定する場合には(ステップS335否定)、MR心筋梗塞部位合成部35は、梗塞領域の抽出完了を判定する処理に戻る。一方、遅延造影画像からの梗塞領域の抽出を完了したと判定する場合には(ステップS335肯定)、MR心筋梗塞部位合成部35は、位置合わせ部31から送信された調整情報及び造影CT画像と、MR心筋梗塞部位抽出部24から送信された梗塞領域とを用いて、遅延造影画像から抽出された梗塞領域を造影CT画像にて合成し、造影CT画像から治療後の梗塞領域を抽出する(ステップS336)。
そして、実施例3に係る医用画像処理装置300において、心筋梗塞部位抽出部36は、MR心外膜合成部32から送信された心筋領域内であって、MR心筋梗塞部位合成部35から送信された治療後の梗塞領域の近傍から、輝度値が閾値以下となる領域を抽出することで、治療前の梗塞領域を造影CT画像から抽出する(ステップS337)。
[実施例3の効果]
上記してきたように、実施例3に係る医用画像処理装置300は、治療後の梗塞領域を遅延造影画像から抽出するMR心筋梗塞部位抽出部24をさらに備える。また、MR心筋梗塞部位合成部35が、MR心筋梗塞部位抽出部24によって抽出された治療後の梗塞領域を造影CT画像にてさらに合成し、治療後の梗塞領域を造影CT画像からさらに抽出する。また、心筋梗塞部位抽出部36が、MR心外膜合成部32によって抽出された心筋領域内であって治療後の梗塞領域の近傍から輝度値が閾値以下となる領域を抽出することで、治療前の梗塞領域を造影CT画像から抽出する。
このようなことから、実施例3に係る医用画像処理装置300によれば、遅延造影画像から抽出された治療後の梗塞領域を造影CT画像にてさらに合成し、遅延造影画像から抽出された治療後の梗塞領域の近傍に範囲をさらに限定して低信号の領域を抽出するので、ノイズ等により生じる不要な低信号領域の除去がさらに厳密に行えるようになり、治療前の梗塞領域を造影CT画像から容易にかつ高精度に抽出することが可能になる。
さて、これまで実施例1〜3として、造影CT画像から抽出された梗塞領域をモニタなどの表示部に表示する手法、すなわち、治療前の梗塞領域を表示する手法を説明してきた。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、治療後の梗塞領域との間に存在する変化量などの情報を併せて表示してもよい。そこで、以下では、実施例4として、変化量などの情報を併せて表示する手法を説明する。
[実施例4に係る医用画像処理装置の構成]
まず、図12及び図13を用いて、実施例4に係る医用画像処理装置の構成を説明する。図12は、実施例4に係る医用画像処理装置の構成を示すブロック図であり、図13は、心筋梗塞部位の表示を説明するための図である。なお、実施例3と異なる点を中心に説明する。
図12に示すように、実施例4に係る医用画像処理装置400は、特に、MR心筋梗塞部位合成部35が削除され、CT・MR心筋梗塞部位差分解析部41が追加される点で実施例3と異なり、また、画像表示部42による処理が実施例3と異なる。なお、本発明はこの構成に限られるものではなく、MR心筋梗塞部位合成部35を削除せずに、CT・MR心筋梗塞部位差分解析部41を追加する構成などでもよい。
CT/MR心筋梗塞部位差分解析部41は、造影CT画像から抽出された治療前の梗塞領域と遅延造影画像から抽出された治療後の梗塞領域との間に存在する差分を解析する。具体的には、CT/MR心筋梗塞部位差分解析部41は、心筋梗塞部位抽出部33とMR心筋梗塞部位抽出部24と画像表示部42と接続され、心筋梗塞部位抽出部33によって抽出された治療前の梗塞領域とMR心筋梗塞部位抽出部24によって抽出された治療後の梗塞領域との間に存在する変化量など(面積、体積、厚さの変化量など)を算出する。この時、CT/MR心筋梗塞部位差分解析部41は、MR心筋梗塞部位抽出部24によって抽出された治療後の梗塞領域について調整情報を用いた補正を行ってから変化量などを算出する。また、CT/MR心筋梗塞部位差分解析部41は、治療前の梗塞領域、治療後の梗塞領域や、算出した変化量などの情報を画像表示部42に送信する。
画像表示部42は、実施例3の画像表示部34と同様、造影CT画像から抽出された治療前の梗塞領域を表示するが、その他に、治療後の梗塞領域との間に存在する変化量などの情報も表示する。具体的には、画像表示部42は、心臓抽出部2とCT/MR心筋梗塞部位差分解析部41と接続され、CT/MR心筋梗塞部位差分解析部41から送信された治療前の梗塞領域、治療後の梗塞領域、算出した変化量などの情報を心臓抽出部2から送信された心臓の画像にて合成し、モニタなどの表示部に表示する。
例えば、画像表示部42は、心臓全体と心筋梗塞部位の経時的変化とを3次元画像として表示する。例えば、画像表示部42は、図13に示すように、治療前の梗塞領域と治療後の梗塞領域との差分である「心筋梗塞から回復した部位」を色付けするなどして表示する。
[実施例4に係る医用画像処理装置の処理手順]
次に、図14−1及び図14−2を用いて、実施例4に係る医用画像処理装置による処理手順を説明する。図14−1及び図14−2は、実施例4に係る医用画像処理装置による処理手順を示すフローチャートである。なお、実施例3と異なる点を中心に説明する。
図14−1及び図14−2に示すように、実施例4に係る医用画像処理装置400による処理手順は、特に、ステップS435〜S438の処理が、実施例3と異なる。
すなわち、実施例4に係る医用画像処理装置400において、心筋梗塞部位抽出部33は、実施例1及び2と同様、MR心外膜合成部32から送信された心筋領域から輝度値が閾値以下となる領域を抽出することで、治療前の梗塞領域を造影CT画像から抽出する(ステップS435)。
すると、CT/MR心筋梗塞部位差分解析部41が、遅延造影画像からの治療後の梗塞領域の抽出完了を判定する(ステップS436)。すなわち、CT/MR心筋梗塞部位差分解析部41は、MR心筋梗塞部位抽出部24から梗塞領域の送信を受け付けたか否かを判定している。
遅延造影画像からの梗塞領域の抽出を完了していないと判定する場合には(ステップS436否定)、CT/MR心筋梗塞部位差分解析部41は、梗塞領域の抽出完了を判定する処理に戻る。一方、遅延造影画像からの梗塞領域の抽出を完了したと判定する場合には(ステップS436肯定)、CT/MR心筋梗塞部位差分解析部41は、造影CT画像から抽出された治療前の梗塞領域と遅延造影画像から抽出された治療後の梗塞領域との間に存在する差分を解析する(ステップS437)。
そして、画像表示部42が、造影CT画像から抽出された治療前の梗塞領域を表示するとともに、治療後の梗塞領域との間に存在する変化量などの情報も表示する(ステップS438)。
[実施例4の効果]
上記してきたように、実施例4に係る医用画像処理装置400においては、CT・MR心筋梗塞部位差分解析部41が、MR心筋梗塞部位抽出部24によって抽出された治療後の梗塞領域と、心筋梗塞部位抽出部33によって抽出された治療前の梗塞領域との間に存在する変化量を算出する。このようなことから、実施例4に係る医用画像処理装置400によれば、治療前後の梗塞領域を比較し、その変化量を定量的に算出することが可能になり、ひいては、治療が有効であったか否かの定量的な判断に役立てることも可能になる。
また、実施例4に係る医用画像処理装置400によれば、心臓などの画像と共に、心筋梗塞部位の位置や大きさの変化量が強調表示されるので、再治療が必要になった際の治療戦略の一助とすることも可能になる。
さて、これまで説明してきた実施例1〜4に係る医用画像処理装置は、梗塞の原因である責任血管の特定を行うものではなかった。そこで、以下では、実施例5として、責任血管の特定をさらに行う医用画像処理装置を説明する。
[実施例5に係る医用画像処理装置の構成]
まず、図15及び図16を用いて、実施例5に係る医用画像処理装置の構成を説明する。図15は、実施例5に係る医用画像処理装置の構成を示すブロック図であり、図16は、心筋梗塞部位の表示を説明するための図である。なお、実施例4と異なる点を中心に説明する。
図15に示すように、実施例5に係る医用画像処理装置500は、特に、冠動脈抽出部4と責任血管検出部51とが追加される点で実施例4と異なり、また、画像表示部52による処理が実施例4と異なる。
冠動脈抽出部4は、造影CT画像から冠動脈が描出される領域(以下、冠動脈領域)を抽出する。具体的には、冠動脈抽出部4は、心臓抽出部2と責任血管検出部51と接続され、心臓抽出部2から受け付けた造影CT画像から冠動脈領域を抽出する。例えば、冠動脈抽出部4は、造影CT画像を解析し、冠動脈が走行する位置や形状を示す座標の情報などを取得することで、造影CT画像から冠動脈領域を抽出する。また、冠動脈抽出部4は、抽出した冠動脈領域を責任血管検出部51に送信する。
責任血管検出部51は、冠動脈領域と治療前の梗塞領域とを用いて、梗塞の原因である責任血管を検出する。具体的には、責任血管検出部51は、冠動脈抽出部4と心筋梗塞部位抽出部33と画像表示部52と接続され、冠動脈抽出部4から送信された冠動脈領域と心筋梗塞部位抽出部33から送信された梗塞領域とを用いて、冠動脈と心筋梗塞部位との相対距離を測定する。そして、責任血管検出部51は、例えば、相対距離が近い血管を責任血管であると特定し、特定した血管の情報を画像表示部52に送信する。
画像表示部52は、実施例4の画像表示部42と同様、造影CT画像から抽出された治療前の梗塞領域、治療後の梗塞領域や変化量などを表示するが、その他に、責任血管も表示する。具体的には、画像表示部52は、心臓抽出部2とCT/MR心筋梗塞部位差分解析部41と責任血管検出部51と接続され、CT/MR心筋梗塞部位差分解析部41から送信された治療前の梗塞領域、治療後の梗塞領域、算出した変化量などの情報と、責任血管検出部51から送信された責任血管の情報とを心臓抽出部2から送信された心臓の画像にて合成し、モニタなどの表示部に表示する。
例えば、画像表示部52は、図16に示すように、責任血管の線種を区別したり、色分けなどして強調表示する。
[実施例5に係る医用画像処理装置の処理手順]
次に、図17−1及び図17−2を用いて、実施例5に係る医用画像処理装置による処理手順を説明する。図17−1及び図17−2は、実施例5に係る医用画像処理装置による処理手順を示すフローチャートである。なお、実施例4と異なる点を中心に説明する。
図17−1及び図17−2に示すように、実施例5に係る医用画像処理装置500による処理手順は、特に、ステップS504と、ステップS538〜S540の処理が、実施例4と異なる。
すなわち、実施例5に係る医用画像処理装置500において、冠動脈抽出部4が、造影CT画像から冠動脈領域を抽出する(ステップS504)。
また、CT/MR心筋梗塞部位差分解析部41が、造影CT画像から抽出された治療前の梗塞領域と遅延造影画像から抽出された治療後の梗塞領域との間に存在する差分を解析すると(ステップS537)、責任血管検出部51が、造影CT画像からの冠動脈領域の抽出完了を判定する(ステップS538)。すなわち、責任血管検出部51は、冠動脈抽出部4から冠動脈領域の送信を受け付けたか否かを判定している。
造影CT画像からの冠動脈領域の抽出を完了していないと判定する場合には(ステップS538否定)、責任血管検出部51は、冠動脈領域の抽出完了を判定する処理に戻る。一方、造影CT画像からの冠動脈領域の抽出を完了したと判定する場合には(ステップS538肯定)、責任血管検出部51は、責任血管を特定する(ステップS539)。
そして、画像表示部52が、造影CT画像から抽出された治療前の梗塞領域を表示するとともに、治療後の梗塞領域との間に存在する変化量などの情報も表示し、さらに、責任血管を表示する(ステップS540)。
[実施例5の効果]
上記してきたように、実施例5に係る医用画像処理装置500においては、冠動脈抽出部4が、冠動脈領域を造影CT画像から抽出し、責任血管検出部51が、冠動脈抽出部4によって抽出された冠動脈領域と心筋梗塞部位抽出部33によって抽出された梗塞領域とを用いて、梗塞の原因である責任血管を特定する。このようなことから、実施例5に係る医用画像処理装置500によれば、梗塞領域を造影CT画像から抽出するのみならず、抽出した梗塞領域の責任血管を特定することも可能になり、ひいては、有効な診断に役立てることが可能になる。
[他の実施例]
さて、これまで、本発明の実施例1〜5について説明してきたが、本発明は、上記した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
[CT画像とMR画像との組合せ]
上記の実施例1〜5において、医用画像処理装置は、造影CT画像から心内膜領域を抽出するとともに遅延造影画像から心外膜領域を抽出し、遅延造影画像から抽出した心外膜領域を造影CT画像にて合成することで、造影CT画像から心筋領域を抽出した。また、合成にあたり、Black Blood画像から心内膜領域を抽出し、造影CT画像と遅延造影画像との位置関係を調整した。すなわち、Black Blood画像と遅延造影画像とは同時に撮影され、位置関係の調整が容易であると想定し、造影CT画像から抽出した心内膜領域とBlack Blood画像から抽出した心内膜領域とを位置合わせすることで、造影CT画像と遅延造影画像との位置関係をも調整した。この手法によれば、心内膜を抽出することに優れているBlack Blood画像を用いて位置関係が調整されることになるので、位置関係の調整の精度が高まり、ひいては、梗塞領域をCT画像から高精度に抽出することが可能になる。しかしながら、本発明は、この手法に限られるものではない。
例えば、Black Blood画像から心内膜領域を抽出する替わりに遅延造影画像から心内膜領域を抽出し、造影CT画像から抽出した心内膜領域と遅延造影画像から抽出した心内膜領域とを位置合わせすることで、造影CT画像と遅延造影画像との位置関係を調整する手法でもよい。この手法によれば、医用画像処理装置が処理対象とする画像の種類が2種類(造影CT画像及び遅延造影画像)となるので、簡易に処理することが可能になる。
また、例えば、造影CT画像から心内膜領域を抽出するとともに遅延造影画像から心外膜領域を抽出し、造影CT画像と遅延造影画像との位置関係の調整は、別途撮影された冠動脈の画像などを用いて行う手法でもよい。また、例えば、心内膜領域及び心外膜領域のいずれも遅延造影画像から抽出し、造影CT画像と遅延造影画像との位置関係の調整は、別途撮影された冠動脈の画像(例えば、冠動脈の3次元走行形状等が描出されたもの)などを用いて行う手法でもよい。
すなわち、CT画像とMR画像との位置関係の調整が可能であり、MR画像から抽出された心外膜領域をCT画像にて合成することが可能であり、かつ、心筋領域をCT画像から抽出することが可能な手法であれば、CT画像としてどのような手法で撮影された画像を選択するのか、MR画像としてどのような手法で撮影された画像を選択するのか、選択した画像から心内膜領域を抽出するのか、心外膜領域を抽出するのか、あるいは両方を抽出するのか、といった組合せは、適宜選択されればよい。
[MRI装置、CT装置]
また、上記の実施例1〜5において、医用画像処理装置は、PACSのネットワークを介してCT装置やMRI装置と接続され、DICOM規格に則って医用画像を送受信する構成を想定していた。しかしながら、本発明は、この構成に限られるものではない。例えば、医用画像処理装置は、CT装置の一部として備えられてもよいし、MRI装置の一部として備えられていてもよい。
[心筋梗塞部位を表示しない装置]
また、上記の実施例1〜5において、医用画像処理装置が、造影CT画像から梗塞領域を抽出した後に、抽出した梗塞領域を表示部に表示する手法を説明した。しかしながら、本発明は、この手法に限られるものではなく、必ずしも抽出した梗塞領域を表示部に表示しなくてもよい。例えば、医用画像処理装置は、造影CT画像から抽出した梗塞領域を他の解析装置に送信してもよい。
[治療前、治療後]
また、上記の実施例1〜5において、造影CT画像は、治療前の心筋梗塞部位を撮影した医用画像であり、Black Blood画像や遅延造影画像は、治療後の心筋梗塞部位を撮影した医用画像であることを想定してきた。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。例えば、造影CT画像が治療後に撮影されたものであっても、造影CT画像から梗塞領域を抽出する要求がある場合などには、本発明を適用することが可能である。
以上のように、本発明に係る医用画像処理装置は、医用画像を処理することに有用であり、特に、梗塞部位が描出される領域をCT画像から容易に抽出することに適する。
実施例1に係る医用画像処理装置の概要を説明するための図である。 実施例1に係る医用画像処理装置の構成を示すブロック図である。 心内膜領域の抽出を説明するための図である。 梗塞領域の抽出を説明するための図である。 心筋梗塞部位の表示を説明するための図である。 実施例1に係る医用画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 実施例2に係る医用画像処理装置の構成を示すブロック図である。 実施例2に係る医用画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 実施例3に係る医用画像処理装置の構成を示すブロック図である。 梗塞領域の抽出を説明するための図である。 実施例3に係る医用画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 実施例3に係る医用画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 実施例4に係る医用画像処理装置の構成を示すブロック図である。 心筋梗塞部位の表示を説明するための図である。 実施例4に係る医用画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 実施例4に係る医用画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 実施例5に係る医用画像処理装置の構成を示すブロック図である。 心筋梗塞部位の表示を説明するための図である。 実施例5に係る医用画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 実施例5に係る医用画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100 医用画像処理装置
1 造影CT画像入力部
2 心臓抽出部
3 CT心内膜抽出部
11 Black Blood画像入力部
12 MR心内膜抽出部
21 遅延造影画像入力部
22 MR心外膜抽出部
31 位置合わせ部
32 MR心外膜合成部
33 心筋梗塞部位抽出部
34 画像表示部
200 医用画像処理装置
300 医用画像処理装置
23 MR心内膜合成部
24 MR心筋梗塞部位抽出部
35 MR心筋梗塞部位合成部
36 心筋梗塞部位抽出部
400 医用画像処理装置
41 CT・MR心筋梗塞部位差分解析部
42 画像表示部
500 医用画像処理装置
4 冠動脈抽出部
51 責任血管検出部
52 画像表示部

Claims (5)

  1. MRI装置によって被検体の心臓が撮影されたMR画像から、当該心臓の心外膜が描出される領域を抽出する心外膜抽出手段と、
    前記MR画像又はCT装置によって前記被検体の心臓が撮影されたCT画像から、当該心臓の心内膜が描出される領域を抽出する心内膜抽出手段と、
    前記心外膜抽出手段によって抽出された心外膜の領域と前記心内膜抽出手段によって抽出された心内膜の領域とを前記CT画像にて合成し、心外膜と心内膜とに挟まれる心筋が描出される領域を当該CT画像から抽出する心筋抽出手段と、
    前記心筋抽出手段によって抽出された心筋の領域から輝度値が閾値以下となる領域を抽出することで、第一梗塞部位が描出される領域を前記CT画像から抽出する梗塞抽出手段と、
    を備えたことを特徴とする医用画像処理装置。
  2. 前記梗塞抽出手段によって抽出された第一梗塞部位が描出される領域を表示する表示手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 第二梗塞部位が描出される領域を前記MR画像から抽出するMR梗塞抽出手段をさらに備え、
    前記心筋抽出手段は、前記MR梗塞抽出手段によって抽出された第二梗塞部位の領域を前記CT画像にてさらに合成し、前記心筋が描出される領域を当該CT画像から抽出するとともに当該第二梗塞部位の領域を前記CT画像からさらに抽出し、
    前記梗塞抽出手段は、前記心筋抽出手段によって抽出された心筋の領域内であって第二梗塞部位の領域の近傍から輝度値が閾値以下となる領域を抽出することで、第一梗塞部位が描出される領域を前記CT画像から抽出することを特徴とする請求項1または2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記MR梗塞抽出手段によって抽出された第二梗塞部位の領域と前記梗塞抽出手段によって抽出された第一梗塞部位の領域との間に存在する変化量を算出する変化量算出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の医用画像処理装置。
  5. 冠動脈が描出される領域を前記CT画像から抽出する冠動脈抽出手段と、
    前記冠動脈抽出手段によって抽出された冠動脈の領域と前記梗塞抽出手段によって抽出された第一梗塞部位の領域とを用いて、梗塞の原因である責任血管を特定する責任血管特定手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の医用画像処理装置。
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