JP2010102925A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】一酸化低減装置の構成を簡素化しながら効率のよい触媒反応を実現する。
【解決手段】改質器5と、一酸化炭素を低減した水素含有ガスを生成する一酸化炭素低減装置(6,8)と、を有する燃料電池システム1であって、改質器および/または一酸化炭素低減装置(6,8)は、箱状に形成され一酸化炭素低減触媒Sが装填されたケース体61と、一酸化炭素低減触媒Sを冷却する冷却管62と、改質ガスG1が導入される流入口63aを有するガス拡散室63と、ガス拡散室63に第1の分散板64を介して連通する触媒反応室65と、触媒反応室65に第2の分散板66を介して連通し、流出口67aを有するガス収束室67と、ケース体61に固定され第1の分散板64と第2の分散板66とを連結して支持する支持板68と、を備え、支持板68に、支持板68とケース体61との隙間に流入した改質ガスG2′を触媒反応室65に流通させる流通孔68aを設けた。
【選択図】図3
【解決手段】改質器5と、一酸化炭素を低減した水素含有ガスを生成する一酸化炭素低減装置(6,8)と、を有する燃料電池システム1であって、改質器および/または一酸化炭素低減装置(6,8)は、箱状に形成され一酸化炭素低減触媒Sが装填されたケース体61と、一酸化炭素低減触媒Sを冷却する冷却管62と、改質ガスG1が導入される流入口63aを有するガス拡散室63と、ガス拡散室63に第1の分散板64を介して連通する触媒反応室65と、触媒反応室65に第2の分散板66を介して連通し、流出口67aを有するガス収束室67と、ケース体61に固定され第1の分散板64と第2の分散板66とを連結して支持する支持板68と、を備え、支持板68に、支持板68とケース体61との隙間に流入した改質ガスG2′を触媒反応室65に流通させる流通孔68aを設けた。
【選択図】図3
Description
本発明は、燃料電池システムに関し、特に、支持板とケース体との隙間に流入した改質ガスを触媒反応室に流通させる流通孔を設けた改質器および/または一酸化炭素低減装置を備えた燃料電池システムに関する。
燃料電池システムにおける燃料改質装置は、脱硫した灯油と水から主成分が水素の改質ガスを生成して燃料電池スタックへ供給する。脱硫した灯油を気化器で蒸発させて、この蒸発させた灯油とボイラで水蒸気になった水と混合させる。混合したガスは、水蒸気改質器、シフト反応器、CO除去器でそれぞれ触媒反応をさせて改質する。
水蒸気改質器では、触媒による吸熱反応が起こるので加熱が必要である。また、気化器、ボイラも燃料や水を蒸発させるので加熱が必要である。シフト反応器、CO除去器では発熱反応が起こるため、それぞれ反応器内に冷却コイルが設置してあり、冷却コイルに水を流すことで発熱反応の熱を除去する。
従来、一酸化炭素低減装置としてのシフト反応器は、反応器内に充填されたシフト触媒によりシフト反応を行ない、シフト触媒室を区画して改質ガスを分散させる一対の分散板と、シフト触媒を冷却する冷却コイルと、を備えて構成されている(例えば、特許文献1参照)。
改質器および/または一酸化炭素低減装置(シフト反応器、CO除去器)において、例えば、上流と下流に配設された一対の分散板を1枚の板材から成形して1部品化を図り一酸化炭素低減装置の剛性を向上させながら工数を削減しようとすると、2枚の分散板を一体化して支持板で連結し、この支持板を一酸化炭素低減装置のケース体に固定することが考えられる。
しかしながら、支持板とケース体との間にわずかな隙間が生じているとその隙間に改質ガスが流入し一酸化炭素を低減させる触媒反応室を通過することなく一酸化炭素が含まれたままで燃料電池スタックに供給されてしまい、燃料電池スタックにダメージを与えてしまうという問題が誘発されるおそれがあった。
そこで、本発明は、前記した問題を解決するため、構成を簡素化しながら効率のよい触媒反応が可能である改質器および/または一酸化炭素低減装置を備えた燃料電池システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、改質触媒が装填され炭化水素原料に含まれる炭化水素と水蒸気とから水素が含まれた改質ガスを生成する改質器と、一酸化炭素低減触媒が装填され、前記改質器で生成された前記改質ガスに含まれる一酸化炭素を低減した水素含有ガスを生成する一酸化炭素低減装置と、を有し、前記水素含有ガスをアノード極に導入し、前記水素とカソード極に導入された酸素との電気化学反応によって発電を行なう燃料電池システムであって、前記改質器および/または前記一酸化炭素低減装置は、箱状に形成され前記改質触媒または前記一酸化炭素低減触媒が装填されたケース体と、前記改質触媒または前記一酸化炭素低減触媒を冷却または加温する熱交換管と、前記炭化水素と水蒸気または前記改質ガスが導入される流入口を有するガス拡散室と、このガス拡散室に第1の分散板を介して連通し、装填された前記改質触媒または前記一酸化炭素低減触媒により触媒反応が促進される触媒反応室と、この触媒反応室に第2の分散板を介して連通し、前記触媒反応により生成された前記水素含有ガスを流出させる流出口を有するガス収束室と、前記ケース体に固定され、前記第1の分散板と前記第2の分散板とを連結して支持する支持板と、を備え、前記支持板に、当該支持板と前記ケース体との隙間に流入した前記改質ガスを前記触媒反応室に流通させる流通孔を設けたこと、を特徴とする。
かかる構成によれば、前記第1の分散板と前記第2の分散板とを連結して支持する支持板をケース体に固定することで、構成を簡素化して組み付け工数を削減することができる。
また、支持板には、当該支持板と前記ケース体との隙間に流入した前記改質ガスを前記触媒反応室に流通させる流通孔を設けたことで、支持板とケース体との間のわずかな隙間に改質ガスが流入しても、流入した改質ガスを支持板に設けた流通孔から触媒反応室に戻すことができる。
このため、すべての改質ガスが一酸化炭素を低減させる触媒に触れて効率のよい触媒反応が実現され、改質ガス中の一酸化炭素(CO)濃度をより低減することができる。また、触媒反応室を通過することなくCOが含まれたままで燃料電池スタックに改質ガスが供給されることを防止して、COによる燃料電池スタックのダメージを回避することができる。
また、支持板には、当該支持板と前記ケース体との隙間に流入した前記改質ガスを前記触媒反応室に流通させる流通孔を設けたことで、支持板とケース体との間のわずかな隙間に改質ガスが流入しても、流入した改質ガスを支持板に設けた流通孔から触媒反応室に戻すことができる。
このため、すべての改質ガスが一酸化炭素を低減させる触媒に触れて効率のよい触媒反応が実現され、改質ガス中の一酸化炭素(CO)濃度をより低減することができる。また、触媒反応室を通過することなくCOが含まれたままで燃料電池スタックに改質ガスが供給されることを防止して、COによる燃料電池スタックのダメージを回避することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の燃料電池システムであって、前記支持板は、前記ケース体にスポット溶接で固定されていること、を特徴とする。
かかる構成によれば、支持板をスポット溶接で固定することで、組み付け工数を低減することができる。また、スポット溶接(点溶接)により支持板とケース体との間にわずかな隙間が生じ、この隙間に改質ガスが流入しても、改質ガスを支持板に設けた流通孔から触媒反応室に戻すことができる。
このため、すべての改質ガスが触媒に触れて効率のよい触媒反応が実現され、改質ガス中のCO濃度をより低減することができる。
このため、すべての改質ガスが触媒に触れて効率のよい触媒反応が実現され、改質ガス中のCO濃度をより低減することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の燃料電池システムであって、前記第1の分散板と、前記第2の分散板と、前記支持板とは、1枚の板材で一体として形成されていること、を特徴とする。
かかる構成によれば、例えば、プレス成形等により第1の分散板と、第2の分散板と、支持板とを1枚の板材で一体として形成することで、部品同士を結合する必要がないので、部品点数を削減し構成を簡素化しながら支持板およびケース体の剛性を確保することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、前記支持板は、前記熱交換管を保持する熱交換管保持部が形成されていること、を特徴とする。
かかる構成によれば、分散板を支持する支持板に熱交換管を保持する熱交換管保持部を形成することで、別途熱交換管を保持する部材を設ける必要がないので、部品点数を削減して構成を簡素化し工数低減を図ることができる。
本発明に係る燃料電池システムは、改質器および/または一酸化炭素低減装置の構成を簡素化しながら効率のよい触媒反応を実現して、一酸化炭素濃度を低減することができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池システム1について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図において、図1は本発明の実施形態に係る燃料電池システムの主要構成を示すブロック図である。図2は本発明の実施形態に係る燃料電池システムにおけるシフト反応器の構成を示す斜視図である。図3(a)は本発明の実施形態に係る燃料電池システムにおけるシフト反応器の構成を示す概略断面図であり、(b)は(a)のT部の部分拡大図である。図4はシフト反応器における2枚の分散板と支持板が一体として形成された構成を示す斜視図である。
燃料電池システム1は、図1に示すように、灯油に含まれる硫黄分を除去する脱硫器2と、灯油に含まれる炭化水素と水蒸気とを反応させて水素を生成する燃料改質装置3と、燃料改質装置3で生成された水素(水素含有ガス)をアノード極に導入し、この水素とカソード極に導入された酸素(空気)との電気化学反応によって発電を行なう燃料電池スタック4と、冷却水や改質水を貯留する水タンク9と、を備えている。
炭化水素原料としての灯油は、水素源としてのエネルギー密度が非常に高く、可搬性および貯蔵性に富み、入手が容易であるから利便性が高く、特に、家庭用の小型の定置型燃料電池システム用として好適である。
脱硫器2は、灯油に含まれている硫黄分を除去する装置である。灯油に含まれている硫黄分は、水蒸気改質器5に充填された図示しない改質触媒の機能を阻害するため、硫黄分を除去した改質灯油に調整して、燃料改質装置3に供給される。
燃料改質装置3は、図1に示すように、水タンク9から供給された水をボイラ51aで加熱して水蒸気を生成する気化器51と、灯油に含まれる炭化水素分と水蒸気とを反応させて水素ガスと一酸化炭素ガスを含む改質ガスを生成する改質器である水蒸気改質器5と、改質ガスに含まれる一酸化炭素を二酸化炭素に変性して一酸化炭素濃度を低減するシフト反応器6と、残余の一酸化炭素をさらに低減した水素含有ガスを生成するCO除去器8と、を備えている。
ここで、請求項1に記載した「改質器」は、本実施形態における水蒸気改質器5に該当し、「一酸化炭素低減装置」は、本実施形態におけるシフト反応器6またはCO除去器8、並びにシフト反応器6およびCO除去器8に該当する。
水蒸気改質器5は、炭化水素と水蒸気との反応を促進させる図示しない改質触媒を備え、バーナ52により所定の触媒温度に制御されている。
改質触媒には、例えば、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ルテニウム(Ru)等の貴金属系触媒等が使用され、セラミック製の多孔質粒状体に担持されて触媒層を形成した状態で、水蒸気改質器5内に充填されている。
水蒸気改質器5には、脱硫器2により脱硫された改質灯油、および水タンク9から流路L1を通って供給された改質水が気化器51により気化されて供給される。
改質触媒には、例えば、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ルテニウム(Ru)等の貴金属系触媒等が使用され、セラミック製の多孔質粒状体に担持されて触媒層を形成した状態で、水蒸気改質器5内に充填されている。
水蒸気改質器5には、脱硫器2により脱硫された改質灯油、および水タンク9から流路L1を通って供給された改質水が気化器51により気化されて供給される。
バーナ52には、燃料として、燃焼灯油、および流路L2から燃料電池スタック4で使用されなかった未反応の水素が含まれているアノードオフガスが供給される。そして、燃料を燃焼させる燃焼空気が流路L3から供給される。
このように構成された水蒸気改質器5は、図示しない改質触媒の存在下で、例えば、550℃〜700℃の改質触媒温度に加熱され、炭化水素原料(灯油)に含まれる炭化水素とボイラ51aで生成された水蒸気とを反応させて、水素ガスと一酸化炭素ガスを含む改質ガスを生成する。
シフト反応器6は、内部に、酸化鉄、銅−亜鉛系、銅−クロム系等の一酸化炭素低減触媒であるシフト触媒S(図3(a))が充填されている。そして、シフト反応器6には、水蒸気改質器5で生成された改質ガスが導入され、改質ガスに含まれる一酸化炭素濃度を低減させる役割を担う。
具体的には、シフト反応器6においては、シフト触媒S(図3(a))の存在下に、例えば150〜300℃の温度下で、導入された改質ガス中に含まれる一酸化炭素と水蒸気の発熱反応(CO+H2O→CO2+H2)によって、一酸化炭素を二酸化炭素に変成する。
このようにして、シフト反応器6では、図1に示すように、一酸化炭素濃度を低減させるとともに、さらに水素含有量が増加された改質ガス(シフトガス)を生成する。生成されたシフトガスは、CO除去器8に供給される。
シフト反応器6は、図2に示すように、六面体形状をなした筐体となるケース体61と、シフト触媒S(図3(a))を冷却する熱交換管である冷却管62と、を備えている。
ケース体61の内部には、図3(a)に示すように、改質ガスG1(図1を併せて参照)が導入される流入口63aを有するガス拡散室63と、このガス拡散室63に第1の分散板64を介して連通された触媒反応室65と、この触媒反応室65に第2の分散板66を介して連通し、触媒反応により一酸化炭素が低減された改質ガスG5(シフトガス)を流出させる流出口67aを有するガス収束室67と、が形成されている。
ケース体61の内部には、図3(a)に示すように、改質ガスG1(図1を併せて参照)が導入される流入口63aを有するガス拡散室63と、このガス拡散室63に第1の分散板64を介して連通された触媒反応室65と、この触媒反応室65に第2の分散板66を介して連通し、触媒反応により一酸化炭素が低減された改質ガスG5(シフトガス)を流出させる流出口67aを有するガス収束室67と、が形成されている。
ケース体61は、図2に示すように、開口61cを有し有底の箱状に形成された本体部61aと、開口61cを塞ぐように形成された蓋61bと、を備えている。
そして、図3(a)に示すように、開口61cと対面する本体部61aの底部61dには、第1の分散板64と第2の分散板66とを連結して支持する支持板68がスポット溶接により数箇所を点付けして固定されている(図中の「スポット溶接部」参照)。
このようにして、第1の分散板64と第2の分散板66は、支持板68を介してケース体61の内部に保持され、ガス拡散室63、触媒反応室65、およびガス収束室67がケース体61の内部に区画されている。
そして、図3(a)に示すように、開口61cと対面する本体部61aの底部61dには、第1の分散板64と第2の分散板66とを連結して支持する支持板68がスポット溶接により数箇所を点付けして固定されている(図中の「スポット溶接部」参照)。
このようにして、第1の分散板64と第2の分散板66は、支持板68を介してケース体61の内部に保持され、ガス拡散室63、触媒反応室65、およびガス収束室67がケース体61の内部に区画されている。
第1の分散板64と、第2の分散板66と、支持板68とは、図4に示すように、プレス加工等により1枚の金属の板材から一体としてコ字形状になるように成形加工されている。
具体的には、第1の分散板64は、矩形の平板形状をなし、ガス拡散室63に導入された改質ガスを触媒反応室65に流通させるための多数の流通孔64aが形成されている。第2の分散板66は、矩形の平板形状をなし、触媒反応室65に導入された改質ガスをガス収束室67に流通させるための多数の流通孔66aが形成されている。
具体的には、第1の分散板64は、矩形の平板形状をなし、ガス拡散室63に導入された改質ガスを触媒反応室65に流通させるための多数の流通孔64aが形成されている。第2の分散板66は、矩形の平板形状をなし、触媒反応室65に導入された改質ガスをガス収束室67に流通させるための多数の流通孔66aが形成されている。
支持板68は、短辺と長辺とからなる矩形の平板形状をなし、両方の長辺部にはそれぞれ冷却管62を保持する冷却管保持部69が立設するようにして形成されている。そして、冷却管保持部69に形成された切り欠き69aに挟み込むようにして冷却管62が固定されている(図3(a)参照)。
また、支持板68には、触媒反応室65に流通する複数の流通孔68aが形成されている(図4参照)。
また、支持板68には、触媒反応室65に流通する複数の流通孔68aが形成されている(図4参照)。
支持板68の両方の短辺部は、一方には第1の分散板64の一端面(ケース体61の底部61dに当接する端面)が連結され、他方には第2の分散板66の一端面(ケース体61の底部61dに当接する端面)が連結されている。
このようにして、第1の分散板64と、第2の分散板66と、支持板68とは、一体としてコ字形状になるように形成されている。
このようにして、第1の分散板64と、第2の分散板66と、支持板68とは、一体としてコ字形状になるように形成されている。
このように、第1の分散板64と第2の分散板66とを連結して支持する支持板68がケース体61の底部61dに固定されることで、ケース体61の内部には、第1の分散板64を介して流入口63aを有する上流側にガス拡散室63が形成され、第2の分散板66を介して流出口67aを有する下流側にはガス収束室67が形成されている。
そして、第1の分散板64と第2の分散板66とで区画された触媒反応室65が形成され、触媒反応室65にシフト触媒S(図3(a))が装填されている。
そして、第1の分散板64と第2の分散板66とで区画された触媒反応室65が形成され、触媒反応室65にシフト触媒S(図3(a))が装填されている。
本実施形態に係るシフト反応器6は、以上のように構成されたことで以下のような作用効果を奏する。
水蒸気改質器5(図1)で生成された改質ガスがシフト反応器6まで供給される。そして、図3(a)に示すように、シフト反応器6の流入口63aから導入された改質ガスG1は、ガス拡散室63で拡散され、第1の分散板64に形成された流通孔64aから満遍なく触媒反応室65に流通して、触媒反応室65で触媒反応が促進され一酸化炭素が低減される。
水蒸気改質器5(図1)で生成された改質ガスがシフト反応器6まで供給される。そして、図3(a)に示すように、シフト反応器6の流入口63aから導入された改質ガスG1は、ガス拡散室63で拡散され、第1の分散板64に形成された流通孔64aから満遍なく触媒反応室65に流通して、触媒反応室65で触媒反応が促進され一酸化炭素が低減される。
ここで、ガス拡散室63で拡散された改質ガスG2の一部は、図3(b)に示すように、支持板68とケース体61の底部61dとの僅かな隙間に流入する場合がある(G2′矢印参照)。このような場合に、隙間に流入したガスが触媒反応室65を通過せずに、ガス収束室67に到達すると一酸化炭素の濃度を効率よく低減することができないことが懸念される。
そこで、本実施形態に係るシフト反応器6では、支持板68に触媒反応室65に流通する流通孔68aを形成することで、支持板68とケース体61の底部61dとの隙間に流入した改質ガスG2′は流通孔68aから触媒反応室65に戻すようにしている(G3′矢印参照)。
このため、すべての改質ガスが一酸化炭素を低減させる触媒に触れて効率のよい触媒反応が実現され、改質ガス中の一酸化炭素(CO)濃度をより低減することができる。また、触媒反応室65を通過することなくCOが含まれたままで燃料電池スタック4(図1)に改質ガスが供給されることを防止して(破線で示したG4′参照)、COによる燃料電池スタック4のダメージを回避することができる。
このようにして、触媒反応室65でCOが低減されたシフトガス(図1)は、ガス収束室67で収束されて流出口67aからCO除去器8(図1)に供給される。
このようにして、触媒反応室65でCOが低減されたシフトガス(図1)は、ガス収束室67で収束されて流出口67aからCO除去器8(図1)に供給される。
続いて、前記したシフト反応器6(図4)の変形例について主として図5を参照しながら説明する。図5は図4の分散板および支持板の変形例を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係るシフト反応器の変形例は、前記したシフト反応器6(図4)において分散板64および支持板66の構成が異なるのみであるので、この相違点について説明し他の詳細な説明は省略する。
第1の分散板64′と、第2の分散板66′と、支持板68′とは、図5に示すように、プレス加工等により1枚の金属の板材から一体としてコ字形状になるように成形加工されている点は前記した実施形態に係るシフト反応器6と同様である。
本発明の実施形態に係るシフト反応器の変形例は、前記したシフト反応器6(図4)において分散板64および支持板66の構成が異なるのみであるので、この相違点について説明し他の詳細な説明は省略する。
第1の分散板64′と、第2の分散板66′と、支持板68′とは、図5に示すように、プレス加工等により1枚の金属の板材から一体としてコ字形状になるように成形加工されている点は前記した実施形態に係るシフト反応器6と同様である。
図4に示す第1および第2の分散板64,66は平板であったのに対し、図5に示す変形例に係る分散板64′,66′は、流通孔64a′,66a′が球状粒のシフト触媒で塞がれないように波状の形状を備えている点で相違する。つまり、球状粒のシフト触媒は、丸形状の流通孔64a′,66a′を塞いでしまう場合があるため、シフト触媒を保持する波形状の凹凸を設け、シフト触媒が当接しない位置に流通孔64a′,66a′を形成したものである。
さらに、分散板64′,66′を波状の形状としたことで、併せて剛性を向上させることもできるため、シフト触媒を安定して保持することが可能となる。
さらに、分散板64′,66′を波状の形状としたことで、併せて剛性を向上させることもできるため、シフト触媒を安定して保持することが可能となる。
また、支持板68′には、触媒反応室65(図3(a))に流通する大きく開口した矩形の流通孔68a′が形成されている。大きく開口したことで、支持板68′とケース体61の底部61dとの隙間に流入した改質ガスG2′(図3(b))は流通孔68a′からより効率よく触媒反応室65に戻すことができる。
このように、流通孔68a′は、数や形状に限定されず、支持板の形状、触媒反応室の形状、剛性等を考慮して適宜設定することができる。
このように、流通孔68a′は、数や形状に限定されず、支持板の形状、触媒反応室の形状、剛性等を考慮して適宜設定することができる。
続いて、CO除去器8について説明するが、CO除去器8の構成および作用効果については、シフト反応器6と基本的には同様であるので詳細な説明は省略し、主として相違点について説明する。
CO除去器8は、燃料電池スタック4における電極の被毒の問題を回避するため、CO選択酸化触媒(PROX触媒)の存在下に、流路L4からPROX空気を導入してシフト反応器6から供給されるシフトガス中に微量に存在する一酸化炭素を酸化させて、シフトガスの一酸化炭素濃度をさらに低減させた改質ガス(水素含有ガス)を燃料電池スタック4に供給するための装置である。
通常、CO除去器8において、シフトガス中の一酸化炭素濃度が10ppm以下に低減される。CO除去器8における反応は、例えば、白金、ルテニウム、ロジウム等の貴金属系のPROX触媒の存在下に、100〜200℃の範囲の温度で行なわれる。
燃料電池スタック4は、CO除去器8から供給される水素含有ガスをアノード(不図示)に導入し、加湿された空気をカソード(不図示)に導入して、触媒を含むアノードとカソードの間に固体高分子電解質膜等の電解質膜を挟装し、水素と酸素の電気化学的反応によって発電を行なうものである。
燃料電池スタック4は、用いる炭化水素原料等に応じて、その形式、構造等が選択される。また、燃料電池スタック4における水素と酸素の電気化学的反応は、発電効率の観点から、通常、水素利用率80%程度で行なわれるため、燃料電池スタック4のアノードから排出されるアノードオフガスには、未反応の水素が含まれている。
一方、燃料電池スタック4のカソードからは反応後の空気が含まれたカソードオフガスが排気ガスとして排出される。
一方、燃料電池スタック4のカソードからは反応後の空気が含まれたカソードオフガスが排気ガスとして排出される。
水タンク9には、系内を循環させる水が貯留されており、水タンク9から流路L1を通って、冷却水がCO除去器8およびシフト反応器6に供給された後、この冷却水が加温されて改質水として水蒸気改質器5に供給される。
なお、水タンク9に貯留される水は、水蒸気改質器5の改質触媒等への悪影響を防止するため、図示しないイオン交換器により金属イオン等の陽イオンを除去しイオン濃度を低下させている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されず、適宜変更して実施することができる。
例えば、本実施形態におけるシフト反応器6は、六面体形状をなした筐体となるケース体61として構成したが、これに限定されるものではなく、円柱形や一部に平面を有する円柱形状の筐体で構成し、前記平面部に支持板を固定して構成することもできる。
例えば、本実施形態におけるシフト反応器6は、六面体形状をなした筐体となるケース体61として構成したが、これに限定されるものではなく、円柱形や一部に平面を有する円柱形状の筐体で構成し、前記平面部に支持板を固定して構成することもできる。
本実施形態におけるシフト反応器6は、熱交換管として冷却管62を備え、冷却管を支持板68に保持する構成としたが、これに限定されるものではなく、シフト触媒Sを加温する加温管を配設してもよいし、冷却管62と加温管を両方備えたものであってもよく、冷却管62や加温管をケース体61に直接固定したものであってもよい。
また、本実施形態においては、シフト触媒Sの形状を球状粒としたが、これに限定されるものではなく、円筒状や不定形の球状や多面体形状としたものでもよい。
また、本実施形態においては、シフト触媒Sの形状を球状粒としたが、これに限定されるものではなく、円筒状や不定形の球状や多面体形状としたものでもよい。
本実施形態においては、主として一酸化炭素低減装置としてのシフト反応器6の構成について説明したが、改質器としての水蒸気改質器5の構成に関しても、触媒の種類や反応温度、バーナ52の有無等において相違するが、ケース体、分散板、および支持板の構成に関しては本発明を同様に適用することができる。
1 燃料電池システム
2 脱硫器
3 燃料改質装置
4 燃料電池スタック
5 水蒸気改質器(改質器)
6 シフト反応器(一酸化炭素低減装置)
8 CO除去器(一酸化炭素低減装置)
61 ケース体
62 冷却管(熱交換管)
63 ガス拡散室
63a 流入口
64,64′ 第1の分散板
64a,64a′ 流通孔
65 触媒反応室
66,66′ 第2の分散板
66a,66a′ 流通孔
67 ガス収束室
67a 流出口
68,68′ 支持板
68a,68a′ 流通孔
69 冷却管保持部(熱交換管保持部)
S シフト触媒(一酸化炭素低減触媒)
2 脱硫器
3 燃料改質装置
4 燃料電池スタック
5 水蒸気改質器(改質器)
6 シフト反応器(一酸化炭素低減装置)
8 CO除去器(一酸化炭素低減装置)
61 ケース体
62 冷却管(熱交換管)
63 ガス拡散室
63a 流入口
64,64′ 第1の分散板
64a,64a′ 流通孔
65 触媒反応室
66,66′ 第2の分散板
66a,66a′ 流通孔
67 ガス収束室
67a 流出口
68,68′ 支持板
68a,68a′ 流通孔
69 冷却管保持部(熱交換管保持部)
S シフト触媒(一酸化炭素低減触媒)
Claims (4)
- 改質触媒が装填され炭化水素原料に含まれる炭化水素と水蒸気とから水素が含まれた改質ガスを生成する改質器と、
一酸化炭素低減触媒が装填され、前記改質器で生成された前記改質ガスに含まれる一酸化炭素を低減した水素含有ガスを生成する一酸化炭素低減装置と、を有し、
前記水素含有ガスをアノード極に導入し、前記水素とカソード極に導入された酸素との電気化学反応によって発電を行なう燃料電池システムであって、
前記改質器および/または前記一酸化炭素低減装置は、
箱状に形成され前記改質触媒または前記一酸化炭素低減触媒が装填されたケース体と、
前記改質触媒または前記一酸化炭素低減触媒を冷却または加温する熱交換管と、
前記炭化水素と水蒸気または前記改質ガスが導入される流入口を有するガス拡散室と、
このガス拡散室に第1の分散板を介して連通し、装填された前記改質触媒または前記一酸化炭素低減触媒により触媒反応が促進される触媒反応室と、
この触媒反応室に第2の分散板を介して連通し、前記触媒反応により生成された前記水素含有ガスを流出させる流出口を有するガス収束室と、
前記ケース体に固定され、前記第1の分散板と前記第2の分散板とを連結して支持する支持板と、を備え、
前記支持板に、当該支持板と前記ケース体との隙間に流入した前記改質ガスを前記触媒反応室に流通させる流通孔を設けたこと、
を特徴とする燃料電池システム。 - 前記支持板は、前記ケース体にスポット溶接で固定されていること、
を特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。 - 前記第1の分散板と、前記第2の分散板と、前記支持板とは、1枚の板材で一体として形成されていること、
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池システム。 - 前記支持板は、前記熱交換管を保持する熱交換管保持部が形成されていること、
を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008272968A JP2010102925A (ja) | 2008-10-23 | 2008-10-23 | 燃料電池システム |
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JP2010102925A true JP2010102925A (ja) | 2010-05-06 |
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JP2008272968A Pending JP2010102925A (ja) | 2008-10-23 | 2008-10-23 | 燃料電池システム |
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JP (1) | JP2010102925A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101340376B1 (ko) | 2011-12-14 | 2013-12-11 | 세종공업 주식회사 | 초기 시동성능 개선을 위한 연료전지시스템 |
KR20160107858A (ko) * | 2015-03-06 | 2016-09-19 | 한온시스템 주식회사 | 연료전지차량의 냉각수 히터 |
-
2008
- 2008-10-23 JP JP2008272968A patent/JP2010102925A/ja active Pending
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KR102286834B1 (ko) * | 2015-03-06 | 2021-08-05 | 현대자동차주식회사 | 연료전지차량의 냉각수 히터 |
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