JP2010102530A - Rfid用読み取り装置 - Google Patents

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【課題】RFID用読み取り装置に関し、様々な位相成分を含む干渉信号を受信した場合であっても、読み取り精度を向上させることを目的とする。
【解決手段】RFID用読み取り装置4は、送信信号を送信する送信部21と、送信部21から出力された送信信号の振幅または位相を調整した調整信号ASと受信信号RSとを合成した処理信号PSを出力する信号処理部23と、信号処理部23から出力される処理信号PSを受信する受信部24と、処理信号PSの振幅を検出する振幅検出部25と、調整信号ASの振幅または位相を制御する制御部26とを備え、制御部26は、位相を互いに異ならせた複数の調整信号ASを生成させると共に振幅検出部25で検出される各振幅の平均値を算出し、この平均値に基づいて信号処理部23の調整信号ASの振幅を決定し、この決定された振幅により調整信号ASの位相を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、RFID用読み取り装置に関する。
近年、物流、物品などの管理を効率化するために、RFID(Radio Frequency IDentification)タグが利用されている。例えば、倉庫に保管する管理物品にRFIDタグを取り付け、RFID用読み取り装置でRFIDタグを読み取るなどして、商品の在庫を管理していた。
従来のRFID用読み取り装置では、RFIDタグに送信波を送信し、RFIDタグで反射される反射波である応答信号を受信すると共に送信部から漏れてくる送信波(以下、「漏れ信号」という)も受信していた。このため、従来のRFID用読み取り装置は、受信信号に含まれる漏れ信号をキャンセルしてS/Nを改善していた(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−62518号公報
従来のRFID用読み取り装置では、漏れ信号と逆位相となる信号を合成することで漏れ信号を相殺し、これによりS/Nを改善しているが、RFIDタグ以外の反射物に反射して戻ってくる反射波に起因する信号(以下、漏れ信号も含めて「干渉信号」ともいう)は考慮されていなかった。このため、これらの干渉信号は途中の経路長もそれぞれ異なっているので戻ってくる信号の位相も異なり、干渉信号を相殺できずにS/Nが低下し、これにより読み取り精度が悪くなるという課題があった。
そこで本発明は、様々な位相成分を含む干渉信号を受信した場合であっても、読み取り精度を向上させることを目的とする。
この目的を達成するために本発明のRFID用読み取り装置は、RFIDタグに送信信号を送信し、RFIDタグからの応答信号を含む受信信号を受信するものであって、送信信号を送信する送信部と、送信部から出力された送信信号の振幅または位相を調整した調整信号と受信信号とを合成した処理信号を出力する信号処理部と、信号処理部から出力される処理信号を受信する受信部と、処理信号の振幅を検出する振幅検出部と、調整信号の振幅または位相を制御する制御部とを備え、制御部は、位相を互いに異ならせた複数の調整信号を生成させると共に振幅検出部で検出される各振幅の平均値を算出し、この平均値に基づいて信号処理部の調整信号の振幅を決定し、この決定された振幅により調整信号の位相を制御する構成としたことを特徴とする。このような構成により、所期の目的を達成するものである。
以上のように本発明のRFID用読み取り装置は、RFIDタグに送信信号を送信し、RFIDタグからの応答信号を含む受信信号を受信するものであって、送信信号を送信する送信部と、送信部から出力された送信信号の振幅または位相を調整した調整信号と受信信号とを合成した処理信号を出力する信号処理部と、信号処理部から出力される処理信号を受信する受信部と、処理信号の振幅を検出する振幅検出部と、調整信号の振幅または位相を制御する制御部とを備え、制御部は、位相を互いに異ならせた複数の調整信号を生成させると共に振幅検出部で検出される各振幅の平均値を算出し、この平均値に基づいて信号処理部の調整信号の振幅を決定し、この決定された振幅により調整信号の位相を制御する構成としたので、制御部は、調整信号の位相を各干渉信号の位相を合わせて振幅の検出誤差を抑え、これらの振幅の平均値により調整信号の振幅と位相を制御するので、様々な位相成分を含む干渉信号を受信した場合であっても、干渉信号を抑圧して受信信号のS/Nを向上させ、読み取り精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
まず、図1、図2を参照しながら、本発明の実施の形態におけるRFIDシステム1の全体構成および動作について説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるRFIDシステム1の概略図、図2は本発明の実施の形態におけるRFID用読み取り装置4の干渉信号を説明する波形図である。
ここでは管理物品2として、例えば、倉庫に保管されている製品を例にして説明する。製品などの管理物品2は、不特定多数の場所から集荷され、倉庫などに一度に多数の製品がフォークリフトなどの車両を使って搬出入口から搬入される。また、不特定多数の場所に向けて出荷される。このように、管理物品2の管理は非常に煩雑となる。
そこで本実施の形態では、図1に示すように、RFIDシステム1で管理している。RFIDシステム1は、複数または単数(図1中では複数)のRFIDタグ3と、アンテナ部5を介してRFIDタグ3を読み取るRFID用読み取り装置4とを備え、各管理物品2にRFIDタグ3を貼付し、RFID用読み取り装置4でRFIDタグ3を読み取る。さらに、RFID用読み取り装置4、ネットワーク6を介して管理装置7に電気的に接続され、読み取ったRFIDタグ3のタグ情報を管理装置7に送信する。そして、管理装置7でRFIDタグ3のタグ情報を管理している。
車両が搬出入口に設けられたゲートなどを通過するときに、RFID用読み取り装置4はアンテナ部5を介してRFIDタグ3を読み取り、管理装置7に送信する。
RFIDタグ3は、内部のメモリ(図示せず)に管理物品2ごとの識別情報が記憶保持されている。この管理物品2ごとの識別情報として、例えば、商品名、製品番号、製造日、出荷日、出荷先、出荷元などが記憶されている。これにより、例えば、「商品名Aの製品番号Bが搬入されたか」などが、管理装置7で管理される。
RFID用読み取り装置4は、アンテナ部5を介してRFIDタグ3と通信し、RFIDタグ3の識別情報を受信する。そして、RFID用読み取り装置4は、読み取りして得た識別情報をネットワーク6を介して管理装置7に伝送する。管理装置7は、RFID用読み取り装置4から得た識別情報を内部のデータベース(図示せず)に記憶し、商品名、製品番号、製造日、出荷日、出荷先、出荷元などの情報を管理する。管理装置7は、ネットワーク6を介して、さらに他の場所にある管理装置(図示せず)とも接続されていて、管理物品2に係る情報、例えば、出荷先、出荷日、出荷元、伝票などが送受信される。これにより、管理物品2が多数あっても、効率よく管理することができる。
RFIDシステム1では、多数のRFIDタグ3を読み取って倉庫に保管されている管理物品2を離れた場所からRFID用読み取り装置4で読み取り管理するので、RFID用読み取り装置4はアンテナ部5を介して出力の大きい電波を発信する。このため、例えば、倉庫内の壁や柱など、RFIDタグ3以外の反射物8からも電波が反射され、RFID用読み取り装置4により読み取られることもある。
図2に示すように、RFID用読み取り装置4の受信信号には、RFIDタグ3からの応答信号以外に、送信信号の回り込み(漏れ)による干渉信号NA、インピーダンスの不整合による送信信号のアンテナ部5からの反射による干渉信号NB、反射物8からの反射による干渉信号NCなどが含まれている。これらの干渉信号は、途中の経路長も異なるためその位相も互いに異なる。このため、受信信号のS/Nを改善するために、単に漏れ信号と逆位相となる相殺信号を合成しても、これらの干渉信号を相殺することは難しく、読み取り精度が悪くなる。
そこで、本実施の形態のRFID用読み取り装置4では、干渉信号を相殺する位相の異なる複数の調整信号と受信信号とを合成した複数の処理信号を生成すると共にこれらの処理信号の各振幅を平均した平均値を検出し、この平均値に基づいて調整信号の振幅の大きさを決定し、この決定された調整信号の振幅により調整信号の位相を制御するようにした。
これにより、位相の異なる干渉信号NA、NB、NCの振幅の検出誤差を抑え、これらの振幅の平均値に基づいて干渉信号を相殺する調整信号の振幅と位相を制御するため、様々な位相成分を含む干渉信号を受信した場合であっても、干渉信号を抑圧して受信信号のS/Nを向上させ、読み取り精度を向上させることができる。
次に、図3〜図5を参照しながら、本発明の特徴であるRFID用読み取り装置4の構成について詳細に説明する。
図3は本発明の実施の形態におけるRFID用読み取り装置4のブロック図、図4は同RFID用読み取り装置4の受信部24のブロック図、図5は同RFID用読み取り装置4の振幅検出部25のブロック図である。
図3に示すように、RFID用読み取り装置4は、RFIDタグ3に送信信号を送信し、RFIDタグ3からの応答信号を含む受信信号を受信するものであって、送信信号を送信する送信部21と、送信部21から出力された送信信号の振幅または位相を調整した調整信号ASと受信信号RSとを合成した処理信号PSを出力する信号処理部23と、信号処理部23から出力される処理信号PSを受信する受信部24と、処理信号PSの振幅を検出する振幅検出部25と、調整信号ASの振幅または位相を制御する制御部26とを備え、制御部26は、位相を互いに異ならせた複数の調整信号ASを生成させると共に振幅検出部25で検出される各振幅の平均値を算出し、この算出された平均値に基づいて信号処理部23の調整信号ASの振幅を決定し、この決定された振幅により調整信号ASの位相を制御する。
送信部21は、送受信分離部22を介して送信と受信とで共用されるアンテナ部5に接続されている。送信部21は、変調器などにより、ベースバンド信号を所定の搬送波で変調する。所定の搬送波として、UHF帯(例えば952MHz〜955MHz)、マイクロ波帯(例えば2.45GHz)、HF帯(例えば13.56MHz)の周波数を利用することができる。
送受信分離部22は、例えば、サーキュレータで構成され、送信部21または信号処理部23とアンテナ部5とを一方向的に接続する。すなわち、送受信分離部22は、送信部21からの送信信号をアンテナ部5に伝送すると共にアンテナ部5で受信した受信信号を信号処理部23に伝送する。
信号処理部23は、送信部21からの送信信号を減衰量に応じて減衰させた減衰信号を出力する減衰器23aと、減衰器23aの減衰信号の位相を位相量に応じて変化させた調整信号ASを出力する移相器23bと、受信信号RSと調整信号ASとを合成した処理信号PSを出力する合成器23cとを備えている。
受信部24は、図4に示すように、受信信号を含む処理信号PSを直交変換部24aにより互いに位相が90度異なるI相信号100およびQ相信号101に変換した後、これらのI相信号100およびQ相信号101をそれぞれバンドパスフィルタ24e(図4中では「BPF」と記す)で所定の周波数範囲を通過させ、これらの信号をそれぞれ増幅器24fで増幅してA/D変換器24gによりデジタルの信号に変換した後、復調器24hで合成して復調する。これにより、受信部24は、処理信号PSの復調を行い、復調された復調信号を制御部26に出力する。
直交変換部24aは、処理信号PSを搬送波発生器24dから出力される搬送波に基づいてI相信号100に変換するI相変換器24bと、処理信号PSを搬送波発生器24dから出力される搬送波に基づいてQ相信号101に変換するQ相変換器24cとを備えている。
振幅検出部25は、図5に示すように、I相信号100およびQ相信号101をそれぞれローパスフィルタ25a(図5中では「LPF」と記す)で所定の周波数以下の直接波成分(DC成分)を通過させ、これらのDC成分の信号をそれぞれ増幅器25bで増幅してA/D変換器25cによりデジタルの信号に変換した後、合成器25dで合成して振幅(DC成分)を検出する。合成器25dは、下記の(数1)に基づいて信号を合成する。ここで、n番目に検出した処理信号PSの振幅値をAmn、n番目のI相信号100のDC成分をIcn、n番目のQ相信号101のDC成分をQcnとする。
Figure 2010102530
このようにして、振幅検出部25は、I相信号100およびQ相信号101のDC成分から処理信号PSの振幅の大きさ(振幅値)を検出し、検出された振幅値を制御部26に出力する。また、振幅検出部25は、後述する制御部26により、RFIDタグ3の応答信号がない状態で処理信号PSの振幅を検出するようにしている。
図3に戻り、制御部26は、中央処理装置(CPU)、各種プログラムや制御プログラムを記憶するリードオンリメモリ(ROM)、データなどを一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)を備え、各部の回路を制御する。
制御部26は、減衰器23aの減衰量を最大に設定した後、移相器23bの位相量を調整して位相を互いに異ならせた複数の調整信号ASを生成させると共にこれらの調整信号ASに応じて振幅検出部25で検出される各振幅を平均して平均値を算出し、この算出された平均値に基づいて減衰器23aの減衰量を所定の減衰量に制御する。これにより、調整信号ASと干渉信号NA、NB、NCの位相が異なる場合であっても、制御部26は、調整信号ASの位相を干渉信号NA、NB、NCの位相に合わせて振幅の検出誤差を抑え、これらの振幅の平均値によりの調整信号ASの振幅を制御することができる。
また、制御部26は、減衰器23aの減衰量を所定の減衰量に制御した後、移相器23bの位相量を振幅検出部25で検出された各振幅の内、振幅が最小となる位相量に制御する。このように、正確な干渉信号の振幅値を検出した後で、調整信号ASの位相を制御することにより、干渉信号を精度よく相殺して抑圧することができる。
また、制御部26は、調整信号の振幅または位相を所定間隔で制御する。例えば、所定間隔を1秒間隔とする。これにより、特に、人物や車両の移動に伴って変化する干渉信号NCを効果的に抑えることができる。
次に、図6〜図10を参照しながら、RFID用読み取り装置4の動作および干渉キャンセル制御について説明する。
図6は本発明の実施の形態におけるRFID用読み取り装置4の動作を説明するフローチャート、図7は同RFID用読み取り装置4の干渉キャンセル制御の動作を説明するフローチャート、図8は同RFID用読み取り装置4の振幅検出部25の出力例を示す概要図、図9は同RFID用読み取り装置4の調整信号ASの位相を変化させた場合の処理信号PSの出力例を示すものであり、図9(a)は位相を0度変化させた場合の例を示す波形図、図9(b)は位相を90度変化させた場合の例を示す波形図、図9(c)は位相を180度変化させた場合の例を示す波形図、図10は同RFID用読み取り装置4における干渉信号の相殺動作を説明する波形図である。
まず、図6を参照しながら、RFID用読み取り装置4の動作を説明する。
図6に示すように、RFID用読み取り装置4は、送信信号に起因する干渉信号を検出し、この干渉信号を抑圧する(S100)。RFID用読み取り装置4は、RFIDタグ3に搬送波を非変調にした送信信号を送信した状態でS100を実行する。すなわち、RFID用読み取り装置4は、RFIDタグ3に向けてコマンドやデータを含まないキャリアのみの非変調の搬送波を送信する。これにより、RFIDタグ3は応答信号を返さないため、RFID用読み取り装置4は、受信信号に含まれる応答信号の影響を抑えた状態で振幅値を検出することができる。このため、RFID用読み取り装置4は、制御部26により調整信号ASの振幅または位相を制御するときの調整精度を高めることができる。
次に、RFID用読み取り装置4は、受信信号に含まれる干渉信号を抑えた後、S102〜S108を実行し、RFIDタグ3の読み取りを行う。
RFID用読み取り装置4は、RFIDタグ3に送信信号を出力し(S102)、RFIDタグ3からの応答信号を受信する(S104)。そして、この応答信号を復調して識別情報を取得する(S106)。
次に、RFID用読み取り装置4は、他のRFIDタグ3が通信エリアに存在しているか否かを判断する(S108)。RFID用読み取り装置4は、通信エリアに他のRFIDタグ3が存在している(YES)場合にはS102に戻り、他のRFIDタグ3を読み取る。一方、RFID用読み取り装置4は、通信エリアに他のRFIDタグ3が存在していない(NO)場合には、RFIDタグ3の読み取り処理を終了する。RFID用読み取り装置4は、通信エリア内に存在するすべてのRFIDタグ3を読み取ると、処理を終了する。
次に、図7〜図10を参照しながら、RFID用読み取り装置4の干渉キャンセル制御の動作について説明する。
図7に示すように、RFID用読み取り装置4は、信号処理部23の調整信号の振幅を制御する。すなわち、RFID用読み取り装置4は、信号処理部23の減衰器23aの減衰量を最大に設定する(S200)。
次に、図8に示すように、RFID用読み取り装置4は、信号処理部23の移相器23bに設定する位相量を0度から360度(図8中の範囲A)まで、例えば、30度ずつ粗く変化させる。そして、RFID用読み取り装置4は、振幅検出部25により、位相量ごとの処理信号PSの振幅値を検出し、これらの振幅値の平均値を算出する(S202)。
理解を容易にするために、移相器23bの位相量を3つに変化させた場合の処理信号PSの振幅の検出例を説明する。図9(a)に示すように、制御部26は、減衰器23aの減衰量を最大に設定した後、移相器23bの位相量を0度に設定する。そして、制御部26は、受信信号RSと調整信号ASとを合成器23cにより合成させ、振幅検出部25で処理信号PSの振幅値Am1を検出する。次に、図9(b)に示すように、制御部26は、移相器23bの位相量を90度に設定する。そして、制御部26は、受信信号RSと調整信号ASとを合成器23cにより合成させ、振幅検出部25で処理信号PSの振幅値Am2を検出する。次に、図9(c)に示すように、制御部26は、移相器23bの位相量を180度に設定する。そして、制御部26は、受信信号RSと調整信号ASとを合成器23cにより合成させ、振幅検出部25で処理信号PSの振幅値Am3を検出する。次に、制御部26は、振幅値Am1〜振幅値Am3の3個の平均値を算出する。
なお、制御部26により、この振幅の検出を複数回行ってもよい。例えば、図9(a)〜図9(c)に示すように、制御部26は、各位相量の0度、90度、180度で、振幅Am4〜振幅Am6の振幅を検出する。そして、振幅Am1〜振幅Am6の6個の平均値を算出する。
以上説明したように、制御部26は、移相器23bの位相量を設定し、例えば、図8中に示すように位相量を30度ごとに設定した場合には12個の振幅値の平均値を算出する。
次に、図7に戻り、RFID用読み取り装置4は、S202で算出された平均値に基づいて、減衰器23aに所定の減衰量となる減衰値を設定する(S204)。この減衰値は、送信信号の大きさに占める処理信号PSの振幅値を平均した平均値の割合に基づいて決定する。
次に、移相器23bに設定する位相量を、図8中の範囲B、すなわち、0度〜60度の範囲の中で、1度ごとに細かく変化させる。これは、S202の実行で検出された振幅の平均値の内、最小値となる振幅値Amaveが検出された位相の前後30度を検出するためである。このように、RFID用読み取り装置4は、制御部26により移相器23bの位相量の制御を2段階で行い、1回目の位相間隔を粗くすると共に位相の検出範囲を広くし、2回目の位相間隔を細かくすると共に位相の検出範囲を狭くして制御することで、振幅値の検出精度を高めると共に処理時間を短くすることができる。
次に、制御部26は、1度ごとに位相値を変化させた内、振幅検出部25により検出される振幅値が最小となる位相値を検出し(S206)、移相器23bに設定する(S208)。例えば、図8中では移相器23bに位相値を31度に設定したときに、振幅検出部25の振幅が最小となるため、所定の位相量を設定するための位相値として、31度を設定する。
RFID用読み取り装置4は、これらのS200〜S208の処理を所定間隔で実行し、図10に示すように、受信信号に含まれる干渉信号に振幅と位相を合わせることにより、干渉信号を抑えてS/Nを向上させることができる。所定間隔は、例えば、1秒間隔である。これにより、特に、人物や車両の移動に伴って刻々と変化する干渉信号NCを効果的に抑えることができる。
以上のように本実施の形態によれば、RFID用読み取り装置4は、送信部21から出力された送信信号の振幅または位相を調整した調整信号ASと受信信号RSとを合成した処理信号PSを出力する信号処理部23と、信号処理部23から出力される処理信号PSを受信する受信部24と、処理信号PSの振幅を検出する振幅検出部25と、調整信号ASの振幅または位相を制御する制御部26とを備え、制御部26は、移相器23bの位相量の調整により位相を互いに異ならせた複数の調整信号ASを生成させると共に振幅検出部25で検出される各振幅の平均値を算出し、この平均値に基づいて信号処理部23の調整信号ASの振幅を決定し、この決定された振幅により調整信号ASの位相を制御する。これにより、干渉信号NA、NB、NCそれぞれに位相を合わせて振幅の検出誤差を抑え、これらの振幅の平均値により調整信号ASの振幅と位相を制御するので、様々な位相成分を含む干渉信号を受信した場合であっても、干渉信号を相殺して抑え、受信信号のS/Nを向上させることができる。
なお、図11に示すように、送受信分離部22と信号処理部23の間に減衰器27を設け、制御部26は、処理信号PSの振幅の平均値に基づいて減衰器27の減衰量を制御するようにしてもよい。すなわち、制御部26は、干渉キャンセル制御(図7)を行う場合に、S200で得られる振幅値が所定の閾値より小さい場合は、減衰器27の減衰量を小さくする。一方、S200で得られる振幅値が所定の閾値より大きい場合は、減衰器27の減衰量を大きくする。これにより、送信信号の漏れ成分の影響を抑え、干渉信号の振幅値を精度よく検出することができる。
また、アンテナ部5は複数のアンテナ素子より構成してもよい。例えば、複数のゲートが車両の移動経路に沿って設けられ、これらのゲートにアンテナ部5のアンテナ素子をそれぞれ配列する。各アンテナ素子は切り替え部(図示せず)を介してRFID用読み取り装置4に接続される。このようにアンテナ部5を構成した場合、各アンテナ素子とRFID用読み取り装置4とは接続長が異なるため、インピーダンスの不整合により発生する反射波は異なる経路長を経由して戻ってくる。この理由から異なった位相の干渉信号が発生する。このように、アンテナ素子ごとの同軸ケーブル長の違いにより異なる位相の干渉信号が発生した場合であっても、本実施の形態の制御部26により、信号処理部23の調整信号の振幅と位相を制御すれば、アンテナ素子ごとに位相が異なる干渉信号を抑えることができる。
以上のように本発明は、RFIDタグに送信信号を送信し、RFIDタグからの応答信号を含む受信信号を受信するものであって、送信信号を送信する送信部と、送信部から出力された送信信号の振幅または位相を調整した調整信号と受信信号とを合成した処理信号を出力する信号処理部と、信号処理部から出力される処理信号を受信する受信部と、処理信号の振幅を検出する振幅検出部と、調整信号の振幅または位相を制御する制御部とを備え、制御部は、位相を互いに異ならせた複数の調整信号を生成させると共に振幅検出部で検出される各振幅の平均値を算出し、この平均値に基づいて信号処理部の調整信号の振幅を決定し、この決定された振幅により調整信号の位相を制御する構成とした。
これにより、制御部は、調整信号の位相を各干渉信号の位相を合わせて振幅を検出することで検出誤差を抑え、これらの振幅の平均値によりの調整信号の振幅と位相を制御するので、様々な位相成分を含む干渉信号を受信した場合であっても干渉信号を抑圧し、受信信号のS/Nを向上させることができ、読み取り精度を向上させることを可能とするRFID用読み取り装置などに有用なものである。
本発明の実施の形態におけるRFIDシステムの概略図 本発明の実施の形態におけるRFID用読み取り装置の干渉信号を説明する波形図 同RFID用読み取り装置のブロック図 同RFID用読み取り装置の受信部のブロック図 同RFID用読み取り装置の振幅検出部のブロック図 同RFID用読み取り装置の動作を説明するフローチャート 同RFID用読み取り装置の干渉キャンセル制御の動作を説明するフローチャート 同RFID用読み取り装置の振幅検出部の出力例を示す概要図 同RFID用読み取り装置の調整信号の位相を変化させた場合の処理信号の出力例を示す波形図 同RFID用読み取り装置における干渉信号の相殺動作を説明する波形図 同RFID用読み取り装置の他の例を示すブロック図
符号の説明
1 RFIDシステム
2 管理物品
3 RFIDタグ
4 RFID用読み取り装置
5 アンテナ部
6 ネットワーク
7 管理装置
8 反射物
21 送信部
22 送受信分離部
23 信号処理部
23a,27 減衰器
23b 移相器
23c,25d 合成器
24 受信部
24a 直交変換部
24b I相変換器
24c Q相変換器
24d 搬送波発生器
24e バンドパスフィルタ
24f,25b 増幅器
24g,25c A/D変換器
24h 復調器
25 振幅検出部
25a ローパスフィルタ
26 制御部

Claims (7)

  1. RFIDタグに送信信号を送信し、前記RFIDタグからの応答信号を含む受信信号を受信するRFID用読み取り装置であって、
    前記送信信号を送信する送信部と、
    前記送信部から出力された前記送信信号の振幅または位相を調整した調整信号と前記受信信号とを合成した処理信号を出力する信号処理部と、
    前記信号処理部から出力される前記処理信号を受信する受信部と、
    前記処理信号の振幅を検出する振幅検出部と、
    前記調整信号の振幅または位相を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、位相を互いに異ならせた複数の前記調整信号を生成させると共に前記振幅検出部で検出される各振幅の平均値を算出し、この平均値に基づいて前記信号処理部の前記調整信号の振幅を決定し、この決定された振幅により前記調整信号の位相を制御する構成としたことを特徴とするRFID用読み取り装置。
  2. 前記信号処理部は、
    前記送信信号を減衰量に応じて減衰させた減衰信号を出力する減衰器と、
    前記減衰器の前記減衰信号の位相を位相量に応じて変化させた前記調整信号を出力する移相器と、
    前記受信信号と前記調整信号とを合成した前記処理信号を出力する合成器と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載のRFID用読み取り装置。
  3. 前記制御部は、前記減衰器の減衰量を最大に設定した後、前記移相器の位相量を調整して位相を互いに異ならせた複数の前記調整信号を生成させると共にこれらの調整信号に応じて前記振幅検出部で検出される各振幅の平均値を算出し、この算出された平均値に基づいて前記減衰器の減衰量を所定の減衰量に制御する構成としたことを特徴とする請求項2に記載のRFID用読み取り装置。
  4. 前記制御部は、前記減衰器の減衰量を前記所定の減衰量に制御した後、前記移相器の位相量を前記振幅検出部で検出された各振幅の内、振幅が最小となる位相量に制御する構成としたことを特徴とする請求項3に記載のRFID用読み取り装置。
  5. 前記制御部は、前記調整信号の振幅または位相を所定間隔で制御する構成としたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のRFID用読み取り装置。
  6. 前記振幅検出部は、前記RFIDタグに搬送波を非変調にした前記送信信号を送信しているときに前記処理信号の振幅を検出することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のRFID用読み取り装置。
  7. 前記送信信号の送信と前記受信信号の受信とに共用されるアンテナ部と、
    前記送信部からの前記送信信号を前記アンテナ部に伝送すると共に前記アンテナ部で受信した前記受信信号を前記信号処理部に伝送する送受信分離部とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のRFID用読み取り装置。
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