JP2010102088A - 光ファイバ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】励起光の結合効率を高めると共に、ファイバ端面の損傷を抑制する。
【解決手段】光増幅成分がドープされたコア1、コア1を被覆するように設けられた第1クラッド2、第1クラッド2を被覆するように設けられ、コア1に沿って延びる複数の細孔が形成された第2クラッド3、及び第2クラッド3を被覆するように設けられたサポート層4を有するダブルクラッドファイバ本体部9と、ダブルクラッドファイバ本体部9のファイバ端面に融着され、第1クラッド2に励起光Lを入射させるための励起光入射部6aとを備えた光ファイバ10aであって、励起光入射部6aが融着された側のダブルクラッドファイバ本体部9のファイバ端部では、第2クラッド3及びサポート層4が取り除かれて第1クラッド2が露出している。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ファイバ及びその製造方法に関し、特に、エアホール型のダブルクラッドファイバの端末加工に関するものである。
エアホール型のダブルクラッドファイバは、ファイバ中心のコアと、そのコアを被覆するように設けられた第1クラッドと、その第1クラッドを被覆するように設けられ、コアに沿って複数の細孔が形成されたエアホール構造を有する第2クラッドとを備え、例えば、レーザダイオードからファイバ端面の第1クラッドに入射させた励起光が第1クラッドと第2クラッドとの界面で反射を繰り返しながら伝搬し、その励起光がコアを通過する際にコアにドープされた希土類元素を励起し、その励起された希土類元素からの発振光がコアを伝搬した後に、出射するように構成されている。
例えば、特許文献1には、上記エアホール型のダブルクラッドファイバの端部に、互いの端面が一致するように筒状の被覆部が融着され、被覆部の内部では、第2クラッドを構成する複数の細孔が潰れて中実に形成された光ファイバが開示されている。そして、これによれば、エアクラッド(エアホール)型の光ファイバにおいて、レーザ光の結合効率を高めると共に、ファイバ端面の損傷を抑制することができる、と記載されている。
特開2008−152030号公報
図6は、特許文献1に開示された従来のエアホール型のダブルクラッドファイバ110aのファイバ端部の縦断面図である。
このダブルクラッドファイバ110aは、図6に示すように、希土類元素がドープされた石英により形成されたコア101と、コア101を被覆するように石英により構成された第1クラッド102と、第1クラッド102を被覆するようにエアホール構造を有する石英により形成された第2クラッド103と、第2クラッド103を被覆するように石英により構成されたサポート層104と、サポート層104の端部を被覆するように石英により構成された被覆部106aとを備えている。ここで、被覆部106aの内部では、図6に示すように、第2クラッド103を構成する複数の細孔が融着時の加熱により潰れて、第2クラッド103が中実に形成されている。
このダブルクラッドファイバ110aでは、図6に示すように、被覆部106aを融着する際に第2クラッド103を構成する複数の細孔が後退することを抑制することができるので、励起光Lの結合効率を高めることができるものの、希土類元素がドープされたコア101がファイバ端面まで設けられているので、励起光が発振光に変換されない量子欠損により、ファイバ端面のコア101の部分が発熱し易く、傷や塵が原因でファイバ端面が損傷してしまうおそれがある。
なお、図7は、従来のエアホール型のダブルクラッドファイバ110bのファイバ端部の縦断面図である。このダブルクラッドファイバ110bは、図7に示すように、上述のダブルクラッドファイバ110aと同様に、コア101、第1クラッド102、第2クラッド103及びサポート層104を備えたファイバ本体部109と、ファイバ本体部109の端面に融着されたガラスロッド部106bとを備えている。そして、このダブルクラッドファイバ110bでは、ガラスロッド部106bを融着する際に、第2クラッド103を構成する複数の細孔が潰れて後退してしまうので、図7に示すように、励起光Lの一部がガラスロッド部106bの後端部から一旦出射することにより、その励起光Lの一部がファイバ本体部109の側面、及びガラスロッド部106bの後端面でそれぞれ反射して、励起光Lの結合効率が低下してしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、励起光の結合効率を高めると共に、ファイバ端面の損傷を抑制することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、励起光入射部が融着された側のダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端部では、第2クラッド及びサポート層が取り除かれて第1クラッドが露出するようにしたものである。
具体的に本発明に係る光ファイバは、光増幅成分がドープされたコア、該コアを被覆するように設けられた第1クラッド、該第1クラッドを被覆するように設けられ、上記コアに沿って延びる複数の細孔が形成された第2クラッド、及び該第2クラッドを被覆するように設けられたサポート層を有するダブルクラッドファイバ本体部と、上記ダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端面に融着され、上記第1クラッドに励起光を入射させるための励起光入射部とを備えた光ファイバであって、上記励起光入射部が融着された側の上記ダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端部では、上記第2クラッド及びサポート層が取り除かれて上記第1クラッドが露出していることを特徴とする。
上記の構成によれば、励起光入射部が融着された側のダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端部では、第2クラッド及びサポート層が取り除かれて、第1クラッドが露出しているので、ダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端面に励起光入射部を加熱により融着しても、第2クラッドを構成する複数の細孔が潰れるおそれが少ない。これにより、第2クラッドを構成する複数の細孔の後退が抑制されるので、図7に示すような励起光Lの一部のファイバ本体部109の側面、及びガラスロッド部106bの後端面における反射が抑制され、励起光の結合効率を高めることが可能になる。また、ダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端面に励起光入射部が融着されているので、光増幅成分がドープされたコアが励起光を入射させるファイバ端面に存在しなくなる。これにより、ファイバ端面における発熱が抑制されるので、ファイバ端面における損傷が抑制される。したがって、励起光の結合効率を高めると共に、ファイバ端面の損傷を抑制することが可能になる。
上記励起光入射部は、上記励起光を入射させる円形状の入射面を有し、上記励起光入射部の入射面の直径は、上記サポート層の外径よりも大きくなっていてもよい。
上記の構成によれば、励起光入射部の入射面の直径が、サポート層の外径よりも大きくなっているので、ファイバ端面に入力する励起光の単位面積当たりのエネルギー密度を低くすることが可能になり、ファイバ端面における損傷をいっそう抑制することが可能になる。
また、本発明に係る光ファイバを製造する方法は、光増幅成分がドープされたコア、該コアを被覆するように設けられた第1クラッド、該第1クラッドを被覆するように設けられ、上記コアに沿って延びる複数の細孔が形成された第2クラッド、及び該第2クラッドを被覆するように設けられたサポート層を有するダブルクラッドファイバ本体部と、上記ダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端面に融着され、上記第1クラッドに励起光を入射させるための励起光入射部とを備えた光ファイバを製造する方法であって、上記ダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端部において、上記サポート層を取り除くことにより、上記第2クラッドを崩壊させて、上記第1クラッドの側面を露出させる第1クラッド露出工程と、上記第1クラッドの側面を露出させた側の上記ダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端面に、上記励起光入射部を融着する融着工程とを備えることを特徴とする。
上記の方法によれば、第1クラッド露出工程で、ダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端部において、サポート層を取り除くことにより、エアホール構造を有する第2クラッドが崩壊して第1クラッドの側面が露出するので、融着工程において、ダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端面に励起光入射部を加熱により融着しても、第2クラッドを構成する複数の細孔が潰れるおそれが少ない。これにより、第2クラッドを構成する複数の細孔の後退が抑制されるので、図7に示すような励起光Lの一部のファイバ本体部109の側面、及びガラスロッド部106bの後端面における反射が抑制され、励起光の結合効率を高めることが可能になる。また、ダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端面に励起光入射部が融着されているので、光増幅成分がドープされたコアが励起光を入射させるファイバ端面に存在しなくなる。これにより、ファイバ端面における発熱が抑制されるので、ファイバ端面における損傷が抑制される。したがって、励起光の結合効率を高めると共に、ファイバ端面の損傷を抑制することが可能になる。
上記第1クラッド露出工程では、上記サポート層の表面に周方向に延びるように線状のクラックを形成した後に、上記ファイバ端部のサポート層をファイバ長さ方向に引き抜いてもよい。
上記の方法によれば、第1クラッド露出工程において、サポート層の表面に周方向に延びるように線状のクラックを形成した後に、ファイバ端部のサポート層をファイバ長さ方向に引き抜くことにより、エアホール構造を有する第2クラッドが崩壊するので、ダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端部で第1クラッドの側面が容易に露出することになる。
本発明によれば、励起光入射部が融着された側のダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端部では、第2クラッド及びサポート層が取り除かれて第1クラッドが露出しているので、励起光の結合効率を高めると共に、ファイバ端面の損傷を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の各実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図4は、本発明に係る光ファイバ及びその製造方法の実施形態1を示している。具体的に図1は、本実施形態の光ファイバ10aの斜視図である。また、図2は、光ファイバ10aのファイバ端部の縦断面図であり、図3は、図2中のIII−III線に沿った光ファイバ10aの横断面図である。さらに、図4は、光ファイバ10aを構成するダブルクラッドファイバ本体部9の斜視図である。
光ファイバ10aは、図1に示すように、ダブルクラッドファイバ本体部9と、ダブルクラッドファイバ本体部9のファイバ端面に励起光入射部として融着されたガラスロッド部6aとを備えている。
ダブルクラッドファイバ本体部9は、図2〜図4に示すように、ファイバ中心であるコア1と、コア1を被覆するように設けられた第1クラッド2と、第1クラッド2を被覆するように設けられた第2クラッド3と、第2クラッド3を被覆するように設けられたサポート層4と、サポート層4を被覆するように設けられた保護層5とを備え、ファイバ端部において、第2クラッド3、サポート層4及び保護層5が取り除かれて第1クラッド2の側面が露出している。
コア1は、石英により構成され、光増幅成分として、イッテルビウムなどの希土類元素がドープされて、石英単体の屈折率よりも高くなっている。
第1クラッド2は、石英により構成され、ほぼ石英単体の屈折率になっている。
第2クラッド3は、石英により構成され、コア1に沿って互いに平行に延びるように複数の細孔3aが形成されたエアホール構造を有しているので、第1クラッド2よりも屈折率が低くなっている。
サポート層4は、石英により構成され、ほぼ石英単体の屈折率になっている。
保護層5は、例えば、シリコーン樹脂により構成され、外部からの衝撃などから石英により構成された上記コア1、第1クラッド2、第2クラッド3及びサポート層4を保護するように設けられている。
ガラスロッド部6aは、図1に示すように、石英により円柱状に構成され、円形状の入射面Pを有し、ほぼ石英単体の屈折率になっている。そして、ガラスロッド部6a(の入射面P)の直径は、サポート層4の外径よりも大きくなっており、図2に示すように、例えば、レーザダイオードからの励起光Lを、レンズにより、ダブルクラッドファイバ本体部9の第1クラッド2に集光して入射するように構成されている。なお、ガラスロッド部6aは、レーザー耐性の劣化を抑制するために、ゲルマニウムなどの不純物を含まない石英により構成されていることが好ましい。
上記構成の光ファイバ10aは、例えば、レーザダイオードからの励起光Lを、レンズ及びガラスロッド部6aを介して、ダブルクラッドファイバ本体部9の第1クラッド2に入射させ、その励起光Lが第1クラッド2と第2クラッド3との界面で反射を繰り返しながら伝搬し、その励起光Lがコア1を通過する際にコア1にドープされた希土類元素を最外殻電子が励起した反転分布状態にさせ、その誘導放出による希土類元素からの発振光が、コア1を伝搬した後に、ダブルクラッドファイバ本体部9側のファイバ端面で出力するようになっている。
次に、本実施形態の光ファイバ10aの製造方法について一例を挙げて説明する。本実施形態の製造方法は、準備工程、第1クラッド露出工程及び融着工程を備える。
<準備工程>
例えば、コア1の直径が50μm程度であり、第1クラッド2の外径が600μm程度であり、第2クラッド3の外径が630μm程度であり、サポート層4の外径1000μm程度であり、保護層5の外径1.5mm程度であり、長さが20m程度であるエアホール型のダブルクラッドファイバを準備する。また、例えば、直径が2mm程度であり、長さが5mm程度であるガラスロッドを準備する。
<第1クラッド露出工程>
まず、上記準備工程で準備したダブルクラッドファイバの先端から30mm程度の保護層5を剥いで、サポート層4を露出させる。
続いて、図4に示すように、サポート層4を露出させたダブルクラッドファイバの先端から10mm程度の位置のサポート層4の表面に、周方向に延びるように線状のクラックCを、ダイヤモンド製の切断刃やレーザ照射などにより形成する。
さらに、サポート層4の表面にクラックCが形成されたダブルクラッドファイバの先端部分、すなわち、サポート層4の先端部分を長さ方向に引き抜くことにより、図4に示すように、第2クラッド3を崩壊させて、第1クラッド2の側面を露出させる。これにより、ダブルクラッドファイバ本体部9が作製される。
<融着工程>
上記第1クラッド露出工程で第1クラッド2の側面を露出させた側のダブルクラッドファイバ本体部9のファイバ端面に、上記準備工程で準備したガラスロッド、すなわち、ガラスロッド部6aを、レーザ加熱、ガストーチ加熱、アーク放電加熱などにより融着する。
以上のようにして、本実施形態の光ファイバ10aを製造することができる。
以上説明したように、本実施形態の光ファイバ10a及びその製造方法によれば、第1クラッド露出工程で、ダブルクラッドファイバ本体部9のファイバ端部において、サポート層4を取り除くことにより、エアホール構造を有する第2クラッド3が崩壊して第1クラッド2の側面が露出するので、融着工程において、ダブルクラッドファイバ本体部9のファイバ端面にガラスロッド部6aを加熱により融着しても、第2クラッド3を構成する複数の細孔3aが潰れるおそれが少ない。これにより、第2クラッド3を構成する複数の細孔3aの後退を抑制することができるので、図7に示すような励起光Lの一部のファイバ本体部109の側面、及びガラスロッド部106bの後端面における反射が抑制され、励起光Lの結合効率を高めることができる。また、ダブルクラッドファイバ本体部9のファイバ端面にガラスロッド部6aが融着されているので、光増幅成分がドープされたコア1が励起光Lを入射させるファイバ端面に存在しなくなる。これにより、ファイバ端面における発熱を抑制することができるので、ファイバ端面における損傷を抑制することができる。したがって、励起光Lの結合効率を高めると共に、ファイバ端面の損傷を抑制することができる。
また、本実施形態の光ファイバ10aによれば、ガラスロッド部6aの直径が、サポート層4の外径よりも大きくなっているので、ファイバ端面に入力する励起光Lの単位面積当たりのエネルギー密度を低くすることができ、ファイバ端面における損傷をいっそう抑制することができる。
また、本実施形態の光ファイバ10aの製造方法によれば、第1クラッド露出工程において、サポート層4の表面に周方向に延びるように線状のクラックCを形成した後に、ファイバ端部のサポート層4をファイバ長さ方向に引き抜くことにより、エアホール構造を有する第2クラッド3が崩壊するので、ダブルクラッドファイバ本体部9のファイバ端部で第1クラッド2の側面を容易に露出させることができる。
《発明の実施形態2》
図5は、本実施形態の光ファイバ10bの斜視図である。なお、以下の実施形態において、図1〜図4と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
上記実施形態1では、励起光入射部として、円柱状のガラスロッド部6aを例示したが、本実施形態では、励起光入射部として、円錐状のガラスコーン部6bを例示する。
光ファイバ10bは、図5に示すように、ダブルクラッドファイバ本体部9と、ダブルクラッドファイバ本体部9のファイバ端面に励起光入射部として融着されたガラスコーン部6bとを備えている。
ガラスコーン部6bは、図5に示すように、石英により円錐状(コーン状)に構成され、円形状の入射面Pを有し、ほぼ石英単体の屈折率になっている。そして、ガラスコーン部6bの入射面Pの直径は、サポート層4の外径よりも大きくなっている。なお、ガラスコーン部6bは、レーザー耐性の劣化を抑制するために、ゲルマニウムなどの不純物を含まない石英により構成されていることが好ましい。
上記構成の光ファイバ10bは、例えば、レーザダイオードからの励起光Lを、レンズ及びガラスコーン部6bを介して、ダブルクラッドファイバ本体部9の第1クラッド2に入射させ、その励起光Lが第1クラッド2と第2クラッド3との界面で反射を繰り返しながら伝搬し、その励起光Lがコア1を通過する際にコア1にドープされた希土類元素を最外殻電子が励起した反転分布状態にさせ、その誘導放出による希土類元素からの発振光が、コア1を伝搬した後に、ダブルクラッドファイバ本体部9側のファイバ端面で出力するようになっている。
本実施形態の光ファイバ10bは、上記実施形態1の光ファイバ10aの製造方法において、ガラスロッドの形状を変更することにより、製造することができる。
本実施形態の光ファイバ10b及びその製造方法によれば、上記実施形態1と同様に、励起光Lの結合効率を高めると共に、ファイバ端面の損傷を抑制することができる。
上記各実施形態の光ファイバ10a及び10bでは、第2クラッド3を構成する複数の細孔3aが露出して、各細孔3aから水分や埃などが浸入するおそれがあるので、例えば、ファイバ端部に取り付けるコネクターや金具などにより、光ファイバ10a及び10bのファイバ端部の気密性を保持して、光ファイバ10a及び10bのファイバ端部が外気に触れないようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、励起光の結合効率を高めると共に、ファイバ端面の損傷を抑制することができるので、加工用やマーキング用のファイバレーザ、及び増幅器などに用いられるダブルクラッドファイバについて有用である。
実施形態1に係る光ファイバ10aの斜視図である。 光ファイバ10aのファイバ端部の縦断面図である。 図2中のIII−III線に沿った光ファイバ10aの横断面図である。 光ファイバ10aを構成するダブルクラッドファイバ本体部9の斜視図である。 実施形態2に係る光ファイバ10bの斜視図である。 従来のエアホール型のダブルクラッドファイバ110aのファイバ端部の縦断面図である。 従来のエアホール型のダブルクラッドファイバ110bのファイバ端部の縦断面図である。
符号の説明
C クラック
L 励起光
P 入射面
1 コア
2 第1クラッド
3 第2クラッド
3a 細孔
4 サポート層
6a ガラスロッド部(励起光入射部)
6b ガラスコーン部(励起光入射部)
9 ダブルクラッドファイバ本体部
10a,10b 光ファイバ

Claims (4)

  1. 光増幅成分がドープされたコア、該コアを被覆するように設けられた第1クラッド、該第1クラッドを被覆するように設けられ、上記コアに沿って延びる複数の細孔が形成された第2クラッド、及び該第2クラッドを被覆するように設けられたサポート層を有するダブルクラッドファイバ本体部と、
    上記ダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端面に融着され、上記第1クラッドに励起光を入射させるための励起光入射部とを備えた光ファイバであって、
    上記励起光入射部が融着された側の上記ダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端部では、上記第2クラッド及びサポート層が取り除かれて上記第1クラッドが露出していることを特徴とする光ファイバ。
  2. 請求項1に記載された光ファイバにおいて、
    上記励起光入射部は、上記励起光を入射させる円形状の入射面を有し、
    上記励起光入射部の入射面の直径は、上記サポート層の外径よりも大きくなっていることを特徴とする光ファイバ。
  3. 光増幅成分がドープされたコア、該コアを被覆するように設けられた第1クラッド、該第1クラッドを被覆するように設けられ、上記コアに沿って延びる複数の細孔が形成された第2クラッド、及び該第2クラッドを被覆するように設けられたサポート層を有するダブルクラッドファイバ本体部と、
    上記ダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端面に融着され、上記第1クラッドに励起光を入射させるための励起光入射部とを備えた光ファイバを製造する方法であって、
    上記ダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端部において、上記サポート層を取り除くことにより、上記第2クラッドを崩壊させて、上記第1クラッドの側面を露出させる第1クラッド露出工程と、
    上記第1クラッドの側面を露出させた側の上記ダブルクラッドファイバ本体部のファイバ端面に、上記励起光入射部を融着する融着工程とを備えることを特徴とする光ファイバの製造方法。
  4. 請求項3に記載された光ファイバの製造方法において、
    上記第1クラッド露出工程では、上記サポート層の表面に周方向に延びるように線状のクラックを形成した後に、上記ファイバ端部のサポート層をファイバ長さ方向に引き抜くことを特徴とする光ファイバの製造方法。
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