JP2010101758A - クロマトグラフィー試験片およびクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用済み判定領域の位置ずれが生じた場合であっても、正確に未使用品か使用済み品かの判定を行うことを目的とする。
【解決手段】クロマトグラフィー試験片1上に基準マーク7を設け、使用済み判定領域Tを基準マーク7からの相対位置として定めることにより、使用済み判定領域Tを正確に認識して輝度を測定することができるため、使用済み判定領域Tの位置ずれが生じた場合であっても、正確に未使用品か使用済み品かの判定を行うことができる。
【選択図】図1
【解決手段】クロマトグラフィー試験片1上に基準マーク7を設け、使用済み判定領域Tを基準マーク7からの相対位置として定めることにより、使用済み判定領域Tを正確に認識して輝度を測定することができるため、使用済み判定領域Tの位置ずれが生じた場合であっても、正確に未使用品か使用済み品かの判定を行うことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、検体を点着して免疫クロマトグラフィー測定を行うクロマトグラフィー試験片およびクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法に関する。
まず、図5を用いて免疫クロマトグラフィー測定について説明する。
図5は免疫クロマトグラフィー測定について説明する図であり、図5(a)は免疫クロマトグラフィー測定装置の光学系を説明する概略図、図5(b)はクロマトグラフィー試験片の構成を示す平面図である。
図5は免疫クロマトグラフィー測定について説明する図であり、図5(a)は免疫クロマトグラフィー測定装置の光学系を説明する概略図、図5(b)はクロマトグラフィー試験片の構成を示す平面図である。
図5において、18は光源、19は受光素子、1は免疫クロマトグラフィー測定装置に装着され、測定対象となる点着された検体に化学的処理を施すクロマトグラフィー試験片である。光源18より照射された照射光はクロマトグラフィー試験片1に照射され、その反射光を受光素子19で受光して電気信号に変換し、その電気信号により光学特性が測定される。
クロマトグラフィー試験片1は、展開層支持体3に設けられた点着部4と展開層2からなり、展開層2上には分析対象と特異的に結合する標識物質を塗布している標識部5、標識物質と結合した分析対象を固定化する呈色部6、および呈色部6より下流領域である終端部9が形成されている。
免疫クロマトグラフィー測定の際には、クロマトグラフィー試験片1を免疫クロマトグラフィー測定装置に装着する。これにより測定動作が開始され、まず、誤って使用済みのクロマトグラフィー試験片1を用いて測定をしてしまうことを防ぐため、装着されたクロマトグラフィー試験片1が未使用品か使用済み品かを判定する。未使用品が装着されたと判定した場合には、クロマトグラフィー試験片1の点着部4に検体を点着し、所定時間経過後、呈色部6を光学素子19で撮像して光学特性を測定することにより免疫クロマトグラフィー測定を実施する。使用済み品が装着されたと判定した場合には、免疫クロマトグラフィー測定を中止し、警告等を発する。
次に、従来のクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法について図5を用いて説明する。
まず、あらかじめ未使用のクロマトグラフィー試験片1における任意の使用済み判定領域を定め、使用済み判定領域を光学素子19により撮像し、その位置の輝度を求めておく。ここで、輝度を測定する使用済み判定領域としては、例えば標識部5や終端部9等を定める。クロマトグラフィー試験片1の使用状態判定処理が開始されると、装着されたクロマトグラフィー試験片1に対して、使用済み判定領域の輝度を測定し、あらかじめ測定した未使用品での測定値と比較することにより、未使用品か使用済み品かを判定する。判定に際しては、使用済み判定領域を標識部5に設定した場合、検体の展開により輝度が下がるため、あらかじめ測定した輝度より定めた閾値より装着時に測定した輝度が小さい場合には、装着されたクロマトグラフィー試験片1が使用済み品であると判定する(例えば、特許文献1参照)。
特願2008−201356
特開平4−5110号公報
まず、あらかじめ未使用のクロマトグラフィー試験片1における任意の使用済み判定領域を定め、使用済み判定領域を光学素子19により撮像し、その位置の輝度を求めておく。ここで、輝度を測定する使用済み判定領域としては、例えば標識部5や終端部9等を定める。クロマトグラフィー試験片1の使用状態判定処理が開始されると、装着されたクロマトグラフィー試験片1に対して、使用済み判定領域の輝度を測定し、あらかじめ測定した未使用品での測定値と比較することにより、未使用品か使用済み品かを判定する。判定に際しては、使用済み判定領域を標識部5に設定した場合、検体の展開により輝度が下がるため、あらかじめ測定した輝度より定めた閾値より装着時に測定した輝度が小さい場合には、装着されたクロマトグラフィー試験片1が使用済み品であると判定する(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来のクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法では、免疫クロマトグラフィー測定装置の装着部の遊びによるクロマトグラフィー試験片1の装着位置のずれや、クロマトグラフィー試験片1における標識部5や終端部9等の形成位置のずれにより、定めた使用済み判定領域を測定できない場合があるといった問題点があった。
例えば、終端部9を使用済み判定領域と定めていた場合において、クロマトグラフィー試験片1における標識部5あるいは終端部9の形成位置がずれてしまったため、実際には標識部5を測定してしまい、検体が展開された状態では終端部9の輝度より標識部5の輝度の方が高くなるため、使用済み品であっても終端部9における輝度が閾値より大きくなり、使用済み品を未使用品と誤判断する場合があった。
本発明のクロマトグラフィー試験片およびクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法は、上記問題点を解決するために、使用済み判定領域の位置ずれが生じた場合であっても、正確に未使用品か使用済み品かの判定を行うことを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法は、1または複数の基準マークを備えるクロマトグラフィー試験片の使用済み判定を行うクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法であって、前記クロマトグラフィー試験片をクロマトグラフィー測定装置に装着後、クロマトグラフィー測定に先立って、前記基準マークの位置を検出する工程と、前記基準マークの位置から前記クロマトグラフィー試験片の展開領域に設けられる第1の使用済み判定領域を特定する工程と、前記第1の使用済み判定領域の輝度を算出する工程と、前記輝度をあらかじめ定めた閾値と比較することにより前記クロマトグラフィー試験片が未使用品か使用済み品かを判定する工程とを有することを特徴とする。
また、1または複数の基準マークを備えるクロマトグラフィー試験片の使用済み判定を行うクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法であって、前記クロマトグラフィー試験片をクロマトグラフィー測定装置に装着後、クロマトグラフィー測定に先立って、前記基準マークの位置を検出する工程と、前記基準マークの位置から前記クロマトグラフィー試験片の展開領域に設けられる第1の使用済み判定領域および第2の使用済み判定領域を特定する工程と、前記第1の使用済み判定領域および前記第2の使用済み判定領域の輝度を算出する工程と、前記第1の使用済み判定領域の輝度と前記第2の使用済み判定領域の輝度とを比較することにより前記クロマトグラフィー試験片が未使用品か使用済み品かを判定する工程とを有することを特徴とする。
また、前記第1の使用済み判定領域の輝度と前記第2の使用済み判定領域の輝度との差をあらかじめ定めた閾値と比較することにより前記クロマトグラフィー試験片が未使用品か使用済み品かを判定することを特徴とする。
また、前記第1の使用済み判定領域の輝度と前記第2の使用済み判定領域の輝度との比をあらかじめ定めた閾値と比較することにより前記クロマトグラフィー試験片が未使用品か使用済み品かを判定することを特徴とする。
また、前記基準マークの位置を任意に規定したX−Y座標系上の第1の点として検出し、前記第1の点からX,Y方向にそれぞれあらかじめ定めた距離だけ移動した第2の点を求め、前記第2の点からX,Y方向にそれぞれあらかじめ定めた長さの辺を2辺とする矩形を前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域と特定することを特徴とする。
また、前記第1の使用済み判定領域を前記クロマトグラフィー試験片の標識部に設けることを特徴とする。
また、前記第1の使用済み判定領域を前記クロマトグラフィー試験片の終端部に設けることを特徴とする。
また、前記第1の使用済み判定領域を前記クロマトグラフィー試験片の終端部に設けることを特徴とする。
また、前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域を受光素子により撮像し、前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域を撮像した前記受光素子の各画素の輝度からその平均値を算出して前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域の輝度とすることを特徴とする。
また、前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域を受光素子により撮像し、前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域を撮像した前記受光素子の各画素の輝度からその輝度分布のうちの中央値を算出して前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域の輝度とすることを特徴とする。
また、前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域を受光素子により撮像し、前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域を撮像した前記受光素子の各画素の輝度からその輝度分布のうちの最頻値を算出して前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域の輝度とすることを特徴とする。
また、前記基準マークが穴であることを特徴とする。
また、前記基準マークが突起であることを特徴とする。
さらに、本発明のクロマトグラフィー試験片は、検体を点着することによりクロマトグラフィー測定を行うクロマトグラフィー試験片であって、前記検体を点着する点着部と、点着された前記検体を展開する展開層と、前記展開層上に形成されて分析対象と特異的に結合する標識物質が塗布される標識部と、前記標識物質と結合した前記分析対象を固定化する呈色部と、未使用品か使用済み品かを判定する1または複数の使用済み判定領域と、前記使用済み判定領域の位置特定に用いる1または複数の基準マークとを有することを特徴とする。
また、前記基準マークが突起であることを特徴とする。
さらに、本発明のクロマトグラフィー試験片は、検体を点着することによりクロマトグラフィー測定を行うクロマトグラフィー試験片であって、前記検体を点着する点着部と、点着された前記検体を展開する展開層と、前記展開層上に形成されて分析対象と特異的に結合する標識物質が塗布される標識部と、前記標識物質と結合した前記分析対象を固定化する呈色部と、未使用品か使用済み品かを判定する1または複数の使用済み判定領域と、前記使用済み判定領域の位置特定に用いる1または複数の基準マークとを有することを特徴とする。
また、前記使用済み判定領域の1つが前記標識部中に設けられることを特徴とする。
以上により、使用済み判定領域の位置ずれが生じた場合であっても、正確に未使用品か使用済み品かの判定を行うことができる。
以上により、使用済み判定領域の位置ずれが生じた場合であっても、正確に未使用品か使用済み品かの判定を行うことができる。
以上のように、クロマトグラフィー試験片上に基準マークを設け、使用済み判定領域を基準マークからの相対位置として定めることにより、使用済み判定領域を正確に認識して輝度を測定することができるため、使用済み判定領域の位置ずれが生じた場合であっても、正確に未使用品か使用済み品かの判定を行うことができる。
以下、本発明のクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1におけるクロマトグラフィー試験片およびクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法について、図1〜図3を用いて説明する。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1におけるクロマトグラフィー試験片およびクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は実施の形態1におけるクロマトグラフィー試験片の構成を示す斜視図、図2は実施の形態1における試験片使用状態判定処理のフロー図、図3は実施の形態1における基準マーク位置と使用済み判定領域の位置関係を示す模式図である。
図1に示すように、クロマトグラフィー試験片1上には、展開層2上に標識試薬を担持した標識部5、測定対象物と特異的に結合する抗体を担持した呈色部6、クロマトグラフィー試験片1の基準位置を示す基準マーク7および、図1で例示されるような形状の点着部4が設けられている。
以下に、本実施例における、クロマトグラフィー試験片の使用状態判定処理について、図1〜図3を用いて詳細に説明する。
図2に示すように、まず、ステップ1にて、基準マーク7の位置を検出する。
図2に示すように、まず、ステップ1にて、基準マーク7の位置を検出する。
検出方法としては、従来と同様の光学的装置を用いてクロマトグラフィー試験片1の撮像を行い、2値化とラベリング処理を用いることができる。検出の際には、まず、撮像画像を所定の閾値で画像を2値化し、次に、ラベリング処理で黒の連結画素を探す。その際、その連結成分が基準マーク7のものであるかどうかを、連結成分の特徴パラメータで判断するようにすれば、イメージセンサの電気的なノイズや、クロマトグラフィー試験片1上にあるゴミなどの要因で基準マーク7以外の像を誤って認識してしまうことを防げる。連結成分の特徴パラメータとは、典型的には、連結成分の面積(画素数)や円形度などが挙げられる。抽出した連結成分が成す図形の重心座標を、画像中の基準マーク7の位置とする。
次に、ステップ2では、使用済み判定領域Tの部分画像を切り出す。
ここでは、使用済み判定領域Tとして標識部5を設定し、予め、基準マーク7の位置との相対距離を測定して、記憶しておくことで特定できる。
ここでは、使用済み判定領域Tとして標識部5を設定し、予め、基準マーク7の位置との相対距離を測定して、記憶しておくことで特定できる。
図3を例に説明する。図3において、P点はステップ1で検出した基準マーク7の任意に規定したクロマトグラフィー試験片1平面上のX−Y座標系における座標である。X座標とY座標をそれぞれ(X1,Y1)とする。このP点から、所定の移動量(Δx,Δy)だけ移動した点をQ点とする。Q点の座標(X2,Y2)は、(X1+Δx,Y1+Δy)で求められる。このQ点からX,Y方向にそれぞれw,hの幅で与えられる矩形が使用済み判定領域Tであり、ここでは標識部5内の領域である。ここで、Δx,Δy,w,およびhは、標準的なクロマトグラフィー試験片を撮像した画像から予め求めて記憶しておいた値を用い、w,hはQ点を1つの頂点とする矩形の2辺の長さとなる。
次に、ステップ3では、ステップ2で切り出した部分画像の輝度レベルを算出する。
ここで、部分画像の輝度レベルとして、受光素子(図5の19参照)の各画素で撮像した部分画像の全画素の平均輝度を用いる。つまり、複数の画素からなる受光素子の内の使用済み判定領域Tを撮像した各画素の輝度レベルを算出し、それらの平均値を使用済み判定領域Tの輝度レベルとする。
ここで、部分画像の輝度レベルとして、受光素子(図5の19参照)の各画素で撮像した部分画像の全画素の平均輝度を用いる。つまり、複数の画素からなる受光素子の内の使用済み判定領域Tを撮像した各画素の輝度レベルを算出し、それらの平均値を使用済み判定領域Tの輝度レベルとする。
最後に、ステップ4にて、クロマトグラフィー試験片1の使用状態を判定する。
判定方法としては、ステップ3にて算出した使用済み判定領域Tの輝度レベルを所定の閾値と比較し、閾値よりも大きければ、標識試薬が流れてしまっていると考えられるため、使用済みクロマトグラフィー試験片であると判定する。
判定方法としては、ステップ3にて算出した使用済み判定領域Tの輝度レベルを所定の閾値と比較し、閾値よりも大きければ、標識試薬が流れてしまっていると考えられるため、使用済みクロマトグラフィー試験片であると判定する。
使用済みクロマトグラフィー試験片であると判定された場合には、免疫クロマトグラフィー測定を中止し、警告等を発する。
ここでは、1つの基準マーク7を設ける場合について説明したが、複数の基準マーク7を設けることもでき、複数の基準マーク7からの位置関係により使用済み判定領域Tを特定することでより正確に使用済み判定領域Tを特定することができる。
ここでは、1つの基準マーク7を設ける場合について説明したが、複数の基準マーク7を設けることもでき、複数の基準マーク7からの位置関係により使用済み判定領域Tを特定することでより正確に使用済み判定領域Tを特定することができる。
本実施の形態では、使用済み判定領域Tを標識部5としたが、測定領域8の任意の領域でも良い。例えば、測定領域8の最も下流側の領域(終端部9とする)を使用済み判定領域Tとすることもでき、その場合、ステップ4における判定条件を使用済み判定領域Tの輝度レベルが所定の閾値よりも小さければ使用済みクロマトグラフィー試験片であると判定するようにすれば良い。
また、本実施の形態では、ステップ3において、使用済み判定領域Tの輝度レベルとして領域の平均輝度を求めているが、その領域内の輝度分布の特徴を表す指標であれば、これに限らない。例えば、領域の平均輝度の代わりに、使用済み判定領域Tを撮像した全画素の輝度レベルの中央値や最頻値を指標としても良い。
(実施の形態2)
本実施の形態では、使用済み判定領域Tを単一の領域とするのではなく、複数の領域、例えば標識部5(使用済み判定領域T1とする)と終端部9(使用済み判定領域T2とする)とし、ステップ4における判定条件を2つの領域における輝度レベルの比または差分を所定の閾値と比較することにより使用状態判定を行う。
本実施の形態では、使用済み判定領域Tを単一の領域とするのではなく、複数の領域、例えば標識部5(使用済み判定領域T1とする)と終端部9(使用済み判定領域T2とする)とし、ステップ4における判定条件を2つの領域における輝度レベルの比または差分を所定の閾値と比較することにより使用状態判定を行う。
以下、図2〜図4を用いて実施の形態2におけるクロマトグラフィー試験片およびクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法について詳細に説明する。
図4は実施の形態2における基準マーク位置と使用済み判定領域の位置関係を示す模式図である。
図4は実施の形態2における基準マーク位置と使用済み判定領域の位置関係を示す模式図である。
図4において、図1と異なる点は、クロマトグラフィー試験片1の基準位置を示す基準マーク7に加えて、基準マーク17を設ける点である。
以下に、本実施の形態における、クロマトグラフィー試験片の使用状態判定処理について、図2〜図4を用いて詳細に説明する。
以下に、本実施の形態における、クロマトグラフィー試験片の使用状態判定処理について、図2〜図4を用いて詳細に説明する。
図2に示すように、まず、ステップ1にて、基準マーク7および基準マーク17の位置を検出する。
検出方法としては、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
検出方法としては、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
次に、ステップ2では、使用済み判定領域T1および使用済み判定領域T2の部分画像を切り出す。
ここでは、使用済み判定領域T1として標識部5を設定し、使用済み判定領域T2として終端部9を設定する。そして、予め、基準マーク7の位置と使用済み判定領域T1との相対距離および基準マーク17の位置と使用済み判定領域T2との相対距離を測定して、それぞれを記憶しておくことで特定できる。
ここでは、使用済み判定領域T1として標識部5を設定し、使用済み判定領域T2として終端部9を設定する。そして、予め、基準マーク7の位置と使用済み判定領域T1との相対距離および基準マーク17の位置と使用済み判定領域T2との相対距離を測定して、それぞれを記憶しておくことで特定できる。
特定方法は、実施の形態1における図3を用いた説明と同様であるので省略する。
次に、ステップ3では、実施の形態1と同様の方法で、ステップ2で切り出した使用済み判定領域T1および使用済み判定領域T2の部分画像の輝度レベルを算出する。
次に、ステップ3では、実施の形態1と同様の方法で、ステップ2で切り出した使用済み判定領域T1および使用済み判定領域T2の部分画像の輝度レベルを算出する。
最後に、ステップ4にて、クロマトグラフィー試験片1の使用状態を判定する。
判定方法としては、ステップ3にて算出した使用済み判定領域T1の輝度レベルと使用済み判定領域T2の輝度レベルとを比較することにより行う。例えば、使用済み判定領域T2の輝度レベルから使用済み判定領域T1の輝度レベルを引いた値が、あらかじめ定めた閾値よりも小さければ、標識試薬が流れてしまっていると考えられるため、使用済みクロマトグラフィー試験片であると判定する。また、使用済み判定領域T2の輝度レベルを使用済み判定領域T1の輝度レベルで割った値が、あらかじめ定めた閾値よりも小さければ、標識試薬が流れてしまっていると考えられるため、使用済みクロマトグラフィー試験片であると判定することもできる。
判定方法としては、ステップ3にて算出した使用済み判定領域T1の輝度レベルと使用済み判定領域T2の輝度レベルとを比較することにより行う。例えば、使用済み判定領域T2の輝度レベルから使用済み判定領域T1の輝度レベルを引いた値が、あらかじめ定めた閾値よりも小さければ、標識試薬が流れてしまっていると考えられるため、使用済みクロマトグラフィー試験片であると判定する。また、使用済み判定領域T2の輝度レベルを使用済み判定領域T1の輝度レベルで割った値が、あらかじめ定めた閾値よりも小さければ、標識試薬が流れてしまっていると考えられるため、使用済みクロマトグラフィー試験片であると判定することもできる。
使用済みクロマトグラフィー試験片であると判定された場合には、免疫クロマトグラフィー測定を中止し、警告等を発する。
ここでは、1つの使用済み判定領域に1つの基準マークを設ける場合について説明したが、1つの基準マークから2つの使用済み判定領域を求めることもできる。また、1つの使用済み判定領域に対して、それぞれ複数の基準マークを設けることもでき、複数の基準マークからの位置関係により使用済み判定領域を特定することでより正確に使用済み判定領域Tを特定することができる。
ここでは、1つの使用済み判定領域に1つの基準マークを設ける場合について説明したが、1つの基準マークから2つの使用済み判定領域を求めることもできる。また、1つの使用済み判定領域に対して、それぞれ複数の基準マークを設けることもでき、複数の基準マークからの位置関係により使用済み判定領域を特定することでより正確に使用済み判定領域Tを特定することができる。
また、本実施の形態では、使用済み判定領域T2を終端部9としたが、測定領域8における他の任意の領域としても良い。
また、本実施の形態では、ステップ3において、使用済み判定領域T1,使用済み判定領域T2の輝度レベルとして領域の平均輝度を求めているが、その領域内の輝度分布の特徴を表す指標であれば、これに限らない。例えば、領域の平均輝度の代わりに、使用済み判定領域Tを撮像した全画素の輝度レベルの中央値や最頻値を指標としても良い。
また、本実施の形態では、ステップ3において、使用済み判定領域T1,使用済み判定領域T2の輝度レベルとして領域の平均輝度を求めているが、その領域内の輝度分布の特徴を表す指標であれば、これに限らない。例えば、領域の平均輝度の代わりに、使用済み判定領域Tを撮像した全画素の輝度レベルの中央値や最頻値を指標としても良い。
上記各実施の形態において、基準マークの形成位置は、展開および輝度測定の妨げとならない任意の位置に形成可能であり、例えば、展開層における検体の展開路を形成するために設けられる2本の溝の外側に形成することが好ましい。
また、基準マークは、識別可能な色彩によるマークや穴,突起等により形成できる。
本発明は、使用済み判定領域の位置ずれが生じた場合であっても、正確に未使用品か使用済み品かの判定を行うことができ、検体を点着して免疫クロマトグラフィー測定を行うクロマトグラフィー試験片およびクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法等に有用である。
1 クロマトグラフィー試験片
2 展開層
3 展開層支持体
4 点着部
5 標識部
6 呈色部
7 基準マーク
8 測定領域
9 終端部
17 基準マーク
18 光源
19 受光素子
2 展開層
3 展開層支持体
4 点着部
5 標識部
6 呈色部
7 基準マーク
8 測定領域
9 終端部
17 基準マーク
18 光源
19 受光素子
Claims (14)
- 1または複数の基準マークを備えるクロマトグラフィー試験片の使用済み判定を行うクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法であって、
前記クロマトグラフィー試験片をクロマトグラフィー測定装置に装着後、クロマトグラフィー測定に先立って、
前記基準マークの位置を検出する工程と、
前記基準マークの位置から前記クロマトグラフィー試験片の展開領域に設けられる第1の使用済み判定領域を特定する工程と、
前記第1の使用済み判定領域の輝度を算出する工程と、
前記輝度をあらかじめ定めた閾値と比較することにより前記クロマトグラフィー試験片が未使用品か使用済み品かを判定する工程と
を有することを特徴とするクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法。 - 1または複数の基準マークを備えるクロマトグラフィー試験片の使用済み判定を行うクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法であって、
前記クロマトグラフィー試験片をクロマトグラフィー測定装置に装着後、クロマトグラフィー測定に先立って、
前記基準マークの位置を検出する工程と、
前記基準マークの位置から前記クロマトグラフィー試験片の展開領域に設けられる第1の使用済み判定領域および第2の使用済み判定領域を特定する工程と、
前記第1の使用済み判定領域および前記第2の使用済み判定領域の輝度を算出する工程と、
前記第1の使用済み判定領域の輝度と前記第2の使用済み判定領域の輝度とを比較することにより前記クロマトグラフィー試験片が未使用品か使用済み品かを判定する工程と
を有することを特徴とするクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法。 - 前記第1の使用済み判定領域の輝度と前記第2の使用済み判定領域の輝度との差をあらかじめ定めた閾値と比較することにより前記クロマトグラフィー試験片が未使用品か使用済み品かを判定することを特徴とする請求項2記載のクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法。
- 前記第1の使用済み判定領域の輝度と前記第2の使用済み判定領域の輝度との比をあらかじめ定めた閾値と比較することにより前記クロマトグラフィー試験片が未使用品か使用済み品かを判定することを特徴とする請求項2記載のクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法。
- 前記基準マークの位置を任意に規定したX−Y座標系上の第1の点として検出し、
前記第1の点からX,Y方向にそれぞれあらかじめ定めた距離だけ移動した第2の点を求め、前記第2の点からX,Y方向にそれぞれあらかじめ定めた長さの辺を2辺とする矩形を前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域と特定することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法。 - 前記第1の使用済み判定領域を前記クロマトグラフィー試験片の標識部に設けることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法。
- 前記第1の使用済み判定領域を前記クロマトグラフィー試験片の終端部に設けることを特徴とする請求項1記載のクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法。
- 前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域を受光素子により撮像し、前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域を撮像した前記受光素子の各画素の輝度からその平均値を算出して前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域の輝度とすることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法。
- 前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域を受光素子により撮像し、前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域を撮像した前記受光素子の各画素の輝度からその輝度分布のうちの中央値を算出して前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域の輝度とすることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法。
- 前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域を受光素子により撮像し、前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域を撮像した前記受光素子の各画素の輝度からその輝度分布のうちの最頻値を算出して前記第1の使用済み判定領域または前記第2の使用済み判定領域の輝度とすることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法。
- 前記基準マークが穴であることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載のクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法。
- 前記基準マークが突起であることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載のクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法。
- 検体を点着することによりクロマトグラフィー測定を行うクロマトグラフィー試験片であって、
前記検体を点着する点着部と、
点着された前記検体を展開する展開層と、
前記展開層上に形成されて分析対象と特異的に結合する標識物質が塗布される標識部と、
前記標識物質と結合した前記分析対象を固定化する呈色部と、
未使用品か使用済み品かを判定する1または複数の使用済み判定領域と、
前記使用済み判定領域の位置特定に用いる1または複数の基準マークと
を有することを特徴とするクロマトグラフィー試験片。 - 前記使用済み判定領域の1つが前記標識部中に設けられることを特徴とする請求項13記載のクロマトグラフィー試験片。
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JP2008273670A JP2010101758A (ja) | 2008-10-24 | 2008-10-24 | クロマトグラフィー試験片およびクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法 |
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JP2008273670A JP2010101758A (ja) | 2008-10-24 | 2008-10-24 | クロマトグラフィー試験片およびクロマトグラフィー試験片の使用状態判定方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018077138A (ja) * | 2016-11-09 | 2018-05-17 | 旭化成株式会社 | 濃度推定方法、検出装置、処理装置、プログラムおよび検出システム |
WO2018150787A1 (ja) * | 2017-02-14 | 2018-08-23 | 富士フイルム株式会社 | 免疫検査装置 |
-
2008
- 2008-10-24 JP JP2008273670A patent/JP2010101758A/ja active Pending
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