JP2010101187A - 燃料噴射ポンプの注油機構 - Google Patents

燃料噴射ポンプの注油機構 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で潤滑油の滞留時間を短くすることで、プランジャの焼付きやラック固着の発生を防止する。
【解決手段】バレル21の嵌合面に環状の供給油溝33,34,35を形成し、バレル21に、潤滑油供給口32と各供給油溝33,34,35とを連通する潤滑油供給通路36と、潤滑油排出口38と各供給油溝33,34,35とを連通する潤滑油排出通路39とを穿設している。また、潤滑油排出通路39には、排出口絞り穴を有する潤滑油量調整用絞りねじ41を螺合している。潤滑油供給口32から供給された潤滑油は、潤滑油量調整用絞りねじ41の上記排出口絞り穴から排出されて、上記潤滑油の供給油溝33,34,35での圧力が適正に保持され、滞留時間が短縮される。したがって、上記潤滑油の温度上昇を抑制して適性粘度に保ち、プランジャ22の摺動面全体に亘って潤滑性を高め、またプランジャ22下部への燃料侵入を封止することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、ディーゼル機関等の燃料噴射ポンプにおけるプランジャ焼付きや潤滑油汚損やこの潤滑油汚れによるラック固着を防止できる燃料噴射ポンプの注油機構に関する。
ディーゼル機関、とりわけC重油燃料等の高粘度の残渣油を焚くディーゼル機関においては、C重油等の燃料の粘度を機関供給適正粘度(14cSt)にするために、燃料(C重油)が130℃〜150℃に加熱される。そのために、燃料噴射ポンプの温度は、それ自体の発熱も加わって180℃に近い高温環境になる。
従来より、燃料噴射ポンプにおけるプランジャとバレルとの下部に一箇所あるいは二箇所の潤滑油供給用の供給油溝を設け、上記プランジャと上記バレルとの隙間の下部に対する燃料油の侵入防止および潤滑を行っている。しかしながら、上記プランジャと上記バレルとの嵌合隙間の潤滑油流量は微量であり、上記供給油溝における潤滑油の滞留時間が長いことから、上記高温環境によって油温が上昇するため、形成される油膜が不足することになる。その結果、上記プランジャの摺動面全体に対する潤滑の確実性がなく、上記潤滑油の一部に燃料油が混入した状態で潤滑が行われる。その結果、上記プランジャ下部の上記バレルとの嵌合隙間から、燃料混合油が漏洩するという問題がある。
以下、具体的に説明する。図3は、上記従来の燃料噴射ポンプ注油機構における上記プランジャと上記バレルとの断面を示す。但し、図3においては、中心線より右側は上記プランジャが前進した状態を示し、左側は上記プランジャが後退した状態を示している。
図3において、1はバレルであり、2はバレル1に挿入されたプランジャである。プランジャ2がストロークLだけバレル1内で摺動することによって、燃料吸込み室3から高圧室4に吸い込まれた燃料(C重油)が高圧室4内でプランジャ2によって加圧され、バレル1の一端面に高圧室4に連通して設けられた燃料吐出口5から燃料噴射弁(図示せず)に供給される。
上記バレル1におけるプランジャ2の嵌合面には、環状の燃料漏洩油回収溝6が形成されている。そして、高圧室4からバレル1とプランジャ2の嵌合隙間に漏洩した燃料は、燃料漏洩油回収溝6から、燃料油回収通路穴7を介して燃料吸込み室3に戻される。
また、上記バレル1におけるプランジャ2の嵌合面において、燃料漏洩油回収溝6に対して燃料吐出口5とは反対側には、環状の混合油廃棄溝8が形成されている。さらに、バレル1の外周面に設けられた混合油廃棄口9と混合油廃棄溝8とが、混合油廃棄通路10によって連通されている。また、バレル1におけるプランジャ2の嵌合面において、燃料吐出口5の形成端とは反対側の端部には、環状の供給油溝11が形成されている。さらには、バレル1の外周面に設けられた潤滑油供給口12と供給油溝11とが、潤滑油供給通路13によって連通されている。
そして、上記潤滑油供給口12から供給された潤滑油は、潤滑油供給通路13を介して供給油溝11に供給され、プランジャ2の往復動に伴って、バレル1とプランジャ2との嵌合隙間を混合油廃棄溝8に向かって移動しつつ油膜を形成する。こうして、上記油膜によって、バレル1におけるプランジャ2の摺動面の潤滑と燃料の侵入防止とを行い、バレル1の供給油溝11側の端部から燃料が漏洩するのを防止する。そして、混合油廃棄溝8に至った潤滑油は、燃料漏洩油回収溝6から回収されずに混合油廃棄溝8に至った燃料と混合され、混合油廃棄通路10を介して混合油廃棄口9からバレル1の外に廃棄される。尚、バレル1の外に廃棄された潤滑油と燃料との混合油は、大気開放の廃油タンクに配管によって導かれる。
以下、本燃料噴射ポンプ注油機構における上記潤滑油の滞留時間の計算事例を示す。ここで、燃料噴射ポンプにおけるバレル1の嵌合部の内径とプランジャ2の外径との差は6μm〜9μmであるとする。また、上記潤滑油(♯40番オイル)の動粘度は4cSt(150℃)であるとする。
上記燃料噴射ポンプにおけるプランジャ2の下部からの漏れ量Qは、次の式(1)によって求められる。
Q=(πdh3/12μ)×(P/l)×α×60 …(1)
ここで、
P:プランジャ2の注油圧力=5kgf/cm2
d:プランジャ2の外径=2.8cm
h:バレル1とプランジャ2との半径方向の平均隙間=4μm
=0.0004cm
l:プランジャ2の軸方向下部のシール部長さ=2.5cm
ν:動粘度=4cSt=4mm2/sec=0.04cm2/sec
ρ:潤滑油比重量=900kgf/m3=0.0009kgf/cm3
g:重力加速度=980cm/sec2
μ:粘度=νρ/g=(0.04×0.0009)/980
=3.6×10-8kgfs/cm2
e:偏心量(最大)=h=0.0004cm
α:偏心係数=1+1.5(e/h)2=2.5
したがって、上記燃料噴射ポンプにおけるプランジャ2の下部からの漏れ量Qは、次のように算出される。
Q=(π×2.8×0.00043/12×3.6×10-8)
×(5/2.5)×2.5×60
=0.39cc/min
一方、上記混合油廃棄溝8からの廃棄量、すなわち混合油廃棄溝8への漏れ量Q0は、式(1)中におけるプランジャ2の軸方向下部のシール部長さlを、プランジャ2の軸方向上部(混合油廃棄溝8まで)のシール部長さl0に置き換えると共に、l0=3.0cmを用いて、
0=(π×2.8×0.00043/12×3.6×10-8)
×(5/3.0)×2.5×60
=0.32cc/min
と算出される。
その結果、総漏れ量はQ+Q0=0.39+0.32
=0.71cc/min
となる。
ここで、本燃料噴射ポンプにおける上記供給油溝11の容積は0.8ccである。したがって、上記総漏れ量は、供給油溝11に供給された上記潤滑油が約1分滞留して置換される漏れ量となる。
以上のごとく、上記従来の燃料噴射ポンプ注油機構によれば、プランジャ2とバレル1との嵌合隙間から流れる潤滑油量は僅かであり、供給油構11に供給された上記潤滑油の滞留時間が上述したように約1分と長い。そのため、上述したごとく燃料噴射ポンプは180℃程度の高温環境になることから、上記潤滑油の温度は150℃近くに達する。したがって、♯40番オイルにおいても動粘度は4cStまで低下して油膜形成不足となる。また、燃料油封止効果の低下が起こる。その結果、プランジャ2の焼付きや固着が発生する場合がある。
すなわち、上記従来の燃料噴射ポンプ注油機構では、潤滑油本来の潤滑機能が、燃料噴射ポンプが高温環境であるため十分に発揮されておらず、燃料噴射ポンプ注油機構としての機能が不十分であるという問題がある。
また、その他の燃料噴射ポンプ注油機構として、特開平4‐262060公報に開示された重油燃料噴射装置がある。この重油燃料噴射装置によれば、プランジャ側に、軸方向に延在する溝あるいは面取部で成る封止油の排出部を設けて、上記封止油の滞留時間の短縮を図るようにしている。
しかしながら、上記プランジャ側に上記溝や上記面取部を設けるため、元々上記プランジャ側に形成されている漏洩油溝に加えて上記溝や上記面取部を形成する必要がある。しかも、上記封止油の滞留時間の短縮を図ることが可能なように上記溝や上記面取部を形成するためには、排出経路となる上記溝や上記面取部を細く形成する必要がある。そのために、油溝を複数形成する困難さが付きまとい、上記溝や上記面取部の断面積の絞り調整方法にも難点があるという問題がある。
特開平4‐262060公報
そこで、この発明の課題は、簡単な構成で潤滑油の滞留時間を短くすることによって、潤滑油の粘度の低下を抑え、油膜の形成と燃料の封止とを図り、プランジャの焼付きや固着の発生を防止できる燃料噴射ポンプの注油機構を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の燃料噴射ポンプの注油機構は、
プランジャと、
上記プランジャを、進退可能なように嵌合するバレルと
を備え、
上記バレルは、
上記プランジャの後退に伴って燃料を吸込むと共に、前進する上記プランジャによって上記吸込まれた燃料が加圧される高圧室と、
上記高圧室に連通すると共に、上記加圧された燃料を吐出する吐出口と、
上記プランジャの嵌合面に形成されると共に、潤滑油供給口から加圧供給された潤滑油を上記プランジャとの嵌合隙間に供給する複数の環状の供給油溝と、
上記潤滑油供給口と上記複数の供給油溝とを連通する潤滑油供給通路と、
上記複数の供給油溝内の潤滑油を排出するための潤滑油排出口と、
上記複数の供給油溝と上記潤滑油排出口とを連通する潤滑油排出通路と
を含んでいる
ことを特徴としている。
上記構成によれば、プランジャの進退によって、高圧室に吸い込まれた燃料を上記プランジャによって加圧して吐出口から吐出するに際して、潤滑油供給口から潤滑油供給通路を介して複数の環状の供給油溝に供給された潤滑油が、バレルと上記プランジャとの嵌合隙間に供給され、上記プランジャの往復動に伴って、上記バレルと上記プランジャとの嵌合隙間に油膜が形成される。こうして、上記油膜によって、上記バレルにおける上記プランジャの摺動面の潤滑と燃料の侵入防止とが行われる。
さらに、上記複数の環状の供給油溝に供給された潤滑油は、上記バレルと上記プランジャとの嵌合隙間よりも広い潤滑油排出通路を介して潤滑油排出口から外に排出される。こうして、上記潤滑油供給口から加圧供給された上記潤滑油の多くを上記潤滑油排出口から排出する所謂強制給油を行うことによって、上記潤滑油の上記供給油溝での滞留時間を、上記潤滑油排出口を設けない場合よりも短縮することができる。
したがって、燃料噴射ポンプが高温環境下にあっても、上記潤滑油の温度上昇を抑制して上記潤滑油の粘度を適性粘度に保つことができ、上記バレルと上記プランジャとの嵌合隙間に上記潤滑油の正常な油膜を形成することができる。
また、1実施の形態の燃料噴射ポンプの注油機構では、
上記バレルの上記潤滑油排出通路における上記潤滑油排出口に、上記潤滑油排出通路の内径よりも小さい内径の排出口絞り穴を有する潤滑油量調整部材を装着している。
この実施の形態によれば、上記潤滑油排出通路の上記潤滑油排出口における上記潤滑油の排出量が、上記潤滑油量調整部材の上記排出口絞り穴の内径によって設定される。したがって、上記潤滑油の上記供給油溝での圧力と滞留時間を、上記排出口絞り穴の内径によって最適に設定することができる。さらに、種々の直径の排出口絞り穴を有する潤滑油量調整部材を用意して取り換えることによって、上記潤滑油排出通路からの上記潤滑油の排出量を変更・調整することができる。
さらに、上記潤滑油供給通路,上記供給油溝および上記潤滑油排出通路の内径を、上記潤滑油の上記供給油溝での圧力と滞留時間を設定するために特定の値に形成する必要が無く、上記潤滑油供給通路,上記供給油溝および上記潤滑油排出通路の形成が容易になる。
また、1実施の形態の燃料噴射ポンプの注油機構では、
上記バレルにおける上記プランジャの嵌合面に形成された複数の供給油溝の間隔は、上記プランジャの進退ストローク長よりも短い長さである。
この実施の形態によれば、上記個々の供給油溝から供給された上記潤滑油が、上記プランジャの往復動に起因して上記バレルと上記プランジャとの嵌合隙間に広がる領域をオーバーラップさせることができる。したがって、上記バレルと上記プランジャとの嵌合隙間を上記潤滑油による一続きの油膜によって確実にシールすることができる。
また、1実施の形態の燃料噴射ポンプの注油機構では、
上記バレルにおける上記プランジャの摺動面に形成された複数の供給油溝の間隔は、上記プランジャの進退ストローク長の50%以上且つ90%以下の長さである。
この実施の形態によれば、上記各供給油溝の間隔は上記プランジャの進退ストローク長の90%以下の長さである。したがって、上記個々の供給油溝から供給された上記潤滑油が上記バレルと上記プランジャとの嵌合隙間に広がる領域を確実にオーバーラップさせることができる。さらに、上記各供給油溝の間隔は上記プランジャの進退ストローク長の50%以上の長さである。したがって、上記バレルと上記プランジャとの嵌合隙間に漏れる燃料を十分にシール可能な範囲の上記潤滑油の油膜を形成することができる。
すなわち、この実施の形態によれば、上記高圧室から上記バレルと上記プランジャとの嵌合隙間に漏洩した上記燃料が、上記プランジャの挿入端側に侵入するのを防止し、プランジャ22の下部から燃料が漏洩するのを確実に防止することができるのである。
以上より明らかなように、この発明の燃料噴射ポンプの注油機構は、潤滑油供給口から複数の環状の供給油溝に潤滑油を供給してバレルとプランジャとの嵌合隙間に油膜を形成するに際して、上記供給油溝に供給された潤滑油を、上記バレルと上記プランジャとの嵌合隙間よりも広い潤滑油排出通路を介して潤滑油排出口から外に排出するので、潤滑油供給口から加圧供給された上記潤滑油の多くを上記潤滑油排出口から排出する所謂強制給油を行って、上記潤滑油の上記供給油溝での滞留時間を、上記潤滑油排出口を設けない場合よりも短縮することができる。
したがって、燃料噴射ポンプが高温環境下にあっても、上記潤滑油の温度上昇を抑制して上記潤滑油の粘度を適性粘度に保つことができ、上記バレルと上記プランジャとの嵌合隙間に上記潤滑油の正常な油膜を形成することができる。
すなわち、この発明によれば、上記プランジャの摺動面の潤滑性を高めることができると共に、高圧室から上記バレルと上記プランジャとの嵌合隙間に漏洩した燃料が、上記バレルにおける上記プランジャの挿入口から漏れ出ないように確実にシールすることができる。したがって、上記プランジャの摺動部の油膜形成不足に起因するプランジャ焼付きを防止することができる。また、上記プランジャの挿入口からの高粘度の燃料と潤滑油との混合油の漏洩に起因する潤滑油汚損や、この潤滑油汚れによるラック固着等の発生を防止できる。
また、1実施の形態では、上記バレルの上記潤滑油排出通路における上記潤滑油排出口に、上記潤滑油排出通路の内径よりも小さい内径の排出口絞り穴を有する潤滑油量調整部材を装着するので、上記潤滑油の上記供給油溝での圧力と滞留時間を、上記排出口絞り穴の内径によって最適に設定することができる。したがって、上記潤滑油供給通路,上記供給油溝および上記潤滑油排出通路の内径を、上記潤滑油の上記供給油溝での圧力と滞留時間を設定するために特定の値に形成する必要が無く、上記潤滑油供給通路,上記供給油溝および上記潤滑油排出通路の形成が容易になる。
さらに、種々の直径の排出口絞り穴を有する潤滑油量調整部材を用意して取り換えることによって、上記潤滑油排出通路からの上記潤滑油の排出量を変更・調整することができる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の燃料噴射ポンプの注油機構におけるプランジャとバレルとの断面を示す。但し、図1においては、中心線より右側は上記プランジャが前進した状態を示し、左側は上記プランジャが後退した状態を示している。
図1において、バレル21,プランジャ22,燃料吸込み室23,高圧室24,燃料吐出口25,燃料漏洩油回収溝26,燃料油回収通路穴27,混合油廃棄溝28,混合油廃棄口29,混合油廃棄通路30および潤滑油供給口32は、図3に示す上記従来の燃料噴射ポンプ注油機構におけるバレル1,プランジャ2,燃料吸込み室3,高圧室4,燃料吐出口5,燃料漏洩油回収溝6,燃料油回収通路穴7,混合油廃棄溝8,混合油廃棄口9,混合油廃棄通路10および潤滑油供給口12と同じ構造を有して同様に動作する。したがって、詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、上記バレル21におけるプランジャ22の嵌合面において、燃料吐出口25の形成端とは反対側の端部には、プランジャ22の軸方向に等間隔l1で3本の環状の供給油溝33,34,35が形成されている。さらに、バレル21には、バレル21の外周面に設けられた潤滑油供給口32と各供給油溝33,34,35とを連通する潤滑油供給通路36が、中心軸の延在方向に穿設されている。
ここで、上記各供給油溝33,34,35の配列間隔l1は、プランジャ22のストロークLよりも小さい値(ストロークLの50%〜90%)に設定されている。
また、上記バレル21における潤滑油供給通路36の穿設位置とは中心軸に対して反対側には、バレル21における燃料吐出口25の形成端とは反対側の端面37に設けられた潤滑油排出口38と各供給油溝33,34,35とを連通する潤滑油排出通路39が、中心軸の延在方向に穿設されている。
そして、図2に示すように、上記バレル21の端面37に設けられた潤滑油排出口38近傍の潤滑油排出通路39には雌ねじが形成され、排出口絞り穴40を有する潤滑油量調整用絞りねじ41が螺合されている。こうして、排出口絞り穴40の内径を潤滑油排出通路39の内径よりも小さくして、絞り効果によって潤滑油の排出量を調整(抑制)するのである。したがって、種々の直径の排出口絞り穴40を有する潤滑油量調整用絞りねじ41を用意して取り換えることによって、排出口絞り穴40からの上記潤滑油の排出量を変更・調整することができる。尚、その際における潤滑油供給口32(潤滑油供給通路36)に対する排出口絞り穴40の絞り比は、25〜50%が適当である。
上記構成を有する燃料噴射ポンプの注油機構を備えた燃料噴射ポンプは、以下のように動作する。すなわち、プランジャ22がストロークLだけバレル21内で摺動することによって、燃料吸込み室23から高圧室24に吸い込まれた燃料(C重油)が高圧室24内でプランジャ22によって加圧され、バレル21の一端面に高圧室24に連通して設けられた燃料吐出口25から燃料噴射弁(図示せず)に供給される。その際に、高圧室24からバレル21とプランジャ22との嵌合隙間に漏洩した燃料は、バレル21におけるプランジャ22の嵌合面に形成された環状の燃料漏洩油回収溝26から、燃料油回収通路穴27を介して燃料吸込み室23に戻される。
一方、上記バレル21の外周面に設けられた潤滑油供給口32からは、潤滑油が供給される。そして、潤滑油供給口32から供給された潤滑油は、潤滑油供給通路36を介して環状の供給油溝33,34,35に供給され、プランジャ22の往復動に伴って、バレル21とプランジャ22との嵌合隙間を混合油廃棄溝28に向かって加圧供給された封止油により油膜を形成する。こうして、上記油膜によって、バレル21におけるプランジャ22の摺動面の潤滑と燃料の侵入防止とを行い、バレル21の端面37から燃料が漏洩するのを防止する。そして、混合油廃棄溝28に至った潤滑油は、燃料漏洩油回収溝26から回収されずに混合油廃棄溝28に至った燃料と混合されて、混合油廃棄通路30を介して混合油廃棄口29からバレル21の外に廃棄される。そして、バレル21の外に廃棄された潤滑油と燃料との混合油は、配管によって大気開放の廃油タンクに導かれる。
以上の動作および機能は、図3に示す上記従来の燃料噴射ポンプ注油機構を備えた燃料噴射ポンプと同様である。
本実施の形態における上記燃料噴射ポンプの注油機構においては、上記環状の供給油溝33,34,35は、さらに潤滑油排出通路39によって、バレル21の端面37に設けられた潤滑油排出口38に連通されている。したがって、潤滑油供給口32から供給された潤滑油は、バレル21とプランジャ22との嵌合隙間よりも広い潤滑油排出通路39側を通って潤滑油排出口38に至り、潤滑油量調整用絞りねじ41の排出口絞り穴40から外に排出されるのである。
このように、本実施の形態においては、上記潤滑油供給口32から供給された潤滑油の多くを排出口絞り穴40から排出する強制給油を行うようにしている。したがって、潤滑油供給口32から供給された潤滑油の環状の供給油溝33,34,35での圧力と滞留時間を、潤滑油排出通路39を設けない上記従来の燃料噴射ポンプ注油機構の場合よりも短縮することができるのである。
以下、本実施の形態の燃料噴射ポンプの注油機構における上記潤滑油の滞留時間の計算事例を示す。尚、この場合、潤滑油(♯40番オイル)の温度は、潤滑油供給口32では50℃であり、プランジャ22では60℃(平均温度)である。その結果、動粘度は65cStとなる。
本実施の形態の上記燃料噴射ポンプからの漏れ量Qは、上記従来の燃料噴射ポンプ注油機構の場合と同様に、上記式(1)によって求められる。
すなわち、上記燃料噴射ポンプにおける上記バレル21とプランジャ22下部との嵌合隙間からの漏れ量Qは、
P:プランジャ22の注油圧力=5kgf/cm2
d:プランジャ22の外径=2.8cm
h:バレル21とプランジャ22との半径方向の平均隙間=4μm
=0.0004cm
l:プランジャ22の軸方向下部のシール部長さ=1.3cm
ν:動粘度=65cSt=65mm2/sec=0.65cm2/sec
ρ:潤滑油比重量=900kgf/m3=0.0009kgf/cm3
g:重力加速度=980cm/sec2
μ:粘度=νρ/g=(0.65×0.0009)/980
=59.6×10-8kgfs/cm2
e:偏心量(最大)=h=0.0004cm
α:偏心係数=1+1.5(e/h)2=2.5
であるから、次のように算出される。
Q=(πdh3/12μ)×(P/l)×α×60
=(π×2.8×0.00043/12×59.6×10-8)
×(5/1.3)×2.5×60
=0.05cc/min
一方、上記混合油廃棄溝28からの廃棄量、すなわち混合油廃棄溝28への漏れ量Q0は、式(1)中におけるプランジャ22の軸方向下部のシール部長さlを、プランジャ22の軸方向上部(混合油廃棄溝28まで)のシール部長さl0に置き換えると共に、l0=0.8cmを用いて、
0=(π×2.8×0.00043/12×59.6×10-8)
×(5/0.8)×2.5×60
=0.07cc/min
と算出される。
さらに、本実施の形態においては、上記潤滑油供給口32から供給された潤滑油は、バレル21の端面37の潤滑油排出口38に取り付けられた潤滑油量調整用絞りねじ41の排出口絞り穴40からも排出される。以下、この排出口絞り穴40からの排出量Q1の算出について説明する。
上記排出口絞り穴40からの排出量Q1は、排出口絞り穴40の断面積A2と排出口絞り穴40での流速V2との積で表され、排出口絞り穴40の直径d2を用いて式(2)のごとく変形できる。
1=A22=(π/4)d2 22 …(2)
また、上記潤滑油供給通路36と排出口絞り穴40とに関して、連続の法則より、
11=A22 …(3)
ここで、A1:潤滑油供給通路36の断面積
1:潤滑油供給通路36での流速
が成立する。そして、上記式(3)より、式(4)に示すように、排出口絞り穴40での流速V2を潤滑油供給通路36での流速V1で表すことができる。
2=A11/A2=(d1/d2)21=4V1 …(4)
ここで、d1:潤滑油供給通路36の直径=2mm=0.2cm
2:排出口絞り穴40の直径=1mm=0.1cm
一方、潤滑油管の圧損式(“Blasius”の実験式)から、油通路圧損H0が次式(5)によって算出できる。
0=64lVν/2d2g …(5)
ここで、l:油通路長さ
V:流速
ν:動粘度
d:油通路直径
g:重力加速度
したがって、上記潤滑油が潤滑油供給口32から供給されて排出口絞り穴40から排出される間における油通路圧損Hは、次式(6)で表すことができる。さらに、式(4)を用いて次式(7)に変形できる。
H=64l11ν/2d1 2g+64l22ν/2d2 2g+V2 2/2g…(6)
=(V1/2g)(64l1ν/d1 2+64l24ν/d2 2+16V1) …(7)
ここで、l1:注油通路相当長さ=200mm=20cm
2:排出口絞り穴40の長さ=5mm=0.5cm
ν:動粘度=65cSt=65mm2/sec=0.65cm2/sec
尚、上記注油通路相当長さl1とは、上記潤滑油供給口32から排出口絞り穴40までに至る潤滑油供給通路36,供給油溝33,34,35および潤滑油排出通路39の合計長さである。
したがって、油通路圧損Hは、次のように算出される。
H=(V1/2×980)×(64×20×0.65/0.22
+64×0.5×4×0.65/0.12+16V1)
=14.857V1+0.00816V1 2
また、上記油通路圧損Hは、上記プランジャ22の潤滑油供給口32からの注油圧力Pに相当する。そして、上述したように、
プランジャ22の注油圧力P=5kgf/cm2=50m=5000cm
であるから、次式(8)が成立する。
0.00816V1 2+14.857V1=5000 …(8)
この二次方程式を解くことによって、潤滑油供給通路36での流速V1が次のように得られる。
1=290cm/sec
そこで、この潤滑油供給通路36での流速V1の値を、上記式(4)に代入することによって、排出口絞り穴40での流速V2が次のように算出される。
2=4V1=4×290=1160cm/sec
したがって、こうして算出された排出口絞り穴40での流速V2の値と上記排出口絞り穴40の直径d2(=0.1cm)とを、上記式(2)に代入することによって、排出口絞り穴40からの排出量Q1が、次のように算出される。
1=(π/4)d2 22=π×0.12×1160/4
=9.11cc/sec=546cc/min
その結果、総漏れ量はQ+Q0+Q1=0.05+0.07+546
=546.12cc/min
となる。
ここで、本実施の形態の燃料噴射ポンプにおける上記供給油溝33,34,35の容積は2.4ccである。したがって、上記総漏れ量は、供給油溝33,34,35に供給された上記潤滑油が約0.26秒滞留して置換される漏れ量となる。その結果、供給油溝33,34,35に供給された上記潤滑油は、供給油溝33,34,35で殆ど滞留することなく排出口絞り穴40から排出されることになる。この場合の供給油溝33,34,35内の圧力は約4kgf/cm2である。
また、本実施の形態においては、上記潤滑油のプランジャ22での平均温度が60℃まで低下するため動粘度が65cStと高くなる。その結果、上述の計算事例ように、混合油廃棄溝28への漏れ量Q0は少なくなる。したがって、上記従来の燃料噴射ポンプ注油機構では、6気筒エンジンで1日約2.8lの潤滑油を廃棄することになるが、本実施の形態の燃料噴射ポンプの注油機構では、上記潤滑油の廃棄量が約1/5に減ることになり、経済的効果を奏することができるのである。
以上のごとく、本実施の形態によれば、上記バレル21の潤滑油供給口32から供給された上記潤滑油を、供給油溝33,34,35で殆ど滞留することなく排出口絞り穴40から排出することができる。したがって、上記潤滑油の温度上昇を抑制して、上記潤滑油の粘度を適性粘度に保つことができ、バレル21とプランジャ22との嵌合隙間に上記潤滑油の油膜を形成することができる。すなわち、本実施の形態によれば、プランジャ22における摺動面の潤滑性を高めることができるのである。
その際に、上述したように上記強制給油を行っているため、潤滑油供給口32から供給される潤滑油の量は、潤滑油排出通路39を設けない上記従来の燃料噴射ポンプ注油機構の場合よりも増加することになる。しかしながら、上記強制給油によって量が多くなった分の潤滑油は、上述のように、潤滑油排出通路39側を通って排出口絞り穴40から排出され、然も排出口絞り穴40から排出される潤滑油には燃料が混合されていない。そのため、排出口絞り穴40からの潤滑油は汚損されてはおらず、機関オイルパン(図示せず)に戻して再利用可能になる。
さらに、本実施の形態においては、上記各供給油溝33,34,35の配列間隔l1を、プランジャ22のストロークLよりも短く設定している。したがって、上記個々の供給油溝33,34,35から供給された上記潤滑油が、プランジャ22の往復動に起因してバレル21とプランジャ22との嵌合隙間に広がる領域をオーバーラップさせることができ、バレル21とプランジャ22との嵌合隙間を上記潤滑油による一続きの油膜によって確実にシールすることが可能になる。
その際に、上記各供給油溝33,34,35の間隔l1は、プランジャ22のストロークLの90%以下の長さである。したがって、個々の供給油溝33,34,35から供給された上記潤滑油がバレル21とプランジャ22との嵌合隙間に広がる領域を確実にオーバーラップさせることができる。さらに、各供給油溝33,34,35の間隔l1は、プランジャ22のストロークLの50%以上の長さである。したがって、バレル21とプランジャ22との嵌合隙間に漏れる燃料を十分にシール可能な範囲の上記潤滑油の油膜を形成することができる。
すなわち、本実施の形態によれば、上記バレル21における略混合油廃棄溝28から端面37近傍までをシールすることが可能になる。その結果、高圧室24からバレル21とプランジャ22との嵌合隙間に漏洩した燃料が混合油廃棄溝28よりも下部に侵入するのを防止し、バレル21の端面37から燃料が漏洩するのを確実に防止することができるのである。
さらに、本実施の形態によれば、上述したように、上記プランジャ22における摺動面の潤滑性を高めることができ、バレル21における略混合油廃棄溝28から端面37までをシールすることができる。したがって、プランジャ22の摺動部の油膜形成不足に起因するプランジャ焼付きを防止することができる。また、プランジャ22下部とバレル21下部との嵌合隙間からの高粘度の燃料と潤滑油との混合油の漏洩に起因する潤滑油汚損やこの潤滑油汚れによるラック固着等の発生を防止することができるのである。
また、上記式(2)から分かるように、上記排出口絞り穴40からの排出量Q1は排出口絞り穴40の直径d2の関数になっている。したがって、上述したように、潤滑油量調整用絞りねじ41を取り換えて排出口絞り穴40の直径を変えることによって、排出口絞り穴40からの上記潤滑油の排出量、延いては上記潤滑油の供給油溝33,34,35での圧力と滞留時間を変更・調整することができるのである。
尚、本実施の形態においては、上記潤滑油排出口38近傍の潤滑油排出通路39には、上記潤滑油量調整部材としての潤滑油量調整用絞りねじ41を螺合させて潤滑油の排出量を調整するようにしているが、オリフィスに置き換えることも可能である。
また、本実施の形態においては、上記供給油溝33,34,35と潤滑油供給通路36と潤滑油排出通路39とをバレル21側に形成すると共に、上記潤滑油量調整用絞りねじ41によって、排出口絞り穴40からの潤滑油の排出量を調整するようにしている。したがって、供給油溝33,34,35と潤滑油供給通路36と潤滑油排出通路39とを、特に、上記潤滑油の滞留時間の短縮を図るために細く形成する必要はなく、上記特許文献1のごとく、上記溝や通路をプランジャ22側に形成する場合に比して、供給油溝33,34,35と潤滑油供給通路36と潤滑油排出通路39とを容易に形成することが可能になる。
尚、上記実施の形態においては、上記燃料吸込み室23から吸い込まれる燃料をC重油として説明しているが、C重油に限らず、燃料全般に適用可能であることは言うまでもない。
この発明の燃料噴射ポンプの注油機構におけるプランジャとバレルとの断面を示す図である。 図1における潤滑油量調整用絞りねじの断面図である。 従来の燃料噴射ポンプ注油機構におけるプランジャとバレルとの断面を示す図である。
符号の説明
21…バレル、
22…プランジャ、
23…燃料吸込み室、
24…高圧室、
25…燃料吐出口、
26…燃料漏洩油回収溝、
27…燃料油回収通路穴、
28…混合油廃棄溝、
29…混合油廃棄口、
30…混合油廃棄通路、
32…潤滑油供給口、
33,34,35…供給油溝、
36…潤滑油供給通路、
37…バレルの端面、
38…潤滑油排出口、
39…潤滑油排出通路、
40…排出口絞り穴、
41…潤滑油量調整用絞りねじ。

Claims (4)

  1. プランジャと、
    上記プランジャを、進退可能なように嵌合するバレルと
    を備え、
    上記バレルは、
    上記プランジャの後退に伴って燃料を吸込むと共に、前進する上記プランジャによって上記吸込まれた燃料が加圧される高圧室と、
    上記高圧室に連通すると共に、上記加圧された燃料を吐出する吐出口と、
    上記プランジャの嵌合面に形成されると共に、潤滑油供給口から加圧供給された潤滑油を上記プランジャとの嵌合隙間に供給する複数の環状の供給油溝と、
    上記潤滑油供給口と上記複数の供給油溝とを連通する潤滑油供給通路と、
    上記複数の供給油溝内の潤滑油を排出するための潤滑油排出口と、
    上記複数の供給油溝と上記潤滑油排出口とを連通する潤滑油排出通路と
    を含んでいる
    ことを特徴とする燃料噴射ポンプの注油機構。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射ポンプの注油機構において、
    上記バレルの上記潤滑油排出通路における上記潤滑油排出口に、上記潤滑油排出通路の内径よりも小さい内径の排出口絞り穴を有する潤滑油量調整部材を装着した
    ことを特徴とする燃料噴射ポンプの注油機構。
  3. 請求項1あるいは請求項2に記載の燃料噴射ポンプの注油機構において、
    上記バレルにおける上記プランジャの嵌合面に形成された複数の供給油溝の間隔は、上記プランジャの進退ストローク長よりも短い長さである
    ことを特徴とする燃料噴射ポンプの注油機構。
  4. 請求項3に記載の燃料噴射ポンプの注油機構において、
    上記バレルにおける上記プランジャの摺動面に形成された複数の供給油溝の間隔は、上記プランジャの進退ストローク長の50%以上且つ90%以下の長さである
    ことを特徴とする燃料噴射ポンプの注油機構。
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