JP2010098085A - 固体撮像素子及びそれを備えた撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像領域に2次元マトリクス状に配置された複数の画素のカラーフィルタを用いて、光源の種類を識別することができる固体撮像素子及びそれを備えた撮像装置を提供すること。
【解決手段】 受光量に応じた信号電荷を生成する受光素子23と、受光素子23上に形成されるカラーフィルタ22R,G,Bとを有する複数の画素21を2次元マトリクス状に配置した撮像領域を備え、複数の画素21のうち一部の画素21を、その受光素子23上に2色以上のカラーフィルタを重ねて形成することにより光源種識別用画素21bとした。撮像装置は、光源種識別用画素21bの出力に基づいて、通常画素21aの出力の色補正を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサなどの固体撮像素子及びそれを用いた撮像装置に関する。
近年、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなど、固体撮像素子を用いて画像を撮像して保存できる撮像装置が広く普及している。このような撮像装置に用いる撮像素子としては、CCD型イメージセンサが最も一般的であったが、近年では、撮像素子の一層の多画素化が進むのに従って、CMOS型イメージセンサが注目されている。CMOS型イメージセンサは、画素信号のランダムアクセスが可能である点や、CCD型イメージセンサと比較して読み出しが高速で、高感度、低消費電力といった特徴がある。
上記の撮像装置の多くは、撮影光源に応じて適切なホワイトバランス制御値を自動的に決定するオートホワイトバランス機能を備えている。撮像光源の推定は撮像信号を基に行われることが多い。その推定の一般的な手法としては、撮影シーンに存在する被写体の分光反射率が平均的にはフラットに近いというグレーワールドと呼ばれる仮定に基づき、高輝度部や中輝度部のサンプリング平均などから推定する手法がある。しかし、被写体によってはこの仮定が成り立たないため、適当な制御結果が得られないことも多い。
例えば、固体撮像素子が蛍光灯下でG(緑色)の応答が相対的に高くなるような分光感度特性を持つ場合、蛍光灯下ではR(赤色)およびB(青色)の利得に対するGの利得の比率を自然光の場合より下げることが望ましい。しかし、撮影光源が蛍光灯でない場合にも、被写体側の色が緑方向に偏っていれば、被写体から反射して撮像される光も緑方向に偏るため、撮影光源が蛍光灯下であることとの区別を推定することが難しく、結果的に適切なホワイトバランスが得られない。このような場合に蛍光灯であるかどうかが既知であれば、撮像素子の特性を加味してホワイトバランスの制御結果を改善できるため、撮影光源が蛍光灯であるか否かを正確に自動判断できることが望まれている。
また、上記の撮像装置では、固体撮像素子から出力される各色の画素信号を、表示装置で適切な再現色が観察されるように、マトリクス変換などで補正する処理が行われる場合があった。この処理でのマトリクス係数は撮影光源によって適正値が異なり、特に蛍光灯のように演色性が自然光とは異なる人工光源では、自然光と同じパラメータでは十分に色再現の精度が得られない場合がある。従って、このような色再現パラメータの制御においても蛍光灯が正確に識別できることが重要であった。
固体撮像素子から出力される画素信号から撮影光源の種別を識別する従来の技術としては、撮影光源種部に応じた分光分布特性に基づいて識別するために、固体撮像素子上や光学系に専用のバンドパス特性を持つカラーフィルタを設けるものがある。例えば、下記特許文献1には、固体撮像素子の撮像領域の周辺に光源種識別用画素を設け、この光源種識別用画素のカラーフィルタとして波長505nm〜530nmの光を透過するカラーフィルタを設ける技術が開示されている。
特開2004−64413公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術は、専用のバンドパス特性を持つカラーフィルタを設ける必要があり、製造工程数が増える上、専用の光源種識別用画素を撮像領域の周辺に設ける必要があり、固体撮像素子のチップサイズが大きくなる。
そこで、本発明は、専用の光源種識別用画素を撮像領域の周辺に設けることなく、撮影撮像領域に2次元マトリクス状に配置された画素のカラーフィルタを用いて、撮影光源の種類を識別することができる固体撮像素子及びそれを備えた撮像装置を提供することを目的とする。
そこで、上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、受光量に応じた信号電荷を生成する受光素子と前記受光素子上に形成されるカラーフィルタとを有する複数の画素を、2次元マトリクス状に配置した撮像領域を備え、前記複数の画素のうち一部の画素を、その受光素子上に2色以上のカラーフィルタを重ねて形成することにより光源種識別用画素としたものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の固体撮像素子において、前記光源種識別用画素は、その受光素子上に前記2色以上のカラーフィルタとして、緑色カラーフィルタと赤色カラーフィルタとを重ねて形成したものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の固体撮像素子において、前記光源種識別用画素は、その受光素子上に前記2色以上のカラーフィルタとして、青色カラーフィルタと緑色カラーフィルタとを重ねて形成したものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像素子において、前記光源種識別用画素の数を前記複数の画素の数の1/1000以下としたものである。
また、請求項5に記載の発明は、受光量に応じた信号電荷を生成する受光素子と前記受光素子上に形成されるカラーフィルタとを有する複数の画素を、2次元マトリクス状に配置した撮像領域を備え、前記複数の画素のうち一部の画素を、その受光素子上に2色以上のカラーフィルタを重ねて形成することにより光源種識別用画素とした固体撮像素子と、前記固体撮像素子の各受光素子の出力のうち、前記光源種識別用画素の出力に基づき、前記複数の画素の出力の調整を行う信号処理回路と、を備えたものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の撮像装置において、前記信号処理回路は、前記2色以上のカラーフィルタを上方に形成した受光素子の出力を、その周囲の受光素子の出力で補間するものである。
本発明によれば、専用の光源種識別用画素を撮像領域の周辺に設けることなく、撮影撮像領域に2次元マトリクス状に配置された画素のカラーフィルタを用いて、光源の種類を識別することができる固体撮像素子及びそれを備えた撮像装置を提供することができる。
以下、本発明の固体撮像素子及びこの固体撮像素子を備えた撮像装置の実施形態について、固体撮像素子の構成、撮像装置の構成の順に図面を参照して説明する。
〔1.固体撮像素子の構成〕
図1は、本発明の一実施形態における固体撮像素子の全体構成例を示すブロック図であり、CMOS型イメージセンサの例を示している。ここでは、CMOS型イメージセンサについて説明するが、受光素子上にカラーフィルタを形成するものであればよく、CCD型固体撮像素子等にも適用可能である。
〔1.1.固体撮像素子の全体構成〕
固体撮像素子1は、図1に示すように、半導体基板10上に撮像領域20、定電流部30、列信号処理部40、垂直選択手段50、水平選択手段60、水平信号線70、出力処理部80、タイミングジェネレータ(TG)90等を設けたものである。
撮像領域20は、多数の画素を備えており、各画素において受光量に応じた画素信号が生成される。各画素の画素信号は、各画素列毎に垂直信号線(図示せず)を通して列信号処理部40に出力される。定電流部30には各画素にバイアス電流を供給するための定電流源(図示せず)が各画素列毎に配置されている。また、垂直選択手段50は、撮像領域20の各画素を1行ずつ選択し、各画素のシャッタ動作や読み出し動作を駆動制御するものである。
列信号処理部40は、垂直信号線を通して得られる画素信号を1行分ずつ受け取り、列ごとに所定の信号処理を行い、その信号を一時保持する。例えば、CDS(画素トランジスタの閾値のばらつきに起因する固定パターンノイズを除去する)処理、AGC(オートゲインコントロール)処理等を適宜行う。
水平選択手段60は、列信号処理部40の信号を一つずつ選択し、水平信号線70に導く。出力処理部80は、水平信号線70からの信号に所定の処理を行い、外部に出力するものであり、例えばゲインコントロール回路を有している。タイミングジェネレータ90は、基準クロックに基づいて各部の動作に必要な各種のパルス信号等を供給する。
〔1.2.撮像領域20の構成〕
次に、撮像領域20の構成について具体的について説明する。図2〜図4は撮像領域20を説明するための図である。
図2に示すように、撮像領域20には、多数の画素21が2次元マトリクス状に配置されており、例えば行方向に2000個の画素21、列方向に1500個の画素21が配置されて3Mの画素21を有する。
この撮像領域20に設けられた各画素21には、受光量に応じた信号電荷を生成するフォトダイオードなどの受光素子を有しており、受光素子上に分光特性の異なる例えばR(赤色)、G(緑色)、B(青色)のカラーフィルタが形成される。ここでは、図2に示すように、R、G、Bのカラーフィルタが1:2:1の比率で配設されてなるベイヤー配列としている。各画素21には、画素トランジスタ(図示せず)が設けられており、受光素子での受光量に応じた信号電荷を、受光素子上に形成されたカラーフィルタに応じた色成分のアナログの電気信号に変換し、R、G、B各色の画像信号として出力する。
本実施形態の撮像領域20では、2次元マトリクス状に配置された多数の画素21のうち、一部の画素21を光源種識別用画素21bとしている。撮像光源種別を識別するためには光源種識別用画素21bはできるだけ多い方が望ましい。しかし、撮像領域20の画素21を光源種識別用画素21bとするため、この光源種識別用画素21bは、撮像領域20の全画素21に対して1/1000程度の数以下とすることが望ましい。ここでは、撮像領域20の画素21を40×30程度のブロックに分割し、その各ブロックの中心に光源種識別用画素21bを配置している。これにより、光源種識別用画素21bは1200個となり、撮像領域20の全画素21に対して1/2500となる。なお、以下においては、撮像領域20の画素21のうち光源種識別用画素21b以外の画素を通常画素21aとも呼ぶ。
光源種識別用画素21bは、図3に示すように、各ブロックの一つのベイヤー配列のうちGのカラーフィルタが形成された一つの画素21にさらにRのカラーフィルタを形成したものである。すなわち、光源種識別用画素21bは、GのカラーフィルタとRのカラーフィルタを重ねあわせて受光素子上に形成したものである。
図4(a)は光源種識別用画素21bを含む撮像領域の一部の正面模式図、図4(b)は図4(a)のA−A矢視断面模式図、図4(c)は図4(a)のB−B矢視断面模式図を示している。図4(b),(c)に示すように、通常画素21aの受光素子23上にはR,G,Bのカラーフィルタ22R,22G,22Bのいずれかが形成される。一方、光源種識別用画素21bの受光素子23上にはGのカラーフィルタ22G、Rのカラーフィルタ22Rが順に形成される。
光源種識別用画素21bのGのカラーフィルタ22Gは、通常画素21aの受光素子23上にGのカラーフィルタ22Gが形成されるときに同時に形成される。また、光源種識別用画素21bのRのカラーフィルタ22Rは、通常画素21aの受光素子23上にRのカラーフィルタ22Rが形成されるときに同時に形成される。なお、この図4(b),(c)に示す例では、光源種識別用画素21bの受光素子23上に、Gのカラーフィルタ22G、Rのカラーフィルタ22Rを順に形成しているが、Rのカラーフィルタ22R、Gのカラーフィルタ22Gの順で形成するようにしてもよい。
なお、図4は画素21を模式的に表したものであり、実際には、受光素子23、カラーフィルタ22R,22G,22Bの他、層内レンズ、マイクロレンズ、酸化膜などが形成される。
このように本実施形態の固体撮像素子1では、撮像領域20の一部の画素を光源種識別用画素21bとすることで、光源種識別用画素専用の形成領域を設けないことから、固体撮像素子のチップサイズを大きくする必要がない。
しかも、光源種識別用画素21bのカラーフィルタとして、光源種識別用画素21b以外の通常画素21aのR、G、Bのカラーフィルタ22R,22G,22Bを用いており、これらのカラーフィルタ以外の専用のカラーフィルタを設ける必要がない。
また、通常画素21aの受光素子23上にカラーフィルタを形成するときに同時に光源種識別用画素21bの受光素子23上にカラーフィルタを形成するので、製造工程数の増加を抑制できる。
〔1.3.光源種識別用画素21bの特性〕
次に、光源種識別用画素21bの特性について説明する。図5及び図6は光源種識別用画素21bの分光特性を説明するための図、図7は色温度4500Kの太陽光(自然光)と色温度3500Kのハロ系蛍光灯の発光スペクトル図である。なお、以下においては、Rのカラーフィルタを持つ通常画素21aを「Rの通常画素21a」と呼び、Gのカラーフィルタを持つ通常画素21aを「Gの通常画素21a」と呼び、Bのカラーフィルタを持つ通常画素21aを「Bの通常画素21a」とも呼ぶ。また、RのカラーフィルタとGのカラーフィルタとを持つ光源種識別用画素21bを「RGの光源種識別用画素21b」とも呼ぶ。また、光源種識別用画素21bが出力する画素信号を「RGの画素信号」とも呼ぶ。
R,G,Bのカラーフィルタ22R,22G,22Bの分光特性は、図5に示すようになる(図5中「R」がカラーフィルタ22Rの特性、「G」がカラーフィルタ22Gの特性、「B」がカラーフィルタ22Bの特性)。光源種識別用画素21bは、上述のようにRのカラーフィルタ22RとGのカラーフィルタ22Gを重ねたものである。従って、この光源種識別用画素21bでは、入射した光をR,Gの2つのカラーフィルタ22R,22Gで分光して受光素子23に入射させることになり、その分光特性は、図6に示すようになる(図6中「RG」が光源種識別用画素21bのカラーフィルタの特性)。すなわち、波長590nmのオレンジ付近にピーク感度を有するオレンジのカラーフィルタになる。
ところで、色温度4500Kの太陽光と色温度3500Kのハロ系蛍光灯の発光スペクトルは図7に示すようになるが、色温度3500Kのハロ系蛍光灯は長波長領域に主ピークを持たないことから緑色の色合いになる。
色温度4500Kの太陽光と色温度3500Kのハロ系蛍光灯の下でそれぞれ白い被写体を撮影した場合の固体撮像素子の出力特性を以下の表1に示す。
Figure 2010098085
この表1に示すように、Bの通常画素21の画素信号の振幅レベルに対するRの通常画素21の画素信号の振幅レベルの比(以下、「R/B比」とも呼ぶ。)は、色温度4500Kの太陽光のときと色温度3500Kのハロ系蛍光灯のときとで同じ2.2となる。すなわち、撮像光源の色温度が1000Kの色温度差があるのにもかかわらず、蛍光灯は赤の領域に主発光ピークをもたないため、R/B比は同程度の出力となってしまう。
一方、RGの光源種識別用画素21bの画素信号の振幅レベルに対するRの画素21の画素信号の振幅レベルの比(以下、「R/RG比」とも呼ぶ。)は、色温度4500Kの太陽光のときに2.5であり、色温度3500Kのハロ系蛍光灯のときで1.8となる。すなわち、撮像光源が色温度4500Kの太陽光のときと色温度3500Kのハロ系蛍光灯のときとで30%程度のレベル差が生じる。
従って、RGの光源種識別用画素21bの画素信号の振幅レベルに対するRの画素21の画素信号の振幅レベルの比により、色温度4500Kの太陽光か3500Kのハロ系蛍光灯かの識別を行うことができる。
〔2.撮像装置の構成〕
以下、このように構成された固体撮像素子1を備えた撮像装置について説明する。図8は上記固体撮像素子1を備えた撮像装置の構成を示す図である。
図8に示すように、撮像装置100は、光学ブロック101、固体撮像素子1、A/D(アナログ/デジタル)変換回路102、信号処理回路103,システムコントローラ104、入力部105を具備する。また、この撮像装置100には、光学ブロック101内の機構を駆動するためのドライバ106、固体撮像素子1を駆動するためのタイミングジェネレータ(TG)107などが設けられている。
光学ブロック101は、被写体からの光を固体撮像素子1へ集光するためのレンズ、レンズを移動させてフォーカス合わせやズーミングを行うための駆動機構、メカシャッタ、絞りなどを具備している。ドライバ106は、システムコントローラ104からの制御信号に応じて、光学ブロック101内の機構の駆動を制御する。
固体撮像素子1は、TG107から出力されるタイミング信号に基づいて駆動され、被写体からの入射光を電気信号に変換する。TG107は、システムコントローラ104の制御の下でタイミング信号を出力する。
A/D変換回路102は、固体撮像素子1から出力された画像信号をA/D変換してデジタル画像信号を出力する。
信号処理回路103は、A/D変換回路102からのデジタル画像信号に対するAF(Auto Focus)、AE(Auto Exposure)、欠陥画素の補間処理、ホワイトバランス調整、マトリクス処理などの各種カメラ信号処理、またはその処理の一部を実行する。
欠陥画素の補間処理は、欠陥画素の画素信号を隣接する画素(周囲の画素)の画素信号により補間する処理である。固体撮像素子1の光源種識別用画素21bはGの通常画素21aとは異なりGの画素信号を出力するものではなく、欠陥画素である。信号処理回路103は、固体撮像素子1の光源種識別用画素21bの位置を欠陥画素の位置として記憶しており、固体撮像素子1の光源種識別用画素21bから出力される画素信号を隣接する画素の画素信号により補間する。なお、予め光源種識別用画素21bの位置を記憶しておかず、光源種識別用画素21bの画素信号に基づいて光源種識別用画素21bを欠陥画素と判定し、補間処理を行うこともできる。
ホワイトバランス調整は、固体撮像素子1から出力される画素信号から色温度を判定し、この色温度が無彩色の白の色温度となるようにR,G,Bの画素信号の輝度レベル調整を行うものである。信号処理回路103では、画像信号のR/RG比と色温度とが関連付けられた第1色温度テーブルを保持している。R/RG比は、上述したように、RGの光源種識別用画素21bの画素信号の振幅レベルに対するRの画素21の画素信号の振幅レベルの比である。信号処理回路103は、画像信号のR/RG比に応じて第1色温度テーブルから色温度を読み出して、この色温度に応じてR,G,Bの画素信号の輝度レベル調整を行う。
マトリクス処理は、表示装置で適切な再現色が観察されるように、画像信号の各色成分に対してマトリクス演算を施す処理である。この処理でのマトリクス係数は撮影光源によって適正値が異なり、画像信号のR/RG比に応じてマトリクス係数が関連付けられた第2色温度テーブルとして信号処理回路103内に保持される。信号処理回路103は、画像信号のR/RG比に応じて第2色温度テーブルからマトリクス係数を読み出して、画像信号の各色成分に対してマトリクス演算を施す。このような第2色温度テーブルを持つことで、撮像光源種別に応じた色再現を精度よく行うことができる。
システムコントローラ104は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成される。CPUはROMなどに記憶されたプログラムを実行することにより、この撮像装置の各部を統括的に制御し、また、その制御のための各種演算を実行する。入力部105は、ユーザの操作入力を受け付ける操作キー、ダイアル、レバーなどを含み、操作入力に応じた制御信号をシステムコントローラ104に出力する。
この撮像装置100では、固体撮像素子1で受光され、光電変換された画素信号が、順次A/D変換回路102に供給されてデジタル信号に変換され、信号処理回路103により画質補正処理され、最終的に輝度信号と色差信号とに変換して出力される。
信号処理回路103から出力された画像データは、図示しないグラフィックインタフェース回路に供給されて表示用の画像信号に変換され、これにより図示しないモニタにカメラスルー画像が表示される。また、入力部105へのユーザの入力操作などによりシステムコントローラ104に対して画像の記録が指示されると、信号処理回路103からの画像データはCODEC(enCOder,DECoder)に供給され、所定の圧縮符号化処理が施されて記録媒体に記録される。静止画像の記録の際には、信号処理回路103からは1フレーム分の画像データがCODECに供給され、動画像の記録の際には、処理された画像データがCODECに連続的に供給される。
以上のように、本実施形態の撮像装置100は、固体撮像素子1の撮像領域20に配置された光源種識別用画素21bから出力されるRGの画素信号に基づき、撮像光源の種別を識別し、ホワイトバランス調整やマトリクス変換などの色補正を行うようにしている。これにより、より精度の高い色補正を行うことができる。
〔3.その他の実施形態〕
上述の実施形態では、光源種識別用画素21bとして、Rのカラーフィルタ22RとGのカラーフィルタ22Gを重ねたものを説明したがこれに限られない。例えば、図9に示すように、Bのカラーフィルタ22BとGのカラーフィルタ22Gを重ねた画素21を光源種識別用画素21b’としてもよい。図9は本発明の他の実施形態における固体撮像素子の撮像領域を説明するための図である。
また、上述の実施形態では、画素信号のR/RG比を用いてホワイトバランス調整とマトリクス処理を行うようにしたが、ホワイトバランス調整のみを補正するようにしてもよく、また、マトリクス処理だけを行うようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、通常画素21aのカラーフィルタ22R,22G,22Bをそのまま光源種識別用画素21bに用いることとしたが、これに限られない。例えば、光源種識別用画素21bに形成されるカラーフィルタ22R,22G,22Bにエッチングを施すことによって通常画素21aのカラーフィルタ22R,22G,22Bより薄くし、分光特性を調整するようにしてもよい。エッチング製造工程が増えるが、これにより所望の分光特性のカラーフィルタを光源種識別用画素21bに形成することができる。
また、上述の実施形態では、2色のカラーフィルタを重ねた画素を光源種識別用画素としたが、3色のカラーフィルタを重ねた画素を光源種識別用画素としてもよい。また、R,G,Bの3原色の場合について説明したが、その他の色の場合でも同様に適用が可能である。
以上、本発明の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
本発明の一実施形態における固体撮像素子の全体構成例を示すブロック図である。 図1に示す固体撮像素子の撮像領域を説明するための図である。 図1に示す固体撮像素子の撮像領域を説明するための図である。 図1に示す固体撮像素子の撮像領域を説明するための図である。 図1に示す固体撮像素子の撮像領域における光源種識別用画素の分光特性を説明するための図である。 図1に示す固体撮像素子の撮像領域における光源種識別用画素の分光特性を説明するための図である。 色温度4500Kの太陽光と色温度3500Kのハロ系蛍光灯の発光スペクトル図である。 図1に示す固体撮像素子を備えた撮像装置の構成を示す図である。 本発明の他の実施形態における固体撮像素子の撮像領域を説明するための図である。
符号の説明
1 固体撮像素子
20 撮像領域
21 画素
21a 通常画素
21b 光源種識別用画素
22R,22G,22B カラーフィルタ
23 受光素子
103 信号処理回路

Claims (6)

  1. 受光量に応じた信号電荷を生成する受光素子と前記受光素子上に形成されるカラーフィルタとを有する複数の画素を、2次元マトリクス状に配置した撮像領域を備え、
    前記複数の画素のうち一部の画素を、その受光素子上に2色以上のカラーフィルタを重ねて形成することにより光源種識別用画素とした固体撮像素子。
  2. 前記光源種識別用画素は、その受光素子上に前記2色以上のカラーフィルタとして、緑色カラーフィルタと赤色カラーフィルタとを重ねて形成した請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記光源種識別用画素は、その受光素子上に前記2色以上のカラーフィルタとして、青色カラーフィルタと緑色カラーフィルタとを重ねて形成した請求項1又は請求項2に記載の固体撮像素子。
  4. 前記光源種識別用画素の数を前記複数の画素の数の1/1000以下とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  5. 受光量に応じた信号電荷を生成する受光素子と前記受光素子上に形成されるカラーフィルタとを有する複数の画素を、2次元マトリクス状に配置した撮像領域を備え、前記複数の画素のうち一部の画素を、その受光素子上に2色以上のカラーフィルタを重ねて形成することにより光源種識別用画素とした固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子の各受光素子の出力のうち、前記光源種識別用画素の出力に基づき、前記複数の画素の出力の調整を行う信号処理回路と、を備えた撮像装置。
  6. 前記信号処理回路は、前記2色以上のカラーフィルタを上方に形成した受光素子の出力を、その周囲の受光素子の出力で補間する請求項5に記載の撮像装置。
JP2008267083A 2008-10-16 2008-10-16 固体撮像素子及びそれを備えた撮像装置 Pending JP2010098085A (ja)

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