JP2010096430A - 温熱環境提供装置、方法及びプログラム - Google Patents

温熱環境提供装置、方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】集会施設への参加者に対して所望の温熱環境を提供する。
【解決手段】温熱環境提供装置が、集会施設の座席位置情報と集会施設の座席エリア内の空調制御可能なエリアとを関連付けた温熱環境能力情報を取得する取得手段と、当該温熱環境能力情報に基づいて上記集会施設の座席エリアが区分けされた複数の温熱環境ゾーンに関する情報、及び該各温熱環境ゾーンの設定温度に関する情報を取得するゾーン情報取得手段と、上記各温熱環境ゾーンの設定温度に関する情報を提供することにより各参加予定者から希望の温熱環境を示す情報をそれぞれ収集する収集手段と、この収集手段により収集された情報に基づいて、各参加予定者の座席を希望温熱環境となる温熱環境ゾーン内の座席にそれぞれ決定する座席決定手段と、を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、集会施設で開催される集会への参加者に対して所望の温熱環境を提供する技術に関する。
近年、多くのオフィスビル、官庁施設等では、地球温暖化対策として、設定温度を制限し温熱環境を抑制することにより省エネルギー化が図られている。しかしながら、このような温熱環境の抑制は、その施設の利用者が不快に感じない範囲で行われる必要がある。以下の文献では、利用者にとって快適な環境を提供しつつ省エネルギー化を図る環境制御システム等が提案されている。
特開2006−349291号公報 特開2008−106984号公報 特開2006−214624号公報 特開2000−35243号公報
しかしながら、上述のような温熱環境の抑制は、多くの人が集まるシンポジウムや会議等が行われる集会施設では進展していない。これは、例えば、集会施設への参加者は集会毎に異なることから、参加者の温熱環境に対する要求を固定把握することが難しいからである。よって、このような集会施設では、温熱環境を抑制せず快適な温熱環境に設定される傾向にある。
一方で、温熱環境の抑制等、環境問題への取り組みは広く浸透しているため、過度の温熱環境で集会を行うことに対し異議を唱える参加者がいる場合もある。
本発明の課題は、このような問題点に鑑み、集会施設への参加者に対して所望の温熱環境を提供することにある。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成の少なくとも1つを採用する。
本発明は、集会施設で開催される集会への参加予定者に対して所望の温熱環境を提供する温熱環境提供装置に関し、上記集会施設の座席位置情報と集会施設の座席エリア内の空調制御可能なエリアとを関連付けた温熱環境能力情報を取得する取得手段と、当該温熱環境能力情報に基づいて上記集会施設の座席エリアが区分けされた複数の温熱環境ゾーンに関する情報及び各温熱環境ゾーンの設定温度に関する情報を取得するゾーン情報取得手段と、上記各温熱環境ゾーンの設定温度に関する情報を提供することにより各参加予定者から希望の温熱環境を示す情報をそれぞれ収集する収集手段と、この収集手段により収集された情報に基づいて、各参加予定者の座席を希望温熱環境となる温熱環境ゾーン内の座席にそれぞれ決定する座席決定手段と、を備えるものである。
ここで、温熱環境とは、広義に集会施設の室内空気状態を意味し、温度、湿度、気流等のような室内の空気に作用する様々な状態を意味する。本発明では、集会施設における座席の配置されている座席エリアが複数のエリア(温熱環境ゾーン)に区分けされ、各温熱環境ゾーンに関しそれぞれ設定温度が決められ、これら温熱環境ゾーン情報及びその設定温度情報が取得される。このように決められた設定温度は、例えば、各温熱環境ゾーンの
空調を制御する制御装置に設定される。これにより、集会施設内の各座席は、いずれか1つの温熱環境ゾーンにそれぞれ属し、所属する温熱環境ゾーンの設定温度で制御される温熱環境にそれぞれ位置することになる。本発明では、このように決定され取得された設定温度に関する情報が各参加予定者に提供され、各参加予定者から希望の温熱環境を示す情報が収集される。結果、各参加予定者の座席が希望温熱環境となる温熱環境ゾーン内の座席にそれぞれ決定される。
従って、本発明によれば、集会施設において各参加予定者に所望の温熱環境に制御された座席を提供することができる。各参加予定者は、座席決定手段により決定された座席に着席すれば、所望の温熱環境で当該集会に参加することができる。すなわち、本発明によれば、参加予定者に所望の温熱環境を提供することができる。ここで、参加予定者の所望の温熱環境とは、参加予定者がその温熱環境を許容する意思を持つことを含む。
なお、本発明に係る上記ゾーン情報取得手段は、上記取得手段により取得された温熱環境能力情報に基づいて、上記集会施設の座席エリアを複数の温熱環境ゾーンに区分けする区分手段、この区分手段により区分けされた各温熱環境ゾーンの設定温度を決定する設定温度決定手段を有し、これら手段により決定された温熱環境ゾーン情報及びその設定温度情報を取得するようにしてもよい。この場合、この区分手段及び設定温度決定手段は、本発明に係る温熱環境提供装置に備えられてもよいし、他の装置に備えられてもよい。
本発明において好ましくは、上記収集手段により収集された情報に基づいて、各参加予定者の座席が希望温熱環境となる温熱環境ゾーン内の座席に決まるように、上記ゾーン情報取得手段により取得された複数の温熱環境ゾーン及び設定温度の少なくとも一方が変更された変更情報を取得する変更情報取得手段、を更に備え、上記座席決定手段は、上記変更情報取得手段により取得された変更情報に基づいて、各参加予定者の座席をそれぞれ決定するように構成する。
各参加予定者から収集される希望温熱環境によれば、既に決定されている温熱環境ゾーン及びその設定温度では、各参加予定者の希望に沿えない場合がある。このような場合であっても、上記変更情報取得手段により取得された変更情報では、各参加予定者の座席が希望温熱環境となる温熱環境ゾーン内の座席に決まるように、既に決定されている温熱環境ゾーン及びその設定温度の少なくとも一方が変更されている。
従って、上記構成によれば、参加予定者の希望温熱環境に偏りやばらつきがあるような場合であっても、より多くの参加予定者に所望の温熱環境の座席を提供できる。
なお、上記変更情報取得手段は、前記ゾーン情報取得手段により取得された複数の温熱環境ゾーン及び設定温度の少なくとも一方を変更する調整手段を有し、この調整手段により変更された変更情報を取得するようにしてもよい。この場合、この調整手段は、本発明に係る温熱環境提供装置に備えられてもよいし、他の装置に備えられてもよい。
本発明において好ましくは、上記取得手段により取得される温熱環境能力情報は、空調制御可能なエリアを形成する空調設備として、常備されている空調設備を示す第1情報と共に、任意に設置可能な予備の空調設備及び局所的な温熱傾向の少なくとも一方を示す第2情報を含み、上記ゾーン情報取得手段及び変更情報取得手段は、上記第1情報及び第2情報が用いられることにより決定された各温熱環境ゾーンに関する情報とその温熱環境ゾーンを形成するために利用された第1情報及び第2情報の少なくとも一方をそれぞれ取得し、格納部に格納するように構成する。なお、上記ゾーン情報取得手段及び変更情報取得手段が、上記第1情報及び第2情報を用いて各温熱環境ゾーンをそれぞれ決定するようにしてもよい。
集会施設の温熱環境を制御する能力(温熱環境能力)を備える設備として、空調制御システムのような常備されている空調設備の他に、間仕切り、局所冷却ユニット等の予備の空調設備がある。言い換えれば、予備の空調設備とは、既設の設備の運転で得られる温熱環境の一部を修正するように調整可能な設備を意味する。また、当該温熱環境能力には、吹出し口周辺は気流により体感温度が設定温度よりもより低くなるといった空調設備による局所的な温熱傾向も含まれる。上記構成では、このような予備の空調設備又は局所的な温熱傾向も利用されて決定された当該温熱環境ゾーンに関する情報が取得される。これにより、常備の空調設備のみで温熱環境ゾーンを決定するのに較べて、より細かい温熱環境ゾーンに区分けすることができる。つまり、この構成によれば、少ない数の座席で構成される温熱環境ゾーンを生成することができるため、参加予定者の希望温熱環境に偏りやばらつきがあるような場合であっても、より多くの参加予定者に所望の温熱環境の座席を提供できる。
また、本発明において好ましくは、上記格納部に格納される情報を参照することにより予備の空調設備が利用されて形成された温熱環境ゾーンが存在すると判断すると、この予備の空調設備を示す情報を出力する設備情報出力手段を更に備えるように構成する。
この構成によれば、予備の空調設備を利用した場合には温熱環境ゾーンを形成するために利用される予備の空調設備を示す情報が出力されるため、当該集会を催す開催者又は集会施設の管理者等のための会場運用の手助けをすることができる。
また、本発明において好ましくは、上記座席決定手段により決定された座席情報を各参加予定者へそれぞれ通知する通知手段、を更に備えるように構成する。
この構成によれば、各参加予定者は、通知された座席情報を参照してその情報で示される座席に着席すれば、所望の温熱環境で当該集会に参加できる。
また、本発明において好ましくは、上記複数の温熱環境ゾーン及び設定温度に関する情報に基づいて、当該集会時の消費電力量を算出する算出手段と、この算出手段により算出された消費電力量の情報及びこの消費電力量により達成された消費電力削減量の少なくとも一方を出力する消費電力情報出力手段と、を更に備えるように構成する。
この構成によれば、当該集会を催す開催者、集会施設の参加者及び管理者等のために有用な情報(消費電力量、消費電力削減量)を提供することができる。
なお、別態様としては、以上の少なくとも1つの構成を実現する温熱環境提供方法であってもよいし、所定のコンピュータに以上の少なくとも1つの構成を実現させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であってもよい。
上記態様によれば、集会施設への参加者に対して所望の温熱環境を提供することができる。
以下、本発明の実施形態としての温熱環境提供装置について具体例を挙げ説明する。本実施形態としての温熱環境提供装置は、以下の具体例で示すように、複数の参加者が参加する集会を開催するような集会施設で空調面積が広い空間を有する施設に適用された場合により有効であるが、複数の温熱環境の設定と運転が可能で一定時間公衆が着席して滞在
する施設(例えば、ホール、劇場、講堂、屋内競技場、礼拝堂など)であれば適用可能である。以下に挙げた各実施例はそれぞれ例示であり、本発明は以下の各実施例の構成に限定されない。
以下、本発明の実施形態としての温熱環境提供装置の実施例1について説明する。
〔集会施設及びその空調設備〕
まず、実施例1の温熱環境提供装置が利用される集会施設及びその空調設備の例について図面を用いて説明する。
図1は、実施例1の温熱環境提供装置が利用される集会施設の客席部の断面模式図を示す。実施例1の集会施設は、客席エリアとして、1階席F1、2階席F2及び3階席F3を備える。図2Aは1階席F1の平面模式図であり、図2Bは1階席F1のうち図2AのF1A部分を拡大した客席配置図である。図3Aは2階席F2の平面模式図であり、図3Bは2階席F2のうち図3AのF2A部分を拡大した客席配置図である。図4は、3階席F3の平面模式図である。この集会施設で集会が催される場合、その集会の参加者はこのような複数の客席のいずれかに着席する。
実施例1の集会施設は、上述のような客席エリアの空調設備として、図1に示すような空調系統A、B、C、D及びEを備える。空調系統A、B及びCは、図2に示すように、1階席F1の前段エリアの空調を制御する系統であり、各系統は床吹出し方式の空調設備で制御される。空調系統Dは、図2に示す1階席F1の後段エリア、及び2階席F2の全エリアの空調を制御する系統である。空調系統Eは、3階席F3の全エリアの空調を制御する系統である。空調系統D及びEは、天井吹出し方式の空調設備で制御される。
図5は、実施例1における集会施設の空調制御システムを示す図である。上述の空調系統A、B、C、D及びEは、図5に示すような空調制御システム1により実現される。実施例1における空調制御システム1は、中央監視装置2、各空調系統を制御する複数のコントローラ10等を有する。各コントローラ10には、各空調系統を制御するための、温水バルブ、冷水バルブ等の各種バルブ11、AHU(Air Handling Unit)として構成さ
れる空調機12、VAV(Variable Air Volume)13、温度センサ14等が接続される
中央監視装置2は、パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータ又は専用コンピュータで実現され、マウス、キーボード等の入力装置、ディスプレイ等の表示装置等が接続される。中央監視装置2は、複数のコントローラ10に接続され、各コントローラ10との間でそれぞれ制御データをやりとりすることにより、各空調系統の制御状態を管理する。例えば、中央監視装置2は、図1、2A、3A、4のような集会施設のサマリ図の上に各空調系統の温度や、空調機12、バルブ11等の各機器の状態等を表示させることにより、各空調系統の制御状態をビル管理者等の管理ユーザに提供する。また、中央監視装置2は、当該モニタに表示される画面に基づくユーザからの入力を得ることにより、各空調系統の設定温度や機器状態等を変更する。
実施例1における温熱環境提供装置は、上述のような空調制御システム1により制御される空調設備に基づいて、集会施設で開催される集会の参加者に所望の温熱環境を提供する。なお、本発明は、各空調系統を実現する機器、空調制御方式、中央監視装置2の機能、空調制御システム1の構成等を限定するものではないため、空調制御システム1は、集会施設の構造に応じて既存の機器や制御技術が利用され、空調制御可能なエリアを構成していればよい。
〔装置構成〕
次に、実施例1における温熱環境提供装置の構成について図6を用いて説明する。図6は、実施例1における温熱環境提供装置の概略構成を示す図である。図6に示すように実施例1における温熱環境提供装置5は、上述の空調制御システム1の中央監視装置2にネットワークを介して接続され、インターネット(ネットワーク)6を介してサーバ7と接続される。なお、温熱環境提供装置5は、空調制御システム1の中央監視装置2から所定の情報を取得することができれば、中央監視装置2とネットワークで接続される必要はない。
温熱環境提供装置5は、一般的なパーソナルコンピュータ等のような汎用コンピュータで構築されてもよいし、専用コンピュータで構築されてもよい。図6に示すように、実施例1における温熱環境提供装置5は、ハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit)21、メモリ(RAM(Random Access Memory)22、ハードディスク23
、各種入出力インタフェース等を備える。各ユニットは例えばバス29で接続される。入出力インタフェースには、例えば、ユーザインタフェース(UI)コントローラ25、ネットワークインタフェース(NI)コントローラ26等がある。UIコントローラ25には、ディスプレイ等の表示装置、マウスやキーボード等の入力装置が接続される。NIコントローラ26には、NIカードやUSB(Universal Serial Bus)等の通信カードが接続される。温熱環境提供装置5が中央監視装置2とネットワークを介して接続される場合には、その通信線がNIコントローラ26に接続される。また、NIコントローラ26は、インターネット6と接続するための通信線も収容する。
温熱環境提供装置5は、HDD23に格納される制御プログラムが読み出され、CPU21で実行されることにより、温熱環境提供処理を実行する。以下、温熱環境提供処理の概要を説明する。
温熱環境提供装置5は、空調制御システム1を含む空調設備により提供可能な温熱環境に関する情報(以降、温熱環境能力情報とも表記する)、集会施設の座席情報等を取得する。温熱環境提供装置5は、これら情報に基づいて、集会施設の客席エリアを複数の温熱環境ゾーンに区分けする。各温熱環境ゾーンは、空調制御システム1の温熱環境能力により各設定温度近辺にそれぞれ空調制御可能な空間となるように区分けされる。温熱環境提供装置5は、各温熱環境ゾーンの設定温度を決定し、この集会施設の参加予定者から希望の温熱環境に関する情報を収集する。当該集会施設の各温熱環境ゾーンの温熱環境に関する情報は、例えば、インターネット6を介して接続されるサーバ7から参加予定者の利用するコンピュータ9に提供され、参加予定者が希望する温熱環境に関する情報は、当該サーバ7で収集され、温熱環境提供装置5へ送られる。
温熱環境提供装置5は、収集された参加予定者の希望する温熱環境に関する情報に基づいて、各参加予定者の座席を決定する。このとき必要に応じて、温熱環境提供装置5は、先に決定された温熱環境ゾーン及びその設定温度を変更する。温熱環境提供装置5は、このように決定された座席情報を上記サーバ7を利用することにより各参加予定者へ通知する。この座席情報で指定される座席は、各参加者の要望に沿う温熱環境が提供される位置となっている。これにより、各参加予定者は、この座席情報で指定される座席に着席することにより、所望の温熱環境で当該集会に参加することができる。
以下、温熱環境提供処理を実行するための、実施例1における温熱環境提供装置5の機能構成について図7を用いて説明する。図7は、実施例1における温熱環境提供装置5の機能構成を示すブロック図である。温熱環境提供装置5は、設備情報取得部30、環境ゾーン決定部31、情報収集部33、参加予定者情報データベース(DB)34、調整部3
6、座席決定部37、座席通知部38等を有する。これら各機能部は、ソフトウェアの構成要素として実現される(その他の項参照)。
設備情報取得部30は、温熱環境能力情報、集会施設の座席情報等を取得する。温熱環境能力情報には、空調制御システム1により提供される空調系統に関する情報(空調系統A、B、C、D及びE)、各空調系統の設定温度情報等が含まれる。これら温熱環境能力情報は、空調制御システム1の中央監視装置2から取得されてもよいし、ディスプレイ上に表示される画面が操作されることでユーザにより入力されてもよい。
集会施設の座席情報には、集会施設により提供され集会で利用される座席に関する情報が含まれる。この座席情報は、例えば、各座席の位置を特定可能な識別情報の全座席分の集合データとして構成される。この座席の識別情報は、図2B及び3Bで示されるように、階数、列番号(図2Bの1から31、図3Bの3から18)及び席番号(図2Bの28から55、図3Bの13から23)を含む。この集会施設の座席情報は、例えば、ディスプレイ上に表示される画面が操作されることでユーザにより入力されてもよいし、他の装置から取得されてもよい。設備情報取得部30は、このように取得された温熱環境能力情報及び集会施設の座席情報をそれぞれ環境ゾーン決定部31へ送る。
環境ゾーン決定部31は、設備情報取得部30から温熱環境能力情報及び集会施設の座席情報を受けると、これら各情報を関連付けることにより集会で提供する温熱環境ゾーンを決定する。温熱環境ゾーンとは、その集会施設の空調設備(空調制御システム1)により空調制御可能なエリアを意味する。実施例1では、環境ゾーン決定部31は、空調制御システム1で制御される各空調系統A、B、C、D及びEを各温熱環境ゾーンA、B、C、D及びEに決定する。複数の空調系統が1つの温熱環境ゾーンに決定されてもよい。環境ゾーン決定部31は、各空調系統で制御される空調エリアに属する座席をそれぞれ各温熱環境ゾーンに属する座席として決定する。具体的には、図2Bの例によれば、1階席F1の列1から列21の座席28番から55番の各座席は温熱環境ゾーンBに属すると決定される。
更に、環境ゾーン決定部31は、各温熱環境ゾーンの設定温度をそれぞれ決定する。図8は、環境ゾーン決定部31により決定された温熱環境ゾーンの例を示す概念図である。図8の例では、温熱環境ゾーンAの設定温度が25度に決定され、温熱環境ゾーンBの設定温度が28度に決定され、温熱環境ゾーンCの設定温度が26度に決定され、温熱環境ゾーンDの設定温度が29度に決定される。これら設定温度は、温熱環境を抑制せず快適な温熱環境を提供する際に各空調系統に設定される設定温度(以降、快適設定温度と表記する)を目処に決定される。環境ゾーン決定部31は、各参加者に所望の温熱環境を提供しながら、快適設定温度で運用された場合の消費電力量(以降、最大消費電力量と表記)よりも小さい消費電力量となるように、各温熱環境ゾーンの設定温度を決定する。
具体的には、環境ゾーン決定部31は、快適設定温度よりも高い設定温度が利用されるゾーンと快適設定温度が利用されるゾーンとその中間の設定温度が利用されるゾーンというように各温熱環境ゾーンの設定温度をそれぞれ決定する。各設定温度は、予め調整可能に登録されている最大設定温度(例えば、クールビズやウォームビズで許容可能とされる、冷房時の高温側の上限温度、暖房時の低温側の下限温度)から当該快適設定温度までの間を予め調整可能に登録されている分布率でそれぞれ利用されるように自動決定されてもよいし、それぞれユーザにより入力させるようにしてもよい。なお、快適設定温度は、空調制御システム1の中央監視装置2から取得されてもよいし、ユーザにより個別に入力されても良い。
環境ゾーン決定部31は、全参加予定者の希望設定温度が最大設定温度から快適設定温
度まで均一に分布すると仮定して、消費電力量が出来る限り小さくなるように設定温度を決定する。具体的には、環境ゾーン決定部31は、座席数の最も多い温熱環境ゾーンを最大設定温度に、座席数の最も少ない温熱環境ゾーンを快適設定温度に決定し、座席数の多い順に最大設定温度から快適設定温度に近づくように決定する。
情報収集部33は、参加予定者情報を取得する。参加予定者情報には、氏名、連絡先電話番号、電子メールアドレス等の個人情報、及び参加予定者の識別番号が含まれる。この参加予定者情報は、サーバ7から電子メール等の所定の電子手段により送られてくる。また、情報収集部33がサーバ7のデータベース等を参照することにより当該参加予定者情報を取得するようにしてもよい。
情報収集部33は、環境ゾーン決定部31から各温熱環境ゾーンの設定温度を受け、これらの情報を参加予定者に提供するために出力する。この出力形態としては、例えば、電子メール送信がある。この場合には、情報収集部33は、設定温度のリストを含む電子メールを各参加予定者宛てに送信する。この電子メールには、例えば、設定温度:25度、26度、28度、29度のような記載が含まれる。別の出力形態としては、上記情報をホームページのコンテンツとして出力し、HTMLサーバとして動作するサーバ7に送るようにしてもよい。
更に、情報収集部33は、各設定温度をそれぞれ集会施設中の温熱環境ゾーンの位置に関連付けた形で出力するようにしてもよい。例えば、温熱環境ゾーンA(1階席前方左側):25度設定、温熱環境ゾーンB(1階席前方中央):28度設定、温熱環境ゾーンC(1階席前方右側):26度設定などのような記載が電子メール又はホームページに含まれるようにしてもよい。別の出力形態としては、実施例1の温熱環境提供装置5のディスプレイに図8のような温熱環境ゾーンに関する情報及び各温熱環境ゾーンの設定温度が表示されるようにしてもよい。
情報収集部33は、上述のように設定温度のリストを各参加予定者へそれぞれ提供することにより、各参加予定者から希望の設定温度に関する情報を収集する。情報収集部33は、電子メールにより当該情報を収集するようにしてもよいし、HTMLサーバとして動作するサーバ7のデータベースから当該情報を収集するようにしてもよい。情報収集部33は、収集された情報を参加予定者情報DB34に格納する。
図9は、参加予定者情報DB34の参加予定者情報テーブルの例を示す図である。参加予定者情報DB34には、図9に示すように、各参加予定者に関し、識別番号、氏名、電話番号、電子メールアドレス、希望設定温度情報、座席情報等がそれぞれ格納される。識別番号は、参加予定者情報を取得した際に、情報収集部33が付与するようにしてもよい。座席情報フィールドには、座席決定部37により決定された各参加予定者の座席の識別情報が格納される。
調整部36は、環境ゾーン決定部31により決定された温熱環境ゾーン及びその設定温度を参加予定者の希望設定温度に応じて変更する。具体的には、まず、調整部36は、参加予定者情報DB34に格納される各参加予定者の希望設定温度情報に基づいて、希望設定温度毎に参加予定者数をそれぞれ集計する。このとき、調整部36は、環境ゾーン決定部31から各温熱環境ゾーンに含まれる座席情報を取得している。調整部36は、集計された各希望設定温度の参加予定者数とその希望設定温度に決定されている温熱環境ゾーンの座席数とを比較し、収容できない参加予定者の出る希望設定温度の存在を確認する。調整部36は、全参加予定者を希望設定温度に決定されている温熱環境ゾーンに収容できると判断すると、環境ゾーン決定部31により決定された温熱環境ゾーン及びその設定温度を変更することなく、その状態で座席決定部37に座席決定させる。
調整部36は、収容できない参加予定者の出る希望設定温度がある場合には、このような状態がなくなるように温熱環境ゾーン又はその設定温度を調整する。例えば、誰も希望しない設定温度がある場合には、調整部36は、その設定温度に決定されている温熱環境ゾーンを、収容できない参加予定者を生じさせているゾーンの設定温度に変更する。図10は、調整部36の調整例を示す図である。図10の例では、設定温度28度を希望する参加予定者数が温熱環境ゾーンBの座席数よりも多く、設定温度25度を希望する参加予定者がいないため、温熱環境ゾーンAが温熱環境ゾーンBとなるように調整されている。図10の別の例として、設定温度29度を希望する者が少なく、設定温度26度を希望する者が温熱環境ゾーンCの座席数を超える場合には、温熱環境ゾーンCの設定温度が29度に変更され、温熱環境ゾーンDの設定温度が26度に変更されるようにしてもよい。調整部36は、希望者数の少ない設定温度から順に座席数の少ない温熱環境ゾーンに割り振ることにより各温熱環境ゾーンの設定温度を調整するようにしてもよい。
座席決定部37は、環境ゾーン決定部31又は調整部36により決定された温熱環境ゾーン情報及びその設定温度情報を用いて、参加予定者情報DB34に格納される各参加予定者の座席を決定する。座席決定部37は、各参加予定者に対し、希望設定温度フィールドに格納される希望設定温度を当該DB34から抽出し、この希望設定温度に決定されている温熱環境ゾーン内のいずれか1つの座席を選択し、この座席の位置を示す識別情報を当該DB34の座席情報フィールドに格納していく。座席決定部37は、DB34の参加予定者情報テーブルを希望設定温度が同一のレコード数が少ない順にソートし、希望者数が少ない設定温度を希望する参加予定者から順に座席を選択するようにしてもよい。このようにすれば、希望設定温度に割り振ることができない参加予定者については希望設定温度に最も近い設定温度の温熱環境ゾーンで空いている座席にその参加予定者を割り振ることができる。
更に、座席決定部37は、この決定結果をディスプレイに表示させ、本温熱環境提供装置5を利用する集会企画者等により座席を微調整できるようにしてもよい。本発明は、上述のような温熱環境ゾーン及びその設定温度の調整方法、並びに座席決定方法を限定するものではなく、希望設定温度に設定された座席に出来る限り多くの参加予定者が着席できるように制御されればよい。また、座席決定部37による座席決定タイミングは、所定の周期で実行されてもよいし、参加を締め切った後に一度実行されるようにしてもよい。
座席通知部38は、座席決定部37により参加予定者の座席が決定されると、各参加予定者にその座席情報を通知する。この通知形態としては、電子メールやホームページへの掲載等がある。電子メールが利用される場合には、座席通知部38は、参加予定者情報DB34に格納される各電子メールアドレス宛てに当該座席情報を記載した電子メールをそれぞれ送信する。ホームページへ掲載される場合には、各参加予定者を識別可能な情報と共にその座席情報が記載されたコンテンツを出力し、このコンテンツをHTMLサーバとなるサーバ7へ送る。
なお、上述のように決定された各温熱環境ゾーンの各設定温度は、ネットワークにより空調制御システム1に送られ対象のコントローラ10にそれぞれ自動設定されてもよいし、集会開催者や集会施設の管理者等が本温熱環境提供装置5により決定された設定温度を手動で当該空調制御システム1に設定する。各温熱環境ゾーンは、決定された各設定温度で空調制御される。
〔動作例〕
以下、実施例1における温熱環境提供装置の動作例について図11を用いて説明する。図11は、実施例1における温熱環境提供装置の温熱環境提供処理を示すフローチャート
である。
実施例1における温熱環境提供装置5では、情報収集部30が参加予定者情報を収集する(S11)。参加予定者情報は、各参加予定者の識別番号、氏名、電子メールアドレス等を含み、参加予定者情報DB34に格納される。収集方法として電子メールが利用される場合には、情報収集部30は、参加予定者から送られる電子メールを受信し、その電子メールに記載される情報からテキスト解析等の既存の解析処理を用いることにより各参加予定者の上記情報を取得する。
並行して、設備情報取得部30が、対象の集会施設に関して温熱環境能力情報、座席情報等を取得する(S12)。温熱環境能力情報及び座席情報は、空調制御システム1の中央監視装置2からネットワークを介して取得されてもよいし、集会開催者により本温熱環境提供装置5への入力操作により取得されてもよい。
環境ゾーン決定部31は、設備情報取得部30から温熱環境能力情報及び座席情報を受けると、これら各情報を関連付けることにより集会で提供する温熱環境ゾーン及びその設定温度を決定する(S13)。例えば、温熱環境ゾーンA、B、C、D及びEは、温熱環境能力情報に含まれる、空調制御システム1で制御される空調系統A、B、C、D及びEに対応付けて決定される(図2A、3A及び4参照)。各温熱環境ゾーンの設定温度は、各参加者に所望の温熱環境を提供しながら、最大消費電力量よりも小さい消費電力量となるように、それぞれ決定される。例えば、座席数の最も多い温熱環境ゾーンDを最大設定温度(29度)に、座席数の最も少ない温熱環境ゾーンAを快適設定温度(25度)に決定し、座席数の多い順に最大設定温度から快適設定温度に近づくように決定する。
情報収集部33は、環境ゾーン決定部31により決定された各温熱環境ゾーンの設定温度のリストを各参加予定者にそれぞれ通知する(S14)。通知方法として電子メールが利用される場合には、情報収集部30は、参加予定者情報DB34に格納される電子メールアドレスが宛先に設定され本文に設定温度リストが記載された電子メールを各参加予定者にそれぞれ送信する。
情報収集部33は、各参加予定者から希望する設定温度に関する情報をそれぞれ収集する(S15)。収集方法として電子メールが利用される場合には、情報収集部30は、希望設定温度が記載され参加予定者から送信された電子メールを受信し、その電子メールに記載される情報からテキスト解析等の既存の解析処理を用いることにより各参加予定者の希望設定温度情報をそれぞれ取得する。この希望設定温度情報は、参加予定者情報DB34に格納される。
調整部36は、所定の周期又は参加希望の締め切り後に、環境ゾーン決定部31により決定された温熱環境ゾーン及びその設定温度についての以下に示す調整処理を実行する。すなわち、調整部36は、参加予定者情報DB34に格納される各参加予定者の希望設定温度情報に基づいて、希望設定温度毎に参加予定者数をそれぞれ集計する。調整部36は、集計された各希望設定温度の参加予定者数とその希望設定温度に決定されている温熱環境ゾーンの座席数とを比較し、収容できない参加予定者の出る希望設定温度の存在を確認する(S16)。調整部36は、収容できない参加予定者の出る希望設定温度がある場合には(S16;YES)、温熱環境ゾーン及びその設定温度の少なくともいずれか1方を変更する(S17)(図10参照)。なお、調整部36は、全参加予定者を希望設定温度に決定されている温熱環境ゾーンに収容できると判断すると、環境ゾーン決定部31により決定された温熱環境ゾーン及びその設定温度を変更することなく、その状態で座席決定部37に座席決定させる。
座席決定部37は、調整部36の調整が完了すると、希望設定温度情報に応じて各参加予定者の座席を決定する(S18)。具体的には、希望設定温度フィールドに格納される希望設定温度が参加予定者情報DB34から抽出され、この希望設定温度に決定されている温熱環境ゾーン内のいずれか1つの座席が選択される。このように決定された座席の位置を示す識別情報が当該参加予定者情報DB34の座席情報フィールドに格納される。
座席決定部37により各参加予定者の座席が決定されると、座席通知部38が、各参加予定者にその座席情報を通知する。この通知方法として電子メールが利用される場合には、座席通知部38は、参加予定者情報DB34に格納される各電子メールアドレス宛てに当該座席情報を記載した電子メールをそれぞれ送信する。
〈実施例1の作用及び効果〉
上述のように実施例1における温熱環境提供装置5では、対象となる集会を催す施設に関し、空調制御システム1等の空調設備の温熱環境能力情報、座席情報等が取得され、当該集会の参加予定者に関する情報が取得される。温熱環境提供装置5では、温熱環境能力情報に応じて集会施設の客席エリアが複数の温熱環境ゾーンに区分けされ、各温熱環境ゾーンの設定温度がそれぞれ決定される。このように決定された設定温度のリストが参加予定者へ通知されることで、各参加予定者から希望の設定温度に関する情報が収集される。
続いて、温熱環境提供装置5では、収集された参加予定者の希望設定温度情報に基づいて、必要に応じて上述のように決定された温熱環境ゾーン及びその設定温度が変更され、各参加予定者が希望する設定温度の温熱環境ゾーンに着席できるように各参加予定者の座席が決定される。
これにより、各参加予定者は、自身が希望する設定温度に調整された座席で当該集会に参加することができる。言い換えれば、実施例1の温熱環境提供装置5によれば、集会施設への参加予定者に対して所望の温熱環境を提供することができる。
更に、実施例1では、参加予定者に通知される設定温度のリストは、快適設定温度で運用された場合の最大消費電力量よりも小さい消費電力量となるように決定される。これにより、環境問題への取り組みに理解ある参加予定者や冷え性の参加予定者等は、快適設定温度よりも高い設定温度を選ぶことができるため、少なくとも快適設定温度のみで運用する場合に較べて消費電力量を抑えた設定温度で当該集会を催すことができる。すなわち、実施例1の温熱環境提供装置5によれば、参加予定者に対して所望の温熱環境を提供しながら、消費電力の削減を実現することができる。
更に、実施例1によれば、参加予定者に事前に集会当日の温熱環境の設定状況を通知することにより、参加予定者に例えば着衣量(clo)の調整、その他の備えを促して、快適
性よりも省エネルギを重視した温熱環境下にあっても参加予定者の不満を低減させることができる。
上述の実施例1における温熱環境提供装置5では、環境ゾーン決定部31は、温熱環境ゾーンを空調制御システム1で制御される各空調系統エリアに対応付けていた。実施例2における環境ゾーン決定部31は、予備的な空調設備や吹出し口の近辺等のような空調系統エリア内の局所的な温熱傾向を加味して温熱環境ゾーンを区分けする。以下、実施例2における温熱環境提供装置について説明する。なお、実施例2の温熱環境提供装置が利用される集会施設及び空調設備(空調制御システム1)については実施例1と同様とする。
〔装置構成〕
図12は、実施例2における温熱環境提供装置の機能構成を示すブロック図である。実施例2における温熱環境提供装置のハードウェア構成については実施例1と同様である。実施例2における温熱環境提供装置5は、実施例1の構成に加えて、設備設置情報出力部39を更に備える。以下、実施例2の温熱環境提供装置5の各機能部について実施例1と異なる部分についてのみ説明する。
実施例2の環境ゾーン決定部31及び調整部36は、決定又は調整された温熱環境ゾーン及びその設定温度を本温熱環境提供装置のユーザにより変更可能にする。環境ゾーン決定部31及び調整部36は、温熱環境ゾーンとして、空調系統よりも狭いエリア又は空調系統を跨るエリアといったように空調系統とは異なるエリアを設定可能とする。このため、環境ゾーン決定部31及び調整部36は、集会施設の各座席が属する温熱環境ゾーンに関する情報をそれぞれ管理し、この情報を参加予定者情報DB34の座席情報テーブルに格納する。環境ゾーン決定部31及び調整部36は、この座席情報テーブルの情報を提供することによりユーザが変更可能とする。例えば、この座席情報テーブルの内容をディスプレイ等に表示させ、この内容をユーザに変更させるようにする。
図13は、座席情報テーブルの例を示す図である。座席情報テーブルには、座席数分のレコードが格納され、各レコードには座席識別情報、座席位置情報、温熱環境ゾーン等がそれぞれ格納される。なお、実施例1で説明したように、各座席の識別情報は、座席位置情報と同一としてもよい。
更に、実施例2の環境ゾーン決定部31及び調整部36は、温熱環境ゾーンを変更させる際に、その温熱環境ゾーンを形成するための設備情報をユーザに入力させる。温熱環境ゾーンに関する情報は、参加予定者情報DB34の温熱環境ゾーン情報テーブルに格納される。図14は、温熱環境ゾーン情報テーブルの例を示す図である。温熱環境ゾーン情報テーブルには、温熱環境ゾーン毎に、設定温度、設備情報等が格納される。
設備情報には、空調系統等の常備された空調設備に関する情報、常備されておらず予備的に設置可能な空調設備(以降、予備空調設備と表記する)に関する情報(以降、予備空調設備情報と表記する)、及び局所的な温熱傾向に関する情報(以降、局所空調情報と表記する)等がある。予備空調設備には、例えば、間仕切り、輻射冷房設備、局所冷却ユニット、間欠吹出しに対応すべく枝ダクトに取り付けた自動ダンパ、除湿器等がある。よって、温熱環境ゾーン情報テーブルの設備情報フィールドには、空調系統を識別するための情報、予備設備を識別するための情報、局所的なエリアを識別するための情報等が設定される。なお、このような設備情報については別途予め調整可能に登録されており、温熱環境ゾーンをユーザに設定させる際に設定可能な設備情報のリストが出力されるようにしてもよい。
図15は、実施例2における温熱環境ゾーンの調整例を示す図である。図15の例では、空調系統B及びCに対応して区分けされた温熱環境ゾーンB及びCに跨る温熱環境ゾーンSが生成されている。この温熱環境ゾーンSは、例えば、該当の座席列を予備空調設備としての輻射冷房パネルで囲むことにより構成される。このとき、温熱環境ゾーン情報テーブルには、温熱環境ゾーンSのレコードが追加され、このレコードの設備情報フィールドに予備設備としての輻射冷房パネルを示す識別情報が格納される。予備空調設備としては、上記例の他、床吹出し口を含み複数の座席を囲むように間仕切りを設置することで温熱環境ゾーンを形成してもよいし、送風機や個別冷暖房器具を所定箇所に設置することで温熱環境ゾーンを形成ししてもよい。
更に、図15の例では、空調系統Dに対応して区分けされた温熱環境ゾーンD内に3つの温熱環境ゾーンTが生成されている。各温熱環境ゾーンTは、例えば、空調系統Dの天
井吹出し口の近辺の気流感を得やすいエリアであり、体感温度が空調系統D内の他のエリアよりも冷房時には低いエリアである。従って、この温熱環境ゾーンTの設定温度は、空調系統Dの設定温度よりも1度から2度低い値が決定される。
座席決定部37は、このように決定又は調整された温熱環境ゾーン及びその設定温度に応じて、各参加予定者がそれぞれ希望設定温度のゾーンに着席できるように座席を決定する。座席の決定方法については実施例1と同様である。
設備設置情報出力部39は、環境ゾーン決定部31及び調整部36の制御により予備空調設備が利用されることになった場合に、その旨の情報を出力する。具体的には、設備設置情報出力部39は、温熱環境ゾーン情報テーブル内の設備情報フィールドに予備設備に関する情報が設定されているレコードを抽出し、抽出されたレコードに設定される温熱環境ゾーンが設定された座席位置情報を抽出する。設備設置情報出力部39は、これら抽出された、予備設備に関する情報(例えば、輻射冷房パネル)及びその座席位置情報を出力する。これにより、温熱環境提供装置5のユーザ(施設管理者)は、この出力情報を参照して該当の座席位置に該当の予備設備を設置すればよい。
〈実施例2の作用及び効果〉
上述のように実施例2における温熱環境提供装置5では、温熱環境ゾーンを空調系統に制限されず予備空調設備及び局所空調状態等により細かく区分け可能にする。このような細かい区分けは、例えば、ユーザインタフェース機器が利用されて本温熱環境提供装置5にユーザにより入力される。
これにより、実施例2によれば、実施例1に較べてより細かく温熱環境ゾーンを区分けすることができるため、参加予定者の座席を希望の設定温度の温熱環境ゾーン内で決定し易くなる。よって、実施例2によれば、参加予定者に所望の温熱環境を提供することができる。なお、各温熱環境ゾーンの設定温度の決定方法を実施例1と同様とすれば、消費電力の削減も可能である。
[変形例]
上述の実施形態では、温熱環境提供装置5の情報収集部33が、環境ゾーン決定部31により決定された各温熱環境ゾーンの設定温度のリストを各参加予定者にそれぞれ通知し、各参加予定者から希望の設定温度に関する情報をそれぞれ収集していた。温熱環境指標には、温度の他に、湿度や風速、人体からの代謝量、熱放射等が含まれるため、各参加予定者からは設定温度の他に、他の温熱環境指標を収集するようにしてもよい。
また、変形例として上述の温熱環境提供装置5は、集会施設の客席エリア全体の空調が快適設定温度で運用された場合の消費電力量(最大消費電力量)を予め記憶し、当該温熱環境提供装置5で決定された温熱環境で当該集会が催された場合の消費電力量を取得し、この消費電力量と予め記憶される最大消費電力量とから算出されるその集会開催における消費電力削減量を出力するようにしてもよい。当該集会が催された場合の消費電力量は、空調制御システム1の中央監視装置2から取得されてもよいし、予め記憶される最大消費電力量と快適設定温度との関係とそのとき決定されている設定温度との関係から算出されるようにしてもよい。この算出された消費電力量は、上記消費電力削減量と共に出力されるようにしてもよい。
このように構成すれば、当該集会の開催者は、この出力されたデータを集会施設の管理者等に提供することにより省エネルギー効果を報告することができる。
更に、変形例として、上記温熱環境提供装置5は、各参加予定者が希望する温熱環境毎
に省エネルギーの貢献度に応じたポイント(以降、エコポイントと表記する)を付与するように構成してもよい。例えば、省エネルギーの貢献度が大きい程、付与されるエコポイントを高く設定する。温熱環境提供装置5は、座席情報と共にこのエコポイントを各参加予定者に通知するように構成してもよい。
これにより、エコポイントのポイント数に応じて景品等を各参加者に提供するようにすれば、当該集会においてより一層省エネルギーへの取り組みを活発化させることが期待できる。また、複数の集会において各参加予定者のエコポイントを集計するようにしてもよい。
[その他]
上述の実施形態では、冷房運転時を例に挙げ説明したが、本発明は、冷房運転時に限定されるものではなく、暖房運転時でも同様に適用可能である。暖房運転時には、快適設定温度は高く設定され他の設定温度はそれよりも低い温度に決定される。
〈ソフトウェアの構成要素(Component)について〉
ソフトウェアの構成要素とは、ソフトウェアとして上記機能を実現する部品(断片)であり、そのソフトウェアを実現する言語、開発環境等を限定する概念ではない。ソフトウェアの構成要素としては、例えば、タスク、プロセス、スレッド、ドライバ、ファームウェア、データベース、テーブル、関数、プロシジャ、サブルーチン、プログラムコードの所定の部分、データ構造、配列、変数、パラメータ等がある。これらソフトウェアの構成要素は、1又は複数のメモリ(1または複数のプロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等)上で実現される。
なお、上述の各実施形態は、上記各機能部の実現手法を限定するものではないため、上記各機能部は、上記ソフトウェアの構成要素又はこの要素の組み合わせとして、本技術分野の通常の技術者において実現可能な手法により構成されていればよい。
実施例1の温熱環境提供装置が利用される集会施設の客席部の断面模式図。 1階席F1の平面模式図。 1階席F1のうち図2AのF1A部分を拡大した客席配置図。 2階席F2の平面模式図を示す図。 2階席F2のうち図3AのF2A部分を拡大した客席配置図。 3階席F3の平面模式図。 実施例1における集会施設の空調制御システムを示す図。 実施例1における温熱環境提供装置の概略構成を示す図。 実施例1における温熱環境提供装置5の機能構成を示すブロック図。 環境ゾーン決定部31により決定された温熱環境ゾーンの例を示す概念図。 参加予定者情報DB34の参加予定者情報テーブルの例を示す図。 調整部36の調整例を示す図。 実施例1における温熱環境提供装置の温熱環境提供処理を示すフローチャート。 実施例2における温熱環境提供装置の機能構成を示すブロック図。 座席情報テーブルの例を示す図。 温熱環境ゾーン情報テーブルの例を示す図。 実施例2における温熱環境ゾーンの調整例を示す図。
符号の説明
1 空調制御システム
2 中央監視装置
5 温熱環境提供装置
6 インターネット(ネットワーク)
21 CPU
22 メモリ
23 ハードディスク
25 ユーザインタフェース(UI)コントローラ
26 ネットワークインタフェース(NI)コントローラ
30 設備情報取得部
31 環境ゾーン決定部
33 情報収集部
34 参加予定者情報データベース(DB)
36 調整部
37 座席決定部
38 座席通知部
39 設備設置情報出力部

Claims (8)

  1. 集会施設で開催される集会への参加予定者に対して所望の温熱環境を提供する温熱環境提供装置において、
    前記集会施設の座席位置情報と前記集会施設の座席エリア内の空調制御可能なエリアとを関連付けた温熱環境能力情報を取得する取得手段と、
    前記温熱環境能力情報に基づいて前記集会施設の座席エリアが区分けされた複数の温熱環境ゾーンに関する情報、及び該各温熱環境ゾーンの設定温度に関する情報を取得するゾーン情報取得手段と、
    前記各温熱環境ゾーンの設定温度に関する情報を提供することにより前記各参加予定者から希望の温熱環境を示す情報をそれぞれ収集する収集手段と、
    前記収集手段により収集された情報に基づいて、各参加予定者の座席を希望温熱環境となる温熱環境ゾーン内の座席にそれぞれ決定する座席決定手段と、
    を備えることを特徴とする温熱環境提供装置。
  2. 前記収集手段により収集された情報に基づいて、各参加予定者の座席が希望温熱環境となる温熱環境ゾーン内の座席に決まるように、前記ゾーン情報取得手段により取得された複数の温熱環境ゾーン及び設定温度の少なくとも一方が変更された変更情報を取得する変更情報取得手段、を更に備え、
    前記座席決定手段は、前記変更情報取得手段により取得された変更情報に基づいて、各参加予定者の座席をそれぞれ決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の温熱環境提供装置。
  3. 前記取得手段により取得される温熱環境能力情報は、空調制御可能なエリアを形成する空調設備として、常備されている空調設備を示す第1情報と共に、任意に設置可能な予備の空調設備及び局所的な温熱傾向の少なくとも一方を示す第2情報を含み、
    前記ゾーン情報取得手段及び前記変更情報取得手段は、前記第1情報及び第2情報が用いられることにより決定された各温熱環境ゾーンに関する情報とその温熱環境ゾーンを形成するために利用された第1情報及び第2情報の少なくとも一方をそれぞれ取得し、格納部に格納する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の温熱環境提供装置。
  4. 前記格納部に格納される情報を参照することにより前記予備の空調設備が利用されて形成された温熱環境ゾーンが存在すると判断すると、この予備の空調設備を示す情報を出力する設備情報出力手段、
    を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の温熱環境提供装置。
  5. 前記座席決定手段により決定された座席情報を各参加予定者へそれぞれ通知する通知手段、を更に備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の温熱環境提供装置。
  6. 前記複数の温熱環境ゾーン及び設定温度に関する情報に基づいて、前記集会時の消費電力量を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された消費電力量の情報及びこの消費電力量により達成された消費電力削減量の少なくとも一方を出力する消費電力情報出力手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の温熱環境提供装置。
  7. 集会施設で開催される集会への参加予定者に対して所望の温熱環境を提供する温熱環境提供方法であって、
    コンピュータが、
    前記集会施設の座席位置情報と前記集会施設の座席エリア内の空調制御可能なエリアとを関連付けた温熱環境能力情報を取得する取得ステップと、
    前記温熱環境能力情報に基づいて前記集会施設の座席エリアが区分けされた複数の温熱環境ゾーンに関する情報、及び該各温熱環境ゾーンの設定温度に関する情報を取得するゾーン情報取得ステップと、
    前記各温熱環境ゾーンの設定温度に関する情報を提供することにより前記各参加予定者から希望の温熱環境を示す情報をそれぞれ収集する収集ステップと、
    前記収集ステップにより収集された情報に基づいて、各参加予定者の座席を希望温熱環境となる温熱環境ゾーン内の座席にそれぞれ決定する座席決定ステップと、
    を実行することを特徴とする温熱環境提供方法。
  8. 集会施設で開催される集会への参加予定者に対して所望の温熱環境を提供する温熱環境提供プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記集会施設の座席位置情報と前記集会施設の座席エリア内の空調制御可能なエリアとを関連付けた温熱環境能力情報を取得する取得ステップと、
    前記温熱環境能力情報に基づいて前記集会施設の座席エリアが区分けされた複数の温熱環境ゾーンに関する情報、及び該各温熱環境ゾーンの設定温度に関する情報を取得するゾーン情報取得ステップと、
    前記各温熱環境ゾーンの設定温度に関する情報を提供することにより前記各参加予定者から希望の温熱環境を示す情報をそれぞれ収集する収集ステップと、
    前記収集ステップにより収集された情報に基づいて、各参加予定者の座席を希望温熱環境となる温熱環境ゾーン内の座席にそれぞれ決定する座席決定ステップと、
    を実行させることを特徴とする温熱環境提供プログラム。
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