JP2010096398A - 空気調和装置および空気調和装置の冷媒量判定方法 - Google Patents

空気調和装置および空気調和装置の冷媒量判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の課題は、冷媒量判定運転に係る時間を短縮しつつ、冷媒量判定の判定誤差を極力少なくできる空気調和装置を提供することにある。
【解決手段】本発明の空気調和装置1は、冷媒回路10と、モード切替手段と、冷媒量的非判定手段と、圧縮機暖機運転手段とを備える。モード切替手段は、通常運転モードから、冷房運転を行い利用側熱交換器の出口における冷媒の過熱度が正値になるように利用側膨張機構を制御する冷媒量判定運転モードへ切り換える。冷媒量適否判定手段は、冷媒量判定運転モードにおいて、第1検出値を補正した第1過冷却度補正値に基づいて、冷媒回路内に充填されている冷媒量の適否の判定を冷媒量適否判定として行う。圧縮機暖機運転手段は、冷媒量判定運転モードの初期段階において、圧縮機を暖める運転を、圧縮機暖機運転として行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和装置の冷媒回路内に充填されている冷媒量の適否を判定する機能、特に、熱源ユニットと利用ユニットとが冷媒連絡配管を介して接続された空気調和装置の冷媒回路内に充填されている冷媒量の適否を判定する機能に関する。
従来、凝縮器の過冷却度にもとづいて冷媒量を判定する冷媒量判定運転、を行う空気調和装置がある(特許文献1参照)。
特開2006−23072号公報
しかしながら、特許文献1のような技術では、冷媒量判定運転の際に圧縮機の温度が安定した状態になるまでに時間を要することが多くあり、冷媒量判定運転にかかる時間が長い場合が多い。また、逆に時間をかけて冷媒量判定運転を行っても、圧縮機が安定した状態になるまで温まらない場合もあり、冷媒量を判定するのに誤差が大きくなる恐れがある。
本発明の課題は、冷媒量判定運転に係る時間を短縮しつつ、冷媒量判定の判定誤差を極力少なくできる空気調和装置を提供することにある。
第1発明に係る空気調和装置は、冷媒回路と、モード切替手段と、冷媒量適否判定手段と、圧縮機暖機運転手段とを備える。冷媒回路は、運転容量を調節可能な圧縮機と熱源側熱交換器と膨張機構とアキュムレータとを有する熱源ユニットと、利用側熱交換器を有する利用ユニットと、熱源ユニットと利用ユニットとを接続する液冷媒連絡配管およびガス冷媒連絡配管を含み、熱源側熱交換器を圧縮機において圧縮される冷媒の凝縮器として、かつ、利用側熱交換器を熱源側熱交換器において凝縮される冷媒の蒸発器として機能させる冷房運転を少なくとも行うことが可能である。モード切替手段は、利用ユニットの運転負荷に応じて熱源ユニットおよび利用ユニットの各機器の制御を行う通常運転モードから、冷房運転を行い利用側熱交換器の出口から圧縮機の入口までの間の少なくとも1カ所における冷媒の過熱度が正値になるように膨張機構を制御する冷媒量判定運転モードへ切り換える。検出手段は、冷媒量判定運転モードにおいて、熱源側熱交換器の出口における冷媒の過冷却度または過冷却度の変動に応じて変動する運転状態量を第1検出値として検出する。冷媒量適否判定手段は、冷媒量判定運転モードにおいて、第1過冷却度補正値に基づいて、冷媒回路内に充填されている冷媒量の適否の判定を冷媒量適否判定として行う。圧縮機暖機運転手段は、冷媒量判定運転モードの初期段階において、圧縮機を暖める運転を、圧縮機暖機運転として行う。
本発明の空気調和装置では、冷媒量判定モードにおいて、その初期段階に圧縮機を暖める圧縮機暖機運転を行いつつ、冷媒回路内に充填されている冷媒量の適否の判定を行う。したがって、冷媒量判定運転の初期段階において圧縮機を積極的に暖めることができ、圧縮機の温度が定常状態における温度となる時間を短縮することができる。このため、冷媒量判定運転においてその運転状態を速やかに安定した状態にさせることができ、冷媒量判定運転にかかる時間を短縮することができる。
第2発明に係る空気調和装置は、第1発明に係る空気調和装置であって、圧縮機暖機運転手段は、圧縮機に配置されるクランクケースヒータを利用して圧縮機暖機運転を行う。
したがって、圧縮機の駆動/停止に関わらず、圧縮機を予め暖めておくことができる。このため、冷媒量判定運転において、圧縮機の運転状態を速やかに安定した状態にさせることができ、冷媒量判定運転にかかる時間を短縮することができる。
第3発明に係る空気調和装置は、第1発明に係る空気調和装置であって、圧縮機暖機運転手段は、圧縮機をそのとき設定されている目標回転周波数よりも所定回転周波数だけ大きな値で駆動させることにより、圧縮機暖機運転を行う。
本発明の空気調和装置は、圧縮機暖機運転として圧縮機の回転周波数を大きくして運転させることにより、圧縮機を暖まりやすくしている。したがって、冷媒量判定運転において、圧縮機の運転状態を速やかに安定した状態にさせることができ、冷媒量判定運転にかかる時間を短縮することができる。
第4発明に係る空気調和装置は、第1発明から第3発明のいずれかに係る空気調和装置であって、圧縮機暖機運転手段は、圧縮機暖機運転を所定時間行う。
本発明の空気調和装置では、圧縮機暖機運転を所定時間行うことにより、冷媒量判定モードの初期段階において圧縮機の温度を定常状態に近い状態とすることができる。したがって、冷媒量判定運転において、圧縮機の運転状態を速やかに安定した状態にさせることができ、冷媒量判定運転にかかる時間を短縮することができる。
第5発明に係る空気調和装置は、第1発明から第3発明のいずれかに係る空気調和装置であって、圧縮機暖機運転手段は、圧縮機暖機運転を圧縮機の温度が所定条件に達すると終了する。
本発明の空気調和装置では、圧縮機暖機運転を圧縮機の温度が所定温度に達するまで行うため、冷媒量判定モードの初期段階において圧縮機の温度を定常状態に近い状態とすることができる。したがって、冷媒量判定運転において、圧縮機の運転状態を速やかに安定した状態にさせることができ、冷媒量判定運転にかかる時間を短縮することができる。
第6発明に係る空気調和装置は、冷媒回路と、モード切替手段と、検出手段と、冷媒量適否判定手段と、モータ欠損運転手段とを備える。冷媒回路は、運転容量を調節可能な圧縮機と圧縮機を駆動するモータと熱源側熱交換器と膨張機構とアキュムレータとを有する熱源ユニットと、利用側熱交換器を有する利用ユニットと、熱源ユニットと利用ユニットとを接続する液冷媒連絡配管およびガス冷媒連絡配管を含み、熱源側熱交換器を圧縮機において圧縮される冷媒の凝縮器として、かつ、利用側熱交換器を熱源側熱交換器において凝縮される冷媒の蒸発器として機能させる冷房運転を少なくとも行うことが可能である。モード切替手段は、利用ユニットの運転負荷に応じて熱源ユニットおよび利用ユニットの各機器の制御を行う通常運転モードから、冷房運転を行い利用側熱交換器の出口から圧縮機の入口までの間の少なくとも1カ所における冷媒の過熱度が正値になるように膨張機構を制御する冷媒量判定運転モードへ切り換える。検出手段は、冷媒量判定運転モードにおいて、熱源側熱交換器の出口における冷媒の過冷却度または過冷却度の変動に応じて変動する運転状態量を第1検出値として検出する。冷媒量適否判定手段は、冷媒量判定運転モードにおいて、第1過冷却度補正値に基づいて、冷媒回路内に充填されている冷媒量の適否の判定を冷媒量適否判定として行う。モータ欠損運転手段は、冷媒量判定運転モードにおける運転を行う前に、モータを欠損させた状態でモータに通電させる運転をモータ欠損運転として行う。
本発明の空気調和装置では、冷媒量判定モードにおける運転を行う前に、モータを欠損させた状態でモータに通電することにより圧縮機を暖めている。モータは、欠損している状態では、電気エネルギーが運動エネルギーに変換されずに大部分が熱エネルギーへと変換される。
したがって、冷媒量判定モードにおける運転を行う前において、圧縮機を積極的に暖めることができ、圧縮機の温度が定常状態における温度となる時間を短縮することができる。このため、冷媒量判定運転においてその運転状態を速やかに安定した状態にさせることができ、冷媒量判定運転にかかる時間を短縮することができる。
第7発明に係る空気調和装置の冷媒量判定方法は、運転容量を調節可能な圧縮機と熱源側熱交換器と膨張機構とアキュムレータとを有する熱源ユニットと、利用側熱交換器を有する利用ユニットと、熱源ユニットと利用ユニットとを接続する液冷媒連絡配管およびガス冷媒連絡配管を含み、熱源側熱交換器を圧縮機において圧縮される冷媒の凝縮器として、かつ、利用側熱交換器を熱源側熱交換器において凝縮される冷媒の蒸発器として機能させる冷房運転を少なくとも行うことが可能な冷媒回路を有する空気調和装置において、冷媒回路内の冷媒量の適否を判定する冷媒量判定方法であって、モード切替ステップと、検出ステップと、冷媒量適否判定ステップと、圧縮機暖機運転ステップとを備える。モード切替ステップでは、利用ユニットの運転負荷に応じて熱源ユニットおよび利用ユニットの各機器の制御を行う通常運転モードから、冷房運転を行い利用側熱交換器の出口から圧縮機の入口までの間の少なくとも1カ所における冷媒の過熱度が正値になるように膨張機構を制御する冷媒量判定運転モードへ切り換える。検出ステップでは、冷媒量判定運転モードにおいて、熱源側熱交換器の出口における冷媒の過冷却度または過冷却度の変動に応じて変動する運転状態量を第1検出値として検出する。冷媒量適否判定ステップでは、冷媒量判定運転モードにおいて、第1過冷却度補正値に基づいて、冷媒回路内に充填されている冷媒量の適否の判定を冷媒量適否判定として行う。圧縮機暖機運転ステップでは、冷媒量判定運転モードの初期段階において、圧縮機を暖める運転を、圧縮機暖機運転として行う。
本発明の空気調和装置の冷媒量判定方法では、冷媒量判定モードにおいて、その初期段階に圧縮機を暖める圧縮機暖機運転を行いつつ、冷媒回路内に充填されている冷媒量の適否の判定を行う。したがって、冷媒量判定運転の初期段階において圧縮機を積極的に暖めることができ、圧縮機の温度が定常状態における温度となる時間を短縮することができる。このため、冷媒量判定運転においてその運転状態を速やかに安定した状態にさせることができ、冷媒量判定運転にかかる時間を短縮することができる。
第1発明に係る空気調和装置では、冷媒量判定運転の初期段階において圧縮機を積極的に暖めることができ、圧縮機の温度が定常状態における温度となる時間を短縮することができる。このため、冷媒量判定運転においてその運転状態を速やかに安定した状態にさせることができ、冷媒量判定運転にかかる時間を短縮することができる。
第2発明に係る空気調和装置では、圧縮機の駆動/停止に関わらず、圧縮機を予め暖めておくことができる。このため、冷媒量判定運転において、圧縮機の運転状態を速やかに安定した状態にさせることができ、冷媒量判定運転にかかる時間を短縮することができる。
第3発明に係る空気調和装置では、冷媒量判定運転において、圧縮機の運転状態を速やかに安定した状態にさせることができ、冷媒量判定運転にかかる時間を短縮することができる。
第4発明に係る空気調和装置では、冷媒量判定運転において、圧縮機の運転状態を速やかに安定した状態にさせることができ、冷媒量判定運転にかかる時間を短縮することができる。
第5発明に係る空気調和装置では、冷媒量判定運転において、圧縮機の運転状態を速やかに安定した状態にさせることができ、冷媒量判定運転にかかる時間を短縮することができる。
第6発明に係る空気調和装置では、冷媒量判定モードにおける運転を行う前において、圧縮機を積極的に暖めることができ、圧縮機の温度が定常状態における温度となる時間を短縮することができる。このため、冷媒量判定運転においてその運転状態を速やかに安定した状態にさせることができ、冷媒量判定運転にかかる時間を短縮することができる。
第7発明に係る空気調和装置の冷媒量判定方法では、冷媒量判定運転の初期段階において圧縮機を積極的に暖めることができ、圧縮機の温度が定常状態における温度となる時間を短縮することができる。このため、冷媒量判定運転においてその運転状態を速やかに安定した状態にさせることができ、冷媒量判定運転にかかる時間を短縮することができる。
以下、図面に基づいて、本発明にかかる空気調和装置の実施形態について説明する。
(1)空気調和装置の構成
図1は、本発明にかかる一実施形態の空気調和装置1の概略の冷媒回路図である。空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、ビル等の屋内の冷暖房に使用される装置である。空気調和装置1は、主として、1台の室外ユニット2と、室内ユニット4と、室外ユニット2と室内ユニット4とを接続する液冷媒連絡配管6およびガス冷媒連絡配管7とを備えている。すなわち、本実施形態の空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路10は、室外ユニット2と、室内ユニット4と、液冷媒連絡配管6およびガス冷媒連絡配管7とが接続されることによって構成されている。
<室内ユニット>
室内ユニット4は、ビル等の室内の天井に埋め込みや吊り下げ等により、または、室内の壁面に壁掛け等により設置されている。室内ユニット4は、液冷媒連絡配管6およびガス冷媒連絡配管7を介して室外ユニット2に接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。
次に、室内ユニット4の構成について説明する。
室内ユニット4は、主として、冷媒回路10の一部を構成する室内側冷媒回路11を有している。この室内側冷媒回路11は、主として、利用側熱交換器としての室内熱交換器41を有している。
本実施形態において、室内熱交換器41は、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であり、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能して室内空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の凝縮器として機能して室内空気を加熱する熱交換器である。なお、本実施形態において、室内熱交換器41は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であるが、これに限定されず、他の型式の熱交換器であってもよい。
本実施形態において、室内ユニット4は、ユニット内に室内空気を吸入して、室内熱交換器41において冷媒と熱交換させた後に、供給空気として室内に供給するための送風ファンとしての室内ファン42を有している。室内ファン42は、室内熱交換器41に供給する空気の風量を可変することが可能なファンであり、本実施形態において、DCファンモータ等からなるモータ42mによって駆動される遠心ファンや多翼ファン等である。
また、室内ユニット4には、室内ユニット4の室内空気の吸入口側には、ユニット内に流入する室内空気の温度(すなわち、室内温度)を検出する室内温度センサ43が設けられている。本実施形態において、室内温度センサ43は、サーミスタからなる。また、室内ユニット4は、室内ユニット4を構成する各部の動作を制御する室内側制御部44を有している。そして、室内側制御部44は、室内ユニット4の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、室内ユニット4を個別に操作するためのリモコン(図示せず)との間で制御信号等のやりとりを行ったり、室外ユニット2との間で伝送線8aを介して制御信号等のやりとりを行ったりすることができるようになっている。
<室外ユニット>
室外ユニット2は、ビル等の室外に設置されており、液冷媒連絡配管6およびガス冷媒連絡配管7を介して室内ユニット4に接続されており、室内ユニット4とともに冷媒回路10を構成している。
次に、室外ユニット2の構成について説明する。室外ユニット2は、主として、冷媒回路10の一部を構成する室外側冷媒回路12を有している。この室外側冷媒回路12は、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、熱源側熱交換器としての室外熱交換器23と、膨張機構としての室外膨張弁33と、アキュムレータ24と、液側閉鎖弁25と、ガス側閉鎖弁26とを有している。
圧縮機21は、運転容量を可変することが可能な圧縮機であり、本実施形態において、インバータにより回転数が制御されるモータ21mによって駆動される容積式圧縮機である。なお、本実施形態において、圧縮機21は、1台のみであるが、これに限定されず、室内ユニットの接続台数等に応じて、2台以上の圧縮機が並列に接続されていてもよい。また、圧縮機21の外周には圧縮機21を暖めることができるクランクケースヒータ21hが配置されている。このクランクケースヒータ21は、電気式のヒーターであり、通電されることにより発熱し、圧縮機21を暖めることができるようになっている。
四路切換弁22は、冷媒の流れの方向を切り換えるための弁であり、冷房運転時には、室外熱交換器23を圧縮機21によって圧縮される冷媒の凝縮器として、かつ、室内熱交換器41を室外熱交換器23において凝縮される冷媒の蒸発器として機能させるために、圧縮機21の吐出側と室外熱交換器23のガス側とを接続するとともに圧縮機21の吸入側(具体的には、アキュムレータ24)とガス冷媒連絡配管7側とを接続し(冷房運転状態:図1の四路切換弁22の実線を参照)、暖房運転時には、室内熱交換器41を圧縮機21によって圧縮される冷媒の凝縮器として、かつ、室外熱交換器23を室内熱交換器41において凝縮される冷媒の蒸発器として機能させるために、圧縮機21の吐出側とガス冷媒連絡配管7側とを接続するとともに圧縮機21の吸入側と室外熱交換器23のガス側とを接続することが可能である(暖房運転状態:図1の四路切換弁22の破線を参照)。
本実施形態において、室外熱交換器23は、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であり、冷房運転時には冷媒の凝縮器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器23は、そのガス側が四路切換弁22に接続され、その液側が液冷媒連絡配管6に接続されている。なお、本実施形態において、室外熱交換器23は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であるが、これに限定されず、他の型式の熱交換器であってもよい。
本実施形態において、室外膨張弁33は、室外側冷媒回路12内を流れる冷媒の圧力や流量等の調節を行うために、冷房運転を行う際の冷媒回路10における冷媒の流れ方向において室外熱交換器23の下流側に配置された(本実施形態においては、室外熱交換器23の液側に接続されている)電動膨張弁である。
本実施形態において、室外ユニット2は、ユニット内に室外空気を吸入して、室外熱交換器23において冷媒と熱交換させた後に、室外に排出するための送風ファンとしての室外ファン27を有している。この室外ファン27は、室外熱交換器23に供給する空気の風量を可変することが可能なファンであり、本実施形態において、DCファンモータ等からなるモータ27mによって駆動されるプロペラファン等である。
アキュムレータ24は、四路切換弁22と圧縮機21との間に接続されており、室内ユニット4の運転負荷の変動等に応じて冷媒回路10内に発生する余剰冷媒を溜めることが可能な容器である。
液側閉鎖弁25およびガス側閉鎖弁26は、外部の機器・配管(具体的には、液冷媒連絡配管6およびガス冷媒連絡配管7)との接続口に設けられた弁である。液側閉鎖弁25は、室外熱交換器23に接続されている。ガス側閉鎖弁26は、四路切換弁22に接続されている。
また、室外ユニット2には、各種のセンサが設けられている。具体的には、室外ユニット2には、室内熱交換器41から流入してきたガス冷媒の圧力を検出する蒸発圧力センサ28と、室外熱交換器23により凝縮される凝縮圧力を検出する凝縮圧力センサ29と、アキュムレータ24の入口温度を検出する入口温度センサ35と、圧縮機21の吸入温度を検出する吸入温度センサ30と、室外熱交換器23の液側には液状態または気液二相状態の冷媒の温度を検出する液側温度センサ31とが設けられている。室外ユニット2の室外空気の吸入口側には、ユニット内に流入する室外空気の温度(すなわち、室外温度)を検出する室外温度センサ32が設けられている。本実施形態において、吸入温度センサ30、液側温度センサ31、室外温度センサ32、および入口温度センサ35は、サーミスタからなる。また、室外ユニット2は、室外ユニット2を構成する各部の動作を制御する室外側制御部34を備えている。そして、室外側制御部34は、室外ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータ、メモリやモータ21mを制御するインバータ回路等を有しており、室内ユニット4の室内側制御部44との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。すなわち、室内側制御部44と室外側制御部34と制御部34、44間を接続する伝送線8aとによって、空気調和装置1全体の運転制御を行う制御部8が構成されている。
以上のように、室内側冷媒回路11と、室外側冷媒回路12と、冷媒連絡配管6、7とが接続されて、空気調和装置1の冷媒回路10が構成されている。そして、本実施形態の空気調和装置1は、四路切換弁22により冷房運転および暖房運転を切り換えて運転を行うとともに、室内ユニット4の運転負荷に応じて、室外ユニット2および室内ユニット4の各機器の制御を行うようになっている。
(2)空気調和装置の動作
次に、本実施形態の空気調和装置1の動作について説明する。
本実施形態の空気調和装置1の運転モードとしては、室内ユニット4の運転負荷に応じて、室外ユニット2および室内ユニット4の各機器の制御を行う通常運転モードと、室内ユニット4の全てを冷房運転しつつ凝縮器として機能する室外熱交換器23の出口における冷媒の過冷却度を検出して冷媒回路10内に充填されている冷媒量の適否を判断する冷媒量判定運転モードとがある。そして、通常運転モードには冷房運転と暖房運転とがあり、冷媒量判定運転モードには冷媒漏洩検知運転がある。
以下、空気調和装置1の各運転モードにおける動作について説明する。
<通常運転モード>
まず、通常運転モードにおける冷房運転について説明する。
冷房運転時は、四路切換弁22が図1の実線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が室外熱交換器23のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が室内熱交換器41のガス側に接続された状態となっている。ここで、液側閉鎖弁25およびガス側閉鎖弁26は、開状態にされている。また、室外膨張弁33は、室外熱交換器23の出口における冷媒の過冷却度が所定値になるように開度調節されるようになっている。本実施形態において、室外熱交換器23の出口における冷媒の過冷却度は、凝縮圧力センサ29により検出される室外熱交換器23の出口側の冷媒圧力(凝縮圧力)値を冷媒の飽和温度値に換算し、液側温度センサ31により検出される冷媒温度値をこの冷媒の飽和温度値から差し引くことによって検出される。
この冷媒回路10の状態で、圧縮機21および室外ファン27を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入されて圧縮されて高圧のガス冷媒となる。その後、高圧のガス冷媒は、四路切換弁22を経由して室外熱交換器23に送られて、室外ファン27によって供給される屋外空気と熱交換を行って凝縮されて高圧の液冷媒となる。そして、高圧の液冷媒は、室外膨張弁33によって減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となり、液側閉鎖弁25および液冷媒連絡配管6を経由して、室内ユニット4に送られる。ここで、室外膨張弁33は、室外熱交換器23の出口における過冷却度が所定値になるように室外熱交換器23内を流れる冷媒の流量を制御しているため、室外熱交換器23において凝縮された高圧の液冷媒は、所定の過冷却度を有する状態となる。
室内ユニット4に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器41に送られ、室内熱交換器41で屋内空気と熱交換を行って蒸発されて低圧のガス冷媒となる。そして、室内熱交換器41には、室内ユニット4が設置された空調空間において要求される運転負荷に応じた流量の冷媒が流れている。
この低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡配管7を経由して室外ユニット2に送られ、ガス側閉鎖弁26および四路切換弁22を経由して、アキュムレータ24に流入する。そして、アキュムレータ24に流入した低圧のガス冷媒は、再び、圧縮機21に吸入される。ここで、室内ユニット4の運転負荷に応じて、例えば、室内ユニット4の運転負荷が小さい場合や停止している場合には、アキュムレータ24に余剰冷媒が溜まるようになっている。
ここで、通常運転モードの冷房運転を行っている際における冷媒回路10の冷媒の分布状態は、図2に示されるように、冷媒が、液状態(図2における塗りつぶしのハッチング部分)、気液二相状態(図2における格子状のハッチング部分)、ガス状態(図2における斜線のハッチング部分)の各状態をとって分布している。具体的には、室外熱交換器23の出口付近から室外膨張弁33までの部分は、液状態の冷媒で満たされている。そして、室外熱交換器23の中間の部分、および、室外膨張弁33から室内熱交換器41の入口付近までの間の部分は、気液二相状態の冷媒で満たされている。また、室内熱交換器41の中間部分から、ガス冷媒連絡配管7、アキュムレータ24の一部を除く部分、圧縮機21を介して室外熱交換器23の入口付近までの間の部分は、ガス状態の冷媒で満たされている。なお、ここで除外されているアキュムレータの一部には、余剰冷媒として溜まり込んだ液冷媒が溜まっている場合がある。ここで、図2は、冷房運転における冷媒回路10内を流れる冷媒の状態を示す模式図である。
次に、通常運転モードにおける暖房運転について説明する。
暖房運転時は、四路切換弁22が図1の破線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が室内熱交換器41のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が室外熱交換器23のガス側に接続された状態となっている。室外膨張弁33は、室外熱交換器23に流入する冷媒を室外熱交換器23において蒸発させることが可能な圧力(すなわち、蒸発圧力)まで減圧するために開度調節されるようになっている。また、液側閉鎖弁25およびガス側閉鎖弁26は、開状態にされている。
この冷媒回路10の状態で、圧縮機21および室外ファン27を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入されて圧縮されて高圧のガス冷媒となり、四路切換弁22、ガス側閉鎖弁26およびガス冷媒連絡配管7を経由して、室内ユニット4に送られる。
そして、室内ユニット4に送られた高圧のガス冷媒は、室内熱交換器41において、屋内空気と熱交換を行って凝縮されて高圧の液冷媒となった後、液冷媒連絡配管6を経由して室外ユニット2に送られる。
この高圧の液冷媒は、液側閉鎖弁25を経由して、室外膨張弁33によって減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となり、室外熱交換器23に流入する。そして、室外熱交換器23に流入した低圧の気液二相状態の冷媒は、室外ファン27によって供給される屋外空気と熱交換を行って蒸発されて低圧のガス冷媒となり、四路切換弁22を経由してアキュムレータ24に流入する。そして、アキュムレータ24に流入した低圧のガス冷媒は、再び、圧縮機21に吸入される。ここで、室内ユニット4の運転負荷に応じて、例えば、室内ユニット4の運転負荷が小さい場合等のように、冷媒回路10内に余剰冷媒量が発生する場合には、冷房運転時と同様、アキュムレータ24に余剰冷媒が溜まるようになっている。
<冷媒量判定運転モード>
冷媒量判定運転モードでは、冷媒漏洩検知運転が行われることになりその中に、空気調和装置1が設置されて初めて行われる運転(以下、初回設定運転とする)と、2回目以降の運転(以下、判定運転とする)とでは運転方法が異なる。このため、以下に初回設定運転と、判定運転とに分けて説明する。
(初回設定運転)
現地において、冷媒が予め充填された室外ユニット2と、室内ユニット4とを液冷媒連絡配管6およびガス冷媒連絡配管7を介して接続して冷媒回路10を構成した後に、リモコン(図示せず)を通じて、または、室内ユニット4の室内側制御部44や室外ユニット2の室外側制御部34に対して直接に、冷媒量判定運転モードの1つである冷媒漏洩検知運転を行うように指令を出すと、下記のステップS1からステップS10の手順で初回設定運転が行われる(図3参照)。
−ステップS1、圧縮機を暖機運転を開始−
まず、ステップ1では、初回設定運転の開始指令がなされると、クランクケースヒータ21hが作動して圧縮機21を加熱する(以下、圧縮機暖機運転とする)。これにより、圧縮機21からの冷媒の吐出温度を早期に高くして定常状態まで上昇させることができ、圧縮機21が安定的に動作するまでの時間を短縮することができる。ステップS1は、圧縮機暖機運転を開始すると終了し、次のステップS2に移行する。なお、圧縮機暖機運転は、ステップS2以下の処理と並行して行われ、所定時間継続されると終了する。
−ステップS2、室内ユニットを冷房運転−
ステップS2では、冷媒回路10は、室外ユニット2の四路切換弁22が図1の実線で示される状態(冷房運転状態)となる。そして、圧縮機21、室外ファン27が起動されて、室内ユニット4の全てについて強制的に冷房運転(通常運転モードにおける冷房運転とは室外ファン27の制御方法などが異なる)が行われる(図2参照)。そして、冷房運転が所定時間実施された後に、次のステップS3へ移行する。
−ステップS3、温度の読込−
ステップS3では、室内温度センサ43により検出される室内温度Tbと、室外温度センサにより検出される室外温度Taとの読込が行われる。室内温度Tbと室外温度Taとが検出されると次のステップS4へ移行する。
−ステップS4、検知可能範囲か否かの判定−
ステップS4では、検出された室内温度Tbと室外温度Taとが、予め設定されている冷媒量判定運転モードに適した所定の温度範囲(例えば、室内温度であればTbl≦Tb<Tbuの範囲、室外温度であればTal≦Ta<Tauの範囲)内にあるか否かを判定する。ステップS4で、室内温度Tbと室外温度Taとが、所定の温度範囲内にあった場合には次のステップS5へ移行し、所定の温度範囲内になかった場合にはステップS6へ移行する。
−ステップS5、初期目標値の決定−
ステップS5では、検出された室内温度Tbと室外温度Taとに基づいて、予め設定されているマップからそれらの値に対応するアキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度、圧縮機21の回転周波数、および室外ファン27のファン回転数が導出される。なお、ここにいう「マップ」は、図4に示すように、室内温度Tbおよび室外温度Taと、アキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度(図4では過熱度と表記)、圧縮機21の回転周波数(図4では圧縮機周波数と表記)、および室外ファン27のファン回転数(図4では、ファン回転数と表記)とを関連づけたものである。そして、このマップのアキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度、圧縮機21の回転周波数、および室外ファン27のファン回転数は、検出される室内温度および室外温度の検出値(環境条件)に対して、冷房運転を行った際にそれぞれ相対過冷却度が0.5になるような値が設定されている。図4では、室外温度Taが、Tal℃以上Ta1℃未満の場合、Ta1℃以上Ta2℃未満の場合、Ta2℃以上Tau℃未満の場合の3つの場合に分けられ、室内温度Tbが、Tbl℃以上Tb1℃未満の場合、Tb1℃以上Tb2℃未満の場合、Tb2℃以上Tbu℃未満の場合の3つの場合に分けられており、マップとしては9つの場合に分けられる。なお、ここにいう「相対過冷却度値」とは、室外熱交換器23の出口における過冷却度値を、凝縮温度値から室外温度を差し引いた値により除した値のことを言う。また、図面上では、相対過冷却度を相対SCと表記することにする。「相対過冷却度値」については、後に詳述する。本実施形態では、凝縮温度値は、凝縮圧力センサ29により検出される室外熱交換器23の出口側の圧力(凝縮圧力)値を冷媒の飽和温度に換算した値を用いている。例えば、検出された室内温度TbがTbl℃以上Tb1℃未満の範囲であって、検出された室外温度TaがTa1℃以上Ta2℃未満の範囲である場合には、図4のマップに基づいて、アキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度がX2℃、圧縮機21の回転周波数がY2Hz、室外ファン27のファン回転数がZ2rpmと決定される。なお、ステップS5において、このように検出された室内温度Tbおよび室外温度Taとマップとに基づいて導出されるアキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度、圧縮機21の回転周波数、および室外ファン27のファン回転数は、それぞれ、初期過熱度、初期周波数、初期ファン回転数として決定されており、ステップS7における制御の設定値として利用される。
したがって、冷房運転において、アキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度を初期過熱度に、圧縮機21の回転周波数を初期周波数に、室外ファン27のファン回転数を初期ファン回転数に設定することにより、少なくとも相対過冷却度値を0.5に近い状態で運転し始めることができる。
−ステップS6、初回設定運転の中止−
ステップS6は、ステップS5の一方でステップS4において室内温度Tbと室外温度Taとが所定の温度範囲内になかった場合に行われ、温度条件が冷媒漏洩検知運転の範囲外である旨を室外ユニット2やリモコン等に備えられる表示部(図示せず)に表示し、初回設定運転を中止する。
−ステップS7、相対過冷却度が所定値以上であるか否かの判定−
ステップS7では、相対過冷却度値を導出し、相対過冷却度値が所定値以上(例えば、0.5以上)であるか否かを判定する。ステップS7において、相対過冷却度値が所定値未満であると判定されると次のステップS8へ移行し、所定値未満であると判定されるとステップS9へ移行する。なお、冷媒回路内の充填冷媒が10%漏れたときに相対過冷却度は0.3低下するため、本実施形態においては、相対過冷却度の値を例として0.3以上としている。すなわち、この所定値は少なくとも0.3以上であることが望ましい。
−ステップS8、相対過冷却度の制御−
ステップS8では、相対過冷却度値が所定値未満であるため、相対過冷却度値が所定値以上になるように、圧縮機21の回転周波数とアキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度とを制御する。例えば、圧縮機21の回転周波数が第1周波数としての40Hz、アキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度を5℃の状態でステップS2における冷房運転を行い、相対過冷却度値が所定値以上であるか否かを判定する。この運転状態において、相対過冷却度値が所定値未満である場合には、圧縮機21の回転周波数を40Hzのままにして、アキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度を5℃上げて10℃にして相対過冷却度値を導出し、相対過冷却度値が所定値以上になるか否かを判定する。そして、相対過冷却度値が所定値未満である場合には、これを繰り返し、アキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度が上がりきっても相対過冷却度値が所定値未満である場合には、圧縮機21の回転周波数を40Hzから例えば第2周波数としての50Hzに上げて、アキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度を5℃に下げて、同様に相対過冷却度値が所定値以上であるか否かを判定する。そして、上述したようにアキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度を再び5℃ずつ上げることを繰り返すことにより、相対過冷却度値が所定値以上になるように制御する。そして、相対過冷却度値が所定値以上になったら、ステップS9へ移行する。なお、アキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度の制御(例えば過熱度を5℃から5℃ずつ上げていく制御)は、室外膨張弁33を開の状態から絞っていくことによって制御している。また、アキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度の制御は、これに限らずに、室内ファン42の風量を制御することにより行っても構わないし、室外膨張弁33の弁開度の制御と室内ファン42の風量の制御とを併用して行っても構わない。なお、ここでアキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度は、入口温度センサ35により検出される冷媒温度値から、蒸発圧力センサ28により検出される蒸発圧力値を冷媒の飽和温度値に換算した値を、差し引くことによって検出される。また、ここで、冷媒の過熱度として、アキュムレータ24の入口に配置される入口温度センサ35により検出される冷媒温度値を利用しているが、これに限らずに、室内熱交換器41と圧縮機21との間の冷媒配管に温度センサを設けてその温度センサが検出する冷媒温度値を利用しても構わない。
なお、ステップS8により過熱度が正値になるように制御されるため、図7で示されるように、アキュムレータ24に余剰冷媒が溜まっていない状態となり、アキュムレータ24に溜まっていた冷媒は室外熱交換器23に移動することになる。
ここで、ステップS5が無く初期目標値を決定しない場合(図5参照)と、ステップS5において初期目標値を決定する場合(図6参照)とに分けてステップS5において初期目標値を決定する効果について説明する。図5は、ステップS5が無くステップS8の相対過冷却度の制御を行った場合のモデル図であり、図6は、ステップS5を経てステップS8の相対過冷却度の制御を行った場合のモデル図である。
まず、ステップS5が無く初期目標値を決定していない場合には、図5の点P1ように、圧縮機21の回転周波数とアキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度が設定され、点P1においては相対SCが0.3に満たないため、点P1の位置からアキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度を5℃上げた点P2に移行して、相対過冷却度値の検出が行われる。このように、アキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度を5℃ずつ上げて点5の位置まで推移しても相対過冷却度値は0.4を少し超えた値に過ぎず0.5未満であり、かつ、アキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度が上がりきっている状態であるため、次に圧縮機21の回転周波数を上げた状態で過熱度を点P1と同じ状態に戻した点P6に移行して相対過冷却度値の検出を行う。点P6でも、相対過冷却度値は0.3を少し超えた値で0.5未満であるため、アキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度を5℃上げた点P7に移行する。このようにして、相対過冷却度値の検出を行い、相対過冷却度値が0.5を超える状態(最終的には点P13)まで繰り返すことになる。
一方で、ステップS5により、マップから初期目標値を決定する場合には、図6の点P21のように、予め相対過冷却度値が0.5に近い状態からステップS8の相対過冷却度の制御を行うことができることになり、アキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度を2段階上げることのみで相対過冷却度値が0.5となる点P23に到達させることができる。したがって、マップを保持してステップS5の処理を経る方が、相対過冷却度値が0.5に近い状態で冷房運転を行うことができ、ステップS8にかかる時間を短縮することができる。また、ステップS7の段階で相対過冷却度値が0.5を超える場合も多くすることができる。このように、ステップS5の処理を経ることにより、初期設定運転にかかる時間を短縮できるという効果を奏する。
−ステップS9、相対過冷却度を記憶−
ステップS9では、ステップS7またはステップS8において所定値以上である相対過冷却度値を初回相対過冷却度値として記憶し、次のステップS10へ移行する。
−ステップS10、パラメータを記憶−
ステップS10では、ステップS9において記憶した過冷却度値の際の運転状態における、アキュムレータ24の入口の入口における過熱度と、圧縮機21の回転周波数と、室内ファン42のファン回転数と、室外ファン27のファン回転数と、室外温度Taと、室内温度Tbとを記憶して、初回設定運転を終了する。
(判定運転)
次に、冷媒量判定運転モードに1つである判定運転について図8を用いて説明する。図8は、判定運転時のフローチャートである。
この判定運転は、初回設定運転が行われた後に定期的(例えば、毎年1回、空調空間に負荷を必要としないとき等)に、通常運転モードにおける冷房運転や暖房運転から切り換えられて、不測の原因により冷媒回路内の冷媒が外部に漏洩していないか否かを検知する運転である。
−ステップS11、通常運転モードが一定時間経過したか否かの判定−
まず、上記の冷房運転や暖房運転のような通常運転モードにおける運転が一定時間経過したかどうかを判定し、通常運転モードにおける運転が一定時間経過した場合には、次のステップS12に移行する。
−ステップS12、圧縮機を暖機運転を開始−
ステップ12では、上記の初回設定運転のステップS1と同様に、クランクケースヒータ21hが作動して圧縮機21を加熱する圧縮機暖機運転を行う。ステップS12は、圧縮機暖機運転を開始すると終了し、次のステップS13に移行する。なお、圧縮機暖機運転は、ステップS13以下の処理と並行して行われ、所定時間継続されると終了する。
−ステップS13、室内ユニットを冷房運転−
通常運転モードにおける運転が一定時間経過した場合には、上記の初回設定運転のステップS2と同様に、冷媒回路10が、室外ユニット2の四路切換弁22が図1の実線で示される状態となり、圧縮機21、室外ファン27が起動されて、室内ユニット4の全てについて強制的に冷房運転が行われる。
−ステップS14、温度の読込−
ステップS14では、上記の初回設定運転のステップS3と同様に、室内温度と室外温度との読込が行われる。室内温度Tbと室外温度Taとが検出されると次のステップS15へ移行する。
−ステップS15、検知可能範囲か否かの判定−
ステップS15では、上記の初回設定運転のステップS4と同様に、検出された室内温度Tbと室外温度Taとが予め設定されている冷媒量判定運転モードに適した所定の温度範囲内であるか否かを判定する。ステップS15で、室内温度Tbと室外温度Taとが、所定の温度範囲内にあった場合には次のステップS16へ移行し、所定の温度範囲内になかった場合にはステップS17へ移行する。
−ステップS16、初回設定運転における条件に制御−
ステップS16では、上記の初回設定運転のステップS8において記憶したアキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度と、圧縮機21の回転周波数と、室内ファン42のファン回転数と、室外ファン27のファン回転数とに、室外膨張弁33、圧縮機21、室内ファン42、および室外ファン27を制御する。これにより、冷媒回路10内部の冷媒の状態を、初回設定運転と同様の状態であると見なすことができる。すなわち、冷媒回路10内の冷媒量が変化しておらず、かつ、室内温度Tbと室外温度Taとが所定の温度範囲内にあった場合には、初回設定運転において行った冷房運転の諸条件をほぼ同一のものとして再現していることになり、過冷却度値などをほぼ同じ値にできる。ステップS16が終了すると、次のステップS18へ移行する。
−ステップS17、判定運転の中止−
ステップS17は、ステップS16の一方でステップS15において室内温度Tbと室外温度Taとが所定の温度範囲内になかった場合に行われ、温度条件が冷媒漏洩検知運転の範囲外である旨を室外ユニット2やリモコン等に備えられる表示部(図示せず)に表示し、判定運転を中止する。
−ステップS18、冷媒量の適否の判定−
ステップS18では、上記の初回設定運転のステップS7と同様に、相対過冷却度を導出する。そして、初回相対過冷却度から相対過冷却度を差し引いた値(以下、相対過冷却度差とする)が第2所定値以上であるか否かを判定する。ステップS18において、相対過冷却度差が第2所定値未満であると判定されると判定運転を終了し、相対過冷却度差が第2所定値以上であると判定されるとステップS19へ移行する。
−ステップS19、警告表示−
ステップS19では、冷媒の漏洩が発生しているものと判定して、冷媒漏洩を検知したことを知らせる警告表示を行った後に、判定運転を終了する。
<相対過冷却度値について>
相対過冷却度値について図9〜11にもとづいて説明する。
まず、図9は、室外ファン風量に対する室外温度Taが一定の際の凝縮温度Tcおよび室外熱交換器出口温度Tlを表すグラフである。図9を見ると、室外温度Taが一定の条件においては、室外ファン風量が増大するにしたがって、凝縮温度Tcおよび室外熱交換器出口温度Tlが減少していく。そして、その減少の落差は、凝縮温度Tcの方が室外熱交換器出口温度Tlよりも大きい。すなわち、室外ファン風量が大きくなると、凝縮温度Tcと室外熱交換器出口温度Tlとの差である過冷却度値が小さくなることが分かる。
ここで、室外ファン風量に対する過冷却度値の分布を表すグラフである図10をみると、室外ファン風量が増大すると、過冷却度値が小さくなっていることが分かる。また、図10では、室外ファン風量が小さい場合の方が、室外ファン風量が大きい場合よりも過冷却度値のバラツキが大きくなっている。これは、室外ファン風量の大きさに比例して室外熱交換器における空気側熱伝達率が大きくなるためであり、室外ファン風量が小さい場合の方が、室外熱交換器の汚れ、室外機の設置状況、風雨などの外乱の影響を受けやすく、室外ファン風量が大きい場合の方が外乱の影響を受けにくいためである。このため、過冷却度を用いて過冷却度のバラツキを抑え冷媒量判定の検知誤差を低減させるためには、室外ファン風量を最大にして冷媒量判定運転を行うことが有効である。
そして、図11は、室外ファン風量に対する相対過冷却度値の分布を表すグラフである。相対過冷却度値とは、上述したように、凝縮温度値から室外温度を差し引いた値により、過冷却度値を除した値である。図11を見ると、室外ファン風量の大小にかかわらず、その値はほぼ0.3から0.4の間に収まっており、バラツキが少ないことが分かる。このため、過冷却度の代わりにこの相対過冷却度値を冷媒量の適否を判定する際に指標として利用することにより、室外ファン風量を最大にすることを必要とせずに外乱による影響を極力受けることなく冷媒量の適否を判定することができ、検知誤差を抑えることができる。したがって、相対過冷却度値を冷媒量の適否の判定に利用することは有用である。
(3)空気調和装置の特徴1
本発明の空気調和装置1では、冷媒量判定運転モードにおいて、冷房運転を行う前に、圧縮機暖機運転を開始させることで、圧縮機21の温度が定常状態における温度となる時間を短縮することができる。これにより、圧縮機21の運転状態を制御しやすい安定した状態(例えば、容量制御をする際に素早く目標値にできる状態)にすることができ、冷媒量判定運転に係る時間を短縮することができる。
(4)空気調和装置の特徴2
本発明の空気調和装置1では、冷媒量の適否を判定するための指標値を初期設定運転において、検出される相対過冷却度が予め設定された所定値(例えば0.5)以上になるように圧縮機21およびアキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度が制御され、その時(の圧縮機の周波数を第1周波数として、その時(安定状態)のアキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度を記憶し、さらにその時の相対過冷却度を指標値として記憶している。そして、初回設定運転から所定期間(本実施形態では1年)経過後に行われる判定運転において、圧縮機21の周波数を初期設定運転により記憶した周波数に、アキュムレータ24の入口における冷媒の過熱度を初期設定運転により記憶した過熱度に制御して、その時の相対過冷却度を検出値として検出し、検出値と初期設定運転において記憶した指標値とを比較して、冷媒回路内に充填されている冷媒量の適否を判定している。
したがって、初期設定運転において、冷媒量の適否の判定に採用する指標を、相対過冷却度を採用してこの値が例えば0.5以上となるように、予め設定しているため、冷媒追加充填を基本的に想定していないような空気調和装置においても冷媒量適否判定に際して過冷却度または運転状態量をある程度大きな値を確保することができ、冷媒量が減少した場合にそれらの値が小さくなることを検出しやすくなり、冷媒量の判定誤差を低減することができる。
(5)変形例1
本実施形態において、圧縮機暖機運転は、所定時間が経過した後に終了することになっているが、これに限らずに、圧縮機21の冷媒の吐出温度が所定値になったことを確認してから終了しても構わない。
(6)変形例2
本実施形態において、圧縮機暖機運転は、クランクケースヒータ21hにより圧縮機を加熱しているが、これに限らずに、圧縮機のその時設定されている目標回転周波数よりも所定回転周波数だけ大きな値に設定した状態(いわゆるオーバーシュート状態)で圧縮機を駆動させることにより圧縮機の暖機運転を行っても構わない。したがって、クランクケースヒータが無くても圧縮機暖機運転を行うことができ、クランクケースヒータのない空気調和装置でも実施でき、また、生産コストを削減することが可能となる。
(7)変形例3
また、変形例2のほかにも、圧縮機暖機運転として、圧縮機21のモータ21mを欠損させ、早期に圧縮機の温度を上げるものとしても構わない。すなわち、この場合の圧縮機暖機運転は、モータを欠損させた状態で、電気エネルギーを全て熱エネルギーへと変換し、これにより圧縮機の温度を上昇させる運転とするものである。変形例3の場合も、変形例2と同様にクランクケースヒータを新たに設ける必要がないため、クランクケースヒータのない空気調和装置でも実施でき、また、生産コストを削減することが可能となる。
(8)変形例4
本実施形態において、室外熱交換器23の出口における冷媒の過冷却度は、凝縮圧力センサ29により検出される室外熱交換器23の出口側の冷媒圧力(凝縮圧力に相当)値を冷媒の飽和温度値に換算し、液側温度センサ31により検出される冷媒温度値をこの冷媒の飽和温度値から差し引くことによって検出しているが、これに限らない。
例えば、室外熱交換器23の冷媒の温度を検出可能な室外熱交センサを設けて凝縮温度値を冷媒の飽和温度値として検出し、液側温度センサ31により検出される冷媒温度値をこの冷媒の飽和温度値から差し引くことによって検出しても構わない。
(9)変形例5
本実施形態において、相対過冷却度値を冷媒量の適否の判定の指標としているが、これに限らず、過冷却度値を冷媒量の適否の判定の指標としても構わない。
(10)変形例6
本実施形態においては、図8およびその説明に示されたように、通常運転モードと冷媒量判定運転モードとが一定の時間間隔で切り換える制御を行う場合を例として挙げているが、これに限定されるものではない。
例えば、制御的に切り換えられるのではなく、空気調和装置1に冷媒量判定運転モードに切り換えるためのスイッチ等を設けておき、サービスマンや設備管理者が、現地において、スイッチ等を操作することにより、冷媒漏洩検知運転を定期的に行うようなものであってもよい。
(11)他の実施形態
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上述の実施形態では、冷暖切り換え可能な空気調和装置に本発明を適用した例を説明したが、これに限定されず、セパレートタイプの空気調和装置であれば適用可能であり、ペア型の空気調和装置や冷房専用の空気調和装置に本発明を適用してもよい。
本発明を利用すれば、熱源ユニットと利用ユニットとが冷媒連絡配管を介して接続されたセパレートタイプの空気調和装置において、冷媒回路内に充填されている冷媒量の適否を精度良く判定できるようにすることができる。
本発明にかかる一実施形態の空気調和装置の概略の冷媒回路図である。 冷房運転における冷媒回路内を流れる冷媒の状態を示す模式図である。 初期設定運転のフローチャートである。 マップの概略図である。 ステップS5が無く初期目標値を決定せずにステップS7の相対過冷却度の制御を行った場合のモデル図。 ステップS5において初期目標値を決定してステップS7の相対過冷却度の制御を行った場合のモデル図。 冷媒量判定運転モード(初期設定運転および判定運転)における冷媒回路内を流れる冷媒の状態を示す模式図である。 判定運転のフローチャートである。 室外ファン風量に対する室外温度Taが一定の際の凝縮温度Tcおよび室外熱交換器出口温度Tlを表すグラフである。 室外ファン風量に対する過冷却度値の分布を表すグラフである。 室外ファン風量に対する相対過冷却度値の分布を表すグラフである。
符号の説明
1 空気調和装置
2 室外ユニット(熱源ユニット)
4 室内ユニット(利用ユニット)
6 液冷媒連絡配管
7 ガス冷媒連絡配管
10 冷媒回路
21 圧縮機
21h クランクケースヒータ(圧縮機暖機運転手段)
23 室外熱交換器(熱源側熱交換器)
33 室外膨張弁(膨張機構)
41 室内熱交換器(利用側熱交換器)

Claims (7)

  1. 運転容量を調節可能な圧縮機(21)と熱源側熱交換器(23)と膨張機構(33)とアキュムレータ(24)とを有する熱源ユニット(2)と、利用側熱交換器(41)を有する利用ユニット(4)と、前記熱源ユニットと前記利用ユニットとを接続する液冷媒連絡配管(6)およびガス冷媒連絡配管(7)を含み、前記熱源側熱交換器を前記圧縮機において圧縮される冷媒の凝縮器として、かつ、前記利用側熱交換器を前記熱源側熱交換器において凝縮される冷媒の蒸発器として機能させる冷房運転を少なくとも行うことが可能な冷媒回路(10)と、
    前記利用ユニットの運転負荷に応じて前記熱源ユニットおよび前記利用ユニットの各機器の制御を行う通常運転モードから、前記冷房運転を行い前記利用側熱交換器の出口から前記圧縮機の入口までの間の少なくとも1カ所における冷媒の過熱度が正値になるように前記膨張機構を制御する冷媒量判定運転モードへ切り換えるモード切替手段と、
    前記冷媒量判定運転モードにおいて、前記熱源側熱交換器の出口における冷媒の過冷却度または前記過冷却度の変動に応じて変動する運転状態量を第1検出値として検出する検出手段と、
    前記冷媒量判定運転モードにおいて、前記第1検出値に基づいて、前記冷媒回路内に充填されている冷媒量の適否の判定を冷媒量適否判定として行う冷媒量適否判定手段と、
    前記冷媒量判定運転モードの初期段階において、前記圧縮機を暖める運転を、圧縮機暖機運転として行う圧縮機暖機運転手段(21h)と、
    を備える空気調和装置(1)。
  2. 前記圧縮機暖機運転手段は、前記圧縮機に配置されるクランクケースヒータを利用して前記圧縮機暖機運転を行う、
    請求項1に記載の空気調和装置(1)。
  3. 前記圧縮機暖機運転手段は、前記圧縮機をそのとき設定されている目標回転周波数よりも所定回転周波数だけ大きな値で駆動させることにより、前記圧縮機暖機運転を行う、
    請求項1に記載の空気調和装置(1)。
  4. 前記圧縮機暖機運転手段は、前記圧縮機暖機運転を所定時間行う、
    請求項1から3のいずれかに記載の空気調和装置(1)。
  5. 前記圧縮機暖機運転手段は、前記圧縮機暖機運転を前記圧縮機の温度が所定条件に達すると終了する、
    請求項1から3のいずれかに記載の空気調和装置(1)。
  6. 運転容量を調節可能な圧縮機(21)と前記圧縮機を駆動するモータ(21m)と熱源側熱交換器(23)と膨張機構(33)とアキュムレータ(24)とを有する熱源ユニット(2)と、利用側熱交換器(41)を有する利用ユニット(4)と、前記熱源ユニットと前記利用ユニットとを接続する液冷媒連絡配管(6)およびガス冷媒連絡配管(7)を含み、前記熱源側熱交換器を前記圧縮機において圧縮される冷媒の凝縮器として、かつ、前記利用側熱交換器を前記熱源側熱交換器において凝縮される冷媒の蒸発器として機能させる冷房運転を少なくとも行うことが可能な冷媒回路(10)と、
    前記利用ユニットの運転負荷に応じて前記熱源ユニットおよび前記利用ユニットの各機器の制御を行う通常運転モードから、前記冷房運転を行い前記利用側熱交換器の出口から前記圧縮機の入口までの間の少なくとも1カ所における冷媒の過熱度が正値になるように前記膨張機構を制御する冷媒量判定運転モードへ切り換えるモード切替手段と、
    前記冷媒量判定運転モードにおいて、前記熱源側熱交換器の出口における冷媒の過冷却度または前記過冷却度の変動に応じて変動する運転状態量を第1検出値として検出する検出手段と、
    前記冷媒量判定運転モードにおいて、前記第1検出値に基づいて、前記冷媒回路内に充填されている冷媒量の適否の判定を冷媒量適否判定として行う冷媒量適否判定手段と、
    前記冷媒量判定運転モードにおける運転を行う前に、前記モータを欠損させた状態で前記モータに通電させる運転をモータ欠損運転として行うモータ欠損運転手段と、
    を備える空気調和装置(1)。
  7. 運転容量を調節可能な圧縮機(21)と熱源側熱交換器(23)と膨張機構(33)とアキュムレータ(24)とを有する熱源ユニット(2)と、利用側熱交換器(41)を有する利用ユニット(4)と、前記熱源ユニットと前記利用ユニットとを接続する液冷媒連絡配管(6)およびガス冷媒連絡配管(7)を含み、前記熱源側熱交換器を前記圧縮機において圧縮される冷媒の凝縮器として、かつ、前記利用側熱交換器を前記熱源側熱交換器において凝縮される冷媒の蒸発器として機能させる冷房運転を少なくとも行うことが可能な冷媒回路(10)を有する空気調和装置(1)において、前記冷媒回路内の冷媒量の適否を判定する冷媒量判定方法であって、
    前記利用ユニットの運転負荷に応じて前記熱源ユニットおよび前記利用ユニットの各機器の制御を行う通常運転モードから、前記冷房運転を行い前記利用側熱交換器の出口から前記圧縮機の入口までの間の少なくとも1カ所における冷媒の過熱度が正値になるように前記膨張機構を制御する冷媒量判定運転モードへ切り換えるモード切替ステップと、
    前記冷媒量判定運転モードにおいて、前記熱源側熱交換器の出口における冷媒の過冷却度または前記過冷却度の変動に応じて変動する運転状態量を第1検出値として検出する検出ステップと、
    前記冷媒量判定運転モードにおいて、前記第1検出値に基づいて、前記冷媒回路内に充填されている冷媒量の適否の判定を冷媒量適否判定として行う冷媒量適否判定ステップと、
    前記冷媒量判定運転モードの初期段階において、前記圧縮機を暖める運転を、圧縮機暖機運転として行う圧縮機暖機運転ステップと、
    を備える空気調和装置の冷媒量判定方法。
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