JP2010095278A - 液体取り出し装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】両端に自立可能な底部を備えた袋を用いて突き刺しチューブの突き刺しを安定良く行なえるようにした液体取り出し装置を提供する。
【解決手段】液体収納袋7は合成樹脂フィルムを材料に用いて筒状となるように作られ、その胴部9の長さ方向両端である上下両端にスタンドパックの形態の下端の底部の形を呈する底部10を備え、かかる液体収納袋7内に液体が充填され、一方液体収納袋7を収納し上端に突き刺しチューブ6を備えた液体取り出しポンプ5が取り付けられる容器の下端は中央部が高くなるように山型に上方に膨らんだ状態に形成されてなる膨らみ底部8を備え、内容物が充填された液体収納袋7を容器の中にセットしたとき、液体収納袋7の下端に位置する底部10は膨らみ底部8によって上方に押し上げられ、液体収納袋7内の内容物が持ち上げられ、液体収納袋7の上端に位置する底部10は張った状態となるようにした。
【選択図】図5
【解決手段】液体収納袋7は合成樹脂フィルムを材料に用いて筒状となるように作られ、その胴部9の長さ方向両端である上下両端にスタンドパックの形態の下端の底部の形を呈する底部10を備え、かかる液体収納袋7内に液体が充填され、一方液体収納袋7を収納し上端に突き刺しチューブ6を備えた液体取り出しポンプ5が取り付けられる容器の下端は中央部が高くなるように山型に上方に膨らんだ状態に形成されてなる膨らみ底部8を備え、内容物が充填された液体収納袋7を容器の中にセットしたとき、液体収納袋7の下端に位置する底部10は膨らみ底部8によって上方に押し上げられ、液体収納袋7内の内容物が持ち上げられ、液体収納袋7の上端に位置する底部10は張った状態となるようにした。
【選択図】図5
Description
本発明は、液体が充填されてなる液体収納袋を収める容器と、容器の上端に取り付けられた液体取り出しポンプとからなり、この液体取り出しポンプの突き刺しチューブが液体収納袋に突き刺さり、液体取り出しポンプの動作により内部の液体が液体取り出しポンプのノズルより取り出されるようにした液体取り出し装置に関するものである。
従来から特許文献1に開示されているような両端に自立可能な底部を備え、両端の何れでも自立できるような筒状の形態を呈し、一側部に充填口を備えた袋が知られている。
上記特許文献1に開示されているような袋の場合、始めは扁平状態の袋の中に充填口より内容物を充填することにより袋は徐々に膨らむことになるが、充填中において袋は扁平状態に戻ろうと作用し、平面から見て完全な円形に近い形になるまで内容物を充填することは困難であった。つまり、袋の胴部は内容物によって外側に膨らむようには張っておらず、両端の底部も外側に張っておらずに、弛んだ状態となる。
実開昭57−85436号公報
上記特許文献1に開示されているような袋の場合、始めは扁平状態の袋の中に充填口より内容物を充填することにより袋は徐々に膨らむことになるが、充填中において袋は扁平状態に戻ろうと作用し、平面から見て完全な円形に近い形になるまで内容物を充填することは困難であった。つまり、袋の胴部は内容物によって外側に膨らむようには張っておらず、両端の底部も外側に張っておらずに、弛んだ状態となる。
上記特許文献1に開示されているような袋に内容物を充填したものを用いて、容器内にセットし、容器の上端に取り付けられる液体取り出しポンプの突き刺しチューブを袋の上端に位置する底部に突き刺そうとしても袋の上端の底部が弛んでいるために突き刺しにくいという問題が生じる。
本発明の目的は、このような課題を解決するものであり、両端に自立可能な底部を備えた袋を用いて突き刺しチューブの突き刺しを安定良く行なえるようにした液体取り出し装置を提供することにある。
本発明の請求項1に記載の液体取り出し装置は、上端に液体取り出しポンプが取り付けられる容器内に内部に内容物である液体が充填されてなる液体収納袋が収納され、液体収納袋の上端に位置させた底部に液体取り出しポンプの突き刺しチューブが上から突き刺さり、液体取り出しポンプの動作により液体収納袋内部の液体が液体取り出しポンプのノズルより取り出されるようにした液体取り出し装置であって、液体収納袋は合成樹脂フィルムを材料に用いて筒状となるように作られ、その胴部の長さ方向両端である上下両端にスタンドパックの形態の下端の底部の形を呈する底部を備え、また胴部の長さ方向に沿う一側部に内容物の充填口を備えてなり、かかる液体収納袋内に液体が充填された状態で充填口の入口部が閉じられてなり、前記容器の下端は中央部が高くなるように山型に上方に膨らんだ状態に形成されてなる膨らみ底部を備え、内容物が充填された液体収納袋を容器の中にセットしたとき、液体収納袋の下端に位置する底部は前記膨らみ底部によって上方に押し上げられ、液体収納袋内の内容物が持ち上げられ、液体収納袋の上端に位置する底部は張った状態となるようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載の液体取り出し装置は、上端に液体取り出しポンプが取り付けられる容器内に内部に内容物である液体が充填されてなる液体収納袋が収納され、液体収納袋の上端に位置させた底部に液体取り出しポンプの突き刺しチューブが上から突き刺さり、液体取り出しポンプの動作により液体収納袋内部の液体が液体取り出しポンプのノズルより取り出されるようにした液体取り出し装置であって、液体収納袋は合成樹脂フィルムを材料に用いて筒状となるように作られ、その胴部の長さ方向両端である上下両端にスタンドパックの形態の下端の底部の形を呈する底部を備え、また胴部の長さ方向に沿う一側部に内容物の充填口を備えてなり、かかる液体収納袋内に液体が充填された状態で充填口の入口部が閉じられてなり、前記容器の下端には扁平な底板が形成されており、この底板上に中央部が高くなるように山型に上方に膨らんだ合成樹脂製の成型体を載せ、内容物が充填された液体収納袋を容器の中にセットしたとき、液体収納袋の下端に位置する底部は前記成型体によって上方に押し上げられ、液体収納袋内の内容物が持ち上げられ、液体収納袋の上端に位置する底部は張った状態となるようにしたことを特徴とする。
以上のように、本発明の液体取り出し装置は、容器の下端に膨らみ底部を備えるか、あるいは膨らみ底部と同様の形をした成型体を設けることにより、内容物が充填された液体収納袋を容器の中にセットしたとき、液体収納袋の下端に位置する底部は膨らみ底部あるいは成型体によって上方に押し上げられ、液体収納袋内の内容物が持ち上げられ、液体収納袋の上端に位置する底部は張った状態となるようにしたので、突き刺しチューブの突き刺しが容易に行なえることになる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて具体的に説明する。
先ず、図1〜図5に示す第1の実施の形態について説明すると、1は上端が開口する縦長の合成樹脂製の容器本体で、この容器本体1の上端開口部は容器本体1と同様の合成樹脂製からなり容器本体1の胴部1aに被さる蓋体2によって閉じられ、容器を構成している。なお、蓋体2の下端内面には容器本体1の下端外面に形成されている雄ねじ部3に螺合する雌ねじ部4が形成されており、雌ねじ部4を雄ねじ部3に螺合させることにより容器本体1の上端が蓋体2で閉じられることになる。蓋体2の上端口部2aには液体取り出し部となる液体取り出しポンプ5が螺合することにより装着される。液体取り出しポンプ5には前記容器本体1内に下向きに突出する突き刺しチューブ6を備え、この突き刺しチューブ6は容器本体1内にセットされる液体収納袋7(詳細は後述する)の上端に突き刺さり、液体取り出しポンプ5の動作により液体収納袋7内部の液体が液体取り出しポンプ5のノズル5aより取り出されるようにした液体取り出し装置が構成される。ところで、前記容器本体1の下端底部は中央部が最も高くなるように山型に上方に膨らんだ状態に形成されている。8はその膨らみ底部である。
先ず、図1〜図5に示す第1の実施の形態について説明すると、1は上端が開口する縦長の合成樹脂製の容器本体で、この容器本体1の上端開口部は容器本体1と同様の合成樹脂製からなり容器本体1の胴部1aに被さる蓋体2によって閉じられ、容器を構成している。なお、蓋体2の下端内面には容器本体1の下端外面に形成されている雄ねじ部3に螺合する雌ねじ部4が形成されており、雌ねじ部4を雄ねじ部3に螺合させることにより容器本体1の上端が蓋体2で閉じられることになる。蓋体2の上端口部2aには液体取り出し部となる液体取り出しポンプ5が螺合することにより装着される。液体取り出しポンプ5には前記容器本体1内に下向きに突出する突き刺しチューブ6を備え、この突き刺しチューブ6は容器本体1内にセットされる液体収納袋7(詳細は後述する)の上端に突き刺さり、液体取り出しポンプ5の動作により液体収納袋7内部の液体が液体取り出しポンプ5のノズル5aより取り出されるようにした液体取り出し装置が構成される。ところで、前記容器本体1の下端底部は中央部が最も高くなるように山型に上方に膨らんだ状態に形成されている。8はその膨らみ底部である。
次に、前記液体収納袋7は合成樹脂フィルムを材料に用いて筒状となるように作られ、その胴部9の長さ方向両端である上下両端に、スタンドパックの形態の袋に備わる下端の底部の形をした底部10を備え、またその長さ方向に沿う一側部の中央部に内容物の充填口11を備えている。なお、内容物充填前は液体収納袋7が扁平状態であるがために前記底部10も折り畳まれて膨らんだ状態とはなっていない。図中、12は液体収納袋7のヒートシール部である。
上記の液体収納袋7の内部に内容物である洗剤やシャンプー、リンスなどの液体を充填するときは液体収納袋7の長さ方向が水平方向に向き、充填口11が上に向くように液体収納袋7を位置決めし、かかる状態で充填口11より内容物を充填するのである。内容物充填後は充填口11の入口部をヒートシールにより閉じるのである。13はそのヒートシール部である。
液体収納袋7を長さ方向が水平方向に向くようにして内容物を充填するとき、始めは液体収納袋7は扁平状態であり、充填口11より内容物を充填することにより液体収納袋7は徐々に膨らむことになるが、充填中において液体収納袋7は扁平状態に戻ろうと作用し、液体収納袋7の胴部9が完全な円筒状に近い形になるまで内容物を充填することは困難であり、胴部9や底部10が弛んだ状態となる。
つまり、内容物が充填された液体収納袋7を立てて従来の容器内にセットしたとき、液体収納袋7の胴部9や底部10に張りがなく、液体取り出しポンプ5の突き刺しチューブ6で液体収納袋7の上端に位置する底部10に突き刺すときに突き刺しチューブ6で底部10が押されて沈むため、突き刺しチューブ6が底部10に突き刺しにくいという問題がある。
そこで、本実施の形態では前述のように前記容器本体1の下端に中央部が高くなるように山型に上方に膨らんだ状態の膨らみ底部8が形成されており、内容物が充填された液体収納袋7を容器本体1の中にセットしたとき、液体収納袋7の下端に位置する底部10は前記膨らみ底部8によって上方に押し上げられ、液体収納袋7内の内容物が持ち上げられる。その結果、液体収納袋7の上端に位置する底部10は張った状態となる。
このように液体収納袋7を両端の底部10が上下に位置するように立てた状態で容器本体1内にセットした状態で、上端口部2aに液体取り出しポンプ5が螺合して装着された蓋体2によって容器本体1の上端を閉じる。そのとき、液体取り出しポンプ5から下向きに突出する突き刺しチューブ6を液体収納袋7の上端に位置する底部10に上から突き刺す。そのとき、前記上端に位置する底部10は張った状態となっているので突き刺しチューブ6の突き刺しが容易に行なえることになる。
なお、液体収納袋7には胴部9の長さ方向両端である上下両端にスタンドパックの形態の下端の底部の形を呈する底部10を備えており、少なくとも上端に位置する底部10は突き刺しチューブ6を突き刺しやすい材料を使用することが必要であるが、この上下両端の底部10共に突き刺しチューブ6を突き刺しやすい材料を使用することも可能で、これにより、液体収納袋7を上下何れに向けても突き刺しチューブ6の突き刺しが可能となり、その結果液体収納袋7の長さ方向の何れの一端が上端に位置するように容器内に液体収納袋7をセットすることができて容器内へのセット時の方向性が無くなる。
次に、図6および図7に示す第2の実施の形態について説明すると、前記第1の実施の形態では前記容器本体1の下端に中央部が高くなるように山型に上方に膨らんだ状態の膨らみ底部8が形成されているが、第2の実施の形態では容器本体1の下端には扁平な底板14が形成されており、この底板14上に中央部が高くなるように山型に上方に膨らんだ合成樹脂製の成型体15を載せるように構成されている。このように容器本体1の底板14上に中央部が高くなるように山型に上方に膨らんだ成型体15を載せておくことにより、内容物が充填された液体収納袋7を容器本体1の中にセットしたとき、液体収納袋7の下端に位置する底部10は前記成型体15によって上方に押し上げられ、液体収納袋7内の内容物が持ち上げられる。その結果、液体収納袋7の上端に位置する底部10は張った状態となる。従って、この第2の実施の形態においても前記上端に位置する底部10は張った状態となるので突き刺しチューブ6の突き刺しが容易に行なえることになる。他の構成は第1の実施の形態と同様である。
なお、この第2の実施の形態における成型体15は下側に空間が存在するように断面が板状に作られているが、中実状に作られていても良い。
1 容器本体
2 蓋体
2a 上端口部
3 雄ねじ部
4 雌ねじ部
5 液体取り出しポンプ
5a ノズル
6 突き刺しチューブ
7 液体収納袋
8 膨らみ底部
9 胴部
10 底部
11 充填口
12 ヒートシール部
13 ヒートシール部
14 底板
15 成型体
2 蓋体
2a 上端口部
3 雄ねじ部
4 雌ねじ部
5 液体取り出しポンプ
5a ノズル
6 突き刺しチューブ
7 液体収納袋
8 膨らみ底部
9 胴部
10 底部
11 充填口
12 ヒートシール部
13 ヒートシール部
14 底板
15 成型体
Claims (2)
- 上端に液体取り出しポンプが取り付けられる容器内に内部に内容物である液体が充填されてなる液体収納袋が収納され、液体収納袋の上端に位置させた底部に液体取り出しポンプの突き刺しチューブが上から突き刺さり、液体取り出しポンプの動作により液体収納袋内部の液体が液体取り出しポンプのノズルより取り出されるようにした液体取り出し装置であって、液体収納袋は合成樹脂フィルムを材料に用いて筒状となるように作られ、その胴部の長さ方向両端である上下両端にスタンドパックの形態の下端の底部の形を呈する底部を備え、また胴部の長さ方向に沿う一側部に内容物の充填口を備えてなり、かかる液体収納袋内に液体が充填された状態で充填口の入口部が閉じられてなり、前記容器の下端は中央部が高くなるように山型に上方に膨らんだ状態に形成されてなる膨らみ底部を備え、内容物が充填された液体収納袋を容器の中にセットしたとき、液体収納袋の下端に位置する底部は前記膨らみ底部によって上方に押し上げられ、液体収納袋内の内容物が持ち上げられ、液体収納袋の上端に位置する底部は張った状態となるようにしたことを特徴とする液体取り出し装置。
- 上端に液体取り出しポンプが取り付けられる容器内に内部に内容物である液体が充填されてなる液体収納袋が収納され、液体収納袋の上端に位置させた底部に液体取り出しポンプの突き刺しチューブが上から突き刺さり、液体取り出しポンプの動作により液体収納袋内部の液体が液体取り出しポンプのノズルより取り出されるようにした液体取り出し装置であって、液体収納袋は合成樹脂フィルムを材料に用いて筒状となるように作られ、その胴部の長さ方向両端である上下両端にスタンドパックの形態の下端の底部の形を呈する底部を備え、また胴部の長さ方向に沿う一側部に内容物の充填口を備えてなり、かかる液体収納袋内に液体が充填された状態で充填口の入口部が閉じられてなり、前記容器の下端には扁平な底板が形成されており、この底板上に中央部が高くなるように山型に上方に膨らんだ合成樹脂製の成型体を載せ、内容物が充填された液体収納袋を容器の中にセットしたとき、液体収納袋の下端に位置する底部は前記成型体によって上方に押し上げられ、液体収納袋内の内容物が持ち上げられ、液体収納袋の上端に位置する底部は張った状態となるようにしたことを特徴とする液体取り出し装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008266930A JP2010095278A (ja) | 2008-10-16 | 2008-10-16 | 液体取り出し装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018114301A1 (en) | 2016-12-22 | 2018-06-28 | Unilever Plc | A shell container suitable for housing a discrete refill container |
USD824779S1 (en) | 2016-12-22 | 2018-08-07 | 800 Sylvan Avenue | Package |
USD826720S1 (en) | 2016-12-22 | 2018-08-28 | Conopco, Inc. | Bottle |
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