JP2010094002A - 巻線機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 送りピッチ調整機構を挟む形態で往復移動体と送り移動体とを重ね合わせて配置し、送り移動体により全ノズルを一括駆動するとともに、送りピッチ調整機構を介して各ノズルに送り駆動力を分配することによって、送りピッチ調整機構に高精度の直線状案内部材を配設するのも容易で、送り移動精度を長期にわたり高度に維持できる巻線機を提供する。
【解決手段】 ワーク回転用モータ11と割出回転軸12とによりワークホルダ13が第一方向ωへ可逆回転するとともに、ノズル昇降用モータ21とタイミングベルト22とにより昇降定盤23とノズル保持枠33とが一体的に第二方向Zへ昇降する。このとき、ノズル送り用モータ31とねじ送り機構32とによりノズル保持枠33が昇降定盤23に対して第三方向Xへボールねじ32aの送りピッチにて送り移動すると、各ノズル3L,3C,3Rが動力分配機構50を介して送りピッチで互いに同期してノズル送り方向へ送り移動する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、多極電機子(例えばモータのステータコア)用ワークの各極にコイル形成用の線材を巻き付けるための巻線機に関する。
レゾルバ等の回転角度検出機器や電動機、発電機等の回転式電気機械に備えられる多極電機子用のワーク(以下、単にワークともいう)には、リング状のヨーク部から半径方向外側に向けて放射状に突出する複数の極が形成されたアウタコアタイプ(アウタロータタイプやインナステータタイプともいう)と、同じく半径方向内側に向けて複数の極が形成されたインナコアタイプ(インナロータタイプやアウタステータタイプともいう)とがある。例えばアウタコアタイプのワークに巻線する場合、ワークの割り出し回転をするワーク回転用モータと、巻き付け用線材(ワイヤ)が繰り出されるノズルの上下移動を行うノズル昇降用モータとを個々に駆動し、ノズルがワークの極の周りを相対的に周回移動する間に、ノズルの送り移動を行うノズル送り用モータを駆動して送りをかけることによって行われるのが一般的である。すなわち、ワークはその中心軸線周りに往復回転移動し、ノズルはワークの中心軸線方向に往復直線移動するとともにワークの半径方向に送り移動することで、線材が各極に連続的に巻き付けられる。本明細書では、このような巻線方法(巻線機)をノズル・ワーク駆動式と呼ぶこととする。
ところで、例えば3相電動モータ用のアウタコアタイプのワークに対してノズル・ワーク駆動式で巻線する際に、各相に対応する3個のノズルで(通常は隣接する3極に対して)同時に巻線すれば、各極への巻線を短時間で能率よく行うことができる。このとき、各極への巻線に隙間を生じないように、3個のノズルは放射状に突出する各極の突出方向(すなわちノズルの軸線方向)に沿って等しい送りピッチでそれぞれ送り移動する必要がある。そのために、従来では、ノズル送り用モータの送り駆動力はセンターノズルへのみ伝達され、その後にカム部材等の送りピッチ調整機構を介して送り駆動力がセンターノズルからサイドノズルへ分配されるとともに、各ノズルの送りピッチが等しくなるように調整される(特許文献1参照)。
特開2000−316260号公報
特許文献1によれば、カム部材等の送りピッチ調整機構によって各ノズルの送りピッチを揃えることができる。しかし、各ノズルの送りピッチ(送り移動精度)を厳密に一致させるにはカム部材等の寸法精度を長期にわたり高度に維持する必要があり、高価な材料に高精度の加工を施すことによって、製造コスト・維持コストの高騰を招くおそれがある。また、特許文献1では、スライド部材等の往復移動体の上方にカム部材等の送りピッチ調整機構が配置されているだけなので、肝心の送りピッチ調整機構がむき出し状態となるため、他物に接触したり塵埃が侵入したりすると各ノズルの送りピッチ(送り移動精度)に狂いを生じやすくなる。さらに、特許文献1では、ノズル送り用モータの送り駆動力はセンターノズルへのみ伝達され、その後にカム部材等の送りピッチ調整機構を介して送り駆動力がセンターノズルからサイドノズルへ分配されるので、サイドノズルの送りピッチに誤差(送り移動精度の低下)が発生しやすくなる。
本発明の課題は、送りピッチ調整機構を挟む形態で往復移動体と送り移動体とを重ね合わせて配置し、送り移動体により全ノズルを一括駆動するとともに、送りピッチ調整機構を介して各ノズルに送り駆動力を分配することによって、送りピッチ調整機構に高精度の直線状案内部材を配設するのも容易で、送り移動精度を長期にわたり高度に維持できる巻線機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の課題を解決するために、本発明の巻線機は、
リング状のヨーク部から半径方向外側に向けて放射状に突出する複数の極が形成された多極電機子用ワークを、その中心軸線周りである第一方向に往復回転駆動するための第一駆動源と、
コイル形成用の線材を保持して巻線の対象となる極の突出方向に沿ってそれぞれ配置された複数のノズルを、一斉に前記中心軸線と平行な第二方向に往復直線駆動するための第二駆動源と、
前記複数のノズルを、前記ワークにおいて所定の半径方向である第三方向に所定の送りピッチで同期送り駆動するための第三駆動源と、
前記第一駆動源の駆動力が前記中心軸線に沿って配置された第一伝動機構を介して伝達されることによって、前記第一方向への往復回転移動のみ可能である往復回転体と、
前記第二駆動源の駆動力が前記第二方向に沿って配置された第二伝動機構を介して伝達されることによって、前記第二方向への往復直線移動のみ可能である往復移動体と、
その往復移動体と一体となって前記第二方向への往復直線移動が可能であるとともに、前記第三駆動源の駆動力が前記第三方向に沿って配置された第三伝動機構を介して伝達されることによって、前記送りピッチにて前記第三方向への送り移動が可能である送り移動体と、
前記第三駆動源から前記送り移動体に伝達された送り駆動力を各ノズルの軸線方向となるノズル送り方向に分配して前記送りピッチで各ノズルが等しく送り移動するように調整する送りピッチ調整機構と、
を備え、
さらに、前記往復移動体と送り移動体とは、前記送りピッチ調整機構をそれらの間に挟む形態で前記第二方向に重ね合わせて配置され、
前記第一駆動源と第一伝動機構とにより前記往復回転体が前記第一方向へ往復回転移動するとともに、前記第二駆動源と第二伝動機構とにより前記往復移動体と送り移動体とが一体的に前記第二方向へ往復直線移動することによって、各ノズルが前記ワークの対応する各極の周りに相対的な周回移動を行うとき、
前記第三駆動源と第三伝動機構とにより前記送り移動体が前記往復移動体に対して前記第三方向へ前記送りピッチにて送り移動するに伴い、前記各ノズルが前記送りピッチ調整機構を介して前記送りピッチで互いに同期して前記ノズル送り方向へ送り移動することによって、前記線材を電気的絶縁状態で連続的に巻き付けて巻線部を各極同時に形成することを特徴とする。
このように、送りピッチ調整機構(例えば動力分配機構)を挟む形態で往復移動体(例えば昇降定盤)と送り移動体(例えばノズル保持枠)とを重ね合わせて配置することによって、送りピッチ調整機構に高精度の直線状案内部材を配設するのも容易となる。これにより、製造コスト・維持コストを抑制しつつ複数(例えば3個)のノズルの送りピッチ(送り移動精度)を、例えば線材の線径に等しく設定し、かつ長期にわたり高度に維持できる。また、送りピッチ調整機構がむき出し状態となって他物に接触したり塵埃が侵入したりするのを防止でき、各ノズルの送りピッチ(送り移動精度)に狂いを生じにくくなる。さらに、第三駆動源(例えばノズル送り用モータ)から送り移動体に伝達された送り駆動力により全ノズルを一括駆動するとともに、送りピッチ調整機構を介して各ノズルに送り駆動力を分配することによって、全ノズルの送りピッチに誤差(送り移動精度の低下)が発生しにくくなり、送り移動精度を長期にわたり高度に維持できる。
このようなノズル・ワーク駆動式巻線機では、一般的に、ワークの中心軸線(ワーク軸線)が鉛直方向となるように配置されているので、第二方向は鉛直方向、第三方向及びノズル送り方向は水平方向となる。ただし、ワークの中心軸線を水平方向や斜め方向に配置してもよい。なお、複数のノズルは偶数であってもよいが、奇数のノズルで構成するときには、中央に位置する中央ノズルの軸線方向に沿って送り移動体を送り駆動することにより作動バランスがとりやすくなる。また、ノズル・ワーク駆動式巻線機において、第一〜第三駆動源にそれぞれ電動モータを用いる場合、「第一伝動機構」には割出回転軸等が用いられ、「第二伝動機構」にはタイミングベルト等が用いられ、「第三伝動機構」にはねじ送り機構等が用いられることが多い。このような場合、「往復回転体」をワークホルダ、「往復移動体」を昇降定盤、「送り移動体」をノズル保持枠、「送りピッチ調整機構」を高精度の直線状案内部材でそれぞれ構成することもできる。
上記のようなノズル・ワーク駆動式巻線機において、
複数のノズルは奇数で構成されるとともに、第三伝動機構は送り移動体を第三方向へ送りピッチにて送り移動するためのねじ送り機構を含み、
第二方向から見て、ねじ送り機構の軸線は、ワークの中心から放射状に配置された複数のノズルのうちいずれかのノズルの軸線方向に一致して配置されていることが望ましい。
これによって、ねじ送り機構(例えばボールねじ等のねじ部材)と送りピッチ調整機構(例えば高精度の直線状案内部材)とにより、精細な送りピッチで直接的に各ノズルを送り移動できるので、全ノズルの送り移動精度の向上を図ることができる。
その場合、第二方向から見て、ねじ送り機構の軸線は、中央に位置することとなる中央ノズルの軸線方向に一致して配置されていることがさらに望ましい。
これによって、特に中央ノズルより外側に位置する外方ノズルの送り移動精度をさらに向上させることができる。
中央ノズルの軸線を基準軸線と定め、その基準軸線と外側に位置する残余の外方ノズルのうちのいずれかの軸線とが等長の2辺を構成する二等辺三角形を想定したとき、
送りピッチ調整機構は、二等辺三角形の等長2辺及び底辺に沿ってそれぞれ配置されたピッチ調整用直線状案内部材を含むことができる。
また、複数のノズルが3個で構成される場合には、
中央ノズルの軸線を基準軸線と定め、その基準軸線を共有し、かつその基準軸線と両外側に位置する外方ノズルの軸線とが各々等長となる3辺を構成する、互いに合同な2つの二等辺三角形を想定したとき、
送りピッチ調整機構は、2つの二等辺三角形を構成する等長3辺及び各底辺に沿ってそれぞれ配置されたピッチ調整用直線状案内部材を含むことができる。
このようにして送りピッチ調整機構にピッチ調整用直線状案内部材を設けることによって、各ノズルの送り移動精度が一層向上し、円滑な送り移動が可能となる。なお、「ピッチ調整用直線状案内部材」として、直線状レールと直線状キャリッジとの間に複数の転動体(ボール又はころ)を介在させた“LMガイド”(THK株式会社登録商標)等の直線ガイドを用いることによって、高精度の直線状案内部材を構成することができる。
第二方向に重ね合わせて配置された往復移動体と送り移動体との間には、第二方向へ往復直線移動する往復移動体に対して送り移動体を第三方向に送り移動可能とするために、第二方向から見てねじ送り機構の軸線を挟んで両側に(各々等しい距離を隔てて離間する形態で)、第三方向に沿って送り移動用直線状案内部材を互いに平行状に配置することができる。
このようにして往復移動体と送り移動体との間に送り移動用直線状案内部材を設けることによって、特に外側に位置する外方ノズルの送り移動精度が一層向上し、円滑な送り移動が可能となる。なお、「送り移動用直線状案内部材」として、直線状レールと直線状キャリッジとの間に複数の転動体(ボール又はころ)を介在させた“LMガイド”(THK株式会社登録商標)等の直線ガイドを用いることによって、高精度の直線状案内部材を構成することができる。
一方、第二伝動機構と第三伝動機構との間には、
第三方向へ送り移動する送り移動体に対して往復移動体を第二方向に往復直線移動可能とするために、第二方向から見てねじ送り機構の軸線を挟んで両側に(各々等しい距離を隔てて離間する形態で)、第二方向に沿って第二伝動用直線状案内部材が互いに平行状に配置される一方、
第二方向へ往復直線移動する往復移動体に対して送り移動体を第三方向に送り移動可能とするために、第二方向から見てねじ送り機構の軸線を挟んで両側に(各々等しい距離を隔てて離間する形態で)、第三方向に沿って第三伝動用直線状案内部材を互いに平行状に配置することができる。
このようにして第二伝動機構と第三伝動機構との間に第二伝動用直線状案内部材及び第三伝動用直線状案内部材を設けることによって、特に外側に位置する外方ノズルの送り移動精度が一層向上し、円滑な送り移動が可能となる。なお、「第二伝動用直線状案内部材」や「第三伝動用直線状案内部材」として、直線状レールと直線状キャリッジとの間に複数の転動体(ボール又はころ)を介在させた“LMガイド”(THK株式会社登録商標)等の直線ガイドを用いることによって、高精度の直線状案内部材を構成することができる。
具体的には、第三駆動源の駆動力が第三伝動機構を介して伝達されることによって、送りピッチにて第三方向への送り移動のみ可能であり、かつ第二伝動機構と第三伝動機構とを連係するために、第二伝動用直線状案内部材と第三伝動用直線状案内部材とが互いに直交状に配置された連係機構を備え、
その連係機構は、自身が送り移動するに伴い第三伝動用直線状案内部材を介して送り移動体を第三方向へ(送りピッチにて)送り移動させる一方、第二伝動用直線状案内部材を介して送り移動体及び往復移動体の第二方向への往復直線移動を許容することができる。
このような連係機構を設けることによって、往復移動体及び送り移動体の第二方向(例えば鉛直方向)への往復直線移動と、送り移動体の第三方向(例えば水平方向)への送り移動とを連動させて、例えば各ノズルの昇降と送りとを同時かつ円滑に実行できる。また、第三駆動源(例えばノズル送り用モータ)をノズル・ワーク駆動式巻線機のベース体(フレーム部)に固定できるので、送り移動体及び往復移動体が第二方向へ往復直線移動する際に重量物である第三駆動源を移動させなくてすみ、送り駆動力のロスや送りピッチの誤差拡大等を防止できる。さらに、例えば連係機構を直角三角形状の補強板で構成し、直角を挟む2辺に第二伝動用直線状案内部材と第三伝動用直線状案内部材とを配置する場合には、連係機構により第二伝動機構及び第三伝動機構の構造を簡素化することができる。
(実施例)
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明に係る巻線機の一例を示す平面図、図2はその側面図、図3はその背面図である。図1〜図3に示すように、ノズル・ワーク駆動式巻線機(以下、単に巻線機ともいう)100は、水平方向(前後方向及び左右方向)に延びるベース板1aを含み、直方体箱形状のベースフレーム1(ベース部)と、主として鉛直方向(上下方向)に枠形成されてベースフレーム1に固定された固定フレーム2とを備えている。これらのフレーム1,2には、後述する多極電機子用ワーク(以下、単にワークともいう)6を鉛直方向に配置されたワーク軸線O1(ワーク6の中心軸線)周りである第一方向ωに往復回転運動させるための第一駆動系10と、後述する複数(例えば3個)のノズル3L,3C,3Rを一斉にワーク軸線O1と平行な第二方向Z(鉛直方向)に往復直線運動させるための第二駆動系20と、複数のノズル3L,3C,3Rをワーク6の半径方向である第三方向X(前後方向)に所定の送りピッチで同期送り運動させるための第三駆動系30とが設けられている。
図11(a)に簡略化して示すように、ワーク6は、ワーク軸線O1を中心とする円環状のヨーク部6yから、半径方向外側に向けて所定の極隣接角θ(例えばθ=10°)毎に放射状に突出する複数(例えば36個)の極6pを有する。このようなアウタコアタイプのワーク6は、例えばアウタロータタイプ(インナステータタイプともいう)の3相電動モータ(図示せず)に適用される。一方、3個のノズル3L,3C,3R(代表して符号3で表す場合がある)は、コイル形成用の線材Wを保持して巻線の対象となる極6pの突出方向に沿って、上記極隣接角と等しいノズル交差角θ(ここではθ=10°)を有する形態で、それぞれ配置されている(図1参照)。
図1〜図3に戻り、第一駆動系10は、ベース板1aの下面に固定保持され、ワーク軸線O1周りの第一方向ωに可逆回転可能なワーク回転用モータ11(第一駆動源)と、ワーク軸線O1と同心状に配置され、ワーク回転用モータ11の駆動力が伝達されて周方向に位置決め回転するための割出回転軸12(第一伝動機構)と、その割出回転軸12の上端部に固定され、ワーク6を保持した状態でワーク軸線O1周りの第一方向ωに往復回転移動のみ可能であるワークホルダ13(往復回転体)とを備えている。
また、第二駆動系20は、固定フレーム2に固定保持され、可逆回転可能なノズル昇降用モータ21(第二駆動源)と、第二方向Zに沿って配置され、ノズル昇降用モータ21の駆動力が伝達されて第二方向Zに可逆往復移動するタイミングベルト22(第二伝動機構)と、第二方向Zへの昇降(往復直線移動)のみ可能となるようにタイミングベルト22と連接された昇降定盤23(往復移動体)とを備えている。具体的には、タイミングベルト22には、左右方向(ベース板1aの表面において第三方向Xに直交する方向)に所定の幅を有する昇降枠22a(第二伝動機構)が固定保持され、昇降定盤23は昇降枠22aの上端部に固定保持されている。その昇降枠22aと固定フレーム2との間には、左右の昇降用直線ガイド22bL,22bR(昇降用直線状案内部材;第二伝動機構)が、後述するねじ送り機構32の軸線O2を挟んで両側に各々等しい距離L0を隔てて離間する形態で、第二方向Zに沿って互いに平行状に配置されている(図3,図4参照)。
さらに、第三駆動系30は、ベース板1aの上面に固定保持され、可逆回転可能なノズル送り用モータ31(第三駆動源)と、第三方向Xに沿って配置され、ノズル送り用モータ31の送り駆動力が伝達されると所定の送りピッチ(例えば線材Wの線径)にて第三方向Xへ送り移動(螺進)するねじ送り機構32(第三伝動機構)と、昇降定盤23と一体となって第二方向Zへの昇降(往復直線移動)が可能であるとともに、ねじ送り機構32の送りピッチにて第三方向Xへの送り移動が可能であるノズル保持枠33(送り移動体)とを備えている。具体的には、ねじ送り機構32は、ノズル送り用モータ31に直結されたボールねじ32a(ねじ部材;第三伝動機構)と、ボールねじ32aの可逆回転により螺進してノズル保持枠33をワーク6に対して上記送りピッチにて進退(接近又は離間)移動させるナット32b(ねじ部材;第三伝動機構)とを有する(図4参照)。
次に、図4は第三駆動系を拡大して示す平面図、図5はその側面図、図6はその背面図である。図4に示すように、ねじ送り機構32の軸線O2は、ワーク6の中心からノズル交差角θ(極隣接角;ここではθ=10°)の間隔で放射状に配置された3個のノズル3L,3C,3Rのうち中央に位置することとなる中央ノズル3Cの軸線O2方向に一致して配置されている(図1参照)。
昇降定盤23とノズル保持枠33との間には、ねじ送り機構32の軸線O2を挟んで両側に各々等しい距離L1を隔てて離間する形態で、第三方向Xに沿って送り移動用直線ガイド34L,34R(送り移動用直線状案内部材)が互いに平行状に配置されている(図7参照)。これによって、第二方向Zへ往復直線移動する昇降定盤23に対して、ノズル保持枠33が第三方向Xに送り移動可能となる。
図4〜図6に示すように、昇降枠22aとねじ送り機構32との間には、ノズル送り用モータ31の送り駆動力がねじ送り機構32のナット32bを介して伝達されることによって、ボールねじ32aの送りピッチにて第三方向Xへの送り移動のみ可能である連係機構40が備えられている。連係機構40は、左右一対の直角三角形状の補強板41L,41R(補強部材)を含み、昇降枠22aとねじ送り機構32とを連係するために、直角を挟む2辺に第二伝動用直線ガイド42L,42R(第二伝動用直線状案内部材)と第三伝動用直線ガイド43L,43R(第三伝動用直線状案内部材)とがそれぞれ配置されている。
具体的には、図4に示すように、補強板41L,41Rは、ねじ送り機構32の軸線O2を挟んで両側に各々等しい距離L2を隔てて離間する形態で、ベース板1aの上方に立設されている。そして、補強板41L,41Rの前方側端面とノズル保持枠33の後方側端面との間には、ねじ送り機構32の軸線O2を挟んで両側に各々等しい距離L2を隔てて離間する形態で、第二方向Zに沿って第二伝動用直線ガイド42L,42Rが互いに平行状に配置されている(図5参照)。これによって、第三方向Xへ送り移動するノズル保持枠33に対して、昇降定盤23が第二方向Zに往復直線移動可能となる。
また、補強板41L,41Rの下方側端面とベース板1aの上面との間には、ねじ送り機構32の軸線O2を挟んで両側に各々等しい距離L2を隔てて離間する形態で、第三方向Xに沿って第三伝動用直線ガイド43L,43Rが互いに平行状に配置されている(図5参照)。これによって、第二方向Zへ往復直線移動する昇降定盤23に対して、ノズル保持枠33が第三方向Xに送り移動可能となる。なお、補強板41L,41Rの下方側端面を連結する連結板44(連結部材)の下面側には、ねじ送り機構32のナット32bが固定されている(図5参照)。
したがって、補強板41L,41Rがねじ送り機構32によって送り移動されると、第三伝動用直線ガイド43L,43Rを介してノズル保持枠33を第三方向Xへボールねじ32aの送りピッチにて送り移動する。このとき、補強板41L,41Rは、第二伝動用直線ガイド42L,42Rを介してノズル保持枠33及び昇降定盤23の第二方向Zへの往復直線移動を許容する。
さらに、図7は送りピッチ調整機構を拡大して示す平面図、図8はその側面図、図9はその背面図である。図7〜図9に示すように、昇降定盤23とノズル保持枠33とは、動力分配機構50(送りピッチ調整機構)をそれらの間に挟む形態で第二方向Zに重ね合わせて配置されている。動力分配機構50は、ノズル送り用モータ31からノズル保持枠33に伝達された送り駆動力を各ノズル3L,3C,3Rの軸線方向となるノズル送り方向に分配してボールねじ32aの送りピッチで各ノズル3L,3C,3Rが等しく送り移動するように調整する(図4参照)。
ここでは図10に示すように、3個のノズル3L,3C,3Rのうち中央ノズル3Cの軸線(すなわち、ねじ送り機構32の軸線)O2を基準軸線とし、基準軸線O2を共有し、かつその基準軸線O2と両外側に位置する外方ノズル3L,3Rの軸線O3とが各々等長となる3辺OC,OL,ORを構成する、互いに合同な2つの二等辺三角形OLC,ORCを考える。動力分配機構50は、ノズル3L,3C,3Rと昇降定盤23との間において、2つの二等辺三角形OLC,ORCを構成する等長3辺OL,OC,ORに沿ってそれぞれ配置されたピッチ調整用第一直線ガイド51L,51C,51R(ピッチ調整用直線状案内部材)を含む(図8参照)。また、動力分配機構50は、ノズル3L,3C,3Rとノズル保持枠33との間において、各底辺LC,RCに沿ってそれぞれ配置されたピッチ調整用第二直線ガイド52L,52R(ピッチ調整用直線状案内部材)を含む(図8参照)。
具体的には、図8及び図9に示すように、各ノズル3L,3C,3Rを固定保持するノズルホルダ4L,4C,4Rには、対応するピッチ調整用第一直線ガイド51L,51C,51Rのレール51Lr,51Cr,51Rrと、対応するピッチ調整用第二直線ガイド52L,52Rのレール52Lr,52Rrとがそれぞれ固定されている。これによって、各ノズル3L,3C,3Rは、昇降定盤23の上面に固定されたピッチ調整用第一直線ガイド51L,51C,51Rのキャリッジ51Lc,51Cc,51Rcと、ノズル保持枠33の下面に固定されたピッチ調整用第二直線ガイド52L,52Rのキャリッジ52Lc,52Rcとに対して、それぞれ相対移動することが可能となる。
巻線時のノズル3L,3C,3R(代表して符号3で表す)及びワーク6の作動説明を図11〜図13に示す。図11(a)に示すように、ノズル3内から線材Wが繰り出される。その後、図11(b)に示すように、ノズル昇降用モータ21(図2参照)の駆動により、ノズル3が極6p間のスロットS1を第二方向Zに沿って下降する。
図12は図11に続く巻線時のノズル3及びワーク6の作動説明図である。ノズル3が極6p間のスロットS1を下降した後、図12(a)に示すように、ワーク回転用モータ11(図2参照) の駆動により、ワーク6が第一方向ωに沿って右回転し、ノズル3が隣接するスロットS2に位置したときに停止すると、線材Wは極6pの側面F1に当接する。その後、図12(b)に示すように、ノズル昇降用モータ21(図2参照)
の駆動により、ノズル3が極6p間のスロットS2を第二方向Zに沿って上昇する。
図13は図12に続く巻線時のノズル3及びワーク6の作動説明図である。図13(a)に示すように、ワーク回転用モータ11(図2参照) の駆動により、ワーク6が第一方向ωに沿って左回転すると、線材Wは極6pの側面F2に当接する。図13(b)に示すように、ノズル昇降用モータ21(図2参照)の駆動により、ノズル3は極6p間の最初のスロットS1を第二方向Zに沿って下降する。
図13(b)に示すようにノズル3が線材Wを極6pに1周巻き付ける間に、ノズル送り用モータ31(図2参照)が駆動して、線材Wの線径(太さ)を基準とする送りピッチでノズル3をワーク6の極6pに対して進退(接近又は離間)移動(送り移動)させる。これにより、線材Wを極6pに巻き付けて巻線部6wを形成する。
したがって、ワーク回転用モータ11と割出回転軸12とによりワークホルダ13が第一方向ωへ可逆回転(往復回転移動)するとともに、ノズル昇降用モータ21とタイミングベルト22とにより昇降定盤23とノズル保持枠33とが一体的に第二方向Zへ昇降(往復直線移動)する。これにより、各ノズル3L,3C,3Rがワーク6の対応する各極6pの周りに相対的な周回移動を行う。
このとき、ノズル送り用モータ31とねじ送り機構32とによりノズル保持枠33が昇降定盤23に対して第三方向Xへボールねじ32aの送りピッチにて送り移動すると、各ノズル3L,3C,3Rが動力分配機構50を介して上記送りピッチで互いに同期してノズル送り方向(O2又はO3方向)へ送り移動する。これらの作動によって、線材Wが電気的絶縁状態で連続的に巻き付けられ、巻線部6wが各極6p同時に形成される。
このように、動力分配機構50を挟む形態で昇降定盤23とノズル保持枠33とを重ね合わせて配置することによって、動力分配機構50にピッチ調整用第一直線ガイド51L,51C,51Rやピッチ調整用第二直線ガイド52L,52Rのような高精度の直線状案内部材を配設できる。これにより、製造コスト・維持コストを抑制しつつノズル3L,3C,3Rの送りピッチ(送り移動精度)を、例えば線材Wの線径に等しく設定し、かつ長期にわたり高度に維持できる。また、動力分配機構50がむき出し状態となって他物に接触したり塵埃が侵入したりするのを防止でき、各ノズル3L,3C,3Rの送りピッチ(送り移動精度)に狂いを生じにくくなる。さらに、ノズル送り用モータ31からノズル保持枠33に伝達された送り駆動力により全ノズル3L,3C,3Rを一括駆動するとともに、動力分配機構50を介して各ノズル3L,3C,3Rに送り駆動力を分配することによって、全ノズル3L,3C,3Rの送りピッチに誤差(送り移動精度の低下)が発生しにくくなり、送り移動精度を長期にわたり高度に維持できる。
そして、上記した連係機構40を設けることによって、昇降定盤23及びノズル保持枠33の昇降移動と、ノズル保持枠33の送り移動とを連動させて、各ノズル3L,3C,3Rの昇降と送りとを同時かつ円滑に実行できる。また、ノズル送り用モータ31を巻線機100のベース板1aに固定できるので、昇降定盤23及びノズル保持枠33が昇降移動する際に重量物であるノズル送り用モータ31やねじ送り機構32を移動させなくてすみ、送り駆動力のロスや送りピッチの誤差拡大等を防止できる。さらに、連係機構40が直角三角形状の補強板41L,41Rを含み、補強板41L,41Rの直角を挟む2辺に第二伝動用直線ガイド42L,42Rと第三伝動用直線ガイド43L,43Rとを配置することによって、構造を簡素化することができる。
ねじ送り機構32の軸線と中央ノズル3Cの軸線O2とが一致して配置されているので、中央ノズル3Cよりも外側に位置する外方ノズル3L,3Rの送り移動精度が向上する。また、動力分配機構50にピッチ調整用第一直線ガイド51L,51C,51Rやピッチ調整用第二直線ガイド52L,52Rのような高精度の直線状案内部材を設けることによって、各ノズル3L,3C,3Rの送り移動精度が一層向上し、円滑な送り移動が可能となる。
昇降定盤23とノズル保持枠33との間に送り移動用直線ガイド34L,34Rを設け、また、昇降枠22aとねじ送り機構32との間に第二伝動用直線ガイド42L,42R及び第三伝動用直線ガイド43L,43Rを設けることによって、特に外側に位置する外方ノズル3L,3Rの送り移動精度が一層向上し、円滑な送り移動が可能となる。
(変形例)
図14に図10の変形例を示す。図14では、3個のノズル3L,3C,3Rのうち左側の外方ノズル3Lの軸線O3Lを基準軸線とし、基準軸線O3Lを共有し、かつその基準軸線O3Lと残余のノズル3C,3Rの軸線O2,O3Rとが各々等長となる3辺OL,OC,ORを構成する、2つの二等辺三角形OLC,OLRを考える。動力分配機構50は、ノズル3L,3C,3Rと昇降定盤23との間において、2つの二等辺三角形OLC,OLRを構成する等長3辺OL,OC,ORに沿ってそれぞれ配置されたピッチ調整用第一直線ガイド51L,51C,51R(ピッチ調整用直線状案内部材)を含む。また、動力分配機構50は、ノズル3L,3C,3Rとノズル保持枠33との間において、各底辺LC,LRに沿ってそれぞれ配置されたピッチ調整用第二直線ガイド52C,52R(ピッチ調整用直線状案内部材)を含む。
以上の実施例において、ワーク軸線O1を鉛直方向に配置した場合について説明したが、水平方向や斜め方向に配置してもよい。また、同時巻線するノズルを奇数に設定したが、ノズルは偶数であってもよい。ただし、ノズルが偶数の場合には、ねじ送り機構32の軸線O2(基準軸線)を中央に位置する2本のノズルの中心に配置することが望ましい。なお、複数のノズルで構成されるノズルユニットを複数セット備えた多連式巻線機に構成すれば、それらのノズルユニットによって複数のワークの複数の極に対して同時に巻線することができる。ところで、以上の説明では各直線ガイドの離間距離はL1<L0<L2に設定されている(図4参照)が、この関係に拘束されるわけではない。
本発明に係る巻線機の一例を示す平面図。 図1の側面図。 図2の背面図。 第三駆動系を拡大して示す平面図。 図4の側面図。 図5の背面図。 送りピッチ調整機構を拡大して示す平面図。 図7の側面図。 図8の背面図。 ノズルの送り移動の一例を説明する模式図。 ノズル・ワーク駆動式巻線機におけるノズル及びワークの作動説明図。 図11に続く作動説明図。 図12に続く作動説明図。 ノズルの送り移動の変形例を説明する模式図。
符号の説明
1 ベースフレーム(ベース部)
1a ベース板
2 固定フレーム(ベース部)
3L,3C,3R ノズル
4L,4C,4R ノズルホルダ
6 ワーク(多極電機子用ワーク)
6p 極
6w 巻線部
6y ヨーク部
10 第一駆動系
11 ワーク回転用モータ(第一駆動源)
12 割出回転軸(第一伝動機構)
13 ワークホルダ(往復回転体)
20 第二駆動系
21 ノズル昇降用モータ(第二駆動源)
22 タイミングベルト(第二伝動機構)
22a 昇降枠(第二伝動機構)
22bL,22bR 昇降用直線ガイド(昇降用直線状案内部材;第二伝動機構)
23 昇降定盤(往復移動体)
30 第三駆動系
31 ノズル送り用モータ(第三駆動源)
32 ねじ送り機構(第三伝動機構)
32a ボールねじ(ねじ部材;第三伝動機構)
32b ナット(ねじ部材;第三伝動機構)
33 ノズル保持枠(送り移動体)
34L,34R 送り移動用直線ガイド(送り移動用直線状案内部材)
40 連係機構
41L,41R 補強板(補強部材)
42L,42R 第二伝動用直線ガイド(第二伝動用直線状案内部材)
43L,43R 第三伝動用直線ガイド(第三伝動用直線状案内部材)
44 連結板(連結部材)
50 動力分配機構(送りピッチ調整機構)
51L,51C,51R ピッチ調整用第一直線ガイド(ピッチ調整用直線状案内部材)
52L,52R ピッチ調整用第二直線ガイド(ピッチ調整用直線状案内部材)
100 巻線機(ノズル・ワーク駆動式巻線機)
S スロット
W 線材
O1 ワーク軸線(ワーク6の中心軸線)
O2 基準軸線(中央ノズル3Cの軸線;ねじ送り機構32の軸線)
O3 外方ノズル3L,3Rの軸線
θ 極隣接角(ノズル交差角)
ω 第一方向
Z 第二方向
X 第三方向

Claims (8)

  1. リング状のヨーク部から半径方向外側に向けて放射状に突出する複数の極が形成された多極電機子用ワークを、その中心軸線周りである第一方向に往復回転駆動するための第一駆動源と、
    コイル形成用の線材を保持して巻線の対象となる極の突出方向に沿ってそれぞれ配置された複数のノズルを、一斉に前記中心軸線と平行な第二方向に往復直線駆動するための第二駆動源と、
    前記複数のノズルを、前記ワークにおいて所定の半径方向である第三方向に所定の送りピッチで同期送り駆動するための第三駆動源と、
    前記第一駆動源の駆動力が前記中心軸線に沿って配置された第一伝動機構を介して伝達されることによって、前記第一方向への往復回転移動のみ可能である往復回転体と、
    前記第二駆動源の駆動力が前記第二方向に沿って配置された第二伝動機構を介して伝達されることによって、前記第二方向への往復直線移動のみ可能である往復移動体と、
    その往復移動体と一体となって前記第二方向への往復直線移動が可能であるとともに、前記第三駆動源の駆動力が前記第三方向に沿って配置された第三伝動機構を介して伝達されることによって、前記送りピッチにて前記第三方向への送り移動が可能である送り移動体と、
    前記第三駆動源から前記送り移動体に伝達された送り駆動力を各ノズルの軸線方向となるノズル送り方向に分配して前記送りピッチで各ノズルが等しく送り移動するように調整する送りピッチ調整機構と、
    を備え、
    さらに、前記往復移動体と送り移動体とは、前記送りピッチ調整機構をそれらの間に挟む形態で前記第二方向に重ね合わせて配置され、
    前記第一駆動源と第一伝動機構とにより前記往復回転体が前記第一方向へ往復回転移動するとともに、前記第二駆動源と第二伝動機構とにより前記往復移動体と送り移動体とが一体的に前記第二方向へ往復直線移動することによって、各ノズルが前記ワークの対応する各極の周りに相対的な周回移動を行うとき、
    前記第三駆動源と第三伝動機構とにより前記送り移動体が前記往復移動体に対して前記第三方向へ前記送りピッチにて送り移動するに伴い、前記各ノズルが前記送りピッチ調整機構を介して前記送りピッチで互いに同期して前記ノズル送り方向へ送り移動することによって、前記線材を電気的絶縁状態で連続的に巻き付けて巻線部を各極同時に形成することを特徴とする巻線機。
  2. 前記複数のノズルは奇数で構成されるとともに、前記第三伝動機構は前記送り移動体を前記第三方向へ前記送りピッチにて送り移動するためのねじ送り機構を含み、
    前記第二方向から見て、前記ねじ送り機構の軸線は、前記ワークの中心から放射状に配置された複数のノズルのうちいずれかのノズルの軸線方向に一致して配置されている請求項1に記載の巻線機。
  3. 前記第二方向から見て、前記ねじ送り機構の軸線は、中央に位置することとなる中央ノズルの軸線方向に一致して配置されている請求項2に記載の巻線機。
  4. 前記中央ノズルの軸線を基準軸線と定め、その基準軸線と外側に位置する残余の外方ノズルのうちのいずれかの軸線とが等長の2辺を構成する二等辺三角形を想定したとき、
    前記送りピッチ調整機構は、前記二等辺三角形の等長2辺及び底辺に沿ってそれぞれ配置されたピッチ調整用直線状案内部材を含む請求項3に記載の巻線機。
  5. 前記複数のノズルは3個で構成されるとともに、
    前記中央ノズルの軸線を基準軸線と定め、その基準軸線を共有し、かつその基準軸線と両外側に位置する外方ノズルの軸線とが各々等長となる3辺を構成する、互いに合同な2つの二等辺三角形を想定したとき、
    前記送りピッチ調整機構は、前記2つの二等辺三角形を構成する等長3辺及び各底辺に沿ってそれぞれ配置されたピッチ調整用直線状案内部材を含む請求項3に記載の巻線機。
  6. 前記第二方向に重ね合わせて配置された往復移動体と送り移動体との間には、前記第二方向へ往復直線移動する往復移動体に対して前記送り移動体を前記第三方向に送り移動可能とするために、前記第二方向から見て前記ねじ送り機構の軸線を挟んで両側に、前記第三方向に沿って送り移動用直線状案内部材が互いに平行状に配置されている請求項3ないし5のいずれか1項に記載の巻線機。
  7. 前記第二伝動機構と第三伝動機構との間には、
    前記第三方向へ送り移動する送り移動体に対して前記往復移動体を前記第二方向に往復直線移動可能とするために、前記第二方向から見て前記ねじ送り機構の軸線を挟んで両側に、前記第二方向に沿って第二伝動用直線状案内部材が互いに平行状に配置される一方、
    前記第二方向へ往復直線移動する往復移動体に対して前記送り移動体を前記第三方向に送り移動可能とするために、前記第二方向から見て前記ねじ送り機構の軸線を挟んで両側に、前記第三方向に沿って第三伝動用直線状案内部材が互いに平行状に配置されている請求項3ないし5のいずれか1項に記載の巻線機。
  8. 前記第三駆動源の駆動力が前記第三伝動機構を介して伝達されることによって、前記送りピッチにて前記第三方向への送り移動のみ可能であり、かつ前記第二伝動機構と第三伝動機構とを連係するために、前記第二伝動用直線状案内部材と第三伝動用直線状案内部材とが互いに直交状に配置された連係機構を備え、
    その連係機構は、自身が送り移動するに伴い前記第三伝動用直線状案内部材を介して前記送り移動体を前記第三方向へ送り移動させる一方、前記第二伝動用直線状案内部材を介して前記送り移動体及び往復移動体の前記第二方向への往復直線移動を許容する請求項7に記載の巻線機。
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