JP2010093182A - 半導体製造装置およびその制御方法 - Google Patents

半導体製造装置およびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ウェーハ面内のバラツキ抑制および歩留まり向上を実現することができる半導体製造装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】情報収集部102は、複数枚の被処理ウェーハのそれぞれについて、処理前のウェーハ状態を取得する。また、処理済のウェーハに対するウェーハ状態の測定結果に基づいて、処理位置ごとに、処理によるウェーハ状態の変動量を取得する。加工結果レベル演算部104は、上記処理前のウェーハ状態と上記ウェーハ状態の変動量とに基づいて、被処理ウェーハが各処理位置においてそれぞれ処理された場合の処理後のウェーハ状態を、被処理ウェーハと処理位置の組み合わせごとに算出し、当該ウェーハ状態に対してレベル付けを行う。処理位置決定部105は、当該レベル付けの結果に基づいて、被処理ウェーハの中から処理を実施するウェーハを決定するとともに、当該ウェーハの処理を実施する処理位置を決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体製造装置およびその制御方法に関し、特に、複数枚のウェーハに対して同時に処理を実施する熱処理炉を備える半導体製造装置およびその制御方法に関する。
半導体集積回路装置(以下、半導体装置という。)の製造工程で使用される製造装置(以下、半導体製造装置という。)として、一度に複数枚のウェーハを処理室に収容して、複数枚のウェーハを同時に処理するバッチ式の装置が知られている。この種の半導体製造装置は、例えば、酸化工程、成膜工程、拡散工程等の半導体装置の製造工程において広く使用されている。
近年、半導体装置のパターン寸法の微細化に伴い、バッチ式の半導体製造装置においても、制御性や再現性の向上が求められている。例えば、バッチ式半導体製造装置の1種である熱処理炉を備える半導体製造装置では、熱処理炉内部全体の温度を均一に制御することにより、熱処理炉内部に収容された各ウェーハに対する処理の制御性や再現性の向上が試みられている(例えば、特許文献1等参照。)。
特開2006−210768号公報
上述の熱処理炉を備える半導体製造装置では、装置内部の温度分布を制御する温度パラメータを変更し、熱処理炉内部全体の温度を均一にする。これにより、熱処理炉内の全ての処理ウェーハの、膜厚、面内バラツキ(面内均一性)、その他の歩留まり低下要因(パーティクル等)等を制御している。すなわち、熱処理炉を備える半導体製造装置では、ウェーハ単位の膜厚、面内均一性、パーティクル等については考慮されていない。そのため、処理後の個々のウェーハでは、膜厚、面内均一性、パーティクル等を十分に抑制されない状況が発生し、特に、近年のパターンの微細化が進行した半導体装置では、歩留まり低下として顕在化するようになっている。
本発明は、前記従来技術の課題を解決するために提案されたものであって、熱処理炉内の個々のウェーハ面内のバラツキ抑制および歩留まり向上を実現することができる半導体製造装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、以下の技術的手段を採用している。まず、本発明は、複数枚のウェーハを同時に処理する熱処理炉を備える半導体製造装置を前提としている。そして、本発明に係る半導体製造装置は、情報収集部と、加工結果レベル演算部と、処理位置決定部と、装置制御部とを備える。情報収集部は、半導体製造装置内に格納されている複数枚の被処理ウェーハのそれぞれについて、当該半導体製造装置による処理が実施される前のウェーハ状態を取得する。また、情報収集部は、半導体製造装置により既に処理が実施されたウェーハに対するウェーハ状態の測定結果に基づいて、上記半導体製造装置において処理を実施した際の上記ウェーハ状態の変動量を、熱処理炉内の処理位置ごとに取得する。加工結果レベル演算部は、上記処理前のウェーハ状態と上記処理位置ごとに取得されたウェーハ状態の変動量とに基づいて、上記複数枚の被処理ウェーハが上記各処理位置においてそれぞれ処理された場合の処理後のウェーハ状態を、上記被処理ウェーハと上記処理位置の組み合わせごとに算出する。また、加工結果レベル演算部は、算出された処理後のウェーハ状態に基づいて、上記被処理ウェーハと上記処理位置の組み合わせに対してレベル付けを行う。処理位置決定部は、当該レベル付けの結果に基づいて、上記複数枚の被処理ウェーハの中から処理を実施するウェーハを決定するとともに、当該ウェーハの処理を実施する熱処理炉内の処理位置を決定する。装置制御部は、処理位置決定部の決定にしたがって、被処理ウェーハを熱処理炉内の処理位置に配置し、処理を実行する。
この半導体製造装置において、上記情報収集部は、一部の処理位置おいて処理が実施された複数のウェーハに対する測定結果から、当該一部の処理位置のそれぞれにおける変動量を取得する構成でもよい。この場合、加工結果演算部が、情報収集部により取得された変動量に基づいて、熱処理炉内の他の処理位置における変動量を算出する。なお、上記ウェーハ状態は、例えば、膜厚、当該膜厚の面内均一性およびパーティクル数とすることができる。
一方、他の観点では、本発明は、複数枚のウェーハを同時に処理する熱処理炉を備える半導体製造装置の制御方法を提供することができる。すなわち、本発明に係る半導体製造装置の制御方法では、まず、半導体製造装置内に格納されている複数枚の被処理ウェーハのそれぞれについて、当該半導体製造装置による加工が実施される前のウェーハ状態が取得される。また、当該半導体製造装置により既に処理が実施されたウェーハに対するウェーハ状態の測定結果に基づいて、上記半導体製造装置において処理を実施した際のウェーハ状態の変動量が、上記熱処理炉内の処理位置ごとに取得される。次いで、処理前のウェーハ状態と上記処理位置ごとに取得されたウェーハ状態の変動量とに基づいて、上記複数枚の被処理ウェーハが上記各処理位置においてそれぞれ処理された場合の処理後のウェーハ状態が、上記被処理ウェーハと上記処理位置の組み合わせごとに算出される。当該算出された処理後のウェーハ状態に基づいて、上記被処理ウェーハと上記処理位置の組み合わせに対してレベル付けが行われる。このレベル付けの結果に基づいて、上記複数枚の被処理ウェーハの中から処理を実施するウェーハが決定され、当該ウェーハの処理を実施する上記熱処理炉内の処理位置が決定される。そして、当該決定にしたがって、被処理ウェーハの処理が実施される。
本発明によれば、処理されたウェーハの膜厚、面内均一性、パーティクル等の測定結果と処理を行った処理位置の情報に基づいて処理結果が予測され、当該処理結果から、熱処理炉装置における被処理ウェーハおよび当該ウェーハの処理可能位置が決定される。その結果、ウェーハ面内のバラツキ防止と、歩留まり向上を実現できるとともに、処理枚数を最大化する配置を行うことで、装置の稼働率低下を最低限に抑えることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図表を参照しながら説明する。以下の実施形態では、熱処理炉を備える半導体製造装置の一種である熱処理炉装置の事例により本発明を具体化している。
図1は、本発明の一実施形態に係る熱処理炉装置および当該熱処理炉装置が配置される半導体装置の製造ラインを示す概略構成図である。図1に示すように、本実施形態の熱処理炉装置100は、複数の半導体製造装置を含む半導体製造ライン114に配置されている。当該半導体製造ライン114は、熱処理炉装置100を含む複数の半導体製造装置の他に、ソーター117、搬送制御装置116、ロット保管棚118および上位ホストコンピュータ113を備える。ソーター117は、半導体製造ライン114に投入された各ロットの搬送順や、搬送先となる半導体製造装置を決定する。搬送制御部116は、ソーター117の決定にしたがって、半導体製造ライン114に配置された半導体製造装置間でのロット搬送を制御する。ロット保管棚118は、半導体製造ライン114に投入されたロットのうち、半導体製造装置に直ちに搬入することができないロット等を一時的に保管する。上位ホストコンピュータ113は、半導体製造ライン114に投入されたロットの進捗を管理する。なお、上位ホストコンピュータ113は、公知の生産実行システム(MES:Manufacturing Execution System)等であり、各半導体製造装置においてロットに対して実行された処理や検査の結果が格納されている。
熱処理炉装置100を含む半導体製造装置、搬送制御装置116、ソーター117、ロット保管棚118、上位ホストコンピュータ113等の半導体製造ライン114に属する各装置は、ネットワーク回線119を解して相互に接続されており、データや動作指示といった情報の送受信を相互に行うことが可能となるよう構成されている。
一般に、半導体製造ライン114には、熱処理炉装置100を含む半導体製造装置が複数台存在するが、図1では、熱処理炉装置100と1の他の半導体製造装置115のみを記載し、それ以外の半導体製造装置の記載を省略している。
ここで、熱処理炉装置100の具体的な構成について簡単に説明する。図2は、熱処理炉装置100の要部構成を示す図である。なお、本実施形態の熱処理炉装置100は、熱処理炉内で複数枚のウェーハに対して同時に成膜を行うバッチ式の成膜装置である。
図2に示すように、熱処理炉装置100は、鉛直方向の軸心を有する円筒状の石英製あるいは炭化シリコン(SiC)製のアウターチューブ3を備える。アウターチューブ3内部には、鉛直方向に軸心を有する円筒状の石英製のインナーチューブ2が収納されている。インナーチューブ2は両端が開放端になっており、下端がアウターチューブ3に支持されている。
アウターチューブ3は下端のみが開放端になっており、当該開放端を通じて複数のウェーハ1が搭載されたボート4が搬入出される。ボート4は、石英あるいはSiC等からなり、水平を保った状態で処理対象のウェーハを鉛直方向に一定の間隔で支持する。ボート4はアウターチューブ3の開放端を閉塞するキャップ(図示せず)に支持されており、キャップと一体になってアウターチューブ3から出し入れされる。なお、キャップおよびアウターチューブ3により気密された空間が熱処理炉を構成している。
インナーチューブ2下端より下方のアウターチューブ3の側面にはガス導入管8が接続されている。ガス導入管8によりインナーチューブ2内に導入されたプロセスガスやパージガスは、インナーチューブ2の内側を下端側から上端側へ流れ、インナーチューブ2の上端からアウターチューブ3とインナーチューブ2との間の空間を経由して真空ポンプ22に接続された排気管21に排出される。真空ポンプ22の上流側には、排気管21の排気能力を調整する圧力制御部10が配置されている。圧力制御部10は、圧力制御部10とアウターチューブ3との間に配置された圧力測定部9により計測された圧力値が所定圧力となる状態に排気能力を調整する。圧力制御部10は、例えば、バタフライバルブやガスバラスト等により構成することができる。
アウターチューブ3の外周には、熱処理炉内を加熱する環状の抵抗加熱ヒータ5が複数配置されている。なお、熱処理炉の加熱には、抵抗加熱ヒータに限らず、任意の熱源を使用することができる。ヒータ5は、アウターチューブ3に沿って複数個に分割されており、それぞれ独立して発熱量を制御可能になっている。なお、アウターチューブ3の外部(例えば、互いに隣接するヒータ5の間)には、アウターチューブ3に沿って複数個の外部熱電対7が配置されている。また、アウターチューブ3の内部(例えば、インナーチューブ2とボート4との間)には、先端が互いに異なる高さに設置された複数個の内部熱電対6が配置されている。
以上の構成において、ボート4がアウターチューブ3内にセットされると、アウターチューブ3内にガス導入管8からプロセスガスが導入されるとともに、真空ポンプ22によりアウターチューブ3内の圧力が減圧され、一定圧力に維持される。このとき、アウターチューブ3内はヒータ5により一定温度に保持される。ヒータ5の発熱量は、例えば、内部熱電対6および外部熱電対7により計測された温度に基づいて、所定の目標温度となる状態に制御される。これにより、ボート4に搭載されたウェーハ1上にプロセスガスに応じた膜が成膜される。
また、ボート4には、製品が形成される製品ウェーハとともに、モニターウェーハが搭載される。モニターウェーハは、例えば、パターンが形成されていないウェーハである。モニターウェーハは、ボート4に、例えば、一定間隔をおいて製品ウェーハとともに搭載される。製品ウェーハがシリコン(Si)基板である場合、ダミーウェーハには、例えば、SiC基板やSi基板を使用することができる。
以上の構成を有する本実施形態の熱処理炉装置100は、図1に示すように、ウェーハ配置制御装置101を備える。ウェーハ配置制御装置101は、熱処理炉内で処理を実行する際に、当該装置に搬入されたロットに含まれる各ウェーハの中から、ボート4に搭載するウェーハと、当該ウェーハのボート4上での搭載位置(以下、単に処理位置という。)を決定する。
ウェーハ配置制御装置101は、情報収集部102、記憶部103、加工結果レベル演算部104、処理位置決定部105、装置制御部106を備える。
情報収集部102は、以下で詳述するように、熱処理炉装置100の装置情報、熱処理炉装置100内に格納されている装置内ロットのロット情報、被処理ウェーハの加工前測定データ、および熱処理炉装置100での加工結果情報を収集する。情報収集部102は収集した情報を記憶部103に格納する。ここでは、熱処理炉装置100の装置情報が装置状態情報テーブル121として格納され、装置内ロットのロット情報および被処理ウェーハの加工前測定データがウェーハ情報テーブル122として格納され、加工結果情報がポジション情報テーブル123として格納される。
加工結果レベル演算部104は、上記加工前測定データと処理結果情報とから、被処理ウェーハごとに、熱処理炉装置100の各処理位置において処理を行った場合の加工出来栄えレベルを算出する。加工結果レベル演算部104は、算出した加工出来栄えレベルを、加工出来栄えレベル情報テーブル124として記憶部103に格納する。
処理位置決定部105は、加工結果レベル演算部104により付与された加工出来栄えレベルに基づいて、熱処理炉装置100内に搬入されている各ロットに含まれている各ウェーハの中から、ボート4に搭載するウェーハと、当該ウェーハの処理位置を決定し、処理位置決定テーブル127として記憶部103に格納する。装置制御部106は、処理位置決定テーブル127の内容にしたがって、ウェーハをボート4に搭載し、熱処理炉内で所定の処理(以下、適宜、加工という。)を実施する。
図3は、ウェーハ配置制御装置101が実行するウェーハ配置処理を示すフローチャートである。当該処理は、熱処理炉装置100の制御を行うプログラムの一部として組み込まれており、処理炉内での処理が開始される前の所定のタイミングで開始される。
図3に示すように、まず初めに、情報収集部102は、熱処理炉装置100において処理が実行可能であるか否かを判定するために、熱処理炉装置100を構成する各モジュールの状態情報を収集する(図3 ステップS301)。モジュールとは、熱処理炉装置100を構成するユニットであり、上記熱処理炉の他、例えば、ボート4に対してウェーハを搬入出する搬送ユニットや、処理後のウェーハに対して検査を実施する検査ユニット等が含まれる。ここでは、情報収集部102は装置制御部106通じて熱処理炉装置100の装置情報を収集し、装置状態情報テーブル121を作成する。
図4は、当該装置状態情報テーブル121の一例を示す図である。図4に示すように、装置状態情報テーブル121は、熱処理炉装置100が備える各モジュールを特定する情報であるモジュール名と、各モジュールの状態を特定する情報であるモジュール状態とを対応づけて記録している。図4では、3つのモジュール「EQ1−01」、「EQ1−02」、「EQ1−03」について収集されたモジュール状態を例示している。
モジュール状態には、例えば、「処理中」、「待機中」、「停止中」等の各モジュールの稼動状態を示す情報が記録される。ここで、「待機中」とは、当該モジュールは所定の処理を実行可能であるが、処理対象が存在しないため待機している状態を指す。また、「停止中」とは、当該モジュールが、異常やメンテナンス等により処理を実行できない状態を指す。
なお、特に限定されないが、図4の例では、装置状態情報テーブル121に、熱処理炉装置100が全体として正常に動作しているか否かを示す情報である装置状態と、熱処理炉装置100を特定する情報である装置名とが合わせて記録されている。装置状態には、上記モジュール状態と同様に、「処理中」、「待機中」、「停止中」等の熱処理炉装置100の稼動状態を示す情報が記録される。当該装置状態は、各モジュールのモジュール状態に応じて決定される。例えば、各モジュールのモジュール状態のいずれかに「停止中」が含まれていれば、装置状態は「停止中」になる。また、全モジュールのモジュール状態が「待機中」であれば、装置状態は「待機中」になる。さらに、全モジュールのモジュール状態が「待機中」または「処理中」であれば、装置状態は「処理中」になる。
情報収集部102は装置状態情報テーブル121に基づいて、熱処理炉装置100において処理が実行可能であるか否かを判定する(図3 ステップS302)。ここでは、装置状態情報テーブル121の装置状態が「停止中」でなければ、情報収集部102は、処理を実行可能と判断する。
処理を実行可能と判断した情報収集部102は、熱処理炉装置100内に格納されている装置内ロットのロット情報を収集する(図3 ステップS302Yes、S303)。装置内ロットとは、熱処理炉装置100に既に搬入され、熱処理炉装置100で待機しているロットを指す。ここでは、情報収集部102が装置内ロット情報を収集し、ウェーハ情報テーブル122を作成する。なお、当該装置内ロット情報は、例えば、上位ホストコンピュータ113から取得することができる。また、ロット搬入時に、上位ホストコンピュータ113からロット情報が通知されている場合には、情報収集部102は当該情報を取得してもよい。
図5は、当該ウェーハ情報テーブル122の一例を示す図である。図5に示すように、ウェーハ情報テーブル122は、ポートIDと、キャリアIDと、スロットIDと、ロットIDと、ウェーハIDとを対応づけて記録している。
ポートIDは、熱処理炉装置100が備える複数の搬入出ポートを特定する情報である。例えば、搬入出ポート数が4である場合、ポートIDとして「1」〜「4」の間の整数を使用することができる。ここでは、熱処理炉装置100が備える搬入出ポート数が「gmax」であるとする。
キャリアIDは、搬入出ポートに搬入されたキャリアを特定する情報である。半導体製造ライン114で使用される各キャリアには、各キャリアを一意に識別可能なキャリアIDが付与されている。ここでは、説明のため、ポートIDが「g」(gは、1〜gmaxの間の整数)である搬入出ポートに載置されたキャリアのキャリアIDを「Car(g)」と表現する。
スロットIDは、キャリア内でウェーハが格納されているスロットを示す情報である。例えば、各キャリアが備えるスロット数が「25」である場合、スロットIDとして「1」〜「25」の間の整数を使用することができる。ここでは、各キャリアが備えるスロット数が「smax」であるとする。
ロットIDは、搬入出ポートに搬入されたキャリアに格納されているロットを特定する情報である。半導体製造ライン114に投入された各ロットには、各ロットを一意に識別可能なロットIDが付与されている。ここでは、説明のため、ポートIDが「g」(gは、1〜gmaxの間の整数)である搬入出ポートに載置されたキャリア「Car(g)」において、スロットIDが「s」(sは、1〜smaxの間の整数)であるスロットに格納されたウェーハのロットIDを「LOT(g,s)」と表現する。なお、1つのキャリアに格納された全ウェーハが同一ロットである場合、「g」の値が同一であるロットID「LOT(g,s)」は全て同一のデータになる。また、1つのキャリアに複数のロットが格納されている場合、「g」の値が同一であるロットID「LOT(g,s)」であっても、「s」の値によりデータが異なることになる。
ウェーハIDは、各ロットに含まれるウェーハを特定する情報である。半導体製造ライン114に投入された各ウェーハには、各ウェーハを一意に識別可能なウェーハIDが付与されている。ここでは、説明のため、ポートIDが「g」(gは、1〜gmaxの間の整数)である搬入出ポートに載置されたキャリア「Car(g)」において、スロットIDが「s」(sは、1〜smaxの間の整数)であるスロットに格納されたウェーハのウェーハIDを「W(g,s)」と表現する。
続いて、情報収集部102は、熱処理炉装置100に格納されている装置内ロットについて、加工前測定データを収集する(図3 ステップS304)。加工前測定データとは、熱処理炉装置100において処理が実施される前の、装置内ロットに含まれる各ウェーハの状態を示す測定データである。本実施形態では、加工前測定データとして、膜厚、面内均一性、パーティクル数を収集している。ここで、膜厚は、ウェーハ上の所定位置における膜厚、あるいはウェーハ上の複数点における膜厚の平均値である。面内均一性は、ウェーハ上の複数点における膜厚である。パーティクル数は、ウェーハ上に存在する所定サイズ以上のパーティクルの数である。なお、本実施形態では、熱処理炉装置100において、例えば酸化膜を成膜する。このため、本例の場合は、上記膜厚は自然酸化膜の膜厚に相当する。
当該加工前測定データは、熱処理炉装置100において処理前に実測されてもよいが、ここでは、上記ウェーハ情報テーブル122に記録されたウェーハIDに基づいて、情報収集部102が上位ホストコンピュータ113に格納されたデータを読み出すようにしている。情報収集部102は収集した加工前測定データを上記ウェーハ情報テーブル122に付加する。
図6は、加工前測定データが付加されたウェーハ情報テーブル122の一例を示す図である。図6に示すように、図5に示したウェーハ情報テーブル122に記録されたウェーハのそれぞれについて、加工前測定データが対応づけて記録されている。図6に示すDW(g,s,1)、DW(g,s,2)、DW(g,s,3)が、上述の3種類の加工前測定データを表現している。ここでは、引数「1」(DW(g,s,1))が膜厚に対応し、引数「2」(DW(g,s,2))が面内均一性に対応し、引数「3」(DW(g,s,3))がパーティクル数に対応する。また、本実施形態では、ウェーハ情報テーブル122に、そのロット(ウェーハ)が熱処理炉装置100に搬入された時刻である投入時刻を合わせて記録している。当該投入時刻は、例えば、上位ホストコンピュータ113から取得可能である。図6では、ウェーハIDが「W(g,s)」であるウェーハの投入時刻を「T(W(g,s))」と表現している。
以上のようにして、加工前測定データを付加したウェーハ情報テーブル122の作成が完了すると、情報収集部102は加工結果情報を収集する(図3 ステップS305)。加工結果情報とは、上記ボート4上の各処理位置において処理を実施した場合のウェーハ状態の変動量を示す情報である。例えば、本実施形態のような成膜装置の場合、加工結果情報は、各処理位置で処理されたウェーハ上での成膜量や膜厚の面内均一性等の変動量である。本実施形態では、上述の3種類のデータ(膜厚、面内均一性、パーティクル数)を加工結果情報として収集している。
当該加工結果情報は、既に完了した直近の処理の結果、すなわち、当該直近の処理後に当該処理がなされたウェーハから取得された測定データに基づいて取得される。当該測定データは、ボート4に搭載された各ウェーハについて取得されてもよい。しかしながら、本実施形態では、装置スループットの増大を防止するため、上述のモニターウェーハに対して取得された測定データに基づいて加工結果演算部107がボート4の各処理位置での加工結果情報を算出する構成を採用している。なお、直近の処理とは、これから実施しようとする処理と同一の処理条件で実施された処理の内、直近に完了した処理を指す。加工結果演算部107は、算出した加工結果情報を、ポジション情報テーブル123として記憶部103に格納する。
図7は、当該ポジション情報テーブル123の一例を示す図である。図7に示すように、ポジション情報テーブル123は、処理位置を示す処置位置IDと、各加工結果情報とを対応づけて記録している。上述のように、本実施形態では、モニターウェーハが搭載された処理位置の加工結果情報は、モニターウェーハの測定データとして直接得られる。そのため、図7の例では、ポジション情報テーブル123中に、対応するモニターウェーハを特定するモニターウェーハIDを合わせて記録している。ここでは、以下で詳述するように、ボート4が「imax」枚のウェーハを搭載可能であり、「kmax」枚のモニターウェーハを搭載していた場合を例示している。
図7に示す「E(1,i)」、「E(2,i)」、「E(3,i)」は、処理位置IDが「i」(iは1〜imaxの間の整数)の処理位置における、上述の3種類の加工結果情報を表現している。ここでは、引数「1」(E(1,i))が膜厚に対応し、引数「2」(E(2,i))が面内均一性に対応し、引数「3」(E(3,i))がパーティクル数に対応する。なお、加工結果情報E(1,i)は、上記加工前測定データに対応するウェーハ上の位置における膜厚の増加量、あるいは上記加工前測定データに対応するウェーハ上の複数点における膜厚増加量の平均値である。加工結果情報E(2,i)は、上記加工前測定データに対応するウェーハ上の複数点における膜厚増加量である。加工結果情報E(3,i)は、ウェーハ上に存在する所定サイズ以上のパーティクル数の増加量である。各増加量の基準は熱処理炉装置100での処理が実施される前の各測定対象の値になる。
図8は、当該ポジション情報テーブル123の作成処理を示すフローチャートである。ここでは、上述のように、ボート4は「imax」枚のウェーハを搭載可能であり、「kmax」枚のモニターウェーハが搭載されていたものとして説明する。また、以下では、ボート4の各処理位置ID「i」は、ボート4の各処理位置の下端側からの順番を指す。すなわち、i=1がボート4下端の処理位置を示し、i=imaxがボート4上端の処理位置を示す。同様に、モニターウェーハID「k」(kは1〜kmaxの間の整数)は、ボート4に搭載された各モニターウェーハの下端側からの順番を指す。したがって、モニターウェーハの処理位置M(k)は、M(1)がボート4の最も下端側に搭載されたモニターウェーハの処理位置を示し、M(kmax)がボート4の最も上端側に搭載されたモニターウェーハの処理位置を示す。例えば、ボート4の下端側から3枚目のモニターウェーハ(モニターウェーハID「3」)が、ボート4の下端から20番目の処置位置に搭載されていた場合、処理位置M(3)は、処理位置IDが「20」の処理位置になる。なお、本実施形態では、処理位置M(1)が処理位置ID「1」の処理位置になっており、処理位置M(kmax)が処理位置ID「imax」の処理位置になっている。また、以下では、上述の加工結果情報E(1,i)、E(2,i)、E(3,i)をE(h,i)(hは1〜3の整数)と表現している。
図8に示すように、当該処理が開始されると、まず、情報収集部102が、直近の処理が実施された各モニターウェーハのボート4上での処理位置情報M(k)と、各モニターウェーハに対する測定により得られた測定データ「E(h,M(k))」を取得する(ステップS801)。情報収集部102は、取得した測定データをポジション情報テーブル123に記録する。これにより、モニターウェーハID「k」が搭載されていたボート4の処理位置における加工結果情報が取得されることになる。したがって、図7において、モニターウェーハIDに記号「−」が記録されている処理位置には、モニターウェーハではなく製品ウェーハが搭載されていたことになる。なお、本実施形態では、熱処理炉装置100が当該測定データを取得する検査ユニットを備える構成としているが、情報収集部102が熱処理炉装置100外の検査装置から当該測定データを取得する構成であってもよい。
上記測定データの取得が完了すると、情報収集部102は、その旨を加工結果演算部107に通知する。当該通知を受けた加工結果演算部107は、各引数「h」、「i」、「k」を初期値(h=1、i=1、k=1)にリセットする(ステップS802、S803、S804)。
次いで、加工結果演算部107は、引数「i」がM(k)以上、かつM(k+1)以下であるか否かを判定する(ステップS805)。そして、当該範囲内に引数「i」が属する場合、加工結果演算部107は、処理位置M(k)のモニターウェーハにより取得された加工結果情報E(h,M(k))と、処理位置M(k+1)のモニターウェーハにより取得された加工結果情報E(h,M(k+1))とを用いた1次補間により、処理位置ID「i」における加工結果情報E(h,i)を算出する(ステップS805Yes、S806)。当該1次補間は、以下の式(1)を用いて行うことができる。
Figure 2010093182
例えば、処理位置M(2)が、処理位置ID「10」の処理位置である場合、i=1、k=1、h=1とすると、M(1)≦i(=1)≦M(2)を満足する。そして、式(1)により、加工結果情報E(1,1)が算出される。この場合、加工結果情報E(1,1)は、モニターウェーハID「1」のウェーハに対する測定により取得された加工結果情報E(1,M(1))に一致する。
加工結果演算部107は、式(1)により算出した加工結果情報E(h,i)をポジション情報テーブル123に記録する(ステップS807)。加工結果演算部107は、引数「i」が「imax」と異なる場合(ステップS808No)、引数「i」を1だけ増大させて、ステップS805〜S808を実行する(ステップS809、S805)。
例えば、上述の例の場合、i=2、k=1、h=1となり、M(1)≦i(=2)≦M(2)を満足する。したがって、式(1)により、加工結果情報E(1,2)が算出され、加工結果情報E(1,2)がポジション情報テーブル123に記録される。
上述のようにして引数「i」を増大させながらステップS805〜S808を繰り返し実行する過程で、M(k)≦i≦M(k+1)の条件を満足しなくなった場合、加工結果演算部107は、引数「k」を1だけ増大させて、ステップS805〜S808を実行する(ステップS805No、S810)。
例えば、上述の例の場合、i=11、k=1、h=1になると、M(1)≦i(=11)≦M(2)を満足しなくなるため、引数「k」が1だけ増大されてi=11、k=2、h=1となる。この場合、M(2)≦i(=11)≦M(3)を満足するため、式(1)により、加工結果情報E(1,11)が算出され、加工結果情報E(1,11)がポジション情報テーブル123に記録される。
上述のようにして引数「i」、「k」を順次増大させながらステップS805〜S808を繰り返し実行する過程で、引数「i」が「imax」に到達した場合、加工結果演算部107は、引数「h」を1だけ増大させるとともに、引数「i」、「k」を初期化(i=1、k=1)して、ステップS805〜S808を実行する(ステップS808Yes、S811No、S812、S803)。
さらに、上述のようにして引数「i」、「k」、「h」を順次更新しながらステップS805〜S808を繰り返し実行する過程で、引数「h」が最大値(ここでは、h=3)に到達した場合、加工結果演算部107は処理を終了する(ステップS808Yes、S811Yes)。このとき、ポジション情報テーブル123には、全ての処理位置ID「i」に対応する加工結果情報E(h,i)が記録されていることになる。
なお、本実施形態では、特に好ましい形態として、モニターウェーハをボート4の上下端に配置し、加工結果演算部107が内挿法により加工結果情報E(h,i)を算出する事例を説明している。しかしながら、加工結果演算部107は、必要に応じて直線外挿法により加工結果情報E(h,i)を算出してもよい。また、加工結果演算部107は、1次補間に限らず、1次関数以外の関数を使用した補間(あるいは、補外)により加工結果情報E(h,i)を算出してもよい。また、全ての加工結果情報を測定により取得する場合は、ポジション情報テーブル123は、情報収集部102が収集したデータのみで作成されることになる。したがって、この場合、加工結果演算部107は不要である。
以上のようにして、ポジション情報テーブル123の作成が完了すると、加工結果演算部107は、加工結果レベル演算部104にその旨を通知する。当該通知を受信した加工結果レベル演算部104は、ウェーハ情報テーブル122およびポジション情報テーブル123を用いて、被処理ウェーハごとに、熱処理炉装置100の各処理位置において処理を行った場合の加工出来栄えレベルを算出する(図3 ステップS306)。加工結果レベル演算部104は、算出した加工出来栄えレベルを、加工出来栄えレベル情報テーブル124として記憶部103に格納する。
図9は、当該加工出来栄えレベル情報テーブル124の一例を示す図である。図9に示すように、加工出来栄えレベル情報テーブル124は、ポートIDと、キャリアIDと、スロットIDと、ロットIDと、ウェーハIDと、加工出来栄えレベルとを対応づけて記録している。加工出来栄えレベルとは、上記ボート4上の各処理位置において被処理ウェーハの加工を実施した場合に、その被処理ウェーハに対して得られる加工結果の予測値に対して、予め設定された基準にしたがって付与されたレベル(ランク)を指す。なお、本実施形態では、加工結果は、上述の3種類のデータ(膜厚、面内均一性、パーティクル数)である。
例えば、加工結果に対し、5段階のレベルが設定されている場合、「1」〜「5」の数値が付与される。ここでは、優れた加工結果(高品質)に大きい数値が付与され、劣った加工結果(低品質)に小さい数値が付与されるものとする。したがって、本実施形態の場合、膜厚がターゲット膜厚に近いほど、加工出来栄えレベルとして大きい数値が付与されることになる。また、面内均一性が高いほど、加工出来栄えレベルとして大きい数値が付与されることになる。さらに、パーティクル数が少ないほど、加工出来栄えレベルとして大きい数値が付与されることになる。なお、加工出来栄えレベルを付与するための基準は、評価対象の加工結果ごとに予め加工結果レベル演算部104に登録されている。
図9に示すLv(g,s,i,2)は、ウェーハID「W(g,s)」の被処理ウェーハを、処理位置ID「i」(iは1〜imaxの間の整数)において処理した場合に、得られる上述の3種類の加工結果に対する加工出来栄えレベルを表現している。なお、図9では、Lv(g,s,i,1)およびLv(g,s,i,3)の記載、並びにLv(g,s,i,2)の一部の記載を記号「・」により省略している。ここでは、引数「1」(Lv(g,s,i,1))が膜厚の加工出来栄えレベルに対応し、引数「2」(Lv(g,s,i,2))が面内均一性の加工出来栄えレベルに対応し、引数「3」(Lv(g,s,i,3))がパーティクル数の加工出来栄えレベルに対応する。
図10は、加工結果レベル演算部104が実施する加工出来栄えレベル付与処理を示すフローチャートである。以下では、上述の加工前測定データDW(g,s,1)、DW(g,s,2)、DW(g,s,3)をDW(g,s,h)(hは1〜3の整数)と表現し、上述の加工出来栄えレベルLv(g,s,i,1)、Lv(g,s,i,2)、Lv(g,s,i,3)をLv(g,s,i,h)と表現している。
図10に示すように、当該処理が開始されると、加工結果レベル演算部104は、まず、各引数「h」、「g」、「s」、「i」を初期値(h=1、g=1、s=1、i=1、)にリセットする(ステップS1001、S1002、S1003、S1004)。
次いで、加工結果レベル演算部104は、記憶部103のウェーハ情報テーブル122から加工前測定データDW(g,s,h)を読み出すとともに、ポジション情報テーブル123から加工結果情報E(h,i)を読み出す(ステップS1005)。そして、加工結果レベル演算部104は、以下の式(2)にしたがって、加工出来栄えレベルLv(g,s,i,h)を決定する(ステップS1006)。
Figure 2010093182
式(2)において、関数Level(x)は、引数xと、予め設定されているレベル付与基準とを比較することにより、引数xの値に応じたレベルを出力する関数を示している。すなわち、加工出来栄えレベルLv(g,s,i,h)は、加工前測定データDW(g,s,h)と加工結果情報E(h,i)との和の値に応じたレベルになる。例えば、加工前測定データDW(g,s,h)は、ウェーハIDが「W(g,s)」であるウェーハの加工前の各加工結果(膜厚、面内均一性、パーティクル数)である。また、加工結果情報E(h,i)は、処理位置IDが「i」である熱処理炉装置100の処理位置においてウェーハを処理した場合の、各加工結果の増加量を示している。したがって、DW(g,s,h)+E(h,i)は、ウェーハIDが「W(g,s)」であるウェーハを、処理位置IDが「i」である処理位置において処理した場合の各加工結果の予測値になる。したがって、上記式(2)によれば、加工結果の予測値に応じた加工出来栄えレベルLv(g,s,i,h)が算出される。なお、本実施形態では、面内均一性を示すデータとして、ウェーハ上の複数点における膜厚を使用している。このため、本実施形態では、加工結果レベル演算部104は、面内均一性に対するレベル付けを実施する際には、例えば、(最大膜厚−最小膜厚)/平均膜厚等の演算を行い、当該演算結果とレベル付与基準とを比較するように構成されている。
加工結果レベル演算部104は、算出した加工出来栄えレベルLv(g,s,i,h)を、加工出来栄えレベル情報テーブル124に記録する(ステップS1007)。
例えば、g=1、s=1、i=1、h=1である場合、加工結果レベル演算部104は、加工前測定データDW(1,1,1)と加工結果情報E(1,1)とを読み出し、これらの和を算出する。そして、算出値に応じた加工出来栄えレベルLv(1,1,1,1)を決定し、加工出来栄えレベル情報テーブル124の要素として記録する。
加工結果レベル演算部104は、引数「i」が「imax」と異なる場合(ステップS1008No)、引数「i」を1だけ増大させて、ステップS1005〜S1008を実行する(ステップS1009、S1005)。
引数「i」を増大させながらステップS1005〜S1008を繰り返し実行する過程で引数「i」が「imax」に到達した場合、加工結果レベル演算部104は、引数「s」を1だけ増大させるとともに、引数「i」を初期化(i=1)して、ステップS1005〜S1008を実行する(ステップS1008Yes、S1010No、S1011、S1004)。
同様に、引数「i」、「s」を順次増大させながらステップS1005〜S1008を繰り返し実行する過程で引数「s」が「smax」に到達した場合、加工結果レベル演算部104は、引数「g」を1だけ増大させるとともに、引数「i」、「s」を初期化(i=1、s=1)して、ステップS1005〜S1008を実行する(ステップS1008Yes、S1010Yes、S1012No、S1013、S1003)。
さらに、引数「i」、「s」、「g」を順次増大させながらステップS1005〜S1008を繰り返し実行する過程で引数「g」が「gmax」に到達した場合、加工結果レベル演算部104は、引数「h」を1だけ増大させるとともに、引数「i」、「s」、「g」を初期化(i=1、s=1、g=1)して、ステップS1005〜S1008を実行する(ステップS1008Yes、S1010Yes、S1012Yes、S1014No、S1015、S1002)。
そして、引数「i」、「s」、「g」、「h」を順次増大させながらステップS1005〜S1008を繰り返し実行する過程で引数「h」が最大値(ここでは、h=3)に到達した場合、加工結果レベル演算部104は処理を終了する(ステップS1008Yes、S1010Yes、S1012Yes、S1014Yes)。このとき、加工出来栄えレベル情報テーブル124には、ウェーハID「W(g、s)」と処理位置ID「i」との全組み合わせについて、対応する加工出来栄えレベルLv(g,s,i,h)が記録されていることになる。
以上のようにして加工結果レベル演算部104により付与された加工出来栄えレベルLv(g,s,i,h)を使用することにより、熱処理炉装置100内に搬入されている各ロットに含まれている各ウェーハの中から、ボート4に搭載するウェーハと、当該ウェーハの処理位置を決定することができる。
ところで、本実施形態では、上述のように3種類の加工結果情報を使用しているため、加工出来栄えレベルLv(g,s,i,h)も当該3種類の加工結果情報のそれぞれに付与される。この場合、各加工結果情報を総合的に判断するための指標を設けると、ボート4に搭載するウェーハと、当該ウェーハの処理位置との決定が容易になる。そこで、本実施形態では、加工結果レベル演算部104が、さらに、加工出来栄えレベル情報テーブル124に基づいて、加工出来栄えレベル評価テーブル125を作成する構成にしている。
図11は、当該加工出来栄えレベル評価テーブル125の一例を示す図である。図11に示すように、加工出来栄えレベル評価テーブル125は、ポートIDと、キャリアIDと、スロットIDと、ロットIDと、ウェーハIDと、加工出来栄え評価項目とを対応づけて記録している。加工出来栄え評価項目とは、加工出来栄えレベル情報テーブル124に記録されている加工結果別の加工出来栄えレベルLv(g,s,i,h)に基づいて所定の演算を行うことにより算出されるデータである。本実施形態では、加工出来栄え評価項目として、以下の式(3)で表現される出来栄え総合レベルLvTotal(g,s,i)、以下の式(4)で表現される出来栄え最高レベルLvMax(g,s,i)、以下の式(5)で表現される出来栄え最低レベルLvMin(g,s,i)が算出される。なお、図11では、処理位置IDが「i」である出来栄え総合レベルLvTotal(g,s,i)、出来栄え最高レベルLvMax(g,s,i)、出来栄え最低レベルLvMin(g,s,i)の一部のみを示し、他の記載を記号「・」により省略している。
Figure 2010093182
Figure 2010093182
Figure 2010093182
上記式(3)から理解できるように、出来栄え総合レベルLvTotal(g,s,i)は、同一の引数「g」、「s」、「i」を有する加工出来栄えレベルLv(g,s,i,h)の和である。出来栄え総合レベルLvTotal(g,s,i)は、各加工出来栄えレベルLv(g,s,i,h)を総合的に判断する際の指標として使用することができる。本実施形態では、各加工出来栄えレベルLv(g,s,i,1)、Lv(g,s,i,2)、Lv(g,s,i,3)として優れたレベルが付与されているほど、出来栄え総合レベルLvTotal(g,s,i)は大きい値になる。
また、上記式(4)から理解できるように、出来栄え最高レベルLvMax(g,s,i)は、同一の引数「g」、「s」、「i」を有する加工出来栄えレベルLv(g,s,i,h)の最大値である。また、上記式(5)から理解できるように、出来栄え最低レベルLvMin(g,s,i)は、同一の引数「g」、「s」、「i」を有する加工出来栄えレベルLv(g,s,i,h)の最小値である。出来栄え最高レベルLvMax(g,s,i)、出来栄え最低レベルLvMin(g,s,i)は、各加工出来栄えレベルLv(g,s,i,h)の中で、最も優れた加工結果、あるいは、最も劣る加工結果を抽出したものである。したがって、出来栄え総合レベルLvTotal(g,s,i)が同一の値である場合に、優劣を判断する際の指標として使用することができる。本実施形態では、各加工出来栄えレベルLv(g,s,i,1)、Lv(g,s,i,2)、Lv(g,s,i,3)の中で最も優れた加工出来栄えレベルが出来栄え最高レベルLvMax(g,s,i)として抽出され、最も劣る加工出来栄えレベルが出来栄え最低レベルLvMin(g,s,i)として抽出される。
加工結果レベル演算部104は、以上のようにして算出した出来栄え総合レベルLvTotal(g,s,i)、出来栄え最高レベルLvMax(g,s,i)、出来栄え最低レベルLvMin(g,s,i)を、加工出来栄えレベル評価テーブル125として記憶部103に記録する。
以上のようにして、加工出来栄えレベル評価テーブル125の作成が完了すると、加工結果レベル演算部104は、その旨を、処理位置決定部105へ通知する。当該通知を受信した処理位置決定部105は熱処理炉装置100内に搬入されている各ロットに含まれている各ウェーハの中から、ボート4に搭載するウェーハと、当該ウェーハの処理位置を決定する(図3 ステップS307)。本実施形態では、処理位置決定部105は、記憶部103に格納された加工出来栄えレベル評価テーブル125に基づいて、処理位置が重ならず、かつ出来栄えレベルが高く、処理枚数が最大となるように、処理ウェーハと処理位置を決定する。なお、処理位置決定部105は、記憶部103に格納された加工出来栄えレベル情報テーブル124から、加工出来栄えレベルLv(g,s,i,h)を取得し、上述の加工出来栄えレベル評価テーブル125を作成する演算とともに、以下の処理を実施してもよい。
図12は、処理位置決定部105が実行する処理ウェーハ・処理位置決定処理を示すフローチャートである。
当該処理が開始すると、処理位置決定部105は、まず、加工出来栄えレベル評価テーブル125に記録されている各出来栄え評価項目のデータ(ここでは、出来栄え総合レベルLvTotal(g,s,i)、出来栄え最高レベルLvMax(g,s,i)、出来栄え最低レベルLvMin(g,s,i))を、ポートID、キャリアID、スロットID、ロットID、ウェーハID、処理位置IDおよび投入時刻と紐付けした状態で読み出す。本実施形態では、処理位置決定部105は、以下のようにしてデータ読み出しを行う。
まず、処理位置決定部105は、各引数「g」、「s」、「i」を初期値(g=1、s=1、i=1)にリセットする(ステップS1201、S1202、S1203)。次いで、処理位置決定部105は、出来栄え総合レベルLvTotal(g,s,i)、出来栄え最高レベルLvMax(g,s,i)、出来栄え最低レベルLvMin(g,s,i)および投入時刻T(W(g,s))を読み出して、自身に記憶する(ステップS1204)。
処理位置決定部105は、引数「i」が「imax」と異なる場合(ステップS1205No)、引数「i」を1だけ増大させて、ステップS1204、S1205を実行する(ステップS1206、S1204)。引数「i」を増大させながらステップS1204、S1205を繰り返し実行する過程で引数「i」が「imax」に到達した場合、処理位置決定部105は、引数「s」を1だけ増大させるとともに、引数「i」を初期化(i=1)して、ステップS1204、S1205を実行する(ステップS1205Yes、S1207No、S1208、S1203)。
同様に、引数「i」、「s」を順次増大させながらステップS1204、S1205を繰り返し実行する過程で引数「s」が「smax」に到達した場合、処理位置決定部105は、引数「g」を1だけ増大させるとともに、引数「i」、「s」を初期化(i=1、s=1)して、ステップS1204、S1205を実行する(ステップS1205Yes、S1207Yes、S1209No、S1210、S1202)。
さらに、引数「i」、「s」、「g」を順次増大させながらステップS1204、S1205を繰り返し実行する過程で引数「g」が「gmax」に到達した場合、処理位置決定部105はデータ読み出しを完了する(ステップS1205Yes、S1207Yes、S1209Yes)。
データ読み出しが完了すると、処理位置決定部105は取得した全データをソートする(ステップS1208)。このとき、ポートID、キャリアID、スロットID、ロットID、ウェーハID、処理位置ID、投入時刻、および出来栄え評価項目の対応関係は維持される。
ここでは、出来栄え総合レベルLvTotal(g,s,i)を第1優先ソートキーとし、出来栄え最高レベルLvMax(g,s,i)を第2優先ソートキーとし、出来栄え最低レベルLvMin(g,s,i)を第3優先ソートキーとし、投入時刻T(W(g,s))を第4優先ソートキーとしたデータソートが実行される。なお、出来栄え総合レベルLvTotal(g,s,i)、出来栄え最高レベルLvMax(g,s,i)、出来栄え最低レベルLvMin(g,s,i)については、処理位置決定部105は、レベルが高い順(品質が高い順)でソートを行う。また、投入時刻T(W(g,s))については、時刻が古い順でソートを行う。上述のように、本実施形態では優れた加工結果に大きな数値のレベルを付与しているため、出来栄え総合レベルLvTotal(g,s,i)、出来栄え最高レベルLvMax(g,s,i)、出来栄え最低レベルLvMin(g,s,i)については降順、投入時刻T(W(g,s))については昇順でソートが実行されることになる。
以上のソートが完了したときに、処理位置決定部105は、ポートID、キャリアID、スロットID、ロットID、ウェーハIDおよび処理位置IDからなるデータ群が、出来栄え総合レベルLvTotal(g,s,i)について降順で配列された処理位置選択テーブル126を保持していることになる。なお、当該処理位置選択テーブル126において、同一の出来栄え総合レベルLvTotal(g,s,i)を有する各データ群は、出来栄え最高レベルLvMax(g,s,i)について降順で配列されている。また、同一の出来栄え最高レベルLvMax(g,s,i)を有する各データ群は、出来栄え最低レベルLvMin(g,s,i)について降順で配列されている。さらに、同一の出来栄え最低レベルLvMax(g,s,i)を有する各データ群は、投入時刻T(W(g,s))について昇順で配列されている。
図13は、処理位置選択テーブル126の一例を示す図である。図13に示すように、処理位置選択テーブル126には、同一のウェーハIDを有するデータ群が、ボート4の処理位置の数(imax)だけ含まれることになる。図13では、説明のため、ウェーハIDが「W(g,s)」であるウェーハのデータのみを示しているが、現実には、全ウェーハのデータ全体に対して上述のソートが実行される。
処理位置選択テーブル126を作成した処理位置決定部105は、当該処理位置選択テーブル126に基づいて、各ロットに含まれている各ウェーハの中から、ボート4に搭載するウェーハと、当該ウェーハの処理位置を決定する。特に限定されないが、本実施形態では、処理位置決定部105は、決定した処理位置と当該処理位置で処理されるウェーハとを記録した処理位置決定テーブル127を記憶部103に作成する。
図14は、当該処理位置決定テーブル127の一例を示す図である。図14に示すように、処理位置決定テーブル127は、ポートIDと、キャリアIDと、スロットIDと、ロットIDと、ウェーハIDと、処理位置IDとを対応づけて記録している。図14の例では、決定された処理位置IDにフラグ(丸印)が記録されている。なお、図14の例では、ウェーハIDが「W(1,smax)」であるウェーハは、選択されていないことになる。
本実施形態では、処理位置決定部105は、引数「i」を初期化(i=1)し、処理位置選択テーブル126から当該引数「i」に一致する処理位置IDを有する最上位のウェーハIDを抽出する(ステップS1209、S1210)。そして、当該ウェーハIDを有するウェーハを処理位置ID「i」の処理位置に搭載するウェーハに決定し、当該決定結果を処理位置決定テーブル127に記録する(ステップS1211No、S1212)。
処理位置決定部105は、引数「i」が「imax」と異なる場合、引数「i」を1だけ増大させて、その引数「i」に一致する処理位置IDを有する最上位のウェーハIDを抽出する(ステップS1213No、S1214、S1210)。このとき、抽出したウェーハIDが既に抽出されていた場合には、処理位置決定部105は、当該ウェーハIDを有するウェーハを処理位置ID「i」の処理位置に搭載するウェーハに決定せずに除外して、処理位置選択テーブル126において当該引数「i」に一致する処理位置IDを有する次位のウェーハIDを抽出する(ステップS1211Yes、S1215、S1210)。そして、抽出したウェーハIDが未抽出であった場合に、そのウェーハIDを有するウェーハを処理位置ID「i」の処理位置に搭載するウェーハに決定し、当該決定結果を処理位置決定テーブル127に記録する(ステップS1211No、S1212)。
引数「i」を増大させながらステップS1210〜S1213を繰り返し実行する過程で引数「i」が「imax」に到達した場合、処理位置決定部105は処理を終了する(ステップS1213Yes)。このとき、処理位置決定テーブル127には、全処理位置ID「i」について、いずれかのウェーハIDが対応づけられて記録されていることになる。
なお、ここでは装置内ロットに属するウェーハ数が熱処理炉の処理位置数(imax)より大きいことを前提としているが、装置内ロットに属するウェーハ数が熱処理炉の処理位置数(imax)より小さい場合には、装置内ロットに属する全ウェーハが抽出されたときに処理を停止すればよい。また、処理位置決定部105は、上述のようにして装置内ロット中から処理するウェーハを抽出する際に、半導体製造ライン114において許容される所定の範囲に出来栄え評価項目が属するウェーハのみを抽出する構成であってもよい。このような構成は、処理位置決定部105に当該所定範囲を示す閾値を予め登録しておくことにより実現可能である。当該構成では、処理位置決定テーブル127には、出来栄え評価項目が所定範囲内にある最大数のウェーハについて処理ウェーハと処理位置とが決定されることになる。また、この場合、出来栄え評価項目が所定範囲外であるウェーハを処理対象外として、ロットから除外する構成を採用してもよい。
以上のようにして、処理位置決定テーブル127の作成が完了すると、処理位置決定部105は、装置制御部106に処理位置決定テーブル127に従った処理の開始を指示する。当該指示を受信した装置制御部106は、当該指示にしたがって、ウェーハをボート4に搭載し、熱処理炉内で所定の処理を実施する(図3 ステップS308)。
なお、熱処理炉装置100において処理が実行可能であるか否かを判定するステップS302において、情報収集部102が処理を実行不可能と判断すると、ウェーハ配置制御装置101はそのまま処理を終了する(図3 ステップS302No)。情報収集部102は、例えば、装置状態情報テーブル121の装置状態が「停止中」である場合に、処理を実行不可能と判断する。
以上説明したように、本発明によれば、処理されたウェーハの膜厚、面内均一性、パーティクル等の測定結果と処理を行った処理位置の情報に基づいて処理結果が予測され、当該処理結果から熱処理炉装置における被処理ウェーハおよび当該ウェーハの処理可能位置が決定される。その結果、ウェーハ面内のバラツキ防止と、歩留まり向上を実現できるとともに、処理枚数を最大化する配置を行うことで、装置の稼働率低下を最低限に抑えることが可能となる。
なお、以上で説明した実施形態は本発明の技術的範囲を制限するものではなく、既に記載したもの以外でも、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形や応用が可能である。例えば、上記実施形態では、装置内ロット情報収集後に加工前測定データを収集する構成を説明したが、直近の処理における加工前測定データの収集が可能であれば、加工前測定データを収集は、装置内ロット情報収集前あるいは装置内ロット情報収集と並行して実施されてもよい。
また、上述したウェーハ配置制御装置101において演算を実施する各部は、例えば、専用の演算回路や、プロセッサとRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のメモリとを備えたハードウエア、および当該メモリに格納され、プロセッサ上で動作するソフトウエア等として実現することができる。
本発明は、複数枚のウェーハを同時に処理する熱処理炉を備える半導体製造装置において、ウェーハ面内のバラツキ防止と、歩留まり向上を実現することができるという効果を有し、半導体製造装置およびその制御方法として有用である。
本発明の一実施形態における半導体製造装置を示すブロック図 本発明の一実施形態における半導体製造装置を示す構成図 本発明の一実施形態におけるウェーハ配置処理を示すフローチャート 本発明の一実施形態における装置状態情報テーブルの一例を示す図 本発明の一実施形態におけるウェーハ情報テーブルの一例を示す図 本発明の一実施形態における加工前測定データが付加されたウェーハ情報テーブルの一例を示す図 本発明の一実施形態におけるポジション情報テーブルの一例を示す図 本発明の一実施形態におけるポジション情報テーブルの作成処理を示すフローチャート 本発明の一実施形態における加工出来栄えレベル情報テーブルの一例を示す図 本発明の一実施形態における加工出来栄えレベル付与処理を示すフローチャート 本発明の一実施形態における加工出来栄えレベル評価テーブルの一例を示す図 本発明の一実施形態における処理ウェーハ・処理位置決定処理を示すフローチャート 本発明の一実施形態における処理位置選択テーブルの一例を示す図 本発明の一実施形態における処理位置決定テーブルの一例を示す図
符号の説明
100 熱処理炉装置
101 ウェーハ配置制御装置
102 情報収集部
103 記憶部
104 加工結果レベル演算部
105 処理位置決定部
106 装置制御部
107 加工結果演算部
113 上位ホストコンピュータ
114 半導体製造ライン
115 半導体製造装置
116 搬送制御装置
117 ソーター
118 ロット格納棚
119 ネットワーク回線
121 装置状態情報テーブル
122 ウェーハ情報テーブル
123 ポジション情報テーブル
124 加工出来栄えレベル情報テーブル
125 加工出来栄えレベル評価テーブル
126 処理位置選択テーブル
127 処理位置決定テーブル

Claims (6)

  1. 複数枚のウェーハを同時に処理する熱処理炉を備える半導体製造装置において、
    前記半導体製造装置内に格納されている複数枚の被処理ウェーハのそれぞれについて、当該半導体製造装置による処理が実施される前のウェーハ状態を取得する手段と、
    当該半導体製造装置により既に処理が実施されたウェーハに対する前記ウェーハ状態の測定結果に基づいて、前記半導体製造装置において処理を実施した際の前記ウェーハ状態の変動量を、前記熱処理炉内の処理位置ごとに取得する手段と、
    前記処理前のウェーハ状態と前記処理位置ごとに取得されたウェーハ状態の変動量とに基づいて、前記複数枚の被処理ウェーハが前記各処理位置においてそれぞれ処理された場合の処理後のウェーハ状態を、前記被処理ウェーハと前記処理位置の組み合わせごとに算出する手段と、
    前記算出された処理後のウェーハ状態に基づいて、前記被処理ウェーハと前記処理位置の組み合わせに対してレベル付けを行う手段と、
    前記レベル付けの結果に基づいて、前記複数枚の被処理ウェーハの中から処理を実施するウェーハを決定するとともに、当該ウェーハの処理を実施する前記熱処理炉内の処理位置を決定する手段と、
    前記決定にしたがって、被処理ウェーハを処理位置に配置する手段と、
    を備えたことを特徴とする、半導体製造装置。
  2. 前記ウェーハ状態の変動量を処理位置ごとに取得する手段が、
    一部の前記処理位置おいて処理が実施された複数のウェーハに対する前記測定結果から、当該一部の処理位置のそれぞれにおける前記変動量を取得する手段と、
    当該取得された変動量に基づいて、前記熱処理炉内の他の処理位置における前記変動量を算出する手段と、
    を備える、請求項1記載の半導体製造装置。
  3. 前記ウェーハ状態が、膜厚、当該膜厚の面内均一性およびパーティクル数である、請求項1または2記載の半導体製造装置。
  4. 複数枚のウェーハを同時に処理する熱処理炉を備える半導体製造装置の制御方法において、
    前記半導体製造装置内に格納されている複数枚の被処理ウェーハのそれぞれについて、当該半導体製造装置による加工が実施される前のウェーハ状態を取得する工程と、
    当該半導体製造装置により既に処理が実施されたウェーハに対する前記ウェーハ状態の測定結果に基づいて、前記半導体製造装置において処理を実施した際の前記ウェーハ状態の変動量を、前記熱処理炉内の処理位置ごとに取得する工程と、
    前記処理前のウェーハ状態と前記処理位置ごとに取得されたウェーハ状態の変動量とに基づいて、前記複数枚の被処理ウェーハが前記各処理位置においてそれぞれ処理された場合の処理後のウェーハ状態を、前記被処理ウェーハと前記処理位置の組み合わせごとに算出する工程と、
    前記算出された処理後のウェーハ状態に基づいて、前記被処理ウェーハと前記処理位置の組み合わせに対してレベル付けを行う工程と、
    前記レベル付けの結果に基づいて、前記複数枚の被処理ウェーハの中から処理を実施するウェーハを決定するとともに、当該ウェーハの処理を実施する前記熱処理炉内の処理位置を決定する工程と、
    前記決定にしたがって、被処理ウェーハの処理を実施する工程と、
    を有することを特徴とする、半導体製造装置の制御方法。
  5. 前記ウェーハ状態の変動量を処理位置ごとに取得する工程が、
    一部の前記処理位置おいて処理が実施された複数のウェーハに対する前記測定結果から、当該一部の処理位置のそれぞれにおける前記変動量を取得する工程と、
    当該取得された変動量に基づいて、前記熱処理炉内の他の処理位置における前記変動量を算出する工程と、
    を有する、請求項4記載の半導体製造装置の制御方法。
  6. 前記ウェーハ状態が、膜厚、当該膜厚の面内均一性およびパーティクル数である、請求項4または5記載の半導体製造装置の制御方法。
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