JP2010092865A - 片口金型ランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、15〜100Wの間の領域の低電力ランプにおいて爆発防止および耐熱性をハイレベルかつ簡潔に実現する、請求項1の上位概念に記載の片口金型ランプを提供することである。
【解決手段】端部を含まない内側バルブの有効長さHEにわたって、該内側バルブと外側バルブとの間の中空円柱の容積VHは8cm3≦VH≦15cm3で選択され、該内側バルブと該外側バルブとの間の単位mmの内法幅LWと該外側バルブの単位mmの壁厚さWDの2乗との積として定義される衝撃品質IGは、最小で8mm3であること、すなわち8≦IGが適用された高圧ランプ。
【選択図】図1
【解決手段】端部を含まない内側バルブの有効長さHEにわたって、該内側バルブと外側バルブとの間の中空円柱の容積VHは8cm3≦VH≦15cm3で選択され、該内側バルブと該外側バルブとの間の単位mmの内法幅LWと該外側バルブの単位mmの壁厚さWDの2乗との積として定義される衝撃品質IGは、最小で8mm3であること、すなわち8≦IGが適用された高圧ランプ。
【選択図】図1
Description
本発明は、電力が最大100Wである片口金型ランプであって、真空密に封止された放電容器を有し、該放電容器は、内側バルブと外側バルブとに包囲されており、電気的端子を有する口金が、前記外側バルブと前記内側バルブとを支持する片口金型ランプに関する。この片口金型ランプは高圧放電ランプであり、有利にはメタルハライドランプである。このようなランプには、細長いセラミック放電容器を使用することが多い。
EP‐A1763006から、3つのバルブから構成された片口金型ランプがすでに公知である。この文献では重要なパラメータとして、外側バルブの外径が最大で25mmであり、最小でランプの出力に基づく値であることが記載されている。さらにこの文献では、出力が20〜130Wの間である低電力ランプに重要な点として、内側バルブの外径の最小値が9mmであり、AとBとの比が少なくとも1.14であることが記載されている。
本発明の課題は、15〜100Wの間の領域の低電力ランプにおいて爆発防止および耐熱性をハイレベルかつ簡潔に実現する、請求項1の上位概念に記載の片口金型ランプを提供することである。
前記課題は、内側バルブの軸方向の有効長さHEを、端部を含まない該内側バルブの有効長さとして定義すると、該有効長さHEにわたって、以下の幾何的な関係が適用されること、すなわち
・該内側バルブと該外側バルブとの間の中空円柱の容積VHは、8cm3≦VH≦15cm3で選択され、
・該内側バルブと該外側バルブとの間の単位mmの内法幅LWと該外側バルブの単位mmの壁厚さWDの2乗との積として定義される衝撃品質IGは、最小で8mm3であること、すなわち8≦IGが適用されることを特徴とするランプによって解決される。
・該内側バルブと該外側バルブとの間の中空円柱の容積VHは、8cm3≦VH≦15cm3で選択され、
・該内側バルブと該外側バルブとの間の単位mmの内法幅LWと該外側バルブの単位mmの壁厚さWDの2乗との積として定義される衝撃品質IGは、最小で8mm3であること、すなわち8≦IGが適用されることを特徴とするランプによって解決される。
従属請求項に特に有利な実施形態が記載されている。
発展が早いメタルハライドランプの照明器具市場ではますます、開放型照明器具で動作できるコンパクトなランプが望まれている。すなわち、直径および長さが小さいと同時に防爆性であるランプが望まれている。口金/台領域における特別な構成により、ねじ型口金と比較してより小さな寸法を実現することができる。しかし、小型化にあたっては、たとえばシール部等のクリティカルな加工ゾーンに熱的な過負荷がかかるという危険性が生じる。このことはとりわけ、セラミック発光管を使用する場合に当てはまる。本発明は、2つの外側バルブを有し15〜100Wの間の出力領域にある防爆性の放電ランプに関する。
とりわけ高圧放電ランプであるモジュール製造されたランプ、有利には、セラミック放電容器を有するランプでは、放電容器のシール部にかかる熱的負荷が可能な限り小さくなることが判明した。有利には、セラミック製の両端型の放電容器を基礎とする。それと同時に、このようなランプでは最適な防爆性が重要である。
片口金型ランプは真空密に封止されたランプバルブを有し、とりわけ、さらにバルブ内に収容された細長い放電容器を有し、このランプバルブ、すなわち総じて放電容器と内側バルブとのユニットは、さらに被覆部材であるいわゆる外側バルブによって包囲される。有利には、とりわけメタルハライドランプ用のセラミック放電容器、たとえば一般照明用のセラミック放電容器が使用される。その際には、電気的端子を有する口金が、内側バルブと外側バルブとを支持する。この電気的端子は通常は、ランプバルブ内部の発光手段に電気的にコンタクトする給電線に接続され、たとえばこの発光手段は、電極または白熱ランプの発光体によって形成される。セラミック放電容器の代わりに、とりわけ比較的高い電力の場合には、石英ガラス製または硬質ガラス製の放電容器を使用することができる。
実用的には、低電力のこのようなランプでは、熱的負荷と防爆性とは相矛盾する2つの要件であることが判明している。このことの根拠は、熱的負荷を吸収できる最適な領域に外側バルブの有効容積を維持しなければならないことである。この有効容積VHとは、障害物が無い内側バルブの容積を指す。すなわち、端部構造を含まない軸方向の有効長さHEに関する容積を指す。端部構造とは、内側バルブのドーム部と、ピンチシールまたは他の封止部とを指す。このことに相応して外側バルブの容積も、領域HE内だけを考慮する。
典型的には70Wの中間的な電力の場合、熱のために、内側バルブに窒素(N2)または同様の不活性ガスを充填し、しかも約300〜850ミリバールの低温充填圧で充填することが重要になることがある。しかし、とりわけ最大35Wの比較的小さい電力の場合には、内側バルブの真空排気を行うこともできる。
また、外側バルブと内側バルブとの間にありHEの高さにわたって延在する中空円柱の容積VHを、最小で8cm3であり最高で15cm3の最適な領域内にしなければならない:
8≦VH≦15[cm3]
15〜100Wの領域内、とりわけ15〜70Wの領域内である限りは、この容積VHの値は出力にほぼ依存しない。電力が高くなると、この容積VHの値は上限値に近づく。中空円柱の容積が8cm3未満である場合、最低2000時間の十分な寿命を実現できなくなる。というのも、熱的負荷がかかるとシール部が封止性でなくなるからである。容積が15cm3を超えると、ランプは全体的に過度に低温なままになる。
8≦VH≦15[cm3]
15〜100Wの領域内、とりわけ15〜70Wの領域内である限りは、この容積VHの値は出力にほぼ依存しない。電力が高くなると、この容積VHの値は上限値に近づく。中空円柱の容積が8cm3未満である場合、最低2000時間の十分な寿命を実現できなくなる。というのも、熱的負荷がかかるとシール部が封止性でなくなるからである。容積が15cm3を超えると、ランプは全体的に過度に低温なままになる。
またそれと同時に、内側バルブの破壊時にガラス破片のエネルギーを最終的に吸収しなければならない外側バルブの壁厚さWDを考慮して内法幅LWすなわち内側バルブと外側バルブとの間の間隔が十分に大きい場合だけ、防爆性が十分に高信頼性で機能することが判明している。こうするために、内法幅LW(単位mm)と外側バルブの壁厚さWD(WDの単位もmm)の2乗とを乗算して得られる特性量である衝撃品質IG(Impaktguete)を定義することができる。実際の試験により、少なくとも8mm3の場合にはこの衝撃品質の値は、8≦IG[mm3]でなければならないことが実証されている。
特に有利には、以下の境界値によって限定された領域内になるように、値VHと値IGとを適合する:
500IG≦VH≦1100IG[mm3]
この衝撃品質では、内側バルブと外側バルブとの間の間隔が可能な限り大きいことが重要であるが、熱的負荷では、内側バルブと外側バルブとの間の中空円柱の容積を最適にしなければならないので、可能な限り、有効な中空円柱の最適な容積VHの場合でも十分な防爆性が実現されるようにランプの長さを低減することが重要である。中空円柱の容積には、ほぼ大気圧で空気またはN2または他の不活性ガスが充填される。
500IG≦VH≦1100IG[mm3]
この衝撃品質では、内側バルブと外側バルブとの間の間隔が可能な限り大きいことが重要であるが、熱的負荷では、内側バルブと外側バルブとの間の中空円柱の容積を最適にしなければならないので、可能な限り、有効な中空円柱の最適な容積VHの場合でも十分な防爆性が実現されるようにランプの長さを低減することが重要である。中空円柱の容積には、ほぼ大気圧で空気またはN2または他の不活性ガスが充填される。
外側バルブがHEの領域においてシリンダ形である場合、外側バルブの安定性は最大になる。しかし、外側バルブを胴太にすることが排除されることはない。この場合、上記のパラメータのそれぞれの最小値が使用される。
典型的なアプリケーションは、水銀成分を有するかまたは水銀成分を有さない充填物を含むセラミック放電容器を備えたメタルハライドランプである。この充填物は場合によっては点灯ガスを含み、有利には希ガスを含む。
ここで使用される放電ランプは、とりわけ以下の幾何的特性を有するコンパクトな放電ランプである:
口金下縁からバルブ端部まで計算された全長LTOT:最大86mm
外側バルブの典型的な外径ADAK:20〜28mm
特別なバヨネット口金を使用することによって短くなった口金
口金の外径:外側バルブの外径の領域内、典型的には20〜28mm、とりわけ26〜28mm
口金高さSH:典型的には16〜20mm、とりわけ18mm
外側バルブの壁厚さWD:最小で1.4mm、とりわけ1.6〜2.0mmの領域内、典型的な値は1.8mm。
口金下縁からバルブ端部まで計算された全長LTOT:最大86mm
外側バルブの典型的な外径ADAK:20〜28mm
特別なバヨネット口金を使用することによって短くなった口金
口金の外径:外側バルブの外径の領域内、典型的には20〜28mm、とりわけ26〜28mm
口金高さSH:典型的には16〜20mm、とりわけ18mm
外側バルブの壁厚さWD:最小で1.4mm、とりわけ1.6〜2.0mmの領域内、典型的な値は1.8mm。
従来技術では、自由発光モード時の動作時間試験を行うと、特に70Wの場合、2500時間から故障率が高くなることが判明した。小型の照明器具で見られるようにランプのハウジングが密接するほど、この作用は鮮鋭になる。このような作用では、外側バルブのガラス表面からの戻り放射と照明器具の反射器表面からの戻り放射の他に、(自由発光するランプと比較して)対流による冷却作用が不足することも決定的に重要である。
外側バルブ直径ADAKを26mm以上の値にまで拡大すると、上記のように熱的状態に好影響が及ぼされる。その際には、外側バルブの外径ADAKとランプの全長LTOTとの比VALはVAL≧0.29の領域内でなければならない。
長さ寸法を短くできるようにするためには、最大口金長SHと口金直径SDとの比VSをVS≦0.9の領域内にしなければならない。
内側バルブ内で放電容器が破裂した場合、該内側バルブは著しく損傷されてしまう。この場合、外側バルブの方向に加速されるガラス/セラミック部品のエネルギーを該外側バルブによって吸収しなければならない。その際には、外側バルブが損傷されることがあってはならない。内側バルブと外側バルブの内側面との間の内法幅LWは、外側バルブの壁厚さと関連して重要なパラメータである。内側バルブの外径ADIKと外側バルブの内径IDAKとの比VDUは、VDU≦0.7でなければならない。
外側バルブの壁厚さWDは少なくとも1.4mmであり、有利には1.6〜2.0mmの領域内である。
以下で、本発明を複数の実施例に基づき詳細に説明する。
1つの実施例のメタルハライドランプ10が図1に示されている。両側で封止されたセラミック放電容器9がランプ軸Aの方向に細長く配置され、片側でピンチシールされた石英ガラス製の内側バルブ7によって密に包囲されている。このランプ本体はさらに、外側バルブ3によって包囲されている。短い給電線と長い給電線とを有するフレーム4が内側バルブ7内で放電容器9を保持する。放電容器内部の電極は貫通孔を介して給電線路に接続されている(同図では示されていない)。後者は、内側バルブ7を封止するピンチシール6の領域内で外部給電線11に接続されている。内側バルブのピンチシール6は、セラミック製の口金絶縁体の適切な開口内に収められ(図示されていない)、たとえば金属クリップによって保持されるかまたはクリンピングによって保持される。この開口は、中央のカラー部分13によって包囲される。この中央カラー部分13は、硬質ガラス製の外側バルブが保持されるシリンダ形の外側縁部が接する平面から突出している。外側バルブはバヨネット口金36に合流する。
外側バルブ3の開口25には、半径方向に突出する縁部27が設けられている。この縁部27は平坦な下コンタクト面28を有し、この下コンタクト面28は口金絶縁体のセグメントの上側のプラトー14に適合されている。場合によってはこの上に、たとえばViton(登録商標)製のエラストマリング29が載せられている。WO2005015605を参照されたい。
メタルハライド充填物を含む20Wランプでは、内側バルブの外径ADIKは15mmであり、外側バルブの外径ADAKは26mmであり、該外側バルブの壁厚さWDは1.8mmである。ランプ全体の全長LTOTは86mmだけである。口金当接部から計算される外側バルブの長さLAKは68mmである。内側バルブの有効長さHEは51mmである。口金高さSHは18mmであり、口金の直径SDは22mmである。HEの領域内の内側バルブと外側バルブとの間の内法幅LWは3.7mmである。
内側バルブと外側バルブとの間の有効長さHEにわたる中空円柱の容積は約11080mm3である。衝撃品質は12.0mm3である。
15Wランプには、以下の値が適用される:内側バルブの外径は13mmであり、外側バルブの外径は26mmであり、該外側バルブの壁厚さWDは1.8mmである。ランプ全体の全長は49mmだけである。口金当接部から計算される外側バルブの長さは68mmである。内側バルブの有効長さHEは37mmである。口金高さは18mmであり、口金の直径は22mmである。HEの領域内の内側バルブと外側バルブとの間の内法幅LWは4.7mmである。
内側バルブと外側バルブとの間の有効長さHEにわたる中空円柱の容積は約9600mm3である。衝撃品質は15.2mm3である。
有利には、内側バルブは石英ガラスから成り、外側バルブは硬質ガラスから成る。しかし基本的には、温度負荷に応じて両バルブにどちらの材料も使用することができる。
それに対して、市販されている20Wの Matsushita Premia S は以下の特性データを示す:
ランプの内側バルブの外径は15mmであり、外側バルブの外径は20.5mmであり、該外側バルブの壁厚さWDは1.5mmである。ランプ全体の全長は114mmである。口金当接部から計算される外側バルブの長さは87mmである。
ランプの内側バルブの外径は15mmであり、外側バルブの外径は20.5mmであり、該外側バルブの壁厚さWDは1.5mmである。ランプ全体の全長は114mmである。口金当接部から計算される外側バルブの長さは87mmである。
内側バルブの有効長さHEは65mmである。口金高さは26mmであり、口金の直径は22mmである。HEの領域内の内側バルブと外側バルブとの間の内法幅LWは1.25mmである。内側バルブと外側バルブとの間の有効長さHEにわたる中空円柱の容積は約4162mm3である。衝撃品質は2.8mm3である。このようなランプは、寿命が短く破裂保護作用が小さい傾向にある。というのも、最適な容積も最適な衝撃品質も実現していないからである。
図2に、別の実施例のメタルハライドランプを示す。この実施例では、外側バルブ3は胴太35に形成されている。上記の値はここでは、直径が最小値になりかつ内法幅が最小値になるように適用される。この実施例ではねじ口金37が使用される。
10 メタルハライドランプ
3 外側バルブ
4 フレーム
6 ピンチシール
7 内側バルブ
9 放電容器
11 外部給電線
13 カラー部分
29 エラストマリング
3 外側バルブ
4 フレーム
6 ピンチシール
7 内側バルブ
9 放電容器
11 外部給電線
13 カラー部分
29 エラストマリング
Claims (10)
- 電力が最大100Wである片口金型の高圧ランプであって、
真空密に封止された放電容器を有し、
前記放電容器は、内側バルブと外側バルブとに包囲されており、
電気的端子を有する口金が、前記外側バルブと前記内側バルブとを支持する高圧ランプにおいて、
前記内側バルブの軸方向の有効長さHEを、端部を含まない該内側バルブの有効長さとして定義すると、該有効長さHEにわたって、以下の幾何的な関係が適用されること、すなわち
・前記内側バルブと前記外側バルブとの間の中空円柱の容積VHは、8cm3≦VH≦15cm3で選択され、
・前記内側バルブと前記外側バルブとの間の単位mmの内法幅LWと該外側バルブの単位mmの壁厚さWDの2乗との積として定義される衝撃品質IGは、最小で8mm3であること、すなわち8≦IGが適用されることを特徴とする、高圧ランプ。 - VHは、500IG≦VH≦1100IGとなるように選択されている、請求項1記載の高圧ランプ。
- 前記内側バルブは石英ガラスから製造されており、前記外側バルブは硬質ガラスから製造されている、請求項1記載の高圧ランプ。
- 前記放電ランプはセラミックから製造されている、請求項1記載の高圧ランプ。
- 当該高圧ランプは、15〜100Wの間の領域内の低電力である、請求項1記載の高圧ランプ。
- 前記内側バルブには不活性ガスが充填されているか、または前記内側バルブは真空排気されている、請求項1記載の高圧ランプ。
- 前記壁厚さWDは1.4〜2.0mmの領域内である、請求項1記載の高圧ランプ。
- 前記口金高さSHと口金直径SDとの比VSは、VS≦0.9である、請求項1記載の高圧ランプ。
- 前記内側バルブの外径ADIKと前記外側バルブの内径IDAKとの比VDUには、VDU≦0.7が適用される、請求項1記載の高圧ランプ。
- 前記外側バルブの外径ADAKと当該高圧ランプの全長LTOTとの比VALには、VAL≧0.29が適用される、請求項1記載の高圧ランプ。
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